JP2019218640A - 生地 - Google Patents

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敬 冨永
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夏奈 宝田
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Abstract

【課題】生地が伸縮している状態と収縮している状態とで異なる色彩を呈する新規な生地を提供する。【解決手段】本開示の一態様は、表面に複数の畝状の編組織が並んだ構造を備え、引張力の付与及び解除により伸張及び収縮する、リブ編みで編成された生地である。複数の畝状の編組織の間の基底部には、第1の色彩が付されている。複数の畝状の編組織の頂上部には、第1の色彩とは異なる第2の色彩が付されている。生地が収縮している状態では、複数の畝状の編組織における隣り合う編組織の頂上部の間隔が狭まることにより、頂上部に付された第2の色彩が寄せ集まるとともに第1の色彩が覆い隠される。生地に引張力が付与されて生地が伸張している状態では、隣り合う編組織の頂上部の間隔が拡大することにより、第1の色彩が露出するように構成されている。【選択図】図1

Description

本開示は、生地に関する。
特許文献1には、伸縮する生地の表面に生地を覆い隠す素材を貼り付け、生地が伸縮している状態と収縮している状態とで異なる色柄を呈する構成が記載されている。具体的には、生地の表面に複数の小片が互いに隣り合うように配置され、生地が収縮している状態では複数の小片によって生地の色柄が見えないようになっている。そして、生地が引っ張られて生地が伸張している状態では複数の小片の隙間から生地の色柄が現出する。
特開2011−873号公報
本開示の一局面は、生地が伸縮している状態と収縮している状態とで異なる色彩を呈する新規な生地を提供することを目的としている。
本開示の一態様は、表面に複数の畝状の編組織が並んだ構造を備え、引張力の付与及び解除により伸張及び収縮する、リブ編みで編成された生地である。複数の畝状の編組織の間の基底部には、第1の色彩が付されている。複数の畝状の編組織の頂上部には、第1の色彩とは異なる第2の色彩が付されている。生地が収縮している状態では、複数の畝状の編組織における隣り合う編組織の頂上部の間隔が狭まることにより、頂上部に付された前記第2の色彩が寄せ集まるとともに第1の色彩が覆い隠される。生地に引張力が付与されて生地が伸張している状態では、隣り合う編組織の頂上部の間隔が拡大することにより、第1の色彩が露出するように構成されている。
このような構成によれば、生地が収縮している状態では、頂上部に付された第2の色彩が寄せ集まる一方、生地が伸張している状態では、第1の色彩が露出する。したがって、生地が伸縮している状態と収縮している状態とで異なる色彩を呈する新規な生地を提供することができる。
本開示の一態様では、第1の色彩が、プリントによって基底部に付されていてもよい。
このような構成によれば、第1の色彩を染色によって付す構成と比較して、第1の色彩として複雑な色彩を付すことができる。
本開示の一態様では、生地の表側及び裏側の両側に第1の色彩に係るプリントが施されていてもよい。
このような構成によれば、生地の表側又は裏側のいずれか片側のみに第1の色彩に係るプリントが施されている場合と比較して、基底部に第1の色彩をしっかりと付すことができる。
本開示の一態様では、第1の色彩が、染色によって基底部に付されていてもよい。
このような構成によれば、第1の色彩をプリントによって付す場合と比較して、より少ない作業工数で第1の色彩を基底部に十分に付すことができ得る。
本開示の一態様は、表面に複数の畝状の編組織が並んだ構造を備え、引張力の付与及び解除により伸張及び収縮するリブ編みで編成され、色彩が付された生地の製造方法である。当該製造方法は、生地を伸張させた状態で、表面のうち少なくとも複数の畝状の編組織の間の基底部に第1の色彩を付すことを備える。また、当該製造方法は、生地を収縮させ、複数の畝状の編組織における隣り合う編組織の頂上部の間隔を狭めた状態で、複数の畝状の編組織の頂上部に第1の色彩と異なる第2の色彩を付すことを備える。
このような製造方法によれば、生地が伸縮している状態と収縮している状態とで異なる色彩を呈する新規な生地を提供することができる。
本開示の一態様では、上記製造方法が、表面のうち少なくとも複数の畝状の編組織の間の基底部に第1の色彩を付すときに生地を伸張させることと、複数の畝状の編組織の頂上部に第2の色彩を付すときに生地を収縮させることと、を更に備えてもよい。
このような製造方法によれば、生地を伸張させずに基底部に第1の色彩を付す製造方法と比較して、基底部に第1の色彩を付しやすくできる。また、生地を収縮させずに頂上部に第2の色彩を付す製造方法と比較して、頂上部に第2の色彩を付しやすくできる。
図1は、収縮している状態の第1実施形態に係る生地の断面図である。 図2は、伸張している状態の第1実施形態に係る生地の断面図である。 図3は、収縮している状態の第2実施形態に係る生地の断面図である。 図4は、伸張している状態の第2実施形態に係る生地の断面図である。
以下、図面を参照しながら、本開示を実施するための形態を説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1及び図2に示す生地1は、リブ編みで編成された生地である。生地1は、表面に複数の畝状の編組織が並んだ構造を備える。具体的には、細長い畝状の編組織が多数平行に並列している。図1及び図2では、4つの畝状の編組織11〜14のみが示されている。そして、生地1は、引張力の付与及び解除により伸張及び収縮する。図1は、引張力が付与されておらず、生地1が収縮している状態、すなわち、生地1の常態を示す。生地1が収縮している状態では、隣り合う編組織11〜14の頂上部11a〜14aの間隔が狭まり、編組織11〜14が寄せ集まる。一方、複数の編組織11〜14の並列方向(図1の左右方向)に引張力を付与することで、図2に示すように、生地1が伸張する。生地1が伸張すると、隣り合う編組織11〜14の頂上部11a〜14aの間隔が拡大する。そして、引張力を解除することで、図1の状態に戻る。なお、図中、符号21は、生地1を構成する糸を示す。また、生地1は、例えば衣類(トレーニングウェアなど)に使用される。
生地1の表面全体には第1の色彩(本実施形態ではレインボー色)が付されている。具体的には、生地1の表側及び裏側の両側にプリントによって第1の色彩が付されている。特に、基底部11b〜13bの表面だけでなく頂上部11a〜14aの表面にも第1の色彩が付されている。ここで、基底部11b〜13bは、頂上部11a〜14aの間に位置する、生地1の厚み方向の基底部である。
なお、図1及び図2では、符号31及び32は、プリントによって付された、第1の色彩の着色剤(染料又は顔料)を示す。また、生地1の表側は図中上側であり、生地1の裏側は図中下側である。生地1が衣類に使用される場合は、生地1の裏側がユーザの身体側に位置することが想定される。
なお、「第1の色彩」は、単一色から成っていてもよく複数色から成っていてもよい。また、「第1の色彩」は、色柄、絵柄、模様等を実現するものであってもよい。後述する「第2の色彩」についても同様である。
そして、生地1では、畝状の編組織11〜14の頂上部11a〜14aに第1の色彩と異なる第2の色彩(本実施形態では黒色)が付されている。第2の色彩は、プリントによって付されている。すなわち、頂上部11a〜14aの表側において第1の色彩の上から第2の色彩が付される。図1及び図2では、符号41〜44は、プリントによって付された、第2の色彩の着色剤(染料又は顔料)を示す。
なお、本実施形態では、図1及び図2に示すように、頂上部11a〜14aの一部(最頂部近傍)が、編組織11〜14の並列方向に沿って略平坦に構成されている。このため、第2の色彩が頂上部11a〜14aに乗りやすくなっている。
生地1の外観上視認される色は、生地1が収縮している状態と伸張している状態とで変化する。すなわち、引張力が付与されておらず、生地1が収縮している状態(図1の状態)では、隣り合う編組織11〜14の頂上部11a〜14aの間隔が狭まり、隣り合う編組織11〜14が寄せ集まる。その結果、生地1の表側において、頂上部11a〜14aに付された第2の色彩が寄せ集まるとともに、頂上部11a〜14aによって基底部11b〜14b、ひいては第1の色彩が覆い隠される。このため、生地1が収縮している状態(すなわち常態)では、生地1を表側から見たときに、主として第2の色彩(黒色)が視認され、生地1は外観上第2の色彩に見える。
なお、ここでいう「覆い隠す」とは、生地1が伸張している状態と比較して第1の色彩が頂上部11a〜14aによって覆い隠されていればよく、第1の色彩(すなわち、基底部11b〜13b)が外観上全く視認できないように完全に覆い隠されている必要はない。特に、ここでいう「覆い隠す」とは、頂上部11a〜14aによって第1の色彩が部分的に覆い隠されている状態を含む概念である。
なお、本実施形態では、各頂上部11a〜14aにおいて、上記平坦部及びその近傍(基底部11b〜13bに向かって糸21が湾曲している部分の一部)に第2の色彩の着色剤が付着されている。このため、生地1が収縮している状態で、隣り合う頂上部11a〜14aに付された第2の色彩の隙間が小さくなり、第2の色彩の隙間から第1の色彩が見えづらくなっている。
一方、生地1に引張力が付与されて生地1が伸張している状態(図2の状態)では、隣り合う編組織11〜14の頂上部11a〜14aの間隔が拡大する。そして、生地1の表側において、隣り合う頂上部11a〜14aの間から基底部11b〜14b、ひいては第1の色彩が露出する。このため、生地1が伸張している状態では、生地1を表側から見たときに、主として第1の色彩(レインボー色)が視認され、生地1は外観上第1の色彩に見える。
なお、本実施形態では、生地1を構成するため、伸縮性のある弾性糸を数パーセント使用し、プリント及び染色に適した糸(伸縮性が乏しい糸)を大部分使用する。具体的には、糸31として、ポリウレタン性の弾性糸を8%、ポリエステル性の糸を92%の割合で使用した糸を使用する。具体的には例えば、ポリウレタン性の弾性糸1本とポリエステル性の糸9本とを撚って糸31を構成する。
次に、生地1の製造方法について説明する。
まず、第1及び第2の色彩が付与されていない状態のリブ編みで編成された生地を、引張力を付与することで伸張させる。そして、生地を伸張させている状態で、生地の表面全体にプリントによって第1の色彩を付す。特に、基底部11b〜13bだけでなく頂上部11a〜14aを含む表面全体に第1の色彩を付す。
本実施形態では、生地の表側及び裏側の両側からプリントを行う。すなわち、生地の片側(例えば表側)だけに対してプリントを行う場合、第1の色彩の着色剤31が基底部11b〜13bに十分に付着しない場合がある。なお、図1及び図2に示す例では、生地1の表側において、基底部11b〜13bの方が頂上部11a〜14aよりも着色剤31の厚みが小さくなっている。このため、生地1の表側だけに対してプリントを行った場合、基底部11b〜13bに十分に着色剤が付着せず、生地1を表側から見たときに基底部11b〜13bにおいては生地の素材自体の色(例えば白色)が見える場合がある。このため、本実施形態では、生地の表側だけでなく裏側からも第1の色彩をプリントする。これにより、基底部11b〜13bに第1の色彩を十分に付することができる。このように、生地の裏側に対してプリントを行うことですることによって第1の色彩が基底部71a〜73bに付されてもよい。
なお、本実施形態のように第1の色彩が複数色からなり、色柄、模様を実現する場合において生地の両側からプリントするときは、生地の表側と裏側とで第1の色彩の色の配置が揃えることが望ましい。本実施形態では、プリント対象の布地が伸縮性の大きなリブ編みの生地であるため、生地の表側と裏側とで色の配置を揃える作業は手作業で行う。
続いて、生地1に付与されている引張力を解除し、生地を収縮させ、隣り合う編組織11〜14の頂上部11a〜14aの間隔を狭めた状態(図1に示すような状態)で、頂上部11a〜14aの表側にプリントによって第2の色彩(黒色)を付す。このように、色彩が付された生地1が製造される。
[1−2.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)本実施形態では、基底部11b〜13bには、第1の色彩が付されており、頂上部54a〜54aには、第1の色彩とは異なる第2の色彩が付されている。そして、生地1が収縮している状態では、頂上部11a〜14aの間隔が狭まることにより、頂上部11a〜14a(ひいては第2の色彩)が寄せ集まる。このため、頂上部11a〜14aによって基底部11b〜13b(すなわち第1の色彩)が覆い隠される。また、生地1に引張力が付与されて生地1が伸張している状態では、頂上部11a〜14aの間隔が拡大することにより、頂上部11a〜14aの間の隙間から頂上部11a〜14aによって覆い隠されていた基底部11b〜13b(すなわち第1の色彩)が露出する。したがって、生地1が伸縮している状態と収縮している状態とで異なる色彩を呈する新規な生地1を提供することができる。
また例えば、特許文献1に記載の構成では、伸縮する生地の表面に生地を覆い隠す素材を貼り付け、生地が伸縮している状態と収縮している状態とで異なる色彩を呈する構成が実現される。しかしながら、この構成では、生地を覆う素材が必要である。また、生地の表面に複数の小片を互いに隣り合うように配置する必要がある。これに対して、本実施形態に係る生地1では、生地1の一部である編組織11〜14の変位によって色彩の変化を実現する。このため、生地1を覆う上記素材が必要がない。また、製造工程において、上記素材を生地1の表面に配置する必要もない。したがって、特許文献1に記載の構成と比較して、製造費用を軽減できるとともに、作業工程を簡易化できる。
(1b)本実施形態では、第1の色彩は、プリントによって基底部11b〜13bに付されている。換言すれば、プリントによる着色剤であって第1の色彩を呈する着色剤が基底部11b〜13bに付着している。したがって、例えば第1の色彩を染色によって付す構成と比較して、第1の色彩として複雑な色彩を付すことができる。
(1c)特に、本実施形態では、生地1の表側及び裏側の両側に第1の色彩に係るプリントを施すことによって、第1の色彩が基底部11b〜13bに付されている。換言すれば、プリントによる着色剤であって第1の色彩を呈する着色剤が生地1の表側及び裏側の両側に付着している。したがって、生地の表側又は裏側のいずれか片側のみに第1の色彩に係るプリントが施されている場合と比較して、基底部11b〜13bに第1の色彩をしっかりと付すことができる。
(1d)本実施形態では、基底部11b〜13bに第1の色彩を付すときに生地を伸張させる。また、頂上部11a〜14aに第2の色彩を付すときに生地を収縮させる。したがって、生地を伸張させずに基底部11b〜13bに第1の色彩を付す製造方法と比較して、基底部11b〜13bに第1の色彩を付しやすくできる。また、生地を収縮させずに頂上部11a〜14aに第2の色彩を付す製造方法と比較して、頂上部11a〜14aに第2の色彩を付しやすくできる。
[2.第2実施形態]
[2−1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
前述した第1実施形態では、第1の色彩がプリントによって付される。これに対し、第2実施形態では、第1の色彩が染色によって付される点で、第1実施形態と相違する。
図3及び図4には、第2実施形態に係る生地2が収縮している状態と伸張している状態とがそれぞれ示されている。生地2は、表面に複数の畝状の編組織が並んだ構造を備える。図3及び図4では、4つの畝状の編組織51〜54のみが示されている。
生地2の表側及び裏側の表面全体には、染色によって第1の色彩(本実施形態ではレインボー色)が付されている。すなわち、生地2を構成する糸61に染料や色素をしみ込ませることで生地2の表面全体に第1の色彩が着色される。
そして、生地2では、編組織51〜54の頂上部54a〜54dに、第1実施形態と同様、プリントによって第2の色彩が付されている。図3及び図4では、符号61〜64は、プリントによって付された、第2の色彩の着色剤を示す。
次に、生地2の製造方法について説明する。
まず、第1及び第2の色彩が付与されていない状態のリブ編みで編成された生地を引張力を付与することで伸張させる。そして、生地を伸張させている状態で、染色によって生地に第1の色彩を付す。これにより、頂上部54a〜54d及び基底部71a〜73bを含む生地の表面全体に第1の色彩が付される。
なお、染色は、プリントよりも染料が糸61に浸透する度合いが高い。このため、本実施形態では、生地の表側又は裏側の一方向だけから染色作業が行われる。すなわち、染色作業は1回だけ行われる。
続いて、生地に付与されている引張力を解除し、生地を収縮させ、隣り合う畝状の編組織の頂上部51a〜54aの間隔を狭めた状態(図3に示すような状態)で、頂上部54a〜54aにプリントによって第2の色彩(本実施形態では黒色)を付す。このように、色彩が付された生地2が製造される。
このように製造された生地2は、第1の実施形態と同様、図3に示すように生地1が収縮している状態では、頂上部54a〜54aによって基底部71a〜73b、ひいては第1の色彩が覆い隠され、生地2が外観上第2の色彩(黒色)に見える。一方、図4に示すように生地2が伸張している状態では、頂上部54a〜54aの間隔が拡大し、基底部71a〜73b、ひいては第1の色彩が露出し、生地2が外観上第1の色彩(レインボー色)に見える。
[2−2.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1a)に加え、以下の効果が得られる。
本実施形態では、第1の色彩が、染色によって基底部71a〜73bに付されている。したがって、第1の色彩をプリントによって付す場合と比較して、少ない作業工数で第1の色彩を基底部71a〜73bに十分に付すことができ得る。すなわち、第1の色彩をプリントで付す場合、基底部71a〜73bに第1の色彩を十分に付すために、生地の表側及び裏側の両側に対してプリントを行わなければならない場合がある。この場合、プリントを2回施す必要がある。これに対して、第1の色彩を染色によって付すことで、生地の表側又は裏側の一方向だけからの一回の染色作業で第1の色彩を基底部71a〜73bに十分に付すことができ得る。したがって、第1の色彩をプリントによって付す場合と比較して、より少ない作業工数で第1の色彩を基底部71a〜73bに十分に付すことができ得る。
[3.他の実施形態]
以上、本開示を実施するための形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(1)上記第1実施形態では、生地1は、表面において複数の畝状の編組織11〜14が平行に並列した構造を備えるが、生地の構造はこれに限られない。例えば、生地は、表面において多数の畝状の編組織が互いに交わった構造を備えてもよい。具体的には、生地は、表面において畝状の編組織が、格子状又はハニカム状等に配列された構成であってもよい。この場合、生地は、複数方向に収縮及び伸張する構成であってもよい。上記第2実施形態においても同様である。
(2)上記各実施形態では、リブ編みで編成された生地に対してプリント又は染色を行うことで第1の色彩及び第2の色彩が付されるが、第1の色彩及び第2の色彩を付す方法はこれに限られない。例えば、あらかじめ着色された糸を使用して生地を編むことで、第1の色彩又は第2の色彩が付されてもよい。ただし、リブ編みで編成された生地に対してプリント又は染色を行う方が細やかな色彩を付すことができ得る。
(3)上記第1実施形態において、生地1の表側又は裏側の片側だけに対してプリントを行うことで第1の色彩が付されてもよい。
(4)上記第2実施形態において、第1の色彩を付すために複数回の染色作業が行われてもよい。この場合において、生地2の表側及び裏側の両方向からの2回の染色作業が行われてもよい。
(5)上記第1実施形態では、頂上部11a〜14a及び基底部11b〜13bを含む、生地1の表面全体に第1の色彩が付されるが、第1の色彩の付し方はこれに限られない。例えば、頂上部11a〜14aには第1の色彩を付さず、基底部71a〜73bのみに第1の色彩を付してもよい。
(6)上記各実施形態において、生地を伸張させずに生地に第1の色彩を付してもよい。また、生地を収縮させずに生地に第2の色彩を付してもよい。
(7)上記各実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記各実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記各実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記各実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言によって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1,2…生地、11〜14,51〜54…編組織、
11a〜14a,51a〜54a…頂上部、
11b〜13b,71a〜73a…基底部。
なお、本実施形態では、生地1を構成するため、伸縮性のある弾性糸を数パーセント使用し、プリント及び染色に適した糸(伸縮性が乏しい糸)を大部分使用する。具体的には、糸31として、ポリウレタンの弾性糸を8%、ポリエステルの糸を92%の割合で使用した糸を使用する。具体的には例えば、ポリウレタンの弾性糸1本とポリエステルの糸9本とを撚って糸31を構成する。

Claims (6)

  1. 表面に複数の畝状の編組織が並んだ構造を備え、引張力の付与及び解除により伸張及び収縮する、リブ編みで編成された生地であって、
    前記複数の畝状の編組織の間の基底部には、第1の色彩が付されており、
    前記複数の畝状の編組織の頂上部には、前記第1の色彩とは異なる第2の色彩が付されており、
    前記生地が収縮している状態では、前記複数の畝状の編組織における隣り合う編組織の前記頂上部の間隔が狭まることにより、前記頂上部に付された前記第2の色彩が寄せ集まるとともに前記第1の色彩が覆い隠され、
    前記生地に引張力が付与されて前記生地が伸張している状態では、前記隣り合う編組織の前記頂上部の間隔が拡大することにより、前記第1の色彩が露出するように構成されている生地。
  2. 請求項1に記載の生地であって、
    前記第1の色彩が、プリントによって前記基底部に付されている、生地。
  3. 請求項2に記載の生地であって、
    前記生地の表側及び裏側の両側に前記第1の色彩に係るプリントが施されている、生地。
  4. 請求項1に記載の生地であって、
    前記第1の色彩が、染色によって前記基底部に付されている、生地。
  5. 表面に複数の畝状の編組織が並んだ構造を備え、引張力の付与及び解除により伸張及び収縮する、リブ編みで編成され、色彩が付された生地の製造方法であって、
    前記表面のうち少なくとも前記複数の畝状の編組織の間の基底部に第1の色彩を付すことと、
    前記複数の畝状の編組織の前記頂上部に前記第1の色彩と異なる第2の色彩を付すことと、
    を備える製造方法。
  6. 請求項5に記載の製造方法であって、
    前記表面のうち少なくとも前記複数の畝状の編組織の間の基底部に第1の色彩を付すときに前記生地を伸張させることと、
    前記複数の畝状の編組織の前記頂上部に前記第2の色彩を付すときに前記生地を収縮させることと、
    を更に備える製造方法。
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