JP2019182103A - レインガター及びレインガターの取付構造 - Google Patents
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Abstract
Description
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、排水路は、自動車の外面へ取り付けた際に外面から離れる方向へ突出すると共に、他方の面に沿って本体の左右何れか一方側へ下り傾斜して形成されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2の構成において、排水路は、本体の下端に設けた帯状の折り返し片によって形成されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1の構成において、排水路は、入口を本体の上端に開口させて本体の内部に貫通形成されることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、板状の本体と、本体の一方の面に設けられ、本体を自動車の外面上に取り付け可能な取付部と、本体の他方の面側に設けられ、他方の面側を流下する水を所定方向へ誘導可能な排水路と、を含んでなるレインガターの取付構造であって、
本体が、自動車の外面上へ取付部を利用して取り付けられて、本体の他方の面側を流下する水が排水路によって外面に付着しない領域へ誘導可能となっていることを特徴とする。
ここで「自動車の外面」とは、各ドアパネル、ランプ(ライト)カバー、給油口、外装品等も含み、水垢等の汚れが生じる箇所であれば取り付ける箇所は限定されない。
また、「外面に付着しない領域」とは、レインガターが取り付けられる自動車の外面との交差方向で当該外面から外側へ離れた領域の他、当該外面に沿った自動車の前後或いは左右方向の端縁領域も含む。
請求項2に記載の発明によれば、上記効果に加えて、自動車の外面から離れる方向へ突出して下り傾斜する排水路の採用により、本体を流下する水を自動車の外面にかからない位置へ効率よく誘導することができる。
請求項3に記載の発明によれば、上記効果に加えて、排水路を折り返し片によって形成するので、排水路が簡単に形成可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、上記効果に加えて、本体の内部に排水路を貫通形成したことで、水が風等で飛散しにくくなり、自動車の外面にかからない位置へ水を効率よく誘導することができる。
図1は、レインガター1,2を取り付けた自動車40の外観を示す説明図で、前側のレインガター1は、ボディ41の前側ドア42におけるドアミラー43の下側に取り付けられ、後側のレインガター2は、ドアハンドル44の下側に取り付けられている。
まず、前側のレインガター1は、図2(A)にも示すように、後方へ行くに従って上下幅が狭くなる三角形状の板状体である本体3を有する。この本体3は合成樹脂の成形品で、一方の面である裏面には、複数の両面接着テープ5,5が貼着されてドアパネル45へ接着可能な取付部4が形成されている。
そして、本体3の下端縁は、前端縁の下端から後方へ行くに従って上昇して上端縁の後端に達する緩やかなカーブで形成されて、当該下端縁には、全長に亘って帯状の折り返し片7が外向きに形成されている。この折り返し片7により、他方の面である本体3の表面側には、本体3の上端縁後端から前端縁下端まで折り返し片7上を連続状に下り傾斜する排水路8が形成される。
本体20の上端縁は、略全長が楕円状凹部46の下縁に沿って湾曲し、本体20の後端縁は、ドアパネル45の後端に沿って上下方向へ延びる直線状に形成されている。
そして、本体20の下端縁は、上端縁の前端から後方へ行くに従って下降して後端縁の下端に達する緩やかなカーブで形成されて、当該下端縁には、全長に亘って帯状の折り返し片23が外向きに形成されている。この折り返し片23により、他方の面である本体20の表面側には、本体20の上端縁前端から後端縁下端まで折り返し片23上を連続状に下り傾斜する排水路24が形成される。
一方、ドアパネル45の後側では、図4に示すように、レインガター2の本体20を、上端縁をドアパネル45の楕円状凹部46の下縁に、後端縁をドアパネル45の後端にそれぞれ合わせた位置で、取付部21によってドアパネル45の外面に接着する。すると、楕円状凹部46の下方に折り返し片23が上下方向でオーバーラップする位置で本体20が固定される。
このようにレインガター1,2の本体3,20を、ドアパネル45の形状に沿う三角形状に形成することで、自動車40のデザインを邪魔することなく外面に取り付けることができる。
また、ドアハンドル44から垂れ落ちた雨水は、図4に矢印で示すように、楕円状凹部46からレインガター2の本体20の表面を伝って折り返し片23に受け止められ、そのまま排水路24を通ってドアパネル45から離れる後端縁に誘導されて、折り返し片23の後端からドアパネル45と後側ドア47との間を伝って下方へ排水される。このため、ドアハンドル44から垂れ落ちた雨水がドアパネル45の表面を流れる量が少なくなり、水垢等の汚れが生じにくくなる。
また、排水路8,24は、本体3,20の下端に設けた帯状の折り返し片7,23によって形成されるので、排水路8,24が簡単に形成可能となる。
さらに、取付部4,21が取り付けられる自動車40の外面を、ドアミラー43及びドアハンドル44の下側としているので、雨水等が垂れやすいドアミラー43及びドアハンドル44の下側での水垢等による汚れを好適に防止可能となる。
また、前側ドアへの取付を例として説明しているが、自動車の外面であって、水垢等の汚れが生じる箇所であれば取り付ける箇所は前側ドアに限らない。
さらに、排水路の構造も上記形態に限らず、例えば図5に示すレインガター1Aのように、折り返し片7Aを後方から前方へ行くに従って徐々に幅広となるように形成し、折り返し片7Aの前端に、前上り傾斜するせき止め部10を形成することもできる。この場合、折り返し片7Aには、矢印で示すように、ドアミラー43から流れ落ちた雨水が折り返し片7Aに沿って前端へ流れた後、せき止め部10でせき止められてドアパネル45の外方へ誘導され、折り返し片7Aの外側から流れ落ちる排水路8Aが形成される。
なお、この場合、折り返し片7Aは本体3の前端まで形成せず、ドアミラー43の真下よりやや前方の中間部位までとして、当該中間部位に設けたせき止め部10で外側へ導くようにしてもよい。また、図3,4で示した前端又は後端まで延びる折り返し片の中間部位に1又は複数のせき止め部を設けてもよい。
また、図示しないが、肉厚部分における本体の厚さを抑えるために、本体側を排水路に沿って凹溝状等に削った(抉った)形状とすることもできる。この場合、肉厚部分の上面は、厚み方向で傾く傾斜面として本体側で削った部分と連通させてもよいし、厚み方向で水平となる平面として本体側で削った部分と連通させてもよい。さらに、肉厚部分の上面を凹曲面として本体側で削った部分と連通させてもよい。
加えて、図7(A)に示すレインガター1Cのように、下側部分でなく本体3の中間部位に膨出部12を形成して膨出部12の上面に排水路8Cを形成することもできる。本体3も三角形状や四角形状に限らず、例えば図7(B)に示すレインガター1Dのように、楕円形や長円形、円形等の他の形状としてもよい。この図では本体3の下端縁に形成した折り返し片7Dによって排水路8Dを形成している。
さらに、図8(C)に示すレインガター1Gは、直線状とした本体3の下端に、上端から下端へ行くに従って徐々に縮径する半筒テーパ状の排水路形成部材15を設けて、入口15aから出口15bに達する排水路8Gを形成したものである。
なお、排水路形成部材は複数のパーツから形成してもよいし、逆にこのように分割せずに、ブロック状の1つの本体に排水路を貫通形成してもよい。
例えば図9(A)に示すレインガター2Aのように、本体20の下側部分を肉厚とし、肉厚部分25の上面を湾曲形成することで排水路24Aを形成することもできる。また、図9(B)に示すレインガター2Bのように、肉厚部分25を下方へ行くほど厚みが大きくなるように形成して、肉厚部分25の上面に、後方へ行くに従って幅広となる排水路24Bを形成することもできる。
図10(B)に示すレインガター2Dは、横断面を平面とする受け面26に入口27が開口し、本体20内で後方へ延びて本体20の後端に出口28を開口させた排水路24Dを貫通形成している。
図10(C)に示すレインガター2Eは、受け面26の横断面を湾曲面とした例を示しているが、ここでの排水路24Eも、本体20内で後方へ延びて本体20の後端に出口28を開口させている。なお、出口は前端でもよいし両方にあってもよい。
Claims (5)
- 板状の本体と、
前記本体の一方の面に設けられ、前記本体を自動車の外面上に取り付け可能な取付部と、
前記本体の他方の面側に設けられ、前記他方の面側を流下する水を所定方向へ誘導可能な排水路と、
を含んでなるレインガター。 - 前記排水路は、前記自動車の外面へ取り付けた際に前記外面から離れる方向へ突出すると共に、前記他方の面に沿って前記本体の左右何れか一方側へ下り傾斜して形成されることを特徴とする請求項1に記載のレインガター。
- 前記排水路は、前記本体の下端に設けた帯状の折り返し片によって形成されることを特徴とする請求項2に記載のレインガター。
- 前記排水路は、入口を前記本体の上端に開口させて前記本体の内部に貫通形成されることを特徴とする請求項1に記載のレインガター。
- 板状の本体と、前記本体の一方の面に設けられ、前記本体を自動車の外面上に取り付け可能な取付部と、前記本体の他方の面側に設けられ、前記他方の面側を流下する水を所定方向へ誘導可能な排水路と、を含んでなるレインガターの取付構造であって、
前記本体が、前記自動車の外面上へ前記取付部を利用して取り付けられて、前記本体の前記他方の面側を流下する水が前記排水路によって前記外面に付着しない領域へ誘導可能となっていることを特徴とするレインガターの取付構造。
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2018
- 2018-04-05 JP JP2018073403A patent/JP7146430B2/ja active Active
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