JP2001063371A - サンルーフのフレーム構造 - Google Patents
サンルーフのフレーム構造Info
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Abstract
に排水溝以外の部分への浸水を防止すると共に美感も向
上し得るサンルーフのフレーム構造を提供する。 【解決手段】 固定ルーフの開口に、その前方に配置
されたモータにケーブル駆動されるパネルを設けたサン
ルーフに於いて、上記ケーブル挿通溝、パネル案内溝及
び側部排水溝が成形された側部フレーム部材の前端同士
間を、前部排水溝を備えた前部フレーム部材で連結し、
各排水溝に整合するコーナー排水溝部と、固定ルーフの
開口縁に沿って立設する遮水壁とが形成され、かつ上記
ケーブル挿通溝及びパネル案内溝の端面及び上面を覆う
遮蔽部材を、側部フレーム部材と前部フレーム部材との
連結部に各部材に連続するように取り付け、遮蔽部材の
底面側に上記ケーブルを配置することで、側部フレーム
部材のパネル案内溝及びケーブル挿通溝への雨水の侵入
を防止でき美感を損なうこともない。
Description
ドパネルを固定ルーフの開口に設けたサンルーフのフレ
ーム構造に関し、特に開口の前方にモータが配置され、
プッシュプルケーブルを介してスライドパネルを駆動す
るサンルーフのフレーム構造に関するものである。
ネルに設けられたスライダを摺合させるための案内溝、
駆動用プッシュプルケーブルを挿通するための挿通溝、
および雨水を車外に排出するための側部排水溝を、アル
ミニウム合金材の押出成型で共通の部材に一括形成し、
これを固定ルーフに直接取り付けるという所謂フレーム
レス構造の採用が近時積極的に推進される傾向にある。
の両側部に上記押出材を延設して側部フレーム部材を兼
用させると共に、この左右の側部フレーム部材の前端同
士を前部排水溝を備えた前部フレーム部材で相互に連結
することにより、側部フレーム部材と前部フレーム部材
との排水溝を平面視略コ字形をなすように連続させるよ
うにしている。
長手軸に直交する断面の形状はその全長に渡って均一で
あり、上記の案内溝、挿通溝、および排水溝は、その全
てが切断端面で開放されてしまう。ここで側部排水溝
は、左右を連通させるのに前部フレーム部材との連結部
へ向けてむしろ開放していなければならないが、案内溝
及び挿通溝が開放していると、そこからの浸水が作動不
良を誘発しないとも限らない。
は、これらを側部排水溝より高い位置に設ければ良いの
だが、フレーム収容空間の削減がメリットの一つである
フレームレス構造に、高さ寸法の増大を招くこのような
高低差を付けることは得策ではない。
空間が狭く、特にスライドパネルを駆動するためのモー
タを開口の前方に設けるタイプのサンルーフにあって
は、プッシュプルケーブルの通路も確保しなければなら
ないことから、新規な排水溝以外の部分への浸水防止構
造が求められている。
は、側部フレーム部材と前部フレーム部材との交わる角
部に、各フレーム部材の排水溝に整合するコーナー排水
溝と、プッシュプルケーブルの通路を、その上面に形成
してなるコーナドリップを設け、このコーナドリップの
上面をカバー部材で外部から見えないように覆った構造
が開示されている。
ルケーブルの通路がカバー部材で覆われているのみであ
ることから、排水溝からの浸水を確実に防ぐにはコーナ
ドリップとカバー部材との間をその全体に亘り確実にシ
ールしなければ排水溝からの浸水を確実に防ぐことはで
きないばかりでなく、露骨にカバー部材が外部から見え
ることから美感を損なうという問題もある。
く案出されたものであり、その主な目的は、側部フレー
ム部材を押出材で構成し、かつ簡単な構造をもってフレ
ームの収容空間の高さ寸法を増大せずに排水溝以外の部
分への浸水を防止し得るように改良され、美感も損なう
ことのないサンルーフのフレーム構造を提供することに
ある。
ために、本発明においては、開閉自在なスライドパネル
を固定ルーフの開口に設け、その前方に配置されたモー
タによりプッシュプルケーブルを介して前記スライドパ
ネルを駆動するサンルーフのフレーム構造に於いて、プ
ッシュプルケーブル挿通溝、スライドパネル案内溝及び
側部排水溝が一体成形された左右一対の側部フレーム部
材の前端同士間を、前部排水溝を備えた前部フレーム部
材によって連結し、各排水溝に整合するコーナー排水溝
部と、固定ルーフの開口の内周縁に沿って立設された遮
水壁とが形成され、かつプッシュプルケーブル挿通溝及
びスライドパネル案内溝の上面を覆う遮蔽部材を、側部
フレーム部材と前部フレーム部材との交わる角部にて該
側部フレーム部材及び前部フレーム部に各々連続するよ
うに取り付け、更にこの遮蔽部材の底面側にプッシュプ
ルケーブル挿通溝からモータに至るプッシュプルケーブ
ルを配置した。このようにすれば、プッシュプルケーブ
ル挿通溝およびスライドパネル案内溝へ浸水が遮蔽部材
によって阻止されると共にプッシュプルケーブルが遮蔽
部材の底面側を通ることから美感を損なうこともない。
また、遮蔽部材の底面に、案内溝を形成し、この案内溝
にプッシュプルケーブルを受容することで両者の位置決
めが容易にできる。
的な一実施の形態を参照して本発明の構成について詳細
に説明する。
ド式サンルーフ装置を備えた自動車の固定ルーフを示し
ている。この固定ルーフ1には、車体幅方向に長辺を置
く概ね矩形をなす開口2が形成され、この開口2は、固
定ルーフ1の上方に移動可能な板ガラス等からなるスラ
イドパネル3(図1中に想像線で示す)で開閉自在にさ
れている。
すように、開口2の左右両側縁に沿って前後方向に延在
する左右一対の側部フレーム部材4と、開口2の前縁に
沿って左右方向に延在する前部フレーム部材5とが、平
面視略コ字状をなすように相互に結合された状態で取り
付けられている。そして左右の両側部フレーム部材4の
前端同士間には、プッシュプルケーブル6を押し引き駆
動してスライドパネル3を開閉動作させる減速機付きモ
ータ7が設けられている。
材5は、その適所を固定ルーフ1の内面に設けられたス
ティフナ(図示せず)にねじ止めなどで固定されてい
る。また減速機付きモータ7も、固定ルーフ1の内面に
ねじ止め固定される取付ブラケット8を介して固定ルー
フ1に固定されている。
材を押出成型してなり、図3に詳しく示すように、プッ
シュプルケーブル6を挿通するべく車体の外側へ向けて
開放された断面C字状をなすプッシュプルケーブル挿通
溝9と、スライドパネル3の下面に取り付けたスライダ
(図示せず)を摺合させるべく車体中心側(プッシュプ
ルケーブル挿通溝との対向面側)が開放された断面コ字
状をなすスライドパネル案内溝10と、上側が開放され
た断面U字状をなす側部排水溝11と、側部排水溝11
の車体外側の側壁から水平方向に突出された固定ルーフ
1への接合フランジ12とが、車体の中心側より順に並
列した一定断面で一体形成されている。
ら滴下した雨水を受けて車体の前後に導くものであり、
ここで後方へ導かれた雨水は、側部フレーム部材4の後
端部に取り付けられた排水部材13と、車体のリアピラ
ー内に配設されたドレンチューブ14とを介して車外へ
排出される。また前方へ導かれた雨水は、鋼板のプレス
成型品からなる前部フレーム部材5に形成された前部排
水溝15に開口2の前縁から滴下した雨水と共に、前部
フレーム部材5の側端部、即ち前部フレーム部材5と側
部フレーム部材4との交わる角部に設けられた遮蔽部材
16および車体のフロントピラー内に配設されたドレン
チューブ17を介して車外へ排出される。
面U字状に形成された後部排水溝部材18が、開口2の
後縁の下方に車幅方向に延設されている(図2参照)。
この後部排水溝部材18は、側部排水溝11の幅方向の
中心線上にその両側端位置を整合させており、開口2の
後縁から滴下した雨水を受けて左右の側部排水溝11へ
と導くようになっている。
ーム部材5の両端部には上記したように遮蔽部材16が
取り付けられている。この遮蔽部材16は、例えば合成
樹脂材にて形成されており、図4〜図6に良く示すよう
に、側部フレーム部材4の前端の側部排水溝11及び前
部フレーム部材5の前部排水溝15に整合するコーナー
排水溝部21と、側部フレーム部材4のプッシュプルケ
ーブル挿通溝9及びスライドパネル案内溝10の開放端
面を塞ぐ前壁22と、開口2のコーナー部内周輪郭の幾
分か内側位置に、開口2の内周縁に沿って立ち上げられ
た遮水壁23と、この遮水壁23と前壁22との間を塞
ぐ上壁24とを備え、側部フレーム部材4の前端部をく
るむような形状にされている。この遮蔽部材16によ
り、側部フレーム部材4の前端部上面における開口のコ
ーナー部のやや内側に位置する部分から前方の部分、お
よびプッシュプルケーブル挿通溝9とスライドパネル案
内溝10との前端開放面が閉じられている。遮蔽部材1
6の角部にはドレンチューブ17を接続するためのノズ
ル状接続部25が該遮蔽部材16に一体成形されてい
る。
底面側の角部近傍には、プッシュプルケーブル6の案内
溝26が形成され、プッシュプルケーブル6はこの案内
溝26にガイドされつつ遮蔽部材16の底面側、即ち遮
蔽部材16と前部フレーム部材5との間を通るように配
置されている。これにより、プッシュプルケーブル6
は、側部フレーム部材4のプッシュプルケーブル挿通溝
9端面から直接遮蔽部材16の底面側を経て前側のモー
タ7に至るため、プッシュプルケーブル6が外部に露出
することがなく、かつ雨水に濡れることがない。また、
案内溝26により、遮蔽部材16と、側部フレーム部材
4のプッシュプルケーブル挿通溝9から前方に延出する
プッシュプルケーブル6との相対的な位置決めを容易に
行うことができると共に遮蔽部材16と前部フレーム部
材5との間を狭くしてもプッシュプルケーブル6の通路
を確保することができ、高さ寸法を一層抑えることがで
きる。
部材16の適所に一体成形された弾発係合部27を側部
フレーム部材4及び前部フレーム部材5に形成された係
合孔28に弾発的に係合させることにより各フレーム部
材4、5に取り付けられている。
コーナー排水溝部21との整合部分にはグリース等によ
るシールが施され、側部排水溝11及び前部排水溝15
から雨水が確実にコーナー排水溝部21に導かれるよう
になっている。
部フレーム部材4の側部排水溝11と前部フレーム部材
5の前部排水溝15のみがコーナー排水溝部21に向け
て開放しており、側部排水溝11及び前部排水溝15を
流れた雨水は、コーナー排水溝部21に流れ込み、また
開口2のコーナー部から落下した雨水は、遮蔽部材21
の遮水壁23と上壁24とに規制されてこれも前部排水
溝15に流れ落ち、いずれもコーナー排水溝部21から
ノズル状接続部25を介してこれに接続されたドレンチ
ューブ17を経て車外へ排出される。
な図である。本例では、側部フレーム部材4の前端の側
部排水溝11′及び前部フレーム部材5の前部排水溝
(図示せず)はその底面が半円状断面をなし、これに整
合する遮蔽部材16のコーナー排水溝部21′の部分も
同様に底面が半円状断面をなしている。これにより、底
面を平面上にする場合に比較して寸法誤差を吸収しやす
くなっていると共に雨水が底面の中央に集まることか
ら、各溝に滞らずコーナー排水溝部21′に早期に導か
れることとなる。
自在なスライドパネルを固定ルーフの開口に設け、その
前方に配置されたモータによりプッシュプルケーブルを
介して前記スライドパネルを駆動するサンルーフのフレ
ーム構造に於いて、プッシュプルケーブル挿通溝、スラ
イドパネル案内溝及び側部排水溝が一体成形された左右
一対の側部フレーム部材の前端同士間を、前部排水溝を
備えた前部フレーム部材によって連結し、各排水溝に整
合するコーナー排水溝部と、固定ルーフの開口の内周縁
に沿って立設された遮水壁とが形成され、かつプッシュ
プルケーブル挿通溝及びスライドパネル案内溝の上面を
覆う遮蔽部材を、側部フレーム部材と前部フレーム部材
との交わる角部にて該側部フレーム部材及び前部フレー
ム部に各々連続するように取り付け、更にこの遮蔽部材
の底面側にプッシュプルケーブル挿通溝からモータに至
るプッシュプルケーブルを配置したことで、側部フレー
ム部材のスライドパネル案内溝及びプッシュプルケーブ
ル挿通溝に、前部フレーム部材の排水溝に溜まった雨水
が流れ込むことを防止し得る上、開口の前縁側のコーナ
ー部から落下した水滴が側部フレーム部材の上面から侵
入することをも防止することができ、更にプッシュプル
ケーブルが遮蔽部材の底面側を通ることから美感を損な
うこともない。また、遮蔽部材の底面に案内溝を形成
し、この案内溝にプッシュプルケーブルを受容すること
で両者の位置決めが容易にできる。
平面図
関係を示す要部拡大平面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 開閉自在なスライドパネルを固定ルーフ
の開口に設け、その前方に配置されたモータによりプッ
シュプルケーブルを介して前記スライドパネルを駆動す
るサンルーフのフレーム構造であって、 プッシュプルケーブル挿通溝、スライドパネル案内溝及
び側部排水溝が一体成形された左右一対の側部フレーム
部材の前端同士間を、前部排水溝を備えた前部フレーム
部材によって連結してなると共に、 前記各排水溝に整合するコーナー排水溝部と、前記固定
ルーフの開口の内周縁に沿って立設された遮水壁とが形
成され、かつ前記プッシュプルケーブル挿通溝及び前記
スライドパネル案内溝の上面を覆う遮蔽部材が前記側部
フレーム部材と前記前部フレーム部材との交わる角部に
て該側部フレーム部材及び前部フレーム部に取り付けら
れ、 前記プッシュプルケーブル挿通溝から前記モータに至る
プッシュプルケーブルを、前記遮蔽部材の底面側に配置
したことを特徴とするサンルーフのフレーム構造。 - 【請求項2】 前記遮蔽部材の底面に、前記プッシュプ
ルケーブルをガイドするための案内溝が形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のサンルーフのフレー
ム構造。
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1999
- 1999-08-30 JP JP24286299A patent/JP4099296B2/ja not_active Expired - Fee Related
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