JP2019097400A - コンバイン - Google Patents
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Description
刈取穀稈を扱胴によって脱穀処理する脱穀装置が備えられたコンバインであって、
前記扱胴は、前後方向に延びる扱胴軸と、前記扱胴軸に支持されると共に複数の扱歯が外周部に取り付けられる胴体と、を有し、
前記胴体は、前記胴体が前後に分割されると共に一体に回転する複数の胴体部を有し、
前後に隣り合う前記胴体部同士を連結する連結部材が備えられ、
前記胴体部に、前記扱歯の基部が差し込まれる孔が形成され、
前記連結部材は、前記孔と重複していないことにある。
前記連結部材は、前側の前記胴体部の内周面と後側の前記胴体部の内周面とに亘る連結部を有し、
前記連結部に、前記扱歯の基部が入り込む切り欠き部が形成されていると好適である。
前記連結部は、前記胴体の内周面に沿って前記扱胴の回転軸心周りの略環形状に形成された板材によって構成され、
前記連結部の内周面から前記胴体の径方向の内側に向かって立ち上がるリブが、前記連結部の内周面における前記回転軸心周りの全周に設けられていると好適である。
前記リブの前記連結部の内周面からの高さは、前記回転軸心周りの全周に亘って同じであると好適である。
前記胴体は、三つ以上の前記胴体部に前後に分割され、
前記連結部材は、前後に連続する三つの前記胴体部のうち前側の前記胴体部の内周面と真ん中の前記胴体部の内周面とに亘る前側の前記連結部と、前記前後に連続する三つの胴体部のうち後側の前記胴体部の内周面と前記真ん中の胴体部の内周面とに亘る後側の前記連結部と、前記前側の連結部と前記後側の連結部とに亘って前後方向に延びる複数の前後向き部と、を有し、
前記複数の前後向き部は、前記孔と重複していないと好適である。
前記前後向き部は、前記前側の連結部の内周面と前記後側の連結部の内周面とに亘って設けられ、
前記前後向き部の前記連結部の内周面からの高さは、前記リブの前記連結部の内周面からの高さと同じであると好適である。
前記胴体部と前記連結部とに亘って、前記胴体部と前記連結部との正しい位置関係を示す合いマークが設けられていると好適である。
前記胴体部は、ロール成形された板材によって構成され、
前記扱胴の回転軸心周りにおいて、前記複数の胴体部のロール継ぎ目が位置合わせされることにより、前記複数の胴体部が位置合わせされるように構成されていると好適である。
図1及び図2には、自脱型コンバインを示している。本コンバインは、機体フレーム1と、機体フレーム1を支持する走行装置2と、を備えている。機体の前部における右側には、運転キャビン3が設けられている。運転キャビン3は、運転者が搭乗する運転部4と、運転部4を覆うキャビン5と、を備えている。運転部4の下方には、エンジン(図示省略)が設けられている。
刈取部6は、複数刈り仕様(例えば、六条刈り仕様)に構成されている。刈取部6は、複数(例えば、七個)の分草具13と、複数(例えば、六個)の引起装置14と、切断装置15と、搬送装置16と、を備えている。分草具13は、圃場の植立穀稈を分草する。引起装置14は、分草された植立穀稈を引き起こす。切断装置15は、引き起こされた植立穀稈を切断する。搬送装置16は、刈取穀稈を脱穀装置10に向けて後方へ搬送する。
図3に示すように、脱穀装置10の上部には、扱室17が形成されている。扱室17には、扱胴11が設けられている。扱胴11は、機体前後方向に延びる回転軸心Y1周りで回転可能である。扱胴11の下方には、受網18が設けられている。扱室17の後方には、塵埃を外部に排出する排塵ファン19が設けられている。
図3から図5に示すように、扱胴11は、機体前後方向に延びる扱胴軸28と、扱胴軸28に支持されると共に複数の扱歯29が外周部に取り付けられる略円筒形状の胴体30と、を有している。扱胴11は、機体前後方向に延びる回転軸心Y1周りで回転可能である。扱胴11は、扱胴軸28を介して扱室17における前壁31F及び後壁31Bに支持されている。胴体30は、胴体30が前後に分割(例えば、三分割)された複数(例えば、三つ)の胴体部を有している。胴体30は、前記胴体部として、前側に位置する前側胴体部32と、後側に位置する後側胴体部33と、前側胴体部32と後側胴体部33との間に位置する中間胴体部34と、を有している。前側胴体部32、後側胴体部33及び中間胴体部34は、これらが一体に回転するように、単一の扱胴軸28に支持されている。前側胴体部32の前後長さL1、後側胴体部33の前後長さL2及び中間胴体部34の前後長さL3は、略等しい。すなわち、前側胴体部32、後側胴体部33及び中間胴体部34は、前後方向の長さが略等しい。
前側胴体部32は、略円筒形状の板材(ロール成形された板材)によって構成されている。前側胴体部32には、扱歯29の基部(ボルト29a)が差し込まれる孔32aが形成されている。前側胴体部32の前端開口縁部には、前端開口を塞ぐ前板材38がボルト固定されている。前板材38の後面(胴体30の内部側の面)には、前側ボス39がボルト40によって固定されている。前側ボス39は、扱胴軸28にボルト41によって固定されている。前板材38は、前側ボス39を介して扱胴軸28に扱胴軸28と一定回転可能に支持されている。
後側胴体部33は、略円筒形状の板材(ロール成形された板材)によって構成されている。後側胴体部33には、扱歯29の基部(ボルト29a)が差し込まれる孔33aが形成されている。後側胴体部33の後端開口縁部には、後端開口を塞ぐ後板材42がボルト固定されている。後板材42の前面(胴体30の内部側の面)には、後側ボス43がボルト44によって固定されている。後側ボス43は、扱胴軸28にボルト45によって固定されている。後板材42は、後側ボス43を介して扱胴軸28に扱胴軸28と一体回転可能に支持されている。
中間胴体部34は、中間胴体部34が胴体30の周方向に分割(例えば、二分割)された複数(例えば、二つ)の中間胴体部構成部材46を有している。中間胴体部34には、扱歯29の基部(ボルト29a)が差し込まれる孔34aが形成されている。中間胴体部構成部材46は、略半円筒形状の板材(ロール成形された板材)によって構成されている。中間胴体部34は、胴体30の周方向に二分割された半割り構造である。二つの中間胴体部構成部材46は、同一の部材によって構成され、かつ、扱歯29の配列が同一である(図16参照)。各中間胴体部構成部材46は、前側胴体部32及び後側胴体部33に対して着脱可能である。中間胴体部構成部材46のうち胴体30の周方向における一方側の縁部には、他方の中間胴体部構成部材46と連結される連結部46aが設けられている。連結部46aは、他方の中間胴体部構成部材46に内周側から当て付けられた状態でボルト固定されている。
図4から図7に示すように、胴体30の内部には、前側胴体部32と中間胴体部34とを連結し、かつ、後側胴体部33と中間胴体部34とを連結する連結部材47が設けられている。連結部材47は、前側の連結部48と、後側の連結部48と、複数の前後向き部55と、を有している。連結部48は、前側胴体部32と中間胴体部34との間と、後側胴体部33と中間胴体部34との間とに、夫々設けられている。前側の連結部48及び後側の連結部48は、同一の部材によって構成されている。
図11に示すように、回転軸心Y1周りにおける前側の連結部48に対する前側胴体部32の位置を合わせると共に、回転軸心Y1方向における前側の連結部48に対する前側胴体部32の位置を合わせる前側の連結部位置合わせ部53Fが設けられている。回転軸心Y1周りにおける後側の連結部48に対する後側胴体部33の位置を合わせると共に、回転軸心Y1方向における後側の連結部48に対する後側胴体部33の位置を合わせる後側の連結部位置合わせ部53Bが設けられている。
回転軸心Y1周りにおける後側胴体部33に対する中間胴体部34の位置を合わせる胴体部間位置合わせ部56が設けられている。胴体部間位置合わせ部56は、後側胴体部33と中間胴体部34とに亘って設けられている。胴体部間位置合わせ部56は、複数(例えば、二つ)の凹部33dと、複数(例えば、二つ)の凸部46bと、を有している。凹部33dは、後側胴体部33の前端部における入り込み部33b(具体的には、入り込み部33bの幅中央部)に形成されている。凸部46bは、凹部33dに入り込むものであり、中間胴体部34の後端部に形成されている。
後側胴体部33と後側の連結部48とに亘って、後側胴体部33と後側の連結部48との正しい位置関係を示す合いマークMが設けられている。合いマークMは、後側胴体部33側のマーク(凹部33d)と、後側の連結部48側のマーク51eと、を有している。本実施形態では、凹部33dが後側胴体部33側のマークとして機能する。マーク51eは、後側の連結部48のうち突起50c同士の間の部分に設けられている。マーク51eは、後側に向かって開口する凹形状に形成されている。
次に、扱胴11の製造方法について、図12から図15により説明する。図12から図15に示すように、扱胴11の製造方法は、後側胴体部取り付け工程(図12参照)と、前側胴体部取り付け工程(図13参照)と、中間胴体部取り付け工程(図14参照)と、扱歯取り付け工程(図15参照)と、を備えている。
(1)上記実施形態では、扱歯取り付け工程において、前側胴体部32、後側胴体部33及び中間胴体部34に扱歯29が取り付けられる。しかし、図17に示すように、中間胴体部取り付け工程において、中間胴体部34に扱歯29が取り付けられるようにしてもよい。
11 扱胴
28 扱胴軸
29 扱歯
29a 基部
30 胴体
32 前側胴体部(胴体部)
32a 孔
33 後側胴体部(胴体部)
33a 孔
34 中間胴体部(胴体部)
34a 孔
47 連結部材
48 連結部
50 リブ
51c 切り欠き部
55 前後向き部
h1 リブの連結部の内周面からの高さ
h2 前後向き部の連結部の内周面からの高さ
M 合いマーク
P1 ロール継ぎ目
P2 ロール継ぎ目
Y1 回転軸心
Claims (8)
- 刈取穀稈を扱胴によって脱穀処理する脱穀装置が備えられたコンバインであって、
前記扱胴は、前後方向に延びる扱胴軸と、前記扱胴軸に支持されると共に複数の扱歯が外周部に取り付けられる胴体と、を有し、
前記胴体は、前記胴体が前後に分割されると共に一体に回転する複数の胴体部を有し、
前後に隣り合う前記胴体部同士を連結する連結部材が備えられ、
前記胴体部に、前記扱歯の基部が差し込まれる孔が形成され、
前記連結部材は、前記孔と重複していないコンバイン。 - 前記連結部材は、前側の前記胴体部の内周面と後側の前記胴体部の内周面とに亘る連結部を有し、
前記連結部に、前記扱歯の基部が入り込む切り欠き部が形成されている請求項1に記載のコンバイン。 - 前記連結部は、前記胴体の内周面に沿って前記扱胴の回転軸心周りの略環形状に形成された板材によって構成され、
前記連結部の内周面から前記胴体の径方向の内側に向かって立ち上がるリブが、前記連結部の内周面における前記回転軸心周りの全周に設けられている請求項2に記載のコンバイン。 - 前記リブの前記連結部の内周面からの高さは、前記回転軸心周りの全周に亘って同じである請求項3に記載のコンバイン。
- 前記胴体は、三つ以上の前記胴体部に前後に分割され、
前記連結部材は、前後に連続する三つの前記胴体部のうち前側の前記胴体部の内周面と真ん中の前記胴体部の内周面とに亘る前側の前記連結部と、前記前後に連続する三つの胴体部のうち後側の前記胴体部の内周面と前記真ん中の胴体部の内周面とに亘る後側の前記連結部と、前記前側の連結部と前記後側の連結部とに亘って前後方向に延びる複数の前後向き部と、を有し、
前記複数の前後向き部は、前記孔と重複していない請求項3又は4に記載のコンバイン。 - 前記前後向き部は、前記前側の連結部の内周面と前記後側の連結部の内周面とに亘って設けられ、
前記前後向き部の前記連結部の内周面からの高さは、前記リブの前記連結部の内周面からの高さと同じである請求項5に記載のコンバイン。 - 前記胴体部と前記連結部とに亘って、前記胴体部と前記連結部との正しい位置関係を示す合いマークが設けられている請求項2から6の何れか一項に記載のコンバイン。
- 前記胴体部は、ロール成形された板材によって構成され、
前記扱胴の回転軸心周りにおいて、前記複数の胴体部のロール継ぎ目が位置合わせされることにより、前記複数の胴体部が位置合わせされるように構成されている請求項1から7の何れか一項に記載のコンバイン。
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