JP2019151147A - ホイールダンパ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型軽量な構成によって加速時およびバックトルク作用時のダンパ特性を異ならせることができるホイールダンパ構造を提供する。【解決手段】ホイールハブ(60)に設けられるダンパ室(63)と、該ダンパ室(63)に収容されるダンパ部材(70)と、該ダンパ部材(70)を介してホイールハブ(60)に支持されるスプロケットホルダ(55)とを有する鞍乗型車両(1)に適用される。ダンパ部材(70)を車体側面視で円形をなす円柱形状とする。ダンパ部材(70)に、スプロケットホルダ(55)から軸方向に延出する突起(56)が挿入される孔部(73)が形成する。孔部(73)を、ダンパ部材(70)のダンパ中心(C2)から後輪(WR)の正転方向側にオフセットして設ける。孔部(73)は、車軸(24)の車軸中心(C1)とダンパ部材(70)のダンパ中心(C2)とを結ぶ直線を半径(R)とする円(L)上に位置する。【選択図】図7

Description

本発明は、ホイールダンパ構造に係り、特に、駆動輪にエンジン駆動力およびバックトルクが作用する際のショックを低減するためのホイールダンパ構造に関する。
従来から、エンジンの回転動力を、ドライブチェーンを介して駆動輪のドリブンスプロケットに伝達する車両において、駆動輪のホイールとドリブンスプロケットを支持するスプロケットホルダとの間に、ゴム等からなるダンパ部材を介在させるようにしたホイールダンパ構造が知られている。
特許文献1には、駆動輪の正転方向および逆転方向で形状の異なるダンパ部材を適用することで、加速時およびバックトルク作用時のダンパ特性を異ならせたホイールダンパ構造が開示されている。
特開2013−159329号公報
しかし、特許文献1に開示されたホイールダンパ構造は、形状の異なる2種類のダンパ部材を用いることから、ダンパ部材を組み付ける際の作業性が低下すると共に、ダンパ部材を収容するホイールハブが大型化しやすいという課題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、小型軽量な構成によって加速時およびバックトルク作用時のダンパ特性を異ならせることができるホイールダンパ構造を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、後輪(WR)の車軸(24)を囲んで形成されるホイールハブ(60)と、該ホイールハブ(60)に設けられるダンパ室(63)と、該ダンパ室(63)に収容されるダンパ部材(70)と、該ダンパ部材(70)を介して前記ホイールハブ(60)に支持されるスプロケットホルダ(55)とを有する鞍乗型車両(1)に適用されるホイールダンパ構造において、前記ダンパ部材(70)が、車体側面視で円形をなす円柱形状とされており、前記ダンパ部材(70)に、前記スプロケットホルダ(55)から軸方向に延出する突起(56)が挿入される孔部(73)が形成されており、前記孔部(73)が、前記ダンパ部材(70)のダンパ中心(C2)から所定方向にオフセットして設けられている点に第1の特徴がある。
また、前記孔部(73)が、前記後輪(WR)の正転方向側にオフセットして設けられている点に第2の特徴がある。
また、前記孔部(73)が、前記車軸(24)の車軸中心(C1)と前記ダンパ部材(70)のダンパ中心(C2)とを結ぶ直線を半径(R)とする円(L)上に設けられる点に第3の特徴がある。
また、前記ダンパ部材(70)が、前記孔部(73)の逆転方向側を構成する素材より前記孔部(73)の正転方向側を構成する素材の方が高い硬度を有するように形成されている点に第4の特徴がある。
また、前記ダンパ部材(70)が、硬度の異なるゴムを一体成形することで形成されている点に第5の特徴がある。
さらに、前記孔部(73)が、前記車軸(24)と平行をなす円形断面の貫通孔である点に第6の特徴がある。
第1の特徴によれば、後輪(WR)の車軸(24)を囲んで形成されるホイールハブ(60)と、該ホイールハブ(60)に設けられるダンパ室(63)と、該ダンパ室(63)に収容されるダンパ部材(70)と、該ダンパ部材(70)を介して前記ホイールハブ(60)に支持されるスプロケットホルダ(55)とを有する鞍乗型車両(1)に適用されるホイールダンパ構造において、前記ダンパ部材(70)が、車体側面視で円形をなす円柱形状とされており、前記ダンパ部材(70)に、前記スプロケットホルダ(55)から軸方向に延出する突起(56)が挿入される孔部(73)が形成されており、前記孔部(73)が、前記ダンパ部材(70)のダンパ中心(C2)から所定方向にオフセットして設けられているので、単一のダンパ部材によって、後輪の正転方向および逆転方向のダンパ特性を異ならせることが可能となる。これにより、形状や材質の異なる2種類のダンパ部材を用いる構成に比して、ダンパ部材の組み付け作業が容易となると共に、ダンパ部材およびホイールハブの小型軽量化が可能となる。
第2の特徴によれば、前記孔部(73)が、前記後輪(WR)の正転方向側にオフセットして設けられているので、ダンパ部材の外周面から孔部の内周面までの肉厚を、正転方向側より逆転方向側が厚くなるように構成することができる。これにより、加速時のダイレクト感を高めると共に、バックトルク作用時のショック吸収効果を高めることが可能となる。
第3の特徴によれば、前記孔部(73)が、前記車軸(24)の車軸中心(C1)と前記ダンパ部材(70)のダンパ中心(C2)とを結ぶ直線を半径(R)とする円(L)上に設けられるので、スプロケットホルダから延出する突起を同心円上に配置して、各ダンパ部材によるダンパ効果の均一化を図ることが可能となる。
第4の特徴によれば、前記ダンパ部材(70)が、前記孔部(73)の逆転方向側を構成する素材より前記孔部(73)の正転方向側を構成する素材の方が高い硬度を有するように形成されているので、ダンパ部材の肉厚に加えて素材の硬度も異ならせることで、単一のダンパ部材を用いて正転方向側と逆転方向側のフィーリングをさらに異ならせることが可能となる。
第5の特徴によれば、前記ダンパ部材(70)が、硬度の異なるゴムを一体成形することで形成されているので、一体成形とすることでダンパ部材の耐久性を向上させることができる。
第6の特徴によれば、前記孔部(73)が、前記車軸(24)と平行をなす円形断面の貫通孔であるので、ダンパ部材の生産が容易になると共に、ダンパ部材を表裏対称に形成することでダンパ部材の組み付け作業が容易となる。また、孔部に金属等からなる円筒カラーを嵌合してダンパ部材の耐久性を高めることができる。
本発明の一実施形態に係るホイールダンパ構造を適用した自動二輪車の左側面図である。 自動二輪車の右側面図である。 自動二輪車の正面図である。 後輪WRを構成するホイールの斜視図である。 スプロケットホルダの斜視図である。 ホイールに設けられるホイールハブの斜視図である。 ホイールハブの正面図である。 ダンパ部材の正面図および断面図である。 ダンパ部材の組み付け冶具の斜視図である。 組み付け冶具を用いてダンパ部材を組み付けた状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るホイールダンパ構造を適用した自動二輪車1の左側面図である。また、図2は同右側面図であり、図3は同正面図である。鞍乗型車両としての自動二輪車1の車体フレーム4は、ヘッドパイプ9から車体後方に延出する左右一対のメインフレーム5を有する。ヘッドパイプ9に揺動自在に軸支される前輪WFの操舵系は、車軸17によって前輪WFを軸支する左右一対のフロントフォーク15と、ヘッドパイプ9の上下でフロントフォーク15をクランプするトップブリッジ8およびボトムブリッジ11と、トップブリッジ8およびボトムブリッジ11を互いに連結してヘッドパイプ9に軸支されるステアリングステム(不図示)とからなる。前輪WFのホイール16には、左右一対のブレーキディスク33が固定されており、フロントフォーク15に固定されるフロントブレーキキャリパ34と共に前輪WF側の油圧ブレーキシステムが構成される。フロントフォーク15の上部には、操向ハンドル6が固定されている。
メインフレーム5の後方下部には、スイングアーム23を揺動可能に軸支するピボット19を支持する左右一対のピボットプレート20が接続されている。メインフレーム5の下部には、4サイクルV型4気筒のエンジンEが固定されている。エンジンEの燃焼ガスは、排気管を介して車幅方向右側のマフラ37に導かれる。エンジンEの駆動力は、スイングアーム23の後端に回転自在に軸支された後輪WRに伝達される。
ヘッドパイプ9の前方には、防風スクリーン7を備えるフロントカウル10が配設されている。フロントカウル10の下方には、左右一対のサイドカウル28が連結されており、サイドカウル28の下端部には、エンジンEの下部を覆うアンダカウル21が連結されている。前輪WFの上部を覆うフロントフェンダ14は、フロントフォーク15に固定されている。メインフレーム5の上部には、燃料タンク31およびエアクリーナボックス3の上部を覆うタンクカバー2が取り付けられている。タンクカバー2に取り付けられるシート30の後方には、リヤカウル29が配設されている。後輪WRの上部を覆うリヤフェンダ27は、スイングアーム23の上部に固定されている。
スイングアーム23の後端部には、車軸24によって後輪WRが回転自在に軸支されている。エンジンEの出力軸18から出力される駆動力は、ドライブチェーン(不図示)を介して後輪WRのホイール25に車幅方向左側に固定されたドリブンスプロケット26に伝達される。後輪WRのホイール25の車幅方向右側には、ブレーキディスク35が固定されており、スイングアーム23の下側に配設されるリヤブレーキキャリパ36と共に後輪WR側の油圧ブレーキシステムが構成される。スイングアーム23は、ピボット19の後方に配設されるリヤクッション32によって車体フレーム4に吊り下げられている。
メインフレーム5の車幅方向外側には、エアクリーナボックス3の下部に外気を導くエアダクト13が左右一対で配設されている。エアダクト13は、フロントフォーク15の車幅方向外側を通ってヘッドパイプ9の前方で集合し、フロントカウル10の車幅方向中央に設けられた開口12に接続される。エンジンEの車体前方にはラジエータ39が配設されている。本実施形態に係る自動二輪車1の重心Gは、エアダクト13の後端近傍の車幅方向中央に位置する。
図4は、後輪WRを構成するホイール25の斜視図である。マグネシウム等の金属で形成されるホイール25は、円筒状の胴部50の周囲に設けられた複数のスポーク52によって、タイヤを固定するリム51を支える構成とされる。胴部50の車幅方向右側には、リヤブレーキキャリパ36に挟まれるブレーキディスク35が配設されており、胴部50の車幅方向左側には、ボルト等の締結部材54で支持されたドリブンスプロケット26が配設されている。ホイール25の中央には、車軸24が通る貫通孔53が設けられている。
図5は、スプロケットホルダ55の斜視図である。また、図6はホイール25に設けられるホイールハブ60の斜視図である。アルミ等の金属からなり、ドライブチェーン22が巻きかけられる複数の歯(一部のみ記載)を外周部に備えるドリブンスプロケット26は、6本の締結部材54を円柱突起56に螺合することによって、スプロケットホルダ55の車幅方向外側面に固定されている。6本の円柱突起56は、車軸24と同心円上に等間隔で配設されている。
一方、ホイール25の胴部50に設けられるホイールハブ60には、6個のダンパ部材70が収容されている。車体側面視で円形をなすダンパ部材70は、車軸24の同心円上に等間隔で配設されている。ゴム等で形成されるダンパ部材70には、金属製の円筒カラー72が埋設されている。スプロケットホルダ55は、車幅方向内側に延出する6本の円柱突起56を、6個のダンパ部材70の円筒カラー72によって構成される孔部73に嵌合させることで、ホイールハブ60に支持されることとなる。
ホイールハブ60は、6個の凹部61に挿入されるボルト等の締結部材によって、ホイール25の胴部50に固定されている。ホイールハブ60の中心には、車軸24を支持するベアリング65が取り付けられている。
本願発明に係るホイールダンパ構造は、ダンパ部材70の孔部73が、後輪WRの正転方向にオフセットして設けられている点に特徴がある。このダンパ部材70によれば、後輪WRの正転方向および逆転方向のダンパ特性を異ならせることができる。
図7は、ホイールハブ60の正面図である。また、図8はダンパ部材70の正面図(a)および断面図(b)である。図8の(b)に示す断面図は、(a)のb−b線断面図である。ホイールハブ60は、ダンパ部材70同士の間に等間隔に配設された凹部61に挿入される締結部材62によって、ホイール25の胴部50に固定されている。
車体側面視で円形をなす円柱形状のダンパ部材70は、ダンパゴム71および円筒カラー72によって構成される表裏対称形状とされる。ダンパゴム71の外周側の角部には、ホイールハブ60への組み付け作業を容易にする面取り加工が施されている。
車軸24と平行をなす円形断面の貫通孔である孔部73は、後輪WRの正転方向側にオフセットして設けられている。詳しくは、孔部73は、その孔部中心C3が、車軸24の車軸中心C1とダンパ部材70のダンパ中心C2とを結ぶ直線を半径Rとする円Lの上で、正転方向側にオフセットしている。これにより、ダンパ部材70の外周面から孔部73の内周面までの肉厚を、正転方向側より逆転方向側が厚くなるように構成して、加速時のダイレクト感を高めると共に、バックトルク作用時のショック吸収効果を高めることが可能となる。また、この構成によれば、形状や材質の異なる2種類のダンパ部材を用いる構成に比して、ダンパ部材70の組み付け作業が容易となると共に、ダンパ部材70およびホイールハブ60の小型軽量化が可能となる。各ダンパ部材70は、同心円上かつ等間隔に配設されており、各ダンパ部材によるダンパ効果の均一化が図られる。
図8を参照して、さらに、ダンパ部材70は、境界eを境にして、孔部73の逆転方向側を構成する素材71aより孔部73の正転方向側を構成する素材71bの方が高い硬度を有するように形成されている。これにより、ダンパ部材70の肉厚に加えて素材の硬度も異ならせることで、正転方向側と逆転方向側のフィーリングをさらに異ならせることが可能となる。また、ダンパ部材70は、円筒カラー72がインサート成形されると共に、正転方向側の素材71aと逆転方向側の素材71bとを一体成形することで、耐久性も大幅に高められている。
図9は、ダンパ部材70の組み付け冶具80の斜視図である。また、図10は組み付け冶具80を用いてダンパ部材70を組み付けた状態を示す斜視図である。ホイールハブ60には、ダンパ部材70を収容する6個のダンパ室63が形成されている。円柱状の外形を有するダンパ部材70は、有底円柱状の凹部であるダンパ室63に収容する際に、その回転方向の位置を正しく設定する必要がある。この点、図9,10に示す組み付け冶具80を使用すれば、貫通孔53を挟んで対向する2つのダンパ部材70の位置決めを同時に行うことができる。
組み付け冶具80は、ダンパ部材70の孔部73に挿入される2本の円柱部82が形成された本体部81と、本体部81の中央を貫通するカラー部材83とからなる。カラー部材83には、ベアリング65(図7参照)に挿入される円筒部83aと、ベアリング65の側面に当接するフランジ部83bとが形成されている。この組み付け冶具80によれば、2つのダンパ部材70を円柱部82に係合させた状態で、カラー部材83をベアリング65に当接させて、さらに、本体部80を押し込むことで、ダンパ部材70の孔部73を所定位置に規定しながらダンパ部材70を組み付けることが可能となる。
なお、ホイールやスプロケットホルダの形状や構造、ホイールハブの形状や構造、ダンパ部材の製造方法、ダンパ部材の大きさや個数、孔部のオフセット量、ダンパ部材を構成するゴムの硬度、硬度の異なるゴムの境界の位置等は、上記実施形態に限られず、種々の変更が可能である。例えば、ダンパ部材の孔部を多角形状の貫通孔や有底の凹部として形成してもよい。また、ホイールハブをホイールの胴部と一体に形成したり、ダンパ部材の円筒カラーを廃止した構成としたり、ダンパ部材の表面に回転方向の位置を規定するための突起や凹部を設けてもよい。本発明に係るホイールダンパ構造は、自動二輪車に限られず、ドライブチェーンやドライブベルト、ドライブシャフト等によって駆動輪に動力を伝達する3輪車や4輪車等に適用することが可能である。
1…自動二輪車(鞍乗型車両)、25…ホイール、22…ドライブチェーン、26…ドリブンスプロケット、24…車軸、53…貫通孔、55…スプロケットホルダ、56…円柱突起、60…ホイールハブ、63…ダンパ室、65…ベアリング、70…ダンパ部材、71…ダンパゴム、72…円筒カラー、73…孔部、C1…車軸中心、C2…ダンパ中心、e…境界、L…円、R…半径、WR…後輪
本発明の一実施形態に係るホイールダンパ構造を適用した自動二輪車の左側面図である。 自動二輪車の右側面図である。 自動二輪車の正面図である。 後輪を構成するホイールの斜視図である。 スプロケットホルダの斜視図である。 ホイールに設けられるホイールハブの斜視図である。 ホイールハブの正面図である。 ダンパ部材の正面図および断面図である。 ダンパ部材の組み付け冶具の斜視図である。 組み付け冶具を用いてダンパ部材を組み付けた状態を示す斜視図である。
組み付け冶具80は、ダンパ部材70の孔部73に挿入される2本の円柱部82が形成された本体部81と、本体部81の中央を貫通するカラー部材83とからなる。カラー部材83には、ベアリング65(図7参照)に挿入される円筒部83aと、ベアリング65の側面に当接するフランジ部83bとが形成されている。この組み付け冶具80によれば、2つのダンパ部材70を円柱部82に係合させた状態で、カラー部材83をベアリング65に当接させて、さらに、本体部81を押し込むことで、ダンパ部材70の孔部73を所定位置に規定しながらダンパ部材70を組み付けることが可能となる。

Claims (6)

  1. 後輪(WR)の車軸(24)を囲んで形成されるホイールハブ(60)と、該ホイールハブ(60)に設けられるダンパ室(63)と、該ダンパ室(63)に収容されるダンパ部材(70)と、該ダンパ部材(70)を介して前記ホイールハブ(60)に支持されるスプロケットホルダ(55)とを有する鞍乗型車両(1)に適用されるホイールダンパ構造において、
    前記ダンパ部材(70)が、車体側面視で円形をなす円柱形状とされており、
    前記ダンパ部材(70)に、前記スプロケットホルダ(55)から軸方向に延出する突起(56)が挿入される孔部(73)が形成されており、
    前記孔部(73)が、前記ダンパ部材(70)のダンパ中心(C2)から所定方向にオフセットして設けられていることを特徴とするホイールダンパ構造。
  2. 前記孔部(73)が、前記後輪(WR)の正転方向側にオフセットして設けられていることを特徴とする請求項1に記載のホイールダンパ構造。
  3. 前記孔部(73)が、前記車軸(24)の車軸中心(C1)と前記ダンパ部材(70)のダンパ中心(C2)とを結ぶ直線を半径(R)とする円(L)上に設けられることを特徴とする請求項2に記載のホイールダンパ構造。
  4. 前記ダンパ部材(70)が、前記孔部(73)の逆転方向側を構成する素材より前記孔部(73)の正転方向側を構成する素材の方が高い硬度を有するように形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のホイールダンパ構造。
  5. 前記ダンパ部材(70)が、硬度の異なるゴムを一体成形することで形成されていることを特徴とする請求項4に記載のホイールダンパ構造。
  6. 前記孔部(73)が、前記車軸(24)と平行をなす円形断面の貫通孔であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のホイールダンパ構造。
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