JP2019196249A - クレーン - Google Patents

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Abstract

【課題】バックストップが動作不良時の場合において安全な運転が可能なクレーンを提供する。【解決手段】起伏可能なフロント部材(108)と、フロント部材の背面側に設けられ、フロント部材の起立動作を制限するバックストップ(70)と、を備えたクレーン(100A)において、フロント部材の角度を検出する角度センサ(170)と、バックストップが動作しているか否かを検出する動作検出部(80)と、フロント部材の起伏動作を制御するコントローラ(200A)と、を有し、コントローラは、角度センサからの検出信号に基づきフロント部材の角度が所定角度以上であると判定し、かつ、動作検出部からの検出信号に基づきバックストップが動作していないと判定した場合(S3/No)に、フロント部材の起立動作を停止する(S6)。【選択図】図12

Description

本発明は、バックストップを備えたクレーンに関する。
起伏可能なブーム、ジブ等のフロント部材を備えたクレーンでは、フロント部材の背面側にフロント部材の起立動作を制限するバックストップが設けられており、このバックストップによってフロント部材が後方に過剰に倒れることを防止している。例えば特許文献1に記載のバックストップは、内部に緩衝ばねが設けられており、緩衝ばねの作用によりブームの起立動作が制限されている。
特開2005−298088号公報
特許文献1では、バックストップが動作不良等の場合であってもブームの起立動作が可能であるため、クレーンを安全に運転するうえで、改善の余地がある。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、バックストップが動作不良時の場合において安全な運転が可能なクレーンを提供することにある。
上記目的を達成するために、代表的な本発明は、起伏可能なフロント部材と、前記フロント部材の背面側に設けられ、前記フロント部材の起立動作を制限するバックストップと、を備えたクレーンにおいて、前記フロント部材の角度を検出する角度センサと、前記バックストップが動作しているか否かを検出する動作検出部と、前記フロント部材の起伏動作を制御するコントローラと、を有し、前記コントローラは、前記角度センサからの検出信号に基づき前記フロント部材の角度が所定角度以上であると判定し、かつ、前記動作検出部からの検出信号に基づき前記バックストップが動作していないと判定した場合に、前記フロント部材の起立動作を停止することを特徴とする。
本発明に係るクレーンは、バックストップの動作不良時において安全な運転が可能である。なお、上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1実施形態に係るタワークレーン100Aの外観を示す側面図。 図1に示すタワーバックストップ50の側面図。 図1のA部拡大図であって、ジブバックストップ70の側面図。 ジブバックストップ70の他端70bがターゲット135に当接した状態を示すジブバックストップ70の側面図。 ジブ108が最大起立角度まで起立した状態を示すジブバックストップ70の側面図。 図4のB部を詳細に示したジブバックストップ70の側面図。 図6に示すジブバックストップ70のC矢視図。 (a)はジブバックストップ70の要部拡大平面図、(b)はジブバックストップ70の要部拡大側面図。 (a)はジブバックストップ70の要部拡大平面図、(b)はジブバックストップ70の要部拡大側面図。 (a)はジブ108の回動位置とリミットスイッチ91,93との位置関係を示す模式図、(b)はスライドバー88のスライド位置とリミットスイッチ91,93との位置関係を示す模式図。 コントローラ200Aに対する入出力を示すブロック図。 コントローラ200Aによるジブ108の起伏動作の制御手順を示すフローチャート。 動作判定テーブル205Aの構成図。 (a)は第2実施形態に係るジブバックストップ動作検出装置280の構成を示す平面図、(b)は第2実施形態に係るジブバックストップ動作検出装置280の構成を示す側面図。 (a)は第3実施形態に係るジブバックストップ動作検出装置380の構成を示す平面図、(b)は第3実施形態に係るジブバックストップ動作検出装置380の構成を示す側面図。 コントローラ200Cに対する入出力を示すブロック図。 コントローラ200Cによるジブ108の起伏動作の制御手順を示すフローチャート。 第4実施形態に係るジブバックストップ動作検出装置480の構成を示す側面図。 コントローラ200Dに対する入出力を示すブロック図。 コントローラ200Dによるジブ108の起伏動作の制御手順を示すフローチャート。 第5実施形態に係るタワークレーン100Eのターゲット535付近の要部を示す側面図。 (a)は図21のD部拡大図、(b)は図22(a)のE矢視図。 コントローラ200Eに対する入出力を示すブロック図。 コントローラ200Eによるジブ108の起伏動作の制御手順を示すフローチャート。 動作判定テーブル205Eの構成図。
以下、図面を参照して、本発明に係るクレーンの各実施形態について説明する。ここで、説明の便宜上、運転席に搭乗したオペレータから見て、前後左右および上下の方向を規定している。また、以下の説明において、同一の構成について左側と右側とを区別して説明する必要がある場合には、その構成に対応する符号の後に左側を意味する「L」、右側を意味する「R」をそれぞれ付して両者を区別することとした。なお、各実施形態において同一構成については同一符号を付して、重複する説明を省略している。
[第1実施形態]
(タワークレーンの全体構成)
図1は、本発明の第1実施形態に係るタワークレーン100Aの外観を示す側面図である。タワークレーン100A(以下、クレーン100Aと略記)は、下部走行体101と、旋回輪を介して下部走行体101上に旋回可能に設けられた上部旋回体103と、基端部が上部旋回体103に回動可能に軸支されたフロント部材であるタワーブーム104(以下、タワー104と略記)と、タワー104の先端部に回動可能に軸支されたフロント部材であるジブブーム108(以下、ジブ108と略記)とを有する。上部旋回体103の前部には運転室107が設けられ、上部旋回体103の後部にはカウンタウエイト109が取り付けられている。なお、運転室107には、各種作業を行うための操作レバー(図示せず)、表示装置35(図11参照)等が設けられている。
上部旋回体103にはフック巻き上げ用のウインチドラムであるフック巻上ドラム105と、タワー起伏用のウインチドラムであるタワー起伏ドラム106と、ジブ起伏用のウインチドラムであるジブ起伏ドラム102とが搭載されている。フック巻上ドラム105、タワー起伏ドラム106、およびジブ起伏ドラム102はそれぞれ図示しない油圧モータにより駆動される。また、非常時には、コントローラ200Aからの停止信号によりフック巻上停止用電磁弁105a、タワー起伏停止用電磁弁106a、およびジブ起伏停止用電磁弁102aがそれぞれ作動して、各ドラム105,106,102が停止する(図11参照)。
フック巻上ドラム105には巻上ロープ151が巻回され、巻上ロープ151はタワー104の頂部およびジブ108の先端部を経由してフック110に接続されている。フック巻上ドラム105が駆動すると、巻上ロープ151が巻き取られ、または繰り出されることによって、フック110が昇降する。
タワー104の先端にはタワーペンダントロープ161の一端が接続され、タワーペンダントロープ161の他端はタワー上部スプレッダ162に接続されている。タワー起伏ロープ163はマスト164の頂部を経由してタワー上部スプレッダ162とタワー下部スプレッダ165との間に複数回掛け回されてタワー起伏ドラム106に巻回されている。タワー起伏ドラム106を駆動すると、タワー起伏ロープ163が巻き取られ、または繰り出されることによって、タワー下部スプレッダ165とタワー上部スプレッダ162との間隔が変化し、タワー104が起伏する。
タワー104の先端部には、タワーストラット140が回動可能に軸支されている。タワーストラット140は、フロントストラット140aと、リアストラット140bと、フロントストラット140aとリアストラット140bとを連結する連結ロッド140cとによって、三角形状に形成されている。
タワーストラット140の一つの頂角部、すなわちフロントストラット140aの先端部は、ジブペンダントロープ141によってジブ108の先端部と連結されている。タワーストラット140の他の頂角部、すなわちリアストラット140bの先端部は、タワーストラットペンダントロープ142、ジブ上部スプレッダ144を介してジブ起伏ロープ143に連結されている。ジブ起伏ロープ143はジブ上部スプレッダ144とジブ下部スプレッダ145との間に複数回掛け回されてジブ起伏ドラム102に巻回されている。ジブ起伏ドラム102を駆動すると、ジブ起伏ロープ143が巻き取られ、または繰り出されることによって、タワーストラット140が前後方向に回動されることにより、ジブ108が起伏する。ジブ108の回動角度はジブ角度センサ(角度センサ)170により検出され、ジブ角度センサ170から検出信号がコントローラ200Aに出力される(図11参照)。
(タワーバックストップ)
上部旋回体103のメインフレーム103aとタワー104との間には、タワーバックストップ50(50L,50R)が左右一対で設けられている。図2はタワーバックストップ50の側面図である。
タワーバックストップ50は、タワー104が最大角度以上に回動しないようにタワー104の回動範囲を制限する。タワーバックストップ50は、外筒51と、内筒52と、圧縮ばね53とを有する。外筒51の一端には、タワー104に回動可能に取付けられる取付部材54が設けられている。取付部材54は、タワー104に設けられた不図示の支持部にピン54aにより軸支されている。内筒52は、外筒51の内側に摺動可能に取付けられている。内筒52の一端には、メインフレーム103aに回動可能に取付けられる保持部材55が設けられている。保持部材55は、メインフレーム103aにピン55aにより軸支されている。圧縮ばね53は、内筒52の外周に挿通されて、外筒51の他端部51bと保持部材55との間に設けられている。圧縮ばね53は、外筒51をタワー104側(図2の上方)に付勢している。なお、図2に示さないが、メインフレーム103a上には外筒51の変位に連動するタワーバックストップ用リミットスイッチ171(以下、リミットスイッチ171と略記)が設けられている。
タワー104の起立動作と共に、圧縮ばね53を圧縮しながら、外筒51が下方に移動する。タワー104が所定角度に起立すると、リミットスイッチ171を介して信号がコントローラ200Aに出力され、タワー起伏停止用電磁弁106aが作動してタワー起伏ドラム106が停止する(図11参照)。このため、タワー104は、この最大起立角度に保持される。通常、タワー104の最大起立角度は、ほぼ90度である。
(ジブバックストップ)
ジブ(フロント部材)108の背面側には、ジブバックストップ(バックストップ)70が左右一対で設けられている。図3は図1のA部拡大図であって、ジブバックストップ70の側面図、図4はジブバックストップ70の他端70bがターゲット135に当接した状態を示すジブバックストップ70の側面図、図5はジブ108が最大起立角度まで起立した状態を示すジブバックストップ70の側面図である。
ジブバックストップ70は、ジブ108が最大角度以上に回動しないようにジブ108の回動範囲を制限する。ジブバックストップ70の一端70aは、ジブ108の支持部113に回動可能に取付けられている。ジブバックストップ70の他端70bは、自由端となっている。ジブバックストップ70の中央より他端70b側の位置には、ジブバックストップ70とジブ108とを接続する接続部材120が設けられている。
ジブ108が水平位置から連結ピン115の回りに上方(後方)に回動して所定角度(例えば65°)に起立すると、図4に示すように、ジブバックストップ70の他端70bが、ターゲット(当接部)135に当接した状態となる。ジブ108が連結ピン115の回りにさらに後方に回動すると、ジブバックストップ70は、自身が縮退するよう変位しながらジブ108の後方への回動を許容する。そして、図5に示すように、最終的にジブ108が最大起立角度(例えば80°)まで起立すると、ジブ108がそれ以上後方(反時計方向)に回動しないようジブ108の回動が規制される。このように、ジブバックストップ70はジブ108の起立動作に伴って軸方向に伸縮動作する。
ジブバックストップ70の構造について、図3〜図5の他に図8(a),(b)および図9(a),(b)を参照しながら説明する。図8(a)はジブ108が図4の状態におけるジブバックストップ70の要部拡大平面図、図8(b)はジブ108が図4の状態におけるジブバックストップ70の要部拡大側面図である。また、図9(a)はジブ108が図5の状態におけるジブバックストップ70の要部拡大平面図、図9(b)はジブ108が図5の状態におけるジブバックストップ70の要部拡大側面図である。
図8(a),(b)および図9(a),(b)に示すように、ジブバックストップ70は、外筒71と、外筒71の内側に摺動可能に設けられる内筒72と、圧縮ばね73とを有している。外筒71の先端部は、ジブバックストップ70の他端70bを構成し、ターゲット135と当接する。外筒71の基端部には矩形状のフランジ74が設けられている。フランジ74には、後述するジブバックストップ動作検出装置80の連結板81が取り付けられている。内筒72の基端部には保持部材77が設けられており、この保持部材77に一対の取付部材75が設けられている。一対の取付部材75の間にジブ108の支持部113を介装させ、ピン76を挿入することで、内筒72が支持部113に軸支される。
圧縮ばね73は、内筒72の外周に挿通されており、連結板81と保持部材77との間に介装されている。圧縮ばね73の付勢力が連結板81を押圧する方向に作用することで、外筒71は先端側(図8(a),(b)の左側)に押圧保持される。そして、外筒71の先端部がターゲット135に当接した状態でジブ108が後方に回動すると、外筒71が圧縮ばね73の付勢力に抗して内筒72の基端側(図8(a),(b)の右側)に移動する。すなわち、ジブバックストップ70が縮退する。このように、ジブ108の回動に伴って外筒71が変位することで、ジブバックストップ70は伸縮動作する。
(ジブバックストップ動作検出装置)
ジブバックストップ70の一端70aの側には、ジブバックストップ70の動作を検出するジブバックストップ動作検出装置(動作検出部)80が設けられている。ジブバックストップ動作検出装置80の詳細について、図8(a),(b)、図9(a),(b)の他に図6および図7を参照して説明する。図6は図4のB部を詳細に示したジブバックストップ70の側面図、図7は図6に示すジブバックストップ70をC矢視図である。
図6および図7に示すように、ジブバックストップ70の一端70aの側には、ジブバックストップ70の動作を検出するジブバックストップ動作検出装置(動作検出部)80が設けられている。ジブバックストップ動作検出装置80は、図8(a),(b)に示すように、外筒71のフランジ74に連結される連結板81と、ジブバックストップ用リミットスイッチ(第1リミットスイッチ)91およびジブ過巻用リミットスイッチ(第2リミットスイッチ)93が取り付けられるベース板90と、連結板81とベース板90との間に架け渡された細長いスライドバー(移動部材)88と、を主に備えている。
連結板81はフランジ74と略同一の外形を有しており、フランジ74にボルトで固定されている。連結板81の上部にはL字状のブラケット82が取り付けられており、このブラケット82に円柱状の固定部83が取り付けられている。この固定部83の上面にはネジ穴が設けられており、スライドバー88の一端がボルト84により固定されている。これにより、スライドバー88は外筒71の軸方向(ジブ108の前後方向、図8(a),(b)の左右方向)への移動に連動してスライドする。
ベース板90は、内筒72の保持部材77に取り付けられたベース固定部(図示せず)に固定されて、水平状態に保持されている。ベース板90には、スライドバー88の他端を摺動自在に支持するガイド95が設けられており、このガイド95によりスライドバー88の長手方向(ジブバックストップ70の軸方向)への移動が案内される。また、フランジ74、連結板81、および保持部材77を貫通するように丸棒85が左右一対で設けられており、各丸棒85はナット86により固定されている。この丸棒85の略中央の位置にクランク状の中間サポート87が固定されている。中間サポート87の上部にはスライドバー88が貫通する貫通穴が設けられており、スライドバー88は中間サポート87に摺動自在に支持されている。
スライドバー88の他端にはストライカ89が設けられており、スライドバー88がスライドすると、スライド位置に応じてストライカ89がジブバックストップ用リミットスイッチ91(以下、リミットスイッチ91と略記)のローラ92および/またはジブ過巻用リミットスイッチ93(以下、リミットスイッチ93と略記)のローラ94を押下して接点をオンする。各リミットスイッチ91,93が作動すると、オン信号(作動信号)がコントローラ200Aに出力される。なお、本実施形態ではリミットスイッチ91,93はローラレバー式であるが、その他の形式のリミットスイッチ、例えばVレバー式などを用いても良い。
図7に示すように、左側のジブバックストップ動作検出装置80Lと右側のジブバックストップ動作検出装置80Rとは、ジブ108の左右方向に並べて配置され、かつ、ジブ108の前後方向において同じ位置に配置されている。そして、リミットスイッチ91Lとリミットスイッチ91Rとは、ジブ108の前後方向において同じS1位置に配置されている。よって、リミットスイッチ91L,91Rは同じタイミングで作動する。一方、リミットスイッチ93Lはリミットスイッチ91Lから距離L3(図10(b)の変位量L3に相当)だけ前方のS3位置に配置され、リミットスイッチ93Rはリミットスイッチ91Rから距離L4(図10(b)の変位量L4に相当)だけ前方のS2位置に配置されている(L3>L4)。すなわち、リミットスイッチ93Lの方がリミットスイッチ93Rより若干前方に配置されている。よって、リミットスイッチ93Rの方がリミットスイッチ93Lより先に作動する。勿論、リミットスイッチ93Lとリミットスイッチ93Rの位置関係を逆にしても良い。
リミットスイッチ91,93の位置とジブ108の回動位置との関係について、図10(a),(b)をさらに参照して詳しく説明する。図10(a)はジブ108の回動位置とリミットスイッチ91,93との位置関係を示す模式図、図10(b)はスライドバー88のスライド位置とリミットスイッチ91,93との位置関係を示す模式図である。図10(a)に示すように、ジブ108が水平位置から起立動作を開始し、ジブ108がP1´位置まで回動すると、ジブバックストップ70がターゲット135に当接を開始する。すなわち、P1´位置はジブバックストップ70がターゲット135に当接を開始する「当接位置」である。このとき、図10(b)に示すように、ジブ108の起立動作に連動してスライドバー88も前方向にスライドしてP1´位置に対応するS1´位置まで変位する。
そして、ジブ108が、P1´位置から第1回動角度(1°〜5°)だけ連結ピン115を中心に反時計回り方向(後方)に回動した位置であるP1位置まで回動すると、第1回動角度に相当する変位量L1(第1変位量)だけジブバックストップ70が縮退するため、スライドバー88はP1位置に対応するS1位置(第1位置)まで変位する。スライドバー88がS1位置に移動すると、ストライカ89がリミットスイッチ91のローラ92を押下操作することで、リミットスイッチ91がオンされる(図8(a),(b)の状態)。そして、リミットスイッチ91L,91Rは同じS1位置に設けられているため、リミットスイッチ91L,91Rが同時にオンとなる。
ここで、本実施形態において第1回動角度を1°〜5°の範囲に設定したのは、ジブバックストップ70L,70Rの製造のバラツキやリミットスイッチ91L,91Rの取付位置の誤差等により、ジブバックストップ70L,70Rがターゲット135L,135Rにそれぞれ当接を開始する位置(当接位置)にもバラツキが生じる可能性があるからである。すなわち、本実施形態では、ジブバックストップ70がターゲット135に当接していることを確実に検出するために、ジブバックストップ70がターゲット135に当接を開始するP1´位置から1°〜5°程度ジブ108が起立したP1位置にてリミットスイッチ91が作動するようにしている。これにより、リミットスイッチ91が作動した場合、確実にジブバックストップ70がターゲット135に当接していると判断できる。
ジブバックストップ70Rがターゲット135Rに当接した状態で、ジブ108がP1位置からP2位置まで回動すると、ジブバックストップ70Rは変位量L4だけ縮退し、スライドバー88RはP2位置に対応するS2位置まで移動する。スライドバー88RがS2位置に移動すると、ストライカ89Rがリミットスイッチ93Rのローラ94Rを押下操作することで、リミットスイッチ93Rがオンされる。このとき、リミットスイッチ93LはS3位置に設けられているため、まだ作動しない。そして、詳しくは後述するが、リミットスイッチ93Rが作動すると、ジブ108の起立動作が停止する。なお、ジブ108がP2位置にある状態ではフック110の巻上げ動作は停止しない。
また、ジブ108がP1´位置から第2回動角度(15°〜20°)だけ連結ピン115を中心に反時計回り方向に回動(起立)したP3位置まで到達すると、第2回動角度に相当する変位量L2(第2変位量)だけジブバックストップ70Lが縮退するため、スライドバー88Lは、P3位置に対応するS3位置(第2位置)まで移動する。スライドバー88LがS3位置に移動すると、ストライカ89Lがリミットスイッチ93Lのローラ94Lを押下操作することで、リミットスイッチ93Lがオンされる(図9(a),(b)の状態)。リミットスイッチ93Lが作動すると、ジブ108の起立動作の停止に加えて、フック110の巻上げ動作も停止する。
(コントローラ)
次に、クレーン100Aに搭載されたコントローラ200Aについて構成について説明する。図11は、コントローラ200Aに対する入出力を示すブロック図である。コントローラ200Aは、クレーン100Aの各部を制御するための制御装置であり、図示しないが、各種の演算を行うCPUや記憶装置であるメモリ、通信インターフェース、その他周辺機器等を有する。
コントローラ200Aには、ジブ108の角度を検出するジブ角度センサ170、タワーバックストップ50の動作を検出するリミットスイッチ171、ジブバックストップ70の動作を検出するリミットスイッチ91L,91R,93L,93R、その他図示しないセンサ等からの各検出信号が入力される。コントローラ200Aは、入力された各検出信号に基づき、所定の演算等を行い、フック巻上停止用電磁弁105a、タワー起伏停止用電磁弁106a、ジブ起伏停止用電磁弁102a、表示装置35、その他の図示しない機器等に対して制御信号を出力する。
(ジブの起伏動作の制御)
次に、コントローラ200Aによるジブ108の起伏動作の制御について説明する。図12は、コントローラ200Aによるジブ108の起伏動作の制御手順を示すフローチャートである。図12に示すように、ジブ108の起伏動作が開始されると、コントローラ200Aは、リミットスイッチ91からの動作信号に基づきジブバックストップ70の動作情報を取得し(ステップS1)、ジブ角度センサ170からの検出信号に基づきジブ108の角度データを取得する(ステップS2)。次いで、コントローラ200Aは、ジブバックストップ70の動作とジブ108の角度との関係が正常であるか否かの判定を行う(ステップS3)。コントローラ200Aのメモリには、ジブバックストップ70の動作が正常であるか否かを判定するための動作判定テーブル205Aが記憶されている。
図13はジブバックストップ70の動作が正常であるか否かを規定した動作判定テーブル205Aを示す図である。図13に示す動作判定テーブル205Aは、ジブ角度θとリミットスイッチ91L,91Rとからジブバックストップ70の動作が正常であるか否かを規定している。具体的には、ジブ108の角度(ジブ角度)θが65°未満の場合には、リミットスイッチ91L,91Rの両方がオフの場合に、ジブバックストップ70の動作は「正常」と定められている。また、ジブ角度θが65°以上の場合には、リミットスイッチ91L,91Rの両方がオンの場合に限ってジブバックストップ70の動作が「正常」と定められ、リミットスイッチ91L,91Rの少なくとも一方がオフの場合には、ジブバックストップ70の動作が「異常」と定められている。
ここで、ジブ角度θ=65°はジブ108がP1位置にある状態であり(図10(a)参照)、正常であればジブバックストップ70の他端70bがターゲット135に確実に当接しており、リミットスイッチ91L,91Rが共にオン信号を出力しているはずである。よって、本実施形態では、ジブ角度θが65°以上の場合において少なくとも一方のリミットスイッチ91L,91Rがオフの場合には、ジブバックストップ70が故障等によりターゲット135に当接していない(スライドバー88がS1位置まで移動していない)と判断して、ジブバックストップ70の動作を異常と定めている。
コントローラ200Aは、ステップS3の動作判定で正常であると判定した場合(S3/Yes)、ジブ108の起伏動作を実行する(ステップS4)。ジブ108がP2位置まで起立動作してリミットスイッチ93Rが作動した場合(ステップS5/Yes)には、コントローラ200Aは、ジブ起伏停止用電磁弁102a(図11参照)を作動して、ジブ108の起伏動作を停止させる(ステップS6)。また、コントローラ200Aは、ステップ3の動作判定で異常であると判定した場合(S3/No)、ステップS6に進んでジブ108の起伏動作を停止させる。これにより、ジブバックストップ70がターゲット135に当接していない状態でジブ108を起立動作させることが防止される。なお、ステップS3の動作判定で異常であると判定された場合には、コントローラ200Aは、表示装置35に異常信号を出力し、表示装置35にジブバックストップ70がターゲット135に当接していない旨の報知を行う。
また、コントローラ200Aは、ジブ108がP3位置まで起伏動作してリミットスイッチ93Lがオンした場合には(S7/Yes)、フック巻上停止用電磁弁105a(図11参照)を作動して、フック110の巻上げ動作を停止させ(ステップS8)、処理を終了する。
以上説明したように、第1実施形態によれば、コントローラ200Aが、ジブ108の角度θが65°以上であると判定し、リミットスイッチ91L,91Rの検出信号に基づいてジブバックストップ70の他端70bがターゲット135に当接していないと判定した場合、ジブ108の起立動作を停止するように構成したので、ジブバックストップ70の動作不良時においてクレーン100Aの安全な運転が可能である。また、ジブバックストップ70の動作不良を、リミットスイッチ91のオン/オフにより検出できるため、ジブバックストップ動作検出装置80を安価で簡単な構成にできる。
ここで、リミットスイッチ93はジブ過巻を防止するために従来からクレーンに設けられる場合がある。この場合、リミットスイッチ93をS1位置とS3位置の間の位置に配置し、ジブ108がP1位置とP3位置の間の位置まで回動したときにリミットスイッチ93がオンするように設計変更すれば、リミットスイッチを増やすことなくジブバックストップ70がターゲット135と当接しているか否かを検出することは可能である。しかし、リミットスイッチ93をS1位置とS3位置の間の位置に移動するとジブ108はP1位置とP3位置の間の位置で起立動作が停止することとなるため、ジブ108の回動範囲が従来に比べて狭くなり、クレーン本来の吊り作業に悪影響を及ぼすこととなり好ましくない。
一方、第1実施形態では、ジブバックストップ70の動作不良の検出用にリミットスイッチ91をS1位置に追加で配置することにより、クレーン100Aの作業性を損なうことなく安全性を高めることができるといった格別の作用効果を奏している。また、ジブ角度θが65°以上であっても、リミットスイッチ91L,91Rの少なくとも一方がオフの場合にはジブバックストップ70がターゲット135に当接していない(異常)と判定してジブ108の起立動作を停止するようにしたので、より安全にクレーン100Aを運転できる。
[第2実施形態]
第2実施形態に係るクレーン100Bでは、ジブバックストップ動作検出装置の構成の一部が第1実施形態と相違する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。図14(a)は第2実施形態に係るジブバックストップ動作検出装置280の構成を示す平面図、図14(b)は第2実施形態に係るジブバックストップ動作検出装置280の構成を示す側面図である。
図14(a),(b)に示すように、第2実施形態では、リミットスイッチ91とリミットスイッチ93を作動させる移動部材が別部材で構成されている点に特徴がある。具体的には、第2移動部材であるスライドバー88はリミットスイッチ93のみを作動させるのに対して、第1移動部材であるサイドバー288はリミットスイッチ91のみを作動させる。なお、第1実施形態では、スライドバー88とサイドバー288とが一体化されて1つの移動部材を構成している。
サイドバー288は、細長い板状体から成り、一端が連結板81の側部に取り付けられたブラケット282にボルト284により固定され、他端がガイドピン296により摺動自在に支持されている。ガイドピン296はサイドバー288に設けられた長穴295と係合して、サイドバー288の前後方向への移動を案内する。ガイドピン296はベース板90に固定されたサイドブラケット290に固定されている。
この構成によれば、ジブバックストップ70の他端70bがターゲット135と当接して、外筒71が前後方向に移動する動作に連動して、サイドバー288も前後方向に移動する。そして、ジブ108がP1位置(図10(a)参照)まで回動すると、サイドバー288の他端に設けられたストライカ289がリミットスイッチ91のローラ92を押下してリミットスイッチ91の接点がオンとなる。
このように第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。特に、第2実施形態によれば、既存のクレーンに対して外付けでサイドバー288とリミットスイッチ91とを取り付けることができるため、簡単な改造により既存のクレーンを安全に運転できる利点がある。
[第3実施形態]
第3実施形態に係るクレーン100Cでは、ジブバックストップ70の動作を検出するためにリミットスイッチ91の代わりにワイヤ型変位計391を用いている点で第1,第2実施形態と構成が相違する。すなわち、第3実施形態に係るジブバックストップ動作検出装置380は、ワイヤ型変位計391を含んでいる点に特徴がある。以下、第3実施形態と相違する点を中心に説明する。図15(a)は第3実施形態に係るジブバックストップ動作検出装置380の構成を示す平面図、図15(b)は第3実施形態に係るジブバックストップ動作検出装置380の構成を示す側面図である。
図15(a),(b)に示すように、ジブバックストップ70の伸縮動作に伴う変位量を検出するためのワイヤ型変位計391(以下、変位計391と略記)がベース板90に設けられている。変位計391のワイヤ392の先端部が固定部83に固定されており、外筒71が前後方向に移動するとワイヤ392が引き出されあるいは巻き取られる。このワイヤ392の変位量を変位計391に内蔵されたポテンショメータ等により検出することで、ジブバックストップ70の動作を検出することができる。変位計391の検出信号はコントローラ200Cに入力され、変位計391の検出信号とジブ角度センサ170の検出信号とに基づいてジブ108の起伏動作の制御が行われる。
図16は、コントローラ200Cに対する入出力を示すブロック図である。第3実施形態に係るコントローラ200Cは、クレーン100Cの各部を制御するための制御装置であり、図示しないが、各種の演算を行うCPUや記憶装置であるメモリ、通信インターフェース、その他周辺機器等を有する。
図16に示すように、コントローラ200Cには、ジブ108の角度を検出するジブ角度センサ170、タワーバックストップ50の動作を検出するリミットスイッチ171、ジブバックストップ70の動作を検出するための変位計391、その他図示しないセンサ等からの各検出信号が入力される。なお、コントローラ200Cの出力側は第1実施形態と同様である。
図17は、第3実施形態に係るジブ108の起伏動作の制御手順を示すフローチャートである。図17に示すように、コントローラ200Cは、変位計391からジブバックストップ70の変位データを取得し(ステップS1−3)、ジブ角度センサ170からの検出信号に基づきジブ108の角度データを取得する(ステップS2)。次いで、コントローラ200Cは、ジブバックストップ70の変位量Dが閾値D1以上であるか否かを判定し(ステップS3−3)、変位量Dが閾値D1以上である場合(ステップS3−3/Yes)にはジブ108の起伏動作を実行する(ステップS4)。ここで、閾値D1は、ジブバックストップ70の他端70bがターゲット135に確実に当接しているか否かを判定するためのものであり、例えば、変位量L1に予め設定される(図10(b)参照)。
次いで、コントローラ200Cは、変位量Dが閾値D2以上であると判定すると(ステップS5−3/Yes)、ジブ起伏停止用電磁弁102aを作動して、ジブ108の起伏動作を停止させる(ステップS6)。ここで、閾値D2は、例えば変位量L1+L4に予め設定される(図10(b)参照)。
また、コントローラ200Cは、ステップ3−3の判定で変位量Dが閾値D1未満であると判定した場合(S3−3/No)、ステップS6に進んでジブ108の起伏動作を停止させると共に、表示装置35に異常である旨を報知する。これにより、ジブバックストップ70がターゲット135に当接していない状態でジブ108を起立動作させることが防止される。
また、コントローラ200Cは、変位量Dが閾値D3以上であると判定した場合(S7−3/Yes)、フック巻上停止用電磁弁105aを作動して、フック110の巻上げ動作を停止させ(ステップS8)、処理を終了する。ここで、閾値D3は、例えば変位量L2に予め設定される(図10(b)参照)。
このように、第3実施形態によっても第1,第2実施形態と同様に、ジブバックストップ70の動作不良であってもクレーン100Cを安全に運転することができる。しかも、リミットスイッチ91,93の代わりに変位計391を用いているため、ジブバックストップ動作検出装置380の構成を簡素化でき、安価に製造することができる。
[第4実施形態]
第4実施形態に係るクレーン100Dでは、ジブバックストップ70の動作を検出するためにワイヤ型変位計391の代わりにピン型ロードセル(荷重センサ)491を用いている点で第3実施形態と構成が相違する。すなわち、第4実施形態に係るジブバックストップ動作検出装置480は、ピン型ロードセル491で構成されている点に特徴がある。以下、第3実施形態と相違する点を中心に説明する。図18は第4実施形態に係るジブバックストップ動作検出装置480の構成を示す側面図である。
図18に示すように、ピン76に作用する荷重を検出するためのピン型ロードセル491(荷重センサ/以下、ロードセル491と略記)がピン76に内蔵されている。ロードセル491は、ジブバックストップ70の他端70bがターゲット135に当接することでピン76に作用する荷重の変化を検出する。第4実施形態では、この荷重の変化によりジブバックストップ70がターゲット135に当接しているか、ジブ108が最大起立角度(上限角度)まで回動しているかなどを判定している。
図19および図20を用いて具体的に説明する。図19は、コントローラ200Dに対する入出力を示すブロック図である。第4実施形態に係るコントローラ200Dは、クレーン100Dの各部を制御するための制御装置であり、図示しないが、各種の演算を行うCPUや記憶装置であるメモリ、通信インターフェース、その他周辺機器等を有する。
図19に示すように、コントローラ200Dには、ジブ108の角度を検出するジブ角度センサ170、タワーバックストップ50の動作を検出するリミットスイッチ171、ジブバックストップ70の動作を検出するためのロードセル491、その他図示しないセンサ等からの各検出信号が入力される。なお、コントローラ200Dの出力側は第3実施形態と同様である。
図20は、第4実施形態に係るジブ108の起伏動作の制御手順を示すフローチャートである。図20に示すように、コントローラ200Dは、ロードセル491からジブバックストップ70の荷重データを取得し(ステップS1−4)、ジブ角度センサ170からの検出信号に基づきジブ108の角度データを取得する(ステップS2)。次いで、コントローラ200Dは、ジブバックストップ70の荷重Wが閾値W1以上であるか否かを判定し(ステップS3−4)、荷重Wが閾値W1以上である場合(ステップS3−4/Yes)にはジブ108の起伏動作を実行する(ステップS4)。ここで、閾値W1は、ジブバックストップ70の他端70bがターゲット135に確実に当接しているか否かを判定するためのものであり、例えば、ジブバックストップ70が変位量L1(図10(b)参照)だけ縮退した場合にピン76に作用する荷重値に予め設定される。
次いで、コントローラ200Dは、荷重Wが閾値W2以上であると判定すると(ステップS5−4/Yes)、ジブ起伏停止用電磁弁102aを作動して、ジブ108の起伏動作を停止させる(ステップS6)。ここで、閾値W2は、例えばジブバックストップ70が変位量L1+L4(図10(b)参照)だけ縮退した場合にピン76に作用する荷重値に予め設定される。
また、コントローラ200Dは、ステップ3−4の判定で荷重Wが閾値W1未満であると判定した場合(S3−4/No)、ステップS6に進んでジブ108の起伏動作を停止させると共に、表示装置35に異常である旨を報知する。これにより、ジブバックストップ70がターゲット135に当接していない状態でジブ108を起立動作させることが防止される。
また、コントローラ200Dは、荷重Wが閾値W3以上であると判定した場合(S7−4/Yes)、フック巻上停止用電磁弁105aを作動して、フック110の巻上げ動作を停止させ(ステップS8)、処理を終了する。ここで、閾値W3は、例えばジブバックストップ70が変位量L2(図10(b)参照)だけ縮退した場合にピン76に作用する荷重値に予め設定される。
このように、第4実施形態によっても第3実施形態と同様に、ジブバックストップ70の動作不良であってもクレーン100Dを安全に運転することができる。しかも、変位計391の代わりにロードセル491を用いているため、ジブバックストップ動作検出装置480の構成を簡素化でき、安価に製造することができる。
[第5実施形態]
第5実施形態に係るクレーン100Eでは、ジブバックストップ70がターゲット(当接板)535に当接しているか否かを検出するためのジブバックストップ動作検出装置580を、ジブバックストップ70ではなくターゲット535に設けている点で、第1〜第4実施形態と構成が相違する。具体的には、第5実施形態では、ジブバックストップ70の伸縮動作を検出する代わりにターゲット535の上下動作を検出して、ジブバックストップ70がターゲット535に確実に当接しているか否かを判定している。
図21および図22(a),(b)を参照して、第5実施形態に係るジブバックストップ動作検出装置580の構成を説明する。図21は第5実施形態に係るクレーン100Eのターゲット535付近の要部を示す側面図、図22(a)は図21のD部拡大図、(b)は図22(a)のE矢視図である。
図21、図22(a),(b)に示すように、第5実施形態では、ターゲット535にジブバックストップ動作検出装置580が設けられている。第5実施形態において、ジブバックストップ動作検出装置580は、ターゲット用リミットスイッチ591(第3リミットスイッチ/以下、リミットスイッチ591と略記)が取り付けられたベース板590と、ベース板590とターゲット535との間の四隅に設けられる4つの皿ばね(付勢部材)583と、各皿ばね583に挿通される4つのガイドピン584とを備える。
ターゲット535は、正方形状のプレートから成り、皿ばね583により上方に付勢され、ベース板590に設けられたリミットスイッチ591に対して所定の間隔を空けて保持されている。別言すれば、リミットスイッチ591は、ターゲット535から下方に所定の間隔だけ離れた位置に設けられている。ここで、所定の間隔は、ジブバックストップ70がターゲット535に確実に当接していることを検出できる程度の距離が好ましく、例えば変位量L1(図10(b)参照)とすることができる。そして、ターゲット535は、ガイドピン584に案内されながらベース板590に対して上下方向に移動可能に構成される。
ジブバックストップ70の他端70bがターゲット535に当接を開始するP1´位置からP1位置までジブ108が起立動作すると(図10(a)参照)、ジブ108の起立動作に伴ってジブバックストップ70の他端70bがターゲット535を下方に押圧する。すると、ターゲット535が皿ばね583の付勢力に抗して変位量L1(第3変位量)だけ下方に移動して、リミットスイッチ591のローラ592を押下して、リミットスイッチ591の接点が閉じてオン信号がコントローラ200Eに出力される。コントローラ200Eはリミットスイッチ591からのオン信号(動作信号)が入力されることで、ジブバックストップ70がターゲット535に確実に当接していることを検出できる。
このように、第5実施形態では、ターゲット535が、ジブバックストップ70が当接していない初期位置からジブバックストップ70により押下されて、変位量L1(第3変位量)だけ移動した第3位置になったとき、リミットスイッチ591がオンする構成となっている。
次に、クレーン100Eに搭載されたコントローラ200Eについて構成について説明する。図23は、コントローラ200Eに対する入出力を示すブロック図である。第5実施形態に係るコントローラ200Eでは、入力側にリミットスイッチ91L,91Rの代わりにリミットスイッチ591L、591Rが接続されている点で相違する。なお、出力側は第1実施形態と同様である。また、後述するようにメモリに記憶されている動作判定テーブル205Eの構成が第1実施形態と相違する。
次に、コントローラ200Eによるジブ108の起伏動作の制御について説明する。図24は、コントローラ200Eによるジブ108の起伏動作の制御手順を示すフローチャートである。図24に示すように、ジブ108の起伏動作が開始されると、コントローラ200Eは、リミットスイッチ591からの動作信号に基づきジブバックストップ70の動作情報を取得し(ステップS1−5)、ジブ角度センサ170からの検出信号に基づきジブ108の角度データを取得する(ステップS2)。次いで、コントローラ200Eは、ジブバックストップ70の動作とジブ108の角度との関係が正常であるか否かの判定を行う(ステップS3−5)。コントローラ200Eのメモリには、ジブバックストップ70の動作が正常であるか否かを判定するための動作判定テーブル205Eが記憶されている。
図25はジブバックストップ70の動作が正常であるか否かを規定した動作判定テーブル205Eを示す図である。図25に示す動作判定テーブル205Eは、ジブ角度θとリミットスイッチ591L,591Rとからジブバックストップ70の動作が正常であるか否かを規定している。具体的には、ジブ108の角度(ジブ角度)θが65°未満の場合には、リミットスイッチ591L,591Rの両方がオフの場合に、ジブバックストップ70の動作は「正常」と定められている。また、ジブ角度θが65°以上の場合には、リミットスイッチ591L,591Rの両方がオンの場合に限ってジブバックストップ70の動作が「正常」と定められ、リミットスイッチ591L,591Rの少なくとも一方がオフの場合には、ジブバックストップ70の動作が「異常」と定められている。
コントローラ200Eは、ステップS3−5の動作判定で正常であると判定した場合(S3−5/Yes)、ジブ108の起伏動作を実行する(ステップS4)。また、コントローラ200Eは、ステップ3−5の動作判定で異常であると判定した場合(S3−5/No)、ステップS6に進んでジブ108の起伏動作を停止させる。これにより、ジブバックストップ70がターゲット135に当接していない状態でジブ108を起立動作させることが防止される。以降の処理は第1実施形態と同様であるため、ここでの説明を省略する。
このように、第5実施形態によっても、第1〜第4実施形態と同様にジブバックストップ70がターゲット535に確実に当接していることを検出してジブ108の起伏動作を行うことができるため、クレーン100Eを安全に運転できる。また、第5実施形態では、ターゲット535にジブバックストップ動作検出装置580を設ける構成としたので、従来のジブバックストップ70を改良する必要はない。すなわち、既存のクレーンのターゲットに第5実施形態に係るジブバックストップ動作検出装置580を設置するだけで、従来のクレーンをより安全に運転できる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
例えば、図示しないが、ジブバックストップ動作検出装置は、ターゲット135の歪を検出する歪ゲージを含み、コントローラは、ジブ角度センサ170からの検出信号に基づきジブ108の角度が所定角度(例えば65°)以上であると判定し、かつ、歪ゲージからの検出信号に基づきターゲット135の歪が所定の閾値未満の場合に、ジブ108の起立動作を停止する構成としても良い。
また、上記した各実施形態において、ジブバックストップ70の一端70aが自由端、他端70bがタワー104に回動可能に支持される構成であっても良い。この場合、ターゲット135は、ジブ108に設けられることになる。また、第1実施形態および第2実施形態において、リミットスイッチ91Lとリミットスイッチ91Rの前後方向の位置は、必ずしも同じでなくて良い。この場合、リミットスイッチ91L,91Rの両方がオンした場合にジブバックストップ70が正常であると判定しても良いし、リミットスイッチ91L,91Rのうち前方に設けられているリミットスイッチのみを監視してジブバックストップ70の動作判定を行っても良い。前方のリミットスイッチがオンした場合には後方のリミットスイッチもオンしているとみなすことができるからである。
また、第3実施形態および第4実施形態において、ジブバックストップ動作検出装置380,480がジブ過巻を防止するためにリミットスイッチ93を備えていても良い。
また、上記した各実施形態では、リミットスイッチ91,93の接点がオフからオンに切り換わる動作信号に基づいてジブ108の起伏動作を制御する構成を説明したが、リミットスイッチ91,93の接点がオンからオフに切り換わる動作信号に基づいてジブ108の起伏動作を制御するようにしても良い。
また、ジブバックストップ70の動作を検出してジブ108の起伏動作を制御する実施形態について説明したが、本発明は、タワーバックストップ50の動作を検出してタワー104の起伏動作を制御することも可能である。また、本発明は、タワークレーン以外のあらゆる形式のクレーンにも適用可能である。
70 ジブバックストップ(バックストップ)
70a ジブバックストップの一端
70b ジブバックストップの他端
80 ジブバックストップ動作検出装置
88 スライドバー(移動部材、第1移動部材)
91 ジブバックストップ用リミットスイッチ(第1リミットスイッチ)
93 ジブ過巻用リミットスイッチ(第2リミットスイッチ)
100A〜E タワークレーン(クレーン)
104 タワーブーム
108 ジブブーム(フロント部材)
135 ターゲット(当接部)
180 ジブバックストップ動作検出装置
200A〜E コントローラ
280 ジブバックストップ動作検出装置
288 サイドバー(第2移動部材)
380 ジブバックストップ動作検出装置
391 ワイヤ型変位計(変位計)
480 ジブバックストップ動作検出装置
491 ピン型ロードセル(荷重センサ)
535 ターゲット(当接板)
580 ジブバックストップ動作検出装置
583 皿ばね(付勢部材)
591 ターゲット用リミットスイッチ(第3リミットスイッチ)

Claims (11)

  1. 起伏可能なフロント部材と、前記フロント部材の背面側に設けられ、前記フロント部材の起立動作を制限するバックストップと、を備えたクレーンにおいて、
    前記フロント部材の角度を検出する角度センサと、
    前記バックストップが動作しているか否かを検出する動作検出部と、
    前記フロント部材の起伏動作を制御するコントローラと、を有し、
    前記コントローラは、
    前記角度センサからの検出信号に基づき前記フロント部材の角度が所定角度以上であると判定し、かつ、前記動作検出部からの検出信号に基づき前記バックストップが動作していないと判定した場合に、前記フロント部材の起立動作を停止することを特徴とするクレーン。
  2. 請求項1に記載のクレーンにおいて、
    前記バックストップは、一端が支持されて他端が自由端であり、
    前記フロント部材の起立動作に伴って、前記バックストップの他端が当接する当接部が設けられ、
    前記動作検出部は、前記バックストップの他端が前記当接部に当接しているか否かを検出し、
    前記コントローラは、
    前記角度センサからの検出信号に基づき前記フロント部材の角度が前記所定角度以上であると判定し、かつ、前記動作検出部からの検出信号に基づき前記バックストップの他端が前記当接部に当接していないと判定した場合に、前記フロント部材の起立動作を停止することを特徴とするクレーン。
  3. 請求項2に記載のクレーンにおいて、
    前記動作検出部は、前記バックストップの伸縮動作に連動して移動する第1移動部材と、前記第1移動部材が第1位置に移動したことを検出する第1リミットスイッチと、を含み、
    前記フロント部材が前記バックストップの他端が前記当接部に当接を開始する当接位置からさらに第1回動角度だけ起立動作すると、前記バックストップが第1変位量だけ縮退し、
    前記バックストップが前記第1変位量だけ縮退すると、前記第1移動部材が前記第1位置に移動し、
    前記コントローラは、
    前記角度センサからの検出信号に基づき前記フロント部材の角度が前記所定角度以上であると判定し、かつ、前記第1リミットスイッチからの検出信号に基づき前記第1移動部材が前記第1位置に移動していないと判定した場合に、前記フロント部材の起立動作を停止することを特徴とするクレーン。
  4. 請求項3に記載のクレーンにおいて、
    前記第1回動角度は、1°〜5°の範囲内であることを特徴とするクレーン。
  5. 請求項3または4に記載のクレーンにおいて、
    前記動作検出部は、前記バックストップの伸縮動作に連動して移動する第2移動部材と、前記第2移動部材が第2位置に移動したことを検出する第2リミットスイッチと、をさらに含み、
    前記フロント部材が前記当接位置から前記第1回動角度より大きい第2回動角度だけ、起立動作すると、前記バックストップが前記第1変位量より大きい第2変位量だけ縮退し、
    前記バックストップが前記第2変位量だけ縮退すると、前記第2移動部材が前記第2位置に移動し、
    前記コントローラは、
    前記第2リミットスイッチからの検出信号に基づき前記第2移動部材が前記第2位置に移動したと判定した場合には、前記フロント部材の起立動作を停止することを特徴とするクレーン。
  6. 請求項5に記載のクレーンにおいて、
    前記第1移動部材と前記第2移動部材とが一体化されて1つの移動部材が形成され、
    前記第1リミットスイッチと前記第2リミットスイッチとは、前記移動部材の移動方向に沿って前記第1位置と前記第2位置との間の距離だけ間隔を空けて設けられることを特徴とするクレーン。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載のクレーンにおいて、
    前記バックストップと前記動作検出部の組が複数設けられ、
    前記コントローラは、
    前記角度センサからの検出信号に基づき前記フロント部材の角度が前記所定角度以上であると判定し、かつ、全ての前記動作検出部からの検出信号に基づき少なくとも1つの前記バックストップが動作していないと判定した場合に、前記フロント部材の起立動作を停止することを特徴とするクレーン。
  8. 請求項7に記載のクレーンにおいて、
    前記バックストップと前記動作検出部の組が複数設けられ、
    複数の前記動作検出部は、それぞれ前記フロント部材の背面側に並列かつ前後方向において同じ位置に設けられることを特徴とするクレーン。
  9. 請求項1または2に記載のクレーンにおいて、
    前記動作検出部は、前記バックストップの伸縮動作の変位を検出する変位計を含み、
    前記コントローラは、
    前記角度センサからの検出信号に基づき前記フロント部材の角度が前記所定角度以上であると判定し、かつ、前記変位計にて検出された前記バックストップの変位量が第1閾値未満の場合に、前記フロント部材の起立動作を停止することを特徴とするクレーン。
  10. 請求項1または2に記載のクレーンにおいて、
    前記動作検出部は、前記バックストップに作用する荷重を検出する荷重センサを含み、
    前記コントローラは、
    前記角度センサからの検出信号に基づき前記フロント部材の角度が前記所定角度以上であると判定し、かつ、前記荷重センサからの検出信号に基づき前記荷重の大きさが第2閾値未満の場合に、前記フロント部材の起立動作を停止することを特徴とするクレーン。
  11. 請求項1に記載のクレーンにおいて、
    前記バックストップは、一端が支持されて他端が自由端であり、
    前記フロント部材の起立動作に伴って、前記バックストップの他端が当接する当接板が設けられ、
    前記動作検出部は、前記当接板を上方に付勢する付勢部材と、前記当接板が前記付勢部材の付勢力に抗して第3位置まで下方に移動したことを検出する第3リミットスイッチと、を含み、
    前記フロント部材が前記バックストップの他端が前記当接板に当接を開始する当接位置からさらに第1回動角度だけ起立動作すると、前記バックストップが第3変位量だけ縮退し、
    前記バックストップが前記第3変位量だけ縮退すると、前記当接板が前記第3位置に移動し、
    前記コントローラは、
    前記角度センサからの検出信号に基づき前記フロント部材の角度が前記所定角度以上であると判定し、かつ、前記第3リミットスイッチからの検出信号に基づき前記当接板が前記第3位置に移動していないと判定した場合に、前記フロント部材の起立動作を停止することを特徴とするクレーン。
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