JP3126113U

JP3126113U - 伸縮紐

Info

Publication number: JP3126113U
Application number: JP2006006230U
Authority: JP
Inventors: 正一村上
Original assignee: 有限会社ムラリー
Priority date: 2006-08-02
Filing date: 2006-08-02
Publication date: 2006-10-12
Anticipated expiration: 2016-08-02

Abstract

【課題】色数が限定されずデザインに富み、周囲全面に印刷がなされ、印刷面が肌に柔らかく、風合いも良好で、短納期で小ロットにも適した、厚みがあって伸縮性のある紐を提供せんとする。
【解決手段】伸縮紐１は芯部に略正方形のゴム糸２を二個併設し、ゴム糸２，２の周囲を編布３で包含した鞘部を形成し、更に、表面に印刷層４が、インクジェットプリンターを使用しダイレクトに捺染印刷により形成されている。
【選択図】図１

Description

本考案は、ヘアーバンド、ブレスレットまたはネックレス等のファンシー雑貨や靴紐等に使用される厚みがあって伸縮性のある紐に関するものである。

従来、上記用途の紐に於ける模様の創出は、紐を形成する糸の組み目に現れる模様のデザイン性や、紐の表面へ印刷による模様を施すことにより行うのが通例であった。

組み目の形成によるデザインは、糸の色や組み方を工夫することによって多様な模様を創出し、それなりの良さが認められるも、具象的な絵柄等の模様の創出は不可能であり印刷によって施さねばならない。
しかし、従来のスクリーン印刷は色数が限定され、顔料や樹脂での印刷のため印刷面が硬くなり肌に不快感が残り、周囲全面へ整合した印刷は困難であり、また、伸ばすと絵や文字が割れて印刷面の風合いが崩れる等の問題がある。
そして、図柄の型起こしが必要なため費用が嵩み、納期も長くなってサンプリングするのが難しいため小ロットでの対応に適さないものであった。

また、近時はインクジェットを使用しての転写やダイレクトに印刷をすることも採用しているけれど、厚みのない扁平なものや、厚みがあって幅も広い紐が対象となっている。
しかし、斯かる形態の製品はスマート感が喪失し、例えば髪を束ねたりするヘアーバンドには不向きなものとなるのである。

そこで、本考案は、色数が限定されずデザインに富み、周囲全面に印刷がなされ、印刷面が肌に柔らかく、風合いも良好で、短納期で小ロットにも適した、厚みがあって伸縮性のある紐を提供せんとするものである。

本考案の伸縮紐は、楕円形の断面を有する伸縮糸入り紐の表面に、インクジェット印刷層が形成されていることを特徴とするものである。
芯部に伸縮糸を用い、鞘部に非伸縮性糸を用いて紐を形成したものとしても良く、機能性糸を一部に用い、機能性糸は静電気防止糸、静電気除去糸またはマイナスイオン発生糸の１種又は２種以上とすることもできる。

本考案の伸縮紐は楕円形の断面を有するため、厚みを確保できると共に、側面が湾曲しているとはいえ、縁部が丸みのおびた上下面を形成するため、縁の部分にもインクジェットの噴射によるインクがいき渡り縁部にも浸透させることができ、ダイレクトに全面へフルカラーの印刷層を施すことができる効果を有するのである。

その結果、色数が限定されずデザイン性に富み、染料のため印刷面が肌に柔らかく、風合いも良好で、短納期での小ロット生産にも適したものとなり、従来にない厚みがあって伸縮性のある紐を得られるのである。

伸縮紐を、芯・鞘構成とし、芯部に伸縮糸を用いて紐を形成したものは、芯部の伸縮糸を横長四角形上に形成又は構成し、鞘部で包むように形成すれば、容易に楕円形の断面を有する伸縮紐を得られる効果を有するものである。

また、機能性糸を一部に用いたものは、それぞれ機能性糸の静電気防止作用、静電気除去作用またはマイナスイオン発生作用を奏する効果を発揮するものである。

本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図１は本考案の一実施の形態を示す伸縮紐１の断面図であり、伸縮紐１は芯部に略正方形のゴム糸２を二個併設し、ゴム糸２，２の周囲を編布３で包含した鞘部を形成し、更に、表面に印刷層４が、インクジェットプリンターを使用しダイレクトに捺染印刷により形成されている。

芯部にゴム糸２を用いているので安定した伸縮となり、鞘部の編布３の網目の伸縮で伸縮糸の伸縮に追随するものであり、編布３は非伸縮糸のみ用いてもよく、一部に伸縮糸を使用したものとしても良い。
また、伸縮紐１は上面及び下面が水平面で、側面は鞘部の編布３で包むため丸くなった扁平な楕円形状となり、インクジェット方式で印刷を行えば、側面の丸くなった上面側（下面側）の側縁の部分にもインクジェットの噴射によりインクが付着し浸透するものとなり、上面と下面を同時に又は別々に印刷して周囲全面に印刷層４を形成するものとなる。

紐１に絵柄５の印刷をダイレクトに捺染印刷することにより、生地の風合いを損なわず、染料を直接生地にのせるためインキが深く浸透して絵柄５が描かれことになり、紐１が伸びても絵柄５が割れるのを防止できるのである。

捺染印刷は繊維生地に染料を使用して行う公知の方法を採用でき、形成した紐を糊付けし、インクジェットプリンターによる印刷層の形成、熱処理及び洗浄処理による工程で任意の絵柄の模様を印刷することができる。

伸縮紐を、図面に示すように、芯・鞘構成とするのは一例であり、また、ゴム糸以外の伸縮糸を用いて芯部を構成したり、或いは一部に用いて組み紐に形成したりして、断面形状がある程度の厚みを有する楕円形となるものであれば良い。
また、糸の一部に静電気防止作用、静電気除去作用またはマイナスイオン発生作用を奏する機能性糸を混在させて伸縮紐を構成することもできる。

本考案の一実施の形態を示す断面図である。本考案の一実施の形態を示す斜視図である。

符号の説明

１紐
２ゴム糸（伸縮糸）
３編布
４印刷層
５絵柄

Claims

楕円形の断面を有する伸縮糸入り紐の表面に、インクジェット印刷層が形成されていることを特徴とする伸縮紐。
伸縮糸入り紐を、芯・鞘構成とし、芯部に伸縮糸を用いて紐を形成したことを特徴とする請求項１記載の伸縮紐。
伸縮糸入り紐に、機能性糸を一部に用いた請求項１又は２記載の伸縮紐。
機能性糸が静電気防止糸、静電気除去糸またはマイナスイオン発生糸の１種又は２種以上である請求項３記載の伸縮紐。