JP6049039B2 - めっき製品用位置決め補助具及びこれを用いた取付方法 - Google Patents
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前記被取付面(B)に取り付けられる各めっき製品(W)を保持するための位置決め本体(2)と、
前記位置決め本体(2)において、各めっき製品(W)の相対的な位置関係を決めるように複数個所に形成され、かつ形状の異なる各めっき製品(W)を一時的に保持し得るように相応する形状を有する保持用凹部(3)と、
前記保持用凹部(3)において、めっき製品(W)の差し込み方向に形成された、該めっき製品(W)を外れやすくする複数の突条部(6)と、から成り、
複数のめっき製品(W)を被取付面(B)に同時に取り付ける際に、前記保持用凹部(3)内に各めっき製品(W)の表面側を差し込み、各めっき製品(W)の裏面側に接着剤又は両面テープ等の接着材(5)を貼り付け、該位置決め本体(2)の周縁(4)を用いて該位置決め本体(2)と被取付面(B)との相対的な位置関係を決め、該位置決め本体(2)を被取付面(B)に押し当て複数のめっき製品(W)を被取付面(B)に同時に取り付け得るように構成した、ことを特徴とする。
前記位置決め本体(2)は 、その周縁(4)の少なくとも一部に立ち上がる位置決め片(32)が形成されたものである。
前記位置決め本体(2)は、前記保持用凹部(3)からめっき製品(W)を外す際に折り曲げるための折れ線(43)が形成されたものでもよい。
先ず、前記位置決め補助具(1,21,31,41)に形成された、その相対的な位置が決められた複数の保持用凹部(3)それぞれに相当するめっき製品(W)を、該保持用凹部(3)に該めっき製品(W)の差し込み方向に形成された複数の突条部(6)の間に、その表面側から差し込み、
前記位置決め補助具(1,21,31,41)に各めっき製品(W)を差し込んだ状態で、各めっき製品(W)の裏面に接着剤又は両面テープ等の接着材(5)を貼り付け、
前記位置決め本体(2)の周縁(4)を用いて、被取付面(B)に対する該位置決め本体(2)の押し当て位置を決め、
前記位置決め本体(2)を被取付面(B)に押し当て、複数のめっき製品(W)を該被取付面(B)に同時に取り付ける、ことを特徴とする。
周縁(4)に立ち上がる位置決め片(32)が形成された位置決め本体(2)では 、被取付面(B)において、この位置決め本体(2)を周囲のものとの相対的な位置決めに利用するときに容易に作業できる。
位置決め本体(42)に折れ線(43)が形成されたものでは、位置決め本体(42)の両端部分で折り曲げると保持用凹部(3)の開口からめっき製品(W)が大きく突出して、この保持用凹部(3)から外れやすくなる。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1は本発明のめっき製品用位置決め補助具を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。図2は保持用凹部とめっき製品を示す図1(a)のA−A線拡大断面図である。図3はめっき製品用位置決め補助具の底面図である。図4は保持用凹部にめっき製品を差し込む状態を示す正面図である。
実施例1のめっき製品用位置決め補助具1は、略長方形状の位置決め本体2に、保持用凹部3を複数個所に形成したものである。本発明のめっき製品用位置決め補助具1は、複数のめっき製品Wを一時的に保持し、これらをその正確な配置状態で自動車の車体、壁面、建材等の被取付面Bに取り付けるときに用いる。この図示例では、3個のめっき製品Wを同時に取り付けるときに用いる位置決め補助具1を示している。
実施例1のめっき製品用位置決め補助具1は、位置決め本体2に被取付面Bに取り付けられる各めっき製品Wの相対的な位置を維持しつつ複数のめっき製品Wを保持する保持用凹部3が形成したものである。ここで「相対的な位置」を維持しつつとは、例えば隣接する複数のめっき製品Wの中心位置が等間隔に配置されている状態、個々のめっき製品Wが所定の傾斜角度に配置されている状態などをいう。即ち、複数のめっき製品Wが見栄えが良い状態で被取付面B(図5(d)参照)に取り付けられる状態をいう。
位置決め本体2は、これに形成された保持用凹部3に合わせてめっき製品Wの配置が決まる。そこで、位置決め本体2の材質の強度は、このめっき製品Wを一時的に保持できる程度の剛性を有すれば十分である。例えば、位置決め本体2を薄く形成したもの、または軟質の合成樹脂材を用いることが可能である。
この位置決め本体2には、各めっき製品Wが相対的な位置関係になるように、各めっき製品Wを一時的に保持する保持用凹部3が複数個所に形成されている。各保持用凹部3は保持するめっき製品Wの形状に合わせた形状に形成する。図示例では、下側にv字形状の1個のめっき製品Wを一時的に保持するため、この形状に合わせた保持用凹部3が形成され、その上側にこのv字の傾斜角度に合わせた略長方形状の2個のめっき製品Wを一時的に保持するために、この形状に合わせた保持用凹部3がそれぞれ形成されている。位置決め本体2において、これらの保持用凹部3の配置状態、即ち相対的な位置関係が重要であり、これがそのまま被取付面Bに取り付けられる各めっき製品Wの相対的な位置を決定する重要な配置である。
この図示例の保持用凹部3の形状は一例であって、このv字形状と略長方形状の組み合わせに限定されないことは勿論である。また、保持用凹部3がこの3か所に限定されないことも勿論である。
図示するように保持用凹部3の複数個所には、めっき製品Wを外れやすくする突条部6が形成されている。この突条部6は、めっき製品Wの差し込み方向に形成されている。図示例では紙面上で上下方向にめっき製品Wを保持用凹部3に差し込みやすく、かつ外しやすくするためである。保持用凹部3の内壁面と隙間なくめっき製品Wの表面が密着すると、この位置決め補助具1から外れにくくなるために、作業効率の低下になるおそれがある。逆に、保持用凹部3の内壁面とめっき製品Wの表面との間との隙間が大きいと、この保持用凹部3からめっき製品Wが外れやすくなり、複数のめっき製品Wを保持できなくなるおそれがある。なお、1か所の保持用凹部3に4か所又は8か所の突条部6を形成した例を示しているがこの数に限定されないことは勿論である。
図5は位置決め補助具を用いて複数のめっき製品を被取付面に取り付ける工程を示す説明正面図であり、(a)はめっき製品を保持用凹部に差込む前の状態、(b)はめっき製品を保持用凹部に差込む状態、(c)は差込まれためっき製品に両面テープを貼り付けた状態、(d)は位置決め補助具を被取付面に押し当てている状態、(e)は位置決め補助具をめっき製品から外して被取付面にめっき製品の取付が完了した状態である。図6は本発明のめっき製品用位置決め補助具を用いて取り付けためっき製品の一例を示す平面図である。
上記構成の位置決め補助具1を用いて、複数のめっき製品Wを被取付面Bに取り付ける方法について説明する。先ず、図5(a)、(b)に示すように、位置決め補助具1の各保持用凹部3にめっき製品Wをその表面側から差し込む。このとき、めっき製品Wの裏面側は、保持用凹部3の開口から一部突出した状態が好ましい。
図7は変形例1の位置決め補助具を示すものであり、(a)は平面図、(b)はB−B線断面図である。
この変形例1の位置決め補助具21は、保持用凹部3にめっき製品Wを押し出す押出穴22を開けたものである。位置決め補助具21の各保持用凹部3にめっき製品Wをその表面側から差し込み、更に各めっき製品Wの裏面に両面テープ(接着材5)を貼り付ける。このときに、保持用凹部3内にめっき製品Wが深く差し込まれた状態になることがある。この状態で、めっき製品Wの裏面の接着材5の接着力が弱いと、位置決め補助具21から各めっき製品Wが外れないことがある。そこで、この変形例1の位置決め補助具21では、保持用凹部3に押出穴22を開けた。この押出穴22に指その他の部材を用いることで容易に位置決め補助具21から各めっき製品Wを外すことができる。
図8は変形例2の位置決め補助具を示すものであり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
この変形例2の位置決め補助具31は、位置決め本体2の周縁4に立ち上がる位置決め片32が形成されたものである。周縁4に立ち上がる位置決め片32が形成された位置決め本体2では、被取付面Bにおいて、この位置決め本体2を周囲のものとの相対的な位置決めに利用でき、その作業を容易に進めることができる。更に、平坦な位置決め本体2に形成されていると、この位置決め片32を摘むこともでき容易に取り扱うことができる。
図9は変形例3の位置決め補助具を示すものであり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
この変形例3の位置決め補助具41は、位置決め本体42に折れ線43が形成されたものである。折れ線43は保持用凹部3の中間にも形成され、図9(b)の正面図に示すように、位置決め本体42の両端部分で折り曲げると、この折れ線43が契機となり、保持用凹部3も変形する。このとき保持用凹部3の開口からめっき製品Wが大きく突出して、この保持用凹部3から外れやすくなる。そこで、複数のめっき製品Wを被取付面Bに取り付けやすくなる。この位置決め本体42の材質がフレキシブルものであれば、この位置決め補助具41を再利用することができる。
2 位置決め本体
3 保持用凹部
4 位置決め本体の周縁
5 接着材(接着剤又は両面テープ)
6 突条部
22 押出穴
32 位置決め片
43 折れ線
W めっき製品
B 被取付面
Claims (6)
- 複数のめっき製品(W)を被取付面(B)に取り付けるときに用いるめっき製品用位置決め補助具(1)であって、
前記被取付面(B)に取り付けられる各めっき製品(W)を保持するための位置決め本体(2)と、
前記位置決め本体(2)において、各めっき製品(W)の相対的な位置関係を決めるように複数個所に形成され、かつ形状の異なる各めっき製品(W)を一時的に保持し得るように相応する形状を有する保持用凹部(3)と、
前記保持用凹部(3)において、めっき製品(W)の差し込み方向に形成された、該めっき製品(W)を外れやすくする複数の突条部(6)と、から成り、
複数のめっき製品(W)を被取付面(B)に同時に取り付ける際に、前記保持用凹部(3)内に各めっき製品(W)の表面側を差し込み、各めっき製品(W)の裏面側に接着剤又は両面テープ等の接着材(5)を貼り付け、該位置決め本体(2)の周縁(4)を用いて該位置決め本体(2)と被取付面(B)との相対的な位置関係を決め、該位置決め本体(2)を被取付面(B)に押し当て複数のめっき製品(W)を被取付面(B)に同時に取り付け得るように構成した、ことを特徴とするめっき製品用位置決め補助具。 - 前記位置決め本体(2)は、その周縁(4)の少なくとも一部が該位置決め本体(2)の前記被取付面(B)に対する押し当て位置を位置決めできるような形状に形成されている透明な板状部材である、ことを特徴とする請求項1のめっき製品用位置決め補助具。
- 前記位置決め本体(2)は 、その周縁(4)の少なくとも一部に立ち上がる位置決め片(32)が形成されたものである、ことを特徴とする請求項1又は2のめっき製品用位置決め補助具。
- 前記保持用凹部(3)に、めっき製品(W)を押し出す押出穴(22)が開けられた、ことを特徴とする請求項1、2又は3のめっき製品用位置決め補助具。
- 前記位置決め本体(2)は、前記保持用凹部(3)からめっき製品(W)を外す際に折り曲げるための折れ線(43)が形成されたものである、ことを特徴とする請求項1、2、3又は4のめっき製品用位置決め補助具。
- 複数のめっき製品(W)を被取付面(B)に取り付ける際に、位置決め補助具(1,21,31,41)を用いて該めっき製品(W)を被取付面(B)に同時に位置決めして取り付けるめっき製品用位置決め補助具(1,21,31,41)を用いた取付方法であって、
先ず、前記位置決め補助具(1,21,31,41)に形成された、その相対的な位置が決められた複数の保持用凹部(3)それぞれに相当するめっき製品(W)を、該保持用凹部(3)に該めっき製品(W)の差し込み方向に形成された複数の突条部(6)の間に、その表面側から差し込み、
前記位置決め補助具(1,21,31,41)に各めっき製品(W)を差し込んだ状態で、各めっき製品(W)の裏面に接着剤又は両面テープ等の接着材(5)を貼り付け、
前記位置決め本体(2)の周縁(4)を用いて、被取付面(B)に対する該位置決め本体(2)の押し当て位置を決め、
前記位置決め本体(2)を被取付面(B)に押し当て、複数のめっき製品(W)を該被取付面(B)に同時に取り付ける、ことを特徴とするめっき製品用位置決め補助具を用いた取付方法。
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