JP2011082929A - 固体撮像素子およびカメラシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】面積の増大を抑止しつつ、高ビットのAD変換を高速に高精度に行うことが可能な固体撮像素子およびカメラシステムを提供する。
【解決手段】第1段階にて、コンパレータ152Cは、単位画素から垂直信号線を通して出力されるアナログ信号を第1の傾斜状の参照信号と第1の比較をし、カウンタ153Cは第1の比較結果に基づき第1のカウントを行い、キャパシタ154Cは第1の比較結果が反転した時点で、第1の傾斜上の参照信号を取り込み、第2段階にて、コンパレータ152Cは、入力アナログ信号とキャパシタに取り込まれた信号と第2の傾斜状の参照信号の関係に基づき第2の比較をし、カウンタ153Cは第2の比較結果に基づき第2のカウントを行い、第1のカウント結果を上位ビットとし、第2のカウント結果を第1のカウント結果に対して下位ビットにした値をアナログ・デジタル変換結果とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、直並列式と呼ばれるAD変換装置を有する固体撮像素子およびカメラシステムに関するものである。
固体撮像素子において、カラムADと呼ばれる方式では、各カラムにAD変換(アナログ・デジタル変換)機能を持ち、各カラム内でAD変換を行う。
このAD変換は、共通の傾斜状の参照信号を用いる。
固体撮像素子は、光電変換素子を含む単位画素が行列状に配置された画素アレイ部に対して、画素列に対応して配置される。
固体撮像素子は、コンパレータおよびカウンタを有し、単位画素から垂直信号線を通して出力されるアナログ信号を傾斜状の参照信号とコンパレータで比較することによって、このアナログ信号の大きさに対応した時間情報を持つ比較結果を出力する。
そして、固体撮像素子は、カウンタでコンパレータにおける比較結果に基づきカウントを行う。こうして得られたカウンタ値が、AD変換結果となる。
しかしこの方法では、たとえば12ビットのAD変換を行うには、4096回のカウントを行う必要があり、時間がかかる。
この高ビットのAD変換を高速に行えないという問題を解決する方法として、非特許文献1、特許文献1および特許文献2等に開示された、以下に示す方法が挙げられる。
非特許文献1に開示された第1の方法は、第1段階で、通常のカラムAD方式で上位ビットのAD変換を行う。
第2段階では、第1段階での変換結果に基づき、複数ある傾斜状の参照信号の中から利用する参照信号を選択することによりカラムAD方式で、下位ビットをAD変換する。
第2の方法では、第1段階では、通常のカラムAD方式で上位ビットのAD変換を行う。
第2段階では、単位画素から垂直信号線を通して出力されるアナログ信号を第1段階における変換結果をカラム内でDA変換(デジタル・アナログ変換)したアナログ値傾斜状の参照信号の関係を比較し、その結果をAD変換する。
第2の方法は、一度AD変換したデータを、DA変換していることに等しい。
非特許文献1に開示された第1の方法は、上位ビットのデジタル値によって下位ビット変換時の参照信号を選択するので、基本参照波を上位ビットのDA変換した結果で補正したものを、上位ビットのAD変換結果により選択していることに等しい。
したがって、一度AD変換したデータを、DA変換していることと考え方が近い。
図1は、このような一般的な高ビットのAD変換を高速に行う方式の概念的に示す図である。
図1において、AD変換は以下の通りに行われる。
AD変換器1で変換対象のアナログ入力値を荒くAD変換し、結果を上位ビットのAD変換結果とする。AD変換器1によりデジタル値をDA変換器2でアナログ値に変換し、上位ビットのAD変換結果とアナログ入力値との差分を減算器3で算出し、その差分をAD変換器4でAD変換することにより下位ビットのAD変換結果とする。
特開2008-154291号公報 特開2008-177681号公報
ISSCC 2007 28.4 A CMOS Image Sensor with a Column-Level Multiple-Ramp Single-Slope ADC M.F. Snoeij他
しかしながら、上記第1の方法では、上位ビットが多くなると、参照信号や、参照信号を選択するスイッチが多くなり、参照信号の通す信号線や、参照信号を選択するスイッチの面積が大きくなる。
また、参照信号を選択するデコーダも必要となり、回路規模の増大を招く。実用的なのは、上位ビットが3ビット程度までと考えられる。
上記第2の方法では、上位ビットが多くなると、カラム内のDA変換回路が大きくなってしまい、回路規模の増大を招く。
実用的なのは、やはり上位ビットが3ビット程度までと考えられる。
また、特許文献1に開示された第3の方法は、一度AD変換したデータを、DA変換してはいないが、回路規模が大きくなることが予想される。
また、CR時定数を用いているため、キャパシタンスと抵抗値のばらつきの影響を受けやすいと予想される。
特許文献2に開示された第4の方法は、コンパレータのオフセットキャンセルが片側でしかできず、また、上位ビットと下位ビットでカウンタの別の部分を用い、カウンタの占有面積が大きいという問題がある。
上述した既存技術においては、参照信号の通す信号線や、参照信号を選択するスイッチの面積、あるいは、DA変換回路の面積が大きくなってしまい、製造コストの面から都合が悪い。あるいは、キャパシタンスと抵抗値のばらつきの影響を受ける。
また、コンパレータのオフセットキャンセルが不十分になる。
また、カウンタが上位ビットと下位ビットで共有できず、カウンタの面積が増大する。高ビットのAD変換を高速に行えて、面積が大きくならず、精度が良いAD変換器が求められる。
本発明は、面積の増大を抑止しつつ、高ビットのAD変換を高速に高精度に行うことが可能な固体撮像素子およびカメラシステムを提供することにある。
本発明の第1の観点の固体撮像素子は、光電変換素子を含む単位画素が行列状に配置された画素部と、前記画素部から複数の画素単位で垂直信号線を通してアナログの画素信号の読み出しを行う画素信号読み出し部と、を有し、前記画素信号読み出し部は、画素の列配列に対応して配置され、読み出しアナログ信号と傾斜状の参照電圧とを比較し、アナログ信号電位と参照電圧が一致すると出力が反転する複数のコンパレータと、対応する前記コンパレータの比較結果に基づきカウントを行う少なくとも一つのカウンタと、前記アナログ信号を記憶するためのキャパシタと、を含み、第1段階の処理と第2段階の処理を少なくとも1回行う機能を含み、前記第1段階にて、前記コンパレータは、前記単位画素から前記垂直信号線を通して出力されるアナログ信号を第1の傾斜状の参照信号と第1の比較をし、前記カウンタは、前記コンパレータにおける第1の比較結果に基づき第1のカウントを行い、前記キャパシタは、前記コンパレータの第1の比較結果が反転した時点で、前記第1の傾斜上の参照信号を取り込み、前記第2段階にて、前記コンパレータは、前記単位画素から前記垂直信号線を通して出力されるアナログ信号と前記キャパシタに取り込まれた信号と第2の傾斜状の参照信号の関係に基づき、第2の比較をし、前記カウンタは、前記コンパレータにおける第2の比較結果に基づき第2のカウントを行い、第1のカウント結果を上位ビットとし、第2のカウント結果を第1のカウント結果に対して下位ビットにした値を、アナログ・デジタル変換結果とすることにより、アナログ・デジタル変換を行う。
本発明の第2の観点のカメラシステムは、固体撮像素子と、前記固体撮像素子に被写体像を結像する光学系と、を有し、前記固体撮像素子は、光電変換素子を含む単位画素が行列状に配置された画素部と、前記画素部から複数の画素単位で垂直信号線を通してアナログの画素信号の読み出しを行う画素信号読み出し部と、を有し、前記画素信号読み出し部は、画素の列配列に対応して配置され、読み出しアナログ信号と傾斜状の参照電圧とを比較し、アナログ信号電位と参照電圧が一致すると出力が反転する複数のコンパレータと、対応する前記コンパレータの比較結果に基づきカウントを行う少なくとも一つのカウンタと、前記アナログ信号を記憶するためのキャパシタと、を含み、第1段階の処理と第2段階の処理を少なくとも1回行う機能を含み、前記第1段階にて、前記コンパレータは、前記単位画素から前記垂直信号線を通して出力されるアナログ信号を第1の傾斜状の参照信号と第1の比較をし、前記カウンタは、前記コンパレータにおける第1の比較結果に基づき第1のカウントを行い、前記キャパシタは、前記コンパレータの第1の比較結果が反転した時点で、前記第1の傾斜上の参照信号を取り込み、前記第2段階にて、前記コンパレータは、前記単位画素から前記垂直信号線を通して出力されるアナログ信号と前記キャパシタに取り込まれた信号と第2の傾斜状の参照信号の関係に基づき、第2の比較をし、前記カウンタは、前記コンパレータにおける第2の比較結果に基づき第2のカウントを行い、第1のカウント結果を上位ビットとし、第2のカウント結果を第1のカウント結果に対して下位ビットにした値を、アナログ・デジタル変換結果とすることにより、アナログ・デジタル変換を行う。
本発明によれば、面積の増大を抑止しつつ、高ビットのAD変換を高速に高精度に行うことができる。
一般的な高ビットのAD変換を高速に行う方式の概念的に示す図である。 本発明の実施形態に係る直(列)並列ADC搭載固体撮像素子(CMOSイメージセンサ)の構成例を示すブロック図である。 図2の直(列)並列ADC搭載固体撮像素子(CMOSイメージセンサ)におけるADC群をより具体的に示すブロック図である。 本実施形態に係る4つのトランジスタで構成されるCMOSイメージセンサの画素の一例を示す図である。 本実施形態に係る直(列)並列AD変換方式の基本概念を説明するための第1図である。 本実施形態に係る直(列)並列AD変換方式の基本概念を説明するための第2図である。 本発明の第1の実施形態に係るカラム処理回路群のカラム処理回路の構成例を示す図である。 本第1の実施形態において、AD変換の上位ビットが2ビット、下位ビットが2ビットの場合の、各ノードの波形、カウンタの状態、スイッチの状態を示す図である。 第1の傾斜状の参照信号をユニティゲインバッファによってバッファリングする構成例を示す図である。 ユニティゲインバッファを複数カラムで共有する例を示す図である。 図10の場合の3カラム分の全体の回路図を示す図である。 スイッチをオン、オフするコンパレータの出力信号を伝達する信号伝達回路を配置する構成例を示す図である。 本実施形態に係る組み合わせ回路の構成例を示す回路図である。 図13の組み合わせ回路の真理値表を示す図である。 クロックドインバータの構成例を示す回路図である。 2ビットの場合の図12の回路の第1段階の動作を過渡応答まで含めて示す図である。 スイッチをオン、オフするコンパレータの出力信号を伝達する信号伝達回路を配置する他の構成例を示す図である。 スイッチをオン、オフするコンパレータの出力信号を伝達する信号伝達回路を配置するさらに他の構成例を示す図である。 1カラム分のスイッチをオン、オフするコンパレータの出力信号を伝達する信号伝達回路を配置する構成を含むカラム処理回路を示すブロック図である。 1カラム分のスイッチをオン、オフするコンパレータの出力信号を伝達する信号伝達回路を配置する構成を含むカラム処理回路を具体的に示す回路図である。 本発明の第2の実施形態に係るカラム処理回路の構成例を示す図である。 本第2の実施形態において、AD変換の上位ビットが2ビット、下位ビットが2ビットの場合の、各ノードの波形、カウンタの状態、スイッチの状態を示す図である。 アナログ減算器の構成例を示す図である。 第2の実施形態において、第1の実施形態で述べた1カラム分のスイッチをオン、オフするコンパレータの出力信号を伝達する信号伝達回路を配置する構成を含むカラム処理回路を示すブロック図である。 第3の実施形態に係るデジタルCDS方式の概要を示す図である。 本第3の実施形態に係るデジタルCDS方式の詳細な流れの例を示す図である。 本第3の実施形態に係るカウンタ、一時記憶部等の一例を示すブロック図である。 図27のカウンタ、一時記憶部等の回路図例を示す図である。 上位ビット、下位ビットそれぞれの構成例を示す図である。 3カラム3桁分のレイアウト例を示す図である。 上位ビットおよび下位ビットのCDS結果を合成して一つのCDS結果にする様子を示す図である。 図31で示した処理を行うための方法の一つを示す図である。 第4の実施形態に係るデジタルCDS方式の概要を示す図である。 光信号から暗時信号を差し引いたデジタル値より1少ない値をAD変換によって得て用いる様子を示す第1図である。 光信号から暗時信号を差し引いたデジタル値より1少ない値をAD変換によって得て用いる様子を示す第2図である。 第5の実施形態において、コンパレータ、カウンタを複数カラムで共有し、本実施形態に係る高速な2段階のAD変換を用いる方法の概要の例を示す図である。 第5の実施形態において、コンパレータ、カウンタを複数カラムで共有し、本実施形態に係る高速な2段階のAD変換を用いる方法の詳細の例を示す図である。 本第5の実施形態に係るコンパレータ、カウンタを複数カラムで共有する図4の回路に対応するカラム処理回路の構成例を示す図である。 本第5の実施形態に係るコンパレータ、カウンタを複数カラムで共有する図19の回路に対応するカラム処理回路の構成例を示す図である。 本第5の実施形態に係るカウンタ、一時記憶部等の回路図例を示す図である。 第5の実施形態における6つの一時記憶部の選択のしかたを示す図である。 第5の実施形態における3カラム分のレイアウトイメージの例を示す図である。 本発明の第6の実施形態に係るカラム処理群の図4や図38に対応するカラム処理回路の構成例を示す図である。 本発明の第6の実施形態に係るカラム処理群の図19や図39に対応するカラム処理回路の構成例を示す図である。 、第6の実施形態におけるAD変換の上位ビットが2ビット、下位ビットが2ビットの場合の、各ノードの波形、カウンタの状態、スイッチの状態を示す図である。 本第7の実施形態において、AD変換を複数回行い、本発明の実施形態に係る高速な2段階のAD変換を用いる方法の概要の例を示す図である。 本第7の実施形態において、AD変換を複数回行い、本発明の実施形態に係る高速な2段階のAD変換を用いる方法の詳細の例を示す図である。 多重AD変換する場合の上位ビット、下位ビットそれぞれの構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像素子が適用されるカメラシステムの構成の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.固体撮像素子の全体構成例
2.カラムADCの構成例
3.第1の実施形態
4.第2の実施形態
5.第3の実施形態
6.第4の実施形態
7.第5の実施形態
8.第6の実施形態
9.第7の実施形態
10.カメラシステムの構成例
図2は、本発明の実施形態に係る直(列)並列ADC搭載固体撮像素子(CMOSイメージセンサ)の構成例を示すブロック図である。
図3は、図2の直(列)並列ADC搭載固体撮像素子(CMOSイメージセンサ)におけるADC群をより具体的に示すブロック図である。
<1.固体撮像素子の全体構成例>
この固体撮像素子100は、図2および図3に示すように、撮像部としての画素部110、垂直走査回路120、水平転送走査回路130、およびタイミング制御回路140を有する。
さらに、固体撮像素子100は、画素信号読み出し部としてのADC群であるカラム処理回路群150、並びにDAC(デジタル−アナログ変換装置)161を含むDACおよびバイアス回路160を有する。
固体撮像素子100は、アンプ回路(S/A)170、信号処理回路180、およびラインメモリ190を有する。
これらの構成要素のうち、画素部110、垂直走査回路120、水平転送走査回路130、ADC群150、DACおよびバイアス回路160、並びにアンプ回路(S/A)170はアナログ回路により構成される。
また、タイミング制御回路140、信号処理回路180、およびラインメモリ190はデジタル回路により構成される。
なお、本発明の実施形態に係る画素信号読み出し部は、垂直走査回路120、水平転送走査回路130、タイミング制御回路140、ADC群であるカラム処理回路群150、DACおよびバイアス回路160、信号処理回路180等により構成される。
画素部110は、フォトダイオード(光電変換素子)と画素内アンプとを含む複数の単位画素110Aがm行n列の2次元状(マトリクス状)に配列されている。
[単位画素の構成例]
図4は、本実施形態に係る4つのトランジスタで構成されるCMOSイメージセンサの画素の一例を示す図である。
この単位画素110Aは、光電変換素子としてたとえばフォトダイオード111を有している。
単位画素110Aは、この1個の光電変換素子としてのフォトダイオード111を有する。
単位画素110Aは、1個のフォトダイオード111に対して、転送素子としての転送トランジスタ112、リセット素子としてのリセットトランジスタ113、増幅トランジスタ114、および選択トランジスタ115の4つのトランジスタを有する。
フォトダイオード111は、入射光をその光量に応じた量の電荷(ここでは電子)に光電変換する。
転送トランジスタ112は、フォトダイオード111と出力ノードとしてのフローティングディフュージョン(Floating Diffusion、浮遊拡散層)FDとの間に接続されている。
転送トランジスタ112は、転送制御線LTxを通じてそのゲート(転送ゲート)に駆動信号TGが与えられることで、フォトダイオード111で光電変換された電子をフローティングディフュージョンFDに転送する。
リセットトランジスタ113は、電源ラインLVDDとフローティングディフュージョンFDとの間に接続されている。
リセットトランジスタ113は、リセット制御線LRSTを通してそのゲートにリセットRSTが与えられることで、フローティングディフュージョンFDの電位を電源ラインLVDDの電位にリセットする。
フローティングディフュージョンFDには、増幅トランジスタ114のゲートが接続されている。増幅トランジスタ114は、選択トランジスタ115を介して垂直信号線116に接続され、画素部外の定電流源とソースフォロアを構成している。
そして、選択制御線LSLを通して制御信号(アドレス信号またはセレクト信号)SELが選択トランジスタ115のゲートに与えられ、選択トランジスタ115がオンする。
選択トランジスタ115がオンすると、増幅トランジスタ114はフローティングディフュージョンFDの電位を増幅してその電位に応じた電圧を垂直信号線116に出力する。垂直信号線116を通じて、各画素から出力された電圧は、画素信号読み出し部としてのカラム処理回路群150に出力される。
これらの動作は、たとえば転送トランジスタ112、リセットトランジスタ113、および選択トランジスタ115の各ゲートが行単位で接続されていることから、1行分の各画素について同時並列的に行われる。
画素部110に配線されているリセット制御線LRST、転送制御線LTx、および選択制御線LSELが一組として画素配列の各行単位で配線されている。
これらのリセット制御線LRST、転送制御線LTx、および選択制御線LSLは、画素駆動部としての垂直走査回路120により駆動される。
固体撮像素子100は、画素部110の信号を順次読み出すための制御回路として内部クロックを生成するタイミング制御回路140、行アドレスや行走査を制御する垂直走査回路120、列アドレスや列走査を制御する水平転送走査回路130が配置される。
タイミング制御回路140は、画素部110、垂直走査回路120、水平転送走査回路130、カラム処理回路150、DACおよびバイアス回路160、信号処理回路180、ラインメモリ190の信号処理に必要なタイミング信号を生成する。
画素部110においては、ラインシャッタを使用した光子蓄積、排出により、映像や画面イメージを画素行毎に光電変換し、アナログ信号VSLをカラム処理回路群150の各カラム処理回路151に出力する。
<2.カラムADCの構成例>
直(列)並列AD変換方式のカラム処理回路群150は、基本的に、列ごとにADCを含むカラム処理回路151が複数列配列されている。
各カラム処理回路151は、基本的に以下の構成を有する。
各カラム処理回路151は、DAC161により生成される傾斜状の参照電圧Vslop(1,2)と、行線毎に画素から垂直信号線116を経由し得られるアナログ信号VSLとを比較するコンパレータ(比較器)152を有する。
コンパレータ152は、参照信号Vslopと入力アナログ信号VSLとを比較し、参照信号Vslopと入力アナログ信号VSLとが一致すると出力レベルを反転する。
カラム処理回路151は、コンパレータ152における比較結果に基づきカウントを行うカウンタ153と、アナログ信号を記憶するためのキャパシタ154を有する。
コンパレータ152とカウンタ153によりAD変換器(ADC)200が形成される。また、キャパシタ154は、第1のキャパシタに相当する。
なお、参照電圧Vslopは傾斜状の参照電圧を階段状に変化させたランプ波(RAMP)である。
本実施形態においては、AD変換を行うに際し、参照電圧Vslopは、後述するように、2つの傾斜状の第1の参照電圧Vslop1と第2の参照電圧Vslop2が用いられる。
第1の参照電圧Vslop1は、DAC161により供給線LV1を通して供給され。第2の参照電圧Vslop2は、DAC161により供給線LV2を通して供給される。
カラム処理回路151は、たとえばタイミング制御回路140の制御の下、次のように動作する。
第1段階にて、コンパレータ152は、単位画素110Aから垂直信号線116を通して出力されるアナログ信号VSLを第1の傾斜状の参照信号Vslop1と第1の比較を行う。
カウンタ153は、コンパレータ152における第1の比較結果に基づき第1のカウントを行う。
第1のキャパシタ154は、コンパレータ152の第1の比較結果が反転した時点で、第1の傾斜上の参照信号Vslop1を取り込む。
第2段階にて、コンパレータ152は、単位画素110Aから垂直信号線116を通して出力されるアナログ信号VSLと第1のキャパシタ154に取り込まれた信号と第2の傾斜状の参照信号Vslop2の関係に基づき、第2の比較を行う。
カウンタ153は、コンパレータ152における第2の比較結果に基づき第2のカウントを行う。
そして、カラム処理回路151は、第1のカウント結果を上位ビットとし、第2のカウント結果を第1のカウント結果に対して下位ビットにした値を、アナログ・デジタル変換結果とすることにより、アナログ・デジタル変換を行う。
このような構成を有するカラム処理回路51は、kビットデジタル信号変換機能を有し、カラム処理回路151の出力は、たとえばkビット幅の水平転送線LTRFに接続されている。
そして、水平転送線LTRFに対応したk個のアンプ回路170が配置される。
以下に、本実施形態に係る直(列)並列AD変換方式の基本概念を説明し、その後、直(列)並列AD変換方式のカラム処理回路151(AD変換装置)の具体的な構成例について説明する。
[基本概念]
本実施形態に係るカラム処理回路151は、キャパシタ154を持ち、上位ビットのAD変換時に、そのキャパシタC154に、コンパレータ152の第1の比較結果でその出力が反転した時点で第1の傾斜状の参照信号Vslop1をアナログ的に取り込む。
カラム処理回路151は、そのアナログ情報を用いて下位ビットのAD変換を行うことに最大の特徴を持つ。
上位ビットのAD変換結果をDA変換するのではなく、上位ビットのAD変換結果に相当するアナログ値を参照信号Vslopから取り込み、アナログのまま用いる。
また、キャパシタ154は、CR時定数を作るためではなく、アナログメモリ的に用いる。
この概念を、図5および図6に示す。
図5は、本実施形態に係る直(列)並列AD変換方式の基本概念を説明するための第1図である。
図6は、本実施形態に係る直(列)並列AD変換方式の基本概念を説明するための第2図である。
なお、図5および図6は、必ずしも最適な実施形態を表したものではないかもしれないが、本発明の概念を表すのには適する図である。
図5および図6のAD変換装置を形成するカラム処理回路151Aおよび151Bは、AD変換器200−1、200−2、第1のキャパシタ154、スイッチ155、および減算器156を有する。
基本概念は、以下の通りである。
変換対象のアナログ入力値VSLをAD変換器200−1で荒くAD変換し、結果を上位ビットのAD変換結果とし、対応するアナログ値VSLをスイッチ155を介してキャパシタ154に取り込む。
キャパシタ154に取り込んだアナログ値とアナログ入力値VSLとの差分を減算器156で算出し、その差分をAD変換器200−2でAD変換することにより下位ビットのAD変換結果とする。
下位ビットをAD変換する第2段階では、以下の2通りの比較方法が適用可能である。
一つは、コンパレータ152−2は、単位画素から垂直信号線166を通して出力されるアナログ信号とキャパシタ154に取り込まれた信号の差分を、第2の傾斜状の参照信号Vslop2と第2の比較を行う。
そして、カウンタ153−2は、コンパレータ152における第2の比較結果に基づき第2のカウントを行う第1の方法である。
もう一つは、コンパレータ152−2は、単位画素100Aから垂直信号線116を通して出力されるアナログ信号VSLを、第2の傾斜状の参照信号Vslop2とキャパシタ154に取り込まれた信号の加算分と第2の比較を行う。そして、カウンタ153−2は、コンパレータ152−2における第2の比較結果に基づき第2のカウントを行う第2の方法である。
第2段階で、第1の方法は、{画素信号−キャパシタ取り込み信号=第2の参照信号}
を計算する。
第2の方法は、{画素信号=キャパシタ取り込み信号+第2の参照信号}を計算することになる。
したがって、後者の第2の方法も、図5および図6の概念の範疇となる。
このような演算を行う方法に、単純にキャパシタによってアナログ演算する方法と、オペアンプにより演算する方法がある。
前者は、レイアウト面積を少なくできる。後者は、加減算の結果を増幅することができるため、下位ビットをAD変換する第2段階にてノイズの影響をほとんど受けない。ただし、オペアンプと抵抗器が必要なため、レイアウト面積はやや大きくなる。
上位ビットをAD変換する第1段階と下位ビットをAD変換する第2段階において、コンパレータは共通のものを用いることができる。
したがって、通常のカラムAD変換器に比べて、傾斜状の参照信号と比較するためのコンパレータの面積が増えることはない。また、一時記憶部を用いることにより、カウンタも共通のものを用いることができる。
このことにより、通常のカラムAD変換器に比べて少ないカウンタの桁数で済み、カウンタの面積削減につながる。
大量のキャパシタが参照波に接続されると、第1段階のAD変換の最初と最後で接続されるキャパシタの数が異なるため、ストリーキングが懸念される場合がある。
傾斜状の参照波の信号線を太くすることによっても解決できるが、キャパシタに取り込まれる第1の傾斜状の参照信号は、後述するように、ユニティゲインバッファによってバッファリングされて前記キャパシタに取り込まれるようにしてもよい。
また、このユニティゲインバッファは、複数カラムで共有すると、面積増大を抑えることができる。
本実施形態においては、上位ビットをAD変化する第1段階にて、コンパレータ152の出力が反転すると、キャパシタ154と傾斜状の参照波のノードの間にあるトランジスタによるスイッチ155はオフするようにする。
その際に、コンパレータ152に入力される2つの信号の差が大きい場合、小さい場合で、コンパレータ152の反転の時間が異なると、精度が低下する可能性がある。
そのため、コンパレータ152の出力は、後述するようにMフリップフロップによりバッファリングされ、指定したタイミングでトランジスタによるスイッチをオフするとよい。
また、トランジスタによるスイッチ155をオフする信号が激しく変化すると、ノイズ源になる可能性があるので、ゆっくりオフするのもよい。そのために、トランジスタによるスイッチ155をオフする信号に、キャパシタを用いた帯域制限をするとよい。
本AD変換の方式にてCDS(相関2重サンプリング)をする場合、暗時信号の上位ビットをアナログ・デジタル変換し、その後、暗時信号の下位ビットをアナログ・デジタル変換する。そして、光信号の上位ビットをアナログ・デジタル変換し、その後、光信号の下位ビットをアナログ・デジタル変換するといった手順が可能である。
CDSは、上位ビット同士、下位ビット同士で行う。
その際、上位ビットのAD変換、下位ビットのAD変換で共有されたカウンタを用いて、上記の順番でAD変換するため、カウンタで用いない情報は、一時記憶部に記憶しておく。
また、下位ビットのCDS結果は、AD変換で割り当てられたビット数より1〜2桁多くなる。これは、光信号の下位ビットから暗時信号の下位ビットを引いた値がマイナスになることがあるためである。この情報を処理する方法としては、以下の2つが挙げられる。
一つは、上位ビット、下位ビット共にCDS済みのAD変換結果が算出された後に、下位ビットはAD変換で割り当てられたビット数より多い情報を水平転送する。
そして、水平転送後に、下位ビットのCDS結果、すなわち、光信号の下位ビットから暗時信号の下位ビットを引いた値によって、上位ビットのCDS結果を補正する方法である。
もう一つは、上位ビット、下位ビット共にCDS済みのAD変換結果が算出された後に、上位ビットの情報を一時記憶部から再び読み出した上で、下位ビットのCDS結果の上位1〜2桁で、カウンタ内の上位ビットのCDS結果をカウンタ内で補正する方法である。
本発明の実施形態の内容は、カラム回路の共有や多重AD変換に用いるのにも非常に適している。
カラム回路の共有や多重AD変換は、通常のカラムAD方式では、カウント回数が多くなることにより、時間がかかっていた。
本実施形態に係る方式では、カウント回数を大幅に削減できることから、カラム回路の共有や多重AD変換に用いるのにも非常に適する。
以下に、本実施形態に係るカラム処理回路群150のカラム処理回路151等の具体的な構成例について説明する。
<3.第1の実施形態>
図7は、本発明の第1の実施形態に係るカラム処理回路群のカラム処理回路の構成例を示す図である。
図7のカラム処理回路151Cは、AD変換器200Cを形成するコンパレータ152C、カウンタ153C、およびアナログ信号を記憶するためのキャパシタ154Cを有する。
そして、カラム処理回路151Cは、コンパレータ152C、アナログ信号を記憶するためのキャパシタ154Cに関連したMOSトランジスタにより形成されるスイッチ155C(s111)を有する。
本第1の実施形態において、上位ビットの変換と下位ビットの変換で、共通のコンパレータ152とカウンタ153を用いる。
カウンタ153に必要な桁数は、上位ビットの変換ビット数に1を加えたものと下位ビットの変換ビット数に1〜2を加えたもののうち大きい方に等しい。
変換ビット数は、たとえば上位ビット6ビット、下位ビット6ビットといった程度が適すが、この場合、カウンタは7〜8桁となる。このように、本第1の実施形態のカラム処理回路151Cは、小さい回路で構成可能である。
また、カラム処理回路151Cは、ノードn101〜n106を含んで構成される。
ノードn101は、垂直信号線116に接続されてアナログ信号VSLが供給され、コンパレータ152Cの一方の入力端子に接続されている。
ノードn102は、第1の傾斜状の参照信号Vslop1の供給線LV1とスイッチ155Cの一端との接続点により形成されている。
ノードn103は、コンパレータ152Cの出力とカウンタ153Cの入力との接続点により、スイッチ155Cの制御端子、本例の場合MOSトランジスタのゲートに接続されている。
ノードn104は、キャパシタ154Cの一端に接続されて形成されている。
ノードn105は、キャパシタ154Cの他端と第2の傾斜状の参照信号Vslop2の供給線LV2との接続点により形成されている。
ノードn106は、コンパレータ152Cの他方の入力端子に接続されて形成され、スイッチ155Cの他端およびキャパシタ154Cの一端側のノードn104に接続されている。
図8は、AD変換の上位ビットが2ビット、下位ビットが2ビットの場合の、各ノードの波形、カウンタの状態、スイッチの状態を示す図である。
図8においては、説明の都合上少ないビット数とした。
まず、上位ビットをAD変換する第1段階から第1段階が終了して第2段階が始まるまでについて述べる。
上述したように、ノードn101には、入力アナログ信号(値)VSLが供給され、その電位レベルはAD変換の過程において変わらない。ノードn102には、第1の傾斜状の参照信号Vslop1が供給される。
ノードn103は、コンパレータ152Cの出力レベルとなる。コンパレータ152Cは、入力アナログ値VSLと傾斜状の参照信号Vslop1を比較する。
コンパレータ152Cの出力側であるノードn130は、ノードn101の電位がノードn104の電位より低い場合に電位H(ハイ)になる。
ノードn101の電位がノードn104の電位より低い場合に電位L(ロー)となる仕様でもよく、この点は本質的ではない。
ノードn104は、アナログ信号を記憶するためのキャパシタ154Cの一端であり、このノードに、コンパレータ152Cの出力が反転したときの第1の傾斜状の参照信号Vslop1の電位が保持されることにより、上位ビットのアナログ換算値が記憶される。
ノードn105は、アナログ信号を記憶するためのキャパシタ154Cのもう一端であり、第2の傾斜状の参照信号Vslop2の供給線LV2に接続されており、第1段階では一定の値である。
ノードn105を一定値にして、コンパレータ152Cの出力が反転したときの第1の傾斜状の参照信号Vslop1の電位をノードn104に保持し、その後、ノードn105の電位を上げる。このことにより、ノードn105の電位の増加分とコンパレータ152Cの出力が反転したときの第1の傾斜状の参照信号Vslop1の電位の加算分をノードn104から取り出すことができる。
スイッチ155C(s111)は、第1段階では、コンパレータ152Cの出力が反転するまでの間オン状態に保持され、コンパレータ152Cの出力が反転した後はオフとなる。
第1段階が始まる前に、図5には図示しない上位ビット用一時記憶部からデータが読み込まれることがある。
第1段階では、コンパレータ152Cの出力側のノードn103が電位Hの間、カウンタ153Cは減算または加算カウントを行う。
実動作として減算を行っても良いが、減算モードであっても加算を行い、第1段階終了後第2段階が始まるまでの間にビット反転をすることによっても等価的に減算カウントが行える。
コンパレータ152Cの出力が反転すると、カウンタ153Cはカウントを止め、それ以降はカウント値を保持する。第1段階が終了してから第2段階が始まるまでの期間に、カウント値は図5には図示しない上位ビット用一時記憶部に書き込まれる。
次に、下位ビットをAD変換する第2段階について述べる。
ノードn101のレベルは、入力アナログ値VSLの電位レベルであり、AD変換の過程において第2段階でも変わらない。ノードn102は、第1の傾斜状の参照信号Vslop1のレベルであるが、第2段階においては一定値である。
ノードn103は、コンパレータ152Cの出力側ノードである。
ただし比較は、入力アナログ値VSLと、第1段階でコンパレータ152Cの出力が反転したときの第1の傾斜状の参照信号Vslop1の電位に第2の傾斜状の参照信号Vslop2を加算した加算分の間で行われる点が第1段階の場合と異なる。
第2段階では、ノードn105は、第2の傾斜状の参照信号Vslop2の供給線LV2に接続されており、その電位は傾斜状に変化する。
下位ビットが2ビットの場合、第2段階における第2の傾斜状の参照信号Vslop2の変化のステップは、第1段階における第1の傾斜状の参照信号Vslop2の変化のステップの4分の1より少し大きい値である。
下位ビットが6ビットの場合、第2段階における第2の傾斜状の参照信号vslop2の変化のステップは、第1段階における第1の傾斜状の参照信号Vslop2の変化のステップの64分の1より少し大きい値である。
少し大きくする補正が必要な理由は、ノードn104の寄生容量による。
第1段階終了後、第2段階が始まる前に、図5には図示しない下位ビット用一時記憶部へデータが書き込まれ、図5には図示しない下位ビット用一時記憶部からデータが読み込まれることがある。
第2段階では、コンパレータ152Cの出力側のノードn103が電位Hの間、カウンタ153Cは減算または加算カウントを行う。コンパレータ152Cの出力が反転すると、カウンタ153Cはカウントを止め、それ以降はカウント値を保持する。
第2段階が終了した後で、カウント値は図5には図示しない下位ビット用一時記憶部に書き込まれる。第2段階の途中で、スイッチ155C(s111)は切り替わらない。
以上のようにして、上位ビットおよび下位ビットのAD変換が行われる。
[ユニティゲインバッファによるバッファリング]
次に、ユニティゲインバッファによるバッファリングについて説明する。
図9は、第1の傾斜状の参照信号をユニティゲインバッファによってバッファリングする構成例を示す図である。
図10は、ユニティゲインバッファを複数カラムで共有する例を示す図である。
今まで述べた回路は、大量のキャパシタが参照信号(参照波)Vslop1の供給線LV1に接続されることから、第1段階のAD変換の最初と最後で接続されるキャパシタの数が異なるため、ストリーキングが懸念される場合がある。
傾斜状の参照信号Vslop1の供給線(信号線)LV1を太くすることによっても解決できる。
ただし、図9に示すように、キャパシタ154Cに取り込まれる第1の傾斜状の参照信号Vslop1は、ユニティゲインバッファUBFによってバッファリングされてキャパシタ154Cに取り込まれるようにしてもよい。
また、図10に示すように、このユニティゲインバッファUBFは、複数カラムで共有することにより、面積増大を抑えることができる。
図10は、3カラムでユニティゲインバッファを共有した場合の例であるが、もっと多くのカラムで共有しても良い。
ユニティゲインバッファUBFの出力同士は結合しても分離してもよい。
図11に、図10の場合の3カラム分の全体の回路図を示す。
[スイッチ用の信号伝達回路]
次に、スイッチ155Cをオン、オフするコンパレータ152Cの出力信号を伝達する信号伝達回路を配置する構成について説明する。
図12は、スイッチ155Cをオン、オフするコンパレータ152Cの出力信号を伝達する信号伝達回路を配置する構成例を示す図である。
上位ビットをAD変換する第1段階にて、コンパレータ152Cの出力が反転すると、キャパシタ154Cと傾斜状の参照信号Vslop1のノードn102の間にあるトランジスタによるスイッチ155C(s111)はオフするようにする。
その際、ユニティゲインバッファを用いたとしても傾斜状の参照信号がセトリングするのを十分に待つ必要がある。
傾斜状の参照信号は、下位ビットのAD変換を行う第2段階にて2nsで一段階変化する場合は、たとえば次のようにする必要がある。
すなわち、下位ビットのAD変換をする第1段階では8nsで一段階変化するというように時間を十分確保し、傾斜状の参照波が変化してからたとえば5ns程度待つようにする必要がある。
また、コンパレータ152Cに入力される2つの信号の差が大きい場合、小さい場合で、コンパレータ152Cの出力の反転の時間が異なると、精度が低下する可能性があるため、たとえば5ns待つというように、十分時間を待つ必要がある。
以上のようにするために、コンパレータ152Cの出力は、2段のフリップフロップFFによりバッファリングされ、指定したタイミングでトランジスタによるスイッチ155Cをオフするとよい。
また、トランジスタによるスイッチ155Cをオフする信号が激しく変化すると、ノイズ源になる可能性があるので、ゆっくりオフするとよい。
そのために、トランジスタによるスイッチ155Cをオフする信号に、キャパシタを用いた帯域制限をするとよい。
このような観点から、コンパレータ152Cからスイッチ155C(s111)までの信号伝達回路は、たとえば、図12に示すように構成するのが良い。
図12のカラム処理回路151Dは、純粋に比較機能のみを持つコンパレータ152C、組み合わせ回路157、レベルシフタ(LS)158、およびフリップフロップ(FF)159を有する。
図12におけるアナログ信号VSLを記憶するためのキャパシタ154C、スイッチ155C(s111)は、図7におけるアナログ信号を記憶するためのキャパシタ、スイッチs111と同一である。
純粋に比較機能のみを持つコンパレータ152Cは、わずかな差も増幅できるように、たとえば、初段として差動増幅器、次段としてソース接地増幅回路、その後にインバータ2段などのような構成にすることができる。
フリップフロップ159は、トランスミッションゲート211、クロックドインバータ212,213、トランスミッションゲート214,215、クロックドインバータ216,217により、2段フリップフロップとして形成されている。
また、フリップフロップ159は、ノードn108とn109との間に帯域制限キャパシタ218が配置されている。
コンパレータ152Cの出力側のノードn103Dとカウンタ153Cとの間には、組み合わせ回路157、レベルシフタ(LS)158が配置されている。
また、組み合わせ回路157の出力にフリップフロップ159が接続されている。
また、組み合わせ回路157の出力側のノードn107およびフリップフロップ159のトランスミッションゲート211の出力側とレベルシフタ158の入力との間にトランスミッションゲート219,220が並列に配置されている。
図13は、本実施形態に係る組み合わせ回路の構成例を示す回路図である。
図14は、図13の組み合わせ回路の真理値表を示す図である。
図15は、クロックドインバータの構成例を示す回路図である。
図13の組み合わせ回路156は、PMOSトランジスタPT1〜PT3、およびNMOSトランジスタNT1〜NT3を有する。
電源電圧VDDの供給ラインとノードn107との間にPMOSトランジスタPT1,PT2が直列に接続され、それに並列にPMOSトランジスタPT3が接続されている。
NMOSトランジスタNT1およびNT2のドレインがノードn107に並列に接続され、両トランジスタのソース同士がNMOSトランジスタNT3のドレインに共通に接続されている。NMOSトランジスタNT3のソースが基準電位VSS、たとえば接地電位GNDに接続されている。
PMOSトランジスタPT1のゲートおよびNMOSトランジスタNT1のゲートが信号force lowの供給ラインに接続されている。
PMOSトランジスタPT2のゲートおよびNMOSトランジスタNT2のゲートがノードn103に接続されている。
PMOSトランジスタPT3のゲートおよびNMOSトランジスタNT3のゲートが信号x force highの供給ラインに接続されている。
図14に示すように、信号x force highがローレベルの場合、信号force lowのレベル、コンパレータ152Cの出力側のノードn103のレベルにかかわらずノードn107の電位はハイ(電位H)となる。
信号x force highがハイレベル、信号force lowがハイレベルの場合、コンパレータ152Cの出力側のノードn103のレベルにかかわらずノードn107の電位はロー(電位L)となる。
信号x force highがハイレベル、信号force lowがローレベル、コンパレータ152Cの出力側のノードn103が電位Lの場合、ノードn107の電位は電位Hとなる。
信号x force highがハイレベル、信号force lowがローレベル、コンパレータ152Cの出力側のノードn103が電位Hの場合、ノードn107の電位は電位Lとなる。
クロックドインバータ212,213,216,217は、図15に示すように、PMOSトランジスタPT4,PT5、およびNMOSトランジスタNT4,NT5を有する。
電源電圧VDDの供給ラインとノードn108との間にPMOSトランジスタPT4,PT5が直列に接続されている。
基準電位VSSとノードn108との間にNMOSトランジスタNT4,NT5が直列に接続されている。
PMOSトランジスタPT4のゲートが信号CCPの供給ラインに接続され、NMOSトランジスタNT4のゲートが信号CCPの反転信号XCCPの供給ラインに接続されている。
PMOSトランジスタPT5のゲートとNMOSトランジスタNT5のゲートがノードn109に共通に接続されている。
組み合わせ回路157は、純粋に比較機能のみを持つコンパレータ152Cの比較結果にかかわらず、出力であるノードn107を強制的に電位ハイ(H)または電位ロー(L)にすることができる。
純粋に比較機能のみを持つコンパレータ152Cの出力は、組み合わせ回路157、さらにレベルシフタ158を通って、カウンタ153Cへと入力される。
また、組み合わせ回路157の出力は、2段フリップフロップ159に入力される。2段フリップフロップ159は、以下のように動作する。
信号CCPが電位L、信号XCCPが電位Hの状態を状態Aとする。
信号CCPが電位H、信号XCCPが電位Lになったときを状態Bとする。
再度信号CCPが電位L、信号XCCPが電位Hとなったときを状態Cとする。
状態Aでは、トランスミッションゲート211がオフ、クロックドインバータ212,213がオンになり、ノードn108Bおよびn109Bの状態を保持する。
このとき、トランスミッションゲート214,215はオン、クロックドインバータ216,217はオフであり、ノードn108はノードn108Bと同じ電位、ノードn109はノードn109Bと同じ電位である。
状態Bでは、トランスミッションゲート211がオン、クロックドインバータ212,213がオフになる。これにより、ノードn108Bはノードn107と同じ電位になる。ノードn109Bは、ノードn108Bの電位クロックドインバータ213で反転したノードn107と反対の電位となる。
このとき、トランスミッションゲート214,215がオフ、クロックドインバータ216,217がオンであり、ノードn108,n109は、状態を保持する。
状態Cではトランスミッションゲート211がオフ、クロックドインバータ212,213がオンになり、ノードn108Bおよびn109Bの状態を保持する。
このとき、トランスミッションゲート214,214はオンになり、クロックドインバータ216,217はオフになり、ノードn108はノードn108Bと同じ電位、ノードn109はノードn109Bと同じ電位になる。
ただし、状態Bで、ノードn108の電位がノードn108Bの電位と異なり、ノードn109の電位がノードn109Bの電位と異なっていた場合は次のように動作する。
すなわち、この場合、帯域制限容量218により、ノードn108の電位はノードn108Bの電位に向かってゆっくり変化し、ノードn109の電位はノードn109Bの電位に向かってゆっくり変化させ、スイッチングによるノイズを低減できる。
このように動作することにより、状態Bから状態Cに変化する時刻という固定された時刻におけるノードn107の信号によってスイッチ155C(s111)を制御できる。また、スイッチ155C(s111)の制御信号をゆっくり変化させることができる。
なお、上位ビットをAD変換する第1段階では、IS_FINE=電位L、XIS_FINE=電位Hと視、トランスミッションゲート220をオンさせ、フリップフロップ159中のノードn108Bによってカウンタ153Cを制御する。
一方、下位ビットをAD変換する第2段階では、IS_FINE=電位H、XIS_FINE=電位Lとし、トランスミッションゲート219をオンし、ノードn107の電位によってカウンタ153Cを制御する。
図16は、2ビットの場合の図12の回路の第1段階の動作を過渡応答まで含めて示す図である。
ノードn101とノードn102が交差すると、ノードn103、ノードn107が反転し、セトリングの時間を十分確保したタイミングで信号CCPが電位Hから電位Lとなる。信号XCCPが電位Lから電位Hに変化すると、ノードn108が緩やかに電位Hから電位Lに変化し、ノードn109が緩やかに電位Lから電位Hに変化する。
その結果、スイッチ155C(s111)は、十分な時間が経過してから緩やかにオフされる。スイッチ155C(s111)がオフすると、第1段階ではノードn104の電位は変化せず、スイッチ155C(s111)がオフしたときの状態を保持する。
図17は、スイッチ155Cをオン、オフするコンパレータ152Cの出力信号を伝達する信号伝達回路を配置する他の構成例を示す図である。
図17のカラム処理回路151Eが図12のカラム処理回路151Dと異なる点は、帯域制限キャパシタ218の接続位置のみである。
図17では、帯域制限キャパシタ218−1,218−2が、ノードn108と接地GNDの間、ノードn109と接地GNDの間に接続されている。
基本的に、機能や動作は図12の場合と同じである。
図18は、スイッチ155Cをオン、オフするコンパレータ152Cの出力信号を伝達する信号伝達回路を配置するさらに他の構成例を示す図である。
図18のカラム処理回路151Fが図12のカラム処理回路151Dと異なる点は、トランスミッションゲート211が、クロックドインバータ211Fとなり、ノードn109Bに接続され、クロックドインバータ212,213の向きが逆になった点である。
基本的に、機能や動作は図12の場合と同じである。
図19は、1カラム分のスイッチ155Cをオン、オフするコンパレータ152Cの出力信号を伝達する信号伝達回路を配置する構成を含むカラム処理回路を示すブロック図である。
図20は、1カラム分のスイッチ155Cをオン、オフするコンパレータ152Cの出力信号を伝達する信号伝達回路を配置する構成を含むカラム処理回路を具体的に示す回路図である。
第1の実施形態の最後に、図19および図20に、以上述べた施策をすべて入れた1カラム分のコンパレータ152C、アナログ信号を記憶するためのキャパシタ154C周りの回路構成を示す。
コンパレータ152Cからスイッチ155C(s111)までの信号伝達の回路は、基本的に図12の回路と同様である。
あえて指定する必要は無いかもしれないが、描かれているユニティゲインバッファUBFは、3カラムに1つであるとする。
<4.第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態に係るカラム処理回路について説明する。
図21は、本発明の第2の実施形態に係るカラム処理回路の構成例を示す図である。
図21の本第2の実施形態に係るカラム処理回路151Hは、図7の第1の実施形態に係るカラム処理回路151Cの構成に加えて、スイッチ231(s115),232(s116)、アナログ減算器240が配置されている。
また、第2の実施形態においては、参照信号は共通参照信号Vslop3が用いられる。
すなわち、第2の実施形態のカラム処理回路151Hは、コンパレータ152C、カウンタ153C、アナログ信号を記憶するためのキャパシタ154Cを有する。
そして、カラム処理回路151Hは、アナログ信号を記憶するためのキャパシタ154Cに関連したスイッチ155C(s111)、231(s115)、232(s116)を有する。
また、第2の実施形態のカラム処理回路151Hでは、オペアンプによるアナログ演算器(差分演算器)240を用いる。
スイッチ231は、アナログ値(信号)VSLの入力ノードn101とコンパレータ152Cの入力側のノードn106との間に接続されている。
スイッチ232は、アナログ減算器240の出力とコンパレータ152Cの入力側のノードn106との間に接続されている。
アナログ減算器240の非反転入力端子(+)はアナログ値(信号)VSLの入力ノードn101に接続され、反転入力端子(−)はキャパシタ154Cの一端側のノードn104に接続されている。
第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、上位ビットの変換と下位ビットの変換で、共通のコンパレータ152Cとカウンタ153Cを用いる。スイッチ155C(s111)、231(s115)、232(s116)は、それが可能なような制御を行う。
カウンタ153cに必要な桁数は、上位ビットの変換ビット数に1を加えたものと下位ビットの変換ビット数に1〜2を加えたもののうち大きい方に等しい。
変換ビット数は、たとえば上位ビット6ビット、下位ビット6ビットといった程度が適すが、この場合、カウンタは7〜8桁となる。
第2の実施形態の回路構成は、第1の実施形態に比べて、アナログ減算器(差分演算器)240がある分、多少大きくなる。
図22は、本第2の実施形態において、AD変換の上位ビットが2ビット、下位ビットが2ビットの場合の、各ノードの波形、カウンタの状態、スイッチの状態を示す図である。
ここでは、説明の都合上少ないビット数とした。
まず、上位ビットをAD変換する第1段階から第1段階が終了して第2段階が始まるまでについて述べる。
ノードn101には、入力アナログ値(信号)VSLが供給され、AD変換の過程において変わらない。
ノードn102には、傾斜状の参照信号Vslop3が供給される。ノードn103は、コンパレータ152Cの出力が接続されている。コンパレータ152Cは、入力アナログ値VSLと傾斜状の参照信号Vslop3を比較する。
ノードn101の電位がノードn102の電位より低い場合に電位H(ハイ)になる。ノードn101の電位がノードn102の電位より低い場合に電位L(ロー)となる仕様でもよく、この点は本質的ではない。
ノードn104は、アナログ信号を記憶するためのキャパシタ154Cの一端に接続されている。
このノードn104に、コンパレータ152Cの出力が反転したときの傾斜状の参照信号Vslp3の電位が保持されることにより、上位ビットのアナログ換算値が記憶される。
第2の実施形態では、キャパシタ154Cのもう一端は基準電位VSS、たとえば接地電位GNDに接続されている。
アナログ演算器230は、差分演算回路として機能し、ノードn101の入力アナログ値VSLからノードn104の電位を引いた差分を演算する。これにより、アナログ演算器230は、入力アナログ値VSLからコンパレータ152Cの出力が反転したときの傾斜状の参照信号Vslop2の電位を差し引いた差分を算出する。
図23は、アナログ減算器の構成例を示す図である。
図23のアナログ減算器240は、オペアンプ(演算増幅器)241、ボルテージフォロワ242、および抵抗素子R1〜R4を有する。
オペアンプ241の非反転入力端子(+)は、抵抗素子R3の一端および抵抗素子R4の一端に接続されている。抵抗素子R3の他端がノードn101に接続され、抵抗素子R4の一端が電圧V1の供給ラインに接続されている。
オペアンプ241の反転入力端子(−)は、抵抗素子R1の一端および抵抗素子R2の一端に接続されている。抵抗素子R1の他端がボルテージフォロワ242の出力に接続され、抵抗素子R2の他端がオペアンプ241の出力端子に接続されている。
ボルテージフォロワ242の入力がノードn104に接続されている。
アナログ減算器240において、ノードn104からの入力は、ノードn104に記憶されたアナログ電位に影響を与えないようにユニティゲインバッファによってバッファリングされている。
図23の回路において、次の関係が成り立つ。なお、ここでは、理解を容易にするために、抵抗素子R1〜R4の抵抗値はその符号と同一のR1〜R4を用いている。
Figure 2011082929
抵抗値を次のように調整すると、出力Voutは下記のようになる。
ここで、数2であるように抵抗値を調整すると、出力Voutは数3のようになる。
Figure 2011082929
Figure 2011082929
ここで、a=1、V1=0Vとすると、Voutに純粋に差分が取り出せる。
また、V1を調整することにより、第2段階において、コンパレータ152Cに入力される信号のゼロ点調整ができる。
また、a>1とすることもできる。そうすると、ノードn101の入力アナログ値VSLからノードn104の電位を引いた差分を増幅することができる。
たとえば、a=8、つまりR2=8R1、R4=8R3とすることにより、ノードn101の入力アナログ値VSLからノードn104の電位を引いた差分を8倍に増幅することができる。このことにより、第2段階におけるノイズの影響を減らすことができる。
第1段階が始まる前に、図21には図示しない上位ビット用一時記憶部からデータが読み込まれることがある。
第1段階では、コンパレータ152Cの出力側のノードn103が電位Hの間、カウンタ153Cは減算または加算カウントを行う。
実動作として減算を行っても良いが、減算モードであっても加算を行い、第1段階終了後第2段階が始まるまでの間にビット反転をすることによっても等価的に減算カウントが行える。
コンパレータ152Cの出力が反転すると、カウンタ153Cはカウントを止め、それ以降はカウント値を保持する。
第1段階が終了してから第2段階が始まるまでの期間に、カウント値は図21には図示しない上位ビット用一時記憶部に書き込まれる。
スイッチs111は、第1段階では、コンパレータ141が反転するまでの間オンで、コンパレータ141が反転した後はオフとなる。
第1段階では、スイッチ231(s115)、232(s116)は、それぞれ、オン、オフであり、第1段階が終了してから第2段階が始まるまでの間に、それぞれ切り替わって、それぞれ、オフ、オンとなる。
スイッチ231(s115)、232(s116)は、第1段階と第2段階で比較すべきものを比較するための制御のために切り替える。
次に、下位ビットをAD変換する第2段階について述べる。
ノードn101は、入力アナログ値VSLが供給され、AD変換の過程において第2段階でも変わらない。
ノードn102には、傾斜状の参照信号Vslop3が供給される。
上位ビットをAD変換する第1段階と、下位ビットをAD変換する第2段階で、階段の一ステップが異なる場合もあり、同じ場合もある。
この例では、a=4とし、ノードn101の入力アナログ値VSLからノードn104の電位を引いた差分を4倍に増幅しており、第2段階のステップは第1段階のステップと同一である。
第2段階では、アナログ減算器240の出力は、ノードn106に接続される。この例のように、増幅率aを調整することにより、第1段階と第2段階で傾斜状の参照信号Vslop3のステップを同一にすることも可能である。
差分演算回路としてのアナログ減算器240による演算結果をコンパレータ152Cに入力するに当たり、ゼロ点を固定電位V1によって調整することができる。
第1段階終了後、第2段階が始まる前に、図21には図示しない下位ビット用一時記憶部へデータが書き込まれ、図21には図示しない下位ビット用一時記憶部からデータが読み込まれることがある。
第1段階では、コンパレータ152Cの出力側のノードn103が電位Hの間、カウンタ153Cは減算または加算カウントを行う。
コンパレータ152Cが反転すると、カウンタ153Cはカウントを止め、それ以降はカウント値を保持する。
第2段階が終了した後に、カウント値は図21には図示しない下位ビット用一時記憶部に書き込まれる。第2段階の途中で、スイッチ155C(s111)、231(s115)、232(s116)は切り替わらない。
以上のようにして、上位ビットおよび下位ビットのAD変換が行われる。
第2の実施形態を実際に製品に用いる場合、たとえば上位ビット6ビット、下位ビット6ビット、増幅率a=8などが適する。
第2の実施形態の最後に、図24に、第1の実施形態で述べた施策をすべて入れた1カラム分のコンパレータ152C、アナログ信号を記憶するためのキャパシタ154C周りの回路構成を示す。
コンパレータ152Cからスイッチ155C(s111)までの信号伝達の回路は、基本的に図12、図19の回路と同様である。
<5.第3の実施形態>
第3の実施形態は、第1および第2の実施形態におけるカラム処理回路(AD変換回路)にて、CDSを行う方法に関する。
CDSとは、多くのノイズが光信号と暗時信号に同じように加わることを利用し、光信号から暗時信号を差し引いた値を算出して用い、ノイズの影響を最小限に抑える技術である。
ここで、光信号のことを輝度信号と呼ぶこともあるが、輝度というと、赤の信号と青の信号と緑に信号の合計といった明るさの概念を表す場合もあり、混同しないように光信号と呼ぶことにする。
ここでは、AD変換されたデジタルのデータをCDS処理するデジタルCDS方式について述べる。
本方式は、暗時信号、光信号の順番に、それぞれを、上位ビット、下位ビットの順番でAD変換する。
図25は、第3の実施形態に係るデジタルCDS方式の概要を示す図である。
本方式は、暗時信号の上位ビットをAD変換し(ST1)、その後、暗時信号の下位ビットをAD変換し(ST2)、光信号の上位ビットをAD変換し(ST3)、その後、光信号の下位ビットをAD変換する(ST4)。
各段階は、必要に応じて一時記憶部からカウンタに値を読み込み、その後、AD変換を行い、その後、一時記憶部に記憶することが、行う基本的な手続きである。
図26は、本第3の実施形態に係るデジタルCDS方式の詳細な流れの例を示す図である。
本方式は、選択トランジスタ115(図4)をオンして(開けて)、暗時信号を垂直信号線116に読み込み、カウンタを初期化する(ST11,ST12)。
暗時信号の上位ビットを減算AD変換し(ST13)、その結果を上位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST14)。
その後、カウンタを初期化し(ST15)、暗時信号の下位ビットを減算AD変換し(ST16)、その結果を下位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST17)。
その後、画素内の転送トランジスタ(転送ゲート)112をオンして(開けて)、光信号を垂直信号線116に読み込む(ST18)。
その後、上位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み(ST19)、光信号の上位ビットを加算AD変換し(ST20)、その結果を上位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST21)。
その後、下位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み(ST22)、光信号の下位ビットを加算AD変換し(ST23)、その結果を下位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST24)。
ここで、一時記憶部に近い概念でラッチというものがあるが、ラッチは水平転送のためのものであり、区別するものとする。
一時記憶部は、水平転送にも用いることができる。
本例では、一時記憶部が水平転送用のラッチを兼ねる構成である。一時記憶部は、SRAMのメモリセルと近い構成にすることが可能である。
図27は、本実施形態に係るカウンタ、一時記憶部等の一例を示すブロック図である。
なお、図27は、概念的に回路を表したものであり、レイアウトイメージではない。
図28は、図27のカウンタ、一時記憶部等の回路図例を示す図であり、図27と同一の部分を表している。
図28は、1カラム1桁分の例を示している。
図27および図28の回路300は、カウンタ310、一時記憶部群320、一時記憶部書き込み回路330、カウンタ書き込み回路340、および水平転送ドライバ350を有する。
カウンタ310の部分がカウンタ153Cの本体である。
図28において、カウンタ310は、2段のフリップフロップ311,312、帰還部313、および出力部314を有する。また、カウンタはインバータ315〜317を有する。
フリップフロップ311は、クロックドインバータ3111,3112、およびNOR−NAND回路3113を含んで構成される。
フリップフロップ311は、クロックドインバータ3111が、帰還部313により信号dinの入力ゲートとして機能し、クロックドインバータ3112とNOR−NAND回路3113によりラッチループが形成される。
NOR−NAND回路3113は、クロックドインバータ3111,3112の出力側のノードsla0の信号電位とカウンタ書き込み回路340による信号RHAのORをとる。NOR−NAND回路3113は、そのOR結果とカウンタ書き込み回路340による信号XRLAとのNANDをとり、その結果をクロックドインバータ3112およびフリップフロップ312のクロックドインバータ3121に出力する。
フリップフロップ312は、クロックドインバータ3121,3122、およびNOR−NAND回路3123を含んで構成される。
フリップフロップ312は、クロックドインバータ3121が、フリップフロップ311のノードsla1の信号の入力ゲートとして機能し、クロックドインバータ3122とNOR−NAND回路3123によりラッチループが形成される。
NOR−NAND回路3123は、クロックドインバータ3121,3122の出力側ノードmsa0の信号とカウンタ書き込み回路340による信号RHAのORをとる。NOR−NAND回路3123は、そのOR結果とカウンタ書き込み回路340による信号XRLAとのNANDをとり、その結果をノードmsa1の信号として帰還部313、およびインバータ317に出力する。
インバータ317の出力信号PDは、帰還部313、出力部314、および一時記憶部書き込み回路330に供給される。
クロックドインバータ3111,3112および3121,2122は、入力信号CINをインバータ315でレベル反転させたクロック信号XCKおよび、インバータ315の出力をインバータ316で反転させたクロック信号CKにより制御される。
クロック信号XCKがローレベルで、クロック信号CKがハイレベルの場合、クロックドインバータ3111,3122がオン状態に制御され、クロックドインバータ3112,3121がオフ状態に制御される。
クロック信号XCKがハイレベルで、クロック信号CKがローレベルの場合、クロックドインバータ3111,3122がオフ状態に制御され、クロックドインバータ3112,3121がオン状態に制御される。
帰還部313は、クロックドインバータ3131,3132を有する。
クロックドインバータ3131は、入力にフリップフロップ312の出力信号が供給され、出力が信号dinの出力ラインを介してフリップフロップ311のクロックドインバータ3111の入力に接続されている。
クロックドインバータ3132は、入力にインバータ317の出力信号PDが供給され、出力が信号dinの出力ラインを介してフリップフロップ311のクロックドインバータ3111の入力に接続されている。
クロックドインバータ3131,3132は、信号CTHLDおよびその反転信号xCTHLDによりオン、オフが制御される。
信号CTHLDがローレベルで、その反転信号xCTHLDがハイレベルの場合、クロックドインバータ3131がオン状態に制御され、クロックドインバータ3132がオフ状態に制御される。
信号CTHLDがハイレベルで、その反転信号xCTHLDがローレベルの場合、クロックドインバータ3131がオフ状態に制御され、クロックドインバータ3132がオン状態に制御される。
出力部314は、クロックドインバータ3141およびトランスミッションゲート3142を有する。
クロックドインバータ3141およびトランスミッションゲート3142は、入力がインバータ317の出力信号PDの供給ラインに接続され、出力が出力端子に接続されている。
クロックドインバータ3141およびトランスミッションゲート3142は、信号UDSLおよびその反転信号xUDSLによりオン、オフが制御される。
信号UDSLがハイレベルで、その反転信号xUDSLがローレベルの場合、クロックドインバータ3141がオン状態に制御され、トランスミッションゲート3142がオフ状態に制御される。
信号UDSLがローレベルで、その反転信号xUDSLがハイレベルの場合、クロックドインバータ3141がオフ状態に制御され、トランスミッションゲート3142がオン状態に制御される。
一時記憶部群320は、複数(この例では2)の一時記憶部321,322を有する。
一時記憶部321,322は、たとえばSRAMにより形成される。
一時記憶部321は、ラッチを形成するように入出力同士が接続されたインバータ3211,3212、記憶ノード3213,3214、およびアクセストランジスタとしての
トランスミッションゲート3215,3216を有する。
一時記憶部321の記憶ノード3213がトランスミッションゲート3215を介してビット線BLに接続され、記憶ノード3214がトランスミッションゲート3216を介して反転ビット線XBLに接続されている。
一時記憶部322は、ラッチを形成するように入出力同士が接続されたインバータ3221,3222、記憶ノード3223,3224、およびアクセストランジスタとしての
トランスミッションゲート3225,3226を有する。
一時記憶部322の記憶ノード3223がトランスミッションゲート3225を介してビット線BLに接続され、記憶ノード3224がトランスミッションゲート3226を介して反転ビット線XBLに接続されている。
一時記憶部321のトランスミッションゲート3215,3216、および一時記憶部322のトランスミッションゲート3225,3226は、信号LSELおよびその反転信号xLSELによりオン、オフが制御される。
がローレベルで、その反転信号xLSELがハイレベルの場合、一時記憶部321のトランスミッションゲート3215,3216がオン状態に制御され、一時記憶部322のトランスミッションゲート3225,3226がオフ状態に制御される。
この場合、一時記憶部321に対する書き込みが行われる。
信号LSELがハイレベルで、その反転信号xLSELがローレベルの場合、一時記憶部321のトランスミッションゲート3215,3216がオフ状態に制御され、一時記憶部322のトランスミッションゲート3225,3226がオン状態に制御される。
この場合、一時記憶部322に対する書き込みが行われる。
一時記憶部書き込み回路330は、インバータ331、クロックドインバータ332、およびトランスミッションゲート333を有する。
インバータ331は、入力がインバータ317の信号PDの出力ラインに接続され、出力がクロックドインバータ332の入力およびトランスミッションゲート333の入力側端子に接続されている。
クロックドインバータ332の出力がビット線BLに接続され、トランスミッションゲート333の出力が反転ビット線XBLに接続されている。
クロックドインバータ332およびトランスミッションゲート333は、信号WRITELおよびその反転信号xWRITELによりオン、オフが制御される。
信号WRITELがハイレベルで、その反転信号xWRITELがローレベルの場合、クロックドインバータ332およびトランスミッションゲート333がオン状態に制御される。
信号WRITELがローレベルで、その反転信号xWRITELがハイレベルの場合、クロックドインバータ332およびトランスミッションゲート333がオフ状態に制御される。
カウンタ書き込み回路340は、トランスミッションゲート341〜344を有する。
トランスミッションゲート341は、入力側端子が信号RHの入力ラインに接続され、出力側端子が信号RHAの出力ラインに接続されている。
トランスミッションゲート342は、入力側端子が信号XRLの入力ラインに接続され、出力側端子が信号XRLAの出力ラインに接続されている。
トランスミッションゲート343は、入力側端子がビット線BLに接続され、出力側端子が信号RHAの出力ラインに接続されている。
トランスミッションゲート344は、入力側端子がビット線BLに接続され、出力側端子が信号XRLAの出力ラインに接続されている。
トランスミッションゲート341,342,343,344は、信号READおよびその反転信号xREADによりオン、オフが制御される。
信号READがローレベルで、その反転信号xREADがハイレベルの場合、トランスミッションゲート341,342がオン状態に制御され、トランスミッションゲート343,344がオフ状態に制御される。
信号READがハイレベルで、その反転信号xREADがローレベルの場合、トランスミッションゲート341,342がオフ状態に制御され、トランスミッションゲート343,344がオン状態に制御される。
水平転送ドライバ350は、NMOSトランジスタNT351〜NT354を有する。
信号線D0と基準電位VSS、たとえば接地電位GNDとの間にNMOSトランジスタNT351、NT352が直列に接続されている。
信号線xD0と基準電位VSS、たとえば接地電位GNDとの間にNMOSトランジスタNT353、NT354が直列に接続されている。
NMOSトランジスタNT351およびNT353のゲートが信号BSELの供給ラインに接続されている。
NMOSトランジスタNT352のゲートがビット線BLに接続され、NMOSトランジスタNT354のゲートが反転ビット線XBLに接続されている。
図28の回路において、2段縦続接続したカウンタ310は、フリップフロップ311,312を含む。
図28の回路は、信号RH、XRLに応じたカウンタ書き込み回路340による信号RHA、XRLAによりフリップフロップを初期化することができる。
カウンタ書き込み回路340において、READ=電位L、XREAD=電位Hの状態で、信号RHを電位H、信号XRLを電位Hとすることにより、ノードsla1、msa1を電位Lに初期化することができる。
信号RHを電位L、信号XRLを電位Lとすることにより、ノードsla1、msa1を電位Hに初期化することができる。
初期化動作ではない通常動作のときはREAD=電位L、XREAD=電位Hの状態で、信号RHを電位L、信号XRLを電位Hとして用いる。
また、図28のカウンタ310の各桁の回路はアップカウントにするかダウンカウントにするか制御する回路である出力部314を有する。
アップカウントモードは光信号をAD変換する際に用い、ダウンカウントモードは暗信号をAD変換する際に用いる。
ダウンカウントモード時にはUDSL=電位H、xUDSL=電位Lとし、アップカウントモード時にはUDSL=電位L、xUDSL=電位Hとする。
さらに、カウンタ310は、アップカウントとダウンカウントを切り替える際にカウンタの記憶内容を保持するように制御する回路である帰還部313を有する。
アップカウントとダウンカウントを切り替える際はCTHLD=電位H、xCTHLD=電位Lとし、カウンタの記憶内容が変化しないようにする。
それ以外のときはCTHLD=電位L、xCTHLD=電位Hと視記憶状態を変えることができるようにする。ある桁のカウンタの出力COUTは、次の桁のカウンタの入力信号CINとして供給される。
このような接続が繰り返され、たとえば8桁目まで続く。
図28の回路300は、一時記憶部321および322をカラム各桁に有する。すなわち、図28の回路300は、各桁に、1カラム当たり2つの一時記憶部を有する。
一時記憶部321が、上位ビット用の一時記憶部であり、一時記憶部322が下位ビット用の一時記憶部である。
この一時記憶部321,322は、この例では、SRAMのメモリセルと近い構造を持つ。一般的なSRAMのメモリセルとの違いは、2つのノードを読み書きするためのゲートがNMOSとPMOSより構成されるトランスミッションゲートであることである。
LSEL=電位L、xLSEL=電位Hにて、上位ビット用の一時記憶部321が選択され、LSEL=電位H、xLSEL=電位Lで下位ビット用の一時記憶部322が選択される。
図28の回路300は、一時記憶部の書き込み回路330を有する。
一時記憶部書き込み回路330は、WRITE=電位H、xWRITE=電位Lとした場合に、選択された一時記憶部321,322の内容を、カウンタ310の出力で書き換える。すなわち、カウンタ310の内容を、選択された一時記憶部321,322に書き込む。
この一時記憶部書き込み回路330を構成するトランジスタは、一時記憶部群320の記憶内容を書き換えることができるように、駆動能力を強めにすることが望ましい。
そのために、たとえば、ゲート長をルール内で最短にし、ゲート幅を大きくする。
図28の回路300は、カウンタ書き込み回路340を有する。
カウンタ書き込み回路340は、RAED=電位H、xREAD=電位Lの時に、選択された一時記憶部群320からデータを読み出し、カウンタ310に書き込む。
すなわち、カウンタ書き込み回路340は、選択された一時記憶部321,322の記憶内容を、カウンタ310に書き込む。
回路300は、UDSL=Hの状態で一時記憶部321,322に書き込んだ場合は、UDSL=電位Hの状態でカウンタ310に書き込む。
その場合、カウンタ書き込み時にUDSL=Hにしカウンタ310に書き込んでから、CTHLD=電位Hにした状態でUDSL=電位Lに戻す。
図28の回路300は、水平転送ドライバ350を有する。この水平転送ドライバ350は、1カラムで一つであり、2つの一時記憶部321,322で共有されている。
この水平転送ドライバ350は、BSEL=Hとなったときに、電流読み出しのための差動の信号線D0、xD0を、選択された一時記憶部321,322の内容で駆動する。
水平転送ドライバ350を複数カラムで共有することは、トランジスタ数の削減、すべての動作モードにおける水平転送の高速化、間引き時のさらなる高速化等のメリットがある。
なお、SRAMに近いアーキテクチャをとることにより、水平転送ドライバ専用のセレクタが不要になる利点がある。
図28の回路はあくまで例であり、非常に多様な回路構成例が考えられ、本発明はこの例に限定されるものではないことは言うまでも無い。
また、カウンタの最下位桁(1桁目)は、他の桁と回路構成が異なることがある。また、桁によっては、下位ビット用の一時記憶部322のみ存在し、上位ビット用の一時記憶部321が無い場合もある。
図29は、上位ビット、下位ビットそれぞれの構成例を示す図である。
この図は、AD変換の範囲が、上位6ビット、下位6ビットであるときの図である。AD変換の範囲を基本桁BSCと呼ぶことにする。
上位ビットUBTは、基本桁BSCの6桁に、符号拡張桁SXCが1桁が加わる。
下位ビットLBTは、基本桁BSCの6桁に符号拡張桁SXC、下位ビットレンジ不足対策拡張桁LSXCの1桁が加わる。下位ビットレンジ不足対策拡張桁LSXCは無くてもよい。
なお、符号拡張桁、下位ビットレンジ不足対策拡張桁等の、基本桁以外の部分を総称して拡張桁と呼ぶことにする。
まず、符号拡張桁について説明する。
CDSを考慮に入れると、上位ビットUBT、下位ビットLBTのAD変換には、変換しようとしている桁数より1桁多いカウンタと一時記憶部を用意する必要がある。
CDSを行った結果を表すには、CDSを行う前の値より1桁多い桁数が必要なためである。
たとえば、6ビットの値から6ビットの値を引いた値を計算する場合について考える。
6ビットの値は0〜+63の範囲で表される。6ビットの値から6ビットの値を引いた値は−63〜+63の範囲で表される。
そのため、6ビットより1ビット多いビット数、7ビットが必要である。上位ビットの符号拡張桁SXCは、上位ビットの光信号から上位ビットの暗時信号を引いた値が、オーバーフローしているかマイナスになっているかの判別に必要である。
次に、下位ビットレンジ不足対策拡張桁LSXCについて説明する。
下位ビットが基本桁6ビットの場合、下位ビットLBTの暗時信号、下位ビットLBTの光信号の範囲は0〜63のとなるように第2の傾斜状の参照信号Vslop2を設定する。
しかし、第2の傾斜状の参照信号Vslop2を正確に定めるのは難しく、たとえば32〜+95程度をAD変換しておくことが望ましい。
第2の傾斜状の参照信号Vslop2は、範囲がずれても、傾きさえ正確なら、下位ビットLBTの光信号から下位ビットLBTの暗時信号を引いた差分は、−63〜+63の範囲に入り、基本桁6ビット+符号拡張桁1桁があれば範囲に収まることとなる。
しかし、第2の傾斜状の参照信号Vslop2の傾きがずれてしまうと、下位ビットLBTの光信号から下位ビットLBTの暗時信号を引いた差分は、−63〜+63の範囲には収まらないことがある。
特に、第2の傾斜状の参照信号Vslop2の傾きが小さくなると、下位ビットLBTの光信号から下位ビットLBTの暗時信号を引いた差分は、−63〜+63の範囲には収まらない場合が生じる。
たとえば、第2の傾斜状の参照信号Vslop2の傾きが理想より5.97%小さいと、下位ビットLBTの光信号から下位ビットLBTの暗時信号を引いた差分は、−67〜+67の範囲となってしまう。
このような状態を第2の傾斜状の参照信号Vslop2のレンジ不足による下位ビットLBTのオーバーフローと呼ぶことにする。
このような状態を検出するために、下位ビットレンジ不足対策拡張桁LSXCはあるとよい。ただし、第2の傾斜状の参照信号Vslop2の傾きを正確に定めることができるのであれば、下位ビットレンジ不足対策拡張桁LSXCは無くてもよい。
光信号の変換時の上位ビットUBTの基本桁BSCは6ビットだが、暗時信号の変換時の上位ビットUBTは4ビット程度しか使わない場合がある。
図30の例の場合、拡張桁を含めて、上位7ビット、下位8ビットであるため、カウンタは、拡張桁を含めたビット数の多い方となり8桁必要である。
図30は、3カラム分のレイアウトイメージの例である。
この例は、上位ビットUBTの基本桁6ビット、下位ビットLBTの基本桁6ビット、下位ビットレンジ不足対策拡張桁LSXCを1桁持つ例である。
3カラムにつき1つの参照信号用ユニティゲインバッファUBFを持ち、各カラムに1つのコンパレータおよびキャパシタ、その制御回路を持ち、8桁分のカウンタを持ち、各カウンタには、上位ビット用および下位ビット用の一時記憶部を持つ。
ただし、8桁目は、下位ビット用の一時記憶部のみ持ち、上位ビット用の一時記憶部を持たない。
図28において、上位ビット用の一時記憶部の一つが一時記憶部321であり、下位ビット用の一時記憶部の一つが一時記憶部322である。
上位ビットUBTおよび下位ビットLBTのCDS結果は、合成して一つのCDS結果にする。
図31は、上位ビットおよび下位ビットのCDS結果を合成して一つのCDS結果にする様子を示す図である。
まず、図31(1)に示すように、下位ビットLBTのCDS結果、すなわち下位ビットLBTの光信号から暗時信号を差し引いたデジタル値の拡張桁が00の場合を考える。
この場合は、第2の傾斜状の参照信号Vslop2のレンジ不足による下位ビットLBTのオーバーフローが起きてない状態で、下位ビットLBTのCDS結果が正か0の場合である。
なお、下位ビットLBTのCDS結果が正か0とは、下位ビットLBTの光信号が下位ビットLBTの暗時信号と同じまたは大きい場合である。
合成後のCDS結果は、上位ビットUBTのCDS結果に、下位ビットLBTのCDS結果のうち拡張桁を除いた部分をつなげばよい。
次に、図31(2)に示すように、下位ビットLBTのCDS結果、すなわち下位ビットLBTの光信号から暗時信号を差し引いたデジタル値の拡張桁が11の場合を考える。
この場合は、第2の傾斜状の参照信号VsloP2のレンジ不足による下位ビットLBTのオーバーフローが起きていない状態で、下位ビットLBTのCDS結果が負の場合である。
下位ビットLBTのCDS結果が負の場合とは、下位ビットLBTの光信号が下位ビットLBTの暗時信号より小さい場合である。
合成後のCDS結果は、上位ビットUBTのCDS結果から1を引き、下位ビットLBTのCDS結果のうち拡張桁を除いた部分をつなげばよい。
次に、図31(3)に示すように、下位ビットLBTのCDS結果、すなわち下位ビットLBTの光信号から暗時信号を差し引いたデジタル値の拡張桁が01の場合を考える。
この場合は、第2の傾斜状の参照信号Vslop2のレンジ不足による下位ビットLBTのオーバーフローが起きている状態で、下位ビットのCDS結果が正か0の場合である。
合成後のCDS結果は、上位ビットUBTのCDS結果に1を加え、下位ビットLBTのCDS結果のうち拡張桁を除いた部分をつなげばよい。
次に、図31(4)に示すように、下位ビットLBTのCDS結果、すなわち下位ビットLBTの光信号から暗時信号を差し引いたデジタル値の拡張桁が10の場合を考える。
この場合は、第2の傾斜状の参照信号Vslop2のレンジ不足による下位ビットLBTのオーバーフローが起きている状態で、下位ビットのCDS結果が負の場合である。
合成後のCDS結果は、上位ビットUBTのCDS結果から2を引き、下位ビットLBTのCDS結果のうち拡張桁を除いた部分をつなげばよい。
下位ビットレンジ不足対策拡張桁LSXCを持たない場合は、符号拡張桁SXCが0の場合には、合成後のCDS結果は上位ビットUBTのCDS結果に下位ビットLBTのCDS結果のうち符号拡張桁を除いた部分をつなげばよい。
符号拡張桁SXCが1の場合には合成後のCDS結果は、上位ビットUBTのCDS結果から1を引き下位ビットLBTのCDS結果のうち符号拡張桁を除いた部分をつなげばよい。
ここで、「光信号の下位ビットをアナログ・デジタル変換した結果から暗時信号の下位ビットをアナログ・デジタル変換した結果を差し引いた値の上位桁」とは、CDS結果の下位ビットLBTの拡張桁のことを表すものである。
図32は、図31で示した処理を行うための方法の一つを示す図である。
この方法では、水平転送後に、上位ビットUBTへの補正を行う。
すなわち、図26のステップST11〜ST25の処理を行った後に、拡張桁を含んだ上位ビットUBTと拡張桁を含んだ下位ビットLBTを水平転送し(ST25)、水平転送後に、図31で述べたような合成を行う(ST26)。
すなわち、水平転送後に、下位ビットの拡張桁によって、−2〜+1を加減算する。加減算は、デジタル加減算器によって行う。
<6.第4の実施形態>
この第4の実施形態では、第3の実施形態とは別のCDS方法について説明する。
図33は、第4の実施形態に係るデジタルCDS方式の概要を示す図である。
この方法では、水平転送の前に、カウンタ内で上位ビットUBTへの補正を行う。
この方法では、図26に示したステップST11〜ST24の処理を行った後に、上位ビット用の一時記憶部の内容をカウンタに読み込む(ST27)。
その後、加算カウントまたは減算カウントする。
下位ビットLBTの拡張桁が00ならカウンタがカウントせず、下位ビットLBTの拡張桁が11ならカウンタが1減算カウントし、下位ビットの拡張桁が01ならカウンタが1加算カウントし、下位ビットの拡張桁が10ならカウンタが2減算カウントする。
下位ビットレンジ不足対策拡張桁LSXCを持たない場合は、下位ビットLBTの符号拡張桁SXCが0ならカウントせず、下位ビットの符号拡張桁が1なら1減算カウントする。
ここで、カウンタは、その種類によっては、減算カウントまたは減算カウントと加算カウントの組み合わせより、加算カウントのみの方が容易な場合がある。
この場合、あらかじめ、上位ビットのCDS結果−2を算出しておく、つまり、上位ビットの光信号から上位ビットの暗時信号を引いた差分から2を引いた値を算出するとよい。このような方法を具体的に説明する。
まず、図26における初期化において+1で初期化する。その後、上位ビットの暗時信号相当数を減算カウントする。その後、ビットを反転する。その後、上位ビットの光信号相当数を加算カウントする。
その結果、上位ビットの光信号から上位ビットの暗時信号を引いた差分から2を引いた値がカウンタ内に生成される。これは、初期化時の+1が反転して−1となり、ビット反転時に−1になることによる。
上位ビットUBTの光信号から上位ビットの暗時信号を引いた差分から2を引いた値を算出した後は、下位ビットLBTの拡張桁が00の場合、上位ビットUBTの光信号から上位ビットの暗時信号を引いた差分から2を引いた値に2を加える。
下位ビットLBTの拡張桁が11の場合、上位ビットUBTの光信号から上位ビットの暗時信号を引いた差分から2を引いた値に1を加える。
下位ビットLBTの拡張桁が01の場合、上位ビットUBTの光信号から上位ビットの暗時信号を引いた差分から2を引いた値に3を加える。
下位ビットLBTの拡張桁が10の場合、上位ビットUBTの光信号から上位ビットの暗時信号を引いた差分から2を引いた値に値を加えない。
図34は、光信号から暗時信号を差し引いたデジタル値より1少ない値をAD変換によって得て用いる様子を示す第1図である。
図35は、光信号から暗時信号を差し引いたデジタル値より1少ない値をAD変換によって得て用いる様子を示す第2図である。
図34に示す例では、暗時信号が3、光信号が22、下位ビット拡張桁00の場合であり、まず1に初期化し、暗時信号をカウントし4となる。
ビット反転により−5となり、光信号のカウントにより17となる。下位ビットLBTの拡張桁が00、すなわち、下位ビットLBTの光信号から下位ビットの暗時信号を差し引いた値が正か0であるので、ここまでの結果に2が加算され19となる。
図35に示す例では、暗時信号が3、光信号が11、下位ビット拡張桁11の場合であり、まず1に初期化し、暗時信号をカウントし4となる。
ビット反転により−5となり、光信号のカウントにより6となる。下位ビットLBTの拡張桁が11、すなわち、下位ビットの光信号から下位ビットの暗時信号を差し引いた値が負であるので、ここまでの結果に1が加算され、7となる。
下位ビットレンジ不足対策拡張桁LSXCを持たない場合は、0で初期化し、下位ビットLBTの符号拡張桁SXCが0なら最後に1を加算し、下位ビットの符号拡張桁が1なら最後に何も加算しなければ良い。
このように、本第4の実施形態においては、ステップST27のカウンタへの読み込み処理の後、下位ビットLBTの拡張桁により上位ビットUBTを補正する(ST28)。
カウンタの内容を上位ビット用の一時記憶部に退避させる(ST29)。
そして、合成後のデータを順次水平転送を行う(ST30)。
以上のようにすることにより、加算カウントを水平転送前にカラム内で行うことにより、上位ビットの補正ができる。
第4の実施形態では、第3の実施形態の場合に比べて水平転送情報量を1〜2ビット分少なくすることができる。
一方、上位ビットの補正が終わるまで、上位ビットのデータは水平転送ができない。
<7.第5の実施形態>
カラム内でAD変換する方式は、各カラムのピッチ内にコンパレータ、カウンタ等をレイアウトする必要があり、面積が大きくなると共に、レイアウトが難しいという問題がある。
そこで、コンパレータ、カウンタを複数カラムで共有する方法が考えられる。
たとえば、垂直信号線116のセトリングを同時に行うことができるが、カウント期間、別の言い方をすると、コンパレータの比較期間が、シリアルに行われる分時間がかかってしまう。
このような複数カラムでコンパレータやカウンタを共有する場合に、本発明の実施形態に係る高速な2段階のAD変換を用いることにより、レイアウト面積の低減と高速化が両立できる。
図36は、第5の実施形態において、コンパレータ、カウンタを複数カラムで共有し、本実施形態に係る高速な2段階のAD変換を用いる方法の概要の例を示す図である。
この例は3カラムでコンパレータ、カウンタを共有する例である。
最初に1/3カラムの暗時信号の上位ビットを減算AD変換し(ST31)、1/3カラムの暗時信号の下位ビットを減算AD変換する(ST32)。
2/3カラム、3/3カラムに関しても、同様に暗時信号の減算AD変換をする(ST33〜ST36)。
そして、1/3カラムの光信号の上位ビットを加算AD変換し(ST37)、1/3カラムの光信号の下位ビットを加算AD変換する(ST38)。
2/3カラム、3/3カラムに関しても、同様に光信号の加算AD変換をする(ST39〜ST42)。
各段階は、必要に応じて一時記憶部からカウンタに値を読み込み、その後、AD変換を行い、その後、一時記憶部に記憶することが、行う基本的な手続きである。
図37は、第5の実施形態において、コンパレータ、カウンタを複数カラムで共有し、本実施形態に係る高速な2段階のAD変換を用いる方法の詳細の例を示す図である。
この例も3カラムでコンパレータ、カウンタを共有する例である。
選択トランジスタ115(図4)をオンして(開けて)、暗時信号を垂直信号線116に読み込み、カウンタを初期化する(ST51,ST52)。
第1の画素の暗時信号の上位ビットを減算AD変換し(ST53)、その結果を第1の上位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST54)。
その後、カウンタを初期化し(ST55)、第1の画素の暗時信号の下位ビットを減算AD変換し(ST56)、その結果を第1の下位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST57)。
その後、カウンタを初期化し(ST58)、第2の画素の暗時信号の上位ビットを減算AD変換し(ST59)、その結果を第2の上位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST60)。
その後、カウンタを初期化し(ST61)、第2の画素の暗時信号の下位ビットを減算AD変換し(ST62)、その結果を第2の下位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST63)。
その後、カウンタを初期化し(ST64)、第3の画素の暗時信号の上位ビットを減算AD変換し(ST65)、その結果を第3の上位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST66)。
その後、カウンタを初期化し(ST67)、第3の画素の暗時信号の下位ビットを減算AD変換し(ST68)、その結果を第3の下位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST69)。
そして、その後、画素内の転送トランジスタ(転送ゲート)112をオンして(開けて)、光信号を垂直信号線116に読み込む(ST70)。
その後、第1の上位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み(ST71)、第1の画素の光信号の上位ビットを加算AD変換し(ST72)、その結果を第1の上位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST73)。記憶データは水平転送される(ST74)。
その後、第1の下位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み(ST75)、第1の画素の光信号の下位ビットを加算AD変換し(ST76)、その結果を第1の下位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST77)。記憶データは水平転送される(ST78)。
その後、第2の上位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み(ST79)、第2の画素の光信号の上位ビットを加算AD変換し(ST80)、その結果を第2の上位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST81)。記憶データは水平転送される(ST82)。
その後、第2の下位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み(ST83)、第2の画素の光信号の下位ビットを加算AD変換し(ST84)、その結果を第2の下位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST85)。記憶データは水平転送される(ST86)。
その後、第3の上位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み(ST87)、第3の画素の光信号の上位ビットを加算AD変換し(ST88)、その結果を第3の上位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST89)。記憶データは水平転送される(ST90)。
その後、第3の下位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み(ST91)、第3の画素の光信号の下位ビットを加算AD変換し(ST92)、その結果を第3の下位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST93)。記憶データは水平転送される(ST94)。
図38は、本第5の実施形態に係るコンパレータ、カウンタを複数カラムで共有する図4の回路に対応するカラム処理回路の構成例を示す図である。
図39は、本第5の実施形態に係るコンパレータ、カウンタを複数カラムで共有する図19の回路に対応するカラム処理回路の構成例を示す図である。
図4や図19等の第1の実施形態との回路上の違いは次の点にある。
図38の回路151Jは、3つのノードn101A、n101B、n101Cに供給される入力アナログ値VSL1〜3が、スイッチ451、452、453(s117A、s117B、s117C)を介してコンパレータ152Cに入力されている。
3つのスイッチ451、452、453(s117A、s117B、s117C)は順番にオンし、3つの入力アナログ値VSL1、VSL2、VSK3をシリアルにAD変換する。
3つのスイッチ451、452、453(s117A、s117B、s117C)は、どれか1つのみがオンする。
カウンタ、一時記憶部等のブロック図は、図27と同様である。
図40は、本第5の実施形態に係るカウンタ、一時記憶部等の回路図例を示す図であり、図27と同一の部分を表している。
図40は、1カラム1桁分の例を示している。
この図40は、基本的に第3の実施形態で説明した図28と、一時記憶部の数が2つではなく6つであることが異なる。
隣接する2つの一時記憶部321と322、323と324、325と326が組みとしてトランスミッションゲート3227−1,3227−2、3228−1,3228−2、3229−1,3229−2を通してビット線BL、XBKに選択的に接続される。
図41は、第5の実施形態における一時記憶部321〜326の選択のしかたを示す図である。
LSEL1=電位H、xLSEL1=電位L、LSEL2=電位L、xLSEL2=電位H、LSEL3=電位L、xLSEL3=電位H、LSEL4=電位L、xLSEL4=電位Hにて、一時記憶部321が選択される。
LSEL1=電位H、xLSEL1=電位L、LSEL2=電位L、xLSEL2=電位H、LSEL3=電位L、xLSEL3=電位H、LSEL4=電位H、xLSEL4=電位Lにて、一時記憶部322が選択される。
LSEL1=電位L、xLSEL1=電位H、LSEL2=電位H、xLSEL2=電位L、LSEL3=電位L、xLSEL3=電位H、LSEL4=電位L、xLSEL4=電位Hにて、一時記憶部323が選択される。
LSEL1=電位L、xLSEL1=電位H、LSEL2=電位H、xLSEL2=電位L、LSEL3=電位L、xLSEL3=電位H、LSEL4=電位H、xLSEL4=電位Lにて、一時記憶部324が選択される。
LSEL1=電位L、xLSEL1=電位H、LSEL2=電位L、xLSEL2=電位H、LSEL3=電位H、xLSEL3=電位L、LSEL4=電位L、xLSEL4=電位Hにて、一時記憶部325が選択される。
LSEL1=電位L、xLSEL1=電位H、LSEL2=電位L、xLSEL2=電位H、LSEL3=電位H、xLSEL3=電位L、LSEL4=H、xLSEL4=Lにて、一時記憶部326が選択される。
LSEL4=L、xLSEL4=Hにて、上位ビット用の一時記憶部321,323,325が、LSEL4=電位H、xLSEL4=電位Lにて、下位ビット用の一時記憶部322,324,326が選択される。
図40はあくまで例であり、非常に多様な回路構成例が考えられ、本発明はこの例に限定されるものではないことは言うまでも無い。
また、カウンタの最下位桁(1桁目)は、他の桁と回路構成が異なることがある。また、桁によっては、下位ビット用の一時記憶部322、324、326のみ存在し、上位ビット用の一時記憶部321、323、325が無い場合もある。
図42は、第5の実施形態における3カラム分のレイアウトイメージの例を示す図である。
この例は、上位ビットの基本桁6ビット、下位ビットの基本桁6ビット、下位ビットレンジ不足対策拡張桁を1桁持つ例である。
この場合、上位ビット用の一時記憶部は7ビット、下位ビット用の一時記憶部は8ビットとなり、カウンタは、8ビット分(8桁分)必要である。
3カラムにつき1つの参照信号用ユニティゲインバッファUBFを持ち、3カラムにつき1つのコンパレータおよびキャパシタ、その制御回路を持つ。3カラムにつき1つの8桁分のカウンタを持ち、各カウンタには、各カラムに上位ビット用および下位ビット用の一時記憶部を持つ。
ただし、8桁目は、下位ビット用の一時記憶部のみ持ち、上位ビット用の一時記憶部を持たない。
図40において、1/3カラムの上位ビット用の一時記憶部の一つが一時記憶部321であり、1/3カラムの下位ビット用の一時記憶部の一つが一時記憶部322である。
2/3カラムの上位ビット用の一時記憶部の一つが一時記憶部323であり、2/3カラムの下位ビット用の一時記憶部の一つが一時記憶部324である。
3/3カラムの上位ビット用の一時記憶部の一つが一時記憶部325であり、3/3カラムの下位ビット用の一時記憶部の一つが一時記憶部326である。
<8.第6の実施形態>
図43は、本発明の第6の実施形態に係るカラム処理群の図4や図38に対応するカラム処理回路の構成例を示す図である。
図44は、本発明の第6の実施形態に係るカラム処理群の図19や図39に対応するカラム処理回路の構成例を示す図である。
本第6の実施形態に係るカラム処理回路151Lが第5の実施形態に係るカラム処理回路151Jと異なる点は以下の通りである。
カラム処理回路151Lは、初段のコンパレータ152C−A〜152C−Cは各カラムに存在し、次段のコンパレータ460、カウンタ153C、アナログ信号を記憶するためのキャパシタ154Cなどはカラム間で共有されている。
各コンパレータ152C−A〜152C−Cの出力段にはスイッチ461、462、463(s118A、s118B、s118C)が配置されている。
なお、たとえばコンパレータの初段として差動増幅器、次段としてソース接地増幅回路を用い、次段にはさらに増幅するインバータ2段などがついてもよいものとする。
3つのノードn101A、n101B、n101Cに供給される3つの入力アナログ値VSL1、VSL2、VSL3が、各カラムごとに存在する初段の各コンパレータ152C−A,152C−B,152C−Cに入力される。
初段の各コンパレータ152C−A,152C−B,152C−Cの出力は、スイッチ461、462、463(s118A、s118B、s118C)を介して、3カラムで共通の次段のコンパレータ460に入力される。
それ以降は、第5の実施形態と同等である。
3つのスイッチ461、462、463(s118A、s118B、s118C)は順番にオンし、3つの入力アナログ値をシリアルにAD変換する。
3つのスイッチ461、462、463(s118A、s118B、s118C)は、どれか1つのみがオンする。
図45は、第6の実施形態におけるAD変換の上位ビットが2ビット、下位ビットが2ビットの場合の、各ノードの波形、カウンタの状態、スイッチの状態を示す図である。
図45においては、説明の都合上少ないビット数とした。
第6の実施形態は、初段のコンパレータ152C−A〜152C−Cを各カラムに別個に持つため、第5の実施形態と異なり、各カラムにオートゼロを最適化することができる。オートゼロは、コンパレータの入力にキャパシタを用いて、入力オフセットをキャンセルする手法である。
各カラムにオートゼロを最適化すると、画質が改善することがある。一方で、第5の実施形態より実装面積は増える。
<9.第7の実施形態>
本第7の実施形態として、画質の向上と高速化が両立できる構成について説明する。
回路部における画質劣化を抑える技術として、多重AD変換という技術が挙げられる。
この技術は、複数回AD変換を行うことにより、SN比を改善するというもので、4回のAD変換により、信号の回路ノイズに対する比率を2倍に改善にすることができる。
しかし、この技術は、カウント期間、別の言い方をすると、コンパレータの比較期間が、複数回行われる分時間がかかってしまう。
このような多重AD変換をする場合に、本発明の実施形態に係る高速な2段階のAD変換を用いることにより、画質の向上と高速化が両立できる。
図46は、本第7の実施形態において、AD変換を複数回行い、本発明の実施形態に係る高速な2段階のAD変換を用いる方法の概要の例を示す図である。
この例は4回AD変換し、CDSをすることにより、画質を改善する例である。
最初に暗時信号の上位ビットを減算AD変換し、暗時信号の下位ビットを減算AD変換する。
この工程を4回繰り返す。4回繰り返す過程において、同じ画素からの暗時のアナログ信号を4回減算AD変換する(ST101〜ST108)。
次に、光信号の上位ビットを加算AD変換し、光信号の下位ビットを加算AD変換する。この工程を4回繰り返す。4回繰り返す過程において、同じ画素からの光のアナログ信号を4回加算AD変換する(ST109〜ST116)。
このようにして、同じ画素からの、光信号から暗時信号を引いた値を、4回計算して加算したのと同じ値を得る。
各段階は、必要に応じて一時記憶部からカウンタに値を読み込み、その後、AD変換を行い、その後、一時記憶部に記憶することが、行う基本的な手続きである。
図47は、本第7の実施形態において、AD変換を複数回行い、本発明の実施形態に係る高速な2段階のAD変換を用いる方法の詳細の例を示す図である。
本方式は、選択トランジスタ115(図4)をオンして(開けて)、暗時信号を垂直信号線116に読み込み(ST121)、カウンタを初期化する(ST122)。そして、第1の画素の暗時信号の上位ビットを減算AD変換し(ST123)、その結果を第1の上位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST124)。
その後、カウンタを初期化し(ST125)、第1の画素の暗時信号の下位ビットを減算AD変換し(ST126)、その結果を第1の下位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST127)。
その後、第1の上位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み(ST128)、第1の画素の暗時信号の上位ビットを減算AD変換し(ST129)、その結果を第1の上位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST130)。
その後、第1の下位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み(ST131)、第1の画素の暗時信号の下位ビットを減算AD変換し(ST132)、その結果を第1の下位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST133)。
その後、第1の上位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み(ST134)、第1の画素の暗時信号の上位ビットを減算AD変換し(ST135)、その結果を第1の上位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST136)。
その後、第1の下位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み(ST137)、第1の画素の暗時信号の下位ビットを減算AD変換し(ST138)、その結果を第1の下位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST139)。
その後、第1の上位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み(ST140)、第1の画素の暗時信号の上位ビットを減算AD変換し(ST141)、その結果を第1の上位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST142)。
その後、第1の下位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み(ST143)、第1の画素の暗時信号の下位ビットを減算AD変換し(ST144)、その結果を第1の下位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST145)。
そして、その後、画素内の転送トランジスタ(転送ゲート)112をオンして(開けて)、光信号を垂直信号線に読み込み(ST146)、その後、第1の上位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込む(ST147)。そして、第1の画素の光信号の上位ビットを加算AD変換し(ST148)、その結果を第1の上位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST149)。
その後、第1の下位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み(ST150)、第1の画素の光信号の下位ビットを加算AD変換し(ST151)、その結果を第1の下位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST152)。
その後、第1の上位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み(ST153)、第1の画素の光信号の上位ビットを加算AD変換し(ST154)、その結果を第1の上位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST155)。
その後、第1の下位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み(ST156)、第1の画素の光信号の下位ビットを加算AD変換し(ST157)、その結果を第1の下位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST158)。
その後、第1の上位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み(ST159)、第1の画素の光信号の上位ビットを加算AD変換し(ST160)、その結果を第1の上位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST161)。
その後、第1の下位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み(ST162)、第1の画素の光信号の下位ビットを加算AD変換し(ST163)、その結果を第1の下位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST164)。
その後、第1の上位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み(ST165)、第1の画素の光信号の上位ビットを加算AD変換し(ST166)、その結果を第1の上位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST167)。記憶データが水平転送される(ST168)。
その後、第1の下位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み(ST169)、第1の画素の光信号の下位ビットを加算AD変換し(ST170)、その結果を第1の下位ビット用の一時記憶部に記憶する(ST171)。記憶データが水平転送される(ST172)。
なお、同一の画素からの情報を処理することを明確にするため、すべての「画素」という言葉には、「第1の」という言葉が付けられている。
図48は、多重AD変換する場合の上位ビット、下位ビットそれぞれの構成例を示す図である。
この図は、AD変換の範囲が、上位6ビット、下位6ビットであるときの図である。
AD変換の範囲を基本桁BSCと呼ぶことにする。上位ビットUBTは、基本桁BSC6桁に符号拡張桁SXCが1桁、および多重AD変換拡張桁MCXCが加わる。
下位ビットLBTは、基本桁BSC6桁に、符号拡張桁SXCが1桁、下位ビットレンジ不足対策拡張桁LSXCが1桁、多重AD変換拡張桁MCXCが加わる。下位ビットレンジ不足対策拡張桁LSXCは無くてもよい。
なお、符号拡張桁SXC、下位ビットレンジ不足対策拡張桁LSXC、多重AD変換拡張桁MCXC等の、基本桁BSC以外の部分を総称して拡張桁と呼ぶことにする。
符号拡張桁SXC、下位ビットレンジ不足対策拡張桁LSXCについては、第3の実施形態の場合と同等である。
多重AD変換拡張桁MCXCは、log2(多重変換回数)桁必要である。4回の多重AD変換をする場合、多重AD変換拡張桁MCXCは2桁必要、8回の多重AD変換をする場合、多重AD変換拡張桁MCXCは3桁必要である。
上位ビットUBTの基本桁BSCを6桁、下位ビットLBTの基本桁BSCを6桁、下位ビットレンジ不足対策拡張桁LSXCを1桁とし、4回の多重AD変換をする場合、上位ビットUBTは9ビット、下位ビットLBTは10ビット必要である。
そしてこの場合、カウンタは10ビット分必要である。
上位ビットUBTと下位ビットLBTは、必要ビット数分、たとえば上位9ビット、下位10ビットを水平転送し、水平転送後に、上位ビット・下位ビットの重なりの部分を上位ビットにデジタル加減算器で補正する。
たとえば、下位ビットLBTの下位側から7〜10ビット目、上位側から1〜4ビット目の拡張桁に当たる部分を、上位ビットUBTに加減算補正する。
ちなみに、水平転送前にカウンタ内で補正しても良い。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態により、高ビット数のAD変換を高速にできる方式のAD変換にて、参照信号の通す信号線や、参照信号を選択するスイッチ、デコーダ、あるいは、DA変換回路が不要となる。
また、必要なカウンタの桁数を減らすことができる。
そのため、面積を抑えることができ、製造コストの低減が可能となる。
このことは、上位ビットを6ビット程度以上まで増やしたときに効果があるので、さらなる高速性あるいは高ビット化が可能となる。
第1の実施形態は、特許文献1に比べて抵抗器を用いないので抵抗値のばらつきの影響を受けず、キャパシタンスのばらつきの影響も受けにくい。特許文献2に比べ、コンパレータの両側でのオートゼロが可能で、画質が良い。
加えて、カラムで回路を共有する場合や、多重AD変換を行う場合は、本発明の方法を用いると非常に効果が大きい。
このような効果を有する固体撮像素子は、デジタルカメラやビデオカメラの撮像デバイスとして適用することができる。
<10.カメラシステムの構成例>
図49は、本発明の実施形態に係る固体撮像素子が適用されるカメラシステムの構成の一例を示す図である。
本カメラシステム500は、図49に示すように、本実施形態に係る固体撮像素子100が適用可能な撮像デバイス510を有する。
カメラシステム500は、撮像デバイス510の画素領域に入射光を導く(被写体像を結像する)光学系として、たとえば入射光(像光)を撮像面上に結像させるレンズ520を有する。
さらに、カメラシステム500は、撮像デバイス510を駆動する駆動回路(DRV)530と、撮像デバイス510の出力信号を処理する信号処理回路(PRC)540と、を有する。
駆動回路530は、撮像デバイス510内の回路を駆動するスタートパルスやクロックパルスを含む各種のタイミング信号を生成するタイミングジェネレータ(図示せず)を有し、所定のタイミング信号で撮像デバイス510を駆動する。
また、信号処理回路540は、撮像デバイス510の出力信号に対して所定の信号処理を施す。
信号処理回路540で処理された画像信号は、たとえばメモリなどの記録媒体に記録される。記録媒体に記録された画像情報は、プリンタなどによってハードコピーされる。また、信号処理回路540で処理された画像信号を液晶ディスプレイ等からなるモニターに動画として映し出される。
上述したように、デジタルスチルカメラ等の撮像装置において、撮像デバイス510として、先述した固体撮像素子100を搭載することで、高精度なカメラが実現できる。
100・・・固体撮像素子、110・・・画素部、120・・・垂直走査回路、130・・・水平転送走査回路、140・・・タイミング制御回路、141・・・パルス生成部、150・・・カラム処理回路群(ADC群)、151,151A〜L・・・カラム処理回路(ADC)、152,152C・・・コンパレータ、153,153C・・・カウンタ、154,154C・・・キャパシタ、155C・・・スイッチ、UBF・・・ユニティゲインバッファ、156・・・減算器、157・・・組み合わせ回路、158・・・レベルシフタ、159・・・フリップフロップ(FF)、160・・・DACバイアス回路、161・・・DAC、170・・・アンプ回路、180・・・信号処理回路、190・・・ラインメモリ、LTRF・・・水平転送線、200C・・・AD変換器、240・・・アナログ減算器、310・・・カウンタ、320・・・一時記憶部群、330・・・一時記憶部書き込み回路、340・・・カウンタ書き込み回路、350・・・水平転送ドライバ、500・・・カメラシステム、510・・・撮像デバイス、520・・・レンズ、530・・・駆動回路、540・・・信号処理回路。

Claims (20)

  1. 光電変換素子を含む単位画素が行列状に配置された画素部と、
    前記画素部から複数の画素単位で垂直信号線を通してアナログの画素信号の読み出しを行う画素信号読み出し部と、を有し、
    前記画素信号読み出し部は、
    画素の列配列に対応して配置され、読み出しアナログ信号と傾斜状の参照電圧とを比較し、アナログ信号電位と参照電圧が一致すると出力が反転する複数のコンパレータと、
    対応する前記コンパレータの比較結果に基づきカウントを行う少なくとも一つのカウンタと、
    前記アナログ信号を記憶するためのキャパシタと、を含み、
    第1段階の処理と第2段階の処理を少なくとも1回行う機能を含み、
    前記第1段階にて、
    前記コンパレータは、前記単位画素から前記垂直信号線を通して出力されるアナログ信号を第1の傾斜状の参照信号と第1の比較をし、
    前記カウンタは、前記コンパレータにおける第1の比較結果に基づき第1のカウントを行い、
    前記キャパシタは、前記コンパレータの第1の比較結果が反転した時点で、前記第1の傾斜上の参照信号を取り込み、
    前記第2段階にて、
    前記コンパレータは、前記単位画素から前記垂直信号線を通して出力されるアナログ信号と前記キャパシタに取り込まれた信号と第2の傾斜状の参照信号の関係に基づき、第2の比較をし、
    前記カウンタは、前記コンパレータにおける第2の比較結果に基づき第2のカウントを行い、
    第1のカウント結果を上位ビットとし、第2のカウント結果を第1のカウント結果に対して下位ビットにした値を、アナログ・デジタル変換結果とすることにより、アナログ・デジタル変換を行う
    固体撮像素子。
  2. 前記画素信号読み出し部は、
    前記第2段階にて、
    前記コンパレータは、前記単位画素から垂直信号線を通して出力されるアナログ信号と前記第1のキャパシタに取り込まれた信号の差分を、第2の傾斜状の参照信号と第2の比較をし、
    前記カウンタは、前記コンパレータにおける第2の比較結果に基づき第2のカウントを行う
    請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 前記画素信号読み出し部は、
    前記第2段階にて、
    前記コンパレータは、前記単位画素から垂直信号線を通して出力されるアナログ信号を、第2の傾斜状の参照信号と前記第1のキャパシタに取り込まれた信号の加算分と第2の比較をし、
    前記カウンタは、前記コンパレータにおける第2の比較結果に基づき第2のカウントを行う
    請求項1記載の固体撮像素子。
  4. 前記コンパレータにおける第1の比較結果に基づき第1のカウントをするカウンタと、前記コンパレータにおける第2の比較結果に基づき第2のカウントをするカウンタは、同一である
    請求項1から3のいずれか一に記載の固体撮像素子。
  5. 第1段階にて、前記単位画素から垂直信号線を通して出力されるアナログ信号を第1の傾斜状の参照信号と第1の比較をするコンパレータと、第2段階にて、前記単位画素から垂直信号線を通して出力されるアナログ信号と前記第1のキャパシタに取り込まれた信号と第2の傾斜状の参照信号の関係の基づき、第2の比較をするコンパレータは、同一であり、
    前記コンパレータにおける第1の比較結果に基づき第1のカウントをするカウンタと、前記コンパレータにおける第2の比較結果に基づき第2のカウントをするカウンタは、同一である
    請求項1から3のいずれか一に記載の固体撮像素子。
  6. 第2の傾斜状の参照信号と前記キャパシタに取り込まれた信号の加算分は、
    第1段階で前記キャパシタの一端を固定電位とし、他の一端を前記コンパレータが反転したときの第1の傾斜状の参照信号とし、第1段階の終了後、一端を第2の傾斜状の参照信号とし、他の一端を直流的に接続せず、他の一端をフローティングとし、直流的に他の回路の出力に接続していないフローティングにした端子に現れる電位を用いる
    請求項3記載の固体撮像素子。
  7. 前記単位画素から垂直信号線を通して出力されるアナログ信号と前記キャパシタに取り込まれた信号の差分を算出するアナログ減算器を有する、
    請求項2記載の固体撮像素子。
  8. 前記キャパシタに取り込まれる第1の傾斜状の参照信号をバッファリングするユニティゲインバッファを有し、
    前記キャパシタは、
    前記ユニティゲインバッファによってバッファリングされた第1の傾斜状の参照信号が取り込む
    請求項1から7のいずれか一に記載の固体撮像素子。
  9. 前記ユニティゲインバッファは、複数カラムで共有されている
    請求項8記載の固体撮像素子。
  10. 前記コンパレータの第1の比較結果が反転した時点で、前記第1の傾斜上の参照信号を取り込む前記キャパシタの一端は、トランジスタによるスイッチを介して、前記第1の傾斜上の参照信号の供給線と接続されるか、前記第1の傾斜上の参照信号がバッファリングされ等価的に前記第1の傾斜上の参照信号の供給線と接続されており、
    トランジスタによる前記スイッチは、前記コンパレータの判定結果の信号を、フリップフロップによりバッファリングされた結果により制御される
    請求項1から9のいずれか一に記載の固体撮像素子。
  11. 前記コンパレータの第1の比較結果が反転した時点で、前記第1の傾斜上の参照信号を取り込む前記キャパシタの一端は、トランジスタによるスイッチを介して、前記第1の傾斜上の参照信号の供給線と接続されるか、前記第1の傾斜上の参照信号がバッファリングされ等価的に前記第1の傾斜上の参照信号の供給線と接続されており、
    トランジスタによる前記スイッチは、前記コンパレータの判定結果の信号を、第2のキャパシタあるいは第2のキャパシタ群により帯域制限された結果により制御されている
    請求項1から9のいずれか一に記載の固体撮像素子。
  12. アナログ・デジタル変換機能を有する前記画素信号読み出し部は、
    暗時信号の上位ビットをアナログ・デジタル変換する機能と、
    暗時信号の下位ビットをアナログ・デジタル変換する機能と、
    光信号の上位ビットをアナログ・デジタル変換する機能と、
    光信号の下位ビットをアナログ・デジタル変換する機能と、を含む
    請求項1から11のいずれか一に記載の固体撮像素子。
  13. 前記単位画素は、
    出力ノードと、
    前記光電変換素子の電荷を前記出力ノードに転送する転送トランジスタと、
    セレクト信号に応じて、前記出力ノードの画素情報を前記垂直信号線に出力する選択トランジスタと、を含み、
    前記画素信号読み出し部は、
    前記選択トランジスタを開けて暗時信号を垂直信号線に読み込み、カウンタを初期化し、暗時信号の上位ビットをアナログ・デジタル変換し、その結果を上位ビット用の一時記憶部に記憶する機能と、
    カウンタを初期化し、暗時信号の下位ビットをアナログ・デジタル変換し、その結果を下位ビット用の一時記憶部に記憶する機能と、
    画素内の前記転送トランジスタを開けて光信号を垂直信号線に読み込み、上位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込む、光信号の上位ビットをアナログ・デジタル変換し、その結果を上位ビット用の一時記憶部に記憶する機能と、
    下位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み、光信号の下位ビットをアナログ・デジタル変換し、その結果を下位ビット用の一時記憶部に記憶する機能と、を含む
    請求項12記載の固体撮像素子。
  14. 前記画素信号読み出し部は、
    光信号の下位ビットをアナログ・デジタル変換した結果から暗時信号の下位ビットをアナログ・デジタル変換した結果を差し引いた値の上位桁よって、光信号の上位ビットをアナログ・デジタル変換した結果から暗時信号の上位ビットをアナログ・デジタル変換した結果を差し引いた値を補正する
    請求項12記載の固体撮像素子。
  15. 前記単位画素は、
    出力ノードと、
    前記光電変換素子の電荷を前記出力ノードに転送する転送トランジスタと、
    セレクト信号に応じて、前記出力ノードの画素情報を前記垂直信号線に出力する選択トランジスタと、を含み、
    前記画素信号読み出し部は、
    前記選択トランジスタを開けて暗時信号を垂直信号線に読み込み、カウンタを初期化し、暗時信号の上位ビットをアナログ・デジタル変換し、その結果を上位ビット用の一時記憶部に記憶する機能と、
    カウンタを初期化し、暗時信号の下位ビットをアナログ・デジタル変換し、その結果を下位ビット用の一時記憶部に記憶する機能と、
    画素内の転送トランジスタを開けて光信号を垂直信号線に読み込み、その後、上位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み、光信号の上位ビットをアナログ・デジタル変換し、その結果を上位ビット用の一時記憶部に記憶する機能と、
    下位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み、光信号の下位ビットをアナログ・デジタル変換し、その結果を下位ビット用の一時記憶部に記憶する機能と、
    上位ビット用および下位ビット用の一時記憶部の内容を水平転送し、ここで下位ビットにおいては、下位ビットの変換範囲の桁数より多い桁数の情報を水平転送し、水平転送された情報のうち下位ビット変換範囲より上の桁を、デジタル加算器あるいはデジタル減算器によって、上位ビットに加算あるいは減算する機能と、を含む
    請求項14記載の固体撮像素子。
  16. 前記単位画素は、
    出力ノードと、
    前記光電変換素子の電荷を前記出力ノードに転送する転送トランジスタと、
    セレクト信号に応じて、前記出力ノードの画素情報を前記垂直信号線に出力する選択トランジスタと、を含み、
    前記画素信号読み出し部は、
    前記選択トランジスタを開けて暗時信号を垂直信号線に読み込み、カウンタを初期化し、暗時信号の上位ビットをアナログ・デジタル変換し、その結果を上位ビット用の一時記憶部に記憶する機能と、
    カウンタを初期化し、暗時信号の下位ビットをアナログ・デジタル変換し、その結果を下位ビット用の一時記憶部に記憶する機能と、
    画素内の転送トランジスタを開けて光信号を垂直信号線に読み込み、上位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み、光信号の上位ビットをアナログ・デジタル変換し、その結果を上位ビット用の一時記憶部に記憶する機能と、
    下位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み、光信号の下位ビットをアナログ・デジタル変換し、その結果を下位ビット用の一時記憶部に記憶する機能と、
    上位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み、下位ビット用の一時記憶部のうち、下位ビットの変換範囲の桁数より上位の桁の内容によって、カウンタが加算カウントまたは減算カウントし、その結果を上位ビット用の一時記憶部に記憶する機能と、を含む
    請求項14記載の固体撮像素子。
  17. 前記コンパレータおよび前記カウンタの一部または全部が、複数カラムで共有されている
    請求項1から16のいずれか一に記載の固体撮像素子。
  18. 前記単位画素は、
    出力ノードと、
    前記光電変換素子の電荷を前記出力ノードに転送する転送トランジスタと、
    セレクト信号に応じて、前記出力ノードの画素情報を前記垂直信号線に出力する選択トランジスタと、を含み、
    前記画素信号読み出し部は、
    前記選択トランジスタを開けて暗時信号を垂直信号線に読み込み、カウンタを初期化し、第1の画素の暗時信号の上位ビットをアナログ・デジタル変換し、その結果を第1の上位ビット用の一時記憶部に記憶する機能と、
    カウンタを初期化し、第1の画素の暗時信号の下位ビットをアナログ・デジタル変換し、その結果を第1の下位ビット用の一時記憶部に記憶する機能と、
    カウンタを初期化し、第2の画素の暗時信号の上位ビットをアナログ・デジタル変換し、その結果を第2の上位ビット用の一時記憶部に記憶する機能と、
    カウンタを初期化し、第2の画素の暗時信号の下位ビットをアナログ・デジタル変換し、その結果を第2の下位ビット用の一時記憶部に記憶する機能と、
    画素内の転送トランジスタを開けて光信号を垂直信号線に読み込み、第1の上位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み、第1の画素の光信号の上位ビットをアナログ・デジタル変換し、その結果を第1の上位ビット用の一時記憶部に記憶する機能と、
    第1の下位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み、第1の画素の光信号の下位ビットをアナログ・デジタル変換し、その結果を第1の下位ビット用の一時記憶部に記憶する機能と、
    第2の上位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み、第2の画素の光信号の上位ビットをアナログ・デジタル変換し、その結果を第2の上位ビット用の一時記憶部に記憶する機能と、
    第2の下位ビット用の一時記憶部からカウンタに値を読み込み、第2の画素の光信号の下位ビットをアナログ・デジタル変換し、その結果を第2の下位ビット用の一時記憶部に記憶する機能と、を含む
    請求項17記載の固体撮像素子。
  19. 前記コンパレータは、
    複数段配置され、
    初段のコンパレータは各カラムに配置され、
    前記コンパレータの2段目以降および前記カウンタの一部または全部が複数カラムで共有されている
    請求項1から18のいずれか一に記載の固体撮像素子。
  20. 固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子に被写体像を結像する光学系と、を有し、
    前記固体撮像素子は、
    光電変換素子を含む単位画素が行列状に配置された画素部と、
    前記画素部から複数の画素単位で垂直信号線を通してアナログの画素信号の読み出しを行う画素信号読み出し部と、を有し、
    前記画素信号読み出し部は、
    画素の列配列に対応して配置され、読み出しアナログ信号と傾斜状の参照電圧とを比較し、アナログ信号電位と参照電圧が一致すると出力が反転する複数のコンパレータと、
    対応する前記コンパレータの比較結果に基づきカウントを行う少なくとも一つのカウンタと、
    前記アナログ信号を記憶するためのキャパシタと、を含み、
    第1段階の処理と第2段階の処理を少なくとも1回行う機能を含み、
    前記第1段階にて、
    前記コンパレータは、前記単位画素から前記垂直信号線を通して出力されるアナログ信号を第1の傾斜状の参照信号と第1の比較をし、
    前記カウンタは、前記コンパレータにおける第1の比較結果に基づき第1のカウントを行い、
    前記キャパシタは、前記コンパレータの第1の比較結果が反転した時点で、前記第1の傾斜上の参照信号を取り込み、
    前記第2段階にて、
    前記コンパレータは、前記単位画素から前記垂直信号線を通して出力されるアナログ信号と前記キャパシタに取り込まれた信号と第2の傾斜状の参照信号の関係に基づき、第2の比較をし、
    前記カウンタは、前記コンパレータにおける第2の比較結果に基づき第2のカウントを行い、
    第1のカウント結果を上位ビットとし、第2のカウント結果を第1のカウント結果に対して下位ビットにした値を、アナログ・デジタル変換結果とすることにより、アナログ・デジタル変換を行う
    カメラシステム。
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