JP2019166701A - プリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】プリンタのメモリに記憶されているデータを、通信インターフェイスを介さなくとも取り出すことを可能とする技術の提供。【解決手段】プリンタ100は、プリント媒体にプリントデータを出力するプリント部2と、自機の固有データ301を記憶するメモリ30と、メモリ30に記憶された固有データ301を、通信インターフェイス35を介して出力する第1データ出力部32と、メモリ30に記憶された固有データ301に含まれる一連のデータ値の各々を周波数値に変換し、得られた一連の周波数値にしたがってプリント部2が備えるモータ223の駆動周波数を次々と切り替えることによって、固有データ301をモータ223の動作音として出力する、第2データ出力部33と、所定のトリガに応じて、第2データ出力部33を起動させてこれに固有データ301を出力させる第2データ出力部起動部34と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、プリンタに関する。
プリンタには、プリントデータを紙等のプリント媒体にプリントするためのプリンタデバイス、および、プリントデータを外部機器(パーソナルコンピュータ、スマートフォン等の携帯電話端末やタブレット型情報端末等を含む各種の携帯型情報端末、カメラ、等)から受信するための通信インターフェイスが搭載されるのは勿論のこと、これらに加えて、プリンタデバイスにおいて紙詰まり等のエラー状態が発生した場合にこれをユーザに音や光で報知するための警報器、ディスプレイやスピーカ等の出力デバイス、ボタンやタッチパネル等の入力デバイス、等が標準装備として搭載されるのが一般的である。
一方で、プリンタの使用態様は年々多様化しており、近年は、安価なプリンタの需要も高まっている。このようなプリンタを実現するためには、プリンタに搭載する機能を絞る、すなわち、必要最小限の機能のみを搭載し、必須とはいえない機能をできるだけ省くことが有効である。そこで、警報器、出力デバイス、あるいは、入力デバイスを搭載しないことで製造コストの低減を実現したプリンタも製品化されている。
このような機能を絞ったプリンタにおいては、一般的なプリンタで標準装備として搭載されている機能が搭載されていないことにより不便が生じる場面が当然に出てくる。例えば、警報器も出力デバイスも搭載されないプリンタには、自機で生じているエラー状態をユーザに報知する術がない。そこで、特許文献1〜3には、このようなプリンタにおいて、モータの動作音を用いてユーザにエラー状態を報知することが記載されている。
特開平4−178200号公報 特開2003−102187号公報 特許3728278号公報
ところで、プリンタのメモリには、プリンタデバイスの駆動に必要な設定データ(プリント濃度やプリントモード等の各種設定値、サーマルヘッドの抵抗値、等)、プリンタの保守点検に必要な保守データ(累計プリント枚数、各部品の累計使用回数、各部品の機械特性を示すデータ(一般に、工場出荷時に測定されてメモリに格納される)、エラー履歴、等)が、そのプリンタの固有データとして記憶される。
固有データは、個々のプリンタが個別に保有し続ける重要データである。例えば、プリンタの制御部を構成するプリント基板の一部に不具合等が生じてその交換を行うことになった際は、元のプリント基板のメモリに記憶されている固有データを取り出して、新しいプリント基板のメモリに移行することで、該固有データをそのまま引き継ぐようになっている。
ここで、ディスプレイやスピーカ等の出力デバイス等が搭載されている一般的なプリンタの場合、固有データの取り出しは出力デバイスから行うことができる。また、出力デバイスが故障等して使用できなくなっても、通信インターフェイスを介して接続された外部機器を用いて固有データを取り出すことができる。出力デバイスと通信インターフェイスの両方が使用できない状況が生じる確率は比較的低いため、固有データを取り出す術がなくなってしまうという事態には陥りにくい。
ところが、上述したような機能を絞ったプリンタにおいては、出力デバイスが搭載されないことがあり、この場合、固有データの取り出しは、通信インターフェイスを介して接続された外部機器を用いて行うしかなく、通信インターフェイスが破損等して使用できなくなると、固有データを取り出す術がなくなってしまう。こうなると、固有データは実質的に失われたも同然であり、プリント基板を交換する際に新たなプリント基板に固有データを引き継ぐことができなくなってしまう。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、プリンタのメモリに記憶されているデータを、通信インターフェイスを介さなくとも取り出すことを可能とする技術の提供を目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明は、プリンタであって、
プリント媒体にプリントデータを出力するプリント部と、
自機の固有データを記憶するメモリと、
前記メモリに記憶された前記固有データを、通信インターフェイスを介して出力する第1データ出力部と、
前記メモリに記憶された前記固有データに含まれる一連のデータ値の各々を周波数値に変換し、得られた一連の周波数値にしたがって前記プリント部が備えるモータの駆動周波数を次々と切り替えることによって、前記固有データを前記モータの動作音として出力する、第2データ出力部と、
所定のトリガに応じて、前記第2データ出力部を起動させてこれに前記固有データを出力させる第2データ出力部起動部と、
を備える。
回転するモータからは、その回転速度に応じた周波数の動作音(振動音)が発生する。そして、モータの回転速度は、駆動周波数から規定される。つまり、モータからは、駆動周波数に応じた周波数(典型的には、駆動周波数と一致する周波数)の動作音が発生する。上記の構成においては、モータの駆動周波数が、固有データに含まれる一連のデータ値の各々から変換された周波数値にしたがって次々と切り替えられる。したがって、モータから発生する動作音の周波数も次々と切り替わっていき、この動作音を周波数解析することによって、一連の駆動周波数、ひいては、一連のデータ値、が得られる。このように、上記の構成においては、プリンタのメモリに記憶されている固有データを、通信インターフェイスを介さなくとも取り出すことができる。
好ましくは、前記プリンタにおいて、
前記所定のトリガが、前記プリント部が備えるセンサが所定の状態を検知することである。
この構成によると、プリンタに、ボタンやタッチパネル等の入力デバイスが搭載されていない場合であっても、オペレータ(典型的には、故障修理や保守点検等を行うメーカの作業者が想定される)が、センサに所定の状態を検知させるような操作を行うことによって、固有データをモータの動作音として出力させることができる。
好ましくは、前記プリンタにおいて、
前記センサが受光センサであって、
前記所定の状態が、前記センサの受光量が所定値よりも小さい状態が、所定時間以上維持されることである。
この構成によると、オペレータが、例えば、センサの受光窓を所定時間以上指等で塞ぐ、という簡単な操作を行うことによって、固有データをモータの動作音として出力させることができる。
好ましくは、前記プリンタは、
開口部を有する本体部と前記開口部を塞ぐ蓋部とを備えるとともに、内部に前記プリント部を収容する筐体、
を備え、
前記蓋部が開かれた状態において、前記モータの駆動力が駆動対象物に伝達されないようになっている。
固有データの出力のためにモータが回転されている間は、その動作音を聞き取る(録音する)ために、オペレータは自ずと蓋部を開くと考えられるところ、上記の構成では、蓋部が開かれるとモータの駆動力が駆動対象物に伝達されないようになっているので、固有データの出力のためにモータに無駄な負荷がかかることがない。
本発明によると、プリンタのメモリに記憶されている固有データを、モータの動作音として出力することができるので、該固有データを、通信インターフェイスを介さなくとも取り出すことができる。
実施形態に係るプリンタの構成を模式的に示す図。 筐体の蓋部が開かれた状態を示す図。 固有データの出力に関する機能構成を示すブロック図。 変換テーブルの構成例を示す図。 モータの駆動周波数を切り替えるタイミングを説明するための図。 固有データの出力に関する処理の流れを示す図。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
<1.プリンタの構成>
実施形態に係るプリンタの構成を、図1〜図3を参照しつつ説明する。図1は、プリンタ100の構成を模式的に示す図である。図2は、プリンタ100の筐体1の蓋部13が開かれた状態を示す図である。図3は、プリンタ100の機能構成の一部を示すブロック図である。
プリンタ100は、昇華型のサーマルプリンタであり、筐体1と、その内部に収容されたプリント部2および制御部3とを備える。
<筐体1>
筐体1は、本体部11と、これとヒンジ12を介して接続された蓋部13とを備える。ヒンジ12の周りで蓋部13を回動させて、蓋部13を上方に跳ね上げた状態(図2に示す状態)とすることにより、本体部11に開口部110が形成され、この開口部110を介して、ロール紙9の交換等を行えるようになっている。
<プリント部2>
プリント部2は、プリント媒体(印刷媒体)であるプリント用紙に対してプリントデータの出力を行う。プリント部2は、筐体1の内部の所定位置に、プリント用紙が巻回されたロール紙9を軸支(回転自在に支持)するための支持部20と、支持部20に軸支されたロール紙9を繰り出すローラ(繰り出しローラ)21と、繰り出されたロール紙9を所定の送出経路に沿って送出するローラ(フィードローラ)22と、を備える。繰り出しローラ21およびフィードローラ22はいずれも、軸方向の長さがロール紙9の幅方向よりも僅かに長い円筒状の部材であって、筐体1の内部の各所定位置に水平姿勢で配置され、その両端において軸受(図示省略)によって軸支される。
フィードローラ22の一方の端部には、従動ギヤ221が設けられている。また、従動ギヤ221の付近であってこれと離間した位置に、主動ギヤ222が配置されている。主動ギヤ222の軸部には、これを回転させるためのモータ223が接続されている。モータ223は、パルス信号により制御されるパルスモータであり、ここではステッピングモータであるとする。主動ギヤ222と従動ギヤ221の間には、両ギヤ221,222と噛合する伝達ギヤ224が配置されるようになっている(図1)。伝達ギヤ224が両ギヤ221,222と噛合した状態において、モータ223が主動ギヤ222を回転させると、これに従動して伝達ギヤ224および従動ギヤ221が順に回転し、フィードローラ22が回転する。これにより、ロール紙9が所定の送出経路に沿って送出されることになる。
ただし、伝達ギヤ224は、蓋部13に対して固定されており、蓋部13が閉じられると、両ギヤ221,222と噛合する位置に配置され(図1)、蓋部13が開かれると、両ギヤ221,222から離間する(図2)。つまり、蓋部13が開かれた状態においては、モータ223の駆動力が、従動ギヤ221(ひいては、駆動対象物であるフィードローラ22)に伝達されないようになっている。
ロール紙9の送出経路の途中には、サーマルヘッド23とプラテンローラ24が、該送出経路を挟んで対向して設けられている。また、サーマルヘッド23とプラテンローラ24の間には、ロール紙9に重なるようにインクリボン25が供給されるようになっている。インクリボン25には、その長尺方向に沿って、インク(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のインク、または/および、黒色(K)のインク)が塗布された領域と、プリント面を保護する透明なオーバーコート材が塗布された領域とが、交互に設けられている。また、インクリボン25は、一端において供給側コア251に、他端において巻取側コア252に、それぞれ巻回されており、各コア251,252が同期して回転することにより、サーマルヘッド23の位置に、インクが塗布された領域とオーバーコート材が塗布された領域とが交互に送出されるようになっている。サーマルヘッド23からインクリボン25におけるインクの塗布領域に熱が加えられることによって、インクがロール紙9に転写される。また、インクリボン25におけるオーバーコート材の塗布領域に熱が加えられることによって、オーバーコート材が、インクが転写されたロール紙9に塗布される。
ロール紙9の送出経路の途中であって、サーマルヘッド23およびプラテンローラ24よりも送出方向の下流側には、カッタ26が設けられており、プリントデータが出力(プリント)されたロール紙9がこのカッタ26により所定のサイズに切断される。切断されたロール紙9(プリント片)は、筐体1に設けられた排出口111から排出される。
筐体1の内部の各所定位置には、センサ27が設けられている。具体的には例えば、インクリボン25が装填されたことを検知するセンサ27(インクリボン検知センサ27a)、ロール紙9が装填されたことを検知するセンサ27(ロール紙検知センサ27b)、ロール紙9がカッタ26の位置へ到達したことを検知するセンサ27(ロール紙位置検知センサ27c)、筐体1の蓋部13が開かれた状態にあるか否かを検知するセンサ(蓋開閉検知センサ)(図示省略)、等が設けられている。各センサ27a,27b,27cは、例えば、到達する光の光量を検出して電気信号に変換して出力するセンサ(所謂、受光センサ)により構成される。以下において、各センサ27a,27b,27c,を区別しない場合には単に「センサ27」と呼ぶ。
<制御部3>
制御部3の実体は、各種のモジュールが実装されたプリント基板である。具体的には、該プリント基板には、EEPROM等から構成されるメモリ30と、プリント部2が備える各部21〜27を制御して一連のプリント動作を実行させるためのドライバモジュール31が実装される。また、該プリント基板には、後述する各機能部32〜34を実現するための回路モジュールが実装される。さらに、該プリント基板には、外部機器(例えば、パーソナルコンピュータ、携帯型情報端末、カメラ、等)との通信を行う通信インターフェイス35が設けられる。通信インターフェイス35は、筐体1に設けられたポート(例えば、USBポート)351を含んで構成される。
<2.固有データの出力>
メモリ30には、自機(プリンタ100)の固有データ301が記憶される。固有データ301とは、具体的には例えば、プリント部2の駆動に必要な設定データ(プリント濃度やプリントモード等の各種設定値、サーマルヘッド23の抵抗値、等)、プリンタ100の保守点検に必要な保守データ(累計プリント枚数、各部品の累計使用回数、各部品の機械特性を示すデータ、エラー履歴、等)である。プリンタ100は、この固有データ301を出力する機能を備えている。以下において、この機能について具体的に説明する。
<2−1.機能構成>
固有データ301の出力に関する機能要素について、図1〜図3に加え、図4、図5を参照しながら説明する。図4は、固有データ301の出力に用いる変換テーブル302の構成例を示す図である。図5は、モータ223の駆動周波数を切り替えるタイミングを説明するための図である。
制御部3は、固有データ301の出力に関する機能要素として、第1データ出力部32と、第2データ出力部33と、第2データ出力部起動部34とを備える。
第1データ出力部32は、固有データ301を、通信インターフェイス35を介して出力する。具体的には、第1データ出力部32は、通信インターフェイス35を介して接続された外部機器から固有データ301の出力コマンドを取得した場合、メモリ30から固有データ301を読み出して、これを、通信インターフェイス35を介して外部機器に送信する。これにより、外部機器(具体的には例えば、外部機器が備えるディスプレイやスピーカ等の出力デバイス)に固有データ301が出力される。
第2データ出力部33は、固有データ301を、プリント部2が備えるモータ223の動作音として出力する機能要素であり、変換部331と駆動制御部332とを備える。
変換部331は、メモリ30から固有データ301を読み出して、該固有データ301に含まれる一連のデータ値の各々を周波数値に変換する。
データ値から周波数値への変換は、具体的には例えば、メモリ30に記憶されている変換テーブル302を用いて行われる。図4には、16進数のデータ用の変換テーブル302の構成例が示されている。ここに示されるように、16進数用の変換テーブルにおいては、データ値として取り得る16個のデータ値(0,1,2,・・・,E,F)の各々が、16個の異なる周波数値と対応づけられている。ここでは、昇順に並んだ16個のデータ値の各々が、昇順に並んだ16個の音階の各々に相当する周波数値と対応付けられている。例えば、16進数2桁で表された8ビットデータにおいて、データ値「0xA0」は、この変換テーブル302を用いると、一桁目のデータ値が音階「ラ」の周波数値「440(Hz)」に変換され、二桁目のデータ値が音階「レ」の周波数値「1175(Hz)」に変換される。なお、いうまでもなく、各データ値と対応付けられる各周波数値は、図4の変換テーブル302において例示されるものに限られるものではなく、任意に規定することができる。
変換テーブル302を用いた変換を行う場合、変換部331は、メモリ30から読み出した固有データ301に含まれる一連のデータ値の各々を、まずは必要に応じて変換テーブル302に応じた進数(図4に例示される変換テーブル302の場合は、16進数)に進数変換する。そして、進数変換した各データ値を、変換テーブル302を用いて周波数値に変換する。これにより、固有データ301に含まれる一連のデータ値が一連の周波数値に変換される。
駆動制御部332は、変換部331により得られた一連の周波数値にしたがって、プリント部2が備えるモータ223の駆動周波数(ここでは、モータ223を駆動するためのパルス信号のパルス周波数)を次々と切り替える。すなわち、駆動制御部332は、該一連の周波数値を一つずつ読み出し、各周波数値をパルス周波数とするパルス信号を生成し、該パルス信号を、モータ223と接続されたモータドライバ311に次々と与える。モータドライバ311は、与えられたパルス信号に応じたタイミングでモータ223に電流を供給する。これにより、モータ223が、次々と与えられるパルス信号のパルス周波数に応じて回転速度を変化させながら、回転する。
例えば、一桁目のデータ値が「440(Hz)」に、二桁目のデータ値が「1175(Hz)」に、それぞれ変換されているデータ値「0xA0」の場合、駆動制御部332は、図5に示されるように、まずは、パルス周波数が440(Hz)のパルス信号をモータドライバ311に所定時間(例えば、1.0秒間)だけ与え、その後、微小時間(例えば、0.1秒間)だけパルス信号を停止させてから、次は、パルス周波数が1175(Hz)のパルス信号をモータドライバ311に先と同じ所定時間(例えば、1.0秒間)だけ与える。こうすると、モータ223は、まず、パルス周波数440(Hz)に応じた回転速度で1.0秒間だけ回転し、0.1秒間の回転停止状態を経て、今度は、パルス周波数1175(Hz)に応じた回転速度で1.0秒間だけ回転する。
なお、上記の例では、パルス信号が停止される微小時間(すなわち、モータ223の回転が停止される微小時間)が設けられることで、周波数値の区切りがわかるようになっている。この区切りを示すためのパルス信号の態様はこれに限られるものではなく、例えば、変換テーブル302にない周波数値(すなわち、どのデータ値にも割り当てられていない周波数値)のパルス周波数のパルス信号を微小時間だけ与えることで、周波数値の区切りがわかるようにされてもよい。
回転するモータ223からは、その回転速度に応じた周波数の動作音(振動音)が発生する。そして、モータ223の回転速度は、モータ223の駆動周波数から規定される。つまり、モータ223からは、駆動周波数に応じた周波数(典型的には、駆動周波数と一致する周波数)の動作音が発生する。上記の通り、駆動制御部332の制御下で回転されるモータ223は、その駆動周波数が、固有データ301に含まれる一連のデータ値の各々から変換された周波数値にしたがって次々と切り替えられる。したがって、モータ223から発生する動作音の周波数も次々と切り替わっていき、この動作音を周波数解析することによって、一連の駆動周波数、ひいては、固有データ301に含まれる一連のデータ値、が得られる。
第2データ出力部起動部34は、所定のトリガに応じて、第2データ出力部33を起動させて、これに固有データ301を出力させる。このトリガは、プリンタ100の設計者等が適宜に規定することができる。例えば、ここでは、プリント部2が備えるセンサ27(複数のセンサ27a,27b,27cのいずれか、あるいは、該複数のセンサ27a,27b,27cのうち予め定められた所定のセンサ)が、所定の状態を検知することを、トリガとすることができる。この場合、「所定の状態」は、自然発生的に形成される状態やプリンタ100において想定され得るエラー状態とは区別できる状態であることが好ましく、オペレータ(典型的には、故障修理や保守点検等を行うメーカの作業者が想定される)が、何らかの操作を行うことによって意図的に形成される状態であることが好ましい。
例えば、ロール紙検知センサ27bの受光量が、十分に小さな所定の閾値(ロール紙9の有無の判断に用いる閾値よりも十分に小さい閾値)よりも小さい状態が、所定時間(例えば、10.0秒間)以上維持される状態を、「所定の状態」とすることができる。この場合、オペレータが、蓋部13を上方に跳ね上げて、本体部11の開口部110から手を入れ、ロール紙検知センサ27bの受光窓を所定時間以上指等で塞ぐ、という操作を行うことによって、所定の状態を形成することができる。
また例えば、ロール紙検知センサ27bの受光量が、十分に大きな所定の閾値(ロール紙9の有無の判断に用いる閾値よりも十分に大きい閾値)よりも大きい状態が、所定時間(例えば、10.0秒間)以上維持される状態を、「所定の状態」としてもよい。この場合、オペレータは、蓋部13を上方に跳ね上げて、本体部11の開口部110からハンディライト等を入れて、これでロール紙検知センサ27bの受光窓に光を所定時間以上当てる、という操作を行うことによって、所定の状態を形成することができる。
<2−2.処理の流れ>
次に、固有データ301の出力に関する処理の流れについて、図1〜図5に加え、図6を参照しながら説明する。図6は、固有データ301の出力に関する処理の流れを示す図であり、図6(a)は、通信インターフェイス35が正常に機能している通常の状況において行われる処理の流れを、図6(b)は、通信インターフェイス35が破損する等してこれが正常に機能していない状況において行われる処理の流れを、それぞれ示している。
通信インターフェイス35が正常に機能している通常の状況において、メモリ30に記憶されている固有データ301を取り出したい場合、オペレータは、プリンタ100に外部機器を接続し、この外部機器から、通信インターフェイス35を介して、固有データ301の出力コマンドをプリンタ100に入力する。
通信インターフェイス35を介して固有データ301の出力コマンドが取得された場合(ステップS11でYES)、第1データ出力部32が、メモリ30から固有データ301を読み出して、これを、通信インターフェイス35を介して外部機器に送信する(ステップS12)。つまりこの場合、固有データ301は、通信インターフェイス35を介して、プリンタ100から出力されることになる。
一方、通信インターフェイス35が破損する等してこれが正常に機能していない状況において、メモリ30に記憶されている固有データ301を取り出したい場合、オペレータは、トリガとして規定されている所定の状態をセンサ27に検知させるための操作を行う。具体的には例えば、蓋部13を上方に跳ね上げて、本体部11の開口部110から手を入れ、ロール紙検知センサ27bの受光窓を所定時間以上指等で塞ぐ、という操作を行う。第2データ出力部起動部34は、センサ27が所定の状態を検知したか否かを常に監視しており、センサ27が所定の状態を検知したと判断すると(ステップS21でYES)、これをトリガとして、第2データ出力部33を起動する(ステップS22)。
第2データ出力部33は、第2データ出力部起動部34によって起動されると、固有データ301を、モータ223の動作音として出力する(ステップS23)。具体的には、まず、変換部331が、メモリ30から固有データ301を読み出して、該固有データ301に含まれる一連のデータ値の各々を周波数値に変換する(ステップS231)。続いて、駆動制御部332が、変換部331により得られた一連の周波数値にしたがって、モータ223の駆動周波数を次々と切り替える(ステップS232)。
すると、モータ223が次々と切り替わる駆動周波数に応じて回転速度を次々と変化させながら回転する。上記の通り、回転するモータ223からは、その回転速度に応じた周波数の動作音が発生する。オペレータは、例えば、蓋部13を開いてこの動作音を録音することにより該動作音の音声データを取得して、得られた音声データを周波数解析する。これにより、一連の駆動周波数が特定され、これをデータ値に変換することによって、固有データ301が得られる。
<3.効果>
上記の構成においては、プリンタ100のメモリ30に記憶されている固有データ301を、モータ223の動作音として出力することができるので、固有データ301を、通信インターフェイス35を介さなくとも取り出すことができる。
また、上記の構成においては、プリント部2が備えるセンサ27が所定の状態を検知することをトリガとして第2データ出力部33が起動される。したがって、プリンタ100に、ボタンやタッチパネル等の入力デバイスが搭載されていない場合であっても、オペレータが、センサ27に所定の状態を検知させるような操作を行うことによって、固有データ301をモータ223の動作音として出力させることができる。
また、上記の構成においては、センサ27が受光センサであり、上記の所定の状態を、センサ27の受光量が所定値よりも小さい状態が、所定時間以上維持されることとすることができる。この場合、オペレータが、例えば、センサ27の受光窓を所定時間以上指等で塞ぐ、という簡単な操作を行うことによって、固有データ301をモータ223の動作音として出力させることができる。
また、上記の構成においては、筐体1が本体部11と蓋部13とを備えており、蓋部13が開かれた状態においてモータ223の駆動力が駆動対象物であるフィードローラ22に伝達されないようになっている。固有データ301の出力のためにモータ223が回転されている間は、その動作音を聞き取る(録音する)ために、オペレータは自ずと蓋部13を開くと考えられるところ、この構成では、蓋部13が開かれるとモータ223の駆動力がフィードローラ22に伝達されないようになっているので、固有データ301の出力のためにモータ223に無駄な負荷がかかることがない。
もっとも、蓋部13が閉じられたままの状態でモータ223の動作音を聞き取ることも当然に可能である。モータ223の動作音による固有データ301の出力を、蓋部13を閉じたままで行う場合は、ロール紙9を送出経路から取り外しておくことが好ましい。こうすると、フィードローラ22を回転させるための負荷が十分に小さいものとなり、モータ223の駆動力がフィードローラ22に伝達されても、モータ223にかかる負荷は十分小さいものとなる。
<4.他の実施形態>
上記の実施形態において、変換部331は、データ値から周波数値への変換を、変換テーブル302を用いて行うものとしたが、この変換は変換テーブル302を用いる以外の方法でなされてもよい。例えば、所定の数式(変換式)をメモリ30に記憶しておき、この変換式を用いてデータ値を周波数値に変換するものとしてもよい。なお、いうまでもなく、変換テーブル302や変換式等は、プリンタ100とは別のところにオペレータがバックアップしておき、モータ223の動作音の音声データを周波数解析して得られる一連の駆動周波数をデータ値に変換するために用いることができるようにしておく必要がある。
上記の実施形態において、プリント部2が例えば、RFタグ等からデータを読み取るセンサ(所謂、タグセンサ)を備える場合、このタグセンサが所定のデータを読み取ることを、第2データ出力部33を起動させるためのトリガとしてもよい。この場合、オペレータは、タグセンサに所定のデータを記述したRFタグを読み取らせるという操作を行うことによって、固有データ301をモータ223の動作音として出力させることができる。
また、第2データ出力部33を起動させるためのトリガは、センサ27が所定の状態を検知することに限らない。例えば、プリンタ100が、ボタンやタッチパネル等の入力デバイスを備える場合、これを介して所定の指示が入力されたことを、第2データ出力部33を起動させるためのトリガとしてもよい。
上記の実施形態において、通信インターフェイス35は、USBポート351を備えてなるもの(所謂、USBインターフェイス)であるとしたが、通信インターフェイス35はこれに限るものではなく、例えば、無線LAN、有線LAN、赤外線インターフェイス、BlueTooth(登録商標)、等といった既存の各種通信インターフェイスであってよい。
上記の実施形態において、プリンタ100は、昇華型のサーマルプリンタであるとしたが、本発明は、昇華型以外のサーマルプリンタやサーマルプリンタ以外の各種のプリンタ(インクジェットプリンタ、ドットプリンタ、等)に適用することができる。また、本発明は、警報器、出力デバイス、および、入力デバイスを備えないプリンタにおいて特に有用であるが、当然のことながら、これらの各要素の少なくとも1つを備えるプリンタにおいても有用である。例えば、出力デバイスを備えるプリンタに本発明を適用すれば、通信インターフェイスと出力デバイスの両方が破損等していても、これらのどちらも用いることなく、固有データ301を出力することができる。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1 筐体
11 本体部
12 ヒンジ
13 蓋部
2 プリント部
20 支持部
21 繰り出しローラ
22 フィードローラ
221 従動ギヤ
222 主動ギヤ
223 モータ
224 伝達ギヤ
23 サーマルヘッド
24 プラテンローラ
25 インクリボン
26 カッタ
27(27a,27b,27c) センサ
3 制御部
30 メモリ
301 固有データ
302 変換テーブル
31 ドライバモジュール
32 第1データ出力部
33 第2データ出力部
331 変換部
332 駆動制御部
34 第2データ出力部起動部
35 通信インターフェイス
351 USBポート
100 プリンタ

Claims (4)

  1. プリント媒体にプリントデータを出力するプリント部と、
    自機の固有データを記憶するメモリと、
    前記メモリに記憶された前記固有データを、通信インターフェイスを介して出力する第1データ出力部と、
    前記メモリに記憶された前記固有データに含まれる一連のデータ値の各々を周波数値に変換し、得られた一連の周波数値にしたがって前記プリント部が備えるモータの駆動周波数を次々と切り替えることによって、前記固有データを前記モータの動作音として出力する、第2データ出力部と、
    所定のトリガに応じて、前記第2データ出力部を起動させてこれに前記固有データを出力させる第2データ出力部起動部と、
    を備える、プリンタ。
  2. 請求項1に記載のプリンタであって、
    前記所定のトリガが、前記プリント部が備えるセンサが所定の状態を検知することである、
    プリンタ。
  3. 請求項2に記載のプリンタであって、
    前記センサが受光センサであって、
    前記所定の状態が、前記センサの受光量が所定値よりも小さい状態が、所定時間以上維持されることである、
    プリンタ。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のプリンタであって、
    開口部を有する本体部と前記開口部を塞ぐ蓋部とを備えるとともに、内部に前記プリント部を収容する筐体、
    を備え、
    前記蓋部が開かれた状態において、前記モータの駆動力が駆動対象物に伝達されないようになっている、
    プリンタ。
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