JP5782194B2 - 光分解性ガムベース、光分解性ガムベースを含むチューインガムおよびその製造方法 - Google Patents

光分解性ガムベース、光分解性ガムベースを含むチューインガムおよびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、光分解性ガムベース、光分解性ガムベースを含むチューインガムおよびその製造方法に関する。
チューインガムは、通常、水不溶性ガムベース、ならびに甘味料、天然または人工フレーバー、ならびに特定の感覚的および物理的性質を提供する目的に合わせた多様な添加剤を含有する。水不溶性ガムベースは、所望の咀嚼性および粘着性をチューインガムに提供する。
不適切に処分されたチューインガムの食塊は、地面およびその他の表面に付着する可能性があり、そこでは食塊は一般に環境による分解に対して抵抗性である。そのようなガムのゴミは不快であり、その除去は困難で費用がかかり得る。
チューインガムが噛まれている時、ガムはその粘弾性の性質を維持することが望ましい。しかし、噛まれたガムが捨てられる時にはその粘着性および弾力性の特性は望ましくなくなる。一部の研究者らは、チューインガムの粘着性は、ガムベースを作成する間にエラストマーを溶解するために使用される溶媒に起因するとし、溶媒をガムベースから除外することを提案した。例えば、Abdel−Malikらによる特許文献1は、エラストマーをゼインなどの可塑化されたタンパク質性物質に置き換えることによってエラストマー溶媒の必要性を除去する。しかし、可塑化されたタンパク質性物質のチューインガム製品への組み込みは、多くの場合風味を損ない、よって消費者の容認性の見地からは望ましくない可能性がある。
さらに、歯または口腔内補綴物にくっつかないガム製品が、Cherukuriらによる特許文献2において報告された。しかし、これらのガム製品はなお、捨てられたチューインガムの食塊の問題を解決していない。これらは環境表面に付着するほど十分粘着性なままであり、分解するのが遅い。
米国特許第5882702号明細書 米国特許第4518615号明細書
したがって、日光、熱およびその他の物理的要因を含む環境要因に触れると分解するチューインガム組成物が必要とされている。また、上記の問題に対処するどんな解決策も、チューインガム組成物の風味、噛みごたえ性(chewy nature)、または放出プロフィールに悪影響を与えてはならない。
一実施形態は、エラストマー、および、式(I)の構造を有する酢酸ビニルとメチルフェニルシランとのブロック共重合体、を含む、光分解性ガムベース組成物である。
Figure 0005782194
(式中、mおよびpは、1〜500の範囲の整数であり、nは、2〜100の範囲の整数である。)
別の実施形態は、エラストマー、mおよびpが1〜500の範囲の整数であり、nが2〜100の範囲の整数である、上の式(I)の構造を有するブロック共重合体、および少なくとも1つの甘味料を含む光分解性チューインガム組成物である。
さらに別の実施形態は、エラストマー、mおよびpが1〜500の範囲の整数であり、nが2〜100の範囲の整数である、上の式(I)の構造を有する酢酸ビニルとメチルフェニルシランとのブロック共重合体、ならびに少なくとも1つの甘味料をブレンドする工程を含む、分解性チューインガムを調製する方法である。
酢酸ビニルとメチルフェニルシランとのブロック共重合体の様々な構造形態を示す図である。
一部の実施形態では、エラストマー、mおよびpが1〜500の範囲の整数であり、nが2〜100の範囲の整数である、上の式(I)の構造を有する酢酸ビニルとメチルフェニルシランとのブロック共重合体を含む、光分解性ガムベース組成物が提供される。
本明細書において、用語「酢酸ビニルとメチルフェニルシランとのブロック共重合体」とは、少なくとも2つのブロックのポリ酢酸ビニルと少なくとも1つの中間ブロックのポリメチルフェニルシランを含むマルチブロック共重合体をさす。ブロック共重合体は、mおよびpが1〜500の範囲の整数であり、nが2〜100の範囲の整数である、上の式(I)の構造を有する少なくとも1つの単位を本質的に含有する。1〜500の範囲内で、mおよびpは、約20〜約400、具体的には約50〜約300、より具体的には約60〜約250であり得る。約2〜約100の範囲内で、nは、約5〜約80、具体的には約10〜約70、より具体的には約15〜約75であり得る。
ブロック共重合体の中で、ポリメチルフェニルシランの各々のブロックは、ポリマー鎖の両端の少なくとも1つの酢酸ビニルモノマーに共有結合している。ブロック共重合体は、線状の共重合体であっても分枝状の共重合体であってもよいことは理解されるであろう。
驚くことに、酢酸ビニルとメチルフェニルシランとのブロック共重合体の添加が、光分解特性をガムベースに与えることが見出された。驚くことに、約5〜約30重量%のブロック共重合体を含むガムベースは、かかるブロック共重合体を含まないガムベースと比較して、光分解の影響をより一層受けやすいことが見出された。理論に縛られるものではないが、ブロック共重合体中のシラン(−Si−Si−)結合が、日光のUV成分を吸収して分解し、その結果ガムベースの分解を引き起こすと考えられる。粘弾性に関して、ブロック共重合体を含有するガムベースは、ブロック共重合体として同じ量のポリ酢酸ビニルポリマーを含有するガムベースの粘弾性と同等の粘弾性を有する。さらに、ブロック共重合体のガムベースへの添加は、ガムベースを用いて作成されたチューインガムの風味、食感、噛みごたえ性およびその他の望ましい特性に悪影響を及ぼさない。
ガムベースは、光分解特性をガムベースに与えるために適量の酢酸ビニルとメチルフェニルシランとのブロック共重合体を含有する。一部の実施形態では、ガムベースは、ガムベースの総重量に基づいて、約5〜約30重量%のブロック共重合体を含有する。約5〜約30重量%の範囲内で、ブロック共重合体は、約10〜約25重量%、具体的には約15〜約20重量%であり得る。ブロック共重合体が約5重量%未満で存在する場合、それはごくわずかの光分解特性を提供する。また、ブロック共重合体が30重量%を上回る量で存在する場合、それはガムベースおよびそれから作成したチューインガムのフレーバー、食感およびその他の望ましい特性に悪影響を及ぼす。
ブロック共重合体は、望ましいレベルの光分解特性をガムベースに与えるために適量のメチルフェニルシランを含有する。一部の実施形態では、ブロック共重合体は、プロトン核磁気共鳴分光法によって測定して、ブロック共重合体の重量に基づいて、約0.1〜約10重量%のメチルフェニルシランを含有する。約0.1〜約10%の範囲内で、メチルフェニルシランは、約0.5〜8重量%、具体的には約1〜約5重量%であり得る。
ブロック共重合体は、約50,000〜約200,000原子質量単位の重量平均分子量を有する。約50,000〜約200,000の範囲内で、分子量は、約60,000〜約150,000、具体的には約75,000〜約125,000であり得る。
一部の実施形態では、光分解性ガムベースは、光分解を促進する少なくとも1つの追加成分をさらに含む。適した追加成分としては、クロロフィル、およびクロロフィルの誘導体、例えばクロロフィリン、フェオフィチン、ピロフェオフィチンおよびフェオホルビドなどが挙げられる。少なくとも1つの追加成分は、ガムベースの重量に基づいて、約0.1〜10重量%の量で存在し得る。約0.1〜約10%の範囲内で、追加成分は、約0.5〜約8重量%、具体的には約1〜約5重量%であり得る。
一部の実施形態では、光分解性ガムベースは、咀嚼後のガムベースの吸水特性を促進する、少なくとも1つの吸水促進成分をさらに含む。適した吸水促進成分としては、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸の共重合体;メチルビニルエーテルと無水マレイン酸の共重合体のエーテルまたはエステル;メチルビニルエーテルと無水マレイン酸とマレイン酸のターポリマー;ポリスチレンと無水マレイン酸の共重合体;ポリスクシンイミド;エチレンと無水マレイン酸の交互共重合体、およびその組合せが挙げられる。適した吸水促進成分は、さらにPCT出願公開であるSoperらの国際公開第2007/061888(A1)号、国際公開第2008002337(A1)号、国際公開第2008103816号、およびHarrisらの国際公開第2010/125342(A2)号に記載されている。少なくとも1つの吸水促進成分は、ガムベースの重量に基づいて、約0.1〜約15重量%の量で存在し得る。約0.1〜約15重量%の範囲内で、少なくとも1つの吸水促進成分は、約1〜約10重量%、具体的には約4〜約8重量%であり得る。
一部の実施形態では、ガムベースは、少なくとも1つの加水分解促進成分をさらに含む。適した加水分解促進成分としては、タルク、炭酸カルシウム、炭酸塩含有充填剤、第二リン酸カルシウムおよびその組合せが挙げられる。少なくとも1つの加水分解促進成分は、ガムベースの重量に基づいて、約5〜約35重量%の量で存在し得る。約5〜約35重量%の範囲内で、少なくとも1つの加水分解促進成分は、約10〜約30重量%、具体的には約15〜約25重量%であり得る。
一部の実施形態では、ガムベースは、少なくとも1つの非粘着誘導成分をさらに含む。適した非粘着誘導成分としては、硬化綿実油、硬化ダイズ油、硬化カノーラ油、硬化オリーブ油、硬化グレープシード油、硬化ピーナッツ油、硬化ヒマワリ油、硬化ベニバナ油、硬化パーム油、硬化カカオバター、水素化ココナッツ油、硬化パーム核油、動物性脂肪、糖の脂肪酸エステルおよびリン脂質が挙げられる。ガムベースは、非粘着誘導成分の不在下と比較すると非粘着誘導成分の存在下で分解性の増加および/または粘着性の低下を示す。非粘着誘導成分は、ガムベースの重量に基づいて、約5〜約40重量%の量で存在し得る。約5〜約40重量%の範囲内で、少なくとも1つの加水分解促進成分は、約10〜約35重量%、具体的には約15〜約30重量%であり得る。
式Iのブロック共重合体、追加の光分解促進成分、吸水促進成分、加水分解促進成分および非粘着誘導成分をガムベースに添加することにより、ガムベースはいくつかの環境条件の影響を受けやすくなる。そのようなガムベースは、日光、雨、足で踏まれること(foot fall)、掃除またはその他の環境的要因に触れると分解する傾向がより強い。そのようなガムベースはどのような天候でも分解をされやすいので、それは全天候分解性ガムベースと呼ぶことができる。
上記のブロック共重合体およびその他の成分のほかに、ガムベースには、エラストマーとして有用な、任意の数の適したさらなるポリマーも含まれ得る。ガムベース中の適したさらなるエラストマーの説明となる例には、天然および合成エラストマーならびにゴムの両方、例えば、植物由来物質、例えばチクル、クラウンガム、ニスペロ、ロサジンハ(rosadinha)、ジェロトン、ペリロ、ニガー・グッタ、ツヌー、バラタ、グッタペルカ、レチカプシ、ソルバ、グッタケイ(gutta kay)、および同類のものなど、ならびにそれらの組合せが含まれる。合成エラストマーには、高分子量および低分子量エラストマーが含まれる。有用な高分子量エラストマーには、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、イソブチレン−イソプレン共重合体、ポリエチレン、その組合せ、および同類のものが含まれる。有用な低分子量エラストマーには、ポリブテン、ポリブタジエン、ポリイソブチレン、ならびにそれらの組合せが含まれる。また、適したガムベースには、ビニルポリマーエラストマー、例えばポリ(酢酸ビニル)(PVA)、ポリエチレン、ビニル共重合体エラストマー、例えば酢酸ビニルとラウリン酸ビニルの共重合体、酢酸ビニルとステアリン酸ビニルの共重合体、エチレンと酢酸ビニルの共重合体、ポリ(ビニルアルコール)およびその組合せも含まれ得る。用いる場合、ビニルポリマーの重量平均分子量は、約3,000から約94,000原子質量単位に及び得る。ビニルポリマー、例えばポリ(ビニルアルコール)およびポリ(酢酸ビニル)は、約8,000〜約65,000原子質量単位の重量平均分子量を有し得る。さらに、上記の高分子量および低分子量、天然および合成エラストマー、ならびにゴムの任意の組合せをガムベースとして用いることができる。エラストマーは、ガムベースの重量に基づいて、約35〜約95重量%の量で存在し得る。一部の実施形態では、ガムベースには、ポリイソブチレン、ブチルゴム、ブタジエン−スチレンゴムおよびその組合せからなる群から選択されるエラストマーが含まれる。
また、ガムベース組成物は、従来のエラストマー可塑剤およびエラストマー成分を軟化させるのを助ける軟化剤も含有することができる。例えば、可塑剤としては、テルペン樹脂、例えばα−ピネン、β−ピネン、および/またはd−リモネン由来のポリマー;ロジンまたは改質ロジンまたはガム(例えば水素化、二量体化または重合ロジンなど)のメチル、グリセロールまたはペンタエリトリトールエステル、あるいは前述の樹脂の少なくとも1つを含む組合せ;部分水素化木もしくはガムロジンのペンタエリトリトールエステル;木もしくはガムロジンのペンタエリトリトールエステル;木ロジンのグリセロールエステル;部分二量体化木もしくはガムロジンのグリセロールエステル;重合木もしくはガムロジンのグリセロールエステル;トール油ロジンのグリセロールエステル;木もしくはガムロジンのグリセロールエステル;部分水素化木もしくはガムロジン;木またはロジンの部分水素化メチルエステル;および同類のものを挙げることができる。前述のエラストマー可塑剤の任意の組合せを用いてエラストマーベース成分を軟化するかまたはその粘着性を調節することができる。エラストマー可塑剤は、ガムベースの約5〜約75重量%、具体的にはガムベースの約45〜約70重量%の量で使用することができる。
一部の実施形態では、ガムベース組成物は、エラストマー軟化剤をさらに含有する。一部の実施形態では、軟化剤は、ガムベースの約30重量%までの量、具体的にはガムベースの約3〜約20重量%の量で存在する。適した軟化剤としては、ラノリン、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、脂肪酸、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、グリセリルトリアセテート、グリセリルレシチン、モノステアリン酸グリセリル、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノ−、ジ−およびトリグリセリド、アセチル化モノグリセリド、グリセリン、レシチン、ジアセチン、ならびにそれらの組合せが挙げられる。その他の適した軟化剤にはワックスが挙げられる。ワックス、例えば、天然および合成ワックス、硬化植物油、石油ワックス、例えばポリウレタンワックス、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、微結晶性ワックス、脂肪ワックス、ソルビタンモノステアレート、獣脂、カカオバター、プロピレングリコール、および同類のものなども、ガムベースに組み込んで、多様な望ましい食感および稠度特性を得ることができる。用いたワックスは、約60℃よりも低い、特に約45〜約55℃の融点を有し得る。低溶融ワックスは、パラフィンワックスであり得る。ワックスは、ガムベースの総重量に基づいて、約6〜約10重量%、特に約7〜約9.5重量%の量でガムベース中に存在することができる。低融点ワックスに加えて、より高い融点を有するワックスを、ガムベースの重量に基づいて、ガムベース中に約5重量%までの量で使用することができる。そのような高溶融ワックスとしては、蜜ろう、植物ワックス、米ぬかワックス、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ポリエチレンワックス、微結晶性ワックス、石油ワックス、および同類のもの、ならびにその混合物が挙げられる。
ガムベースには有効量の増量剤、例えば無機補助剤がさらに含まれてよく、これは充填剤および食感付与剤として役立ち得る。適した無機補助剤としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、タルク、リン酸三カルシウムおよび同類のものが挙げられ、これは充填剤および食感付与剤として役立ち得る。これらの充填剤または補助剤は、ガムベース中に様々な量で使用され得る。具体的には、充填剤の量は、使用した場合、ガムベースの重量に基づいて、約15〜約40重量%、具体的には約20〜約30重量%の量で存在することになる。
本明細書において、用語「ガム」、「チューインガム」および「バブルガム」は、同義的に使用され、あらゆるガム組成物を含むことを意味する。チューインガム組成物に関して、かかる組成物は、ガムベース、少なくとも1つの甘味剤、および様々な添加剤を含有する。
一般に、チューインガム組成物は、水不溶性のガムベース部分および追加の配合成分(添加剤としても公知)を含むバルク部分を含む。ガムベースは、所望のベースの種類、所望のガムの稠度、および、最終のチューインガム製品を作成するために組成物中で使用されるその他の成分などの様々な要素によって大いに変動し得る。一部の実施形態では、チューインガムベースは、約5〜約90重量%の量で存在し、ここで重量%は、チューインガム組成物の総重量に基づく。約5〜約90の範囲内で、水不溶性ガムベースは、約10〜約50重量%の量で存在し得、具体的には、ガムベースは、約15〜約40重量%の量で存在し得、さらにより具体的には、ガムベースは、約20〜約30重量%の量で存在し得る。
本明細書において、用語「水溶性」は、25℃で少なくとも1g/Lの水溶性を有する化合物を包含する。本明細書において、用語「水不溶性」は、25℃で少なくとも1g/L未満の水溶性を有する化合物を包含する。
一部の実施形態では、エラストマー、mおよびpが1〜500の範囲の整数であり、nが2〜100の範囲の整数である、上記の式(I)の構造を有するブロック共重合体、ならびに少なくとも1以上の追加の配合成分を含む光分解性チューインガム組成物が提供される。適した追加の配合成分には、甘味剤、香味料、フレーバー調節剤、フレーバー増強剤、芳香剤、清涼化剤(クーラント)、温感剤、着色剤、息清涼化剤、口腔湿潤剤、保水剤、酸味料、緩衝剤、刺痛剤、口腔ケア剤、咽頭ケア剤、薬物、抗酸化剤、防腐剤、ならびにそれらの組合せが含まれる。一部のこれらの追加の配合成分は、2以上の目的を果たし得る。例えば、スクロース、ソルビトール、その他の糖アルコール、ならびにそれらの組合せなどの甘味剤も、充填剤として機能し得る。前述の追加の配合成分の少なくとも1つを含む組合せが使用される場合が多い。
一部の実施形態では、チューインガムには、甘味をガム組成物に与えるための甘味剤が含まれる。甘味剤には、砂糖甘味料、シュガーレス甘味料、高甘味度甘味料、または前述の甘味剤の少なくとも2つの組合せが含まれ得る。
砂糖甘味料は、通常、糖類を含む。適した砂糖甘味料としては、単糖、二糖および多糖、例えばスクロース(砂糖)、デキストロース、マルトース、デキストリン、キシロース、リボース、グルコース、マンノース、ガラクトース、フルクトース(レブロース)、ラクトース、転化糖、フラクトオリゴ糖シロップ、部分加水分解デンプン、コーンシロップ固形物、例えば高フルクトースコーンシロップ、ならびにそれらの組合せが挙げられる。
適したシュガーレス甘味料としては、糖アルコール(またはポリオール)例えばソルビトール、キシリトール、マンニトール、ガラクチトール、マルチトール、硬化イソマルツロース(イソマルト)、ラクチトール、エリトリトール、水素化デンプン加水分解物、ならびにそれらの組合せが挙げられる。適した水素化デンプン加水分解物としては、Verwaerdeらに対する米国特許第4,279,931号に開示されるもの、およびソルビトール、水素化二糖、三糖以上の水素化多糖、またはその混合物を含有する、様々な水素化グルコースシロップ剤および/または粉末が挙げられる。水素化デンプン加水分解物は、主にコーンシロップの制御された接触水素化により調製される。得られる水素化デンプン加水分解物は、単量体、二量体、および多量体の糖類の混合物である。これらの様々な糖類の比が、様々な水素化デンプン加水分解物に様々な特性を与える。水素化デンプン加水分解物の混合物は、フランスのRoquette FreresよりLYCASINの商標名、および米国ニュージャージー州Fair LawnのLonza、Inc.よりHYSTARの商標名で市販されている。
「高甘味度甘味料」は、本明細書において、重量ベースで(on a per weight basis)砂糖(スクロース)の少なくとも100倍、具体的には重量ベースで砂糖の少なくとも500倍の甘味を有する薬剤を意味する。一部の実施形態ではは、高甘味度甘味料は、重量ベースで砂糖の少なくとも1,000倍、より具体的には、重量ベースで砂糖の少なくとも5,000倍である。高甘味度甘味料は、広範囲の材料から選択されることができ、それには、水溶性の天然および人工甘味料、水溶性甘味料の誘導体、ジペプチド系甘味料、およびタンパク質系甘味料が含まれる。2以上の高甘味度甘味料を含むどんな組合せも使用され得る。1以上の高甘味度甘味料は、前述の甘味料または甘味剤の1以上とさらに組み合わせることができる。高甘味度甘味料は、初期の甘味の噴出および/または長時間の甘味感覚を提供するために、多様な別個の物理的形態、例えば当技術分野で公知の形態で使用され得る。それに制限されないが、そのような物理的形態には、遊離形態(例えば、噴霧乾燥または粉末状)、ビーズ状の形態、カプセル化形態、および前述の形態の組合せが含まれる。
特定の甘味剤に制限されないが、代表的なカテゴリーおよび例としては、(1)水溶性甘味剤、例えばジヒドロカルコン、モネリン、ステビオサイド、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、グリチルリジン、ジヒドロフラベノール、ならびに糖アルコール、例えばソルビトール、マンニトール、マルチトール、モナチン、およびL−アミノジカルボン酸アミノアルケン酸(aminoalkenoic acid)エステルアミド(例えばZannoらに対する米国特許第4,619,834号に開示されるものなど)または前述の少なくとも1つを含む組合せ、(2)水溶性人工甘味料、例えばサッカリン、可溶性サッカリン塩、すなわちナトリウムまたはカルシウムサッカリン塩、シクラメート塩、アセスルファム塩、例えば3,4−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシドのナトリウム、アンモニウムもしくはカルシウム塩、3,4−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシドのカリウム塩(アセスルファム−K)など、サッカリンの遊離酸形態、または前述の少なくとも1つを含む組合せなど、(3)ジペプチド系甘味料、例えばL−アスパラギン酸由来甘味料、例えばL−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル(アスパルテーム)およびSchlatterらに対する米国特許第3,492,131号に記載される材料、L−α−アスパルチル−N−(2,2,4,4−テトラメチル−3−チエタニル)−D−アラニンアミド水和物(アリターム)、L−アスパルチル−L−フェニルグリシンおよびL−アスパルチル−L−2,5−ジヒドロフェニル−グリシンのメチルエステル、L−α−アスパルチル−L−フェニルグリシンメチルエステル、L−α−アスパルチル−L−2,5−ジヒドロフェニルグリシンメチルエステル、L−アスパルチル−2,5−ジヒドロ−L−フェニルアラニン;L−α−アスパルチル−2,5−ジヒドロフェニルアラニンメチルエステル、L−アスパルチル−L−(1−シクロヘキセン)−アラニン、N−(N−(3,3−ジメチルブチル)−L−α−アスパルチル)−L−フェニルアラニン(phenylalamine)メチルエステル(ネオテーム)、またはその組合せ、(4)水溶性甘味料の誘導体、例えばステビオサイドの誘導体、レバウジオシドAの誘導体、レバウジオシドBの誘導体、レバウジオシドCの誘導体、通常の砂糖(スクロース)の塩素化誘導体、例として、例えば、スクラロースの製品名で公知のクロロデオキシスクロースまたはクロロデオキシガラクトスクロースの誘導体などのクロロデオキシ糖誘導体など;クロロデオキシスクロースおよびクロロデオキシガラクトスクロース誘導体の例としては、1−クロロ−1’−デオキシスクロース;4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−α−D−フルクトフラノシド、4−クロロ−4−デオキシガラクトスクロース、4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−1−クロロ−1−デオキシ−β−D−フルクトフラノシド、4,1’−ジクロロ−4,1’−ジデオキシガラクトスクロース;1’,6’−ジクロロ−1’,6’−ジデオキシスクロース;1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−β−D−フルクトフラノシル−4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシド;4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−β−D−フルクトフラノシド、または4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロース;4,6−ジクロロ−4,6−ジデオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−6−クロロ−6−デオキシ−β−D−フルクトフラノシド、または4,6,6’−トリクロロ−4,6,6’−トリデオキシガラクトスクロース;6,1’,6’−トリクロロ−6,1’,6’−トリデオキシスクロース;4,6−ジクロロ−4,6−ジデオキシ−α−D−ガラクト−ピラノシル−1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−β−D−フルクトフラノシド、または4,6,1’,6’−テトラクロロ4,6,1’,6’−テトラデオキシガラクト−スクロース;4,6,1’,6’−テトラデオキシ−スクロース、またはその組合せが挙げられる、(5)タンパク質系甘味料、例えば、サウマオココス・ダニエリ(thaumaoccous danielli)、タウマチン、タリン、またはその組合せ、および(6)アミノ酸系甘味料が挙げられる。
一部の実施形態では、甘味剤には、ソルビトール、マンニトール、アスパルテーム、アセスルファムカリウム塩、ならびにそれらの組合せが含まれる。甘味剤は、所望のレベルの甘味に応じて適量で存在することができる。一部の実施形態では、甘味料は、チューインガム組成物の約35〜約80重量%の量で存在する。チューインガム組成物の約35〜約80の範囲内で、この量は約45〜約75重量%であり得、具体的には、この量は約50〜約65重量%であり得る。
一部の実施形態では、チューインガム組成物は、1以上の香味料(風味物質、フレーバー(flavor)または着香剤としても公知)をさらに含むことができる。適した香味料としては、当技術分野で公知の人工および天然香味料、例として、合成フレーバー油、天然着香芳香族化合物(flavoring aromatics)および/または油、含油樹脂、植物、葉、花、果実、および同類のもの由来の抽出物、ならびに前述の香味料の少なくとも1つを含む組合せが挙げられる。限定されない代表的なフレーバーとしては、油、例えばスペアミント油、シナモン油、ウィンターグリーンの油(サリチル酸メチル)、ペパーミント油、チョウジ油、ベイ油、アニス油、ユーカリ油、タイム油、シダーリーフ油、ナツメグの油、オールスパイス、セージの油、メース、苦扁桃の油、カッシア油、および柑橘油(レモン、オレンジ、ライム、グレープフルーツ、バニラを含む)、果実エッセンス(リンゴ、西洋ナシ、モモ、ブドウ、イチゴ、ラズベリー、ブラックベリー、サクランボ、プラム、パイナップル、アプリコット、バナナ、メロン、トロピカルフルーツ、マンゴー、マンゴスチン、ザクロ、パパイヤ、ハチミツレモン、および同類のものを含む)、ならびにそれらの組合せなどが挙げられる。具体的な香味料は、ペパーミント、スペアミントなどのミント類、人工バニラ、シナモン誘導体、および様々な果実フレーバーである。
人工、天然、および合成果実香味料の例としては、ココナッツ、ヤズ(yazu)、スダチ、メントール、甘草、カラメル、ハチミツ、ピーナッツ、クルミ、カシュー、ヘーゼルナッツ、アーモンド、パイナップル、イチゴ、ラズベリー、ブラックベリー、トロピカルフルーツ、サクランボ、シナモン、ペパーミント、ウィンターグリーン、スペアミント、ユーカリ、およびミント、果実エッセンス、例えばリンゴ、西洋ナシ、モモ、ブドウ、ブルーベリー、イチゴ、ラズベリー、サクランボ、プラム、パイナップル、アプリコット、バナナ、メロン、アプリコット、ウメ、サクランボ、ラズベリー、ブラックベリー、トロピカルフルーツ、マンゴー、マンゴスチン、ザクロ、パパイヤ、および同類のもの由来のものなど、ならびにそれらの組合せが挙げられる。
その他の種類の香味料としては、様々なアルデヒドおよびエステル、例えば、酢酸シンナミル、桂皮アルデヒド、シトラールジエチルアセタール、酢酸ジヒドロカルビル、蟻酸オイゲニル、p−メチルア二ソール(methylamisol)、アセトアルデヒド(リンゴ)、ベンズアルデヒド(サクランボ、アーモンド)、アニスアルデヒド(甘草、アニス)、桂皮アルデヒド(シナモン)、シトラール、すなわちα−シトラール(レモン、ライム)、ネラール、すなわちβ−シトラール(レモン、ライム)、デカナール(オレンジ、レモン)、エチルバニリン(バニラ、クリーム)、ヘリオトロープ、すなわちピペロナール(バニラ、クリーム)、バニリン(バニラ、クリーム)、α−アミルシンナムアルデヒド(香辛料のきいたフルーティーなフレーバー)、ブチルアルデヒド(バター、チーズ)、バレルアルデヒド(バター、チーズ)、シトロネラール(変性、多くの種類)、デカナール(柑橘類)、アルデヒドC−8(柑橘類)、アルデヒドC−9(柑橘類)、アルデヒドC−12(柑橘類)、2−エチルブチルアルデヒド(液果類)、ヘキセナール、すなわち、トランス−2(液果類)、トリルアルデヒド(サクランボ、アーモンド)、ベラトルムアルデヒド(バニラ)、2,6−ジメチル−5−ヘプテナール、すなわち、メロナール(メロン)、2,6−ジメチルオクタナール(緑色の果実)、2−ドデセナール(柑橘類、マンダリン)、ならびにそれらの組合せなどが挙げられる。
その放出プロフィールを管理することのできるその他の可能性のあるフレーバーとしては、ミルクフレーバー、バターフレーバー、チーズフレーバー、クリームフレーバー、ヨーグルトフレーバー、バニラフレーバー、紅茶またはコーヒーフレーバー、例えば緑茶フレーバー、烏龍茶フレーバー、ココアフレーバー、チョコレートフレーバーなど、ミントフレーバー、例えばペパーミント、スペアミント、およびハッカなど;香辛料のきいたフレーバー、例えばアギ、アジョワン、アニス、アンジェリカ、フェンネル、オールスパイス、シナモン、カモミール、マスタード、カルダモン、キャラウェー、クミン、クローブ、コショウ、コリアンダー、サッサフラス、セイボリー、山椒、シソ、ジュニパーベリー、生姜、スターアニス、セイヨウワサビ、タイム、タラゴン、ディル、トウガラシ、ナツメグ、バジル、マジョラム、ローズマリー、ベイリーフ、およワサビなど;アルコール性フレーバー、例えばワイン、ウィスキー、ブランデー、ラム、ジン、およびリキュールなど;花および野菜フレーバー、例えばタマネギ、ニンニク、キャベツ、ニンジン、セロリ、マッシュルーム、トマト、およびその任意の組合せなどが挙げられる。一般に使用される香味剤としては、個別に用いられようと混合して用いられようと、ミント類、例えばペパーミント、メントール、スペアミント、人工バニラ、シナモン誘導体など、および様々な果実フレーバーが挙げられる。また、フレーバーは、特にミントフレーバーを清涼化剤と組み合わせて用いる場合に、息清涼化特性をもたらすことができる。一部の実施形態では、組成物は、果汁をさらに含むことができる。
風味物質は、多くの別個の物理的形態で使用することができる。そのような物理的形態には、液体および/または乾燥形態が含まれる。一部の実施形態では、風味物質は、遊離(非カプセル化)形態、噴霧乾燥形態、凍結乾燥形態、粉末形態、ビーズ状の形態、カプセル化形態、切片、小片、およびその混合物であり得る。噴霧乾燥形態で用いる場合、液体を噴霧乾燥することなどの適した乾燥手段が用いられてよい。あるいは、風味物質は、水溶性材料、例えばセルロース、デンプン、砂糖、マルトデキストリン、アラビアガムなどに吸収させてもよいし、カプセル化してもよい。さらに他の実施形態では、風味物質は、シリカ、ゼオライト、および同類のものに吸着させてもよい。風味物質の粒径は、粒子の最長寸法として計算して3mm未満、2mm未満または具体的には1mm未満であってよい。天然風味物質は、約3μm〜2mm、具体的には約4μm〜約1mmの粒径を有し得る。香味料は、使用する芳香の所望の濃度に応じて、ガム組成物の0.01〜約30重量%の量で使用される。具体的には、香味料の含有量は、ガム組成物の約0.2〜約3重量%の範囲である。
一部の実施形態では、チューインガムには、フレーバー調節剤および/またはフレーバー増強剤がさらに含まれる。フレーバー調節剤は、別の成分の特徴を補完するかまたは打ち消す、それ自体の特徴を付与することができる。例えば、フレーバーは、フレーバー調節剤またはフレーバー増強剤、例えばバニラ、バニリン、エチルマルトール、フルフラール、プロピオン酸エチル、ラクトン、ならびにそれらの組合せなどの封入により、さらなる甘い香調を有するように配合され得る。フレーバー調節剤は、使用する芳香の所望の濃度に応じて、ガム組成物の約0.01〜約30重量%の量で使用され得る。具体的には、フレーバー調節剤の含有量は、ガム組成物の約0.2〜約3重量%の範囲内である。
フレーバー増強剤は、それ自体の独特のフレーバーまたは芳香知覚をもたらさずに、元の材料のフレーバーまたは芳香知覚を強化、補足、変更または向上させる材料である。一部の実施形態では、フレーバー増強剤は、フレーバー、甘味、酸味、旨味、コク味、塩味またはその組合せの知覚を強化、補足、変更または向上させるように設計される。フレーバー増強剤は、使用する芳香の所望の濃度に応じて、ガム組成物の約0.01〜約30重量%の量で使用され得る。具体的には、フレーバー増強剤の含有量は、ガム組成物の約0.2〜約3重量%の範囲内である。
例となるフレーバー調節剤またはフレーバー増強剤としては、グリチルリチン酸モノアンモニウム、甘草グリチルリチン酸ジン、シトラス・アウランチウム(Citrus aurantium)、アラピリダイン、アラピリダイン(N−(1−カルボキシエチル)−6−(ヒドロキシメチル)ピリジニウム−3−オール)内塩、ミラクリン、クルクリン、ストロジン、マビンリン、ギムネマ酸、シナリン、グルピリデイン(glupyridaine)、ピリジニウム−ベタイン化合物、ネオテーム、タウマチン、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、タガトース、トレハロース、マルトール、エチルマルトール、フィロズルチン、バニラ抽出物、バニラ含油樹脂、バニリン、サトウダイコンエキス(アルコール性抽出物)、サトウキビの葉のエッセンス(アルコール性抽出物)Gタンパク質共役受容体(T2RおよびT1R)に応答する化合物、ならびにそれらの組合せが挙げられる。一部の実施形態では、糖酸、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸水素ナトリウム、または前述の少なくとも1つを含む組合せが使用される。その他の実施形態では、グルタミン酸、例えばグルタミン酸一ナトリウム、グルタミン酸一カリウム、加水分解植物性タンパク質、加水分解動物性タンパク質、酵母抽出物、ならびにそれらの組合せなどが含まれる。さらなる例としては、アデノシン一リン酸(AMP)、グルタチオン、およびヌクレオ、例えばイノシン一リン酸塩、イノシン酸二ナトリウム、キサントシン一リン酸、グアニル酸一リン酸、ならびにそれらの組合せが挙げられる。コク味を与えるさらなるフレーバー増強剤組成物のさらなる例も、Kurodaらに対する米国特許第5,679,397号に含められる。
チューインガムの一部の実施形態では、甘味は、香味料および/またはフレーバー調節剤もしくはフレーバー増強剤に由来してもよい。
本明細書で用いられる香味料、フレーバー調節剤および/またはフレーバー増強剤の量は、最終のチューインガム製品組成物の種類、個々のフレーバー、用いるガムベース、および所望のフレーバーの強さのような要因に対する好みの問題であり得る。よって、香味料の量は、最終製品において所望の結果を得るために変動してよく、そのような変動は、過度の実験を必要としない当業者の手腕の範囲内である。
一部の実施形態では、チューインガムは、天然および合成香味剤、例えば天然野菜成分、着香性の芳香族化合物および/または油、精油、エッセンス、抽出物、粉末、食品グレードの酸、含油樹脂、ならびに植物、葉、花、果実、および同類のもの由来の抽出物など、ならびにそれらの組合せを含む芳香剤を含有する。芳香剤は、液体形態であっても粉末形態であってもよい。芳香剤は、使用する芳香の所望の濃度に応じて、ガム組成物の約0.01〜約30重量%の量で使用され得る。具体的には、芳香剤の含有量は、ガム組成物の約0.2〜約3重量%の範囲内である。
一部の実施形態では、チューインガムは、清涼化剤を含有することができる。清涼化剤は、クーラントとしても知られ、口腔内、鼻腔内、または皮膚で清涼化もしくはリフレッシュ効果を提供する添加剤である。本明細書においてメチル系クーラントには、メントールおよびメントール誘導体が含まれる。メントール(2−(2−プロピル)−5−メンチル−1−シクロヘキサノールとしても公知)は、人工的な形態で、またはペパーミント油など供給源から自然に利用可能である。メントール誘導体には、メンチルエステル系およびメンチルカルボキサミド系清涼化合物、例えばメンチルカルボキサミド、N−エチル−p−メンタンカルボキサミド、コハク酸モノメンチル、コハク酸モノメンチル、グルタル酸モノメンチル、2−ピロリドン−5−カルボン酸メンチル、3−メチルマレイン酸モノメンチル、酢酸メンチル、乳酸メンチル、サリチル酸メンチル、2−イソプロパニル−5−メチルシクロヘキサノール、3−L−メントキシプロパン−1,2−ジオール、メンタン、メントン、メントンケタール、メントングリセロールケタール、グルタル酸メンチルエステル、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド(WS−3)など、またはその組合せが含まれる。さらなるメンチル系クーラント、具体的にはメンチルカルボキサミドが、Bardsleyらに対する、米国特許第7,923,577号に記載されている。
メンチル系クーラントと組み合わせて、またはその不在下で使用することのできるその他の清涼化剤としては、例えば2−メルカプト−シクロ−デカノン、2〜6個の炭素原子を含むヒドロキシカルボン酸、キシリトール、エリトリトール、α−ジメチルコハク酸、メンチル乳酸塩、N−2,3−トリメチル−2−イソプロピルブタンアミドなどの非環状カルボキサミド、ならびにそれらの組合せなどが挙げられる。さらなる清涼化剤としては、Kazimierskiらの米国特許出願公開第2011/0070171(A1)号および同第2011/0070329(A1)号に記載される1−tert−ブチルシクロヘキサンカルボキサミドが挙げられる。第1の清涼化合物、第2の清涼化合物、および摂取可能な非極性溶媒を含む清涼組成物が、Furrerらの米国特許出願公開第2011/0091531(A1)号に記載されている。
清涼化剤は、所望のレベルの清涼化強度に応じて適量で存在し得る。一部の実施形態では、清涼化剤は、チューインガム組成物の約0.01〜約1.5重量%の量で存在する。約0.01〜約1.5重量%の範囲内で、清涼化剤は、約0.05〜約1.25重量%であってよく、具体的には、清涼化剤は、約0.1〜約1重量%の範囲であってよい。
温感剤は、温かいという感覚信号を使用者に与えることが公知の幅広い種類の化合物から選択され得る。これらの化合物は、温かさの認知感覚を特に口腔において提供し、多くの場合、フレーバー、甘味料およびその他の官能成分の知覚を増進する。有用な温感化合物の中に含められるのは、高砂香料工業株式会社(日本、東京)供給のバニリルアルコールn−ブチルエーテル(TK−1000)、バニリルアルコールメチルエーテル、バニリルアルコールエチルエーテル、バニリルアルコールn−プロピルエーテル、バニリルアルコールイソプロピルエーテル、バニリルアルコールイソブチルエーテル、バニリルアルコールn−ペンチルエーテル、バニリルアルコールイソアミルエーテル、バニリルアルコールn−ヘキシルエーテル、ギンゲロール、ショウガオール、パラドール、ジンゲロン、カプサイシン、ジヒドロカプサイシン、ノルジヒドロカプサイシン、ホモカプサイシン、ホモジヒドロカプサイシン、エタノール、イソプロピルアルコール、イソアミルアルコール、ベンジルアルコール、グリセリン、ならびにそれらの組合せである。温感剤は、所望のレベルの温感強度に応じて適量で存在することができる。一部の実施形態では、温感剤は、チューインガム組成物の約0.01〜約1.5重量%の量で存在する。約0.01〜約1.5重量%の範囲内で、温感剤は、約0.05〜約1.25重量%であってよく、具体的には、温感剤は約0.1〜約1重量%であってよい。
着色剤(着色剤(colorants)または着色剤(colorings)としても公知)は、チューインガムに望ましい色を作り出すために効果的な量で使用され得る。適した着色剤としては、顔料が挙げられ、これは、チューインガムの重量の約6重量%までの量で組み込まれてよい。例えば、二酸化チタンは、チューインガムの重量の約0.1〜約2重量%、具体的には、約0.15〜約1重量%の量で組み込まれてよい。また、適した着色剤としては、食物、薬物、および化粧品用途に適した天然の食用色素および染料が挙げられる。
適した着色剤としては、アナットー抽出物(E160b)、ビキシン、ノルビキシン、アスタキサンチン、乾燥したビート(ビート粉末)、ビートルート赤/ベタニン(E162)、ウルトラマリンブルー、カンタキサンチン(E161g)、クリプトキサンチン(E161c)、ルビキサンチン(E161d)、ビオランキサンチン(violanxanthin)(E161e)、ロードキサンチン(E161f)、カラメル(E150(a〜d))、β−アポ−8’−カロテナール(E160e)、β−カロテン(E160a)、αカロテン、γカロテン、β−アポ−8カロテナールのエチルエステル(E160f)、フラボキサンチン(E161a)、ルテイン(E161b)、コチニール抽出物(E120)、カルミン(E132)、カルモイシン/アゾルビン(E122)、銅クロロフィリンナトリウム(E141)、クロロフィル(E140)、焼成し部分的に脱脂し加熱調理した綿実小麦粉、グルコン酸第一鉄、乳酸第一鉄、ブドウ色抽出物、ブドウ果皮抽出物(エノシアニナ)、アントシアニン(E163)、ヘマトコッカス藻類粗粉、合成酸化鉄、酸化鉄および水酸化鉄(E172)、果汁、野菜汁、乾燥藻類粗粉、タゲテス(万寿菊(Aztec marigold))粗粉および抽出物、ニンジン油、トウモロコシ胚乳油、パプリカ、パプリカ含油樹脂、ファフィア属酵母、リボフラビン(E101)、サフラン、二酸化チタン、ターメリック(E100)、ターメリック含油樹脂、アマランス(E123)、カプサンチン/カプソルビン(E160c)、リコピン(E160d)、FD&Cブルー#1、FD&Cブルー#2、FD&Cグリーン#3、FD&Cレッド#3、FD&Cレッド#40、FD&Cイエロー#5およびFD&Cイエロー#6、タートラジン(E102)、キノリンイエロー(E104)、サンセットイエロー(E110)、ポンソー(E124)、エリスロシン(E127)、パテントブルーV(E131)、二酸化チタン(E171)、アルミニウム(E173)、銀(E174)、金(E175)、顔料ルビン/リソールルビンBK(E180)、炭酸カルシウム(E170)、カーボンブラック(E153)、ブラックPN/ブリリアントブラックBN(E151)、グリーンS/酸ブリリアントグリーンBS(E142)、FD&Cアルミニウムレーキ、ならびにそれらの組合せが挙げられる。着色剤は、所望のレベルの着色強度に応じて適量で存在することができる。一部の実施形態では、着色剤は、チューインガム組成物の約0.005〜約1.25重量%の量で存在する.約0.005〜約1重量%の範囲内で、着色剤は、約0.01〜約1重量%であり得、具体的には、温感剤は、約0.02〜約0.8重量%であり得る。
例となる息清涼化剤としては、クエン酸亜鉛、酢酸亜鉛、フッ化亜鉛、硫酸亜鉛アンモニウム、臭化亜鉛、ヨウ化亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、フルオロケイ酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、酒石酸亜鉛、コハク酸亜鉛、蟻酸亜鉛、クロム酸亜鉛、フェノールスルホン酸亜鉛、ジチオン酸亜鉛、硫酸亜鉛、硝酸銀、サリチル酸亜鉛、グリセロリン酸亜鉛、硝酸銅、クロロフィル、銅クロロフィル、クロロフィリン、硬化綿実油、二酸化塩素、βシクロデキストリン、ゼオライト、シリカ系物質、炭素系物質、ラッカーゼなどの酵素、ならびにそれらの組合せが挙げられる。息清涼化剤は、様々なアルデヒドおよびアルコールと同様に精油を含むことができる。息清涼化剤として使用される精油としては、スペアミント、ペパーミント、ウィンターグリーン、サッサフラス、クロロフィル、シトラール、ゲラニオール、カルダモン、クローブ、セージ、カルバクロール、ユーカリ、カルダモン、コウボクエキス、マジョラム、シナモン、レモン、ライム、グレープフルーツ、オレンジの油、およびその組合せを挙げることができる。桂皮アルデヒドおよびサリチルアルデヒドなどのアルデヒド類を使用することができる。その上、メントール、カルボン、イソ−ガリゴール(iso−garrigol)、およびアネトールなどの化学物質は、息清涼化剤として機能し得る。息清涼化剤は、所望のレベルの強度に応じて適量で存在することができる。一部の実施形態では、息清涼化剤は、チューインガム組成物の約0.01〜約2重量%の量で存在する。約0.01〜約2重量%の範囲内で、息清涼化剤は、約0.05〜約1.25重量%であり得、具体的には、息清涼化剤は、約0.1〜約1重量%であり得る。
例となる口腔湿潤剤としては、酸および塩などの唾液刺激剤が挙げられ、それには、酢酸、アジピン酸、アスコルビン酸、酪酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、グリコン酸、乳酸、リン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸、および前述の酸の塩が含まれる。口腔湿潤剤には、水和して口腔表面に付着し、口腔湿潤感覚を与える親水コロイド物質が含まれ得る。親水コロイド物質は、植物浸出液、シードガム、および海藻抽出物などの天然に存在する材料を含んでもよいし、あるいはそれらはセルロース、デンプン、または天然ガム誘導体などの化学修飾された材料であってもよい。さらに、親水コロイド物質には、ペクチン、アラビアガム、アカシアガム、アルギン酸、寒天、カラゲナン、グアーガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、ゼラチン、ゲランガム、ガラクトマンナン、トラガカントガム、カラヤガム、カードラン、コンニャク、キトサン、キシログルカン、βグルカン、ファーセレラン、ガティガム、タマリン、および細菌ガムが含まれ得る。口腔湿潤剤には、修飾天然ガム、例えばアルギン酸プロピレングリコール、カルボキシメチルローカストビーンガム、低メトキシルペクチン、またはその組合せが含まれ得る。修飾されたセルロースには、微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(MPC)、またはその組合せが含まれ得る。口腔湿潤剤は、所望のレベルの強度に応じて適量で存在することができる。一部の実施形態では、口腔湿潤剤は、チューインガム組成物の約0.01〜約2重量%の量で存在する。約0.01〜約2重量%の範囲内で、口腔湿潤剤は、約0.05〜約1.25重量%であり得、具体的には、口腔湿潤剤は約0.1〜約1重量%であり得る。
同様に、口腔の水和の知覚を提供することのできる保水剤を含めることができる。そのような保水剤には、グリセロール、ソルビトール、ポリエチレングリコール、エリトリトール、キシリトール、ならびにそれらの組合せが含まれ得る。さらに、一部の実施形態では、脂肪が口腔湿潤の知覚を提供することができる。そのような脂肪には、中鎖脂肪酸トリグリセリド、植物油、魚油、鉱油、ならびにそれらの組合せが含まれ得る。保水剤は、所望のレベルの強度に応じて適量で存在することができる。一部の実施形態では、保水剤は、チューインガム組成物の約0.01〜約2重量%の量で存在する。約0.01〜約2重量%の範囲内で、保水剤は、約0.05〜約1.25重量%であり得、具体的には、保水剤は、約0.1〜約1重量%であり得る。
適した酸味料としては、酢酸、クエン酸、フマル酸、塩酸、乳酸および硝酸、ならびにクエン酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウムもしくはカリウム、酸化マグネシウム、メタリン酸カリウム、酢酸ナトリウム、ならびにそれらの組合せが実例として挙げられる。酸味料は、所望のレベルの強度に応じて適量で存在することができる。一部の実施形態では、酸味料は、チューインガム組成物の約0.1〜約3重量%の量で存在する。約0.1〜約3重量%の範囲内で、酸味料は、約0.5〜約2.5重量%であり得、具体的には、保水剤は、約0.75〜約2重量%であり得る。
例となる緩衝剤としては、重炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化アンモニウム、水酸化カリウム、タンニン酸ナトリウム、トリエタノールアミン、クエン酸、塩酸、クエン酸ナトリウム、ならびにそれらの組合せが挙げられる。緩衝剤は、所望のレベルの強度に応じて適量で存在することができる。一部の実施形態では、緩衝剤は、チューインガム組成物の約0.01〜約2重量%の量で存在する。約0.01〜約2重量%の範囲内で、緩衝剤は、約0.05〜約1.25重量%であり得、具体的には、緩衝剤は、約0.1〜約1重量%であり得る。
一部の実施形態では、ひりひりする(tingling)感覚を提供することができる。刺痛剤(tingling agents)には、ジャンブ、およびジャンブまたはサンショオールなどの材料から抽出したアルキルアミドが含まれる。刺痛剤は、所望のレベルの強度に応じて適量で存在することができる。一部の実施形態では、刺痛剤は、チューインガム組成物の約0.01〜約2重量%の量で存在する。約0.01〜約2重量%の範囲内で、刺痛剤は、約0.05〜約1.25重量%であり得、具体的には、刺痛剤は、約0.1〜約1重量%であり得る。
適した口腔ケア剤としては、息清涼化剤、歯漂白剤、抗菌剤、歯石灰化剤、う歯抑制剤、局所麻酔剤、粘膜保護剤(mucoprotectants)、染色除去剤、歯口清掃剤、漂白剤、減感剤、歯再石灰化剤、抗菌薬、虫歯予防剤、プラーク酸緩衝剤、界面活性剤および歯石予防剤、ならびにそれらの組合せが挙げられる。そのような配合成分の例としては、加水分解剤(タンパク質分解酵素を含む)、研磨剤、例えば水和シリカ、炭酸カルシウム、重炭酸ナトリウムおよびアルミナなど、その他の活性染色除去成分、例えば表面活性剤(陰イオン性界面活性剤、例えばステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、硫酸化オレイン酸ブチル、オレイン酸ナトリウム、フマル酸塩、グリセロール、水酸化レシチン、ラウリル硫酸ナトリウムなどを含む)ならびにキレート剤、例えばポリリン酸塩など(一般に歯石制御配合成分として用いられる)が挙げられる。口腔ケア配合成分の例としては、ピロリン酸テトラナトリウムおよびトリポリリン酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム酸、キシリトール、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ならびにそれらの組合せも挙げることができる。
その上、適した口腔ケア剤としては、過酸化物、例えば過酸化カルバミド、過酸化カルシウム、過酸化マグネシウム、過酸化ナトリウム、過酸化水素、および過酸化二リン酸など、ならびにそれらの組合せが挙げられる。一部の実施形態では、硝酸カリウムおよびクエン酸カリウムが含まれる。その他の例には、カゼイングリコマクロペプチド、カルシウムカゼインペプトン−リン酸カルシウム、カゼインホスホペプチド、カゼインホスホペプチド−非結晶リン酸カルシウム(CPP−ACP)、および非結晶リン酸カルシウムが含まれ得る。さらにその他の例としては、パパイン、クリラーゼ(krillase)、ペプシン、トリプシン、リゾチーム、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、グリコアミラーゼ、アミラーゼ、グルコースオキシダーゼ、およびその組合せが挙げられる。
適した口腔ケア剤としては、予防効果の向上を実現し、口腔ケア配合成分をより化粧品的に許容可能にする界面活性剤が挙げられる。口腔ケア剤として使用される界面活性剤には、組成物に洗浄性および発泡性を付与する洗浄材料が含まれる。適した界面活性剤としては、ステアリン酸ナトリウム、リシンオレイン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、高級脂肪酸モノグリセリドモノスルフェートの水溶性塩、例えば硬化ココナッツ油脂肪酸のモノ硫酸化モノグリセリドのナトリウム塩など、高級硫酸アルキル、例えばラウリル硫酸ナトリウムなど、アルキルアリールスルホン酸塩、例えばドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなど、高級アルキルスルホ酢酸塩、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、1,2−ジヒドロキシプロパンスルホネートの高級脂肪酸エステル、ならびに、低級脂肪族アミノカルボン酸化合物の実質的に飽和した高級脂肪族アシルアミド、例えば脂肪酸、アルキルもしくはアシルラジカル中に12〜16個の炭素を有するものなど、および同類のものが挙げられる。最後に言及したアミドの例は、N−ラウロイルサルコシン、ならびにN−ラウロイルサルコシン、N−ミリストイルサルコシン、およびN−パルミトイルサルコシンの、ナトリウム、カリウム、およびエタノールアンモニウム塩である。
界面活性剤に加えて、口腔ケア配合成分の例には、抗菌剤、例えばトリクロサン、クロルヘキシジン、クエン酸亜鉛、硝酸銀、銅、リモネン、塩化セチルピリジニウム、ならびにそれらの組合せが含まれ得る。
虫歯予防剤には、フッ化物イオン源、例えばフッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フルオロケイ酸ナトリウム、フルオロケイ酸アンモニウム、フッ化カリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化第一スズ、フッ化第一スズカリウム、ヘキサフルオロスズ酸ナトリウム、クロロフッ化第一スズなど、ならびにそれらの組合せが含まれ得る。さらなる虫歯予防剤の例は、Reynoldsに対する米国特許第5,227,154号、Greenbergに対する同第5,378,131号、およびHolmeらに対する同第6,685,916号に含められる。口腔ケア剤は、所望のレベルのケアに応じて適量で存在することができる。
一部の実施形態では、口腔ケア剤は、チューインガム組成物の約0.01〜約2重量%の量で存在する。約0.01〜約2重量%の範囲内で、口腔ケア剤は約0.05〜約1.25重量%であり得、具体的には、口腔ケア剤は、約0.1〜約1重量%であり得る。
咽頭ケアまたは咽頭を緩和する(throat−soothing)配合成分には、鎮痛薬、抗ヒスタミン薬、麻酔薬、粘滑薬、粘液溶解薬、去痰薬、鎮咳薬、および防腐剤が含まれる。一部の実施形態では、ハチミツ、プロポリス、アロエベラ、グリセリン、メントールおよびその組合せを含む咽頭緩和剤が用いられる。咽頭ケア剤は、所望のレベルのケアに応じて適量で存在することができる。一部の実施形態では、咽頭ケア剤は、チューインガム組成物の約0.01〜約2重量%の量で存在する。約0.01〜約2重量%の範囲内で、咽頭ケア剤は、約0.05〜約1.25重量%であり得、具体的には、咽頭ケア剤は、約0.1〜約1重量%であり得る。
薬物をチューインガム製品に含めることができる。限定されない説明実例となるカテゴリーおよび具体的な例としては、抗ヒスタミン薬、鬱血除去薬(交感神経作用薬)、鎮咳薬(cough suppressants)、去痰薬、麻酔薬、鎮痛薬、粘滑薬、抗菌剤、抗ウイルス薬、抗炎症剤、制酸薬、抗真菌薬、化学療法薬、利尿薬、心理療法薬、ホメオパシー薬、抗コリン薬、咽頭緩和剤、抗嘔吐薬、心血管薬、様々なアルカロイド、緩下薬、食欲抑制薬、ACE阻害剤、抗喘息薬、コレステロール低下薬、抗うつ薬、止瀉薬製剤、抗高血圧薬、抗脂質薬、ざ瘡薬、アミノ酸製剤、抗尿酸血薬(anti−uricemic drugs)、タンパク同化製剤、食欲刺激薬、骨代謝調節剤、避妊薬、子宮内膜症管理薬、酵素、クエン酸シルデナフィルなどの勃起不全治療薬、妊娠促進薬、胃腸薬、ホメオパシー療法薬、ホルモン、動揺病処置薬、筋弛緩薬、骨粗しょう症製剤、分娩誘発薬、副交感神経遮断薬、副交感神経刺激薬、プロスタグランジン、呼吸器薬、鎮静薬、ブロモクリプチンまたはニコチンなどの禁煙補助薬、振戦製剤、泌尿器薬、抗潰瘍薬、制吐薬、高および低血糖薬、甲状腺および抗甲状腺製剤、子宮弛緩薬(terine relaxants)、赤血球増殖薬(erythropoietic drugs)、粘液溶解薬、DNAおよび遺伝子修飾薬、ならびに、機能性食品、微量栄養素、ビタミンおよび補酵素を含む栄養補助食品が挙げられる。別に指定のない限り、これらの薬物の製薬上許容される塩およびプロドラッグも含まれる。これらの薬物の一部は、2以上の目的にかなうことができる。随意の薬物の前述の種類の組合せが使用され得る。同じまたは異なる症状に対する活性を有する2以上の薬物は、組み合わせて一緒に使用され得る。
咳、または感冒またはインフルエンザ症状の治療のための薬物には、咳、感冒、またはインフルエンザに一般に関連する少なくとも1つの症状の寛解に使用されたか、または有用であることが示された要素、化合物または物質が、単独または併用で含まれる。「咳、または感冒またはインフルエンザ症状の治療のための薬物」には、その他の源、例えばアレルギー、有害な環境条件、および同類のものなどから生じる感冒様またはインフルエンザ様症状の治療にも有用な薬物が含まれることは当然理解される。感冒、感冒様、インフルエンザ、およびインフルエンザ様症状は、本明細書において、咳、鼻感冒、鼻づまり、上気道感染、アレルギー性鼻炎、耳炎、副鼻腔炎、くしゃみ、ならびに感冒、インフルエンザ、アレルギー、有害環境条件、および同類のものに関連する不快感、疼痛、発熱および全身倦怠感を含む。
咳、または感冒またはインフルエンザ症状の治療のための薬物の一般的なカテゴリーの例としては、抗ヒスタミン薬、鬱血除去薬(交感神経作用薬)、鎮咳薬(咳止め薬)、抗炎症剤、ホメオパシー薬、去痰薬、麻酔薬、粘滑薬、鎮痛薬、抗コリン薬、咽頭緩和剤、抗菌剤、および抗ウイルス薬が挙げられる。これらの薬物の一部は、2以上の目的にかなう。別に指定のない限り、これらの薬物の製薬上許容される塩およびプロドラッグも含まれる。感冒または咳の同じまたは異なる症状に対する活性を有する2以上の薬物は、組み合わせて一緒に使用され得る。
例となる抗ヒスタミン薬としては、アザタジン、ブロモジフェンヒドラミン、ブロムフェニラミン、マレイン酸ブロムフェニラミン、カルビノキサミン、マレイン酸カルビノキサミン、シメチジン、クロロフェニラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、デクスクロルフェニラミン、ジフェンヒドラミン、塩酸ジフェンヒドラミン、ドキシラミン、フェニンダミン、フェニラミン、フェニルトロキサミン、ピリラミン、プロメタジン、トリプロリジン、ロラタジン、ラニチジン、クロルシクリジン、テルフェナジン、フマル酸クレマスチン、ジメンヒドリナート、マレイン酸ピリラミン(prilamine maleate)、塩酸トリペレナミン、クエン酸トリペレナミン、パモ酸ヒドロキシジン、塩酸ヒドロキシジン、乳酸シクリジン、塩酸シクリジン、塩酸メクリジン、アクリバスチン、塩酸セチリジン、アステミゾール、塩酸レボカバスチン、セチリジン、ならびにそれらの組合せが挙げられる。
例となる鬱血除去薬としては、レボプロポキシフェンナプシレート、ノスカピン、カルベタペンタン、カラミフェン、クロフェディアノール、プソイドエフェドリン塩酸塩、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、ジフェンヒドラミン、グラウシン、フォルコジン、ベンゾナテート、エフェドリン、エピネフリン、レボデスオキシエフェドリン、オキシメタゾリン、ナファゾリン、プロピルヘキセドリン、キシロメタゾリン、ならびにそれらの組合せが挙げられる。
鎮咳薬は、咳嗽を軽減するのに役立つ。鎮咳薬の例としては、コデイン、ジヒドロコデイン、ヒドロコドンおよびヒドロモルホン、カルベタペンタン、カラミフェン、酒石酸水素ヒドロコドン、クロルフェジアノール(chlorphedianol)、ノスカピン(noscarpine)、デキストロメトルファン、ならびにそれらの組合せが挙げられる。
去痰薬には、グアイフェネシン、アニスの実、アカネグサ、フキタンポポ、ニワトコ、ゴールデンシール、グリンデリア、ヤナギハッカ、ラングウォート、マリン、セネガ、スーヤ、タイム、クマツヅラ、グリセリルグアヤコール塩、抱水テルピン、N−アセチルシステイン、ブロムヘキシン、アンブロキソール、ドミオドール、3−ヨード−1,2−プロパンジオールおよびセイヨウミザクラ、塩化アンモニウム、ヨウ化カルシウム、ヨウ化グリセロール、グアイヤコールスルホン酸カリウム、ヨウ化カリウム、クエン酸ナトリウム、ならびにそれらの組合せが含まれる。
麻酔薬には、エトミデート、ケタミン、プロポフォール、およびベンゾジアゼピン類(benodiazapines)(例えば、クロルジアゼポキシド、ジアゼパム、クロラゼプ酸(clorezepate)、ハラゼパム、フルラゼパム、クアゼパム、エスタゾラム、トリアゾラム、アルプラゾラム(alprozolm)、ミダゾラム、テマゼパム、オキサゼパム、ロラゼパム)、ベンゾカイン、ジクロニン、ブピバカイン、エチドカイン、リドカイン、メピバカイン、プラモキシン(promoxine)、プリロカイン、プロカイン、プロパラカイン(proparcaine)、ロピバカイン、テトラカイン、ならびにそれらの組合せが含まれる。その他の有用な薬剤には、アモバルビタール(amobartital)、アプロバルビタール、ブタバルビタール、ブタルビタールメホバルビタール、メトヘキシタール、ペントバルビタール、フェノバルビタール、セコバルビタール、チオペンタール、パラル(paral)、抱水クロラール、エトクロルビノール、グルテチミド(clutethimide)、メチプリロン(methprylon)、エチナメート、メプロバメート、ならびにそれらの組合せが含まれ得る。
鎮痛薬には、オピオイド類、例えばモルヒネ、メペリジン(mepidine)、デンタニル(dentanyl)、スフェンタニル(sufentranil)、アルフェンタニル、アスピリン、サリチルアミド、サリチル酸ナトリウム、アセトアミノフェン、イブプロフェン、インドメタシン、ナプロキセン、アトリン(atrin)、イソカム(isocome)、マイドリン、アキソタール(axotal)、フィリナール(firinal)、フレニリン(phrenilin)、麦角および麦角誘導体(ウィグレイン(wigraine)、カフェルゴット、エルゴスタット、エルゴマル(ergomar)、ジヒドロエルゴタミン)、イミトレックス、ならびにそれらの組合せが含まれる。
抗コリン薬には、ホマトロピン、アトロピン、臭化水素スコポラミン、L−ヒヨスチアミン、ベラドンナのL−アルカロイド、ベラドンナアルカロイドのチンキ、臭化水素ホマトロピン、ホマトロピンメチルブロミド、メトスコポラミン、アニソトロピン、フェノバルビタールを含むアニソトロピン、クリンジニウム(clindinium)、グリコピロレート、ヘキソサイクリウム(hexocyclim)、イソプロパミド、メペンゾラート、メタンテリン、オキシフェンシクリミン(oxyphencyclimine)、プロパンテリン、トリジヘキセチル、ジサイクロミン、スコポラミン、アトロピン、ジサイクロミン、フラボキサート、イプラトロピウム、オキシブチニン、ピレンゼピン、チオトロピウム、トルテロジン、トロピカミド、トリメタファン、アトラクリウム、ドキサクリウム、ミバクリウム、パンクロニウム、ツボクラリン、ベクロニウム、スキサメトニウム塩化物、ならびにそれらの組合せが含まれる。
粘滑薬には、フキタンポポ、コンフリー、トウモロコシの毛、シバムギ、亜麻仁、アイルランドコケ、ラングウォート、甘草、ゼニアオイ、ウスベニタチアオイ、マリン、オートミール、パースリピアート、アカニレ、ならびにそれらの組合せが含まれる。
抗菌剤には、アミノグリコシド、セファロスポリン、マクロライド、ペニシリン、キノロン、スルホンアミド、およびテトラサイクリンの抗生物質の種類の範囲内のものが含まれる。具体的な例となる抗生物質としては、ナフシリン(naficillin)、オキサシリン、バンコマイシン、クリンダマイシン、エリスロマイシン、トリメトプリム−スルファメトキサゾール、リファンピン、シプロフロキサシン、広域ペニシリン、アモキシシリン、ゲンタマイシン、セフトリアゾキソン(ceftriazoxone)、セフォタキシム、クロラムフェニコール、クラブラン酸(clavunate)、スルバクタム、プロベネシド、ドキシサイクリン、スペクチノマイシン、セフィキシム、ペニシリンG、ミノサイクリン、β−ラクタマーゼ阻害剤;メジオシリン(meziocillin)、ピペラシリン、アズトレオナム、ノルフロキサシン、トリメトプリム、セフタジジム、ダプソン、ネオマイシン、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、アモキシシリン、シプロフロキサシン、およびバンコマイシンが挙げられる。
抗ウイルス薬は、ウイルス、例えばピコルナウイルス、インフルエンザウイルス、ヘルペスウイルス、単純ヘルペスウイルス、帯状疱疹ウイルス、エンテロウイルス、水痘ウイルスおよび一般的な感冒に関連するライノウイルスなどの生物活性を特異的にまたは一般に調節する。例となる抗ウイルス薬としては、アシクロビル、トリフルリジン、イドキソルジン(idoxorudine)、ホスカルネット、ガンシクロビル、ジドブジン、ジデオキシシトシン、ジデオキシイノシン、ジピリダモール、スタブジン、シドホビル、ファムシクロビル、バラシクロビル、バルガンシクロビル、アシクロビル、ジダノシン、ザルシタビン、リフィマンタジン(rifimantadine)、サキナビル、インジナビル、リトナビル、リバビリン(ribavarin)、ネルフマビル(nelfmavir)、アデホビル、ネビラピン、デラビルジン、エファビレンツ、アバカビル、アマンタジン、エムトリシタビン、エンテカビル、テノホビル、ザナミビル、オセルタミビル、ICI 130,685、インプルシン(impulsin)、プレコナリル、ペンシクロビル、ビダラビン、サイトカイン、ならびにそれらの組合せが挙げられる。
抗炎症剤には、アスピリンを含むサリチル酸誘導体、アセトアミノフェンを含むパラミノフェノール誘導体(paraminophenol derivatives)、インドメタシンを含むインドールおよびインデン酢酸、スリンダクおよびエトドラク(etodalac)、トルメチンジクロフェナクおよびケトロラックを含むヘテロアリール酢酸、イブプロフェン、ナプロキセン、ケトプロフェン、フェノプレン(fenopren)、ケトロラク(ketorlac)、カルプロフェン、オキサプロジンを含むアリールプロピオン酸誘導体、メフェナム酸、メクロフェナム酸を含むアントラニル酸、ならびにピロキシカム、テノキシカム、フェニールブタゾンおよびオキシフェンタトラゾン(oxyphenthatrazone)を含むエノール酸が含まれる。
制酸薬には、シメチジン、ラニチジン、ニザチジン、ファモチジン、オメプラゾール、ビスマス制酸薬、メトロニダゾール制酸薬、テトラサイクリン制酸薬、クラリスロマイシン(clarthromycin)制酸薬、アルミニウム、マグネシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カルシウムの水酸化物およびその他の炭酸塩、ケイ酸塩、リン酸塩、ならびにそれらの組合せが含まれる。
抗真菌薬には、例えば、ケトコナゾール、フルコナゾール、ナイスタチン、イトラコナゾール、クロミトラゾール(clomitrazole)、ナタマイシン、エコナゾール、イソコナゾール、オキシコナゾール、チアベンダゾール、チオコナゾール(tiaconazole)、ボリコナゾール、テルビナフィン、アモロルフィン、ミカファンギン(micfungin)、アムホテリシンB、ならびにそれらの組合せが含まれる。
化学療法薬には、シスプラチン(CDDP)、プロカルバジン、メクロレタミン、シクロホスファミド、カンプトテシン、イフォスファミド、メルファラン、クロラムブシル、ブスルファン(bisulfan)、ニトロソウレア(nitrosurea)、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、ブレオマイシン、プリコマイシン(plicomycin)、マイトマイシン、エトポシド(VP16)、タモキシフェン、タキソール、トランスプラチナ、5−フルオロウラシル、ビンクリスチン、ビンブラスチンおよびメトトレキサートならびにそれらの類似体または誘導体変異体、ならびにそれらの組合せが含まれる。
利尿薬には、限定されるものではないが、アセタゾラミド、ジクロフェナミド、メタゾラミド、フロセミド、ブメタニド、エタクリン酸、トルセミド、アゾセミド、ムゾリミン、ピレタニド、トリパミド、ベンドロフルメチアジド、ベンズチアジド、クロロチアジド、ヒドロクロロチアジド、ヒドロフルメチアジド、メチクロチアジド、ポリチアジド、トリクロルメチアジド、インダパミド、メトラゾン、キネタゾン、アミロライド、トリアムテレン、スプリオノラクトン(sprionolactone)、カンレノン、カンレノ酸カリウム、ならびにそれらの組合せが含まれる。
心理療法薬には、ソラジン、セレンチル、メラリル、ミラジン(millazine)、ティンダル、ペルミチル(permitil)、プロリキシン、トリラホン、ステラジン、スプラジン(suprazine)、タラクタン、ナバン、クロザリル、ハルドール、ハルペロン(halperon)、ロキシタン、モーバン、オーラップ、リスパダール、アルプラゾラム、クロルジアエポキシド(chlordiaepoxide)、クロネゼパム(clonezepam)、クロラゼプ酸(clorezepate)、ジアゼパム、ハラゼパム、ロラゼパム、オキサゼパム、プラゼパム、ブスピロン、エルバビル(elvavil)、アナフラニール、アダピン、シネクアン、トフラニール、スルモンチール、アセンジン、ノルプラミン、ペルトフラン、ルジオミール、パメロール、ビバクチル、プロザック、ルボックス、パキシル、ゾロフト、エフェクサー、ウェリブトリン(welibutrin)、サーゾーン、デシレル、ナルジル、パルネート、エルデプリル、ならびにそれらの組合せが含まれる。
食欲抑制薬には、ベンズフェタミン、ジエチルプロピオン、マジンドール、フェンジメトラジン、フェンテルミン、フーディア、麻黄、およびカフェインが含まれる。さらなる食欲抑制薬は、商業的に次の商標名である:アディペックス(Adipex)、アディポスト(Adipost)、ボントリル(Bontril)PDM、ボントリル・スローリリース、ディドレックス(Didrex)、ファスティン(Fastin)、イオナミン(Ionamin)、マザノール(Mazanor)、メルフィアット(Melfiat)、オベニックス(Obenix)、フェンダイエット(Phendiet)、フェンダイエット−105、フェンテルコット(Phentercot)、フェントリド(Phentride)、プレギン(Plegine)、プレリュー(Prelu)−2、プロファスト(Pro−Fast)、PT 105、サノレックス(Sanorex)、テニュエート(Tenuate)、サノレックス、テニュエート、テニュエート・ドスパン(Tenuate Dospan)、テパニル(Tepanil)Ten−Tab、テラミン(Teramine)、ザントリル(Zantryl)およびその組合せ。
機能性食品および微量栄養素には、ハーブおよび植物性薬品、例えば、アロエ、コケモモ、アカネグサ、カレンデュラ、トウガラシ、カモミール、キャッツクロー、エキナセア、ニンニク、ショウガ、イチョウ、ゴールデンシール、様々な人参、緑茶、ゴールデンシール、ガラナ、カバカバ、ルテイン、イラクサ、トケイソウ、ローズマリー、ノコギリヤシ、セイヨウオトギリソウ、タイム、カノコソウなど、ならびにそれらの組合せが含まれる。また、ミネラル補給剤、例えば、カルシウム、銅、ヨウ素、鉄、マグネシウム、マンガン、モリブデン、リン、亜鉛、セレン、ならびにそれらの組合せなども含まれる。加えることのできるその他の機能性食品としては、フラクト−オリゴ糖、グルコサミン、ブドウ種子エキス、コラエキス、ガラナ、麻黄、イヌリン、フィトステロール、植物性化学物質、カテキン、エピカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキン、エピガロカテキンガレート、イソフラボン、レシチン、リコピン、オリゴフルクトース、ポリフェノール、フラバノイド、フラバノール、フラボノール、およびサイリウムならびにピコリン酸クロムおよびフェニルプロパノールアミンなどの体重減少剤が挙げられる。ビタミンおよび補酵素には、水または脂溶性ビタミン、例えばチアミン、リボフラビン、ニコチン酸、ピリドキシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸、フラビン、コリン、イノシトールおよびパラアミノ安息香酸(paraminobenzoic acid)、カルニチン、ビタミンC、ビタミンDおよびその類似体、ビタミンAおよびカロテノイド、レチノイン酸、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB、ビタミンB12、ならびにそれらの組合せが挙げられる。前述の機能性食品の少なくとも1つを含む組合せを使用することができる。
使用することのできる具体的な随意のさらなる薬物としては、カフェイン、シメチジン、ラニチジン、ファモチジン、オメプラゾール、ジクロニン、ニコチン、ならびにそれらの組合せが挙げられる。
薬物は、所望の目的に適した投薬レベルに応じて適量で存在することができる。一部の実施形態では、薬物は、チューインガム組成物の約0.01〜約2重量%の量で存在する。約0.01〜約2重量%の範囲内で、薬物は、約0.05〜約1.25重量%であり得、具体的には、薬物は、約0.1〜約1重量%であり得る。
抗酸化剤としては、β−カロテン、酸味料、例えばビタミンC、没食子酸プロピル、ブチルヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、ビタミンE、カルノシン酸、ロスマノール、ロスマリジフェノール、および同類のものなどの天然および人工の抗酸化剤が挙げられる。抗酸化剤は、所望の目的に応じて適量で存在することができる。一部の実施形態では、抗酸化剤は、チューインガム組成物の約0.01〜約2重量%の量で存在する。約0.01〜約2重量%の範囲内で、抗酸化剤は、約0.05〜約1.25重量%であり得、具体的には、抗酸化剤は約0.1〜約1重量%であり得る。
防腐剤には、チューインガム製品の有効期間を改善するあらゆる天然および合成の防腐剤が含まれる。適した防腐剤としては、プロパン酸、安息香酸、およびソルビン酸が挙げられる。
チューインガム組成物の成分の各々の相対量は、チューインガム組成物の特定の成分の独自性(identity)、ならびに、チューインガム組成物の所望のフレーバーによって決まることになり、それは当業者によって容易に決定される。
本明細書に開示されるチューインガム組成物は、コーティングされていてもされていなくてもよく、スラブ、スティック、ペレット、ボールおよび同類のものの形態であってよい。ガム組成物の様々な形態の組成は類似することになるが、配合成分の比に関して変動してよい。例えば、コーティングされたガム組成物は、より低い割合の軟化剤を含むことができる。ペレットおよびボールは、チューインガムコアを有し得、それは硬いシェルを作るために糖溶液または無糖溶液のいずれかでコーティングされている。スラブおよびスティックは、通常、チューインガムコアよりも柔らかい食感になるように配合される。一部の例では、ヒドロキシ脂肪酸塩またはその他の界面活性剤活性物質がガムベースに軟化作用を有し得る。界面活性剤活性物質がガムベースに有し得る、可能性のある望ましくない軟化作用を調節するために、通常よりも硬い食感を有する(すなわち一般に用いられる従来の軟化剤よりも慣用されない)スラブまたはスティックガムを配合することが有益であり得る。
中心部が充填されたガムは、別の一般的なガム形態である。ガム部分は、上記のものに類似した組成および製造様式を有する。しかし、中心部充填物は、一般に水性液またはゲルであり、それは加工中にガムの中心に注入される。また、中心部充填ガムは、所望によりコーティングされてよく、様々な形態、例えば棒付きキャンデーなどの形態に調製されることができる。
一部の実施形態では、エラストマー、上記の式(I)の構造を有する酢酸ビニルとメチルフェニルシランとのブロック共重合体、および少なくとも1つの甘味料をブレンドすることを含む、光分解性チューインガムを調製する方法が提供される。
一部のその他の実施形態では、本方法は、エラストマーおよびブロック共重合体をプレブレンドしてプレブレンドを調製し、そしてプレブレンドを少なくとも1つの甘味料とともにブレンドすることを含む。
光分解性チューインガム組成物は、当業者に公知の標準的な技法および機器を用いて調製され得る。一部の実施形態に従って有用な装置は、チューインガム製造分野で周知の混合および加熱装置を含み、そのため、具体的な装置の選択は、当業者には明白であることになる。
一部の実施形態では、ガム片は、水性コーティング組成物でコーティングされてよく、それは当技術分野で公知の任意の方法によって適用されることができる。コーティング組成物は、ガム片全体の約10〜約50重量%の量で存在し得る。約10〜約50重量%の範囲内で、コーティング組成物の量は、約20〜約40重量%、具体的には約25〜約35重量%であり得る。
外側のコーティングは、硬いかまたはバリバリするものであってよい。一部の実施形態では、外側のコーティングには、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、イソマルト、または別の結晶性ポリオールが含まれる。スクロースも使用されてよい。また、香味料を添加して独特の製品特徴を得ることもできる。コーティングは、存在する場合、チューインガム組成物がコーティング自体を通して見えないようにいくつかの不透明な層を含んでよく、それは所望により美観、食感および保護の目的のためにさらなる1以上の透明な層で覆われてよい。外側のコーティングは、少量の水およびアラビアガムを含有することもできる。このコーティングはさらにワックスでコーティングされ得る。コーティングは、各々の塗布の間に乾燥させながら、コーティング溶液を連続して塗布することによって適用されてよい。コーティングが乾燥する時、それは通常不透明となり、通常白色であるが、その他の着色剤が添加されてもよい。ポリオールコーティングは、ワックスでさらに被覆され得る。このコーティングは、着色されたフレークまたは斑点をさらに含むことができる。
コーティングは、ガム片の熱安定性を向上させ、ガム製品が中央充填ガムである場合に液体充填物が漏れることを防ぐのを助けるように配合されてよい。一部の実施形態では、コーティングには、ゼラチン組成物が含まれてよい。ゼラチン組成物は、40重量%水溶液として添加されてよく、コーティング組成物の約5〜約10重量%、より具体的にはコーティング溶液の約7〜約8重量%でコーティング組成物中に存在してよい。ゼラチンのゲル強度は、約130ブルーム〜約250ブルームであってよい。
前述およびその他の実施形態は、特許請求の範囲の効果的な範囲を制限するものでない以下の実施例によってさらに説明される。実施例中ならびに明細書および特許請求の範囲全体にわたって、すべて部および百分率は、特に断りのない限り、最終の組成物の重量による。
実施例1および比較1
実施例1は、酢酸ビニルとメチルフェニルシラン(mehylphenyl silane)のブロック共重合体を含有する光分解性チューインガムである。比較1のチューインガムは、ブロック共重合体を含有しない。
(A)ポリ(酢酸ビニル−ブロック−メチルフィニル(METHYLPHYNYL)シラン)の調製
ブロック共重合体を調製するため、32,600の重量平均分子量および3.0の多分散指数を有する5gのポリメチルフェニルシランを、清潔な乾燥したシュレンク管に加えた。15mLのキシレンおよび95gのメタクリル酸メチルを、管に加えた。乾燥窒素ガスをパージする間に、6回の凍結−解凍サイクルによって酸素を除去した。次に、混合物を95℃まで加温し、200〜350nmの紫外(UV)光で約10分間照射して重合を開始した。混合物を95℃でさらに120分間保持し、200〜350 ナノメートルの紫外線でさらに10分間照射した。混合物を95℃でさらに120分間維持した。次に、溶液を酸素源にさらして反応を停止させた。共重合体生成物は、冷メタノールによる沈殿によって得た。ポリマー生成物をさらなる冷メタノールおよび水で洗浄した。ゲル浸透クロマトグラフィー分析により、重量平均分子量が150,000であり多分散指数が3.5である共重合体の形成を確認した。酢酸ビニルとメチルフェニルシランとのブロック共重合体の形成は、HNMRにより確認した。HNMR結果は、ブロック共重合体が1.2重量%のメチルフェニルシランおよび98.8重量%のポリ酢酸ビニルを含有することを示した。共重合体は、図1に示される多くの構造の1つを有し得る。図1中で、ポリ酢酸ビニルのブロックは、塗りつぶされた四角形1で示され、メチルフェニルシランのブロックは、−Si−Si−鎖で示される。
(B)実施例1および比較1ガムベースの提案される調製
実施例1および比較1のガムベースは、表1に示される組成物に従って調製される。ガムベースを調製するために、最初にマスターバッチ(咀嚼したエラストマー)を以下の通り調製する:
エラストマー、すなわちポリイソブチレン、およびブチルゴムを、表1に示される割合で標準的なミキサーに入れる。エラストマーを、約130℃に加熱する。加熱したエラストマーを約15分間混合する。次に、約70℃の融点をもつ硬化綿実油を徐々に添加して、エラストマーと約90分間混合する。次に、モノステアリン酸グリセロールをミキサーに添加し、エラストマーとともに約20分間混合して混合物を均質化する。マスターバッチはこのようにして調製する。次に、ガムベースをマスターバッチから調製する。
実施例1のガムベースを調製するために、酢酸ビニルとメチルフェニルシランとのブロック共重合体を別の標準的なミキサーに入れ、約130℃に加熱する。上記プロセスに従って調製したマスターバッチを次にブロック共重合体に添加し、約15分間混合する。次に、約45℃の融点をもつ硬化綿実油をミキサーに添加し、約10分間混合する。次に、トリアセチンを添加し、10分間混合する。次に、タルクを添加し、約10分間混合する。
比較1ガムベースを調製するために、ポリ酢酸ビニルを別の標準的なミキサーに入れ、約130℃に加熱する。上記プロセスに従って調製したマスターバッチを次に、ポリ酢酸ビニルに添加し、約15分間混合する。次に、約45℃の融点をもつ硬化綿実油をミキサーに添加し、約10分間混合する。次に、トリアセチンを添加し、10分間混合する。次に、タルクを添加し、約10分間混合する。
Figure 0005782194
(C)実施例1および比較(COMPRISION)1チューインガムの提案される調製
実施例1および比較1チューインガムは、表2に列挙される組成物に従って調製される。チューインガムを調製するために、対応するガムベースを約175℃の温度で溶融させる。溶融すると標準的なミキサーに入れ、追加の配合成分、すなわち、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、アセチル化モノグリセリド、グリセリン、クーラント、カプセル化された食品グレードの酸、レシチン、粉末および液体フレーバー、アセスルファムK、およびアスパルテームを添加し、約20分間十分に混合する。
Figure 0005782194
実施例3−実施例1および比較1の分解性に対する提案される試験
下に記載される実験は、ガムベースの光分解特性を評価するために実施され得る。
実施例1および比較1のチューインガム製品の個々の片を、Erweka DRT−1チューインガム機の2枚のナイロンネットの中に入れる。顎間のギャップは、2.5mmに設定する。次に、片を20mLの脱イオン水中、1分あたり40ストロークで30分間機械的に咀嚼させて食塊を形成する。
実施例1および比較1の噛んだガムの食塊を、屋外のコンクリートスラブの上に7日間置く。屋外のコンクリートスラブは直射日光を受ける。屋外のコンクリートスラブは環境条件をシミュレートする。チューインガムの食塊を、7日の期間の終わりに視覚的かつ物理的に調べて、それぞれの光分解特性を評価することができる。
一実施形態では、光分解性ガムベース組成物は、エラストマー、および式(I)の構造を有する酢酸ビニルとメチルフェニルシランとのブロック共重合体を含む。
Figure 0005782194
(式中、mおよびpは1〜500の範囲の整数であり、nは2〜100の範囲の整数である。)
様々な実施形態では、(i)光分解性ガムベースは、ガムベースの総重量に基づいて、約5〜約30重量%のブロック共重合体を含み、かつ/または(ii)ブロック共重合体は、プロトン核磁気共鳴分光法によって測定して、ブロック共重合体の重量に基づいて、約0.1〜約10重量%のメチルフェニルシランを含み、かつ/または(iii)ブロック共重合体は、約50,000〜約200,000原子質量単位の重量平均分子量を有し、かつ/または(iv)エラストマーは、ポリイソブチレン、ブチルゴム、ブタジエン−スチレンゴムおよびその組合せからなる群から選択され、かつ/または(v)光分解性ガムベースは、光分解を促進する少なくとも1つの追加成分をさらに含み、かつ/または(vi)追加成分は、クロロフィル、ならびにクロロフィリン、フェオフィチン、ピロフェオフィチンおよびフェオホルビドなどの誘導体からなる群から選択され、かつ/または(vii)光分解性ガムベースは、硬化綿実油、硬化ダイズ油、硬化カノーラ油、硬化オリーブ油、硬化グレープシード油、硬化ピーナッツ油、硬化ヒマワリ油、硬化ベニバナ油、硬化パーム油、硬化カカオバター、水素化ココナッツ油、硬化パーム核油、動物性脂肪、糖の脂肪酸エステルおよびリン脂質からなる群から選択される少なくとも1つの非粘着誘導成分をさらに含み、上記ガムベースは、非粘着誘導成分の不在下と比較して非粘着誘導成分の存在下で分解性の増加および/または粘着性の低下を示し、かつ/または(viii)光分解性ガムベースは、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸の共重合体、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸の共重合体のエーテルまたはエステル、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸とマレイン酸のターポリマー、ポリスチレンと無水マレイン酸の共重合体、ポリスクシンイミド、エチレンと無水マレイン酸の交互共重合体、およびその組合せからなる群から選択される少なくとも1つの吸水促進成分をさらに含み、かつ/または(ix)光分解性ガムベースは、タルク、炭酸カルシウム、炭酸塩含有充填剤、第二リン酸カルシウムおよびその組合せからなる群から選択される少なくとも1つの加水分解促進成分をさらに含む。
一実施形態では、分解性チューインガム組成物は、エラストマー、式(I)の構造を有するブロック共重合体、および少なくとも1つの甘味料を含む。
Figure 0005782194
(式中、mおよびpは1〜500の範囲の整数であり、nは2〜100の範囲の整数である。)
一実施形態では、光分解性チューインガムを調製する方法は、エラストマー、式(I)の構造を有する酢酸ビニルとメチルフェニルシランとのブロック共重合体、および少なくとも1つの甘味料をブレンドすることを含む。
Figure 0005782194
(式中、mおよびpは1〜500の範囲の整数であり、nは2〜100の範囲の整数である。)もう一つの実施形態では、上記ブレンドする工程は、エラストマーとブロック共重合体とを事前にブレンドしてエラストマー事前ブレンドとする工程、ならびにエラストマー事前ブレンドと少なくとも1つの甘味料とをブレンドする工程を含む。
この記載された説明は、本発明を開示するために、かつ当業者に作成および使用できるようにするために例を使用する。本発明の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者の思い浮かぶその他の例が含まれる可能性がある。そのようなその他の例は、それらが特許請求の範囲の文字言語と異ならない構造要素を有する場合に、またはそれらが特許請求の範囲の文字言語と事実上異ならない同等の構造要素を含む場合に、本特許請求の範囲内にあるものとする。
すべての引用特許、特許出願、およびその他の参照文献は、参照によりその全文が本明細書に援用される。しかし、本願中の用語が援用される参照文献と矛盾するかまたは対立する場合は、本願の用語が援用される参照文献の対立用語に優先する。
本明細書に開示されるすべての範囲は端点を含み、その端点は独立に互いに組み合わせ可能である。本明細書に開示される各々の範囲は、開示される範囲内の任意の点または下位範囲の開示を構成する。
本発明を説明する文脈において(特に以下の特許請求の範囲の文脈において)、用語「a」および「an」および「the」および同様の言及の使用は、本明細書において特に明記されるか、または文脈によって明らかに否定される場合を除いて、単数形と複数形の両方を網羅するものと解釈される。さらに、用語「第1」、「第2」および同類のものは、本明細書において順序、量、または重要性を示すものではなく、むしろ1つの要素を別の要素と区別するために使用されることである点にさらに注意されるべきである。量に関して使用される「約」という修飾語は、述べられた値を含み、文脈によって指示される意味を有する(例えば、それは特定の量の測定値に関連する誤差の程度を含む)。

Claims (11)

  1. エラストマー、および、
    式(I)の構造を有する酢酸ビニルとメチルフェニルシランとのブロック共重合体、を含む、光分解性ガムベース組成物。
    Figure 0005782194
    (式中、mおよびpは、1〜500の範囲の整数であり、nは、2〜100の範囲の整数である。)
  2. 光分解性ガムベースが、前記光分解性ガムベースの総重量に基づいて、5〜30重量%の前記ブロック共重合体を含む、請求項1記載の光分解性ガムベース組成物。
  3. 前記ブロック共重合体が、プロトン核磁気共鳴分光法によって測定して、前記ブロック共重合体の重量に基づいて、0.1〜10重量%の前記メチルフェニルシランを含む、請求項1または2のいずれか1項記載の光分解性ガムベース組成物。
  4. 前記ブロック共重合体が、50,000〜200,000原子質量単位の重量平均分子量を有する、請求項1〜3のいずれか1項記載の光分解性ガムベース組成物。
  5. 前記エラストマーが、ポリイソブチレン、ブチルゴム、ブタジエン−スチレンゴムおよびその組合せからなる群から選択される、請求項1〜4のいずれか1項記載の光分解性ガムベース組成物。
  6. クロロフィル、ならびに誘導体(例えばクロロフィリン、フェオフィチン、ピロフェオフィチンおよびフェオホルビド)からなる群から選択される少なくとも1つの追加成分をさらに含む、請求項1〜5のいずれか1項記載の組成物。
  7. 硬化綿実油、硬化ダイズ油、硬化カノーラ油、硬化オリーブ油、硬化グレープシード油、硬化ピーナッツ油、硬化ヒマワリ油、硬化ベニバナ油、硬化パーム油、硬化カカオバター、水素化ココナッツ油、硬化パーム核油、動物性脂肪、糖の脂肪酸エステルおよびリン脂質からなる群から選択される少なくとも1つの非粘着誘導成分をさらに含み、前記ガムベースが、前記非粘着誘導成分の不在下と比較して、前記非粘着誘導成分の存在下で分解性の増加および/または粘着性の低下を示す、請求項1〜6のいずれか1項記載の光分解性ガムベース組成物。
  8. メチルビニルエーテルと無水マレイン酸の共重合体、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸の共重合体のエーテルまたはエステル、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸とマレイン酸のターポリマー、ポリスチレンと無水マレイン酸の共重合体、ポリスクシンイミド、エチレンと無水マレイン酸の交互共重合体、およびその組合せからなる群から選択される少なくとも1つの水吸収促進成分をさらに含む、請求項1〜7のいずれか1項記載の光分解性ガムベース組成物。
  9. 前記エラストマーは、ガムベースの重量に基づいて35重量%以上95重量%以下である、請求項1から8のいずれかに記載の光分解性ガムベース組成物。
  10. エラストマー、
    式(I)の構造を有する酢酸ビニルとメチルフェニルシランとのブロック共重合体、および
    少なくとも1つの甘味料をブレンドする工程を含む、光分解性チューインガムの調製方法。
    Figure 0005782194
    (式中、mおよびpは、1〜500の範囲の整数であり、nは、2〜100の範囲の整数である。)
  11. 前記ブレンドする工程が、前記エラストマーと前記ブロック共重合体とを事前にブレンドしてエラストマー事前ブレンドとする工程、および前記エラストマー事前ブレンドと前記少なくとも1つの甘味料をブレンドする工程を含む、請求項10記載の方法。
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