JP2017220378A - シート式スイッチ、回路装置および情報記録装置 - Google Patents

シート式スイッチ、回路装置および情報記録装置 Download PDF

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條 佳代子 南
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Abstract

【課題】容易かつ確実に作動するシート式スイッチを提供する。【解決手段】シート式スイッチはスイッチ端子31を有する。スイッチ端子31は複数の第1細長状領域82aを有する一方の端子部82と、複数の第2細長状領域83aを有する他方の端子部83とを有し、第1細長状領域82aと第2細長状領域83aは互いに入り込んでいる。第1細長状領域82aと第2細長状領域83aとの間の非接触領域85は、スイッチ端子用導電部38の全域に対応して配置されている。【選択図】図7

Description

本実施の形態は、シート式スイッチ、回路装置および情報記録装置に係り、とりわけ確実に導通することができるシート式スイッチ、回路装置および情報記録装置に関する。
シート上に導電パターンをシルク印刷し、導電パターンの端子部に導電性接着剤を介して通信モジュールのパッドを電気的に接続したシート状の検定装置が実用化されている。
特許文献1に開示された検定装置は、郵便物としてユーザに送付でき、受け取ったユーザが表紙を剥がすと、内側の頁には、いくつかの選択ボタンとその説明文が設けられており、説明文の内容にしたがって任意の選択ボタンを押圧すると、その情報が紙基板に埋め込まれた通信モジュールに記憶され、記憶された情報は近接無線通信でホスト装置で読み出せるようにしている。
ところで、このような検定装置において、絵柄からなる選択ボタンは外部から押圧されて閉となるシート式スイッチを構成する。しかしながらこの押圧タイプのシート式スイッチは、シートの外面に形成された絵柄を押圧するタイプのスイッチであり、絵柄の中央を押圧した場合は正しく作動するが、少しでも絵柄の中央から外れると、確実に作動しないことがある。
特表2008−516248号公報 特開平7−22099号公報
本実施の形態は、このような点を考慮してなされたものであり、シートの外面に形成された絵柄のうち、どの部分を押しても確実に作動するシート式スイッチ、回路装置および情報記録装置を提供することを目的とする。
本発明は、一対のシートに設けられ、外部から押圧されるシート式スイッチにおいて、一方のシートの外面に設けられた絵柄部と、前記一方のシートの内面に、前記絵柄部に対応して設けられたスイッチ端子用導電部と、他方のシートの内面に設けられたスイッチ端子とを備え、前記スイッチ端子は前記スイッチ端子用導電部に対応して設けられるとともに、一方の端子部と他方の端子部とを有し、これら一方の端子部と他方の端子部は、各々第1細長状領域と第2細長状領域を有し、前記第1細長状領域と前記第2細長状領域は互いに入り込んで互いの間に帯状の非接触領域が形成され、前記非接触領域は前記スイッチ端子用導電部の全域に対応して配置される、シート式スイッチである。
本発明は、前記一方の端子部はくし型の複数の第1細長状領域を有し、前記他方の端子部はくし型の複数の第2細長状領域を有する、シート式スイッチである。
本発明は、前記一方の端子部は渦巻型の第1細長状領域を有し、前記他方の端子部は渦巻型の第2細長状領域を有する、シート式スイッチである。
本発明は、前記非接触領域の幅は0.1〜2.0mmとなっている、シート式スイッチである。
本発明は、前記スイッチ端子を囲む非導電性部材が設けられている、シート式スイッチである。
本発明は、導電回路を有する回路基板と、前記回路基板の導電回路に接続され外部から押圧されるシート式スイッチとを備え、前記回路基板は一対のシートを有し、前記シート式スイッチは、一方のシートの外面に設けられた絵柄部と、前記一方のシートの内面に、前記絵柄部に対応して設けられたスイッチ端子用導電部と、他方のシートの内面に設けられたスイッチ端子とを備え、前記スイッチ端子は前記スイッチ端子用導電部に対応して設けられるとともに、一方の端子部と他方の端子部とを有し、これら一方の端子部と他方の端子部は、各々第1細長状領域と第2細長状領域を有し、前記第1細長状領域と前記第2細長状領域は互いに入り込んで互いの間に帯状の非接触領域が形成され、前記非接触領域は前記スイッチ端子用導電部の全域に対応して配置される、回路装置である。
本発明は、導電回路を有する回路基板と、この回路基板にコネクタを介して接続された通信モジュールと、前記回路基板の導電回路に接続され外部から押圧される複数のシート式スイッチとを備え、前記通信モジュールはICチップと、このICチップに電源電圧を供給するボタン電池を有し、前記ICチップは複数のシート式スイッチのうち押圧して選択されたシート式スイッチを特定する情報と、押圧された時刻を時系列で記録する記録部と、前記記録部を制御する制御部と、外部のホスト装置との間で近接通信を行う無線通信部とを有し、前記回路基板は一対のシートを有し、各シート式スイッチは、一方のシートの外面に設けられた絵柄部と、前記一方のシートの内面に、前記絵柄部に対応して設けられたスイッチ端子用導電部と、他方のシートの内面に設けられたスイッチ端子とを備え、前記スイッチ端子は前記スイッチ端子用導電部に対応して設けられるとともに、一方の端子部と他方の端子部とを有し、これら一方の端子部と他方の端子部は、各々第1細長状領域と第2細長状領域を有し、前記第1細長状領域と前記第2細長状領域は互いに入り込んで互いの間に帯状の非接触領域が形成され、前記非接触領域は前記スイッチ端子用導電部の全域に対応して配置される、情報記録装置である。
本発明は、前記回路基板の導電回路に、破断可能な複数の破断可能スイッチが接続され、前記ICチップの記録部は破断可能スイッチのうち、押圧して破断された破断可能スイッチを特定する情報と、破断された時刻を時系列で記録する、情報記録装置である。
本実施の形態によれば、シート式スイッチはシート外面に形成された絵柄のうち、どの部分を押しても確実に作動する。
図1は本実施の形態に係る情報記録装置の外観図。 図2は図1の情報記録装置の展開図。 図3は通信モジュールの概略構成を示すブロック図。 図4はASICの内部構成の一例を示すブロック図。 図5は服薬記録カードの元となる紙基板を展開した図。 図6(a)(b)(c)はスタートボタン、導電パターン、スイッチ接点を示す図。 図7はスイッチ接点を示す詳細図。 図8(a)(b)(c)は変形例によるスタートボタン、導電パターン、スイッチ接点を示す図。 図9(a)(b)(c)は変形例によるスタートボタン、導電パターン、スペーサ、スイッチ接点を示す図。 図10(a)(b)は変形例によるスイッチ接点を示す図。 図11(a)(b)(c)は比較例としてのスタートボタン、導電パターン、スイッチ接点を示す図。 図12(a)(b)(c)は比較例としてのスタートボタン、導電パターン、スイッチ接点を示す図。 図13(a)(b)(c)は実施例1の評価用サンプルを示す図。 図14(a)(b)(c)は実施例2の評価用サンプルを示す図。 図15(a)(b)(c)は実施例3の評価用サンプルを示す図。 図16(a)(b)は実施例3の評価用サンプルを示す図。 図17(a)(b)(c)は比較例1の評価用サンプルを示す図。 図18(a)(b)(c)は比較例2の評価用サンプルを示す図。 図19(a)(b)(c)は比較例3の評価用サンプルを示す図。 図20(a)(b)は比較例3の評価用サンプルを示す図。 図21はスタートボタンの押圧する指定箇所を示す図。 図22はスタートボタンの押圧する指定箇所を示す図。
<本実施の形態>
以下、本実施の形態について、詳細に説明する。
本実施の形態は、患者が薬を服用した日時と服用後の具合を記録する情報記録装置(回路装置ともいう)であって、図1はその外観図である。図1の情報記録装置は、シート状の服薬記録カード1からなり、折り畳み式になっていて、展開すると図2のような情報入力面2が現れる。情報記録装置としての服薬記録カード1は後述する紙基板30と、紙基板30上に設けられた導電回路18Aと、この導電回路18Aに回路コネクタ80を介して接続された無線送信可能な通信モジュール10とを備えている(図3および図5参照)。
このうち紙基板30と、この紙基板30上に設けられた導電回路18Aとにより、回路基板70が構成されている。
次に服薬記録カードからなる情報記録装置1について更に述べる。服薬記録カード1は患者が病院での診察を終えて、処方箋に基づいて薬の調合が終わった段階で患者に渡されるものである。この服薬記録カード1では、患者が薬を服用した後に、患者自ら選択ボタンを押圧して、体の具合を記録できるようにしている。
図2の服薬記録カード1の情報入力面2は3面構成であり、第1面2aには後述するシート式スイッチを構成するスタートボタン3と取り消しボタン4が設けられ、第2面2bには患者が服用すべき薬(錠剤)5が配置され、第3面2cには患者の症状の度合いを入力するためのシート式スイッチを構成する選択ボタン6,7が配置されている。第1面2aの裏面側が図1の「服薬記録カード1」と記載された面である。
第3面2cには、薬の効用に関連する複数の症状が記載されている。図2の例では、(1)症状1、(2)症状2、(3)症状3、(4)症状4および(5)症状5の計5種類の症状が記載され、各症状ごとに、3通りの度合い(重度、中度、軽度)から一つを選択可能になっている。患者は、まず、5種類の症状に対応する選択ボタン6a〜6eからなる第1ボタン列6のいずれかを押圧して、特定の症状を選択した後に、引き続いて、その症状の度合いに対応する選択ボタン7a〜7cからなる第2ボタン列7のいずれかを押圧する。これにより、患者は、薬を服用した後に特定の症状の度合いを入力できる。患者は、必ずしも5種類の症状のすべてに回答する必要はなく、一部の症状のみに回答してもよい。
第1ボタン列6を構成する各選択ボタン6a〜6eは図2のX方向に沿って配置され、第2ボタン列7を構成する各選択ボタンは、第1ボタン列6に略平行にY方向に沿って複数列にわたって配置されている。
なお、第3面2cに記載された症状とその度合いは、あくまで一例にすぎず、薬の種類によって任意に変更して構わない。
患者は、服薬記録カード1の使用を開始するときに、スタートボタン3を押圧する。その後、患者は、第2面2bに配置された錠剤5のケース5Aを指で押し込んで、第2面2bの下面側から薬を取り出して、服用する。そして、服用後の症状の度合いに該当する選択ボタン6,7を押圧する。ここで錠剤5のケース5Aは後述のように破断検知ボタンを構成する。
患者が押圧したスタートボタン3、取り消しボタン4、錠剤5の各ケース5Aおよび各選択ボタン6,7の情報は、服薬記録カード1内に内蔵された通信モジュール10に自動的に記憶される仕組みになっている。
図3は上述した無線通信可能な通信モジュール10の概略構成を示すブロック図である。図3の通信モジュール10は、樹脂基板11の上に実装されたICチップとしてのASIC(Application Specific Integrated Circuit)12と、水晶振動子13と、ボタン電池14と、スピーカ15と、フィルム基板11の長辺に沿って形成される複数のパッド16と、樹脂基板11の外縁部に沿って形成されるアンテナパターン17aと、樹脂基板11上に形成される導電パターン17bとを有する。
図3は通信モジュール10の内部構成を機能化したブロック図であり、実際の各回路部品やパターンの配置やサイズ、形状、個数は任意に変更可能である。
図4はASIC12の内部構成の一例を示すブロック図である。図4のASIC12は、患者が押圧したスタートボタン3、取り消しボタン4、錠剤5の各ケース5Aおよび各選択ボタン6,7の情報を時刻情報とともに時系列で記憶する記憶部21と、記憶部21に押圧情報を記憶する制御を行う制御部22と、不図示のホストコンピュータとの間で無線通信を行う無線通信部23とを有する。
記憶部21は、患者が押圧したボタンを特定する情報と、そのボタンが押圧された時刻情報とを組にして記憶する。取り消しボタン4は、取り消しボタン4が押圧される直前に押圧されたボタンの情報を取り消すことを意図したものである。ホストコンピュータは、記憶部21に取り消しボタン4の押圧を特定する情報と、そのボタンが押圧された時刻情報とが記憶されている場合は、取り消しボタン4の直前に押圧されたボタンの情報を取り消す。
無線通信部23は、ホストコンピュータとの間で、いわゆるNFC(Near Field Communication、近接無線通信)を行って、情報の送受を行う。無線通信部23が無線通信に用いる方式や周波数帯域は特に制限されるものではなく、例えば13.56MHzの帯域でISO14443に準拠した無線方式で無線通信を行う。
NFCでは、規格上電力の送受もできるため、電池なしで通信モジュール10を駆動することも原理的には可能である。ただし、本実施形態の通信モジュール10は、スピーカ15も備えており、電力の消費量が比較的大きいため、ボタン電池14を搭載している。
次に、本実施形態に係る服薬記録カード1の具体的構造について説明する。上述した服薬記録カード1は、1枚の紙基板を縦方向に三等分して折り畳んだ三層構造であり、その表面に図2に示す情報入力面2が現れるようにしている。これをさらに横方向に三等分して折り畳むと図1に示す構造になる。以下では、大元の1枚の紙基板に形成される導電パターンについて説明する。
図5は服薬記録カード1の元となる紙基板30を展開した図である。図5の紙基板30を縦方向に三等分した折り目61で分割した各分割基板30a,30b,30cには、それぞれ異なる導電パターン18や切り欠き等が設けられる。なお、これら3つの分割基板30a〜30cは、折り目61で折り曲げ可能とされており、物理的に切り離されるものではない。
図5の中央の分割基板30bは、最下層に配置されて導電パターン18が形成される最下層基板30bである。その右側の分割基板30cは、主に切り欠き62とミシン目63が形成され、最下層基板30bの上に配置される中間層基板30cである。最下層基板30bの左側の分割基板30aには、スイッチ接点の導通/遮断を行う導電パターン(スイッチ端子用導電部)38が形成されている。この分割基板30aは中間層基板30cの上に配置される最上層基板30aとなる。
後述するように、三等分された最下層基板30bに中間層基板30cを折り畳んで熱圧着した後に、その上に最上層基板30aを折り畳んで熱圧着することにより、図2の構造が得られる。したがって、図5に示す最上層基板30aの裏面側が、図2に示す情報入力面2になる。
最下層基板30bの上に中間層基板30cを折り畳んで熱圧着する前に、最下層基板30bに通信モジュール10が接合され、その上に中間層基板30cが熱圧着される。さらに中間層基板30cの上に最上層基板30aが熱圧着される。このように、通信モジュール10は、最下層基板30bと最上層基板30aの間に挟み込まれる。これにより、最下層基板30bの表面に形成された導電パターン18と通信モジュール10は、服薬記録カード1の完成状態では、外見に現れない。通信モジュールは、最下層基板30bの上に中間層基板30cを折り畳んで熱圧着した後に最下層基板30bの上に熱圧着することもできる。
次に、最下層基板30bの表面に形成された導電パターン18について図5を用いて説明する。図5の導電パターン18は、横方向に三等分された第1〜第3面2a〜2cからなる情報入力面2に対応した第1〜第3パターン面30b1〜30b3を有する。
第1パターン面30b1は、スタートボタン3に対応したスイッチ接点(スイッチ端子)31と、取り消しボタン4に対応したスイッチ接点(スイッチ端子)32とを有する。第2パターン面30b2は、錠剤5の各ケース5Aに対応した計6つの破断領域33を有する。第3パターン面30b3は、患者の症状および症状の程度を選択する各選択ボタン6,7に対応した計15個のスイッチ接点(スイッチ端子)34〜37を有する。
これらスイッチ接点31〜37のうち、錠剤5の各ケース5Aに対応した計6つのスイッチ接点33は初期状態で導通しており、それ以外の全てのスイッチ接点31,32,34〜37は初期状態で遮断されている。
錠剤5の各ケース5Aに対応したスイッチ接点33は、ケースを押圧して錠剤5を取り出す際に物理的に破断されて、電気的導通が遮断される。それ以外のスイッチ接点31,32,34〜37は、対応するボタンを押圧したときに、情報入力面2の裏面側に設けられた円形の導電パターン38が対応するスイッチ接点に接触して、押圧している間だけ一時的に導通する。
このように、スイッチ接点31〜37の中には、初期状態で電気的に導通しているものと、電気的に遮断されているものとがある。各スイッチ接点を物理的に破断するか、各スイッチ接点に別の導電パターンを接触させることにより、スイッチ接点の状態を切り替えることができる。
図5に示す各スイッチ接点31〜37の一端は、導電パターン18を介して第1パターン面30b1上の端子部39の対応する端子に接続され、他端はいずれも導電パターン18を介して接地端子に接続されている。端子部39には、スイッチ接点の総数分の端子が設けられ、これに加えて、端子部39の両端側には接地端子が設けられている。接地端子から延びる導電パターン(以下、接地パターン18a)は、第1〜第3パターン面30b3の外縁に沿って、他の導電パターンとスイッチ接点を取り囲むように形成されている。
この接地パターン18aは、ノイズの低減を図るために、他の導電パターンよりも太く形成されている。
ここで上述した導電パターン18と接地パターン18aとにより、導電回路18Aが構成される。また導電回路18Aに端子部39が接続される。また紙基板30と、紙基板30上に形成された導電回路18Aとにより通信モジュール10が接合される前の導電回路付紙基板70が構成される。
このように、すべてのスイッチ接点が、対応する端子と接地パターン18aとの間に接続されている。したがって、いずれかのスイッチ接点の状態が変化すると、その変化した情報が、専用の端子を介して通信モジュール10に伝達されることになる。通信モジュール10内の記憶部21は、接点の状態が変化したスイッチ接点を特定する情報と、すなわち押圧された選択ボタンまたは破断位置を特定する情報と、接点の状態が変化した時刻情報とを記憶する。
第3パターン面30b3上の各スイッチ接点は、X方向に沿って配置される複数の選択ボタン6の列に対応して設けられた第1スイッチ接点34と、X方向およびY方向に沿って配置される複数の選択ボタン7の列に対応して設けられた第2スイッチ接点35〜37とにグループ分けされている。
第2スイッチ接点35〜37のそれぞれにおける計5個のスイッチ接点35〜37の一端側はいずれも共通の端子に接続され、他端側はいずれも接地端子に接続されており、これら5個のスイッチ接点35〜37は並列接続されている。図5の例では、計5個のスイッチ接点35〜37が並列接続された第2スイッチ接点35〜37の列が計3個設けられている。
並列接続された各スイッチ接点35〜37の列内のどのスイッチ接点の状態が変化しても、その状態変化情報は同じ端子を介して通信モジュール10に伝達されるため、通信モジュール10では、どのスイッチ接点が変化したのかをその情報だけでは特定できない。そこで、本実施形態では、第2スイッチ接点35〜37の列内のスイッチ接点の状態を変化させる前に、第1スイッチ接点34の列内のスイッチ接点の状態を変化させるようにルール化することで、第2スイッチ接点35〜37の列内のどのスイッチ接点の状態が変化したかを特定している。
より具体的には、まず第1スイッチ接点34の列内のいずれかのスイッチ接点の状態を変化させて、このスイッチ接点のX方向位置を検出する。そして、同じX方向位置にある第2スイッチ接点35〜37の列内の計3個のスイッチ接点を選択候補として決定する。次に、これら3個のスイッチ接点の中で、状態が変化したものがあれば、そのスイッチ接点の情報を通信モジュール10に伝達する。
このように、第1スイッチ接点34の列内のスイッチ接点の状態変化情報と、第2スイッチ接点35〜37の列内のスイッチ接点の状態変化情報とを組み合わせることで、第2スイッチ接点35〜37の列内の特定のスイッチ接点の状態を正しく通信モジュール10に伝達することができる。
複数のスイッチ接点を並列接続して、一端側を共通の端子に接続することにより、端子部39内の端子の総数と導電パターン18の数を削減できることから、特にパターン面積が限られている場合に有効である。第2スイッチ接点35〜37の列内の複数のスイッチ接点を並列接続しても、第2スイッチ接点35〜37の列と平行に配置された第1スイッチ接点34の列内のスイッチ接点の状態と組み合わせることで、第2スイッチ接点35〜37の列内の特定のスイッチ接点の状態を正確に特定できるため、実用上の問題は起きない。
このように、本実施形態に係る服薬記録カード1は、スタートボタン3や各種の選択ボタンの他に、直前のボタン操作を取り消すための取り消しボタン4を具備するため、ボタンの誤操作による誤った情報が取消情報なく通信モジュール10に伝達されるおそれがなくなり、通信モジュール10およびホストコンピュータに伝達される情報の信頼性が向上する。
次に各種選択ボタン3,4,6,7および、これらに対応するスイッチ接点(スイッチ端子ともいう)について更に説明する。上述のように、最上層基板30a外面のうち第1面2aには、スタートボタン3および取り消しボタン4が設けられ、第3面2cには選択ボタン6,7が設けられている。またこれらスタートボタン3と取り消しボタン4、および選択ボタン6,7は、いずれも外方から押圧する目印となる絵柄を有している(図2参照)。
また図5に示すように、最上層基板30a内面には、スタートボタン3および取り消しボタン4に対応して導電パターン(スイッチ端子用導電部)38,38が設けられ、また選択ボタン6,7に対応して導電パターン38b,38aが設けられている。
さらに最下層基板30bの内面には、導電パターン38,38,38b,38aにより導通/遮断されるスイッチ接点(スイッチ端子)31,32,34,35,36,37が設けられている。
このうち、最上層基板30aは回路基板70の一方のシートを構成し、最下層基板30bは回路基板70の他方のシートを構成する。また中間層基板30cは、最上層基板30a側の導電パターン38,38,38b,38aと、最下層基板30b側のスイッチ端子31,32,34,35,36,37を常時遮断させておくための非導電性部材として機能し、この中間層基板30cには導電パターン38,38,38b,38aおよびスイッチ端子31,32,34,35,36,37を導通させるための切り欠き62が形成されている。
そして、これらスタートボタン3、取り消しボタン4、選択ボタン6,7と、各種ボタン3,4,6,7に対応して設けられた導電パターン38,38,38b,38aと、導電パターン38,38,38b,38aにより導通/遮断されるスイッチ接点31,32,34,35,36,37とによりシート式スイッチを構成する。
次にスタートボタン3、取り消しボタン4、選択ボタン6,7と、これら各種ボタン3,4,6,7に対応して設けられた導電パターン38,38,38b,38aと、導電パターン38,38,38b,38aにより導通/遮断されるスイッチ接点31,32,34,35,36,37について、図6乃至図10により詳述する。
本実施の形態において、スタートボタン3、取り消しボタン4、選択ボタン6,7は、互いに略同一構成をもち、また導電パターン38,38,38b,38aも互いに略同一構成をもち、さらにスイッチ端子31,32,34,35,36,37も互いに略同一構成をもつ。
このため、各種ボタンとして例えばスタートボタン3を例にとり、導電パターンとしてスタートボタン3に対応する導電パターン38を例にとり、スイッチ接点として導電パターン38に対応するスイッチ接点31を例にとって説明する。
図6(a)(b)(c)(d)に示すように、スタートボタン3は最上層基板30a外面に設けられた円形状をなす絵柄81を有し、図6(a)において絵柄81は文字「A」を含む。このためスタートボタン3は絵柄81を有する絵柄部ともいうことができる。
また、図6(b)に示すように、最上層基板30a内面には、スタートボタン3に対応する位置に、かつスタートボタン3と略同一形状の円形状をなす導電パターン38が設けられている。この場合、スタートボタン3と、導電パターン38は、略同一の面積を占めている。
さらに最下層基板30b内面には、図6(c)に示すように、導電パターン38により導通/遮断されるスイッチ接点31が設けられている。
このスイッチ接点31は、図7に示すように、導電パターン38に対応して設けられ、導電パターン38よりも大きな外形をもつ。またスイッチ接点31は一方の端子部82と他方の端子部83とを有し、全体として矩形状をなす。スイッチ接点31の一方の端子部82はくし型の複数の第1細長状領域82aを含む。さらに他方の端子部83はくし型の複数の第2細長状領域83aを含む。
各第1細長状領域82aと各第2細長状領域83aは互いに入り込んで配置され、第1細長状領域82aと第2細長状領域83aとの間に帯状の非接触領域85が形成されている。そしてこの非接触領域85は、導電パターン38の全域に対応して配置されている。
なお、図7において、帯状の非接触領域85は、0.1〜4.0mm、好ましくは0.5〜1.5mmの幅をもつ。
ここで図6(d)に、スタートボタン3と、導電パターン38と、スイッチ接点31とを重ね合わせて示す。
図6(a)(b)(c)(d)および図7において、外方から絵柄81を含むスタートボタン6を押圧することにより、最上層基板30のうちスタートボタン3の反対側の面に設けられた導電パターン38がスイッチ接点31を導通させる。この場合、スイッチ接点31の一方の端子部82と他方の端子部83は、各々複数の第1細長状領域82aと複数の第2細長状領域83aを有し、これら第1細長状領域82aと第2細長状領域83aは互いに入り込んで配置され、第1細長状領域82aと第2細長状領域83aとの間の帯状の非接触領域85は導電パターン38の全域に渡って形成されている。このため絵柄81を含むスタートボタン(絵柄部)3の中央部のみならず周縁部を押圧した場合であっても、導電パターン38により第1細長状領域82aと第2細長状領域83aを導通させることができる。
このようにスタートボタン3の中央部および周縁部のいずれを押圧した場合であっても、導電パターン38により第1細長状領域82aと第2細長状領域83aを導通させてスイッチ接点31を閉とすることができるため、作動不良を生じさせることはなく、確実にスイッチ接点31を作動させることができる。また、スイッチ接点31は、導電パターン38の外形より大きな外形をもち、スタートボタン3は導電パターン38と略同一の外形をもつため、スタートボタン3の周縁部を押圧した場合でも、より確実にスイッチ接点31を作動させることができる。
なお、図6(a)(b)(c)(d)および図7において、便宜上、最上層基板30aと最下層基板30bとを直接重ねる例を示したが、図2および図5に示す情報記録装置1においては、最上層基板30aと最下層基板30bとの間に中間層基板30cが介在され、この中間層基板30cは導電パターン38とスイッチ端子31とを絶縁する非導電性部材として機能する(図8(a)(b)(c)(d))。
図8(a)(b)(c)(d)において、最上層基板30a外面に設けられたスタートボタン3は円形状をなす絵柄81を有する絵柄部となっており(図8(a))、最上層基板30a内面に設けられた導電パターン38もスタートボタン3に対応して円形状をなす(図8(b))。
さらに最下層基板30b内面に設けられたスイッチ接点31は矩形状をなし(図8(c))、さらに中間層基板30cにはスイッチ端子31を囲んで円形状の切り欠き62が形成されている(図8(d))。
図8(e)に、スタートボタン3と、導電パターン38と、中間層基板30cと、スイッチ接点34とを重ね合わせて示す。
なお、図8(d)において、非導電性部材として切り欠き62を有する中間層基板30cを設けた例を示したが、中間層基板30cを設ける代わりに最下層基板30bのうちスイッチ接点31の周囲に非導電性インキを用いてパターンコートすることにより非導電性部材を形成してもよい。
あるいはまた、非導電性部材を設けることなく、最下層基板30b上に最上層基板30aを配置し、最上層基板30aに対してスタートボタン3が設けられた部分を盛り上げるエンボス加工を施して、導電パターン38とスイッチ接点31との間の導通を防ぐような構造をとってもよい。
上記実施の形態において、スタートボタン3と導電パターン38は略同一の外形をもっているが、導電パターン38の外形をスタートボタン3の外形より大きくとってもよい。
この場合、導電パターンがスイッチ接点部以外の箇所と通電するのを防ぐ為、スイッチ接点部以外の部分を非導電性インキでパターンコートするか、絶縁部材を設ける。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず上述した回路コネクタ80を準備する。次に回路コネクタ80と通信モジュール10とが接続される。
同様にして回路コネクタ80と導電回路18Aの端子部39とが接続される。
このようにして、回路基板70と、回路基板70に回路コネクタ80を介して接続された通信モジュール10とを有する情報記録装置1が得られる。
情報記録装置1の使用に際しては、例えば最初にスタートボタン3を押圧する。この場合、スイッチボタン3に対応して導電パターン38が形成されている。また、スイッチ端子31は複数の第1細長状領域82aを有する一方の端子部82と複数の第2細長状領域83aを有する他方の端子部83とを有し、一方の端子部82の第1細長状領域82aと他方の端子部83の第2細長状領域83aは互いに入り込んで配置され、第1細長状領域82aと第2細長状領域83aとの間の非接触領域85は導電パターン38の全域に渡って形成されている。このためスタートボタン3の中央部のみならず周縁部を押圧した場合であっても導電パターン38により第1細長状領域82aと第2細長状領域83aを確実に導通させることができる。
すなわち、図11(a)(b)(c)(d)に示す比較例において、最上層基板30a外面に円形状の絵柄81を含むスタートボタン3が設けられている(図11(a))。また最上層基板30a内面に円形状の導電パターン38が設けられ(図11(b))、スイッチ端子31は一方の端子部82と他方の端子部83とを有し、最下層基板30b内面に設けられている(図11(c))。一方の端子部82と他方の端子部83との間には、非接触領域85が形成され、この非接触領域85は導電パターン38の中央部のみに対応して配置されている。
図11(d)に、スタートボタン3と、導電パターン38と、スイッチ端子31とを重ね合わせて示す。
図11(a)〜(d)に示す比較例において、非接触領域85は導電パターン38の中央部のみに対応して配置されているため、スタートボタン3の周縁部を押圧した場合はスイッチ接点31が確実に閉とならず作動不良を起こすことが考えられる。
これに対して本実施の形態によれば、スタートボタン3の中央部および周縁部のいずれを押圧した場合であっても、導電パターン38によりスイッチ接点31を確実に閉とすることができる。
<変形例>
次に本実施の形態の変形例について説明する。
図6(a)(b)(c)(d)および図7に示す実施の形態において、最上層基板30aの外面に円形状の絵柄81を含むスタートボタン3を設け、最上層基板30aの内面に円形状の導電パターン38を設けた例を示したが、これに限らず最上層基板30aの外面に矩形状の絵柄81を含むスタートボタン3を設けるとともに(図9(a))、最下層基板30bの内面に矩形状の導電パターン38を設けてもよい(図9(b))。
また図9(c)に示すように、最下層基板30bの内面に矩形状のスイッチ端子31が設けられ、このスイッチ端子31は図7に示すスイッチ端子と同様の構成をもつ。なお、図9(c)に示すスイッチ端子31は導電パターン38と略同一の外形をもつ。
図9(d)にスタートボタン3と、導電パターン38と、スイッチ端子31とを重ね合わせて示す。
図9(a)〜(d)において、スタートボタン3の中央部のみならず周縁部を押圧した場合であっても、導電パターン38により第1細長状領域82aと第2細長状領域83aとを確実に導通させることができる。
次に図9(a)〜(d)に示す変形例に対して、図12(a)〜(d)に示す比較例を示す。図12(a)〜(d)に示す比較例において、最上層基板30a外面に矩形状の絵柄81を含むスタートボタン3が設けられ(図12(a))、最上層基板30a内面に矩形状の導電パターン38が設けられている(図12(b))。また図12(c)に示すように、スイッチ端子31の一方の端子部82と他方の端子部83との間に形成された非接触領域85は、導電パターン31の中央部のみに対応して配置されている。このためスタートボタン3の周縁部を押圧した場合は、スイッチ接点31が確実に閉とならずに、作動不良を起こすことが考えられる。
図12(d)に、スタートボタン3と、導電パターン38と、スイッチ端子31とを重ね合わせて示す。
これに対して図9(a)〜(d)に示す変形例においては、スタートボタン3の中央部および周縁部のいずれを押圧した場合であっても、導電パターン38によりスイッチ接点31を確実に閉とすることができる。
次に図10(a)(b)により、他の変形例を示す。図10(a)に示す変形例は、スイッチ端子31が一方の端子部82と他方の端子部83とを有するとともに、一方の端子部82および他方の端子部83が各々、互いに入り込む渦巻型の湾曲状第1細長状領域82aと、渦巻型の湾曲状第2細長状領域83aとを有するものである。
また第1細長状領域82aと第2細長状領域83aとの間に帯状に延びる湾曲状の非接触領域85が形成され、この非接触領域85は導電パターン38の全域に対応して配置される。
図10(a)において、他の構成は図1乃至図8に示す実施の形態と略同一である。
あるいは図10(b)に示すようにスイッチ端子31が一方の端子部82と他方の端子部83とを有し、一方の端子部82と他方の端子部83は各々互いに入り込む矩形状の第1細長状領域82aと矩形状の第2細長状領域83aとを有していてもよい。
また第1細長状領域82aと第2細長状領域83aとの間に帯状に延びる湾曲状の非接触領域85が形成され、この非接触領域85は導電パターン38の全域に対応して配置される。
図10(b)において、他の構成は図1乃至図8に示す実施の形態と略同一である。
なお、上記実施の形態および変形例において、スタートボタン3が円形状または矩形状の絵柄81を有する例を示したが、絵柄81の形状は円形状、矩形状の他、三角形、台形を有していてもよい。
<具体的実施例>
次に評価用サンプルを用いて評価試験を行った。その結果を図13乃至図22により説明する。
(導通しやすさ評価)
まず評価サンプルを次のように準備した。
台紙91の上に、導電回路18Aを印刷した。スイッチ端子(スイッチ接点)31は3箇所設けた。導電回路18Aの一部には異方導電性接着剤を介して通信モジュール10を接続した(図13(a))。
次にスイッチ端子31に対応した、絵柄81を含むスタートボタン3を有する台紙92を用意した(図13(b))。スタートボタン3の大きさは12×12mmとした。
台紙92の裏面に、スタートボタン3とほぼ同じ大きさの、スイッチ端子用導電部(導電パターン)38を設けた。
台紙92のスタートボタン3には、絵柄81側が凸となるよう、エンボス処理を施した。
スイッチ端子31と、スイッチ端子用導電部38を重ねあわせ、記録装置を作成し、実施例1とした(図13(c))。
次に、台紙91の上に、大きめのスイッチ端子31を3箇所設けた導電回路18Aを印刷した。導電回路18Aの一部には異方導電性接着剤を介して通信モジュール10を接続した。(図14(a))。
次に絵柄81を含むスタートボタン3を有する台紙92を用意した。スタートボタン3の大きさはφ14mmとした(図14(b))。
台紙92の裏面に、スタートボタン3とほぼ同じ大きさの、スイッチ端子用導電部38を設けた。
台紙92のスタートボタン3には、絵柄81側が凸となるよう、エンボス処理を施した。
スイッチ端子31と、スイッチ端子用導電部38を重ねあわせ、記録装置を作成し、実施例2とした(図14(c))。
次に、台紙91の上に、大きめのスイッチ端子31を3箇所設けた導電回路18Aを印刷した。導電回路18Aの一部には異方導電性接着剤を介して通信モジュール10を接続した(図15(a))。
次に絵柄81を含むスタートボタン3を有する台紙92を用意した(図15(b))。また絵柄81およびスイッチ端子31に対応する部分に切り欠き90aを有するスペーサ(非導電性部材)90を用意した(図15(c))。
スタートボタン3には、エンボス加工は施さなかった。スタートボタン3の大きさはφ14mmとした。
次に導電回路18A上にスペーサ90を重ねた(図16(a))。次に、スペーサ90上にスタートボタン3を重ね合わせ、実施例3となる記録装置を作成した(図16(b))。
なお、台紙92の裏面には、スイッチ端子用導電部38をスタートボタン3の絵柄81と同じ大きさになるよう設けた。
次に比較1として、台紙91にスイッチ端子31を3箇所設けた導電回路18Aを作成した(図17(a))。導電回路18Aの一部には異方導電性接着剤を介して通信モジュール10を接続した。
実施例1と同様、台紙92にエンボスのかかったスタートボタン3を用意し(図17(b))、スイッチ端子31とスイッチ端子用導電部38とを重ね合わせ、記録装置を作成し、比較例1とした(図17(c))。
この場合、スイッチ端子31としては、一方の端子部82と他方の端子部83とを有し、一方の端子部82と他方の端子部83との間の非接触領域85がスイッチ端子用導電部38の中央部のみに対応して配置されているものを用いた(図11(c)および図12(c)参照)。
次に、比較例2として、台紙91にスイッチ端子31を3箇所設けた導電回路18Aを作成した(図18(a))。導電回路18Aの一部には異方導電性接着剤を介して通信モジュール10を接続した。
実施例2と同様、台紙92にエンボスのかかったスタートボタン3を用意し(図18(b))、スイッチ端子31とスイッチ端子用導電部38とを重ね合わせ、記録装置を作成し、比較例2とした(図18(c))。
この場合、スイッチ端子31としては、一方の端子部82と他方の端子部83とを有し、一方の端子部82と他方の端子部83との間の非接触領域85がスイッチ端子用導電部38の中央部のみに対応して配置されているものを用いた(図11(c)および図12(c)参照)。
比較例3として、台紙91にスイッチ端子31を3箇所設けた導電回路18Aを作成し、導電回路18Aに通信モジュール10を接続した(図19(a))。
次に台紙92に絵柄81を有するスタートボタン3を設け、台紙92にはエンボス加工は施さなかった。スタートボタン3の絵柄81の大きさはφ14mmとした(図19(b))。
次に導電回路18Aの上に、切り欠き90aを有するスペーサ90を重ねた(図19(c)および図20(a))。次にスペーサ90上に台紙92を重ね合わせ、スイッチ端子31上にスイッチ端子用導電部38を配置して、比較例3となる記録装置を作成した(図20(b))。
この場合、スイッチ端子31としては、一方の端子部82と他方の端子部83とを有し、一方の端子部82と他方の端子部83との間の非接触領域85がスイッチ端子用導電部38の中央部のみに対応して配置されているものを用いた(図11(c)および図12(c)参照)。
次にこれらの記録装置を使い、絵柄81を有するスタートボタン3上で、図21に示す指定箇所(1)(2)(3)(4)(5)あるいは図22に示す指定箇所(1)(2)(3)(4)(5)を設定し、φ5mmの先が平たい円柱棒で押圧し、導通の有無を評価した。
実施例1と比較例1は図21に示す方法で導通のし易さを評価し、実施例2、3と比較例2、3は図22に示す方法で導通のし易さを評価した。
導電のし易さの評価結果を表1に示す。
実施例1〜3および比較例1〜3において、スタートボタン3としては、A、B、C、3種類のスタートボタンについて導通の有無の評価を行った。
Figure 2017220378
表1に示すように、実施例1、2、3では、指定箇所(1)〜(5)のうちどこを押しても導通するのに対し、比較例1において指定箇所(2)〜(5)では導通せず、比較例2、3において、指定箇所(2)(4)では導通しなかった。
(ボタン導通評価)
次に実施例1、2、3および比較例1、2、3を用いて、使用者がボタンA、B、Cの順で、3回ずつ、合計9回連続でボタンを押し、記録をとった。
このとき、ボタンA、B、Cを押して導通させても、通信モジュール10から音は鳴らない設定とし、作用者は押したときに導通したか、しないかはわからない。
使用者の一人が押し終わった後ごとに、通信モジュール10からデータを吸い上げ、導通の有無を確認した。
使用者は男女合わせて5人とした。
ボタン導通評価結果を表2に示す。
Figure 2017220378
表2に示すように、実施例1、2、3では5人全て成功したのに対し、比較例1、2、3ではが押し損ねた人がいた。
以上の結果から、実施例1、2、3の記録装置を用いることで、押し損ねをなくすことが示された。
1 服薬記録カード
2 情報入力面
3 スタートボタン
4 取り消しボタン
5 薬(錠剤)
6(6a〜6e) 選択ボタン
7(7a〜7c) 選択ボタン
10 通信モジュール
11 フィルム基板
12 ASIC
13 水晶振動子
14 ボタン電池
15 スピーカ
16 パッド
17 アンテナパターン
18 導電パターン
18A 導電回路
18a 接地パターン
30 紙基板
30a,30b,30c 分割基板
30b1 第1パターン面
30b2 第2パターン面
30b3 第3パターン面
31〜37 スイッチ接点(スイッチ端子)
38 導電パターン(スイッチ端子用導電部)
39 端子部
62 孔(切り欠き)
63 ミシン目
70 回路基板
80 回路コネクタ
81 絵柄
82 一方の端子部
82a 第1細長状領域
83 他方の端子部
83a 第2細長状領域
85 非接触領域
90 スペーサ
91 台紙
92 台紙

Claims (8)

  1. 一対のシートに設けられ、外部から押圧されるシート式スイッチにおいて、
    一方のシートの外面に設けられた絵柄部と、
    前記一方のシートの内面に、前記絵柄部に対応して設けられたスイッチ端子用導電部と、
    他方のシートの内面に設けられたスイッチ端子とを備え、
    前記スイッチ端子は前記スイッチ端子用導電部に対応して設けられるとともに、一方の端子部と他方の端子部とを有し、
    これら一方の端子部と他方の端子部は、各々第1細長状領域と第2細長状領域を有し、前記第1細長状領域と前記第2細長状領域は互いに入り込んで互いの間に帯状の非接触領域が形成され、前記非接触領域は前記スイッチ端子用導電部の全域に対応して配置される、シート式スイッチ。
  2. 前記一方の端子部はくし型の複数の第1細長状領域を有し、
    前記他方の端子部はくし型の複数の第2細長状領域を有する、請求項1記載のシート式スイッチ。
  3. 前記一方の端子部は渦巻型の第1細長状領域を有し、
    前記他方の端子部は渦巻型の第2細長状領域を有する、請求項1記載のシート式スイッチ。
  4. 前記非接触領域の幅は0.1〜4.0mmとなっている、請求項1乃至3のいずれか記載のシート式スイッチ。
  5. 前記スイッチ端子を囲む非導電性部材が設けられている、請求項1乃至4のいずれか記載のシート式スイッチ。
  6. 導電回路を有する回路基板と、
    前記回路基板の導電回路に接続され外部から押圧されるシート式スイッチとを備え、
    前記回路基板は一対のシートを有し、
    前記シート式スイッチは、
    一方のシートの外面に設けられた絵柄部と、
    前記一方のシートの内面に、前記絵柄部に対応して設けられたスイッチ端子用導電部と、
    他方のシートの内面に設けられたスイッチ端子とを備え、
    前記スイッチ端子は前記スイッチ端子用導電部に対応して設けられるとともに、一方の端子部と他方の端子部とを有し、
    これら一方の端子部と他方の端子部は、各々第1細長状領域と第2細長状領域を有し、前記第1細長状領域と前記第2細長状領域は互いに入り込んで互いの間に帯状の非接触領域が形成され、前記非接触領域は前記スイッチ端子用導電部の全域に対応して配置される、回路装置。
  7. 導電回路を有する回路基板と、
    この回路基板にコネクタを介して接続された通信モジュールと、
    前記回路基板の導電回路に接続され外部から押圧される複数のシート式スイッチとを備え、
    前記通信モジュールはICチップと、このICチップに電源電圧を供給するボタン電池を有し、
    前記ICチップは複数のシート式スイッチのうち押圧して選択されたシート式スイッチを特定する情報と、押圧された時刻を時系列で記録する記録部と、前記記録部を制御する制御部と、外部のホスト装置との間で近接通信を行う無線通信部とを有し、
    前記回路基板は一対のシートを有し、
    各シート式スイッチは、
    一方のシートの外面に設けられた絵柄部と、
    前記一方のシートの内面に、前記絵柄部に対応して設けられたスイッチ端子用導電部と、
    他方のシートの内面に設けられたスイッチ端子とを備え、
    前記スイッチ端子は前記スイッチ端子用導電部に対応して設けられるとともに、一方の端子部と他方の端子部とを有し、
    これら一方の端子部と他方の端子部は、各々第1細長状領域と第2細長状領域を有し、前記第1細長状領域と前記第2細長状領域は互いに入り込んで互いの間に帯状の非接触領域が形成され、前記非接触領域は前記スイッチ端子用導電部の全域に対応して配置される、情報記録装置。
  8. 前記回路基板の導電回路に、破断可能な複数の破断可能スイッチが接続され、
    前記ICチップの記録部は破断可能スイッチのうち、押圧して破断された破断可能スイッチを特定する情報と、破断された時刻を時系列で記録する、請求項7記載の情報記録装置。
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