JP2019154388A - グミ組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
後述の比較例に示すように、(A)及び(B)成分が配合され、(C)成分が配合されていないと、カロチノイド系色素のトマト色素が配合されていても離水抑制効果(保存後の離水のなさ)が悪く×であった(比較例3、4)。また、(A)成分に(B)成分が併用して配合されていないと、(C)成分が配合されていても弾力性が弱く(△)、硬化抑制効果(保存後の硬化のなさ)が悪く(×)、離水抑制効果が劣り△であった(比較例1)。なお、(B)成分に代えてキシリトールを使用すると、氷砂糖のように硬化してしまい、離水は生じないものの、グミ本来の弾力性が失われて弾力性が×であった(比較例2)。これに対して、実施例に示すように、本発明の(A)、(B)及び(C)成分が配合されたグミ組成物は、弾力性、硬化抑制効果及び離水抑制効果がいずれも○又は◎であり、優れていた。
〔1〕
(A)ゼラチン、
(B)還元水飴、及び
(C)コチニール色素又はラック色素
を含有することを特徴とするグミ組成物。
〔2〕
(B)還元水飴中の単糖及び二糖の含有量が10〜90質量%である〔1〕に記載のグミ組成物。
〔3〕
(C)成分の含有量が、組成物全体の0.01〜1質量%である〔1〕又は〔2〕に記載のグミ組成物。
〔4〕
(A)成分の含有量が、組成物全体の5〜30質量%であり、(B)成分の含有量が、組成物全体の30〜80質量%である〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載のグミ組成物。
ゼラチンのゼリー強度は、80〜350gが好ましく、より好ましくは180〜300gである。上記のゼリー強度は、JIS K6503−2001に記載の方法で測定した値である(以下同様)。
このようなゼラチンは、市販品を使用可能である。具体的には、新田ゼラチン(株)製の商品名;BCN300S等の食品用ゼラチンを使用できる。
還元水飴は、澱粉を酸や酵素で加水分解することで得られる水飴を原料とし、水素添加によって、水飴のグルコース末端を還元することにより製造される、単糖や多糖を含有する糖アルコール混合物であり、構成する糖アルコールによって異なる特性を示すことがある。
なお、還元水飴は、1種を単独で用いてもよいが、単糖及び二糖の含有量が互いに異なる2種以上を併用してもよい。2種以上を併用する場合は、それぞれの還元水飴に含まれる単糖及び二糖の含有量を合計し、その合計含有量が上記範囲内であることが好ましい。
例えば、硬さを調整したり、噛み心地(チューイング性)を調整するために、(A)成分以外のゲル化剤、例えばアラビアガム、ジェランガム、キサンタンガム、カラギーナン、寒天、ペクチン、アルギン酸ナトリウムや、澱粉等の食感改良剤を添加できる。
グミの製品設計上、(B)成分以外の糖アルコールの添加は必要ないが、製造品質確保において添加が必要になる場合があり、このような場合には他の糖アルコールを添加してもよい。糖アルコールの例として、単糖類のエリスリトール、リビトール、ガラクチトールや、二糖類のラクチトール、パラチニットが挙げられる。これらを添加する場合、その添加量は組成物全体の0.1〜10%がよい。
本発明のグミ組成物は、砂糖を添加しなくてもよく、シュガーレスのグミに調製できる。
例えば、唾液分泌促進成分は、ポリグルタミン酸又はその塩、コラ・アクミナタ、コラ・ニティダ、ヤボランジ、シラカバ、スイカズラ、セイヨウニンジン、ドクダミ等の植物又はその抽出物、ガジュツ水分画抽出物、アオギリ科コーラノキ種子粉末抽出物、羅漢果チップ、テアニンが挙げられ、1種又は2種以上を使用し得る。
口臭抑制成分は、グルコン酸銅、クエン酸銅等の水溶性銅化合物、水溶性亜鉛化合物、サイクロデキストリン、クロモジ又はその亜種からの抽出物、シソ科植物又はその抽出物、ボタンピ抽出物、サンショウの種子又はその抽出物が挙げられ、1種又は2種以上を使用し得る。
表1〜3に示す組成のグミ組成物を下記の調製方法により作製し、これらをサンプルとして用いて下記の評価方法で評価した。結果を表1〜3に併記した。
煮詰めた(B)還元水飴に、水を加え膨潤、溶解させた(A)ゼラチンと(C)特定色素を混合した後、香料、クエン酸を加えて混合し、混合液を作製した。得られた混合液を、1粒当たり約3gになるようプラスチック容器で型取りし、グミ組成物を得た。
比較例のグミ組成物は、上記方法に準じて同様に作製して得た。
なお、表中の(B)成分の配合量は、それぞれ固形分換算値である。
(1)弾力性の評価方法
グミ組成物の弾力性について、被験者の専門パネラー3名による官能試験を行った。グミ組成物の弾力性について、下記の評点基準に従って評価した。3名の合計点を求め、下記の評価基準に従って評価し、◎又は○であるものを弾力性に優れ、合格品であると判断した。
評点基準
評点
3:弾力性が非常に強い
2:弾力性が強い
1:弾力性があるがやや弱い
0:弾力性がない
評価基準
評点の合計
◎:7〜9
○:4〜6
△:1〜3
×:0
グミ組成物を35℃で1ヶ月間保存し、保存後の硬化について、−5℃で1ヶ月間保存品をコントロールとし、被験者の専門パネラー3名による官能試験を行った。コントロール品と比較した硬さについて、下記の評点基準に従って評価した。3名の合計点を求め、下記の評価基準に従って評価し、◎又は○であるものを硬化抑制効果(保存後の硬化のなさ)が良く、合格品であると判断した。
評点基準
評点
3:コントロール品と同じ
2:コントロール品とほぼ同じ
1:コントロール品よりやや硬い
0:コントロール品より硬い
評価基準
評点の合計
◎:7〜9
○:4〜6
△:1〜3
×:0
グミ組成物を35℃で1ヶ月間保存後の離水について、被験者の専門パネラー3名による官能試験を行い、下記の評点基準に従って評価した。3名の合計点を求め、下記の評価基準に従って評価し、◎又は○であるものを離水抑制効果(保存後の離水のなさ)に優れ、合格品であると判断した。
評点基準
評点
3:離水が認められない
2:離水がほぼ認められない
1:離水が認められる
0:離水が極めて激しい
評価基準
評点の合計
◎:7〜9
○:4〜6
△:1〜3
×:0
(A)ゼラチン:商品名;BCN300S、新田ゼラチン(株)製
(B)還元水飴
還元水飴1:商品名;PO−20、単糖及び二糖の含有量13%、
粘度3Pa・s、三菱商事フードテック(株)製
還元水飴2:製品名;PO−30、単糖及び二糖の含有量20%、
粘度0.6Pa・s、三菱商事フードテック(株)製
還元水飴3:商品名;SQシロップ、単糖及び二糖の含有量50%、
粘度0.4Pa・s、三菱商事フードテック(株)製
還元水飴4:商品名;PO−60、単糖及び二糖の含有量70%、
粘度0.3Pa・s、三菱商事フードテック(株)製
還元水飴5:商品名;アマルティシロップ、単糖及び二糖の含有量80%、
粘度0.18Pa・s、三菱商事フードテック(株)製
上記の還元水飴の粘度は、70%水溶液の25℃における粘度であり、B型粘度計(東機産業(株)製)を使用し、測定時間1分、測定温度25℃で測定した。
キシリトール(比較成分):商品名;キシリトール、物産フードサイエンス(株)製
(C)コチニール色素:商品名;カルミンレッド MK−40、キリヤ化学(株)製
(C)ラック色素:商品名;ラッカインレッド R、キリヤ化学(株)製
トマト色素(カロチノイド系色素、比較成分):商品名;キリヤスレッドTL、キリヤ化学(株)製
Claims (4)
- (A)ゼラチン、
(B)還元水飴、及び
(C)コチニール色素又はラック色素
を含有することを特徴とするグミ組成物。 - (B)還元水飴中の単糖及び二糖の含有量が10〜90質量%である請求項1記載のグミ組成物。
- (C)成分の含有量が、組成物全体の0.01〜1質量%である請求項1又は2記載のグミ組成物。
- (A)成分の含有量が、組成物全体の5〜30質量%であり、(B)成分の含有量が、組成物全体の30〜80質量%である請求項1〜3のいずれか1項記載のグミ組成物。
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JP2018048913A JP2019154388A (ja) | 2018-03-16 | 2018-03-16 | グミ組成物 |
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-
2018
- 2018-03-16 JP JP2018048913A patent/JP2019154388A/ja active Pending
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