JP6587290B2 - 駆動軸の支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動軸の支持構造に係り、特に、後輪の駆動軸に対してスプロケットやホイールハブ等を締め付け固定するための駆動軸の支持構造に関する。
従来から、自動二輪車等の鞍乗型車両において、車体フレームに対して上下揺動自在に軸支されるスイングアームの後端に、駆動輪としての後輪を回転自在に軸支するようにした構成が知られている。
特許文献1には、後輪の車軸を支持するアーム部分を1本のみとした、いわゆる片持ちスイングアームにおいて、車軸両端部の外周に設けられた雌ねじに螺合する大径ナットを用いて、ドリブンスプロケットや後輪のホイールハブを所定位置に締め付け固定するようにした構成が開示されている。
国際公開2015/092834号公報
特許文献1のようなナットを用いた駆動軸の支持構造では、ドリブンスプロケットや後輪から伝達される駆動力が繰り返し入力されてナットが緩むことを防ぐため、ねじ部分を長くして締結力を高めたり、かしめナットや割ピンを用いた緩み止め対策が施される。しかし、これらの方法では、駆動軸が長くなったり、組み立て工程や部品点数が増加するという課題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、重量増や組み立て工程の増加を防ぎつつ緩み止め効果を高めることができる駆動軸の支持構造を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、車両(1)に設けられる支持部(53)に回転可能に軸支される駆動軸(70)に対して、動力源の動力を伝達する動力伝達機構(A)と駆動輪(WR)とを固定するようにした駆動軸の支持構造において、前記駆動軸(70)の端部に形成された中空部の内周面に雌ねじ部(78)が形成されており、前記動力伝達機構(A)が、前記雌ねじ部(78)に螺合するボルト(60)を締め付けることによって、前記駆動軸(70)に固定される点に第1の特徴がある。
また、前記駆動軸(70)の外周面に形成される小径部(71)と大径部(72)との間に段差(76)が設けられており、前記小径部(71)側に固定される前記動力伝達機構(A)の軸方向位置が、前記段差(76)によって規制される点に第2の特徴がある。
また、前記車両(1)が自動二輪車であり、前記自動二輪車(1)のスイングアーム(20)が、1本のアームで前記駆動軸(70)を支持する片持ち式とされており、前記支持部(53)は、前記スイングアーム(20)の後端部に形成されており、前記支持部(53)を貫通する駆動軸(70)の一方側端部に前記ボルト(60)が螺合されると共に、前記駆動軸(70)の他方側端部に前記駆動輪(WR)が固定される点に第3の特徴がある。
また、前記駆動軸(70)に前記ボルト(60)を締結して前記動力伝達機構(A)を固定した際に、前記駆動軸(70)の端部(70a)と前記ボルト(60)の頭部(63)との間に隙間(90)が形成される点に第4の特徴がある。
また、前記動力伝達機構(A)が、前記駆動軸(70)の端部に配設されるハブダンパケース(24)を含み、前記ハブダンパケース(24)が、前記駆動軸(70)に対して軸受(50)を介して回転可能に軸支されており、前記ボルト(60)を前記駆動軸(70)に螺合した際に、前記ボルト(60)の雄ねじ部(62)が、軸方向で前記軸受(50)に重なる位置まで延出する点に第5の特徴がある。
さらに、前記ボルト(60)に、軸方向の貫通孔(61)が形成されている点に第6の特徴がある。
第1の特徴によれば、車両(1)に設けられる支持部(53)に回転可能に軸支される駆動軸(70)に対して、動力源の動力を伝達する動力伝達機構(A)と駆動輪(WR)とを固定するようにした駆動軸の支持構造において、前記駆動軸(70)の端部に形成された中空部の内周面に雌ねじ部(78)が形成されており、前記動力伝達機構(A)が、前記雌ねじ部(78)に螺合するボルト(60)を締め付けることによって、前記駆動軸(70)に固定されるので、駆動軸の外周に形成した雌ねじ部にナットを螺合する構成とは異なり、駆動軸の内周面に雌ねじ部が形成されるため、駆動軸の端部の突出量を増やすことなく、雌ねじ部を長くして動力伝達機構の締結力を高めることが可能となる。また、外方に露出するのがボルト頭部となるので、ボルト頭部に所定のデザインを施して外観性を向上させることができる。
第2の特徴によれば、前記駆動軸(70)の外周面に形成される小径部(71)と大径部(72)との間に段差(76)が設けられており、前記小径部(71)側に固定される前記動力伝達機構(A)の軸方向位置が、前記段差(76)によって規制されるので、駆動軸の端部にボルトを締結するのみで、動力伝達機構の位置決めおよび固定が完了することとなり、組立作業性が良好となる。
第3の特徴によれば、前記車両(1)が自動二輪車であり、前記自動二輪車(1)のスイングアーム(20)が、1本のアームで前記駆動軸(70)を支持する片持ち式とされており、前記支持部(53)は、前記スイングアーム(20)の後端部に形成されており、前記支持部(53)を貫通する駆動軸(70)の一方側端部に前記ボルト(60)が螺合されると共に、前記駆動軸(70)の他方側端部に前記駆動輪(WR)が固定されるので、片持ちスイングアームを適用する車両において、動力伝達機構が固定される側の駆動軸の突出量を低減することが可能となる。
第4の特徴によれば、前記駆動軸(70)に前記ボルト(60)を締結して前記動力伝達機構(A)を固定した際に、前記駆動軸(70)の端部(70a)と前記ボルト(60)の頭部(63)との間に隙間(90)が形成されるので、駆動軸の端部とボルトの頭部とが接触していると、駆動軸に対して駆動輪や動力伝達機構から繰り返し入力される外力がボルトを緩める力として作用する可能性があるが、両者の間に所定の隙間を設けることで、駆動軸の端面に外力が伝達されることを防ぐことができる。これにより、ボルトの緩み止め機構を設ける必要がなくなり、部品点数や組み立て工数の低減が可能となる。
第5の特徴によれば、前記動力伝達機構(A)が、前記駆動軸(70)の端部に配設されるハブダンパケース(24)を含み、前記ハブダンパケース(24)が、前記駆動軸(70)に対して軸受(50)を介して回転可能に軸支されており、前記ボルト(60)を前記駆動軸(70)に螺合した際に、前記ボルト(60)の雄ねじ部(62)が、軸方向で前記軸受(50)に重なる位置まで延出するので、駆動軸の雌ねじ部とボルトの雄ねじ部とが螺合する部分の外周側に軸受が配設されることにより、螺合部の剛性が高められることとなり締結強度を増すことが可能となる。
第6の特徴によれば、前記ボルト(60)に、軸方向の貫通孔(61)が形成されているので、ボルトを中空構造として軽量化を図ることができる。また、貫通孔の断面形状を六角レンチ等の締め付け工具が嵌合する所定の形状とすることで、ボルト頭部の外周部を六角ナット形状とする必要がなくなり、ボルト頭部のデザイン自由度を高めることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る駆動軸の支持構造を適用した自動二輪車の左側面図である。 スイングアームの周辺構造を示す図1の一部拡大図である。 スイングアームの周辺構造を示す車体右側面図である。 図2の4−4線断面図である。 図4の一部拡大図である。 図5の一部拡大図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る駆動軸の支持構造を適用した自動二輪車1の左側面図である。車体フレーム2を構成するメインフレーム3の前端には、不図示のステアリングステムを回転自在に軸支するヘッドパイプ6が固定されている。前輪WFを回転自在に軸支する左右一対のフロントフォーク11は、ヘッドパイプ6の上下の位置でステアリングステムに固定されるトップブリッジ8およびボトムブリッジ10によって支持されている。トップブリッジ8の上部には、操向ハンドル7が取り付けられている。
メインフレーム3の後方下部には、ピボット18を有するピボットプレート19が連結されている。ピボット18は、駆動輪としての後輪WRを回転自在に軸支するスイングアーム20の前端部を揺動自在に軸支している。スイングアーム20は、ピボット18の後方の位置でリヤクッション31を介して車体フレーム2に吊り下げられている。
動力源としてのエンジン16は、ピボットプレート19に設けられる複数のエンジンハンガと、ヘッドパイプ6の後方から下方に延出するハンガパイプ14によって車体フレーム2に支持されている。ハンガパイプ14の前方には、エンジン冷却水のラジエータ12が配設されている。エンジン16の背面には、燃料噴射装置を備えたスロットルボディ5およびエアクリーナボックス28が配設されている。エンジン16の前方側の排気ポートに接続される排気管15は、ピボットプレート19の下方に配設される膨張室21に連結されている。エンジン16の動力は、出力軸26に固定されるドライブスプロケット17に巻きかけられるドライブチェーン22を介して、後輪WRと一体回転するドリブンスプロケット23に伝達される。ドリブンスプロケット23はハブダンパケース24の外周部に固定されており、ハブダンパケース24はボルト60によって駆動軸70に固定されている。スイングアーム20の後部には、ドライブチェーン22の上方を覆うチェーンカバー27が固定されている。
メインフレーム3の上部には、燃料タンク4が配設されている。メインフレーム3に固定されて後方上方に延びるリヤフレーム29には、シート30およびシートカウル32が支持されている。ヘッドパイプ6の前方にはヘッドライト9が取り付けられており、フロントフォーク11には、前輪WFの上方を覆うフロントフェンダ13が固定されている。
図2は、スイングアーム20の周辺構造を示す図1の一部拡大図である。また、図3はスイングアーム20の周辺構造を示す車体右側面図である。図3では、膨張室21に連結されて後輪WRの車幅方向右側に位置する消音器を取り外した状態を示している。
スイングアーム20は、後輪WRを1本の太いアーム部材で支持する、いわゆる片持ち式とされる。片持ち式のスイングアーム20によれば、後輪WRを2本のアームで両側から支持する両持ち式に比して、後輪WRの一側面が露出して外観性が向上すると共に、後輪WRの着脱が容易となる。
スイングアーム20の後端には、駆動軸70を回転自在に軸支する略円筒状の支持部53が設けられている。そして、支持部53から車幅方向左側に突出する駆動軸70の一方側端部に、ドリブンスプロケット23およびハブダンパケース24を含む動力伝達機構Aが固定される。一方、支持部53から車幅方向右側に突出する駆動軸70の他方側端部には、ブレーキディスク38および後輪WRのホイール34が固定される。ブレーキディスク38をブレーキパッドで挟んで後輪WRに制動力を発生させるリヤブレーキキャリパ25は、支持部53の下部に支持されている。
図2を参照して、円環状のドリブンスプロケット23は、6組のボルト45およびナット46を用いてハブダンパケース24の外周側に固定されている。ドリブンスプロケット23の車体前方側には、スプロケット歯を覆うカバー部材36が配設されている。ドリブンスプロケット23およびハブダンパケース24を含む動力伝達機構Aは、ボルト60を締め付けることによって駆動軸70の一方側端部に固定される。
図3を参照して、後輪WRのホイール34は、駆動軸70の他方側端部に形成された大径のフランジ(図4参照)に対して5つの袋ナット40によって固定される。ブレーキディスク38は、このフランジの車幅方向内側面に対して不図示の締結部材によって固定される。複数のスポーク35を有するホイール34の中央部には、貫通孔37が設けられている。
図4は、図2のIV−IV線断面図である。駆動軸70は、スイングアーム20の後端に設けられる支持部53に回転自在に軸支されている。中空構造とされる駆動軸70の外周部には、段差76を介する小径部71および大径部72が形成されており、支持部53の車幅方向左側の第1ボール軸受51が小径部71に嵌合すると共に、車幅方向右側のニードルローラ軸受52が大径部72に嵌合する。なお、駆動軸70は中空構造として軽量化が図られており、その内周部には、小径部71および大径部72に合わせた、内側小径部74および内側大径部75が形成されている。
駆動軸70の他方側端部(車幅方向右側端部)には、板状のフランジ部73が形成されており、このフランジ部73に設けられる貫通孔を通るマウントボルト41に袋ナット40を螺合することで、後輪WRのホイール34が固定される。ブレーキパッド43,44によってブレーキディスク38を挟み込むブレーキキャリパ25には、油圧ピストン42が挿嵌されている。
支持部53まわりの組み立て時において、支持部53の車幅方向右側から駆動軸70を挿入していくと、段差76が第1ボール軸受51に当接することで駆動軸70が所定位置に収まる。この状態で、支持部53から車幅方向左側に突出する駆動軸70の一方側端部に、動力伝達機構Aが取り付けられる。
動力伝達機構Aは、ドリブンスプロケット23と、ドリブンスプロケット23を支持すると共にハブダンパ48を収納するハブダンパケース24と、ハブダンパケース24に伝達された動力を駆動軸70に伝達するハブダンパフランジ47とを含む。動力伝達機構Aは、駆動軸70の端部にボルト60を締め付けることにより、段差76を起点として車幅方向右側に寄せられるようにして所定位置に固定される。ボルト60は、駆動軸70の一方側端部の内周面に形成された雌ねじ部に対して螺合される。
ハブダンパケース24は、第2ボール軸受50によって駆動軸70に回転自在に軸支される。これに対し、ハブダンパフランジ47は、駆動軸70の小径部71にスプライン嵌合することで回転不能に固定されている。ハブダンパケース24には、板部材で仕切られた複数の部屋が形成されており、この部屋に収納される複数のハブダンパ48の間に、ハブダンパフランジ47から軸方向外側に延びる複数の伝達突起が挿入される。これにより、ドリブンスプロケット23を介してハブダンパケース24に入力される動力が、ゴム等からなるハブダンパ48に挟まれる伝達突起を介してハブダンパフランジ47に伝達されることとなり、加減速に伴うトルクショックが低減される。
図5は、図4の一部拡大図である。支持部53の車幅方向左側から挿入される第1ボール軸受51は、支持部53に形成される段差に当接して停止し、スナップリング86を円環溝に係合することで位置決めがなされる。第1ボール軸受51の軸方向左側には、小径部71に係合する第1円環カラー84が嵌め込まれ、第1円環カラー84の外周側にダストシール85が配設される。
第1円環カラー84の車幅方向左側端面には、ハブダンパフランジ47が当接する。ハブダンパフランジ47は、小径部71に形成されたスプライン溝79aに対してスプライン歯79bを嵌合することで、駆動軸70に対して回転不能に固定されている。
駆動軸70のスプライン溝79aの車幅方向左側には、小径部71よりさらに小径の第2小径部77が形成されている。この第2小径部77に、ハブダンパフランジ47の車幅方向左側端面に当接する第2円環カラー83と、第2円環カラー83の車幅方向左側端面に当接しつつハブダンパケース24を回転自在に軸支する第2ボール軸受50とが嵌合される。
さらに、第2ボール軸受50の車幅方向左側には第3円環カラー81が当接し、第3円環カラー81の外周側に第2ダストシール82が配設される。第3円環カラー81の車幅方向左側端面には円環状のワッシャ80が当接する。第3円環カラー81の車幅方向左側端部には、ワッシャ80と同じ外周形状とされるフランジ部が形成されている。
駆動軸70の車幅方向左側端部の内周面には、ボルト60の雄ねじ部62が螺合する雌ねじ部78が形成されている。頭部63と軸部64とを有するボルト60は、貫通孔61が設けられた中空構造として軽量化が図られている。本実施形態では、貫通孔61の車幅方向左側を六角形状として、六角レンチによってボルト60を着脱できるように構成されている。これにより、頭部63の外周を六角形状とする等の制約がなくなり、頭部63のデザイン自由度を高めることを可能としている。本実施形態では、頭部63の外周端面を、ワッシャ80および第3円環カラー81の外周端面と同径の円形として、シンプルな外観と締結強度の向上が図られている。
駆動軸70に対してボルト60を締め付けていくと、頭部63の座面63aに係る締め付け力が、ワッシャ80→第3円環カラー81→第2ボール軸受50→第2円環カラー83→ハブダンパフランジ47→第1円環カラー84→第1ボール軸受51と伝達される。前記したように、この第1ボール軸受51が駆動軸70の段差76に当接していることから、ワッシャ80〜第1ボール軸受51の各部品は、座面63aと段差76との間に挟まれて締め付けられることとなる。
本実施形態に係る駆動軸の支持構造では、駆動軸70の内周部に形成された雌ねじ部78にボルト60の雄ねじ部62を螺合することで、動力伝達機構Aを駆動軸70に固定するので、駆動軸70の一方側端部の突出量を増やすことなく、雌ねじ部78を長くして動力伝達機構Aの締結力を高めることが可能となる。
また、ボルト60を締め付けた際に、軸部64の先端は第2ボール軸受50と軸方向で重なる位置まで延出する。これにより、駆動軸70の雌ねじ部78とボルト60の雄ねじ部62とが螺合する部分の外周側に第2ボール軸受50が配設されることとなり、螺合部の剛性が高められて締結強度をさらに増すことが可能となる。
そして、本実施形態に係る駆動軸の支持構造では、ボルト60を締め付けた際に、頭部63と駆動軸70の端面70aとの間に隙間90が形成されて、ボルト60の頭部63が駆動軸70の端面70aに当接しないように構成されている。
図6は図5の一部拡大図である。車両の加減速により後輪WRから駆動軸70に入力される外力は、第1ボール軸受51〜ワッシャ80に至る各部品を通して、ボルト60の頭部63に入力される。また、ドリブンスプロケット23からハブダンパフランジ47を介して伝達される外力も頭部63に入力される。しかし、本実施形態では、頭部63の外周側に形成される座面63aのみがワッシャ80に当接するようにし、駆動軸70の端面70aと頭部63の裏面63bとの間に隙間90が設けられるように構成している。これにより、ボルト60の頭部63に入力された外力を軸部64のねじれによっていなすことが可能となり、駆動軸70に外力の影響が及ばないようにすることができる。このように、本実施形態に係る駆動軸の支持構造では、隙間90を設けることで緩み止め効果を高められるため、緩み止めのためにねじ部分を長くして締結力を高めたり、割ピン等の緩み止めを設ける必要がなくなり、部品点数や組み立て工数を低減することが可能となる。
なお、自動二輪車の形態、スイングアームおよび支持部の形状や構造、ホイールの形状や構造、動力伝達機構の部品構成、駆動軸やボルトの形状や構造、軸受やカラーの形状や配置等は、上記実施形態に限られず、種々の変更が可能である。本発明に係る駆動軸の支持構造は、自動二輪車に限られず、片持ちスイングアームを備える三輪車等に適用することが可能である。
1…自動二輪車(車両)、20…スイングアーム、24…ハブダンパケース、50…第ボール軸受(軸受)、53…支持部、62…雄ねじ部、63…頭部、64…軸部、70…駆動軸、70a…駆動軸の端部、71…小径部、72…大径部、76…段差、78…雌ねじ部、90…隙間、A…動力伝達機構、WR…後輪(駆動輪)、

Claims (4)

  1. 車両(1)に設けられる支持部(53)に回転可能に軸支される駆動軸(70)に対して、動力源の動力を伝達する動力伝達機構(A)と駆動輪(WR)とを固定するようにした駆動軸の支持構造において、
    前記駆動軸(70)の端部に形成された中空部の内周面に雌ねじ部(78)が形成されており、
    前記動力伝達機構(A)が、前記雌ねじ部(78)に螺合するボルト(60)を締め付けることによって、前記駆動軸(70)に固定されており、
    前記動力伝達機構(A)が、前記駆動軸(70)の端部に配設されるハブダンパケース(24)を含み、
    前記ハブダンパケース(24)が、前記駆動軸(70)に対して軸受(50)を介して回転可能に軸支されており、
    前記ボルト(60)を前記駆動軸(70)に螺合した際に、前記ボルト(60)の雄ねじ部(62)が、軸方向で前記軸受(50)に重なる位置まで延出しており、
    前記ボルト(60)に、軸方向の貫通孔(61)が形成されており、
    前記貫通孔(61)の一部が六角形状とされていることを特徴とする駆動軸の支持構造。
  2. 前記駆動軸(70)の外周面に形成される小径部(71)と大径部(72)との間に段差(76)が設けられており、
    前記小径部(71)側に固定される前記動力伝達機構(A)の軸方向位置が、前記段差(76)によって規制されることを特徴とする請求項1に記載の駆動軸の支持構造。
  3. 前記車両(1)が自動二輪車であり、
    前記自動二輪車(1)のスイングアーム(20)が、1本のアームで前記駆動軸(70)を支持する片持ち式とされており、
    前記支持部(53)は、前記スイングアーム(20)の後端部に形成されており、
    前記支持部(53)を貫通する駆動軸(70)の一方側端部に前記ボルト(60)が螺合されると共に、前記駆動軸(70)の他方側端部に前記駆動輪(WR)が固定されることを特徴とする請求項1または2に記載の駆動軸の支持構造。
  4. 前記駆動軸(70)に前記ボルト(60)を締結して前記動力伝達機構(A)を固定した際に、前記駆動軸(70)の端部(70a)と前記ボルト(60)の頭部(63)との間に隙間(90)が形成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の駆動軸の支持構造。
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