JP2015093518A - 船舶推進機 - Google Patents

船舶推進機 Download PDF

Info

Publication number
JP2015093518A
JP2015093518A JP2013232397A JP2013232397A JP2015093518A JP 2015093518 A JP2015093518 A JP 2015093518A JP 2013232397 A JP2013232397 A JP 2013232397A JP 2013232397 A JP2013232397 A JP 2013232397A JP 2015093518 A JP2015093518 A JP 2015093518A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
water
engine
water supply
oil pan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013232397A
Other languages
English (en)
Inventor
公隆 猿渡
Kimitaka Saruwatari
公隆 猿渡
宏一 磯崎
Koichi Isozaki
宏一 磯崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2013232397A priority Critical patent/JP2015093518A/ja
Priority to US14/531,030 priority patent/US9346529B2/en
Publication of JP2015093518A publication Critical patent/JP2015093518A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H20/00Outboard propulsion units, e.g. outboard motors or Z-drives; Arrangements thereof on vessels
    • B63H20/28Arrangements, apparatus and methods for handling cooling-water in outboard drives, e.g. cooling-water intakes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P11/00Component parts, details, or accessories not provided for in, or of interest apart from, groups F01P1/00 - F01P9/00
    • F01P11/14Indicating devices; Other safety devices
    • F01P11/18Indicating devices; Other safety devices concerning coolant pressure, coolant flow, or liquid-coolant level
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P3/00Liquid cooling
    • F01P3/20Cooling circuits not specific to a single part of engine or machine
    • F01P3/202Cooling circuits not specific to a single part of engine or machine for outboard marine engines

Abstract

【課題】エンジンの出力が高いときと低いときの潤滑オイルの温度差を低減できる船舶推進機を提供する。
【解決手段】エンジン9により駆動されたウォーターポンプ31の働きで、取水口28からの水を冷却水供給路30を介してエンジン9に供給する。船舶推進機2が、冷却水供給路30から分岐してオイルパン61に延びる補助冷却路67を含む。冷却水供給路30から補助冷却路67への分岐位置に配置された水圧制御バルブ68が、冷却水供給路30内の水圧が設定圧力未満のときに、補助冷却路67に流れる水の流量を制限する。水圧制御バルブ68が、前記水圧が前記設定圧力以上のときに冷却水供給路30内の水の一部を補助冷却路67に流し、前記水圧を前記設定圧力以下に維持しつつ補助冷却路67を介してオイルパン61に水を供給する。
【選択図】図2

Description

本発明は船舶推進機に関する。
特許文献1には、オイルパン内に形成される冷却水通路を介してエンジンに冷却水を導く船外機が開示されている。前記船外機は、オイルパンの底面に形成された横冷却水通路と、横冷却水通路から下方に延びるリリーフ口と、リリーフ口に取り付けられたウォータプレッシャバルブとを備えている。冷却水通路内の圧力が上昇すると、冷却水通路内の冷却水の一部が、ウォータプレッシャバルブを通って、オイルパンの底面から下方に放出される。
特開2000−337145号公報
エンジンオイルの温度は、エンジンの運転状況によらず一定であることが望ましい。その一方で、エンジン等の可動部品から発生する熱量は回転速度などのエンジンの運転状況に応じて変化する。したがって、エンジンオイルの温度を一定に維持するために、エンジンの運転状況に応じて冷却装置の冷却能力を変化させる必要がある。
しかしながら、特許文献1の船外機では、ウォータプレッシャバルブが開いている状態および閉じている状態のいずれにおいても、横冷却水通路および縦冷却水通路が冷却水で満たされている。そのため、エンジンの運転状況に拘わらず冷却水とオイルパンとの接触面積が一定であり、オイルパン内のオイルを冷却する冷却能力が殆ど変化しない。
そこで、本発明の目的の一つは、エンジンの出力が高いときと低いときの潤滑オイルの温度差を低減できる船舶推進機を提供することである。
本発明の一実施形態では、船舶を推進させる動力を発生するエンジンと、前記エンジンに供給される潤滑オイルを貯留するオイルパンと、前記エンジンの下方に配置された取水口と、前記取水口から前記エンジンに延びる冷却水供給路と、前記冷却水供給路に配置されており、前記エンジンによって駆動されることにより、船舶推進機の外の水を前記取水口から取り込むと共に、取り込んだ水を前記冷却水供給路を介して前記エンジンに供給するウォーターポンプと、前記エンジンおよびウォーターポンプの間の分岐位置で前記冷却水供給路から分岐しており、前記分岐位置から前記オイルパンに延びる補助冷却路と、前記冷却水供給路内の水圧が設定圧力未満のときに、前記冷却水供給路から前記補助冷却路に流れる水の流量を制限する流量制限を行い、前記冷却水供給路内の水圧が前記設定圧力以上のときに前記流量制限を解除して前記冷却水供給路内の水の一部を前記補助冷却路に流すことにより、前記冷却水供給路内の水圧を前記設定圧力未満に維持する共に、前記補助冷却路を介して前記オイルパンに水を供給する圧力制御バルブと、を備える、船舶推進機を提供する。
この構成によれば、エンジンの出力が低いときには、冷却水供給路内の水圧が低い。エンジンの出力が高いときには、冷却水供給路内の水圧が高い。冷却水供給路内の水圧が設定圧力未満のときは、冷却水供給路から補助冷却路に流れる水の流量が制限されるので、補助冷却路を介してオイルパンに供給される水の流量も制限される。これにより、冷却能力が抑えられる。冷却水供給路内の水圧が設定圧力以上のときは、エンジン冷却前の低温の水が、冷却水供給路から補助冷却路に流れ、補助冷却路を介してオイルパンに供給される。これにより、オイルパン内の潤滑オイルを冷却する冷却能力が高まる。したがって、エンジンの出力が高いときと低いときの潤滑オイルの温度差を低減できる。
本発明の一実施形態において、前記流量制限は、前記冷却水供給路から前記補助冷却路への水の流通を前記圧力制御バルブが遮断する遮断を含み、前記圧力制御バルブは、前記冷却水供給路内の水圧が前記設定圧力未満のときに、前記冷却水供給路から前記補助冷却路への水の流通を遮断することにより前記補助冷却路内を空に保ってもよい。
この構成によれば、エンジンの出力が低いときに、補助冷却路への水の流れを遮断して、補助冷却路の水によるオイルパンの冷却を解除する。これにより、エンジンの出力が低いときに、潤滑オイルを過度に冷却することを抑制することができる。したがって、エンジンの出力が高いときと低いときの潤滑オイルの温度差を低減できる。
本発明の一実施形態において、前記補助冷却路は、前記オイルパンよりも上方の前記分岐位置で前記冷却水供給路から分岐しており、前記圧力制御バルブは、前記オイルパンよりも上方に配置されていてもよい。
この構成によれば、冷却に寄与する補助冷却路の長さを長くすることができる。したがって、エンジン出力が大きいときの冷却能力を高くすることができる。
本発明の一実施形態において、前記補助冷却路は、前記オイルパンの上端から前記オイルパンの下端まで前記オイルパンに沿って延びていてもよい。
この構成によれば、冷却に寄与する補助冷却路の長さを格段に長くすることができる。したがって、エンジン出力が大きいときの冷却能力を格段に高くすることができる。
本発明の一実施形態において、前記オイルパンは、前記エンジンに供給される潤滑オイルを貯留するオイル貯留部を含み、前記補助冷却路は、前記オイル貯留部の外壁面に沿って延びていてもよい。
この構成によれば、補助冷却路内を流れる水によってオイル貯留部の外壁面を効果的に冷却することができる。したがって、オイル貯留部内の潤滑オイルを冷却する冷却能力を高くすることができる。
本発明の一実施形態において、前記冷却水供給路は、前記取水口から前記エンジンに延びると共に、前記オイルパンに沿って延びていてもよい。
この構成によれば、冷却水供給路内を流れるエンジン冷却前の低温の水によってオイルパンを冷却することで、冷却能力をより高くすることができる。
本発明の一実施形態において、前記エンジンから前記オイルパンに延びており、前記冷却水供給路から前記エンジンに供給された水が流れる冷却水排出路をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、エンジンを冷却した後の水もオイルパンの冷却に寄与させて、冷却能力をより高くすることができる。
本発明の一実施形態において、前記冷却水供給路は、前記オイルパンの内部に設けられた送水部を含み、前記冷却水排出路は、前記オイルパンの内部に設けられた排水部を含み、前記補助冷却路は、前記オイルパンの内部に設けられた補助冷却部を含み、前記送水部、排水部、および補助冷却部は、前記オイルパンの内部で交わっていなくてもよい。
この構成によれば、オイルパンの内部でオイルパンと水との接触面積を広くすることができる。したがって、オイル貯留部内の潤滑オイルを冷却する冷却能力をより高くすることできる。
本発明の一実施形態において、前記ウォーターポンプは、前記エンジンの回転速度が高まるに従って水の吐出流量が増加するように前記エンジンによって回転駆動されるロータを含んでいてもよい。
この構成によれば、エンジンの回転速度によって増減する冷却水供給路内の水圧に応じて、補助冷却路を介してオイルパンに供給される水の量を制御することにより、冷却能力を制御することができる。
本発明の一実施形態において、前記圧力制御バルブは、前記補助冷却路の下流側に流れる水が通過する穴を形成する弁座と、前記冷却水供給路内の水圧に応じて前記弁座を開閉する弁体と、を含んでいてもよい。
この構成によれば、弁体が弁座を開閉することにより、補助冷却路の下流側に流れる水の量を制御することができる。エンジンの出力が低いときに、弁体が弁座を閉じることにより、補助冷却路への水の流通を容易に遮断することができる。したがって、エンジンの出力が低いときに、潤滑オイルを過度に冷却することを抑制することができる。可及的に、エンジンの出力が高いときと低いときの潤滑オイルの温度差をより低減できる。
本発明の一実施形態において、前記圧力制御バルブは、前記弁体を移動させる電動アクチュエータをさらに含んでいてもよい。
この構成によれば、電動アクチュエータによって弁体を移動させて弁座を開閉することができる。
本発明の一実施形態において、前記エンジンは、上下方向に延びる回転軸線まわりに回転可能なクランクシャフトを含んでいてもよい。
本発明の第1実施形態に係る船舶推進機の模式的な側面図である。 冷却水および潤滑オイルの流れを模式的に示すブロック図である。 排気ガイドおよびオイルパンの側面図であり、水圧制御バルブが装着された状態を示している。 排気ガイドおよびオイルパンの模式的な側面図であり、水圧制御バルブが取り外された状態を示している。 排気ガイドの要部および閉じ状態の水圧制御バルブの断面図であり、図3のV−V線に沿って切断された断面を拡大して示している。 排気ガイドおよびオイルパンの概略縦断面図であり、図4のVI−VI線に沿って切断された断面を示している。 排気ガイドの要部および開放状態の水圧制御バルブの断面図である。 オイルパンの模式的な斜視図である。 オイルパンの要部およびアッパーケースの要部の概略断面図である。 オイルパンの要部およびアッパーケースの要部の拡大断面図であり、図9の一部を拡大して示している。 オイルパンの底面部である。 オイルパンの要部およびアッパーケースの要部の拡大断面図であり、図11のXII−XII線に沿う平面によって切断された断面に相当する。 オイルパンの要部を斜め下方から見た概略斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る排気ガイドの要部および水圧制御バルブの模式的な断面図である。 本発明の第3実施形態に係る冷却水および潤滑オイルの流れを模式的に示すブロック図である。 エンジンの回転速度とオイルパン内の潤滑オイルの温度との関係を示すグラフ図である。本発明に係る実施例1と、冷却水供給路から分岐して外部へ排出する水をオイルパンの冷却に用いない比較例1との対比を示している。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る船舶1を示す模式的な側面図である。図1に示すように、船舶1は、水面に浮かべられる船体H1と、船体H1を前進および後進させる船舶推進機2とを含む。本実施形態では、船舶推進機2が、船体H1の後部(船尾)に取り付け可能な懸架装置3と、懸架装置3に連結された船外機4である場合に則して説明する。
懸架装置3は、船体H1に取り付けられる左右一対のクランプブラケット5と、左右方向に延びる姿勢で一対のクランプブラケット5に支持されたチルティングシャフト6と、チルティングシャフト6に取り付けられたスイベルブラケット7とを含む。懸架装置3は、さらに、上下方向に延びる姿勢でスイベルブラケット7に支持されたステアリングシャフト8とを含む。
船外機4は、ステアリングシャフト8に取り付けられている。ステアリングシャフト8は、上下方向に延びるステアリング軸線(ステアリングシャフト8の中心線)まわりに回転可能にスイベルブラケット7に支持されている。スイベルブラケット7は、チルティングシャフト6を介してクランプブラケット5に支持されている。スイベルブラケット7は、クランプブラケット5に対して、左右方向に延びるチルト軸線(チルティングシャフト6の中心線)まわりに回動可能である。船外機4は、懸架装置3に対して左右に回動可能であり、懸架装置3に対して上下に回動可能である。したがって、船外機4は、船体2に対して左右に回動可能であり、船体2に対して上下に回動可能である。
また、船舶1は、ステアリングシャフト8に一体回転可能に取り付けるステアリングブラケット22と、ステアリングブラケット22と船外機4の後述する排気ガイド18とを連結するマウントとして機能するマウントダンパーMDとを備えている。マウントダンパーMDは、船体2と船外機4との間に介在し、船外機4の振動が船体2に伝達されることを抑制する。
船外機4は、プロペラ13を回転させて船舶1を推進させる動力を発生するエンジン9と、エンジン9の動力をプロペラ13に伝達する動力伝達装置とを含む。動力伝達装置は、エンジン9に連結されたドライブシャフト10と、ドライブシャフト10に連結された前後進切替機構11と、前後進切替機構11に連結されたプロペラシャフト12とを含む。船外機4は、さらに、エンジン9を覆うエンジンカバー14と、動力伝達装置を収容するケーシング17とを含む。
エンジンカバー14は、エンジン9を収容している。エンジンカバー14は、上向きに開いたカップ状のボトムカバー15と、下向きに開いたカップ状のトップカバー16とを含む。トップカバー16は、取り外し可能にボトムカバー15に取り付けられている。トップカバー16の開口部は、図示しないシールを介してボトムカバー15の開口部に上下に重ねられている。ボトムカバー15は、ケーシング17(具体的には、後述する排気ガイド18)に取り付けられている。
ケーシング17は、エンジン9の下方に配置された排気ガイド18と、排気ガイド18の下方に配置されたアッパーケース19と、アッパーケース19の下方に配置されたロアケース20とを含む。エンジン9は、排気ガイド18上にマウントされている。エンジン9は、ステアリングシャフト8よりも上方に配置されている。エンジン支持部材としての排気ガイド18は、エンジン9の回転軸線(クランクシャフト38の回転軸線Acに相当)が鉛直な姿勢でエンジン9を支持している。
エンジン9は、ドライブシャフト10の上方に配置されている。ドライブシャフト10は、ケーシング17内で上下方向に延びている。ドライブシャフト10の中心線は、エンジン9の回転軸線上に配置されていてもよいし、エンジン9の回転軸線に対してずれていてもよい。ドライブシャフト10の上端部は、エンジン9に連結されており、ドライブシャフト10の下端部は、前後進切替機構11を介してプロペラシャフト12の前端部に連結されている。プロペラシャフト12は、ケーシング17内で前後方向に延びている。プロペラシャフト12の後端部は、ケーシング17から後方に突出している。プロペラ13は、プロペラシャフト12の後端部に取り外し可能に取り付けられている。プロペラ13は、プロペラ軸線(プロペラシャフト12の中心線)まわりにプロペラシャフト12を取り囲む外筒13aと、外筒13aから外方に延びる複数の羽根13bとを含む。外筒13aおよび羽根13bは、プロペラシャフト12と共にプロペラ軸線まわりに回転する。
エンジン9は、内燃機関である。エンジン9は、一定の回転方向に回転する。エンジン9の回転は、動力伝達装置(ドライブシャフト10、前後進切替機構11、およびプロペラシャフト12)によって、プロペラ13に伝達される。これにより、プロペラ13がプロペラシャフト12と共に回転し、船舶1を前進または後進させる推力が発生する。また、ドライブシャフト10からプロペラシャフト12に伝達される回転の方向は、前後進切替機構11によって切り替えられる。したがって、プロペラ13およびプロペラシャフト12の回転方向は、正転方向(プロペラ13を後方から見て右まわりの方向)および逆転方向(正転方向と反対まわりの方向)の間で切り替えられる。これにより、推力の方向が切り替えられる。
船外機4は、エンジン9で生成された排気を船外機4の外に排出する排気通路23を含む。排気通路23は、船外機4の内部に設けられている。排気通路23は、プロペラ13の後端部(外筒13aの後端部)で開口する排気口24と、エンジン9の燃焼室48から排気口24に延びるメイン排気通路25とを含む。排気通路23は、さらに、船外機4の外面で開口するアイドル排気口26と、メイン排気通路25からアイドル排気口26に延びるアイドル排気通路27とを含む。
メイン排気通路25は、排気ガイド18を介してエンジン9からプロペラシャフト12まで下方に延びており、プロペラシャフト12に沿って後方に延びている。メイン排気通路25は、プロペラ13の後端部で後向きに開口している。したがって、排気口24は、水中に配置される。アイドル排気口26およびアイドル排気通路27は、排気口24よりも上方に配置されている。アイドル排気通路27は、メイン排気通路25から分岐している。アイドル排気口26は、喫水線WL(船舶推進機2が装備された船舶1が停止しているときの水面の高さ)よりも上方に配置される。したがって、アイドル排気口26は、空気中で開口している。
燃焼室48で生成された排気は、メイン排気通路25に排出され、排気口24に向けて案内される。エンジン9の出力が高い場合、メイン排気通路25内の排気は、主として、排気口24から水中に排出される。また、メイン排気通路25内の排気の一部は、アイドル排気通路27によってアイドル排気口26に導かれ、アイドル排気口26から大気に放出される。その一方で、エンジン9の出力が低い場合(例えば、エンジン9がアイドリングしている場合)、メイン排気通路25内の排気圧が低いので、メイン排気通路25内の排気は、主として、アイドル排気口26から大気に放出される。
船外機4は、船外機4の内部を冷却する水冷式の冷却装置36を含む。冷却装置36は、エンジン9の下方に配置されて船外機4の外面で開口する取水口28と、エンジン9に設けられた冷却水通路29(ウォータージャケット)と、取水口28からエンジン9に延びてエンジン9内の冷却水通路29に接続する冷却水供給路30と、冷却水供給路30に配置されたウォーターポンプ31とを含む。ウォーターポンプ31は、冷却水としての船外機4の外の水を取水口28から船外機4の内部に取り込み、取り込んだ水を冷却水供給路30を介してエンジン9に供給する。冷却装置36は、さらに、ロアーケース20の外面で開口する排水口32と、冷却水供給路30からエンジン9に供給された水が流れる冷却水排出路33とを含む。冷却水排出路33は、船外機4内で冷却水通路29から排水口32に延びている。
取水口28は、冷却水通路29およびウォーターポンプ31よりも下方に配置されている。取水口28は、ロアケース20の外面で開口している。したがって、取水口28は水中に配置される。取水口28は、船外機4の内部に設けられた冷却水供給路30を介してエンジン9内の冷却水通路29に接続されている。ウォーターポンプ31は、冷却水供給路30に配置されている。したがって、ウォーターポンプ31は、船外機4の内部に配置されている。ウォーターポンプ31は、エンジン9よりも下方に配置されている。
ウォーターポンプ31は、ドライブシャフト10に取り付けられている。ウォーターポンプ31は、ドライブシャフト10と共に回転するロータとしてのインペラ31aと、インペラ31aを収容するポンプケース31bとを含む、ロータリーポンプである。エンジン9がドライブシャフト10を回転させると、インペラ31aがポンプケース31b内で回転し、船外機4の外の水を取水口28に吸引させる吸引力が発生する。したがって、ウォーターポンプ31は、エンジン9によって駆動される。ロータとしてのインペラ31aは、エンジン9の回転速度が高まるに従って水の吐出流量が増加するようにエンジン9によって回転駆動される。
冷却水としての船外機4の外の水は、取水口28から冷却水供給路30に吸引され、ウォーターポンプ31を介して冷却水供給路30からエンジン9内の冷却水通路29(ウォータージャケット)に送られる。これにより、エンジン9などの高温部分が冷却水によって冷却される。そして、エンジン9に供給された冷却水は、冷却水排出路33によって排水口32に案内され、排水口32から吐出される。
エンジン9は、複数のシリンダ34が設けられたエンジン本体35を含む。エンジン9は、直列エンジンまたはV型エンジンであってもよいし、これら以外の形式のエンジンであってもよい。また、エンジン9は、多気筒エンジンに限らず、単気筒エンジンであってもよい。エンジン本体35は、複数のシリンダ34内にそれぞれ配置された複数のピストン37と、上下方向に延びる回転軸線Acまわりに回転可能なクランクシャフト38と、複数のピストン37のそれぞれをクランクシャフト38に連結する複数のコネクティングロッド39とを含む。
図2は、冷却水および潤滑オイルの流れの一例を模式的に示すブロック図である。図2に示すように、冷却装置36は、エンジン9とウォーターポンプ31との間の分岐位置で冷却水供給路30から分岐しており、分岐位置からオイルパン61に延びる補助冷却路67と、前記分岐位置に配置された圧力制御バルブとしての水圧制御バルブ68とを含む。水圧制御バルブ68(圧力制御バルブ)は、冷却水供給路30内の水圧が設定圧力未満のときに、冷却水供給路30から補助冷却路67に流れる水の流量を制限する流量制限を行う。水圧制御バルブ68は、冷却水供給路30内の水圧が前記設定圧力以上のときに前記流量制限を解除して冷却水供給路30内の水の一部を補助冷却路67に流すことにより、冷却水供給路30内の水圧を前記設定圧力未満に維持する共に、補助冷却路67を介してオイルパン61に水を供給する。
前記流量制限は、冷却水供給路30から補助冷却路67への水の流通を水圧制御バルブ68が遮断する遮断を含む。すなわち、水圧制御バルブ68は、冷却水供給路30内の水圧が前記設定圧力未満のときに、冷却水供給路30から補助冷却路67への水の流通を遮断することにより補助冷却路67内を空に保つ機能を果たす。
冷却装置36は、さらに、冷却水通路29内の冷却水の温度に応じて冷却水通路29を開閉するサーモスタット69を含む。サーモスタット69は、例えばシリンダボディ40に配置されている。サーモスタット69により冷却水通路29が開放されると、冷却水通路29内の水が、サーモスタット69の下流でエンジン9からオイルパン61に延びる冷却水排出路33を介して、外部へ排出される。冷却水排出路33の一部は、排気ガイド18およびオイルパン61に形成されている。
図2に示すように、ドライブシャフト10が、オイルパン61に設けられた挿通穴110およびアッパーケース19に設けられた挿通穴111を挿通する。アッパーケース19に保持された軸受112が、ドライブシャフト10の軸方向の途中部を回転可能に支持する。アッパーケース19の挿通穴111の内周の一部は、拡径されて軸受保持部113を形成している。軸受112は、軸受保持部113に保持されている。軸受保持部113は、オイルパン61の挿通穴110に形成されていてもよい。また、軸受保持部113は、オイルパン61の挿通穴110およびアッパーケース19の挿通穴111に跨がって形成されていてもよい。
オイルパン61は、冷却水供給路30の分岐位置301から分岐して挿通穴110に連通する分岐路130を含む。冷却水供給路30から分岐路130を介して挿通穴110に供給される水が、軸受112を通過し、挿通穴111を介して外部へ排出される。分岐路130を介して挿通穴110に供給される水によって、軸受112が冷却されることにより、軸受112の温度上昇が抑制される。したがって、軸受112に含まれる後述するゴムの劣化が抑制される。
船外機4は、潤滑装置70を備えている。潤滑装置70は、エンジン9に供給される潤滑オイルを貯留するオイル貯留部71を含み、エンジン9の下方に配置されたオイルパン61と、オイル貯留部71の潤滑オイルをエンジン9の少なくともクランク室44に導くオイル供給路72とを含む。本第1実施形態では、図2に示すクランク室44およびカム室47に導かれる例に則して説明する。
潤滑装置70は、さらに、クランク室44からオイル貯留部71に下方に延び、クランク室44内の潤滑オイルをオイルパン61のオイル貯留部71に導く第1オイル回収路73と、カム室47内で潤滑に用いられた潤滑オイルをオイルパン61のオイル貯留部71に戻す第2オイル回収路74とを含む。
潤滑装置70は、さらに、オイル供給路72の途中部に配置されてエンジン9により駆動されるオイルポンプ75と、オイル供給路72においてオイルポンプ75の下流に配置された分岐位置から分岐する第3オイル回収路76と、前記分岐位置に配置された油圧制御バルブ77とを含む。
油圧制御バルブ77は、オイル供給路72の潤滑オイルの圧力が設定圧力以上になると、潤滑オイルの一部を第3オイル回収路76を介してオイルパン61のオイル貯留部71に戻すリリーフ機能を果たす。これにより、オイル供給路72内の潤滑オイルの圧力が、設定圧力未満に維持される。
船外機4は、エンジンガスケット78と、オイルパンガスケット79とを含む。エンジンガスケット78は、エンジン9とオイルパン61との間に配置される。排気ガイド18は、エンジンガスケット78とオイルパン61との間に配置される。オイルパンガスケット79は、排気ガイド18とオイルパン61との間に配置される。具体的には、エンジンガスケット78は、シリンダボディ40の下端部40aおよびクランクケース43の下端部43aと、排気ガイド18の上端18aとの間に配置される。オイルパンガスケッ79は、排気ガイド18の下端18bとオイルパン61の上端61aとの間に配置される。各ガスケット78,79には、対応するオイルおよびブローバイガスを通過させる穴(模式図である図2では示されていない)が、それぞれ形成されている。
図3は、排気ガイド18およびオイルパン61の概略側面図であり、水圧制御バルブ68が装着された状態を示している。図4は、排気ガイド18およびオイルパン61の概略側面図であり、水圧制御バルブ68が取り外された状態を示している。図5は、図3のV−V線に沿う拡大断面図である。図6は、図4のVI−VI線に沿う断面図である。
図3に示すように、排気ガイド18は、オイルパン61の上方に配置されている。水圧制御バルブ68は、オイルパン61の上方に配置された排気ガイド18の側部18cに配置されている。したがって、水圧制御バルブ68は、オイルパン61よりも上方に配置されている。図4に示すように、補助冷却路67は、オイルパン61よりも上方の分岐位置で、冷却水供給路30から分岐している。
図4に示すように、排気ガイド18は、冷却水供給路30の一部である送水部30aを含む。冷却水供給路30の送水部30aは、排気ガイド18を上下方向に延びている。 オイルパン61は、冷却水供給路30の一部である送水部30bを含む。オイルパン18内の送水部30bは、排気ガイド18内の送水部30aと連通している。排気ガイド18は、補助冷却路67の一部である部分67aを含む。オイルパン61は、補助冷却路67の一部である補助冷却部67bを含む。排気ガイド18内の補助冷却路67の部分67bは、オイルパン61内の補助冷却路67の補助冷却部67bに連通している。
図5に示すように、水圧制御バルブ68は、補助冷却路67の下流側に流れる水が通過する穴80を形成する弁座81と、冷却水供給路30内の水圧に応じて弁座81を開閉する弁体82と、弁体82を閉じ方向に付勢する付勢部材83と、水圧制御バルブ68の外郭の少なくとも一部を構成する中空のカバー84とを含む。弁座81の穴80は、冷却水供給路30と補助冷却路67とを連通する。付勢部材83は、弁体82とカバー84との間に介在している。付勢部材83は、圧縮コイルばねを含む。カバー84は、冷却水供給路30と補助冷却路67とを排気ガイド18の側方で連通する連通路85を、排気ガイド18の外側面18dの部分18eと共に形成する連通路形成部材として機能する。
図4および図5に示すように、排気ガイド18は、外側面18dと、外側面18dから側方へ突出する環状のリブ86とを含む。図5に示すように、カバー84の端面84aが、リブ86の端面86aと突き合わされる。リブ86と、リブ86によって取り囲まれる排気ガイド18の外側面18dの部分18eと、中空のカバー84とによって、連通路85が区画されて形成される。
図5に示すように、排気ガイド18は、連通路85を冷却水供給路30に連通する連通穴87と、連通路85を補助冷却路67に連通する連通穴88とを含む。図4に示すように、連通穴87および連通穴88は、リブ86によって取り囲まれる外側面18dの部分18eに開口している。図5に示すように、弁座81は、連通穴87に嵌合されて、固定されている。中空のカバー84内の連通路85は、弁座81の穴80から連通穴88まで延びている。
弁体82は、弁座81の座面81aに対向する円板部89と、円板部89から円板部89の軸方向に延び、弁座81の穴80の内周に軸方向に摺動可能に嵌合され、穴80によって軸方向に案内される被案内部90とを含む。図5に示すように、弁体82の円板部89が、弁座81の座面81aに接触することにより、穴80が閉塞されて、水圧制御バルブ68が、閉状態になる。図7に示すように、弁板82の円板部89が、弁座81の座面81aから離れることで、水圧制御バルブ68が、開状態になる。
図5に示すように、弁体82は、さらに、円板部89から被案内部90とは反対方向に延びており、付勢部材83としての圧縮コイルばねの一端の内径部を案内する案内部としての案内凸部91を含む。被案内部90は、円板部89の中心軸線に関して放射状に配置されて円板部89の軸方向に延びる複数のリブ91aを含む。案内凸部91は、円板部89の中心軸線に関して放射状に配列されて円板部89の軸方向に延びる複数のリブ91aを含む。
カバー84は、周壁92と、周壁92の一端に連結された端壁93と、周壁92の他端から外方に延びる複数のブラケット94とを含む。カバー84は、さらに、端壁93の内面から突出しており、付勢部材83としての圧縮コイルばねの他端の内径部を案内する案内部としての案内凸部95を含む。弁体82が開放するときに、案内凸部95の端部95aと開放時の弁体82の一部(案内凸部91のリブ91a)とが当接することにより、弁体82の移動量が規制される。すなわち、案内凸部95の端部95aは、弁体82の開度(弁体82と弁座81との距離に相当)を規制するストッパとして機能する。
図4に示すように、排気ガイド18のリブ86は、各ブラケット94をそれぞれ受ける複数のブラケット受け部96を含む。図5に示すように、各ブラケット94は、ねじ挿通穴94aを含む。各ブラケット受け部96は、ねじ穴96aを含む。各ブラケット94のねじ挿通穴94aに挿通された固定ねじ97が、対応するブラケット受け部96のねじ穴96aにねじ込まれることで、カバー84が、排気ガイド18に固定される。
図8はオイルパン61の斜視図である。図8に示すように、オイルパン61は、前述のオイル貯留部71と、冷却水供給路30の一部である送水部30bと、補助冷却路67の一部である補助冷却部67bとを含む。オイルパン61は、さらに、冷却水排水路33の一部である排水部33aを含む。すなわち、冷却水供給路30、補助冷却路67、および冷却水排水路33は、オイルパン61に沿って延びている。冷却水供給路30の送水部30b、補助冷却路67の補助冷却部67b、および冷却水排水路33の排水部33aは、オイルパン61の内部に設けられている。送水部30a、排水部33a、および補助冷却部67bは、オイルパン61の内部で交わっていない。
図6に示すように、補助冷却路67は、オイルパン61の上端61aから下端61bまで、オイルパン61に沿って延びている。オイルパン61は、上下方向に延びる周側壁62と、周側壁62の下端部に連結された底壁63と、底壁63から上方へ延びる仕切り壁64とを含む。オイル貯留部71は、周側壁62の一部と、仕切り壁64と、底壁63とによって区画されて形成されている。オイル貯留部71と補助冷却部67bとは、仕切り壁64を介して仕切られている。
オイル貯留部71は、上方に開放する開口71aと、外壁面71bと、内壁面71cとを含む。仕切り壁64の一方の壁面が、オイル貯留部71の外壁面71bの一部を構成している。仕切り壁64の他方の壁面が、オイル貯留部71の内壁面71cの一部を構成している。補助冷却路67は、オイル貯留部71の外壁面71b(仕切り壁64の一方の面に相当)に沿って延びている。
図5に示すように、冷却水供給路30内の水圧が設定圧力未満のときは、水圧制御バルブ68は、冷却水供給路30から補助冷却路67に流れる水の量を制限する流量制限を行う。流量制限は、冷却水供給路30から補助冷却路67への水の流通が遮断する遮断を含んでいてもよい。すなわち、付勢部材83によって付勢された弁体82が弁座81に接触した状態で、弁体82が弁座81を完全に閉じてもよい。また、例えば、弁体82の円板部89に、冷却水供給路30と補助冷却路67との間を常時流通させる連通穴(図示せず)を設けてもよい。
図7に示すように、冷却水供給路30内の水圧が前記設定圧力以上になると、冷却水供給路30内の水圧が円板部89を押す力が、付勢部材83の初期荷重を超える。これにより、付勢部材83に抗して水圧により押された弁体82が、弁座81の座面81aから離れる。その結果、冷却水供給路30内の水の一部が、図7に白抜き矢符に示すように、補助冷却路67に流される。補助冷却路67を介してオイルパン61に水が供給される。冷却水供給路30内の水圧が前記設定圧力以上では、冷却水供給路30内の水圧に応じて、弁体82の開度が調整されることにより、冷却水供給路30から補助冷却路67に流される水の量が調整される。ただし、弁体82の最大開度は、前記ストッパ(案内凸部95の端部95aに相当)によって規制される。
図9はオイルパン61およびアッパーケース19の要部の断面図である。図10はオイルパン61およびアッパーケース19の要部の拡大断面図であり、図9の一部を拡大して示す断面図である。
図9に示すように、冷却水供給路30の一部である冷却水通路115が、オイルパン61の底壁63の下面63aと、底壁63の下面63aに対向するプレート50の上面50aとの間に区画されている。冷却水通路115は、オイルパン61の底壁63から下方に延設された仕切り壁116およびプレート50の上面50aから上方に延設された仕切り壁117によって、取り囲まれている。
ウォーターポンプ31は、アッパーケース19の下端に近接して配置されている。ウォーターポンプ31のポンプケース31bの一部が、アッパーケース19内に収容されている。冷却水供給路30の一部である送水部30cが、アッパーケース19内に設けられている。送水部30cは、アッパーケース19内において、ウォーターポンプ31のポンプケース31bの吐出口31cと冷却水通路115の入口115aとを連通する送水管118によって区画されている。
ウォーターポンプ31の働きで取水口28からポンプケース31b内に取り込まれて吐出口31cから吐出される水が、送水部30cを介して冷却水通路115に送られる。冷却水通路115に送られた水が、オイルパン61の底壁63を介して、オイルパン61内の潤滑オイルを冷却する。
ドライブシャフト10の上端は、クランクシャフト38に一体回転可能にスプライン結合されている。ドライブシャフト10の軸方向の途中部10aは、軸受112によって回転可能に支持されている。
図10に示すように、オイルパン61の下端面61bとアッパーケース19の上端面19cとが、図示しないガスケットを介して互いに突き合わされている。オイルパン61およびアッパーケース19は、アルミニウム材料により形成されている。ドライブシャフト10は、例えばステンレス鋼により形成されている。
軸受112は、ドライブシャフト10の軸方向の途中部10aの外周10bに滑り接触する、例えば銅を含む筒状のメタル軸受を含む。軸受112は、アッパーケース19の軸受保持部113に保持された筒状の軸受ホルダ119によって、回転不能に保持されている。軸受ホルダ119は、例えばゴム等の弾性部材により形成されている。軸受ホルダ119は、軸受保持部113に圧入されている。軸受ホルダ119は、軸受保持部113内で弾性的に圧縮されている。
軸受ホルダ119は、軸受112の外周に嵌合する筒状の本体119aと、本体119aの軸方向の両端に設けられた一対の環状フランジ119b,119cとを含む。本体119aは、軸受112の外周と軸受保持部113との間に介在し、軸受112の外周と軸受保持部113との間の絶縁性を確保する。
上方の環状フランジ119bは、オイルパン61の下端61bによって、軸方向上方への移動を規制される。下方の環状フランジ119cは、アッパーケース19の軸受保持部113の下端に設けられた環状段部120によって、軸方向下方への移動を規制される。上方の環状フランジ119bは、軸受112の上端112aに係合することにより、軸受112の軸方向上方への移動を規制する。上方の環状フランジ119bは、軸受112の上端112aとオイルパン61との間に介在し、軸受112の上端112aとオイルパン61との間の絶縁性を確保する。下方の環状フランジ119cは、軸受112の下端112bとアッパーケース19の環状段部120との間に介在し、軸受112の下端112bとアッパーケース19の環状段部120と間の絶縁性を確保する。
従来は、ドライブシャフトの下端部を支持する軸受を設けている。しかしながら、クランクシャフトに連結された上端部から前記軸受までの距離に相当する実質的な支持スパンが長くなるため、ドライブシャフトの振れが大きくなるという問題がある。これに対して、本実施形態では、軸受112でドライブシャフト10の下端と上端の間の中間部分を支持することで、ドライブシャフト10の上端部から軸受112までの距離に相当する実質的な支持スパンを短くすることができる。したがって、ドライブシャフト10の振れを小さく抑制することができる。
また、本実施形態では、軸受112が、弾性部材である軸受ホルダ119を介してアッパーケース19の軸受保持部113によって保持されている。したがって、軸受ホルダ119が弾性変形することにより、ドライブシャフト10およびアッパーケース19の寸法精度や組合せの位置精度等の誤差を吸収することができる。
一方、軸受112をゴム等の弾性部材である軸受ホルダ119によって支持する場合、ドライブシャフト10と軸受112との滑り摩擦によって生ずる熱によって、軸受ホルダ119が劣化するという新たな問題の発生が懸念される。
これに対して、本実施形態では、後述する図12に示すように、冷却水供給路30の途中部から分岐した分岐路130を流れる水が、軸受保持部113の一部を通過するように流れることにより、軸受ホルダ119の温度上昇を抑制する。これにより、軸受ホルダ119の劣化を抑制することができる。
次いで、冷却水供給路30の途中部から分岐して軸受112側へ流れる分岐路130の構造を説明する。図11は、オイルパン61の底面図であり、図12は、図11のXII−XII線に沿う平面によって切断されたオイルパン61の要部およびアッパーケース19の要部の断面図である。図13は、斜め下方から見たオイルパン61の要部の概略斜視図である。
図11に示すように、オイルパン61の底部には、底壁63と底壁63から下方に突出する環状の仕切り壁116とによって、冷却水通路115の一部が区画されている。仕切り壁116によって取り囲まれた、底壁63の下面63aの部分には、冷却水供給路30の一部である送水部30bの一端が、例えば2箇所で開口している。
図11〜図13を参照して、分岐路130は、冷却水供給路30の一部である冷却水通路115と、挿通穴110,111の一部とを連通している。分岐路130は、第1通路131と、第2通路132と、第3通路133とを含む。図12に示すように、冷却水通路115内の水が、第1通路131、第2通路132、および第3通路133を順次に介して挿通穴110,111の一部に送られる。
第1通路131は、冷却水通路115に接続された第1端部131aと、第2通路132に接続された第2端部131bとを含む。第1通路131は、オイルパン61の底壁63を傾斜状に挿通して延びている。第2端部131bは、第1端部131aよりも上方に配置されている。第2通路132は、オイルパン61およびアッパーケース19に跨がる態様で、挿通穴110,111に近接して配置されている。第2通路132は、挿通穴110,111とは概ね平行に延びている。第3通路133は、挿通穴110,111の概ね径方向に延びて、第2通路132を挿通穴110,111の周方向の一部に連通させる。
エンジン冷却前の冷却水供給路30内の水が、分岐路130を介して、アッパーケース19の挿通穴111の軸受保持部113の一部を通過して流れる。これにより、軸受保持部113に保持された軸受ホルダ119の温度上昇を抑制することができる。その結果、軸受ホルダ119の劣化を抑制して、軸受ホルダ119の耐久性を向上することができる。軸受保持部113の一部を通過した水は、アッパーケース19の挿通穴111を下降し、例えばポンプケース31b内に戻される。
ウォーターポンプ30の駆動中は、分岐路130を介して軸受保持部113に流される水によって、軸受112とその周辺部分が、常時洗浄される。すなわち、軸受112とその周辺部分には、常に新たな海水が供給される。したがって、軸受112やその周辺に、海水が滞留することがない。また、図示しない通水口を通した外部からの通水により、冷却水通路29(ウォータージャケット)等を洗浄する通常のメンテナンス時において、軸受112とその周辺も同時に洗浄することができる。
本実施形態によれば、下記の優れた効果を奏する。すなわち、エンジン9の出力が低いときには、冷却水供給路30内の水圧が低い。エンジン9の出力が高いときには、冷却水供給路30内の水圧が高い。冷却水供給路30内の水圧が前記設定圧力未満のときは、冷却水供給路30から補助冷却路67に流れる水の流量が制限されるので、補助冷却路67を介してオイルパン61に供給される水の流量も制限される。これにより、冷却能力が抑えられる。冷却水供給路30内の水圧が設定圧力以上のときは、エンジン9を冷却する前の低温の水が、図7に示すように、冷却水供給路30から補助冷却路67に流れ、補助冷却路67を介してオイルパン61に供給される。これにより、オイルパン61内の潤滑オイルを冷却する冷却能力が高まる。したがって、エンジン9の出力が高いときと低いときの潤滑オイルの温度差を低減できる。
冷却水供給路30内の水圧が前記設定圧力未満のときに、水圧制御バルブ68が実施する流量制限は、冷却水供給路30から補助冷却路67への水の流通を遮断する遮断を含む。遮断により、補助冷却路67内が空に保たれる。すなわち、エンジン9の出力が低いときに、補助冷却路67への水の流れを遮断して、補助冷却路67内の水によるオイルパン61の冷却を解除する。したがって、エンジン9の出力が低いときに、潤滑オイルを過度に冷却することを抑制することができる。可及的に、エンジン9の出力が高いときと低いときの潤滑オイルの温度差をより低減できる。
エンジン9への冷却水供給路30の通路面積を増加させずとも、潤滑オイル冷却用の冷却水の流量を増加させることができる。前記設定圧力以上のときに、冷却水供給路30の分岐位置から補助冷却路67を介してオイルパン61に供給される水は、エンジン9への冷却水の供給量が過剰にならないようにリリーフされる水である。したがって、エンジン9への冷却水の供給量が不足するという事態は起こらない。
図4に示すように、補助冷却路67は、オイルパン61よりも上方の分岐位置で冷却水供給路30から分岐しており、図3に示すように、水圧制御バルブ68は、オイルパン61よりも上方に配置されている。したがって、冷却に寄与する補助冷却路67の長さを長くすることができる。エンジン出力が大きいときの冷却能力を高くすることができる。可及的に、エンジン9の出力が高いときと低いときの潤滑オイルの温度差をより低減できる。
図6に示すように、補助冷却路67は、オイルパン61の上端61aからオイルパン61の下端61bまでオイルパン61に沿って延びている。したがって、冷却に寄与する補助冷却路67の長さを最も長くすることができる。エンジン9の出力が大きいときの冷却能力を格段に高くすることができる。可及的に、エンジン9の出力が高いときと低いときの潤滑オイルの温度差をより低減できる。
図6に示すように、オイルパン61は、エンジン9に供給される潤滑オイルL1を貯留するオイル貯留部71を含み、補助冷却路67は、オイル貯留部71の外壁面71bに沿って延びている。したがって、補助冷却路67内を流れる水によってオイル貯留部71内の外壁面71cを効果的に冷却することができる。オイル貯留部71内の潤滑オイルL1を冷却する冷却能力を高くすることができる。
図1および図2に示すように、冷却水供給路30は、取水口28からエンジン9に延びると共に、図2および図8に示すように、オイルパン61に沿って延びている。したがって、冷却水供給路30内を流れるエンジン冷却前の低温の水によってオイルパン61を冷却することで、冷却能力をより高くすることができる。
図2に示すように、船舶推進機2は、エンジン9からオイルパン61に延びており、冷却水供給路30からエンジン9に供給された水が流れる冷却水排出路33を含む。したがって、エンジン9を冷却した後の水もオイルパン61の冷却に寄与させて、冷却能力をより高くすることができる。
図8に示すように、オイルパン61の内部に、冷却水供給路30の送水部30b、冷却水排出路33の排水部33aと、および補助冷却路67の補助冷却部67bが設けられる。送水部30b、排水部33a、および補助冷却部67bは、オイルパン61の内部で交わっていない。したがって、オイルパン61の内部でオイルパン61と水との接触面積を広くすることができ、冷却能力をより高くすることできる。
図1に示すように、ウォーターポンプ31は、エンジン9の回転速度が高まるに従って水の吐出流量が増加するようにエンジン9によって回転駆動されるロータ(インペラ31a)を含む。したがって、エンジン9の回転速度によって冷却水供給路30内の水圧が増減する。冷却水供給路30内の水圧に応じて、水圧制御バルブ68が、補助冷却路67を介してオイルパン61に供給される水の量を制御することにより、冷却能力を制御することができる。
図5に示すように、水圧制御バルブ68は、補助冷却路67の下流側に流れる水が通過する穴80を形成する弁座81と、冷却水供給路30内の水圧に応じて弁座81を開閉する弁体82とを含む。したがって、弁体82が弁座81を開閉することにより、補助冷却路67の下流側に流れる水の量を制御することができる。エンジン9の出力が低いときに、図5に示すように、開閉式の弁体82が弁座81を閉じることにより、補助冷却路67への水の流通の遮断も容易になる。したがって、エンジン9の出力が低いときに、潤滑オイルを過度に冷却することを抑制することができる。可及的に、エンジン9の出力が高いときと低いときの潤滑オイルの温度差をより低減できる。
図14は、本発明の第2実施形態に係る水圧制御バルブおよび排気ガイドの断面図を示している。図14の第2実施形態が、図5の第1実施形態と主に異なるのは下記である。すなわち、図14の第2実施形態に係る船舶推進機2Pの船外機4Pは、電動アクチュエータ100を含む圧力制御バルブとして電動式の水圧制御バルブ68Pと、冷却水供給路30内の圧力を検知する圧力センサ101と、圧力センサ101からの信号に基づいて電動アクチュエータ100を駆動制御するECU(Electronic control Unit)102とを含む。
電動アクチュエータ100は、水圧制御バルブ68Pの弁体82Pを移動させる。具体的には、電動アクチュエータ100は、カバー84Pとしての中空カバーに固定された固定部103と、固定部103から伸縮する可動部104とを含む。電動アクチュエータ100の可動部104が短縮することにより、弁体82Pが開放される。電動アクチュエータ100の可動部104が伸長することにより、弁体82Pが閉じられる。
例えば、電動アクチュエータ100は、ECU102によって駆動制御されるソレノイドにより構成される。電動アクチュエータ100としてのソレノイドは、固定部103としてのソレノイド本体と、弁体82Pに連結されており、ソレノイド本体から伸縮する可動部104としての制御棒とを含む。固定部103は、中空のカバー84Pの端壁93Pの内面に設けられた保持凹部93P1に嵌合されて固定されていてもよい。固定部103の外周は、付勢部材83としての圧縮コイルばねの一端の内径部を案内してもよい。可動部104は、付勢部材83を案内するリブ91aPに連結されていてもよいし、円板部89に連結されていてもよい。
ECU102が、ソレノイドを励磁することにより、付勢部材83に抗して、前記制御棒が短縮される。その結果、弁体82Pが開放される。ECU102が、ソレノイドの励磁を解除することにより、付勢部材83の働きで前記制御棒が伸長される。その結果、弁体82Pが閉じられる。
図14の第2実施形態の構成要素において、図5の第1実施形態の構成要素と同じ構成要素には、図5の第1実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。第2実施形態によれば、電動アクチュエータ100を用いて弁体82Pを駆動することができる。付勢部材83は、前記設定圧力を決定する機能を果たす必要がないので、付勢部材83の初期荷重に精度が要求されない。圧力センサ101によって、冷却水供給路30の水圧を直接検知するので、前記設定圧力を精度良く設定することができる。精度の良い前記設定圧力で、弁体82Pを確実に動作させることができる。
図15は本発明の第3実施形態に係る冷却水および潤滑オイルの流れを模式的に示すブロック図である。図15の第3実施形態が図2の第1実施形態と異なるのは、下記である。すなわち、図2の第1実施形態では、エンジン9を冷却した後の冷却水を外部へ排出する冷却水排出路33と、冷却水供給路30の分岐位置からオイルパン61に延びる補助冷却路67とが独立している。これに対して、図15の第3実施形態では、船舶推進機2Qの船外機4Qが、冷却水排出路33Qの途中部33Q1と補助冷却路67Qの途中部67Q1とを連通する連通路CPを含む。
図15の第3実施形態の構成要素において、図2の第1実施形態の構成要素と同じ構成要素には、図2の第1実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。第3実形態によれば、冷却水供給路30から分岐して外部へ排出される水が、冷却水排出路33Qおよび補助冷却路67Qの2系統で、オイルパン61に沿って流される。したがって、水圧制御バルブ68で分岐する冷却水がオイルパン61に接触する面積を広くすることができるので、冷却能力を高くすることができる。
本発明は各前記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では、補助冷却路67がオイルパン61の内部に設けられる。これに限らず、補助冷却路は、オイルパンの外部に設けられて、オイルパンに沿って延びていてもよい。例えば、補助冷却路は、オイルパンの外壁面とアッパーケースとの間に形成されて、オイルパンに沿って延びていてもよい。
前記実施形態では、補助冷却路67がオイルパン61の上端61aから下端61bまでオイルパンに沿って延びている。これに限らず、補助冷却路は、オイルパンの上下方向の少なくとも一部に沿って延びていればよい。
前記実施形態では、冷却水供給路30がオイルパン61の内部に設けられる。これに限らず、冷却水供給路は、オイルパンの外部に設けられて、オイルパンに沿って延びていてもよい。例えば、オイルパンの外壁面とアッパーケースとの間に形成されて、オイルパンに沿って延びていてもよい。
前記実施形態では、排気ガイド18内の冷却水供給路30が、排気ガイド18の外側面18dに沿う連通路85を介して排気ガイド18内の補助冷却路67に連通している。これに限らず、排気ガイド内の冷却水供給路が、排気ガイドの内部に設けられた連通路を介して排気ガイド内の補助冷却路に連通していてもよい。この場合、水圧制御バルブ(圧力制御バルブ)は、排気ガイドの内部に配置される。
前記実施形態では、船舶推進機が、船外機を含んでいる。これに限らず、船舶推進機が、船内機を含んでいてもよいし、船内外機を含んでいてもよい。
<実施例1および比較例1>
実施例1および比較例1を用いて、エンジンの回転速度と、オイルパン内の潤滑オイルの温度との関係を求める測定試験を実施した。
実施例1は、図2の第1実施形態のように、冷却水供給路30からの冷却水を、オイルパン61に沿う補助冷却路67を介して外部へ排水する船舶推進機である。
比較例1は、水圧制御バルブの働きで冷却水供給路から分岐する冷却水逃がし路を介して外部へ逃がす船舶推進機である。前記冷却水逃がし路の水は、オイルパンの冷却に寄与しない。
測定試験の結果、図16に示すように、水圧制御バルブの設定圧力に相当するエンジンの回転速度以上の回転速度範囲で、実施例1の潤滑オイルの温度は、比較例1の潤滑オイルの温度よりも低く抑えられることが実証された。
その他、本発明は請求項記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1 船舶
2 船舶推進機
2P 船舶推進機
2Q 船舶推進機
3 懸架装置
4 船外機
4P 船外機
4Q 船外機
9 エンジン
28 取水口
30 冷却水供給路
30b 送水部
31 ウォーターポンプ
31a インペラ(ロータ)
33 冷却水排出路
33Q 冷却水排出路
33a 排水部
38 クランクシャフト
61 オイルパン
61a 上端
61b 下端
67 補助冷却路
67Q 補助冷却路
67b 補助冷却部
68 水圧制御バルブ(圧力制御バルブ)
68P 水圧制御バルブ(圧力制御バルブ)
71 オイル貯留部
71b 外壁面
80 穴
81 弁座
82 弁体
82P 弁体
100 電動アクチュエータ
Ac 回転軸線

Claims (12)

  1. 船舶を推進させる動力を発生するエンジンと、
    前記エンジンに供給される潤滑オイルを貯留するオイルパンと、
    前記エンジンの下方に配置された取水口と、
    前記取水口から前記エンジンに延びる冷却水供給路と、
    前記冷却水供給路に配置されており、前記エンジンによって駆動されることにより、船舶推進機の外の水を前記取水口から取り込むと共に、取り込んだ水を前記冷却水供給路を介して前記エンジンに供給するウォーターポンプと、
    前記エンジンおよびウォーターポンプの間の分岐位置で前記冷却水供給路から分岐しており、前記分岐位置から前記オイルパンに延びる補助冷却路と、
    前記冷却水供給路内の水圧が設定圧力未満のときに、前記冷却水供給路から前記補助冷却路に流れる水の流量を制限する流量制限を行い、前記冷却水供給路内の水圧が前記設定圧力以上のときに前記流量制限を解除して前記冷却水供給路内の水の一部を前記補助冷却路に流すことにより、前記冷却水供給路内の水圧を前記設定圧力未満に維持する共に、前記補助冷却路を介して前記オイルパンに水を供給する圧力制御バルブと、を備える、船舶推進機。
  2. 前記流量制限は、前記冷却水供給路から前記補助冷却路への水の流通を前記圧力制御バルブが遮断する遮断を含み、
    前記圧力制御バルブは、前記冷却水供給路内の水圧が前記設定圧力未満のときに、前記冷却水供給路から前記補助冷却路への水の流通を遮断することにより前記補助冷却路内を空に保つ、請求項1に記載の船舶推進機。
  3. 前記補助冷却路は、前記オイルパンよりも上方の前記分岐位置で前記冷却水供給路から分岐しており、
    前記圧力制御バルブは、前記オイルパンよりも上方に配置されている、請求項1または2に記載の船舶推進機。
  4. 前記補助冷却路は、前記オイルパンの上端から前記オイルパンの下端まで前記オイルパンに沿って延びている、請求項3に記載の船舶推進機。
  5. 前記オイルパンは、前記エンジンに供給される潤滑オイルを貯留するオイル貯留部を含み、
    前記補助冷却路は、前記オイル貯留部の外壁面に沿って延びている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の船舶推進機。
  6. 前記冷却水供給路は、前記取水口から前記エンジンに延びると共に、前記オイルパンに沿って延びている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の船外機。
  7. 前記エンジンから前記オイルパンに延びており、前記冷却水供給路から前記エンジンに供給された水が流れる冷却水排出路をさらに備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の船舶推進機。
  8. 前記冷却水供給路は、前記オイルパンの内部に設けられた送水部を含み、
    前記冷却水排出路は、前記オイルパンの内部に設けられた排水部を含み、
    前記補助冷却路は、前記オイルパンの内部に設けられた補助冷却部を含み、
    前記送水部、排水部、および補助冷却部は、前記オイルパンの内部で交わっていない、請求項7に記載の船舶推進機。
  9. 前記ウォーターポンプは、前記エンジンの回転速度が高まるに従って水の吐出流量が増加するように前記エンジンによって回転駆動されるロータを含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の船舶推進機。
  10. 前記圧力制御バルブは、前記補助冷却路の下流側に流れる水が通過する穴を形成する弁座と、前記冷却水供給路内の水圧に応じて前記弁座を開閉する弁体と、を含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の船舶推進機。
  11. 前記圧力制御バルブは、前記弁体を移動させる電動アクチュエータをさらに含む、請求項10に記載の船舶推進機。
  12. 前記エンジンは、上下方向に延びる回転軸線まわりに回転可能なクランクシャフトを含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の船舶推進機。
JP2013232397A 2013-11-08 2013-11-08 船舶推進機 Pending JP2015093518A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013232397A JP2015093518A (ja) 2013-11-08 2013-11-08 船舶推進機
US14/531,030 US9346529B2 (en) 2013-11-08 2014-11-03 Vessel propulsion apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013232397A JP2015093518A (ja) 2013-11-08 2013-11-08 船舶推進機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015093518A true JP2015093518A (ja) 2015-05-18

Family

ID=53044168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013232397A Pending JP2015093518A (ja) 2013-11-08 2013-11-08 船舶推進機

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9346529B2 (ja)
JP (1) JP2015093518A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016007725A (ja) * 2014-06-23 2016-01-18 有限会社浦野技研 射出成形方法、加圧流体導入装置及び金型組立体

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016014330A (ja) * 2014-07-01 2016-01-28 ヤマハ発動機株式会社 船外機
CN108252803B (zh) * 2018-02-07 2022-04-01 广西玉柴机器股份有限公司 V型12缸柴油机
JP6630385B2 (ja) * 2018-02-21 2020-01-15 本田技研工業株式会社 駆動装置の冷却構造
US11834973B2 (en) * 2018-12-17 2023-12-05 Honda Motor Co., Ltd. Oil case and method for manufacturing oil case

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5843895A (ja) * 1981-09-10 1983-03-14 Sanshin Ind Co Ltd 船外機
US5715777A (en) * 1995-04-28 1998-02-10 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Engine for outboard engine system
JPH09189225A (ja) * 1995-12-30 1997-07-22 Sanshin Ind Co Ltd 船外機の冷却装置
JPH10184353A (ja) * 1996-12-20 1998-07-14 Sanshin Ind Co Ltd 船外機
US6416372B1 (en) * 1998-11-16 2002-07-09 Sanshin Kogyo Kabushiki Kaisha Outboard motor cooling system
JP2000337145A (ja) 1999-05-25 2000-12-05 Suzuki Motor Corp 船外機の冷却水路構造
JP5478363B2 (ja) * 2010-05-25 2014-04-23 本田技研工業株式会社 船外機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016007725A (ja) * 2014-06-23 2016-01-18 有限会社浦野技研 射出成形方法、加圧流体導入装置及び金型組立体

Also Published As

Publication number Publication date
US9346529B2 (en) 2016-05-24
US20150133009A1 (en) 2015-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2956643B1 (en) Outboard motor including oil tank features
JP2015093518A (ja) 船舶推進機
US20170113772A1 (en) Outboard motor
US9227714B2 (en) Outboard motor
JPH02279493A (ja) 4サイクル船外機の潤滑装置
US7503318B2 (en) Four-stroke engine for an outboard motor
JPH1191690A (ja) 船外機における補助燃料タンクの冷却装置
US7409930B2 (en) Water cooling device for outboard motor
US7219643B2 (en) Internal combustion engine having an improved oil cooling structure, and personal watercraft incorporating same
US9328638B2 (en) Outboard motor
JP5617413B2 (ja) 船外機のマウント冷却構造
US10088253B2 (en) Thermostat, water cooling device, water-cooled engine, and vessel propulsion apparatus
JP4413396B2 (ja) 船外機用水冷エンジン
JP2010058770A (ja) 船外機
JP4711927B2 (ja) 船外機の排気装置
US11148777B2 (en) Outboard motor
JP2012246881A (ja) 船外機の排気装置
JP2006142971A (ja) 船外機の潤滑装置
JP2008274837A (ja) 船外機
JPH02271020A (ja) 4サイクル船外機の潤滑装置
JP6394586B2 (ja) エンジンのブリーザ装置
JP2652367B2 (ja) 4サイクルエンジン船舶推進機の潤滑装置
JP3946321B2 (ja) 船外機
JP2001146195A (ja) 船外機のオイルパン構造
JP2004346944A (ja) 4サイクル船外機