JP2019149713A - センサ素子および電子機器 - Google Patents

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雅樹 榊原
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Abstract

【課題】より低ノイズ化を図る。【解決手段】画素内でAD変換を行う固体撮像装置において、画素が備える比較回路が、画素回路から出力される画素信号と、時間経過に応じてレベルが単調減少するスロープ信号である参照信号とを比較する比較部と、比較部における比較の結果に従って変化する信号の帯域を狭めて帯域制限する帯域制限部と、帯域制限部を介して帯域制限された信号を増幅する増幅部とを少なくとも有する。本技術は、例えば、画素内でAD変換を行う固体撮像装置に適用できる。【選択図】図2

Description

本開示は、センサ素子および電子機器に関し、特に、より低ノイズ化を図ることができるようにしたセンサ素子および電子機器に関する。
従来、固体撮像装置における信号の読み出し方式で、例えば、画素内などの限られた面積内でAD(Analog to Digital)変換を行う場合、もっとも面積効率が良い方式は、比較器とその後段のデジタル回路で構成される積分型(スロープ型)のAD変換方式である。
例えば、特許文献1には、受光部や、転送部、電荷電圧比較部、ラッチ制御部、ラッチ部、および、信号読み出し部(リピータ)などの素子が1画素内に形成され、画素内でAD変換を行うことができる固体撮像装置が開示されている。
国際公開第2016/136448号
ところで、上述したような構成の固体撮像装置では、例えば、2層以上のウェハを貼り合わせる積層技術を適用しても、数μmレベルの面積制約のある小さな面積であることや、数nAのサブスレッショルド電流のような少ない電流であることなどに起因して、ノイズの発生が顕著となっていた。
本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より低ノイズ化を図ることができるようにするものである。
本開示の一側面のセンサ素子は、所定の検出信号と所定の参照信号とを比較する比較部と、前記比較部における比較の結果に従って変化する信号の帯域を狭めて帯域制限する帯域制限部と、前記帯域制限部を介して帯域制限された前記信号を増幅して出力する増幅部とを備える。
本開示の一側面の電子機器は、所定の検出信号と所定の参照信号とを比較する比較部と、前記比較部における比較の結果に従って変化する信号の帯域を狭めて帯域制限する帯域制限部と、前記帯域制限部を介して帯域制限された前記信号を増幅して出力する増幅部とを有するセンサ素子を備える。
本開示の一側面においては、所定の検出信号と所定の参照信号とが比較され、その比較の結果に従って変化する信号の帯域が狭められる帯域制限が行われ、帯域制限された信号が増幅して出力される。
本開示の一側面によれば、より低ノイズ化を図ることができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術を適用した固体撮像素子の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 比較回路の第1の構成例を示すブロック図である。 比較回路の第2の構成例を示すブロック図である。 物理量検出回路の構成例を示すブロック図である。 画素の第1の構成例を示すブロック図である。 画素の第2の構成例を示すブロック図である。 画素の第3の構成例を示すブロック図である。 画素の第4の構成例を示すブロック図である。 画素の第5の構成例を示すブロック図である。 図9に示す画素の第1の回路構成例を示す図である。 図9に示す画素の第2の回路構成例を示す図である。 信号入出力部の回路構成を示す図である。 信号入出力部の前段部分のトランジスタレベルの回路構成を示す図である。 FF回路のトランジスタレベルの回路構成を示す図である。 1ビットのラッチのトランジスタレベルの回路構成を示す図である。 画素の制御方法を説明する駆動波形の一例を示す図である。 撮像装置の構成例を示すブロック図である。 イメージセンサを使用する使用例を示す図である。 車両制御システムの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 車外情報検出部及び撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
以下、本技術を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<固体撮像装置の構成例>
図1は、本技術を適用した固体撮像装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、固体撮像装置1は、例えば、シリコン(Si)などの半導体を用いた半導体基板に、2次元アレイ状に複数の画素2が配列された画素アレイ部4を有する。さらに、画素アレイ部4には、時刻コード発生部7で生成された時刻コードを各画素2に転送する時刻コード転送部3も設けられている。また、固体撮像装置1は、画素アレイ部4の周辺に、画素駆動回路5、DAC(D/A Converter)6、時刻コード発生部7、垂直駆動回路8、出力部9、およびタイミング生成回路10が形成されている。
2次元アレイ状に配列された複数の画素2それぞれには、図1の右上に示すように、比較回路11およびデータ記憶部12を有するADC13と、受光素子(例えば、後述する図10のPD52)を有する画素回路14とが設けられている。例えば、画素2は、受光素子が受光した光量に応じた電荷信号が画素回路14から出力され、その電荷信号をADC13によって、アナログである画素信号SIGからデジタルの画素信号SIGに変換して出力する。
画素駆動回路5は、画素2内の画素回路14を駆動する。DAC6は、時間経過に応じてレベル(電圧)が単調減少するスロープ信号である参照信号(基準電圧信号)REFを生成し、各画素2に供給する。
時刻コード発生部7は、各画素2が、アナログの画素信号SIGをデジタルの信号に変換(AD変換)する際に使用される時刻コードを生成し、対応する時刻コード転送部3に供給する。時刻コード発生部7は、画素アレイ部4に対して複数個設けられており、画素アレイ部4内には、時刻コード発生部7に対応する数だけ、時刻コード転送部3が設けられている。即ち、時刻コード発生部7と、そこで生成された時刻コードを転送する時刻コード転送部3は、1対1に対応する。
垂直駆動回路8は、画素2内で生成されたデジタルの画素信号SIGを、タイミング生成回路10から供給されるタイミング信号に基づいて、所定の順番で出力部9に出力させる制御を行う。画素2から出力されたデジタルの画素信号SIGは、出力部9から固体撮像装置1の外部へ出力される。出力部9は、黒レベルを補正する黒レベル補正処理やCDS(Correlated Double Sampling;相関2重サンプリング)処理など、所定のデジタル信号処理を必要に応じて行い、その後、外部へ出力する。
タイミング生成回路10は、各種のタイミング信号を生成するタイミングジェネレータなどによって構成され、生成した各種のタイミング信号を、画素駆動回路5、DAC6、垂直駆動回路8などに供給する。
固体撮像装置1は、以上のように構成されている。なお、図1では、上述したように、固体撮像装置1を構成する全ての回路が、1つの半導体基板上に形成されるように説明したが、例えば、固体撮像装置1を構成する回路を複数枚の半導体基板に分けて配置する構成とすることもできる。
ここで、画素2の動作について説明する。
画素2では、受光素子が受光した光量に応じた電荷信号が、アナログの画素信号SIGとして画素回路14からADC13に出力され、ADC13においてデジタルの画素信号SIGにAD変換されて出力される。
ADC13では、比較回路11が、DAC6から供給される参照信号REFと画素信号SIGを比較し、比較結果を表す比較結果信号として出力信号VCOを出力する。例えば、比較回路11は、参照信号REFと画素信号SIGが同一(の電圧)になったとき、出力信号VCOを反転させる。
データ記憶部12には、比較回路11から出力信号VCOが入力される他、垂直駆動回路8から、画素信号の書き込み動作であることを表すWR信号(以下では、書き込み制御信号WRともいう)、画素信号の読み出し動作であることを表すRD信号(以下では、読み出し制御信号RDともいう)、および、画素信号の読み出し動作中における画素2の読み出しタイミングを制御するWORD信号が供給される。また、データ記憶部12には、時刻コード転送部3を介して、時刻コード発生部7で生成された時刻コードも供給される。なお、ここでは、画素2の動作を分かり易くするために、垂直駆動回路8が制御信号を生成して画素アレイ部4へ供給すると説明しているが、全画素同時に駆動する制御信号を生成する回路(図示せず)が、例えば、水平部分に配置される構成としてもよい。即ち、制御信号が画素アレイ部4へ供給される構成であれば、制御信号を生成する回路の配置が制約されることはない。
例えば、データ記憶部12は、WR信号及びRD信号に基づいて、時刻コードの書き込み動作と読み出し動作を制御するラッチ制御回路(例えば、後述する図9の入出力制御部30)と、時刻コードを記憶するラッチ記憶部(例えば、後述する図9の信号記憶部31)で構成される。
ラッチ制御回路は、時刻コードの書き込み動作においては、比較回路11からHi(High)の出力信号VCOが入力されている間、時刻コード転送部3から供給される、単位時間ごとに更新される時刻コードをラッチ記憶部に記憶させる。そして、参照信号REFと画素信号SIGが同一(の電圧)になり、比較回路11から供給される出力信号VCOがLo(Low)に反転されたとき、供給される時刻コードの書き込み(更新)を中止し、最後にラッチ記憶部に記憶された時刻コードをラッチ記憶部に保持させる。ラッチ記憶部に記憶された時刻コードは、画素信号SIGと参照信号REFが等しくなった時刻を表しており、画素信号SIGがその時刻の基準電圧であったことを示すデータ、即ち、デジタル化された光量値を表す。
参照信号REFの掃引が終了し、画素アレイ部4内の全ての画素2のラッチ記憶部に時刻コードが記憶された後、画素2の動作が、書き込み動作から読み出し動作に変更される。
ラッチ制御回路は、時刻コードの読み出し動作においては、読み出しタイミングを制御するWORD信号に基づいて、画素2が自分の読み出しタイミングとなったときに、ラッチ記憶部に記憶されている時刻コード(デジタルの画素信号SIG)を、時刻コード転送部3に出力する。時刻コード転送部3は、供給された時刻コードを、列方向(垂直方向)に順次転送し、出力部9に供給する。
以下では、時刻コードの書き込み動作においてラッチ記憶部に書き込まれる時刻コードと区別するため、時刻コードの読み出し動作においてラッチ記憶部から読み出される出力信号VCOが反転したときの反転時刻コードである、画素信号SIGがその時刻の基準電圧であったことを示すデジタル化された画素データを、AD変換画素データとも称する。
<比較回路の第1の構成例>
図2は、比較回路11の第1の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、比較回路11は、比較器21、帯域制限部22、および増幅部23を備えて構成される。
比較器21には、図1の画素2内の画素回路14から出力されたアナログの画素信号SIGが−入力端子に入力されるとともに、DAC6から出力された参照信号REFが+入力端子に入力される。そして、比較器21は、アナログの画素信号SIGと参照信号REFとを比較し、アナログの画素信号SIGが参照信号REFよりも高いときに、所定の電流を出力信号として出力する。
帯域制限部22は、比較器21から出力される出力信号に対する帯域制限を行う。例えば、帯域制限部22は、後述の図10に示す容量63、または、後述の図11に示すトランジスタ111により実現することができる。
増幅部23は、帯域制限部22により帯域制限された比較器21の出力信号を増幅して、比較回路11における比較結果を示す比較結果信号として出力信号VCOを、例えば、図1のデータ記憶部12に供給する。
このように比較回路11は構成されており、帯域制限部22が、比較器21から出力される比較結果信号に対する帯域制限を行うことができる。これにより、比較回路11では、帯域制限による出力信号の低ノイズ化を図ることができる。
<比較回路の第2の構成例>
図3は、比較回路11の第2の構成例を示すブロック図である。なお、図3に示す比較回路11Aにおいて、図2の比較回路11の構成と共通するブロックについては同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
即ち、図3に示すように、比較回路11Aは、比較器21、帯域制限部22、および応答高速化部24を備えて構成される。即ち、比較回路11Aは、図1の比較回路11の増幅部23に替えて応答高速化部24を備えた構成となっている。
応答高速化部24は、例えば、出力の一部をフィードバックして入力に加算するポジティブフィードバック回路(正帰還回路)により構成することができる。従って、応答高速化部24は、比較器21から出力される出力信号に対する応答の高速化を図ることができる。
このように構成される比較回路11Aは、図2の比較回路11と同様に低ノイズ化を図ることができるとともに、出力信号に対する応答の高速化を図ることができる。
ところで、図2の比較回路11および図3の比較回路11Aは、図1に示したような固体撮像装置1における画素2での使用に限定されることはない。即ち、図2の比較回路11および図3の比較回路11Aは、例えば、様々な物理量を検出する際に、その物理量の検出信号と参照信号REFとの比較に用いることができる。
<物理量検出部の構成例>
図4は、図2を参照して説明した比較回路11が用いられる物理量検出回路16の構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、物理量検出回路16は、比較回路11および物理量検出部25を備えて構成されており、図1のDAC6と同様の参照信号REFを発生する参照信号発生部17が接続されている。
物理量検出部25は、光量以外の様々な物理量を検出し、図1の画素回路14と同様に、その物理量に応じたアナログの検出信号を出力する。
比較回路11では、参照信号発生部17から出力される参照信号REFが比較器21の+入力端子に入力されるとともに、物理量検出部25から出力されるアナログの検出信号が比較器21の−入力端子に入力される。そして、比較回路11は、検出信号と参照信号REFとを比較した比較結果を示す比較結果信号を、出力信号VCOとして出力することができる。このとき、比較回路11では、帯域制限部22によって比較器21の出力信号が帯域制限される。
従って、物理量検出回路16は、図2を参照して説明したのと同様に、帯域制限による低ノイズ化を図ることができる。
例えば、物理量検出回路16を1次元的に配列することにより、ライン状に物理量を検出可能なセンサを構成したり、物理量検出回路16を2次元的に配列することにより、平面的に物理量を検出可能なセンサを構成したりすることができる。このような物理量検出回路16を備えたセンサは、上述したように、帯域制限による低ノイズ化を図ることができる。
<画素の第1の構成例>
図5は、図2を参照して説明した比較回路11が用いられる画素2の第1の構成例を示すブロック図である。
図5に示すように、画素2は、比較回路11および画素回路14を備えて構成されており、図示しないデータ記憶部12(図1参照)も備えている。また、比較回路11は、図2の比較回路11と同様に、比較器21、帯域制限部22、および増幅部23を有して構成され、その詳細な説明は省略する。
画素回路14は、光電変換部26および電荷電圧変換部27を有している。光電変換部26は、例えば、受光した光を電荷に光電変換して蓄積する受光素子(例えば、後述する図10のPD52)により構成される。電荷電圧変換部27は、光電変換部26に蓄積されている電荷を比較器21に入力するための電圧に変換する浮遊拡散領域および増幅トランジスタ(例えば、後述する図10のFD部54および増幅トランジスタ55)により構成される。
このように画素2は構成されており、画素回路14において、光電変換部26における光電変換により発生した電荷が電荷電圧変換部27により電圧に変換され、比較回路11が有する比較器21の−入力端子に入力される。そして、比較回路11では、DAC6から出力された参照信号REFが比較器21の+入力端子に入力される。
従って、このように構成される画素2において、比較回路11によって、上述したように、帯域制限による出力信号の低ノイズ化を図ることができる。
<画素の第2の構成例>
図6は、図2を参照して説明した比較回路11が用いられる画素2の第2の構成例を示すブロック図である。なお、図6に示す画素2Aにおいて、図5の画素2の構成と共通するブロックについては同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
即ち、図6に示す画素2Aは、比較回路11および画素回路14Aを備えて構成される。そして、比較回路11が、比較器21、帯域制限部22、および増幅部23を有し、画素回路14Aが、光電変換部26、および電荷電圧変換部27を有している点で、図5の画素2と共通の構成となっている。
一方、画素2Aは、画素回路14Aが、光電変換部26および電荷電圧変換部27の間に転送部28を有している点で、図5の画素2と異なる構成となっている。即ち、図2の画素2では、光電変換部26が直接的に電荷電圧変換部27に接続されていたのに対し、画素2Aでは、光電変換部26が転送部28を介して電荷電圧変換部27に接続される構成となっている。
転送部28は、光電変換部26において光電変換により蓄積されている電荷を、所定のタイミングで電荷電圧変換部27に転送するための転送トランジスタ(例えば、後述する図10の転送トランジスタ53)により構成される。
このように構成される画素2Aにおいても、比較回路11によって、上述したように、帯域制限による出力信号の低ノイズ化を図ることができる。
<画素の第3の構成例>
図7は、図2を参照して説明した比較回路11が用いられる画素2の第3の構成例を示すブロック図である。なお、図7に示す画素2Bにおいて、図5の画素2の構成と共通するブロックについては同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
即ち、図7に示す画素2Bは、比較回路11および画素回路14Bを備えて構成される。そして、比較回路11が、比較器21、帯域制限部22、および増幅部23を有し、画素回路14が、電荷電圧変換部27を有している点で、図5の画素2と共通の構成となっている。
一方、画素2Bは、所定個数の光電変換部26および所定個数の転送部28を有して構成され、それぞれ光電変換部26が転送部28を介して同一の電荷電圧変換部27に接続されている点で、図5の画素2と異なる構成となっている。つまり、画素2Bは、所定個数の光電変換部26が電荷電圧変換部27を共有するFD共有構造を採用している。
このように構成される画素2Bにおいても、比較回路11によって、上述したように、帯域制限による出力信号の低ノイズ化を図ることができる。
<画素の第4の構成例>
図8は、図2を参照して説明した比較回路11が用いられる画素2の第4の構成例を示すブロック図である。なお、図8に示す画素2Cにおいて、図5の画素2の構成と共通するブロックについては同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図8に示すように、2つの画素2C−1および2C−1では、1つの光電変換部26を共有するPD共有構造が採用されている。即ち、光電変換部26において光電変換された電荷は、画素2C−1側では、転送部28−1を介して電荷電圧変換部27−1に供給されるとともに、画素2C−2側では、転送部28−2を介して電荷電圧変換部27−2に供給されるように構成されている。
このように構成される画素2Cにおいても、比較回路11によって、上述したように、帯域制限による出力信号の低ノイズ化を図ることができる。
<画素の第5の構成例>
図9は、図2を参照して説明した比較回路11が用いられる画素2の第5の構成例を示すブロック図である。なお、図9に示す画素2Dにおいて、図3の比較回路11A、図5の画素2、および図6の画素2Aの構成と共通するブロックについては同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。ここで、画素2Dは、1つの光電変換部26と1つの転送部28とを有する最良の構成例である。
図9に示すように、画素2Dは、比較回路11D、画素回路14D、入出力制御部30、および信号記憶部31を備えて構成される。
比較回路11Dは、図3の比較回路11Aと同様に、比較器21、帯域制限部22、および応答高速化部24を有し、画素回路14Dは、図6の画素回路14Aと同様に、光電変換部26、電荷電圧変換部27、および転送部28を有して構成される。また、入出力制御部30および信号記憶部31は、図1のデータ記憶部12に対応し、比較回路11D、入出力制御部30、および信号記憶部31によりADC13(図1)が構成される。
また、入出力制御部30は、選択手段41(テスト手段)による選択に従って入出力を制御し、信号記憶部31は、図1の時刻コード転送部3に対応する信号入出力部42との間で信号を入出力する。信号入出力部42は、図1の時刻コード発生部7に対応するデジタルコード生成部43からデジタルの時刻コードが供給され、信号記憶部31から信号入出力部42に出力された信号は、図1の出力部9に対応する信号処理部44および出力制御部45を介して出力される。また、光電変換部26、電荷電圧変換部27、および比較器21は、初期化手段46によって初期化(リセット)することができる。
<画素の第1の回路構成例>
図10は、図9に示した画素2Dの第1の回路構成を示す図である。
図10に示す画素2D−aは、容量63により帯域制限部22が実現される回路構成となっている。
図示するように、画素2D−aは、受光側ウェハに、排出トランジスタ51、PD(Photodiode)52、転送トランジスタ53、FD(Floating Diffusion)部54、増幅トランジスタ55、接続トランジスタ56、容量57、リセットトランジスタ58、並びに、トランジスタ59および60が形成されている。また、画素2D−aは、ロジック回路ウェハに、トランジスタ61および62、容量63、トランジスタ64乃至72、インバータ73、NAND回路74、インバータ75、並びに、複数個の1ビットのラッチ81により構成される信号記憶部31が形成されている。
PD52は、例えば、図9の光電変換部26に対応し、排出トランジスタ51は、PD52に蓄積されている電荷を排出する。転送トランジスタ53は、図9の転送部28に対応し、PD52からFD部54に電荷を転送する。FD部54および増幅トランジスタ55により、図9の電荷電圧変換部27が構成される。接続トランジスタ56は、FD部54に容量57を接続し、リセットトランジスタ58を介してFD部54に蓄積されている電荷がリセットされる。
トランジスタ59には入力バイアス電流Vbが供給されるとともに、トランジスタ60には参照信号REFが供給され、トランジスタ60は増幅トランジスタ55と差動対を構成する。また、トランジスタ61および62はカレントミラーを構成し、図9の比較器21を構成する。
そして、容量63は、図9の帯域制限部22を構成し、Hレベルのドレーン電源VDDHを供給する配線と、比較器21から出力信号を出力する配線との間に設けられた回路の容量63である。
また、トランジスタ66乃至72により、図9の応答高速化部24となるポジティブフィードバック回路(PFB)を構成し、応答高速化部24は、トランジスタ69乃至72からなるNOR回路を有する構成となっている。インバータ73、NAND回路74、およびインバータ75により、図9の入出力制御部30が構成されている。また、必要なビット数に応じた個数のラッチ81により、図9の信号記憶部31が構成されており、それぞれのラッチ81は、スイッチ82、並びに、インバータ83および84により構成されている。
このように構成される画素2Dにおいて、容量63による帯域制限で効果的にノイズを低減するには、図10に示すように、初段の出力に容量63を設けることが望ましい。例えば、容量63は、メタル配線で構成してもよいし、Poly-DiffusionのMOS型で構成してもよい。
INIの制御信号が接続されるトランジスタ(NMOS)66は、2段目の入力CURが接続されるトランジスタ(PMOS)64と、INI2の制御信号が接続されるトランジスタ67と直列に接続されるポジティブフィードバックされるトランジスタ(PMOS)68との両者のリーク電流よりも多くなるように設計される。これは、トランジスタ(NMOS)66のリーク量の方が、トランジスタ(PMOS)64および68のリーク量より少ない状態だと、入力信号(ここでは2段目の入力CUR)の如何に拘らず、その電流差で、図10のV2ndで示す浮遊部が意図せず反転してしまうことになる。
そのため、INIで制御されるトランジスタ(NMOS)66は、必然的に、トランジスタ(PMOS)64および68のパスから流れるリークよりもリーク量の多い、閾値調整したトランジスタを使用せざるを得ず、出力抵抗Rが必然的に低くなる。出力抵抗Rを大きくすることは意図しない反転を起こし易くすることと等価である。そのため、出力抵抗Rを向上させて帯域を狭くすることが困難である。このことより、初段の出力に容量63を設けて、そこで帯域制限をすることが好適である。なお、初段に替えて、図10のV2ndで示す浮遊部に、帯域制限部22となる容量(図示せず)を設けてもよい。
<画素の第2の回路構成例>
図11は、図9に示した画素2Dの第2の回路構成を示す図である。
図11に示す画素2D−bは、トランジスタ111の出力抵抗Rを使用して帯域制限部22が実現される回路構成となっている。なお、図11に示す画素2D−bにおいて、図10の画素2D−aと共通する構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
即ち、画素2D−bは、2段目の入力CURが接続されるトランジスタ(PMOS)64と直列的に接続されるトランジスタ65と、接地レベルとの間に設けられるトランジスタ111により、帯域制限部22が構成される。また、トランジスタ111のドレーン端子と接地レベルとの間に容量112が設けられる。
また、応答高速化部24は、トランジスタ67,66,113,および121乃至124からなるポジティブフィードバック回路(PFB)により構成され、応答高速化部24は、トランジスタ121乃至124からなるNAND回路を有する構成となっている。そして、応答高速化部24と入出力制御部30との間にインバータ131が配置されている。
ここで、上述の図10の画素2D−aでは、2つのトランジスタ(PMOS)64および68のリークパスを、INI接続の1つのトランジスタ(NMOS)66が受け持つ形となり、リークによる誤反転を防止するために、トランジスタ(NMOS)66の出力抵抗Rを小さくすることが困難であった。
そこで、画素2D−bでは、トランジスタ(PMOS)64のパスを1つとすることで、INI接続の1つのトランジスタ(NMOS)111の出力抵抗Rを大きくすることが可能となる。
例えば、上述の図10の画素2D−aでは、2つのトランジスタ(PMOS)64および68は、CURの入力される側の方が高電圧トランジスタを用い、フィードバック側の方は低電圧トランジスタが用いられている。一般的に、低電圧トランジスタの方におけるリークが多いことより、フィードバック側のリークの方が支配的である。
これに対し、図11に示すように、画素2D−bでは、リーク電流のパスが、高電圧PMOSであるトランジスタ64のみとなり、そのリーク電流をカバーするNMOSのトランジスタ111は、図10の画素2D−aの構成よりも、少なくとも1桁近く抵抗値を大きくすることができる。これは、画素2D−bにおいて、比較器21の帯域を1桁狭くできることを意味し、低ノイズ化を図ることができる。
<信号入出力部の回路構成例>
図12は、図9に示した信号入出力部42の回路構成を示す図である。
図12に示すように、信号入出力部42は、トランジスタ90、トライステートインバータ91、トライステートバッファ92、FF回路101−1乃至101−N、バッファ回路102−1乃至102−N、FF回路103−1乃至103−N、バッファ回路104−1乃至104−Nが接続されて構成されている。ここで、FF回路およびバッファ回路は、信号記憶部31が有するラッチ81に対して1セットずつ設けられ、信号記憶部31に必要なビット数分に応じて複数セット備えた構成となる。
図13は、図12に示した信号入出力部42の前段部分を構成するトライステートインバータ91およびトライステートバッファ92のトランジスタレベルの回路構成を示す図である。
図13に示すように、トライステートインバータ91およびトライステートバッファ92は、インバータ151、トランジスタ152乃至157、NAND回路158、NOR回路159、およびインバータ160が接続されて構成されている。
図14は、図12に示したFF回路101および103のトランジスタレベルの回路構成を示す図である。また、図14の上側には、クロックCLKがLであるときのFF回路101および103の内部状態が示されており、図14の下側には、クロックCLKがHであるときのFF回路101および103の内部状態が示されている。
図14に示すように、FF回路101および103は、トランジスタ181乃至191が接続されて構成される。
<ラッチの回路構成例>
図15は、図10および図11に示した1ビットのラッチ81のトランジスタレベルの回路構成を示す図である。
図15に示すように、1ビットのラッチ81は、スイッチ82を構成するトランジスタ201および202、インバータ83を構成するトランジスタ203乃至206、並びに、インバータ84を構成するトランジスタ207および208が接続されて構成されている。
<駆動波形例>
図16に示す駆動波形を参照して、図10の画素2D−aの制御方法について説明する。なお、図11の画素2D−bも同様の制御方法により制御することができ、基本的には、制御信号の符号が異なるのみで機能に違いはない。なお、コードの書き込み、比較器21の駆動は全画素同時に行われ、いわゆるグローバルシャッタ動作となり、信号記憶部31(ラッチ81)に記憶されたコードの読み出しはクラスタ読み出し方式で順次行われる。
まず、タイミングT0において、露光制御として、排出トランジスタ51に供給されるOFG信号によりPD52を初期化する。そして、OFG信号がONからOFFに切り替わったタイミングから、転送トランジスタ53に供給されるTG信号がONからOFFに切り替わるタイミングまでが露光(蓄積)期間となる。また、排出トランジスタ51が設けられない構成では、1フレーム前でTG信号がONからOFFに切り替わったタイミングから、次にTG信号がONからOFFに切り替わるタイミングまでが露光(蓄積)期間となる。なお、図16では、OFG信号は、ONである期間が短いパルスで図示されているが、ONである期間が長くてもよいし、ONである期間が2回以上の複数のパルスで入力されてもよい。また、オーバーフローの抑制の観点から、OFG信号として、ONおよびOFFの2値ではなく、中間電圧や中間パルスなどを用いてもよい。
タイミングT1において、トランジスタ60に供給されるREF信号の電位が、FD部54の初期電圧になるように設定され、接続トランジスタ56に供給されるFDG信号がONとなった後にOFFとなることで、FD部54が初期化される。このとき、REF信号の電位を上昇させながらFDG信号をOFFすることで、FD部54をソフトリセット(線形から飽和領域へ徐々に移行してkT/Cノイズを約1/2に低減)させることが可能になる。また、FD部54の動作範囲を高い電圧にすることができる結果、取り扱い最大電荷量の向上を図り、PD52からFD部54への信号転送のマージンを拡大することができる。また、接続トランジスタ56に供給されるFDG信号をONし続けたままとし、リセットトランジスタ58に供給されるRST信号により同様の制御を行うことで、リセットトランジスタ58と接続トランジスタ56との間に接続されている容量57によって、変換効率を低下させることができる。もちろん、RST信号およびFDG信号は、固定電圧ではなく、それらを同時に制御してもよい。
タイミングT2において、トランジスタ66に供給されるINI信号、および、トランジスタ67に供給されるINI2信号により、比較器21の2段目の浮遊部が初期化される。ここでは、INI信号およびINI2信号を分けて説明しているが、それらが同一の信号であってもよい。INI信号およびINI2信号を同一とする場合には、配線を一本マージすることができ、レイアウト設計のマージンの拡大が可能となる。また、トランジスタ70および72に供給されるFORCEVCO信号を制御することで、比較器21の出力はReady状態となり、ラッチ81に信号の書き込みが可能な状態となる。
タイミングT3において、時刻コード発生部7において生成される時刻コードの入力、および、信号記憶部31に記憶されている時刻コードであるAD変換画素データの出力を行う信号入出力部42(リピータ)を制御し、トライステートバッファ92に供給されるWEN信号により、外部からラッチ81へ時刻コードの書き込みを行う。同時に、単調減少のスロープ信号であるREF信号をトランジスタ60に入力し、FD部54の電位と比較して反転したタイミングで、VCO信号が反転する。そして、このタイミングで、書き込み続けられていた時刻コードがラッチ81に記憶され、対応するラッチ81への書き込み動作を停止する。
このVCO信号は、比較器21の前段における電流が数nAでも動作するように、正帰還回路である応答高速化部24が構成されている。従って、比較器21の前段の出力を、2段目のトランジスタ64で一旦受けることで、高いPSRR(電源電圧変動除去比)を実現することができる。続いて、高電圧NMOSであるトランジスタ66へ接続することで、その先の浮遊部V2ndの電圧がゲート電位以上にならないように制御される。このゲート電位は、後段のロジック回路と同じ電源を使用可能であるが、別電圧を使用してもよい。また、浮遊部V2ndには、テスト信号、誤動作防止機能としてのFORCEVCO信号により制御されるNOR回路で正帰還が組まれており、高速遷移を可能としている。ここで、ラッチ81に書き込まれる時刻コードは、図12に示したように信号入出力部42がフリップフロップの多段接続で構成されていることより、場所により、1コードずつずれが生じた固定のオフセットとなる。しかしながら、後述するように、CDSの演算により信号レベルも同じオフセットが重畳することより、ラッチ81に書き込まれる時刻コードのオフセットはキャンセルされる。
タイミングT4において、REF信号のスロープが任意の電圧まで低下したところで全画素2のリセットレベルのAD変換が終了する。なお、何らかの理由で反転しなかった比較器21に関しては、FORCEVCO信号にて強制的に反転され、後段の読み出し処理に影響を及ぼすことが回避される。例えば、何らかの反転しない理由とは、回路の故障や、PD52に強い光が当たって電位がスロープの終了時の電圧よりも下回ることなどの理由が挙げられる。そして、AD変換の終了とともにREF信号の電圧を低電位にすること、例えば、GNDにすることで、比較器21の定電流をゼロとすることができ、次にREF信号の電位が高くなり、比較器21に定電流が流れるまで消費電力を抑制することが可能となる。
タイミングT5において、ラッチ81に記憶されたAD変換画素データ(デジタルデータ)を外部に読み出す。例えば、ラッチ81は面積的な理由から、加工可能な最小寸法に近いサイズで作成されるため、NMOSとPMOSの駆動力のバランスは取れていない。従って、ラッチ81の内部の信号が"H"か"L"かによって、また、読み出し先のLBL(Local Bit Line)が"H"か"L"かによって、読み出し能力(時間)が異なるものとなってしまう。また、LBLのインピーダンス如何により、ラッチ81の信号読み出し時に、ラッチ81の信号そのものが変化してしまうことが懸念される。そのような懸念を防止するために、xPC信号で制御されるトランジスタ90と、ラッチ信号の読み出し時にラッチ81の外部のインピーダンスがラッチ81から見て高くなるように制御による工夫を行う。
ここで、トランジスタで相互コンダクタンスgmが高いのはPMOSよりもNMOSであるので、LBLの"L"を"H"にPMOSで引き上げるよりも、LBLの"H"を"L"にNMOSで引き下げる方が高速に動作する。このことより、xPC信号により読み出す前に一旦電源にセットし、LBLを毎回"H"にプリセットする。そして、ラッチ81からの読み出しは、読み出し信号が"H"である場合はプリセット値と差がないので、PMOSの能力が低くても影響を受けることはなく、PMOSは駆動力が低い状態であってもよい。一方、ラッチ81からの読み出し信号が"L"である場合、"H"にプリチャージされたLBLの電位の引き下げはNMOSが担うことになる。しかしながら、最小サイズのトランジスタでは十分な相互コンダクタンスgmを確保できないことから、たいていはゲート幅Wを大きくしたりするが、これは面積コストが大きくなってしまう。
そこで、ラッチ81の出力に設けられているスイッチ82の抵抗を書き込み時よりも向上させることにより、ラッチ81の内部のインバータ83および84から見たLBLのインピーダンスを向上させる。具体的には、ラッチ81の出力に設けられているスイッチ82について、書き込み時には、トランジスタ(NMOS)201とトランジスタ(PMOS)202の両方をONにする一方で、読み出し時には、トランジスタ(NMOS)201のみをONにするような制御を行う。これにより、ラッチ81の内部に多数あるNMOSトランジスタのサイズを増大させることなく、高速でロバストな信号読み出しを可能とすることができる。そして、LBLへ読み出された信号は、REN信号のONとともに、AD変換クロックをLとした状態でフリップフロップへ読み出され、REN信号のOFF後にAD変換クロックを入力することで出力へと信号をバケツリレー式に転送する。また、CDSを行うために、一旦、固体撮像装置1の内部に設けられた図示しないSRAM(static Random Access Memory)などのメモリへ一時書き込みを行う。
タイミングT6において、REF信号の電圧が高いレベルに戻され、転送トランジスタ53に供給されるTG信号をONとして、PD52の電荷をFD部54へ転送する。
タイミングT7からタイミングT10までにおいて、タイミングT2からタイミングT5までと同様の処理が行われ、信号レベルのAD変換が行われる。そして、タイミングT10において、信号レベルの出力時には一旦記憶したSRAMからリセットレベルを読み出して信号レベルと減算を行う。これにより、比較器21および信号入出力部42の固定パタンノイズ、並びに、画素2および比較器21のランダムノイズを含む一連の回路ノイズをキャンセル(相関2重サンプリング)することができる。
タイミングT11において、信号読み出し回路を介して、例えば、SLVS-EC(Scalable Low Voltage Signaling with Embedded Clock)などの高速シリアルインタフェースを介して、固体撮像装置1の外部へ送信する処理が行われる。なお、この処理の前段に、信号圧縮などのデータ帯域を絞る処理を行ってもよい。
以上のような制御方法により画素2D−aが駆動され、出力信号の低ノイズ化および高速化を図ることができる。
なお、信号記憶部31は、リセットレベルのコードと、受光信号レベルのコードとの両方を記憶し、順次、または、2つ以上の複数のリピータにより同時に、固体撮像装置1の外部へ出力する構成を採用することができる。また、比較回路11を備えた固体撮像装置1として、半導体ウェハが2層積層または3層積層された積層構造や、それ以上の積層された積層構造を採用してもよい。また、AD変換の分解能を可変とするため、REF信号のスロープは一定の傾きのまま、AD変換クロックによるコード遷移について、低照度時にはコード遷移を細かくし、高照度時になるにつれてコード遷移を粗くするように制御することで、回路の遷移回数を低減させて電力効率を向上させることも可能である。さらに、図示しないが、多画素、多回路になり、固体撮像装置1の内部で制御信号がセトリング不足となる場合、バッファを行うなど、適宜信号の駆動能力の向上を行って、設計行為の範疇である回路変更を図ってもよい。
<電子機器の構成例>
上述したような固体撮像装置1は、例えば、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮像システム、撮像機能を備えた携帯電話機、または、撮像機能を備えた他の機器といった各種の電子機器に適用することができる。
図17は、電子機器に搭載される撮像装置の構成例を示すブロック図である。
図17に示すように、撮像装置301は、光学系302、撮像素子303、信号処理回路304、モニタ305、およびメモリ306を備えて構成され、静止画像および動画像を撮像可能である。
光学系302は、1枚または複数枚のレンズを有して構成され、被写体からの像光(入射光)を撮像素子303に導き、撮像素子303の受光面(センサ部)に結像させる。
撮像素子303としては、上述した固体撮像装置1が適用される。撮像素子303には、光学系302を介して受光面に結像される像に応じて、一定期間、電子が蓄積される。そして、撮像素子303に蓄積された電子に応じた信号が信号処理回路304に供給される。
信号処理回路304は、撮像素子303から出力された画素信号に対して各種の信号処理を施す。信号処理回路304が信号処理を施すことにより得られた画像(画像データ)は、モニタ305に供給されて表示されたり、メモリ306に供給されて記憶(記録)されたりする。
このように構成されている撮像装置301では、上述した固体撮像装置1を適用することで、例えば、より低ノイズで高画質な画像を撮像することができる。
<イメージセンサの使用例>
図18は、上述のイメージセンサ(固体撮像装置)を使用する使用例を示す図である。
上述したイメージセンサは、例えば、以下のように、可視光や、赤外光、紫外光、X線等の光をセンシングする様々なケースに使用することができる。
・ディジタルカメラや、カメラ機能付きの携帯機器等の、鑑賞の用に供される画像を撮影する装置
・自動停止等の安全運転や、運転者の状態の認識等のために、自動車の前方や後方、周囲、車内等を撮影する車載用センサ、走行車両や道路を監視する監視カメラ、車両間等の測距を行う測距センサ等の、交通の用に供される装置
・ユーザのジェスチャを撮影して、そのジェスチャに従った機器操作を行うために、TVや、冷蔵庫、エアーコンディショナ等の家電に供される装置
・内視鏡や、赤外光の受光による血管撮影を行う装置等の、医療やヘルスケアの用に供される装置
・防犯用途の監視カメラや、人物認証用途のカメラ等の、セキュリティの用に供される装置
・肌を撮影する肌測定器や、頭皮を撮影するマイクロスコープ等の、美容の用に供される装置
・スポーツ用途等向けのアクションカメラやウェアラブルカメラ等の、スポーツの用に供される装置
・畑や作物の状態を監視するためのカメラ等の、農業の用に供される装置
<移動体への応用例>
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図19は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
車両制御システム12000は、通信ネットワーク12001を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図19に示した例では、車両制御システム12000は、駆動系制御ユニット12010、ボディ系制御ユニット12020、車外情報検出ユニット12030、車内情報検出ユニット12040、及び統合制御ユニット12050を備える。また、統合制御ユニット12050の機能構成として、マイクロコンピュータ12051、音声画像出力部12052、及び車載ネットワークI/F(interface)12053が図示されている。
駆動系制御ユニット12010は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット12010は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。
ボディ系制御ユニット12020は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット12020は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット12020には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット12020は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
車外情報検出ユニット12030は、車両制御システム12000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット12030には、撮像部12031が接続される。車外情報検出ユニット12030は、撮像部12031に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像を受信する。車外情報検出ユニット12030は、受信した画像に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。
撮像部12031は、光を受光し、その光の受光量に応じた電気信号を出力する光センサである。撮像部12031は、電気信号を画像として出力することもできるし、測距の情報として出力することもできる。また、撮像部12031が受光する光は、可視光であっても良いし、赤外線等の非可視光であっても良い。
車内情報検出ユニット12040は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット12040には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部12041が接続される。運転者状態検出部12041は、例えば運転者を撮像するカメラを含み、車内情報検出ユニット12040は、運転者状態検出部12041から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。
マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット12010に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で取得される車外の情報に基づいて、ボディ系制御ユニット12020に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で検知した先行車又は対向車の位置に応じてヘッドランプを制御し、ハイビームをロービームに切り替える等の防眩を図ることを目的とした協調制御を行うことができる。
音声画像出力部12052は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図19の例では、出力装置として、オーディオスピーカ12061、表示部12062及びインストルメントパネル12063が例示されている。表示部12062は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。
図20は、撮像部12031の設置位置の例を示す図である。
図20では、車両12100は、撮像部12031として、撮像部12101,12102,12103,12104,12105を有する。
撮像部12101,12102,12103,12104,12105は、例えば、車両12100のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部等の位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部12101及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として車両12100の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部12102,12103は、主として車両12100の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部12104は、主として車両12100の後方の画像を取得する。撮像部12101及び12105で取得される前方の画像は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図20には、撮像部12101ないし12104の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲12111は、フロントノーズに設けられた撮像部12101の撮像範囲を示し、撮像範囲12112,12113は、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部12102,12103の撮像範囲を示し、撮像範囲12114は、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部12104の撮像範囲を示す。例えば、撮像部12101ないし12104で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両12100を上方から見た俯瞰画像が得られる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、距離情報を取得する機能を有していてもよい。例えば、撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、複数の撮像素子からなるステレオカメラであってもよいし、位相差検出用の画素を有する撮像素子であってもよい。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を基に、撮像範囲12111ないし12114内における各立体物までの距離と、この距離の時間的変化(車両12100に対する相対速度)を求めることにより、特に車両12100の進行路上にある最も近い立体物で、車両12100と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行する立体物を先行車として抽出することができる。さらに、マイクロコンピュータ12051は、先行車の手前に予め確保すべき車間距離を設定し、自動ブレーキ制御(追従停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うことができる。このように運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を元に、立体物に関する立体物データを、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等その他の立体物に分類して抽出し、障害物の自動回避に用いることができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両12100の周辺の障害物を、車両12100のドライバが視認可能な障害物と視認困難な障害物とに識別する。そして、マイクロコンピュータ12051は、各障害物との衝突の危険度を示す衝突リスクを判断し、衝突リスクが設定値以上で衝突可能性がある状況であるときには、オーディオスピーカ12061や表示部12062を介してドライバに警報を出力することや、駆動系制御ユニット12010を介して強制減速や回避操舵を行うことで、衝突回避のための運転支援を行うことができる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、赤外線を検出する赤外線カメラであってもよい。例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在するか否かを判定することで歩行者を認識することができる。かかる歩行者の認識は、例えば赤外線カメラとしての撮像部12101ないし12104の撮像画像における特徴点を抽出する手順と、物体の輪郭を示す一連の特徴点にパターンマッチング処理を行って歩行者か否かを判別する手順によって行われる。マイクロコンピュータ12051が、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在すると判定し、歩行者を認識すると、音声画像出力部12052は、当該認識された歩行者に強調のための方形輪郭線を重畳表示するように、表示部12062を制御する。また、音声画像出力部12052は、歩行者を示すアイコン等を所望の位置に表示するように表示部12062を制御してもよい。
以上、本開示に係る技術が適用され得る車両制御システムの一例について説明した。本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、例えば、撮像部12031等に適用され得る。撮像部12031等に本開示に係る技術を適用することにより、より低ノイズで高画質な撮影画像の画像を得ることができるため、例えば、撮像画像を用いた画像認識処理を高精度に行うことができる。
<構成の組み合わせ例>
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
所定の検出信号と所定の参照信号とを比較する比較部と、
前記比較部における比較の結果に従って変化する信号の帯域を狭めて帯域制限する帯域制限部と、
前記帯域制限部を介して帯域制限された前記信号を増幅して出力する増幅部と
を備えるセンサ素子。
(2)
前記増幅部は、出力の一部をフィードバックして入力に加算するポジティブフィードバック回路により構成される
上記(1)に記載のセンサ素子。
(3)
所定の物理量を検出する物理量検出部をさらに備え、
前記比較部の一方の入力端子には、前記物理量検出部による検出量を示す前記検出信号が入力され、
前記比較部の他方の入力端には、時間経過に応じてレベルが単調減少するスロープ信号である前記参照信号が入力される
上記(1)または(2)に記載のセンサ素子。
(4)
前記比較部、前記帯域制限部、および前記増幅部を少なくとも有する比較回路が2次元アレイ状に配置されたアレイ部
をさらに備える上記(1)から(3)までのいずれかに記載のセンサ素子。
(5)
前記物理量検出部と、前記比較部、前記帯域制限部、および前記増幅部を少なくとも有する比較回路とが1次元状に配置され、ライン状に前記物理量を検出する
上記(3)に記載のセンサ素子。
(6)
前記物理量検出部と、前記比較部、前記帯域制限部、および前記増幅部を少なくとも有する比較回路とが2次元状に配置され、平面的に前記物理量を検出する
上記(3)に記載のセンサ素子。
(7)
光を電荷に光電変換して蓄積する光電変換部、および前記光電変換部で発生した電荷を電圧に変換する電荷電圧変換部を少なくとも有する画素回路と、
前記比較部、前記帯域制限部、および前記増幅部を少なくとも有する比較回路
が設けられる画素
をさらに備え、
前記比較部は、前記画素回路から出力される画素信号と、前記所定の参照信号とを比較する
上記(1)から(6)までのいずれかに記載のセンサ素子。
(8)
前記光電変換部から前記電荷電圧変換部へ所定のタイミングで電荷を転送する電荷転送部
をさらに備える上記(7)に記載のセンサ素子。
(9)
前記画素回路は、所定個数の前記光電変換部および所定個数の前記電荷転送部を有しており、
所定個数の前記光電変換部により前記電荷電圧変換部が共有される共有構造で構成される
上記(8)に記載のセンサ素子。
(10)
複数の前記画素により1個の前記光電変換部が共有される共有構造で構成される
上記(8)に記載のセンサ素子。
(11)
前記帯域制限部は、回路の容量によって帯域を制限する
上記(1)から(10)までのいずれかに記載のセンサ素子。
(12)
前記帯域制限部は、トランジスタの出力抵抗によって帯域を制限する
上記(1)から(11)までのいずれかに記載のセンサ素子。
(13)
所定の検出信号と所定の参照信号とを比較する比較部と、
前記比較部における比較の結果に従って変化する信号の帯域を狭めて帯域制限する帯域制限部と、
前記帯域制限部を介して帯域制限された前記信号を増幅して出力する増幅部と
を有するセンサ素子を備える電子機器。
なお、本実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。
1 固体撮像装置, 2 画素, 3 時刻コード転送部, 4 画素アレイ部, 5 画素駆動回路, 6 DAC, 7 時刻コード発生部, 8 垂直駆動回路, 9 出力部, 10 タイミング生成回路, 11 比較回路, 12 データ記憶部, 13 ADC, 14 画素回路, 16 物理量検出回路, 17 参照信号発生部, 21 比較器, 22 帯域制限部, 23 増幅部, 24 応答高速化部, 25 物理量検出部, 26 光電変換部, 27 電荷電圧変換部, 28 転送部, 30 入出力制御部, 31 信号記憶部, 41 選択手段, 42 信号入出力部, 43 デジタルコード生成部, 44 信号処理部, 45 出力制御部, 46 初期化手段, 63 容量, 111 トランジスタ

Claims (13)

  1. 所定の検出信号と所定の参照信号とを比較する比較部と、
    前記比較部における比較の結果に従って変化する信号の帯域を狭めて帯域制限する帯域制限部と、
    前記帯域制限部を介して帯域制限された前記信号を増幅して出力する増幅部と
    を備えるセンサ素子。
  2. 前記増幅部は、出力の一部をフィードバックして入力に加算するポジティブフィードバック回路により構成される
    請求項1に記載のセンサ素子。
  3. 所定の物理量を検出する物理量検出部をさらに備え、
    前記比較部の一方の入力端子には、前記物理量検出部による検出量を示す前記検出信号が入力され、
    前記比較部の他方の入力端には、時間経過に応じてレベルが単調減少するスロープ信号である前記参照信号が入力される
    請求項1に記載のセンサ素子。
  4. 前記比較部、前記帯域制限部、および前記増幅部を少なくとも有する比較回路が2次元アレイ状に配置されたアレイ部
    をさらに備える請求項1に記載のセンサ素子。
  5. 前記物理量検出部と、前記比較部、前記帯域制限部、および前記増幅部を少なくとも有する比較回路とが1次元状に配置され、ライン状に前記物理量を検出する
    請求項3に記載のセンサ素子。
  6. 前記物理量検出部と、前記比較部、前記帯域制限部、および前記増幅部を少なくとも有する比較回路とが2次元状に配置され、平面的に前記物理量を検出する
    請求項3に記載のセンサ素子。
  7. 光を電荷に光電変換して蓄積する光電変換部、および前記光電変換部で発生した電荷を電圧に変換する電荷電圧変換部を少なくとも有する画素回路と、
    前記比較部、前記帯域制限部、および前記増幅部を少なくとも有する比較回路
    が設けられる画素
    をさらに備え、
    前記比較部は、前記画素回路から出力される画素信号と、前記所定の参照信号とを比較する
    請求項1に記載のセンサ素子。
  8. 前記光電変換部から前記電荷電圧変換部へ所定のタイミングで電荷を転送する電荷転送部
    をさらに備える請求項7に記載のセンサ素子。
  9. 前記画素回路は、所定個数の前記光電変換部および所定個数の前記電荷転送部を有しており、
    所定個数の前記光電変換部により前記電荷電圧変換部が共有される共有構造で構成される
    請求項8に記載のセンサ素子。
  10. 複数の前記画素により1個の前記光電変換部が共有される共有構造で構成される
    請求項8に記載のセンサ素子。
  11. 前記帯域制限部は、回路の容量によって帯域を制限する
    請求項1に記載のセンサ素子。
  12. 前記帯域制限部は、トランジスタの出力抵抗によって帯域を制限する
    請求項1に記載のセンサ素子。
  13. 所定の検出信号と所定の参照信号とを比較する比較部と、
    前記比較部における比較の結果に従って変化する信号の帯域を狭めて帯域制限する帯域制限部と、
    前記帯域制限部を介して帯域制限された前記信号を増幅して出力する増幅部と
    を有するセンサ素子を備える電子機器。
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