JP2019188866A - 船外機 - Google Patents

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Abstract

【課題】クランクシャフトの下部に接続される機能部品に、外部からの異物が到達するのを防止することが可能な船外機を提供する。【解決手段】この船外機100は、エンジン1と、エンジン1から下方に延びるクランクシャフト2と、クランクシャフト2が収容されるクランクケース12と、クランクケース12の下端12cに当接するガイドエキゾースト8と、クランクケース12とガイドエキゾースト8とによって形成された隔離空間S1内に配置され、クランクシャフト2の下部2aに接続されるダンパ21と、を備える。【選択図】図5

Description

この発明は、船外機に関する。
従来、エンジンから下方に延びるクランクシャフトを備える船外機が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、エンジンから下方に延びるクランクシャフトと、クランクシャフトの下部に取り付けられ、クランクシャフトのねじり振動を減衰させるトーショナルダンパと、を備える、船舶推進機(船外機)が開示されている。この船舶推進機のトーショナルダンパは、クランクシャフトに取り付けられる取付部材と、質量部材と、取付部材と質量部材との間に配置されるゴム部材とを含む。また、この船舶推進機のトーショナルダンパには、エンジンから漏れ出る油がゴム部材に接触してゴム部材の特性が変化して交換(メンテナンス)頻度が多くなるのを避けるために、漏れ出る油を捕捉して取付部材の下方に排出するための捕捉部および排出路が設けられている。
特許第2711706号
しかしながら、上記特許文献1に記載された船舶推進機では、たとえば、エンジンから飛散する油などは捕捉部で十分に捕捉されずに、トーショナルダンパのゴム部分に油が到達するのを防止することはできないと考えられる。この結果、トーショナルダンパのゴム部分(ダンパ)の特性の変化を十分には抑制することができないという不都合があると考えられる。つまり、クランクシャフトの下部に接続されるダンパなどの機能部品に、外部からの異物が到達するのを防止することができないという問題点があると考えられる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、クランクシャフトの下部に接続される機能部品に、外部からの異物が到達するのを防止することが可能な船外機を提供することである。
上記の課題を解決するために、この発明の第1の局面による船外機は、エンジンと、エンジンから下方に延びるクランクシャフトと、クランクシャフトが収容されるクランクケースと、クランクケースの下端に当接する支持部材と、クランクケースと支持部材とによって形成された隔離空間内に配置され、クランクシャフトの下部に接続されるダンパと、を備える。なお、「隔離空間」は、他の空間から完全に隔離された空間だけでなく、他の空間から完全には隔離されていないものの、他の空間との連通が規制された空間も含む広い概念である。
この第1の局面による船外機では、クランクケースと支持部材によって形成された隔離空間内にダンパ(機能部品)が配置されていることによって、エンジンなどが配置された外部の空間から異物(オイルおよび水など)が飛散したとしても、隔離空間内に異物が侵入するのを防止することができるので、異物がダンパに到達するのを防止することができる。つまり、隔離空間により、クランクシャフトの下部に接続される機能部品としてのダンパに、外部からの異物(オイルおよび水など)が到達するのを防止することができる。この結果、異物に起因してダンパの特性が変化するのを十分に抑制することができる。
上記第1の局面による船外機において、好ましくは、クランクケースの内部には、オイルが流通するオイル空間が形成されており、クランクケースの下方には、オイル空間と、水が流通する水空間とが形成されており、隔離空間は、オイル空間および水空間から隔離されている。なお、「オイルが流通するオイル空間」とは、オイルが流れる流路に限られず、たとえばエンジンから漏れ出た若干量のオイルが移動する空間のような、通常、オイルが存在する空間を意味する。同様に、「水が流通する水空間」とは、水が流れる流路に限られず、通常、水が存在する空間を意味する。このように構成すれば、クランクケースと支持部材とによって形成された隔離空間の周辺にオイル空間および水空間が位置している場合であっても、オイル空間および水空間から隔離空間が隔離されているので、隔離空間内にオイルおよび水が侵入するのを防止することができる。これにより、ダンパに外部からの異物としてのオイルおよび水が到達するのを防止することができる。
この場合、好ましくは、隔離空間は、オイル空間および水空間から隔離された状態で、略密閉されている。このように構成すれば、外部からのオイルおよび水などの異物が隔離空間内に侵入するのを一層効果的に防止することができる。
上記隔離空間が略密閉されている構成において、好ましくは、エンジンを覆うカウルをさらに備え、クランクケースは、略密閉された隔離空間とカウル内とに開口する連通孔を含む。このように構成すれば、連通孔を介して、隔離空間内の空気をカウル内に放出することができる。ここで、カウル内は、オイル空間および水空間と比べて異物(オイルおよび水)が少ないので、オイルおよび水が隔離空間内に移動することを防止しつつ、連通孔を介して隔離空間内の換気を行うことができる。これにより、たとえば、隔離空間内の昇温された空気がカウル内に放出されることによって、隔離空間内の温度の上昇を抑制することができる。
上記クランクケースが連通孔を含む構成において、好ましくは、連通孔は、隔離空間からカウル内に向かって下方に傾斜している。このように構成すれば、カウル内の空気に若干含まれる水蒸気がたとえ連通孔内で液化したとしても、連通孔のカウル内に向かう下方への傾斜により、隔離空間側に液化した水(異物)が流れ落ちるのを防止することができる。これにより、隔離空間内に異物としての水が、連通孔を介して侵入するのを防止することができる。
上記クランクケースの内部にオイル空間が形成されている構成において、好ましくは、クランクケースの下端と支持部材の上端とが当接することによって、隔離空間およびオイル空間が形成されている。このように構成すれば、クランクケースと支持部材とによって隔離空間を容易に形成することができるとともに、クランクケースの内部および下方に、オイル空間を容易に形成することができる。
上記クランクケースの下方にオイル空間と水空間とが形成されている構成において、好ましくは、隔離空間は、支持部材における水空間の直上に形成されている。このように構成すれば、隔離空間を水空間の直上でない箇所(たとえば、水空間に水平方向に隣接する箇所)に形成する場合と比べて、鉛直方向と直交する面内において、隔離空間の領域を大きく確保することができる。
上記第1の局面による船外機において、好ましくは、クランクケースの下部には、上方に窪むケース側凹部が形成されており、支持部材の上部には、ケース側凹部と共に隔離空間を形成するとともに、下方に窪む支持部材側凹部が形成されている。このように構成すれば、2つの凹部(ケース側凹部および支持部材側凹部)により、ある程度の容積を有する隔離空間を確実に形成することができるので、隔離空間内にダンパを確実に配置することができる。
この場合、好ましくは、ダンパは、隔離空間のうち、ケース側凹部内に配置されている。このように構成すれば、隔離空間の上部のクランクケース側にダンパが配置されるので、ダンパを隔離空間のうちの支持部材側凹部に設ける場合と比べて、ダンパが取り付けられるクランクシャフトの鉛直方向の長さを小さくすることができる。これにより、船外機が鉛直方向に大型化するのを抑制することができる。
上記第1の局面による船外機において、好ましくは、少なくとも隔離空間を取り囲むように配置され、クランクケースの下端と支持部材の上端との間をシールする第1シール部材をさらに備える。このように構成すれば、第1シール部材により、クランクケースの下端と支持部材の上端との間から隔離空間内に異物が侵入するのを防止することができる。
この場合、好ましくは、クランクケースの下端と支持部材の上端とが当接することによって、隔離空間と、オイルが流通するオイル空間とが形成されており、第1シール部材は、隔離空間に加えて、オイル空間を取り囲むように配置されている。このように構成すれば、第1シール部材により、クランクケースの下端と支持部材の上端との間から隔離空間内にオイルを含む異物が侵入するのを防止しつつ、オイル空間からオイルが漏れ出るのを抑制することができる。
上記第1の局面による船外機において、好ましくは、クランクシャフトは、クランクケースを鉛直方向に貫通する第1貫通孔を通過して隔離空間内において下方に延びるように配置されており、クランクケースの第1貫通孔とクランクシャフトとの間をシールする第2シール部材をさらに備える。このように構成すれば、第2シール部材により、第1貫通孔を介して隔離空間内に異物が侵入するのを防止することができる。
上記第1の局面による船外機において、好ましくは、隔離空間内においてクランクシャフトの下部に接続され、支持部材を鉛直方向に貫通する第2貫通孔を通過して下方に延びるドライブシャフトと、支持部材の第2貫通孔とドライブシャフトとの間をシールする第3シール部材と、をさらに備える。このように構成すれば、第3シール部材により、第2貫通孔を介して隔離空間内に異物が侵入するのを防止することができる。
上記第1の局面による船外機において、好ましくは、クランクケースの内部には、オイルが流通するオイル空間が形成されており、クランクケースの内部のオイル空間内に配置され、オイル空間内のオイルを流通させるためのオイルポンプと、クランクシャフトに取り付けられ、クランクシャフトの回転駆動力をオイルポンプに伝達するための歯車部とをさらに備え、隔離空間は、歯車部の下方に形成されている。このように構成すれば、クランクシャフトおよび歯車部によりオイルポンプを駆動させつつ、クランクシャフトの下部に接続されるダンパを確実に配置可能なように、隔離空間を確実に確保することができる。
上記クランクケースの下方にオイル空間と水空間とが形成されている構成において、好ましくは、隔離空間内においてクランクシャフトの下端に接続され、支持部材の第2貫通孔を通過して下方に延びるドライブシャフトと、ドライブシャフトが収容されるアッパケースと、をさらに備え、支持部材は、クランクケースとアッパケースとの間に配置され、隔離空間の一部と、オイル空間と、水空間と、エンジンからの排気が流通する排気空間とが形成されたガイドエキゾーストである。このように構成すれば、クランクケースとアッパケースとの間に配置されるガイドエキゾーストを用いて、クランクケースと共に、クランクシャフトの下部に接続される機能部品としてのダンパが配置される隔離空間を形成することができる。
この発明の第2の局面による船外機は、エンジンと、エンジンから下方に延びるクランクシャフトと、クランクシャフトが収容されるクランクケースと、クランクケースの下端に当接する支持部材と、クランクケースと支持部材とによって形成された隔離空間内に配置され、クランクシャフトの下部に接続される機能部品と、を備える。
この第2の局面による船外機では、上記第1の局面と同様に、隔離空間により、クランクシャフトの下部に接続される機能部品に、外部からの異物が到達するのを防止することができる。
上記第2の局面による船外機において、好ましくは、クランクケースの内部には、オイルが流通するオイル空間が形成されており、クランクケースの下方には、オイル空間と、水が流通する水空間とが形成されており、隔離空間は、オイル空間および水空間から隔離されている。このように構成すれば、機能部品に外部からの異物としてのオイルおよび水が到達するのを防止することができる。
この場合、好ましくは、隔離空間は、オイル空間および水空間から隔離された状態で、略密閉されている。このように構成すれば、外部からの異物が隔離空間内に侵入するのを一層効果的に防止することができる。
上記隔離空間が略密閉されている構成において、好ましくは、エンジンを覆うカウルをさらに備え、クランクケースは、略密閉された隔離空間とカウル内とに開口する連通孔を含む。このように構成すれば、異物が隔離空間内に移動することを防止しつつ、連通孔を介して隔離空間内の換気を行うことができる。
上記第2の局面による船外機において、好ましくは、クランクケースの下部には、上方に窪むケース側凹部が形成されており、支持部材の上部には、ケース側凹部と共に隔離空間を形成するとともに、下方に窪む支持部材側凹部が形成されている。このように構成すれば、2つの凹部(ケース側凹部および支持部材側凹部)により、ある程度の容積を有する隔離空間を確実に形成することができるので、隔離空間内に機能部品を確実に配置することができる。
本発明によれば、上記のように、クランクシャフトの下部に接続される機能部品に、外部からの異物が到達するのを防止することが可能な船外機を提供することができる。
本発明の第1実施形態による船外機の構成を示した模式的な側面図である。 本発明の第1実施形態による船外機の上部構成を示した断面図である。 本発明の第1実施形態による船外機の内部におけるオイル空間、隔離空間、水空間およびカウル内空間の位置を説明するための、図2に対応する断面図である。 本発明の第1実施形態による船外機の隔離空間周辺を示した断面図である。 本発明の第1実施形態による船外機の隔離空間周辺を示した拡大断面図である。 図4の400−400線に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態による船外機のクランクケースを下方から見た平面図である。 本発明の第1実施形態による船外機のガイドエキゾーストを上方から見た平面図である。 本発明の第1実施形態による船外機のガスケットを示した平面図である。 本発明の第2実施形態による船外機の隔離空間周辺を示した断面図である。 本発明の第3実施形態による船外機の隔離空間周辺を示した断面図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(船外機の全体構成)
図1〜図9を参照して、本発明の第1実施形態による船外機100の構成について説明する。
図1に示すように、第1実施形態の船外機100は、たとえば、船体100aのBWD方向の部分(後部)に、ブラケット100bを介して取り付けられる船外機として構成されている。
なお、下記の説明において、「前方(前部)」と記載した場合は、航走前進方向(図中の「FWD」の方向)を意味し、「後方(後部)」と記載した場合は、図中の「BWD」の方向を意味する。「前後方向」と記載した場合は、船体100aの前後方向を意味し、たとえば、船外機100の後述するプロペラシャフト4に平行な方向を意味する。鉛直方向とは、船外機100のトリム・チルト方向であり、「上方」を「矢印Z1方向」とし、「下方」を「矢印Z2方向」とする。「左右方向」とは、鉛直方向に直交する方向で、かつ、前後方向に直交する方向を意味する。「水平方向」とは、鉛直方向に直交する水平面に沿った方向であり、操舵方向である。
船外機100は、水冷式のエンジン1と、エンジン1に接続され、エンジン1から下方に延びるクランクシャフト2と、クランクシャフト2に接続されるドライブシャフト3と、プロペラシャフト4と、シフト切替装置5と、プロペラシャフト4に接続されるプロペラ6とを備える。シフト切替装置5は、ドライブシャフト3とプロペラシャフト4とに接続されている。
この船外機100では、エンジン1の駆動によりクランクシャフト2およびドライブシャフト3が回転軸線C1回りに回転する。そして、回転軸線C1回りの回転が、シフト切替装置5の図示しないギア部により、プロペラシャフト4の回転軸線C2回りの回転に変換されることによって、プロペラ6が回転するように構成されている。シフト切替装置5は、プロペラシャフト4の回転軸線C2回りの回転方向を切り替えることによって、船外機100が取り付けられた船体100aの移動方向を前進方向(FWD方向)または後進方向(BWD方向)に切り替える機能を有している。
船外機100は、カウル7と、カウル7の下端に接続され、エンジン1を下方から支持するガイドエキゾースト8と、ガイドエキゾースト8の下方に配置されるアッパケース9と、アッパケース9の下端に接続されるロアケース10とをさらに備える。カウル7は、エンジン1を覆うように配置されている。これにより、カウル7内には、エンジン1が内部に収容される。アッパケース9には、ドライブシャフト3が収容される。ロアケース10には、シフト切替装置5が収容される。なお、ガイドエキゾースト8は、特許請求の範囲の「支持部材」の一例である。
ガイドエキゾースト8と、アッパケース9との間には、オイルが貯留されるオイル貯留部14が形成されている。オイル貯留部14は、ガイドエキゾースト8の下端に接続される上側オイルパン15と、上側オイルパン15の下端に接続される下側オイルパン16とが組み合わさることにより形成されている。このオイル貯留部14に貯留されたオイルは、後述するオイルポンプ12aの駆動により汲み上げられて、エンジン1の各部などに供給される。
エンジン1は、取水した海水または湖水、川水などの淡水(以降、まとめて水と称する)により冷却される水冷式である。エンジン1は、複数の気筒11aが内部に形成されたシリンダヘッド11と、クランクシャフト2が内部に収容されるクランクケース12とを含むエンジン本体13を含む。エンジン1では、図2に示すように、シリンダヘッド11内の複数の気筒11aの各々に設けられたピストン(図示せず)の直線駆動力が、コンロッド1aを介して、クランクシャフト2に回転駆動力として伝達される。エンジン本体13には、カウル7内の空気が内部に吸い込まれてエンジン1に供給される吸気部1bと、気筒11aから排出された排気が内部を流通する排気部1cとが取り付けられている。
図4および図5に示すように、クランクシャフト2の下部2aには、ダンパ21が接続されている。具体的には、クランクシャフト2の下部2aには、ダンパ取付部22が取り付けられている。ダンパ取付部22は、筒状部分22aと、筒状部分22aの上部に形成され、半径方向外側に突出するフランジ部22bとを含む。筒状部分22aには、ドライブシャフト3の上部が挿入される。筒状部分22aの外周面には、ダンパ21が取り付けられている。この結果、クランクシャフト2の下部2aには、ダンパ取付部22を介して、ダンパ21が接続されている。
ダンパ21は、クランクシャフト2の回転に起因するねじれ共振を抑制する機能を有している。具体的には、図5に示すように、ダンパ21は、固定部21aと、固定部21aの外周面の全面に亘って配置されたゴム部分21bと、ゴム部分21bの外周面の全面に亘って配置された質量部分21cと、を含む。固定部21aは、ダンパ取付部22に固定されるための複数(8個)締結部材22cが貫通するように構成されている。ゴム部分21bは、ゴム製であることにより、オイルにより特性が変化しやすい。なお、ダンパ21は、特許請求の範囲の「機能部材」の一例である。
ダンパ21は、クランクシャフト2の回転に伴って発生する、ゴム部分21bによるねじり剛性と、質量部分21cの慣性モーメントとを利用して、クランクシャフト2の回転に起因するねじれ共振を抑制する(減衰させる)ように構成されている。クランクシャフト2の下部2aにダンパ21を取り付けることによって、クランクシャフト2の上部にダンパを取り付ける場合と比べて、ねじり共振に起因してダンパ21に不具合が生じるのを抑制することが可能である。
ここで、第1実施形態では、クランクシャフト2の下部2aが配置される部分には、隔離空間S1が形成されている。隔離空間S1には、クランクシャフト2に接続されるダンパ21が内部に配置される。隔離空間S1は、クランクケース12とガイドエキゾースト8とによって形成されている。具体的には、クランクケース12の下部において上方に窪むケース側凹部12bと、ガイドエキゾースト8の上部において下方に窪むガイド側凹部8bとが鉛直方向に対向した状態で、クランクケース12の下端12cと、ガイドエキゾースト8の上端8cとが後述するガスケット30を介して当接することによって、隔離空間S1が形成されている。隔離空間S1は、鉛直方向から見て略円形状(図7〜図9参照)に形成されている。隔離空間S1は、図2に示すように、エンジン1の下方で、かつ、エンジン1から離間した位置に形成されている。なお、ガイド側凹部8bは、特許請求の範囲の「支持部材側凹部」の一例である。
隔離空間S1は、図3〜図6に示すように、オイル空間S2から隔離されている。ここで、オイル空間S2は、主にエンジン1の潤滑および冷却のためのオイルが流通する空間である。エンジン本体13内のオイル空間S2は、シリンダヘッド11の気筒11a内の空間およびクランクケース12のクランクシャフト2が配置される空間が含まれる。オイル空間S2は、ガイドエキゾースト8のオイル室8a(図8参照)内の空間、および、オイル室8aの下方に配置されるオイル貯留部14内の空間が含まれる。クランクケース12内のオイル空間S2は、オイルポンプ12aが配置される空間であり、エンジン本体13のオイル空間S2と、ガイドエキゾースト8内のオイル空間S2とを接続している。
オイル空間S2のオイルは、オイル室8aおよびオイル貯留部14からクランクケース12の下部に配置されたオイルポンプ12aを介してエンジン本体13内に供給され、オイル通路14a等を介して、オイル室8aおよびオイル貯留部14に戻される。なお、オイルポンプ12aは、隔離空間S1の近傍で、かつ、鉛直方向において、隔離空間S1と略同じ高さ位置に形成されている。
そして、第1実施形態の船外機100では、オイル空間S2内を流通するオイルが、隔離空間S1内に移動するのが防止されている。具体的には、図4に示すように、隔離空間S1は、エンジン本体13に形成されたオイル空間S2に対して鉛直方向に区画されているとともに、クランクケース12およびガイドエキゾースト8に形成されたオイル空間S2に対して水平方向(前後方向および左右方向)に区画されている。この結果、隔離空間S1は、オイル空間S2に対して隔離されている。なお、隔離空間S1は、エンジン本体13に形成されたオイル空間S2の下方(直下)に位置するとともに、クランクケース12およびガイドエキゾースト8に形成されたオイル空間S2に対して、水平方向のうちのおおむね前方に位置している。
隔離空間S1は、図2〜図6に示すように、水空間S3から隔離されている。ここで、水空間S3は、船外機100の外部から船外機100内に侵入した水が流通(位置)する空間である。具体的には、水空間S3は、ガイドエキゾースト8内のうち、隔離空間S1の下方に形成された空間と、上側オイルパン15および下側オイルパン16に形成され、ガイドエキゾースト8内の水空間S3の下方に位置する空間とを含む。
そして、第1実施形態の船外機100では、水空間S3内を流通する水が隔離空間S1内に移動するのが防止されている。具体的には、図4および図5に示すように、隔離空間S1は、ガイドエキゾースト8に形成された水空間S3に対して鉛直方向に区画されていることによって、水空間S3に対して隔離されている。なお、隔離空間S1は、水空間S3の直上に形成されている。
隔離空間S1は、オイル空間S2および水空間S3から隔離された状態で、略密閉されている。具体的には、図4および図6に示すように、オイル空間S2および水空間S3に加えて、エンジン本体13の外部で、かつ、カウル7の内部の空間(カウル内空間S4)に対して水平方向(前後方向および左右方向)に区画されている。ここで、カウル内空間S4は、通常、オイルおよび水が位置しない空間であり、船外機100の外部から導入された空気(大気)が実質的に位置する空間である。なお、隔離空間S1は、カウル内空間S4に対して、水平方向のうちのおおむね後方に位置している。この結果、カウル内空間S4内の異物(大気中の浮遊物など)が隔離空間S1内に移動するのが防止されている。
図6および図7に示すように、クランクケース12には、隔離空間S1とカウル7内(カウル内空間S4)とに開口する連通孔12dが形成されている。この連通孔12dを介して、隔離空間S1の空気とカウル7内の空気とが交換されることによって、隔離空間S1内の換気が行われる。なお、ダンパ21では、ねじり共振解消に起因して熱が発生するため、隔離空間S1内の空気が昇温される。昇温された空気は、連通孔12dを介してカウル内空間S4に放出される。
連通孔12dは、複数(2個)設けられている。具体的には、2個の連通孔12dは、隔離空間S1の左右方向の端部にそれぞれ設けられている。つまり、2個の連通孔12dは、対向する位置で、かつ、鉛直方向から見て等角度(180度)間隔の位置にそれぞれ設けられている。2個の連通孔12dは、鉛直方向において、略同じ位置(高さ位置)に形成されている。連通孔12dの隔離空間S1における開口12eは、ダンパ21の上面21dよりも上方に位置している。
図6に示すように、連通孔12dは、十分に小さな径Dになるように形成されている。たとえば、連通孔12dの径Dは、ダンパ21の鉛直方向の長さLよりも小さい。この結果、連通孔12dを設けたとしても、隔離空間S1の密閉状態を維持することが可能である。連通孔12dは、隔離空間S1からカウル7内(カウル内空間S4)に向かって下方に傾斜している。
図4〜図6に示すように、クランクケース12には、クランクケース12を鉛直方向に貫通する貫通孔12fが形成されている。クランクシャフト2は、貫通孔12fを鉛直方向に貫通することによって、クランクシャフト2の下部2aは、隔離空間S1内において下方に延びている。なお、貫通孔12fは、特許請求の範囲の「第1貫通孔」の一例である。
貫通孔12fとクランクシャフト2との間には、貫通孔12fおよびクランクシャフト2に当接するシール部材31が配置されている。シール部材31は環状に形成されており、外周面が貫通孔12fの内周面に当接するとともに、内周面がクランクシャフト2の外周面に当接している。この結果、シール部材31は貫通孔12fとクランクシャフト2との間をシールする機能を有している。これにより、オイル空間S2のオイルが、貫通孔12fとクランクシャフト2との間を通過して、隔離空間S1内に移動するのが防止されている。なお、シール部材31は、特許請求の範囲の「第2シール部材」の一例である。
ガイドエキゾースト8には、ガイドエキゾースト8を鉛直方向に貫通する貫通孔8dが形成されている。貫通孔8dは、ガイド側凹部8bの突出部8eに形成されている。突出部8eは、鉛直方向から見た中心部において、ガイド側凹部8bの内底面から上方に向かって突出するように形成されている。ドライブシャフト3は、貫通孔8dを鉛直方向に貫通することによって、ドライブシャフト3の上部は、隔離空間S1内において鉛直方向に延びている。
貫通孔8dとドライブシャフト3との間には、貫通孔8dおよびドライブシャフト3に当接するシール部材32が配置されている。シール部材32は環状に形成されており、外周面が貫通孔8dの内周面に当接するとともに、内周面がドライブシャフト3の外周面に当接している。この結果、シール部材32は貫通孔8dとドライブシャフト3との間をシールする機能を有している。これにより、水空間S3の水が、貫通孔8dとドライブシャフト3との間を通過して、隔離空間S1内に移動するのが防止されている。なお、貫通孔8dおよびシール部材32は、それぞれ、特許請求の範囲の「第2貫通孔」および「第3シール部材」の一例である。
隔離空間S1のうち、上方に位置するケース側凹部12b内には、ダンパ21と、クランクシャフト2の下部2aと、ダンパ取付部22の上部と、締結部材22cとが配置されている。隔離空間S1のうち、下方に位置するガイド側凹部8b内には、ダンパ取付部22の下部と、ドライブシャフト3の上部が配置されている。
クランクシャフト2には、歯車部23が取り付けられている。歯車部23は、ダンパ21よりも上方の位置で、かつ、隔離空間S1の直上のオイル空間S2において、クランクシャフト2に取り付けられている。この結果、隔離空間S1は、歯車部23の下方に形成されている。歯車部23は、シール部材31(貫通孔12f)の近傍で、かつ、シール部材31の上方において、クランクシャフト2に取り付けられている。歯車部23は、歯車部12i(図7参照)を介して、クランクシャフト2の回転駆動力をオイル空間S2内に配置されたオイルポンプ12aに伝達するために設けられている。
図7に示すように、クランクケース12には、隔離空間S1と、オイル空間S2と、エンジン1からの排気が流通する排気空間S5とが形成されている。具体的には、下方から見て、隔離空間S1、オイル空間S2、および、排気空間S5は、クランクケース12の前後方向の中央よりも前方に設けられた外壁部12gに囲まれた領域に配置されているとともに、外壁部12gおよび内壁部12hにより各々の空間が隔離されている。
図4および図8に示すように、ガイドエキゾースト8には、隔離空間S1と、オイル空間S2と、水空間S3と、排気空間S5とが形成されている。具体的には、水空間S3は、上記したように、隔離空間S1の直下に形成されている。隔離空間S1、オイル空間S2、および、排気空間S5は、図8に示すように、上方から見て、ガイドエキゾースト8の前後方向の中央よりも前方に設けられた外壁部8fに囲まれた領域に配置されているとともに、外壁部8fおよび内壁部8gにより各々の空間が隔離されている。ガイドエキゾースト8の隔離空間S1、オイル空間S2、および、排気空間S5は、クランクケース12の隔離空間S1、オイル空間S2、および、排気空間S5と鉛直方向に対向するように形成されている。
そして、外壁部12gおよび内壁部12hの下端(クランクケース12の下端12c)と、外壁部8fおよび内壁部8gの上端(ガイドエキゾースト8の上端8c)との間には、ガスケット30が配置されている。ガスケット30は、外壁部12gおよび内壁部12hの下端と、外壁部8fおよび内壁部8gの上端との当接部分の全体に渡って配置されている。つまり、ガスケット30は、図7〜図9に示すように、鉛直方向から見て、外壁部12gおよび内壁部12hの下端と略同じ形状を有しているとともに、外壁部8fおよび内壁部8gの上端と略同じ形状を有している。この結果、ガスケット30は、隔離空間S1を取り囲む第1部分30aと、オイル空間S2を取り囲む第2部分30bとを有している。なお、ガスケット30は、特許請求の範囲の「第1シール部材」の一例である。
したがって、ガスケット30により、クランクケース12の下端12cと、ガイドエキゾースト8の上端8cとの間がシールされることによって、隔離空間S1、オイル空間S2、および、排気空間S5から他の空間にオイルおよび排気などの異物が移動するのが規制される。
図7および図8に示すように、クランクケース12およびガイドエキゾースト8には、エンジン1に冷却水を供給するための水通路S6が形成されている。水通路S6は、隔離空間S1、オイル空間S2、および、排気空間S5と同様に、クランクケース12(ガイドエキゾースト8)の外壁部12g(8f)の内部において、外壁部12g(8f)および内壁部12h(8g)により区画されることによって形成されている。この結果、水通路S6は、隔離空間S1、オイル空間S2、および、排気空間S5から隔離されている。
図2および図3に示すように、上側オイルパン15および下側オイルパン16において、オイル貯留部14(オイル空間S2)よりも前方には、水空間S3が形成されているとともに、オイル空間S2よりも後方には、排気空間S5が形成されている。水空間S3および排気空間S5は、オイル空間S2と区画されている。排気空間S5では、エンジン1から排出された排気が、クランクケース12、ガイドエキゾースト8、上側オイルパン15および下側オイルパン16の排気空間S5をこの順に通過して、アッパケース9に設けられた図示しない排気口から船外機100の外部に排出される。
[第1実施形態の効果]
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、クランクケース12とガイドエキゾースト8によって形成された隔離空間S1内にダンパ21(機能部品)が配置されていることによって、エンジン1などが配置された外部の空間(たとえば、オイル空間S2、水空間S3)から異物(オイルおよび水など)が飛散したとしても、隔離空間S1内に異物が侵入するのを防止することができるので、異物がダンパ21に到達するのを防止することができる。つまり、隔離空間S1により、クランクシャフト2の下部2aに接続される機能部品としてのダンパ21に、外部からの異物(オイルおよび水など)が到達するのを防止することができる。この結果、異物としてのオイルに起因してダンパ21の特性が変化するのを十分に抑制することができる。
第1実施形態では、隔離空間S1を、クランクケース12の内部および下方のオイル空間S2、および、クランクケース12の下方の水空間S3から隔離する。これにより、クランクケース12とガイドエキゾースト8とによって形成された隔離空間S1の周辺にオイル空間S2および水空間S3が位置している場合であっても、オイル空間S2および水空間S3から隔離空間S1が隔離されているので、隔離空間S1内にオイルおよび水が侵入するのを防止することができる。この結果、ダンパ21に外部からの異物としてのオイルおよび水が到達するのを防止することができる。また、クランクシャフト2として水に対する耐食性の低い部材を用いた場合には、水に起因してクランクシャフト2に不具合が生じるのも十分に抑制することができる。
第1実施形態では、隔離空間S1を、オイル空間S2および水空間S3から隔離された状態で、略密閉する。これにより、外部からのオイルおよび水などの異物が隔離空間S1内に侵入するのを一層効果的に防止することができる。
第1実施形態では、クランクケース12が、略密閉された隔離空間S1とカウル内とに開口する連通孔12dを含む。これにより、連通孔12dを介して、隔離空間S1内の空気をカウル内に放出することができる。また、オイルおよび水が隔離空間S1内に移動することを防止しつつ、連通孔12dを介して隔離空間S1内の換気を行うことができる。これにより、隔離空間S1内の昇温された空気がカウル7内に放出されることによって、隔離空間S1内の温度の上昇を抑制することができる。
第1実施形態では、連通孔12dは、隔離空間S1からカウル7内(カウル内空間S4)に向かって下方に傾斜している。これにより、カウル7内の空気に若干含まれる水蒸気がたとえ連通孔12d内で液化したとしても、連通孔12dのカウル7内に向かう下方への傾斜により、隔離空間S1側に液化した水(異物)が流れ落ちるのを防止することができる。この結果、隔離空間S1内に異物としての水が、連通孔12dを介して侵入するのを防止することができる。
第1実施形態では、クランクケース12の下端12cとガイドエキゾースト8の上端8cとが当接することによって、隔離空間S1およびオイル空間S2が形成されている。これにより、クランクケース12とガイドエキゾースト8とによって隔離空間S1を容易に形成することができるとともに、クランクケース12の内部および下方に、オイル空間S2を容易に形成することができる。
第1実施形態では、隔離空間S1をガイドエキゾースト8における水空間S3の直上に形成する。このように構成すれば、隔離空間S1を水空間S3の直上でない箇所(たとえば、水空間S3に水平方向に隣接する箇所)に形成する場合と比べて、鉛直方向と直交する面内において、隔離空間S1の領域を大きく確保することができる。
第1実施形態では、クランクケース12の下部に、上方に窪むケース側凹部12bを形成するとともに、ガイドエキゾースト8の上部に、ケース側凹部12bと共に隔離空間S1を形成するとともに、下方に窪むガイド側凹部8bを形成する。これにより、2つの凹部(ケース側凹部12bおよびガイド側凹部8b)により、ある程度の容積を有する隔離空間S1を確実に形成することができるので、隔離空間S1内にダンパ21を確実に配置することができる。
第1実施形態では、ダンパ21を、隔離空間S1のうち、ケース側凹部12b内に配置する。これにより、隔離空間S1の上部のクランクケース12側にダンパ21が配置されるので、ダンパ21を隔離空間S1のうちのガイド側凹部8bに設ける場合と比べて、ダンパ21が取り付けられるクランクシャフト2の鉛直方向の長さを小さくすることができる。この結果、船外機100が鉛直方向に大型化するのを抑制することができる。
第1実施形態では、少なくとも隔離空間S1を取り囲むように、クランクケース12の下端12cとガイドエキゾースト8の上端8cとの間をシールするようにガスケット30を配置する。これにより、ガスケット30により、クランクケース12の下端12cとガイドエキゾースト8の上端8cとの間から隔離空間S1内に異物が侵入するのを防止することができる。
第1実施形態では、ガスケット30を、隔離空間S1に加えて、オイル空間S2を取り囲むように配置する。これにより、ガスケット30により、クランクケース12の下端12cとガイドエキゾースト8の上端8cとの間から隔離空間S1内にオイルを含む異物が侵入するのを防止しつつ、オイル空間S2からオイルが漏れ出るのを抑制することができる。
第1実施形態では、クランクシャフト2を、クランクケース12を鉛直方向に貫通する貫通孔12fを通過して隔離空間S1内において下方に延びるように配置するとともに、クランクケース12の貫通孔12fとクランクシャフト2との間をシールするシール部材31を設ける。これにより、シール部材31によって、貫通孔12fを介して隔離空間S1内に異物が侵入するのを防止することができる。
第1実施形態では、隔離空間S1内においてクランクシャフト2の下部2aに接続されるドライブシャフト3を、ガイドエキゾースト8を鉛直方向に貫通する貫通孔8dを通過して下方に延びるように配置するとともに、ガイドエキゾースト8の貫通孔8dとドライブシャフト3との間をシールするシール部材32を設ける。このように構成すれば、シール部材32により、貫通孔8dを介して隔離空間S1内に異物が侵入するのを防止することができる。
第1実施形態では、クランクシャフト2に取り付けられ、クランクシャフト2の回転駆動力をオイルポンプ12aに伝達するための歯車部23の下方に、隔離空間S1を形成する。これにより、クランクシャフト2および歯車部23によりオイルポンプ12aを駆動させつつ、クランクシャフト2の下部2aに接続されるダンパ21を確実に配置可能なように、隔離空間S1を確実に確保することができる。
第1実施形態では、ガイドエキゾースト8に、隔離空間S1の一部と、オイル空間S2と、水空間S3と、排気空間S5とを形成する。これにより、クランクケース12とアッパケース9との間に配置されるガイドエキゾースト8を用いて、クランクケース12と共に、クランクシャフト2の下部2aに接続されるダンパ21が配置される隔離空間S1を形成することができる。
[第2実施形態]
図1および図10を参照して、本発明の第2実施形態による船外機200の構成について説明する。この第2実施形態では、第1実施形態とは異なり、隔離空間S1aを水空間S3から隔離する一方、オイル空間S2aと連通させる例について説明する。
図10に示すように、第2実施形態の船外機200(図1参照)において、クランクシャフト2の下部2aが配置される部分には、上記第1実施形態と同様に、クランクケース12とガイドエキゾースト8とにより隔離空間S1aが形成されている。この隔離空間S1aでは、上記第1実施形態の隔離空間S1とは異なり、ダンパが接続されていない。また、隔離空間S1aには、上記第1実施形態の隔離空間S1とは異なり、貫通孔12fとクランクシャフト2との間に、シール部材が配置されていない。この結果、隔離空間S1aは、オイル空間S2aと連通している。一方、隔離空間S1aは、上記第1実施形態の隔離空間S1と同様に、水空間S3から隔離されている。また、図示していないものの、クランクケース12には、隔離空間S1aとカウル7内(カウル内空間S4)とに開口する連通孔は設けられていない。
この結果、たとえば、クランクシャフト2に接続されるオイルポンプ121を隔離空間S1a内に配置することなど、クランクシャフト2に接続され、オイルを流通させる機能部品、または、オイルを利用する機能部品(たとえば、オイルによる潤滑および冷却を要する機能部品)を隔離空間S1a内に配置することが可能である。なお、オイルポンプ121を隔離空間S1a内に配置する場合には、オイルポンプ121のロータ121aが、クランクシャフト2に接続される。なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態の構成と同様である。
[第2実施形態の効果]
第2実施形態では、上記のように、クランクケース12とガイドエキゾースト8によって形成された隔離空間S1a内に、オイルを流通させる機能部品、または、オイルを利用する機能部品(たとえば、オイルポンプ121)を配置する。さらに、隔離空間S1aを水空間S3から隔離する。これらにより、隔離空間S1aにより、クランクシャフト2の下部2aに接続される機能部品としてのオイルポンプ121に、外部からの異物としての水が到達するのを防止することができる。この結果、水に起因してオイルポンプ121に不具合が生じるのを十分に抑制することができる。また、クランクシャフト2として水に対する耐食性の低い部材を用いた場合には、水に起因してクランクシャフト2に不具合が生じるのも十分に抑制することができる。さらに、水空間S3の水からクランクシャフト2を保護しつつ、隔離空間S1a内のオイルを流通させる機能部品、または、オイルを利用する機能部品を有効に活用することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態の効果と同様である。
[第3実施形態]
(船外機の全体構成)
図1および図11を参照して、本発明の第3実施形態による船外機300の構成について説明する。この第3実施形態では、第1実施形態とは異なり、隔離空間S1bをオイル空間S2から隔離する一方、水空間S3aと連通させる例について説明する。
図11に示すように、第3実施形態の船外機300(図1参照)において、クランクシャフト2の下部2aが配置される部分には、上記第1実施形態と同様に、クランクケース12とガイドエキゾースト8とにより隔離空間S1bが形成されている。この隔離空間S1bには、上記第1実施形態の隔離空間S1とは異なり、ダンパが接続されていない。また、隔離空間S1bでは、上記第1実施形態の隔離空間S1とは異なり、貫通孔8dとドライブシャフト3との間に、シール部材が配置されていない。この結果、隔離空間S1bは、水空間S3aと連通している。一方、隔離空間S1bは、上記第1実施形態の隔離空間S1と同様に、オイル空間S2から隔離されている。また、図示していないものの、クランクケース12には、隔離空間S1bとカウル7内(カウル内空間S4)とに開口する連通孔は設けられていない。
この結果、たとえば、クランクシャフト2に接続されるウォータポンプ221を隔離空間S1b内に配置することなど、クランクシャフト2に接続され、水を流通させる機能部品、または、水を利用する機能部品(たとえば、水による冷却を要する機能部品)を隔離空間S1b内に配置することが可能である。この場合、クランクシャフト2として水に対して耐食性を有する材料を用いるか、または、クランクシャフト2の下部2aにめっきなどの耐食処理を行うことによって、隔離空間S1b内の水に対して耐食性を確保するのが好ましい。なお、ウォータポンプ221を隔離空間S1b内に配置する場合には、ウォータポンプ221のロータ221aが、クランクシャフト2に接続される。また、第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態の構成と同様である。
[第3実施形態の効果]
第3実施形態では、上記のように、クランクケース12とガイドエキゾースト8によって形成された隔離空間S1b内に、水を流通させる機能部品、または、水を利用する機能部品(たとえば、ウォータポンプ221)を配置する。さらに、隔離空間S1bをオイル空間S2から隔離する。これらにより、隔離空間S1bにより、クランクシャフト2の下部2aに接続される機能部品としてのウォータポンプ221に、外部からの異物としてのオイルが到達するのを防止することができる。この結果、オイルに起因してウォータポンプ221の駆動が不安定化するのを十分に抑制することができる。さらに、オイル空間S2のオイルが隔離空間S1に到達することによる不具合(ウォータポンプ221の駆動の不安定化等)を抑制しつつ、隔離空間S1b内の水を流通させる機能部品、または、水を利用する機能部品を有効に活用することができる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態の効果と同様である。
[変形例]
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1実施形態では、オイル空間S2および水空間S3から隔離される隔離空間S1内に配置される本発明の「機能部品」として、クランクシャフト2の下部2aに取り付けられるダンパ21を用いた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、オイル空間および水空間から隔離される隔離空間内に配置される機能部品は、ダンパでなくてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、クランクケース12とアッパケース9との間に配置されるガイドエキゾースト8(支持部材)に、クランクケース12のケース側凹部12bと共に隔離空間S1(S1a、S1b)を形成するガイド側凹部8b(支持部材側凹部)を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、クランクケースとアッパケースとが直接当接している場合(ガイドエキゾースト、上側オイルパンおよび下側オイルパンが設けられていない場合)には、アッパケースを支持部材としてもよい。この場合、アッパケースにクランクケースのケース側凹部と共に隔離空間を形成する支持部材側凹部を設けるのがよい。また、上側オイルパンおよび下側オイルパンを設けずに、ガイドエキゾーストとアッパケースとを直接当接させてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、クランクケース12にケース側凹部12bを設け、ガイドエキゾースト8(支持部材)に、クランクケース12のケース側凹部12bと共に隔離空間S1(S1a、S1b)を形成するガイド側凹部8b(支持部材側凹部)を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、クランクケースのみにケース側凹部を設け、支持部材には、支持部材側凹部を設けなくてもよい。この場合、ケース側凹部と支持部材の上端(上面)とに囲まれる空間が隔離空間となる。同様に、支持部材にのみ支持部材側凹部を設け、クランクケースには、ケース側凹部を設けなくてもよい。この場合、支持部材側凹部とクランクケースの下端(下面)とに囲まれる空間が隔離空間となる。
また、上記第1〜第3実施形態では、ガスケット30(第1シール部材)を、クランクケース12の外壁部12gおよび内壁部12hの下端(下端12c)と、ガイドエキゾースト8(支持部材)の外壁部8fおよび内壁部8gの上端(上端8c)との当接部分の全体に渡って配置する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、隔離空間を取り囲む位置における、クランクケースの外壁部および内壁部の下端および支持部材の外壁部および内壁部の上端にのみ、第1シール部材を配置してもよい。たとえば、隔離空間およびオイル空間を取り囲む位置における、クランクケースの外壁部および内壁部の下端および支持部材の外壁部および内壁部の上端にのみ、第1シール部材を配置してもよい。また、クランクケースの下端と支持部材の上端との密着性が確保されるのであれば、第1シール部材を、支持部材の上端とクランクケースの下端との間に配置しなくてもよい。
上記第1実施形態では、隔離空間S1とカウル7内(カウル内空間S4)とに開口する2個の連通孔12dを設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、隔離空間とカウル内とに開口する連通孔を1個または3個以上設けてもよい。なお、連通孔を3個以上設ける場合には、等角度間隔の位置にそれぞれ設けるのが好ましい。また、隔離空間とカウル内とに開口する貫通孔を設けなくてもよい。
上記第1実施形態では、連通孔12dをクランクケース12に設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、貫通孔をクランクケースではなく支持部材に設けてもよい。
1 エンジン、2 クランクシャフト、2a (クランクシャフトの)下部、3 ドライブシャフト、7 カウル、8 ガイドエキゾースト、8b ガイド側凹部(支持部材側凹部)、8c (ガイドエキゾーストの)上端、8d 貫通孔(第2貫通孔)、9 アッパケース、12 クランクケース、12a オイルポンプ、12b ケース側凹部、12c (クランクケースの)下端、12d 連通孔、12f 貫通孔(第1貫通孔)、21 ダンパ(機能部品)、23 歯車部、30 ガスケット(第1シール部材)、31 シール部材(第2シール部材)、32 シール部材(第3シール部材)、100、200、300 船外機、121 オイルポンプ(機能部品)、221 ウォータポンプ(機能部品)、S1、S1a、S1b 隔離空間、S2、S2a オイル空間、S3、S3a 水空間、S5 排気空間

Claims (20)

  1. エンジンと、
    前記エンジンから下方に延びるクランクシャフトと、
    前記クランクシャフトが収容されるクランクケースと、
    前記クランクケースの下端に当接する支持部材と、
    前記クランクケースと前記支持部材とによって形成された隔離空間内に配置され、前記クランクシャフトの下部に接続されるダンパと、を備える、船外機。
  2. 前記クランクケースの内部には、オイルが流通するオイル空間が形成されており、
    前記クランクケースの下方には、前記オイル空間と、水が流通する水空間とが形成されており、
    前記隔離空間は、前記オイル空間および前記水空間から隔離されている、請求項1に記載の船外機。
  3. 前記隔離空間は、前記オイル空間および前記水空間から隔離された状態で、略密閉されている、請求項2に記載の船外機。
  4. 前記エンジンを覆うカウルをさらに備え、
    前記クランクケースは、略密閉された前記隔離空間と前記カウル内とに開口する連通孔を含む、請求項3に記載の船外機。
  5. 前記連通孔は、前記隔離空間から前記カウル内に向かって下方に傾斜している、請求項4に記載の船外機。
  6. 前記クランクケースの下端と前記支持部材の上端とが当接することによって、前記隔離空間および前記オイル空間が形成されている、請求項2〜5のいずれか1項に記載の船外機。
  7. 前記隔離空間は、前記支持部材における前記水空間の直上に形成されている、請求項2〜6のいずれか1項に記載の船外機。
  8. 前記クランクケースの下部には、上方に窪むケース側凹部が形成されており、
    前記支持部材の上部には、前記ケース側凹部と共に前記隔離空間を形成するとともに、下方に窪む支持部材側凹部が形成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の船外機。
  9. 前記ダンパは、前記隔離空間のうち、前記ケース側凹部内に配置されている、請求項8に記載の船外機。
  10. 少なくとも前記隔離空間を取り囲むように配置され、前記クランクケースの前記下端と前記支持部材の上端との間をシールする第1シール部材をさらに備える、請求項1〜9のいずれか1項に記載の船外機。
  11. 前記クランクケースの前記下端と前記支持部材の上端とが当接することによって、前記隔離空間と、オイルが流通するオイル空間とが形成されており、
    前記第1シール部材は、前記隔離空間に加えて、前記オイル空間を取り囲むように配置されている、請求項10に記載の船外機。
  12. 前記クランクシャフトは、前記クランクケースを鉛直方向に貫通する第1貫通孔を通過して前記隔離空間内において下方に延びるように配置されており、
    前記クランクケースの前記第1貫通孔と前記クランクシャフトとの間をシールする第2シール部材をさらに備える、請求項1〜11のいずれか1項に記載の船外機。
  13. 前記隔離空間内において前記クランクシャフトの下部に接続され、前記支持部材を鉛直方向に貫通する第2貫通孔を通過して下方に延びるドライブシャフトと、
    前記支持部材の前記第2貫通孔と前記ドライブシャフトとの間をシールする第3シール部材と、をさらに備える、請求項1〜12のいずれか1項に記載の船外機。
  14. 前記クランクケースの内部には、オイルが流通するオイル空間が形成されており、
    前記クランクケースの内部の前記オイル空間内に配置され、前記オイル空間内のオイルを流通させるためのオイルポンプと、
    前記クランクシャフトに取り付けられ、前記クランクシャフトの回転駆動力を前記オイルポンプに伝達するための歯車部とをさらに備え、
    前記隔離空間は、前記歯車部の下方に形成されている、請求項1〜13のいずれか1項に記載の船外機。
  15. 前記隔離空間内において前記クランクシャフトの前記下端に接続され、前記支持部材の第2貫通孔を通過して下方に延びるドライブシャフトと、
    前記ドライブシャフトが収容されるアッパケースと、をさらに備え、
    前記支持部材は、前記クランクケースと前記アッパケースとの間に配置され、前記隔離空間の一部と、前記オイル空間と、前記水空間と、前記エンジンからの排気が流通する排気空間とが形成されたガイドエキゾーストである、請求項2〜7のいずれか1項に記載の船外機。
  16. エンジンと、
    前記エンジンから下方に延びるクランクシャフトと、
    前記クランクシャフトが収容されるクランクケースと、
    前記クランクケースの下端に当接する支持部材と、
    前記クランクケースと前記支持部材とによって形成された隔離空間内に配置され、前記クランクシャフトの下部に接続される機能部品と、を備える、船外機。
  17. 前記クランクケースの内部には、オイルが流通するオイル空間が形成されており、
    前記クランクケースの下方には、前記オイル空間と、水が流通する水空間とが形成されており、
    前記隔離空間は、前記オイル空間および前記水空間から隔離されている、請求項16に記載の船外機。
  18. 前記隔離空間は、前記オイル空間および前記水空間から隔離された状態で、略密閉されている、請求項17に記載の船外機。
  19. 前記エンジンを覆うカウルをさらに備え、
    前記クランクケースは、略密閉された前記隔離空間と前記カウル内とに開口する連通孔を含む、請求項18に記載の船外機。
  20. 前記クランクケースの下部には、上方に窪むケース側凹部が形成されており、
    前記支持部材の上部には、前記ケース側凹部と共に前記隔離空間を形成するとともに、下方に窪む支持部材側凹部が形成されている、請求項16〜19のいずれか1項に記載の船外機。
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