JP2003175366A - 振動発生装置及び前記装置を搭載した電子機器 - Google Patents

振動発生装置及び前記装置を搭載した電子機器

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JP2003175366A
JP2003175366A JP2002056882A JP2002056882A JP2003175366A JP 2003175366 A JP2003175366 A JP 2003175366A JP 2002056882 A JP2002056882 A JP 2002056882A JP 2002056882 A JP2002056882 A JP 2002056882A JP 2003175366 A JP2003175366 A JP 2003175366A
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Atsushi Masuda
淳 増田
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Alps Electric Co Ltd
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  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種携帯端末に搭載でき、多彩な振動を発生
させることができる振動発生装置を提供する。 【解決手段】 電子機器のケース内に振動発生装置が搭
載され、前記振動発生装置には制御部が設けられてい
る。制御部には、モータ2を駆動させて得られる曲の旋
律の情報や擬音の情報が記憶される記憶部が設けられて
いる。前記記憶部から適宜前記情報を取り出すことによ
り、モータ2の回転軸5を前記情報に応じた周波数で往
復回転させて、回転軸5に設けられた錘12の反転衝撃
力または前記衝撃力による減衰振動により音階を生成で
きるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯端末などの電
子機器に組み込んで使用できる振動発生装置及び前記装
置を搭載した電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】ゲーム機器に使用されるコントローラに
は、ケースを振動させるための振動発生装置が設けられ
ているものがある。ケースを振動させることで、前記振
動が操作者に伝達されるので、ゲームをよりリアルなも
のにできる。
【0003】この種の振動発生装置としては、ブラシ付
きのDCモータやコアレスモータの回転軸に錘(分銅)
が偏心した状態で固定されており、前記錘を回転させて
得られる遠心力でモータを振動させ、ケースを振動させ
ている。また他の振動発生装置としてはソレノイド方式
のものがあり、これはコイルに電流を流すことで生じる
磁界により鉄製の芯材を軸方向に往復運動させることで
振動を発生させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の振動発生装置では、単調な振動しか得ることが
できず、ゲーム機器として使用した場合に利用可能なゲ
ームの種類が限定される。またソレノイド方式において
も振動が単調であり、また大電流が必要で、しかも小型
化が困難である。
【0005】また、携帯電話などの携帯端末にはゲーム
用のソフトウエアが組み込まれたものがある。この種の
端末は小型であるので、様々な出力装置を搭載すること
ができず、出力装置としてはスピーカに限られる。
【0006】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
であり、携帯端末などの小型のケースに搭載することが
でき、しかも多彩な出力が可能な振動発生装置及び前記
装置を搭載した電子機器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケースと、前
記ケースに設けられたモータと、前記モータの回転軸の
動力により前記ケースに振動を発生させる振動発生装置
において、前記振動の周波数を変化させ、または前記振
動の波形を変化させて、前記振動から得られる感じ方が
変化するように前記モータを制御する制御部が設けられ
ていることを特徴とするものである。
【0008】例えば、前記制御部では、振動時に発生す
る音の音階または音質を可変するように前記モータを制
御する構成にできる。
【0009】また、前記モータの回転軸を往復回転させ
ることで前記振動を発生させるものであり、前記回転軸
の往復周波数を可変するように前記モータを駆動可能に
した構成にできる。
【0010】また、前記モータの回転軸を往復回転させ
ることで前記振動を発生させるものであり、前記回転軸
が一方向へ振れるときの時間と他方向へ振れるときの時
間を異ならせ、または一方向へ振れるときの振幅と他方
向へ振れるときの振幅を異ならせるように前記モータを
駆動可能にした構成であってもよい。
【0011】また、前記モータの駆動周波数を切り替え
るときに無通電時間を設けることができる。
【0012】また、前記モータがステッピングモータで
あることが好ましい。この場合、前記制御部では、前記
モータを少なくとも2パルス入力後に反転動作させる制
御が行われてもよく、また前記モータを1パルスで少な
くとも2ステップ間隔動作させる制御が行われてもよ
い。
【0013】また、前記モータの回転軸と、前記ケース
との間に弾性部材が設けられており、回転軸が往復動作
するときに前記弾性部材の弾性力により発揮される反転
衝撃力により前記振動が発生する構成にしてもよい。
【0014】また、前記振動のパターン情報を記憶した
記憶部が設けられており、前記記憶部から選択された前
記パターン情報に基づいて、前記制御部により前記モー
タが制御されて振動音が発生する構成にできる。例え
ば、前記パターン情報は、曲の旋律を奏でる情報または
擬音を発生させる情報である。
【0015】上記本発明では、ステッピングモータを往
復運動させたときに、反転動作時に生じる衝撃または減
衰振動を得ることができる。このときの衝撃音や振動音
で曲の旋律を奏でることができるので、ゲーム機器とし
て使用した場合に多彩な振動を発生でき、ゲームの適用
範囲を広げることができる。またステッピングモータを
使用することにより、他のモータよりも振動的な動作
で、しかも駆動周波数を変えるだけで容易に回転数を変
化させることができる。
【0016】また、前記モータを往復動作させる際の往
復振動の周波数を、前記モータ自体の固有振動数、前記
モータのロータおよびこれに付された負荷から成る振動
系の固有振動数、または前記モータおよび前記振動系の
全体の固有振動数の少なくとも1つの固有振動数のn倍
または1/n倍(nは整数)、またはその近傍に設定す
ると、共振運動が生じてより大きな振動衝撃を得ること
ができる。
【0017】また本発明の電子機器は、前記振動発生装
置が設けられていることを特徴とするものである。例え
ば、前記電子機器としては、ゲーム用のコントローラ、
携帯電話、PHS(personal handyphone system)、ペ
ージャー、PDA(personaldigital assistant)、ノ
ート型のパーソナルコンピュータ、マウスなどのポイン
ティングデバイス、キーボード、おもちゃなどを挙げる
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の振動発生装置の第
1の実施の形態を示す斜視図、図2は側面図、図3は図
2の3−3線での切断断面図である。
【0019】振動発生装置10は、ケース1にモータ2
が設けられている。ケース1は、合成樹脂で四角箱型に
成形され、一側面の全体が開放した開口1aが形成さ
れ、さらにケース1の上面1bには前記開口1aの上縁
中央部分から四角形状の切欠部1cが形成されている。
ただし、以下では、ケース1が簡略化された小型のもの
を例示しているが、前記ケース1がゲームコントローラ
や携帯電話等を構成するケース全体であってもよい。
【0020】モータ2は、パルス駆動可能なステッピン
グモータであり、ひとつの駆動パルスに対して一定の角
度だけ回転するモータである。モータ2の上面中央には
軸受4が設けられており、この軸受4に回転軸5が上方
へ突出して回転自在に支持されている。また前記モータ
2の側面には、ゴム製で帯状に形成された緩衝部材6が
巻かれており、前記モータ2を前記ケース1の開口1a
から挿入したときに、前記緩衝部材6がモータ2の側面
とケース1の内側面1dとの隙間に配設されて、前記モ
ータ2が前記ケース1内に確実に保持される。ただし、
モータ2をケース1に固定する際に同時に接着剤やねじ
を用いてもよい。なお、前記緩衝部材6を介在させるこ
とで、モータ2が駆動したときの高周波数なノイズを除
去することができる。
【0021】前記モータ2の回転軸5には、錘12が偏
心した状態で設けられている。また回転軸5には、前記
錘12と前記ケース1の上面1bとの間に、錘12と同
一方向に延びるアーム13が固定されており、前記アー
ム13と前記錘12との間の外縁において、双方を接合
する軸14が一体に設けられている。また前記ケース1
の上面1bには、前記回転軸5を挟んで軸14と対向す
る位置に係止突起15が形成されている。
【0022】前記回転軸5の周囲には、ねじりコイルバ
ネ(弾性部材)16が巻回されており、前記ねじりコイ
ルバネ16の一端が前記軸14に係止され、他端が前記
係止突起15に係止されている。図3に示す状態は、前
記ねじりコイルバネ16が中立状態にある場合であっ
て、回転軸5と軸14と係止突起15とが互いに平行で
且つ直線上に位置するように組み込まれている。
【0023】前記振動発生装置10では、前記モータ2
を図3に示す紙面時計回り方向と反時計回り方向に往復
運動させると、A方向からB方向への反転動作時または
B方向からA方向への反転動作時に衝撃が発生し、前記
衝撃でケース1を振動させることができる。また前記衝
撃に基づく減衰振動または一方向へ所定角度回転させた
ときに生じる減衰振動によりケース1を振動させること
もできる。
【0024】ここで使用されるモータ2は、従来から使
用されているDCモータを用いて回転軸を往復動作させ
てもよいが、特にステッピングモータを使用して往復動
作させると周波数を変えるだけで回転動作を容易に変化
させることができる。その結果振動の周波数が変化する
ので、多彩な振動をケースに与えることができる。また
ステッピングモータを使用すると、始動や停止に対する
応答性に優れるので、振動にめりはりを与えることがで
きる。
【0025】なお、前記振動発生装置10では、モータ
2として、例えば2相励磁方式のステッピングモータを
使用することができる。この方式のモータは、2つの相
を一度に励磁するものであり、NとSに着磁されたロー
タマグネットの組立体が固定された回転軸が回転自在に
支持されており、前記ロータマグネットの組立体の周囲
にステータコイルの組立体が配置される構造である。こ
のような2相励磁方式のモータを組み込むことで、1相
励磁よりも大きな駆動トルクを得ることが可能になる。
【0026】図4は本発明の振動発生装置の第2の実施
の形態を示す側面図、図5は図4の5−5線での断面図
である。
【0027】ここで示す振動発生装置20は、前記振動
発生装置10を小型化した装置であり、モータ22の回
転軸23が突出する側にケース21がねじ21a,21
aでねじ固定されている。ケース21は、回転軸23の
周囲を覆い且つ上部及び一部側面が開放した形状であ
る。前記回転軸23には、錘24とアーム25と軸26
が一体となって固定され、ケース21には係止突起27
が形成されている。さらに、回転軸23にはねじりコイ
ルバネ(弾性部材)28が設けられ、一端が前記軸26
に係止され、他端が前記係止突起27に係止されてい
る。
【0028】この振動発生装置20においても前記振動
発生装置10と同様に、モータ22の回転軸23を図の
両矢印で示すように往復運動させることで、反転動作時
の衝撃、または減衰動作による振動によりケース21を
振動させることができる。
【0029】図6は、本発明の振動発生装置の第3の実
施の形態を示す斜視図である。図6に示す振動発生装置
30では、ケース31に、モータ32と金属製の板ばね
(弾性部材)34が設けられている。
【0030】前記モータ32は、ゴム製の緩衝部材33
を介してケース31の上面31aに固定されている。ま
た前記板ばね34は、ケース31の上面31aから垂直
に延びて形成された支持板31bの側面に設けられてい
る。なお、支持板31bには位置決め突起31cと取り
付け穴が形成され、板ばね34には位置決め穴34aと
ねじ穴が形成されており、前記位置決め穴34aを前記
位置決め突起31cと嵌合させ、そしてねじ部材をねじ
穴に挿通して取り付け穴に螺着することで板ばね34が
ケース31に固定される。
【0031】前記振動発生装置30では、前記板ばね3
4によって回転軸36が常に付勢されている。前記と同
様にモータ32を駆動して回転軸36を往復回転させる
ことで、回転軸36の反転動作時に生じる衝撃または減
衰振動をケース31に振動として伝達できる。また、図
6に示す振動発生装置30では、前記回転軸36を一方
向へ連続回転させることにより、回転軸36の回転によ
る振動を板ばね34によりケース31へ伝達させて、ケ
ース31を振動させることも可能である。
【0032】図7に示すモータ37は、図6の振動発生
装置30に搭載されるモータ32の変形例である。この
モータ37には、X−Y平面で切断される断面が円形状
の軸38aと、前記軸38aの先端に回転中心に対して
質量が異なって分布するX−Y平面で切断される断面が
楕円形状の当接部38bで構成された回転軸38が設け
られている。この場合、前記回転軸38の当接部38b
の側面が板ばね34によって常に付勢される。なお、前
記モータ37では、軸38aと当接部38bとが一体に
形成されているものであってもよく、また楕円形状の当
接部38bは少なくとも板ばね34が当たる高さ部分に
のみ設けられていればよい。このような軸部分が楕円形
状のモータ37が搭載された振動発生装置にすると、当
接部分が円形の場合に比べて板ばね34からケース31
に伝達される振動を大きくできる。
【0033】図8に示す振動発生装置40は、図6に示
す振動発生装置30の変形例を示す斜視図である。な
お、振動発生装置40は振動発生装置30とほぼ同様の
構成であり、同一の符号を付した部分は同一の構成とし
てその説明を省略する。
【0034】この振動発生装置40は、前記振動発生装
置30のモータ32の回転軸36に錘41を固定した構
成である。このように錘41を設けるとモータ32を駆
動させたときに前記振動発生装置30よりも同様の動作
量で大きな振動を得ることができる。振動発生装置40
では、前記回転軸36および錘41を往復回転させる
と、回転軸36に発生する振動が板ばね34を伝わって
ケース31に伝達されて、振動が発生する。また前記回
転軸36および錘41を一方向へ連続して回転させる
と、錘41の質量の偏りにより回転軸36に振動が発生
する。この振動が板ばね34を伝わって前記ケース31
に伝達されることにより振動発生装置40の全体が振動
する。
【0035】また、図8に示す振動発生装置40におい
ても、図7で示したものと同様に、板ばね34で押圧さ
れる部分の回転軸36の形状が楕円形状であってもよ
い。
【0036】本発明の振動発生装置は、上記した実施の
形態に限られるものではなく、例えば、図8の変形例と
して、ケースに固定された板ばねで錘を付勢させてもよ
く、あるいは板ばねと錘を設けずにモータ単体を駆動さ
せてケースを振動させるようにしてもよい。
【0037】図9は、振動発生装置10が搭載された電
子機器の回路図の一例を示している。ただし、以下では
振動発生装置10を挙げて説明しているが、その他の振
動発生装置であっても同様である。この回路が搭載され
た電子機器には、ケースに操作部101、表示部10
2、スピーカ103が設けられている。また前記電子機
器は、ケース内に制御部100、記憶部105、モータ
2およびモータドライバ2aにより構成される振動発生
装置が設けられている。ただし、家庭用の据え置き型の
ゲーム機器のように表示部とスピーカが操作部側とは別
に設けられている構成であってもよい。
【0038】図9に示すように、制御部100には、操
作部101、表示部102およびスピーカ103が接続
されている。また制御部100には、例えばゲーム用と
してのアプリケーションプログラム104が不揮発性の
メモリに組み込まれた状態で接続されている。アプリケ
ーションプログラム104は、ハードウエア内に予め組
み込まれているものであってもよく、あるいはプログラ
ムの入れ替えが可能なものであってもよい。
【0039】前記操作部101はゲーム利用時に使用さ
れるボタン型やスティック型やパッド型のスイッチなど
であり、前記表示部102はアプリケーションプログラ
ム104の内容に基づいた画像を表示させ、スピーカ1
03はアプリケーションプログラム104の内容に基づ
いた人口的な音を出力する。
【0040】前記記憶部105は、不揮発性のメモリな
どから成り、この記憶部105内に振動のパターン情報
が記憶される。前記パターン情報は、例えば曲の旋律を
奏でる情報や擬音を発生させる情報であり、前記錘12
の反転動作時に生じる衝撃音または減衰振動音から音階
を得るための前記モータ2の制御情報である。この制御
情報は、モータ2の回転数を制御する周波数である。例
えば、記憶部105には、曲A,曲B,曲Cからなる音
階や、音A,音B,音Cからなる単音の制御情報が予め
記憶されている。曲とはメロディ(旋律)であり、音と
は生物や機械などから発せられる音を模した音である。
ゲーム機器として使用したときには、ゲーム内容に応じ
て前記記憶部105から前記情報を取り出し、そして前
記情報を前記制御部100からモータドライバ2aに与
えることでモータ2を制御できる。これにより、スピー
カ103からではなく振動発生装置を介してメロディや
サウンドを奏でることができる。
【0041】また、前記電子機器では、前記記憶部10
5に記憶された曲の旋律に関する情報などを前記操作部
101を操作して出力するようにしてもよい。
【0042】次に、上記した振動発生装置10,20,
30,40の制御部での制御方法について図10ないし
図16を参照して説明する。図10に示す波形は図11
及び図12の基準となる波形であり、横軸が時間t、縦
軸が回転軸の回転角度を意味している。
【0043】モータ2に1パルス入力すると、中立位置
Oからa1点まで錘12が変位(回転)する。このとき
錘12はねじりコイルバネ16,28(または板ばね3
4)を撓ませる。そしてこのとき、前記とは逆回転方向
の励磁を与えると、反転による衝撃力が前記ねじりコイ
ルバネ16,28(または板ばね34)に生じる。その
後、錘12は前記ねじりコイルバネ16,28(または
板ばね34)の弾性復元力と励磁によりb1点まで変位
する。このように錘12を往復運動させることで、1ス
テップ毎に発生する反転衝撃力を前記ねじりコイルバネ
16,28(または板ばね34)を介してケース1の振
動に変換できる。前記反転衝撃力とは、回転軸の反転動
作時による衝撃と、前記衝撃に基づく減衰振動を含む。
【0044】前記振動発生装置では、前記a1点、b1
点、a2点、b2点、…で励磁を切り替えた際に反転衝
撃力が発生し、前記バネを伝わってケース1に伝達さ
れ、その結果前記回転軸の往復運動の周期に比例した断
続的な振動が発生する。
【0045】図11に示す波形図は、ステッピングモー
タで回転軸を一方向へ2ステップで回転させ、その後に
励磁を逆回転方向に切り替え、2ステップで回転軸を逆
転させるという往復動作を行わせた場合を示している。
なお、1ステップとは、1パルスでステッピングモータ
を所定角度回転させることを意味している。また、一方
向へ3ステップ以上で回転させてもよい。
【0046】図11では、中立位置Oから一方向に1ス
テップでa1点まで変位させ、さらに次の1ステップで
同一方向にb1点まで変位させる。その後、励磁を反転
させて前記とは逆向きに各1ステップでa2点、c1
点、d1点まで変位させ、それを往復動作させた状態を
示している。
【0047】この駆動方式では、a1点、a2点、c1
点、c2点、…で回転軸の回転速度が急速に変化するた
め、前記各点において反転衝撃力が発生し、さらにb1
点、d1点、b2点、d2点、…で回転軸の方向がばね
で戻されるため大きな反転衝撃力が発生する。この衝撃
により、断続的な衝撃が継続することになる。また上記
のように駆動させることで反転衝撃力の規模を大きくで
きる。
【0048】また図12に示す波形図は、パルスモータ
の1パルスでロータの回転角度を2ステップの間隔に相
当する角度回転させてa1点に移動させ、その後に励磁
を解除してばねの弾性復帰力で回転軸をO点に戻し、さ
らに1パルスで逆方向へ2ステップ分の角度だけ回転さ
せ、これを繰り返すものである。
【0049】図12では、回転軸の往復回転角度が図1
0に示す角度の2倍になる。よってa1点、b1点、…
でばねによる復帰力が回転軸に大きな力として作用す
る。よってa1点、b1点、…での速度変化点での反転
衝撃力が大きくなり、ばねを介してケースに伝わる振動
が大きくなり、ケースを大きく振動させることができ
る。なお、1パルスで2ステップを超える間隔で回転さ
せてもよい。
【0050】次に、図13の波形で示す説明図では、モ
ータ2に与える周波数を高い周波数から低い周波数に切
り替えるときに無通電時間を設けたものである。無通電
時間を設けると、振動の種類が変化したことを強く体感
でき、特に低い周波数と高い周波数との間隔が短い場合
に、微妙な振動の変化を体感できるようになる。その結
果振動にめりはりをつけることが可能になる。また図1
4に示すように、中立位置Oのb1点,d1点,b2点
において励磁させることによっても、振動にめりはりを
つけることができ、振動の変化を確実に体感できる。
【0051】図15は、モータの周波数を変化させたと
きに得られる波形図である。図16は前記モータに入力
されるパルスを示す波形である。図16に示すように、
a0点,a1点,d1点…において周波数αでモータを
励磁させ、b1点,c1点,b2点…において周波数β
でモータを励磁させることで、図15に示す波形が得ら
れる。すなわち、モータにa0点において周波数αで1
パルス入力して励磁させてa1点まで回転させ、前記a
1点で逆向きに周波数αで1パルス入力して逆向きに励
磁することで、ねじりコイルバネの弾性復帰力と前記励
磁力によってb1点まで逆転する。そしてb1点におい
て周波数βで1パルス入力してc1点まで移動させ、前
記c1点において周波数βで1パルス入力して逆向きに
励磁することで、d1点まで移動させる。この場合もね
じりコイルバネの弾性復帰力と励磁によりd1点まで移
動させられる。
【0052】また、前記各振動発生装置10,20,3
0,40では、前記モータ2,22,32を往復駆動さ
せるときの周波数を、各振動発生装置10,20,3
0,40の固有振動数のn倍または1/n倍(nは整
数)、またはその近傍に設定することが好ましい。前記
固有振動周波数のn倍または1/n倍でモータを往復動
作させると、各振動発生装置が共振し、前記往復動作に
よる大きな振幅が得られ、前記振動音や衝撃音をさらに
大きくできる。
【0053】この場合の固有振動数は、ステッピングモ
ータにおいて、(1)モータの磁界発生部とロータとの
間の磁気吸引力と磁気反発力に起因するステッピングモ
ータ自体の固有振動数、(2)ステッピングモータのロ
ータとモータ軸およびモータ軸に取り付けられた錘1
2,24,41から成る振動系の固有振動数、(3)前
記ねじりコイルバネ16,28などの弾性部材を含めた
振動系の固有振動数、としたときの前記(1)(2)
(3)のいずれかの固有振動数を基準とすればよい。
【0054】ただし、前記(1)と(2)の振動系を加
算した振動系の固有振動数、あるいは前記(1)と
(2)と(3)の振動系を加算した振動系の固有振動数
を基準とすることがさらに好ましい。
【0055】例えば、前記(1)で示すステッピングモ
ータ自体の固有振動数をω1(rad/sec)とする
と、モータの磁界発生部とロータとの間の磁気吸引力と
磁気反発力から得られる磁気バネ定数をk1(N・m/
rad)とし、ロータのイナーシャ(慣性モーメント)
をJ(kg・m2)としたときに、ω1=(1/2π)
・√(k1/J)で表すことができる。
【0056】また前記(2)で示す振動系の固有振動数
ω2では、振動系のばね定数をk2とし、イナーシャを
J2としたときに、ω2=(1/2π)・√(k2/J
2)で表すことができる。また前記(3)で示す振動系
の固有振動数ω3は、ばね定数をk3とし、イナーシャ
をJ2としたときに、ω3=(1/2π)・√(k3/
J2)で表すことができる。
【0057】前記ばね定数k2は、モータのロータ軸の
たわみや傾きに対するばね定数、前記ばね定数k3は前
記弾性部材のばね定数であり、前記イナーシャJ2は、
モータのロータと前記錘のイナーシャである。
【0058】前記(1)+(2)または前記(1)+
(3)あるいは前記(1)+(2)+(3)で求められ
る固有振動数は、それぞれの系が連続したときのばね定
数、およびイナーシャから計算することができる。
【0059】例えば、前記固有振動数が120pps
(ヘルツ)であれば、モータの往復振動の駆動周波数を
240ppsに設定すれば、より大きな振動衝撃が得ら
れる。
【0060】上記のように、前記モータを往復運動させ
るときの周波数を変化させることにより、振動音や衝撃
音で音階を生成してメロディなどを奏でることができ、
また振動の波形を図10に示す周期的なものだけでな
く、往復の周波数を可変にする制御を前記制御部100
で行うことで、音階を生成したり、音のテンポを変更し
たりできる。
【0061】なお、前記回転軸5,23,36を一方向
へ回転させるときの振幅を前記とは逆の他方向へ回転さ
せるときの振幅とは異ならせるように制御してもよい。
これにより得られる振動音の音質やテンポを可変にでき
る。
【0062】また前記振動音や衝撃音は、据え置き型や
携帯型のゲーム機器、または携帯電話などの携帯端末に
利用したときに、多彩な出力が可能になる。また前記振
動音や衝撃音は、携帯電話に搭載した場合には着信時に
発せられるメロディとしても利用可能である。
【0063】
【発明の効果】以上説明した本発明では、振動に強弱を
与えることができ、さらに振動音や衝撃音によりメロデ
ィなどを奏でることができるので多彩な出力が可能にな
る。よって、ゲーム機器として使用した場合にはゲーム
の利用範囲を広げることができる。またゲーム機器以外
の各種携帯端末にも搭載可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の振動発生装置を示
す斜視図、
【図2】振動発生装置を示す側面図、
【図3】図2の3−3線での断面図、
【図4】本発明の第2の実施の形態の振動発生装置を示
す側面図、
【図5】図4の5−5線での断面図、
【図6】本発明の第3の実施の形態の振動発生装置を示
す斜視図、
【図7】モータの変形例を示す斜視図、
【図8】図6の振動発生装置の変形例を示す斜視図、
【図9】振動発生装置が搭載された電子機器を示す機能
ブロック図、
【図10】時間と変位の関係を示す基準波形図、
【図11】2ステップ毎に反転動作させたときの波形
図、
【図12】1パルスで2ステップ間隔移動させたときの
波形図、
【図13】振動の変化を明確に発揮するための手段を説
明する説明図、
【図14】振動の変化を明確に発揮するための他の手段
を説明する説明図、
【図15】周波数を変化させたときの波形図、
【図16】図15で入力されるパルスを示す波形図、
【符号の説明】
1,21,31 ケース 2,22,32 モータ 4 軸受け 5,23,36 回転軸 6 緩衝部材 10,20,30,40 振動発生装置 12,24,41 錘 13,25 アーム 14,26 軸 15,27 係止突起 16,28 ねじりコイルバネ 34 板ばね 100 制御部 101 操作部 102 表示部 103 スピーカ 104 アプリケーションプログラム 105 記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02P 8/14 H04M 1/00 K H04M 1/00 H02P 8/00 304A

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースと、前記ケースに設けられたモー
    タと、前記モータの回転軸の動力により前記ケースに振
    動を発生させる振動発生装置において、 前記振動の周波数を変化させ、または前記振動の波形を
    変化させて、前記振動から得られる感じ方が変化するよ
    うに前記モータを制御する制御部が設けられていること
    を特徴とする振動発生装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部では、振動時に発生する音の
    音階または音質を可変するように前記モータを制御する
    請求項1記載の振動発生装置。
  3. 【請求項3】 前記モータの回転軸を往復回転させるこ
    とで前記振動を発生させるものであり、前記回転軸の往
    復周波数を可変するように前記モータを駆動可能にした
    請求項1または2記載の振動発生装置。
  4. 【請求項4】 前記モータの回転軸を往復回転させるこ
    とで前記振動を発生させるものであり、前記回転軸が一
    方向へ振れるときの時間と他方向へ振れるときの時間を
    異ならせ、または一方向へ振れるときの振幅と他方向へ
    振れるときの振幅を異ならせるように前記モータを駆動
    可能にした請求項1または2記載の振動発生装置。
  5. 【請求項5】 前記モータの駆動周波数を切り替えると
    きに無通電時間を設けた請求項1ないし4のいずれかに
    記載の振動発生装置。
  6. 【請求項6】 前記モータがステッピングモータである
    請求項1ないし5のいずれかに記載の振動発生装置。
  7. 【請求項7】 前記制御部では、前記モータを少なくと
    も2パルス入力後に反転動作させる制御が行われる請求
    項6記載の振動発生装置。
  8. 【請求項8】 前記制御部では、前記モータを1パルス
    で少なくとも2ステップ間隔動作させる制御が行われる
    請求項6または7記載の振動発生装置。
  9. 【請求項9】 前記モータの回転軸と、前記ケースとの
    間に弾性部材が設けられており、回転軸が往復動作する
    ときに前記弾性部材の弾性力により発揮される反転衝撃
    力により前記振動が発生する請求項1ないし8のいずれ
    かに記載の振動発生装置。
  10. 【請求項10】 前記振動のパターン情報を記憶した記
    憶部が設けられており、前記記憶部から選択された前記
    パターン情報に基づいて、前記制御部により前記モータ
    が制御されて振動音が発生する請求項1ないし9のいず
    れかに記載の振動発生装置。
  11. 【請求項11】 前記パターン情報は、曲の旋律を奏で
    る情報または擬音を発生させる情報である請求項10記
    載の振動発生装置。
  12. 【請求項12】 前記モータを往復動作させる際の往復
    振動の周波数を、前記モータ自体の固有振動数、前記モ
    ータのロータおよびこれに付された負荷から成る振動系
    の固有振動数、または前記モータおよび前記振動系の全
    体の固有振動数の少なくとも1つの固有振動数のn倍ま
    たは1/n倍(nは整数)、またはその近傍に設定する
    請求項1ないし11のいずれかに記載の振動発生装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれかに記載
    の振動発生装置が設けられていることを特徴とする電子
    機器。
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