JP2010206653A - 撮像装置、撮像素子およびその駆動方法 - Google Patents

撮像装置、撮像素子およびその駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回路規模を増大させること無く、撮像素子からの画素信号を高速に読み出せる転送回路を提供する。
【解決手段】撮像素子は、二次元的に配置された複数の画素19と、複数の画素の各列における所定行おきに配置された複数の画素がそれぞれ接続された複数の垂直出力線13A,13Bと、複数の垂直出力線により画素から転送されてきた画素信号を蓄積する第1信号蓄積部15と、第1信号蓄積部から転送される画素信号を蓄積する第2信号蓄積部20と、第2信号蓄積部に蓄積された画素信号を水平転送する水平転送部16とを備え、複数の垂直出力線により画素信号を画素から第1信号蓄積部に転送している間に、第2信号蓄積部にすでに蓄積されている画素信号を水平転送部により水平転送する。
【選択図】図2

Description

本発明は水平方向および垂直方向にマトリクス状に配置された複数の画素で蓄積した画素信号を、高速に読み出す技術に関する。
近年撮像素子の多画素化が進んでいるが、それに伴い読み出し時間を高速化することが求められている。
しかしながら、画素信号を蓄積部に転送するため、垂直転送においても信号の安定までの時間は最低必要であり、一方で水平転送の動作周波数を上げるのもまた困難である。特にデジタル一眼レフカメラで使用するチップ面積が非常に大きな撮像素子において高速動作は非常に困難なものであった。
このような問題を解決するために、例えば特許文献1には、垂直出力線と蓄積部を遮断する手段を設けることで、複数の信号電荷を蓄積部へ転送する時間と、蓄積部から読み出す時間とを任意の時間間隔に設定できるようにする技術が開示されている。これにより、シフトレジスタに繰り出すクロック周波数を無理に高速化することなく多画素のセンサの読み出しに対応することが出来る。
特開2001−045378号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載の技術には以下のような問題がある。
すなわち、特許文献1では、異なる行の画素出力が時間差を持って出力されるため、後段の信号処理が困難であり、信号遅延を補償するためにFIFO(First In First Out)メモリ等が必要となる。そのため、後段のシステムの回路負荷が非常に大きなものとなってしまう。
またa行の転送と、b行の転送の時間とは独立に必要であるため、1水平走査期間に対してそれぞれの転送時間が支配的になってくると、それ以上の高速化が困難であった。
従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、回路規模を増大させること無く、撮像素子からの画素信号を高速に読み出せるようにすることである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わる撮像素子は、二次元的に配置された複数の画素と、前記複数の画素の各列における所定行おきに配置された複数の画素がそれぞれ接続された複数の垂直出力線と、前記複数の垂直出力線により前記画素から転送されてきた画素信号を蓄積する第1信号蓄積部と、前記第1信号蓄積部から転送される画素信号を蓄積する第2信号蓄積部と、前記第2信号蓄積部に蓄積された画素信号を水平転送する水平転送部とを備え、前記複数の垂直出力線により画素信号を前記画素から前記第1信号蓄積部に転送している間に、前記第2信号蓄積部にすでに蓄積されている画素信号を前記水平転送部により水平転送することを特徴とする。
また、本発明に係わる撮像素子は、二次元的に配置された複数の画素と、前記複数の画素の各列における所定行おきに配置された複数の画素がそれぞれ接続された複数の垂直出力線と、前記複数の垂直出力線により前記画素から転送されてきた画素信号を蓄積する第1信号蓄積部と、前記第1信号蓄積部から転送される画素信号を蓄積する第3信号蓄積部と、前記第3信号蓄積部から転送される画素信号を蓄積する第2信号蓄積部と、前記第2信号蓄積部に蓄積された画素信号を水平転送する水平転送部とを備え、前記複数の垂直出力線により画素信号を前記画素から前記第1信号蓄積部に転送している間に、前記第2信号蓄積部にすでに蓄積されている画素信号を前記水平転送部により水平転送することを特徴とする。
また、本発明に係わる撮像素子の駆動方法は、二次元的に配置された複数の画素と、前記複数の画素の各列における所定行おきに配置された複数の画素がそれぞれ接続された複数の垂直出力線と、前記複数の垂直出力線により前記画素から転送されてきた画素信号を蓄積する第1信号蓄積部と、前記第1信号蓄積部から転送される画素信号を蓄積する第2信号蓄積部と、前記第2信号蓄積部に蓄積された画素信号を水平転送する水平転送部とを備える撮像素子を駆動する方法であって、前記複数の垂直出力線により画素信号を前記画素から前記第1信号蓄積部に転送している間に、前記第2信号蓄積部にすでに蓄積されている画素信号を前記水平転送部により水平転送することを特徴とする。
また、本発明に係わる撮像素子の駆動方法は、二次元的に配置された複数の画素と、前記複数の画素の各列における所定行おきに配置された複数の画素がそれぞれ接続された複数の垂直出力線と、前記複数の垂直出力線により前記画素から転送されてきた画素信号を蓄積する第1信号蓄積部と、前記第1信号蓄積部から転送される画素信号を蓄積する第3信号蓄積部と、前記第3信号蓄積部から転送される画素信号を蓄積する第2信号蓄積部と、前記第2信号蓄積部に蓄積された画素信号を水平転送する水平転送部とを備える撮像素子を駆動する方法であって、前記複数の垂直出力線により画素信号を前記画素から前記第1信号蓄積部に転送している間に、前記第2信号蓄積部にすでに蓄積されている画素信号を前記水平転送部により水平転送することを特徴とする。
本発明によれば、回路規模を増大させること無く、撮像素子からの画素信号を高速に読み出すことが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係わる撮像装置の撮像部の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態における撮像素子の回路図である。 本発明の第1の実施形態における撮像素子の動作タイミング図である。 本発明の第1の実施形態における撮像素子の動作タイミング図である。 本発明の第1の実施形態における撮像素子の動作タイミング比較図である。 本発明の第1の実施形態における撮像素子の動作タイミング比較図である。 本発明の第2の実施形態における撮像素子の回路図である。 本発明の第2の実施形態における撮像素子の動作タイミング図である。 本発明の第2の実施形態における撮像素子の動作タイミング図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる撮像装置の撮像部の構成を示す図である。
図1に示す撮像素子30は、二次元的に配置された複数の画素を備えている。また、二次元的に配置された複数の画素のうちの有効画素領域30aの各列に対応したOB領域30bを備えている。このOB領域30bは、フォトダイオード1(図2参照)も形成されたうえで遮光部材で遮光されている。またその行数もチップサイズに影響するほどの極端に大きなものではない。また30cは水平走査回路16で駆動される第2信号蓄積部20の信号を増幅して出力するためのアンプであり、30dは出力端子である。
また、この撮像素子30を駆動するための制御信号を生成するTG(タイミングジェネレータ)32が用意され、信号処理装置33からの制御に基づき、撮像素子30の制御を行うとともに、信号処理装置33へ基準クロックを供給する。撮像素子30の出力は、AD変換器31によりデジタル化され、信号処理装置33へ転送される。
信号処理装置33は外付けのメモリ34を有しており、このメモリを使用して信号処理を行う。処理結果は記録メディア35に書き込まれたり、あるいは表示部36へ静止画像、あるいは動画像として出力されたり、あるいはビデオ信号に変換された上でビデオ出力端子37から出力される。
図2は本発明の第1の実施形態の撮像素子を示す図である。
図2において、画素19内にはフォトダイオード1、転送スイッチ2、リセットスイッチ3、画素アンプ10、行選択スイッチ6が設けられている。転送スイッチ2のゲートは垂直走査回路14からの制御信号ΦTX(n),ΦTX(n+1)に接続され、リセットスイッチ3のゲートは垂直走査回路14からの制御信号ΦRES(n)、ΦRES(n+1)に接続されている。また、行選択スイッチ6のゲートは垂直走査回路14からの制御信号ΦSEL(n)、ΦSEL(n+1)に接続されている。行選択スイッチは連続する2行を同時に選択するものとし、ここでは第n行と、第n+1行が同時に選択されているものとする。
光電変換はフォトダイオード1で行われ、光電荷の蓄積期間中は転送スイッチ2はオフ状態であり、画素アンプ10を構成するソースフォロアのゲート11にはこのフォトダイオード1で光電変換された電荷は転送されない。画素アンプ10を構成するソースフォロアのゲート11の寄生容量9は、蓄積開始前にリセットスイッチ3がオンすることにより、適当な電圧に初期化されており、これがダークレベルとなる。
次に、又は同時に行選択スイッチ6がオンになると、負荷電流源7と画素アンプ10で構成されるソース・フォロア回路が動作状態になる。ここで転送スイッチ2をオンさせることでフォトダイオード1に蓄積されていた電荷は、画素アンプ10を構成するソースフォロアのゲート11に転送される。なお、4はリセット電源、5は画素アンプ10のソースフォロアを駆動する電源である。この転送動作により、選択行の出力が各列の垂直出力線13A,13Bおよび13A’,13B’上に発生する。ここでは垂直出力線は各列あたり2本配置されており、行毎に交互に画素と接続される。なお、垂直出力線は各列あたり3本以上配置してもよく、その場合は、垂直出力線の本数に対応する所定行ごとに画素と接続される。
したがって第n行は垂直出力線13Aおよび13A’に接続され、第n+1行は垂直出力線13Bおよび13B’に接続され、他の行もこれに従い、交互に接続される。ここでは偶数行が垂直出力線13A,13A’に、奇数行が垂直出力線13B,13B’に接続されているものとして説明を進める。
この出力は転送ゲート15a,15b,15c,15dおよび15a’,15b’,15c’,15dを介して、第1信号蓄積部15に蓄積される。第1信号蓄積部15は保持容量で構成されている。第1信号蓄積部15に一時記憶された出力は、順次第2信号蓄積部20に転送される。第2信号蓄積部20はバッファアンプ、出力保持容量20b、出力転送スイッチ20aからなるサンプル/ホールド回路で構成されており、制御信号ΦT2(20c)によって、その出力が保持容量20bにホールドされる。第2信号蓄積部20にホールドされた出力は水平走査回路16から出力される制御信号16a〜16hによって水平出力線(水平転送部)に接続され、順次出力アンプ30cへ読み出される。なおここでは説明を簡略化するために画素数を2×2画素として説明しているが、一般に画素領域はさらに大きく、それぞれの回路、制御信号等もそれに対応するものとする。なお一部領域には、OB画素領域として遮光した画素が設けられている。
図3は図2のCMOS型エリアセンサの動作タイミング図である。
全画素リセット期間であるT1〜T2のタイミングで、ΦTX(n)がアクティブになる。ここでは第n行の制御信号しか示していないが、この期間の間すべての行のΦTXがアクティブとなり、全画素のフォトダイオード1の電荷は、転送スイッチ2を介してソースフォロア10のゲートに転送され、フォトダイオード1はリセットされる。
このあと、時刻T3で、対象画像の光量を導光する不図示のメカシャッター(18)が開いて、全画素同時に蓄積を開始する。メカシャッター(18)はT4の時刻に閉じて、このT3〜T4の間の時間がフォトダイオード1の蓄積期間となる。この状態ではフォトダイオード1に信号電荷が蓄積されている。
次に、各ライン毎に読み出し動作がスタートする。以降第n行と第n+1行の動作について説明する。
時刻T5に制御信号ΦSEL(n)、ΦSEL(n+1)がアクティブになり、行選択スイッチ6がオンし、第n行、および第n+1行目に繋がっている全ての画素の画素アンプ10で構成されるソース・フォロア回路が動作状態になる。ここで、画素アンプ10で構成されるソース・フォロアのゲート11は時刻T6にΦRES(n)、ΦRES(n+1)がアクティブになることにより、リセットスイッチ3がオンとなり、初期化される。即ち、垂直出力線13A,13B、および13A’,13B’にはこのリセット直後のダークレベルの信号が出力される。
時刻T7でΦRES(n)、ΦRES(n+1)がネゲートされた後、時刻T8にΦTN(n)(17a)がアクティブになる。これにより、転送ゲート15b,15d,15b’,15d’がオンし、第1信号蓄積部15にダークレベル出力が保持される。この動作は、第n行および第n+1行に接続されるすべての画素に対して同時に並列して実行される。
ダークレベルの第1信号蓄積部15への転送が終了した時刻T9のあと、時刻T10に、ΦTX(n)、ΦTX(n+1)をアクティブとすることで、転送スイッチ2をオンとする。これにより、フォトダイオード1に蓄積されていた信号電荷を画素アンプ10で構成されるソース・フォロアのゲート11に転送する。このとき、画素アンプ10で構成されるソース・フォロアのゲート11は転送されてきた信号電荷に見合う分だけリセットレベルから電位が変動し信号レベルが確定する。
転送が充分に終了した時刻T11にて、ΦTXをネゲートしたのち、時刻T12にΦTS(17b)がアクティブになる。これにより、転送ゲート15a,15c,15a’,15c’がオンし、信号レベルが第1信号蓄積部15に保持される。この動作は、第n行および第n+1行に繋がっている全ての画素に対して同時に並列して実行される。ここで、第1信号蓄積部15は、第n行および第n+1行に繋がっている全ての画素のダークレベルと信号レベルを保持していることとなる。
次に時刻T15にて、第2信号蓄積部20の転送スイッチ制御信号ΦT2(20c)をオンし、転送動作を実行する。これにより第1信号蓄積部15に保持されていた信号は、第2信号蓄積部20に転送される。
十分信号が安定する時間を待って、時刻T16でΦT2をオフし転送動作を終える。この動作は、第1信号蓄積部15に保持されている第n行および第n+1行に繋がっている全ての画素信号に対して同時に並列して実行される。
以降2行毎に行われる時刻T4からT15までを垂直転送期間(HBLK1)と称し、同じく2行毎に行われるT15からT16までを蓄積部間転送期間(HBLK2)と称するものとする。ここではHBLK2はHBLK1と独立にタイミングを設けているが、HBLK2をHBLK1の中に組み込んでも構わないし、ΦT2をS信号側(信号レベル)、N信号側(ダークレベル)に分離し、それぞれ独立に制御しても構わない。これにより、第2信号蓄積部20は、第n行および第n+1行に繋がっている全ての画素のダークレベルと信号レベルを保持していることとなる。
本実施形態では、水平出力線および出力アンプは1系統しか有していないので、同時に転送されてきた第n行と、第n+1行の出力を同時に読み出すことはしない。そして、第2信号蓄積部20に保持された第n行および第n+1行に繋がっている全ての画素のダークレベルと信号レベルの中からまず第n行(同一行)の画素のダークレベルと信号レベルを第1列から順に最終列まで読み出す。引き続き第n+1行(同一行)の画素のダークレベルと信号レベルを第1列から順に最終列まで読み出す。
すなわち水平走査回路16は、最初に保持容量20bのうちの第n行の信号を、まずは制御信号16a,16bをオンにして第0列の信号を水平出力線に接続することにより、出力アンプ30cに送る。次に制御信号16e,16fをオンにし、第1列の信号を水平出力線に接続する。以降これを順に最終列まで繰り返す。これにより出力アンプ30cからは、第n行の画素出力が順次送られ、信号レベルからダークレベルを減算し所定ゲインを乗じた信号が出力される。
次に水平走査回路16は、保持容量20bのうち、第n+1行の信号を順次水平出力線に接続し、出力アンプ30cに送る。すなわち、制御信号16c,16dをオンして、第0列の信号を水平出力線に接続し、出力アンプ30cに送る。次に制御信号16g,16hをオンして、第1列の信号を水平出力線に接続し出力アンプ30cに送る。以降これを最終列まで繰り返す。これにより出力アンプ30cからは、第n+1行の画素出力が順次送られ、信号レベルからダークレベルを減算して所定ゲインを乗じた信号が出力されることとなる。
出力アンプ30cでは、各画素間でのダークレベルと信号レベルの差を取ることでソース・フォロアのスレッシュホールド電圧Vthのバラツキによる固定パターンノイズ(FPN)やリセットスイッチ3のリセット時に発生するKTCノイズをキャンセルする。これにより、S/Nの高いノイズ成分を除去された信号が得られる。以上で第n行および第n+1行の2行分の信号の読み出しを終えたこととなる。
ここまで説明してきたように、水平転送動作は第2信号蓄積部20の出力を水平出力線に順次接続していく動作であり、動作に必要な回路は第2信号蓄積部20の保持容量20bのみである。第2信号蓄積部20の転送スイッチ20a以前の回路は、転送スイッチ20aをオフにしていれば、水平転送動作とは無関係である。
したがって水平転送動作中に、次の行(第n+2行および第n+3行)の垂直転送動作を同時に行うことが可能である。このタイミングおよび先に説明した水平転送動作のタイミングを水平同期信号HDを含めて図4に示す。
まず読み出し動作に切り替わった後、最初の水平同期信号HDが現れたとする。この第1HD期間と次の第2HD期間の2HD期間で、先頭行である第0行と、次行の第1行の画素信号を第1信号蓄積部15まで転送する垂直転送動作、および第2信号蓄積部20まで転送する蓄積部間転送動作を行う。この動作は2HD期間の時間内で完了すれば良い。
一方、この第1HD期間は偶数行の水平転送動作を行う期間であるが、この時点では第2信号蓄積部20には有効な信号が転送されていないので、読み出し動作は実行しなくても良いし、実行しても出力を無視すれば良い。また、第2HD期間は同様に奇数行の水平転送動作を行う期間であるが、この時点では第2信号蓄積部20には有効な信号が転送されていないので、読み出し動作は実行しなくても良いし、実行しても出力を無視すれば良い。図4の水平走査回路16の出力の波形を点線で表記する。
第3HD期間になって、やっと第1および第2HD期間に第2信号蓄積部20まで転送した画素信号のうち偶数行(第0行)の読み出し動作が実行できる。さらに第4HD期間に奇数行(第1行)の読み出し動作が実行できる。このときの水平走査回路の出力の波形として先頭2列のタイミングを記載する。同時に第3HD期間、および第4HD期間には、並行して第2行および第3行の画素信号を第1信号蓄積部15まで転送する垂直転送動作、および第2信号蓄積部20まで転送する蓄積部間転送動作(それぞれ時間HBLK1,HBLK2を要する)を行う。このような動作を最終行まで繰り返すことで全画素信号の読み出しが完了する。
本実施形態では、第1信号蓄積部15と、第2信号蓄積部20を持ち、第1信号蓄積部15の出力変化が、第2信号蓄積部20の出力に影響しないような回路構成としている。そのため、画素信号を第1蓄積部15まで転送する垂直転送動作と、水平転送動作を同時に行うことが可能となる。なお、蓄積部間転送動作期間中は、出力が確定していないので同時に水平転送を行うことが不可能であるため、水平転送動作はこの時間を避けて行う必要がある。
しかしながら、蓄積部間転送動作時間(HBLK2)は垂直転送動作時間(HBLK1)や、水平転送時間に比べるとはるかに短い時間で完了する。そのため、蓄積部間動作時間(HBLK2)が独立に増えることのデメリットは少なく、結果として読み出し時間の大幅な短縮が可能となる。
また本実施形態によれば、出力が行毎に順次出力されるため、異なる行の画素出力が同時、あるいは時間差を持って出力されるようなシステムに比べて、信号遅延を補償するためにFIFO(First In First Out)メモリ等が不要である。そのため、後段のシステムの回路負荷が軽い特徴がある。
なお、本実施形態において、水平出力線および出力アンプをもう一系統増やし、第n行と、第n+1行の出力を同時に読み出すようにするには、第2信号蓄積部20の第n+1行に対応する出力を新たな水平出力線に接続するよう配線を変更する。そして、水平走査回路出力の、例えば16c,16dを16a,16bと同じタイミングでオンし、また16g,16hを16e,16fと同じタイミングでオンするよう変更するだけでよく、容易に適応可能である。
このような回路構成にすると、さきに述べたように後段にFIFOメモリ等が必要になるが、2行の同時読み出しが可能となるため、さらに読み出し速度の改善が可能である。この様子を図5に示す。
まず水平転送時間が垂直転送時間に比べて十分長い場合を考えると、2行を同時に読み出す方が単純に2倍読み出し時間が短縮できる。
一方で、水平転送時間が垂直転送時間に比べて短くなってくると、その影響は両者により異なってくる。2行同時読み出し方式の場合には、水平転送時間が垂直転送時間より短くなったところで、最短HD周期は、垂直転送時間と蓄積部間転送時間の和で制限される。そのため、これより短いHD周期は設定できなくなり、読み出し時間としてもこれが最短時間となる。ただしこのHD期間に2行の読み出しを行っている。
本実施形態の回路では、水平転送時間が垂直転送時間に比べて短くなってくるとそれに合わせて最短HD周期を短くしていくことが可能である。各HD周期を等間隔に設定した場合には、最終的に水平転送時間が、
(垂直転送時間(HBLK1)−蓄積部間転送時間(HBLK2))/2
になったところで最短HD期間は、
(垂直転送時間(HBLK1)+蓄積部間転送時間(HBLK2))/2
で制限されることとなる。
またこの場合の最短HD周期の2行分は、先の2行同時読み出し時の最短HD周期と同じになっていることがわかる。この様子を図6に示す。
すなわち、撮像素子の水平方向画素において、画素の加算や間引き、あるいは水平走査のスキップ等の動作を行い、通常の読み出し方式に比較して大幅に水平転送時間が短くなる読み出し方を行う場合でも本実施形態の方法は有効である。本実施形態では、このような読み出しを行い、かつそのときの読み出し時間をさらに短くしたい場合には、水平出力線や出力アンプ、さらには後段のFIFOメモリ等のリソースの増大を招くことなく、非常に高速な読み出しが出来る効果があることがわかる。
(第2の実施形態)
図7は本発明の第2の実施形態の撮像素子を示す図である。図7において画素構成、垂直出力線、第1信号蓄積部15までの構成は、図2に示す第1の実施形態の回路構成と同等である。第1信号蓄積部15への垂直転送までの動作も同じである。
第1信号蓄積部15に一時記憶された出力は、順次第3信号蓄積部21に転送される。第3信号蓄積部21はバッファアンプ、出力保持容量21b、出力転送スイッチ21aからなるサンプル/ホールド回路で構成されている。制御信号ΦT3(21c)によって、その出力は保持容量21bにホールドされる。第3信号蓄積部21の保持容量21bは、水平出力線に転送する際に、容量が分割されてしまうので大きな容量であるべき第2信号蓄積部の保持容量に比較すると、はるかに小さい容量で動作可能である。そのため、そのチップ上の面積も非常に小さいもので良い。
第3信号蓄積部21に一次記憶された出力はさらに第2信号蓄積部20’に転送される。第2信号蓄積部20’はバッファアンプ、出力保持容量20b’、出力転送スイッチ20a’からなるサンプル/ホールド回路で構成されているが、第1の実施形態の場合と異なり、画素の各列に対して、1対の保持容量しか有していない。そのため、制御信号ΦT2e(20d)によって、偶数列の出力が保持容量20b’にホールドされ、制御信号ΦT2o(20e)によって、奇数列の出力が保持容量20b’にホールドされる構成となっている。水平走査回路16から出力される制御信号16a〜16fによって水平出力線に接続され、順次出力アンプ30cへ読み出される。
なお、ここでは説明を簡略化するために画素数を2×2画素として説明しているが、一般に画素領域はさらに大きく、それぞれの回路、制御信号等もそれに対応するものとする。また、一部領域はOB画素領域として遮光した画素が設けられている。。
図8は、図7のCMOS型エリアセンサの動作タイミング図である。
全画素リセット期間であるT1〜T2のタイミングで、ΦTX(n)がアクティブになる。ここでは第n行の制御信号しか示していないが、この期間すべての行のΦTXがアクティブとなり、全画素のフォトダイオード1の電荷は、転送スイッチ2を介してソースフォロア10のゲートに転送され、フォトダイオード1はリセットされる。
このあと、時刻T3で、対象画像の光量を導光する不図示のメカシャッター(18)が開いて、全画素同時に蓄積を開始する。メカシャッター(18)はT4の時刻に閉じて、このT3〜T4の間の時間がフォトダイオード1の蓄積期間となる。この状態ではフォトダイオード1に信号電荷が蓄積されている。
次に、各ライン毎に読み出し動作がスタートする。以降第n行と第n+1行の動作について説明する。
時刻T5に制御信号ΦSEL(n)、ΦSEL(n+1)がアクティブになり、行選択スイッチ6がオンし、第n行、および第n+1行目に繋がっている全ての画素の画素アンプ10で構成されるソース・フォロア回路が動作状態になる。ここで、画素アンプ10で構成されるソース・フォロアのゲート11は時刻T6にΦRES(n)、ΦRES(n+1)がアクティブになることにより、リセットスイッチ3がオンとなり、初期化される。即ち、垂直出力線13A,13B、および13A’,13B’にはこのリセット直後のダークレベルの信号が出力される。
時刻T7でΦRES(n)、ΦRES(n+1)がネゲートされた後、時刻T8にΦTN(n)(17a)がアクティブになる。これにより、転送ゲート15b,15d,15b’,15d’がオンし、第1信号蓄積部15にダークレベル出力が保持される。この動作は、第n行および第n+1行に接続されるすべての画素に対して同時に並列して実行される。
ダークレベルの第1信号蓄積部15への転送が終了した時刻T9のあと、時刻T10に、ΦTX(n)、ΦTX(n+1)をアクティブとすることで、転送スイッチ2をオンとする。これにより、フォトダイオード1に蓄積されていた信号電荷を画素アンプ10で構成されるソース・フォロアのゲート11に転送する。このとき、画素アンプ10で構成されるソース・フォロアのゲート11は転送されてきた信号電荷に見合う分だけリセットレベルから電位が変動し信号レベルが確定する。
転送が充分に終了した時刻T11にて、ΦTXをネゲートしたのち、時刻T12にΦTS(17b)がアクティブになる。これにより、転送ゲート15a,15c,15a’,15c’がオンし、信号レベルが第1信号蓄積部15に保持される。この動作は、第n行および第n+1行に繋がっている全ての画素に対して同時に並列して実行される。ここで、第1信号蓄積部15は、第n行および第n+1行に繋がっている全ての画素のダークレベルと信号レベルを保持していることとなる。
次に時刻T15にて、第3信号蓄積部21の転送スイッチ制御信号ΦT3(21c)をオンし、転送動作を実行する。これにより第1信号蓄積部15に保持されていた信号は、第3信号蓄積部21に転送される。十分信号が安定する時間を待って、時刻T16でΦT3をオフし転送動作を終える。この動作は、第1信号蓄積部15に保持されている第n行および第n+1行に繋がっている全ての画素信号に対して同時に並列して実行される。
以降2行毎に行われる時刻T4からT15までを垂直転送期間(HBLK1)と称し、同じく2行毎に行われるT15からT16までを第1蓄積部間転送期間(HBLK3)と称するものとする。
ここではHBLK3はHBLK1と独立にタイミングを設けているが、HBLK3をHBLK1の中に組み込んでも構わないし、ΦT3をS信号側(信号レベル)、N信号側(ダークレベル)に分離し、それぞれ独立に制御しても構わない。
次に第3信号蓄積部21に蓄積された信号の内、第n行の信号を第2信号蓄積部20’に転送する。時刻T17においてΦT2eがアクティブとなることで、第3信号蓄積部21の信号の内の第n行の信号のみが第2信号蓄積部20’に転送される。これにより第2信号蓄積部20’は、第n行に繋がっている全ての画素のダークレベルと信号レベルを保持していることとなる。
次に第n行の信号に対して時刻T18からT19の間に水平転送動作を行う。ここでは、第2信号蓄積部20’に保持された第n行の全ての画素のダークレベルと信号レベルを第1列から順に最終列まで読み出す動作を行う。すなわち水平走査回路16は、最初に保持容量20b’のうち、第n行の信号をまずは制御信号16a,16bをオンにして第0列の信号を水平出力線に接続することにより、出力アンプ30cに送る。次に制御信号16e,16fをオンにし、第1列の信号を水平出力線に接続する。以降これを順に最終列まで繰り返す。これにより出力アンプ30cからは、第n行の画素出力が順次送られ、信号レベルからダークレベルを減算して所定ゲインを乗じた信号が出力される。
出力アンプ30cでは、各画素間でのダークレベルと信号レベルの差を取ることでソース・フォロアのスレッシュホールド電圧Vthのバラツキによる固定パターンノイズ(FPN)やリセットスイッチ3のリセット時に発生するKTCノイズをキャンセルする。これにより、S/Nの高いノイズ成分を除去された信号が得られる。
第n行の水平転送が終わったところで、次に第3信号蓄積部21に蓄積された信号の内の、第n+1行の信号を第2信号蓄積部20’に転送する。時刻T19においてΦT2oがアクティブとなることで、第3信号蓄積部21の信号の内の第n+1行の信号のみが第2信号蓄積部20’に転送される。これにより第2信号蓄積部20’は、第n+1行に繋がっている全ての画素のダークレベルと信号レベルを保持していることとなる。
次に第n+1行の信号に対して時刻T19以降水平転送動作を行う。ここでは、第2信号蓄積部20’に保持された第n+1行の全ての画素のダークレベルと信号レベルを第1列から順に最終列まで読み出す動作を行う。すなわち水平走査回路16は、最初に保持容量20b’のうちの第n+1行の信号を、まずは制御信号16a,16bをオンにすることにより、第0列の信号を水平出力線に接続して、出力アンプ30cに送る。次に制御信号16e,16fをオンにし、第1列の信号を水平出力線に接続する。以降これを順に最終列まで繰り返す。これにより出力アンプからは、第n+1行の画素出力が順次送られ、信号レベルからダークレベルを減算して所定ゲインを乗じた信号が出力される。以上で第n行および第n+1行の2行分の信号の読み出しを終えたこととなる。
ここで各行毎に行われるT17からT18まで、あるいはT19からT20までを第2蓄積部間転送(HBLK2)と称するものとする。便宜上偶数行の信号を転送する場合(T17からT18)をHBLK2e、奇数行の信号を転送する場合(T19〜T20)をHBLK2oと称するものとする。
ここまで説明してきたように、水平転送動作は第2信号蓄積部20’の出力を水平出力線に順次接続していく動作であり、第n行および第n+1行の水平転送動作に必要な回路は第3信号蓄積部21の保持容量21bと、第2信号蓄積部20’の回路である。すなわち、第3信号蓄積部21の転送スイッチ21a以前の回路は、転送スイッチ21aをオフにしていれば、水平転送動作とは無関係である。また、第3信号蓄積部21への転送動作(HBLK3)も、第2信号蓄積部20’の転送スイッチ20a’がオフになっていれば水平転送動作とは無関係であり、同時動作が可能である。
したがって水平転送動作中に、次の行(第n+2行および第n+3行)の垂直転送動作の同時実行、あるいは/および水平転送動作中の第3信号蓄積部21への転送動作の同時実行が可能である。このタイミングを水平同期信号HDを含めて図9に示す。
まず読み出し動作に切り替わった後、最初の水平同期信号HDが現れたとする。この第1HD期間と次の第2HD期間の2HD期間で、先頭行である第0行と、次行の第1行の画素信号を第1信号蓄積部15まで転送する垂直転送動作(HBLK1)、および第3信号蓄積部21まで転送する第1蓄積部間転送動作(HBLK3)を行う。この動作は2HD期間の時間内で完了すれば良い。
なお、この第1HD期間は偶数行の信号を第2信号蓄積部20’へ転送した後、水平転送動作を行う期間であるが、この時点では第2信号蓄積部20’には有効な信号が転送されていないので、読み出し動作は実行しなくても良い。また、実行しても出力を無視すれば良い。また、第2HD期間は同様に奇数行の信号を第2信号蓄積部20’へ転送した後、水平転送動作を行う期間であるが、この時点では第2信号蓄積部20’には有効な信号が転送されていないので、読み出し動作は実行しなくても良い。また、実行しても出力を無視すれば良い。図9の水平走査回路の出力の波形を点線で表記する。
第3HD期間になって、やっと第1および第2HD期間に第3信号蓄積部21まで転送した画素信号のうち偶数行の信号を第2信号蓄積部20’へ転送した後に偶数行(第0行)の読み出し動作が実行できる。さらに第4HD期間に奇数行の信号を第2信号蓄積部20’へ転送した後、奇数行(第1行)の読み出し動作が実行できる。このときの水平走査回路の出力の波形として先頭2列のタイミングを記載する。同時に第3HD期間、および第4HD期間には、並行して第2行および第3行の画素信号を第1信号蓄積部15まで転送する垂直転送動作、および第3信号蓄積部21まで転送する蓄積部間転送動作(それぞれ時間HBLK1,HBLK3を要する)を行う。このような動作を最終行まで繰り返すことで全画素信号の読み出しが完了する。
本実施形態では、第1信号蓄積部と、第2信号蓄積部を持ち、第1信号蓄積部の出力変化が、第2信号蓄積部の出力に影響しないような回路構成とした。そのため、画素信号を第1蓄積部まで転送する垂直転送動作と、水平転送動作を同時に行うことが可能となる。なお、第2信号蓄積部への転送動作期間中は、出力が確定していないので同時に水平転送を行うことが不可能であるため、水平転送動作はこの時間を避けて行う必要がある。
しかしながら、蓄積部間転送動作時間(HBLK2e、HBLK2o)やHBLK3は垂直転送動作時間(HBLK1)や、水平転送時間に比べるとはるかに短い時間で完了する。そのため、蓄積部間動作時間(HBLK2o,HBLK2e、HBLK3)が独立に増えることのデメリットは少なく、結果として読み出し時間の大幅な短縮が可能となる。
また本実施形態によれば、出力が行毎に順次出力されるため、異なる行の画素出力が同時、あるいは時間差を持って出力されるようなシステムに比べて、信号遅延を補償するためにFIFO(FirstInFirstOut)メモリ等が不要である。そのため、後段のシステムの回路負荷が軽い特徴がある。
また本実施形態においては、第2信号蓄積部の保持容量を、各画素列あたり1対としたことで、第1の実施形態のように各列あたり2対の保持容量を配置しなければならない場合に比べて、チップ面積的に余裕がある。そのため、より大きな容量を確保することが可能であり、水平転送動作を行う際に水平出力線との間で信号成分が容量分割比で低下する割合を小さくすることが可能となるためS/Nの良い高品位な信号を出力することが可能となる。
さらに第1の実施形態の回路に比較し、水平走査回路の制御信号の削減等の回路規模削減の効果もある。また高速化に対しても、本実施形態の回路では、水平転送時間が垂直転送時間に比べて短くなってくるとそれに合わせて最短HD周期を短くしていくことが可能である。
最終的に垂直転送時間と第2信号蓄積部20’への転送時間(HBLK2)の和が、水平転送時間と第3信号蓄積部21への転送時間(HBLK3)の和より短くなったところで最短HD期間は、
(垂直転送時間(HBLK1)+蓄積部間転送時間(HBLK3))/2
で制限されることとなる。
これは第1の実施形態におけるHBLK2と本実施形態におけるHBLK3がほぼ同程度の時間であれば、水平転送時間が短くなってきた場合には、ほぼ同じ読み出し時間を達成することが可能であることを示している。
またその場合は、この最短HD周期の2行分は、先の2行同時読み出し時の最短HD周期と同じになっていることがわかる。
すなわち、撮像素子の水平方向画素において、画素の加算や間引き、あるいは水平走査のスキップ等の動作を行い、通常の読み出し方式に比較して大幅に水平転送時間が短くなる読み出し方を行う場合でも本実施形態の方法は有効である。本実施形態では、このような読み出しを行い、かつそのときの読み出し時間をさらに短くしたい場合には、水平出力線や出力アンプ、さらには後段のFIFOメモリ等のリソースの増大を招くことなく、非常に高速な読み出しが出来る効果があることがわかる。
なお本実施形態において、第3信号蓄積部はすべての垂直出力線に配置しているが、一番最初に読み出す行に対応する垂直出力線に対応する第3信号蓄積部は本実施形態の動作を行うにあたって必須ではない。これは第3信号蓄積部への転送動作(HBLK3)実行時に、最初に読み出す行の画素信号は、同時に第2信号蓄積部まで転送すれば実現可能である。
また第1および第2の実施形態において、各列の画素に接続される垂直出力線は2本に限定されるものではなく、これ以上の本数であっても、本実施形態の考え方を適応することが可能である。

Claims (7)

  1. 二次元的に配置された複数の画素と、
    前記複数の画素の各列における所定行おきに配置された複数の画素がそれぞれ接続された複数の垂直出力線と、
    前記複数の垂直出力線により前記画素から転送されてきた画素信号を蓄積する第1信号蓄積部と、
    前記第1信号蓄積部から転送される画素信号を蓄積する第2信号蓄積部と、
    前記第2信号蓄積部に蓄積された画素信号を水平転送する水平転送部とを備え、
    前記複数の垂直出力線により画素信号を前記画素から前記第1信号蓄積部に転送している間に、前記第2信号蓄積部にすでに蓄積されている画素信号を前記水平転送部により水平転送することを特徴とする撮像素子。
  2. 二次元的に配置された複数の画素と、
    前記複数の画素の各列における所定行おきに配置された複数の画素がそれぞれ接続された複数の垂直出力線と、
    前記複数の垂直出力線により前記画素から転送されてきた画素信号を蓄積する第1信号蓄積部と、
    前記第1信号蓄積部から転送される画素信号を蓄積する第3信号蓄積部と、
    前記第3信号蓄積部から転送される画素信号を蓄積する第2信号蓄積部と、
    前記第2信号蓄積部に蓄積された画素信号を水平転送する水平転送部とを備え、
    前記複数の垂直出力線により画素信号を前記画素から前記第1信号蓄積部に転送している間に、前記第2信号蓄積部にすでに蓄積されている画素信号を前記水平転送部により水平転送することを特徴とする撮像素子。
  3. 前記第3信号蓄積部から前記第2信号蓄積部への画素信号の転送動作は、同一行の画素に接続された垂直出力線に対応する画素信号ごとに行われることを特徴とする請求項2に記載の撮像素子。
  4. 前記第3信号蓄積部における画素信号の蓄積のための保持容量は前記第2信号蓄積部における画素信号の蓄積のための保持容量よりも小さいことを特徴とする請求項2または3に記載の撮像素子。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の撮像素子を有することを特徴とする撮像装置。
  6. 二次元的に配置された複数の画素と、前記複数の画素の各列における所定行おきに配置された複数の画素がそれぞれ接続された複数の垂直出力線と、前記複数の垂直出力線により前記画素から転送されてきた画素信号を蓄積する第1信号蓄積部と、前記第1信号蓄積部から転送される画素信号を蓄積する第2信号蓄積部と、前記第2信号蓄積部に蓄積された画素信号を水平転送する水平転送部とを備える撮像素子を駆動する方法であって、
    前記複数の垂直出力線により画素信号を前記画素から前記第1信号蓄積部に転送している間に、前記第2信号蓄積部にすでに蓄積されている画素信号を前記水平転送部により水平転送することを特徴とする撮像素子の駆動方法。
  7. 二次元的に配置された複数の画素と、前記複数の画素の各列における所定行おきに配置された複数の画素がそれぞれ接続された複数の垂直出力線と、前記複数の垂直出力線により前記画素から転送されてきた画素信号を蓄積する第1信号蓄積部と、前記第1信号蓄積部から転送される画素信号を蓄積する第3信号蓄積部と、前記第3信号蓄積部から転送される画素信号を蓄積する第2信号蓄積部と、前記第2信号蓄積部に蓄積された画素信号を水平転送する水平転送部とを備える撮像素子を駆動する方法であって、
    前記複数の垂直出力線により画素信号を前記画素から前記第1信号蓄積部に転送している間に、前記第2信号蓄積部にすでに蓄積されている画素信号を前記水平転送部により水平転送することを特徴とする撮像素子の駆動方法。
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