JP2019198198A - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019198198A
JP2019198198A JP2018092247A JP2018092247A JP2019198198A JP 2019198198 A JP2019198198 A JP 2019198198A JP 2018092247 A JP2018092247 A JP 2018092247A JP 2018092247 A JP2018092247 A JP 2018092247A JP 2019198198 A JP2019198198 A JP 2019198198A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switching element
side switching
low
time
pwm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018092247A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7031484B2 (ja
Inventor
謙治 山下
Kenji Yamashita
謙治 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2018092247A priority Critical patent/JP7031484B2/ja
Priority to US16/382,254 priority patent/US10715061B2/en
Priority to CN201910360886.3A priority patent/CN110474573A/zh
Publication of JP2019198198A publication Critical patent/JP2019198198A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7031484B2 publication Critical patent/JP7031484B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/10Arrangements for controlling torque ripple, e.g. providing reduced torque ripple
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P1/00Arrangements for starting electric motors or dynamo-electric converters
    • H02P1/16Arrangements for starting electric motors or dynamo-electric converters for starting dynamo-electric motors or dynamo-electric converters
    • H02P1/26Arrangements for starting electric motors or dynamo-electric converters for starting dynamo-electric motors or dynamo-electric converters for starting an individual polyphase induction motor
    • H02P1/30Arrangements for starting electric motors or dynamo-electric converters for starting dynamo-electric motors or dynamo-electric converters for starting an individual polyphase induction motor by progressive increase of frequency of supply to primary circuit of motor
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P27/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage
    • H02P27/04Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage using variable-frequency supply voltage, e.g. inverter or converter supply voltage
    • H02P27/06Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage using variable-frequency supply voltage, e.g. inverter or converter supply voltage using dc to ac converters or inverters
    • H02P27/08Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage using variable-frequency supply voltage, e.g. inverter or converter supply voltage using dc to ac converters or inverters with pulse width modulation
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P29/00Arrangements for regulating or controlling electric motors, appropriate for both AC and DC motors
    • H02P29/50Reduction of harmonics
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P4/00Arrangements specially adapted for regulating or controlling the speed or torque of electric motors that can be connected to two or more different electric power supplies
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/08Arrangements for controlling the speed or torque of a single motor
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P2209/00Indexing scheme relating to controlling arrangements characterised by the waveform of the supplied voltage or current
    • H02P2209/07Trapezoidal waveform

Abstract

【課題】サージを抑制することが可能なモータ制御装置を提供する。【解決手段】モータ制御装置1は、インバータ30をPWM制御するPWM制御部10を備え、PWM制御部10は、通電期間における通電期間から非通電期間に移行する直前の第1の所定期間において、ハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの一方に印加する信号のオンDUTYを次第に小さくするSWEEP制御を行うと共に、ハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの他方を、他のアーム部Aのハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの一方を開状態にしている時に閉状態にする同期整流制御を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、三相モータを駆動し、且つ、第1の電源ラインと当該第1の電源ラインの電位よりも低い電位に接続される第2の電源ラインとの間で、直列に接続されたハイサイドスイッチング素子とローサイドスイッチング素子とを有するアーム部を3組備えたインバータをPWM制御するPWM制御部を備えたモータ制御装置に関する。
従来、三相ブラシレスモータ(以下「三相モータ」とする)を駆動する際に、PWM制御が利用されてきた。このPWM制御において、三相モータを流れる電流(モータ駆動電流)の大きさが急変すると、モータトルクも急変し、このモータトルクの急変に応じて騒音が発生することがあった。そこで、この騒音を抑制する技術が検討されてきた(例えば特許文献1)。
特許文献1に記載のモータ駆動装置では、PWM信号によりPWM制御を行う際に、高インピーダンス状態から低インピーダンスの出力状態に切り替わる前の期間であって、高インピーダンス状態の区間の1/2未満である期間、及び低インピーダンスの出力状態から高インピーダンス状態に切り替わった後の期間であって高インピーダンス状態の区間の1/2未満である期間に、DUTY比をSWEEPさせることにより、モータ駆動電流の変化を緩やかにし、静音化を行っている。
特開2004−32953号公報
特許文献1に記載の技術のように、高インピーダンス状態から低インピーダンスの出力状態に切り替わる前の期間や、低インピーダンスの出力状態から高インピーダンス状態に切り替わった後の期間に、DUTY比をSWEEPする制御は、静音化に対する効果の他に、低インピーダンスの出力状態から高インピーダンス状態に切り替わった後に発生するサージを抑制する効果がある。一方、近年、静音化を行う方法として、従来の120度通電駆動から通電時間を延ばし、150度通電駆動や正弦波駆動に近づける方法が採用されている。しかしながら、センサレスで制御する三相モータにおいて、120度通電駆動から通電時間を長くすると、ロータの位置を検出する位置検出期間が短くなり、更に上記サージが大きくなり安定した制御を行うことができなくなる。DUTY比をSWEEPする制御を用いることでサージを抑制することも可能であるが、三相モータの回転数によっては十分な効果を得られないこともある。
そこで、三相モータの回転数に拘らず、サージを抑制することが可能なモータ制御装置が求められる。
本発明に係るモータ制御装置の特徴構成は、三相モータを駆動し、且つ、第1の電源ラインと前記第1の電源ラインの電位よりも低い電位に接続される第2の電源ラインとの間で、直列に接続されたハイサイドスイッチング素子とローサイドスイッチング素子とを有するアーム部を3組備えたインバータをPWM制御するPWM制御部を備えたモータ制御装置であって、前記PWM制御部は、前記インバータをPWM制御して前記第1の電源ラインから前記三相モータへ通電する場合に前記3組のアーム部のうちの1つのアーム部が有する前記ハイサイドスイッチング素子及び前記ローサイドスイッチング素子のうちの一方を閉状態にする通電期間と、前記インバータをPWM制御して前記第1の電源ラインから前記三相モータへ通電する場合に前記1つのアーム部が有する前記ハイサイドスイッチング素子及び前記ローサイドスイッチング素子の双方を開状態にする非通電期間とのうち、前記通電期間における前記通電期間から前記非通電期間に移行する直前の第1の所定期間において、前記アーム部の前記ハイサイドスイッチング素子及び前記ローサイドスイッチング素子の一方に印加する信号のオンDUTYを次第に小さくするSWEEP制御を行うと共に、前記アーム部の前記ハイサイドスイッチング素子及び前記ローサイドスイッチング素子の他方を、前記第1の電源ラインから前記三相モータへ通電する前記PWM制御中において前記SWEEP制御が行われる前記ハイサイドスイッチング素子及び前記ローサイドスイッチング素子の一方を含むアーム部とは異なる他のアーム部の前記ハイサイドスイッチング素子及び前記ローサイドスイッチング素子の一方を開状態にしている時に閉状態にする同期整流制御を行う点にある。
このような特徴構成とすれば、SWEEP制御と同期整流制御とを組み合わせて行う場合には、SWEEP制御が行われるハイサイドスイッチング素子及びローサイドスイッチング素子の一方を開状態にしている時に、同期整流制御の対象のスイッチング素子を閉状態にするのではなく、SWEEP制御が行われるハイサイドスイッチング素子及びローサイドスイッチング素子の一方を含むアーム部とは異なる他のアーム部のハイサイドスイッチング素子及びローサイドスイッチング素子の一方を開状態にしている時に、同期整流制御の対象のスイッチング素子を閉状態にすることになる。これにより、三相モータに意図しない電流が流れることを防止できるので、SWEEP制御による静音化及びサージの抑制と共に、同期整流制御による発熱の抑制を実現することが可能となる。
また、前記PWM制御部は、前記通電期間における前記非通電期間から前記通電期間に移行した直後の第2の所定期間において、前記アーム部の前記ハイサイドスイッチング素子及び前記ローサイドスイッチング素子の一方に印加する信号のオンDUTYを次第に大きくするSWEEP制御を行うと共に、前記アーム部の前記ハイサイドスイッチング素子及び前記ローサイドスイッチング素子の他方を、前記他のアーム部の前記ハイサイドスイッチング素子及び前記ローサイドスイッチング素子の一方を開状態にしている時に閉状態にする同期整流制御を行うように構成すると好適である。
このような構成とすれば、SWEEP制御による静音化及びサージの抑制の効果と、同期整流制御による発熱の抑制の効果とをより向上させることが可能となる。
また、前記PWM制御部は、前記ハイサイドスイッチング素子及び前記ローサイドスイッチング素子のうち、前記ハイサイドスイッチング素子をPWM制御するハイサイドPWM制御方式でPWM制御を行う場合において、前記ローサイドスイッチング素子に対して前記SWEEP制御を行っているときは、前記ハイサイドスイッチング素子に対する前記同期整流制御は行わないように構成すると好適である。
このような構成とすれば、ハイサイドPWM制御方式でPWM制御を行う場合において意図しない電流を確実に生じないようにすることが可能となる。したがって、上述したSWEEP制御による効果と、同期整流制御による効果とをより高め易くできる。
あるいは、前記PWM制御部は、前記ハイサイドスイッチング素子及び前記ローサイドスイッチング素子のうち、前記ローサイドスイッチング素子をPWM制御するローサイドPWM制御方式でPWM制御を行う場合において、前記ハイサイドスイッチング素子に対して前記SWEEP制御を行っているときは、前記ローサイドスイッチング素子に対する前記同期整流制御は行わないように構成しても良い。
このような構成とすれば、ローサイドPWM制御方式でPWM制御を行う場合において意図しない電流を確実に生じないようにすることが可能となる。したがって、上述したSWEEP制御による効果と、同期整流制御による効果とをより高め易くできる。
モータ制御装置の構成を模式的に示したブロック図である。 ハイサイドPWM制御方式による150度通電駆動でPWM制御した場合の各部の波形を示す図である。 同期整流制御について示した図である。 相電流の電流波形である。
本発明に係るモータ制御装置は、三相モータの回転数に拘らず、サージを抑制する機能を備えて構成される。以下、本実施形態のモータ制御装置1について説明する。
図1は、モータ制御装置1の構成を模式的に示したブロック図である。モータ制御装置1は、PWM制御部10、ドライバ20、インバータ30、位置検出部40を備えて構成される。
PWM制御部10は、PWM信号を生成し、後述するインバータ30をPWM制御する。PWM信号によるPWM制御は、公知であるので説明は省略する。
ドライバ20は、PWM制御部10とインバータ30との間に設けられ、PWM制御部10により生成されたPWM信号が入力される。ドライバ20は、入力されたPWM信号のドライブ能力を向上し、インバータ30に出力する。
インバータ30は、三相モータMに流れる電流を制御して、三相モータMを駆動する。本実施形態では、三相モータMは図1に示されるようにスター結線により構成されたものを例に挙げるが、デルタ結線により構成されたものであっても良い。
また、インバータ30は、第1の電源ライン2と当該第1の電源ライン2の電位より低い電位に接続される第2の電源ライン3との間で、直列に接続されたハイサイドスイッチング素子QHとローサイドスイッチング素子QLとを有するアーム部Aを3組備えている。第1の電源ライン2とは、電源4に接続されるケーブルである。第1の電源ライン2の電位よりも低い電位に接続される第2の電源ライン3とは、電源4の出力電圧よりも低い電位が印加されたケーブルであり、本実施形態では接地されたケーブルが相当する。
本実施形態では、ハイサイドスイッチング素子QHはP−MOSFETを用いて構成され、ローサイドスイッチング素子QLはN−MOSFETを用いて構成される。ハイサイドスイッチング素子QHは、ソース端子が第1の電源ライン2に接続され、ドレーン端子がローサイドスイッチング素子QLのドレーン端子に接続される。ローサイドスイッチング素子QLのソース端子は第2の電源ライン3に接続される。このように接続されたハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLでアーム部Aを構成し、インバータ30はこのアーム部Aを3組備える。ハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの夫々のゲート端子はドライバ20と接続され、上述したドライブ能力が向上されたPWM信号が入力される。また、各アーム部Aのハイサイドスイッチング素子QHのドレーン端子は、三相モータMが有する3つの端子に夫々接続される。
位置検出部40は、三相モータMに流れるモータ電流に基づいて、三相モータMのロータ(図示せず)の位置を検出する。本実施形態では、位置検出部40は、上述した各アーム部Aのハイサイドスイッチング素子QHのドレーン端子と三相モータMが有する3つの端子の夫々とを接続するケーブルに、抵抗器Rを介して接続される。また、スター結線の中性点とも抵抗器Rを介して接続される。このような接続により、位置検出部40はモータ電流を検出し、ロータの位置を検出(算定)することが可能となる。この検出については、公知であるので説明は省略する。位置検出部40の検出結果は、PWM制御部10に伝達され、PWM制御部10はPWM制御に利用する。
次に、PWM制御部10によるサージ及び発熱の抑制について説明する。PWM制御部10は、通電期間と非通電期間とのうち、通電期間における通電期間から非通電期間に移行する直前の第1の所定期間において、当該通電期間から非通電期間に移行する直前のアーム部Aのハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの一方に印加する信号のオンDUTYを次第に小さくするSWEEP制御を行う。
ここで、PWM制御には、例えばハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLのうち、ハイサイドスイッチング素子QHをPWM制御するハイサイドPWM制御方式や、ハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLのうち、ローサイドスイッチング素子QLをPWM制御するローサイドPWM制御方式がある。
図2には、ハイサイドPWM制御方式による150度通電駆動でPWM制御した場合の各部の波形が示される。具体的には、図1におけるU点、V点、及びW点の夫々の電圧波形と、ハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの夫々の制御端子(図1の例ではゲート端子)に入力される制御信号とが示される。以下では夫々のアーム部Aの各スイッチング素子を区別する必要がある場合には、U相のアーム部Aのハイサイドスイッチング素子QHをハイサイドスイッチング素子UPとし、U相のアーム部Aのローサイドスイッチング素子QLをローサイドスイッチング素子UNとして説明する。また、V相のアーム部Aのハイサイドスイッチング素子QHをハイサイドスイッチング素子VPとし、V相のアーム部Aのローサイドスイッチング素子QLをローサイドスイッチング素子VNとして説明する。更に、W相のアーム部Aのハイサイドスイッチング素子QHをハイサイドスイッチング素子WPとし、W相のアーム部Aのローサイドスイッチング素子QLをローサイドスイッチング素子WNとして説明する。
通電期間は、インバータ30をPWM制御して第1の電源ライン2から三相モータMへ通電する場合に3組のアーム部Aのうちの1つのアーム部Aが有するハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLのうちの一方が閉状態となる期間である。「インバータ30をPWM制御して第1の電源ライン2から三相モータMへ通電する場合」とは、三相モータMを運転するために三相モータMの各相のコイルに対して電源4から第1の電源ライン2を介して電流を流す場合である。「ハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLのうちの一方が閉状態となる」とは、ハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLのうちの一方が導通状態となることを意味する。
したがって、インバータ30をPWM制御して第1の電源ライン2から三相モータMへ通電する場合に3組のアーム部Aのうちの1つのアーム部Aが有するハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLのうちの一方が閉状態となる期間とは、具体的には、U相のアーム部Aに着目した場合、本実施形態では図2において”E”で示されるように、時間t1から時間t2までの間のうち、15度から30度までの間、時間t2から時間t3までの間、時間t3から時間t4までの間、時間t4から時間t5までの間、時間t5から時間t6までの間、時間t6から時間t7までの間のうち、150度から165度までの間、時間t7から時間t8までの間のうち、195度から210度までの間、時間t8から時間t9までの間、時間t9から時間t10までの間、時間t10から時間t11までの間、時間t11から時間t12までの間、時間t12から時間t13までの間のうち、330度から345度までの間が相当する。これらの期間は、インバータ30をPWM制御して第1の電源ライン2から三相モータMへ通電するために、U相のアーム部Aが有するハイサイドスイッチング素子UP及びローサイドスイッチング素子UNのうちの一方が通電された状態であることから、通電期間と称される。
非通電期間は、インバータ30をPWM制御して第1の電源ライン2から三相モータMへ通電する場合に3組のアーム部Aのうちの1つのアーム部Aが有するハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの双方が開状態となる期間である。上述したように、「インバータ30をPWM制御して第1の電源ライン2から三相モータMへ通電する場合」とは、三相モータMを運転するために三相モータMの各相のコイルに対して電源4から第1の電源ライン2を介して電流を流す場合である。「ハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの双方が開状態となる」とは、ハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの双方が導通していない状態となることを意味する。
したがって、インバータ30をPWM制御して第1の電源ライン2から三相モータMへ通電する場合に3組のアーム部Aのうちの1つのアーム部Aが有するハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの双方が開状態となる期間とは、具体的には、U相のアーム部Aに着目した場合、本実施形態では図2において”N”で示されるように、時間t1から時間t2までの間のうち、0度から15度までの間、時間t6から時間t7までの間のうち、165度から180度までの間、時間t7から時間t8までの間のうち、180度から195度までの間、時間t12から時間t13までの間のうち、345度から360度までの間が相当する。これらの期間は、インバータ30をPWM制御して第1の電源ライン2から三相モータMへ通電するために、U相のアーム部Aが有するハイサイドスイッチング素子UP及びローサイドスイッチング素子UNの双方が通電されていない状態であることから、非通電期間と称される。
このような通電期間及び非通電期間は、V相のアーム部A及びW相のアーム部Aにおいても個別に設けられる。すなわち、V相のアーム部Aにあっては、図2における時間t1から時間t2までの間、時間t2から時間t3までの間、時間t3から時間t4までの間、時間t4から時間t5までの間のうち、90度から105度までの間、時間t5から時間t6までの間のうち、135度から150度までの間、時間t6から時間t7までの間、時間t7から時間t8までの間、時間t8から時間t9までの間、時間t9から時間t10までの間、時間t10から時間t11までの間のうち、270度から285度までの間、時間t11から時間t12までの間のうち、315度から330度までの間、時間t12から時間t13までの間が通電期間に相当し、時間t4から時間t5までの間のうち、105度から120度までの間、時間t5から時間t6までの間のうち、120度から135度までの間、時間t10から時間t11までの間のうち、285度から300度までの間、時間t11から時間t12までの間のうち、300度から315度までの間が非通電期間に相当する。
また、W相のアーム部Aにあっては、図2における時間t1から時間t2までの間、時間t2から時間t3までの間のうち、30度から45度までの間、時間t3から時間t4までの間のうち、75度から90度までの間、時間t4から時間t5までの間、時間t5から時間t6までの間、時間t6から時間t7までの間、時間t7から時間t8までの間、時間t8から時間t9までの間のうち、210度から225度までの間、時間t9から時間t10までの間のうち、255度から270度までの間、時間t10から時間t11までの間、時間t11から時間t12までの間、時間t12から時間t13までの間が通電期間に相当し、時間t2から時間t3までの間のうち、45度から60度までの間、時間t3から時間t4までの間のうち、60度から75度までの間、時間t8から時間t9までの間のうち、225度から240度までの間、時間t9から時間t10までの間のうち、240度から255度までの間が非通電期間に相当する。
「通電期間における通電期間から非通電期間に移行する直前の第1の所定期間」とは、U相のアーム部Aに着目した場合には、時間t6から時間t7までの間にあっては時間t6になった直後の期間であり、時間t12から時間t13までの間にあっては時間t12になった直後の期間である。また、V相のアーム部Aに着目した場合には、時間t4から時間t5までの間にあっては時間t4になった直後の期間であり、時間t10から時間t11までの間にあっては時間t10になった直後の期間である。更に、W相のアーム部Aに着目した場合には、時間t2から時間t3までの間にあっては時間t2になった直後の期間であり、時間t8から時間t9までの間にあっては時間t8になった直後の期間である。本実施形態では、夫々の第1の所定期間は、第1の所定期間を含む期間の半分の長さに設定される(15度分の長さに設定される)。
したがって、「アーム部Aのハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの一方に印加する信号のオンDUTYを次第に小さくするSWEEP制御」とは、上述した通電期間状態のうち、第1の所定期間を含む通電期間にあるアーム部Aのハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの一方を閉状態にする時間を次第に短くするような制御を意味する。なお、上述したように、本実施形態ではハイサイドスイッチング素子QHはP−MOSFETを用いて構成され、ローサイドスイッチング素子QLはN−MOSFETを用いて構成される。したがって、本実施形態では、ハイサイドスイッチング素子QHに印加する信号のオンDUTYを次第に小さくする場合には、ハイサイドスイッチング素子QHに印加する信号のローレベルの期間が次第に短くなるようにすることをいい、ローサイドスイッチング素子QLに印加する信号のオンDUTYを次第に小さくする場合には、ローサイドスイッチング素子QLに印加する信号のハイレベルの期間が次第に短くなるようにすることをいう。
PWM制御部10は、時間t2から時間t3までの間の第1の所定期間にあってはW相のアーム部Aのハイサイドスイッチング素子WPに印加する信号のローレベルの期間が次第に短くなるSWEEP制御を行い、時間t4から時間t5までの間の第1の所定期間にあってはV相のアーム部Aのローサイドスイッチング素子VNに印加する信号のハイレベルに期間が次第に短くなるSWEEP制御を行い、時間t6から時間t7までの間の第1の所定期間にあってはU相のアーム部Aのハイサイドスイッチング素子UPに印加する信号のローレベルの期間が次第に短くなるSWEEP制御を行い、時間t8から時間t9までの間の第1の所定期間にあってはW相のアーム部Aのローサイドスイッチング素子WNに印加する信号のハイレベルの期間が次第に短くなるSWEEP制御を行い、時間t10から時間t11までの間の第1の所定期間にあってはV相のアーム部Aのハイサイドスイッチング素子VPに印加する信号のローレベルの期間が次第に短くなるSWEEP制御を行い、時間t12から時間t13までの間の第1の所定期間にあってはU相のアーム部Aのローサイドスイッチング素子UNに印加する信号のハイレベルの期間が次第に短くなるSWEEP制御を行う。図2では、これらのSWEEP制御を行われる期間が”I”として示される。
また、PWM制御部10は、夫々の第1の所定期間において、アーム部Aのハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの他方を、第1の電源ライン2から三相モータMへ通電するPWM制御中においてSWEEP制御が行われるハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの一方を含むアーム部Aとは異なる他のアーム部Aのハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの一方を開状態にしている時に閉状態にする同期整流制御を行う。
「夫々の第1の所定期間」とは、上述したように夫々のアーム部Aのハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLに一方に対してSWEEP制御が行われる期間であり、「アーム部A」とは、第1の所定期間においてSWEEP制御が行われるハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLのうちの一方が含まれるアーム部Aが相当する。したがって、「夫々の第1の所定期間において、アーム部Aのハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの他方」とは、第1の所定期間においてSWEEP制御が行われるハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLのうちの一方と共に、アーム部Aを構成する他方のスイッチング素子である。
「ハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの一方を含むアーム部Aとは異なる他のアーム部A」とは、3組のアーム部Aのうち、SWEEP制御が行われているスイッチング素子が含まれるアーム部Aとは異なる他の2つのアーム部Aであり、通電期間状態にあるアーム部Aである。具体的には、U相のアーム部Aのハイサイドスイッチング素子UP及びローサイドスイッチング素子UNの一方に対してSWEEP制御が行われている場合には、V相のアーム部A及びW相のアーム部Aが相当し、V相のアーム部Aのハイサイドスイッチング素子VP及びローサイドスイッチング素子VNの一方に対してSWEEP制御が行われている場合には、U相のアーム部A及びW相のアーム部Aが相当し、W相のアーム部Aのハイサイドスイッチング素子WP及びローサイドスイッチング素子WNの一方に対してSWEEP制御が行われている場合には、U相のアーム部A及びV相のアーム部Aが相当する。
「他のアーム部Aのハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの一方を開状態にしている時に閉状態にする同期整流制御を行う」とは、第1の電源ライン2から三相モータMへ通電するためにインバータ30に対して行われるPWM制御中において、他のアーム部Aのスイッチング素子が開状態にされている時に、SWEEP制御が行われているスイッチング素子が含まれるアーム部Aの他方のスイッチング素子を閉状態にすることをいい、このような制御が同期整流制御と称される。
具体的には、時間t2から時間t3までの間の第1の所定期間にあっては、SWEEP制御が行われるW相のハイサイドスイッチング素子WPと共にアーム部Aを構成するローサイドスイッチング素子WNが、第1の電源ライン2から三相モータMへ通電するためにPWM制御が行われるU相のアーム部Aのハイサイドスイッチング素子UPが開状態の時に閉状態にされる。また、時間t6から時間t7までの間の第1の所定期間にあっては、SWEEP制御が行われるU相のハイサイドスイッチング素子UPと共にアーム部Aを構成するローサイドスイッチング素子UNが、第1の電源ライン2から三相モータMへ通電するためにPWM制御が行われるV相のアーム部Aのハイサイドスイッチング素子VPが開状態の時に閉状態にされる。また、時間t10から時間t11までの間の第1の所定期間にあっては、SWEEP制御が行われるV相のハイサイドスイッチング素子VPと共にアーム部Aを構成するローサイドスイッチング素子VNが、第1の電源ライン2から三相モータMへ通電するためにPWM制御が行われるW相のアーム部Aのハイサイドスイッチング素子WPが開状態の時に閉状態にされる。これにより、各スイッチング素子が有するダイオードを介することなく、回生電流を回生することが可能となる。なお、図2では、これらの同期整流制御を行われる期間が”II”として示される。
ここで、本実施形態では、ハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLのうち、ハイサイドスイッチング素子QHをPWM制御するハイサイドPWM制御方式でPWM制御を行う場合を例に挙げている。すなわち、ハイサイドPWM制御方式とは、第1の電源ライン2から三相モータMに通電する場合に、一つの通電期間内において夫々のアーム部Aのハイサイドスイッチング素子QHに対して周期的に変化する信号で開閉状態を切り替え、夫々のアーム部Aのローサイドスイッチング素子QLに対しては一つの通電期間内においては周期的に変化しない一定レベルの信号で閉状態にしておく方式をいう。
係る場合、PWM制御部10は、ローサイドスイッチング素子QLに対してSWEEP制御を行っているときは、ハイサイドスイッチング素子QHに対する同期整流制御は行わないように構成される。すなわち、時間t4から時間t5までの間の第1の所定期間にあってはV相のローサイドスイッチング素子VNに対してSWEEP制御が行われているので、ローサイドスイッチング素子VNと共にアーム部Aを構成するハイサイドスイッチング素子VPに対する同期整流制御は行われず、ハイサイドスイッチング素子VPは開状態にされる。また、時間t8から時間t9までの間の第1の所定期間にあってはW相のローサイドスイッチング素子WNに対してSWEEP制御が行われているので、ローサイドスイッチング素子WNと共にアーム部Aを構成するハイサイドスイッチング素子WPに対する同期整流制御は行われず、ハイサイドスイッチング素子WPは開状態にされる。また、時間t12から時間t13までの間の第1の所定期間にあってはU相のローサイドスイッチング素子UNに対してSWEEP制御が行われているので、ローサイドスイッチング素子UNと共にアーム部Aを構成するハイサイドスイッチング素子UPに対する同期整流制御は行われず、ハイサイドスイッチング素子UPは開状態にされる。図2では、これらの同期整流制御が行われない期間が”III”として示される。
更に、本実施形態では、PWM制御部10は、通電期間における非通電期間から通電期間に移行した直後の第2の所定期間において、当該非通電期間から通電期間に移行した直後のアーム部Aのハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの一方に印加する信号のオンDUTYを次第に大きくするSWEEP制御を行う。
「通電期間における非通電期間から通電期間に移行した直後の第2の所定期間」とは、U相のアーム部Aに着目した場合には、時間t1から時間t2までの間にあっては時間t2になる直前の期間であり、時間t7から時間t8までの間にあっては時間t8になる直前の期間である。また、V相のアーム部Aに着目した場合には、時間t5から時間t6までの間にあっては時間t6になる直前の期間であり、時間t11から時間t12までの間にあっては時間t12になる直前の期間である。更に、W相のアーム部Aに着目した場合には、時間t3から時間t4までの間にあっては時間t4になる直前の期間であり、時間t9から時間t10までの間にあっては時間t10になる直前の期間である。本実施形態では、夫々の第2の所定期間は、第2の所定期間を含む期間の半分の長さに設定される(15度分の長さに設定される)。
「アーム部Aのハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの一方に印加する信号のオンDUTYを次第に大きくする」とは、通電期間状態にあるアーム部Aのハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの一方を閉状態にする時間を次第に長くすることを意味する。したがって、本実施形態では、ハイサイドスイッチング素子QHに印加する信号のオンDUTYを次第に大きくする場合には、ハイサイドスイッチング素子QHに印加する信号のローレベルの期間が次第に長くなるようにすることをいい、ローサイドスイッチング素子QLに印加する信号のオンDUTYを次第に大きくする場合には、ローサイドスイッチング素子QLに印加する信号のハイレベルの期間が次第に長くなるようにすることをいう。
PWM制御部10は、時間t1から時間t2までの間の第2の所定期間にあってはU相のハイサイドスイッチング素子UPに印加する信号のローレベルの期間が次第に長くなるSWEEP制御を行い、時間t3から時間t4までの間の第2の所定期間にあってはW相のローサイドスイッチング素子WNに印加する信号のハイレベルに期間が次第に長くなるSWEEP制御を行い、時間t5から時間t6までの間の第2の所定期間にあってはV相のハイサイドスイッチング素子VPに印加する信号のローレベルの期間が次第に長くなるSWEEP制御を行い、時間t7から時間t8までの間の第2の所定期間にあってはU相のローサイドスイッチング素子UNに印加する信号のハイレベルの期間が次第に長くなるSWEEP制御を行い、時間t9から時間t10までの間の第2の所定期間にあってはW相のハイサイドスイッチング素子WPに印加する信号のローレベルの期間が次第に長くなるSWEEP制御を行い、時間t11から時間t12までの間の第2の所定期間にあってはV相のローサイドスイッチング素子VNに印加する信号のハイレベルの期間が次第に長くなるSWEEP制御を行う。図2では、これらのSWEEP制御が行われる期間が”IV”として示される。
また、PWM制御部10は、夫々の第2の所定期間において、アーム部Aのハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの他方を、他のアーム部Aのハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの一方を開状態にしている時に閉状態にする同期整流制御を行う。
「夫々の第2の所定期間」とは、上述したように夫々のアーム部Aのハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLに一方に対してSWEEP制御が行われる期間であり、「アーム部A」とは、第2の所定期間においてSWEEP制御が行われるハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLのうちの一方が含まれるアーム部Aが相当する。したがって、「夫々の第2の所定期間において、アーム部Aのハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの他方」とは、第2の所定期間においてSWEEP制御が行われるハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLのうちの一方と共に、アーム部Aを構成するスイッチング素子である。
具体的には、時間t1から時間t2までの間の第2の所定期間にあっては、SWEEP制御が行われるU相のハイサイドスイッチング素子UPと共にアーム部Aを構成するローサイドスイッチング素子UNが、第1の電源ライン2から三相モータMへ通電するためにPWM制御が行われるW相のアーム部Aのハイサイドスイッチング素子WPが開状態の時に閉状態にされる。また、時間t5から時間t6までの間の第2の所定期間にあっては、SWEEP制御が行われるV相のハイサイドスイッチング素子VPと共にアーム部Aを構成するローサイドスイッチング素子VNが、第1の電源ライン2から三相モータMへ通電するためにPWM制御が行われるU相のアーム部Aのハイサイドスイッチング素子UPが開状態の時に閉状態にされる。また、時間t9から時間t10までの間の第2の所定期間にあっては、SWEEP制御が行われるハイサイドスイッチング素子WPと共にアーム部Aを構成するW相のローサイドスイッチング素子WNが、第1の電源ライン2から三相モータMへ通電するためにPWM制御が行われるV相のアーム部Aのハイサイドスイッチング素子VPが開状態の時に閉状態にされる。これにより、各スイッチング素子が有するダイオードを介することなく、回生電流を回生することが可能となる。図2では、これらの同期整流制御が行われる期間が”V”として示される。
また、第2の所定期間にあっても、PWM制御部10は、ローサイドスイッチング素子QLに対してSWEEP制御を行っているときは、ハイサイドスイッチング素子QHに対する同期整流制御は行わないように構成される。すなわち、時間t3から時間t4までの間の第2の所定期間にあってはW相のローサイドスイッチング素子WNに対してSWEEP制御が行われているので、ローサイドスイッチング素子WNと共にアーム部Aを構成するハイサイドスイッチング素子WPに対する同期整流制御は行われず、ハイサイドスイッチング素子WPは開状態にされる。また、時間t7から時間t8までの間の第2の所定期間にあってはU相のローサイドスイッチング素子UNに対してSWEEP制御が行われているので、ローサイドスイッチング素子UNと共にアーム部Aを構成するハイサイドスイッチング素子UPに対する同期整流制御は行われず、ハイサイドスイッチング素子UPは開状態にされる。また、時間t11から時間t12までの間の第2の所定期間にあってはV相のローサイドスイッチング素子VNに対してSWEEP制御が行われているので、ローサイドスイッチング素子VNと共にアーム部Aを構成するハイサイドスイッチング素子VPに対する同期整流制御は行われず、ハイサイドスイッチング素子VPは開状態にされる。図2では、これらの同期整流制御が行われない期間が”VI”として示される。
本実施形態では、PWM制御部10は、インバータ30をPWM制御して第1の電源ライン2から三相モータMへ通電する場合の通電期間において、3組のアーム部Aのうちの1つのアーム部Aが有するハイサイドスイッチング素子QHが開状態にされた時に、当該ハイサイドスイッチング素子QHと共にアーム部Aを構成するローサイドスイッチング素子QLが閉状態にする。
具体的には、時間t2から時間t6までの各通電期間にあってはU相のハイサイドスイッチング素子UPが第1の電源ライン2から三相モータMへ通電するために、PWM制御が行われているので、ハイサイドスイッチング素子UPが開状態にされた時に、ハイサイドスイッチング素子UPと共にアーム部Aを構成するローサイドスイッチング素子UNが閉状態にされる。また、時間t6から時間t10までの各通電期間にあってはV相のハイサイドスイッチング素子VPが第1の電源ライン2から三相モータMへ通電するために、PWM制御が行われているので、ハイサイドスイッチング素子VPが開状態にされた時に、ハイサイドスイッチング素子VPと共にアーム部Aを構成するローサイドスイッチング素子VNが閉状態にされる。また、時間t1から時間t2まで通電期間及び時間t10から時間t13まで通電期間の各通電期間にあってはW相のハイサイドスイッチング素子WPが第1の電源ライン2から三相モータMへ通電するために、PWM制御が行われているので、ハイサイドスイッチング素子WPが開状態にされた時に、ハイサイドスイッチング素子WPと共にアーム部Aを構成するローサイドスイッチング素子WNが閉状態にされる。これにより、各スイッチング素子が有するダイオードを介することなく、回生電流を回生することが可能となる。図2では、このようなPWM制御が行われている期間が”VII”として示され、これらの同期整流制御が行われる期間が”VIII”として示される。
以上のように構成することで、図3の(a)に示されるように三相モータMにPWM制御により通電した後、従来技術では(b)のようにローサイドスイッチング素子QLと並列に設けられたダイオードを介して回生電流が流れていたが、本モータ制御装置1では(c)に示されるように、回生時にはローサイドスイッチング素子QLを閉状態にすることにより回生電流がローサイドスイッチング素子QLを流れるようにすることができる。上記ダイオードの順方向電圧に起因する電力損失に対して、ローサイドスイッチング素子QLのオン抵抗に起因する電力損失の方が小さいため、回生時の発熱量を低減することが可能となる。
また、従来のモータ制御装置による制御では図4の(a)に示されるように、通電期間から非通電期間に切り替わった際の相電流に意図しない電流が重畳されていたが、本モータ制御装置1によれば(b)に示されるように意図しない電流が重畳されることを防止できる。また、三相モータMに意図しない電流が流れない(重畳されない)ので、当該電流に起因した三相モータMの駆動による異音の発生を抑制できる。したがって、本モータ制御装置1によれば、三相モータMの駆動時に、静音化することができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態では、ハイサイドPWM制御方式による150度通電駆動でPWM制御した場合の各部の波形を例に挙げて説明したが、150度通電駆動のように通電期間が他の相とラップする通電方式に適用することが可能である。
上記実施形態では、PWM制御部10は、通電期間における非通電期間から通電期間に移行した直後の第2の所定期間において、当該通電期間から非通電期間に移行した直後のアーム部Aのハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの一方に印加する信号のオンDUTYを次第に大きくするSWEEP制御を行うと共に、ハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの他方を、他のアーム部Aのハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLの一方を開状態にしている時に閉状態にする同期整流制御を行うとして説明したが、PWM制御部10は、当該第2の所定期間にあっては、SWEEP制御も同期整流制御も行わないように構成することも可能である。
上記実施形態では、PWM制御部10は、ハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLのうち、ハイサイドスイッチング素子QHをPWM制御するハイサイドPWM制御方式でPWM制御を行う場合を例に挙げて説明した。PWM制御部10は、ハイサイドスイッチング素子QH及びローサイドスイッチング素子QLのうち、ローサイドスイッチング素子QLをPWM制御するローサイドPWM制御方式でPWM制御を行う場合にも本発明を適用することが可能である。係る場合には、PWM制御部10は、ハイサイドスイッチング素子QHに対してSWEEP制御を行っているときは、ローサイドスイッチング素子QLに対する同期整流制御は行わないように構成すると良い。
本発明は、三相モータを駆動し、且つ、第1の電源ラインと当該第1の電源ラインの電位よりも低い電位に接続される第2の電源ラインとの間で、直列に接続されたハイサイドスイッチング素子とローサイドスイッチング素子とを有するアーム部を3組備えたインバータをPWM制御するPWM制御部を備えたモータ制御装置に用いることが可能である。
1:モータ制御装置
2:第1の電源ライン
3:第2の電源ライン
10:PWM制御部
30:インバータ
A:アーム部
M:三相モータ
QH:ハイサイドスイッチング素子
QL:ローサイドスイッチング素子

Claims (4)

  1. 三相モータを駆動し、且つ、第1の電源ラインと前記第1の電源ラインの電位よりも低い電位に接続される第2の電源ラインとの間で、直列に接続されたハイサイドスイッチング素子とローサイドスイッチング素子とを有するアーム部を3組備えたインバータをPWM制御するPWM制御部を備えたモータ制御装置であって、
    前記PWM制御部は、前記インバータをPWM制御して前記第1の電源ラインから前記三相モータへ通電する場合に前記3組のアーム部のうちの1つのアーム部が有する前記ハイサイドスイッチング素子及び前記ローサイドスイッチング素子のうちの一方を閉状態にする通電期間と、前記インバータをPWM制御して前記第1の電源ラインから前記三相モータへ通電する場合に前記1つのアーム部が有する前記ハイサイドスイッチング素子及び前記ローサイドスイッチング素子の双方を開状態にする非通電期間とのうち、前記通電期間における前記通電期間から前記非通電期間に移行する直前の第1の所定期間において、前記アーム部の前記ハイサイドスイッチング素子及び前記ローサイドスイッチング素子の一方に印加する信号のオンDUTYを次第に小さくするSWEEP制御を行うと共に、前記アーム部の前記ハイサイドスイッチング素子及び前記ローサイドスイッチング素子の他方を、前記第1の電源ラインから前記三相モータへ通電する前記PWM制御中において前記SWEEP制御が行われる前記ハイサイドスイッチング素子及び前記ローサイドスイッチング素子の一方を含むアーム部とは異なる他のアーム部の前記ハイサイドスイッチング素子及び前記ローサイドスイッチング素子の一方を開状態にしている時に閉状態にする同期整流制御を行うモータ制御装置。
  2. 前記PWM制御部は、前記通電期間における前記非通電期間から前記通電期間に移行した直後の第2の所定期間において、前記アーム部の前記ハイサイドスイッチング素子及び前記ローサイドスイッチング素子の一方に印加する信号のオンDUTYを次第に大きくするSWEEP制御を行うと共に、前記アーム部の前記ハイサイドスイッチング素子及び前記ローサイドスイッチング素子の他方を、前記他のアーム部の前記ハイサイドスイッチング素子及び前記ローサイドスイッチング素子の一方を開状態にしている時に閉状態にする同期整流制御を行う請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記PWM制御部は、前記ハイサイドスイッチング素子及び前記ローサイドスイッチング素子のうち、前記ハイサイドスイッチング素子をPWM制御するハイサイドPWM制御方式でPWM制御を行う場合において、前記ローサイドスイッチング素子に対して前記SWEEP制御を行っているときは、前記ハイサイドスイッチング素子に対する前記同期整流制御は行わない請求項1又は2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記PWM制御部は、前記ハイサイドスイッチング素子及び前記ローサイドスイッチング素子のうち、前記ローサイドスイッチング素子をPWM制御するローサイドPWM制御方式でPWM制御を行う場合において、前記ハイサイドスイッチング素子に対して前記SWEEP制御を行っているときは、前記ローサイドスイッチング素子に対する前記同期整流制御は行わない請求項1又は2に記載のモータ制御装置。
JP2018092247A 2018-05-11 2018-05-11 モータ制御装置 Active JP7031484B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018092247A JP7031484B2 (ja) 2018-05-11 2018-05-11 モータ制御装置
US16/382,254 US10715061B2 (en) 2018-05-11 2019-04-12 Motor control device
CN201910360886.3A CN110474573A (zh) 2018-05-11 2019-04-30 电机控制装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018092247A JP7031484B2 (ja) 2018-05-11 2018-05-11 モータ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019198198A true JP2019198198A (ja) 2019-11-14
JP7031484B2 JP7031484B2 (ja) 2022-03-08

Family

ID=68464084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018092247A Active JP7031484B2 (ja) 2018-05-11 2018-05-11 モータ制御装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10715061B2 (ja)
JP (1) JP7031484B2 (ja)
CN (1) CN110474573A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004032953A (ja) * 2002-06-28 2004-01-29 Rohm Co Ltd モータ駆動制御回路及びモータ駆動装置
JP2008072788A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Toshiba Corp モータ駆動装置、ブラシレスモータ及びその駆動方法
JP2012157135A (ja) * 2011-01-25 2012-08-16 Nidec Techno Motor Corp モータの制御装置
WO2019186761A1 (ja) * 2018-03-28 2019-10-03 新電元工業株式会社 駆動装置、電動車両および駆動装置の制御方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4238927B1 (ja) * 2007-09-07 2009-03-18 トヨタ自動車株式会社 車両用自動変速機の制御装置
JP2018121500A (ja) 2017-01-27 2018-08-02 アイシン精機株式会社 モータ制御装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004032953A (ja) * 2002-06-28 2004-01-29 Rohm Co Ltd モータ駆動制御回路及びモータ駆動装置
JP2008072788A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Toshiba Corp モータ駆動装置、ブラシレスモータ及びその駆動方法
JP2012157135A (ja) * 2011-01-25 2012-08-16 Nidec Techno Motor Corp モータの制御装置
WO2019186761A1 (ja) * 2018-03-28 2019-10-03 新電元工業株式会社 駆動装置、電動車両および駆動装置の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
US10715061B2 (en) 2020-07-14
JP7031484B2 (ja) 2022-03-08
CN110474573A (zh) 2019-11-19
US20190348932A1 (en) 2019-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6940239B2 (en) Motor driving device and motor driving method
JP2007110779A (ja) モータ駆動装置および駆動方法
JP4065441B2 (ja) モータ駆動装置及びモータ駆動方法
JP5772029B2 (ja) センサレスブラシレスモータの駆動装置
JP6937678B2 (ja) 半導体装置およびモータ駆動システム
KR101364226B1 (ko) 모터 구동 제어 장치 및 공조 기기
JP6475182B2 (ja) モータ駆動制御装置
WO2012029451A1 (ja) 同期電動機の駆動システム
JP2007097363A (ja) 油圧用ブラシレスモータの制御方法および制御装置
US20120181959A1 (en) Driving apparatus of sensorless brushless motor
US7876064B2 (en) Motor drive inverter that includes III-nitride based power semiconductor devices
JP2016208633A (ja) モータ駆動装置
JP5433658B2 (ja) モータ制御装置
JP2006287990A (ja) ブラシレスモータ駆動方法
WO2017094839A1 (ja) モータ駆動装置及びモータ駆動装置の制御方法
JP7031484B2 (ja) モータ制御装置
JP3683259B2 (ja) モータ駆動装置
US6710569B2 (en) Motor driving device and motor driving method
JP2021027599A (ja) インバータ装置
JP2009247089A (ja) ブラシレスモータ用インバータの制御方法及びそれを用いた装置
JP2013066255A (ja) モータ制御装置
JP2012182874A (ja) モータ制御装置
JP2008259360A (ja) ブラシレスモータ用通電制御回路
JP2018121500A (ja) モータ制御装置
CN112567620B (zh) 逆变装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220125

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7031484

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150