JP6639961B2 - 普通型コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、機体前部の刈取部にて刈取られた刈取穀稈を機体後方に向けて搬送するフィーダが備えられた普通型コンバインに関する。
普通型コンバインにおけるフィーダは、筒型のフィーダケース内に、搬送方向下手側の内部に下手側回転軸としての駆動軸が備えられ、駆動軸の軸芯方向に間隔をあけて一対の駆動スプロケットが備えられる。一対のスプロケットと、搬送方向上手側の従動スプロケットとにわたり一対の無端回動チェーンが巻回され、それらにわたって複数の搬送部材が架設される状態で備えられる。そして、無端回動チェーンの下側に位置する回動経路にて刈取穀稈を搬送して、搬送終端部から機体後方側に位置する脱穀装置に向けて刈取穀稈を排出するように構成されている。
従来では、一対の駆動スプロケット夫々の横方向中間側に隣接する状態で一対のボス部材が備えられ、それら一対のボス部材にわたって支持される状態で、駆動軸の外周を覆う状態で筒状に形成された巻付き防止カバーが備えられたものがあった。尚、巻付き防止カバーは回り止め部材によって回り止めされている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−35984号公報
上記従来構成は、巻付き防止カバーが駆動軸の外周を覆う状態で筒状に形成されるものであるから、巻付き防止カバーを装着する場合、あるいは、修理交換等のメンテナンス作業を行う場合等において、煩わしい手間のかかる作業が必要となっていた。
すなわち、巻付き防止カバーを装着したり、メンテナンスのために取り外したりするときには、少なくとも駆動軸の一方側の軸端部を開放させた状態で、巻付き防止カバーを軸芯方向にスライドさせて駆動軸の外周側に外挿したり、外方に引き出す等の煩わしい作業が必要となる。その結果、巻付き防止カバーの取り付け作業や取り外し作業が手間のかかるものとなっていた。
そこで、巻付き防止カバーの取り付けや取り外しを能率よく行えるようにすることが望まれていた。
本発明に係る普通型コンバインの特徴構成は、
機体前部の刈取部にて刈取られた刈取穀稈を機体後方に向けて搬送するフィーダが備えられ、
前記フィーダに、穀稈搬送用の筒型のフィーダケースと、前記フィーダケースの搬送方向下手側の内部に架設された横向きの下手側回転軸と、前記下手側回転軸の軸芯方向に間隔をあけて前記下手側回転軸に備えられた一対の下手側張設用輪体と、前記フィーダケースの搬送方向上手側の内部に架設された横向きの上手側回転軸と、前記上手側回転軸に備えられた上手側張設用輪体と、前記下手側張設用輪体と前記上手側張設用輪体とにわたって巻回されるとともに前記軸芯方向に間隔をあけて備えられた一対の無端回動体と、一対の前記無端回動体にわたって横向きに架設される複数の搬送部材と、前記一対の下手側張設用輪体同士の間において前記下手側回転軸に外挿される筒状の巻付き防止カバーとが備えられ、
前記巻付き防止カバーが、周方向に分割された複数の分割カバー体にて構成され
前記下手側回転軸における前記一対の下手側張設用輪体同士の横方向中間側に隣接する箇所に位置して前記下手側回転軸に相対回転自在に支持される一対のボス部材と、一対の前記ボス部材同士を連結する連結部材とが備えられ、
前記巻付き防止カバーが前記連結部材を覆っている点にある。
本発明によれば、巻付き防止カバーを下手側回転軸の外周側に装着するときは、下手側回転軸の軸芯方向両側部が軸受け部材により支持されている状態で、下手側回転軸の径方向外方側から複数の分割カバー体を各別に装着することができる。巻付き防止カバーを取り外す場合にも、同様に、下手側回転軸の径方向外方側に向けて複数の分割カバー体を各別に取り外すことができる。
その結果、下手側回転軸の軸端を開放させて、巻付き防止カバーを軸芯方向にスライドさせて外挿したり外方に引き出す等の煩わしい作業が不要であり、巻付き防止カバーの取り付けや取り外しを能率よく行えるようにすることが可能となった。
また、発明によれば、一対の下手側張設用輪体夫々の横方向中間側に隣接する箇所にボス部材が備えられ、一対のボス部材は連結部材により連結される。ボス部材は下手側回転軸に相対回転自在に支持されるので、下手側張設用輪体の近傍において下手側回転軸の外周部に排ワラ等が巻付いて堆積すること回避することができる。そして、連結部材の外周側が巻付き防止カバーにて覆われるので、連結部材が外方に露出することがなく、刈取穀稈が引っ掛かり堆積し難いものにできる。
本発明においては、前記巻付き防止カバーが前記連結部材に支持されていると好適である。
本構成によれば、一対のボス部材を連結するための連結部材を有効に利用して、巻付き防止カバーを安定的に支持することができる。
本発明においては、前記連結部材に、前記分割カバー体の周方向端部と重なり合う取付面が備えられていると好適である。
本構成によれば、分割カバー体の周方向端部を取付面に重ね合わせることで、連結部材と分割カバー体とを連結し易いものとなる。
本発明においては、前記連結部材のうち前記巻付き防止カバーの周方向における両端部に、前記取付面が備えられていると好適である。
本構成によれば、巻付き防止カバーを周方向における両端に備えられた取付面の夫々に連結することで、巻付き防止カバーを安定的に支持することができる。
本発明においては、前記分割カバー体における前記取付面への複数の締結箇所が、前記下手側回転軸の軸芯方向に沿って並ぶ状態で設けられていると好適である。
本構成によれば、分割カバー体が複数の締結箇所にて取付面に強固に連結することができる。しかも、複数の締結箇所が下手側回転軸の軸芯方向に沿って並ぶ状態で設けられるので、取付に必要なスペースを周方向に沿ってコンパクトなものにできる。
本発明においては、前記分割カバー体の周方向端部の両側又は一方において、前記分割カバー体のうち外周側に位置する前記分割カバー体が隣り合う前記分割カバー体と重なり合っていない箇所で前記取付面に締結されていると好適である。
本構成によれば、隣り合う分割カバー体と重なり合っていない箇所にて取付面に締結されている分割カバー体は、取付面との締結を解除すると、隣り合う分割カバー体と取付面との連結状態を維持したまま、当該分割カバー体だけを取り外すことができる。
本発明においては、前記連結部材が、前記各ボス部材に対して、一対の前記ボス部材の中間部側から各ボス部材側に向けて前記軸芯方向に沿ってボルト連結され、
前記巻付き防止カバーのうちのいずれかの前記分割カバー体によって、前記連結部材と前記ボス部材との連結箇所が覆われていると好適である。
本構成によれば、連結部材は、一対のボス部材の中間部側から各ボス部材側に向けて軸芯方向に沿ってボルト連結される。このように軸芯方向に沿ってボルト連結することで、連結部材を径方向に沿ってコンパクトな形状に収めることができる。
巻付き防止カバーによって連結部材とボス部材との連結箇所を覆うようにしたので、巻付き防止カバーは一対のボス部材にわたって設けられることになる。このように連結箇所の外周側が巻付き防止カバーにて覆われるので、連結箇所が外方に露出することがなく、刈取穀稈が引っ掛かり堆積し難いものにできる。
本発明においては、前記下手側回転軸よりも搬送方向上手側に位置して前記フィーダケースの内部に架設された横向きのフレーム体と、
前記巻付き防止カバーと前記フレーム体とにわたって設けられた接続部材とが備えられ、
前記巻付き防止カバーが、前記接続部材によって回り止めされた状態で前記フィーダケースに支持されていると好適である。
本構成によれば、フレーム体と巻付き防止カバーとにわたって備えられた接続部材により巻付き防止カバーが回り止めされる。このように、フィーダケースの内部に架設される状態で備えられる横向きのフレーム体を利用して、簡単な構成で巻付き防止カバーを回り止めすることができる。
本発明においては、前記接続部材が、前記複数の分割カバー体のうちのいずれかと前記フレーム体とにわたって設けられていると好適である。
本構成によれば、フレーム体に近い位置にある分割カバー体とフレーム体とを接続することで、接続部材を短くすることができ、構造の簡素化を図ることができる。
本発明においては、前記接続部材に、前記巻付き防止カバーに連結された第一接続体と、前記第一接続体に連結されるとともに前記フレーム体に接続された第二接続体とが備えられていると好適である。
接続部材は、巻付き防止カバーを回り止めするものであるから、例えば、接続部材が、巻付き防止カバーからフレーム体にわたって一連に連なる一体物にて形成されるものであれば、フィーダが組み付けられた後に、点検修理等のために接続部材を取り外す場合、下手側回転軸の軸芯周りで回動させることができないので、着脱作動が行い難いものになるおそれがある。
そこで、本構成によれば、接続部材が、巻付き防止カバーに連結された第一接続体と、フレーム体に接続された第二接続体とを備えるので、メンテナンス作業において接続部材を着脱させるときは、第一接続体と第二接続体との連結を解除させたり、相対的な姿勢を変更させる等により、着脱作業を容易に行うことができる。
本発明においては、前記接続部材は、前記巻付き防止カバーと前記フレーム体とにわたって設けられた縦向き姿勢の板状体であると好適である。
本構成によれば、接続部材は縦向き姿勢の板状体にて構成されるから、平面視で幅狭であり、巻付き防止カバーとフレーム体との間から落下するワラ屑等が引っ掛かり堆積するおそれが少ないものとなる。
本発明においては、前記巻付き防止カバーと前記フレーム体との間に、前記一対の下手側張設用輪体の間にわたって上下に開放された開放空間が形成されていると好適である。
本構成によれば、刈取穀稈が下手側張設用輪体と無端回動体との間に挟み込まれ、下手側張設用輪体と共に連れ回りしながら上方側の移動経路に移動することがあっても、開放空間を通して無端回動体の下側に位置する回動経路に落下する。その結果、回動経路に落下した刈取穀稈は、そこを通過する無端回動帯によって搬送方向下手側に向けて搬送され、滞留することを防止できる。
本発明においては、前記接続部材が、前記巻付き防止カバーと前記フレーム体とにわたって設けられた横向き姿勢の板状体であると好適である。
本構成によれば、長稈のワラ屑等が筒状の巻付き防止カバーに巻き付き始めたときに、横向き姿勢の板状体からなる接続部材により、軸芯方向に広い範囲にわたって、巻き付き始めたワラ屑を受止めることができる。その結果、ワラ屑等が筒状の巻付き防止カバーに巻き付くことを回避することができる。
本発明においては、前記巻付き防止カバーに、前記接続部材を載置支持するカバー側載置支持部が備えられていると好適である。
本構成によれば、接続部材の巻付き防止カバー側の端部がカバー側載置支持部に載置された状態で安定的に支持される。
本発明においては、前記フレーム体に、前記接続部材を載置支持するフレーム側載置支持部が備えられていると好適である。
本構成によれば、接続部材のフレーム体側の端部がフレーム側載置支持部に載置された状態で安定的に支持される。
本発明に係る普通型コンバインの特徴構成は、
機体前部の刈取部にて刈取られた刈取穀稈を機体後方に向けて搬送するフィーダが備えられ、
前記フィーダに、穀稈搬送用の筒型のフィーダケースと、前記フィーダケースの搬送方向下手側の内部に架設された横向きの下手側回転軸と、前記下手側回転軸の軸芯方向に間隔をあけて前記下手側回転軸に備えられた一対の下手側張設用輪体と、前記フィーダケースの搬送方向上手側の内部に架設された横向きの上手側回転軸と、前記上手側回転軸に備えられた上手側張設用輪体と、前記下手側張設用輪体と前記上手側張設用輪体とにわたって巻回されるとともに前記軸芯方向に間隔をあけて備えられた一対の無端回動体と、一対の前記無端回動体にわたって横向きに架設される複数の搬送部材と、前記一対の下手側張設用輪体同士の間において前記下手側回転軸に外挿される筒状の巻付き防止カバーとが備えられ、
前記巻付き防止カバーが、周方向に分割された複数の分割カバー体にて構成され、
記一対の下手側張設用輪体夫々の前記軸芯方向外方側に、前記下手側回転軸を内挿して回転自在に支持する筒状支持部が備えられ、
前記下手側張設用輪体の前記軸芯方向外方側の側面に、前記筒状支持部の端部を覆う筒状の覆い部が備えられ、
前記筒状支持部の外周部のうち、前記覆い部によって覆われる箇所に、前記覆い部の内周部に向かって立ち上がる環状の鍔状部が備えられている点にある
発明によれば、下手側張設用輪体の軸芯方向外方側において、筒状の覆い部と環状の鍔状部とによって、下手側張設用輪体と筒状支持部の外周部との間の隙間が狭められるので、その隙間からワラ屑等が巻き込まれて堆積することを回避し易い。
また、本発明に係る普通型コンバインの特徴構成は、
機体前部の刈取部にて刈取られた刈取穀稈を機体後方に向けて搬送するフィーダが備えられ、
前記フィーダに、穀稈搬送用の筒型のフィーダケースと、前記フィーダケースの搬送方向下手側の内部に架設された横向きの下手側回転軸と、前記下手側回転軸の軸芯方向に間隔をあけて前記下手側回転軸に備えられた一対の下手側張設用輪体と、前記フィーダケースの搬送方向上手側の内部に架設された横向きの上手側回転軸と、前記上手側回転軸に備えられた上手側張設用輪体と、前記下手側張設用輪体と前記上手側張設用輪体とにわたって巻回されるとともに前記軸芯方向に間隔をあけて備えられた一対の無端回動体と、一対の前記無端回動体にわたって横向きに架設される複数の搬送部材と、前記一対の下手側張設用輪体同士の間において前記下手側回転軸に外挿される筒状の巻付き防止カバーとが備えられ、
前記巻付き防止カバーの上部面が、前記無端回動体の直線移動経路に沿う姿勢又は略沿う姿勢に形成されている点にある
また、本発明に係る普通型コンバインの特徴構成は、
機体前部の刈取部にて刈取られた刈取穀稈を機体後方に向けて搬送するフィーダが備えられ、
前記フィーダに、穀稈搬送用の筒型のフィーダケースと、前記フィーダケースの搬送方向下手側の内部に架設された横向きの下手側回転軸と、前記下手側回転軸の軸芯方向に間隔をあけて前記下手側回転軸に備えられた一対の下手側張設用輪体と、前記フィーダケースの搬送方向上手側の内部に架設された横向きの上手側回転軸と、前記上手側回転軸に備えられた上手側張設用輪体と、前記下手側張設用輪体と前記上手側張設用輪体とにわたって巻回されるとともに前記軸芯方向に間隔をあけて備えられた一対の無端回動体と、一対の前記無端回動体にわたって横向きに架設される複数の搬送部材と、前記一対の下手側張設用輪体同士の間において前記下手側回転軸に外挿される筒状の巻付き防止カバーとが備えられ、
前記巻付き防止カバーの上部面が、前記フィーダケースの上手側ほど前記無端回動体の下側の直線移動経路に近づくように傾斜する傾斜面に形成されている点にある
普通型コンバインの全体側面図である。 普通型コンバインの全体平面図である。 フィーダの縦断側面図である。 駆動軸配設部の横断平面図である。 駆動軸配設部の横断平面図である。 図4のVI−VI線断面図である。 巻付き防止カバーの取付構造を示す分解斜視図である。 緊張輪の支持構造を示す横断平面図である。 別実施形態の駆動軸配設部の縦断側面図である。 別実施形態の駆動軸配設部の縦断側面図である。
以下、本発明に係る普通型コンバインの実施形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1及び図2に示すように、このコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた走行機体2に、軸流型の脱穀装置3と穀粒貯留用の穀粒タンク4が左右に並列する状態で備えられるとともに、穀粒タンク4の前方に運転部5が備えられている。脱穀装置3の前部に横軸芯P1周りに上下揺動自在に刈取穀稈搬送用のフィーダ6が連結され、このフィーダ6の前端に略機体横幅に相当する刈幅を有する刈取部7が連結されている。走行機体2の後部には、穀粒タンク4に貯留されている穀粒を外部に排出する穀粒排出装置8が備えられている。
この実施形態で、機体の前後方向を定義するときは、作業状態における機体進行方向に沿って定義し、機体の左右方向を定義するときは、機体進行方向視で見た状態で左右を定義する。すなわち、図1,2に符号(F)で示す方向が機体前側、図1,2に符号(B)で示す方向が機体後側である。図2に符号(L)で示す方向が機体左側、図2に符号(R)で示す方向が機体右側である。図1は、普通型コンバインの全体を走行機体2の左側外方から目視した側面図である。
運転部5における運転座席9の下方にエンジン10が搭載され、機体前部下方にミッションケース11と主変速装置(図示せず)が備えられている。エンジン10の動力が主変速装置にて変速されたのち、ミッションケース11内の図示しない伝動機構を介して左右のクローラ走行装置1に伝達されるように走行伝動系が構成されている。エンジン10の動力は、図示しない伝動機構を介して、フィーダ6、刈取部7、脱穀装置3等にも伝達される。
図1及び図2に示すように、刈取部7は、角パイプや断面L字形のアングル材等を連結して構成される刈取部フレーム12に、背面を形成する背板13、底面を形成する搬送デッキ14、左右側面を形成する左右一対の側板15の夫々を連結した枠組み構造体を構成している。搬送デッキ14の前端に沿って左右の側板15に亘ってバリカン型の刈取装置16が備えられている。搬送デッキ14の後部側の上方位置に、刈り取った穀稈を機体横幅方向中間側に向けて寄せ集めるように搬送する横送りオーガ17が備えられている。この横送りオーガ17は左右の側板15に亘って架け渡されて回転自在に支持されている。
刈取部7の前部上側には、植立した作物を後方に掻き込む回転リール18が備えられている。
横送りオーガ17は、大径のオーガドラム19の外周に、その回転に伴ってフィーダ6の前端部に向けて、横幅方向に沿って寄せ集めるように横送りする左右一対のスクリュー羽根20が備えられる。又、横送りオーガ17のうちフィーダ6の前端入口に臨む箇所に、横送りオーガ17の回転に伴ってオーガドラム19から出退する棒状の掻込み体21が周方向の複数箇所に備えられている。
〔クローラ走行装置〕
クローラ走行装置1は、機体フレーム22に固定されたトラックフレーム23と、機体前部側に位置する駆動輪24と、機体前後方向に並ぶ複数の接地転輪25と、機体後部側に位置する緊張輪26と、接地転輪25の上方に位置する上側案内転輪27と、無端状のクローラベルト28とを備えている。駆動輪24、複数の接地転輪25及び上側案内転輪27は、トラックフレーム23に位置固定状態で支持されている。緊張輪26は、トラックフレーム23に対して前後方向に位置変更可能に支持されている。
緊張輪26の支持構造について説明する。
図8に示すように、トラックフレーム23は、角筒状に形成されており、後端部が開口している。この開口しているトラックフレーム23の後端部に、角パイプ状のテンションフレーム29が摺動自在に内嵌されている。テンションフレーム29には横側方に向けて突出する支軸30が固定されている。この支軸30に、ベアリング31を介して緊張輪26が回転自在に外嵌支持されている。
トラックフレーム23に対するテンションフレーム29の前後位置を変更調整自在な位置調整機構32が備えられている。位置調整機構32は、トラックフレーム23に備えられたネジ支持部33と、テンションフレーム29に備えられた雌ネジ部34と、それらに亘る調整用ネジ軸35とを備えている。
ネジ支持部33は、調整用ネジ軸35の前端部を受け止めて前方側への移動を阻止するとともに、回り止めする状態で支持している。雌ネジ部34は、テンションフレーム29に連結固定された保持具36により回動が阻止された状態で保持される。詳述はしないが、ネジ支持部33は、回り止め用の部材を取り外すことで、調整用ネジ軸35に対する回り止め状態を解除可能であり、回り止め状態を解除して手動操作により調整用ネジ軸35を回動させることで、調整用ネジ軸35に螺合する雌ネジ部34を介してテンションフレーム29を前後方向に位置変更させることができる。
雌ネジ部34を保持する保持具36は、詳述はしないが、機体前後方向視で矩形状で且つ縦向き姿勢の板体からなり、テンションフレーム29に溶接にて一体的に連結されている。保持具36は、雌ネジ部34がネジ送りされると、雌ネジ部34及びテンションフレーム29を一体的に前後方向に移動させることができるように大きな支持強度を備えている。
緊張輪26は、径方向内方側に位置するボス部37が、ベアリング31を介して支軸30に外嵌装着されている。ベアリング31よりもトラックフレーム23側のボス部37と支軸30との間には、オイルシール38が備えられている。ボス部37のトラックフレーム23側の端部には、カラー部材39が備えられている。
カラー部材39の径方向内方側箇所は、支軸30に形成された軸側段差部40にて受止められてテンションフレーム29側への移動が規制されている。カラー部材39の径方向外方側のテンションフレーム29側とは反対側箇所は、相対回動を許容しながらボス部37のテンションフレーム29側への移動を規制するようになっている。
カラー部材39の径方向外方側のテンションフレーム29側箇所には、径方向外方に向けて突出する外方突出部41が形成されている。この外方突出部41は、テンションフレーム29側の端縁41aが保持具36の外端面36aに接当するように寸法管理されている。外方突出部41は、カラー部材39と保持具36との接触面積をできるだけ大きくするように大径にしながら、泥土が溜まらないように小さめの凹部41bを有する形状にしている。
上記したようなカラー部材39を備えることにより、クローラベルト28の張力が掛かり、片持ち状に突出している支軸30に力が作用しても、カラー部材39が保持具36と接当することで、支軸30の折れ曲がりを回避して損傷を防止している。
〔フィーダ〕
フィーダ6について説明する。
図1及び図3に示すように、フィーダ6は、機体前部下方側に位置する刈取部7の後端部から機体後部上方側に位置する脱穀装置3の穀稈投入部にわたって延びる状態で設けられ、穀稈搬送用の角筒型のフィーダケース42と、そのフィーダケース42の内部に位置するチェーン回動式の搬送機構43とを備えている。
チェーン回動式の搬送機構43について説明する。
図1及び図3に示すように、フィーダケース42の機体後部側に横向きの下手側回転軸としての駆動軸44が架設され、フィーダケース42の機体前部側に横向きの上手側回転軸としての従動軸45が架設されている。駆動軸44には、軸芯方向に間隔をあけて一対の下手側張設用輪体としての駆動スプロケット46が備えられている。従動軸45の径方向外方側には、従動軸45と一体回転する状態で大径ドラム状の従動輪体47が備えられている。
一対の駆動スプロケット46の夫々と従動輪体47とにわたって一対の無端回動体としての無端回動チェーン48が巻回されている。一対の無端回動チェーン48には、所定ピッチをあけて複数の搬送部材49が横向きに架設されている。
図4に示すように、駆動軸44を回動自在に支持する筒状支持部50が左右一対の支点ブラケット51を介して横軸芯P1周りで回動自在に脱穀装置3の前壁部に支持されている。そして、フィーダケース42の左右両側の側壁42Aが筒状支持部50に一体的に連結され、刈取部7を含むフィーダケース42全体が横軸芯P1周りで上下揺動自在に脱穀装置3の前壁部に支持されている。
駆動軸44は断面形状が六角形に形成され、この駆動軸44に対して嵌り合う六角形の嵌合孔を備えた左右一対の駆動スプロケット46が、軸芯方向に沿って間隔をあけて一体回転自在に外嵌装着されている。駆動スプロケット46のボス部46aが角形嵌合状態で駆動軸44に外嵌されている。ボス部46aは、径方向に沿って螺合装着される連結用ボルト52によって駆動軸44に締め付け固定されている。
図5に示すように、駆動スプロケット46の軸芯方向外方側の側面に、筒状支持部50の端部を覆う筒状の覆い部90が一体的に延設される状態で備えられている。又、筒状支持部50の外周部のうち、覆い部90によって覆われる箇所に、覆い部90の内周部に向かって立ち上がる環状の鍔状部91が一体的に固定される状態で備えられている。このように構成することで、筒状支持部50と駆動スプロケット46との間の隙間にワラ屑等が入り込むことを防止している。
駆動軸44は、フィーダケース42の左右両側において横側外方に突出しており、左側の突出部にエンジン10からの動力が伝達される入力プーリ53が備えられ、右側の突出部には、刈取部7の各部に動力を伝達するための出力用スプロケット54と伝動プーリ55とが備えられている。
エンジン10からの動力にて駆動軸44が回転駆動されると、それに伴って一対の無端回動チェーン48が回動して、刈取部7にて刈取られた刈取穀稈を機体後方に向けて搬送する。このとき、無端回動チェーン48の下側に位置する直線移動経路Kにて刈取穀稈を搬送するように無端回動チェーン48の回動方向が設定されている。無端回動チェーン48に備えられた搬送部材49が直線移動経路Kを移動するときに、フィーダケース42の底面42Bにて載置支持しながら搬送部材49により刈取穀稈を押し移動させて機体後方に向けて搬送する。無端回動チェーン48により搬送終端部まで搬送された後は、その搬送終端部から機体後方側に位置する脱穀装置3に向けて刈取穀稈が排出される。
従って、駆動軸44に動力が伝達されて一対の無端回動チェーン48が同方向に一体的に回動することにより、刈取部7から供給された作物をフィーダケース42内において搬送部材49にて搬送して脱穀装置3に供給するチェーン回動式の搬送機構43が構成されている。
図3及び図4に示すように、駆動軸44よりも搬送方向上手側箇所であって且つ駆動軸44に近接する箇所に、横向きのフレーム体56がフィーダケース42内部に架設されている。フレーム体56は、円筒状に形成されており、フィーダケース42における左右両側の側壁42Aに夫々一体的に連結されている。
次に、フィーダ6における駆動軸44周りの構成について説明する。
図4,5,6に示すように、駆動軸44における一対の駆動スプロケット46夫々の横方向中間側に隣接する箇所に、ベアリング57を介して駆動軸44に相対回転自在に外嵌される状態でボス部材58が備えられている。
ボス部材58は、連結用ボルト52の外方側を覆う被覆部59と、ベアリング57を介して駆動軸44に外挿される軸外挿部60と、左右方向内方側を覆う内側覆い部61とを備え、それらが金属材にて一体形成されている。内側覆い部61における駆動軸44に近接する箇所には、軸芯方向に幅狭の小径筒部62が形成されている。ボス部材58の外周部は滑らかな面に形成されており、ワラ屑等が引っ掛かるおそれが少なくなるようにしている。
一対のボス部材58同士を連結する連結部材63が備えられている。連結部材63は、各ボス部材58に対して、一対のボス部材58の中間部側から各ボス部材58側に向けて軸芯方向に沿ってボルト連結されている。
一対のボス部材58夫々の左右方向内方側端部に、左右方向内方側すなわちボス部材58の中間部側から当て付けて軸芯方向に沿ってボルト連結が可能な接続面58aが形成されている。連結部材63は、平面視で略U字形に一体形成され、一対のボス部材58夫々の接続面58aに当て付けられる縦向き姿勢の一対の連結部65と、それら一対の連結部65同士を連結する横向き姿勢の左右延設部66とを備えている。
連結部材63の左右両側の連結部65を一対のボス部材58の接続面58aに当て付けて、一対のボス部材58の中間部側から各ボス部材58側に向けて2本のボルト67により軸芯方向に沿って連結する構成となっている。
図4〜7に示すように、連結部材63は、後述する巻付き防止カバー68を固定するための支持部71が一体的に固定される状態で備えられている。支持部71は、駆動軸44の軸芯方向視で略U字形に形成され、巻付き防止カバー68がボルト締結にて取り付けられる一対の取付面71aを備えている。図6に示すように、取付面71aは、連結部材63のうち巻付き防止カバー68の周方向における両端部に備えられている。
駆動軸44における一対の駆動スプロケット46夫々の横方向中間部に位置して駆動軸44に外挿される筒状の巻付き防止カバー68が備えられている。巻付き防止カバー68は、周方向に分割された複数の分割カバー体にて構成されている。具体的には、第一分割カバー体69と第二分割カバー体70の2つに分割されている。
図6,7に示すように、第一分割カバー体69は、ボス部材58における小径筒部62の外周部に外挿される半円の円弧状部分69aと、その円弧状部分69aから接線方向に直線状に延びる一対の延設部69bとを備えた断面略U字状に形成されている。第二分割カバー体70は軸芯方向視で略U字状に形成されている。第一分割カバー体69及び第二分割カバー体70は、周方向両側端部同士が重なり合い、駆動軸44の外周部を覆うように位置して巻付き防止カバー68を構成している。巻付き防止カバー68は駆動軸44だけでなく連結部材63の外周部を覆っている。
巻付き防止カバー68の取付構造について説明する。
巻付き防止カバー68は、支持部71に対してボルト・ナットによる締結にて連結されている。図5,6,7に示すように、巻付き防止カバー68の軸芯方向両側端部において、2本のボルト72とナット80とにより、第一分割カバー体69の一対の延設部69bと第二分割カバー体70の両側の周方向端部70aとが夫々連結されている。ナット80は、第二分割カバー体70の周方向端部70aの内面側に予め溶接固定されている(図7参照)。
駆動軸44の軸芯方向に沿って両側端部よりも軸芯方向中央寄りに位置する2本のボルト73とナット81とにより、支持部71と第二分割カバー体70の両側の周方向端部70aとが連結されている。ナット81は支持部71の内面側に予め溶接固定されている(図6参照)。
駆動軸44の軸芯方向における中央に位置する1本のボルト74とナット81により、第一分割カバー体69の一対の延設部69b及び第二分割カバー体70の両側の周方向端部70aとが支持部71の両側に位置する取付面71aに対して共締め連結されている。
ナット81は支持部71の内面側に予め溶接固定されている(図6参照)。
第一分割カバー体69の一対の延設部69bと第二分割カバー体70の両側の周方向端部70aとが、複数(5本)のボルト72,73,74の締結により取付面71aに固定されている。第一分割カバー体69の一対の延設部69bの夫々と、第二分割カバー体70の両側の周方向端部70a夫々との接続箇所において、2つの分割カバー体69,70における取付面71aへの複数(5本)のボルト72,73,74による複数の締結箇所が、駆動軸44の軸芯方向に沿って並ぶ状態で設けられている。第二分割カバー体70によって、連結部材63、並びに、連結部材63とボス部材58との連結箇所が覆われている。
図7に示すように、第一分割カバー体69における軸芯方向中央寄りの2本のボルト73が対応する位置には、切欠き82が形成されており、これら2本のボルト73は、第一分割カバー体69に対して締結作用を発揮しないようになっている。第一分割カバー体69は第二分割カバー体70に対して外周側に位置している。そして、第二分割カバー体70は、周方向端部の両側において、外周側に位置する第一分割カバー体69が隣り合う第二分割カバー体70と重なり合っていない箇所で、取付面71aに締結されている。
巻付き防止カバー68とフレーム体56とにわたって設けられた縦向き姿勢の板状体からなる接続部材75にて巻付き防止カバー68が回り止めされている。フレーム体56は左右方向両側部がフィーダケース42に固定されているので、巻付き防止カバー68は、回り止めされた状態でフィーダケース42に支持されることになる。
接続部材75が、連結部材63を覆う第二分割カバー体70とフレーム体56とにわたって設けられている。図6に示すように、接続部材75は、夫々が板状体にて形成される第一接続体76と第二接続体77とに分割されている。第一接続体76は、第二分割カバー体70に対して軸芯方向の中央位置において、溶接により一体的に固定されている。第二接続体77は、第一接続体76と2本のボルト78で連結されており、フレーム体56に対向する箇所には、フレーム体56の円弧状の外周面に沿うように円弧状の凹入部79が形成されている。
第一接続体76は、第二分割カバー体70に固定されているから、第一接続体76と第二接続体77とが連結されていない状態では、駆動軸44の軸芯まわりの周方向での位置は任意に変更することができる。そして、第二接続体77の凹入部79がフレーム体56の円弧状の外周面に沿うように当て付けられた状態で、第一接続体76と第二接続体77とをボルト78で連結することにより、第一接続体76の周方向での位置が定まることになる。
第一接続体76と第二接続体77との間のボルト連結箇所は、図示はしないが、いずれかのボルト挿通孔が長孔に形成されている。第二接続体77の第一接続体76に対する相対位置を変更調整して、円弧状の凹入部79がフレーム体56の外表面に接当する状態でボルト78を締結して固定することができる。
その結果、接続部材75が、ガタツキの生じない状態で、連結部材63を覆う第二分割カバー体70とフレーム体56とにわたって設けられて、巻付き防止カバー68を回り止めすることができる。
図3,6に示すように、連結部材63を覆う第二分割カバー体70の上部面70b(上側の周方向端部70a)が、無端回動チェーン48の直線移動経路に沿う姿勢又は略沿う姿勢に形成されている。第二分割カバー体70の両側の周方向端部70aは平行姿勢であり、無端回動チェーン48の下側の直線移動経路Kと第二分割カバー体70の周方向端部70aとの間が開放された状態となる。従って、それらの間で刈取穀稈が搬送詰まりを起して堆積することを回避できる。尚、連結用のボルト72,73,74の頭部は、刈取穀稈が引っ掛かるおそれが少なくなるように、滑らかな円弧状に形成されている。
図4に示すように、接続部材75は縦向き姿勢の板状体にて構成されるので平面視で幅狭である。従って、巻付き防止カバー68とフレーム体56との間には、一対の駆動スプロケット46の間にわたって上下に開放された開放空間Qが形成されている。
このように巻付き防止カバー68とフレーム体56との間に開放空間Qが形成されているから、長稈の刈取穀稈が、無端回動チェーン48と駆動スプロケット46とにより挟まれて連れ回りしながら上方側の移動経路に移動して、挟み込みが解除されて刈取穀稈が下方に落下することがあっても、刈取穀稈は、開放空間Qを通して無端回動チェーン48の下側に位置する直線移動経路Kに落下するので他の刈取穀稈と共に後方に搬送され、搬送詰まりを起すおそれが少ないものとなる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、フィーダケース42の搬送方向下手側の下手側回転軸として動力が伝達される駆動軸44を備え、フィーダケース42の搬送方向上手側の上手側回転軸として従動軸45を備える構成としたが、この構成に代えて、下手側回転軸として従動軸を備え、上手側回転軸として駆動軸を備える構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、接続部材75が、第二分割カバー体70に溶接固定された第一接続体76と、フレーム体56に接続された第二接続体77とを備える構成としたが、この構成に代えて、接続部材75が一連に連なる一体物にて構成するものでもよい。
(3)上記実施形態では、接続部材75が、巻付き防止カバー68に対して軸心方向の中央位置に設けられる構成としたが、接続部材75は、軸心方向の中央位置に限らず、軸心方向の両側端部に寄った位置に設けてもよい。
(4)上記実施形態では、第二分割カバー体70の上部面70bが、駆動軸44とフレーム体56との並び方向、すなわち、無端回動チェーン48の直線移動経路に沿う姿勢に形成されたものを示したが、この構成に代えて、次のように構成してもよい。
図9に示すように、連結部材63を覆う第二分割カバー体70が、駆動軸44とフレーム体56との並び方向に対して下向きに傾斜した姿勢で組み付けられることで、第二分割カバー体70の上部面70bが、駆動軸44とフレーム体56との並び方向に対して、フレーム体56側に位置するほど低い位置に位置する傾斜面に形成される構成としてもよい。
(5)上記実施形態では、接続部材75が、巻付き防止カバー68とフレーム体56とにわたって設けられた縦向き姿勢の板状体であるものを示したが、この構成に代えて、図10に示すように、接続部材75が、巻付き防止カバー68とフレーム体56とにわたって設けられた横向き姿勢の板状体で構成してもよい。そして、この構成では、巻付き防止カバー68に、接続部材75を載置支持するカバー側載置支持部83を備え、フレーム体56に、接続部材75を載置支持するフレーム側載置支持部84を備える構成にするとよい。図10に示す例では、第二分割カバー体70の上部面70b(上側の周方向端部70a)を利用してカバー側載置支持部83が構成されているが、別体の支持部材を備えてもよい。
(6)上記実施形態では、駆動スプロケット46の軸芯方向外方側の側面に、筒状支持部50の端部を覆う筒状の覆い部90が備えられ、筒状支持部50に覆い部90の内周部に向かって立ち上がる環状の鍔状部91が備えられる構成としたが、この構成に代えて、次のように構成してもよい。
駆動スプロケット46の軸芯方向外方側の側面に、覆い部ではなく径方向に凹入する周溝を形成し、筒状支持部50には鍔状部91を備えることなく、筒状の軸端部がそのまま周溝の入り込む状態にして、駆動スプロケット46の側面と筒状支持部50の軸端部との間にワラ屑等が挟み込まれないようにするものでもよい。
本発明は、機体前部の刈取部にて刈取られた刈取穀稈を機体後方に向けて搬送するフィーダが備えられた普通型コンバインに適用できる。
6 フィーダ
42 フィーダケース
44 駆動軸(下手側回転軸)
45 従動軸(上手側回転軸)
46 駆動スプロケット(下手側張設用輪体)
47 従動輪体上手側張設用輪体)
48 無端回動チェーン(無端回動体)
49 搬送部材
50 筒状支持部
56 フレーム体
58 ボス部材
63 連結部材
68 巻付き防止カバー
69,70 分割カバー体
70b 上部面
71a 取付面
75 接続部材
76 第一接続体
77 第二接続体
83 カバー側載置支持部
84 フレーム側載置支持部
90 覆い部
91 鍔状部

Claims (18)

  1. 機体前部の刈取部にて刈取られた刈取穀稈を機体後方に向けて搬送するフィーダが備えられ、
    前記フィーダに、穀稈搬送用の筒型のフィーダケースと、前記フィーダケースの搬送方向下手側の内部に架設された横向きの下手側回転軸と、前記下手側回転軸の軸芯方向に間隔をあけて前記下手側回転軸に備えられた一対の下手側張設用輪体と、前記フィーダケースの搬送方向上手側の内部に架設された横向きの上手側回転軸と、前記上手側回転軸に備えられた上手側張設用輪体と、前記下手側張設用輪体と前記上手側張設用輪体とにわたって巻回されるとともに前記軸芯方向に間隔をあけて備えられた一対の無端回動体と、一対の前記無端回動体にわたって横向きに架設される複数の搬送部材と、前記一対の下手側張設用輪体同士の間において前記下手側回転軸に外挿される筒状の巻付き防止カバーとが備えられ、
    前記巻付き防止カバーの上部面が、前記無端回動体の直線移動経路に沿う姿勢又は略沿う姿勢に形成されている普通型コンバイン。
  2. 機体前部の刈取部にて刈取られた刈取穀稈を機体後方に向けて搬送するフィーダが備えられ、
    前記フィーダに、穀稈搬送用の筒型のフィーダケースと、前記フィーダケースの搬送方向下手側の内部に架設された横向きの下手側回転軸と、前記下手側回転軸の軸芯方向に間隔をあけて前記下手側回転軸に備えられた一対の下手側張設用輪体と、前記フィーダケースの搬送方向上手側の内部に架設された横向きの上手側回転軸と、前記上手側回転軸に備えられた上手側張設用輪体と、前記下手側張設用輪体と前記上手側張設用輪体とにわたって巻回されるとともに前記軸芯方向に間隔をあけて備えられた一対の無端回動体と、一対の前記無端回動体にわたって横向きに架設される複数の搬送部材と、前記一対の下手側張設用輪体同士の間において前記下手側回転軸に外挿される筒状の巻付き防止カバーとが備えられ、
    前記巻付き防止カバーの上部面が、前記フィーダケースの上手側ほど前記無端回動体の下側の直線移動経路に近づくように傾斜する傾斜面に形成されている普通型コンバイン。
  3. 機体前部の刈取部にて刈取られた刈取穀稈を機体後方に向けて搬送するフィーダが備えられ、
    前記フィーダに、穀稈搬送用の筒型のフィーダケースと、前記フィーダケースの搬送方向下手側の内部に架設された横向きの下手側回転軸と、前記下手側回転軸の軸芯方向に間隔をあけて前記下手側回転軸に備えられた一対の下手側張設用輪体と、前記フィーダケースの搬送方向上手側の内部に架設された横向きの上手側回転軸と、前記上手側回転軸に備えられた上手側張設用輪体と、前記下手側張設用輪体と前記上手側張設用輪体とにわたって巻回されるとともに前記軸芯方向に間隔をあけて備えられた一対の無端回動体と、一対の前記無端回動体にわたって横向きに架設される複数の搬送部材と、前記一対の下手側張設用輪体同士の間において前記下手側回転軸に外挿される筒状の巻付き防止カバーとが備えられ、
    前記巻付き防止カバーが、周方向に分割された複数の分割カバー体にて構成され、
    前記下手側回転軸における前記一対の下手側張設用輪体同士の横方向中間側に隣接する箇所に位置して前記下手側回転軸に相対回転自在に支持される一対のボス部材と、一対の前記ボス部材同士を連結する連結部材とが備えられ、
    前記巻付き防止カバーが前記連結部材を覆っている普通型コンバイン。
  4. 前記巻付き防止カバーが前記連結部材に支持されている請求項に記載の普通型コンバイン。
  5. 前記連結部材に、前記分割カバー体の周方向端部と重なり合う取付面が備えられている請求項又はに記載の普通型コンバイン。
  6. 前記連結部材のうち前記巻付き防止カバーの周方向における両端部に、前記取付面が備えられている請求項に記載の普通型コンバイン。
  7. 前記分割カバー体における前記取付面への複数の締結箇所が、前記下手側回転軸の軸芯方向に沿って並ぶ状態で設けられている請求項又はに記載の普通型コンバイン。
  8. 前記分割カバー体の周方向端部の両側又は一方において、前記分割カバー体のうち外周側に位置する前記分割カバー体が隣り合う前記分割カバー体と重なり合っていない箇所で前記取付面に締結されている請求項に記載の普通型コンバイン。
  9. 前記連結部材が、前記各ボス部材に対して、一対の前記ボス部材の中間部側から各ボス部材側に向けて前記軸芯方向に沿ってボルト連結され、
    前記巻付き防止カバーのうちのいずれかの前記分割カバー体によって、前記連結部材と前記ボス部材との連結箇所が覆われている請求項からのいずれか1項に記載の普通型コンバイン。
  10. 機体前部の刈取部にて刈取られた刈取穀稈を機体後方に向けて搬送するフィーダが備えられ、
    前記フィーダに、穀稈搬送用の筒型のフィーダケースと、前記フィーダケースの搬送方向下手側の内部に架設された横向きの下手側回転軸と、前記下手側回転軸の軸芯方向に間隔をあけて前記下手側回転軸に備えられた一対の下手側張設用輪体と、前記フィーダケースの搬送方向上手側の内部に架設された横向きの上手側回転軸と、前記上手側回転軸に備えられた上手側張設用輪体と、前記下手側張設用輪体と前記上手側張設用輪体とにわたって巻回されるとともに前記軸芯方向に間隔をあけて備えられた一対の無端回動体と、一対の前記無端回動体にわたって横向きに架設される複数の搬送部材と、前記一対の下手側張設用輪体同士の間において前記下手側回転軸に外挿される筒状の巻付き防止カバーとが備えられ、
    前記巻付き防止カバーが、周方向に分割された複数の分割カバー体にて構成され、
    前記一対の下手側張設用輪体夫々の前記軸芯方向外方側に、前記下手側回転軸を内挿して回転自在に支持する筒状支持部が備えられ、
    前記下手側張設用輪体の前記軸芯方向外方側の側面に、前記筒状支持部の端部を覆う筒状の覆い部が備えられ、
    前記筒状支持部の外周部のうち、前記覆い部によって覆われる箇所に、前記覆い部の内周部に向かって立ち上がる環状の鍔状部が備えられている普通型コンバイン。
  11. 前記下手側回転軸よりも搬送方向上手側に位置して前記フィーダケースの内部に架設された横向きのフレーム体と、
    前記巻付き防止カバーと前記フレーム体とにわたって設けられた接続部材とが備えられ、
    前記巻付き防止カバーが、前記接続部材によって回り止めされた状態で前記フィーダケースに支持されている請求項から10のいずれか1項に記載の普通型コンバイン。
  12. 前記接続部材が、前記複数の分割カバー体のうちのいずれかと前記フレーム体とにわたって設けられている請求項11に記載の普通型コンバイン。
  13. 前記接続部材に、前記巻付き防止カバーに連結された第一接続体と、前記第一接続体に連結されるとともに前記フレーム体に接続された第二接続体とが備えられている請求項11又は12に記載の普通型コンバイン。
  14. 前記接続部材は、前記巻付き防止カバーと前記フレーム体とにわたって設けられた縦向き姿勢の板状体である請求項11から13のいずれか1項に記載の普通型コンバイン。
  15. 前記巻付き防止カバーと前記フレーム体との間に、前記一対の下手側張設用輪体の間にわたって上下に開放された開放空間が形成されている請求項14に記載の普通型コンバイン。
  16. 前記接続部材が、前記巻付き防止カバーと前記フレーム体とにわたって設けられた横向き姿勢の板状体である請求項11から13のいずれか1項に記載の普通型コンバイン。
  17. 前記巻付き防止カバーに、前記接続部材を載置支持するカバー側載置支持部が備えられている請求項16に記載の普通型コンバイン。
  18. 前記フレーム体に、前記接続部材を載置支持するフレーム側載置支持部が備えられている請求項16又は17に記載の普通型コンバイン。
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