JP6840043B2 - 脱穀装置 - Google Patents
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Description
刈取穀稈を扱胴によって脱穀処理する脱穀装置であって、
前記扱胴は、前後方向に延びる扱胴軸と、前記扱胴軸に支持されると共に複数の扱歯が外周部に取り付けられる略円筒形状の胴体と、を有し、
前記胴体の内部における前後中間部に、前記扱胴軸と前記胴体とを連結する連結部材が設けられ、
前記連結部材に、前記扱歯を前記胴体に固定する固定具が入り込む切り欠き部が形成されていることにある。
本特徴構成によれば、連結部材が固定具と干渉することなく、前後に隣り合う胴体部同士を連結することができる。
前記連結部材は、前記扱胴軸に前記扱胴軸と一体回転可能に支持されていると好適である。
前記連結部材は、前記胴体の内周面に沿う外周部と、前記扱胴軸と前記外周部とに亘る径方向部と、を有していると好適である。
前記径方向部に、前記扱胴軸の軸心方向に開口する開口が形成されていると好適である。
前記胴体は、前記胴体が前後に分割された複数の胴体部を有し、
前記複数の胴体部のうち前後に隣り合う胴体部同士が前記連結部材によって連結されていると好適である。
前記前後に隣り合う胴体部のうち少なくとも一方の胴体部は、前記胴体部が前記胴体の周方向に分割された複数の胴体部構成部材を有し、
前記複数の胴体部構成部材のうち少なくとも一つの胴体部構成部材は、着脱可能であると好適である。
前記胴体部と前記連結部材との間に、前記連結部材が前記胴体部の開口縁部から前記胴体部の内部に入り込むのを規制する規制部が設けられていると好適である。
前記連結部材は、前記胴体の内周面に沿って設けられ、
前記規制部は、前記連結部材のうち前記胴体の内周面に対向する部分から前記胴体の径方向の外側に突出する突起であると好適である。
前記突起は、前記胴体の外周面よりも前記径方向の外側に突出していないと好適である。
図1及び図2には、自脱型コンバインを示している。本コンバインは、機体フレーム1と、機体フレーム1を支持する走行装置2と、を備えている。機体の前部における右側には、運転キャビン3が設けられている。運転キャビン3は、運転者が搭乗する運転部4と、運転部4を覆うキャビン5と、を備えている。運転部4の下方には、エンジン(図示省略)が設けられている。
刈取部6は、複数刈り仕様(例えば、六条刈り仕様)に構成されている。刈取部6は、複数(例えば、七個)の分草具13と、複数(例えば、六個)の引起装置14と、切断装置15と、搬送装置16と、を備えている。分草具13は、圃場の植立穀稈を分草する。引起装置14は、分草された植立穀稈を引き起こす。切断装置15は、引き起こされた植立穀稈を切断する。搬送装置16は、刈取穀稈を脱穀装置10に向けて後方へ搬送する。
図3に示すように、脱穀装置10の上部には、扱室17が形成されている。扱室17には、扱胴11が設けられている。扱胴11は、機体前後方向に延びる回転軸心Y1周りで回転可能である。扱胴11の下方には、受網18が設けられている。扱室17の後方には、塵埃を外部に排出する排塵ファン19が設けられている。
図3から図5に示すように、扱胴11は、機体前後方向に延びる扱胴軸28と、扱胴軸28に支持されると共に複数の扱歯29が外周部に取り付けられる略円筒形状の胴体30と、を有している。扱胴11は、機体前後方向に延びる回転軸心Y1周りで回転可能である。扱胴11は、扱胴軸28を介して扱室17における前壁31F及び後壁31Bに支持されている。胴体30は、胴体30が前後に分割(例えば、三分割)された複数(例えば、三つ)の胴体部を有している。胴体30は、前記胴体部として、前側に位置する前側胴体部32と、後側に位置する後側胴体部33と、前側胴体部32と後側胴体部33との間に位置する中間胴体部34と、を有している。前側胴体部32、後側胴体部33及び中間胴体部34は、これらが一体に回転するように、単一の扱胴軸28に支持されている。前側胴体部32の前後長さL1、後側胴体部33の前後長さL2及び中間胴体部34の前後長さL3は、略等しい。すなわち、前側胴体部32、後側胴体部33及び中間胴体部34は、前後方向の長さが略等しい。
前側胴体部32は、略円筒形状の板材によって構成されている。前側胴体部32の前端開口縁部には、前端開口を塞ぐ前板材38がボルト固定されている。前板材38の後面(胴体30の内部側の面)には、前側ボス39がボルト40によって固定されている。前側ボス39は、扱胴軸28にボルト41によって固定されている。前板材38は、前側ボス39を介して扱胴軸28に扱胴軸28と一定回転可能に支持されている。
後側胴体部33は、略円筒形状の板材によって構成されている。後側胴体部33の後端開口縁部には、後端開口を塞ぐ後板材42がボルト固定されている。後板材42の前面(胴体30の内部側の面)には、後側ボス43がボルト44によって固定されている。後側ボス43は、扱胴軸28にボルト45によって固定されている。後板材42は、後側ボス43を介して扱胴軸28に扱胴軸28と一体回転可能に支持されている。
中間胴体部34は、中間胴体部34が胴体30の周方向に分割(例えば、二分割)された複数(例えば、二つ)の中間胴体部構成部材46(本発明に係る「胴体部構成部材」に相当)を有している。中間胴体部構成部材46は、略半円筒形状の板材によって構成されている。中間胴体部34は、胴体30の周方向に二分割された半割り構造である。二つの中間胴体部構成部材46は、同一の部材によって構成され、かつ、扱歯29の配列が同一である。各中間胴体部構成部材46は、前側胴体部32及び後側胴体部33に対して着脱可能である。中間胴体部構成部材46のうち胴体30の周方向における一方側の縁部には、他方の中間胴体部構成部材46と連結される連結部46aが設けられている。連結部46aは、他方の中間胴体部構成部材46に内周側から当て付けられた状態でボルト固定されている。
図4から図6に示すように、胴体30の内部における前後中間部には、前側の連結部材48及び後側の連結部材48が設けられている。前側の連結部材48は、胴体30の内部における前側胴体部32と中間胴体部34との境界部に設けられている。前側の連結部材48は、前側胴体部32と中間胴体部34とを連結し、かつ、扱胴軸28と前側胴体部32及び中間胴体部34とを連結し、かつ、胴体30の周方向で隣り合う中間胴体部構成部材46の前端部同士を連結している。前側の連結部材48は、前側胴体部32及び中間胴体部34に着脱可能にボルト47によって固定されている。
次に、扱胴11の製造方法について、図11から図14により説明する。図11から図14に示すように、扱胴11の製造方法は、扱歯取り付け工程と、前後連結部材取り付け工程と、扱胴軸取り付け工程と、前後連結工程と、を備えている。
(1)上記実施形態では、胴体30が前後に三分割されている。しかし、胴体30が前後に四分割以上されていてもよい。あるいは、胴体30が前後に二分割されていてもよい。この場合、図15に示すように、前側胴体部32を二つの前側胴体部構成部材に胴体30の周方向に二分割して構成すると共に、各前側胴体部構成部材を後側胴体部33に対して着脱可能に構成してもよい。あるいは、図16に示すように、後側胴体部33を二つの後側胴体部構成部材に胴体30の周方向に二分割して構成すると共に、各後側胴体部構成部材を前側胴体部32に対して着脱可能に構成してもよい。
11 扱胴
28 扱胴軸
29 扱歯
29a ボルト(固定具)
29b ナット(固定具)
30 胴体
32 前側胴体部(胴体部)
33 後側胴体部(胴体部)
34 中間胴体部(胴体部)
46 中間胴体部構成部材(胴体部構成部材)
48 連結部材
49 胴体部連結部(外周部)
50 径方向連結部(径方向部)
50a 開口
50c 突起
51c 切り欠き部
56 規制部
Y1 回転軸心
Claims (9)
- 刈取穀稈を扱胴によって脱穀処理する脱穀装置であって、
前記扱胴は、前後方向に延びる扱胴軸と、前記扱胴軸に支持されると共に複数の扱歯が外周部に取り付けられる略円筒形状の胴体と、を有し、
前記胴体の内部における前後中間部に、前記扱胴軸と前記胴体とを連結する連結部材が設けられ、
前記連結部材に、前記扱歯を前記胴体に固定する固定具が入り込む切り欠き部が形成されている脱穀装置。 - 前記連結部材は、前記扱胴軸に前記扱胴軸と一体回転可能に支持されている請求項1に記載の脱穀装置。
- 前記連結部材は、前記胴体の内周面に沿う外周部と、前記扱胴軸と前記外周部とに亘る径方向部と、を有している請求項1又は2に記載の脱穀装置。
- 前記径方向部に、前記扱胴軸の軸心方向に開口する開口が形成されている請求項3に記載の脱穀装置。
- 前記胴体は、前記胴体が前後に分割された複数の胴体部を有し、
前記複数の胴体部のうち前後に隣り合う胴体部同士が前記連結部材によって連結されている請求項1から4の何れか一項に記載の脱穀装置。 - 前記前後に隣り合う胴体部のうち少なくとも一方の胴体部は、前記胴体部が前記胴体の周方向に分割された複数の胴体部構成部材を有し、
前記複数の胴体部構成部材のうち少なくとも一つの胴体部構成部材は、着脱可能である請求項5に記載の脱穀装置。 - 前記胴体部と前記連結部材との間に、前記連結部材が前記胴体部の開口縁部から前記胴体部の内部に入り込むのを規制する規制部が設けられている請求項5又は6に記載の脱穀装置。
- 前記連結部材は、前記胴体の内周面に沿って設けられ、
前記規制部は、前記連結部材のうち前記胴体の内周面に対向する部分から前記胴体の径方向の外側に突出する突起である請求項7に記載の脱穀装置。 - 前記突起は、前記胴体の外周面よりも前記径方向の外側に突出していない請求項8に記載の脱穀装置。
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