JP2019150890A - ブレードカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレードクーラーノズルの位置を簡易に調整可能なブレードカバーを提供する。【解決手段】スピンドルの先端に装着された切削ブレード52を覆うブレードカバー50であって、切削ブレードの表面側及び裏面側に切削液を供給する一対のブレードクーラーノズル80aが設けられた第1のブロック74と、スピンドルを支持するハウジングに装着され、第1のブロックに隣接して切削ブレードの上部側を覆う第2のブロック72と、を備え、第1のブロックには、鉛直方向に所定のピッチで配置された複数の凸部を有する第1の係合部102が形成され、第2のブロックには、複数の凸部の形状に対応して鉛直方向に該ピッチで配置された複数の凹部を有する第2の係合部106が形成され、第1の係合部と第2の係合部とを互いに係合させることで、第1のブロックの鉛直方向の位置を該ピッチずつ調整する。【選択図】図6

Description

本発明は、切削ブレードを覆うブレードカバーに関する。
切削装置は、半導体ウェーハ、樹脂基板、セラミック基板、ガラス基板などの板状の被加工物の切削加工に広く用いられている。切削加工は、切削装置のスピンドルの先端部に装着された切削ブレードを回転させ、被加工物に切り込ませることにより実施される。
切削ブレードは、切削装置に設けられたブレードカバーに覆われるようにスピンドルの先端部に装着される。このブレードカバーには、一般に切削ブレードを冷却するための切削液を供給するノズル(ブレードクーラーノズル)を設けられている。切削加工を行う際、ブレードクーラーノズルから切削ブレードと被加工物との接触領域に切削液を供給することにより、切削ブレードと被加工物との間で生じる摩擦熱に起因する加工不良を抑制するとともに、被加工物に付着した切削屑を排出できる。
切削液が切削ブレードと被加工物との接触領域に効率良く供給されるよう、ブレードクーラーノズルの位置は切削ブレードの外径などに応じて調整される。ブレードクーラーノズルの位置の調整は、例えば、切削ブレードをブレードカバーに覆われるように装着した状態で、切削ブレードとブレードクーラーノズルとの位置関係をモニターしながらブレードクーラーノズルの高さを変更することによって行われる。また、特許文献1には、ブレードクーラーノズルの位置の調整にノズル調整冶具を用いる手法が開示されている。
特開2010−42490号公報
ブレードカバーは切削ブレードを覆うように設けられるため、切削ブレードとブレードクーラーノズルとの正確な位置関係が確認しにくく、ブレードクーラーノズルの位置を調整する作業が煩雑になる場合がある。特に、2本のスピンドルにそれぞれ切削ブレードが対向するように装着されたデュアルダイサーと呼ばれる切削装置では、2つの切削ブレードの間から切削ブレードとブレードクーラーノズルとの位置関係を確認する必要があり、ブレードクーラーノズルの位置の調整がより困難になる。
また、上述のノズル調整冶具を用いる手法では、まずノズルの位置を調整するための冶具を所定の寸法で作製し、さらに該冶具を切削ブレードを支持するマウントフランジに装着する必要がある。そのため、ブレードクーラーノズルの位置の調整に手間とコストがかかる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、ブレードクーラーノズルの位置を簡易に調整可能なブレードカバーを提供することを課題とする。
本発明によれば、スピンドルの先端に装着された切削ブレードを覆うブレードカバーであって、該切削ブレードの表面側及び裏面側に切削液を供給する一対のブレードクーラーノズルが設けられた第1のブロックと、該スピンドルを支持するハウジングに装着され、該第1のブロックに隣接して該切削ブレードの上部側を覆う第2のブロックと、を備え、該第1のブロックには、鉛直方向に所定のピッチで配置された複数の凸部を有する第1の係合部が形成され、該第2のブロックには、該複数の凸部の形状に対応して鉛直方向に該ピッチで配置された複数の凹部を有する第2の係合部が形成され、該第1の係合部と該第2の係合部とを互いに係合させることで、該第1のブロックの鉛直方向の位置を該ピッチずつ調整可能であるブレードカバーが提供される。
本発明に係るブレードカバーは、ブレードクーラーノズルを備えるノズルブロック(第1のブロック)に形成された第1の係合部と、切削ブレードの上部側を覆う上部ブロック(第2のブロック)に形成された第2の係合部とが係合される位置を選択し、ノズルブロックを上部ブロックに対して所定の位置で固定することにより、ブレードクーラーノズルの切削ブレードに対する位置が決定される。そのため、切削ブレードとブレードクーラーノズルとの位置関係のモニターが不要となり、ブレードクーラーノズルの位置を簡易に調整できる。
また、本発明に係るブレードカバーは、従来の手法のようにノズル調整冶具などの追加の部品を用いることなくブレードクーラーノズルの位置を調整できる。そのため、部品の作製及び設置の手間を省き、ブレードクーラーノズルの位置を簡易に調整できる。
切削装置の構成例を示す斜視図である。 切削ユニットの構成例を示す斜視図である。 切削ブレードを覆った状態のブレードカバーの構成例を示す斜視図である。 ブレードカバーの構成例を示す斜視図である。 ブレードカバーの構成例を示す正面図である。 図6(A)はブレードカバーの一部を示す正面図であり、図6(B)はノズルブロックの一部を示す正面図であり、図6(C)は上部ブロックの一部を示す正面図である。 ブレードカバーの一部を示す正面図である。 矢印及び目盛りが付されたブレードカバーの一部を示す正面図である。 ブレードカバーの一部を示す正面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。まず、半導体ウェーハ、樹脂基板、セラミック基板、ガラス基板などの板状の被加工物を切削加工する切削装置の構成例について説明する。図1は、切削装置の構成例を示す斜視図である。
切削装置2は、切削装置2を構成する複数の構成要素を支持する静止基台4を備える。静止基台4上にはX軸方向に伸張する一対のガイドレール6が固定され、一対のガイドレール6上には第1の移動ブロック8が設けられている。第1の移動ブロック8上には、円筒状の支持部材22を介してチャックテーブル20が設けられている。チャックテーブル20は、ボールねじ10とパルスモータ12とを備える送り機構14により、加工送り方向(X軸方向)に移動される。
チャックテーブル20は、多孔性セラミックス等によって形成された吸引保持部24を上部に有し、吸引保持部24の上面が被加工物を保持する保持面24aとなる。また、チャックテーブル20には、被加工物が貼付されるダイシングテープの外周部に設けられた環状フレームを固定する複数のクランプ26が設けられている。
また、送り機構14は、ガイドレール6に沿って静止基台4上に設けられたスケール16と、第1の移動ブロック8の下面側に設けられ、スケール16の座標値(X座標値)を読みとる読み取りヘッド18とを備える。読み取りヘッド18は切削装置2のコントローラ(不図示)と接続されている。
また、静止基台4上には、Y軸方向に伸長する一対のガイドレール28が固定されている。一対のガイドレール28上には、一対のガイドレール28に装着された基底部30aと、基底部30aの上面の一部から鉛直方向(Z軸方向)に延在する直方体状の支持部30bとによって構成された第2の移動ブロック30が設けられている。
第2の移動ブロック30は、ボールねじ32とパルスモータ34とを備える送り機構36により、割り出し方向(Y軸方向)に移動される。送り機構36は切削装置2のコントローラ(不図示)に接続され、コントローラによるパルスモータ34の制御によって第2の移動ブロック30のY軸方向の位置が制御される。
第2の移動ブロック30の支持部30bの側面には、鉛直方向(Z軸方向)に伸長する一対のガイドレール38が設けられており、ガイドレール38には第3の移動ブロック40が装着されている。第3の移動ブロック40は、ボールねじ(不図示)とパルスモータ42とを備える送り機構44により、鉛直方向(Z軸方向)に移動される。送り機構44は切削装置2のコントローラ(不図示)に接続され、コントローラによるパルスモータ42の制御によって第3の移動ブロック40のZ軸方向の位置が制御される。
第3の移動ブロック40には切削ユニット46が装着されている。切削ユニット46のハウジング48は移動ブロック40に挿入されて支持されており、ハウジング48の内部にはスピンドル(不図示)が設けられている。スピンドルはハウジング48の内部に収容されたモータ(不図示)によって回転駆動する。スピンドルの先端部はハウジング48の外部に露出しており、この先端部には円環状の切削ブレード52が着脱可能に装着される。また、ハウジング48には、切削ブレード52を覆うブレードカバー50が装着されている。
また、ハウジング48には、切削ブレード52に隣接する撮像ユニット54が装着されている。撮像ユニット54による撮像によって取得した画像に基づいて、被加工物と切削ブレード52との位置合わせなどが行われる。
図2は、切削ユニット46の構成例を示す斜視図である。ハウジング48に支持されるスピンドル56の先端部には、マウントフランジ60が装着されている。また、切削ブレード52は円筒状のハブ64を有する円盤状の基台62を備え、基台62の外周部には、例えばニッケル母材中にダイヤモンド砥粒を分散して形成された切刃66が設けられている。
切削ブレード52の装着穴68にマウントフランジ60を挿入した状態で、固定ナット70をマウントフランジ60に締め付けることにより、切削ブレード52がスピンドル56の先端部に固定される。
なお、図2では基台62の外周部に切刃66が設けられたハブタイプの切削ブレード52を示したが、切削ブレード52はこれに限定されない。例えば、全体が円環状の切刃で構成されたワッシャータイプの切削ブレードを用いることもできる。
また、ハウジング48には切削ブレード52を覆うブレードカバー50が装着される。図3は、切削ブレード52を覆った状態のブレードカバー50の構成例を示す斜視図である。ブレードカバー50は、ハウジング48(図1、図2参照)に装着され切削ブレード52の上部側を覆う上部ブロック72を備える。
上部ブロック72は、矩形状の上面と、該上面の各辺と接続された正面、背面及び2つの側面とによって構成され、正面及び背面の下部には、切削ブレード52に対応して円弧状に切り欠かれた切り欠き部が設けられている。
また、ブレードカバー50は、上部ブロック72の一方の側面に隣接し、切削ブレード52に切削液を供給する直方体状のノズルブロック74を備える。ノズルブロック74は、純水などの切削液が供給されるホース76と接続される接続パイプ78と、接続パイプ78から分岐し、切削ブレード52に切削液を供給する一対のブレードクーラーノズル80a,80bとを備える。ブレードクーラーノズル80a,80bは、切削ブレード52を表面52a側及び裏面52b側から挟むように配置される。
図4は、ハウジング48から取り外された状態のブレードカバー50の斜視図である。ブレードクーラーノズル80a,80bにはそれぞれ、切削ブレード52が配置される領域と対向する位置に、切削ブレード52に切削液を供給するための複数の開口82が設けられている。ホース76に供給された切削液は、接続パイプ78を介してブレードクーラーノズル80a,80bに流入し、開口82から切削ブレード52の表面52a側及び裏面52b側に噴射される。
切削液が切削ブレード52と被加工物との接触領域に効率的に供給されるよう、ブレードクーラーノズル80a,80bは、被加工物と接触する切削ブレード52の下端の近傍に配置される。但し、後述の通りブレードクーラーノズル80a,80bの厳密な位置は、切削ブレード52の外径や切削ブレード52の被加工物への切り込み深さなど種々の条件を考慮して決定される。
切削加工を行う際、切削ブレード52と被加工物との接触領域にブレードクーラーノズル80a,80bから切削液を供給することにより、切削ブレード52及び被加工物が冷却され、切削ブレード52と被加工物との間で生じる摩擦熱に起因する加工不良が抑制される。また、被加工物に付着した切削屑が切削液により排出される。
ブレードクーラーノズル80a,80bの外側には、ブレードクーラーノズル80a,80bの外側の一部を覆うプレート84が設けられている。なお、プレート84は切削ブレード52と被加工物との接触領域よりも切削加工の進行方向後方側(切削加工済みの領域側)に設置される。このプレート84を設けることにより、切削加工時に発生する切削屑を含んだ切削水の飛散の防止を図ることができる。
ノズルブロック74は、例えばノズルブロック74に挿入されるねじ86によって上部ブロック72に接した状態で固定される。具体的には、上部ブロック72の背面側にはピストンロッドを備えたエアーシリンダ(不図示)が装着されており、ピストンロッドの先端には取り付けプレート(不図示)が装着されている。
この取り付けプレートとノズルブロック74とを、ノズルブロック74の正面側から背面側に向かって挿入されるねじ86によって締結することにより、ノズルブロック74がエアーシリンダを介して上部ブロック72と連結される。また、ピストンロッドをエアーシリンダから排出される方向に移動させることにより、上部ブロック72とノズルブロック74とを分離することができる。
また、ブレードカバー50は、上部ブロック72の他方の側面に隣接し、切削ブレード52に切削液を供給する直方体状のシャワーノズルブロック88を備える。シャワーノズルブロック88は、純水などの切削液が供給されるホース90と接続される接続パイプ92を備える。
図5は、ブレードカバー50の正面図である。図5に示すように、シャワーノズルブロック88は接続パイプ92と連結されたシャワーノズル94をその内部に備える。シャワーノズル94の先端94aは、切削ブレード52の外周部に向かって開口している。
ホース90に供給された切削液はシャワーノズル94に流入し、シャワーノズル94の先端94aから切削ブレード52に向かって噴射される。そして、切削液は切削ブレード52の回転によって切削ブレード52と被加工物との接触領域に供給される。
シャワーノズルブロック88は、例えばシャワーノズルブロック88に挿入されるねじ96によって上部ブロック72に接した状態で固定される。具体的には、シャワーノズルブロック88の上部ブロック72とは反対側に位置する側面から上部ブロック72に向かって挿入されるねじ96によって、上部ブロック72とシャワーノズルブロック88とを締結することにより、シャワーノズルブロック88が上部ブロック72と連結される。
上記のように、上部ブロック72にノズルブロック74及びシャワーノズルブロック88を連結させることにより、切削ブレード52に切削液を供給可能なブレードカバー50が構成される。
ここで、ノズルブロック74に備えられたブレードクーラーノズル80a,80bの切削ブレード52に対する位置は、切削ブレード52の外径や切削ブレード52の被加工物への切り込み深さなど種々の条件に応じて調整される。
例えば、切削ブレード52を外径の異なるものに交換した際は、上部ブロック72に対するノズルブロック74の鉛直方向(図5の矢印A方向)の位置を調整することにより、ブレードクーラーノズル80a,80bを交換後の切削ブレード52の下端近傍に配置する。
また、ブレードクーラーノズル80a,80bが切削加工の妨げとならないよう、切削ブレード52の下端とブレードクーラーノズル80a,80bの下端との間の距離(図5の距離L1)は、切削ブレード52の被加工物への切り込み深さよりも大きくなるように設定される。
このように、ブレードクーラーノズル80a,80bの位置は切削ブレード52の交換や加工条件の変更等を行う度に調節されるため、切削加工を円滑に行うためには、ブレードクーラーノズル80a,80bの位置の調整を簡易な手法で行うことが好ましい。
本実施形態に係るブレードカバー50は、上部ブロック72の一部とノズルブロック74の一部とによって構成され、上部ブロック72とノズルブロック74とを所定の位置で固定する係止手段100を備える。係止手段100を用いてノズルブロック74の上部ブロック72に対する位置を調整することにより、ブレードクーラーノズル80a,80bの切削ブレード52に対する位置を調整することができる。以下、係止手段100の詳細を説明する。
図6(A)は、ブレードカバー50の一部を示す正面図である。図6(A)に示すように、ブレードカバー50は、互いに係合する(噛み合う)ように構成された上部ブロック72の一部とノズルブロック74の一部とを含む係止手段100を備える。
図6(B)は、ノズルブロック74の一部を示す正面図である。ノズルブロック74の上部ブロック72と隣接する側面には、第1の係合部102が形成されている。第1の係合部102は、鉛直方向に所定のピッチで配置され、上部ブロック72側に突出する複数の凸部104を有する。
図6(B)には、複数の三角柱状の凸部104をその高さ方向がノズルブロック74の正面側から背面側に向かうように配列することにより形成され、輪郭が正面視で三角波状である第1の係合部102を示す。ただし、複数の凸部104の形状はこれに限定されない。
図6(C)は、上部ブロック72の一部を示す正面図である。上部ブロック72には、ノズルブロック74と隣接する側面に第2の係合部106が形成されている。第2の係合部106は、複数の凸部104と同一のピッチで鉛直方向に配置され、複数の凸部104の形状に対応する複数の凹部108を有する。
図6(C)には、複数の三角柱状の凹部108をその高さ方向が上部ブロック72の正面側から背面側に向かうように配列することにより形成され、輪郭が第1の係合部102と同様に正面視で三角波状である第2の係合部106を示す。なお、凹部108はその輪郭の形状が凸部104の輪郭と概ね一致するように形成されており、凸部104は凹部108に挿入可能となっている。
ノズルブロック74の第1の係合部102と上部ブロック72の第2の係合部106とを接触させると、第1の係合部102に含まれる凸部104が第2の係合部106に含まれる凹部108に挿入され、図6(A)に示すように第1の係合部102と第2の係合部106とが係合する(噛み合う)。これにより、ノズルブロック74が上部ブロック72に対して所定の位置に固定される。
なお、図6(A)では一例として、鉛直方向で最も上側に位置する凸部104aが、鉛直方向で最も上側に位置する凹部108aに挿入された様子を示しているが、凸部104はそれぞれ任意の凹部108に挿入することができる。図7に、凸部104aの下側に隣接する凸部104bが凹部108aに挿入された状態を示す。この場合、ノズルブロック74は上部ブロック72に対して図6よりも複数の凸部104及び複数の凹部108のピッチ分上側に配置されるため、ブレードクーラーノズル80a,80bも切削ブレード52に対して複数の凸部104及び複数の凹部108のピッチ分上側に配置される。
上記のように、所定の凸部104が挿入される凹部108(又は、所定の凹部108に挿入される凸部104)を変更することにより、ノズルブロック74の上部ブロック72に対する鉛直方向の位置が複数の凸部104及び複数の凹部108のピッチずつ変更される。これにより、ブレードクーラーノズル80a,80bの切削ブレード52に対する鉛直方向の位置を、複数の凸部104及び複数の凹部108のピッチずつ調整することができる。
そして、ノズルブロック74の上部ブロック72に対する位置ごとに、凸部104と凹部108との位置関係の情報(どの凸部104がどの凹部108に挿入されているかの情報)と、ブレードクーラーノズル80a,80bの鉛直方向における位置の情報とをそれぞれ記録しておく。これにより、ブレードクーラーノズル80a,80bの鉛直方向における位置を、第1の係合部102と第2の係合部106とを係合する位置によって決定することが可能になる。
切削ブレード52の交換や加工条件の変更等に伴ってブレードクーラーノズル80a,80bの位置を調整する際は、まず、切削ブレード52の外径や切削ブレード52の被加工物への切り込み深さなどに基づいて、所望のブレードクーラーノズル80a,80bの鉛直方向における位置を決定する。
次に、所望のブレードクーラーノズル80a,80bの鉛直方向における位置に応じて、第1の係合部102と第2の係合部104とが係合される位置を設定する。具体的には、予め記録した上記のブレードクーラーノズル80a,80bの鉛直方向における位置の情報を参照して、ブレードクーラーノズル80a,80bが所望の位置に配置されるように、第1の係合部102に含まれる一の凸部104と、この一の凸部104が挿入される一の凹部108とを選択する。
次に、上記の一の凸部104が一の凹部108に挿入可能となるように、ノズルブロック74の位置を変更する。ノズルブロック74の位置の変更は、ノズルブロック74に挿入されたねじ86をゆるめてノズルブロック74を移動可能な状態とし、ノズルブロック74を所望の位置に移動させることにより行う。
そして、上記の一の凸部104が一の凹部108に挿入されるように、上部ブロック72とノズルブロック74とを接触させ、第1の係合部102と第2の係合部とを噛み合わせる。その後、ねじ86を締めてノズルブロック74を上部ブロック72と接した状態で固定することにより、ブレードクーラーノズル80a,80bが所望の位置に配置される。
なお、複数の凸部104及び複数の凹部108のピッチは、ブレードクーラーノズル80a,80bの位置合わせに要求される精度に応じて適宜設定できる。例えば、複数の凸部104のピッチ及び複数の凹部108のピッチは、0.1mm以上1mm以下に設定できる。
以上の通り、本実施形態に係るブレードカバー50は、ノズルブロック74に形成された第1の係合部102と、上部ブロック72に形成された第2の係合部104とが係合される位置を選択し、ノズルブロック74を上部ブロック72に対して所定の位置で固定することにより、ブレードクーラーノズル80a,80bの切削ブレード52に対する位置が決定される。そのため、切削ブレード52とブレードクーラーノズル80a,80bとの位置関係のモニターが不要となり、ブレードクーラーノズル80a,80bの位置を簡易に調整できる。
また、本発明に係るブレードカバー50は、従来の手法のようにノズル調整冶具などの追加の部品を用いることなくブレードクーラーノズル80a,80bの位置を調整できる。そのため、部品の作製及び設置の手間を省き、レードクーラーノズル80a,80bの位置を簡易に調整できる。
なお、ブレードクーラーノズル80a,80bの位置を容易に把握するため、上部ブロック72とノズルブロック74の一方又は双方に目盛りや目印などを付してもよい。図8は、矢印及び目盛りが付されたブレードカバー50の一部を示す正面図である。例えば図8に示すように、上部ブロック72に特定の凹部108を指す矢印110を付し、ノズルブロック74に複数の凸部104の位置に対応する目盛り112を付すことができる。
凸部104の位置に対応して付された目盛り112の数値は、その凸部104が矢印110の付された凹部108に挿入された際の、ブレードクーラーノズル80a,80bの位置を示す。図8では、鉛直方向で最も上側に設けられた凸部104aが、鉛直方向で最も上側に設けられた凹部108aに挿入された際のブレードクーラーノズル80a,80bの位置をゼロとして、目盛り112の数値を付している。但し、目盛り112の数値の基準は自由に設定することができる。
このように目盛りや目印を付すことにより、ブレードクーラーノズル80a,80bの位置を確認しながら第1の係合部102と第2の係合部106とを係合させることができる。
なお、ノズルブロック74には目盛り以外の印を付すこともできる。例えば、目盛りの代わりにブレードクーラーノズル80a,80bの位置に対応する色の目印を付してもよい。
また、上記では主に凸部104及び凹部108が三角柱状である場合について説明したが、凸部104及び凹部108の形状は、第1の係合部102と第2の係合部104とを噛み合わせることが可能であれば特に限定されない。図9は、図6(A)とは異なる係止手段100を有するブレードカバー50の一部を示す正面図である。
例えば図9に示すように、複数の直方体状の凸部104をその高さ方向がノズルブロック74の正面側から背面側に向かうように配列することによって第1の係合部102を形成し、複数の直方体状の凹部108をその高さ方向が上部ブロック72の正面側から背面側に向かうように配列することによって第2の係合部106を形成してもよい。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
2 切削装置
4 静止基台
6 ガイドレール
8 第1の移動ブロック
10 ボールねじ
12 パルスモータ
14 送り機構
16 スケール
18 読み取りヘッド
20 チャックテーブル
22 支持部材
24 吸引保持部
24a 保持面
26 クランプ
28 ガイドレール
30 第2の移動ブロック
30a 基底部
30b 支持部
32 ボールねじ
34 パルスモータ
36 送り機構
38 ガイドレール
40 第3の移動ブロック
42 パルスモータ
44 送り機構
46 切削ユニット
48 ハウジング
50 ブレードカバー
52 切削ブレード
54 撮像ユニット
56 スピンドル
60 マウントフランジ
62 基台
64 ハブ
66 切刃
68 装着穴
70 固定ナット
72 上部ブロック
74 ノズルブロック
76 ホース
78 接続パイプ
80a,80b ブレードクーラーノズル
82 開口
84 プレート
86 ねじ
88 シャワーノズルブロック
90 ホース
92 接続パイプ
94 シャワーノズル
94a 先端
96 ねじ
100 係止手段
102 第1の係合部
104 凸部
106 第2の係合部
108 凹部
110 矢印
112 目盛り

Claims (1)

  1. スピンドルの先端に装着された切削ブレードを覆うブレードカバーであって、
    該切削ブレードの表面側及び裏面側に切削液を供給する一対のブレードクーラーノズルが設けられた第1のブロックと、
    該スピンドルを支持するハウジングに装着され、該第1のブロックに隣接して該切削ブレードの上部側を覆う第2のブロックと、を備え、
    該第1のブロックには、鉛直方向に所定のピッチで配置された複数の凸部を有する第1の係合部が形成され、
    該第2のブロックには、該複数の凸部の形状に対応して鉛直方向に該ピッチで配置された複数の凹部を有する第2の係合部が形成され、
    該第1の係合部と該第2の係合部とを互いに係合させることで、該第1のブロックの鉛直方向の位置を該ピッチずつ調整可能であることを特徴とするブレードカバー。
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