JP2019146517A - コンバイン - Google Patents

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裕一 文野
Yuichi Fumino
文野  裕一
瞬 岩本
Shun Iwamoto
瞬 岩本
孝明 北野
Takaaki Kitano
孝明 北野
順一 平川
Junichi Hirakawa
順一 平川
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Abstract

【課題】刈取穀稈の全稈を搬送する穀稈搬送装置において、下手側輪体と無端回動チェーンとの間に刈取穀稈等が挟み込まれることがあっても、部材の変形や破損等が生じ難いようにすることが望まれていた。【解決手段】刈取部にて刈取られた刈取穀稈の全稈を機体後方に向けて搬送する穀稈搬送装置に、下手側回転軸54に備えられた複数の下手側輪体56と、上手側回転軸55に備えられた上手側輪体57とにわたって複数の無端回動チェーン59が巻回され、上手側回転軸55に搬送駆動用の動力が伝達され、且つ、上手側輪体57が上手側回転軸55に一体回転可能に支持され、複数の下手側輪体56が、各別に、下手側回転軸54に対して相対回転可能に支持されている。【選択図】図3

Description

本発明は、機体前部の刈取部にて刈取られた刈取穀稈を機体後方に向けて搬送する穀稈搬送装置が備えられているコンバインに関する。
従来のコンバインでは、穀稈搬送装置は、穀稈搬送用の搬送ケースにおける搬送方向上手側に横向きの上手側回転軸が備えられ、搬送方向下手側に横向きの下手側回転軸が備えられる。上手側回転軸に備えられた上手側輪体としての一対の上手側スプロケットと、下手側回転軸に備えられた下手側輪体としての一対の下手側スプロケットとに亘って一対の無端回動チェーンが巻回され、下手側回転軸に動力が伝達される。下手側回転軸には、一対の下手側スプロケットが一体的に駆動回転される状態で外嵌され、一対の無端回動チェーンに亘って架設された搬送部材によって、刈取穀稈が係止搬送される構成となっていた。上手側スプロケットは、無端回動チェーンにより従動して回転するように、上手側回転軸の軸芯周りで回転可能に支持されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−220673号公報
上記従来構成では、下手側回転軸に動力が伝達され、一対の無端回動チェーンが回動すると、各無端回動チェーンに亘って架設された搬送部材によって下側の移動経路部分において刈取穀稈が係止搬送される。そして、搬送終端部まで刈取穀稈が搬送されたのち、下手側スプロケットと無端回動チェーンとの間に刈取穀稈が挟まれて下手側スプロケットと共に回転することがある。
このとき、挟み込まれた刈取穀稈によって無端回動チェーンが下手側スプロケットの径方向外方に押し上げられて、所定ピッチ間隔で設けられた係合用の噛み合い爪が本来、無端回動チェーンと噛み合うべき位置から周方向に位置ずれする、いわゆる歯飛びを起してしまうことがある。一対の下手側スプロケットは一体的に回転駆動されるので、一対の下手側スプロケットのうちの一方だけに歯飛びが生じると、一対の無端回動チェーンにわたって取り付けられている搬送部材が搬送方向に対して傾斜した姿勢になり、無端回動チェーンと搬送部材との取付部に偏応力が作用し、変形や破損の虞がある。
そこで、刈取穀稈の全稈を搬送する穀稈搬送装置において、下手側輪体と無端回動チェーンとの間に刈取穀稈等が挟み込まれることがあっても、部材の変形や破損等が生じ難いようにすることが望まれていた。
本発明に係るコンバインの特徴構成は、
機体前部に設けられた刈取部と、
前記刈取部の後部に接続され、前記刈取部にて刈取られた刈取穀稈の全稈を機体後方に向けて搬送する穀稈搬送装置が備えられ、
前記穀稈搬送装置に、
穀稈搬送用の搬送ケースと、前記搬送ケースの搬送方向下手側に架設された横向きの下手側回転軸と、前記下手側回転軸の軸芯方向に間隔をあけて前記下手側回転軸に備えられた複数の下手側輪体と、前記搬送ケースの搬送方向上手側に架設された横向きの上手側回転軸と、前記上手側回転軸に備えられた上手側輪体と、前記下手側輪体と前記上手側輪体とにわたって巻回されるとともに横方向に間隔をあけて備えられた複数の無端回動チェーンと、複数の前記無端回動チェーンにわたって横向きに架設される複数の搬送部材とが備えられ、
前記上手側回転軸に搬送駆動用の動力が伝達され、且つ、前記上手側輪体が前記上手側回転軸に一体回転可能に支持され、
複数の前記下手側輪体が、各別に、前記下手側回転軸に対して相対回転可能に支持されている点にある。
本発明によれば、上手側輪体が搬送駆動用の動力によって回動駆動され、その動力により無端回動チェーンが回動されて刈取穀稈が搬送方向に沿って搬送される。下手側輪体の近くまで搬送された刈取穀稈が、複数の下手側輪体のうちのいずれかの下手側輪体と無端回動チェーンとの間に挟み込まれて歯飛びを起こすことがあっても、その下手側輪体は、他の下手側輪体と強制的に同期回転するのではなく、下手側回転軸に対して相対回転しながら位置ずれを吸収することが可能である。
その結果、搬送部材は、斜め姿勢になることなく元の適正な状態に復帰した状態で、戻り経路に沿って搬送方向上手側に向けて移動することができ、搬送部材、無端回動チェーン、下手側張設用輪体等に無理な力が掛かって変形したり、破損したりすることを回避することができる。
従って、穀稈搬送装置において、下手側輪体と無端回動チェーンとの間に刈取穀稈等が挟み込まれることがあっても、部材の変形や破損等が生じ難いようにすることが可能となった。
本発明においては、前記下手側輪体が、外周部に複数の噛み合い爪を備えたスプロケットにて構成されていると好適である。
本構成によれば、穀稈搬送装置の搬送方向下手側において、無端回動チェーンがスプロケットの複数の噛み合い爪に噛み合い係合しながら巻回案内されるので、抜け外れるおそれが少なく確実に下手側輪体の外周部に沿う円弧状の経路を通過することができ、良好な搬送状態を維持することができる。
本発明においては、
前記刈取部の後方箇所における前記穀稈搬送装置の前端部の横方向一方側の箇所に、横向きの伝動軸が備えられ、
前記下手側回転軸の横方向一方側の軸端部に前記搬送ケースの横方向一方側の側壁部から外方に突出する突出部が備えられ、
前記下手側回転軸の横方向他方側の軸端部に伝達された動力を、前記突出部から前記伝動軸に伝達する動力伝達機構と、
前記動力伝達機構によって前記伝動軸に伝達される動力を、前記刈取部と前記上手側回転軸とに分岐伝達する動力分岐部とが備えられていると好適である。
本構成によれば、機体に備えられた原動部からの動力が上手側回転軸を介して動力伝達機構に伝達される。そして、動力伝達機構に伝達された動力は、動力分岐部において分岐されて、伝動軸と上手側回転軸とに夫々伝達される。
原動部に近い位置にある下手側回転軸を利用して、刈取部に対して効率よく動力伝達することができ、しかも、そのような刈取部に対する伝動系の途中から分岐させて上手側回転軸に動力を伝達することができる。その結果、例えば、上手側回転軸に対する伝動系を刈取部に対する伝動系とは別に独立して設ける構成に比べて、簡素な構成の伝動構造により上手側回転軸を駆動することができる。
本発明においては、
前記動力分岐部は、
横向きの中継伝動軸と、前記伝動軸から前記中継伝動軸に動力を伝達する第一無端回動体と、前記中継伝動軸から前記上手側回転軸に動力を伝達する第二無端回動体とを有していると好適である。
本構成によれば、伝動軸から第一無端回動体を介して中継伝動軸に動力が伝達され、中継伝動軸から第二無端回動体を介して上手側回転軸に伝達される。このように中継伝動軸を介在させることにより、伝動軸と上手側回転軸とが同一軸芯上に位置していなくても良好に動力を伝達することができる。
本発明においては、前記中継伝動軸が、前記搬送ケースに対して、横向き姿勢を維持しながら搬送方向の位置を変更調節可能に支持されていると好適である。
本構成によれば、中継伝動軸の搬送方向の位置を変更調節することにより、第一無端回動体の張り具合を調整することができる。従って、伝動軸から中継伝動軸への動力伝達を良好に行うことができる。
本発明においては、
前記上手側回転軸が、前記搬送ケースに対して、横向き姿勢を維持しながら搬送方向の位置を変更調節可能に支持されていると好適である。
本構成によれば、中継伝動軸を位置固定状態にしておき、上手側回転軸を搬送方向に沿って位置変更させることにより、第二無端回動体の張り具合を調整することができる。従って、中継伝動軸から上手側回転軸への動力伝達を良好に行うことができる。
本発明においては、
複数の前記無端回動チェーンに作用するテンション機構が備えられ、
前記テンション機構は、テンション操作力を変更調整可能であり、且つ、前記テンション操作力を変更した状態で状態固定可能であると好適である。
本構成によれば、テンション機構のテンション操作力を変更することにより、無端回動チェーンの張り具合を調整することができる。又、テンション機構は、テンション操作力を穀稈搬送に適した状態に変更したのち、その状態を固定しておくことで、良好に穀稈を搬送することができる。
本発明においては、
前記上手側回転軸の外周部に同芯円上に位置する中空円筒形の筒部を備えたドラムが、前記上手側回転軸と一体回転可能に設けられていると好適である。
穀稈搬送装置の搬送方向上手側は、刈取部から刈取穀稈が搬送されてくるので、例えば、小径の上手側回転軸が露出していると、刈取穀稈が上手側回転軸に巻き付いて早期に搬送詰りを起してしまうおそれがある。そこで、本構成では、上手側回転軸の外周部に上手側回転軸よりも大径のドラムを同芯円上に位置する状態で設ける構成とした。このように大径のドラムを設けることで、小径の上手側回転軸に比べて刈取穀稈が巻付き難いものとなり、早期の搬送詰りを回避して良好な搬送状態を維持し易い。
本発明においては、
前記上手側輪体が、外周部に複数の噛み合い爪を備え、横方向に間隔をあけて設けられた複数のスプロケットにて構成され、
前記ドラムには、複数の前記上手側輪体のうち前記搬送ケースの横方向両側の側壁部に近接する横方向両側の前記上手側輪体よりも横方向外方側に位置する軸端側ドラムと、横方向両側の前記上手側輪体よりも横方向中央側に位置する中央側ドラムとが備えられ、
複数の前記上手側輪体の夫々と前記中央側ドラムとが近接する箇所に、前記上手側輪体と前記中央側ドラムの端部とが前記上手側回転軸の軸芯方向に重なり合う重合部が形成されていると好適である。
本構成によれば、刈取部から送られてくる刈取穀稈を搬送始端部にて掻き込むときに、上手側輪体と中央側ドラム軸との隙間に、刈取穀稈が挟み込まれるおそれが少ないものとなり、この箇所に穀稈が滞留して搬送詰りを起すことを回避し易いものにできる。刈取部から送られてくる刈取穀稈は、横方向中央側に集められた状態で搬入され易いものであり、このような刈取穀稈の詰りを防止するようにしている。
コンバインの全体側面図である。 コンバインの全体平面図である。 穀稈搬送装置の横断平面図である。 穀稈搬送装置の左側面図である。 穀稈搬送装置の右側面図である。 穀稈搬送装置の搬送下手側の横断平面図である。 穀稈搬送装置の搬送上手側の横断平面図である。 下手側回転軸の組付け状態を示す一部切り欠き平面図である。 下手側回転軸の組付け状態を示す一部切り欠き平面図である。 穀稈搬送装置の搬送上手側の斜視図である。 作物案内部材の側面図である。 作物案内部材の斜視図である。 クローラ走行装置の縦断正面図である。 クローラ走行装置の縦断正面図である。
以下、本発明に係るコンバインの実施形態を図面に基づいて説明する。この実施形態で、機体の前後方向を定義するときは、作業状態における機体進行方向に沿って定義し、機体の左右方向を定義するときは、機体進行方向視で見た状態で左右を定義する。すなわち、図1,2に符号(F)で示す方向が機体前側、図1,2に符号(B)で示す方向が機体後側である。図2に符号(L)で示す方向が機体左側、図2に符号(R)で示す方向が機体右側である。
〔全体構成〕
図1,2に、本発明に係るコンバインを示している。このコンバインは、走行機体1と、走行機体1の前方側に位置して、走行に伴って植立穀稈を刈り取り、刈り取った刈取穀稈の全稈を後方に搬送する刈取搬送部2とを備えている。走行機体1は、左右一対のクローラ走行装置3と、クローラ走行装置3で支持される機体フレーム4とを備えている。機体フレーム4の前部に刈取搬送部2が昇降可能に連結されている。走行機体1の前部右側にはキャビン5にて覆われた運転部6が備えられ、運転部6の下方には、エンジン等を含む原動部(図示せず)が備えられている。走行機体1の後部には、刈取作物を脱穀する脱穀装置8及び脱穀処理にて得られた穀粒を貯留する穀粒タンク9が機体左右方向に並ぶ状態で備えられている。運転部6には、運転座席10や複数の操作具等が備え付けられている。
刈取搬送部2には、植立穀稈を刈り取る刈取部11と、刈取部11の後部に接続され、刈取部11にて刈取られた刈取穀稈の全稈を機体後方に向けて搬送する穀稈搬送装置12とが備えられている。刈取部11には、植立穀稈を刈取対象と非刈取対象に分ける左右一対のデバイダ14、植立穀稈を掻き込む掻込リール15、植立穀稈の株元を切断するバリカン型の刈取装置16、刈取穀稈を刈幅方向中央側に寄せ集めるオーガ17等が備えられている。穀稈搬送装置12については後で説明する。
脱穀装置8の上部には、扱室19が形成されている。扱室19には、扱胴20が設けられている。扱胴20は、機体前後方向に延びる軸芯周りで回転可能である。扱胴20の下方には、受網21が設けられている。脱穀装置8の下部には、選別対象物を機体後方に移送しながら篩い選別する揺動選別装置22や、揺動選別装置22に選別風を送風する唐箕23、単粒化した穀粒(一番物)を回収する一番回収部24、枝梗付き穀粒等(二番物)を回収する二番回収部25が設けられている。受網21を漏下した脱穀処理物は、これらによって穀粒と排ワラ屑等に選別される。脱穀装置8の機体後部には、排ワラ屑を細断処理して下方外方に排出する排ワラ細断装置26が備えられている。
図1,2に示すように、穀粒タンク9の機体前部側で且つ脱穀装置8側の右横側箇所に、脱穀装置8の下部で回収された穀粒を穀粒タンク9の上部に搬送するバケットコンベア式の揚穀装置27が備えられている。選別処理にて得られた穀粒は、一番回収部24により脱穀装置8の右横側外方に搬送されたのち、揚穀装置27にて上方に搬送されて穀粒タンク9に供給される。
穀粒タンク9の後部には、その内部に貯留されている穀粒を外部に排出する穀粒排出装置28が備えられている。穀粒排出装置28は、穀粒を上方に搬送する縦スクリューコンベア28Aと、この縦スクリューコンベア28Aの上端部から穀粒を横方向に搬送して先端の排出口から排出する横スクリューコンベア28Bとを備えている。
〔クローラ走行装置〕
クローラ走行装置3は、機体フレーム4に固定されたトラックフレーム29と、機体前部側に位置する駆動輪30と、機体前後方向に並ぶ複数の接地転輪31と、機体後部側に位置する緊張輪32と、トラックフレーム29に支持された外れ止め用のガイド部材33と、無端状のクローラベルト34とを備えている。
図13に示すように、クローラベルト34には芯金35が埋め込まれており、芯金35から内周側に突出する芯金突起36が形成されている。クローラベルト34には、駆動輪30の係止爪37が嵌まり込む係合孔38が形成され、芯金突起36は係合孔38の幅方向両側に夫々形成されている。そして、この芯金突起36は、突出方向先端側が幅方向内方側に屈曲する形状になっている。
このように構成することで、例えば、走行中にクローラベルト34が斜め姿勢になった場合、芯金突起36がガイド部材33に接当してクローラベルト34が抜け外れることを防止することができる。
芯金突起36の形状としては、上記構成に代えて、図14に示すように、突出方向先端側が幅方向外方側に屈曲する形状にしてもよい。この構成であれば、クローラベルト34が斜め姿勢になった場合に、芯金突起36が外転輪式の接地転輪31に接当してクローラベルト34が抜け外れることを防止することができる。
尚、図13,14に示す例では、幅方向両側の芯金突起36の夫々が屈曲する構成としたが、この構成に代えて、機体横方向外方側に位置するもの(例えば、右側のクローラ走行装置3であれば右側の芯金突起36、左側のクローラ走行装置3であれば左側の芯金突起36)のみが屈曲する構成としてもよい。
〔作物案内部材〕
図2では図示していないが、このコンバインでは、刈取部11において、刈取装置16よりも前方側に突出して、植立作物の条間に入り込み、絡み合った植立作物の穂先側を掬い上げるように持ち上げ案内する作物案内部材40を装着することができる。この作物案内部材40は、対象作物として、トウモロコシ等を収穫する際に用いられる。
作物案内部材40は、図11,12に示すように、上部に前後方向に長い小径丸棒材からなる上側案内部41が備えられ、下部には、上側案内部41に連結されるとともに支持台42に連結される板状の縦板部43が備えられている。又、縦板部43の上下中間部から後方側に向けて延びる後側案内部44が備えられている。支持台42は刈取装置16に共締め固定されている。
上側案内部41は、地面に近い低い位置から刈取装置16よりも大きく上昇した高い位置まで案内するように前後に長く斜め姿勢に設けられている。後側案内部44は、刈取装置16に対応する箇所を作物が通過する際に、作物の穂先側が刈取装置16に接触しないように、刈取装置16よりも少し高い位置に設けられている。上側案内部41の先端部には、左右の両側の作物を案内面によって梳き分けるように案内する梳き分け部材45が備えられている。
〔穀稈搬送装置〕
図1に示すように、穀稈搬送装置12は、刈取部11の後端部から脱穀装置8の穀稈投入部にわたって延びる状態で設けられ、穀稈搬送用の筒型の搬送ケース50と、その搬送ケース50の内部に位置するチェーン回動式の搬送機構51とを備えている。
図3,4に示すように、搬送ケース50は、底面部50aと、左右一対の側壁部50bと、天板部50cとを備えて、略角筒状に構成されている。搬送ケース50の搬送始端側(前端側)には、穀稈導入口52が形成されている。穀稈導入口52は、刈取部11の送出口に連通している。搬送ケース50の搬送終端側(後端側)には、穀稈送出口53が形成されている。穀稈送出口53は、脱穀装置8の穀稈投入部に連通している。
チェーン回動式の搬送機構51について説明する。
図3,4に示すように、搬送ケース50の搬送方向下手側すなわち機体後部側に、横向きの下手側回転軸54が架設され、搬送ケース50の搬送方向上手側すなわち機体前部側に、横向きの上手側回転軸55が架設されている。下手側回転軸54には、軸芯方向に間隔をあけて一対の下手側輪体としての従動スプロケット56が備えられている。上手側回転軸55には、軸芯方向に間隔をあけて一対の上手側輪体としての駆動スプロケット57が備えられている。従動スプロケット56及び駆動スプロケット57は、外周部に所定間隔をあけて径方向外方に突出する複数の噛み合い爪58を備えている(図6,7参照)。
一対の従動スプロケット56の夫々と一対の駆動スプロケット57の夫々とに亘って一対の搬送用無端回動チェーン59が巻回されている。一対の搬送用無端回動チェーン59には回動方向に沿って間隔をあけて複数の搬送部材60が横向きに架設されている。
そして、上手側回転軸55に搬送駆動用の動力が伝達され、且つ、駆動スプロケット57が上手側回転軸55に一体回転可能に支持されている。又、一対の従動スプロケット56が、各別に、下手側回転軸54に対して相対回転可能に支持されている。このような構成のチェーン式の搬送機構51では、一対の搬送用無端回動チェーン59が回動駆動され、搬送部材60が刈取穀稈に対して掻込み作用して、刈取穀稈が搬送用無端回動チェーン59と搬送ケース50の底面部50aとの間に掻き込まれる。刈取穀稈は搬送部材60によって後方上方に係止搬送され、穀稈送出口53から後方に送り出されて脱穀装置8に供給される。
搬送部材60の左右方向の長さは、穀稈導入口52の横幅よりも短く形成されており、左右両側端部箇所の下部には、搬送部材60による掻込み作用を受けない領域がある。そして、この領域には、刈取穀稈を搬送部材60による掻込み作用領域に向けて送り込み案内する送り込み案内体130が設けられている。送り込み案内体は、平面視で略U字形の板体にて構成され、刈取穀稈を左右方向中央側へ寄せ集めるように案内する。
穀稈搬送装置12の搬送方向下手側箇所における支持構造について説明する。
図3,6に示すように、下手側回転軸54を回動自在に支持する左右両側の支持筒部61が左右一対の支点ブラケット62を介して横軸心P1周りで相対回動自在に脱穀装置8の前壁部に支持されている。搬送ケース50の左右両側の側壁部50bが左右の支持筒部61に夫々一体的に連結されている。従って、搬送ケース50全体が横軸心P1周りで上下揺動自在に脱穀装置8に支持されている。そして、搬送ケース50の搬送方向上手側には刈取部11が一体的に連結固定されているので、刈取部11と穀稈搬送装置12とを含む刈取搬送部2の全体が、横軸心P1周りで上下揺動自在に脱穀装置8に支持される構成となっている。図1に示すように、刈取搬送部2は、油圧シリンダ63の伸縮操作により横軸心P1周りで上下揺動操作される。
図6に示すように、下手側回転軸54は、左右両側の支持筒部61に対してベアリング64を介して回動自在に支持されている。一対の従動スプロケット56は、下手側回転軸54に対して相対回転可能に外挿支持されている。この実施形態では、下手側回転軸54は断面形状が六角形に形成されており、従動スプロケット56が備えられる箇所には、下手側回転軸54の外周部に外周形状が円形の筒部材65が外挿されている。筒部材65の外周部にベアリング66を介して従動スプロケット56が支持されている。筒部材65は、径方向に沿って螺合装着されるボルト67によって下手側回転軸54に締め付け固定されている。
駆動スプロケット57の支持構造について説明する。
図7に示すように、上手側回転軸55は、筒状に形成され、横方向(機体左右方向)に延びる状態で備えられている。搬送ケース50における左右の側壁部50bの夫々の内面側に支持部材68が設けられている。上手側回転軸55の左右両側の軸端部がベアリング69を介して左右の支持部材68に回転可能に支持されている。
図3に示すように、上手側回転軸55には、横方向に間隔をあけて外周部に一体回転可能に一対の駆動スプロケット57が取付けられている。そして、上手側回転軸55の外周部に同芯円上に位置する中空円筒形の筒部を備えたドラム71が、上手側回転軸55と一体回転可能に設けられている。図7に示すように、ドラム71には、搬送ケース50の横方向両側の側壁部50bに近接する横方向両側の駆動スプロケット57(この実施形態では、左右両側の駆動スプロケット57)よりも横方向外方側に位置する軸端側ドラム72と、横方向両側の駆動スプロケット57よりも横方向中央側に位置する中央側ドラム73とが備えられている。
左右両側の軸端側ドラム72には、中空円筒状の筒部72aと、上手側回転軸55の外周部に外嵌されるボス部72bと、軸芯方向一端側(幅方向中央側)において筒部72aとボス部72bに夫々連結される円板72cと、径方向に沿って放射状に延びて筒部72aとボス部72bとに夫々連結される複数の補強リブ72dとが備えられている。
中央側ドラム73には、中空円筒形の筒部73aと、筒部73aの軸芯方向両側端部に固定された円板73bと、軸芯方向中間部において外周部に沿って延びる縦向き姿勢の補強部材73cとが備えられている。円板73bは、径方向内方側端部が上手側回転軸55に一体的に連結され、径方向外方側端部が筒部73aに一体的に連結されている。そして、左右両側の軸端側ドラム72の円板72cと、左右の駆動スプロケット57と、中央側ドラム73の左右両側の円板73bとが夫々、共締め連結される状態で複数のボルト74で連結固定されている。
従って、左右両側の軸端側ドラム72、一対の駆動スプロケット57、中央側ドラム73、及び、上手側回転軸55の夫々が一体的に連結された状態で、横軸芯P2周りで回転可能に左右の支持部材68に支持されている。
図9に示すように、中央側ドラム73における筒部73aと円板73bとの連結箇所では、筒部73aが軸芯方向外方側に少しだけ突出する突出部75が形成されている。又、駆動スプロケット57の側面における前記突出部75が対向する箇所には、軸芯方向に凹入する周溝76が形成されている。筒部73aの突出部75が駆動スプロケット57の周溝76に対して軸芯方向に入り込むことにより、それらが軸芯方向に重なり合う重合部Gが構成されている。
このような重合部Gが形成されることで、刈取穀稈が掻き込まれるときに、駆動スプロケット57の側面と中央側ドラム73の端部との間に刈取穀稈が挟み込まれて搬送詰りを起すおそれが少ないものになる。
左右両側の軸端側ドラム72の外方側には穀稈の巻付き防止用のスクレーパ77が設けられ、軸端側ドラム72の外周部への刈取穀稈の巻付きや軸端側ドラム72と駆動スプロケット57の側面との間への刈取穀稈の挟み込みを防止するようにしている。左右両側のスクレーパ77は、支持部材68に固定された状態で設けられている。
上手側回転軸55は、搬送ケース50に対して、横向き姿勢を維持しながら搬送方向に沿って位置変更調節可能に支持されている。具体的には、上手側回転軸55を回転自在に支持する左右の支持部材68が、搬送ケース50に対して搬送方向の位置を変更調節可能に支持されている。
説明を加えると、図7に示すように、左右の支持部材68は、夫々、搬送方向に位置を異ならせた状態で3個のボルト78によって搬送ケース50の側壁部50bに連結固定されている。そして、図4,5に示すように、搬送ケース50の側壁部50bに形成されるボルト78が挿通可能な挿通孔80は搬送方向に長い長孔に形成されている。
3本のボルト78のうちの最搬送方向下手側のボルト78とネジ受け部材81とに亘って操作ネジ軸82が装着されている。操作ネジ軸82とボルト78とは、連結部材83を介して連結されている。連結部材83とボルト78とは、相対回転可能で且つ搬送方向に一体的に移動可能に連結されている。ネジ受け部材81は側壁部50bに固定されており、操作ネジ軸82は、ネジ受け部材81の両側に装着されたナット84で締め付けることにより位置固定状態で支持される。
通常作業時は、左右の支持部材68を3個のボルト78によって搬送ケース50の側壁部50bに締め付けて連結する。そして、3個のボルト78を緩め状態にして、支持部材68の側壁部50bに対する固定を解除した状態で、支持部材68を搬送方向に沿ってスライド移動させることができる。このとき、搬送ケース50の左右の側壁部50bに形成される挿通孔80は同じ形状の長孔であるから、上手側回転軸55が横向き姿勢を維持したまま搬送方向の位置を変更調節することが可能である。
上手側回転軸55には、軸内方側に軸芯方向にシフト可能で且つ一体回転可能な内側軸部85が備えられている。図7,9に示すように、内側軸部85は、上手側回転軸55の右側端部に位置する状態で備えられ、通常使用状態では、右側部が搬送ケース50の右側の側壁部50bよりも外方に突出している。そして、内側軸部85と上手側回転軸55とが一体回転可能にスプライン嵌合している。内側軸部85の左側端部に設けられた係止部86が上手側回転軸55の内周部に形成された段差部87に係止して、それ以上の外方側へのスライドが規制されている。
内側軸部85の外方突出部には、カラー部材88と入力スプロケット89が外嵌装着され、スナップリング90により抜け止めされている。これにより内側軸部85が外方側へスライドすることが規制されている。この状態で、カラー部材88の端部が上手側回転軸55の端部に接当して、カラー部材88と入力スプロケット89とが、スナップリング90と上手側回転軸55の端部とにより挟まれた状態で固定され、軸芯方向の位置決めが行われている。
上手側回転軸55を搬送ケース50に組み付ける際には、左右両側の軸端側ドラム72、駆動スプロケット57、中央側ドラム73、及び、上手側回転軸55の夫々が一体的に連結され、さらに、支持部材68を含めて予め組み付けられた状態のユニット状の組物を、左右の側壁部50bの間に上方から入れ込むことで装着することができる。
そのとき、図8に実線で示すように、内側軸部85を搬送ケース50内に収まるように内方側にスライドさせておくことで、ユニット状の組物を左右の側壁部50bの間に入れ込むことができる。左右の側壁部50bの間に入れ込んだのち、左右両側から複数のボルト78で側壁部50bと支持部材68とを締結固定する。そして、内側軸部85の軸端に形成されたねじ穴91に図示しないボルトを装着して、内側軸部85を側壁部50bから外方に引き出し、引き出された内側軸部85の外方突出部にカラー部材88と入力スプロケット89とを外嵌装着してスナップリング90により抜け止めする。
伝動構造について説明する。
図6に示すように、下手側回転軸54は、搬送ケース50の左右両側において横側外方に突出している。下手側回転軸54の左側(横方向他方側の一例)の軸端部には、搬送ケース50の左側の側壁部50bから外方に突出する突出部54Lが備えられている。下手側回転軸54の右側(横方向一方側の一例)の軸端部には、搬送ケース50の右側の側壁部50bから外方に突出する突出部54Rが備えられている。左側の突出部54Lには、エンジンからの動力が伝動ベルト92を介して伝達される入力プーリ93が備えられている。右側の突出部54Rには、刈取部7の各部に動力を伝達するための出力スプロケット94が備えられている。
図3,5,7に示すように、刈取部11の後方箇所における穀稈搬送装置12の前端部の右側(横方向一方側の一例)の箇所に、横向きの伝動軸としての刈取伝動軸95が備えられている。そして、刈取伝動軸95には一体回転可能な状態で従動スプロケット96が備えられている。従動スプロケット96と出力スプロケット94とに亘って刈取伝動用無端回動チェーン97が巻回されている。
下手側回転軸54の左側の軸端部に伝達された動力が、下手側回転軸54の右側の軸端部に備えられた出力スプロケット94から刈取伝動用無端回動チェーン97及び従動スプロケット96を介して刈取伝動軸95に伝達される。従って、出力スプロケット94、刈取伝動用無端回動チェーン97、及び、従動スプロケット96により、下手側回転軸54に伝達された動力を刈取伝動軸95に伝達する動力伝達機構98が構成されている。動力伝達機構98には、刈取伝動用無端回動チェーン97に対してテンション操作するテンション機構99が備えられている。図5に示すように、テンション機構99は、テンション輪体100が揺動アーム101にて支持され、テンション輪体100が刈取伝動用無端回動チェーン97に押圧するように揺動アーム101がバネ102により揺動付勢されている。
図7に示すように、刈取伝動軸95の左側部がベアリング103を介して支持ブラケット104に回動可能に支持されている。支持ブラケット104は搬送ケース50に連結されている。尚、図示はしていないが、刈取伝動軸95の右側部も同様にベアリングを介して回動可能に固定部に支持される。刈取伝動軸95の左側部のうちベアリング103による支持箇所よりも左方向に突出する箇所に、従動スプロケット96がスプライン嵌合されて一体回転可能に備えられている。刈取伝動軸95の左側の軸端部には、従動スプロケット96に隣接する状態で分岐伝達用スプロケット105がスプライン嵌合されて一体回転可能に備えられている。
そして、動力伝達機構98によって刈取伝動軸95に伝達される動力を、刈取部11と上手側回転軸55とに分岐伝達する動力分岐部106が備えられている。動力分岐部106は、横向きの中継伝動軸107と、刈取伝動軸95から中継伝動軸107に動力を伝達する第一無端回動体としての第一中継用無端回動チェーン108と、中継伝動軸107から上手側回転軸55に動力を伝達する第二無端回動体としての第二中継用無端回動チェーン109とを有している。
説明を加えると、図7に示すように、搬送ケース50の右側の側壁部50bの外面側において、上手側回転軸55から搬送方向下手側に所定距離だけ寄った箇所に、横向き姿勢の中継伝動軸107が備えられている。
中継伝動軸107は、矩形板状のベース部材110に固定されている。ベース部材110は、搬送ケース50の側壁部50bに備えられた支持台111に取り付けられている。支持台111は、側壁部50bと略平行に延びる状態で側壁部50bに固定されている。ベース部材110は、支持台111に当て付けられた状態で、4個のボルト112によって支持台111に連結固定されている。中継伝動軸107は、ベース部材110から右横側方に向けて片持ち状に突出する状態で、ベース部材110に一体的に設けられている。ベース部材110と中継伝動軸107の基端側箇所との間に一対の補強リブ113が設けられている。
中継伝動軸107には、ベアリング114を介して二連式の回転輪体115が外嵌されている。回転輪体115は、筒状のボス部116と、ボス部116の外周部に軸芯方向に間隔をあけて設けられた2つのスプロケット部117a,117bとを有している。2つのスプロケット部117a,117bのうちの中継伝動軸107の先端側に設けられた第一スプロケット部117aと、刈取伝動軸95に備えられた分岐伝達用スプロケット105とに亘って、第一中継用無端回動チェーン108が巻回されている。2つのスプロケット部117a,117bのうちの中継伝動軸107の基端側に設けられた第二スプロケット部117bと、上手側回転軸55に備えられた入力スプロケット89とに亘って、第二中継用無端回動チェーン109が巻回されている。
中継伝動軸107が、搬送ケース50に対して、横向き姿勢を維持しながら搬送方向の位置を変更調節可能に支持されている。すなわち、ベース部材110及び支持台111には、4個のボルト112が挿通する挿通孔が形成されている。支持台111に形成される挿通孔は、ボルト112が挿通可能で且つボルト112と略同じ径の丸孔である。これに対して、ベース部材110に形成される挿通孔119は搬送方向に長い長孔である。
4個のボルト112を緩め状態にすると、支持台111に対する固定を解除した状態で、ベース部材110を搬送方向に沿ってスライド移動させることができる。刈取伝動軸95は搬送方向の位置は固定であるから、ベース部材110の搬送方向の位置を変更調節することにより、中継伝動軸107も一体的に位置が変更され、第一中継用無端回動チェーン108の張り具合を調整することができる。
又、中継伝動軸107の位置を固定している状態で、上手側回転軸55の搬送方向の位置を変更調節することにより、第二中継用無端回動チェーン109の張り具合を調整することができる。具体的には、支持部材68を搬送ケース50の側壁部50bに連結固定する3個のボルト67を、左右両側で緩め状態にして、搬送方向にスライド移動させて、上手側回転軸55の位置を変更調節することができる。
第二中継用無端回動チェーン109の張り具合を適切な状態に調整するために、上手側回転軸55の位置を変更して固定した状態では、搬送用無端回動チェーン59の張り具合が常に適切であるとは言えない。そこで、一対の搬送用無端回動チェーン59に作用するテンション機構120が張設範囲の中間位置に備えられている。このテンション機構120は、テンション操作力を変更調整可能であり、且つ、テンション操作力を変更した状態で状態固定可能である。
テンション機構120について説明する。
図3〜6に示すように、テンション機構120は、一対の搬送用無端回動チェーン59に対して各別に作用する左右のテンション輪体121を備えている。左右のテンション輪体121は、左右一対の揺動アーム122に各別に支持されている。左右の揺動アーム122は、搬送ケース50の左右の側壁部50bの内部に位置している。両側の揺動アーム122の基部は、側壁部50bに支軸123を介して回転可能に支持されている。
左右のテンション輪体121は、揺動アーム122が揺動操作されることにより、搬送用無端回動チェーン59における戻り移動経路を下方から押圧操作する。
左右の揺動アーム122の揺動端同士に亘って連結軸124が取付けられている。左右の揺動アーム122が連結軸124によって連動連結され、左右のテンション輪体121が連動して揺動することができるように構成されている。連結軸124の左右両側の軸端は、搬送ケース50の左右の側壁部50bの内面に略沿う状態で移動可能に設けられている。
搬送ケース50の連結軸124の軸端に対応する箇所には、揺動アーム122の揺動可能範囲にわたる円弧状の長孔状の挿通孔125が形成されている。そして、この挿通孔125を通過するボルト126が座金127を介して連結軸124の軸端に締め付け固定可能に設けられる。ボルト126を締め付けることで、連結軸124すなわち左右のテンション輪体121の位置を搬送ケース50に対して固定することができる。従って、左右のテンション輪体121は、長孔の範囲内で移動させることで、搬送用無端回動チェーン59に対するテンション操作力を変更調節可能である。そして、テンション操作力を調節した状態でボルト126で締め付けすることで、その状態で固定することができる。
左右のテンション輪体121のテンション操作力を搬送ケース50の外方側から行うための操作具128が設けられている。操作具128は側壁部50bに形成された長孔状の挿通孔129を通して外方に突出しており、作業者はこの操作具128を操作することでテンション操作力を調節することができる。尚、図示はしていないが、搬送ケース50の天板部には開閉蓋が設けられ、作業者はケース内部を目視することができる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、下手側輪体が従動スプロケット56にて構成されるものを示したが、この構成に代えて、下手側輪体が円筒形状のドラムにて構成されるものでもよい。
(2)上記実施形態では、刈取部11への動力伝達用の伝動軸95と上手側回転軸55とが別体で設けられる構成としたが、これらを一体的に連結した1本の軸で構成してもよい。この場合、1本の軸によって動力分岐部106が兼用構成される。
(3)上記実施形態では、中継伝動軸107が、搬送ケース50に対して搬送方向の位置を変更調節可能に支持される構成としたが、この構成に代えて、中継伝動軸107が、搬送ケース50に対して位置固定状態で設けられ、第一中継用無端回動チェーン108に対してテンション操作可能なテンション機構を設ける構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、上手側回転軸55が、搬送ケース50に対して搬送方向の位置を変更調節可能に支持される構成としたが、この構成に代えて、上手側回転軸55が、搬送ケース50に対して位置固定状態で設けられ、第二中継用無端回動チェーン109に対してテンション操作可能なテンション機構を設ける構成としてもよい。
(5)上記実施形態では、刈取伝動軸95に伝達される動力を、刈取部11と上手側回転軸55とに分岐伝達する動力分岐部106が備えられる構成としたが、この構成に代えて、刈取部11に対する伝動機構と、上手側回転軸55に対する伝動機構とを各別に独立する形態で備えるものでもよい。
(6)上記実施形態では、一対の搬送用無端回動チェーン59に作用するテンション機構120が、テンション操作力を変更した状態で状態固定可能である構成としたが、この構成に代えて、バネ等によりテンション輪体を移動付勢して、テンション操作力を自動調節するような構成としてもよい。
(7)上記実施形態では、複数の上手側輪体(駆動スプロケット57)の夫々と中央側ドラム73とが近接する箇所に重合部Gが形成される構成としたが、このような重合部を備えていない構成としてもよい。
(8)上記実施形態では、上手側回転軸55の外周部にドラム71が設けられる構成としたが、このようなドラム71を設けない構成としてもよい。
(9)上記実施形態では、搬送用無端回動チェーン59が左右一対設けられる構成としたが、このような構成に限らず、搬送用無端回動チェーン59を左右方向に間隔をあけて3個設けてもよく、4個以上設ける構成としてもよい。この場合、上手側輪体及び下手側輪体も同様に3個あるいは4個以上設ける必要がある。
本発明は、機体前部の刈取部にて刈取られた刈取穀稈を機体後方に向けて搬送する穀稈搬送装置が備えられているコンバインに適用できる。
11 刈取部
12 穀稈搬送装置
50 搬送ケース
54 下手側回転軸
54R 突出部
55 上手側回転軸
56 下手側輪体
57 上手側輪体
58 噛み合い爪
59 無端回動チェーン
60 搬送部材
71 ドラム
72 軸端側ドラム
72a 筒部
73 中央側ドラム
73a 筒部
95 伝動軸
98 動力伝達機構
106 動力分岐部
107 中継伝動軸
108 第一無端回動体
109 第二無端回動体
120 テンション機構
G 重合部

Claims (9)

  1. 機体前部に設けられた刈取部と、
    前記刈取部の後部に接続され、前記刈取部にて刈取られた刈取穀稈の全稈を機体後方に向けて搬送する穀稈搬送装置が備えられ、
    前記穀稈搬送装置に、
    穀稈搬送用の搬送ケースと、前記搬送ケースの搬送方向下手側に架設された横向きの下手側回転軸と、前記下手側回転軸の軸芯方向に間隔をあけて前記下手側回転軸に備えられた複数の下手側輪体と、前記搬送ケースの搬送方向上手側に架設された横向きの上手側回転軸と、前記上手側回転軸に備えられた上手側輪体と、前記下手側輪体と前記上手側輪体とにわたって巻回されるとともに横方向に間隔をあけて備えられた複数の無端回動チェーンと、複数の前記無端回動チェーンにわたって横向きに架設される複数の搬送部材とが備えられ、
    前記上手側回転軸に搬送駆動用の動力が伝達され、且つ、前記上手側輪体が前記上手側回転軸に一体回転可能に支持され、
    複数の前記下手側輪体が、各別に、前記下手側回転軸に対して相対回転可能に支持されているコンバイン。
  2. 前記下手側輪体が、外周部に複数の噛み合い爪を備えたスプロケットにて構成されている請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記刈取部の後方箇所における前記穀稈搬送装置の前端部の横方向一方側の箇所に、横向きの伝動軸が備えられ、
    前記下手側回転軸の横方向一方側の軸端部に前記搬送ケースの横方向一方側の側壁部から外方に突出する突出部が備えられ、
    前記下手側回転軸の横方向他方側の軸端部に伝達された動力を、前記突出部から前記伝動軸に伝達する動力伝達機構と、
    前記動力伝達機構によって前記伝動軸に伝達される動力を、前記刈取部と前記上手側回転軸とに分岐伝達する動力分岐部とが備えられている請求項1又は2に記載のコンバイン。
  4. 前記動力分岐部は、
    横向きの中継伝動軸と、前記伝動軸から前記中継伝動軸に動力を伝達する第一無端回動体と、前記中継伝動軸から前記上手側回転軸に動力を伝達する第二無端回動体とを有している請求項3に記載のコンバイン。
  5. 前記中継伝動軸が、前記搬送ケースに対して、横向き姿勢を維持しながら搬送方向の位置を変更調節可能に支持されている請求項4に記載のコンバイン。
  6. 前記上手側回転軸が、前記搬送ケースに対して、横向き姿勢を維持しながら搬送方向の位置を変更調節可能に支持されている請求項1から5のいずれか1項に記載のコンバイン。
  7. 複数の前記無端回動チェーンに作用するテンション機構が備えられ、
    前記テンション機構は、テンション操作力を変更調整可能であり、且つ、前記テンション操作力を変更した状態で状態固定可能である請求項1から6のいずれか1項に記載のコンバイン。
  8. 前記上手側回転軸の外周部に同芯円上に位置する中空円筒形の筒部を備えたドラムが、前記上手側回転軸と一体回転可能に設けられている請求項1から7のいずれか1項に記載のコンバイン。
  9. 前記上手側輪体が、外周部に複数の噛み合い爪を備え、横方向に間隔をあけて設けられた複数のスプロケットにて構成され、
    前記ドラムには、複数の前記上手側輪体のうち前記搬送ケースの横方向両側の側壁部に近接する横方向両側の前記上手側輪体よりも横方向外方側に位置する軸端側ドラムと、横方向両側の前記上手側輪体よりも横方向中央側に位置する中央側ドラムとが備えられ、
    複数の前記上手側輪体の夫々と前記中央側ドラムとが近接する箇所に、前記上手側輪体と前記中央側ドラムの端部とが前記上手側回転軸の軸芯方向に重なり合う重合部が形成されている請求項8に記載のコンバイン。
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