JP2014047437A - 模様付き布帛とその製造方法、模様付きシート原反、並びに模様付きシート - Google Patents

模様付き布帛とその製造方法、模様付きシート原反、並びに模様付きシート Download PDF

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淳一 福井
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Abstract

【課題】 見る角度を変えると模様が揺らいで見えるゆらぎ模様とすることで、目が疲れ難く、高級感がある布帛を提供する。
【解決手段】 模様付き布帛は、カラーまたは濃淡を多種類とした多色模様がプリントされたパイル編みと地組織からなる基布が、着色されたパイルがカットされ起毛されていることで、自然なぼかし模様となっている。そして、前記起毛が、その糸束の長手方向にカラーまたは濃淡が色変化していることで、ゆらぎ模様となっている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、模様付き布帛とその製造方法、模様付きシート原反、並びに模様付きシートに関する。
ファッションの多様化にともなって、模様や絵柄が付与された種々の布帛が提案されている。特に、パイル地を用いた布帛は手触りがよく、また、ぼかし模様は高級感があることから、インテリア商材、車両内装材として普及しつつある。
特許文献1には、基布の裏側のパイルを表側のプリント面に引き出すことで、ぼかし模様に見せる方法が記載されている。特許文献2には、パイルと地組織とで染色性の異なる糸を用いて、染め分けることでぼかし模様に見せる方法が記載されている。
他方、特許文献3には、パイル糸をカットすることで形成されるカットパイルと、地組織の一部の地糸をセミカット方式で起毛したセミカット起毛パイルとを備えたパイル織編物が記載されている。
特開平5−098559号公報 特開2005−076156号公報 特許第4769187号公報
上述のぼかし模様(特許文献1、2)は、プリント柄の際が明瞭となることから、見る角度を変えても模様は一定しており、目が疲れやすい。
一方、上述のパイル織編物(特許文献3)は、パイルの間隔が緻密となっており、手触りや風合いが改善されているが、見た目が単調である。
そこで、本発明者等は、鋭意検討し、その結果、パイル編物に関し、見る角度を変えると模様が揺らいで見えるゆらぎ模様とすることに成功し、このゆらぎ模様によって、目が疲れ難く、高級感がある布帛となることを見出した。
すなわち、本発明は、パイル編物に関し、見る角度を変えると模様が揺らいで見えるゆらぎ模様とすることで、目が疲れ難く、高級感がある布帛を、合理的に製造することを目的としており、模様付き布帛の製造方法、及び模様付き布帛、並びに模様付きシートを提供することを目的とする。
本発明の模様付き布帛は、カラー又は濃淡のいずれかないしは両方を多種類とした多色模様がプリントされたパイル編みと地組織からなる基布が、着色されたパイルがカットされ起毛されていることで、ぼかし模様となっていることを特徴とする。
本発明によれば、プリントにより着色されたパイルがカットされ起毛されていることで、従来のものよりも自然なぼかし模様となり、目が疲れ難く、高級感がある布帛となる。
本発明において、模様とは、装飾として施す種々の絵や形であり、柄、パターン、デザイン、絵柄、文字、図形、画像のいずれか一種以上が描かれていれば、模様として扱う。ここで、多種類とは三種類以上である。また、多色模様とは、三色以上のカラー、または三段階以上の濃淡のいずれかないしは両方からなる模様を指す。
本発明は、前記起毛が、その糸束の長手方向に色変化しており、見る角度を変えるとゆらいで見えることを特徴とする。
本発明によれば、前記起毛の糸束の長手方向にカラーまたは濃淡が色変化していることで、見る角度を変えるとゆらいで見えるので、奥行き感のある立体的な模様となる。前記色変化は、三色以上のカラー、または三段階以上の濃淡のいずれかないしは両方からなることが好ましい。本発明によれば、変化に富んだダイナミックな模様となる。
本発明は、前記多色模様が、単色で断続的な長さの線分が部分的に重なり合って構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、単色で断続的な長さの線分が部分的に重なり合って前記多色模様が構成されていることで、視覚上、全体の模様にある種の流れや動きが映り、見る角度を変えるとゆらいで見えるようになる。
本発明の模様付き布帛の製造方法は、パイル編みと地組織からなる基布に、カラー又は濃淡のいずれかないしは両方を多種類とした多色模様をプリントし、着色されたパイルをカットし起毛して、ぼかし模様とすることを特徴とする。
本発明によれば、基布にプリントし、その後に、カットして起毛するので、従来のやり方よりも自然な感じでぼかしが入り、目が疲れ難く、高級感がある布帛となる。
本発明は、前記起毛に対して、その糸束の長手方向に色変化をもたせて、見る角度を変えるとゆらいで見えるように、単色で断続的な長さの線分を部分的に重なり合わせてプリントすることを特徴とする。
本発明によれば、前記起毛に対して、その糸束の長手方向に色変化をもたせて、見る角度を変えるとゆらいで見えるように、単色で断続的な長さの線分を部分的に重なり合わせてプリントすることで、奥行き感のある立体的な模様となるとともに、視覚上、全体の模様にある種の流れや動きが映り、見る角度を変えるとゆらいで見えるようになる。
前記プリントとしては、フラットスクリーン捺染、ロータリースクリーン捺染(ロータリープリント捺染)、ローラ捺染、転写捺染等の捺染法が挙げられ、また、デジタル信号化された絵柄、図案等をコンピューターグラフィックスで処理した情報をインクジェット方式で印捺する技術、所謂、インクジェットプリント法が挙げられる。前記捺染法は、少品種、大量生産に好適である。
本発明は、前記起毛が、その糸束の長手方向に色変化をもたせるように、断続的な長さで配色しプリントすることが好ましい。
本発明によれば、前記起毛の糸束の長手方向に色変化をもたせるように、断続的な長さで配色しプリントすることで、変化に富んだ模様となる。そして、前記断続的な長さの配色を、前記糸束の向きと異なる向きとすることで、よりボリューム感のある立体的な模様となる。
本発明は、前記基布が、合成繊維からなるシート状の編物であることが好ましい。本発明によれば、手触りがよく、しなやかで強度が高く、高品質の布帛となる。
本発明は、前記布帛が、難燃加工、遮熱加工、消臭加工のいずれか一種以上が施されていることが好ましい。本発明によれば、ソファー表装、カーテン、緞帳、寝具、調度品、車両内装材等の貼設材に対する各種要望に適合した、高品質の布帛となる。そして、前記基布に予め、難燃加工、遮熱加工、消臭加工のいずれか一種以上を施しておくことで、各種効能が長続きする。また、各種効能を有する市販の基布を使用して本発明の模様付き布帛としてもよい。
本発明の模様付き布帛の一方の面に、合成樹脂フイルムをラミネート加工するか、または、合成樹脂を塗工することで、破れ難さや耐水性をさらに向上させた模様付きシート原反となる。前記模様付きシート原反は、その模様付き布帛の起毛されていない側の面には、合成樹脂フイルムがラミネート加工されているか、または、合成樹脂が塗工されていることが好ましい。
本発明は、模様付きシートとして、例えば、ソファー表装、カーテン、緞帳、寝具、調度品、車両内装材などに適用される。
より具体的には、前記模様付きシートをソファーの裏地に張設(若しくは貼設)することで新規なソファーとなる。カーテン、緞帳、寝具、調度品、車両内装材についても同様である。そして、前記模様付きシートの布帛の厚みを厚くすることや、繊維密度を大きくすることで丈夫で弾力性の高いシートとなる。
本発明によれば、見る角度を変えると模様が揺らいで見えるゆらぎ模様となり、目が疲れ難く、高級感がある布帛となる。本発明によれば、奥行き感のある立体的な模様となり、また、変化に富んだ模様となる。本発明によれば、特に、ソファー表装、寝具、車両内装材の高級化への期待に十分応えられる。
本発明を適用した自動車座席の表装を例示する図である。 実施例1の模様付き布帛を起毛させる前段階を示す図である。 本発明に係る実施例1の模様付き布帛を示す図である。 実施例2の模様付き布帛を起毛させる前段階を示す図である。 本発明に係る実施例2の模様付き布帛を示す図である。 実施例3の模様付き布帛を起毛させる前段階を示す図である。 本発明に係る実施例3の模様付き布帛を示す図である。 本発明の模様付き布帛の製造手順を示すフローチャート図である。 比較例1の模様付き布帛を示す図である。 比較例2の模様付き布帛を示す図である。
本発明を実施するための形態を以下に説明する。
本発明を構成する合繊布帛は、合繊編物であり、ポリエステルフィラメントおよび/もしくはポリエステルスパンで構成する編物である。
前記合繊編物は、本発明の目的を損なわない範囲内で必要に応じて、熱安定剤、難燃剤、艶消し剤、制電剤、吸湿剤、抗菌剤、抗アレルゲン剤、マイナスイオン剤、風合調整剤、毛羽伏せ剤、遮熱剤等、各種の薬剤加工もしくは樹脂加工を施してもよい。
図8は、本発明の実施形態の模様付き布帛の製造手順を示すフローチャート図である。本実施形態の模様付き布帛の製造手順は、製編(符号S11)、プリント(符号S12)、カット及び起毛(符号S13)、後処理(符号S14)の各工程からなる(図8)。
製編(符号S11)では、既知の技術によりパイル編みを行う。プリント(符号S12)では、既知の技術により捺染若しくはインクジェットプリントを行う。プリント(符号S12)では、例えば、ヒートセットし、染料捺染し、乾燥し、スチーミング処理し、水洗し、乾燥する。プリント(符号S12)では、例えば、染色し、乾燥し、染料捺染し、乾燥し、スチーミング処理し、水洗し、乾燥する。カット及び起毛(符号S13)では、着色されたパイルをカットして起毛する。後処理(符号S14)では、例えば、整毛し、ヒートセットする。
プリント(符号S12)は、例えば、紗またはローラを用いて、所定の顔料/バインダー混合物、もしくは染料/染色糊混合物で、合繊不織布および/もしくは合繊編物に捺染する。顔料としては有機顔料、無機顔料、蓄光顔料等が挙げられ、染料としては塩基性染料、酸性染料、含金染料、硫化染料、各種分散染料等が挙げられるが、両者共に特に制限されない。また、バインダーにおいては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂が対合繊への接着性に優れ、硬さの調製が容易であり好ましいが、酢酸ビニル樹脂等のビニル樹脂、エステル樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂等、特に制限されない。更には必要によりバインダーに架橋剤、難燃剤、撥水剤等、他の機能剤を混入させることも特に制限されない。前記架橋剤としてはイソシアネート化合物、トリアジン環化合物、グリシジル化合物、オキサゾリン化合物が、難燃剤としてはポリ燐酸アンモン、燐酸エステル等のリン化合物、ヘキサブロモシクロデカリン、デカブロモジフェニルオキサイド等の臭素化合物、酸化アンチモン、水酸化アルミニウム等の金属化合物が、撥水剤としてはフッソ系撥水剤、ワックス系撥水剤、シリコーン系撥水剤が例示される。染色糊としては、カルボキシルメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)等の変性セルローズ体が好ましいが、デンプン、アルギン酸塩、ポリオキシエチレン化合物、水溶性アクリル樹脂等、染色糊の機能があれば特に制限されない。そして、前記捺染された模様絵柄付き合繊布帛を乾燥等の後処理する。乾燥条件は、温度が80〜130℃、5分間程度、熱風乾燥機で乾燥させる。一方、分散染料を用いた場合は、乾燥後、160〜190℃のスチーム、湿熱処理で染着させ後、水洗、乾燥させる。
カット及び起毛(符号S13)は、セミカットし起毛する場合と、フルカットし起毛する場合がある。セミカットし起毛すると、毛足が短くて硬めの手触りとなり、フルカットし起毛すると毛足が長くて柔らかめの手触りとなる。
本実施形態によれば、基布にプリントし、その後に、カットして起毛するので、自然な感じでぼかしが入り、見る角度を変えると模様が揺らいで見えるゆらぎ模様となり、目が疲れ難く、高級感がある布帛となる。
図1は、本実施形態の布帛を用いた自動車座席の表装を例示する図である。本実施形態によれば、見る角度を変えると模様が揺らいで見えるゆらぎ模様となり、目が疲れ難く、高級感がある。本実施形態によれば、奥行き感のある立体的な模様となり、また、変化に富んだ模様となる。そして、車両内装材の高級化への期待に十分応えられる。
(実施例1)
28ケ゛ーシ゛で3枚の筬を有するトリコット編機を用い、筬L3(フロント)に145dtex/60fのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸を、筬L2(ミドル)とL1(ハ゛ック)に84dtex/36fのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸をそれぞれフルセットで導糸し、筬L3は1-0/4-5,筬L2は1-0/1-2,筬L1は3-2/1-0の組織で、編機上の密度が64コース/インチのトリコット編物の生機を編成した。そして、得られた生機をヒートセッターにて180℃で1分間熱処理した後、ロータリー捺染機にて3版の染料捺染をし、120℃で2分間乾燥、次いで165℃で7分間スチーマー処理した後、水洗し染料及び染色糊を洗い流し、110℃で5分間乾燥した。引き続き、パイル針布ローラ12本、カウンター針布ローラ12本を有する針布起毛機により編終わり方向より3回起毛を行い、ヒートセッターにて160℃1分間熱処理して仕上げセットを行った。その結果、編密度37ウエル/インチ、59コース/インチ、目付440g/平方メートルであり、起毛によるL3糸のカット率は拡大鏡目視測定で96%であり、外観は適度な柄のぼかし感と見る角度により柄の見え方が変わる揺らぎ感を持つ起毛トリコット編物を得た。
図2は、実施例1の模様付き布帛を起毛させる前段階を示す図である。図2に示す例では、カラーはグレーを基調とし、濃淡を多種類とした多色模様がプリントされている。図3は、本発明に係る実施例1の模様付き布帛を示す図である。起毛させる前段階では、単調な模様がはっきりと見える(図2)が、着色されたパイルをカットし起毛することで、外観は適度な柄のぼかし感が得られるとともに、奥行き感のある立体的な模様となり、また、変化に富んだ模様となっていることが判る(図3)。
(実施例2)
実施例1と同様の製造方法で、カラーを赤、茶、黄の三色とした多色模様をプリントして実施例2とした。図4は、実施例2の模様付き布帛を起毛させる前段階を示す図である図5は、本発明に係る実施例2の模様付き布帛を示す図である。起毛させる前段階では、単調な模様がはっきりと見える(図4)が、着色されたパイルをカットし起毛することで、外観は適度な柄のぼかし感が得られるとともに、奥行き感のある立体的な模様となり、また、赤、茶、黄の各色の広がりも見られ、変化に富んだ模様となっていることが判る(図5)。
(実施例3)
28ケ゛ーシ゛で2枚の筬を有するトリコット編機を用い、筬L2(フロント)に84dtex/96fのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸を、L1(ハ゛ック)に84dtex/36fのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸をそれぞれフルセットで導糸し、筬L2は1-0/3-4,筬L1は1-0/1-2の組織で、編機上の密度が68コース/インチのトリコット編物の生機を編成した。そして、得られた生機を高圧液流染色機にて130℃で30分間染色し、130℃で5分間乾燥したのちロータリー捺染機にて2版の染料捺染をし、120℃で2分間乾燥、次いで165℃で7分間スチーマー処理した後、水洗し染料及び染色糊を洗い流し、110℃で5分間乾燥した。引き続き、パイル針布ローラ12本、カウンター針布ローラ12本を有する針布起毛機により編終わり方向より4回起毛を行い、ヒートセッターにて160℃1分間熱処理して仕上げセットを行った。編密度37ウエル/インチ、65コース/インチ、目付260g/平方メートル、起毛によるL2糸のカット率は65%であり適度な柄のぼかし感と見る角度により柄の見え方が変わる揺らぎ感を持つ特徴的な起毛トリコット編物を得た。
実施例3では、カラーを赤、青、紫の三色とした多色模様をプリントした。図6は、実施例3の模様付き布帛を起毛させる前段階を示す図である図7は、本発明に係る実施例3の模様付き布帛を示す図である。起毛させる前段階では、単調な模様がはっきりと見える(図6)が、着色されたパイルをカットし起毛することで、外観は適度な柄のぼかし感が得られるとともに、奥行き感のある立体的な模様となり、また、赤、青、紫の各色が互いに滲んだようにも見えて、変化に富んだ模様となっていることが判る(図7)。
(比較例1)
実施例1と同様にして得られたトリコット編物の生機を高圧液流染色機にて130℃で30分間染色し、130℃で5分間乾燥したのち実施例1と同様の起毛を行い更に同様の染料捺染、水洗、乾燥を行い、ヒートセッターにて160℃1分間熱処理して仕上げセットを行った。得られた起毛トリコット編物の編密度は実施例1と同じく37ウエル/インチ、59コース/インチ、目付440g/平方メートル、起毛によるL3糸のカット率は96%であった。図9は、比較例1の模様付き布帛を示す図である。比較例1では、柄際が明瞭で見る角度を変えても柄の見え方は変化しない。
(比較例2)
実施例1と同様にして得られたトリコット編物の生機を高圧染色機にて130℃で30分間染色し、130℃で5分間乾燥した後実施例2と同様の起毛を行い更に同様の染料捺染、水洗、乾燥を行い、ヒートセッターにて160℃1分間熱処理して仕上げセットを行った。得られた起毛トリコット編物の編密度は実施例2と同じく37ウエル/インチ、65コース/インチ、目付260g/平方メートル、起毛によるL2糸のカット率は65%であった。図10は、比較例2の模様付き布帛を示す図である。比較例2では、柄際が明瞭で見る角度を変えても柄の見え方は変化しない。
上述の結果から、実施例1−3の模様付き布帛は、ぼかし感、及び、ゆらぎ感が、はっきりと表れていることが判る(図)。そして、比較例1−2に比べて、明らかに相違しており、ユニークで高級感がある布帛となった。

Claims (16)

  1. カラー又は濃淡のいずれかないしは両方を多種類とした多色模様がプリントされたパイル編みと地組織からなる基布が、着色されたパイルがカットされ起毛されていることで、ぼかし模様となっていることを特徴とする模様付き布帛。
  2. 前記起毛が、その糸束の長手方向に色変化しており、見る角度を変えるとゆらいで見えることを特徴とする請求項1記載の模様付き布帛。
  3. 前記多色模様が、単色で断続的な長さの線分が部分的に重なり合って構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の模様付き布帛。
  4. 前記基布が、合成繊維からなるシート状の編物であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の模様付き布帛。
  5. 前記基布には、難燃加工、遮熱加工、消臭加工のいずれか一種以上が施されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の模様付き布帛。
  6. 請求項1から5のいずれか一項記載の模様付き布帛を、ソファー表装、カーテン、緞帳、寝具、調度品、車両内装材のいずれか一種以上に適用したことを特徴とする模様付き布帛。
  7. パイル編みと地組織からなる基布に、カラー又は濃淡のいずれかないしは両方を多種類とした多色模様をプリントし、着色されたパイルをカットし起毛して、ぼかし模様とすることを特徴とする模様付き布帛の製造方法。
  8. 前記起毛に対して、その糸束の長手方向に色変化をもたせて、見る角度を変えるとゆらいで見えるように、単色で断続的な長さの線分を部分的に重なり合わせてプリントすることを特徴とする請求項7記載の模様付き布帛の製造方法。
  9. 前記基布を、合成繊維からなるシート状の編物とすることを特徴とする請求項7または8記載の模様付き布帛の製造方法。
  10. 前記基布に予め、難燃加工、遮熱加工、消臭加工のいずれか一種以上を施しておくことを特徴とする請求項7から9のいずれか一項記載の模様付き布帛の製造方法。
  11. 請求項1から6のいずれか一項記載の模様付き布帛が、その起毛されていない側の面には、合成樹脂フイルムがラミネート加工されているか、または、合成樹脂が塗工されていることを特徴とする模様付きシート原反。
  12. 請求項7から10のいずれか一項記載の模様付き布帛の製造方法によって製造された模様付き布帛を、その起毛されていない側の面に、合成樹脂フイルムをラミネート加工するか、または、合成樹脂を塗工することを特徴とする模様付きシート原反の製造方法。
  13. 請求項1から6のいずれか一項記載の模様付き布帛を、ソファー表装、カーテン、緞帳、寝具、調度品、車両内装材のいずれか一種以上に適用したことを特徴とする模様付きシート。
  14. 請求項7から10のいずれか一項記載の模様付き布帛の製造方法によって製造された模様付き布帛を、ソファー表装、カーテン、緞帳、寝具、調度品、車両内装材のいずれか一種以上に適用したことを特徴とする模様付きシート。
  15. 請求項11記載の模様付きシート原反を、ソファー表装、カーテン、緞帳、寝具、調度品、車両内装材のいずれか一種以上に適用したことを特徴とする模様付きシート。
  16. 請求項12記載の模様付きシート原反の製造方法によって製造された模様付きシート原反を、ソファー表装、カーテン、緞帳、寝具、調度品、車両内装材のいずれか一種以上に適用したことを特徴とする模様付きシート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105332157A (zh) * 2015-11-23 2016-02-17 施胜 经编绒毛印花布及其生产工艺

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