JP2019202711A - 車両用の座席 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常状態における車両用の座席の座り心地を低下させることなく、児童用状態に変形させることができる車両用の座席を提供する。【解決手段】座部を形成し車両前後方向に分割して形成されたシートクッション(20)のうち、車両前後方向後側に配設される第1クッション(21)と、シートクッションのうち、車両前後方向前側に配設される第2クッション(31)と、第2クッションを第1クッションの前側の端部回りで上下方向に揺動可能に支持する支持部材(60)と、を備え、第2クッションは、座面として、第1クッションの前方に第2クッションが位置するときの第2クッションの上側の面を形成する第1面(32,34)と、第1クッションの上方に第2クッションが位置するときの第2クッションの上側の面を形成する第2面(36,38)と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は車両用の座席に係り、特に座席の形態を変形する技術に関する。
現在、車両用の座席は、成人が着座することを想定した大きさや形状に形成されている。このため、児童が座るときにはチャイルドシート等の児童用の座席を車両用の座席に取付けることが一般的である。
このようなチャイルドシートは、クッション性を有する大型のものが多いため、使用しないときに車両の荷室等に置いておくと他の荷物が置きづらい等の課題がある。
このような課題を解決すべく、背もたれ(シートバック)に収納可能な児童用座席(チャイルドシート)を予め設け、座席を成人が使用する状態(以下、通常状態という)から児童が使用する状態(以下、児童用状態という)に変形させることができる車両用の座席が開示されている(特許文献1)。
特開昭63−046950号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示される技術では、児童用座席を背もたれに収納可能に設けることにより、該児童用座席をシートバックに収納した通常状態において、シートバックのクッション性が低下して座り心地を低下させるという問題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、成人が使用する通常状態において車両用の座席の座り心地を低下させることなく、容易に児童用状態に変形させて使用することができる車両用の座席を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の車両用の座席は、座部を形成し車両前後方向に分割して形成されたシートクッションのうち、車両前後方向後側に配設される第1クッションと、前記シートクッションのうち、車両前後方向前側に配設される第2クッションと、前記第2クッションを前記第1クッションの前側の端部回りで上下方向に揺動可能に支持する支持部材と、を備え、前記第2クッションは、座面として、前記第1クッションの前方に前記第2クッションが位置するときの前記第2クッションの上側の面を形成する第1面と、前記第1クッションの上方に前記第2クッションが位置するときの前記第2クッションの上側の面を形成する第2面と、を有することを特徴とする。
これにより、支持部材を軸にして第2クッションを揺動させることで、座面の高さを第1面と第1面より高い第2面との2段階の高さに容易に変更することができるとともに、座席のシートバックのクッション性を確保することができる。
その他の態様として、前記第1クッションに対して前記第2クッションを上下方向に揺動させる揺動装置を備えるのが好ましい。
これにより、簡単に第2クッションを揺動させて座席を通常状態または児童用状態に変形することが可能とされる。
その他の態様として、前記揺動装置は、一端が前記第2クッションの前側の端部に接続され、前記一端から後方に向かって延びる牽引部材を備えるのが好ましい。
これにより、牽引部材を引くことで、第2クッションを揺動させて簡単に座席を児童用状態に変形させることが可能とされる。
その他の態様として、前記牽引部材を捲回する捲回部材を更に有し、前記捲回部材は、前記牽引部材を捲回することで前記第2クッションを揺動させるのが好ましい。
これにより、捲回部材によって牽引部材を捲回しつつ、第2クッションを揺動することで、牽引部材を収納しつつ簡単に座席を変形させることが可能とされる。
その他の態様として、前記座席に着座する乗員を拘束するシートベルト装置のウェビングを支持するバックルと、前記バックルが取り付けられ、前記第2クッションと連動する連動部材と、を備え、前記連動部材は、前記第2クッションが前記第1クッションの前方に位置するとき、前記バックルを第1位置に位置させ、前記第2クッションが前記第1クッションの上方に位置するとき、前記バックルを前記第1位置より上方の第2位置に位置させるのが好ましい。
これにより、第2クッションを揺動させて第1クッションの上方に位置させるとき、第2クッションと連動する連動部材によってバックルを第1位置から上方の第2位置に移動させるので、第2クッションを揺動させて座席を変形させるのと同時にバックルの位置を扱いやすい位置に移動させることが可能とされる。
その他の態様として、前記第1面は、左右方向端部より下方向に凹む第1凹部を有し、前記第2面は、左右方向端部より下方向に凹む第2凹部を有し、前記第2凹部は、前記第1凹部より大きく凹んで形成されるのが好ましい。
これにより、第2クッションの第2座面に形成される第2凹部が第1クッションの第1座面に形成される第1凹部より大きく凹むように形成することで、第2面が上方に臨むときの座席を児童用状態とし、第1面が上方に臨むときの座席を通常状態とすることができるので、成人と児童の夫々で臀部の大きさに合ったシートクッションにすることが可能である。
本発明の車両用の座席によれば、支持部材を軸にして第2クッションを揺動するようにして容易に座面の高さを変更できるとともに、座席のシートバックのクッション性を確保することができるので、例えば、第1面を成人用の座面とし、第2面を児童用の座面とすると、成人が着座する通常状態での座り心地を低下させることなく、座席を児童が着座する児童用状態に容易に変形させて使用することができる。
通常状態における第1実施形態に係る座席の斜視図である。 図1中における範囲Aの拡大図である。 図1中における範囲Bの拡大図である。 通常状態における第1実施形態に係る座席の側面図である。 第1実施形態に係る座席が通常状態から児童用状態に変化する態様を示す説明図である。 第1実施形態に係る座席が通常状態から児童用状態に変化する態様を示す説明図である。 第1実施形態に係る座席が通常状態から児童用状態に変化する態様を示す説明図である。 第1実施形態に係る座席が通常状態から児童用状態に変化する態様を示す説明図である。 児童用状態における第1実施形態に係る座席の斜視図である。 児童用状態における第1実施形態に係る座席の側面図である。 通常状態における第2実施形態に係る座席の斜視図である。
以下、図面に基づき本発明の一実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1を参照すると、通常状態における第1実施形態に係る座席1の斜視図が示されている。
座席1は、図示しない車両の車室内に設けられた、後部座席である。この座席1は、シートバック10、シートクッション20及び揺動装置50が備えられている。
シートバック10は、座席1に着座する乗員の背中を支える背もたれである。シートバック10には、背凹部12及び背凸部14が形成される。背凹部12は、乗員の背中が当たる面である。背凸部14は、背凹部12の左右端部に車両前方に向かって凸状に形成されている。これにより、シートバック10は、乗員の重量を支持しつつ、例えば車両が揺れることによって乗員の姿勢が崩れることを背凹部12及び背凸部14によって抑制することが可能である。
シートクッション20は、座席1に着座する乗員の座部である。このシートクッション20には、第1クッション21及び第2クッション31が備えられている。第1クッション21は、シートクッション20のうち、車両前後方向後側に配設されるクッションである。この第1クッション21の上面には、主凹部22及び主凸部24が形成されている。
主凹部22は、乗員の臀部が当たる面である。主凸部24は、主凹部22の左右端部に車両上方に向かって凸状に形成されている。これにより、第1クッション21は、乗員の重量を支持しつつ、例えば車両が揺れることによって乗員の姿勢が左右方向に崩れることを主凹部22及び主凸部24によって抑制することが可能である。
第2クッション31は、シートクッション20のうち、車両前後方向前側に配設されるクッションである。この第2クッション31の上面には、主凹部22及び主凸部24と同様の第1凹部(第1面)32及び第1凸部(第1面)34が形成され、下面には、第2凹部(第2面)36及び第2凸部(第2面)38がそれぞれ形成されている。
第1凹部32は、図1のように第1クッション21の前方に第2クッション31が位置する(通常状態)とき、乗員の臀部が当たる面である。第1凸部34は、第1凹部32の左右端部に車両上方に向かって凸状に形成されている。これにより、第2クッション31は、第1クッション21と同様に乗員の重量を支持しつつ、乗員の姿勢が左右方向に崩れることを第1凹部32及び第1凸部34によって抑制することが可能である。
図9を参照すると、児童用状態における第1実施形態に係る座席1の斜視図が示されている。また、図10を参照すると、児童用状態における第1実施形態に係る座席1の側面図が示されている。第2凹部36は、図9のように第1クッション21の上方に第2クッション31が位置する(児童用状態)とき、乗員の臀部が当たる面である。この第2凹部36は、第1凹部32より凹んで形成される。第2凸部38は、第2凹部36の左右端部に車両上方に向かって凸状に形成されている。
これにより、第2クッション31は、第1クッション21と同様に乗員の重量を支持しつつ、乗員の姿勢が左右方向に崩れることを第2凹部36及び第2凸部38によって抑制することが可能である。特に、着座する乗員が例えば15kg〜36kg位の小学生以下の子供のように通常状態において着座する乗員より小柄な乗員(以下、児童という)であっても、第2凹部36が第1凹部32より凹んで形成されることで、児童の体系に合った形状の座面である第2凹部36及び第2凸部38を用いて児童を支持することができる。
図1に戻り、第2クッション31の下方には、足置き41が配設されている。足置き41は、第1台42及び第2台44によって構成される。第1台42は、第1クッション21の車両前後方向前側の端部に固定されている。第2台44は、第1台42の車両前後方向前側であって上側の端部に蝶番46によって揺動可能に取付けられている。
これにより、足置き41は、第1台42に取付けられた第2台44を揺動させて第1台42の前方から上方に位置させることで、児童用状態における第2シートの上端から足置き41までの距離を小さくして児童の足が届きやすいようにすることができる。
図2を参照すると、図1中における範囲Aの拡大図が示されている。また、図3を参照すると、図1中における範囲Bの拡大図が示されている。またさらに、図4を参照すると、通常状態における第1実施形態に係る座席1の側面図が示されている。以下、図1〜図4を用いて揺動装置50を詳しく説明する。
揺動装置50は、座席1の車両左右方向左側に配設されている。この揺動装置50は、摺動支持体(支持部材)60、ワイヤユニット70及び連動部材80が備えられている。
摺動支持体60は、アーム61及びガイド66によって構成されており、座席1の左右それぞれに配設されている。なお、右側の摺動支持体60については図示せず、説明も省略する。アーム61は、一端に揺動軸部62、他端に摺動軸部64がそれぞれ設けられた棒状の部材である。揺動軸部62は、第1クッション21の側面に揺動可能に取り付けられている。この第1クッション21には、揺動軸部62を車両左側から視て反時計回りに揺動するような力を付勢する例えばコイルスプリング62aが内設されている。
摺動軸部64は、ガイド66に揺動可能且つ摺動可能に支持されている。また、第2クッション31には、摺動軸部64を車両左側から視て反時計回りに揺動するような力を付勢する例えばコイルスプリング64aが内設されている。
ガイド66は、第2クッション31の側面であって第1クッション21側の端部に設けられた部材である。このガイド66には、摺動溝部68が形成されており、摺動溝部68の形状に沿ってアーム61の摺動軸部64が摺動可能である。また、ガイド66には、車両前方に向かって摺動軸部64を押圧するような力を付勢する例えばコイルスプリング66aが内設されている。
ワイヤユニット70は、ワイヤ(牽引部材)72、ストラップ73、リール78及びプーリ79を備えている。ワイヤ72は、金属製のワイヤであり、伸縮せずに可撓性を備えている。このワイヤ72は、一端74が第2クッション31の前側の端部に固定され、一端74から後方に向かって延びている。また、ワイヤ72は、他端にストラップ73が設けられており、乗員が把持してワイヤ72を引くことが可能である。
リール78は、第1クッション21の左側面に回動可能に設けられており、ワイヤ72を一周捲回している。これにより、ワイヤ72は、一端74から後方に向かって延び、リール78に捲回されたあと、下方に延びている。また、ワイヤ72は、リール78から下方に延びたあと、延びる方向がプーリ79によって後方及び上方に規制され、シートバック10の上端にまで延びている。
連動部材80は、第1頂点部81、第2頂点部82及び第3頂点部83を備える三角形状の平板部材である。連動部材80の第1頂点部81には、ワイヤガイド84が設けられている。ワイヤガイド84は、リール78とプーリ79との間に延びるワイヤ72が通過する開口84aが設けられたパイプである。このワイヤガイド84の開口84aは、ワイヤ72に設けられるストッパ76が通過できない程度に小径である。
連動部材80の第2頂点部82は、バネ付き揺動軸82aによって第1クッション21の左側面に取付けられている。このバネ付き揺動軸82aには、連動部材80が第2頂点部82を基点に車両左側から視て反時計回りに揺動する弾性力を付勢する例えばコイルスプリングが内設されている。連動部材80の第3頂点部83には、バックル90が取り付けられている。
バックル90は、ブラケット92及び本体94によって構成されている。ブラケット92は、一端が連動部材80の第3頂点部83にボルト92a等によって揺動可能に固定されており、他端に本体94が設けられている。本体94は、図示しないシートベルト装置のウェビングに設けられた金具が挿入可能な差込口96を有しており、該金具が挿入されることでウェビングを本体94に固定することが可能である。
図5〜図8を参照すると、第1実施形態に係る座席1が通常状態から児童用状態に変形する態様を示す説明図が示されている。詳しくは、図5及び図7は第1実施形態に係る座席1の斜視図であり、図6は図5のときにおける第1実施形態に係る座席1の側面図、図8は図7のときにおける第1実施形態に係る座席1の斜視図である。以下、図1及び図4〜第10を用いて、実施形態に係る座席1が通常状態から児童用状態に変形する態様を説明する。
第1実施形態に係る座席1が通常状態にあるとき、ストラップ73は、シートバック10の上端に位置している(図1、図4)。このストラップ73を乗員が上方に引くと、第2クッション31の前側の端部に取付けられた一端74がワイヤ72の延びる方向である車両後方に向かって牽引される。
一方、第2クッション31は、摺動支持体60によって第1クッション21の前側の端部回りで揺動可能に支持されているので、第2クッション31の前側の端部が車両後方に向かって牽引されると、第2クッション31の前側の端部が上方に向かうように立ち上がる(図5、図6)。このとき、ストッパ76は、ワイヤ72が牽引されることで連動部材80のワイヤガイド84に近づくが、未だ接していない。このため、連動部材80は、ワイヤ72と連動していない。
その後も乗員がワイヤ72を引くと、第2クッション31が立ち上がった状態からさらに車両後方に向かって牽引されるため、第2凹部36及び第2凸部38が上方に臨むように第1クッション21の上方に位置して倒れる(図7、図8)。
このとき、ストッパ76は、ワイヤ72が牽引されることで連動部材80のワイヤガイド84と接触する。すなわち、ストッパ76が連動部材80のワイヤガイド84を通過しないため、連動部材80は、第2クッション31及びワイヤ72と連動して第2頂点部82のバネ付き揺動軸82aを軸にして揺動する。
その後、乗員がさらにワイヤ72を引くと、第2クッション31が摺動支持体60のガイド66によって摺動可能に支持されているので、シートバック10に接するまで車両後方に向かって牽引される(図9、図10)。
このとき、連動部材80が第2クッション31及びワイヤ72と連動して第2頂点部82のバネ付き揺動軸82aを軸にして揺動することで、バックル90は座席1が通常状態のときの位置(第1位置)より上方に位置(第2位置)するように移動する。すなわち、第2クッション31が第1クッション21の上方に位置してバックル90の位置が座面から遠くなることを抑制することができる。
さらに、ストラップ73をシートバック10の背面に設けたホルダ75に係止させることで、連動部材80がバネ付き揺動軸82aの弾性力によって揺動することを防止して児童用状態を維持することができる。
すなわち、ストラップ73をホルダ75から係脱することで、コイルスプリング62a、64a、66a及びバネ付き揺動軸82aそれぞれの弾性力によって、上記した実施形態に係る座席1が通常状態から児童用状態に変形する態様とは逆の順序で座席1を児童用状態から通常状態に変形させることができる。
以上説明したように、第1実施形態に係る車両用の座席では、座部を形成するシートクッション20のうち、車両前後方向後側に配設される第1クッション21と、シートクッション20のうち、車両前後方向前側に配設される第2クッション31と、第2クッション31を第1クッション21の前側の端部回りで上下方向に揺動可能に支持する摺動支持体60と、を備え、第2クッション31は、座面として、第1クッション21の前方に第2クッション31が位置するときの第2クッション31の上側の面を形成する第1凹部32及び第1凸部34と、第1クッション21の上方に第2クッション31が位置するときの第2クッション31の上側の面を形成する第2凹部36及び第2凸部38と、を有する。
従って、本実施形態の座席1では、摺動支持体60を軸にして第2クッション31を揺動するようにしたことで、第1の特許文献のようにシートバック10の下部を移動可能な構造にしていないので、シートバック10のクッション性を確保することができる。例えば、第1凹部32及び第1凸部34を成人用の座面とし、第2凹部36及び第2凸部38を児童用の座面とすると、成人が着座するときの座り心地を低下させることなく、座席1を通常状態または児童用状態に適宜変形させることができる。
また、第2凹部36が第1凹部32より大きく下方向に凹むように形成されているので、第2凹部36が上方に臨むときの座席1を児童用状態とし、第1凹部32が上方に臨むときの座席1を通常状態とすることができるので、成人が使用する通常状態のときにシートクッション20の車両前後方向の距離が短くならない。このため、座り心地を低下させることなく、座席1を通常状態または児童用状態に適宜変形させることができる。
すなわち、第1実施形態に係る座席1は、シートバック10のクッション性等の座り心地を低下させることなく座席1を成人と児童の夫々で臀部の大きさに合ったシートクッション20に変形させることができる。
そして、第1クッション21に対して第2クッション31を上下方向に揺動させる揺動装置50を備えているので、簡単に第2クッション31を揺動させて座席1を通常状態または児童用状態に変形することができる。
また、揺動装置50は、一端74が第2クッション31の前側の端部に接続され、一端74から後方に向かって延びるワイヤ72を備えているので、ワイヤ72を引くことで第2クッション31を揺動させて、簡単に座席1を児童用状態に変形させることができる。
さらに、座席1に着座する乗員を拘束するシートベルト装置のウェビングを支持するバックル90と、バックル90が取り付けられ、第2クッション31と連動する連動部材80と、を備え、連動部材80は、第2クッション31が第1クッション21の前方に位置するとき、バックル90を第1位置に位置させ、第2クッション31が第1クッション21の上方に位置するとき、バックル90を第1クッション21の位置より上方の第2位置に位置させる。
従って、第2クッション31を揺動させて第1クッション21の上方に位置させるとき、第2クッション31と連動する連動部材80によってバックル90を第1位置または第2位置から他方の位置に移動させるようにしたので、第2クッション31を揺動させて座席1を変形させるのと同時にバックル90の位置を扱いやすい位置に移動させることができる。
<第2実施形態>
以下、図11に基づき第2実施形態について説明する。
なお、上記第1実施形態と共通の構成については説明を省略し、ここでは第1実施形態と異なる部分について説明する。
図11を参照すると、通常状態における第2実施形態に係る座席1の斜視図が示されている。
第2実施形態では、第1実施形態におけるプーリ79及びストラップ73に代わり、捲回部材179及びハンドル173が備えられている。
捲回部材179は、ワイヤ72の他端側に設けられており、回転することでワイヤ72を捲回することができる。
ハンドル173は、捲回部材179の回転軸中心に設けられており、回転させることで捲回部材179を回転させることができる。
また、第2実施形態に係る座席1では、ワイヤ72を捲回する捲回部材179を更に有し、捲回部材179は、捲回部材179によってワイヤ72を捲回しつつ、第2クッション31を揺動させることができる。これにより、ワイヤ72を収納しつつ簡単に座席1を変形させることができる。
以上で本発明に係る車両用の座席の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、本実施形態では、座席1を車両の後部座席として説明したが、助手席等の前列席でもよい。
また、本実施形態では、支持部材として摺動支持体60を用いて説明したが、第2クッション31を第1クッション21の前側の端部回りで揺動可能に支持することができればよく、摺動支持体60のような態様でなくてもよい。
また、本実施形態では、連動部材80を用いてバックル90が第2クッション31と連動して第1位置または第2位置に位置するようにしたが、このような態様でなくてもよい。
また、第2実施形態では、ハンドル173を回転させることで捲回部材179を回転させるようにしたが、モータを設けて電動で捲回部材179を回転させるようにしてもよい。
1 座席
20 シートクッション
21 第1クッション
31 第2クッション
32 第1凹部(第1面)
34 第1凸部(第1面)
36 第2凹部(第2面)
38 第2凸部(第2面)
50 揺動装置
60 摺動支持体(支持部材)
72 ワイヤ(牽引部材)
74 一端
80 連動部材
90 バックル
179 捲回部材

Claims (6)

  1. 座部を形成し車両前後方向に分割して形成されたシートクッションのうち、車両前後方向後側に配設される第1クッションと、
    前記シートクッションのうち、車両前後方向前側に配設される第2クッションと、
    前記第2クッションを前記第1クッションの前側の端部回りで上下方向に揺動可能に支持する支持部材と、を備え、
    前記第2クッションは、座面として、前記第1クッションの前方に前記第2クッションが位置するときの前記第2クッションの上側の面を形成する第1面と、前記第1クッションの上方に前記第2クッションが位置するときの前記第2クッションの上側の面を形成する第2面と、を有する車両用の座席。
  2. 前記第1クッションに対して前記第2クッションを上下方向に揺動させる揺動装置を備える、請求項1に記載の車両用の座席。
  3. 前記揺動装置は、一端が前記第2クッションの前側の端部に接続され、前記一端から後方に向かって延びる牽引部材を備える、請求項2に記載の車両用の座席。
  4. 前記牽引部材を捲回する捲回部材を更に有し、
    前記捲回部材は、前記牽引部材を捲回することで前記第2クッションを揺動させる、請求項3に記載の車両用の座席。
  5. 前記座席に着座する乗員を拘束するシートベルト装置のウェビングを支持するバックルと、
    前記バックルが取り付けられ、前記第2クッションと連動する連動部材と、を備え、
    前記連動部材は、前記第2クッションが前記第1クッションの前方に位置するとき、前記バックルを第1位置に位置させ、前記第2クッションが前記第1クッションの上方に位置するとき、前記バックルを前記第1位置より上方の第2位置に位置させる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用の座席。
  6. 前記第1面は、左右方向端部より下方向に凹む第1凹部を有し、
    前記第2面は、左右方向端部より下方向に凹む第2凹部を有し、
    前記第2凹部は、前記第1凹部より大きく凹んで形成される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用の座席。
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