JP3110694U - 装飾シート - Google Patents

Abstract

【課題】多数の装飾粒を容易かつ正確に対象物に貼り付け可能な装飾シートを提供する。
【解決手段】本考案により、多数の装飾粒１を配置した装飾シート１０において、一方の面に装飾模様が描かれかつ透明な第１粘着層２が設けられ、他方の面には第２粘着層４が設けられた可撓性の基材シート３、装飾模様にあわせて第１粘着層２に貼り付けられた装飾粒１、および第２粘着層４に貼り付けられた剥離シート５を有することを特徴とする装飾シート１０が提供される。
【選択図】図１

Description

本考案は携帯電話、ライター、金属製のバック等の小物の装飾に使用される装飾シートに関するものである。

従来より、携帯電話、ライター、金属製のバック等の装飾にガラスやスパンコール等の装飾粒が用いられている。この装飾は、装飾する対象の小物に多数の装飾粒を密集して貼り付けることにより行われ、複数種の装飾粒を多数用いて小物の表面に図柄が施されることもある。これらの装飾粒は、一般に金属性接着剤等を用いて手作業により一粒ずつ貼り付けられていた。

しかしながら、前述の貼り付け方法では、装飾粒を一粒ずつ対象物に貼り付けるため多大な労力が必要であった。また装飾粒の貼り付けは高度の技術を要することから、一般個人には貼り付け作業を行うことは困難であり、専門の技術者に貼り付けを依頼すること等も行われていた。
さらに、複数種の装飾粒を多数用いて図柄を描く場合、鮮明な図柄を施すことが困難であった。従来は、鮮明な図柄を施すため、装飾粒と同色の接着剤を対象物の図柄を描こうとする領域にあらかじめ塗付することがあった。これにより、装飾粒の間から対象物の色ではなく装飾粒と同色の接着剤の色が見えるため、比較的図柄を鮮明にすることができる。しかし、この手法では図柄の色に対応させた特殊な接着剤が必要となるという問題があった。

本考案は、上記の従来技術の問題点を鑑みてなされたものであり、本考案により多数の装飾粒を容易かつ正確に対象物に貼り付け可能な装飾シートを提供することを目的とする。

本考案は、多数の装飾粒を配置した装飾シートにおいて、一方の面に装飾模様が描かれかつ透明な第１粘着層が設けられ、他方の面には第２粘着層が設けられた可撓性の基材シート、前記装飾模様にあわせて前記第１粘着層に貼り付けられた装飾粒、および前記第２粘着層に貼り付けられた剥離シートを有することを特徴とする装飾シートを提供する。

本考案の一態様において、上記のような装飾シートは、装飾粒が、その色と装飾粒を貼着する前記装飾模様の色が相補的な関係で設置されていることを特徴としている。

本考案の他の一態様において、上記のような装飾シートは、第１粘着層と基材シートが概ね等しい面積であることを特徴としている。

本考案の他の一態様において、上記のような装飾シートは、装飾粒がクリスタルガラスからなることを特徴としている。

本考案の他の一態様において、上記のような装飾シートは、短冊状の形状を有することを特徴としている。

本考案の他の一態様において、上記のような装飾シートは、携帯電話を装飾するものであることを特徴としている。

本考案のさらに他の一態様においては、多数の装飾粒を配置した装飾シートが、一方の面に装飾模様が描かれかつ透明な第１粘着層が設けられ、他方の面には第２粘着層が設けられた可撓性の基材シート、および前記装飾模様にあわせて前記第１粘着層に貼り付けられた装飾粒を有することにより、この装飾シートを携帯電話本体に適宜貼り付けられたことを特徴とする携帯電話として提供される。

本考案により多数の装飾粒を容易かつ正確に対象物に貼り付けることが可能となる。さらに、基材シートにあらかじめ装飾模様を印刷しておくことにより、装飾粒を用いて対象物に鮮明な図柄を施すことが可能となる。

本考案の他の特徴点及び利点は、装飾シートの好ましい実施例についての以下の説明から明らかになるであろう。

図１及び図２は本考案の一つの実施例を示した図である。図１に示されるように、本考案の装飾シート１０は、装飾粒１、第１粘着層２、基材シート３、第２粘着層４、剥離シート５からなる。なお、図１は明確化のため、各シート及び粘着層が誇張されて示されている点に留意されたい。

装飾粒１は多数用いられ、装飾粒１の配置により所望の図柄を構成する。各装飾粒は原則として単色であり、図柄を構成するために２色以上の装飾粒が用いられる。また、装飾粒のサイズの異なるものを配置することによって図柄を構成してもよい。装飾粒は特にクリスタルガラスを含むものでもよく、さらにクリスタルガラスの底部にアルミ箔が貼り付けられたものでもよい。

装飾粒１を固定する基材シート３は、一方の面に所望の装飾模様が描かれており、その装飾模様の上に装飾粒１を貼り付けるための第１粘着層２が設けられている。さらに、基材シート３の他方の面には装飾の対象である小物等に固定するための第２粘着層４が設けられている。この基材シート３は、対象物の形状に対応した貼り付けを可能とするためにフィルム状の可撓性材料が用いられる。なお、基材シート３の素材は透明であってもよい。

基材シート３に施された装飾模様は、模様の外郭内が所望の色で塗布されており、装飾シート１０を対象物に貼り付けた際対象物の色が装飾シートの上方から見えない構成となっている。

第１粘着層は基材シート３と概ね等しい面積を有し、基材シート３と重ね合わせられる。なお、第１粘着層２は基材シート３に描かれた装飾模様が見えるよう実質的に透明である。また、装飾シート１０の生産において装飾粒１を貼り付ける工程では、既に第１粘着層２は基材シート３に貼り付けられている。このことにより、従来の方法のように装飾粒１の裏面に一粒ずつ接着剤等をつけることなく、所望の位置に装飾粒１を配置することができ、結果として装飾シート３の製造効率を高めることができる。

装飾粒１が第１粘着層２に貼り付けられる際、基材シート１に施された装飾模様にあわせて貼り付けられる。ここで、「装飾模様にあわせて」とは、基材シート３に描かれた装飾模様の外郭線上に装飾粒１を配置しないようにすることや、装飾粒１の色とその装飾粒１の下部の装飾シート３の色を同系色とすること等を含む。装飾粒１の色とその下部の前記基材シート３の色は相補的な関係であり、これにより所望の装飾模様が鮮やかに見える。

剥離シート５は第２粘着層４に剥離可能に貼りつけられている。剥離シート５は、装飾シート１０を使用する直前、つまり対象物に装飾シート１０を貼り付ける際に第２粘着層４から剥がされる。

また、装飾シート１０を短冊状の形状とすることもできる。短冊状の装飾シートを複数用いることにより、さまざまな形態の対象物に容易に対応して張り付けることができる。

本考案の装飾シートを用いて、携帯電話、ライター、金属製バック、手鏡ケース、ハイヒールのヒール部等さまざまなものを装飾することが可能である。

本考案の実施例の一つである装飾シートの概略側面図である。 図１に示した装飾シートの概略平面図である。

符号の説明

１ 装飾粒
２ 第１粘着層
３ 基材シート
４ 第２粘着層
５ 剥離シート
１０ 装飾シート

Claims (7)

1. 多数の装飾粒を配置した装飾シートにおいて、
   一方の面に装飾模様が描かれかつ透明な第１粘着層が設けられ、他方の面には第２粘着層が設けられた可撓性の基材シート、
   前記装飾模様にあわせて前記第１粘着層に貼り付けられた装飾粒、および
   前記第２粘着層に貼り付けられた剥離シート
   を有することを特徴とする装飾シート。
2. 前記装飾粒は、その色と前記装飾粒を貼着する前記装飾模様の色が相補的な関係で設置されていることを特徴とする請求項１に記載の装飾シート。
3. 前記第１粘着層と前記基材シートが概ね等しい面積であることを特徴とする請求項１に記載の装飾シート。
4. 前記装飾粒がクリスタルガラスを含むことを特徴とする請求項１に記載の装飾シート。
5. 前記装飾シートが短冊状の形状を有することを特徴とする請求項１に記載の装飾シート。
6. 前記装飾シートが携帯電話を装飾するものであることを特徴とする請求項１に記載の装飾シート。
7. 多数の装飾粒を配置した装飾シートを貼り付けた携帯電話において、前記装飾シートが、
   一方の面に装飾模様が描かれかつ透明な第１粘着層が設けられ、他方の面には第２粘着層が設けられた可撓性の基材シート、および
   前記装飾模様にあわせて前記第１粘着層に貼り付けられた装飾粒、
   を有し、前記携帯電話本体の周囲面に適宜貼り付けられたことを特徴とする携帯電話。