JP6475182B2 - モータ駆動制御装置 - Google Patents

モータ駆動制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6475182B2
JP6475182B2 JP2016062965A JP2016062965A JP6475182B2 JP 6475182 B2 JP6475182 B2 JP 6475182B2 JP 2016062965 A JP2016062965 A JP 2016062965A JP 2016062965 A JP2016062965 A JP 2016062965A JP 6475182 B2 JP6475182 B2 JP 6475182B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
energization
motor
rotational position
drive control
motor drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016062965A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017184291A (ja
Inventor
浩之 海津
浩之 海津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MinebeaMitsumi Inc
Original Assignee
MinebeaMitsumi Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MinebeaMitsumi Inc filed Critical MinebeaMitsumi Inc
Priority to JP2016062965A priority Critical patent/JP6475182B2/ja
Priority to US15/437,691 priority patent/US10224844B2/en
Priority to CN201710109845.8A priority patent/CN107241047B/zh
Publication of JP2017184291A publication Critical patent/JP2017184291A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6475182B2 publication Critical patent/JP6475182B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/14Electronic commutators
    • H02P6/16Circuit arrangements for detecting position
    • H02P6/17Circuit arrangements for detecting position and for generating speed information
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P23/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by a control method other than vector control
    • H02P23/04Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by a control method other than vector control specially adapted for damping motor oscillations, e.g. for reducing hunting
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P27/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage
    • H02P27/04Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage using variable-frequency supply voltage, e.g. inverter or converter supply voltage
    • H02P27/06Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage using variable-frequency supply voltage, e.g. inverter or converter supply voltage using dc to ac converters or inverters
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/08Arrangements for controlling the speed or torque of a single motor
    • H02P6/085Arrangements for controlling the speed or torque of a single motor in a bridge configuration
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/14Electronic commutators
    • H02P6/16Circuit arrangements for detecting position
    • H02P6/18Circuit arrangements for detecting position without separate position detecting elements
    • H02P6/182Circuit arrangements for detecting position without separate position detecting elements using back-emf in windings

Description

本発明は、モータ駆動制御装置に関する。
コイルへの通電を切り替えることで駆動させる一般的なモータにおいては、通電切替による電磁振動成分が振動悪化の主要因の1つであり、対策が必要である。
使用回転速度が決まっているモータでは、使用回転速度での共振を避ける手法で回避できるが、例えば、軸流ファンモータのように、停止から最高回転速度の間のあらゆる回転速度での振動ピーク値を一定値以下に抑えなければならないモータでは、上記した共振を避ける手法は使用できず、対策に苦慮する。
特許文献1には、モータの固有振動数との共振によるステータの振動に基づく騒音の発生を抑制するモータ制御装置が記載されている。特許文献1に記載のモータ制御装置は、ロータの回転速度を算出する回転速度算出部と、回転速度算出部により算出された回転速度と、ステータの固有振動数とに基づいて、インバータへの変調率を調整する変調率調整部と、を有する。このモータ制御装置は、高調波成分の周波数と、ステータが有する固有振動数Fとによる共振現象の発生を防ぎ、ステータの振動に基づく騒音の発生を抑制しようとする。
特開2011−55651号公報
特許文献1に記載のモータ制御装置は、180度通電のように、PWM(Pulse Width Modulation)信号の周波数毎にインバータへの変調率を調整する必要が生じる。このため、処理能力の高いマイコンが必要になり、高コストとなるという問題がある。
そこで、本発明は、安価な構成でありながら、所定の回転速度範囲で生じるモータ固有振動数との共振を回避できるモータ駆動制御装置を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、本発明のモータ駆動制御装置は、以下のように構成した。
すなわち、本発明のモータ駆動制御装置は、モータの各相に電圧を印加して駆動するモータ駆動部と、ロータの回転位置を検出して回転位置情報を生成する回転位置検出回路と、前記回転位置情報に基づいて通電切替すると共に、前記モータが所定の回転速度範囲にあるならば、検出された回転位置情報に基づいて通電切替時のオーバーラップ通電動作を所定パターンで繰り返すように制御する駆動制御信号をモータ駆動部に出力する制御部とを備え、前記制御部は、前記モータが所定の回転速度範囲にあるならば、通電切替時のオーバーラップ通電の実施と停止とを交互に繰り返すように制御する前記駆動制御信号を出力する。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
本発明によれば、安価な構成でありながら、所定の回転速度範囲で生じるモータ固有振動数との共振を回避できるモータ駆動制御装置を提供することが可能となる。
本実施形態におけるモータ駆動制御装置の回路構成を示すブロック図である。 比較例における駆動波形を示す図である。 本実施形態における駆動波形を示す図である。 本実施形態におけるブラシレスモータの電源電流波形図である。 本実施形態におけるモータ駆動制御装置の通電制御を示すフローチャートであり、(a)は、メインフロー、(b),(c)は、通電切替のサブルーチンである。 モータ駆動制御装置の周波数対電流値特性の概念図である。 変形例における駆動波形を示す図である。 変形例におけるモータ駆動制御装置の通電制御を示すフローチャートであり、(a),(b)は、通電切替のサブルーチンである。
以降、本発明を実施するための形態を、各図を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態におけるモータ駆動制御装置の回路構成を示すブロック図である。
図1において、本実施形態に係るモータ20は、3相のブラシレスDCモータであり、各相のコイルLu,Lv,Lwとロータ(不図示)とを備えている。これらコイルLu,Lv,Lwの一端は、Y結線されている。コイルLu,Lv,Lwの他端は、それぞれインバータ回路2のU相出力、V相出力、W相出力に接続され、インバータ回路2から3相交流が供給されることによりモータ20は回転駆動される。
モータ20の駆動制御装置1(モータ駆動制御装置の一例)は、モータ20を駆動するインバータ回路2およびプリドライブ回路3(モータ駆動部の一例)と、ロータの回転位置を検出して、回転位置情報を生成する回転位置検出回路5を備えている。駆動制御装置1は更に、駆動制御信号S4(後記)をモータ駆動部に出力する制御部4を備えている。
駆動制御装置1は、直流電源Vdに接続され、U相配線、V相配線、W相配線の3相によってモータ20に接続される。駆動制御装置1は、モータ20に駆動電圧を印加して、モータ20の回転を制御する。U相、V相、W相には、それぞれ、端子電圧Vu,Vv,Vwが印加される。
モータ駆動部は、インバータ回路2およびプリドライブ回路3で構成される。直流電源Vdは、モータ駆動部に電源電圧Vccを印加して、電力を供給する。直流電源Vdからインバータ回路2には、電源電流Iが流れる。モータ駆動部は、直流電源Vdからの電力供給を受け、制御部4からの駆動制御信号S4に基づき、モータ20のU相、V相、W相のコイルLu,Lv,Lwに駆動電流を流してロータを回転させる。モータ駆動部は、正弦波駆動方式でモータ20を駆動する。
インバータ回路2は、プリドライブ回路3(モータ駆動部の一部)とモータ20が備える各相のコイルLu,Lv,Lwとに接続される。インバータ回路2は、プリドライブ回路3の駆動信号Vuu〜Vwlに基づき、モータ20の各相のコイルLu,Lv,Lwに通電する。
インバータ回路2は、スイッチング素子Q1,Q2が直列接続されるU相のスイッチングレッグと、スイッチング素子Q3,Q4が直列接続されるV相のスイッチングレッグと、スイッチング素子Q5,Q6が直列接続されるW相のスイッチングレッグとを有している。これらスイッチング素子Q1〜Q6は、例えばFET(Field Effect Transistor)であるが、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いてもよい。インバータ回路2は、直流電源Vdに接続され、更に抵抗素子R0に接続されている。
U相、V相、W相のスイッチングレッグは、それぞれ上アーム側のスイッチング素子Q1,Q3,Q5と、下アーム側のスイッチング素子Q2,Q4,Q6とを備えている。スイッチング素子Q1,Q3,Q5のドレイン端子は、それぞれ直流電源Vdの正極に接続されている。スイッチング素子Q1,Q3,Q5のソース端子は、それぞれスイッチング素子Q2,Q4,Q6のドレイン端子に接続されており、それらの接続点より、それぞれU相、V相、W相の交流信号が出力される。スイッチング素子Q2,Q4,Q6のソース端子は、それぞれ抵抗素子R0を介してグランド(直流電源Vdの負極)に接続されている。スイッチング素子Q1〜Q6のゲート端子は、それぞれプリドライブ回路3に接続される。
インバータ回路2は、直流電源Vdから電力の供給を受け、プリドライブ回路3から駆動信号Vuu〜Vwlが入力されると、3相交流電流をモータ20のU相配線、V相配線、W相配線に流す。
プリドライブ回路3(モータ駆動部の一部)は、接続されるインバータ回路2との組合せでモータ駆動部を構成し、制御部4に接続される。プリドライブ回路3は、例えば、6個のゲートドライブ回路を備え、インバータ回路2を駆動するための駆動信号Vuu〜Vwlを生成する。
制御部4は、回転位置検出部41、回転速度算出部42、通電方式指令部43、および通電信号生成部44を備え、マイクロコンピュータに含まれている。なお、各部は、ソフトウェアで実現されて、機能を仮想的に表したものであってもよい。
回転位置検出部41は、抵抗素子R1〜R6を含む回転位置検出回路5により検出されるロータの回転位置情報(相電圧V1,V2,V3)を入力し、それに対応した位置検出信号S1を生成する。回転位置検出回路5は、本実施形態では、各相の逆起電力を検出して、回転位置を検出する。なお、回転位置の検出方法は、本実施形態のように逆起電力を検出する構成に限定されず、例えば、ホールセンサなどの各種センサを用いて検出する構成であってもよい。
回転速度算出部42は、位置検出信号S1を基に回転速度を算出し、回転速度情報S2を生成する。
通電方式指令部43は、回転速度算出部42から出力される回転速度情報S2を基に、所定の回転速度範囲のときに通電切替時のオーバーラップ通電の実施と停止とを所定パターンで繰り返すように指令する通電指令信号S3を生成する。具体的に、本実施形態では、通電方式指令部43は、通電切替タイミング毎に、通電切替時のオーバーラップ通電の実施と停止を交互に繰り返すように指令する通電指令信号S3を生成する。
通電信号生成部44は、位置検出信号S1と通電指令信号S3を入力して、駆動制御信号S4を生成する。
制御部4は、回転位置検出回路5により検出された回転位置情報(相電圧V1,V2,V3)に基づいて、通電切替時のオーバーラップ通電の実施と停止とを交互に繰り返すように制御する駆動制御信号S4をプリドライブ回路3(モータ駆動部の一部)に出力する。なお、制御部4がオーバーラップ通電期間にて、電圧をHighに固定するか、スイッチングを行うかは特に限定しない。
具体的には、制御部4は、下記の通電切替設定を行う。
制御部4は、モータ20が所定の回転速度範囲にあるならば、通電切替時のオーバーラップ通電の実施と停止とを交互に繰り返すように制御する駆動制御信号S4をプリドライブ回路3(モータ駆動部の一部)に出力する。本発明では、1回転当たりを1周期として1回発生する現象を1次成分としてとらえ、ロータの1回転あたりの通電切替回数nに対応する周期をn次成分と定義し、所定の回転速度範囲は、このn次成分とモータの固有共振周波数とが共振現象を生じる範囲を含む。
制御部4は、ロータの1回転あたりの通電切替回数nに対応するn次成分の電源電流Iを低減するように、通電切替時のオーバーラップ通電の実施と停止とを交互に繰り返すように制御する駆動制御信号S4を出力する。その結果、駆動制御装置1は、(n/2)次成分の電源電流Iは増大するが、n次成分の電源電流Iが低減する。
以下、上述のように構成されたモータ駆動制御装置の動作について説明する。まず、本発明の基本的な考え方について説明する。
一般的に、モータを効率的に駆動させるためには、電源電流Iの波形をムラ無く均一に統一することを目指す。しかし、電源電流Iの波形をムラ無く均一に統一すると、通電タイミングをきっちりと揃えることになり、結果として、ある一定の回転次数成分を生み出すこととなる。
例えば、4極6スロットのブラシレスモータであれば、1回転につき12回の通電切替が発生する。このため、電源電流Iの波形をFFT(Fast Fourier Transform)により分析すると、理想的には12次成分のみが発生する。この12次成分が、モータの固有値(固有振動数)と共振することで大きな電磁振動成分となってしまう。
ここで、1回転あたりの通電切替回数は、極数の2分の1に、一極あたりの通電切替回数(例えば3相の場合は6回)を乗算して求められる。
本発明のモータ駆動制御装置の制御部4は、所定回転速度範囲で、通電切替時のオーバーラップ通電の実施と停止を交互に繰り返すように制御する駆動制御信号S4をモータ駆動部に出力する。これにより、電磁振動成分の発生要因となるロータの1回転あたりの通電切替回数nに対応するn次成分を、他の次数成分に移すことで、電磁振動成分を抑制することができる。
例えば、4極6スロットのブラシレスモータであれば、制御部4は、12次成分がモータの固有値と共振してしまう特定の回転速度領域で、通電切替タイミング毎に、オーバーラップ通電を交互に繰り返すように制御する駆動制御信号S4をモータ駆動部に出力し、通電波形を制御する。これにより、12次成分の半分の周波数の6次成分の電源電流Iが増加する。6次成分の電源電流Iが増加する一方、12次成分の電源電流Iが抑制される。これにより、モータの固有振動数との共振を回避することができる。
《比較例》
図2(a),(b)は、比較例における駆動波形を示す図である。
図2(a)は、オーバーラップ無しの駆動波形を示している。
波形UHは駆動信号Vuuを示し、波形VHは駆動信号Vvuを示し、波形WHは駆動信号Vwuを示している。これら3つの駆動信号の波形UH,VH,WHは、重複することなく順番にHレベルを繰り返す。
また、波形ULは駆動信号Vulを示し、波形VLは駆動信号Vvlを示し、波形WLは駆動信号Vwlを示している。これら3つの駆動信号の波形UL,VL,WLは、重複することなく順番にHレベルを繰り返す。
当初、波形UH,VLがHレベルとなり、直流電源Vdからスイッチング素子Q1、コイルLu,Lv、スイッチング素子Q4を介してグランドに電源電流I(図1参照)が流れる。
次いで波形VLがLレベルに、波形WLがHレベルになり、直流電源Vdからスイッチング素子Q1、コイルLu,Lw、スイッチング素子Q6を介してグランドに電源電流Iが流れる。
次いで波形UHがLレベルに、波形WHがHレベルになり、直流電源Vdからスイッチング素子Q3、コイルLv,Lw、スイッチング素子Q6を介してグランドに電源電流Iが流れる。
次いで波形WLがLレベルに、波形ULがHレベルになり、直流電源Vdからスイッチング素子Q3、コイルLv,Lu、スイッチング素子Q2を介してグランドに電源電流Iが流れる。
次いで波形VHがLレベルに、波形WHがHレベルになり、直流電源Vdからスイッチング素子Q5、コイルLw,Lu、スイッチング素子Q2を介してグランドに電源電流Iが流れる。
次いで波形ULがLレベルに、波形VLがHレベルになり、直流電源Vdからスイッチング素子Q5、コイルLw,Lv、スイッチング素子Q4を介してグランドに電源電流Iが流れる。
以下同様にスイッチング素子Q1〜Q6がオンとオフとを繰り返すことにより、モータ20が回転する。このようなスイッチング素子Q1〜Q6のオンとオフとは、モータ20の12次成分の電源電流Iを増加させてしまう。
図2(b)は、オーバーラップ通電方式の駆動波形を示している。
波形UH,VH,WHは重複しつつ順番にHレベルを繰り返す。波形UL,VL,WHLは、重複しつつ順番にHレベルを繰り返す。
当初、波形UH,VLがHレベルとなり、直流電源Vdからスイッチング素子Q1、コイルLu,Lv、スイッチング素子Q4を介してグランドに電源電流Iが流れる。
次いで波形WLがHレベルになり、新たに直流電源Vdからスイッチング素子Q1、コイルLu,Lw、スイッチング素子Q6を介してグランドにも電源電流Iが流れるようになる。このように、コイルLu,Lvと、コイルLu,Lwの2系統にオーバーラップして電源電流Iが流れることから、オーバーラップ通電方式と呼ばれている。その後、期間t1が経過すると、波形VLがLレベルとなり、スイッチング素子Q4がオフする。これにより直流電源Vdからスイッチング素子Q1、コイルLu,Lw、スイッチング素子Q6を介してのみ、グランドに電源電流Iが流れる。
次いで波形VHがHレベルになり、新たに直流電源Vdからスイッチング素子Q3、コイルLv,Lw、スイッチング素子Q6を介してグランドにも電源電流I流が流れるようになる。すなわち、コイルLu,Lwと、コイルLv,Lwの2系統にオーバーラップして電源電流Iが流れる。その後、期間t1が経過すると、波形UHがLレベルとなり、スイッチング素子Q1がオフする。これにより直流電源Vdからスイッチング素子Q3、コイルLv,Lw、スイッチング素子Q6を介してのみ、グランドに電源電流Iが流れる。
次いで波形ULがHレベルになり、新たに直流電源Vdからスイッチング素子Q3、コイルLv,Lu、スイッチング素子Q2を介してグランドにも電源電流Iが流れるようになる。すなわち、コイルLv,Lwと、コイルLv,Luの2系統にオーバーラップして電源電流Iが流れる。その後、期間t1が経過すると、波形WLがLレベルとなり、スイッチング素子Q6がオフする。これにより直流電源Vdからスイッチング素子Q3、コイルLv,Lu、スイッチング素子Q2を介してのみ、グランドに電源電流Iが流れる。
次いで波形WHがHレベルになり、新たに直流電源Vdからスイッチング素子Q5、コイルLw,Lu、スイッチング素子Q2を介してグランドにも電源電流Iが流れるようになる。すなわち、コイルLv,Luと、コイルLw,Luの2系統にオーバーラップして電源電流Iが流れる。その後、期間t1が経過すると、波形VHがLレベルとなり、スイッチング素子Q3がオフする。これにより直流電源Vdからスイッチング素子Q5、コイルLw,Lu、スイッチング素子Q2を介してのみ、グランドに電源電流Iが流れる。
次いで波形VLがHレベルになり、新たに直流電源Vdからスイッチング素子Q5、コイルLw,Lv、スイッチング素子Q4を介してグランドにも電源電流Iが流れるようになる。すなわち、コイルLw,Luと、コイルLw,Lvの2系統にオーバーラップして電源電流Iが流れる。その後、期間t1が経過すると、波形ULがLレベルとなり、スイッチング素子Q2がオフする。これにより直流電源Vdからスイッチング素子Q5、コイルLw,Lv、スイッチング素子Q4を介してのみ、グランドに電源電流Iが流れる。
以下同様にスイッチング素子Q1〜Q6がオンとオフとを繰り返すことにより、モータ20が回転する。このようにモータ駆動制御装置1は、スイッチング素子Q1〜Q6のオンとオフに同期してオーバーラップ通電することにより、モータ20の12次成分の電源電流Iを増加させてしまう。
《本実施形態》
次に、本実施形態のモータ駆動制御装置の動作について説明する。
図3(a),(b)は、本実施形態における駆動波形を示す図である。
図3(a)に示した駆動波形は、波形UL,VL,WLの立ち下がり時(言い換えると、下アーム側のスイッチング素子Q2,Q4,Q6の通電期間の終了時)のみ、期間t1に亘ってオーバーラップ通電している。つまり、制御部4は、通電切替時のオーバーラップ通電動作の実施と停止とを交互に繰り返すように制御する駆動制御信号S4をプリドライブ回路3(モータ駆動部の一部)に出力する。このようなオーバーラップ通電動作により、モータ20の6次成分の電源電流Iを増加させ、代わりに12次成分の電源電流Iを減少させることができる。
図3(b)に示した駆動波形は、波形UH,VH,WHの立ち下がり時(言い換えると、上アーム側のスイッチング素子Q1,Q3,Q5の通電期間の終了時)のみ、期間t1に亘ってオーバーラップ通電している。つまり、制御部4は、通電切替時のオーバーラップ通電動作の実施と停止とを交互に繰り返すように制御する駆動制御信号S4をプリドライブ回路3(モータ駆動部の一部)に出力する。このようなオーバーラップ通電動作により、モータ20の6次成分の電源電流Iを増加させ、代わりに12次成分の電源電流Iを減少させることができる。
図4は、本実施形態におけるブラシレスモータの電源電流波形図である。波形図の縦軸は電源電流Iを示し、横軸は時間を示している。
この電源電流Iは、小さな振幅と大きな振幅とが交互に現れている。時刻taの小さな振幅は、オーバーラップ通電時の電流値である。時刻tbの大きな振幅は、オーバーラップ通電を停止しているときの電流値である。このように制御部4は、通電切替時の2回ごとに1回、モータ駆動部にオーバーラップ通電を停止させて、停止時に電源電流Iの振幅を大きくするようにする。つまり、オーバーラップ通電を行うと通電切替時の電源電流Iの振幅を抑える効果があるが、それを2回に1回やめさせることで、2回に1回ごとに電源電流Iの振幅が大きくなる。このように通電切替時の電源電流Iの波形をコントロールすることで、6次成分を増加させ、12次成分を低減させることができる。
図5(a)〜(c)は、本実施形態におけるモータ駆動制御装置1の通電制御を示すフローチャートである。図5(a)はメインフローであり、図5(b)はステップS102の通電切替に係る本実施形態のサブルーチンであり、図5(c)は第1変形例のサブルーチンである。
図5(a)のフローは、制御部4(図1参照)において所定タイミング毎に繰り返し実行される。
図5(a)に示すように、ステップS101において制御部4は、モータ20(図1参照)が所定の回転速度範囲にあるか否かを判別する。所定の回転速度範囲は、ロータの1回転あたりの通電切替回数nに対応するn次成分とモータ20の固有共振周波数とが共振現象を生じる範囲を含む。モータ20の回転速度は、回転位置検出部41(図1参照)が、回転位置検出回路5からの回転位置情報(相電圧V1、V2、V3)に対応した位置検出信号S1を生成し、回転速度算出部42が位置検出信号S1を基に回転速度を算出し、回転速度情報S2を生成することで算出される。
モータ20が所定の回転速度範囲にあるならば(ステップS101でYESの判定)、モータ20の固有振動数と共振する電磁振動成分を抑制するために、ステップS102で制御部4は、オーバーラップ通電制御を行う。具体的にいうと、通電方式指令部43では、回転速度算出部42から出力される回転速度情報S2を基に、所定の回転速度範囲のときに通電切替時のオーバーラップ通電の実施と停止とを交互または所定パターンで繰り返すように指令する通電指令信号S3を生成する。通電信号生成部44は、位置検出信号S1と通電指令信号S3を入力して、通電切替時のオーバーラップ通電の実施と停止を交互または所定パターンで繰り返すように制御する駆動制御信号S4を生成する。上記ステップS102のオーバーラップ通電制御は、所定の回転速度範囲で強制的にオーバーラップ通電の実施と停止とを所定パターンで繰り返すものである。詳細は後記する図5(b),(c)で説明する。
制御部4は、オーバーラップ通電制御を行った後、ステップS101に戻る。モータ20が所定の回転速度範囲にある間(ステップS101でYESの判定)、制御部4は、ステップS102のオーバーラップ通電制御の処理を継続する。
一方、上記ステップS101でモータ20が所定の回転速度範囲にない場合(NOの判定)は、制御部4はステップS102のオーバーラップ通電制御をスキップしてステップS103に進む。
ステップS103において、制御部4は通常の通電制御を行って本フローを終了する。
次に、オーバーラップ通電制御について説明する。
オーバーラップ通電制御は、通電切替時のオーバーラップ通電の実施と停止とを所定パターンで繰り返して調整するものであり、以下、例示する。
《本実施形態》
図5(b)に示すように、ステップS11において、回転位置検出部41がロータの回転位置を算出する。
ステップS12において、通電方式指令部43が、ロータの回転位置を基に、通電切替時のオーバーラップ通電の実施と停止を交互に繰り返す。具体的に言うと、制御部4における通電信号生成部44は、回転位置検出部41から出力される位置検出信号S1と通電方式指令部13から出力される通電指令信号S3を入力して、通電切替時のオーバーラップ通電の実施と停止を交互に繰り返すように制御する駆動制御信号S4を生成して、プリドライブ回路3(モータ駆動部の一部)に出力する。
これにより、モータ駆動制御装置1は、(n/2)次成分の電源電流Iを増大させてn次成分の電源電流Iを低減させることができる。例えば、6次成分の電源電流Iを増大させて12次成分の電源電流Iを低減させる。
《第1変形例》
図5(c)に示すように、ステップS21において、回転位置検出部41がロータの回転位置を算出する。
ステップS22において、通電方式指令部43が、ロータの回転位置を基に、通電切替時のオーバーラップ通電の実施と停止とを所定パターンで繰り返すように制御する。具体的に言うと、制御部4における通電信号生成部44は、回転位置検出部41から出力される位置検出信号S1と通電方式指令部13から出力される通電指令信号S3を入力して、通電切替時のオーバーラップ通電の実施と停止を所定パターンで繰り返すように制御する駆動制御信号S4を生成して、プリドライブ回路3(モータ駆動部の一部)に出力する。所定パターンとは例えば、1回の実施と3回の停止とを繰り返すパターンや、3回の実施と1回の停止とを繰り返すパターンなどをいうが、これらには限定されない。
これによっても、ロータの1回転あたりの通電切替回数をnとしたときのn次成分の電源電流Iを低減させることができる。
図6は、モータ駆動制御装置1の周波数対電流値特性の概念図である。
図6は、4極6スロットのブラシレスモータにて回転速度をスイープさせて取得した電源電流Iの波形のFFTグラフの概念を示す。図5の縦軸は、図1の電源電流Iの電流値を示し、横軸は、周波数を示している。図5の実線は、本実施形態の電流波形のFFTグラフを、破線は、比較例の電流波形のFFTグラフを示している。
図6のFFTグラフに示すように、比較例では、ロータの1回転につき12回の通電切替に伴い12次成分の電源電流Iが発生する。上述したように、この12次成分の電源電流Iは、モータ20の固有値(固有振動数)と共振することで大きな電磁振動成分となる。
本実施形態では、通電切替時のオーバーラップ通電の実施と停止とを交互に繰り返すことで、6次成分の電源電流Iを増大させて12次成分の電源電流Iを低減させる。
モータ20の回転速度を変化させていくと、所定の回転速度範囲において、通電切替回数nに対応するn次成分に相当する周波数範囲で、モータ20の固有振動数と共振する現象が生じる。本実施形態では、その周波数範囲で電源電流Iを抑制することにより、n次成分での共振を回避することができる。
図6の破線での囲み領域で示すように、本実施形態のモータ駆動制御装置1では、12次成分に相当する周波数範囲における電流値を抑制している。図6では、所定の回転速度範囲の区間において、通電切替時のオーバーラップ通電の実施と停止とを交互に繰り返すことで、モータ20の固有値と12次成分との共振を回避している。
ただし、図5に示すように、本実施形態のモータ駆動制御装置1では、6次成分が増大することになる。しかし、この6次成分は、モータ20の固有値(固有振動数)と共振しないので電磁振動成分が生じることはない。また、6次成分近傍の周波数領域は、電流値も小さいので系への影響はない。
ここで、本実施形態において、12次成分に対応する回転速度範囲の算出方法について説明する。
モータ20の固有値(固有振動数)は、測定により既知であるとする。この固有振動数と共振することで大きな電磁振動成分が生じることになる。図5の場合、共振点(電磁振動成分)がf1[Hz]からf2[Hz]の間にある。これらをそれぞれ回転速度に換算すると、f1[Hz]×60÷12=5×f1[rpm]、f2[Hz]×60÷12=5×f2[rpm]となる。
すなわち、n次成分の周波数範囲がf1[Hz]〜f2[Hz]に対応する回転速度範囲の下限Rmin[rpm]と上限Rmax[rpm]は、それぞれ、(f1×60÷n)[rpm]、(f2×60÷n)[rpm]となる。
そして、所定の回転速度範囲は、少なくともn次成分に対応する回転速度範囲を含む、すなわち、n次成分とモータ20の固有共振周波数とが共振現象を生じる範囲を含むように設定される。
図7(a),(b)は、変形例の駆動波形を示す図である。
図7(a)に示した第2変形例の駆動波形は、波形UH,VH,WHの立ち下がり時には、期間t2に亘ってオーバーラップ通電しており、波形UL,VL,WLの立ち下がり時には、期間t1に亘ってオーバーラップ通電していることを示している。
つまり、制御部4は、通電切替時に、期間t2のオーバーラップ通電と期間t1のオーバーラップ通電とを交互に繰り返すように制御している。制御部4が期間t2は期間t1よりも短期間とすることで、期間t2のときに期間t1よりも電源電流Iの振幅を大きくしている。期間t1と期間t2の比率を適切に設定することで、通電切替の2回に1回ごとに電源電流Iの振幅を大きくすることができる。このような、通電期間が異なる動作を所定パターンで繰り返すオーバーラップ通電動作により、モータ駆動制御装置1は、モータ20の6次成分の電源電流Iを増加させ、代わりに12次成分の電源電流Iを減少させることができる。
図7(b)に示した第3変形例の駆動波形は、波形UH,VH,WHの立ち下がり時(言い換えると、上アーム側のスイッチング素子Q1,Q3,Q5の通電期間の終了時)にはスイッチングしながらオーバーラップ通電しており、波形UL,VL,WLの立ち下がり時(言い換えると、下アーム側のスイッチング素子Q2,Q4,Q6の通電期間の終了時)にはスイッチング無しでオーバーラップ通電していることを示している。つまり、制御部4は、通電切替時のオーバーラップ通電動作にてスイッチングの有無の動作(スイッチング有りとスイッチング無しの動作)を交互に繰り返すように制御している。
スイッチング有りのオーバーラップ通電期間において、スイッチングパルスのオンデューティおよびスイッチング周波数は適宜設定される。この結果、制御部4は、スイッチング有りの期間はスイッチング無しの期間よりも電源電流Iの振幅を小さくすることができ、通電切替の2回に1回ごとに電源電流Iの振幅を大きくすることができる。
このようなオーバーラップ通電動作により、モータ駆動制御装置1は、モータ20の6次成分の電源電流Iを増加させ、代わりに12次成分の電源電流Iを減少させることができる。
図8(a),(b)は、変形例のモータ駆動制御装置1の通電制御を示すフローチャートである。図8(a)は第2変形例の通電切替のサブルーチンであり、図8(b)は第3変形例の通電切替のサブルーチンである。第2、第3変形例においても、図5(a)に示すメインフローによる通電切替が行われ、図8(a),(b)に示すサブルーチンが呼び出される。
図8(a)に示すように、ステップS31において、回転位置検出部41がロータの回転位置を算出する。
ステップS32において、通電方式指令部43が、ロータの回転位置を基に、通電切替時に第1期間(期間t1)のオーバーラップ通電と第2期間(期間t2)ののオーバーラップ通電を交互に繰り返すように制御する。具体的に言うと、制御部4における通電信号生成部44は、回転位置検出部41から出力される位置検出信号S1と通電方式指令部13から出力される通電指令信号S3を入力して、通電切替時に第1期間(期間t1)のオーバーラップ通電と第2期間(期間t2)ののオーバーラップ通電を交互に繰り返すように制御する駆動制御信号S4を生成して、プリドライブ回路3(モータ駆動部の一部)に出力する。よって図7(a)に示した波形が生成される。
これにより、モータ駆動制御装置1は、(n/2)次成分の電源電流Iを増大させてn次成分の電源電流Iを低減させることができる。モータ駆動制御装置1は、例えば、6次成分の電源電流Iを増大させて12次成分の電源電流Iを低減させる。
図8(b)に示すように、ステップS41において、回転位置検出部41がロータの回転位置を算出する。
ステップS42において、通電方式指令部43が、ロータの回転位置を基に、通電切替時のオーバーラップ通電動作にてスイッチングの有無を交互に繰り返すように制御する。具体的に言うと、制御部4における通電信号生成部44は、回転位置検出部41から出力される位置検出信号S1と通電方式指令部13から出力される通電指令信号S3を入力して、通電切替時のオーバーラップ通電動作にてスイッチングの有無を交互に繰り返すように制御する駆動制御信号S4を生成して、プリドライブ回路3(モータ駆動部の一部)に出力する。よって図7(b)に示した波形が生成される。
これにより、モータ駆動制御装置1は、ロータの1回転あたりの通電切替回数をnとしたときのn次成分の電源電流Iを低減させることができる。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)〜(k)のようなものがある。
(a)所定の回転速度範囲は、使用するモータの固有振動数との共振点によって、適宜、適切に設定されるべきものであり、一義的に限定されるものではない。本発明は、通電切替時にオーバーラップ通電動作を所定パターンで繰り返すところに特徴がある。したがって、どのような回転速度範囲でも適用可能である。
(b) 駆動制御装置の各構成要素は、少なくともその一部がハードウェアによる処理ではなく、ソフトウェアによる処理であってもよい。
(c) 本実施形態では、モータ20は、4極6スロットのブラシレスモータとして説明したが、磁極数、スロット数、モータの種類は特に限定されない。また、モータ20の相数も特に限定されない。
(d) 回転位置検出回路は、本実施形態(逆起電圧の検出回路)に限定されず、例えばホールセンサなどであってもよい。回転位置情報も相電圧に限定されない。
(e) 駆動制御装置は、少なくともその一部を集積回路(IC:Integrated Circuit)としてもよい。
(f) 図1に示した駆動制御装置の回路ブロック構成は具体例であって、これに限定されない。
(g) 図5や図8に示した制御フローは一例であって、これらのステップの処理に限定されるものではなく、例えば、各ステップ間に他の処理が挿入されてもよい。
(h) オーバーラップ量(時間)は、適切な値になるように、任意に調整してもよい。
(i) 本発明は、120度通電動作に限定されない。
(j) オーバーラップ時間の変更とスイッチングの有無とを組み合わせてもよい。
(k) 図7に示した変形例において、上アーム側と下アーム側の動作は入れ替えてもよい。
1 駆動制御装置
2 インバータ回路 (モータ駆動部の一部)
3 プリドライブ回路 (モータ駆動部の一部)
4 制御部
41 回転位置検出部
42 回転速度算出部
43 通電方式指令部
44 通電信号生成部
5 回転位置検出回路
20 モータ
S1 位置検出信号
S2 回転速度情報
S3 通電指令信号
S4 駆動制御信号
Lu,Lv,Lw コイル
V1,V2,V3 相電圧(回転位置情報の一例)

Claims (9)

  1. モータの各相に電圧を印加して駆動するモータ駆動部と、
    ロータの回転位置を検出して、回転位置情報を生成する回転位置検出回路と、
    前記回転位置情報に基づいて通電切替すると共に、前記モータが所定の回転速度範囲にあるならば、検出された前記回転位置情報に基づいて、通電切替時のオーバーラップ通電動作を所定パターンで繰り返すように制御する駆動制御信号を前記モータ駆動部に出力する制御部と、
    を備え
    前記制御部は、前記モータが所定の回転速度範囲にあるならば、通電切替時のオーバーラップ通電の実施と停止とを交互に繰り返すように制御する前記駆動制御信号を出力する、
    ことを特徴とするモータ駆動制御装置。
  2. モータの各相に電圧を印加して駆動するモータ駆動部と、
    ロータの回転位置を検出して、回転位置情報を生成する回転位置検出回路と、
    前記回転位置情報に基づいて通電切替すると共に、前記モータが所定の回転速度範囲にあるならば、検出された前記回転位置情報に基づいて、通電切替時のオーバーラップ通電動作を所定パターンで繰り返すように制御する駆動制御信号を前記モータ駆動部に出力する制御部と、
    を備え、
    前記所定の回転速度範囲は、前記ロータの1回転あたりの通電切替回数nに対応するn次成分と前記モータの固有共振周波数とが共振現象を生じる範囲を含み、
    前記制御部は、前記n次成分の電源電流を低減するように前記駆動制御信号を出力する、
    ことを特徴とするモータ駆動制御装置。
  3. モータの各相に電圧を印加して駆動するモータ駆動部と、
    ロータの回転位置を検出して、回転位置情報を生成する回転位置検出回路と、
    前記回転位置情報に基づいて通電切替すると共に、前記モータが所定の回転速度範囲にあるならば、検出された前記回転位置情報に基づいて、通電切替時のオーバーラップ通電動作を所定パターンで繰り返すように制御する駆動制御信号を前記モータ駆動部に出力する制御部と、
    を備え、
    前記所定の回転速度範囲は、前記ロータの1回転あたりの通電切替回数nに対応するn次成分と前記モータの固有共振周波数とが共振現象を生じる範囲を含み、
    前記制御部は、(n/2)次成分の電源電流を増大させて前記n次成分の電源電流を低減する、
    ことを特徴とするモータ駆動制御装置。
  4. 前記制御部は、前記モータが所定の回転速度範囲にあるならば、通電切替時のオーバーラップ通電にて異なる所定動作を所定パターンで繰り返すように制御する前記駆動制御信号を出力する、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載のモータ駆動制御装置。
  5. 前記異なる所定動作には、オーバーラップ通電期間がそれぞれ異なる動作、または/およびオーバーラップ通電中のスイッチングの有無の動作を含む、
    ことを特徴とする請求項に記載のモータ駆動制御装置。
  6. 前記制御部は、前記モータが所定の回転速度範囲にあるならば、通電切替時のオーバーラップ通電にて異なる所定動作を交互に繰り返すように制御する前記駆動制御信号を出力する、
    ことを特徴とする請求項に記載のモータ駆動制御装置。
  7. モータの各相に電圧を印加して駆動するモータ駆動部と、
    ロータの回転位置を検出して、回転位置情報を生成する回転位置検出回路と、
    検出された前記回転位置情報に基づいて、通電切替時のオーバーラップ通電動作を所定パターンで繰り返すように制御する駆動制御信号を前記モータ駆動部に出力する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記モータが所定の回転速度範囲にあるならば、通電切替時の第1期間のオーバーラップ通電と第2期間のオーバーラップ通電とを交互に繰り返すように制御する前記駆動制御信号を出力し、
    前記所定の回転速度範囲は、前記ロータの1回転あたりの通電切替回数nに対応するn次成分と前記モータの固有共振周波数とが共振現象を生じる範囲を含み、
    前記制御部は、前記n次成分の電源電流を低減するように前記駆動制御信号を出力する、
    ことを特徴とするモータ駆動制御装置。
  8. モータの各相に電圧を印加して駆動するモータ駆動部と、
    ロータの回転位置を検出して、回転位置情報を生成する回転位置検出回路と、
    検出された前記回転位置情報に基づいて、通電切替時のオーバーラップ通電動作を所定パターンで繰り返すように制御する駆動制御信号を前記モータ駆動部に出力する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記モータが所定の回転速度範囲にあるならば、通電切替時の第1期間のオーバーラップ通電と第2期間のオーバーラップ通電とを交互に繰り返すように制御する前記駆動制御信号を出力し、
    前記所定の回転速度範囲は、前記ロータの1回転あたりの通電切替回数nに対応するn次成分と前記モータの固有共振周波数とが共振現象を生じる範囲を含み、
    前記制御部は、(n/2)次成分の電源電流を増大させて前記n次成分の電源電流を低減する、
    ことを特徴とするモータ駆動制御装置。
  9. 前記制御部は、
    前記回転位置情報に対応した信号を基に、回転速度を算出する回転速度算出部と、
    前記回転速度算出部から出力される回転速度情報を基に、通電切替時のオーバーラップ通電の実施と停止を指令する通電指令信号を生成する通電方式指令部と、
    前記回転位置情報に対応した信号と前記通電指令信号を入力して、前記駆動制御信号を生成する通電信号生成部と、
    を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載のモータ駆動制御装置。
JP2016062965A 2016-03-28 2016-03-28 モータ駆動制御装置 Active JP6475182B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016062965A JP6475182B2 (ja) 2016-03-28 2016-03-28 モータ駆動制御装置
US15/437,691 US10224844B2 (en) 2016-03-28 2017-02-21 Motor driving controller
CN201710109845.8A CN107241047B (zh) 2016-03-28 2017-02-27 电机驱动控制装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016062965A JP6475182B2 (ja) 2016-03-28 2016-03-28 モータ駆動制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017184291A JP2017184291A (ja) 2017-10-05
JP6475182B2 true JP6475182B2 (ja) 2019-02-27

Family

ID=59898833

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016062965A Active JP6475182B2 (ja) 2016-03-28 2016-03-28 モータ駆動制御装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10224844B2 (ja)
JP (1) JP6475182B2 (ja)
CN (1) CN107241047B (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6674420B2 (ja) * 2017-08-22 2020-04-01 ミネベアミツミ株式会社 モータ駆動制御装置
JP6899319B2 (ja) * 2017-12-20 2021-07-07 ミネベアミツミ株式会社 モータ駆動制御装置及びモータの制御方法
JP6950560B2 (ja) * 2018-02-15 2021-10-13 株式会社デンソー 電動車両の制御装置
JP6704948B2 (ja) * 2018-02-28 2020-06-03 ミネベアミツミ株式会社 モータの駆動制御装置およびモータの駆動制御方法
JP7421335B2 (ja) * 2019-12-27 2024-01-24 ミネベアミツミ株式会社 モータ駆動制御装置、モータ駆動システム、及びモータ駆動制御装置の制御方法
US20220311365A1 (en) * 2021-03-23 2022-09-29 Snap-On Incorporated Controlling brushless motor commutation
US20220311364A1 (en) * 2021-03-25 2022-09-29 Snap-On Incorporated Controlling a brushless motor

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4197489A (en) * 1978-01-27 1980-04-08 Mfe Corporation Spindle drive system
US4415844A (en) * 1981-02-09 1983-11-15 Priam Digital motor speed controller
US5264775A (en) * 1991-09-09 1993-11-23 General Motors Corporation Pulse width modulation control apparatus and method
JPH11113281A (ja) * 1997-09-29 1999-04-23 Sanyo Electric Co Ltd Dcブラシレスモータの駆動方法
FR2803958B1 (fr) * 2000-01-18 2002-03-29 Sagem Moteur a commutation electronique
JP4015368B2 (ja) * 2001-01-11 2007-11-28 カルソニックカンセイ株式会社 ブラシレスモータの制御装置
CN102460934B (zh) * 2009-06-08 2014-10-15 三菱电机株式会社 电力变换装置
JP2011055651A (ja) 2009-09-02 2011-03-17 Toyota Motor Corp モータ制御装置
JP5606899B2 (ja) * 2010-12-24 2014-10-15 ミネベア株式会社 ブラシレスモータの駆動制御装置
JP5846818B2 (ja) * 2011-09-16 2016-01-20 ミネベア株式会社 電力制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20170279387A1 (en) 2017-09-28
CN107241047A (zh) 2017-10-10
US10224844B2 (en) 2019-03-05
JP2017184291A (ja) 2017-10-05
CN107241047B (zh) 2020-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6475182B2 (ja) モータ駆動制御装置
JP5772029B2 (ja) センサレスブラシレスモータの駆動装置
JP6296566B2 (ja) モータ駆動制御装置
JP6450256B2 (ja) モータ駆動制御装置
US10063167B2 (en) Motor drive controller and method for controlling motor
WO2018221628A1 (ja) モータ電流制御装置およびモータ電流制御方法
US10944351B2 (en) Motor drive control device and motor drive control method
CN109560727B (zh) 多相直流无刷马达驱动电路
JP2015226367A (ja) モータ駆動制御方法およびモータ駆動制御装置
JP4062074B2 (ja) 三相ブラシレスdcモータの制御方法
KR20200001734A (ko) 모터 구동 장치 및 시스템
KR20120086255A (ko) 모터 시스템 및 모터 제어 회로
JP6674420B2 (ja) モータ駆動制御装置
JP5784361B2 (ja) ブラシレスモータの駆動制御装置
JP2009247089A (ja) ブラシレスモータ用インバータの制御方法及びそれを用いた装置
JP5606899B2 (ja) ブラシレスモータの駆動制御装置
WO2020121368A1 (ja) モータ駆動装置及びモータ駆動方法
JP6576371B2 (ja) モータ駆動制御装置
JP2008043073A (ja) ブラシレスモータの回転数制御方法、ブラシレスモータの回転数制御装置
WO2017141539A1 (ja) インバータ制御装置
JP6493067B2 (ja) モータ制御装置
JP2023005056A (ja) モータの駆動制御装置、電動ポンプ
JP5666544B2 (ja) モータ駆動装置
JP2020198750A (ja) ブラシレスdcモータの制御方法及び制御装置
JP2019216499A (ja) ブラシレスdcモータの制御方法及び制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180403

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181206

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20181212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190131

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6475182

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150