JP6327949B2 - 繊維布帛の加工方法 - Google Patents

繊維布帛の加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6327949B2
JP6327949B2 JP2014109840A JP2014109840A JP6327949B2 JP 6327949 B2 JP6327949 B2 JP 6327949B2 JP 2014109840 A JP2014109840 A JP 2014109840A JP 2014109840 A JP2014109840 A JP 2014109840A JP 6327949 B2 JP6327949 B2 JP 6327949B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
embossing
fabric
roll
fiber fabric
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014109840A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015224403A (ja
Inventor
敏一 國田
敏一 國田
慶智 田中
慶智 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suminoe Textile Co Ltd
Original Assignee
Suminoe Textile Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suminoe Textile Co Ltd filed Critical Suminoe Textile Co Ltd
Priority to JP2014109840A priority Critical patent/JP6327949B2/ja
Publication of JP2015224403A publication Critical patent/JP2015224403A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6327949B2 publication Critical patent/JP6327949B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Description

本発明は、繊維布帛の染色加工に関するものである。
繊維布帛へ意匠性を付与する加工として、プリント加工やエンボス加工等が行われている。
特許文献1では、ベルベット状布へのエンボス処理と、装飾処理または熱転写プリント処理とを同時に行うことができる技術を開示している。
しかしながら、この方法では、装置が高価になり、加工スピードが遅くなり、加工工程も増え、コストアップにつながっていた。
特開平5−195454
本発明は、繊維布帛へ意匠性を付与する加工として、簡単な加工で、加工スピードを落とすことなく、またコストアップすることなく、意匠性を繊維布帛へ付与することを目的とする。
本発明者らは、このような課題を解決するために鋭意検討の結果、繊維布帛にエンボス加工を行った後に、染色加工することにより、染料の染着差が押圧部と非押圧部に発現し、押圧部と非押圧部で大きな色差、及び濃淡差が表現できることを見出し本発明に到達した。前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1] 熱可塑性樹脂繊維から成る繊維布帛エンボスロールとヒートロールからなるエンボス加工装置の加熱温度が100〜250℃に加熱されたヒートロールで加熱し、前記ヒートロール加熱後の繊維布帛をエンボスロールとヒートロールからなるエンボス加工装の加熱温度が100〜250℃に加熱されたエンボスロールでエンボス加工を行った後に、前記エンボス加工後の繊維布帛に染色することを特徴とする繊維布帛の加工方法。
[1]の発明では、熱可塑性樹脂繊維から成る繊維布帛に、エンボスロールとヒートロールからなるエンボス加工装置でエンボス加工を行った後に、染色するので、エンボス加工を行った後の布帛において、非押圧部は繊維布帛のボリューム感を保った状態で、押圧部は繊維布帛が押し潰された状態で染色加工することになり、染料の染着差が非押圧部と押圧部に発現し、非押圧部と押圧部がはっきりとした色差と濃淡差となり意匠性が付与された繊維布帛の加工方法とすることができる。さらに、前記エンボス加工装置のエンボスロールとヒートロールは共に加熱され、加熱温度が100〜250℃となるので、熱可塑性樹脂繊維のガラス転移点ちかくに加熱することができ、繊維布帛が押し潰された状態にセットされた押圧部と、セットされない非押圧部とが形成され、前記押圧部と非押圧部間で染色時にはっきりとした色差と濃淡差となり、意匠性の付与された繊維布帛の加工方法とすることができる。
パイル布帛への通常のエンボス加工では、着色された繊維布帛にエンボス加工を施して凹凸模様を付与し、立体感のある意匠性を付与する技術として知られている。本発明の布帛は、着色されていない白生地にエンボス加工を行った後に、染色加工を施すことによって、染料の染着差が非押圧部と押圧部に発現し、着色された繊維布帛にエンボス加工を施すよりも大きな色差と濃淡差を発現させることができることを見出し本発明に到達したものである。
本発明における熱可塑性樹脂繊維としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル等の合成繊維を好適に使用することができる。また、布帛としては、編布、織布、不織布、タフト(刺繍)布、電着布等いずれでもよい。また、パイルを有していてもよいし、パイルを有さなくてもよい。いずれしても、熱可塑性樹脂繊維の布帛であって、着色されていない布帛であればよい。
本発明に好適なエンボスロールとヒートロールは、表面がメッキ等のコーティングされた金属製で、両者ともロール内部から加熱する形式のもので、直径としては150mm〜600mmが好ましい。加熱する温度は、100〜250℃が好ましく、布帛にエンボスを施すには、図1のように、布帛は、まずヒートロール1によって加熱され、1/2〜3/4回転進んだところで加熱したエンボスロールとの間で加圧されてエンボスされる。ともに金属製であるので、模様の固定化が容易で、シャープな型押し模様を付与することができる。エンボスロールとヒートロールの加熱温度が100℃未満では、はっきりとした模様が形成できず、250℃を超えても、押圧部の繊維が硬くなり過ぎて好ましくない。
また、エンボスロールとヒートロールとの間隔は、生地の厚さ、密度によって適宜調整するが、0.05mm〜2mmの間隔でエンボスロールとヒートロールが平行に保たれなくてはならない。エンボスロールとヒートロールの回転軸がずれていたり、エンボスロールとヒートロールの間隔にムラがあると模様のムラとなるため好ましくない。
また、適宜の間隔に配置したエンボスロールとヒートロールとの間を、加工スピード0.3m/分〜10m/分で押圧された状態で布帛を通過させることにより、布帛が十分に加熱されて、耐久性に優れた模様が付与される。加工スピードが0.3m/分未満では、押圧部の繊維が硬くなり好ましくない。また、10m/分を超えても模様を形成することができない。
本発明におけるエンボスロールの表面の型押部は、分散状態に配置され、型押部の高さは布帛の厚みによるが、0.1mm〜10mmが好ましい。型押部が布帛の押圧部に相当し、模様のデザインにもよるが、型押部の合計面積は、エンボスロールの表面積の20〜60%で、分散して配置されるのが好ましい。これはエンボスロールとヒートロールの僅かな間隔を平行に保って回転させなければならず、型押部を片寄って配置すると、均一な模様がえられにくいことから、できるだけ分散して配置するのが好ましい。
以下、本発明の実施例について説明する。なお、本発明における布帛材としては、84dtex/96f、110dtex/24f、167dtex/48fの三種類のレギュラーポリエステル糸を使用して編成したトリコット経編布帛で、厚み1.0mm、目付250g/mの着色されていない白生地を用意した。
また、下記磨耗試験によって型押し模様の耐久性や鮮明性を調べた。
<磨耗性試験>
試験片は、幅100mm、長さ300mmの大きさで、縦方向、横方向からそれぞれ一枚ずつ用意する。試験片を緩みのないように平面台に固定する。次に表面に綿汎布が被覆された摩擦子を試験片に当接させて試験片上の160mm離れた2点間を60回/分の速さで10000回往復させる。この時、摩擦子にかかる荷重が9.8N±1%となるように設定する。
前記磨耗試験を行った後の型押し模様のある布帛の表面を観察し、型押し模様が依然としてはっきり鮮明であるもの(磨耗試験前後で変化のないもの)を「◎」、型押し模様の鮮明性が若干低下しているものの型押し模様が維持されているものを「○」、型押し模様の鮮明さが低減されているものの型押し模様自体は残在しているものを「△」、型押し模様が殆ど消失しているものを「×」として評価した。
色差の測定については、色差計(SM−4−2カラーコンピュータスガ試験機株式会社製)を用いて測定をした。
<実施例1>
図1に示すエンボス加工ラインにおいて、エンボスロール2の温度を215℃に設定し、ヒートロール1の温度を220℃とし、エンボスロール2とヒートロール1の間隔を0.15mmにし、布送りスピードを2.0m/分として型押し模様のある布帛の白生地を作成した。なお、エンボスロールの柄は図2のような格子柄とし、型押部の合計面積は、エンボスロールの表面積の45%とした。次にこの型押し模様のある白生地を使用する全染料を100%としてYellow染料A 44.3%、Red染料A 23.8%、Blue染料B 31.9%の染料レサイプで、液流染色機を用いて、130℃、30分で染色し、水洗し、脱水し、乾燥し、その後ピンテンターにて幅を整え型押し模様のある布帛とした。非押圧部と押圧部に色差と濃淡差がはっきりとなって表われ、ΔEが2.7であった。また磨耗試験では型押し模様がはっきり鮮明に残っており、磨耗性は◎であった。
<実施例2>
実施例1において、エンボスロール2の温度を180℃、ヒートロール1の温度を150℃とし、布送りスピードを0.5m/分とした以外は実施例1と同様にして型押し模様のある布帛を得た。該表皮材の非押圧部と押圧部には濃淡差があり、ΔEが1.8であった。また耐磨耗性は○であった。
<実施例3>
実施例1において、布送りスピードを8.0m/分とした以外は実施例1と同様にして型押し模様のある布帛を得た。実施例1ほど鮮明とはいえないが、非押圧部と押圧部には濃淡差がありΔEが1.6であった。また耐磨耗性は○であった。
<比較例1>
実施例1で用意したトリコット経編布帛を、実施例1の染料レサイプで、液流染色機を用いて130℃、30分で染色し、水洗し、脱水し、乾燥し、その後ピンテンターにて幅を整えた。次に、実施例1と同じエンボス加工ラインで同じ温度設定、同じ布送りスピードにして型押し模様のある布帛を作成した。この布帛の非押圧部と押圧部の色相差は少なく、ΔEが0.8であった。ボリューム感は実施例1と比較して全く劣るもので、耐磨耗性は○であった。
<比較例2>
実施例1において、エンボスロール2の温度を85℃に設定し、ヒートロール1の温度を80℃とした以外は、実施例1と同様にして型押し模様のある布帛を得た。この布帛の非押圧部と押圧部の濃淡差ははっきりしないものでΔEが0.4であった。また磨耗試験は、型押し模様自体は残在しているものの、鮮明ではなく磨耗性は△と判定された。
この発明の一実施形態に係るエンボス加工ラインの概略図である。
1・・・ヒートロール
2・・・エンボスロール
3・・・繊維布帛

Claims (1)

  1. 熱可塑性樹脂繊維から成る繊維布帛エンボスロールとヒートロールからなるエンボス加工装置の加熱温度が100〜250℃に加熱されたヒートロールで加熱し、前記ヒートロール加熱後の繊維布帛をエンボスロールとヒートロールからなるエンボス加工装の加熱温度が100〜250℃に加熱されたエンボスロールでエンボス加工を行った後に、前記エンボス加工後の繊維布帛に染色することを特徴とする繊維布帛の加工方法。
JP2014109840A 2014-05-28 2014-05-28 繊維布帛の加工方法 Active JP6327949B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014109840A JP6327949B2 (ja) 2014-05-28 2014-05-28 繊維布帛の加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014109840A JP6327949B2 (ja) 2014-05-28 2014-05-28 繊維布帛の加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015224403A JP2015224403A (ja) 2015-12-14
JP6327949B2 true JP6327949B2 (ja) 2018-05-23

Family

ID=54841400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014109840A Active JP6327949B2 (ja) 2014-05-28 2014-05-28 繊維布帛の加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6327949B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6687975B2 (ja) * 2016-02-24 2020-04-28 住江織物株式会社 繊維布帛の加工方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5082388A (ja) * 1973-11-26 1975-07-03
JPS5959982A (ja) * 1982-09-29 1984-04-05 ユニチカ株式会社 ポリエステル系合成繊維織編物の製造方法
JPH01201589A (ja) * 1988-07-07 1989-08-14 Asahi Chem Ind Co Ltd 模様付き不織布の製造方法
JPH05209359A (ja) * 1992-01-29 1993-08-20 Unitika Ltd 布帛の製造方法
JPH05279955A (ja) * 1992-03-30 1993-10-26 Unitika Ltd 起毛布帛の製造方法
US20060128247A1 (en) * 2004-12-14 2006-06-15 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Embossed nonwoven fabric
JP2008169505A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Toray Ind Inc 極細繊維からなる押圧加工布およびその製造方法
DE102009014290A1 (de) * 2009-03-25 2010-09-30 Carl Freudenberg Kg Thermisch fixierbarer Einlagevliesstoff, Verfahren zu dessen Herstellung und Verwendung

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015224403A (ja) 2015-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103541146B (zh) 一种双色或多色提花经编布的形成方法及其形成的经编布
PL184384B1 (pl) Tkanina syntetyczna, drukowana, wielobarwna z meszkiem i sposób wytwarzania tkaniny syntetycznej, drukowanej, wielobarwnej z meszkiem
CN102936792A (zh) 涤氨纶海岛绒面料及制造方法
CN104695255B (zh) 一种ptt纤维织物的转移印花方法
JP2010111974A (ja) 模様付与加工方法及びその製品
CN104452160A (zh) 涤纶毛毯的膨化方法及制备方法
CN106087318A (zh) 一种毛毯的生产方法
KR101914695B1 (ko) 파일의 기립상태가 개선된 날염 파일 니트 원단의 제조방법
JP6327949B2 (ja) 繊維布帛の加工方法
CN203262968U (zh) 方块地毯
US5180401A (en) Printed woven blanket
JP2014070321A (ja) エンボス加工による同時発色方法
CN105332157B (zh) 经编绒毛印花布及其生产工艺
CN208917582U (zh) 一种镂空刺绣压褶烫银面料
CN203475155U (zh) 无纺布轧花装置
CN106835485A (zh) 一种可异色显现图案、商标的经编织物的织造方法
JP6473299B2 (ja) ポリエステル織物とその製造方法、並びに光沢加工シート
CN104287247B (zh) 彩片毛皮绒织物的制备方法
KR101635173B1 (ko) 디지털프린팅 날염 친환경 자카드직물의 제조방법 및 그 직물
KR100828158B1 (ko) 문양 직물 및 그 문양의 부각방법
JP6687975B2 (ja) 繊維布帛の加工方法
KR101447649B1 (ko) 부분적인 광택 나염문양을 갖는 나염직물 및 그 제조방법
KR102210801B1 (ko) 재박리 가능한 디지털 프린팅 트리코트 시트의 제조 방법
KR101528303B1 (ko) 무늬 문양을 갖는 직물 및 그 직물의 제조 방법
CN108642647B (zh) 一种压皱仿大提花面料及其制作工艺

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180417

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180417

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6327949

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250