JP2019193622A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】煩わしさなく下手側回転軸の外方側を覆う状態で装着することが可能なものでありながら、長期にわたり良好な搬送処理を行えるようにすることが望まれていた。【解決手段】穀稈搬送装置11に、横向きの下手側回転軸19に間隔をあけて設けられた左右の下手側輪体22と、上手側回転軸に設けられた上手側輪体と、にわたって左右の無端回動体が巻回され、左右の下手側輪体22同士の間に筒状の巻付き防止カバー29が備えられ、巻付き防止カバー29は、下手側回転軸19の軸芯方向に沿って分割された二つの分割カバー体29A,29Bにて構成され、二つの分割カバー体29A,29Bは重複部52を有するように差し込まれており、正面視において、穀稈搬入口35のうちで扱胴9の回転方向上手側に他方側の分割カバー体29Bが位置し、扱胴9の回転方向下手側に一方側の分割カバー体29Aが位置している。【選択図】図5

Description

本発明は、刈取部にて刈取られた刈取穀稈の全稈を後方に向けて搬送する穀稈搬送装置が備えられているコンバインに関する。
コンバインの穀稈搬送装置は、搬送方向下手側に位置する横向きの駆動軸(下手側回転軸の一例)に備えられた左右の駆動スプロケット(下手側輪体の一例)と、搬送方向上手側に位置する横向きの上手側回転軸に備えられた上手側輪体と、にわたって左右の無端回動チェーン(無端回動体に相当)が巻回され、左右の無端回動チェーンにわたって複数の搬送部材が架設支持されている。そして、駆動軸に刈取穀稈が巻き付くのを防止するために、左右の駆動スプロケットの間において、駆動軸を覆う巻付き防止カバーが備えられている。
そして、巻付き防止カバーは、合成樹脂にて構成され、左右の駆動スプロケットに亘って延びる幅広の内側カバー体と、その内側カバー体における軸芯方向両側箇所にて外挿される幅狭の外側カバー体とを備えている。内側カバー体と外側カバー体は夫々、軸芯方向に沿ってスリットが形成され、径方向外方側から回転軸を囲うように装着可能に設けられ、回転軸の外周側に装着された状態でスリットや内外カバー体同士の隙間等をコーティング材にて塞ぐように構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−139384号公報
上記従来構成では、巻付き防止カバーが、左右の駆動スプロケット(下手側輪体)により挟まれた箇所において、煩わしさなく容易に駆動軸の外方側を覆う状態で装着することが可能であるとともに、左右の駆動スプロケットの近くにおいては、変形し難いように剛性を高めることができるようにしたものである。
しかし、上記従来構成では、スリットが形成されているので、巻付き防止カバーの剛性が低くなり、搬送される刈取穀稈により押圧力を受けて、巻付き防止カバーが変形するおそれがあり、スリットの間にワラ屑が挟まりこんで滞留するおそれが大であり、短期間の使用によってワラ屑が堆積して良好な搬送処理が行えなくなる等の不利な面があった。
そこで、穀稈搬送装置において、左右の下手側輪体により挟まれた箇所において、煩わしさなく下手側回転軸の外方側を覆う状態で装着することが可能なものでありながら、長期にわたり良好な搬送処理を行えるようにすることが望まれていた。
本発明に係るコンバインの特徴構成は、機体前部に設けられた刈取部と、前記刈取部の後部に接続され且つ前記刈取部にて刈取られた刈取穀稈の全稈を後方に向けて搬送する穀稈搬送装置と、前記穀稈搬送装置によって搬送される刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置とが備えられ、前記脱穀装置に、機体前後方向に沿う軸芯周りで回転駆動される扱胴が備えられ、前記穀稈搬送装置に、穀稈搬送用の搬送ケースと、前記搬送ケースの搬送方向下手側に架設された横向きの下手側回転軸と、前記下手側回転軸の軸芯方向に間隔をあけて前記下手側回転軸に設けられた左右の下手側輪体と、前記搬送ケースの搬送方向上手側に架設された横向きの上手側回転軸と、前記上手側回転軸に設けられた上手側輪体と、前記下手側輪体と前記上手側輪体とにわたって巻回されるとともに左右方向に間隔をあけて設けられた左右の無端回動体と、搬送方向において間隔をあけた状態で、前記左右の無端回動体にわたって横向きに架設される複数の搬送部材と、左右の下手側輪体同士の間において前記下手側回転軸に外挿される筒状の巻付き防止カバーとが備えられ、前記脱穀装置の前壁部に、正面視で前記扱胴の下部に対応する位置に穀稈搬入口が形成され、前記穀稈搬送装置は前記穀稈搬入口に接続され、前記巻付き防止カバーは、前記下手側回転軸の軸芯方向に沿って分割された二つの分割カバー体にて構成され、且つ、前記二つの分割カバー体のうちの一方側の分割カバー体は、前記二つの分割カバー体のうちの他方側の分割カバー体の端部に、重複部を有するように差し込まれており、前記巻付き防止カバーは、正面視において、前記扱胴の回転方向上手側に前記他方側の分割カバー体が位置し、前記扱胴の回転方向下手側に前記一方側の分割カバー体が位置する状態で備えられている点にある。
本発明によれば、巻付き防止カバーは、二つの分割カバー体からなり、一方側の分割カバー体が他方側の分割カバー体の端部に重複部を有するように差し込まれて構成される。
このような構成の巻付き防止カバーは、円筒形状にして剛性を高めることが可能である。
又、二つの分割カバー体の重なり合う範囲を変更することで、左右方向両側端部までの長さが変化するので、例えば、重なり合う範囲を広くした状態で、左右の下手側輪体の間において下手側輪体から離間した状態で下手側回転軸の外周部に位置させておき、組付けるときに、重なり合う範囲が狭くなるように引き延ばして左右の下手側輪体に近づけた状態で設置することが可能である。
穀稈搬送装置によって搬送された刈取穀稈は、脱穀装置の前壁部に正面視で扱胴の下部に対応する位置に形成された穀稈搬入口を通して脱穀装置に供給される。正面視において、穀稈搬入口を目視した場合、扱胴は穀稈搬入口の左右方向一方側箇所から左右方向他方側箇所に向けて回転する状態となる。
そして、巻付き防止カバーは、正面視において、扱胴の回転方向上手側に大径側の他方側の分割カバー体が位置し、扱胴の回転方向下手側に小径の一方側の分割カバー体が位置する。その結果、扱胴の回転に伴って搬送される刈取穀稈が、大径側の分割カバー体の外表面から小径側の分割カバー体の外表面に向けて案内されるので、重なり合う箇所の隙間にワラ屑が入り込むおそれが少ない。
従って、左右の下手側輪体により挟まれた箇所において、煩わしさなく下手側回転軸の外方側を覆う状態で、巻付き防止カバーを装着することが可能なものでありながら、ワラ屑の詰まり等に起因して、巻付き防止カバーに刈取穀稈が巻き付いて堆積するおそれが少なくなり、長期にわたり良好な搬送処理を行えるようにすることが可能となった。
本発明においては、前記重複部は、正面視において、前記左右の前記下手側輪体同士の間の左右中央位置よりも、前記穀稈搬入口における前記扱胴の回転方向上手側に偏倚した箇所に位置していると好適である。
脱穀装置の内部では、回転する扱胴によって刈取穀稈が連れ持ち状態で回転しており、穀稈搬入口における扱胴の回転方向下手側箇所では、穀粒搬送装置により搬送される刈取穀稈と、扱胴によって連れ持ち状態で搬送される刈取穀稈とが合流するので、扱胴の回転方向上手側箇所に比べて、多量の刈取穀稈が存在する。しかし、本構成によれば、重複部が、扱胴の回転方向上手側に偏倚した箇所に位置するので、扱胴の回転方向下手側箇所に位置する場合に比べて、重複部によって搬送される刈取穀稈の移送が妨げられるおそれは少なく、良好な搬送処理を行い易い。
本発明においては、前記一方側の分割カバー体と前記他方側の分割カバー体とを径方向に貫通して固定する締結具が備えられ、前記締結具は、正面視において、前記重複部の左右中央位置よりも、前記穀稈搬入口における前記扱胴の回転方向上手側に偏倚した箇所に位置していると好適である。
本構成によれば、2つの分割カバー体が締結具によって固定される。締結具は径方向に貫通する状態で設けられるので、例えば、コーティング材等によって接続するものに比べて、2つの分割カバー体同士を強固に連結することができる。
そして、締結具は、穀稈搬入口のうちで、刈取穀稈が少ないことが想定される重複部の左右中央位置よりも扱胴の回転方向上手側に偏倚した箇所に位置しているので、扱胴の回転方向下手側に位置する場合に比べて、刈取穀稈が接触して引っ掛かり滞留するおそれが少ない。
本発明においては、前記締結具は、前記巻付き防止カバーの周方向に間隔をあけて複数備えられていると好適である。
本構成によれば、2つの分割カバー体が周方向に間隔をあけて複数箇所にて締結具により強固に連結される。例えば、軸芯と直交する方向に沿って刈取穀稈による荷重が掛かる場合であっても、1箇所だけで締結具により連結するものに比べて、2つの分割カバー体が刈取穀稈の荷重により変形するおそれが少なく、良好な搬送処理を継続して行うことが可能となる。
本発明においては、前記刈取部は、前記穀稈搬送装置の横幅よりも幅広の刈幅を有し、前記穀稈搬送装置は、正面視において、前記刈取部に対して前記穀稈搬入口における前記扱胴の回転方向上手側に対応する側に偏倚する状態で、前記刈取部に連結されていると好適である。
本構成によれば、穀稈搬送装置は、正面視において、刈取部に対して穀稈搬入口における扱胴の回転方向上手側に対応する側に偏倚している。すなわち、刈取部における穀稈搬送装置よりも前記扱胴の回転方向下手側の刈幅が、反対側すなわち前記扱胴の回転方向上手側の刈幅よりも大きくなる。その結果、穀稈搬送装置においては、扱胴の回転方向下手側の箇所が、扱胴の回転方向上手側に対応する側の箇所に比べて、多量の刈取穀稈が存在することになる。
従って、穀稈搬入口における扱胴の回転方向下手側箇所では、穀粒搬送装置により搬送される多量の刈取穀稈が存在するが、穀稈搬入口における扱胴の回転方向上手側箇所では、刈取穀稈の量は少ないので、重なり合う箇所の隙間にワラ屑が入り込み、ワラ屑の詰まり等に起因して、巻付き防止カバーに刈取穀稈が巻き付いて堆積するおそれが、より一層少ないものになる。
本発明においては、左右の前記下手側輪体夫々の左右方向内方側の側面に、前記巻付き防止カバーの形状と略同じ形状であって全周に亘って凹入する周溝が形成され、前記巻付き防止カバーは、前記一方側の分割カバー体の左右方向一方側端部が、左右方向一方側に位置する前記下手側輪体に形成された前記周溝に嵌まり込み、且つ、前記他方側の分割カバー体の左右方向他方側端部が、左右方向他方側に位置する前記下手側輪体に形成された前記周溝に嵌まり込む状態で設けられ、前記一方側の分割カバー体の一方側端部と前記他方側の分割カバー体の他方側端部が同じ外径であり、前記他方側の分割カバー体は、前記一方側の分割カバー体と重複する一方側端部の外径が前記他方側端部の外径よりも大径に形成されていると好適である。
本構成によれば、巻付き防止カバーの軸芯方向両側端部が、夫々、下手側輪体に形成された周溝に嵌まり込むのでラビリンス構造となり、巻付き防止カバーと下手側輪体と間の隙間にワラ屑等が挟み込まれることを回避できる。巻付き防止カバーの軸芯方向両側の外径が同じであるから、左右の下手側輪体として、左右で同一構成のものを共用することができる。
本発明においては、前記他方側の分割カバー体における左右方向中央位置よりも左右方向他方側に偏倚した箇所に、他方側端部が小径となるように変形された絞り部が形成されていると好適である。
本構成によれば、他方側の分割カバー体は、一方側の分割カバー体に対して外嵌される箇所は、一方側の分割カバー体よりも大径となるが、絞り部が形成されることにより他方側端部が小径となって、一方側の分割カバー体と同径になる。
従って、2つの分割カバー体が重複部を有するように差し込まれる構成としながら、巻付き防止カバーの軸芯方向両側端部を同径に形成して、左右の下手側輪体として、左右で同一構成のものを共用することが可能となる。
本発明においては、前記下手側輪体は、径方向内方側に位置して前記下手側回転軸に対して一体回転可能に外嵌装着される基端部と、前記基端部の径方向外方側に位置して外周部に前記無端回動体が巻回される巻き掛け部が備えられた輪体本体部とを備え、かつ、前記基端部が、前記輪体本体部よりも軸芯方向に突出する突出筒部を有する状態で前記輪体本体部よりも軸芯方向に幅広に形成され、前記下手側回転軸の外周面に平面部が形成され、前記基端部における前記突出筒部のうち前記平面部に対向する位置に、径方向に沿うネジ孔が形成され、前記ネジ孔を通して装着されるボルトを前記平面部に当て付けて、前記下手側輪体の軸芯方向の位置保持を行うと好適である。
本構成によれば、下手側回転軸の外周面には、下手側回転軸に回転動力を伝達するために平面部が形成されるが、その平面部を利用して、ネジ孔を通して径方向に装着されるボルトを当て付けて下手側輪体の位置保持を行う。その結果、下手側回転軸に、例えば、ボルトが径方向に入り込むための凹入部を形成する等、位置保持のための特別な穿設加工は不要であり、穿設加工によって軸強度が低下して使用に伴って早期に破損する等の不利を回避し易いものにできる。
本発明においては、前記下手側回転軸の軸芯方向一端部に位置して軸芯方向に位置固定された接当部材と、前記左右の下手側輪体のうちの一方側の下手側輪体と前記接当部材との間に設けられ、それらの間隔に相当する長さを有する第一筒部材と、前記一方側の下手側輪体と他方側の下手側輪体との間に設けられ、それらの間隔に相当する長さを有する第二筒部材と、前記他方側の下手側輪体を軸芯方向に位置固定可能な固定部材とが備えられている請求項と好適である。
本構成によれば、接当部材と一方側の下手側輪体との間隔が第一筒部材によって規制され、一方側の下手側輪体と他方側の下手側輪体との間隔が第二筒部材によって規制され、さらに、他方側の下手側輪体の軸芯方向の位置は固定部材によって規制できる。その結果、作業者が左右の下手側輪体を下手側回転軸に取り付けるような場合、煩わしい位置決め作業を行わなくても、第一筒部材、一方側の下手側輪体、第二筒部材、及び、他方側の下手側輪体を順次、嵌め込み装着するだけで位置決めを行うことができる。
コンバインの全体側面図である。 コンバインの全体平面図である。 フィーダの縦断側面図である。 フィーダ後部の横断平面図である。 脱穀装置の前部の正面図である。 組付け時のフィーダ後部の横断平面図である。 無端回動チェーンの一部切欠平面図である。 駆動スプロケットと無端回動チェーンとの係合状態を示す側面図である。 刈取部における右側端部の平面図である。 別実施形態のフィーダ後部の横断平面図である。 別実施形態のフィーダ後部における左側箇所の横断平面図である。 別実施形態のフィーダ後部における右側箇所の横断平面図である。 図12のXIII−XIII線の断面図である。
以下、本発明に係る普通型コンバインの実施形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1、2に、稲、麦、大豆などの作物を収穫対象とする普通型のコンバインが示されている。この実施形態で、コンバインの走行機体の前後方向を定義するときは、作業状態における機体進行方向に沿って定義し、機体の左右方向を定義するときは、機体進行方向視で見た状態で左右を定義する。すなわち、図1,2に符号(F)で示す方向が機体前側、図1,2に符号(B)で示す方向が機体後側である。図2に符号(L)で示す方向が機体左側、図2に符号(R)で示す方向が機体右側である。従って、機体左右方向が走行機体横幅方向に対応する。
走行機体の機体フレーム1の下部に左右一対のクローラ走行装置2を装備している。走行機体の前方側に、収穫対象の作物を収穫して後方に搬送する収穫部3が設けられている。そして、機体フレーム1上に、収穫部3から搬送される刈取穀稈を扱き処理するとともに、その扱き処理で得られた脱穀処理物を穀粒と排出物とに選別する脱穀装置4、脱穀装置4にて得られた穀粒を貯留するグレンタンク5、グレンタンク5に貯留される穀粒を機外に排出するための穀粒排出装置6、操縦者が搭乗して運転操作を行うキャビン付きの運転部7等が備えられている。コンバインは、植立穀稈の株元を切断して刈り取り、刈り取った刈取穀稈の全部を脱穀装置4に投入する全稈投入型に構成されている。
運転部7は機体前部右側に位置し、運転部7の後方にグレンタンク5が位置している。
さらに、脱穀装置4が左側に位置し、グレンタンク5が右側に位置する状態で、脱穀装置4とグレンタンク5とが左右方向に並ぶ状態で備えられている。そして、運転部7の下方側には、駆動用のエンジン8が備えられている。脱穀装置4は、機体前後方向に沿う軸芯周りで回転駆動される扱胴9を有し、脱穀装置4の前部に搬送される刈取穀稈を機体後方に送りながら扱胴9によって扱き処理する軸流型に構成されている。説明を加えると、図5に示すように、扱胴9は、正面視において時計周り(右回り方向)に回転駆動される。
図5に示すように、エンジン8からの動力が伝動ベルト30を介して、扱胴9の前部に位置する伝動ケース31内の横向き駆動軸32に伝達され、横向き駆動軸32からベベルギアケース33内のベベルギア機構(図示せず)を介して扱胴9に動力が伝達される。
収穫部3は、前部に設けられた刈取部10と、刈取部10の後部に接続され且つ刈取部10にて刈取られた刈取穀稈の全稈を後方に向けて搬送する穀稈搬送装置としてのフィーダ11を備えている。刈取部10は、収穫対象となる植立穀稈を刈り取り、刈り取った刈取穀稈を機体横幅中間部に横送り合流させる。フィーダ11は、刈取部10において合流された作物を脱穀装置4に向けて後方搬送する。これら刈取部10とフィーダ11を含む収穫部3は、機体フレーム1とフィーダ11とにわたって架設された昇降用の油圧シリンダ12が伸縮作動することで、横軸芯P1周りで昇降位置と下降位置との間で上下揺動自在に支持されている。
刈取部10は、角パイプや断面L字形のアングル材等を連結して構成される刈取フレーム13にて支持され、走行機体の最前端に設けられた左右一対のデバイダ14と、デバイダ14の後方かつ、上方に位置する掻込リール15と、デバイダ14の後方に位置する刈刃16と、刈刃16とフィーダ11との間に位置する横送りオーガ17とを備えている。
デバイダ14は、収穫対象となる植立穀稈と非刈取対象の植立穀稈とを分草する。掻込リール15は、収穫対象の植立穀稈を後方に向けて掻き込む。刈刃16は、掻込リール15により後方に掻き込まれた収穫対象の植立穀稈の株元側を切断するものであり、例えばバリカン型に構成されている。横送りオーガ17は、刈刃16による切断後の刈取穀稈を左右方向の中間側に横送りして寄せ集めて後方のフィーダ11に向けて送り出す。
図9に示すように、右側のデバイダ14の刈幅方向内方側箇所には、デバイダ14にて分草された刈取対象となる植立穀稈のうち、右側端部に位置する植立穀稈の株元側箇所を刈幅方向内方側に寄せるように案内する搬送ガイド杆34が設けられている。このように構成することで、刈刃16の右側端部の上方箇所Qが開放された状態となり、運転部7にて操縦操作している運転者が、刈刃16の位置を目視で確認することができる。
〔フィーダ〕
フィーダ11について説明する。
図3に示すように、フィーダ11に、角筒状に形成された搬送ケースとしてのフィーダケース18が備えられている。フィーダケース18内の搬送下手側箇所に、エンジン8からの動力が、図示しない中継軸を介して伝達されて駆動回転される横向きの下手側回転軸としての駆動軸19が備えられている。図4及ぶ図5に示すように、駆動軸19を回転可能に支持する支持筒部20が左右一対の支点ブラケット21を介して横軸芯P1周りで回動自在に脱穀装置4の前壁部に支持されている。フィーダケース18の左右両側の側壁18Aが支持筒部20に一体的に連結され、刈取部10を含むフィーダ11全体が横軸芯P1周りで上下揺動自在に脱穀装置4の前壁部に支持される構成となっている。
駆動軸19は、断面が六角形に形成されている。この六角形の断面形状に対して嵌り合う六角形の嵌合孔を備えた下手側輪体としての左右一対の駆動スプロケット22が、軸芯方向に沿って間隔をあけて一体回転可能に駆動軸19に外嵌装着されている。又、駆動軸19はフィーダケース18の横一側外方に突出しており、その突出部にエンジン8からの動力が伝達される。
フィーダケース18内の機体前端側箇所に、横向きの上手側回転軸としての従動軸24が、横向き軸芯周りで回転可能に架設支持されている。従動軸24に一体回転可能に上手側輪体としてのドラム型の従動輪体25が備えられている。そして、左右一対の駆動スプロケット22の夫々と従動輪体25とにわたって左右一対の無端回動チェーン26が巻回張設されている。又、左右一対の無端回動チェーン26に亘って複数の搬送部材27が所定ピッチで横架連結されている。従動輪体25の外周部には、左右一対の無端回動チェーン26の横ずれを防止する左右一対の鍔部28が一体的に備えられている。
駆動軸19に動力が伝達されて一対の無端回動チェーン26が同方向に一体的に回動することにより、刈取部10から供給された作物を、フィーダケース18内において、無端回動チェーン26の下側の移動経路と底面部18Bとの間において、搬送部材27にて掻き上げ搬送して脱穀装置4に供給する。図5に示すように、脱穀装置4の前部に、正面視において扱胴9の下部に対応する位置に穀稈搬入口35が形成されている。フィーダ11は、搬送してきた刈取穀稈を投入するように穀稈搬入口35に接続されている。
図2に示すように、刈取部10は、フィーダ11の横幅よりも幅広の刈幅を有し、且つ、フィーダ11に対して刈幅方向一方側(右側)に偏倚する状態でフィーダ11に連結されている。上述したように扱胴9は、正面視において時計周り(右回り方向)に回転駆動される。従って、刈取部10は、正面視において、フィーダ11に対して穀稈搬入口35における扱胴9の回転方向下手側に対応する側に偏倚した状態で、フィーダ11に連結されている。
図5に示すように、エンジン8からの動力は、図示しない中継軸及び入力プーリ37を介して正転動力が駆動軸19に伝達される。又、ベベルギアケース33内の図示しないベベルギア機構を通過した反転動力を、反転駆動軸38及び逆転クラッチ39を介して短時間だけ駆動軸19に伝達させることもできる。反転動力が伝達されると、フィーダ11は、逆向きに回転する逆転動作を行う。逆転動作は搬送詰まりが発生したとき等に用いられる。
無端回動チェーン26は、図7及び図8に示すように、基本的には、複数の連結ピン40によって枢支連結される状態で、幅方向両側の外側に位置する平板状の外リンク41と、内側に位置する平板状の内リンク42とを交互に縦列状態で連結して構成されている。
尚、連結ピン40にはブッシュ43とローラ44とが外嵌されてピン部45が構成されている。このピン部45が、後述する駆動スプロケット22の凹部22Aに係入することで、駆動スプロケット22の回転駆動力が無端回動チェーン26に伝達され、図8中の矢印方向に沿って回動操作される。
無端回動チェーン26は、長手方向の経路のうち多くの経路部分が上述した外リンク41と内リンク42とで構成されるが、途中の一部の領域にオフセットリンク46を使用する場合もある(図7参照)。オフセットリンク46は、一端側が外リンク41と同じ位置にあり、他端側が内リンク42と同じ位置になるように、屈曲変形されたリンクであり、オフセットリンク46を使用することで、無端回動チェーン26の長さ調整を行える。つまり、オフセットリンク46を取り外しても、両隣りのリンク同士をそのまま連結することが可能であり、外リンク41と内リンク42との連結を解除して、それらの間にオフセットリンク46を取り付けることもでき、無端回動チェーン26の長さ調整が可能である。オフセットリンク46や、それに隣接するリンクは、連結解除を可能とする構造として、連結ピン40の代わりにボルト47(図7参照)を使用したり、又は、差し込まれたピンを抜止する構造(図示せず)を採用することができる。
駆動スプロケット22について説明する。
図8に示すように、駆動スプロケット22は、周方向に沿って複数の歯22B(係合突部)が設けられ、隣合う歯22Bどうしの間の凹部22Aに、無端回動チェーン26のピン部45が係入することができるように構成されている。凹部22Aは、隣合う歯22Bのうち、周方向一方側に位置する歯22Bの側部と、他方側に位置する歯22Bの側部とに亘る底部22Cを備えている。底部22Cは、周方向に沿う平坦形状に形成されており、他方側の側部と一方側の側部とは、無端回動チェーン26のピン部45の外形に沿う湾曲形状に形成されている。
底部22Cの周方向の幅は、ピン部45の外径寸法よりも大に形成されている。具体的には、ピン部45の外径寸法の2倍よりも大きい幅を有している。従って、凹部22A内に係入する無端回動チェーン26のピン部45は、凹部22A内で、底部22Cの周方向の幅の範囲における任意の箇所に位置することが可能となる。その結果、凹部22A内に刈取穀稈が嵌まり込んだまま、駆動スプロケット22の凹部22Aに無端回動チェーン26のピン部45が係入しても、ピン部45は、周方向に沿って移動することで刈取穀稈を排除することができ、刈取穀稈の上に乗り上げて、無端回動チェーン26との噛み合いが外れるような不具合を回避できる。
〔巻付き防止カバー〕
図4に示すように、駆動軸19における一対の駆動スプロケット22夫々の横方向中間側に、駆動軸19の外周側を覆う状態で、一対の駆動スプロケット22にわたって筒状の巻付き防止カバー29が備えられている。
巻付き防止カバー29は、駆動軸19の軸芯方向に沿って分割された二つの分割カバー体29A,29Bにて構成され、且つ、二つの分割カバー体29A,29Bのうちの一方側としての右側の分割カバー体29Aの端部が、他方側としての左側の分割カバー体29Bの端部に内嵌して重複する状態で差し込み接続されている。
二つの分割カバー体29A,29Bは共に円筒状の金属板からなり、図4に示すように、右側の分割カバー体29Aは軸芯方向の全幅に亘って同一の外径寸法を有する円筒径状に構成されている。左側の分割カバー体29Bの右側部分が、右側の分割カバー体29Aの外周部に外嵌されるように、右側の分割カバー体29Aに比べて少し大径に形成されている。左側の分割カバー体29Bは、左側の分割カバー体29Bの左右方向中央位置CL1よりも左側(左右方向他方側の一例)に寄った箇所に、左側端部が小径となるように変形された絞り部50が形成されている。左側の分割カバー体29Bの左側端部における外径寸法は、右側の分割カバー体29Aの外径寸法と同じになるように形成されている。
巻付き防止カバー29は、左右の駆動スプロケット22の夫々に対して差し込み装着される状態で支持されている。つまり、左右の駆動スプロケット22夫々の左右方向内方側の側面に、巻付き防止カバー29の形状と略同じ形状であって全周に亘って凹入する周溝51が形成されている。巻付き防止カバー29は、右側の端部が、右側に位置する駆動スプロケット22に形成された周溝51に嵌まり込み、且つ、左側の端部が、左側に位置する駆動スプロケット22に形成された周溝51に嵌まり込む状態で設けられている。
そして、巻付き防止カバー29は、正面視において、扱胴9の回転方向上手側に左側の分割カバー体29Bが位置し、扱胴9の回転方向下手側に右側の分割カバー体29Aが位置する状態で備えられている。又、右側の分割カバー体29Aと左側の分割カバー体29Bとが重複する重複部52は、左右両側の駆動スプロケット22同士の間の左右中央位置CL2よりも扱胴9の回転方向上手側に寄った箇所に位置している。
説明を加えると、図5に示すように、扱胴9は、正面視において時計周り(右回り方向)に回転駆動される。そして、フィーダ11により搬送される刈取穀稈が脱穀装置4に向けて搬入される穀稈搬入口35は、脱穀装置4の前壁部において、扱胴9の下側部分に対応する位置に形成されている。穀稈搬入口35に対向している扱胴9の下側部分においては、左側から右側に向けて(図5では、図面右側から図面左側に向けて)回転することになる。従って、この実施形態では、機体左側が扱胴9の回転方向上手側に対応し、機体右側が扱胴9の回転方向下手側に対応することになる。重複部52は、左右両側の駆動スプロケット22同士の間の左右中央位置CL2よりも左側に寄った箇所に位置するので、扱胴9の回転方向上手側に寄った箇所に位置することになる。
図4に示すように、右側の分割カバー体29Aと左側の分割カバー体29Bとが重複する重複部52のうちで扱胴9の回転方向上手側に寄った箇所にて、右側の分割カバー体29Aと左側の分割カバー体29Bとが径方向に連結されている。説明を加えると、重複部52において、右側の分割カバー体29Aと左側の分割カバー体29Bとを径方向に貫通して固定する締結具53が備えられている。その締結具53は、図4に示すように、正面視において、重複部52の左右中央位置よりも左側(穀稈搬入口35における扱胴9の回転方向上手側)に偏倚した箇所に位置している。
締結具53は、ボルト54とナット55とからなり、巻付き防止カバー29の周方向に間隔をあけて複数(3個あるいは4個程度)備えられている。ナット55は、重複部52において内側に位置する右側の分割カバー体29Aの内面に予め溶接固定されている。ナット55が取り付けられている箇所には、右側の分割カバー体29A及び左側の分割カバー体29Cの夫々に径方向に沿って貫通するボルト挿通孔が形成されている。図4に示すように、締結具53(ボルト54・ナット55)は、重複部52のうちで左側、すなわち、扱胴9の回転方向上手側に寄った箇所に備えられている。
巻付き防止カバー29及び左右の駆動スプロケット22を駆動軸19の外周部に組付ける場合には、次のような手順で組付けることができる。
先ず、駆動軸19を左右両側の支持筒部20を挿通するように取付ける。その際、左右両側の支持筒部20の間において、左右両側の駆動スプロケット22と巻付き防止カバー29とを駆動軸19の外方側に位置する状態で備えておく。このとき、左右の分割カバー体29A,29Bは、連結されておらずスライド移動可能である。
左右の駆動スプロケット22のうちのいずれか一方を、対応する支持筒部20に対して近接配置してボルト56で駆動軸19に固定する。このとき、図6に示すように、左右の分割カバー体29A,29Bは深く重なり合う状態として、一方の駆動スプロケット22の外方側を開放する状態にして、ボルト56による駆動スプロケット22の固定作業を容易に行うことができる。次に、左右の分割カバー体29A,29Bを、組付けが終了して軸芯方向の位置が固定された駆動スプロケット22側に寄せて、反対側の駆動スプロケット22の外方側を開放させてボルト56によって固定する。
駆動スプロケット22の左右方向の外方側の側面に、支持筒部20の端部が入り込み可能な周溝57が形成されている。支持筒部20の端部が外方側の周溝57に入り込む状態で設置されることで、ラビリンス構造によりワラ屑が駆動スプロケット22と駆動軸19との間の隙間に入り込むことを防止している。
このように左右両側の駆動スプロケット22が固定された後、左右の分割カバー体29A,29Bを軸芯方向に引き延ばして、両側端部を左右の駆動スプロケット22夫々の左右方向内方側に形成されている周溝51に嵌まり込むように設置する。左右の分割カバー体29A,29Bを所定位置まで引き延ばして、右側の分割カバー体29A及び左側の分割カバー体29Bの夫々に形成されたボルト挿通孔を重ねた状態で、外方側からボルト54を装着してナット55と締結して左右の分割カバー体29A,29Bを固定する(図4参照)。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、重複部52が、正面視において、左右の駆動スプロケット22同士の間の左右中央位置CL2よりも左側(穀稈搬入口35における扱胴9の回転方向上手側)に偏倚した箇所に位置する構成としたが、この構成に代えて、重複部52が、左右方向の中間位置、あるいは、左右中央位置CL2よりも左側に偏倚する位置に設ける構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、締結具53が、正面視において、重複部52の左右中央位置よりも左側(穀稈搬入口35における扱胴9の回転方向上手側)に偏倚した箇所に位置する構成としたが、この構成に代えて、締結具53が、左右中央位置付近、あるいは、左右中央位置よりも右側に偏倚する位置に設ける構成としてもよい。又、締結具53に代えて、2つの分割カバー体29A,29Bを接着材にて連結ける構成としてもよく、各種の連結構成を用いることができる。
(3)上記実施形態では、右側の分割カバー体29Aの右側端部と左側の分割カバー体29Bの左側端部が同じ外径であり、左側の分割カバー体29Bは、右側端部の外径が左側端部の外径よりも大径に形成され、且つ、左側端部が小径となるように変形された絞り部50が形成される構成としたが、この構成に代えて、左側の分割カバー体29Bが、右側の分割カバー体29Aよりも大径で且つ軸芯方向に同じ外径を有する形状としてもよい。
但し、この場合、左右の駆動スプロケット22の周溝51は径が異なる形態となる。
(4)上記実施形態に記載した構成によると、左右の駆動スプロケット22を駆動軸19に取り付ける場合、作業者が軸芯方向の位置を任意の位置に定めてボルト56で駆動軸19に固定することになる。この構成では、位置合わせが適正に行われていないと、駆動スプロケット22が支持筒部20に接触したり、あるいは、駆動スプロケット22と支持筒部20との間に隙間が生じて、その隙間からワラ屑や他の塵埃が侵入して駆動軸19の回転に悪影響を与えるおそれがある。
そこで、左右の駆動スプロケット22の軸芯方向の位置を、作業の煩わしさなく適正な位置に合わせるために、次のように構成してもよい。
すなわち、駆動スプロケット22の軸芯方向一端部に位置して軸芯方向に位置固定された接当部材Sと、左右の駆動スプロケット22のうちの一方側の駆動スプロケット22と接当部材Sとの間に設けられ、それらの間隔に相当する長さを有する第一筒部材T1と、一方側の駆動スプロケット22と他方側の駆動スプロケット22との間に設けられ、それらの間隔に相当する長さを有する第二筒部材T2と、他方側の駆動スプロケット22を軸芯方向に位置固定可能な固定部材Kとを備える構成である。
以下、具体構成について説明する。
図10に示すように、駆動軸19は、左右方向(軸芯方向)両側端部がベアリング70を介して左右の支持筒部20に回転可能に支持されている。図11,12に示すように、左右のベアリング70は、左右方向外方側が抜け止めリング71により位置規制されており、駆動軸19は、左右のベアリング70によって左右方向の位置が規制される。
上記実施形態では、説明は省略しているが、左右の駆動スプロケット22は、径方向内方側に位置して駆動軸19に対して一体回転可能に外嵌装着される基端部22Dと、基端部22Dの径方向外方側に位置して外周部に無端回動チェーン26が巻回される巻き掛け部としての歯(係合突起)22Bが備えられた輪体本体部22Eとを備え、かつ、基端部22Dが、輪体本体部22Eよりも軸芯方向に突出する突出筒部72を有する状態で輪体本体部22Eよりも軸芯方向に幅広に形成されている。
図13に示すように、断面六角形に形成された駆動軸19の外周面には平面部19Aが備えられる。基端部22Dにおける突出筒部72のうち平面部19Aに対向する位置に、径方向に沿うネジ孔73が形成され、ネジ孔73を通してボルト56が装着される。ボルト56の先端は平坦面に形成され、平面部19Aに対して面当たり状態で接当して摩擦により軸芯方向の位置を規制するように構成されている。
そして、図11,12に示すように、左右のベアリング70のインナーレース70aに対して左右方向内方側に接当して軸芯方向に位置固定された左右のリング状の受止め具74と、左側の受止め具74と左側の駆動スプロケット22との間に設けられ、それらの間隔に相当する長さを有する左側筒部材75と、左側の駆動スプロケット22と右側の駆動スプロケット22との間に設けられ、それらの間隔に相当する長さを有する中間側筒部材76と、右側の駆動スプロケット22と右側の受止め具74との間に設けられ、それらの間隔に相当する長さを有する右側筒部材77とが備えられている。上記各筒部材75,76,77は、円筒形状であり、駆動軸19の外端部に接する程度に外嵌装着されている。
このような構成において、例えば、左右の支持筒部20に対して左側外方側から駆動軸19を装着する場合には、右側の支持筒部20にベアリング70を装着して、右側の受止め具74、右側筒部材77、右側の駆動スプロケット22、中間側筒部材76、左側の駆動スプロケット22、左側筒部材75、左側の受止め具74、及び、左側のベアリング70を、その順序で、上記各部材同士が接当するように装着する。上記各部材同士が接当することにより、左右の駆動スプロケット22の軸芯方向の位置が自ずと定まることになる。尚、巻付き防止カバー29も合わせて装着される。
この場合には、右側の受止め具74が接当部材Sに対応し、右側筒部材77が第一筒部材T1に対応し、中間側筒部材76が第二筒部材T2に対応し、左側筒部材75と左側の受止め具74とが固定部材Kに対応する。尚、左右の支持筒部20に対して右側外方側から駆動軸19を装着する場合には、左側の受止め具74が接当部材Sに対応し、左側筒部材75が第一筒部材T1に対応し、中間側筒部材76が第二筒部材T2に対応し、右側筒部材77と右側の受止め具74とが固定部材Kに対応することになる。
(5)上記(4)に記載した実施形態では、左側筒部材75と左側の受止め具74とが固定部材Kに対応する、あるいは、右側筒部材77と右側の受止め具74とが固定部材Kに対応する構成としたが、このような構成に限らず、固定部材Kとして、例えば、駆動スプロケット22の基端部22Dを突出筒部72とは反対側へ延長形成して、直接、ベアリング70のインナーレース70aに当て付けて位置固定する構成等でもよく、要するに、他方側の下手側輪体(駆動スプロケット)を軸芯方向に位置固定可能なものであればよい。
本発明は、刈取部にて刈取られた刈取穀稈の全稈を後方に向けて搬送する穀稈搬送装置が備えられているコンバインに適用できる。
4 脱穀装置
9 扱胴
10 刈取部
11 フィーダ(穀稈搬送装置)
18 フィーダケース(搬送ケース)
19 駆動軸(下手側回転軸)
19A 平面部
22 駆動スプロケット(下手側輪体)
22B 巻き掛け部(歯)
22D 基端部
22E 輪体本体
24 従動軸(上手側回転軸)
25 従動スプロケット(上手側輪体)
29 巻付き防止カバー
29A 一方側の分割カバー体
29B 他方側の分割カバー体
35 穀稈搬入口
50 絞り部
51 周溝
52 重複部
53 締結具
56 ボルト
72 突出筒部
73 ネジ孔
CL1 左右中央位置
CL2 左右方向中央位置
K 固定部材
S 接当部材
T1 第一筒部材
T2 第二筒部材

Claims (9)

  1. 機体前部に設けられた刈取部と、前記刈取部の後部に接続され且つ前記刈取部にて刈取られた刈取穀稈の全稈を後方に向けて搬送する穀稈搬送装置と、前記穀稈搬送装置によって搬送される刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置とが備えられ、
    前記脱穀装置に、機体前後方向に沿う軸芯周りで回転駆動される扱胴が備えられ、
    前記穀稈搬送装置に、穀稈搬送用の搬送ケースと、前記搬送ケースの搬送方向下手側に架設された横向きの下手側回転軸と、前記下手側回転軸の軸芯方向に間隔をあけて前記下手側回転軸に設けられた左右の下手側輪体と、前記搬送ケースの搬送方向上手側に架設された横向きの上手側回転軸と、前記上手側回転軸に設けられた上手側輪体と、前記下手側輪体と前記上手側輪体とにわたって巻回されるとともに左右方向に間隔をあけて設けられた左右の無端回動体と、搬送方向において間隔をあけた状態で、前記左右の無端回動体にわたって横向きに架設される複数の搬送部材と、左右の下手側輪体同士の間において前記下手側回転軸に外挿される筒状の巻付き防止カバーとが備えられ、
    前記脱穀装置の前壁部に、正面視で前記扱胴の下部に対応する位置に穀稈搬入口が形成され、
    前記穀稈搬送装置は前記穀稈搬入口に接続され、
    前記巻付き防止カバーは、前記下手側回転軸の軸芯方向に沿って分割された二つの分割カバー体にて構成され、且つ、前記二つの分割カバー体のうちの一方側の分割カバー体は、前記二つの分割カバー体のうちの他方側の分割カバー体の端部に、重複部を有するように差し込まれており、
    前記巻付き防止カバーは、正面視において、前記扱胴の回転方向上手側に前記他方側の分割カバー体が位置し、前記扱胴の回転方向下手側に前記一方側の分割カバー体が位置する状態で備えられているコンバイン。
  2. 前記重複部は、正面視において、前記左右の前記下手側輪体同士の間の左右中央位置よりも、前記穀稈搬入口における前記扱胴の回転方向上手側に偏倚した箇所に位置している請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記一方側の分割カバー体と前記他方側の分割カバー体とを径方向に貫通して固定する締結具が備えられ、
    前記締結具は、正面視において、前記重複部の左右中央位置よりも、前記穀稈搬入口における前記扱胴の回転方向上手側に偏倚した箇所に位置している請求項1又は2に記載のコンバイン。
  4. 前記締結具は、前記巻付き防止カバーの周方向に間隔をあけて複数備えられている請求項3に記載のコンバイン。
  5. 前記刈取部は、前記穀稈搬送装置の横幅よりも幅広の刈幅を有し、
    前記穀稈搬送装置は、正面視において、前記刈取部に対して前記穀稈搬入口における前記扱胴の回転方向上手側に対応する側に偏倚する状態で、前記刈取部に連結されている請求項1から4のいずれか1項に記載のコンバイン。
  6. 左右の前記下手側輪体夫々の左右方向内方側の側面に、前記巻付き防止カバーの形状と略同じ形状であって全周に亘って凹入する周溝が形成され、
    前記巻付き防止カバーは、前記一方側の分割カバー体の左右方向一方側端部が、左右方向一方側に位置する前記下手側輪体に形成された前記周溝に嵌まり込み、且つ、前記他方側の分割カバー体の左右方向他方側端部が、左右方向他方側に位置する前記下手側輪体に形成された前記周溝に嵌まり込む状態で設けられ、
    前記一方側の分割カバー体の一方側端部と前記他方側の分割カバー体の他方側端部が同じ外径であり、
    前記他方側の分割カバー体は、前記一方側の分割カバー体と重複する一方側端部の外径が前記他方側端部の外径よりも大径に形成されている請求項1から5のいずれか1項に記載のコンバイン。
  7. 前記他方側の分割カバー体における左右方向中央位置よりも左右方向他方側に偏倚した箇所に、前記他方側端部が小径となるように変形された絞り部が形成されている請求項6に記載のコンバイン。
  8. 前記下手側輪体は、
    径方向内方側に位置して前記下手側回転軸に対して一体回転可能に外嵌装着される基端部と、前記基端部の径方向外方側に位置して外周部に前記無端回動体が巻回される巻き掛け部が備えられた輪体本体部とを備え、かつ、前記基端部が、前記輪体本体部よりも軸芯方向に突出する突出筒部を有する状態で前記輪体本体部よりも軸芯方向に幅広に形成され、
    前記下手側回転軸の外周面に平面部が形成され、
    前記基端部における前記突出筒部のうち前記平面部に対向する位置に、径方向に沿うネジ孔が形成され、
    前記ネジ孔を通して装着されるボルトを前記平面部に当て付けて、前記下手側輪体の軸芯方向の位置保持を行う請求項1から7のいずれか1項に記載のコンバイン。
  9. 前記下手側回転軸の軸芯方向一端部に位置して軸芯方向に位置固定された接当部材と、
    前記左右の下手側輪体のうちの一方側の下手側輪体と前記接当部材との間に設けられ、それらの間隔に相当する長さを有する第一筒部材と、
    前記一方側の下手側輪体と他方側の下手側輪体との間に設けられ、それらの間隔に相当する長さを有する第二筒部材と、
    前記他方側の下手側輪体を軸芯方向に位置固定可能な固定部材とが備えられている請求項1から8のいずれか1項に記載のコンバイン。
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