JP2014201442A - 高所作業車 - Google Patents

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JP2014201442A JP2013082172A JP2013082172A JP2014201442A JP 2014201442 A JP2014201442 A JP 2014201442A JP 2013082172 A JP2013082172 A JP 2013082172A JP 2013082172 A JP2013082172 A JP 2013082172A JP 2014201442 A JP2014201442 A JP 2014201442A
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前田 真克
Masakatsu Maeda
真克 前田
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Aichi Corp
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Abstract

【課題】簡単な装置構成でありながらジャッキ操作を行う際の意図しない移動を防止できる高所作業車を提供する。
【解決手段】高所作業車は、前輪および後輪を備えて走行可能な車両と、車両に設けられて、下方への伸長作動により接地板を接地させて車両を支持するアウトリガジャッキと、車両に設けられて、アウトリガジャッキを伸縮作動させる操作を行うジャッキ操作装置20と、車両に対して前方および後方の少なくともいずれかの所定範囲に位置する物体を検出する前方カメラ71、後方カメラ72と、前輪および後輪を制動する制動アクチュエータ63と、ジャッキ操作装置20が操作されているときに、前方カメラ71、後方カメラ72により所定範囲に位置する物体が検出された場合に制動アクチュエータ63により前輪および後輪を制動させる制御を行うコントローラ30とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、前輪および後輪を有して走行可能な車体と、下端部を接地させて車体を支持
するジャッキとを備えた高所作業車に関する。
高所作業車として、車体上に起伏動等が自在なブームを備えたものが知られているが、
このような高所作業車の中には、車体の前後左右に車体支持用のジャッキを有して構成さ
れるものが存在する。この高所作業車は、ジャッキ操作手段を操作してこれらのジャッキ
を下方に張り出させて車体を持ち上げ支持することにより、ブームの自重や先端荷重によ
り車体に転倒させる方向に作用するモーメント(以下「転倒モーメント」と称する)に抗
する安定が得られるようになっている。
このようなジャッキを備えた高所作業車はトラック車両を用いて構成されることが多く
、前輪もしくは後輪のいずれか(通常は後輪)が駐車ブレーキにより制動されるようにな
っている。このため、ジャッキにより車体を持上げ支持するときに、駐車ブレーキにより
後輪を制動させておいて、まず前側のジャッキを伸長させて車体前部を持上げ、その後で
後側のジャッキを伸長させて車体後部を持上げるようにすれば、駐車ブレーキにより車両
の意図しない移動を阻止しつつ車体を持上げ支持することができる。なお、特許文献1に
は、サイドブレーキ(駐車ブレーキ)が制動操作されていない場合にジャッキの作動を行
わせないようにして、駐車ブレーキ未作動による意図しない移動を防止する高所作業車が
開示されている。
実開平6−80800号公報
ところで、ジャッキ操作の手順を誤って前輪が接地したままで後輪を路面から浮かせる
と、駐車ブレーキによって制動されない前輪のみが接地した状態となり、車両が意図せず
移動する虞がある。そこで、例えば前側のジャッキを接地させないと後側のジャッキを伸
長作動できないようなインターロック機構を追加して設けることも考えられるが、この場
合には装置構成が複雑になってコストも増加するという課題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、簡単な装置構成でありながら
ジャッキ操作を行う際の意図しない移動を防止できる高所作業車を提供することを目的と
する。
このような目的達成のため、本発明に係る第1の高所作業車は、車輪(例えば、実施形
態における前輪3a、後輪3b)を備えて走行可能な車両と、前記車両に設けられて、下
方への伸長作動により下端部を接地させて前記車両を支持するジャッキ(例えば、実施形
態におけるアウトリガジャッキ9)と、前記車両に設けられて、前記ジャッキを伸縮作動
させる操作を行うジャッキ操作手段(例えば、実施形態におけるジャッキ操作装置20)
と、前記車両に対して前方および後方の少なくともいずれかの所定範囲に位置する物体を
検出する物体検出手段(例えば、実施形態におけるコントローラ30、前方カメラ71、
後方カメラ72)と、前記車輪を制動する制動手段(例えば、実施形態における前輪制動
部62a、後輪制動部62b、制動アクチュエータ63)と、前記ジャッキ操作手段が操
作されているときに、前記物体検出手段により前記所定範囲に位置する物体が検出された
場合に前記制動手段により前記車輪を制動させる制御を行う制動制御手段(例えば、実施
形態におけるコントローラ30)とを備えたことを特徴とする。
上述の高所作業車において、前記物体検出手段は、前記車両が前記前方もしくは前記後
方に向けて走行するときにも、前記所定範囲に位置する物体を検出するように構成されて
おり、前記制動制御手段は、前記車両が前記前方もしくは前記後方に向けて走行している
とき、前記物体検出手段により前記所定範囲に位置する物体が検出された場合に前記制動
手段により前記車輪を制動させる制御を行う構成が好ましい。
また、前記物体検出手段は、前記ジャッキ操作手段が操作されるときの前記所定範囲を
、前記車両が前記前方もしくは前記後方に向けて走行するときの前記所定範囲よりも狭く
なるように設定する構成が好ましい。
さらに、前記物体検出手段は、前記車両が前記前方もしくは前記後方に向けて走行して
いるときの前記所定範囲に位置する物体の検出感度よりも高い検出感度によって、前記ジ
ャッキ操作手段が操作されているときに前記所定範囲に位置する物体を検出する構成が好
ましい。
上述の高所作業車において、前記車両の前後方向における傾斜状態を検出する傾斜状態
検出手段(例えば、実施形態における傾斜検出器73)を備え、前記物体検出手段は、前
記車両の前方の前記所定範囲に位置する物体を検出する前方物体検出手段と、前記車両の
後方の前記所定範囲に位置する物体を検出する後方物体検出手段とを備えて構成され、前
記制動制御手段は、前記ジャッキ操作手段が操作されているとき、前記傾斜状態検出手段
により前記車両が前側下がりの傾斜状態であることが検出された場合には前記前方物体検
出手段による検出結果に基づいて前記制動手段の制御を行い、前記傾斜状態検出手段によ
り前記車両が後側下がりの傾斜状態であることが検出された場合には前記後方物体検出手
段による検出結果に基づいて前記制動手段の制御を行う構成が好ましい。
また、前記車両に設けられて、前記ジャッキ操作手段を開閉自在に覆うカバー部材(例
えば、実施形態における操作装置カバー80)を備え、前記カバー部材が、開放されて開
放位置に位置するときに前記物体検出手段により前記所定範囲に位置する物体として検出
されるように設けられる構成が好ましい。
本発明に係る第2の高所作業車は、車輪を備えて走行可能な車両と、前記車両に設けら
れて、下方への伸長作動により下端部を接地させて前記車両を支持するジャッキと、前記
車両に設けられて、前記ジャッキを伸縮作動させる操作を行うジャッキ操作手段と、前記
車輪を制動する制動手段と、前記ジャッキ操作手段が操作されたときに、前記制動手段に
より前記車輪を制動させる制御を行う制動制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る第1の高所作業車は、ジャッキ操作手段が操作されるとき、物体検出手段
により所定範囲に位置する物体が検出される場合に制動手段により車輪を制動させる制御
を行うように構成される。このため、例えば高所作業車への搭載が進みつつある走行時の
衝突を防止するための物体検出手段を利用すれば、新たに装置を追加することなく簡単な
装置構成でありながらジャッキ作動時の意図しない移動を防止できる。
上述の高所作業車において、物体検出手段が、車両が走行するときにも所定範囲に位置
する物体を検出する構成が好ましい。この構成によれば、走行時の衝突を防止するための
物体検出手段をそのまま利用して、新たに装置を追加することなくシンプルな装置構成で
ありながら、ジャッキ作動時の意図しない移動を防止できる。
また、ジャッキ操作手段が操作されるときの所定範囲を、車両が走行するときの所定範
囲よりも狭くなるように設定する構成が好ましい。このように構成すれば、狭い所定範囲
内において、例えばジャッキ操作手段を操作する作業者を精度良く且つ的確に検出するこ
とができる。
さらに、車両が走行するときの物体の検出感度よりも高い検出感度によって、ジャッキ
操作手段が操作されるときに物体を検出する構成が好ましい。この構成によれば、特にジ
ャッキ作動時に車両が意図せず移動しても即座に停止させることができ、ジャッキ操作手
段を操作する作業者に車両が衝突することを防止できる。
上述の高所作業車において、ジャッキ操作時に、車両が前側下がりの傾斜状態では前方
物体検出手段による検出結果に基づいて制動手段の制御を行い、車両が後側下がりの傾斜
状態では後方物体検出手段による検出結果に基づいて制動手段の制御を行う構成が好まし
い。車両は路面の傾斜(車両の傾斜)に沿って意図せず移動するので、このように構成す
れば、車両の移動方向前方に位置して車両と衝突する虞がある物体を的確に検出できる。
また、ジャッキ操作手段を開閉自在に覆うカバー部材が、開放位置に位置するときに所
定範囲に位置する物体として検出されるように設けられる構成が好ましい。ジャッキ操作
手段に対して操作を行う際には、当該操作の前にカバー部材が開放位置に移動される。そ
こで、この移動されたカバー部材が物体検出手段により検出された場合に、作業者にジャ
ッキ操作手段を操作する意図があるとして車輪を制動させることにより、ジャッキ作動時
の意図しない移動を確実に防止できる。
本発明に係る第2の高所作業車は、ジャッキ操作手段が操作されたときに車輪を制動さ
せる制動制御手段を備えて構成される。このため、ジャッキ操作手段が操作された際には
常に車輪が制動されるので、例えばジャッキ操作の手順を誤った場合でも意図しない移動
を防止できる。
本発明を適用した一例としての高所作業車の斜視図を示す。 下部ブーム操作装置およびジャッキ操作装置の斜視図を示す。 上記高所作業車の側面図に制御系統を追記した図である。 上記高所作業車の制御系統を示したブロック図である。 上記高所作業車の作動を説明するための側面図であって、(a)は車体を持上げ支持する場合を、(b)は持上げ支持された車体を降ろす場合をそれぞれ示している。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1に本発明を適用した一
例として高所作業車1を示しており、まず、図1〜図4を参照してこの高所作業車1の全
体構成について説明する。
高所作業車1は、図1に示すように、車体2の前部に運転キャブ2aを有し、車体2の
前後に配設された左右一対の前輪3aおよび後輪3bにより走行可能なトラック車両(走
行車両)をベースに構成されている。この高所作業車1は、左右の後輪3bが図示しない
駐車ブレーキによる制動が行われ、左右の前輪3aが駐車ブレーキによる制動が行われな
い構成になっている。運転キャブ2a後方の車体2上には、旋回モータ51により駆動さ
れて水平旋回可能に構成された旋回台4が設けられている。旋回台4の上方に延びた支柱
には、ブーム5がフートピンにより上下方向に揺動自在(起伏自在)に枢結されている。
ブーム5は、旋回台4の支柱に枢結された基端ブーム5aと、中間ブーム5bと、先端ブ
ーム5cとが入れ子式に組み合わされて、内蔵された伸縮シリンダ53により伸縮可能に
構成されている。また、ブーム5は、基端ブーム5aと旋回台4の間に跨設された起伏シ
リンダ52により起伏可能に構成されている。
先端ブーム5cの先端部には、垂直ポスト(図示せず)がブーム5の起伏面内において
揺動可能に取り付けられている。垂直ポストは、先端ブーム5cと垂直ポストの間に跨設
されたレベリングシリンダ(図示せず)により、ブーム5の起伏角度によらず常時鉛直に
延びて位置するように揺動制御(レベリング制御)されている。このように常時鉛直に保
持される垂直ポストには、作業台支持ブラケット6が水平旋回自在に取り付けられている
。作業台支持ブラケット6は、内蔵された首振りモータ(図示せず)により垂直ポストに
対して水平旋回可能に構成されている。作業台支持ブラケット6にはアーム部7を介して
作業台8が取り付けられている。上記のように垂直ポストが常時鉛直に保持されるため、
作業台8の床面はブーム5の起伏角度によらず常時水平に保持されるようになっている。
作業台支持ブラケット6の上端部には、作業用部材の吊り上げ等を行うサブブーム装置1
8が設けられている。
作業台8には上部ブーム操作装置10が設けられている。上部ブーム操作装置10には
、旋回台4やブーム5の作動操作を行う操作レバーや各種の操作スイッチ等が設けられて
いる。このため、高所作業車1では、作業台8に搭乗した作業者が上部ブーム操作装置1
0を操作して、旋回台4の旋回作動、ブーム5の起伏および伸縮作動、作業台8の首振り
作動等を行わせて、作業台8を所望の高所位置に移動させることができるようになってい
る。
このように構成される高所作業車1では、ブーム5を旋回や伸長させて作業台8を移動
させたとき、あるいは、サブブーム装置18により重量物を吊り上げたときに、ブーム5
を腕として車両を転倒させようとする転倒モーメントが作用する。そこで、この転倒モー
メントに抗して車体2を安定支持させるため、車体2にアウトリガジャッキ9が設けられ
ている。アウトリガジャッキ9は、前輪3aの後方で且つ後輪3bの前方に設けられた左
右一対の前側アウトリガジャッキ9Fと、後輪3bの後方に設けられた左右一対の後側ア
ウトリガジャッキ9Rとから構成される。
例示するアウトリガジャッキ9のそれぞれは、いわゆるH型のものであり、筒状のアウ
トリガボックスに内蔵されたスライドシリンダ(図示せず)によりアウトリガ内箱の側端
に設けられたジャッキを車体2の左右に拡縮可能に構成されている。アウトリガジャッキ
9は、上下に延びる縦長箱状のアウタポスト9aと、アウタポスト9aに入れ子式に嵌挿
されて上下に摺動自在なインナポスト9bと、これらのポスト間に内蔵されたジャッキシ
リンダ54とを有して構成されている。アウトリガジャッキ9は、ジャッキシリンダ54
を伸長作動させることにより、アウタポスト9aに対してインナポスト9bを下方に張り
出させ、インナポスト9bの下端部に設けられた接地板9cを路面に接地させて車体2を
持ち上げ支持可能に構成されている。以下の説明においては、前側アウトリガジャッキ9
Fに内蔵されたジャッキシリンダを前側ジャッキシリンダ54Fと、後側アウトリガジャ
ッキ9Rに内蔵されたジャッキシリンダを後側ジャッキシリンダ54Rとそれぞれ称する
。このアウトリガジャッキ9の作動操作を行うジャッキ操作装置20が、車体2後部に設
けられている。
ジャッキ操作装置20は、図2に示すように、車体2左側の前側アウトリガジャッキ9
Fの作動操作を行うための左前用切換スイッチ24と、車体2左側の後側アウトリガジャ
ッキ9Rの作動操作を行うための左後用切換スイッチ25と、車体2右側の後側アウトリ
ガジャッキ9Rの作動操作を行うための右後用切換スイッチ26と、車体2右側の前側ア
ウトリガジャッキ9Fの作動操作を行うための右前用切換スイッチ27と、伸縮作動スイ
ッチ28とから構成される。なお、車体2後部におけるジャッキ操作装置20の上方には
、旋回台4やブーム5の作動操作を行うための操作スイッチ等からなる下部ブーム操作装
置29が設けられている。
例えば左前用切換スイッチ24を車体前方側へ倒すと、車体2左側の前側アウトリガジ
ャッキ9Fのアウトリガの作動を許容する状態となり、この状態で伸縮作動スイッチ28
を車体前方側へ倒すとアウトリガが車体2側方に伸長作動され、車体後方側へ倒すとアウ
トリガが側方に縮小作動される。一方で、左前用切換スイッチ24を車体後方側へ倒すと
、車体2左側の前側アウトリガジャッキ9Fのインナポスト9bの作動を許容する状態と
なり、この状態で伸縮作動スイッチ28を車体前方側へ倒すとインナポスト9bが下方に
張り出され、車体後方側へ倒すとインナポスト9bが上昇してアウタポスト9a内に格納
される。これと同様に、左後用切換スイッチ25と伸縮作動スイッチ28とを組み合わせ
て操作すれば車体2左側の後側アウトリガジャッキ9Rを作動させることができ、右後用
切換スイッチ26と伸縮作動スイッチ28とを組み合わせて操作すれば車体2右側の後側
アウトリガジャッキ9Rを作動させることができ、右前用切換スイッチ27と伸縮作動ス
イッチ28とを組み合わせて操作すれば車体2右側の前側アウトリガジャッキ9Fを作動
させることができる。
図1に戻り、車体2には、旋回台4、ブーム5、作業台8およびアウトリガジャッキ9
等の作動を制御するコントローラ30と、旋回モータ51、起伏シリンダ52、伸縮シリ
ンダ53およびジャッキシリンダ54等(以下、まとめてアクチュエータ50と称する)
に作動油を供給する油圧ユニット40とが設けられている。図4には高所作業車1の制御
系統のブロック図を示しており、図4においては旋回モータ51、起伏シリンダ52およ
び伸縮シリンダ53をまとめて図示している。
コントローラ30は、図4に示すように、上部ブーム操作装置10、ジャッキ操作装置
20および下部ブーム操作装置29からの操作信号に基づいて、油圧ユニット40に作動
信号を出力するように構成される。油圧ユニット40は、パワーテイクオフ機構(図示せ
ず)により取り出されたエンジンEの動力により駆動されて作動油を吐出する油圧ポンプ
41と、油圧ポンプ41から吐出される作動油をアクチュエータ50に供給する制御を行
う制御バルブユニット42とから構成される。制御バルブユニット42は、前側ジャッキ
シリンダ54Fへの作動油の給排制御を行う第1制御バルブV1、後側ジャッキシリンダ
54Rへの作動油の給排制御を行う第2制御バルブV2、旋回モータ51等への作動油の
給排制御を行う第3制御バルブV3とを備えて構成される。制御バルブユニット42は、
コントローラ30からの作動信号に基づいてアクチュエータ50に供給する作動油を供給
方向および供給量を制御して、アクチュエータ50の作動を制御するようになっている。
ここで、高所作業車1の制動装置60について、図3および図4を参照しながら説明す
る。制動装置60は、図3に示すように、運転キャブ2a内に設けられたブレーキペダル
61と、ブレーキペダル61に対する踏込操作に応じて各前輪3aおよび各後輪3bを制
動する前輪制動部62a,62aおよび後輪制動部62b,62bと、コントローラ30
からの作動信号を受けて各前輪制動部62aおよび各後輪制動部62bを作動させて各前
輪3aおよび各後輪3bを制動させる制動アクチュエータ63とを備えて構成される。高
所作業車1を走行移動させる際には、運転キャブ2aに搭乗した運転者によって運転操作
が行われ、この運転者によるブレーキペダル61の踏込操作に応じて各前輪3aおよび各
後輪3bが制動される。このときに、例えば運転者が判断を誤ってブレーキペダル61の
踏込操作が遅れると、進行方向前方に位置する物体(例えば、別の車両等)に接近して衝
突する虞がある。このような事態を回避するために、高所作業車1には自動制動装置70
が搭載されている。
自動制動装置70は、図3および図4に示すように、運転キャブ2a内に前方に向けて
配設されて車両前方の画像を撮像する前方カメラ71と、車体2後部に後方に向けて配設
されて車両後方の画像を撮像する後方カメラ72と、各カメラ71,72からの画像デー
タが入力されるコントローラ30と、制動アクチュエータ63とを備えて構成される。コ
ントローラ30は、前方カメラ71からの画像データを基にして車両前方の所定範囲内に
位置する物体と車体2前端部との距離Dを算出するとともに、後方カメラ72からの画像
データを基にして車両後方の所定範囲内に位置する物体と車体2後端部との距離Dを算出
する。そして、この距離Dを基にして当該物体に衝突する虞があると判断した場合に、制
動アクチュエータ63に作動信号を出力する制御を行う。この制御により、運転者が判断
を誤ってブレーキペダル61の踏込操作が遅れた場合であっても、各前輪3aおよび各後
輪3bを自動で制動させて進行方向前方に位置する物体との衝突を防止できるようになっ
ている(詳細は後述)。なお、上記所定範囲は、制動作動により停止するまでの間に車両
が走行する範囲を含むように設定される。
図4に示すように、コントローラ30はメモリ31を備えており、このメモリ31には
、走行時に読み出されて実行される走行時自動制動プログラムと、アウトリガジャッキ9
を作動させるときに読み出されて実行される作業時自動制動プログラムとが記憶されてい
る。上記走行時自動制動プログラムには、進行方向に位置する物体に対して衝突する虞が
あるか否かの判断基準となる基準距離D1が設定されているが、制動作動させて停止させ
るまでの走行距離は走行速度に応じて異なるので、上記基準距離D1は走行速度に応じて
設定されることが好ましい。
以上、高所作業車1の全体構成について説明した。この高所作業車1を用いて高所作業
を行うときには、通常、高所作業車1を走行させて作業現場に移動させた後、まず、転倒
モーメントに抗して車体2を安定させるためにアウトリガジャッキ9により車体2を持上
げ支持させる。その後で、ブーム5等を作動させて作業者が搭乗する作業台8を所望高所
に移動させて高所作業を行う。以下においては、このように走行移動およびアウトリガジ
ャッキ9を作動させるときの自動制動装置70による制御について説明する。
まず、高所作業車1を走行移動させるときの自動制動装置70の制御について説明する
。走行時には、シフトレバー(図示せず)が前進ポジションまたは後進ポジションに操作
され、このポジションに対応する信号がコントローラ30に入力される。コントローラ3
0はこの信号を検出すると、メモリ31に記憶された走行時自動制動プログラムを読み出
して実行する。走行時自動制動プログラムが実行されると、まず、前方カメラ71および
後方カメラ72の画像データを基にして、車両前方および後方の所定範囲内に位置する物
体との距離Dが算出される。続いて、算出された距離Dと走行時自動制動プログラムに設
定された基準距離D1とを比較し、D>D1の場合には物体に対して十分に離れていて衝
突の虞がないとして制動アクチュエータ63に作動信号を出力せず、一方、D<D1の場
合には物体に接近していて衝突の虞があるとして制動アクチュエータ63に作動信号を出
力する制御を行う。コントローラ30から制動アクチュエータ63に作動信号が出力され
ると、各前輪制動部62aおよび各後輪制動部62bの作動により高所作業車1が制動さ
れて、物体との衝突が自動で回避される。
なお、上述のように、コントローラ30において常時車両前方および後方の所定範囲内
に位置する物体との距離Dを算出する制御に代えて、前進ポジションに対応する信号が入
力される場合には、前方カメラ71からの画像データに基づいて算出された距離Dと基準
距離D1とを比較し、一方、後進ポジションに対応する信号が入力される場合には、後方
カメラ72からの画像データに基づいて算出された距離Dと基準距離D1とを比較する制
御も可能である。この制御によれば、コントローラ30における演算負担を軽減しつつ物
体との衝突を回避できる。
次に、高所作業車1を作業現場に移動させた後、アウトリガジャッキ9により車体2を
持上げ支持させるときの自動制動装置70の制御について説明する。このとき、高所作業
車1が意図せず移動することを阻止するため、駐車ブレーキにより後輪3bを制動してお
き、この状態でジャッキ操作装置20のスイッチ24〜28を選択的に操作して必要に応
じてアウトリガの側方張出を行い、まず前側アウトリガジャッキ9Fにより車体2前部を
持上げ支持させ、次に後側アウトリガジャッキ9Rにより車体2後部を持上げ支持させる
。この手順に従えば、駐車ブレーキにより制動された後輪3bを接地させて前後方向への
意図しない移動を阻止しつつ、車体2を持上げ支持することができる。
しかし、スイッチ24〜28への操作順序を誤って、前側アウトリガジャッキ9Fによ
り車体2前部を持上げ支持させる前に、後側アウトリガジャッキ9Rにより車体2後部を
持上げ支持させると、制動された後輪3bが路面から離れて制動されていない前輪3aが
接地した状態となり、意図しない移動が生じる虞がある。なお、前輪3aが接地した状態
で、後側アウトリガジャッキ9Rにより車体2後部を持ち上げるとき、例えば路面の傾斜
によっては、後輪3bが接地していても、後輪3bに作用する接地反力が車両の意図しな
い移動を阻止可能な接地反力に満たない状態になって、意図しない移動が生じることがあ
り得る。
例えば図5(a)のように、後側下がりの傾斜地に停車させた場合にジャッキ操作を誤
ると、車体2後方に位置してスイッチ24〜28を選択的に操作する作業者Mに向かって
高所作業車1が移動する虞がある。このとき、スイッチ24〜28を選択的に操作して、
左右一対の後側アウトリガジャッキ9Rを縮小作動(インナポスト9bを上昇させてアウ
タポスト9a内に嵌挿)させて後輪3bを接地させれば、後輪3bに作用する制動力を利
用して高所作業車1の意図しない移動を阻止することができる。しかし、高所作業車1が
意図しない移動を始めるという緊急事態が発生したときには、作業者Mに焦りが生じたり
するので、素早く且つ的確にスイッチ24〜28を選択して操作し、左右の後側アウトリ
ガジャッキ9Rを速やかに縮小作動させることが困難な場合が多い。そこで、高所作業車
1においては、上述した自動制動装置70を利用して、ジャッキ操作時に高所作業車1が
作業者Mに衝突するのを自動で防止できる構成になっている。以下、この構成について説
明する。
ジャッキ操作装置20が操作されると、コントローラ30は、ジャッキ操作装置20か
ら入力される操作信号に基づいて、メモリ31に記憶された作業時自動制動プログラムを
読み出して実行する。ここで読み出されて実行される作業時自動制動プログラムは、車体
2後部に位置してジャッキ操作装置20を操作する作業者Mが距離Dを基にして検出され
、且つこの作業者Mと車両との距離Dが一定の場合には制動アクチュエータ63に作動信
号を出力せず、一方、車体2後部に位置してジャッキ操作装置20を操作する作業者Mが
距離Dを基にして検出され、且つこの作業者Mと車両との距離Dが変化する場合には制動
アクチュエータ63に作動信号を出力するように設定されている。
この作業時自動制動プログラムが実行されると、まず、前方カメラ71および後方カメ
ラ72の画像データを基にして、車両前方および後方の所定範囲内に位置する物体(作業
者M)との距離Dが算出される。ここで、作業時自動制動プログラムには、ジャッキ操作
装置20を操作する作業者Mと車両との距離D2が予め設定されており、距離D2の位置
の物体の有無を検出することで、作業者Mが検出される。例えば図5(a)の場合、コン
トローラ30において、後方カメラ72の画像データを基にして距離D2の位置に物体が
存在することが検出され、これに基づいてジャッキ操作装置20を操作する作業者Mが検
出される。なお、作業時自動制動プログラムに設定される所定範囲は、走行時自動制動プ
ログラムに設定される所定範囲よりも狭く、例えばジャッキ操作装置20を操作する作業
者Mを検出できるように設定される。
ジャッキ操作時に高所作業車1が停止していれば、コントローラ30において、車体2
と作業者Mとの前後方向における距離Dは一定値として算出され、この場合にはアクチュ
エータ63に作動信号を出力しない制御を行う。一方、高所作業車1が意図せず前後に向
けて移動すると、車体2と作業者Mとの距離Dは時間経過に伴って変化する値として算出
され、この場合には制動アクチュエータ63に作動信号を出力する制御を行う。これによ
り、ジャッキ操作の手順を誤って高所作業車1が意図せず前後に向けて移動する場合に、
各前輪制動部62aおよび後輪制動部62bにより各前輪3aおよび各後輪3bが制動さ
れて高所作業車1が自動で停止されるので、作業者Mに車体2が衝突するのを回避して安
全性を確保することができる。
なお、上述のように、車両前方に位置する物体との距離と、車両後方に位置する物体と
の距離とを同時に算出する制御に代えて、水平面に対する車体2の前後方向における傾き
を検出する傾斜検出器73(図4参照)を車体2に設けて、この傾斜検出器73から出力
される検出信号に基づいて、前方に位置する物体との距離および後方に位置する物体との
距離を切り替えて算出するようにしても良い。すなわち、傾斜検出器73から前側下がり
の検出信号が出力される場合には、車両前方に位置する物体と車体2前端部との距離Dを
算出し、一方、傾斜検出器73から後側下がりの検出信号が出力される場合には、車両後
方に位置する物体と車体2後端部との距離Dを算出する。ジャッキにより車体2を持ち上
げ支持させる場合には、車体2の傾斜(路面の傾斜)に沿って意図せず移動するので、傾
斜下側のカメラで撮像して得られた画像データを基にして距離Dを算出するようにすれば
、コントローラ30における演算負担を軽減しつつ作業者Mへの衝突を回避できる。
この傾斜検出器73の検出信号に基づいた制御について、図5(a)を参照して説明す
る。図5(a)には、高所作業車1を後側下がりの状態で傾斜路面に停車させた後、後側
アウトリガジャッキ9Rにより車体2が略水平になるように持上げ支持された状態を示し
ている。ここで、後側アウトリガジャッキ9Rにより車体2を略水平に持上げ支持する途
中では、車体2は後側下がりとなって傾斜しており、この後側下がりに対応する検出信号
が傾斜検出器73からコントローラ30に出力される。コントローラ30はこの検出信号
を受けて、後方カメラ72により撮像して得られた画像データを基にして車両後方に位置
する物体(作業者M)と車体2後端部との距離Dを算出する。そして、コントローラ30
により、この距離Dが一定か否かに基づいて制動アクチュエータ63の作動が制御されて
、意図しない移動が阻止される。
以上、アウトリガジャッキ9により車体2を持上げ支持させる場合の自動制動装置70
bによる制御について説明した。ところで、高所作業が終了してアウトリガジャッキ9を
縮小作動させて持ち上げ支持された車体2を降ろす場合も、スイッチ24〜28への操作
順序を誤ると車両が意図せず移動する場合がある。例えば図5(b)に示すように、持ち
上げ支持された車体2を降ろす場合に、後側アウトリガジャッキ9Rを縮小作動させて後
輪3bを接地させる前に、前側アウトリガジャッキ9Fを縮小作動させて前輪3aを接地
させると、制動されていない前輪3aが接地した状態となり、傾斜路面下方に向かって車
両が意図せず移動することがある。この場合も、上述した車体2を持上げ支持させる場合
と同様にして自動制動装置70により各前輪3aおよび各後輪3bが自動で制動されて、
意図しない移動が阻止される。
上述の実施形態において、走行時における物体と車両との距離に比べて、ジャッキ操作
時におけるジャッキ操作装置20を操作する作業者Mと車両との距離は短いため、特に作
業時においては、意図しない移動が発生した場合には即座に車両を制動させて停止させな
いと作業者Mに車両が衝突する虞がある。このため、走行時自動制動プログラムにおける
物体の検出精度(距離Dの算出精度もしくは検出感度)に対して、作業時自動制動プログ
ラムにおける物体の検出精度(距離Dの算出精度もしくは検出感度)が高く設定された構
成が好ましい。
上述の実施形態では、ジャッキ作動時において、算出される距離Dが一定か否かに基づ
いて制動アクチュエータ63を制御する構成を例示して説明したが、これに代えて以下の
ような制御も可能である。すなわち、ジャッキ操作装置20から操作信号が入力されたと
きに、コントローラ30から制動アクチュエータ63に作動信号を出力して各前輪3aお
よび各後輪3bを制動させるようにしても良い。この制御によれば、常に各前輪3aおよ
び各後輪3bが制動された状態でアウトリガジャッキ9を作動させることができるので、
ジャッキ作動時の意図しない移動を確実に防止できる。
また、ジャッキ操作装置20からの操作信号に基づいて自動制動装置70を作動させて
、車体2後方の距離Dの位置にジャッキ操作装置20を操作する作業者Mが居ることが検
出されるときに、コントローラ30から制動アクチュエータ63に作動信号を出力して各
前輪3aおよび各後輪3bを制動させるようにしても良い。この制御によれば、車体2後
方に位置してジャッキ操作装置20を操作する作業者Mが居る場合に、一律に各前輪3a
および各後輪3bが制動されるので、ジャッキ操作装置20を操作する作業者Mに車両が
衝突するのを防止できる。
さらには、ジャッキ操作装置20からの操作信号に基づいて自動制動装置70を作動さ
せて、車体2前方または後方に物体が位置することが検出されるときに、コントローラ3
0から制動アクチュエータ63に作動信号を出力して各前輪3aおよび各後輪3bを制動
させるようにしても良い。この制御によれば、車体2前方または後方に物体が位置する場
合に、一律に各前輪3aおよび各後輪3bが制動されるので、車両が意図しない移動をし
て走行方向に位置する物体に衝突するのを防止できる。
また、作業時自動制動プログラムに、物体に対して衝突する虞があるか否かの判断基準
となる基準距離D3(<D1)を予め設定しておき、算出される距離Dと基準距離D3と
の比較結果に基づいて、コントローラ30から制動アクチュエータ63に作動信号を出力
して各前輪3aおよび各後輪3bを制動させるようにしても良い。具体的には、D>D3
の場合には衝突の虞がないとして制動アクチュエータ63に作動信号を出力せず、一方、
D<D3の場合には衝突の虞があるとして制動アクチュエータ63に作動信号を出力する
制御を行う。この制御によれば、走行移動時とジャッキ作動時とで制御形態を統一してプ
ログラムをシンプルにすることができる。なお、基準距離D3は、停止時の基準距離D1
よりも短い距離に設定される。また、基準距離D3として、上述したジャッキ操作装置2
0を操作する作業者Mと車両との距離D2を用いても良い。
上述の実施形態においては、車両の前後を前方カメラ71および後方カメラ72により
撮像する構成を例示して説明したが、カメラ71,72に代えて例えばレーダーや超音波
センサー等を用いて車両に対する物体の相対位置もしくは車両との距離を検出し、検出さ
れた相対位置もしくは距離に基づいて自動で制動させる制御も可能である。
上述の実施形態では傾斜検出器73を用いる例について説明したが、高所作業車1にブ
ーム5の起伏角を水平面に対する角度として検出する起伏角検出器が搭載されている場合
には、この起伏角検出器を傾斜検出器73として用いることも可能である。この構成の場
合、水平路面に停車してブーム5を格納させたときのブーム5の起伏角度を予め記憶させ
ておき、この記憶された起伏角度との差に基づいて車体2の傾きを検出できる。
上述の実施形態においては、ジャッキ操作装置20からの操作信号に基づいてコントロ
ーラ30により制御バルブユニット42を作動させる構成に本発明を適用した例について
説明したが、例えば傾動操作可能なジャッキ操作レバーと制御バルブ(バルブスプール)
とを機械的に連結し、レバー操作に応じてバルブスプールを直接作動させる構成にも本発
明を適用可能である。
上述の高所作業車1において、図3に示すように、車体2の後部にジャッキ操作装置2
0を開閉自在に覆う操作装置カバー80を設けた構成も好ましい。操作装置カバー80は
、揺動軸81を中心として上下に揺動自在に設けられており、下方に揺動されてジャッキ
操作装置20を覆い(図3に示す閉鎖位置82)、一方、上方に揺動されて後方カメラ7
2と前後に対向する(図3に2点鎖線で示す開放位置83)ようになっている。このため
、ジャッキ操作装置20に対して操作を行う際、当該操作の前に操作装置カバー80が閉
鎖位置82から開放位置83に揺動されて、開放位置83に位置した操作装置カバー80
が後方カメラ72により撮像される。そして、この操作装置カバー80と車体2後端部と
の距離Dが算出されるが、操作装置カバー80は車体2に設けられているので、上記距離
Dに基づいて衝突の虞がある物体が存在すると判断されて、各前輪3aおよび各後輪3b
が自動で制動される。すなわち、開放位置83に位置した操作装置カバー80が後方カメ
ラ72により撮像されるように構成することで、作業者にジャッキ操作装置20を操作す
る意図があることを検出して前輪3aおよび後輪3bを制動させ、ジャッキ作動時の意図
しない移動を防止できる。
また、以下のように、ジャッキ操作に関連して各前輪3aおよび各後輪3bを制動させ
る構成も可能である。高所作業車は、パワーテイクオフ機構をオン操作してエンジンEの
回転駆動力を取り出して油圧ポンプ41に伝達させ、アウトリガジャッキ9を作動させる
油圧装置に油圧を供給するようになっている。そして、この状態でジャッキ操作装置20
を操作することにより、アウトリガジャッキ9を作動させることができるようになってい
る。そこで、コントローラ30においてパワーテイクオフ機構がオン操作されたことが検
出されたときに、各前輪3aおよび各後輪3bを制動させるようにしても良い。
1 高所作業車
3a 前輪(車輪)
3b 後輪(車輪)
9 アウトリガジャッキ(ジャッキ)
20 ジャッキ操作装置(ジャッキ操作手段)
30 コントローラ(物体検出手段、制動制御手段)
62a 前輪制動部(制動手段)
62b 後輪制動部(制動手段)
63 制動アクチュエータ(制動手段)
71 前方カメラ(物体検出手段)
72 後方カメラ(物体検出手段)
73 傾斜検出器(傾斜状態検出手段)
80 操作装置カバー(カバー部材)

Claims (7)

  1. 車輪を備えて走行可能な車両と、
    前記車両に設けられて、下方への伸長作動により下端部を接地させて前記車両を支持す
    るジャッキと、
    前記車両に設けられて、前記ジャッキを伸縮作動させる操作を行うジャッキ操作手段と

    前記車両に対して前方および後方の少なくともいずれかの所定範囲に位置する物体を検
    出する物体検出手段と、
    前記車輪を制動する制動手段と、
    前記ジャッキ操作手段が操作されているときに、前記物体検出手段により前記所定範囲
    に位置する物体が検出された場合に前記制動手段により前記車輪を制動させる制御を行う
    制動制御手段とを備えたことを特徴とする高所作業車。
  2. 前記物体検出手段は、前記車両が前記前方もしくは前記後方に向けて走行するときにも
    、前記所定範囲に位置する物体を検出するように構成されており、
    前記制動制御手段は、前記車両が前記前方もしくは前記後方に向けて走行しているとき
    、前記物体検出手段により前記所定範囲に位置する物体が検出された場合に前記制動手段
    により前記車輪を制動させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の高所作業車。
  3. 前記物体検出手段は、前記ジャッキ操作手段が操作されるときの前記所定範囲を、前記
    車両が前記前方もしくは前記後方に向けて走行するときの前記所定範囲よりも狭くなるよ
    うに設定することを特徴とする請求項2に記載の高所作業車。
  4. 前記物体検出手段は、前記車両が前記前方もしくは前記後方に向けて走行しているとき
    の前記所定範囲に位置する物体の検出感度よりも高い検出感度によって、前記ジャッキ操
    作手段が操作されているときに前記所定範囲に位置する物体を検出するように構成された
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の高所作業車。
  5. 前記車両の前後方向における傾斜状態を検出する傾斜状態検出手段を備え、
    前記物体検出手段は、前記車両の前方の前記所定範囲に位置する物体を検出する前方物
    体検出手段と、前記車両の後方の前記所定範囲に位置する物体を検出する後方物体検出手
    段とを備えて構成され、
    前記制動制御手段は、前記ジャッキ操作手段が操作されているとき、前記傾斜状態検出
    手段により前記車両が前側下がりの傾斜状態であることが検出された場合には前記前方物
    体検出手段による検出結果に基づいて前記制動手段の制御を行い、前記傾斜状態検出手段
    により前記車両が後側下がりの傾斜状態であることが検出された場合には前記後方物体検
    出手段による検出結果に基づいて前記制動手段の制御を行うように構成されたことを特徴
    とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の高所作業車。
  6. 前記車両に設けられて、前記ジャッキ操作手段を開閉自在に覆うカバー部材を備え、
    前記カバー部材が、開放されて開放位置に位置するときに前記物体検出手段により前記
    所定範囲に位置する物体として検出されるように設けられたことを特徴とする請求項1〜
    5のいずれか一項に記載の高所作業車。
  7. 車輪を備えて走行可能な車両と、
    前記車両に設けられて、下方への伸長作動により下端部を接地させて前記車両を支持す
    るジャッキと、
    前記車両に設けられて、前記ジャッキを伸縮作動させる操作を行うジャッキ操作手段と

    前記車輪を制動する制動手段と、
    前記ジャッキ操作手段が操作されたときに、前記制動手段により前記車輪を制動させる
    制御を行う制動制御手段とを備えたことを特徴とする高所作業車。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101667569B1 (ko) * 2016-01-13 2016-10-19 주식회사 에스오티시스템즈 사고 방지를 위한 고소작업장치 및 상기 고소작업장치의 동작방법
KR101695723B1 (ko) * 2015-09-24 2017-01-12 주식회사 에스오티시스템즈 사고 방지를 위한 고소작업장치 및 상기 고소작업장치의 동작방법
CN114127370A (zh) * 2019-09-30 2022-03-01 株式会社小松制作所 作业机械以及作业机械的控制方法

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