JP7292021B2 - 脱穀装置 - Google Patents
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Description
本特徴構成によれば、全ての胴体部構成部材を取り外すことにより、胴体のうち胴体部構成部材が取り外された箇所の開口が大きくなるため、扱胴のメンテナンスを一層容易に行うことができる。その際、全ての胴体部構成部材を扱室の上部開口から出し入れすることにより、全ての胴体部構成部材の着脱を容易に行うことができる。
本発明の特徴は、扱室に設けられる扱胴と、前記扱胴を上方から覆う開閉可能な扱室カバーと、が備えられ、前記扱胴は、前後方向に延びる扱胴軸と、前記扱胴軸に支持されると共に複数の扱歯が外周部に取り付けられる胴体と、を有し、前記胴体は、前記胴体が前後に分割されて構成され、かつ、一体に回転する複数の胴体部を有し、前記複数の胴体部のうち少なくとも一つの胴体部は、前記胴体部が前記扱胴軸周りの周方向に分割されて構成された複数の胴体部構成部材を有する周方向分割胴体部であり、前記複数の胴体部構成部材のうち少なくとも一つの胴体部構成部材は、着脱可能に構成され、かつ、前記扱室カバーを開いた状態で前記扱室の上部開口を通過可能に構成され、前記胴体は、三つの前記胴体部に前後に分割されて構成され、前記周方向分割胴体部の前後両隣りに、夫々、他の前記胴体部が存在し、前記周方向分割胴体部は、前記周方向分割胴体部の前後両隣りの前記胴体部よりも前後方向に長いことにある。
本特徴構成によれば、扱胴の組み立てやメンテナンスを行う際に、胴体を複数の胴体部に分けて取り扱うことにより、胴体全体を一体的に取り扱うよりも労力が少なくて済む。また、胴体部構成部材を取り外すことにより、胴体のうち胴体部構成部材が取り外された箇所の開口から胴体の内部に手を入れて、扱胴のメンテナンス(例えば、胴体を扱胴軸に固定するためのボルトの締緩や扱歯の交換等)を容易に行うことができる。その際、胴体部構成部材を扱室の上部開口から出し入れすることにより、胴体部構成部材の着脱を容易に行うことができる。すなわち、本特徴構成によれば、扱胴の取り扱い性に優れた脱穀装置を実現することができる。
本特徴構成によれば、胴体のうち胴体部構成部材が取り外された箇所の開口が前後方向に長いものになる。これにより、扱胴のメンテナンスを行う際に、胴体のうち胴体部構成部材が取り外された箇所の開口から胴体の内部に手を入れて、周方向分割胴体部の前隣りの胴体部の内部や周方向分割胴体部の後隣りの胴体部の内部に手を届かせ易くなる。
さらに、本発明において、前記周方向分割胴体部の前隣りの前記胴体部は、前記周方向分割胴体部の後隣りの前記胴体部よりも前後方向に短いと好適である。
ここで、扱胴の前端部には、通常、前方に向かって径が小さくなる縮径部が設けられている。本特徴構成によれば、周方向分割胴体部の前隣りの胴体部の前端部に、縮径部を連設した場合でも、扱胴において、周方向分割胴体部よりも前側の部分の前後長さと周方向分割胴体部よりも後側の部分の前後長さとを同程度にして、前後バランスを良好にすることができる。
図1及び図2には、自脱型コンバインを示している。本コンバインには、機体フレーム1と、クローラ走行装置2と、が備えられている。走行機体の前部には、植立穀稈を刈り取る刈取部3が設けられている。走行機体の前部における右側部分には、運転キャビン4が設けられている。運転キャビン4には、運転者が搭乗する運転部5と、運転部5を覆うキャビン6と、が備えられている。運転部5の下方には、エンジン(図示省略)が設けられている。
図3に示すように、脱穀装置9の上部には、扱室18が形成されている。扱室18には、扱胴12が前後向き軸心(回転軸心)Y1周りで回転可能に設けられている。扱胴12は、扱胴軸20を介して、扱室18を形成する前後両側の壁21に回転可能に支持されている。扱胴12の下方には、受網22が設けられている。扱胴12の後方には、塵埃を外部に排出する排塵ファン23が設けられている。
図6から図10に示すように、胴体42には、前側部分を構成する前胴体部46と、後側部分を構成する後胴体部47と、前胴体部46と後胴体部47との間の部分を構成する中胴体部48(周方向分割胴体部)と、が備えられている。胴体42は、前胴体部46、後胴体部47及び中胴体部48に前後に三分割されて構成されている。前胴体部46、後胴体部47及び中胴体部48は、これらが一体に回転するように、単一の扱胴軸20に支持されている。すなわち、胴体42には、胴体42が前後に分割(本実施形態では、三分割)されて構成され、かつ、一体に回転する複数(本実施形態では、三つ)の前胴体部46、後胴体部47及び中胴体部48が備えられている。
前胴体部46は、ロール成形された板によって構成されている。前胴体部46には、扱歯41が取り付けられる孔が多数形成されている。前胴体部46は、後胴体部47よりも前後方向に短い。前胴体部46の前端開口部には、前胴体部46の前端開口部を塞ぐように、前円板49がボルト固定されている。前円板49には、前方に向かって径が小さくなる縮径部49aが形成されている。前円板49の後面(胴体42の内部側の面)には、前ボス50がボルト51によって固定されている。前ボス50は、扱胴軸20にボルト52によって固定されている。
後胴体部47は、ロール成形された板によって構成されている。後胴体部47には、扱歯41が取り付けられる孔が多数形成されている。後胴体部47の後端開口部には、後胴体部47の後端開口部を塞ぐように、後円板53がボルト固定されている。後円板53の前面(胴体42の内部側の面)には、後ボス54がボルト55によって固定されている。後ボス54は、扱胴軸20にボルト56によって固定されている。
中胴体部48は、ロール成形された板によって構成されている。中胴体部48には、扱歯41が取り付けられる孔が多数形成されている。中胴体部48は、前胴体部46及び後胴体部47よりも前後方向に長い。中胴体部48は、前後方向において、ガイド板37側の藁切刃38の前後存在範囲のうち前部に対応する位置と後部に対応する位置とに亘り、かつ、上唇板34側の藁切刃36の前後存在範囲の前端よりも前側の位置と上唇板34側の藁切刃36の前後存在範囲の後端よりも後側の位置とに亘っている。
図8から図10に示すように、前胴体部46、後胴体部47及び中胴体部48が取り付けられる取り付けフレーム60が設けられている。取り付けフレーム60には、前リング61と、後リング62と、前リング61と後リング62とを連結する複数(本実施形態では、四本)の連結部材63と、前リブ64と、後リブ65と、中リブ66と、が備えられている。
図11から図14に示すように、扱胴12の組み立ては、後胴体部取付工程(図11参照)、前胴体部取付工程(図12参照)、第一中胴体部構成板取付工程(図13参照)、第二中胴体部構成板取付工程(図14参照)の順に行う。
図15(a)から(e)に示すように、二つの第一中胴体部構成板57及び二つの第二中胴体部構成板58の全ては、着脱可能に構成され、かつ、扱室カバー39を開いた状態で上部開口18aを通過可能に構成されている。以下では、第一中胴体部構成板57及び第二中胴体部構成板58の取り外し方について説明する。
(1)上記実施形態では、二つの第一中胴体部構成板57及び二つの第二中胴体部構成板58の全てが着脱可能に構成され、かつ、扱室カバー39を開いた状態で上部開口18aを通過可能に構成されている。しかし、二つの第一中胴体部構成板57及び二つの第二中胴体部構成板58のうち少なくとも一つの第一中胴体部構成板57又は第二中胴体部構成板58が着脱可能に構成され、かつ、扱室カバー39を開いた状態で上部開口18aを通過可能に構成されていればよい。
12 扱胴
18 扱室
18a 上部開口
20 扱胴軸
39 扱室カバー
41 扱歯
42 胴体
46 前胴体部
47 後胴体部
48 中胴体部(周方向分割胴体部)
57 第一中胴体部構成板(胴体部構成部材)
58 第二中胴体部構成板(胴体部構成部材)
59 取り付け座
W 上部開口の左右開口幅
Claims (5)
- 扱室に設けられる扱胴と、
前記扱胴を上方から覆う開閉可能な扱室カバーと、が備えられ、
前記扱胴は、前後方向に延びる扱胴軸と、前記扱胴軸に支持されると共に複数の扱歯が外周部に取り付けられる胴体と、を有し、
前記胴体は、前記胴体が前後に分割されて構成され、かつ、一体に回転する複数の胴体部を有し、
前記複数の胴体部のうち少なくとも一つの胴体部は、前記胴体部が前記扱胴軸周りの周方向に分割されて構成された複数の胴体部構成部材を有する周方向分割胴体部であり、
前記複数の胴体部構成部材のうち少なくとも一つの胴体部構成部材は、着脱可能に構成され、かつ、前記扱室カバーを開いた状態で前記扱室の上部開口を通過可能に構成され、
前記複数の胴体部構成部材の全ては、着脱可能に構成され、かつ、前記扱室カバーを開いた状態で前記上部開口を通過可能に構成され、
前記胴体部構成部材として、第一胴体部構成部材と、第二胴体部構成部材と、が互いに同数の複数ずつ備えられ、
前記第一胴体部構成部材及び前記第二胴体部構成部材は、前記周方向に交互に配置され、
前記第一胴体部構成部材のうち前記周方向における両縁部に、夫々、第二胴体部構成部材が取り付けられる取り付け座が設けられ、
前記第二胴体部構成部材のうち前記周方向における両縁部は、夫々、前記取り付け座に対して前記胴体の径方向の外側から固定されている脱穀装置。 - 扱室に設けられる扱胴と、
前記扱胴を上方から覆う開閉可能な扱室カバーと、が備えられ、
前記扱胴は、前後方向に延びる扱胴軸と、前記扱胴軸に支持されると共に複数の扱歯が外周部に取り付けられる胴体と、を有し、
前記胴体は、前記胴体が前後に分割されて構成され、かつ、一体に回転する複数の胴体部を有し、
前記複数の胴体部のうち少なくとも一つの胴体部は、前記胴体部が前記扱胴軸周りの周方向に分割されて構成された複数の胴体部構成部材を有する周方向分割胴体部であり、
前記複数の胴体部構成部材のうち少なくとも一つの胴体部構成部材は、着脱可能に構成され、かつ、前記扱室カバーを開いた状態で前記扱室の上部開口を通過可能に構成され、
前記胴体は、三つの前記胴体部に前後に分割されて構成され、
前記周方向分割胴体部の前後両隣りに、夫々、他の前記胴体部が存在し、
前記周方向分割胴体部は、前記周方向分割胴体部の前後両隣りの前記胴体部よりも前後方向に長い脱穀装置。 - 前記周方向分割胴体部の前隣りの前記胴体部は、前記周方向分割胴体部の後隣りの前記胴体部よりも前後方向に短い請求項2に記載の脱穀装置。
- 前記上部開口の左右開口幅は、前記周方向分割胴体部の直径よりも小さい請求項1から3の何れか一項に記載の脱穀装置。
- 前記複数の胴体部構成部材は、前記周方向分割胴体部が前記周方向に等分割されて構成されている請求項1から4の何れか一項に記載の脱穀装置。
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