JP2019218507A - 加飾シートの貼り付け方法、および、加飾シート - Google Patents

加飾シートの貼り付け方法、および、加飾シート Download PDF

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Abstract

【課題】湾曲面に対する加飾シートの位置がずれることを抑制しつつ、湾曲面に対して加飾シートを貼り付けることができる加飾シートの貼り付け方法、および、加飾シートを提供する。【解決手段】幅方向両端に向かって湾曲する湾曲面Sに対して加飾シート1を貼り付けるにあたって、位置決め工程により、加飾シート1の所定方向中央部分A1を湾曲面Sに対して位置決めし、その後、加飾シート1の所定方向中央部分A1(第1貼付工程)、加飾シート1の幅方向中央部分A2(第2貼付工程)、加飾シート1の幅方向両端A3(第3貼付工程)の順に、加飾シート1を湾曲面Sに貼り付ける。【選択図】図4

Description

本発明は、加飾シートの貼り付け方法、および、加飾シートに関する。
従来、加飾シートの貼り付け方法として、帯状の意匠テープを含む枠状部材の長手方向両端を治具で固定した状態で、意匠テープをパネルに貼り付ける、意匠テープの貼り付け方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−068051号公報
しかし、特許文献1に記載の方法では、パネルが湾曲面を有し、湾曲面に意匠テープを貼り付ける場合、意匠テープを含む枠状部材の長手方向両端を治具で固定した状態で、意匠テープのうちの、最も湾曲面に近接した部分を湾曲面に貼り付けた後、意匠テープから枠状部材から切り離して、意匠テープを湾曲面に沿わせるように貼り付ける必要がある。
この場合、意匠テープを湾曲面に沿わせる段階で、作業者の熟練度によって、湾曲面に対する意匠テープの位置が部分的にずれるなどして、意匠テープの貼り付け品質が低下する可能性がある。
そこで、本発明の目的は、湾曲面に対する加飾シートの位置がずれることを抑制しつつ、湾曲面に対して加飾シートを貼り付けることができる加飾シートの貼り付け方法、および、加飾シートを提供することにある。
本発明[1]は、対象の湾曲面に加飾シートを貼り付けるための貼り付け方法であって、前記湾曲面が、所定方向に延び、前記所定方向と直交する幅方向に所定の幅を有し、前記湾曲面の前記幅方向両端のそれぞれが、前記加飾シートが前記湾曲面に貼り付けられる貼付方向において、前記加飾シートから離れる方向に湾曲しており、前記加飾シートが、加飾された表面と、粘着性を有する裏面であって、セパレータが貼り付けられた裏面とを有し、前記貼り付け方法が、前記セパレータが前記裏面に貼り付けられた状態で、前記加飾シートの前記幅方向一端部の前記所定方向中央部分を、前記湾曲面の前記幅方向一端部の前記所定方向中央部分に対して位置決めするとともに、前記加飾シートの前記幅方向他端部の前記所定方向中央部分を、前記湾曲面の前記幅方向他端部の前記所定方向中央部分に対して位置決めする位置決め工程と、前記位置決め工程の後、前記加飾シートの前記所定方向中央部分を前記湾曲面の前記所定方向中央部分に貼り付ける第1貼付工程と、前記第1貼付工程の後、前記加飾シートの前記幅方向中央部分を、前記セパレータを前記裏面から剥がしながら前記所定方向中央から前記所定方向両端に向かって、前記湾曲面の前記幅方向中央部分に貼り付ける第2貼付工程と、前記第2貼付工程の後、前記加飾シートの前記幅方向両端を前記湾曲面に貼り付ける第3貼付工程とを含む、加飾シートの貼り付け方法を含む。
このような方法によれば、加飾シートを湾曲面に貼り付けるにあたって、位置決め工程により、加飾シートの所定方向中央部分を湾曲面に対して位置決めし、その後、加飾シートの所定方向中央部分(第1貼付工程)、加飾シートの幅方向中央部分(第2貼付工程)、加飾シートの幅方向両端(第3貼付工程)の順に、加飾シートを湾曲面に貼り付ける。
これにより、湾曲面の湾曲が比較的小さな所定方向中央部分および幅方向中央部分から、湾曲が大きくなる幅方向両端に向かって、順次、加飾シートを湾曲面に貼り付けることができる。
その結果、湾曲面に対する加飾シートの位置がずれることを抑制しつつ、湾曲面に対して加飾シートを貼り付けることができる。
また、本発明[2]は、上記[1]に記載の加飾シートの貼り付け方法を用いて前記湾曲面に貼り付けられる加飾シートであって、前記幅方向一端部の前記所定方向中央部分に設けられる第1位置決め部と前記幅方向他端部の前記所定方向中央部分に設けられる第2位置決め部とを有する、加飾シートを含む。
このような構成によれば、加飾シートの幅方向一端部の所定方向中央部分、および、幅方向他端部の所定方向中央部分に、それぞれ、位置決め部が設けられているので、加飾シートを湾曲面に対して確実に位置決めできる。
本発明によれば、湾曲面に対する加飾シートの位置がずれることを抑制しつつ、湾曲面に対して加飾シートを貼り付けることができる。
図1は、本発明の加飾シートの貼り付け方法の一実施形態における位置決め工程を説明する説明図である。 図2Aは、図1に示す加飾シートの平面図である。図2Bは、図2AのA−A断面図である。 図3は、位置決め工程が完了した後の加飾シートと湾曲面との相対配置を説明するための説明図である。 図4は、第1貼付工程、第2貼付工程および第3貼付工程を説明する説明図である。 図5は、変形例を説明するための説明図である。
1.加飾シート
加飾シート1は、図1に示すように、意匠性を向上させるなどの目的で、対象の外表面に貼り付けられる。この実施形態では、加飾シート1は、対象の湾曲面Sに貼り付けられる。対象は、車両の一部である。より具体的には、対象は、車両のフロントバンパーBであり、湾曲面Sは、フロントバンパーBの前面である。フロントバンパーBの形状、および、加飾シート1の貼り付け方法については、後で説明する。
加飾シート1は、図2Aに示すように、所定方向に長い平板形状を有する。なお、以下の説明において、所定方向と直交する方向を幅方向と定義する。加飾シート1は、幅方向において、所定の幅を有する。加飾シート1は、図2Bに示すように、複数の層が積層された積層体である。加飾シート1は、少なくとも、基材層2と、粘着剤層3と、セパレータ4とを備える。また、加飾シート1は、必要により、コート層5を備える。
基材層2は、加飾シート1の基材である。基材層2の表面S1は、グラビア印刷などにより、加飾されている。すなわち、加飾シート1は、加飾された表面S1を有する。基材層2としては、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)などの樹脂シート、不織布、紙、金属箔などが挙げられる。
粘着剤層3は、基材層2の裏面に積層される。すなわち、加飾シート1は、粘着性を有する裏面S2を有する。加飾シート1は、粘着剤層3の粘着性により、フロントバンパーBの湾曲面Sに貼り付けられる。粘着剤層3の材料としては、例えば、アクリル系粘着剤などの粘着剤が挙げられる。
セパレータ4は、粘着剤層3に対して基材層2の反対側に配置される。セパレータ4は、粘着剤層3に貼り付けられている。すなわち、セパレータ4は、加飾シート1の裏面S2に貼り付けられている。セパレータ4は、加飾シート1がフロントバンパーBの湾曲面Sに貼り付けられるときに、粘着剤層3から剥離される。セパレータ4の材料は、粘着剤層3から容易に剥離可能であれば、特に限定されない。セパレータ4としては、例えば、ポリプロピレンなどの樹脂からなるシートが挙げられる。セパレータ4は、ミシン目L(図2A参照)を有する。ミシン目Lは、所定方向中央部分に設けられる。ミシン目Lは、幅方向に延びる。
コート層5は、加飾シート1の表面S1を覆う。これにより、コート層5は、加飾シート1の表面S1を保護する。コート層5の材料としては、例えば、フッ素樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂など、高い透明性と高い表面硬度とを両立できる樹脂が挙げられる。
そして、加飾シート1は、図2Aに示すように、シート本体11と、複数の位置決め部12とを有する。
シート本体11は、加飾シート1のうち、フロントバンパーBの湾曲面Sに貼り付けられる部分である。シート本体11は、湾曲面Sに応じた形状を有する。この実施形態では、シート本体11は、所定方向に延びる略矩形状を有する。
複数の位置決め部12は、加飾シート1がフロントバンパーBの湾曲面Sに貼り付けられるときに、湾曲面Sに対するシート本体11の位置を決めるために利用される。複数の位置決め部12のそれぞれは、シート本体11から突出し、湾曲面Sに貼り付けられない。また、複数の位置決め部12のそれぞれは、シート本体11から切り離し可能である。この実施形態では、複数の位置決め部12は、第1位置決め部12Aと、第2位置決め部12Bと、第3位置決め部12Cと、第4位置決め部12Dと、第5位置決め部12Eと、第6位置決め部12Fとである。すなわち、加飾シート1は、第1位置決め部12Aと、第2位置決め部12Bとを有する。
第1位置決め部12Aは、加飾シート1の幅方向一端部の所定方向中央部分に設けられる。詳しくは、第1位置決め部12Aは、シート本体11の幅方向一端部の所定方向中央部分から、幅方向一方に向かって突出する。第1位置決め部12Aは、略矩形状を有する。第1位置決め部12Aは、貫通穴H1を有する。貫通穴H1は、円形状を有する。
第2位置決め部12Bは、加飾シート1の幅方向他端部の所定方向中央部分に設けられる。詳しくは、第2位置決め部12Bは、シート本体11の幅方向他端部の所定方向中央部分から、幅方向他方に向かって突出する。つまり、第2位置決め部12Bは、幅方向において、シート本体11に対して、第1位置決め部12Aの反対側に配置される。第2位置決め部12Bは、略矩形状を有する。第2位置決め部12Bは、貫通穴H2を有する。貫通穴H2は、円形状を有する。
第3位置決め部12Cは、加飾シート1の幅方向他端部の所定方向一端部に設けられる。詳しくは、第3位置決め部12Cは、シート本体11の幅方向他端部の所定方向一端部から、幅方向他方に向かって突出する。第3位置決め部12Cは、略矩形状を有する。第3位置決め部12Cは、貫通穴H3を有する。貫通穴H3は、円形状を有する。
第4位置決め部12Dは、加飾シート1の幅方向他端部の所定方向他端部に設けられる。詳しくは、第4位置決め部12Dは、シート本体11の幅方向他端部の所定方向他端部から、幅方向他方に向かって突出する。第4位置決め部12Dは、略矩形状を有する。第4位置決め部12Dは、貫通穴H4を有する。貫通穴H4は、円形状を有する。
第5位置決め部12Eは、加飾シート1の幅方向一端部の所定方向一端部に設けられる。詳しくは、第5位置決め部12Eは、シート本体11の幅方向一端部の所定方向一端部から、幅方向一方に向かって突出する。つまり、第5位置決め部12Eは、幅方向において、シート本体11に対して、第3位置決め部12Cの反対側に配置される。第5位置決め部12Eは、略矩形状を有する。第5位置決め部12Eは、貫通穴H5を有する。貫通穴H5は、所定方向に長い長穴形状を有する。
第6位置決め部12Fは、加飾シート1の幅方向一端部の所定方向他端部に設けられる。詳しくは、第6位置決め部12Fは、シート本体11の幅方向一端部の所定方向他端部から、幅方向一方に向かって突出する。つまり、第6位置決め部12Fは、幅方向において、シート本体11に対して、第4位置決め部12Dの反対側に配置される。第6位置決め部12Fは、略矩形状を有する。第6位置決め部12Fは、貫通穴H6を有する。貫通穴H6は、所定方向に長い長穴形状を有する。
2.フロントバンパーおよび治具
次に、フロントバンパーBおよび治具Zについて説明する。
(1)フロントバンパー
図1に示すように、フロントバンパーBは、車幅方向に延びる。フロントバンパーBは、第1開口21と、第2開口22と、ビーム23とを有する。
第1開口21は、フロントバンパーBの車幅方向中央部分に配置される。第1開口21は、車幅方向に延びる。
第2開口22は、車幅方向と直交する方向において、第1開口21と間隔を隔てて配置される。第2開口22は、フロントバンパーBの車幅方向中央部分に配置される。第2開口22は、車幅方向に延びる。
ビーム23は、車幅方向と直交する方向において、第1開口21と第2開口22との間に配置される。ビーム23は、車幅方向に延びる。ビーム23の前面が、湾曲面Sである。湾曲面Sは、車幅方向に延びる。この実施形態では、車幅方向は、上記の所定方向と同じ方向である。すなわち、湾曲面Sは、所定方向に延び、幅方向に所定の幅を有する。湾曲面Sの幅方向両端のそれぞれは、加飾シート1が湾曲面Sに貼り付けられる貼付方向において、加飾シート1から離れる方向に湾曲している。また、湾曲面Sの所定方向両端(すなわち、車幅方向両端)のそれぞれは、貼付方向において、加飾シート1から離れるように湾曲している。
(2)治具
治具Zは、嵌合部31と、複数の位置決め突起32とを備える。複数の位置決め突起32は、複数の位置決め部12に対応するように配置され、この実施形態では、第1位置決め部12Aに対応する第1位置決め突起32Aと、第2位置決め部12Bに対応する第2位置決め突起32Bと、第3位置決め部12Cに対応する第3位置決め突起32Cと、第4位置決め部12Dに対応する第4位置決め突起32Dと、第5位置決め部12Eに対応する第5位置決め突起32Eと、第6位置決め部12Fに対応する第6位置決め突起32Fとである。
嵌合部31は、所定方向に延び、ビーム23の形状に沿う表面を有する。嵌合部31は、ビーム23に対して、湾曲面Sの裏側から嵌まる部分である。嵌合部31がビーム23に嵌まることにより、治具Zは、ビーム23に対して固定される。
複数の位置決め突起32のそれぞれは、嵌合部31の周囲に配置され、台座33とボス34とを有する。
台座33は、治具Zがビーム23に対して固定された状態で、貼付方向に延びる。すべての台座33の上面は、貼付方向と直交する方向に延びる。すべての台座33の上面は、貼付方向において、同じ高さに配置される。これにより、各位置決め突起32のボス34が各位置決め部12の貫通穴に挿通され、各位置決め部12が各位置決め突起32の台座33の上面と接触しているときに、加飾シート1は、すべての台座33の上面を含む仮想の基準面に沿って延びた状態で、貼付方向において、湾曲面Sに対して位置決めされる。なお、各台座33の上面が貼付方向と直交する方向に延びているので、すべての台座33の上面を含む仮想の基準面は、貼付方向と直交する方向に延びる。
ボス34は、台座33の上面に設けられる。ボス34は、台座33の上面から延びる。ボス34は、円柱形状を有する。各ボス34は、治具Zがビーム23に対して固定され、加飾シート1が湾曲面Sに重ねられた状態で、各位置決め部12の貫通穴に挿通される。詳しくは、第1位置決め突起32Aのボス34は、第1位置決め部12Aの貫通穴H1に挿通され、第2位置決め突起32Bのボス34は、第2位置決め部12Bの貫通穴H2に挿通され、第3位置決め突起32Cのボス34は、第3位置決め部12Cの貫通穴H3に挿通され、第4位置決め突起32Dのボス34は、第4位置決め部12Dの貫通穴H4に挿通され、第5位置決め突起32Eのボス34は、第5位置決め部12Eの貫通穴H5に挿通され、第6位置決め突起32Fのボス34は、第6位置決め部12Fの貫通穴H6に挿通される。
第1位置決め突起32Aのボス34が第1位置決め部12Aの貫通穴H1に挿通され、第2位置決め突起32Bのボス34が第2位置決め部12Bの貫通穴H2に挿通されることにより、第1位置決め部12Aおよび第2位置決め部12Bのそれぞれは、湾曲面Sに対して、所定方向および幅方向の両方において位置決めされる。
また、第1位置決め突起32Aのボス34が貫通穴H1に挿通され、第2位置決め突起32Bのボス34が貫通穴H2に挿通された状態で、加飾シート1は、湾曲面Sに対して回転不能になる。また、第1位置決め部12Aおよび第2位置決め部12Bが湾曲面Sに対して所定方向および幅方向の両方において移動不能であり、かつ、加飾シート1が湾曲面Sに対して回転不能であることにより、シート本体11の所定方向中央部分は、湾曲面Sの所定方向中央部分に対して位置決めされる。
また、第3位置決め突起32Cのボス34が第3位置決め部12Cの貫通穴H3に挿通され、第4位置決め突起32Dのボス34が第4位置決め部12Dの貫通穴H4に挿通されることにより、第3位置決め部12Cおよび第4位置決め部12Dのそれぞれは、湾曲面Sに対して、所定方向および幅方向の両方において位置決めされる。
また、第2位置決め部12B、第3位置決め部12Cおよび第4位置決め部12Dが湾曲面Sに対して所定方向および幅方向の両方において移動不能であることにより、シート本体11の幅方向他端部は、所定方向すべてにわたって、湾曲面Sに対して、位置決めされる。
また、第5位置決め突起32Eのボス34が第5位置決め部12Eの貫通穴H5に挿通され、第6位置決め突起32Fのボス34が第6位置決め部12Fの貫通穴H6に挿通されることにより、第5位置決め部12Eおよび第6位置決め部12Fのそれぞれは、湾曲面Sに対して、幅方向に位置決めされた状態で所定方向に移動可能になる。これにより、第1位置決め部12A、第2位置決め部12B、第3位置決め部12Cおよび第4位置決め部12Dによって、所定方向および幅方向の両方において、湾曲面Sに対する加飾シート1の位置を決めながら、加飾シート1の寸法公差を許容できる。
3.加飾シートの貼り付け方法
次に、加飾シート1の貼り付け方法について説明する。
加飾シート1は、いわゆるドライ工法(ドライ貼り)によって、湾曲面Sに貼り付けられる。そのため、加飾シート1の粘着剤層3が湾曲面Sに貼り付くと、湾曲面Sに対する加飾シート1の位置を修正することができない。そこで、加飾シート1の貼り付け方法は、位置決め工程と、第1貼付工程と、第2貼付工程と、第3貼付工程とを含む。作業者は、位置決め工程と、第1貼付工程と、第2貼付工程と、第3貼付工程とを、順に実施する。
(1)位置決め工程
位置決め工程では、まず、作業者は、図1に示すように、フロントバンパーBのビーム23を治具Zの嵌合部31に被せて、フロントバンパーBを治具Zに固定する。
すると、第1位置決め突起32A、第5位置決め突起32Eおよび第6位置決め突起32Fが、フロントバンパーBの第1開口21を通り、第2位置決め突起32B、第3位置決め突起32Cおよび第4位置決め突起32Dが、フロントバンパーBの第2開口22を通る。
次に、作業者は、セパレータ4(図2参照)が裏面S2に貼り付けられた状態で、裏面S2が湾曲面Sに面するように、加飾シート1を湾曲面Sに重ねる。このとき、作業者は、加飾シート1の各位置決め部12を、対応する位置決め突起32に対して位置決めする。詳しくは、作業者は、第1位置決め突起32Aのボス34を、第1位置決め部12Aの貫通穴H1に通し、第2位置決め突起32Bのボス34を、第2位置決め部12Bの貫通穴H2に通す。すなわち、位置決め工程では、作業者は、セパレータ4が裏面S2に貼り付けられた状態で、加飾シート1の幅方向一端部の所定方向中央部分を、湾曲面の幅方向一端部の所定方向中央部分に対して位置決めするとともに、加飾シートの幅方向他端部の所定方向中央部分を、湾曲面の幅方向他端部の所定方向中央部分に対して位置決めする。
これにより、シート本体11の所定方向中央部分は、湾曲面Sの所定方向中央部分に対して位置決めされる。これにより、位置決め工程が完了する。
また、作業者は、第3位置決め突起32Cのボス34を、第3位置決め部12Cの貫通穴H3に通し、第4位置決め突起32Dのボス34を、第4位置決め部12Dの貫通穴H4に通し、第5位置決め突起32Eのボス34を、第5位置決め部12Eの貫通穴H5に通し、第6位置決め突起32Fのボス34を、第6位置決め部12Fの貫通穴H6に通す。
これにより、シート本体11は、所定方向すべてにわたって、湾曲面Sに対して位置決めされ、位置決め工程が完了する。
ここで、加飾シート1の寸法に公差程度の誤差がある場合でも、第5位置決め部12Eおよび第6位置決め部12Fのそれぞれが、湾曲面Sに対して所定方向に移動することにより、続く工程(第1貼付工程、第2貼付工程および第3貼付工程)において、加飾シート1が皺になることを防ぎながら、加飾シート1を湾曲面Sに貼り付けることができる。すなわち、第5位置決め部12Eおよび第6位置決め部12Fにより、加飾シート1の寸法公差を許容できる。
位置決め工程が完了した状態で、図3に示すように、シート本体11の幅方向中央部分は、湾曲面Sに接触しており、シート本体11の幅方向両端部は、貼付方向において、湾曲面Sから離れている。つまり、湾曲面Sの幅方向両端のそれぞれは、位置決め工程が完了し、第1貼付工程が実行される前において、貼付方向において、加飾シート1から離れる方向に湾曲している。なお、シート本体11の幅方向中央部分は、湾曲面Sに接触しているが、セパレータ4が裏面S2に貼り付けられていることにより、湾曲面Sには貼り付けられていない。
(2)第1貼付工程
次に、第1貼付工程では、位置決め工程の後、図4に示すように、作業者は、加飾シート1の所定方向中央部分A1を湾曲面Sの所定方向中央部分に貼り付ける。なお、このとき、セパレータ4は、ミシン目L(図2A参照)に沿って、所定方向中央部分で分割され、所定方向中央部分から所定方向両端部に向かって、裏面S2から剥がされる。作業者は、加飾シート1の所定方向中央部分A1の裏面S2が露出される程度に、セパレータ4を剥がし、加飾シート1の所定方向中央部分A1を湾曲面Sの所定方向中央部分に貼り付ける。
(3)第2貼付工程
次に、第2貼付工程では、第1貼付工程の後、作業者は、加飾シート1の幅方向中央部分A2を、セパレータ4を裏面S2から剥がしながら、所定方向中央から所定方向両端に向かって、湾曲面Sの幅方向中央部分に貼り付ける。第2貼付工程が完了した状態で、セパレータ4は、すべて、裏面S2から剥がされる。
(4)第3貼付工程
最後に、第3貼付工程では、第2貼付工程の後、作業者は、すべての位置決め部12をシート本体11から切り離した後、加飾シート1の幅方向両端A3を、湾曲面Sに貼り付ける(図3の仮想線参照)。
その後、作業者は、フロントバンパーBを治具Zから取り外す。
これにより、フロントバンパーBに対する加飾シート1の貼り付けが完了する。
4.作用効果
この加飾シート1の貼り付け方法によれば、図1に示すように、加飾シート1を湾曲面Sに貼り付けるにあたって、位置決め工程により、加飾シート1の所定方向中央部分A1(図4参照)を湾曲面Sに対して位置決めし、その後、図4に示すように、加飾シート1の所定方向中央部分A1(第1貼付工程)、加飾シート1の幅方向中央部分A2(第2貼付工程)、加飾シート1の幅方向両端A3(第3貼付工程)の順に、加飾シート1を湾曲面Sに貼り付ける。
これにより、湾曲面Sの湾曲が比較的小さな所定方向中央部分A1および幅方向中央部分A2から、湾曲が大きくなる幅方向両端A3に向かって、順次、加飾シート1を湾曲面Sに貼り付けることができる。
その結果、湾曲面Sに対する加飾シート1の位置がずれることを抑制しつつ、湾曲面Sに対して加飾シート1を貼り付けることができる。
また、この加飾シート1は、図1および図2に示すように、幅方向一端部の所定方向中央部分に設けられる第1位置決め部12Aと、幅方向他端部の所定方向中央部分に設けられる第2位置決め部12Bとを有する。
そのため、加飾シート1を湾曲面Sに対して確実に位置決めできる。
5.変形例
上記した加飾シート1の貼り付け方法では、治具Zを用いて、加飾シート1を湾曲面Sに位置決めしたが、治具Zを用いることなく、加飾シート1を、直接、湾曲面Sに位置決めすることもできる。
詳しくは、セパレータ4のうち、各位置決め部12の裏面S2に貼り付けられている部分を剥がし、各位置決め部12を、ビーム23の幅方向両端部の所定方向中央部分P1、P2(図5参照)、ビーム23の幅方向両端部の所定方向両端部P3、P4(図5参照)に、それぞれ、貼り付ける。これにより、位置決め工程が完了する。
その後、上記した加飾シート1の貼り付け方法と同様に、加飾シート1の所定方向中央部分A1(第1貼付工程)、加飾シート1の幅方向中央部分A2(第2貼付工程)、加飾シート1の幅方向両端A3(第3貼付工程)の順に、加飾シート1を湾曲面Sに貼り付ける。
また、上記した加飾シート1の貼り付け方法では、フロントバンパーBを例に挙げて説明したが、加飾シート1を貼り付ける対象は、フロントバンパーBに限らない。例えば、ピラーなどのボディの一部や、リアウィングなどのエアロパーツでもよい。
1 加飾シート
4 セパレータ
12A 第1位置決め部
12B 第2位置決め部
A1 所定方向中央部分
A2 幅方向中央部分
A3 幅方向両端
B フロントバンパー
S 湾曲面
S1 表面
S2 裏面

Claims (2)

  1. 対象の湾曲面に加飾シートを貼り付けるための貼り付け方法であって、
    前記湾曲面は、所定方向に延び、前記所定方向と直交する幅方向に所定の幅を有し、
    前記湾曲面の前記幅方向両端のそれぞれは、前記加飾シートが前記湾曲面に貼り付けられる貼付方向において、前記加飾シートから離れる方向に湾曲しており、
    前記加飾シートは、
    加飾された表面と、
    粘着性を有する裏面であって、セパレータが貼り付けられた裏面と
    を有し、
    前記貼り付け方法は、
    前記セパレータが前記裏面に貼り付けられた状態で、前記加飾シートの前記幅方向一端部の前記所定方向中央部分を、前記湾曲面の前記幅方向一端部の前記所定方向中央部分に対して位置決めするとともに、前記加飾シートの前記幅方向他端部の前記所定方向中央部分を、前記湾曲面の前記幅方向他端部の前記所定方向中央部分に対して位置決めする位置決め工程と、
    前記位置決め工程の後、前記加飾シートの前記所定方向中央部分を前記湾曲面の前記所定方向中央部分に貼り付ける第1貼付工程と、
    前記第1貼付工程の後、前記加飾シートの前記幅方向中央部分を、前記セパレータを前記裏面から剥がしながら前記所定方向中央から前記所定方向両端に向かって、前記湾曲面の前記幅方向中央部分に貼り付ける第2貼付工程と、
    前記第2貼付工程の後、前記加飾シートの前記幅方向両端を前記湾曲面に貼り付ける第3貼付工程と
    を含むことを特徴とする、加飾シートの貼り付け方法。
  2. 請求項1に記載の加飾シートの貼り付け方法を用いて前記湾曲面に貼り付けられる加飾シートであって、
    前記幅方向一端部の前記所定方向中央部分に設けられる第1位置決め部と
    前記幅方向他端部の前記所定方向中央部分に設けられる第2位置決め部と
    を有することを特徴とする、加飾シート。
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