JP2011193784A - 脱穀装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】扱胴の外側からでも扱歯を簡単に交換できるようにする。
【解決手段】脱穀装置は外周面に複数の扱歯100を半径外向きに突設した扱胴51を備える。各扱歯100は、前記扱胴51の外周面に沿わせて装着される足片部101と前記足片部101に立設された本体部102とを、ロストワックス法にて一体成形したものにする。前記扱胴51に形成された雌型係合部114に対して、前記足片部101に形成された雄型係合部104を前記扱胴51の外側から前記扱胴51の回転方向Rと逆向きに嵌め込んで固定するように構成する。
【選択図】図4
【解決手段】脱穀装置は外周面に複数の扱歯100を半径外向きに突設した扱胴51を備える。各扱歯100は、前記扱胴51の外周面に沿わせて装着される足片部101と前記足片部101に立設された本体部102とを、ロストワックス法にて一体成形したものにする。前記扱胴51に形成された雌型係合部114に対して、前記足片部101に形成された雄型係合部104を前記扱胴51の外側から前記扱胴51の回転方向Rと逆向きに嵌め込んで固定するように構成する。
【選択図】図4
Description
本願発明は、刈り取られた穀稈の穂先部に付いている穀粒を脱粒させるための脱穀装置に関するものである。
従来から、自脱型コンバインの脱穀装置は扱室内にて回転する扱胴を備えている。扱胴の外周面には、半径方向外向きに突出する複数の扱歯が、扱胴の円周方向に飛び飛びの間隔で且つ扱胴の軸線方向に多数列に並べて設けられている。脱穀処理の際は、扱室内に搬送される刈取穀稈の穂先側に、各扱歯を扱胴の回転にて接触させることにより、穂先側に付いた穀粒が叩き落とされて脱粒される。扱歯は、例えば金属製の棒状材を山形に折り曲げた形状になっていて、それぞれの脚部の先端側に形成された雄ネジ部を扱胴の取付穴に差し込み、扱胴内部に突出した雄ネジ部にナットをねじ込んで固定するのが一般的である(特許文献1等参照)。
ところで、扱歯は扱胴の回転にて刈取穀稈と接触して摩耗し易いため、交換されることがある。この場合、扱胴の外周面に形成された点検口を塞ぐ蓋を外し、点検口から工具を差し入れてナットを緩めたり締めたりする。しかし、扱歯配列や扱胴強度等の関係上、扱胴に形成される点検口は小さく且つ少ない数にせざるを得ないから、扱歯と点検口との位置関係によっては、扱歯交換作業が面倒であるという問題があった。また、複数の扱歯をまとめて交換する場合も、扱歯交換作業に手間取るのであった。
そこで、本願発明は、上記のような現状を改善した脱穀装置を提供することを技術的課題とするものである。
請求項1の発明は、外周面に複数の扱歯を半径外向きに突設した扱胴を備えている脱穀装置であって、前記各扱歯は、前記扱胴の外周面に沿わせて装着される足片部と、前記足片部に立設された本体部とを、ロストワックス法にて一体成形したものであり、前記扱胴に形成された雌型係合部に対して、前記足片部に形成された雄型係合部を、前記扱胴の外側から前記扱胴の回転方向と逆向きに嵌め込んで固定するように構成されているというものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載した脱穀装置において、前記扱胴に形成された雌型係合部に対して、前記足片部に形成された雄型係合部を、前記扱胴の回転方向と同じ向きに引き抜いて取り外すように構成されているというものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載した脱穀装置において、前記足片部の裏面側に、前記雄型係合部として、頭部と首部とを有する係止突起が設けられている一方、前記扱胴の外周面には、前記雌型係合部として、前記係止突起の前記頭部が嵌る大径部と前記係止突起の前記首部が係止される小径部とを連通してなる嵌合穴が形成されているというものである。
請求項4の発明は、請求項3に記載した脱穀装置において、脱穀処理時に前記扱歯にかかる脱穀反力によって、前記小径部に対する前記首部の係止状態を維持するように構成されているというものである。
請求項1の発明によれば、外周面に複数の扱歯を半径外向きに突設した扱胴を備えている脱穀装置であって、前記各扱歯は、前記扱胴の外周面に沿わせて装着される足片部と、前記足片部に立設された本体部とを、ロストワックス法にて一体成形したものであり、前記扱胴に形成された雌型係合部に対して、前記足片部に形成された雄型係合部を、前記扱胴の外側から前記扱胴の回転方向と逆向きに嵌め込んで固定するように構成されているから、複雑でも前記扱胴に組み付け易い形状の前記扱歯を簡単に製作できる。摩耗したり破損したりした前記扱歯を前記扱胴の外側から簡単且つスムーズに交換でき、扱歯交換作業の作業性が向上する。また、作物等に対応して前記扱歯の配列仕様も簡単に変更することが可能になる。例えば焼き入れ等によって、前記本体部の強度も簡単に確保できる。
請求項2の発明によると、請求項1に記載した脱穀装置において、前記扱胴に形成された雌型係合部に対して、前記足片部に形成された雄型係合部を、前記扱胴の回転方向と同じ向きに引き抜いて取り外すように構成されているから、脱穀処理時に前記扱歯にかかる脱穀反力が前記扱歯の取り外しを妨げる方向に向くことになる。従って、脱穀反力の向きを有効利用して、前記扱歯の取り付け姿勢を維持し易く、脱穀抵抗等によって前記扱歯が脱落するのを効果的に抑制できる。
請求項3の発明によると、請求項2に記載した脱穀装置において、前記足片部の裏面側に、前記雄型係合部として、頭部と首部とを有する係止突起が設けられている一方、前記扱胴の外周面には、前記雌型係合部として、前記係止突起の前記頭部が嵌る大径部と前記係止突起の前記首部が係止される小径部とを連通してなる嵌合穴が形成されているから、ボルト等の締結具を用いることなく、前記扱胴の外側から前記扱歯を着脱でき、前記扱歯の着脱作業性がより一層向上する。
請求項4の発明によると、請求項3に記載した脱穀装置において、脱穀処理時に前記扱歯にかかる脱穀反力によって、前記小径部に対する前記首部の係止状態を維持するように構成されているから、ボルト等の締結具を用いることなく、前記扱胴の外側から前記扱歯を着脱できるものでありながら、脱穀処理中に前記扱歯が脱落するのを確実に防止できる。
以下に、本願発明を具体化した実施形態を、コンバインの脱穀装置に適用した場合の図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、走行機体1の前進方向に向かって左側を単に左側と称し、同じく前進方向に向かって右側を単に右側と称する。
(1).コンバインの全体構造
まず、図1〜図3を参照しながら、コンバインの全体構造について説明する。図1乃至図3に示す如く、実施形態のコンバインは、左右一対の走行クローラ2(走行部)にて支持された走行機体1を備えている。走行機体1の前部には、穀稈を刈取る4条刈り用の刈取装置3が、単動式の昇降用油圧シリンダ4によって刈取回動支点軸4a回りに昇降調節可能に装着されている。走行機体1には、フィードチェン6を有する脱穀装置5と、脱穀後の穀粒を貯留するグレンタンク7とが横並び状に搭載されている。なお、脱穀装置5が走行機体1の前進方向に向かって左側に配置され、グレンタンク7が走行機体1の前進方向に向かって右側に配置されている。
まず、図1〜図3を参照しながら、コンバインの全体構造について説明する。図1乃至図3に示す如く、実施形態のコンバインは、左右一対の走行クローラ2(走行部)にて支持された走行機体1を備えている。走行機体1の前部には、穀稈を刈取る4条刈り用の刈取装置3が、単動式の昇降用油圧シリンダ4によって刈取回動支点軸4a回りに昇降調節可能に装着されている。走行機体1には、フィードチェン6を有する脱穀装置5と、脱穀後の穀粒を貯留するグレンタンク7とが横並び状に搭載されている。なお、脱穀装置5が走行機体1の前進方向に向かって左側に配置され、グレンタンク7が走行機体1の前進方向に向かって右側に配置されている。
グレンタンク7の後方から上方にかけてグレンタンク7内の穀粒を機体外部に排出する排出オーガ8が配設されている。排出オーガ8の縦オーガ8aを中心として、グレンタンク7の前部を機体側方へ回動できるように構成されている。グレンタンク7の前方で走行機体1の右側前部には、運転部10が設けられている。運転部10には、オペレータが搭乗するステップ10a、運転座席10b、操向ハンドル10cや各種の操作レバーやスイッチ等を備えた操作装置を配置している。走行機体1における運転座席10bの下方の箇所には、動力源としてのエンジン20が配置されている。エンジン20の前方で且つ両走行クローラ2の間には、エンジン20からの動力を適宜変速して両走行クローラ2に伝達するためのミッションケース19が配置されている。
図1に示すように、走行機体1の下面側に左右のトラックフレーム21を配置している。トラックフレーム21には、走行クローラ2にエンジン20の動力を伝える駆動スプロケット22と、走行クローラ2のテンションを維持するテンションローラ23と、走行クローラ2の接地側を接地状態に保持する複数のトラックローラ24とが設けられている。駆動スプロケット22によって走行クローラ2の前側を支持し、テンションローラ23によって走行クローラ2の後側を支持し、トラックローラ24によって走行クローラ2の接地側を支持している。
図1に示す如く、刈取装置3には、圃場の未刈り穀稈を引起す4条分の穀稈引起装置31と、圃場の未刈り穀稈の株元を切断するバリカン式の刈刃装置32と、穀稈引起装置31からフィードチェン6の前端部(送り始端側)に刈取り穀稈を搬送する穀稈搬送装置33とを備えている。エンジン20にて走行クローラ2を駆動して圃場内を移動しながら、刈取装置3を駆動して圃場の未刈り穀稈を連続的に刈り取る。この場合、穀稈引起装置31によって圃場の未刈り穀稈が引き起こされ、刈刃装置32によって未刈り穀稈の株元が切断され、穀稈引起装置31によってフィードチェン6の前端部に刈取り穀稈が搬送される。なお、穀稈引起装置31の下部前方には、圃場の未刈り穀稈を分草する4条分の分草体38aが突設されている。
図1〜図3に示すように、脱穀装置5には、穀稈脱穀用の扱胴51と、扱胴51の下方に落下する脱穀物を選別する揺動選別盤52と、揺動選別盤52に選別風を供給する唐箕ファン53と、揺動選別盤52の後部の排塵を機外に排出する排塵ファン61とを備えている。扱胴51の下方には、扱胴51と揺動選別盤52とを区画する受け網60が張設されている。刈取装置3から穀稈搬送装置33によって搬送された穀稈の株元側はフィードチェン6に受け継がれて挟持搬送される。そして、穀稈の穂先側が脱穀装置5の扱室73内に搬入されて扱胴51にて脱穀される。扱胴51を回転させる扱胴回転軸70(図2及び図3参照)は、フィードチェン6による穀稈の搬送方向(換言すると走行機体1の進行方向)に沿って延びている。扱胴51は、図3において扱胴回転軸70回りの時計方向Rに回転駆動するように構成されている。扱胴51の外周面には、半径方向外向きに突出した複数の扱歯100が、扱胴51の円周方向に間隔を開けて設けられている。扱歯100の周列は、扱胴回転軸70の延びる方向に沿って多数列並べられている。扱胴51における上面及びフィードチェン6側の側面は、扱胴カバー体72にて覆われている。詳細は図示していないが、扱胴カバー体72は、走行機体1中央寄りに位置した前後長手の支軸を回動支点として上下開閉回動可能に構成されている。
揺動選別盤52の下方側には、揺動選別盤52にて選別された穀粒(一番物)を取り出す一番コンベヤ55と、穀粒、藁屑及び枝梗付き穀粒等が混在した二番物を取り出す二番コンベヤ56とが設けられている。なお、走行機体1の前進方向前側から一番コンベヤ55、二番コンベヤ56の順で、側面視において走行機体1の上面側のうち走行クローラ2の後部上方に横設されている。揺動選別盤52は、扱胴51の下方に落下した脱穀物を、揺動選別(比重選別)するように構成している。揺動選別盤52から落下した穀粒(一番物)は、その穀粒中の粉塵が唐箕ファン53からの選別風によって除去され、一番コンベヤ55に落下する。一番コンベヤ55の搬送終端側には、上下方向に延びる揚穀筒57が連通接続されている。一番コンベヤ55から取り出された穀粒は、揚穀筒57内の揚穀コンベヤ57aにてグレンタンク7に搬入され、グレンタンク7の内部に収集される。揚穀筒57及び揚穀コンベヤ57aが、脱穀選別後の一番物をグレンタンク7に搬送する揚穀装置を構成している。
揺動選別盤52は、揺動選別(比重選別)によって、枝梗付き穀粒等の二番物を二番コンベヤ56に落下させるように構成されている。二番コンベヤ56によって取り出された二番物は、還元筒58内の還元コンベヤ58a及び再処理装置59を介して、揺動選別盤52の上面側に戻されて再選別される。また、扱胴51からの脱穀物中の藁屑及び粉塵等は、唐箕ファン53からの選別風と排塵ファン61の吸排塵作用とにより、走行機体1の後部から圃場に向けて排出される。還元筒58及び還元コンベヤ58aは、脱穀選別後の二番物を脱穀装置5に戻す二番還元装置を構成している。
図1及び図2に示す如く、フィードチェン6の後端側(送り終端側)には、排藁チェン62が配置されている。フィードチェン6の後端側から排藁チェン62に受け継がれた排藁(穀粒が脱粒された稈)は、長い状態で走行機体1の後方に排出されるか、又は脱穀装置5の後方側に設けた排藁カッタ63にて適宜長さに短く切断されたのち、走行機体1の後方下方に排出される。
(2).扱歯の第1実施例
次に、図4及び図5を参照しながら、扱歯100の第1実施例について説明する。扱歯100は、鋼材等の金属材料を素材としてロストワックス法にて製作されたものであり、扱胴51の外周面に半径外向きに突設されている。扱歯100は、扱胴51の外周面に沿わせて装着される足片部101と、足片部101に立設された本体部102とを備えている。第1実施例の本体部102は、棒材を山型に折り曲げたような形状になっている。
次に、図4及び図5を参照しながら、扱歯100の第1実施例について説明する。扱歯100は、鋼材等の金属材料を素材としてロストワックス法にて製作されたものであり、扱胴51の外周面に半径外向きに突設されている。扱歯100は、扱胴51の外周面に沿わせて装着される足片部101と、足片部101に立設された本体部102とを備えている。第1実施例の本体部102は、棒材を山型に折り曲げたような形状になっている。
図4及び図5に示すように、扱胴51の外周面には、1つの扱歯100に対して2個1組の取付穴110が扱胴51の円周方向に沿って等間隔に並べて形成されている一方、扱歯100における足片部101の裏面側には、扱胴51側の各取付穴110に嵌る挿入片103及び係止突起104が一体的に設けられている。係止突起104は、取付穴110の一方(後述する嵌合穴114)に嵌る頭部104aとこれより小径の首部104bとを有している。頭部104a及び首部104bはそれぞれ、後述する嵌合穴114の大径部114a並びに小径部114bに対応して底面視矩形の外形になっている。
扱胴51側の取付穴110のうち回転方向R下手側のものは、平面視矩形の角穴113になっている。当該角穴113には足片部101の挿入片103が差し込まれる。取付穴110のうち回転方向R上手側のものは、大径部114aと小径部114bとを連通させた平面視T字型の嵌合穴114になっている。大径部114a及び小径部114bは、それぞれ大きさの異なる平面視矩形の開口であり、大径部114aが小径部114bに対して回転方向R上手側に位置している(小径部11bは大径部114aに対して回転方向R下手側に位置している)。嵌合穴114の大径部114aに係止突起104の頭部104aが嵌め込まれる。扱歯100を回転方向R下手側(扱胴51回転方向と逆向き)にスライド移動させると、係止突起104の首部104bだけが小径部114bに嵌り頭部104aが抜け不能になる。第1実施例では、扱歯100側の挿入片103及び係止突起104が雄型係合部を構成し、扱胴51側の取付穴110(角穴113及び嵌合穴114)が雌型係合部を構成している。
扱歯100の取り付けに際しては、足片部101を扱胴51の外周面に沿わせて角穴113に挿入片103を差し込みつつ、嵌合穴114の大径部114aに係止突起104の頭部104aを嵌め込む。次いで、扱歯100を回転方向R下手側(扱胴51回転方向と逆向き)にスライド移動させて、係止突起104の首部104bを嵌合穴114の小径部114bに嵌め込む。そして、扱胴51の外周面と挿入片103とを外側からのボルト99にて締結する。その結果、扱歯100が、扱胴51の外周面に半径外向きの突出姿勢で外向き抜け不能(外れ不能)に保持されることになる。この状態では、足片部101が、角穴113はもちろんのこと、嵌合穴114の大径部114aにまで被さっている。つまり、取付穴110は両方とも足片部101にて塞がれている。この場合、脱穀処理時に扱歯100にかかる脱穀反力は、扱胴51の回転方向Rと逆向きに作用する。脱穀反力の向きは、角穴113に対する挿入片103の嵌め込み方向、及び、小径部114に対する係止突起104(首部104b)の嵌め込み方向と同じである。すなわち、脱穀反力が扱歯100の取り外しを妨げる方向に向いているのである。このため、脱穀反力の向きを有効利用して、扱歯100の取り付け姿勢を維持し易く、脱穀抵抗等によって扱歯100が脱落するのを効果的に抑制できる。
扱歯100の取り外しに際しては、ボルト99を緩めて外したのち、扱歯100を回転方向R上手側(扱胴51回転方向と同じ向き)にスライド移動させて、係止突起104の首部104bを嵌合穴114の小径部114bから引き抜く。そして、係止突起104の頭部104aを嵌合穴114の大径部114aから抜き出しつつ、挿入片103を角穴113から引き抜くのである。従って、扱胴51外側での着脱作業によって、扱胴51の外周面に扱歯100を手軽に取り付けたり取り外したりできる。
(3).扱歯の第2実施例
図6は、第1実施例の変形例に相当する扱歯100の第2実施例である。扱歯100の本体部102は、第1実施例に示した湾曲棒状であるに限らず、第2実施例のように板状に形成したものであっても差し支えない。
図6は、第1実施例の変形例に相当する扱歯100の第2実施例である。扱歯100の本体部102は、第1実施例に示した湾曲棒状であるに限らず、第2実施例のように板状に形成したものであっても差し支えない。
(4).扱歯の第3実施例
図7は、第1実施例の変形例に相当する扱歯100の第3実施例である。第3実施例では、足片部101の裏面側に、2個1組の係止突起103′,104が設けられている一方、扱胴51の外周面には、2個1組で平面視T字型の嵌合穴113′,114が形成されている。すなわち、第1実施例の挿入片103を係止突起103に変更すると共に、第1実施例の角穴113を嵌合穴113′に変更している。この場合、係止突起103′,104と嵌合穴113′,114との嵌合態様は、第1及び第2実施例と同じであるが、挿入片103がないので、足片部101と扱胴51の外周面とを外側からのボルト99にて締結することになる。第3実施例では、係止突起103′,104が雄型係合部を構成し、嵌合穴113′,114が雌型係合部を構成している。
図7は、第1実施例の変形例に相当する扱歯100の第3実施例である。第3実施例では、足片部101の裏面側に、2個1組の係止突起103′,104が設けられている一方、扱胴51の外周面には、2個1組で平面視T字型の嵌合穴113′,114が形成されている。すなわち、第1実施例の挿入片103を係止突起103に変更すると共に、第1実施例の角穴113を嵌合穴113′に変更している。この場合、係止突起103′,104と嵌合穴113′,114との嵌合態様は、第1及び第2実施例と同じであるが、挿入片103がないので、足片部101と扱胴51の外周面とを外側からのボルト99にて締結することになる。第3実施例では、係止突起103′,104が雄型係合部を構成し、嵌合穴113′,114が雌型係合部を構成している。
(5).扱歯の第4実施例
図8及び図9は、第3実施例の変形例に相当する扱歯100の第4実施例である。第4実施例の係止突起103″(104″)は、円柱状の頭部103a″(104a″)及び首部103b″(104b″)を有している。扱胴51側にある嵌合穴113″(114″)はいわゆるダルマ穴になっている。大径部113a″(114a″)が小径部113b″(114b″)に対して回転方向R上手側に位置している。大径部113a″(114a″)と小径部113b″(114b″)との連通部分117は、係止突起103″(104″)における首部103b″(104b″)の直径よりも小径になっている。このため、扱歯100の取り付けに際して、係止突起103″(104″)の首部103b″(104b″)は、嵌合穴113″(114″)の小径部113b″(114b″)に強制嵌合(係止)されることになる。脱穀処理時に扱歯100にかかる脱穀反力は、扱胴51の回転方向Rと逆向きに作用する。脱穀反力の向きは、小径部113b″(114b″)に対する首部103b″(104b″)の強制嵌合方向(係止方向)と同じである。このため、脱穀反力の向きを有効利用して、扱歯100を確実に係止状態に維持でき、ボルトといった締結具を用いることなく、扱歯100の脱落を防止できる。
図8及び図9は、第3実施例の変形例に相当する扱歯100の第4実施例である。第4実施例の係止突起103″(104″)は、円柱状の頭部103a″(104a″)及び首部103b″(104b″)を有している。扱胴51側にある嵌合穴113″(114″)はいわゆるダルマ穴になっている。大径部113a″(114a″)が小径部113b″(114b″)に対して回転方向R上手側に位置している。大径部113a″(114a″)と小径部113b″(114b″)との連通部分117は、係止突起103″(104″)における首部103b″(104b″)の直径よりも小径になっている。このため、扱歯100の取り付けに際して、係止突起103″(104″)の首部103b″(104b″)は、嵌合穴113″(114″)の小径部113b″(114b″)に強制嵌合(係止)されることになる。脱穀処理時に扱歯100にかかる脱穀反力は、扱胴51の回転方向Rと逆向きに作用する。脱穀反力の向きは、小径部113b″(114b″)に対する首部103b″(104b″)の強制嵌合方向(係止方向)と同じである。このため、脱穀反力の向きを有効利用して、扱歯100を確実に係止状態に維持でき、ボルトといった締結具を用いることなく、扱歯100の脱落を防止できる。
(6).扱歯の第5実施例
図17は、第2実施例の変形例に相当する扱歯100の第5実施例である。第5実施例における扱歯100の本体部102には抜き穴102aが形成されていて、扱歯100の軽量化を図っている。本体部102の頂部102bは、扱胴の回転方向Rに略沿うように水平に延出させている。このように構成すると、第1実施例の扱歯100と比べて頂部102b側の摩耗がし難くなる。これは、脱穀に寄与する頂部102bの穀稈に対する接触面積を広く取れ、穀稈との接触による摩擦力が、範囲の広がった頂部102bに分散するためと解される。また、頂部102bが水平に延出していると、当該部分に対して熱処理の均一化も図れる。
図17は、第2実施例の変形例に相当する扱歯100の第5実施例である。第5実施例における扱歯100の本体部102には抜き穴102aが形成されていて、扱歯100の軽量化を図っている。本体部102の頂部102bは、扱胴の回転方向Rに略沿うように水平に延出させている。このように構成すると、第1実施例の扱歯100と比べて頂部102b側の摩耗がし難くなる。これは、脱穀に寄与する頂部102bの穀稈に対する接触面積を広く取れ、穀稈との接触による摩擦力が、範囲の広がった頂部102bに分散するためと解される。また、頂部102bが水平に延出していると、当該部分に対して熱処理の均一化も図れる。
(7).まとめ
上記の記載並びに図4〜図9から明らかなように、外周面に複数の扱歯100を半径外向きに突設した扱胴51を備えている脱穀装置であって、前記各扱歯100は、前記扱胴51の外周面に沿わせて装着される足片部101と、前記足片部101に立設された本体部102とを、ロストワックス法にて一体成形したものであり、前記扱胴51に形成された雌型係合部114,113′,113″,114″に対して、前記足片部101に形成された雄型係合部104,103′,103″,104″を、前記扱胴51の外側から前記扱胴51の回転方向Rと逆向きに嵌め込んで固定するように構成されているから、複雑でも前記扱胴51に組み付け易い形状の前記扱歯100を簡単に製作できる。摩耗したり破損したりした前記扱歯100も前記扱胴51の外側から簡単且つスムーズに交換でき、扱歯交換作業の作業性が向上する。また、作物等に対応して前記扱歯100の配列仕様も簡単に変更することが可能になる。例えば焼き入れ等によって、前記本体部102の強度も簡単に確保できる。
上記の記載並びに図4〜図9から明らかなように、外周面に複数の扱歯100を半径外向きに突設した扱胴51を備えている脱穀装置であって、前記各扱歯100は、前記扱胴51の外周面に沿わせて装着される足片部101と、前記足片部101に立設された本体部102とを、ロストワックス法にて一体成形したものであり、前記扱胴51に形成された雌型係合部114,113′,113″,114″に対して、前記足片部101に形成された雄型係合部104,103′,103″,104″を、前記扱胴51の外側から前記扱胴51の回転方向Rと逆向きに嵌め込んで固定するように構成されているから、複雑でも前記扱胴51に組み付け易い形状の前記扱歯100を簡単に製作できる。摩耗したり破損したりした前記扱歯100も前記扱胴51の外側から簡単且つスムーズに交換でき、扱歯交換作業の作業性が向上する。また、作物等に対応して前記扱歯100の配列仕様も簡単に変更することが可能になる。例えば焼き入れ等によって、前記本体部102の強度も簡単に確保できる。
上記の記載並びに図4〜図9から明らかなように、前記扱胴51に形成された雌型係合部114,113′,113″,114″に対して、前記足片部101に形成された雄型係合部104,103′,103″,104″を、前記扱胴51の回転方向Rと同じ向きに引き抜いて取り外すように構成されているから、脱穀処理時に前記扱歯100にかかる脱穀反力が前記扱歯100の取り外しを妨げる方向に向くことになる。従って、脱穀反力の向きを有効利用して、前記扱歯100の取り付け姿勢を維持し易く、脱穀抵抗等によって前記扱歯100が脱落するのを効果的に抑制できる。
上記の記載並びに図8及び図9から明らかなように、前記足片部101の裏面側に、前記雄型係合部として、頭部103a″,104a″と首部103b″,104b″とを有する係止突起103″,104″が設けられている一方、前記扱胴51の外周面には、前記雌型係合部として、前記係止突起103″,104″の前記頭部103a″,104a″が嵌る大径部113″,114″と前記係止突起103″,104″の前記首部103b″,104b″が係止される小径部113b″,114b″とを連通してなる嵌合穴113″,114″が形成されているから、ボルト等の締結具を用いることなく、前記扱胴51の外側から前記扱歯100を着脱でき、前記扱歯100の着脱作業性がより一層向上する。
上記の記載並びに図8及び図9から明らかなように、脱穀処理時に前記扱歯100にかかる脱穀反力によって、前記小径部113b″,114b″に対する前記首部103b″,104b″の係止状態を維持するように構成されているから、ボルト等の締結具を用いることなく、前記扱胴51の外側から前記扱歯100を着脱できるものでありながら、脱穀処理中に前記扱歯100が脱落するのを確実に防止できる。
(8).扱歯の参考例
図10及び図11は扱歯120の参考例である。参考例の扱歯120は、第1〜第4実施例のような足片部101がなく、棒材を山型に折り曲げた形状の本体部122と、頭部が高ナット124に構成されている一対の取付ボルト123とを備えている。本体部122の両端側には、取付ボルト123のねじ山と逆向きに延び且つ高ナット124にねじ込まれる逆ねじ部126が形成されている。図11に示すように、取付ボルト123の完全ねじ部の長さL1は、本体部122における各逆ねじ部126の完全ねじ部の長さL2や、高ナット124における雌ねじ穴125の完全ねじ部の深さL3よりも短くなっている。
図10及び図11は扱歯120の参考例である。参考例の扱歯120は、第1〜第4実施例のような足片部101がなく、棒材を山型に折り曲げた形状の本体部122と、頭部が高ナット124に構成されている一対の取付ボルト123とを備えている。本体部122の両端側には、取付ボルト123のねじ山と逆向きに延び且つ高ナット124にねじ込まれる逆ねじ部126が形成されている。図11に示すように、取付ボルト123の完全ねじ部の長さL1は、本体部122における各逆ねじ部126の完全ねじ部の長さL2や、高ナット124における雌ねじ穴125の完全ねじ部の深さL3よりも短くなっている。
扱歯100の取り付けに際しては、本体部122の各逆ねじ部126を取付ボルト123の高ナット124に奥までねじ込んでおき、本体部122に締結された各取付ボルト123を、扱胴51の内面側に溶接固定された固定ナット127に、扱胴51の外側からねじ込む。そうすると、本体部122と各取付ボルト123との関係上(逆ねじの関係上)、取付ボルト123をねじ込むに連れて、高ナット124が本体部122の各逆ねじ部126を緩めて外す方向に回るが、本体部122における各逆ねじ部126の完全ねじ部の長さL2や、高ナット124における雌ねじ穴125の完全ねじ部の深さL3が、取付ボルト123の完全ねじ部の長さL1よりも長いため、取付ボルト123のねじ込みが完了しても、本体部122の各逆ねじ部126が高ナット124から外れることはない。
(9).扱胴の参考例
図12〜図16では扱胴51の参考例を示している。図12及び図13は扱胴51の第1参考例である。第1参考例の扱胴51は、ほぼ円筒形状の前部胴体151、中間胴体152及び後部胴体153を備えている。前部胴体151の前面側に円盤状の前支持体154が連結され、後部胴体153の後面側に円盤状の後支持体155が連結されている。前部胴体151の後面側と中間胴体152の前面側とは、円盤状の第1中仕切体156を介して連結されている。また、中間胴体152の後面側と後部胴体153の前面側とは、円盤状の第2中仕切体157を介して連結されている。扱胴回転軸70は、前支持体154から第1及び第2支持体156,157を介して後支持体155までの中心部を貫通していて、扱室73の前側壁及び後側壁に回転可能に軸支される。
図12〜図16では扱胴51の参考例を示している。図12及び図13は扱胴51の第1参考例である。第1参考例の扱胴51は、ほぼ円筒形状の前部胴体151、中間胴体152及び後部胴体153を備えている。前部胴体151の前面側に円盤状の前支持体154が連結され、後部胴体153の後面側に円盤状の後支持体155が連結されている。前部胴体151の後面側と中間胴体152の前面側とは、円盤状の第1中仕切体156を介して連結されている。また、中間胴体152の後面側と後部胴体153の前面側とは、円盤状の第2中仕切体157を介して連結されている。扱胴回転軸70は、前支持体154から第1及び第2支持体156,157を介して後支持体155までの中心部を貫通していて、扱室73の前側壁及び後側壁に回転可能に軸支される。
第1参考例では、前支持体154の後面周縁部に設けられた後ろ向き開口状の嵌合溝部154aに前部胴体151の前周縁部を嵌め込み、当該嵌合部分をボルト158締結している。第1中仕切体156の前面周縁部には前向き開口状の嵌合溝部156aが設けられ、後面周縁部には後ろ向き開口状の嵌合溝部156bが設けられている。前側の嵌合溝部156aに前部胴体151の後周縁部が嵌め込まれ、後側の嵌合溝部156bに中間胴体152の前周縁部が嵌め込まれている。また同様に、第2中仕切体157の前面周縁部には前向き開口状の嵌合溝部157aが設けられ、後面周縁部には後ろ向き開口状の嵌合溝部157bが設けられている。前側の嵌合溝部157aに中間胴体152の後周縁部が嵌め込まれ、後側の嵌合溝部157bに後部胴体153の前周縁部が嵌め込まれている。そして、後支持体155の前面周縁部に設けられた前向き開口状の嵌合溝部155aに後部胴体153の後周縁部を嵌め込み、当該嵌合部分をボルト158締結している。
各胴体151〜153は、扱胴51回転方向R(周方向)に複数分割されている。すなわち、各胴体151〜153は、複数枚の分割片160を周方向に互いに連結することによって1つの円筒形状に構成されている。各分割片160には扱歯161が所定の配列にて立設されている。第1参考例の分割片160及び扱歯161は、鋼材等の金属材料を素材としたロストワックス法にて一体成形されている。当該扱歯161付き分割片160はいずれも同一仕様の共通部品になっている。図12に示すように、隣り合う分割片160の扱胴51半径方向に重なり合う側縁部同士をボルト162締結することによって、各胴体151〜153が組み上げられることになる。
上記の構成によると、円筒状の胴体151〜153を扱胴51回転方向に複数分割し、当該各分割片160と扱歯161とをロストワックス法にて一体形成しているので、扱歯161を扱胴51に一々取り付ける必要がなく、扱胴の部品点数ひいては組立工数を少なくできる。従って、製造コストを抑制できる。また、円筒状の胴体151〜153を扱胴51回転方向Rに複数分割しているので、作物等に対応して分割片160を交換すれば、扱歯161の配列仕様も簡単に変更できる。
更に、扱胴51をその回転軸線方向(扱胴回転軸70の延びる方向)に分割して、複数の胴体151〜153となし、これら各胴体151〜153を嵌脱可能に連結しているから、ボルト等の締結具を用いることなく、各胴体151〜153を相互に連結でき、扱胴51の組立作業の簡素化を図れる。しかも、扱胴51の回転軸線方向に複数の中仕切体156,157を配置し、これら各中仕切体156,157を介して隣り合う胴体151〜153を嵌脱可能に連結しているから、例えば扱胴51前側の扱歯161配列と、扱胴51後側の扱歯161配列とを異ならせるというように、任意に設定することが可能になり、作物等に対応した扱胴51への変更が極めて簡単にできる。
図14及び図15は扱胴51の第2参考例である。第2参考例の扱胴51では、中仕切体156,157がなく、各中仕切体156,157の嵌合溝部156a,156b,157a,157bに代えて、各胴体151〜153の後面周縁部に後ろ向き開口状の嵌合溝部151c,152c,153cが設けられている。前部胴体151の嵌合溝部151cに中間胴体152の前周縁部が嵌め込まれ、中間胴体152の嵌合溝部152cに後部胴体153の前周縁部が嵌め込まれている。更に、後部胴体151の嵌合溝部151cに後支持体155の前周縁部が嵌め込まれ、当該嵌合部分をボルト158締結している。
また、各扱歯161付き分割片160における扱胴51回転方向Rの一側縁部に、隣り合う分割片160の他側縁部が嵌る受け溝部163が設けられている。各分割片160における一側縁部の受け溝部163に、隣り合う分割片160の他側縁部を嵌め込むことによって、各胴体151〜153が組み上げられることになる。その他の構成は第1参考例と同様である。このように構成した場合も、第1参考例と同様の作用効果を奏する。
図16は、第1参考例の変形例に相当する扱胴51の第3参考例である。脱穀抵抗との関係で、扱胴51における回転軸線方向の上手側(穀稈搬送の上流側)にある扱歯の摩耗が下流側にある扱歯のそれよりも激しいことはよく知られている。そこで、第3参考例では、各胴体151〜153における回転方向R(周方向)の分割数をその位置によって異ならせている。図16では、前部胴体151を8個口の分割片170aに構成し、中間胴体152を6個口の分割片170bに構成し、後部胴体153を4個口の分割片170cに構成している。このように構成すると、扱歯が摩耗した各胴体151〜153の分割片170a〜170cを交換するにあたり、摩耗の激しいところであっても、交換部品コストを抑制しつつこまめに交換するというきめ細やかな対処が可能になる。
(10).その他
本願発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。例えば、本願発明は、前述のような自脱型コンバインに限らず、普通型コンバインにも適用できる。その他、各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
本願発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。例えば、本願発明は、前述のような自脱型コンバインに限らず、普通型コンバインにも適用できる。その他、各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
本願発明は上記の実施形態の他にも様々な態様に具体化できる。例えば、本願発明に係る扱歯装置は、自脱型コンバインに搭載した脱穀装置に限らず、汎用コンバインのものや自動脱穀機等、種々の脱穀装置に広く適用できることはいうまでもない。その他、各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
5 脱穀装置
51 扱胴
70 扱胴回転軸
73 扱室
100 扱歯
101 足片部
102 本体部
103 挿入片
104,103′,103″,104″ 係止突起
104a,103a′,103a″,104a″ 頭部
104b,103b′,103b″,104b″ 首部
113 角穴
114,113′,113″,114″ 嵌合穴
114a,113a′,113a″,114a″ 大径部
114b,113b′,113b″,114b″ 小径部
51 扱胴
70 扱胴回転軸
73 扱室
100 扱歯
101 足片部
102 本体部
103 挿入片
104,103′,103″,104″ 係止突起
104a,103a′,103a″,104a″ 頭部
104b,103b′,103b″,104b″ 首部
113 角穴
114,113′,113″,114″ 嵌合穴
114a,113a′,113a″,114a″ 大径部
114b,113b′,113b″,114b″ 小径部
Claims (4)
- 外周面に複数の扱歯を半径外向きに突設した扱胴を備えている脱穀装置であって、
前記各扱歯は、前記扱胴の外周面に沿わせて装着される足片部と、前記足片部に立設された本体部とを、ロストワックス法にて一体成形したものであり、前記扱胴に形成された雌型係合部に対して、前記足片部に形成された雄型係合部を、前記扱胴の外側から前記扱胴の回転方向と逆向きに嵌め込んで固定するように構成されている、
脱穀装置。 - 前記扱胴に形成された雌型係合部に対して、前記足片部に形成された雄型係合部を、前記扱胴の回転方向と同じ向きに引き抜いて取り外すように構成されている、
請求項1に記載した脱穀装置。 - 前記足片部の裏面側に、前記雄型係合部として、頭部と首部とを有する係止突起が設けられている一方、前記扱胴の外周面には、前記雌型係合部として、前記係止突起の前記頭部が嵌る大径部と前記係止突起の前記首部が係止される小径部とを連通してなる嵌合穴が形成されている、
請求項2に記載した脱穀装置。 - 脱穀処理時に前記扱歯にかかる脱穀反力によって、前記小径部に対する前記首部の係止状態を維持するように構成されている、
請求項3に記載した脱穀装置。
Priority Applications (1)
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