JP2019159803A - 情報収集装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】LED発光部からの光を発光部用窓を介して外部から容易に確認する。【解決手段】紙基板30の最下層基板30bの第1面30b1と第2面30b2は横方向折曲線64を介して折り曲げられ、最上層基板30aの第3面30a1と第4面30a2は横方向分離線115を介して分離している。第1面30b1は前記第2面30b2より幅方向の長さ分大きい延長辺部30Aを有し、この延長辺部30Aに、前記発光部102が位置し、第1面30b1と前記第3面30a1を第1縦方向折曲線111に沿って折り畳んだ際、延長辺部30Aに対応する前記第3面上に、前記発光部102を露出させる発光部用窓105が設けられている。【選択図】図5

Description

本発明は、ボタンの押圧情報を記憶して、記憶された情報を外部に伝送するインタフェース機能を備えた情報収集装置に関する。
紙などの折り畳み可能なシート材に通信機能を内蔵させて、ある限られた期間だけ外部との無線通信を行い、その期間が終了すると、廃棄することを前提した装置が提案されている(特許文献1参照)。
この特許文献1に開示された使い捨て式自己充足型測定装置は、センサを含むデータ入力・試料採取部分とデータ取得部分とを、印字可能で折り畳み可能なシート材で密封したものである。この装置では、シート材として、紙などの安価で廃棄が容易な材料を用いることを想定している。
また、特許文献1には、シート材に、音声要素と視覚表示器等の付加的手段を設けてもよいことが記載されている。
さらに、特許文献2には、患者が自分自身の健康状態を記録して表示可能な携帯装置が開示されている。
特許5074193号公報 特許3250810号公報
特許文献1では、紙等のシート材に、使用者に選択押下させるための複数のボタンを配置しているが、シート材で形成されたボタンは、押下しても、押下したという感覚がほとんど得られないため、ボタンの押下が正しく認識されたかどうかがわからず不安になるという問題がある。
特許文献1は、視覚表示器を設けることを示唆しているが、この視覚表示器を何の目的にどのように使用するのかについては、何ら明らかにされていない。
また、特許文献2には、入力された値を表示可能にする例が開示されているが、特許文献2は物理的なボタンを備えた携帯装置を念頭に置いており、シート材にボタンを設けた場合の上述した問題とその解決策については何ら開示も示唆もない。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、シート材からなる回路基板に形成されたボタンを選択押下した際の発光部を含む押圧確認手段を有するとともに、この発光部を外部から容易に確認することができる情報収集装置を提供することを目的とする。
本発明は、基板と、この基板上の導電回路とを含む回路基板と、前記回路基板上に設けられ、使用者が押圧可能な複数のボタンと、前記回路基板上に設けられ、前記ボタンに接続された通信モジュールとを備え、前記通信モジュールは使用者が押圧した前記ボタンの押圧情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された情報を外部へ出力する出力インターフェース部とを有し、前記回路基板上に、前記通信モジュールに接続され、前記ボタンが押圧された際に押圧確認を行う発光部からなる押圧確認手段を有する確認回路を設け、前記基板は前記導電回路、前記通信モジュールおよび前記確認回路を支持する導電回路基板と、前記複数のボタンを支持するとともに前記導電回路基板上に重ね合わされるボタン基板とに分割され、前記導電回路基板は横方向折曲線を介して連続する少なくとも2つの第1面と第2面とを有し、これら2つの第1面と第2面は前記横方向折曲線を介して折曲自在となり、前記ボタン基板は前記横方向折曲線と平行に延びる横方向分離線に沿って分離された少なくとも2つの第3面と第4面とを有し、前記第1面と前記第3面とは第1縦方向折曲線を介して連続し、前記第2面と前記第4面とは第2縦方向折曲線を介して連続し、前記第1面は前記第2面より幅方向または縦方向の所定の長さ分大きい延長辺部を有し、この延長辺部に、前記発光部が位置し、前記第1面と前記第3面を前記第1縦方向折曲線に沿って折り畳んだ際、前記延長辺部に対応する前記第3面上に、前記発光部を露出させる発光部用窓が設けられていることを特徴とする情報収集装置である。
本発明は、前記第1面は前記第2面より幅方向の所定の長さ分大きい延長辺部を有することを特徴とする情報収集装置である。
本発明は、前記第1面は前記第2面より縦方向の所定の長さ分大きい延長辺部を有することを特徴とする情報収集装置である。
本発明は、前記押圧確認手段はLED発光部を含むことを特徴とする情報収集装置である。
本発明は、前記第3面に前記発光部用窓を覆って拡散フィルムが貼り付けられていることを特徴とする情報収集装置である。
本発明は、前記拡散フィルムは前記第3面のうち、前記第1面に重ね合わされる面に貼り付けられていることを特徴とする情報収集装置である。
本発明によれば、ボタンを選択押下した際,発光する発光部を含む押圧確認手段をもった情報収集装置を得ることができ、かつこの発光部を外部から容易に確認することができる。
図1Aは本発明の第1の実施形態に係る情報収集装置を表側からみた外観図。 図1Bは図1Aに示す情報収集装置を裏側からみた外観図。 図2は図1Aおよび図1Bに示す情報収集装置の展開図。 図3は通信モジュールの概略構成を示すブロック図。 図4はASICの内部構成の一例を示すブロック図。 図5は服薬記録カードの元となる紙基板を展開した図。 図6Aはフレキシブル回路コネクタを示す平面図。 図6Bはフレキシブル回路コネクタを示す側面図。 図7Aはフレキシブル回路コネクタを示す側断面図。 図7Bはフレキシブル回路コネクタを示す側断面図。 図8はフレキシブル確認回路と通信モジュールの接続関係を示す図。 図9は基板に貼り付けられた拡散フィルムを示す側断面図。 図10は本発明の第2の実施の形態に係わる情報収集装置を裏側からみた外観図。 図11は図10の情報収集装置の展開図。 図12は紙基板を展開した図。 図13は本発明の第3の実施の形態に係わる情報収集装置の展開図。 図14は情報収集装置を裏側からみた外観図。
<本発明の第1の実施の形態>
以下、本発明の第1の実施の形態について、詳細に説明する。
本実施形態は、患者が薬を服用した日時と服用後の具合を記録する情報収集装置(回路装置ともいう)であって、図1Aはその表側からみた外観図、図1Bは裏側からみた外観図である。図1Aおよび図1Bに示す情報収集装置は、シート状の服薬記録カードからなり、折り畳み式になっていて、展開すると図2のような情報入力面2が現れる。情報収集装置1としての服薬記録カードは後述する紙基板30と、紙基板30上に設けられた導電回路18Aと、この導電回路18Aに回路コネクタ90を介して接続された無線送信可能な通信モジュール10とを備えている(図3および図5参照)。
このうち紙基板30と、この紙基板30上に設けられた導電回路18Aとにより、回路基板70が構成されている。なお、回路コネクタ90は必ずしも設ける必要はなく、また回路コネクタ90はフレキシブルなコネクタでも堅固なコネクタであってもよい。
服薬記録カードからなる情報収集装置1について更に述べる。服薬記録カードは使用者、例えば患者が病院での診察を終えて、処方箋に基づいて薬の調合が終わった段階で患者に渡されるものである。この服薬記録カードでは、患者が薬を服用した後に、患者自ら選択ボタンを押圧して、体の具合を記録できるようにしている。
図2の服薬記録カードの情報入力面2は3面構成であり、上方面2aにはスタートボタン3と取り消しボタン4が設けられ、中央面2bには患者が服用すべき薬(錠剤)5が配置され、下方面2cには患者の症状の度合いを入力するための選択ボタンが配置されている。上方面2aの裏面側が図1の「服薬記録カード」と記載された面である。
下方面2cには、薬の効用に関連する複数の症状が記載されている。図2の例では、(1)症状1、(2)症状2、(3)症状3、(4)症状4および(5)症状5の計5種類の症状が記載され、各症状ごとに、3通りの度合い(重度、中度、軽度)から一つを選択可能になっている。患者は、まず、5種類の症状に対応する選択ボタン6a〜6eからなる第1ボタン列6のいずれかを押圧して、特定の症状を選択した後に、引き続いて、その症状の度合いに対応する選択ボタン7a〜7cからなる第2ボタン列7のいずれかを押圧する。これにより、患者は、薬を服用した後に特定の症状の度合いを入力できる。患者は、必ずしも5種類の症状のすべてに回答する必要はなく、一部の症状のみに回答してもよい。
第1ボタン列6を構成する各選択ボタン6a〜6eは図2のX方向に沿って配置され、第2ボタン列7を構成する各選択ボタンは、第1ボタン列6に略平行にY方向に沿って複数列にわたって配置されている。
なお、下方面2cに記載された症状とその度合いは、あくまで一例にすぎず、薬の種類によって任意に変更して構わない。
患者は、服薬記録カードの使用を開始するときに、スタートボタン3を押圧する。その後、患者は、中央面2bに配置された錠剤5のケース5aを指で押し込んで、中央面2bの下面側から薬を取り出して、服用する。そして、服用後の症状の度合いに該当する選択ボタン6、7を押圧する。
患者が押圧したスタートボタン3、取り消しボタン4、錠剤5の各ケースおよび各選択ボタン6、7の情報は、服薬記録カード内に内蔵された通信モジュール10に自動的に記憶される仕組みになっている。
図3は上述した無線通信可能な通信モジュール10の概略構成を示すブロック図である。図3の通信モジュール10は、樹脂基板11の上に実装されたICチップとしてのASIC(Application Specific Integrated Circuit)12と、水晶振動子13と、ボタン電池14と、スピーカ15と、樹脂基板11の長辺に沿って形成される複数のパッド16と、樹脂基板11の外縁部に沿って形成されるアンテナパターン17aと、樹脂基板11上に形成される導電パターン17bとを有する。
図3は通信モジュール10の内部構成を機能化したブロック図であり、実際の各回路部品やパターンの配置やサイズ、形状、個数は任意に変更可能である。
図4はASIC12の内部構成の一例を示すブロック図である。図4のASIC12は、患者が押圧したスタートボタン3、取り消しボタン4、錠剤5の各ケースおよび各選択ボタンの情報を時刻情報とともに時系列で記憶する記憶部21と、記憶部21に押圧情報を記憶する制御を行う制御部22と、不図示のホストコンピュータとの間で無線通信を行う無線通信部(出力インターフェース部)23とを有する。
また制御部22は、患者がボタンを押圧した際、その押圧された情報を後述するフレキシブル確認回路100のLED発光部102を駆動させて発光させる。
記憶部21は、患者が押圧したボタンを特定する情報と、そのボタンが押圧された時刻情報とを組にして記憶する。取り消しボタン4は、取り消しボタン4が押圧される直前に押圧されたボタンの情報を取り消すことを意図したものである。ホストコンピュータは、記憶部21に取り消しボタン4の押圧を特定する情報と、そのボタンが押圧された時刻情報とが記憶されている場合は、取り消しボタン4の直前に押圧されたボタンの情報を取り消す。
無線通信部23は、ホストコンピュータとの間で、いわゆるNFC(Near Field Communication、近接無線通信)やBluetooth(登録商標)等の非接触通信を行って、情報の送受を行う。無線通信部23が無線通信に用いる方式や周波数帯域は特に制限されるものではなく、例えば13.56MHzの帯域でISO14443に準拠した無線方式で無線通信を行い、Bluetoothの場合は規格で定めた周波数(例えば2.4GHz)で無線通信を行う。
NFCでは、規格上電力の送受もできるため、電池なしで通信モジュール10を駆動することも原理的には可能である。ただし、本実施形態の通信モジュール10は、スピーカ15も備えており、電力の消費量が比較的大きいため、ボタン電池14を搭載している。
次に、本実施形態に係る服薬記録カードの具体的構造について説明する。上述した服薬記録カード1は、1枚の紙基板を縦方向に三等分して折り畳んだ三層構造であり、その表面に図2に示す情報入力面2が現れるようにしている。これをさらに後述する横方向折曲線64に沿って横方向に三等分して折り畳むと図1に示す構造になる。以下では、大元の1枚の紙基板に形成される導電パターンについて説明する。
図5は服薬記録カードの元となる紙基板30を展開した図である。図5の紙基板30を縦方向に延びる左側の縦方向折曲線61と、右側の第1縦方向折曲線111および第2縦方向折曲線112とにより三等分に分割した各分割基板30a、30b、30cには、それぞれ異なる導電パターン18や切り欠き等が設けられる。なお、これら3つの分割基板30a〜30cは、左側の縦方向折曲線61と、右側の第1縦方向折曲線111および第2縦方向折曲線112とにより折り曲げ可能とされており、物理的に切り離されるものではない。
図5の中央の分割基板30bは、最下層に配置されて導電パターン18が形成される最下層基板30bである。その左側の分割基板30cは、主に切り欠き62とミシン目63を有し、最下層基板30bの上に配置される中間層基板30cである。最下層基板30bの右側の分割基板30aは、スイッチ接点の導通/遮断を行う導電パターン38を有し、中間層基板30cの上に配置される最上層基板30aである。
後述するように、三等分された最下層基板30bに中間層基板30cを折り畳んで熱圧着した後に、その上に錠剤5を収納するケース5a含む成形シートを載せ、その上に最上層基板30aを折り畳んで熱圧着することにより、図2の構造が得られる。したがって、図5に示す最上層基板30aの裏面側が、図2に示す情報入力面2になる。
最下層基板30bの上に中間層基板30cを折り畳んで熱圧着する前に、最下層基板30bに通信モジュール10が接合され、その上に最上層基板30aが熱圧着される。このように、通信モジュール10は、最下層基板30bと最上層基板30aの間に挟み込まれる。これにより、最下層基板30bの表面に形成された導電パターン18と通信モジュール10は、服薬記録カードの完成状態では、外見に現れない。同様に、最上層基板30a上の導電パターンも、中間層基板30cの上に折り畳まれて熱圧着されるため、外見に現れない。
次に図5により紙基板30について更に述べる。紙基板30のうち最下層基板30bは、後述のように導電パターン18と接地パターン18aとを有する導電回路18Aと、通信モジュール10と、フレキシブル確認回路100を支持する導電回路基板となっている。
また最上層基板30aはボタン3、4、6、7を支持するボタン基板となっている。
このうち最下層基板30bは、2本の横方向折曲線64、64に沿って折り曲げられて、連続する3つの面30b1、30b2、30b3に折り曲げ自在となる。
また最上層基板30aは、2本の横方向分離線115、115を介して3つの面30a1、30a2、30a3に分離されている。
さらに中間層基板30cは、2本の横方向分離線115、115を介して3つの面30c1、30c2、30c3に分離されている。
また最下層基板30bの面30b1と、中間層基板30cの面30c1との間、最下層基板30bの面30b2と、中間層基板30cの面30c2との間、および最下層基板30bの面30b3と、中間層基板30cの面30c3との間には、各々図5において縦方向に一直線状に延びる左側の縦方向折曲線61が形成され、この縦方向折曲線61により面30b1と面30c1が互いに連続しかつ折り曲げ自在となり、面30b2と面30c2が互いに連続しかつ折り曲げ自在となり、面30b3と面30c3が互いに連続しかつ折り曲げ自在となっている。
なお、本実施の形態において「縦方向」、「横方向」、「左側」、「右側」とは紙基板30を図5に示す方向に配置した場合の「縦方向」、「横方向」、「左側」、「右側」を意味する。
また図5において、最上層基板30aの面30a1は、最下層基板30bの面30b1に対して互いに連続しかつ第1縦方向折曲線111を介して折り曲げ自在となり、最上層基板30aの面30a2および面30a3は、最下層基板30bの面30b2および面30b3に対して互いに連続しかつ第2縦方向折曲線112を介して折り曲げ自在となっている。
図5に示すように、最下層基板30bの面30b1と最上層基板30aの面30a1との間の第1縦方向折曲線111は、最下層基板30bの面30b2と最上層基板30aの面30a2との間の第2縦方向折曲線112に対して横方向の右側外方へ変位している。このことにより、最下層基板30bの面30b1(後述する第1面30b1)は、30b2(後述する2面30b2)より幅方向(図5の横方向)右方へ所定長さ拡大した延長辺部30Aを有することになる。このように最下層基板30bの面30b1が幅方向に拡大することに伴い、最上層基板30aの面30a1も面30a2に比べて幅方向の長さが長くなっており、この場合、面30a1および面30b1の幅方向の長さは同一となっており、面30a1および面30b1の幅方向の長さは、面30c1の長さより長くなっている。
次に、最下層基板30bの表面に形成された導電パターン18について図5を用いて説明する。図5の導電パターン18は、三等分された上方面〜下方面2a〜2cからなる情報入力面2に対応して3つの領域に分離されている。
このうち導電パターン18の上方領域は、スタートボタン3に対応したスイッチ接点31と、取り消しボタン4に対応したスイッチ接点32とを有する。導電パターン18の中央領域は、錠剤5の各ケースに対応した計6つのスイッチ接点33を有する。導電パターン18の下方領域は、患者の症状および症状の程度を選択する各選択ボタンに対応した計15個のスイッチ接点34〜37を有する。
これらスイッチ接点31〜37のうち、錠剤5の各ケースに5a対応した計6つのスイッチ接点33は初期状態で導通しており、それ以外の全てのスイッチ接点31、32、34〜37は初期状態で遮断されている。
錠剤5の各ケース5aに対応したスイッチ接点33は、ケース5aを押圧して錠剤5を取り出す際に物理的に破断されて、電気的導通が遮断される。それ以外のスイッチ接点31、32、34〜37は、対応するボタンを押圧したときに、情報入力面2の裏面側に設けられた円形の導電パターン38が対応するスイッチ接点に接触して、押圧している間だけ一時的に導通する。
このように、スイッチ接点31〜37の中には、初期状態で電気的に導通しているものと、電気的に遮断されているものとがある。各スイッチ接点を物理的に破断するか、各スイッチ接点に別の導電パターンを接触させることにより、スイッチ接点の状態を切り替えることができる。
図5に示す各スイッチ接点31〜37の一端は、導電パターン18を介して面30b1上の端子部39の対応する端子に接続され、他端はいずれも導電パターン18を介して接地端子に接続されている。端子部39には、スイッチ接点の総数分の端子が設けられ、これに加えて、端子部39の両端側には接地端子が設けられている。接地端子から延びる導電パターン(以下、接地パターン18a)は、面30b1〜面30b3の外縁に沿って、他の導電パターンとスイッチ接点を取り囲むように形成されている。
この接地パターン18aは、ノイズの低減を図るために、他の導電パターンよりも太く形成されている。
ここで上述した導電パターン18と接地パターン18aとにより、導電回路18Aが構成される。また導電回路18Aに端子部39が接続される。また紙基板30と、紙基板30上に形成された導電回路18Aとにより通信モジュール10が接合される前の回路基板70が構成される。
このように、すべてのスイッチ接点が、対応する端子と接地パターン18aとの間に接続されている。したがって、いずれかのスイッチ接点の状態が変化すると、その変化した情報が、専用の端子を介して通信モジュール10に伝達されることになる。通信モジュール10内の記憶部21は、接点の状態が変化したスイッチ接点を特定する情報と、すなわち押圧された選択ボタンまたは破断位置を特定する情報と、接点の状態が変化した時刻情報とを記憶する。
導電パターン18の下方領域上の各スイッチ接点は、X方向に沿って配置される第1ボタン列に対応する第1スイッチ接点列34と、第1ボタン列に略平行にY方向に沿って配置される複数の第2ボタン列に対応する複数の第2スイッチ接点列35〜37とにグループ分けされている。
第2スイッチ接点列35〜37のそれぞれにおける計5個のスイッチ接点の一端側はいずれも共通の端子に接続され、他端側はいずれも接地端子に接続されており、これら5個のスイッチ接点は並列接続されている。図5の例では、計5個のスイッチ接点が並列接続された第2スイッチ接点列35〜37が計3個設けられている。
並列接続された各スイッチ接点列35〜37内のどのスイッチ接点の状態が変化しても、その状態変化情報は同じ端子を介して通信モジュール10に伝達されるため、通信モジュール10では、どのスイッチ接点が変化したのかをその情報だけでは特定できない。そこで、本実施形態では、第2スイッチ接点列35〜37内のスイッチ接点の状態を変化させる前に、第1スイッチ接点列34内のスイッチ接点の状態を変化させるようにルール化することで、第2スイッチ接点列35〜37内のどのスイッチ接点の状態が変化したかを特定している。
より具体的には、まず第1スイッチ接点列34内のいずれかのスイッチ接点の状態を変化させて、このスイッチ接点のX方向位置を検出する。そして、同じX方向位置にある第2スイッチ接点列35〜37内の計3個のスイッチ接点を選択候補として決定する。次に、これら3個のスイッチ接点の中で、状態が変化したものがあれば、そのスイッチ接点の情報を通信モジュール10に伝達する。
このように、第1スイッチ接点列34内のスイッチ接点の状態変化情報と、第2スイッチ接点列35〜37内のスイッチ接点の状態変化情報とを組み合わせることで、第2スイッチ接点列35〜37内の特定のスイッチ接点の状態を正しく通信モジュール10に伝達することができる。
複数のスイッチ接点を並列接続して、一端側を共通の端子に接続することは、端子部39内の端子の総数と導電パターン18の数を削減できることから、特にパターン面積が限られている場合に有効である。第2スイッチ接点列35〜37内の複数のスイッチ接点を並列接続しても、第2スイッチ接点列35〜37と平行に配置された第1スイッチ接点列34内のスイッチ接点の状態と組み合わせることで、第2スイッチ接点列35〜37内の特定のスイッチ接点の状態を正確に特定できるため、実用上の問題は起きない。
このように、本実施形態に係る服薬記録カード1は、スタートボタン3や各種の選択ボタンの他に、直前のボタン操作を取り消すための取り消しボタン4を具備するため、ボタンの誤操作による誤った情報が取消情報なく通信モジュール10に伝達されるおそれがなくなり、通信モジュール10およびホストコンピュータに伝達される情報の信頼性が向上する。
ところで、上述のように下層基板30bは、横方向に延びる各々の横方向折曲線64を介して三等分に折り畳まれる。
このうち最下層基板30bの横方向折曲線64近傍には、横方向折曲線64を介して最下層基板30bを繰り返し折り曲げた場合でも、導電回路18Aが破断したり破損することを防止するため、フレキシブル回路コネクタ80A、80Bが設けられている。
具体的には最下層基板30bは、横方向に延びる2本の横方向折曲線64を介して三等分に折り畳まれるが、この場合、最下層基板30bは2本の横方向折曲線64により、面30b1と面b2と面b3に区画され、面30b2と面30b3との間に横方向折曲線64を跨いでフレキシブル回路コネクタ80Aが設けられ、面30b1と面30b2との間に横方向折曲線64を跨いでフレキシブル回路コネクタ80Bが設けられている。
フレキシブル回路コネクタ80A、80Bは、略同様の構造をもつため、ここではフレキシブル回路コネクタ80Aについて図6Aおよび図6Bにより説明する。
図6Aおよび図6Bに示すように、導電回路18Aのうち面30b3上の導電回路は、導電回路93となっており、面30b2上の導電回路は導電回路94となっている。
フレキシブル回路コネクタ80Aは最下層基板30bのうち、横方向折曲線64を介して連結された面30b2と面30b3との間に横方向折曲線64を跨いで設けられ、面30b3側の導電回路93と面30b2側の導電回路94とを接続するものである。この場合、面30b3上の導電回路93と面30b2上の導電回路94は互いに離間し、フレキシブル回路コネクタ80Aを設けることにより、初めて導通するようになっている。しかしながら、フレキシブル回路コネクタ80Aがない場合でも、面30b3上の導電回路93と面30b2上の導電回路94を接続しておいてもよい。この場合、フレキシブル回路コネクタ80Aは、導電回路93と導電回路94が切断した際のバックアップ回路として機能する。
次にフレキシブル回路コネクタ80Aについて更に述べる。
図5、図6Aおよび図6Bに示すように、フレキシブル回路コネクタ80Aは、絶縁性基材81と、絶縁性基材81の一側に設けられた一側端子部83と、絶縁性基材81の他側に設けられた他側端子部84と、これら一側端子部83と他側端子部84とを接続する複数の導電部(導電インキ)82とを有する。
この場合、導電部82は一側端子部83から他側端子部84まで直線状に延びている。
また一側端子部83および他側端子部84上には、ヒートシール時に異方導電性能を発現する異方導電性接着剤87が設けられている。
ところで、一側端子部83は第1基板91上の導電回路93に接続される端子部であり、他側端子部84は面30b2上の導電回路94に接続される端子部である。
また絶縁性基材81上には、一側端子部83と一側端子部83上の異方導電性接着剤87、他側端子部84と他側端子部84上の異方導電性接着剤87を露出させ、導電部82上を覆ってアクリルからなる絶縁層88が設けられている。
絶縁層88の材質としては、特に限定はなく、ビニル系、ゴム系などの材料を使用できる。また、図7Aに示すように、フレキシブル回路コネクタ80の絶縁層88として、異方導電性接着剤製のものを使用することもできる。
図7Aにおいて、導電部82上に同一の異方導電性接着剤を印刷することにより、異方導電性接着剤からなり異方導電性能を発現する予定となる異方導電性能発現予定部87aと、異方導電性能を発現しない異方導電性接着剤製の絶縁層88とを同時に形成することができ、製造効率の向上を図ることができる。
図7Bに示すように、フレキシブル回路コネクタ80Aを導電回路93または導電回路94にヒートシールする際、異方導電性接着剤からなる異方導電性能発現予定部87aがヒートシールされて、異方導電性能を発現する異方導電性能発現部87bに変わる。図7Bにおいて、絶縁層88は、異方導電性接着剤からなるが、異方導電性能は発現していない。
なお、フレキシブル回路コネクタ80の絶縁性基材81は、柔軟性基材、例えばポリエチレンテレフタレートまたはポリブチレンテレフタレート製の基材からなる。そしてフレキシブル回路コネクタ80は一側端子部83および他側端子部84を下方に向けて、一側端子部83と面30b3の導電回路93を接続させ、他側端子部84と面30b2の導電回路94とを接続させて、導電回路93と導電回路94とを接続する(図6Aおよび図6B参照)。
このように最下層基板30bの面30b3と面30b2との間に横方向折曲線64を跨いで、導電回路93と導電回路94を接続してフレキシブル回路コネクタ80Aを設けることにより、最下層基板30bを横方向折曲線64を介して繰り返し折り曲げたり拡げたりした場合であっても、フレキシブル回路コネクタ80Aが破断することはない。このことにより、面30b3の導電回路93と面30b2の導電回路94との間で、破断したり破損することなく、常に安定的に導電回路93と導電回路94との間の導通を得ることができる。
また上述のように、紙基板30のうち分割基板30bに、通信モジュール10が配置されるが、この分割基板30bと通信モジュール10との間にフレキシブル確認回路100が介在される(図5参照)。このフレキシブル確認回路100はいずれかのボタン、例えばスタートボタン3、取り消しボタン4、錠剤5のケース5a、選択ボタン6および選択ボタン7のいずれかのボタンが押圧された際に、この押圧確認を行うLED発光部102等の押圧確認手段を含む。図5において、このLED発光部102は通信モジュール10の右端から手前側へ露出している。
具体的には、図5および図8に示すように、フレキシブル確認回路100はビニル系、ゴム系の材料からなる絶縁性のフレキシブル基材101と、このフレキシブル基材101上に実装されたLED発光部102と、フレキシブル基材101上に設けられ、LED発光部102と通信モジュール10とを接続するとともに、線状に形成された導電部103とを有する。
ここで、図8は分割基板30bに配置される通信モジュールの裏面と、この通信モジュール10の裏面上に取付けられたフレキシブル確認回路100とを示す。
フレキシブル確認回路100のLED発光部102は、紙基板30のうち分割基板30aに形成された発光部用窓105を介して外方へ露出する。そしてLED発光部102は、ボタン3、4、5a、6および7のうちいずれかのボタンが患者により押圧された際、通信モジュール10の制御部22により発光して発光部用窓105から発光状態を外方へ現わすようになっている。また、紙基板30の分割基板30cには、LED発光部102を露出させるための切り欠き66が設けられている。
ところでLED発光部102としては、例えばチップ状のLED素子を用いることができ、LED発光部102の電源は通信モジュール10内のボタン電池から供給される。
次に、紙基板30に対してフレキシブル確認回路100を設置する方法について図5および図8により説明する。
まずフレキシブル基材101上に印刷等により線状の導電部103が形成され、この導電部103の一側端部(図8の左側端部)に、チップ状のLED素子からなるLED発光部102が導電性接着剤等により実装される。このようにしてフレキシブル基材101と、導電部103と、LED発光部102とを有するフレキシブル確認回路100が構成される。
次に、このようにして構成されたフレキシブル確認回路100は、導電部103およびLED発光部102を通信モジュール10側へ向けて、通信モジュール10の裏面に取付けられる。本実施形態においては、フレキシブル確認回路100は、通信モジュール10のスピーカ端子部に接続されている。この場合、スタートボタン3、取り消しボタン4、錠剤5のケース5a、選択ボタン6および選択ボタン7のいずれかのボタンが押圧された際にスピーカからブザー音が鳴るように設定しておくことで、ブザー音に連動してLED発光部102が発光する。また、ボタン毎にブザー音を変えておくとLEDの発光も変化する為、発光状態でどのボタンが押されたか視覚的に確認することが可能になる。
このとき、通信モジュール10は、フレキシブル確認回路100の導電部103の他側端部(図8の右側端部)に導電性接着剤を用いて接続される。
このように予めフレキシブル確認回路100と通信モジュール10とを接続しておき、互いに接続された通信モジュール10とフレキシブル確認回路は、その後、紙基板30の分割基板30b上に載置される。
この際、通信モジュール10は分割基板30b上に設けられた導電回路18Aに、回路コネクタ90を介して接続される。
また図8および図9に示すように、紙基板30の最上層基板30aに、最上層基板30aに形成された発光部用窓105を覆って、拡散フィルム120が貼り付けられている。図9において、拡散フィルム120は最上層基板30aのうち折り畳まれる最下層基板30b側の面に貼り付けられている。
このような拡散フィルム120は、図9に示すように、PET(ポリエチレンテレフタレート)製の透明基材121と、透明基材121上に設けられたシリカ粒子等の光を拡散する光拡散粒子123と、この光拡散粒子123を保持するバインダ122とを有し、拡散フィルム120は透明基材121を最上層基板30a側に向けて粘着剤124により最上層基板30aに貼り付けられている。
この拡散フィルム120は基材121上に光拡散粒子123とバインダ122とを有するインキをコーティングし、乾燥させることにより得られる。
次に図5により、LED発光部102および発光部用窓105の配置位置について述べる。図5に示すように、LED発光部102は最下層基板30bの面30b1(第1面30b1)のうち、第1縦方向折曲線111近傍に配置され、発光部用窓105は最上層基板30aの面30a1(第3面30a1)のうち第1縦方向折曲線111近傍に配置されている。具体的には、LED発光部102は最下層基板30bの面30b1のうち、延長部辺部30A上に配置され、最下層基板30bの面30b1と最上層基板30aの面30a1を第1縦方向折曲線111に沿って折り畳んだ際に、延長辺部30Aに対応する面30a1(第3面30a1)上に発光部用窓105が配置されている。
また上述のように最下層基板30bの面30b2と最上層基板30aの面30a2との間には第2縦方向折曲線112が形成されている。
本実施の形態において、上述のように最下層基板30bの面30b1を第1面といい、面30b2を第2面といい、また最上層基板30aの面30a1を第3面といい、面30a2を第4面とする。
図5において、面30b1(第1面30b1)上に中間層基板30cの面30c1を介在させて、第1縦方向折曲線111を介して面30a1(第3面30a1)を折り畳み、面30b2(第2面30b2)上に中間層基板30cの面30c2を介在させて第2縦方向折曲線112を介して面30a2(第4面30a2)を折り畳み、面30b3上に中間層基板30cの面30c3を介在させて第2縦方向折曲線112を介して面30a3を折り畳む。
この場合、図5に示すように、第1縦方向折曲線111は第2縦方向折曲線112より横方向右側外方に位置する。またLED発光部102および発光部用窓105は第2縦方向折曲線112の延長線Lより横方向外方に位置する。
このため紙基板30の最下層基板30b上に中間層基板30cを介して最上層基板30aを折り畳んだ後、更に折り畳まれた紙基板30を2本の横方向折曲線64、64に沿って三等分して折り畳んだ際、発光部用窓105は紙基板30の一部に覆われることはなく、発光部用窓105を確実に横方向外方へ露出させることができる(図1B参照)。
使用に際して、患者(使用者)がいずれかのボタン、例えばスタートボタン3、取り消しボタン4、錠剤5のケース5a、選択ボタン6および選択ボタン7のうちいずれかのボタンを押圧した際(図2参照)、通信モジュール10の制御部22により、フレキシブル確認回路100のLED発光部102を発光させる。このときLED発光部102の発光状態は、発光部用窓105および拡散フィルム120を介して外方へ現れる。このことにより、患者は、自らがいずれかのボタンを押圧したことを直ちに確認することができる。
一般に紙基板30に設けられたボタン3、4、6、7あるいはケース5aを押圧した場合、この押圧したという感覚はボタンから得ることはできない。このためボタン3、4、6、7あるいはケース5aを押圧しても押圧したか否か不安になることも考えられるが、本実施の形態によれば、ボタン3、4、6、7あるいはケース5aを押圧した場合、患者は直ちに発光部用窓105を介してLED発光部102の発光状態を確認することができるため、ボタンを押圧したことを直ちに確認することができる。
この場合、LED発光部102からの光は拡散フィルム120を通って発光部用窓105から外方へ放出される。この際、LED発光部102からの光は拡散フィルム120により拡散されて外方へ出ていくことになる。このため使用者が発光部用窓105を斜めからみたり、あるいは発光部用窓105を離してみた場合であっても視認性良くLED発光部102からの光を確実に確認することができる。
また上述のように紙基板30の最下層基板30b上に中間層基板30cを介して最上層基板30aを折り畳み、その後、さらに紙基板30を2本の横方向折曲線64、64に沿って三等分して折り畳んだ場合でも、発光部用窓105を外方へ露出させることができるので、この発光部用窓105を介してLED発光部102からの光を確実に確認することができる。
このように、本実施の形態によれば、紙基板30を拡げた場合でも折り畳んだ場合でも、常に発光部用窓105を介してLED発光部102からの光を確認することができる。
<本発明の第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態について、図10乃至図12により説明する。なお、図10乃至図12に示す第2の実施の形態において、図1A乃至図9に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態は、患者が薬を服用した日時と服用後の具合を記録する情報収集装置(回路装置ともいう)であって、図10はその表側からみた外観図である。図10に示す情報収集装置は、シート状の服薬記録カードからなり、折り畳み式になっていて、展開すると図11のような情報入力面2が現れる。情報収集装置1としての服薬記録カードは後述する紙基板30と、紙基板30上に設けられた導電回路18Aと、この導電回路18Aに回路コネクタ90を介して接続された無線送信可能な通信モジュール10とを備えている(図12参照)。
このうち紙基板30と、この紙基板30上に設けられた導電回路18Aとにより、回路基板70が構成されている。なお、回路コネクタ90は必ずしも設ける必要はなく、また回路コネクタ90はフレキシブルなコネクタでも堅固なコネクタであってもよい。
服薬記録カードからなる情報収集装置1について更に述べる。服薬記録カードは使用者、例えば患者が病院での診察を終えて、処方箋に基づいて薬の調合が終わった段階で患者に渡されるものである。この服薬記録カードでは、患者が薬を服用した後に、患者自ら選択ボタンを押圧して、体の具合を記録できるようにしている。
図11の服薬記録カードの情報入力面2は3面構成であり、上方面2aにはスタートボタン3と取り消しボタン4が設けられ、中央面2bには患者が服用すべき薬(錠剤)5が配置され、下方面2cには患者の症状の度合いを入力するための選択ボタンが配置されている。
患者は、まず、第1ボタン列6のいずれかを押圧して、特定の症状を選択した後に、引き続いて、その症状の度合いに対応する第2ボタン列7のいずれかを押圧する。
図12は服薬記録カードの元となる紙基板30を展開した図である。図12の紙基板30を縦方向に延びる左側の縦方向折曲線61と、右側の第1縦方向折曲線111および第2縦方向折曲線112とにより三等分に分割した各分割基板30a、30b、30cには、それぞれ異なる導電パターン18や切り欠き等が設けられる。なお、これら3つの分割基板30a〜30cは、左側の縦方向折曲線61と、右側の第1縦方向折曲線111および第2縦方向折曲線112とにより折り曲げ可能とされており、物理的に切り離されるものではない。
図12の中央の分割基板30bは、最下層に配置されて導電パターン18が形成される最下層基板30bである。その左側の分割基板30cは、主に切り欠き62とミシン目63を有し、最下層基板30bの上に配置される中間層基板30cである。最下層基板30bの右側の分割基板30aは、スイッチ接点の導通/遮断を行う導電パターン38を有し、中間層基板30cの上に配置される最上層基板30aである。
後述するように、三等分された最下層基板30bに中間層基板30cを折り畳んで熱圧着した後に、その上に錠剤5を収納するケース5a含む成形シートを載せ、その上に最上層基板30aを折り畳んで熱圧着することにより、図11の構造が得られる。したがって、図12に示す最上層基板30aの裏面側が、図11に示す情報入力面2になる。
最下層基板30bの上に中間層基板30cを折り畳んで熱圧着する前に、最下層基板30bに通信モジュール10が接合され、その上に最上層基板30aが熱圧着される。このように、通信モジュール10は、最下層基板30bと最上層基板30aの間に挟み込まれる。これにより、最下層基板30bの表面に形成された導電パターン18と通信モジュール10は、服薬記録カードの完成状態では、外見に現れない。同様に、最上層基板30a上の導電パターンも、中間層基板30cの上に折り畳まれて熱圧着されるため、外見に現れない。
次に図12により紙基板30について更に述べる。紙基板30のうち最下層基板30bは、後述のように導電パターン18と接地パターン18aとを有する導電回路18Aと、通信モジュール10と、フレキシブル確認回路100を支持する導電回路基板となっている。
また最上層基板30aはボタン3、4、6、7を支持するボタン基板となっている。
このうち最下層基板30bは、2本の横方向折曲線64、64に沿って折り曲げられて、3つの面30b1、30b2、30b3に折り曲げ自在となる。
また最上層基板30aは、第1の実施の形態(図5参照)に比べて、幅広の2本の横方向分離線115、115を介して3つの面30a1、30a2、30a3に分離されている。
さらに中間層基板30cは、幅広の2本の横方向分離線115、115を介して3つの面30c1、30c2、30c3に分離されている。
また最下層基板30bの面30b1と、中間層基板30cの面30c1との間、最下層基板30bの面30b2と、中間層基板30cの面30c2との間、および最下層基板30bの面30b3と、中間層基板30cの面30c3との間には、各々図12において縦方向に一直線状に延びる左側の縦方向折曲線61が形成され、この縦方向折曲線61により面30b1と面30c1が互いに連続しかつ折り曲げ自在となり、面30b2と面30c2が互いに連続しかつ折り曲げ自在となり、面30b3と面30c3が互いに連続しかつ折り曲げ自在となっている。
なお、本実施の形態において「縦方向」、「横方向」、「左側」、「右側」とは紙基板30を図12に示す方向に配置した場合の「縦方向」、「横方向」、「左側」、「右側」を意味する。
また図12において、最上層基板30aの面30a1は、最下層基板30bの面30b1に対して互いに連続しかつ第1縦方向折曲線111を介して折り曲げ自在となり、最上層基板30aの面30a2および面30a3は、最下層基板30bの面30b2および面30b3に対して互いに連続しかつ第2縦方向折曲線112を介して折り曲げ自在となっている。
図12に示すように、最下層基板30bの面30b1と最上層基板30aの面30a1との間の第1縦方向折曲線111は、最下層基板30bの面30b2と最上層基板30aの面30a2との間の第2縦方向折曲線112に対して横方向の右側外方へ変位している。このことにより、最下層基板30bの面30b1(第1面30b1)は、面30b2(第2面30b2)より幅方向(図5の横方向)右方へ所定長さ拡大した延長辺部30Aを有することになる。このように最下層基板30bの面30b1が幅方向に拡大することに伴い、最上層基板30aの面30a1も面30a2に比べて幅方向の長さが長くなっており、かつ中間層基板30cの面30c1も面30c2に比べて幅方向長さが長くなっており、この場合、面30a1、面30b1,および面30c1の幅方向長さは略同一となっている。
次に、最下層基板30bの表面に形成された導電パターン18について図12を用いて説明する。図12の導電パターン18は、三等分された上方面〜下方面2a〜2cからなる情報入力面2に対応して3つの領域に分離されている。
このうち導電パターン18の上方領域は、スタートボタン3に対応したスイッチ接点31と、取り消しボタン4に対応したスイッチ接点32とを有する。導電パターン18の中央領域は、錠剤5の各ケースに対応した計6つのスイッチ接点33を有する。導電パターン18の下方領域は、患者の症状および症状の程度を選択する各選択ボタンに対応したスイッチ接点34を有する。
また上述のように、紙基板30のうち分割基板30bに、通信モジュール10が配置されるが、この分割基板30bと通信モジュール10との間にフレキシブル確認回路100が介在される(図12参照)。このフレキシブル確認回路100はいずれかのボタン、例えばスタートボタン3、取り消しボタン4、錠剤5のケース5a、選択ボタン6および選択ボタン7のいずれかのボタンが押圧された際に、この押圧確認を行うLED発光部102等の押圧確認手段を含む。図12において、このLED発光部102は通信モジュール10の右端から手前側へ露出している。
フレキシブル確認回路100のLED発光部102は、紙基板30のうち分割基板30aに形成された発光部用窓105を介して外方へ露出する。そしてLED発光部102は、ボタン3、4、6および7のうちいずれかのボタン、あるいはケース5aが患者により押圧された際、通信モジュール10の制御部22により発光して発光部用窓105から発光状態を外方へ現わすようになっている。
また図12に示すように、紙基板30の最上層基板30aに、最上層基板30aに形成された発光部用窓105を覆って、拡散フィルム120が貼り付けられている。図12において、拡散フィルム120は最上層基板30aのうち折り畳まれる最下層基板30b側の面に貼り付けられている。
次に図12により、LED発光部102および発光部用窓105の配置位置について述べる。図12に示すように、LED発光部102は最下層基板30bの面30b1(第1面30b1)のうち、第1縦方向折曲線111近傍に配置され、発光部用窓105は最上層基板30aの面30a1(第3面30a1)のうち第1縦方向折曲線111近傍に配置されている。具体的には、LED発光部102は最下層基板30bの面30b1のうち、延長部辺部30A上に配置され、最下層基板30bの面30b1と最上層基板30aの面30a1を第1縦方向折曲線11に沿って折り畳んだ際に、延長辺部30Aに対応する面30a1(第3面30a1)上に発光部用窓105が配置されている。
また上述のように最下層基板30bの面30b2と最上層基板30aの面30a2との間には第2縦方向折曲線112が形成されている。
本実施の形態において、上述のように最下層基板30bの面30b1を第1面といい、面30b2を第2面といい、また最上層基板30aの面30a1を第3面といい、面30a2を第4面とする。
図12において、面30b1(第1面30b1)上に中間層基板30cの面30c1を介在させて、第1縦方向折曲線111を介して面30a1(第3面30a1)を折り畳み、面30b2(第2面30b2)上に中間層基板30cの面30c2を介在させて第2縦方向折曲線112を介して面30a2(第4面30a2)を折り畳み、面30b3上に中間層基板30cの面30c3を介在させて第2縦方向折曲線112を介して面30a3を折り畳む。
この場合、図12に示すように、第1縦方向折曲線111は第2縦方向折曲線112より横方向右側外方に位置する。またLED発光部102および発光部用窓105は第2縦方向折曲線112の延長線Lより横方向外方に位置する。また中間層基板30cの切り欠き62が発光部用窓105を露出させる程度に充分に大きくなっている。
このため紙基板30の最下層基板30b上に中間層基板30cを介して最上層基板30aを折り畳んだ後、更に折り畳まれた紙基板30を2本の横方向折曲線64、64に沿って三等分して折り畳んだ際、発光部用窓105は紙基板30の一部に覆われることはなく、発光部用窓105を確実に横方向外方へ露出させることができる(図10参照)。また、中間層基板30bおよび最上層基板30aの横方向分離線115は一定の大きさの幅を持つため、紙基板30を2本の横方向折曲線64,64に沿って容易に折り曲げることができ、紙基板30はその折り畳み状態を安定して維持することができる。このことによって、折り畳み後に紙基板30が簡単に展開しないようになっている。
使用に際して、患者(使用者)がいずれかのボタン、例えばスタートボタン3、取り消しボタン4、錠剤5のケース5a、選択ボタン6および選択ボタン7のうちいずれかのボタンを押圧した際(図2参照)、通信モジュール10の制御部22により、フレキシブル確認回路100のLED発光部102を発光させる。このときLED発光部102の発光状態は、発光部用窓105および拡散フィルム120を介して外方へ現れる。このことにより、患者は、自らがいずれかのボタンを押圧したことを直ちに確認することができる。
一般に紙基板30に設けられたボタン3、4、6、7あるいはケース5aを押圧した場合、この押圧したという感覚はボタンから得ることはできない。このためボタン3、4、6、7あるいはケース5aを押圧しても押圧したか否か不安になることも考えられるが、本実施の形態によれば、ボタン3、4、6、7あるいはケース5aを押圧した場合、患者は直ちに発光部用窓105を介してLED発光部102の発光状態を確認することができるため、ボタンを押圧したことを直ちに確認することができる。
この場合、LED発光部102からの光は拡散フィルム120を通って発光部用窓105から外方へ放出される。この際、LED発光部102からの光は拡散フィルム120により拡散されて外方へ出ていくことになる。このため使用者が発光部用窓105を斜めからみたり、あるいは発光部用窓105を離してみた場合であっても視認性良くLED発光部102からの光を確実に確認することができる。
また上述のように紙基板30の最下層基板30b上に中間層基板30cを介して最上層基板30aを折り畳み、その後、さらに基板30を2本の横方向折曲線64、64に沿って三等分して折り畳んだ場合でも、発光部用窓105を外方へ露出させることができるので、この発光部用窓105を介してLED発光部102からの光を確実に確認することができる。
このように、本実施の形態によれば、紙基板30を拡げた場合でも折り畳んだ場合でも、常に発光部用窓105を介してLED発光部102からの光を確認することができる。
<第3の実施の形態>
次に図13および図14により、本発明の第3の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態および第2の実施の形態において、紙基板30の最下層基板30b上に中間層基板30cを介して最上層基板30aを折り畳んだ後、更に折り畳まれた紙基板30を2本の横方向折曲線64,64に沿って三等分して折り畳むことにより、発光部用窓105を横方向外方へ露出する例を示した(図1Bおよび図10参照)。しかしながら、これに限らず、図13および図14に示すように、紙基板30の最下層基板30bの第1面30b1が第2面30b2より縦方向の所定の長さ分大きな延長部30Aを有し、この延長辺部30A上に発光部102を設け、最上層基板30aの第3面30a1を最下層基板30bの第1面30b1に対して折り曲げた際、延長辺部30Aに対応する第3面30a1上に発光部用窓105を設けてもよい。最下層基板30b上に、中間層基板30cを介して最上層基板30aを折り畳んだ後、更に折り畳まれた紙基板30を2本の横方向折曲線64,64に沿って三等分して折り畳む。この場合、発光部102および発光部用窓105を最下層基板30bの面30b2および面30b3,中間層基板30cの面30c2および面30c3、および最上層基板30aの面30a2および面30a3より縦方向上方に配置して、発光部用窓105を紙基板30の一部に覆われることなく、発光部102および発光部用窓105を確実に縦方向外方へ露出させてもよい。
1 服薬記録カード
2 情報入力面
3 スタートボタン
4 取り消しボタン
5 薬(錠剤)
5a ケース
6(6a〜6e) 選択ボタン
7(7a〜7c) 選択ボタン
10 通信モジュール
11 樹脂基板
12 ASIC
13 水晶振動子
14 ボタン電池
15 スピーカ
16 パッド
17 アンテナパターン
18 導電パターン
18A 導電回路
18a 接地パターン
30 紙基板
30A 延長辺部
30a、30b、30c 分割基板
30a1、30a2、30a3 面
30b1、30b2、30b3 面
30c1、30c2、30c3 面
31〜37 スイッチ接点
39 端子部
61 縦方向折曲線
62 孔(切り欠き)
63 ミシン目
64 横方向折曲線
70 回路基板
80 フレキシブル回路コネクタ
90 回路コネクタ
100 フレキシブル確認回路
101 フレキシブル基材
102 LED発光部
103 導電部
105 発光部用窓
111 第1縦方向折曲線
112 第2縦方向折曲線
115 横方向分離線
120 拡散フィルム
121 透明基材
122 バインダ
123 光拡散粒子

Claims (6)

  1. 基板と、この基板上の導電回路とを含む回路基板と、
    前記回路基板上に設けられ、使用者が押圧可能な複数のボタンと、
    前記回路基板上に設けられ、前記ボタンに接続された通信モジュールとを備え、
    前記通信モジュールは使用者が押圧した前記ボタンの押圧情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された情報を外部へ出力する出力インターフェース部とを有し、
    前記回路基板上に、前記通信モジュールに接続され、前記ボタンが押圧された際に押圧確認を行う発光部からなる押圧確認手段を有する確認回路を設け、
    前記基板は前記導電回路、前記通信モジュールおよび前記確認回路を支持する導電回路基板と、前記複数のボタンを支持するとともに前記導電回路基板上に重ね合わされるボタン基板とに分割され、
    前記導電回路基板は横方向折曲線を介して連続する少なくとも2つの第1面と第2面とを有し、これら2つの第1面と第2面は前記横方向折曲線を介して折曲自在となり、
    前記ボタン基板は前記横方向折曲線と平行に延びる横方向分離線に沿って分離された少なくとも2つの第3面と第4面とを有し、
    前記第1面と前記第3面とは第1縦方向折曲線を介して連続し、
    前記第2面と前記第4面とは第2縦方向折曲線を介して連続し、
    前記第1面は前記第2面より幅方向または縦方向の所定の長さ分大きい延長辺部を有し、この延長辺部に、前記発光部が位置し、前記第1面と前記第3面を前記第1縦方向折曲線に沿って折り畳んだ際、前記延長辺部に対応する前記第3面上に、前記発光部を露出させる発光部用窓が設けられていることを特徴とする情報収集装置。
  2. 前記第1面は前記第2面より幅方向の所定の長さ分大きい延長辺部を有することを特徴とする請求項1記載の情報収集装置。
  3. 前記第1面は前記第2面より縦方向の所定の長さ分大きい延長辺部を有することを特徴とする請求項1記載の情報収集装置。
  4. 前記押圧確認手段はLED発光部を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の情報収集装置。
  5. 前記第3面に前記発光部用窓を覆って拡散フィルムが貼り付けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の情報収集装置。
  6. 前記拡散フィルムは前記第3面のうち、前記第1面に重ね合わされる面に貼り付けられていることを特徴とする請求項5記載の情報収集装置。
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