JP2019220751A - A/d変換装置および半導体装置 - Google Patents

A/d変換装置および半導体装置 Download PDF

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康之 田中
政明 谷村
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Abstract

【課題】簡易な方式で精度の高いA/D変換が可能なA/D変換装置を提供する。【解決手段】A/D変換装置は、アナログ出力信号を複数ビットのデジタル信号に変換するA/D変換回路と、A/D変換回路を制御する制御回路とを備える。制御回路は、A/D変換回路による第1変換動作に従ってアナログ出力信号の電圧レベルが複数のレベル領域のうちのいずれの領域に該当するかを示す第1ビットのデジタル信号を取得し、取得した第1ビットに基づいて当該レベル領域に対応する基準電圧を設定し、アナログ出力信号と基準電圧との差分電圧をA/D変換回路のA/D変換入力レンジに対応するように増幅して増幅アナログ出力信号としてA/D変換回路に出力し、A/D変換回路による第2変換動作に従って増幅アナログ出力信号の電圧レベルを示す第2ビットの複数ビットのデジタル信号を取得し、第1ビットおよび第2ビットのデジタル信号を合成する。【選択図】図1

Description

本開示は、アナログ出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換装置および半導体装置に関する。
従来より、撮像デバイスなどの多素子センサが、広く利用されている。多素子センサは、ダイナミックレンジが大きいことが望ましく、特にX線撮像素子や赤外線撮像素子などは大きなダイナミックレンジが要求される。
センサ等にはアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路が設けられている。なお、センサ等に限られず種々の用途でもA/D変換回路は用いられる。
この点で、特許文献1では、低い分解能のA/D変換回路を用いて分解能を拡張することが可能なA/D変換回路が開示されている。
特開2011−139259号公報
しかしながら、上記特許文献1に示されるA/D変換回路は、A/D変換回路の前段にプレA/D変換回路を設けてアナログ出力信号がどの電圧範囲に入るかの絞り込みを行なっている。そして、プレA/D変換回路に用いる基準電圧を生成する抵抗素子と、A/D変換回路に用いる基準電圧を生成する抵抗素子とは互いに独立して設けられており、抵抗素子のばらつきに起因して基準電圧がばらつくため精度が悪化する可能性がある。
本開示は、上記の課題を解決するためになされたものであって、簡易な方式で精度の高いA/D変換が可能なA/D変換装置および半導体装置を提供する。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本開示のある局面に従うA/D変換装置は、アナログ出力信号を複数ビットのデジタル信号に変換するA/D変換回路と、A/D変換回路を制御する制御回路とを備える。制御回路は、A/D変換回路による第1変換動作に従ってアナログ出力信号の電圧レベルが複数のレベル領域のうちのいずれの領域に該当するかを示す第1ビットのデジタル信号を取得し、取得した第1ビットに基づいて当該レベル領域に対応する基準電圧を設定する。また、制御回路は、アナログ出力信号と基準電圧との差分電圧をA/D変換回路のA/D変換入力レンジに対応するように増幅して増幅アナログ出力信号としてA/D変換回路に出力し、A/D変換回路による第2変換動作に従って増幅アナログ出力信号の電圧レベルを示す第2ビットの複数ビットのデジタル信号を取得し、第1ビットおよび第2ビットのデジタル信号を合成する。
一実施例によれば、本開示のA/D変換装置は、簡易な方式で精度の高いA/D変換が可能である。
実施形態1に従うA/D変換装置1について説明する図である。 実施形態1に従うA/D変換装置1のA/D変換動作のタイミングチャートを説明する図である。 比較例として設けられる従来のA/D変換装置のタイミングチャートを説明する図である。 実施形態1に従うA/D変換装置1の通常モードにおける第1変換動作について説明する図である。 実施形態1に従うA/D変換装置1の通常モードにおける第2変換動作について説明する図である。 実施形態1に従うメモリ50に格納されている情報について説明する図である。 実施形態1に基づく各基準電圧とその差分との関係を説明する図である。 実施形態1に従うA/D変換装置1の補正モードにおける抵抗値間の電圧Vr1を測定する動作について説明する図である。 実施形態1に従うA/D変換装置1の補正モードにおける抵抗値間の電圧Vr2を測定する動作について説明する図である。 実施形態1に従うA/D変換装置1の補正モードにおける抵抗値間の電圧Vr3を測定する動作について説明する図である。 実施形態1に従うA/D変換装置1の補正モードにおける抵抗値間の電圧Vr4を測定する動作について説明する図である。 実施形態2に従うA/D変換装置1#の概念について説明する図である。 実施形態2に従う温度に応じて変化する基準電圧について説明する図である。 実施形態2に従う補正テーブルについて説明する図である。 実施形態3に従うA/D変換装置1Aの構成について説明する図である。 実施形態3に従うスイッチSW4〜SW7の制御に従ってノードNdに生成される基準電圧を説明する図である。 実施形態3に従う各基準電圧とその差分との関係を説明する図である。 実施形態3に従うA/D変換回路20の電圧検出範囲を説明する図である。 他の実施形態に基づくA/D変換回路20および制御装置100とを説明する図である。
実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に従うA/D変換装置1について説明する図である。
図1を参照して、実施形態1に従うA/D変換装置1は、内部電源2と、スイッチSW1〜SW3と、マルチプレクサ4,6と、差動アンプ40と、制御部10と、A/D変換回路20(A/DCとも称する)と、シリアルパラレル変換回路30と、メモリ50と、基準電圧発生部60とを含む。
内部電源2は、所望の内部電圧Vinを生成して出力する。本例においては、内部電圧Vinは、スイッチSW3を介して外部端子から外部出力Aoutとして出力することが可能である。
スイッチSW3は、制御部10からの制御信号RL3に従って動作する。スイッチSW3は、制御信号RL3(「H」レベル)に従ってオンし、内部電圧Vinを外部出力Aoutとして出力する。一方、スイッチSW3は、制御信号RL3(「L」レベル)に従ってオフする。したがって、この場合は、外部出力Aoutは出力されない。
スイッチSW2は、制御部10からの制御信号RL2に従って動作する。具体的には、スイッチSW2は、接点a,bと出力ノードとの接続を切り替える。スイッチSW2は、制御信号RL2(「L」レベル)に従って接点aと出力ノードとを接続する。一方、スイッチSW2は、制御信号RL2(「H」レベル)に従って接点bと出力ノードとを接続する。
スイッチSW2は、接点aに内部電圧Vinの入力を受ける。また、接点bに外部入力Ainの入力を受ける。
基準電圧発生部60は、複数の抵抗素子R0〜R3を含む。複数の抵抗素子R0〜R3は、基準電圧Vrefと接地電圧GNDとの間に直列に接続される。基準電圧発生部60は、抵抗分割により種々の基準電圧Vref1〜Vref4を出力する。
マルチプレクサ4は、5つの入力ノードs1〜s5を有し、制御信号MX1に従って入力ノードs1〜s5に入力される電圧の1つを選択して電圧Vin1として出力する。
マルチプレクサ6は、4つの入力ノードu1〜u4を有し、制御信号MX2に従って入力ノードu1〜u4に入力される電圧の1つを選択して電圧Vin2として出力する。
入力ノードs1は、スイッチSW2の出力信号の入力を受ける。
入力ノードs2は、基準電圧Vrefの入力を受ける。
入力ノードs3は、抵抗R0,R1の接続ノードの基準電圧Vref1の入力を受ける。
入力ノードs4は、抵抗R1,R2の接続ノードの基準電圧Vref2の入力を受ける。
入力ノードs5は、抵抗R2,R3の接続ノードの基準電圧Vref3の入力を受ける。
入力ノードu1は、抵抗R0,R1の接続ノードの基準電圧Vref1の入力を受ける。
入力ノードu2は、抵抗R1,R2の接続ノードの基準電圧Vref2の入力を受ける。
入力ノードu3は、抵抗R2,R3の接続ノードの基準電圧Vref3の入力を受ける。
入力ノードu4は、接地電圧GNDを基準電圧Vref4とした入力を受ける。
差動アンプ40は、電圧Vin1,Vin2の電位差を増幅して増幅アナログ電圧をスイッチSW1の接点bに出力する。
スイッチSW1は、制御部10からの制御信号RL1に従って動作する。具体的には、スイッチSW1は、接点a,bと出力ノードとの接続を切り替える。スイッチSW1は、制御信号RL1(「L」レベル)に従って接点aと出力ノードとを接続する。一方、スイッチSW1は、制御信号RL1(「H」レベル)に従って接点bと出力ノードとを接続する。
スイッチSW1は、接点aにスイッチSW2からの出力を受ける。また、接点bに差動アンプ40の出力信号の入力を受ける。スイッチSW1は、アナログ出力信号VoutをA/D変換回路20に出力する。
A/D変換回路20は、アナログ出力信号Voutに対してA/D変換処理し、処理結果をデータDATAとして出力する。本例においては、一例としてA/D変換回路20は、アナログ出力信号Voutを4ビットのデジタル信号に変換する分解能を有する。
シリアルパラレル変換回路30は、A/D変換回路20から出力されたデータDATAの入力を受けてパラレルデータD1〜D4としてメモリ50に出力する。
メモリ50は、シリアルパラレル変換回路30から出力されるパラレルデータD1〜D4を格納する。
本例においては、A/D変換回路20は、アナログ出力信号Voutに対して第1および第2変換動作を実行する。そして、第1変換動作および第2変換動作によりA/D変換処理した結果をメモリ50にそれぞれ格納する。
制御部10は、合成部12と補正部14とを含む。合成部12は、メモリ50に格納されたデータDATAを合成処理して外部ピンを介して出力データDOUTを出力する。
本例においては、メモリ50は、第1変換動作に従うデータDATAを第1ビットとして格納する。また、メモリ50は、第2変換動作に従うデータDATAを第2ビットとして格納する。
合成部12は、メモリ50に格納されている第1ビットおよび第2ビットに基づく合成処理を実行し、出力データDOUTを出力する。
補正部14は、補正モードにおける補正処理を実行する。
制御部10は、外部ピンを介して入力される制御信号MODE,TRGおよびクロック信号CLKに従って動作する。
制御信号MODEは、A/D変換装置1における通常モードと補正モードとを切り替える。
A/D変換装置1は、通常モードにおいて内部電圧Vinあるいは外部入力Ainに対するA/D変換動作を実行する。
A/D変換装置1は、補正モードにおいてA/D変換動作で用いる基準電圧に対応するデジタル信号の補正動作を実行する。
制御信号TRGは、A/D変換回路20のA/D変換動作を指示するコマンド信号である。
制御部10は、制御信号TRGの入力を受けて、A/D変換回路20に対してA/D変換動作の実行を指示する。具体的には、制御部10は、制御信号CS(「L」レベル)をA/D変換回路20に出力する。また、制御部10は、入力されるクロック信号CLKを内部クロック信号ACLKとしてA/D変換回路20に出力する。
A/D変換回路20は、制御信号CSおよび内部クロック信号ACLKに基づいてアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換動作を実行する。
実施形態1に従うA/D変換装置1は、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路20のA/D変換動作を2回実行することにより高分解能(一例として6ビット)のA/D変換を実現する。
具体的には、一例としてA/D変換回路20は、アナログ信号に対して4ビットのデジタル信号の分解能を有する。
A/D変換装置1は、1回目のA/D変換動作により第1ビットのデジタル信号を取得する。そして、A/D変換装置1は、2回目のA/D変換動作により第2ビットのデジタル信号を取得する。A/D変換装置1は、第1ビットおよび第2ビットのデジタル信号に基づいて合成処理することにより6ビットの分解能のデジタル信号を取得する。
図2は、実施形態1に従うA/D変換装置1のA/D変換動作のタイミングチャートを説明する図である。
図2を参照して、制御部10は、時刻T1に制御信号TRG(「H」レベル)の入力を受ける。これに伴い制御部10は、制御信号RL1(「L」レベル)を設定する。スイッチSW1は、接点aと出力ノードとを接続する。
制御部10は、時刻T2に制御信号CS(「L」レベル)をA/D変換回路20に出力する。A/D変換回路20は、制御信号CS(「L」レベル)を受けて活性化され、内部クロック信号ACLKに従ってアナログ信号に対してA/D変換動作を実行する。本例においては2サイクルの内部クロック信号ACLKに対して2ビットのデータD4,D3が出力される場合が示されている。データD4,D3は、上位2ビットに相当する。
次に、制御部10は、時刻T3に制御信号TRG(「H」レベル)の入力を受ける。これに伴い、制御部10は、制御信号RL1(「H」レベル)を設定する。スイッチSW1は、接点bと出力ノードとを接続する。
制御部10は、時刻T3移以降において内部クロック信号ACLKに従ってアナログ信号に対してA/D変換動作を実行する。本例においては4サイクルの内部クロック信号ACLKに対して4ビットのデータD4,D3,D2,D1が出力される場合が示されている。データD4,D3,D2,D1は、下位4ビットに相当する。
A/D変換装置1は、最初の2回の内部クロック信号ACLKに従って1回目のA/D変換動作を実行する。そして、A/D変換装置1は、次の4回の内部クロック信号ACLKに従って2回目のA/D変換動作を実行する。
本例におけるA/D変換装置1は、2回のA/D変換動作により6ビットのデジタル信号を出力する。
図3は、比較例として設けられる従来のA/D変換装置のタイミングチャートを説明する図である。
図3においては、比較例として6ビットの分解能を有するA/D変換装置のタイミングチャートについて説明する。
6ビットの分解能を有するA/D変換装置の場合には、6サイクルのクロック信号CLKの入力に従って6ビットのデジタル信号を取得する場合が示されている。
図2および図3を参照して、4ビットの分解能を有するA/D変換装置1と、6ビットの分解能を有する比較例のA/D変換装置とを比較すると、分解能の高い比較例のA/D変換装置の方が高速にA/D変換処理を実行することが可能である。
しかしながら、2回のA/D変換動作を実行する分解能の低いA/D変換装置1を用いた場合であっても1サイクル分のクロック信号分程度遅れるのみであり、影響は少ないと考えられる。また、分解能の低いA/D変換回路を用いて分解能の高いA/D変換装置を実現することが可能であり、コストを低減することが可能である。
(通常モード)
制御部10は、制御信号MODEに従ってA/D変換装置1における通常モードと補正モードとを切り替える。
まず、実施形態1に従うA/D変換装置1の通常モードにおける内部電圧Vinあるいは外部入力Ainに対するA/D変換動作について説明する。
一例として、内部電源2は、一例として内部電圧Vin(3.3V)のA/D変換動作について説明する。
図4は、実施形態1に従うA/D変換装置1の通常モードにおける第1変換動作について説明する図である。
図4(A)を参照して、制御部10は、制御信号RL1,RL2(「L」レベル)をスイッチSW1,SW2に出力する。
A/D変換回路20は、アナログ出力信号Vout(3.3V)の入力を受ける。
なお、第1変換動作においては、差動アンプ40は用いられない。
実施形態1に従うA/D変換回路20は、アナログ出力信号Voutに対する1回目の第1変換動作において第1ビットとして2ビットのデジタル信号D4,D3を出力する。
図4(B)は、A/D変換回路20の電圧検出範囲を説明する図である。
図4(B)を参照して、A/D変換回路20は、一例として0〜5Vの電圧検出範囲を有する。
A/D変換回路20は、0〜5Vの電圧検出範囲を4つの領域A〜Dに分けて第1ビットとして2ビットのデジタル信号D4,D3を出力する。
領域Dは、0V〜1.25Vの範囲に設定され、デジタル信号D4,D3は「0」、「0」に割り当てられている。領域Cは、1.25V〜2.5Vの範囲に設定され、デジタル信号D4,D3は、「0」,「1」に割り当てられている。領域Bは、2.5V〜3.75Vの範囲に設定され、デジタル信号D4,D3は、「1」,「0」に割り当てられている。領域Aは、3.75V〜5Vの範囲に設定され、デジタル信号D4,D3は、「1」,「1」に割り当てられている。
本例においては、A/D変換回路20は、アナログ出力信号Vout(3.3V)の入力に対して、デジタル信号D4,D3として「1」、「0」を出力する。
シリアルパラレル変換回路30は、A/D変換回路20の出力データDATAの入力を受けてパラレル信号に変換してメモリ50に格納する。
図5は、実施形態1に従うA/D変換装置1の通常モードにおける第2変換動作について説明する図である。
図5(A)を参照して、制御部10は、制御信号RL1(「H」レベル),RL2(「L」レベル)をスイッチSW1,SW2に出力する。
内部電源2は、一例として内部電圧Vin(3.3V)を出力する。
制御部10は、第2変換動作において制御信号MX1,MX2を出力して差動アンプ40を動作させる。
具体的には、制御部10は、第2変換動作において制御信号MX1をマルチプレクサ4に出力する。
マルチプレクサ4は、制御信号MX1に従って入力ノードs1を選択して電圧Vin1(3.3V)を差動アンプ40に出力する。
また、制御部10は、メモリ50に格納されたデジタル信号D4,D3に基づいて制御信号MX2をマルチプレクサ6に出力する。
制御部10は、デジタル信号D4,D3に基づいて内部電圧Vin1に近い基準電圧をマルチプレクサ6が選択するための制御信号MX2を出力する。
基準電圧Vrefは、一例として5Vに設定されている。抵抗素子R0〜R3の抵抗分割に従って基準電圧Vref1,Vref2,Vref3,Vref4は、3.75V,2.5V,1.25V,0Vにそれぞれ設定されている。
制御部10は、デジタル信号D4,D3(「1」、「1」)に基づいて入力ノードu1(基準電圧Vref1(3.75V))を選択するように制御信号MX2を出力する。デジタル信号D4,D3(「1」、「1」)の場合は、内部電圧Vin1は、領域Aの範囲に含まれる。したがって、制御部10は、領域Aに含まれる内部電圧Vin1に近い基準電圧Vref1をマルチプレクサ6が選択するように指示する。
制御部10は、デジタル信号D4,D3(「1」、「0」)に基づいて入力ノードu2(基準電圧Vref2(2.5V))を選択するように制御信号MX2を出力する。デジタル信号D4,D3(「1」、「0」)の場合は、内部電圧Vin1は、領域Bの範囲に含まれる。したがって、制御部10は、領域Bに含まれる内部電圧Vin1に近い基準電圧Vref2をマルチプレクサ6が選択するように指示する。
制御部10は、デジタル信号D4,D3(「0」、「1」)に基づいて入力ノードu3(基準電圧Vref3(1.25V))を選択するように制御信号MX2を出力する。デジタル信号D4,D3(「0」、「1」)の場合は、内部電圧Vin1は、領域Cの範囲に含まれる。したがって、制御部10は、領域Cに含まれる内部電圧Vin1に近い基準電圧Vref3をマルチプレクサ6が選択するように指示する。
制御部10は、デジタル信号D4,D3(「0」、「0」)に基づいて入力ノードu4(基準電圧Vref4(0V))を選択するように制御信号MX2を出力する。デジタル信号D4,D3(「0」、「0」)の場合は、内部電圧Vin1は、領域Dの範囲に含まれる。したがって、制御部10は、領域Dに含まれる内部電圧Vin1に近い基準電圧Vref4をマルチプレクサ6が選択するように指示する。
本例の場合は、デジタル信号D4,D3(「1」、「0」)であるためマルチプレクサ6は、基準電圧Vref2(2.5V)を選択して内部電圧Vin2として差動アンプ40に出力する。
なお、本例においては、制御部10は、デジタル信号D4,D3に従ってマルチプレクサ6を制御する制御信号MX2を出力する構成について説明する。一方、特にこれに限られずデジタル信号D4,D3をマルチプレクサ6に入力し、マルチプレクサ6内において、当該デジタル信号D4,D3に従って動作する論理回路により基準電圧Vref1〜Vref4のいずれか1つが選択されるように構成することも可能である。この場合には、制御部10を介さないため処理速度を速めることが可能である。
差動アンプ40は、内部電圧Vin1と内部電圧Vin2との差分を増幅ゲインGに従って増幅して出力する。一例として増幅ゲインGは3.6倍に設定されている。
増幅ゲインGが4倍の場合には、A/D変換回路20の電圧検出範囲0〜5Vに対して100%のレンジでの変換動作が実行される。
本例の場合は、増幅ゲインGが3.6倍の場合には、A/D変換回路20の電圧検出範囲0〜5Vに対して90%のレンジでの変換動作が実行される。
内部電圧Vin1と内部電圧Vin2との差分電圧は0.8Vである。
したがって、差動アンプ40のアナログ出力信号Voutは、0.8×増幅ゲインG(3.6)=2.88Vに設定される。
実施形態1に従うA/D変換回路20は、アナログ出力信号Vout(2.88V)の入力を受けて、アナログ出力信号Voutに対する2回目の第2変換動作を実行する。2回目の第2変換動作において、A/D変換回路20は、第2ビットの4ビットのデジタル信号D4,D3,D2,D1を出力する。
図5(B)は、A/D変換回路20の電圧検出範囲を説明する図である。
図5(B)を参照して、A/D変換回路20は、一例として0〜5Vの電圧検出範囲を有する。
図4(B)で説明したように1回目の測定において、AD変換回路20は、内部電圧Vin1(3.3V)に対して電圧検出範囲0〜5Vでの変換動作を実行する。A/D変換回路20は、0〜5Vの電圧検出範囲を4領域に分けて2ビットのデジタル信号D4,D3を出力する。
本例においては、内部電圧Vin1(3.3V)は、デジタル信号D4,D3(「1」、「0」)に対応する領域Bに含まれる。
次に、2回目の測定において、AD変換回路20は、内部電圧Vin1(3.3V)と内部電圧Vin2(2.5V)との差分電圧であるアナログ出力電圧Voutに対して、増幅ゲインGに従って電圧検出範囲0〜5Vでの変換動作を実行する。
A/D変換回路20は、0〜5Vの電圧検出範囲を16領域に分けて4ビットのデジタル信号D4,D3,D2,D1を出力する。
アナログ出力信号Vout(2.88V)は、図4で説明したように領域Bに含まれる。したがって、デジタル信号D4,D3は「10」である。
そして、本例では、領域Bの2.5V〜3.75Vの電圧検出範囲をさらに4つの領域に分割した場合が示されている。
アナログ出力信号Vout(2.88V)は、4つの領域のうち2.8125〜3.125Vの範囲に含まれる。したがって、デジタル信号D2,D1は「01」である。
それゆえ、A/D変換回路20は、アナログ出力信号Vout(2.88V)の入力を受けて、A/D変換動作により第2ビット4ビットのデジタル信号D4〜D1(「1001」)を出力する。
シリアルパラレル変換回路30は、A/D変換回路20の出力データDATAの入力を受けてパラレル信号に変換してメモリ50に格納する。
図6は、実施形態1に従うメモリ50に格納されている情報について説明する図である。
図6(A)を参照して、ここでは、第1変換動作の出力データDATAとしてデジタル信号D4,D3が「10」として格納されている。
図6(B)を参照して、ここでは、第2変換動作の出力データDATAとしてデジタル信号D4〜D1が「1001」として格納されている。
図6(C)を参照して、ここでは、基準電圧Vref1〜Vref4の電圧値にそれぞれ対応するデジタル信号が格納されている。具体的には、基準電圧Vref1(3.75V)に対応して「0x110000」が格納されている。基準電圧Vref2(2.5V)に対応して「0x100000」が格納されている。基準電圧Vref3(1.25V)に対応して「0x010000」が格納されている。基準電圧Vref4(0V)に対応して「0x000000」が格納されている。
再び図5を参照して、制御部10の合成部12は、メモリ50に格納された1回目の第1変換動作の出力データDATAと、メモリ50に格納された2回目の第2変換動作の出力データDATAとに基づいて合成処理する。
具体的には、合成部12は、メモリ50に格納されている1回目の第1変換動作の出力データDATAであるデジタル信号D4,D3(「10」)を参照する。
合成部12は、デジタル信号D4,D3に基づいてアナログ出力信号Voutのデジタル信号として、第1変換動作に従うアナログ出力信号Voutに近い基準電圧Vref2に相当するデジタル信号を取得する。本例の場合には、合成部12は、「0x100000」を取得する。
次に、合成部12は、メモリ50に格納されている2回目の第2変換動作の出力データDATAであるデジタル信号D4〜D1(「1001」)を参照する。
ここで、A/D変換回路20による2回目の第2変換動作の出力データDATAは、増幅ゲインGが3.6倍に設定された90%のレンジでの出力であった。
合成部12は、A/D変換回路20による100%のレンジでの変換動作の場合の出力データDATAとして次式の如く算出する。
0x1001×4/3.6=0x1010
合成部12は、アナログ出力信号Voutのデジタル信号として、第1変換動作に従うアナログ出力信号Voutに近い基準電圧Vref2に相当するデジタル信号と内部電圧Vinと基準電圧Vref2との差分電圧に相当するデジタル信号とを合成したデジタル信号として出力する。
合成部12は、基準電圧Vref2に相当する「0x100000」と差分電圧に相当する「0x1010」とを加算して出力データDOUT(「0x101010」)として出力する。
0〜5Vの電圧検出範囲において、6ビットの分解能を有するA/D変換回路20の出力データDOUT(0x101010)は、3.28125Vに相当する。
内部電圧Vinに対する測定誤差は、3.3V−3.28125=0.01875Vである。
したがって、実施形態1に従うA/D変換装置1は、精度の高いA/D変換動作を実行することが可能である。
なお、本例においては、内部電源2の内部電圧Vinを測定する場合を例に挙げて説明したが、特にこれに限られない。
具体的には、外部入力Ainを測定することも可能である。
具体的には、スイッチSW2により接点bに切り替えて測定することにより上記と同様の方式に従って外部入力Ainの6ビットのA/D変換動作を実行することが可能である。
実施形態1に従う方式は、A/D変換回路20を2回用いて分解能を拡張することにより簡易な方式で精度の高いA/D変換動作が可能である。
また、従来方式とは異なり基準電圧発生部60は1つであるため抵抗素子のばらつきに起因して基準電圧がばらつくことによる精度の悪化も回避することが可能である。
(補正モード)
制御部10は、制御信号MODEに従ってA/D変換装置1における通常モードと補正モードとを切り替える。
補正部14は、補正モードにおける処理を実行する。
次に、実施形態1に従うA/D変換装置1の補正モードにおけるA/D変換動作で用いる基準電圧に対応するデジタル信号の補正動作について説明する。
具体的には、メモリ50には、基準電圧Vref1〜Vref4にそれぞれ対応するデジタル信号のデータがそれぞれ格納されており当該データを必要に応じて補正する。
具体的には、一例として基準電圧Vrefが5Vの場合について考える。
図7は、実施形態1に基づく各基準電圧とその差分との関係を説明する図である。
図7に示されるように、抵抗素子R0〜R3が同一の抵抗値の場合には、抵抗素子R0〜R3に基づく抵抗分割により、各基準電圧Vref1〜Vref4は、3.75V、2.5V、1.25V、0Vに設定される。
一方で、抵抗素子R0〜R3のばらつき等によって抵抗値の比がばらつく可能性がある。それに伴い、基準電圧Vref1〜Vref4が想定される理想値とずれる場合がある。
補正モードにおいては、補正部14は、抵抗素子R0〜R3のそれぞれの抵抗値間の電圧Vr1〜Vr4を測定する。
補正部14は、当該測定した測定結果(電圧Vr1〜Vr4)に基づいて実際の基準電圧Vref1〜Vref4の値を算出する。
そして、補正部14は、算出した基準電圧Vref1〜Vref4に合わせたデジタル信号に補正してメモリ50に格納する。
当該処理により精度の高いA/D変換動作を実行することが可能である。
図8は、実施形態1に従うA/D変換装置1の補正モードにおける抵抗値間の電圧Vr1を測定する動作について説明する図である。
図8(A)を参照して、補正部14は、制御信号RL1(「H」レベル)をスイッチSW1に出力する。
本例においては、基準電圧Vrefと基準電圧Vref1との差分電圧(抵抗値間の電圧Vr1)に対してA/D変換動作を実行する場合について説明する。
補正部14は、制御信号MX1,MX2を出力して差動アンプ40を動作させる。
具体的には、補正部14は、制御信号MX1をマルチプレクサ4に出力する。
マルチプレクサ4は、制御信号MX1に従って入力ノードs2を選択して電圧Vin1(5.0V)を差動アンプ40に出力する。
また、補正部14は、制御信号MX2をマルチプレクサ6に出力する。
マルチプレクサ6は、制御信号MX2に従って入力ノードu1を選択して電圧Vin2(3.75V)を差動アンプ40に出力する。
差動アンプ40は、内部電圧Vin1と内部電圧Vin2との差分を増幅ゲインGに従って増幅して出力する。一例として増幅ゲインGは3.6倍に設定されている。
内部電圧Vin1と内部電圧Vin2との差分電圧は1.25Vである。
したがって、差動アンプ40のアナログ出力信号Voutは、1.25×増幅ゲインG(3.6)=4.5Vに設定される。
実施形態1に従うA/D変換回路20は、アナログ出力信号Vout(4.5V)の入力を受けて、アナログ出力信号Voutに対するA/D変換動作を実行する。
一方で、内部電圧Vin1と内部電圧Vin2との差分電圧(抵抗値間の電圧Vr1)は1.32Vであると仮定する。
したがって、差動アンプ40のアナログ出力信号Voutは、1.32×増幅ゲインG(3.6)=4.752V(実測値)に設定される。
図8(B)は、A/D変換回路20の電圧検出範囲を説明する図である。
図8(B)を参照して、A/D変換回路20は、一例として0〜5Vの電圧検出範囲を有する。
A/D変換回路20は、0〜5Vの電圧検出範囲を16の領域に分けて4ビットのデジタル信号D4,D3,D2,D1を出力する。
アナログ出力信号Vout(4.752V)は、図4で説明したように領域Aに含まれる。したがって、デジタル信号D4,D3は「11」である。
そして、本例では、領域Aの3.75V〜5Vの電圧検出範囲をさらに4つの領域に分割した場合が示されている。
アナログ出力信号Vout(4.752V)は、4つの領域のうち4.6875〜5Vの範囲に含まれる。したがって、デジタル信号D2,D1は「11」である。
それゆえ、A/D変換回路20は、アナログ出力信号Vout(4.752V)の入力を受けて、A/D変換動作により4ビットのデジタル信号D4〜D1(「1111」)を出力する。
シリアルパラレル変換回路30は、A/D変換回路20の出力データDATAの入力を受けてパラレル信号に変換してメモリ50に格納する。
具体的には、メモリ50は、抵抗値間の電圧Vr1に関して「0x1111」を関連付けて格納する。
図9は、実施形態1に従うA/D変換装置1の補正モードにおける抵抗値間の電圧Vr2を測定する動作について説明する図である。
図9(A)を参照して、補正部14は、制御信号RL1(「H」レベル)をスイッチSW1に出力する。
本例においては、基準電圧Vref1と基準電圧Vref2との差分電圧(抵抗値間の電圧Vr2)に対してA/D変換動作を実行する場合について説明する。
補正部14は、制御信号MX1,MX2を出力して差動アンプ40を動作させる。
具体的には、補正部14は、制御信号MX1をマルチプレクサ4に出力する。
マルチプレクサ4は、制御信号MX1に従って入力ノードs3を選択して電圧Vin1(3.75V)を差動アンプ40に出力する。
また、補正部14は、制御信号MX2をマルチプレクサ6に出力する。
マルチプレクサ6は、制御信号MX2に従って入力ノードu2を選択して電圧Vin2(2.5V)を差動アンプ40に出力する。
差動アンプ40は、内部電圧Vin1と内部電圧Vin2との差分を増幅ゲインGに従って増幅して出力する。一例として増幅ゲインGは3.6倍に設定されている。
内部電圧Vin1と内部電圧Vin2との差分電圧は1.25Vである。
したがって、差動アンプ40のアナログ出力信号Voutは、1.25×増幅ゲインG(3.6)=4.5Vに設定される。
実施形態1に従うA/D変換回路20は、アナログ出力信号Vout(4.5V)の入力を受けて、アナログ出力信号Voutに対するA/D変換動作を実行する。
ここで、内部電圧Vin1と内部電圧Vin2との差分電圧(抵抗値間の電圧Vr2)は1.25Vであるとする。
したがって、差動アンプ40のアナログ出力信号Voutは、1.25×増幅ゲインG(3.6)=4.5V(実測値)に設定される。
図9(B)は、A/D変換回路20の電圧検出範囲を説明する図である。
図9(B)を参照して、A/D変換回路20は、一例として0〜5Vの電圧検出範囲を有する。
A/D変換回路20は、0〜5Vの電圧検出範囲を16の領域に分けて4ビットのデジタル信号D4,D3,D2,D1を出力する。
アナログ出力信号Vout(4.5V)は、図4で説明したように領域Aに含まれる。したがって、デジタル信号D4,D3は「11」である。
そして、本例では、領域Aの3.75V〜5Vの電圧検出範囲をさらに4つの領域に分割した場合が示されている。
アナログ出力信号Vout(4.5V)は、4つの領域のうち4.375〜4.6875Vの範囲に含まれる。したがって、デジタル信号D2,D1は「10」である。
それゆえ、A/D変換回路20は、アナログ出力信号Vout(4.5V)の入力を受けて、A/D変換動作により4ビットのデジタル信号D4〜D1(「1110」)を出力する。
シリアルパラレル変換回路30は、A/D変換回路20の出力データDATAの入力を受けてパラレル信号に変換してメモリ50に格納する。
具体的には、メモリ50は、抵抗値間の電圧Vr2に関して「0x1110」を関連付けて格納する。
図10は、実施形態1に従うA/D変換装置1の補正モードにおける抵抗値間の電圧Vr3を測定する動作について説明する図である。
図10(A)を参照して、補正部14は、制御信号RL1(「H」レベル)をスイッチSW1に出力する。
本例においては、基準電圧Vref2と基準電圧Vref3との差分電圧(抵抗値間の電圧Vr3)に対してA/D変換動作を実行する場合について説明する。
補正部14は、制御信号MX1,MX2を出力して差動アンプ40を動作させる。
具体的には、補正部14は、制御信号MX1をマルチプレクサ4に出力する。
マルチプレクサ4は、制御信号MX1に従って入力ノードs4を選択して電圧Vin1(2.5V)を差動アンプ40に出力する。
また、補正部14は、制御信号MX2をマルチプレクサ6に出力する。
マルチプレクサ6は、制御信号MX2に従って入力ノードu3を選択して電圧Vin2(1.25V)を差動アンプ40に出力する。
差動アンプ40は、内部電圧Vin1と内部電圧Vin2との差分を増幅ゲインGに従って増幅して出力する。一例として増幅ゲインGは3.6倍に設定されている。
内部電圧Vin1と内部電圧Vin2との差分電圧は1.25Vである。
したがって、差動アンプ40のアナログ出力信号Voutは、1.25×増幅ゲインG(3.6)=4.5Vに設定される。
実施形態1に従うA/D変換回路20は、アナログ出力信号Vout(4.5V)の入力を受けて、アナログ出力信号Voutに対するA/D変換動作を実行する。
ここで、内部電圧Vin1と内部電圧Vin2との差分電圧(抵抗値間の電圧Vr3)は1.14Vであるとする。
したがって、差動アンプ40のアナログ出力信号Voutは、1.14×増幅ゲインG(3.6)=4.104V(実測値)に設定される。
図10(B)は、A/D変換回路20の電圧検出範囲を説明する図である。
図10(B)を参照して、A/D変換回路20は、一例として0〜5Vの電圧検出範囲を有する。
A/D変換回路20は、0〜5Vの電圧検出範囲を16の領域に分けて4ビットのデジタル信号D4,D3,D2,D1を出力する。
アナログ出力信号Vout(4.104V)は、図4で説明したように領域Aに含まれる。したがって、デジタル信号D4,D3は「11」である。
そして、本例では、領域Aの3.75V〜5Vの電圧検出範囲をさらに4つの領域に分割した場合が示されている。
アナログ出力信号Vout(4.104V)は、4つの領域のうち4.0625〜4.375Vの範囲に含まれる。したがって、デジタル信号D2,D1は「01」である。
それゆえ、A/D変換回路20は、アナログ出力信号Vout(4.104V)の入力を受けて、A/D変換動作により4ビットのデジタル信号D4〜D1(「1101」)を出力する。
シリアルパラレル変換回路30は、A/D変換回路20の出力データDATAの入力を受けてパラレル信号に変換してメモリ50に格納する。
具体的には、メモリ50は、抵抗値間の電圧Vr3に関して「0x1101」を関連付けて格納する。
図11は、実施形態1に従うA/D変換装置1の補正モードにおける抵抗値間の電圧Vr4を測定する動作について説明する図である。
図11(A)を参照して、補正部14は、制御信号RL1(「H」レベル)をスイッチSW1に出力する。
本例においては、基準電圧Vref3と基準電圧Vref4との差分電圧(抵抗値間の電圧Vr4)に対してA/D変換動作を実行する場合について説明する。
補正部14は、制御信号MX1,MX2を出力して差動アンプ40を動作させる。
具体的には、補正部14は、制御信号MX1をマルチプレクサ4に出力する。
マルチプレクサ4は、制御信号MX1に従って入力ノードs5を選択して電圧Vin1(1.25V)を差動アンプ40に出力する。
また、補正部14は、制御信号MX2をマルチプレクサ6に出力する。
マルチプレクサ6は、制御信号MX2に従って入力ノードu4を選択して電圧Vin2(0V)を差動アンプ40に出力する。
差動アンプ40は、内部電圧Vin1と内部電圧Vin2との差分を増幅ゲインGに従って増幅して出力する。一例として増幅ゲインGは3.6倍に設定されている。
内部電圧Vin1と内部電圧Vin2との差分電圧は1.25Vである。
したがって、差動アンプ40のアナログ出力信号Voutは、1.25×増幅ゲインG(3.6)=4.5Vに設定される。
実施形態1に従うA/D変換回路20は、アナログ出力信号Vout(4.5V)の入力を受けて、アナログ出力信号Voutに対するA/D変換動作を実行する。
ここで、内部電圧Vin1と内部電圧Vin2との差分電圧(抵抗値間の電圧Vr4)は1.25Vであるとする。
したがって、差動アンプ40のアナログ出力信号Voutは、1.25×増幅ゲインG(3.6)=4.5V(実測値)に設定される。
図11(B)は、A/D変換回路20の電圧検出範囲を説明する図である。
図11(B)を参照して、A/D変換回路20は、一例として0〜5Vの電圧検出範囲を有する。
A/D変換回路20は、0〜5Vの電圧検出範囲を16の領域に分けて4ビットのデジタル信号D4,D3,D2,D1を出力する。
アナログ出力信号Vout(4.5V)は、図4で説明したように領域Aに含まれる。したがって、デジタル信号D4,D3は「11」である。
そして、本例では、領域Aの3.75V〜5Vの電圧検出範囲をさらに4つの領域に分割した場合が示されている。
アナログ出力信号Vout(4.5V)は、4つの領域のうち4.375〜4.6875Vの範囲に含まれる。したがって、デジタル信号D2,D1は「10」である。
それゆえ、A/D変換回路20は、アナログ出力信号Vout(4.5V)の入力を受けて、A/D変換動作により4ビットのデジタル信号D4〜D1(「1110」)を出力する。
シリアルパラレル変換回路30は、A/D変換回路20の出力データDATAの入力を受けてパラレル信号に変換してメモリ50に格納する。
具体的には、メモリ50は、抵抗値間の電圧Vr4に関して「0x1110」を関連付けて格納する。
これに伴い抵抗値間の電圧Vr1〜Vr4に対応するデジタル信号のデータがそれぞれメモリ50に格納される。
基準電圧Vrefは、電圧Vr1〜Vr4の合計値となる。
基準電圧Vref1は、電圧Vr2〜Vr4の合計値となる。
比を考えると、Vref1/Vref=(Vr2+Vr3+Vr4)/(Vr1+Vr2+Vr3+Vr4)が成立する。
したがって、基準電圧Vrefに対して「0x111111」が設定されている場合に、基準電圧Vref1は、(Vr2+Vr3+Vr4)/(Vr1+Vr2+Vr3+Vr4)×基準電圧Vrefとして算出することが可能である。
2進数で表わすと基準電圧Vref1は、「0x101110」として算出されてメモリ50に格納される。
同様の方式に従って、基準電圧Vref2は、(Vr3+Vr4)/(Vr1+Vr2+Vr3+Vr4)×基準電圧Vrefとして算出することが可能である。
2進数で表わすと基準電圧Vref2は、「0x011110」として算出されてメモリ50に格納される。
また、基準電圧Vref3は、(Vr4)/(Vr1+Vr2+Vr3+Vr4)×基準電圧Vrefとして算出することが可能である。
2進数で表わすと基準電圧Vref3は、「0x001111」として算出されてメモリ50に格納される。
基準電圧Vref4は、「0x000000」である。
補正部14は、上記処理によりメモリ50に格納される基準電圧Vref1〜Vref4にそれぞれ対応するデジタル信号のデータの補正処理を実行する。
これにより、通常モードにおいて、1回目の第1変換動作の出力データDATAとしてデジタル信号D4,D3(「10」)が格納されるとする。また、2回目の第2変換動作の出力データDATAとしてデジタル信号D4〜D1(「1001」)が格納されるとする。
合成部12は、メモリ50に格納されている1回目の第1変換動作の出力データDATAであるデジタル信号D4,D3(「10」)を参照する。
合成部12は、デジタル信号D4,D3に基づいてアナログ出力信号Voutのデジタル信号として、第1変換動作に従うアナログ出力信号Voutに近い基準電圧Vref2に相当するデジタル信号を取得する。本例の場合には、合成部12は、「0x011110」を取得する。
次に、合成部12は、メモリ50に格納されている2回目の第2変換動作の出力データDATAであるデジタル信号D4〜D1(「1001」)を参照する。
ここで、A/D変換回路20による2回目の第2変換動作の出力データDATAは、増幅ゲインGが3.6倍に設定された90%のレンジでの出力であった。
合成部12は、A/D変換回路20による100%のレンジでの変換動作の場合の出力データDATAとして次式の如く算出する。
0x1001×4/3.6=0x1010
合成部12は、基準電圧Vref2に相当する「0x011110」と差分電圧に相当する「0x1010」とを加算して出力データDOUT(「0x101000」)として出力する。
上記の補正モードに従う方式により、基準電圧に対応するデジタル信号の補正動作が実行される。これにより精度の高いA/D変換動作が可能である。
なお、補正モードに従う補正部14による基準電圧Vref1〜Vref4にそれぞれ対応するデジタル信号の補正処理は、通常モードを実行する前の所定タイミングで実行するようにしても良いし、所定期間の経過毎に実行するようにしても良い。
(実施形態2)
図12は、実施形態2に従うA/D変換装置1#の概念について説明する図である。
図12を参照して、実施形態2に従うA/D変換装置1#は、温度センサ70をさらに含む。また、制御部10を制御部10#に置換する。また、メモリ50をメモリ50#に置換する。その他の構成については図1で説明したのと基本的には同様である。本例ではその部分を省略している。
温度センサ70は、周辺環境の温度を検出して制御部10#に出力する。
メモリ50#は、温度に応じて基準電圧に対応するデジタル信号を補正する補正テーブルを含む。
制御部10#は、合成部12#と、補正部14#とを含む。
合成部12#は、メモリ50に格納されている第1ビットおよび第2ビットに基づく合成処理を実行し、出力データDOUTを出力する。
補正部14#は、メモリ50#に格納されている補正テーブルを参照して温度に応じて基準電圧に対応するデジタル信号を補正する。
また、本例においては、補正テーブルの作成のためにA/D変換装置1#の外部にヒータH(プローバ)が設けられている場合が示されている。
図13は、実施形態2に従う温度に応じて変化する基準電圧について説明する図である。
図13を参照して、基準電圧Vrefが温度TL(低温)、温度TM(常温)、温度TH(高温)に従って変化する場合が示されている。一例として所定の一次関数に従って線形に変化する場合が示されている。この点で、温度に応じて基準電圧を設定する抵抗値が変化するために基準電圧Vrefが変化する。
本例においては、温度TL(低温)、温度TM(常温)、温度TH(高温)の3状態のそれぞれの基準電圧Vref=Vrefc,Vrefb,Vrefaを計測して、計測結果に基づいて基準電圧を算出する一次関数の傾きGnと、オフセット値Otとを算出する。
一次関数は、基準電圧Vref=傾きGn×温度temp+オフセット値Otとして表わされる。
傾きGnは、(Vrefa−Vrefc)/(TH−TL)により算出される。
オフセット値Otは、Vrefb−Gn×TMにより算出される。
本例においては、基準電圧Vref1〜Vref4に関して、温度に応じて変化するそれぞれの一次関数を算出する。
具体的には、傾きGnおよびオフセット値Otを算出するためにヒータHを駆動して、温度TL、温度TM(常温)、温度TH(高温)の3状態におけるそれぞれの基準電圧Vref1〜Vref4の値を検出する。
そして、上記方式に従って傾きGnおよびオフセット値Otを算出する。当該算出結果をメモリ50#に格納する。
一例として、基準電圧Vref1の計測の具体例について説明する。温度TH(高温)の状態において、Vref1a=3.825Vを計測する(温度TH=+100℃)。また、温度TM(常温)の状態において、Vref1b=3.750Vを計測する(温度TM=+25℃)。また、温度TL(低温)の状態において、Vref1c=3.675Vを計測する(温度TL=−50℃)。
基準電圧Vref1の傾きGn1は、上記式に基づいて0.001として算出される。
また、オフセット値Ot1は、3.725として算出される。
基準電圧Vref1=0.001×温度temp+3.725となる。
温度センサ70により30℃が計測された場合における基準電圧Vref1=0.001×30+0.3725=3.755Vとなる。
当該一次関数に従って補正することが可能である。
他の基準電圧Vref2〜Vref4についても基準電圧Vref1と同様に算出することが可能である。
図14は、実施形態2に従う補正テーブルについて説明する図である。
図14を参照して、補正テーブルとして基準電圧Vrefの値を格納するテーブルと、傾きGnの値を格納するテーブルと、オフセット値Otを格納するテーブルとが設けられている。
基準電圧Vref1〜Vref4の値として高温時、常温時および低温時の値を格納する。
具体的には、基準電圧Vref1a〜Vref4aは、高温時において測定される抵抗素子R0〜R3のそれぞれの抵抗値間の電圧Vr1〜Vr4に従って算出される。
具体的には、基準電圧Vref1a=(Vr2+Vr3+Vr4)/(Vr1+Vr2+Vr3+Vr4)として算出される。基準電圧Vref2a=(Vr3+Vr4)/(Vr1+Vr2+Vr3+Vr4)として算出される。基準電圧Vref3a=(Vr4)/(Vr1+Vr2+Vr3+Vr4)として算出される。基準電圧Vref4a=0として算出される。
基準電圧Vref1b〜Vref4bおよびVref1c〜Vref4cについても同様に常温時および低温時において測定される抵抗素子R0〜R3のそれぞれの抵抗値間の電圧Vr1〜Vr4に従って算出することが可能である。
傾きGn1は、(Vref1a−Vref1c)/(TH−TL)により算出することが可能である。また、オフセット値Ot1は、Vref1b−(Gn1×TM)により算出することが可能である。
他の傾きGn2〜Gn4およびオフセット値Ot2〜Ot4についても同様である。
制御部10#の補正部14#は、上記傾きGnの値を格納するテーブルおよびオフセット値を格納するテーブルに基づいて温度に応じた基準電圧Vref1〜Vref4を算出する。
補正部14#は、算出した温度に応じた基準電圧Vref1〜Vref4にそれぞれ対応するデジタル信号をメモリ50#に格納する。
これにより、通常モードにおいて、1回目の第1変換動作の出力データDATAとしてデジタル信号D4,D3(「10」)が格納されるとする。また、2回目の第2変換動作の出力データDATAとしてデジタル信号D4〜D1(「1001」)が格納されるとする。
合成部12#は、メモリ50#に格納されている1回目の第1変換動作の出力データDATAであるデジタル信号D4,D3(「10」)を参照する。
合成部12#は、デジタル信号D4,D3に基づいてアナログ出力信号Voutのデジタル信号として、第1変換動作に従うアナログ出力信号Voutに近い基準電圧Vref2に相当するデジタル信号を取得する。
この場合、補正部14#は、温度に応じて変化している基準電圧Vref2に相当するデジタル信号をメモリ50#に格納している。
合成部12#は、メモリ50#に格納されている補正された基準電圧Vref2に相当するデジタル信号を取得する。
そして、上記と同様の方式に従って基準電圧Vref2に相当するデジタル信号と、差分電圧に相当するデジタル信号とを加算して出力データDOUTとして出力する。
当該方式により、温度に従って変化する基準電圧に合わせた補正処理が可能であり、精度の高いA/D変換動作が可能である。
なお、補正モードに従う補正部14#による温度に応じた基準電圧Vref1〜Vref4にそれぞれ対応するデジタル信号の補正処理は、通常モードを実行する前の所定タイミングで実行するようにしても良いし、所定期間の経過毎に実行するようにしても良い。
(実施形態3)
図15は、実施形態3に従うA/D変換装置1Aの構成について説明する図である。
図15を参照して、実施形態3に従うA/D変換装置1Aは、図1のA/D変換装置1と比較して、スイッチSW2,SW3を削除した構成である。当該構成は、外部入力Ainに対するA/D変換動作を実行しない構成であり、内部電圧Vinのみに対してA/D変換動作を実行する構成である。なお、特にこれに限られず外部入力Ainに対するA/D変換動作を実行する構成としても良い。また、制御部10に入力される制御信号MODE,TRGおよびクロック信号CLKについては省略している。また、制御部10は、図示しないが合成部12および補正部14を含む。
また、A/D変換装置1Aは、基準電圧発生部60の構成を変更している。具体的には、複数の抵抗素子R0〜R3の接続関係を変更するスイッチ制御部SWC1,SWC2が設けられている。
スイッチ制御部SWC1は、スイッチSW4,SW5を含む。
スイッチSW4,SW5は、制御信号SRL0,SRL1に従ってそれぞれ動作する。
スイッチ制御部SWC2は、スイッチSW6,SW7を含む。
スイッチSW6,SW7は、制御信号SRL2,SRL3に従ってそれぞれ動作する。
制御部10は、制御信号SRL0〜SRL3をそれぞれ出力する。
抵抗素子R0は、スイッチSW4と直列に接続される。抵抗素子R1は、スイッチSW5と直列に接続される。抵抗素子R0およびスイッチSW4と、抵抗素子R1およびスイッチSW5とは、基準電圧VrefとノードNdとの間に互いに並列に接続される。
抵抗素子R2は、スイッチSW6と直列に接続される。抵抗素子R3は、スイッチSW7と直列に接続される。抵抗素子R2およびスイッチSW6と、抵抗素子R3およびスイッチSW7とは、ノードNdと接地電圧GNDとの間に互いに並列に接続される。
制御信号SRL0〜SRL3の入力の組み合わせに従って抵抗素子R0〜R3の接続関係を変更することが可能である。
また、マルチプレクサ4,6をそれぞれマルチプレクサ4#,6#に置換した点が異なる。
マルチプレクサ4#は、3入力のうちの1つの入力を選択する。入力ノードs1は、内部電圧Vinの入力を受ける。入力ノードs2は、基準電圧Vrefの入力を受ける。入力ノードs3は、ノードNdに生成される基準電圧の入力を受ける。
マルチプレクサ6#は、2入力のうちの1つの入力を選択する。
入力ノードu1は、ノードNdに生成される基準電圧の入力を受ける。
入力ノードu2は、接地電圧GNDの入力を受ける。
図16は、実施形態3に従うスイッチSW4〜SW7の制御に従ってノードNdに生成される基準電圧を説明する図である。
図16を参照して、スイッチSW4〜SW7のオン(ON)/オフ(OFF)の組み合わせが示されている。
また、当該組み合わせに従ってノードNdに生成される基準電圧が示されている。
ここで、抵抗素子R0,R1,R2,R3の比がそれぞれ1:2:3:2に設定されている場合の基準電圧が示されている。
ここで、10種類の基準電圧を設定可能な場合が示されている。
本例においては、このうちの7種類の基準電圧を用いる。
図17は、実施形態3に従う各基準電圧とその差分との関係を説明する図である。
図17に示されるように、図16に示される基準電圧のうち基準電圧Vref1〜Vref7として、4.09V、3.75V、3.21V、3.00V、2.50V、1.88V、0Vを用いる。
メモリ50には、当該基準電圧Vref1〜Vref7の電圧値にそれぞれ対応してデジタル信号D4,D3,D2,D1は、「1101」、「1100」、「1011、「1010」、「1000」、「0110」、「0000」が格納される。
当該構成においても実施形態1と同様にA/D変換回路20は、アナログ出力信号Voutに対して第1および第2変換動作を実行することが可能である。
図18は、実施形態3に従うA/D変換回路20の電圧検出範囲を説明する図である。
ここで、内部電圧Vin(2.7V)が入力された場合について説明する。また、本例においては、増幅ゲインGは、8とする。
図18に示されるように、A/D変換回路20は、一例として0〜5Vの電圧検出範囲を有する。
第1変換動作(1回目の測定)において、AD変換回路20は、内部電圧Vin1(2.7V)に対して電圧検出範囲0〜5Vでの変換動作を実行する。A/D変換回路20は、0〜5Vの電圧検出範囲を16領域に分けて4ビットのデジタル信号D4,D3,D2,D1を出力する。
本例においては、内部電圧Vin1(2.7V)は、デジタル信号D4,D3,D2,D1(「1」、「0」、「0」、「0」)に対応する領域に含まれる。
シリアルパラレル変換回路30は、A/D変換回路20の出力データDATAの入力を受けてパラレル信号に変換してメモリ50に格納する。
次に、第2変換動作(2回目の測定)において、AD変換回路20は、内部電圧Vin1(2.7V)と内部電圧Vin2(2.5V)との差分電圧であるアナログ出力電圧Voutに対して、増幅ゲインG(8倍)に従って電圧検出範囲0〜5Vでの変換動作を実行する。
増幅ゲインGが8倍の場合には、A/D変換回路20の電圧検出範囲0〜5Vに対して100%のレンジでの変換動作が実行される。
A/D変換回路20は、0〜5Vの電圧検出範囲を16領域に分けて4ビットのデジタル信号D4,D3,D2,D1を出力する。
内部電圧Vin1と内部電圧Vin2との差分電圧は0.2Vである。
したがって、差動アンプ40のアナログ出力信号Voutは、0.2×増幅ゲインG(8)=1.6Vに設定される。
A/D変換回路20は、アナログ出力信号Vout(1.6V)の入力を受けて、アナログ出力信号Voutに対する2回目の第2変換動作を実行する。A/D変換回路20は、第2ビットの4ビットのデジタル信号D4,D3,D2,D1を出力する。
A/D変換回路20は、アナログ出力信号Vout(1.6V)の入力を受けて、A/D変換動作により第2ビットの4ビットのデジタル信号D4〜D1(「0101」)を出力する。
シリアルパラレル変換回路30は、A/D変換回路20の出力データDATAの入力を受けてパラレル信号に変換してメモリ50に格納する。
図示しないが制御部10は、合成部12と補正部14とを含む。合成部12は、メモリ50に格納されたデータDATAを合成処理して外部ピンを介して出力データDOUTを出力する。
本例においては、合成部12は、デジタル信号D4,D3,D2,D1に基づいてアナログ出力信号Voutのデジタル信号として、第1変換動作に従うアナログ出力信号Voutに近い基準電圧Vref5に相当するデジタル信号を取得する。本例の場合には、合成部12は、「0x10000000」を取得する。
次に、合成部12は、メモリ50に格納されている2回目の第2変換動作の出力データDATAであるデジタル信号D4〜D1(「0101」)を参照する。
合成部12は、A/D変換回路20による100%のレンジでの変換動作の場合の出力データDATAとして次式の如く算出する。
0x0101×8/8=0x0101
合成部12は、アナログ出力信号Voutのデジタル信号として、第1変換動作に従うアナログ出力信号Voutに近い基準電圧Vref5に相当するデジタル信号と内部電圧Vinと基準電圧Vref5との差分電圧に相当するデジタル信号とを合成したデジタル信号として出力する。
合成部12は、基準電圧Vref2に相当する「0x10000000」と差分電圧に相当する「0x0101」とを加算して出力データDOUT(「0x10000101」)として出力する。
実施形態3に従う抵抗素子R0〜R3の接続関係を変更するスイッチ制御部SWC1,SWC2を設けることにより種々の基準電圧を生成することが可能となる。
一例として7種類の基準電圧の生成により、上記の方式に従ってアナログ出力信号Voutのデジタル信号として、第1変換動作に従うアナログ出力信号Voutに近い基準電圧に相当する4ビットのデジタル信号(データD4,D3,D2,D1)を取得する。そして、第2変換動作に従う内部電圧Vinと基準電圧との差分電圧に相当する4ビットのデジタル信号(データD4,D3,D2,D1)を取得する。
合成部12は、第1変換動作に従うアナログ出力信号Voutに近い基準電圧に相当する4ビットのデジタル信号と第2変換動作に従う内部電圧Vinと基準電圧との差分電圧に相当する4ビットのデジタル信号とを合成したデジタル信号として出力する。
当該処理により精度の高い高分解能(8ビット)のA/D変換動作を実行することが可能である。
実施形態3に従う方式により、接続関係を変更することにより抵抗素子の個数(4個)を増やすことなく複数種類(7種類)の基準電圧を設定することが可能である。そして、4ビットの分解能を有するA/D変換回路20を2回用いて、8ビットの高分解能のA/D変換装置を実現することが可能である。すなわち、簡易な方式で精度の高いA/D変換装置を実現することが可能である。
(その他の実施形態)
上記の実施形態においては、A/D変換回路20を含むA/D変換装置の構成について説明したが、A/D変換回路20とそれ以外の部分とを分けた構成とすることも可能である。
図19は、他の実施形態に基づくA/D変換回路20および制御装置100とを説明する図である。
図19を参照して、図1のA/D変換装置1と比較して、A/D変換回路20を制御する制御装置100をA/D変換回路20と独立に設けた構成である点で異なる。
制御装置100は、図1のA/D変換装置1と比較してA/D変換回路20を除いた構成である。その他の構成については図1で説明したのと同様であるのでその詳細な説明については繰り返さない。
制御装置100の制御部10は、外部ピンを介してA/D変換回路20を制御するための制御信号を出力する。
A/D変換回路20は、外部ピンを介して入力される制御信号に従って動作し、A/D変換処理した処理結果をデータDATAとして制御装置100に出力する。
制御装置100のシリアルパラレル変換回路30は、外部ピンを介してA/D変換回路20からのデータDATAの入力を受ける。
当該構成においても実施形態1と同様の方式に従うA/D変換動作を実行することが可能である。
A/D変換回路20を置換することによりA/D変換装置の分解能を簡易に変更することが可能となる。また、制御装置100を他のA/D変換回路に対しても利用することが可能となる。
以上、本開示を実施形態に基づき具体的に説明したが、本開示は、実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1,1#,1A A/D変換装置、2 内部電源、4,6 マルチプレクサ、10 制御部、12 合成部、14 補正部、20 A/D変換回路、30 シリアルパラレル変換回路、40 差動アンプ、50 メモリ、60 基準電圧発生部、70 温度センサ、100 制御装置。

Claims (9)

  1. アナログ出力信号を複数ビットのデジタル信号に変換するA/D変換回路と、
    前記A/D変換回路を制御する制御回路とを備え、
    前記制御回路は、
    前記A/D変換回路による第1変換動作に従って前記アナログ出力信号の電圧レベルが複数のレベル領域のうちのいずれの領域に該当するかを示す第1ビットのデジタル信号を取得し、
    取得した第1ビットに基づいて当該レベル領域に対応する基準電圧を設定し、
    前記アナログ出力信号と前記基準電圧との差分電圧を前記A/D変換回路のA/D変換入力レンジに対応するように増幅して増幅アナログ出力信号として前記A/D変換回路に出力し、
    前記A/D変換回路による第2変換動作に従って前記増幅アナログ出力信号の電圧レベルを示す第2ビットの前記複数ビットのデジタル信号を取得し、
    前記第1ビットおよび前記第2ビットのデジタル信号を合成する、A/D変換装置。
  2. 前記制御回路は、
    前記A/D変換回路による前記第1変換動作に従う前記第1ビットのデジタル信号の情報を格納するメモリと、
    前記メモリに格納された情報に基づいて基準電圧を設定する基準電圧設定部と、
    前記アナログ出力信号と前記基準電圧との差分電圧を前記A/D変換回路のA/D変換入力レンジに対応するように増幅して前記増幅アナログ出力信号として前記A/D変換回路に出力する増幅回路とを含み、
    前記メモリは、前記A/D変換回路による前記第2変換動作に従う前記第2ビットのデジタル信号の情報をさらに格納し、
    前記メモリに格納された前記第1ビットおよび前記第2ビットのデジタル信号を合成して出力する合成部とを含む、請求項1記載のA/D変換装置。
  3. 前記基準電圧設定部は、
    第1の電圧と第2の電圧との間に設けられた複数の抵抗素子と、
    前記第1ビットのデジタル信号に基づいて前記複数の抵抗素子に基づく抵抗分割により生成される複数の基準電圧のうちの1つを選択する選択回路とを含む、請求項2記載のA/D変換装置。
  4. 前記増幅回路に入力する差分電圧を切り替える切替回路をさらに備え、
    前記切替回路は、前記基準電圧設定部の各抵抗素子の入力ノードと出力ノードとの間に印加される差分電圧に切り替え、
    前記増幅回路は、差分電圧を増幅して前記増幅アナログ出力信号として前記A/D変換回路に出力し、
    前記制御回路は、前記A/D変換回路による変換動作に従って前記増幅アナログ出力信号の電圧レベルを示す複数ビットのデジタル信号を取得し、取得したデジタル信号に基づいて基準電圧に対応するデジタル信号を設定する補正部をさらに含む、請求項3記載のA/D変換装置。
  5. 前記補正部は、温度に応じて基準電圧に対応するデジタル信号を補正する補正テーブルを含む、請求項4記載のA/D変換装置。
  6. 前記補正テーブルは、温度に応じて変化する基準電圧の変化率と、オフセット値とを含む、請求項5記載のA/D変換装置。
  7. 前記基準電圧設定部は、前記複数の抵抗素子の接続関係を切り替えるスイッチ制御部をさらに含む、請求項3記載のA/D変換装置。
  8. 第1〜第4の抵抗素子が設けられ、
    前記スイッチ制御部は、
    前記第1〜第4の抵抗素子にそれぞれ対応して直列に接続される第1〜第4のスイッチ回路を含み、
    第1の抵抗素子および第1のスイッチ回路は、第2の抵抗素子および第2のスイッチ回路と並列に電源ノードと中間ノードとの間に接続され、
    第3の抵抗素子および第3のスイッチ回路は、第4の抵抗素子および第4のスイッチ回路と並列に前記中間ノードと接地ノードとの間に接続される、請求項7記載のA/D変換装置。
  9. アナログ出力信号を複数ビットのデジタル信号に変換するA/D変換回路を制御する半導体装置であって、
    前記アナログ出力信号を前記A/D変換回路に出力し、
    前記A/D変換回路による第1変換動作に従って前記アナログ出力信号の電圧レベルが複数のレベル領域のうちのいずれの領域に該当するかを示す第1ビットのデジタル信号を取得し、
    取得した第1ビットに基づいて当該レベル領域に対応する基準電圧を設定し、
    前記アナログ出力信号と前記基準電圧との差分電圧を前記A/D変換回路のA/D変換入力レンジに対応するように増幅して増幅アナログ出力信号として前記A/D変換回路に出力し、
    前記A/D変換回路による第2変換動作に従って前記増幅アナログ出力信号の電圧レベルを示す第2ビットの前記複数ビットのデジタル信号を取得し、
    前記第1ビットおよび前記第2ビットのデジタル信号を合成する、半導体装置。
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