JP2020156070A - 固体撮像装置、電子機器、および、固体撮像装置の制御方法 - Google Patents

固体撮像装置、電子機器、および、固体撮像装置の制御方法 Download PDF

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Akihiko Kato
昭彦 加藤
秀樹 長沼
Hideki Naganuma
秀樹 長沼
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Mamoru Sato
守 佐藤
祐輔 大池
Yusuke Oike
祐輔 大池
英浩 原田
Hidehiro Harada
英浩 原田
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Abstract

【課題】光電変換素子から浮遊拡散層へ電荷を転送する固体撮像装置において、電荷の転送効率を向上させる。【解決手段】固体撮像装置は、転送トランジスタ、および、電位制御部を具備する。この固体撮像装置において、転送トランジスタは、所定の転送線を介して伝送された転送信号に従って所定の転送期間内に光電変換素子から浮遊拡散層へ電荷を転送する。また、電位制御部は、浮遊拡散層と容量結合する所定の信号線の転送期間内の電位を前記転送期間外よりも高くする。【選択図】図6

Description

本技術は、固体撮像装置、電子機器、および、固体撮像装置の制御方法に関する。詳しくは、差動増幅を行う固体撮像装置、撮像装置、および、固体撮像装置の制御方法に関する。
従来より、差動増幅を行う差動増幅型の固体撮像装置が撮像装置において用いられている。例えば、一対の画素の一方を参照画素とし、他方を読出画素とし、それらの画素にカレントミラー回路および電流源を接続する固体撮像装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この固体撮像装置において読出画素内には、光電変換素子、転送トランジスタおよび浮遊拡散層が設けられ、それらのうち転送トランジスタは、光電変換素子から浮遊拡散層へ電荷を転送している。
特開2018−182496号公報
上述の従来技術では、参照画素、読出画素、カレントミラー回路および電流源が差動増幅回路を構成し、その差動増幅回路が差動増幅を行うことにより、信号を増幅するゲインの向上を図っている。しかしながら、光電変換素子から浮遊拡散層への電荷の転送効率をさらに向上させることが困難である。転送トランジスタに供給する転送信号の振幅を大きくするほど転送効率を向上させることができるが、消費電力が増大するために好ましくない。
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、光電変換素子から浮遊拡散層へ電荷を転送する固体撮像装置において、電荷の転送効率を向上させることを目的とする。
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、所定の転送線を介して伝送された転送信号に従って所定の転送期間内に光電変換素子から浮遊拡散層へ電荷を転送する転送トランジスタと、上記浮遊拡散層と容量結合する所定の信号線の上記転送期間内の電位を上記転送期間外よりも高くする電位制御部とを具備する固体撮像装置、および、その制御方法である。これにより、転送期間内の浮遊拡散層の電圧上昇量が大きくなるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記転送トランジスタは、参照画素内に配置される参照側転送トランジスタと読出画素内に配置される読出側転送トランジスタとを含み、上記参照画素は、所定のリセット信号に従って上記参照画素内の上記浮遊拡散層を初期化する参照側リセットトランジスタと、上記参照画素内の上記浮遊拡散層の電圧を増幅する参照側増幅トランジスタと、上記参照側増幅トランジスタにより増幅された電圧に応じた信号を所定の選択信号に従って出力する参照側選択トランジスタとをさらに備え、上記読出画素は、所定のリセット信号に従って上記読出画素内の上記浮遊拡散層を初期化する読出側リセットトランジスタと、上記読出画素内の上記浮遊拡散層の電圧を増幅する読出側増幅トランジスタと、上記読出側増幅トランジスタにより増幅された電圧に応じた信号を所定の選択信号に従って出力する読出側選択トランジスタとをさらに備えてもよい。これにより、差動増幅型の固体撮像装置において浮遊拡散層の電圧上昇量が大きくなるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記参照側増幅トランジスタおよび上記読出側増幅トランジスタが共通に接続された垂直電流供給線に電流を供給するテール電流源をさらに具備し、上記所定の信号線は、上記垂直電流供給線を含むものであってもよい。これにより、垂直電流供給線の寄生容量に応じた分、浮遊拡散層の電圧上昇量が大きくなるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記電位制御部は、上記転送期間内の上記垂直電流供給線の電位を上記転送期間外よりも高くするスイッチを備えてもよい。これにより、垂直電流供給線の寄生容量に応じた分、浮遊拡散層の電圧上昇量が大きくなるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記読出側選択トランジスタは、垂直信号線を介して上記信号を出力し、上記電位制御部は、上記転送期間内に上記垂直電流供給線と上記垂直信号線とを接続するスイッチを備えてもよい。これにより、垂直電流供給線の寄生容量に応じた分、浮遊拡散層の電圧上昇量が大きくなるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記所定の信号線は、上記読出側選択トランジスタからの上記信号を伝送する垂直信号線を含み、上記電位制御部は、上記転送期間内の上記垂直信号線の電位を上記転送期間外よりも高くするスイッチを備えてもよい。これにより、垂直信号線の寄生容量に応じた分、浮遊拡散層の電圧上昇量が大きくなるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記所定の信号線は、電位変動専用線を含み、上記電位制御部は、上記転送期間内の上記電位変動専用線の電位を上記転送期間外よりも高くするドライバを備えてもよい。これにより、電位変動専用線の寄生容量に応じた分、浮遊拡散層の電圧上昇量が大きくなるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記電位変動専用線は、水平方向に配線されてもよい。これにより、水平方向の電位変動専用線の寄生容量に応じた分、浮遊拡散層の電圧上昇量が大きくなるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記電位変動専用線は、垂直方向に配線されてもよい。これにより、垂直方向の電位変動専用線の寄生容量に応じた分、浮遊拡散層の電圧上昇量が大きくなるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記読出画素は、上記電荷を上記電圧に変換する変換効率を制御する変換効率制御トランジスタをさらに備え、上記所定の信号線は、上記変換効率制御トランジスタのゲートに接続された制御線を含むものであってもよい。これにより、制御線の寄生容量に応じた分、浮遊拡散層の電圧上昇量が大きくなるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記読出側リセットトランジスタへの上記リセット信号の振幅と上記参照側リセットトランジスタへの上記リセット信号の振幅とが互いに異なっていてもよい。これにより、垂直信号線の振幅が拡大するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、所定のローレベルと上記ローレベルより高いミドルレベルと上記ミドルレベルより高いハイレベルとのいずれかに上記転送信号の電位を制御するドライバをさらに具備し、上記ドライバは、上記転送期間内に上記転送信号の電位を上記ハイレベルから上記ミドルレベルに遷移させてもよい。これにより、電荷の一部が光電変換素子に戻る現象が抑制されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記転送期間が終了したときから所定期間に亘って上記参照側増幅トランジスタおよび上記読出側増幅トランジスタに供給するテール電流の電流量を増大させる電流量制御部をさらに具備してもよい。これにより、セトリング時間が短くなるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、所定の半導体基板において、マイクロレンズと上記光電変換素子との間に配線層が配置され、上記転送トランジスタは、上記配線層に配置されてもよい。これにより、表面照射型の固体撮像装置において、浮遊拡散層の電圧上昇量が大きくなるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、所定の半導体基板において、マイクロレンズと配線層との間に上記光電変換素子が配置され、上記転送トランジスタは、上記配線層に配置されてもよい。これにより、裏面照射型の固体撮像装置において、浮遊拡散層の電圧上昇量が大きくなるという作用をもたらす。
また、本技術の第2の側面は、所定の配線が設けられた参照画素と、上記参照画素の上記配線と異なる形状の配線が設けられた読出画素とを具備する電子機器である。これにより、参照側の配線と読出側の配線とのそれぞれに異なる寄生容量が生じるという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、所定の配線層内の垂直信号線に垂直な水平方向において、上記参照画素における参照側リセットトランジスタに接続された配線と、参照側浮遊拡散層に参照側増幅トランジスタを接続する配線とが、最も近接する部分の長さは、上記読出画素における読出側リセットトランジスタに接続された配線と、読出側浮遊拡散層に読出側増幅トランジスタを接続する配線とが、最も近接する部分の長さよりも短くてもよい。これにより、参照側のリセットトランジスタに接続された配線と浮遊拡散層との間に読出し側と異なる寄生容量が生じるという作用をもたらす。
また、本技術の第3の側面は、所定の接地電位より低い所定の負電位に接続された読出側光電変換素子と、上記読出側光電変換素子から読出側浮遊拡散層へ電荷を転送する読出側転送トランジスタと、上記負電位に接続された参照側光電変換素子と、上記参照側光電変換素子から参照側浮遊拡散層へ電荷を転送する参照側転送トランジスタと、上記接地電位に接続されたテール電流源を備え、上記読出側浮遊拡散層の電圧と上記参照側浮遊拡散層の電圧との差分を増幅した信号を画素信号として出力するカラム読出し回路部とを具備する固体撮像装置である。これにより、電荷の転送効率が向上するという作用をもたらす。
また、この第3の側面において、上記カラム読出し回路部は、上記負電位を生成する負電位生成部をさらに備えてもよい。これにより、外部の電源種別とCMOSイメージセンサ10の端子とが削減されるという作用をもたらす。
また、この第3の側面において、上記カラム読出し回路部は、上記負電位と上記接地電位とのいずれかを上記読出側光電変換素子および上記参照側光電変換素子に供給するスイッチをさらに備え、上記カラム読出し回路部は、所定の差動モードが設定された場合には上記差分を増幅し、所定のソースフォロワーモードが設定された場合には上記読出側浮遊拡散層の電圧を増幅した信号と上記参照側浮遊拡散層の電圧を増幅した信号とのそれぞれを出力し、上記スイッチは、上記差動モードが設定された場合には上記負電位を供給し、上記ソースフォロワーモードが設定された場合には上記接地電位を供給してもよい。これにより、差動モードにおいて転送効率が向上するという作用をもたらす。
また、この第3の側面において、上記読出側転送トランジスタおよび上記参照側転送トランジスタのそれぞれに転送信号を供給する垂直駆動部をさらに具備し、上記垂直駆動部は、上記差動モードが設定された場合には上記ソースフォロワーモードよりも低いレベルの上記転送信号を供給してもよい。これにより、転送信号に対応するトランジスタのゲート酸化膜の耐圧をSFモードと同様にして信頼性に影響のないようにできるという作用をもたらす。
また、この第3の側面において、上記カラム読出し回路部は、上記差分を増幅した信号を垂直信号線を介して出力し、上記垂直信号線を被覆するシールド線は、上記接地電位に接続されてもよい。これにより、ノイズが低減するという作用をもたらす。
また、本技術の第4の側面は、所定の転送線を介して伝送された転送信号に従って所定の転送期間内に光電変換素子から浮遊拡散層へ電荷を転送する転送トランジスタと、上記浮遊拡散層と容量結合する所定の信号線の上記転送期間内の電位を上記転送期間外よりも高くする電位制御部と、上記浮遊拡散層の電圧に応じた画素信号を処理する信号処理部とを具備する撮像装置である。これにより、転送期間内の浮遊拡散層の電圧上昇量が大きくなり、その浮遊拡散層の電圧に応じた画素信号が処理されるという作用をもたらす。
本技術の第1の実施の形態における固体撮像装置の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における画素アレイ部の平面図の一例である。 本技術の第1の実施の形態における参照画素および読出画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態における読出画素内の寄生容量の一例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態におけるカラム読出し回路部の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における単位読出し回路、参照画素および読出画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態におけるCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第1の実施の形態におけるCMOSイメージセンサの動作の一例を示すフローチャートである。 本技術の第1の実施の形態におけるCMOSイメージセンサの断面図の一例である。 本技術の第2の実施の形態における単位読出し回路、参照画素および読出画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第2の実施の形態におけるCMOSイメージセンサの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第3の実施の形態における単位読出し回路、参照画素および読出画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第3の実施の形態におけるCMOSイメージセンサの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第4の実施の形態における垂直駆動部の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第4の実施の形態におけるCMOSイメージセンサの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第4の実施の形態における参照画素のレイアウトの一例を示す平面図である。 本技術の第4の実施の形態における読出画素のレイアウトの一例を示す平面図である。 本技術の第5の実施の形態における垂直駆動部の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第5の実施の形態における単位読出し回路、参照画素および読出画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第5の実施の形態における読出画素内の寄生容量の一例を示す回路図である。 本技術の第5の実施の形態における参照画素内の寄生容量の一例を示す回路図である。 本技術の第5の実施の形態におけるCMOSイメージセンサの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第6の実施の形態における単位読出し回路、参照画素および読出画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第6の実施の形態における読出画素内の寄生容量の一例を示す回路図である。 本技術の第6の実施の形態における参照画素内の寄生容量の一例を示す回路図である。 本技術の第6の実施の形態におけるCMOSイメージセンサの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第7の実施の形態における垂直駆動部の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第7の実施の形態における参照画素および読出画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第7の実施の形態における読出画素内の寄生容量の一例を示す回路図である。 本技術の第7の実施の形態におけるCMOSイメージセンサの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第8の実施の形態におけるCMOSイメージセンサの断面図の一例である。 本技術の第9の実施の形態における単位読出し回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第9の実施の形態におけるCMOSイメージセンサの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第10の実施の形態における参照画素および読出画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第10の実施の形態におけるCMOSイメージセンサの断面図の一例である。 本技術の第11の実施の形態におけるカラム読出し回路部、参照画素および読出画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第12の実施の形態におけるカラム読出し回路部、参照画素および読出画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第12の実施の形態における転送信号のレベルの設定例を示す図である。 本技術の第10の実施の形態における画素アレイ部の一構成例を示す回路図である。 本技術を適用し得る積層型の固体撮像装置の構成例を示す図である。 本技術を適用した固体撮像装置を有する電子機器の構成例を示すブロック 図である。 本技術を適用した固体撮像装置の使用例を示す図である。 車両制御システムの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 車外情報検出部及び撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(垂直電流供給線の電位を高くする例)
2.第2の実施の形態(垂直電流供給線を垂直信号線に接続して、その電位を高くする例)
3.第3の実施の形態(垂直信号線の電位を高くする例)
4.第4の実施の形態(垂直電流供給線の電位を高くし、転送信号を3値制御する例)
5.第5の実施の形態(水平方向の電位変動線の電位を高くする例)
6.第6の実施の形態(垂直方向の電位変動線の電位を高くする例)
7.第7の実施の形態(垂直電流供給線の電位を高くし、電荷電圧変換効率を制御する例)
8.第8の実施の形態(裏面照射型において垂直電流供給線の電位を高くする例)
9.第9の実施の形態(垂直電流供給線の電位を高くし、テール電流を増大する例)
10.変形例
11.電子機器の構成
12.固体撮像装置の使用例
13.移動体への応用例
<1.第1の実施の形態>
[固体撮像装置の構成例]
図1は、本技術を適用した固体撮像装置の一実施の形態の構成例を示す図である。
図1のCMOSイメージセンサ10は、CMOSを用いた固体撮像装置の一例である。CMOSイメージセンサ10は、光学レンズ系(不図示)を介して被写体からの入射光(像光)を取り込んで、撮像面上に結像された入射光の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号として出力する。なお、CMOSイメージセンサ10は、特許請求の範囲に記載の固体撮像装置の一例である。
図1において、CMOSイメージセンサ10は、画素アレイ部11、垂直駆動部12、カラム読出し回路部13、カラム信号処理部14、水平駆動部15、システム制御部16、信号処理部17、及びデータ格納部18を含んで構成される。
これら画素アレイ部11、垂直駆動部12、カラム読出し回路部13、カラム信号処理部14、水平駆動部15、システム制御部16、信号処理部17、及びデータ格納部18は、同一又は電気的に接続された複数の積層半導体基板(チップ)上に形成されている。
画素アレイ部11には、入射光量に応じた電荷量を光電変換して内部に蓄積し、信号として出力を行うことが可能な光電変換部(例えば、フォトダイオード)を有する単位画素(画素)が、行列状に2次元配置されている。
なお、画素アレイ部11には、有効な画素(有効画素)の他に、光電変換を行うフォトダイオードを持たない構造のダミー画素や、受光面を遮光して外部からの光入射を遮断していること以外は有効画素と等価な遮光画素が、行列状に2次元配置されている領域を含む場合がある。
また、以下の説明では、入射光量に応じた電荷量の光電荷を、単に「電荷」と記述し、単位画素を、単に「画素」と記述する場合がある。
画素アレイ部11にはさらに、行列状の画素配列に対して行ごとに画素駆動線31が図の左右方向(画素行の画素の配列方向)に沿って形成され、列ごとに垂直画素配線32が図の上下方向(画素列の画素の配列方向)に沿って形成されている。画素駆動線31の一端は、垂直駆動部12の各行に対応した出力端に接続されている。
カラム読出し回路部13は少なくとも、画素アレイ部11内の選択行画素に列ごとに定電流を供給する回路、高ゲインアンプを構成するカレントミラー回路、読出しモード切替スイッチから成り、画素アレイ部11内の選択画素内のトランジスタと共に増幅器を構成し、光電荷信号を電圧信号に変換して垂直画素配線32に出力する。
垂直駆動部12は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどによって構成され、画素アレイ部11の各画素を、全画素同時あるいは行単位等で駆動する画素駆動部である。この垂直駆動部12は、その具体的な構成については図示を省略するが、読み出し走査系と、掃き出し走査系あるいは、一括掃き出し、一括転送を有する構成となっている。
読み出し走査系は、画素から信号を読み出すために、画素アレイ部11の画素を行単位で順に選択走査する。行駆動(ローリングシャッタ動作)の場合、掃き出しについては、読み出し走査系によって読み出し走査が行われる読み出し行に対して、その読み出し走査よりもシャッタスピードの時間分だけ先行して掃き出し走査が行なわれる。
また、グローバル露光(グローバルシャッタ動作)の場合は、一括転送よりもシャッタスピードの時間分先行して一括掃き出しが行なわれる。この掃き出しにより、読み出し行の画素の光電変換素子から不要な電荷が掃き出される(リセットされる)。そして、不要電荷の掃き出し(リセット)により、いわゆる電子シャッタ動作が行われる。
ここで、電子シャッタ動作とは、直前まで光電変換素子に溜まっていた不要な光電荷を捨てて、新たに露光を開始する(光電荷の蓄積を開始する)動作のことを言う。読み出し走査系による読み出し動作によって読み出される信号は、その直前の読み出し動作又は電子シャッタ動作以降に入射した光量に対応するものである。
行駆動の場合は、直前の読み出し動作による読み出しタイミング又は電子シャッタ動作による掃出しタイミングから、今回の読み出し動作による読み出しタイミングまでの期間が、画素における光電荷の蓄積時間(露光時間)となる。グローバル露光の場合は、一括掃き出しから一括転送までの時間が蓄積時間(露光時間)となる。
垂直駆動部12によって選択走査された画素行の各画素から出力される画素信号は、垂直画素配線32の各々を通してカラム信号処理部14に供給される。カラム信号処理部14は、画素アレイ部11の画素列ごとに、選択行の各画素から垂直画素配線32を通して出力される画素信号に対して所定の信号処理を行うとともに、信号処理後の画素信号を一時的に保持する。
具体的には、カラム信号処理部14は、信号処理として少なくとも、ノイズ除去処理、例えば、相関二重サンプリング(CDS:Correlated Double Sampling)処理を行う。このカラム信号処理部14による相関二重サンプリングにより、リセットノイズや増幅トランジスタの閾値ばらつき等の画素固有の固定パターンノイズが除去される。なお、カラム信号処理部14にノイズ除去処理以外に、例えば、AD(アナログ−デジタル)変換機能を持たせ、信号レベルをデジタル信号で出力することも可能である。
水平駆動部15は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどによって構成され、カラム信号処理部14の画素列に対応する単位回路を順番に選択する。この水平駆動部15による選択走査により、カラム信号処理部14で信号処理された画素信号が順番に信号処理部17に出力される。
システム制御部16は、各種のタイミング信号を生成するタイミングジェネレータ等によって構成され、タイミングジェネレータで生成された各種のタイミング信号を基に垂直駆動部12、カラム信号処理部14、及び水平駆動部15などの駆動制御を行う。
CMOSイメージセンサ10はさらに、信号処理部17及びデータ格納部18を備えている。信号処理部17は、少なくとも加算処理機能を有し、カラム信号処理部14から出力される画素信号に対して加算処理等の種々の信号処理を行う。データ格納部18は、信号処理部17での信号処理に当たって、その処理に必要なデータを一時的に格納する。
これら信号処理部17及びデータ格納部18については、CMOSイメージセンサ10とは別の基板に設けられる外部信号処理部、例えばDSP(Digital Signal Processor)やソフトウェアによる処理でも構わないし、CMOSイメージセンサ10と同じ基板上に搭載しても構わない。
[画素アレイ部の構成例]
図2は、本技術の第1の実施の形態における画素アレイ部11の平面図の一例である。画素アレイ部11には、参照画素領域111と読出画素領域112とが設けられる。参照画素領域111には、複数の参照画素120が水平方向に配列される。一方、読出画素領域112には、複数の読出画素130が二次元格子状に配列される。ここで、読出画素130は、画素信号を読み出す対象の画素である。一方、参照画素120は、差動増幅する際に、読出画素130からの信号と比較するための参照信号を出力する画素である。
以下、水平方向に配列した画素(参照画素120や読出画素130)の集合を「行」と称し、行に垂直な方向に配列した画素の集合を「列」と称する。
行内の画素のそれぞれは、画素駆動線31を介して垂直駆動部12と接続される。また、列内の画素のそれぞれは、垂直画素配線32を介してカラム読出し回路部13と接続される。
[画素の構成例]
図3は、本技術の第1の実施の形態における参照画素120および読出画素130の一構成例を示す回路図である。参照画素120は、光電変換素子121、転送トランジスタ122、リセットトランジスタ123、浮遊拡散層124、選択トランジスタ125および増幅トランジスタ126を備える。また、読出画素130は、光電変換素子131、転送トランジスタ132、リセットトランジスタ133、浮遊拡散層134、選択トランジスタ135および増幅トランジスタ136を備える。
また、参照画素120の行には、選択線31SR、リセット線31RR、転送線31TRが配線される。読出画素領域112の行数をI(Iは、整数)とすると、i(iは、0乃至I−1の整数)番目の行には、選択線31Si、リセット線31Riおよび転送線31Tiが配線される。列数をK(Kは、整数)とすると、k(kは、0乃至K−1の整数)番目の列には、垂直リセット入力線VRDRおよびVRDと、垂直信号線VSLRおよびVSLと、垂直電流供給線VCOMとが配線される。
光電変換素子121は、光電変換により電荷を生成するものである。転送トランジスタ122は、転送線31TRを介して伝送された転送信号TRGに従って、光電変換素子121から浮遊拡散層124へ電荷を転送するものである。
リセットトランジスタ123は、リセット線31RRを介して伝送されたリセット信号RSTに従って、浮遊拡散層124を垂直リセット入力線VRDRに接続し、浮遊拡散層124の電荷を引き抜いて、その電圧を初期化するものである。
浮遊拡散層124は、転送された電荷を蓄積し、電荷量に応じた電圧を生成するものである。
増幅トランジスタ126は、浮遊拡散層124の電圧を増幅するものである。この増幅トランジスタ126のソースは、垂直電流供給線VCOMに接続される。
選択トランジスタ125は、選択線31SRを介して伝送された選択信号SELに従って、増幅された電圧に応じた信号を垂直信号線VSLRに出力するものである。
読出画素130の回路構成は、参照画素120と同様である。ただし、転送信号TRGは、転送線31Tiを介して伝送され、リセット信号RSTは、リセット線31Riを介して伝送される。選択信号SELは、選択線31Siを介して伝送される。また、リセットトランジスタ133は、浮遊拡散層134を垂直リセット入力線VRDに接続し、選択トランジスタ135は、信号を垂直信号線VSLに出力する。増幅トランジスタ136のソースは、垂直電流供給線VCOMに接続される。
なお、転送トランジスタ122は、特許請求の範囲に記載の参照側転送トランジスタの一例であり、転送トランジスタ132は、特許請求の範囲に記載の読出側転送トランジスタの一例である。リセットトランジスタ123は、特許請求の範囲に記載の参照側リセットトランジスタの一例であり、リセットトランジスタ133は、特許請求の範囲に記載の読出側リセットトランジスタの一例である。増幅トランジスタ126は、特許請求の範囲に記載の参照側増幅トランジスタの一例であり、増幅トランジスタ136は、特許請求の範囲に記載の読出側増幅トランジスタの一例である。選択トランジスタ125は、特許請求の範囲に記載の参照側選択トランジスタの一例であり、選択トランジスタ135は、特許請求の範囲に記載の読出側選択トランジスタの一例である。
図4は、本技術の第1の実施の形態における読出画素130内の寄生容量の一例を示す回路図である。例えば、選択線31Siと浮遊拡散層134との間には、CFD_SELの寄生容量が生じ、リセット線31Riと浮遊拡散層134との間には、CFD_RSTの寄生容量が生じる。転送線31Tiと浮遊拡散層134との間には、CFD_TRGの寄生容量が生じる。
また、垂直電流供給線VCOMと浮遊拡散層134との間には、CFD_VCOMの寄生容量が生じ、垂直信号線VSLと浮遊拡散層134との間には、CFD_VSLの寄生容量が生じる。浮遊拡散層の総容量から、CFD_SELなどの各種の寄生容量を除いた残りの容量をCFD_remとする。
同図に例示したように、画素アレイ部11内の水平方向の配線や垂直方向の配線と浮遊拡散層134との間には寄生容量が存在し、これらの寄生容量を介して、複数の配線が浮遊拡散層134と容量結合されている。例えば、垂直電流供給線VCOMや転送線31Tiが浮遊拡散層134容量結合されている。
同図における寄生容量の容量値は、例えば、1aF(アトファラッド)以上とする。1aF(アトファラッド)未満の寄生容量も厳密には存在するが、浮遊拡散層134の電位上昇量にほとんど寄与せず、無視することができる。
[カラム読出し回路部の構成例]
図5は、本技術の第1の実施の形態におけるカラム読出し回路部13の一構成例を示すブロック図である。このカラム読出し回路部13には、列ごとに、単位読出し回路300が配置される。単位読出し回路300は、対応する列の画素信号Voutを読み出し、カラム信号処理部14へ出力するものである。それぞれの単位読出し回路300には、システム制御部16からの制御信号SW0、SW1およびSW2が入力される。
図6は、本技術の第1の実施の形態における単位読出し回路300、参照画素120および読出画素130の一構成例を示す回路図である。
単位読出し回路300は、スイッチ311、312および316と、pMOS(p-channel Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ313および314と、テール電流源315とを備える。
垂直リセット入力線VRDRは、所定のリセット電圧Vrstのノードに接続される。pMOSトランジスタ313および314は、電源電圧VDDのノードに並列に接続される。また、pMOSトランジスタ313のゲートおよびドレインは短絡され、そのドレインは垂直信号線VSLRに接続される。一方、pMOSトランジスタ314のゲートは、pMOSトランジスタ313のゲートに接続され、そのドレインは垂直信号線VSLに接続される。また、pMOSトランジスタ314のドレインからは、画素信号Voutが出力される。テール電流源315は、垂直電流供給線VCOMと、基準電位(接地電位など)のノードとの間に挿入される。
スイッチ311は、システム制御部16からの制御信号SW1に従って、垂直リセット入力線VRDRと垂直リセット入力線VRDとの間の経路を開閉するものである。
スイッチ312は、システム制御部16からの制御信号SW0に従って、垂直リセット入力線VRDと垂直信号線VSLとの間の経路を開閉するものである。
スイッチ316は、システム制御部16からの制御信号SW2に従って、垂直電流供給線VCOMと、所定の電位VVCOMHのノードとの間の経路を開閉するものである。
同図に例示した回路構成により、スイッチ311が開状態であり、スイッチ312が閉状態の際に、単位読出し回路300、参照画素120および読出画素130からなる回路は、差動増幅回路を構成する。この差動増幅回路により、参照画素120内の浮遊拡散層124の電圧を参照電圧とし、読出画素130内の浮遊拡散層134の電圧を読出し電圧として、それらを差動増幅した信号が画素信号Voutとして出力される。
なお、参照画素120の位置を固定としているが、この構成に限定されない。隣接する一対の画素の一方を参照画素とし、他方を読出画素とし、それらを入替え可能な構成とすることもできる。この場合には、例えば、特開2018−182496号公報の図16に記載のスイッチが追加される。それらのスイッチの制御タイミングは、特開2018−182496号公報の図18に記載されている。
[CMOSイメージセンサの動作例]
図7は、本技術の第1の実施の形態におけるCMOSイメージセンサ10の読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。同図の読出し動作は、読出画素領域112内のI行のうちi行目の読出し動作を示す。i+1行以降の行を読み出す際には、読出し対象の行が変更され、同図に例示した制御が繰り返し実行される。
垂直駆動部12は、選択信号SELおよびSELをハイレベルにする。選択信号SELi+1などの読出し対象外の行の選択信号は、ローレベルに制御される。
露光終了の直前のタイミングT0から、所定のパルス期間が経過するタイミングT1までの初期化期間において、垂直駆動部12は、リセット信号RSTおよびRSTをハイレベルにする。これにより、読出画素130の浮遊拡散層FDikが初期化される。
また、システム制御部16は、タイミングT1の直後に制御信号SW0をハイレベルからローレベルにし、対応するスイッチ312を閉状態から開状態に遷移させる。また、システム制御部16は、タイミングT1の直後に制御信号SW1をローレベルからハイレベルにし、対応するスイッチ311を開状態から閉状態に遷移させる。これにより、差動増幅回路が構成され、初期化時のリセットレベルが読み出される。
そして、露光が終了するタイミングT2から、パルス期間が経過するタイミングT4までの転送期間において、垂直駆動部12は、転送信号TRGおよびTRGをハイレベルにする。このときの転送信号TRGの上昇量をΔVTRGとする。これにより、浮遊拡散層134の電圧が上昇し、光電変換素子131から浮遊拡散層134への電荷の転送が開始される。このときの浮遊拡散層134の電圧上昇量をΔVFDとする。また、垂直信号線VSLの電圧も上昇し、セトリング時間の経過後に露光量に応じた信号レベルとなる。
また、タイミングT2から、タイミングT4の直前のタイミングT3までの間において、システム制御部16は、制御信号SW2をハイレベルにし、対応するスイッチ316を閉状態にする。これにより、転送期間内の垂直電流供給線VCOMの電位は、転送期間外より高い電位VVCOMHまで上昇する。このときの垂直電流供給線VCOMの上昇量をΔVVCOMとする。
ここで、スイッチ316を設けず、転送期間内に垂直電流供給線VCOMの電位が上昇しない比較例を想定する。この比較例では、電荷転送時の浮遊拡散層134の電圧上昇量ΔVFDは、転送信号TRGの上昇量ΔVTRGに応じた値となり、例えば、次の式により表される。
ΔVFD=ΔVTRG(CFD_TRG/CFD_total) ・・・・式1
上式において、CFD_totalは、浮遊拡散層134の総容量を表す。
この比較例に対して、スイッチ316を設けた構成では、垂直電流供給線VCOMが浮遊拡散層134と容量結合されているため、電圧上昇量ΔVFDは、上昇量ΔVTRGおよびΔVVCOMに応じた値となり、例えば、次の式により表される。
ΔVFD=ΔVVCOM(CFD_VCOM/CFD_total
+ΔVTRG(CFD_TRG/CFD_total) ・・・式2
式1および式2に例示したように、スイッチ316を設けて転送期間内に垂直電流供給線VCOMの電位を上昇させることにより、スイッチ316を設けない比較例よりも、電圧上昇量ΔVFDを大きくすることができる。転送される電荷は電子であるため、電圧上昇量ΔVFDが増大するほど、ポテンシャル勾配が大きくなり、電荷の転送効率を向上させることができる。なお、スイッチ316は、特許請求の範囲に記載の電位制御部の一例である。
なお、スイッチ316は、転送期間内に垂直電流供給線VCOMの電位を上昇させているが、浮遊拡散層134との間で一定値(1aFなど)以上の寄生容量の生じる信号線であれば、垂直電流供給線VCOM以外の信号線の電位を上昇させることもできる。例えば、スイッチは、後述するように、垂直信号線VSLの電位を上昇させることもできる。
図8は、本技術の第1の実施の形態におけるCMOSイメージセンサ10の動作の一例を示すフローチャートである。この動作は、例えば、画像データを撮像するための所定のアプリケーションが実行されたときに開始される。
垂直駆動部12は、参照画素120を配列した参照行と、読み出す対象の読出し行との浮遊拡散層をリセット信号によりリセットする(ステップS901)。そして、垂直駆動部12は、転送信号をハイレベルにしつつ、垂直電流供給線VCOMkの電位を上昇し、浮遊拡散層へ電荷を転送させる(ステップS902)。
カラム信号処理部14は、列ごとの画素信号に対してCDS処理等の信号処理を行う(ステップS903)。そして、CMOSイメージセンサ10は、全行を読み出したか否かを判断する(ステップS904)。全行を読み出していない場合(ステップS904:No)、CMOSイメージセンサ10は、読出し対象行を変更してステップS901以降を繰り返し実行する。
全行を読み出した場合(ステップS904:Yes)、CMOSイメージセンサ10は、読出しのための動作を終了する。複数の画像データを撮像する場合には、垂直同期信号などに同期して、ステップS901乃至S904の処理が繰り返し実行される。
図9は、本技術の第1の実施の形態におけるCMOSイメージセンサ10の断面図の一例である。マイクロレンズの下方に配線層502が配置され、その下方に光電変換層501が設けられる。配線層502には、転送トランジスタ132などのトランジスタや、垂直電流供給線VCOMなどの信号線が設けられる。光電変換層501には、光電変換素子121や131が配置される。
同図に例示したように、マイクロレンズと光電変換層501との間との間に配線層502を配置するCMOSイメージセンサ10では、回路を配置する面である表面に光が照射される。このような固体撮像装置は、表面照射型の固体撮像装置と呼ばれる。
このように、本技術の第1の実施の形態によれば、浮遊拡散層134と容量結合されている垂直電流供給線VCOMの転送期間内の電位をスイッチ316が上昇させるため、その上昇量に応じて浮遊拡散層134の電圧上昇量ΔVFDを大きくすることができる。これにより、光電変換素子131から浮遊拡散層134への電荷の転送効率を向上させることができる。また、このような電荷の転送効率の向上により、画素の感度が高くなるため、画像データの画質を向上させることができる。
<2.第2の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、垂直電流供給線VCOMに、電位VVCOMHを供給していたが、この構成では、電位VVCOMHを供給する回路(定電圧源など)が必要になる。この第2の実施の形態のCMOSイメージセンサ10は、垂直電流供給線VCOMを垂直信号線VSLに接続するスイッチを設け、定電圧源などを不要とした点において第1の実施の形態と異なる。
図10は、本技術の第2の実施の形態における単位読出し回路300、参照画素120および読出画素130の一構成例を示す回路図である。この第2の実施の形態の単位読出し回路300は、スイッチ316の代わりにスイッチ317を備える点において第1の実施の形態と異なる。
スイッチ317は、システム制御部16からの制御信号SW3に従って、垂直電流供給線VCOMを垂直信号線VSLとの間の経路を開閉するものである。
図11は、本技術の第2の実施の形態におけるCMOSイメージセンサ10の読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。
転送期間内のタイミングT2からタイミングT3までの間において、システム制御部16は、制御信号SW3をハイレベルにし、対応するスイッチ317を閉状態にする。これにより、垂直電流供給線VCOMは垂直信号線VSLと接続され、垂直電流供給線VCOMの電位は、垂直信号線VSLの電位VVSLと同等の値まで上昇する。電圧上昇量ΔVFDは、第1の実施の形態と同様に式2により表される。なお、スイッチ317は、特許請求の範囲に記載の電位制御部の一例である。
このように、本技術の第2の実施の形態によれば、スイッチ317が、垂直電流供給線VCOMを垂直信号線VSLと接続するため、定電圧源などを設けなくても垂直電流供給線VCOMの電位を上昇させることができる。
<3.第3の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、垂直電流供給線VCOMの電位を上昇させていたが、この構成の電圧上昇量ΔVFDは式2に例示したように寄生容量CFD_VCOMに依存するため、寄生容量CFD_VCOMが小さいと電圧上昇量が不足するおそれがある。この第3の実施の形態のCMOSイメージセンサ10は、垂直信号線VSLの電位を上昇させる点において第1の実施の形態と異なる。
図12は、本技術の第3の実施の形態における単位読出し回路300、参照画素120および読出画素130の一構成例を示す回路図である。この第3の実施の形態の単位読出し回路300は、スイッチ316の代わりにスイッチ318を備える点において第1の実施の形態と異なる。
スイッチ318は、システム制御部16からの制御信号SW4に従って、垂直信号線VSLと、所定の電位VVSLHのノードとの間の経路を開閉するものである。電位VVSLHとして、例えば、電源電圧VDDと同じ電位が設定される。
図13は、本技術の第3の実施の形態におけるCMOSイメージセンサ10の読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。
転送期間内のタイミングT2からタイミングT3までの間において、システム制御部16は、制御信号SW4をハイレベルにし、対応するスイッチ318を閉状態にする。これにより、転送期間内の垂直信号線VSLの電位は、転送期間外より高い電位VVSLHまで上昇する。このときの垂直信号線VSLの上昇量をΔVVSLとする。このときの電圧上昇量ΔVFDは、次の式により表される。
ΔVFD=ΔVVSL(CFD_VSL/CFD_total
+ΔVTRG(CFD_TRG/CFD_total) ・・・式3
式3より、スイッチ318を設けない場合よりも、電圧上昇量ΔVFDが大きくなる。なお、第3の実施の形態に、第1の実施の形態のスイッチ316や第2の実施の形態のスイッチ317をさらに追加することもできる。
このように、本技術の第3の実施の形態によれば、垂直信号線VSLの電位を転送期間内にスイッチ318が上昇させるため、その上昇量に応じて浮遊拡散層134の電圧上昇量ΔVFDを大きくすることができる。
<4.第4の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、転送信号の電位をハイレベルおよびローレベルのいずれかに制御していたが、この構成では、浮遊拡散層134へ転送した電荷の一部が光電変換素子131へ戻るおそれがある。この第4の実施の形態のCMOSイメージセンサ10は、転送信号の電位をハイレベル、ミドルレベルおよびローレベルの3値のいずれかに制御する点において第1の実施の形態と異なる。
図14は、本技術の第4の実施の形態における垂直駆動部12の一構成例を示すブロック図である。この第4の実施の形態の垂直駆動部12は、ドライバ制御部210と、ドライバ221乃至226とを備える。これらのうちドライバ224乃至226は、読出画素領域112内の行ごとに配置される。
ドライバ制御部210は、ドライバ221乃至226のそれぞれの動作を制御するものである。
ドライバ221は、ドライバ制御部210の制御に従って互いに異なる電位VSELHおよびVSELLのいずれかを選択線31SRに供給するものである。ハイレベルVSELHは、例えば、ローレベルVSELLよりも高い電位である。これらの電位の信号が選択信号SELとして参照行に供給される。
ドライバ222は、ドライバ制御部210の制御に従って互いに異なる電位VRSTHおよびVRSTLのいずれかをリセット線31RRに供給するものである。ハイレベルVRSTHは、例えば、ローレベルVRSTLよりも高い電位である。これらの電位の信号がリセット信号RSTとして参照行に供給される。
ドライバ223は、ドライバ制御部210の制御に従って互いに異なる電位VTRGH、VTRGMおよびVTRGLのいずれかを転送線31TRに供給するものである。ハイレベルVTRGHは、例えば、ミドルレベルVTRGMよりも高く、ミドルレベルVTRGMは、ローレベルVTRGLよりも高い電位である。これらの電位の信号が転送信号TRGとして参照行に供給される。
ドライバ224は、ドライバ制御部210の制御に従って互いに異なる電位VSELHおよびVSELLのいずれかを選択線31Siに供給するものである。ハイレベルVSELHは、例えば、ローレベルVSELLよりも高い電位である。これらの電位の信号が選択信号SELとして対応する読出し行に供給される。
ドライバ225は、ドライバ制御部210の制御に従って互いに異なる電位VRSTHおよびVRSTLのいずれかをリセット線31Riに供給するものである。ハイレベルVRSTHは、例えば、ローレベルVRSTLよりも高い電位である。これらの電位の信号がリセット信号RSTとして対応する読出し行に供給される。
ドライバ226は、ドライバ制御部210の制御に従って互いに異なる電位VTRGH、VTRGMおよびVTRGLのいずれかを転送線31Tiに供給するものである。ハイレベルVTRGHは、例えば、ミドルレベルVTRGMよりも高く、ミドルレベルVTRGMは、ローレベルVTRGLよりも高い電位である。これらの電位の信号が転送信号TRGとして対応する読出し行に供給される。
なお、ドライバ224乃至226を読出画素領域112内の行ごとに配置しているが、この構成に限定されない。ドライバ224乃至226を1つずつ配置し、出力先の行をデマルチプレクサなどにより切り替える構成とすることもできる。
図15は、本技術の第4の実施の形態におけるCMOSイメージセンサ10の読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。
タイミングT0乃至T1のリセット期間において、垂直駆動部12は、第1の実施の形態と同様にリセット信号RSTおよびRSTの電位をハイレベルにする。ただし、第4の実施の形態において垂直駆動部12は、リセット信号RSTの振幅をリセット信号RSTと異なる値にする。例えば、参照側のハイレベルVRSTHを2.1ボルト(V)とし、ローレベルVRSTLを0.0ボルト(V)とする。一方、読出し側のハイレベルVRSTHを2.0ボルト(V)と参照側より低くし、ローレベルVRSTLを0.0ボルト(V)とする。
なお、垂直駆動部12は、リセット信号のハイレベルを参照側と読出し側とで異なる値に制御しているが、その代わりにローレベルを参照側と読出し側とで異なる値に制御することもできる。また、リセット信号のハイレベルおよびローレベルの両方を参照側と読出し側とで異なる値に制御することもできる。
上述のリセット信号の供給により、参照側の方がリセットフィードスルー量が大きくなる。ここで、参照側の浮遊拡散層の電圧降下量をΔVFDRSTRとし、読出し側の浮遊拡散層の電圧降下量をΔVFDRSTとすると、それらは次の式により表される。
ΔVFDRSTR
(VRSTH−VRSTL)(CFD_RSTR/CFD_total)・・・式4
ΔVFDRST
(VRSTH−VRSTL)(CFD_RST/CFD_total) ・・・式5
また、差動増幅回路のオープンループゲインをAvとすると、リセット時の垂直信号線VSLの電圧降下量ΔVSLRSTは、次の式により表される。
ΔVSLRST=−Av・(ΔVFDRST−ΔVFDRSTR) ・・・式6
式4乃至式6に例示したように、参照側の電圧降下量ΔVFDRSTRと読出し側の電圧降下量ΔVFDRSTとの差分である差動入力がオープンループゲインAvにより増幅されて、垂直信号線VSLのレベルがシフトする。オープンループゲインAvは、例えば、−20であり、差動入力を5ミリボルト(mV)とすると、垂直信号線VSLのレベルは、式6より−100ミリボルト(mV)シフトする。このように垂直信号線VSLkの振幅可能なレンジが100ミリボルト(mV)分、拡大する。
また、転送期間開始時のタイミングT2において、垂直駆動部12は、転送信号TRGおよびTRGの電位をローレベルからハイレベルに制御する。そして、転送期間内のタイミングT3乃至T4の間において垂直駆動部12は、転送信号TRGおよびTRGの電位をミドルレベルに制御する。転送期間終了時のタイミングT4において、垂直駆動部12は、転送信号TRGおよびTRGの電位をミドルレベルからローレベルに制御する。
同図に例示するように転送信号の電位をハイレベルからミドルレベルへ、ミドルレベルからローレベルへと制御することにより、浮遊拡散層へのフィードスルーの影響が緩和される。これにより、光電変換素子131から浮遊拡散層134へ転送された電荷の一部が浮遊拡散層134から光電変換素子131へ戻ってしまう汲み上げの現象が生じにくくなる。
図16は、本技術の第4の実施の形態における参照画素120のレイアウトの一例を示す平面図である。この参照画素120内の垂直信号線VSLに垂直な水平方向において、リセットトランジスタ123に接続された配線(リセット線31RR)と、浮遊拡散層124に増幅トランジスタ126を接続する配線とが最も近接する部分の長さをLとする。
図17は、本技術の第4の実施の形態における読出画素130のレイアウトの一例を示す平面図である。この読出画素130内の水平方向において、リセットトランジスタ123に接続された配線(リセット線31Ri)と、浮遊拡散層124に増幅トランジスタ126を接続する配線とが最も近接する部分の長さをLとする。
図16のレイアウトと図17のレイアウトとを比較すると、浮遊拡散層との間で寄生容量が生じる所定の信号線の形状が互いに異なる。例えば、参照画素120において寄生容量CFD_RSTRが存在するリセット線31RRの形状は、読出画素130内の寄生容量CFD_RSTが存在するリセット線31Riの形状と異なる。例えば、リセット線31RRは垂直方向に配線されるのに対し、リセット線31Riは水平方向に配線される。この結果、参照側の長さLは、読出し側の長さLよりも短くなる。この配線レイアウトの相違により、寄生容量CFD_RSTRと寄生容量CFD_RSTとが異なる値になる。寄生容量CFD_RSTRと寄生容量CFD_RSTとが異なる値とすることよって、式4乃至式6より、垂直信号線VSLのレベルをさらにシフトさせることができる。
なお、垂直駆動部12がリセット信号RSTの振幅をリセット信号RSTと異なる値にし、さらに参照画素120の配線レイアウトと読出画素130の配線レイアウトとを異なる形状にしているが、この構成に限定されない。リセット信号RSTの振幅をリセット信号RSTと異なる値にし、参照画素120の配線レイアウトと読出画素130の配線レイアウトとを同じ形状としてもよい。また、リセット信号RSTの振幅をリセット信号RSTと同じ値にし、参照画素120の配線レイアウトと読出画素130の配線レイアウトとが異なる形状としてもよい。
また、垂直信号線VSLの振幅の拡大と、電荷の一部が光電変換素子131へ戻ってしまう現象の抑制との両方を行っているが、一方のみを行う構成とすることもできる。例えば、垂直信号線VSLの振幅の拡大を行わない場合には、リセット信号RSTの振幅をリセット信号RSTと同じ値にし、参照画素120の配線レイアウトと読出画素130の配線レイアウトとを同じ形状とすればよい。
このように、本技術の第4の実施の形態によれば、垂直駆動部12が、転送期間内に転送信号の電位をハイレベルからミドルレベルへと制御するため、電荷の一部が光電変換素子131へ戻ってしまう現象を抑制することができる。
<5.第5の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、垂直電流供給線VCOMの電位を上昇させていたが、この構成の電圧上昇量ΔVFDは式2に例示したように寄生容量CFD_VCOMに依存するため、寄生容量CFD_VCOMが小さいと電圧上昇量が不足するおそれがある。この第5の実施の形態のCMOSイメージセンサ10は、水平方向に配線した電位変動専用線の電位を上昇させる点において第1の実施の形態と異なる。
図18は、本技術の第5の実施の形態における垂直駆動部12の一構成例を示すブロック図である。この第5の実施の形態の垂直駆動部12は、ドライバ制御部210と、ドライバ221乃至228とを備える。これらのうちドライバ224、225、226および228は、読出画素領域112内の行ごとに配置される。
第5の実施の形態のドライバ221乃至226の構成は、第4の実施の形態と同様である。
ドライバ227は、ドライバ制御部210の制御に従って互いに異なる電位VHBOHおよびVHBOLのいずれかを電位変動専用線31HRに供給するものである。ハイレベルVHBOHは、例えば、ローレベルVHBOLよりも高い電位である。これらの電位の信号が電位信号HBOとして参照行に供給される。
ドライバ228は、ドライバ制御部210の制御に従って互いに異なる電位VHBOHおよびVHBOLのいずれかを電位変動専用線31Hiに供給するものである。ハイレベルVHBOHは、例えば、ローレベルVHBOLよりも高い電位である。これらの電位の信号が電位信号HBOとして対応する読出し行に供給される。
なお、ドライバ223および226は、転送トランジスタを3値駆動しているが、この構成に限定されず、2値駆動することもできる。また、ドライバ227および228は、特許請求の範囲に記載の電位制御部の一例である。
図19は、本技術の第5の実施の形態における単位読出し回路300、参照画素120および読出画素130の一構成例を示す回路図である。この第5の実施の形態の単位読出し回路300は、スイッチ316が設けられない点において第1の実施の形態と異なる。
また、参照行には、水平方向に沿って電位変動専用線31HRがさらに配線される。読出画素領域112内の行のそれぞれには、水平方向に沿って電位変動専用線31Hiがさらに配線される。これらの電位変動専用線31HRおよび31Hiは、画素内の回路に接続されていない。
図20は、本技術の第5の実施の形態における読出画素130内の寄生容量の一例を示す回路図である。電位変動専用線31Hiと浮遊拡散層134との間に寄生容量CFD_HBOがさらに存在する。
図21は、本技術の第5の実施の形態における参照画素120内の寄生容量の一例を示す回路図である。電位変動専用線31HRと浮遊拡散層124との間に寄生容量CFD_HBORがさらに存在する。
図22は、本技術の第5の実施の形態におけるCMOSイメージセンサ10の読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。第5の実施の形態のタイミングチャートは、電位変動専用線へ電位信号がさらに送信される点において第4の実施の形態と異なる。
垂直駆動部12は、タイミングT0からタイミングT1の直後までの所定のパルス期間に亘って、ハイレベルの電位信号HBOを電位変動専用線31HRに供給する。このときの参照側の浮遊拡散層の電圧降下量をΔVFDRSTRは次の式により表される。
ΔVFDRSTR
(VHBOH−VHBOL)(CFD_HBOR/CFD_total)・・・式7
また、リセット時の垂直信号線VSLの電圧降下量ΔVSLRSTは、次の式により表される。
ΔVSLRST=−Av・ΔVFDRSTR ・・・式8
式7および式8に例示するように、垂直信号線VSLの電圧降下量ΔVSLRSTを、寄生容量CFD_HBORに応じて大きくすることができる。これにより、垂直信号線VSLの電位の振幅を拡大することができる。
また、垂直駆動部12は、転送開始時のタイミングT2から所定のパルス期間に亘って、ハイレベルの電位信号HBOを電位変動専用線31Hiに供給する。このときの電圧上昇量ΔVFDは、次の式により表される。
ΔVFD=(VHBOH−VHBOLR)・(CFD_HBO/CFD_total
+ΔVTRG(CFD_TRG/CFD_total) ・・・式9
式9により、電位変動専用線の電位を制御しない場合よりも、電圧上昇量ΔVFDを大きくすることができる。
なお、第5の実施の形態に、第1の実施の形態のスイッチ316を適用することもできる。また、第5の実施の形態に、第2乃至第4の実施の形態のそれぞれをさらに適用することもできる。
このように、本技術の第5の実施の形態によれば、電位変動専用線31Hiの電位を転送期間内に垂直駆動部12が上昇させるため、その上昇量に応じて浮遊拡散層134の電圧上昇量ΔVFDを大きくすることができる。
<6.第6の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、垂直電流供給線VCOMの電位を上昇させていたが、この構成の電圧上昇量ΔVFDは式2に例示したように寄生容量CFD_VCOMに依存するため、寄生容量CFD_VCOMが小さいと電圧上昇量が不足するおそれがある。この第6の実施の形態のCMOSイメージセンサ10は、垂直方向に配線した電位変動専用線の電位を上昇させる点において第1の実施の形態と異なる。
図23は、本技術の第6の実施の形態における単位読出し回路300、参照画素120および読出画素130の一構成例を示す回路図である。第6の実施の形態の単位読出し回路300は、スイッチ316が設けられず、ドライバ320および321をさらに備える点において第1の実施の形態と異なる。
ドライバ320は、システム制御部16の制御に従って互いに異なる電位VVBOHおよびVVBOLのいずれかを電位変動専用線VBORに供給するものである。ハイレベルVVBOHは、例えば、ローレベルVVBOLよりも高い電位である。
ドライバ321は、システム制御部16の制御に従って互いに異なる電位VVBOHおよびVVBOLのいずれかを電位変動専用線VBOに供給するものである。ハイレベルVVBOHは、例えば、ローレベルVVBOLよりも高い電位である。
なお、ドライバ320および321は、特許請求の範囲に記載の電位制御部の一例である。
また、画素アレイ部11内において、列ごとに電位変動専用線VBORおよび電位変動専用線VBOがさらに垂直方向に配線される。これらの電位変動専用線VBORおよびVBOは、画素内の回路に接続されていない。
なお、列ごとにドライバ320および321が配置されているが、この構成に限定しない。ドライバ320および321を1つずつ設け、それらのドライバを全ての列で共有することもできる。また、ドライバ320および321を単位読出し回路300内に配置しているが、システム制御部16や垂直駆動部12内に配置することもできる。
図24は、本技術の第6の実施の形態における読出画素130内の寄生容量の一例を示す回路図である。電位変動専用線VBOと浮遊拡散層134との間に寄生容量CFD_VBOがさらに存在する。
図25は、本技術の第6の実施の形態における参照画素120内の寄生容量の一例を示す回路図である。電位変動専用線VBORと浮遊拡散層124との間に寄生容量CFD_VBORがさらに存在する。
図26は、本技術の第6の実施の形態におけるCMOSイメージセンサ10の読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。第6の実施の形態のタイミングチャートは、電位変動専用線へ電位信号がさらに送信される点において第4の実施の形態と異なる。
単位読出し回路300は、タイミングT0からタイミングT1の直後までの所定のパルス期間に亘って、ハイレベルの電位信号を電位変動専用線VBOに供給する。このときの参照側の浮遊拡散層の電圧降下量をΔVFDRSTRは次の式により表される。
ΔVFDRSTR
(VVBOH−VVBOL)(CFD_VBOR/CFD_total)…式10
式10に例示するように、垂直信号線VSLの電圧降下量ΔVSLRSTを、寄生容量CFD_VBORに応じて大きくすることができる。
また、リセット時の垂直信号線VSLの電圧降下量ΔVSLRSTは、式8により表される。
また、単位読出し回路300は、転送開始時のタイミングT2から所定のパルス期間に亘って、ハイレベルの電位信号を電位変動専用線VBOに供給する。このときの電圧上昇量ΔVFDは、次の式により表される。
ΔVFD=(VVBOH−VVBOL)・(CFD_VBO/CFD_total
+ΔVTRG(CFD_TRG/CFD_total) ・・・式11
式11により、電位変動専用線の電位を制御しない場合よりも、電圧上昇量ΔVFDを大きくすることができる。
なお、第6の実施の形態に、第1の実施の形態のスイッチ316を適用することもできる。また、第6の実施の形態に、第2乃至第4の実施の形態のそれぞれをさらに適用することもできる。
このように、本技術の第6の実施の形態によれば、電位変動専用線VBOの電位を転送期間内に単位読出し回路300が上昇させるため、その上昇量に応じて浮遊拡散層134の電圧上昇量ΔVFDを大きくすることができる。
<7.第7の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、一定の電荷電圧変換効率により画素信号を生成していたが、低照度の際のノイズを低減する観点から、電荷電圧変換効率を制御することが望ましい。この第7の実施の形態のCMOSイメージセンサ10は、電荷電圧変換効率を制御するためのトランジスタを設けた点において第1の実施の形態と異なる。
図27は、本技術の第7の実施の形態における垂直駆動部12の一構成例を示すブロック図である。この第7の実施の形態の垂直駆動部12は、ドライバ制御部210と、ドライバ221乃至226と、ドライバ229および230とを備える。これらのうちドライバ224、225、226および230は、読出画素領域112内の行ごとに配置される。
第7の実施の形態のドライバ221乃至226の構成は、第4の実施の形態と同様である。
ドライバ229は、ドライバ制御部210の制御に従って互いに異なる電位VFDGHおよびVFDGLのいずれかを制御線31FRに供給するものである。ハイレベルVFDGHは、例えば、ローレベルVFDGLよりも高い電位である。これらの電位の信号が制御信号FDGとして参照行に供給される。
ドライバ230は、ドライバ制御部210の制御に従って互いに異なる電位VFDGHおよびVFDGLのいずれかを制御線31Fiに供給するものである。ハイレベルVFDGHは、例えば、ローレベルVFDGLよりも高い電位である。これらの電位の信号が制御信号FDGとして対応する読出し行に供給される。
図28は、本技術の第1の実施の形態における参照画素120および読出画素130の一構成例を示す回路図である。第7の実施の形態の参照画素120には、変換効率制御トランジスタ127がさらに配置される。また、第7の実施の形態の読出画素130には、変換効率制御トランジスタ137がさらに配置される。
変換効率制御トランジスタ127および137は、電荷を電圧に変換する変換効率を制御するトランジスタである。参照側の変換効率制御トランジスタ127は、リセットトランジスタ123と浮遊拡散層124との間に挿入され、そのゲートは、制御線31FRに接続される。読出し側の変換効率制御トランジスタ137の接続構成は、参照側と同様である。
図29は、本技術の第7の実施の形態における読出画素130内の寄生容量の一例を示す回路図である。制御線31Fiと浮遊拡散層134との間に寄生容量CFD_FDGがさらに存在する。
図30は、本技術の第7の実施の形態におけるCMOSイメージセンサ10の読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。第7の実施の形態のタイミングチャートは、制御信号FDGおよびFDGがさらに送信される点において第4の実施の形態と異なる。
電荷電圧変換効率を高くする場合に垂直駆動部12は、タイミングT0からタイミングT1までのパルス期間に亘って制御信号FDGおよびFDGをハイレベルにする。
一方、電荷電圧変換効率を低くする場合に垂直駆動部12は、常に制御信号FDGおよびFDGをハイレベルにする。
なお、電荷電圧変換効率を高くする場合に垂直駆動部12は、リセット時に加えて、転送時においても制御信号FDGおよびFDGをハイレベルにしてもよい。これにより、寄生容量CFD_FDGに応じて、電圧上昇量ΔVFDをさらに大きくすることができる。また、転送時においても制御信号FDGおよびFDGをハイレベルにする場合、スイッチ316を設けない構成とすることもできる。
なお、第7の実施の形態に、第2乃至第6の実施の形態のそれぞれをさらに適用することもできる。
このように、本技術の第7の実施の形態によれば、変換効率制御トランジスタ127および137が電荷電圧変換効率を制御するため、低照度の際のノイズを低減することができる。
<8.第8の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、表面照射型の構造を用いていたが、表面照射型では、配線層の一部により光が遮られるために感度が不足するおそれがある。この第8の実施の形態のCMOSイメージセンサ10は、裏面照射型の構造を用いる点において第1の実施の形態と異なる。
図31は、本技術の第8の実施の形態におけるCMOSイメージセンサの断面図の一例である。マイクロレンズの下方に光電変換層501が配置され、その下方に配線層502が設けられる。
同図に例示したように、マイクロレンズと配線層502との間に光電変換層501を配置するCMOSイメージセンサ10では、表面に対向する裏面に光が照射される。このような固体撮像装置は、裏面照射型の固体撮像装置と呼ばれる。裏面照射型では、配線層の一部により光が遮られることが無いため、表面照射型よりも感度を高くすることができる。
なお、第8の実施の形態に、第2乃至第7の実施の形態のそれぞれを適用することができる。
このように、本技術の第8の実施の形態によれば、裏面照射型のCMOSイメージセンサ10を用いるため、表面照射型よりも感度を高くすることができる。
<9.第9の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、一定のテール電流を供給していたが、この構成では、浮遊拡散層の電圧上昇量ΔVFDが大きいほど、セトリング時間が長くなり、フレームレートが低下するおそれがある。この第9の実施の形態のCMOSイメージセンサ10は、テール電流を増大してセトリング時間を短縮した点において第1の実施の形態と異なる。
図32は、本技術の第9の実施の形態における単位読出し回路300の一構成例を示す回路図である。この第9の実施の形態の単位読出し回路300は、スイッチ324およびテール電流源323をさらに備える点において第1の実施の形態と異なる。
スイッチ324は、システム制御部16からの制御信号SW5に従って、テール電流源323と、垂直電流供給線VCOMとの間の経路を開閉するものである。
図33は、本技術の第9の実施の形態におけるCMOSイメージセンサ10の読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。第9の実施の形態のタイミングチャートは、制御信号SW5がさらに送信される点において第1の実施の形態と異なる。
システム制御部16は、転送期間終了時のタイミングT4から一定のパルス期間に亘って、制御信号SW5をハイレベルにする。これにより、スイッチ324は閉状態に移行し、テール電流源323の電流がさらに垂直電流供給線VCOMに供給される。すなわち、テール電流が増大する。テール電流の増大により、垂直信号線VSLの電位が安定するまでのセトリング時間を短くすることができる。同図における実線は、制御信号SW5を送信する際の垂直信号線VSLの電位の軌跡を示し、一点鎖線は、制御信号SW5を送信しない際の電位の軌跡を示す。セトリング時間の短縮により、読出し時間を短くして、フレームレートを向上させることができる。
なお、第9の実施の形態に、第2乃至第8の実施の形態のそれぞれを適用することができる。
このように本技術の第9の実施の形態によれば、スイッチ324が転送直後にテール電流を増大させるため、セトリング時間を短縮することができる。これにより、フレームレートを向上させることができる。
<10.第10の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、参照側の光電変換素子121と、読出し側の光電変換素子131のそれぞれのアノードは、いずれも接地電位に接続されていた。この構成では、電源電圧VDDに応じた浮遊拡散層134の電圧と光電変換素子131のアノードとの電位差が不足し、光電変換素子131から浮遊拡散層134への電荷の転送効率が低下することがある。この第10の実施の形態のCMOSイメージセンサ10は、アノードの電位を負電位にして転送効率を向上させた点において第1の実施の形態と異なる。
図34は、本技術の第10の実施の形態における参照画素120および読出画素130の一構成例を示す回路図である。この第10の実施の形態の参照画素120および読出画素130は、光電変換素子121および131のそれぞれのアノードが、接地電位GNDより低い負電位VPLに接続される点において第1の実施の形態と異なる。例えば、接地電位は0.0ボルト(V)であり、負電位VPLは−0.4ボルト(V)である。
負電位VPLは、例えばCMOSイメージセンサ10の端子(不図示)を通じて、外部から供給される電圧である。
光電変換素子121および131のアノードを負電位VPLにすることにより、アノードを接地電位とした場合と比較して浮遊拡散層134とアノードとの電位差が大きくなる。これにより、光電変換素子131から浮遊拡散層134への転送効率を向上させることができる。
図35は、本技術の第10の実施の形態におけるCMOSイメージセンサ10の断面図の一例である。同図に例示するように、光電変換層501は、Pウェル層と、そのPウェル層内に設けられた複数のN層とを含む。N層のそれぞれは、画素ごとに配置される。一方、Pウェル層は、全画素で共通である。画素毎にPウェル層およびN層は、光電変換素子として機能する。回路図における光電変換素子121等のアノードの電位は、画素のPウェルの電位に該当する。このPウェル層には、負電位VPLが供給される。
このように、本技術の第10の実施の形態では、光電変換素子121および131のPウェル(アノード)を負電位に接続したため、アノードを接地電位にした場合と比較して浮遊拡散層134とアノードとの電位差が大きくなる。これにより、光電変換素子131から浮遊拡散層134への転送効率を向上させることができる。なお、第10の実施の形態に、第2乃至第9の実施の形態のそれぞれを適用することができる。
<11.第11の実施の形態>
上述の第10の実施の形態では、負電位VPLをCMOSイメージセンサ10の端子を通じて外部から供給していたが、CMOSイメージセンサ10に供給する電源種別が増えて、外部の回路規模が増大するおそれがある。この第11の実施の形態のCMOSイメージセンサ10は、カラム読出し回路部13が負電位を各画素に供給することにより、外部の電源種別とCMOSイメージセンサ10の端子とを削減した点において第10の実施の形態と異なる。
図36は、本技術の第11の実施の形態におけるカラム読出し回路部13、参照画素120および読出画素130の一構成例を示す回路図である。第11の実施の形態のカラム読出し回路部13は、単位読出し回路300に加えて、負電位生成部330をさらに備える点において第10の実施の形態と異なる。
負電位生成部330は、負電位VPLを生成するものである。この負電位生成部330は、参照画素120および読出画素130のそれぞれのアノードに共通に接続された信号線を介して負電位VPLを供給する。負電位生成部330として、例えば、チャージポンプ回路が用いられる。
同図に例示したように、カラム読出し回路部13内の負電位生成部330が負電位VPLを各画素に供給することにより、負電位VPLをCMOSイメージセンサ10の端子を通じて外部から供給する必要が無くなり、外部の電源種別とCMOSイメージセンサ10の端子とを削減することができる。
このように、本技術の第11の実施の形態では、負電位生成部330が負電位VPLを各画素に供給するため、負電位VPLをCMOSイメージセンサ10の端子を通じて外部から供給する必要が無くなる。これにより、外部の電源種別とCMOSイメージセンサ10の端子とを削減することができる。なお、第11の実施の形態に、第2乃至第9の実施の形態のそれぞれを適用することができる。
<12.第12の実施の形態>
上述の第11の実施の形態では、一対の画素(参照画素120および読出画素130)のそれぞれの信号の差分を差増幅回路により増幅していた。このような差動増幅回路では、ソースフォロワ回路と比較して画像信号に対するゲインを大きくして変換効率を大幅に大きくすることができるが、動作点が狭く、ダイナミックレンジの拡大が困難である。この第12の実施の形態のCMOSイメージセンサ10は、差動増幅回路を構成するモードとソースフォロワ回路を構成するモードとを切り替える点において第11の実施の形態と異なる。
図37は、本技術の第12の実施の形態におけるカラム読出し回路部13、参照画素120および読出画素130の一構成例を示す回路図である。この第12の実施の形態のカラム読出し回路部13は、スイッチ331をさらに備える点において第11の実施の形態と異なる。
ここで、第12の実施の形態のCMOSイメージセンサ10には、差動モードおよびSF(Source Follower)モードのいずれかが設定される。差動モードは、参照画素120および読出画素130と単位読出し回路300とが差動増幅回路を構成するモードである。一方、SFモードは、参照画素120および単位読出し回路300と読出画素130および単位読出し回路300とのそれぞれがソースフォロワ回路を構成するモードである。差動モードは、SFモードと比較して画像信号に対するゲインを大きくして変換効率を大幅に大きくすることができるが、動作点が狭く、ダイナミックレンジの拡大が困難である。このため、差動モードは、暗所での撮像に適しており、SFモードは明所での撮像に適している。例えば、環境光の測光量が所定の閾値より小さい場合に差動モードが設定され、その測光量が閾値以上の場合にSFモードが設定される。
例えば、差動モードとSFモードとを切り替え可能とするために、単位読出し回路300には、例えば、特開2018−182496号公報の図19に記載のスイッチが追加される。それらのスイッチの制御タイミングは、特開2018−182496号公報の図22乃至図24に記載されている。
スイッチ331は、システム制御部16からの制御信号SW6に従って負電位生成部330からの負電位VPLと、接地電位GNDとのいずれかを光電変換素子121および131のアノードに供給するものである。差動モードが設定された場合にシステム制御部16は、制御信号SW6により、負電位VPLを供給させる。そして、単位読出し回路300は、浮遊拡散層124および134のそれぞれの電圧の差分を増幅した信号を出力する。一方、SFモードが設定された場合にシステム制御部16は、制御信号SW6により、接地電位GNDを供給させる。そして、単位読出し回路300は、浮遊拡散層124の電圧を増幅した信号と、浮遊拡散層134の電圧を増幅した信号とのそれぞれを順に出力する。
スイッチ331が、暗所で用いられる差動モードにおいて負電位VPLを供給することにより、SFモードと比較して電荷の転送効率を向上させることができる。このため、暗所で電荷量が少ない場合であっても、転送効率の向上により、画質の低下を抑制することができる。
図38は、本技術の第12の実施の形態における転送信号のレベルの設定例を示す図である。第12の実施の形態の垂直駆動部12は、差動モードが設定された場合、光電変換素子のアノードの電位低下に応じて、SFモードが設定された場合よりも低いレベルの転送信号を転送トランジスタ122および132へ供給する。
SFモードにおいて垂直駆動部12は、ハイレベルがVTRGHで、ローレベルがVRLの転送信号を供給する。一方、差動モードにおいて垂直駆動部12は、ハイレベルがVTRGH−VPLで、ローレベルがVRL−VPLの転送信号を供給する。例えば、VTRGHが2.7ボルト(V)であり、VRLが−1.2ボルト(V)であり、VPLが0.4ボルト(V)であるものとする。この場合、差動モードにおいて、ハイレベルが2.3ボルト(V)で、ローレベルが−1.6ボルト(V)の転送信号が供給される。このように、差動モードにおいて、転送信号のレベルも低下させるため、転送信号TRGおよびTRGに対応するトランジスタのゲート酸化膜の耐圧をSFモードと同様にして信頼性に影響のないようにできる。
このように、本技術の第12の実施の形態によれば、差動モードが設定された場合に負電位生成部330が光電変換素子121および131に負電位VPLを供給するため、転送信号TRGおよびTRGに対応するトランジスタのゲート酸化膜の耐圧をSFモードと同様にして信頼性に影響のないようにできる。なお、第12の実施の形態に、第2乃至第11の実施の形態のそれぞれを適用することができる。
<13.第13の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、カラム読出し回路部13は、垂直信号線VSLおよびVSLRから信号を出力していたが、ノイズを低減する観点から、これらの垂直信号線をシールドすることが望ましい。この第13の実施の形態のCMOSイメージセンサ10は、垂直信号線がシールド線により被覆される点において第1の実施の形態と異なる。
図39は、本技術の第13の実施の形態における画素アレイ部11の一構成例を示す回路図である。この第13の実施の形態の画素アレイ部11において、垂直信号線VSLおよびVSLRは、それぞれシールド線SHDおよびSHDRにより被覆される。これらのシールド線は、接地電位に接続される。これらのシールド線により、垂直信号線VSLおよびVSLRを伝送する信号のノイズを低減することができる。
このように、本技術の第13の実施の形態によれば、垂直信号線VSLおよびVSLRが、シールド線SHDおよびSHDRにより被覆されるため、それらの垂直信号線を伝送する信号のノイズを低減することができる。
<14.変形例>
(積層型の構成)
図40は、本技術を適用し得る積層型の固体撮像装置の構成例を示す図である。
図40Aは、非積層型の固体撮像装置の概略構成例を示している。CMOSイメージセンサ10は、図40Aに示すように、1枚のダイ(半導体基板)811を有する。このダイ811には、画素が2次元配置された画素領域812と、画素の駆動その他の各種の制御を行う制御回路813と、信号処理するためのロジック回路814とが搭載されている。
図40B及び図40Cは、積層型の固体撮像装置の概略構成例を示している。CMOSイメージセンサ10は、図40B及び図40Cに示すように、センサダイ821とロジックダイ824との2枚のダイが積層され、電気的に接続されて、1つの半導体チップとして構成されている。
図40Bでは、センサダイ821には、画素領域812と制御回路813が搭載され、ロジックダイ824には、信号処理を行う信号処理回路を含むロジック回路814が搭載されている。
図40Cでは、センサダイ821には、画素領域812が搭載され、ロジックダイ824には、制御回路813及びロジック回路814が搭載されている。
(信号処理装置の構成)
上述した説明では、CMOSイメージセンサ10等の固体撮像装置を一例に説明したが、本技術は、固体撮像装置に限らず、各種の信号処理を行う信号処理装置に適用することができる。なお、読出画素130と参照画素120において、フローティングディフュージョン(FD)としての浮遊拡散層134と浮遊拡散層124は、サンプルホールド回路であるとも言える。すなわち、読出し側の増幅トランジスタ136は、複数の入力チャネルからの各々の入力信号に応じて設けられ、サンプルホールド回路を介して入力される入力信号を増幅するものであり、参照側の増幅トランジスタ126は、読出し側の増幅トランジスタ136の各々と対になるものである。
<15.電子機器の構成>
図41は、本技術を適用した固体撮像装置を有する電子機器の構成例を示すブロック図である。電子機器1000は、例えば、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置や、スマートフォンやタブレット型端末等の携帯端末装置などの電子機器である。
電子機器1000は、固体撮像装置1001、DSP回路1002、フレームメモリ1003、表示部1004、記録部1005、操作部1006、及び、電源部1007から構成される。また、電子機器1000において、DSP回路1002、フレームメモリ1003、表示部1004、記録部1005、操作部1006、及び電源部1007は、バスライン1008を介して相互に接続されている。
固体撮像装置1001は、上述したCMOSイメージセンサ10に対応しており、画素アレイ部11に2次元状に配置される複数の画素に対して、差動型の増幅読み出しやソースフォロア型の読み出しが行われる。
ここで、差動型の増幅読み出しの際には、参照画素のリセット電圧を外部印加とし、読出画素のリセット電圧は、垂直信号線から負帰還をかける構成とすることができる。また、差動型の増幅読み出しの際に参照画素の増幅トランジスタのソース側、ドレイン側、又はソース側とドレイン側の両方のノードを、画素アレイ部の各列間で接続(結線)することができる。
DSP回路1002は、固体撮像装置1001から供給される信号を処理するカメラ信号処理回路である。DSP回路1002は、固体撮像装置1001からの信号を処理して得られる画像データを出力する。フレームメモリ1003は、DSP回路1002により処理された画像データを、フレーム単位で一時的に保持する。
表示部1004は、例えば、液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル等のパネル型表示装置からなり、固体撮像装置1001で撮像された動画又は静止画を表示する。記録部1005は、固体撮像装置1001で撮像された動画又は静止画の画像データを、半導体メモリやハードディスク等の記録媒体に記録する。
操作部1006は、ユーザによる操作に従い、電子機器1000が有する各種の機能についての操作指令を出力する。電源部1007は、DSP回路1002、フレームメモリ1003、表示部1004、記録部1005、及び、操作部1006の動作電源となる各種の電源を、これら供給対象に対して適宜供給する。
電子機器1000は、以上のように構成される。本技術は、以上説明したように、固体撮像装置1001に適用される。具体的には、CMOSイメージセンサ10は、固体撮像装置1001に適用することができる。
固体撮像装置1001に本技術を適用することで、差動型の増幅読み出しの際には、参照画素のリセット電圧を外部印加とし、読出画素のリセット電圧は、垂直信号線から負帰還をかける構成とすることができる。そのため、差動型の増幅読み出しによって、高い変換効率(増幅率)を実現しつつ、リセットフィードスルーによるリセットレベルの読み出し可能レンジ外れを抑制するだけでなく、リセット時の読出画素の浮遊拡散領域の電位を所望の値に制御することができる。
また、固体撮像装置1001に本技術を適用することで、差動型の増幅読み出しの際には、参照画素の増幅トランジスタのソース側、ドレイン側、又はソース側とドレイン側の両方のノードを、画素アレイ部の各列間で接続(結線)することができる。そのため、差動型の増幅読み出しによって、高い変換効率(増幅率)を実現しつつ、ノイズ増加を抑圧することができる。
<16.固体撮像装置の使用例>
図42は、本技術を適用した固体撮像装置の使用例を示す図である。
CMOSイメージセンサ10は、例えば、以下のように、可視光や、赤外光、紫外光、X線等の光をセンシングする様々なケースに使用することができる。すなわち、図42に示すように、鑑賞の用に供される画像を撮影する鑑賞の分野だけでなく、例えば、交通の分野、家電の分野、医療・ヘルスケアの分野、セキュリティの分野、美容の分野、スポーツの分野、又は、農業の分野などにおいて用いられる装置でも、CMOSイメージセンサ10を使用することができる。
具体的には、鑑賞の分野において、例えば、デジタルカメラやスマートフォン、カメラ機能付きの携帯電話機等の、鑑賞の用に供される画像を撮影するための装置(例えば、図41の電子機器1000)で、CMOSイメージセンサ10を使用することができる。
交通の分野において、例えば、自動停止等の安全運転や、運転者の状態の認識等のために、自動車の前方や後方、周囲、車内等を撮影する車載用センサ、走行車両や道路を監視する監視カメラ、車両間等の測距を行う測距センサ等の、交通の用に供される装置で、CMOSイメージセンサ10を使用することができる。
家電の分野において、例えば、ユーザのジェスチャを撮影して、そのジェスチャに従った機器操作を行うために、テレビ受像機や冷蔵庫、エアーコンディショナ等の家電に供される装置で、CMOSイメージセンサ10を使用することができる。また、医療・ヘルスケアの分野において、例えば、内視鏡や、赤外光の受光による血管撮影を行う装置等の、医療やヘルスケアの用に供される装置で、CMOSイメージセンサ10を使用することができる。
セキュリティの分野において、例えば、防犯用途の監視カメラや、人物認証用途のカメラ等の、セキュリティの用に供される装置で、CMOSイメージセンサ10を使用することができる。また、美容の分野において、例えば、肌を撮影する肌測定器や、頭皮を撮影するマイクロスコープ等の、美容の用に供される装置で、CMOSイメージセンサ10を使用することができる。
スポーツの分野において、例えば、スポーツ用途等向けのアクションカメラやウェアラブルカメラ等の、スポーツの用に供される装置で、CMOSイメージセンサ10を使用することができる。また、農業の分野において、例えば、畑や作物の状態を監視するためのカメラ等の、農業の用に供される装置で、CMOSイメージセンサ10を使用することができる。
<17.移動体への応用例>
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図43は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
車両制御システム12000は、通信ネットワーク12001を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図43に示した例では、車両制御システム12000は、駆動系制御ユニット12010、ボディ系制御ユニット12020、車外情報検出ユニット12030、車内情報検出ユニット12040、及び統合制御ユニット12050を備える。また、統合制御ユニット12050の機能構成として、マイクロコンピュータ12051、音声画像出力部12052、及び車載ネットワークI/F(interface)12053が図示されている。
駆動系制御ユニット12010は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット12010は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。
ボディ系制御ユニット12020は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット12020は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット12020には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット12020は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
車外情報検出ユニット12030は、車両制御システム12000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット12030には、撮像部12031が接続される。車外情報検出ユニット12030は、撮像部12031に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像を受信する。車外情報検出ユニット12030は、受信した画像に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。
撮像部12031は、光を受光し、その光の受光量に応じた電気信号を出力する光センサである。撮像部12031は、電気信号を画像として出力することもできるし、測距の情報として出力することもできる。また、撮像部12031が受光する光は、可視光であっても良いし、赤外線等の非可視光であっても良い。
車内情報検出ユニット12040は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット12040には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部12041が接続される。運転者状態検出部12041は、例えば運転者を撮像するカメラを含み、車内情報検出ユニット12040は、運転者状態検出部12041から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。
マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット12010に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で取得される車外の情報に基づいて、ボディ系制御ユニット12020に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で検知した先行車又は対向車の位置に応じてヘッドランプを制御し、ハイビームをロービームに切り替える等の防眩を図ることを目的とした協調制御を行うことができる。
音声画像出力部12052は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図43の例では、出力装置として、オーディオスピーカ12061、表示部12062及びインストルメントパネル12063が例示されている。表示部12062は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。
図44は、撮像部12031の設置位置の例を示す図である。
図44では、撮像部12031として、撮像部12101,12102,12103,12104,12105を有する。
撮像部12101,12102,12103,12104,12105は、例えば、車両12100のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部等の位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部12101及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として車両12100の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部12102,12103は、主として車両12100の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部12104は、主として車両12100の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図44には、撮像部12101ないし12104の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲12111は、フロントノーズに設けられた撮像部12101の撮像範囲を示し、撮像範囲12112,12113は、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部12102,12103の撮像範囲を示し、撮像範囲12114は、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部12104の撮像範囲を示す。例えば、撮像部12101ないし12104で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両12100を上方から見た俯瞰画像が得られる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、距離情報を取得する機能を有していてもよい。例えば、撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、複数の撮像素子からなるステレオカメラであってもよいし、位相差検出用の画素を有する撮像素子であってもよい。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を基に、撮像範囲12111ないし12114内における各立体物までの距離と、この距離の時間的変化(車両12100に対する相対速度)を求めることにより、特に車両12100の進行路上にある最も近い立体物で、車両12100と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行する立体物を先行車として抽出することができる。さらに、マイクロコンピュータ12051は、先行車の手前に予め確保すべき車間距離を設定し、自動ブレーキ制御(追従停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うことができる。このように運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を元に、立体物に関する立体物データを、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等その他の立体物に分類して抽出し、障害物の自動回避に用いることができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両12100の周辺の障害物を、車両12100のドライバが視認可能な障害物と視認困難な障害物とに識別する。そして、マイクロコンピュータ12051は、各障害物との衝突の危険度を示す衝突リスクを判断し、衝突リスクが設定値以上で衝突可能性がある状況であるときには、オーディオスピーカ12061や表示部12062を介してドライバに警報を出力することや、駆動系制御ユニット12010を介して強制減速や回避操舵を行うことで、衝突回避のための運転支援を行うことができる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、赤外線を検出する赤外線カメラであってもよい。例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在するか否かを判定することで歩行者を認識することができる。かかる歩行者の認識は、例えば赤外線カメラとしての撮像部12101ないし12104の撮像画像における特徴点を抽出する手順と、物体の輪郭を示す一連の特徴点にパターンマッチング処理を行って歩行者か否かを判別する手順によって行われる。マイクロコンピュータ12051が、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在すると判定し、歩行者を認識すると、音声画像出力部12052は、当該認識された歩行者に強調のための方形輪郭線を重畳表示するように、表示部12062を制御する。また、音声画像出力部12052は、歩行者を示すアイコン等を所望の位置に表示するように表示部12062を制御してもよい。
以上、本開示に係る技術が適用され得る車両制御システムの一例について説明した。本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、例えば、撮像部12031に適用され得る。具体的には、図1のCMOSイメージセンサ10は、撮像部12031に適用することができる。撮像部12031に本開示に係る技術を適用することにより、電荷の転送効率を向上させて、低照度下でも、より見やすい撮影画像を得ることができるため、ドライバの疲労を軽減することが可能になる。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)所定の転送線を介して伝送された転送信号に従って所定の転送期間内に光電変換素子から浮遊拡散層へ電荷を転送する転送トランジスタと、
前記浮遊拡散層と容量結合する所定の信号線の前記転送期間内の電位を前記転送期間外よりも高くする電位制御部と
を具備する固体撮像装置。
(2)前記転送トランジスタは、参照画素内に配置される参照側転送トランジスタと読出画素内に配置される読出側転送トランジスタとを含み、
前記参照画素は、
所定のリセット信号に従って前記参照画素内の前記浮遊拡散層を初期化する参照側リセットトランジスタと、
前記参照画素内の前記浮遊拡散層の電圧を増幅する参照側増幅トランジスタと、
前記参照側増幅トランジスタにより増幅された電圧に応じた信号を所定の選択信号に従って出力する参照側選択トランジスタと
をさらに備え、
前記読出画素は、
所定のリセット信号に従って前記読出画素内の前記浮遊拡散層を初期化する読出側リセットトランジスタと、
前記読出画素内の前記浮遊拡散層の電圧を増幅する読出側増幅トランジスタと、
前記読出側増幅トランジスタにより増幅された電圧に応じた信号を所定の選択信号に従って出力する読出側選択トランジスタと
をさらに備える
前記(1)記載の固体撮像装置。
(3)前記参照側増幅トランジスタおよび前記読出側増幅トランジスタに共通に接続された垂直電流供給線に電流を供給するテール電流源をさらに具備し、
前記所定の信号線は、前記垂直電流供給線を含む
前記(2)記載の固体撮像装置。
(4)前記電位制御部は、前記転送期間内の前記垂直電流供給線の電位を前記転送期間外よりも高くするスイッチを備える
前記(3)記載の固体撮像装置。
(5)前記読出側選択トランジスタは、垂直信号線を介して前記信号を出力し、
前記電位制御部は、前記転送期間内に前記垂直電流供給線と前記垂直信号線とを接続するスイッチを備える
前記(3)記載の固体撮像装置。
(6)前記所定の信号線は、前記読出側選択トランジスタからの前記信号を伝送する垂直信号線を含み、
前記電位制御部は、前記転送期間内の前記垂直信号線の電位を前記転送期間外よりも高くするスイッチを備える
前記(2)から(5)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(7)前記所定の信号線は、電位変動専用線を含み、
前記電位制御部は、前記転送期間内の前記電位変動専用線の電位を前記転送期間外よりも高くするドライバを備える
前記(2)から(6)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(8)前記電位変動専用線は、水平方向に配線される
前記(7)記載の固体撮像装置。
(9)前記電位変動専用線は、垂直方向に配線される
前記(7)記載の固体撮像装置。
(10)前記読出画素は、前記電荷を前記電圧に変換する変換効率を制御する変換効率制御トランジスタをさらに備え、
前記所定の信号線は、前記変換効率制御トランジスタのゲートに接続された制御線を含む
前記(2)から(9)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(11)前記読出側リセットトランジスタへの前記リセット信号の振幅と前記参照側リセットトランジスタへの前記リセット信号の振幅とが互いに異なる
前記(2)から(10)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(12)所定のローレベルと前記ローレベルより高いミドルレベルと前記ミドルレベルより高いハイレベルとのいずれかに前記転送信号の電位を制御するドライバをさらに具備し、
前記ドライバは、前記転送期間内に前記転送信号の電位を前記ハイレベルから前記ミドルレベルに遷移させる
前記(2)から(11)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(13)前記転送期間が終了したときから所定期間に亘って前記参照側増幅トランジスタおよび前記読出側増幅トランジスタに供給するテール電流の電流量を増大させる電流量制御部をさらに具備する
前記(2)から(12)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(14)所定の半導体基板において、マイクロレンズと前記光電変換素子との間に配線層が配置され、
前記転送トランジスタは、前記配線層に配置される
前記(1)から(13)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(15)所定の半導体基板において、マイクロレンズと配線層との間に前記光電変換素子が配置され、
前記転送トランジスタは、前記配線層に配置される
前記(1)から(13)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(16)所定の配線が設けられた参照画素と、
前記参照画素の前記配線と異なる形状の配線が設けられた読出画素と
を具備する固体撮像装置。
(17)所定の配線層内の垂直信号線に垂直な水平方向において、
前記参照画素における参照側リセットトランジスタに接続された配線と、参照側浮遊拡散層に参照側増幅トランジスタを接続する配線とが、最も近接する部分の長さは、前記読出画素における読出側リセットトランジスタに接続された配線と、読出側浮遊拡散層に読出側増幅トランジスタを接続する配線とが、最も近接する部分の長さよりも短い
前記(16)に記載の固体撮像装置。
(18)所定の接地電位より低い所定の負電位に接続された読出側光電変換素子と、
前記読出側光電変換素子から読出側浮遊拡散層へ電荷を転送する読出側転送トランジスタと、
前記負電位に接続された参照側光電変換素子と、
前記参照側光電変換素子から参照側浮遊拡散層へ電荷を転送する参照側転送トランジスタと、
前記接地電位に接続されたテール電流源を備え、前記読出側浮遊拡散層の電圧と前記参照側浮遊拡散層の電圧との差分を増幅した信号を画素信号として出力するカラム読出し回路部と
を具備する固体撮像装置。
(19)前記カラム読出し回路部は、前記負電位を生成する負電位生成部をさらに備える
前記(18)記載の固体撮像装置。
(20)前記カラム読出し回路部は、前記負電位と前記接地電位とのいずれかを前記読出側光電変換素子および前記参照側光電変換素子に供給するスイッチをさらに備え、
前記カラム読出し回路部は、所定の差動モードが設定された場合には前記差分を増幅し、所定のソースフォロワーモードが設定された場合には前記読出側浮遊拡散層の電圧を増幅した信号と前記参照側浮遊拡散層の電圧を増幅した信号とのそれぞれを出力し、
前記スイッチは、前記差動モードが設定された場合には前記負電位を供給し、前記ソースフォロワーモードが設定された場合には前記接地電位を供給する
前記(19)記載の固体撮像装置。
(21)前記読出側転送トランジスタおよび前記参照側転送トランジスタのそれぞれに転送信号を供給する垂直駆動部をさらに具備し、
前記垂直駆動部は、前記差動モードが設定された場合には前記ソースフォロワーモードよりも低いレベルの前記転送信号を供給する
前記(20)記載の固体撮像装置。
(22)前記カラム読出し回路部は、前記差分を増幅した信号を垂直信号線を介して出力し、
前記垂直信号線を被覆するシールド線は、前記接地電位に接続される
前記(18)から(21)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(23)所定の転送線を介して伝送された転送信号に従って所定の転送期間内に光電変換素子から浮遊拡散層へ電荷を転送する転送トランジスタと、
前記浮遊拡散層と容量結合する所定の信号線の前記転送期間内の電位を前記転送期間外よりも高くする電位制御部と、
前記浮遊拡散層の電圧に応じた画素信号を処理する信号処理部と
を具備する電子機器。
(24)所定の転送線を介して伝送された転送信号に従って所定の転送期間内に光電変換素子から浮遊拡散層へ電荷を転送する転送手順と、
前記浮遊拡散層と容量結合する所定の信号線の前記転送期間内の電位を前記転送期間外よりも高くする電位制御手順と
を具備する固体撮像装置の制御方法。
10 CMOSイメージセンサ
11 画素アレイ部
12 垂直駆動部
13 カラム読出し回路部
14 カラム信号処理部
15 水平駆動部
16 システム制御部
17 信号処理部
18 データ格納部
31 画素駆動線
32 垂直画素配線
111 参照画素領域
112 読出画素領域
120 参照画素
121、131 光電変換素子
122、132 転送トランジスタ
123、133 リセットトランジスタ
124、134 浮遊拡散層
125、135 選択トランジスタ
126、136 増幅トランジスタ
127、137 変換効率制御トランジスタ
130 読出画素
210 ドライバ制御部
221〜230、320、321 ドライバ
300 単位読出し回路
311、312、316、317、318、324、331 スイッチ
313、314 pMOSトランジスタ
315、323 テール電流源
330 負電位生成部
501 光電変換層
502 配線層
12031 撮像部

Claims (24)

  1. 所定の転送線を介して伝送された転送信号に従って所定の転送期間内に光電変換素子から浮遊拡散層へ電荷を転送する転送トランジスタと、
    前記浮遊拡散層と容量結合する所定の信号線の前記転送期間内の電位を前記転送期間外よりも高くする電位制御部と
    を具備する固体撮像装置。
  2. 前記転送トランジスタは、参照画素内に配置される参照側転送トランジスタと読出画素内に配置される読出側転送トランジスタとを含み、
    前記参照画素は、
    所定のリセット信号に従って前記参照画素内の前記浮遊拡散層を初期化する参照側リセットトランジスタと、
    前記参照画素内の前記浮遊拡散層の電圧を増幅する参照側増幅トランジスタと、
    前記参照側増幅トランジスタにより増幅された電圧に応じた信号を所定の選択信号に従って出力する参照側選択トランジスタと
    をさらに備え、
    前記読出画素は、
    所定のリセット信号に従って前記読出画素内の前記浮遊拡散層を初期化する読出側リセットトランジスタと、
    前記読出画素内の前記浮遊拡散層の電圧を増幅する読出側増幅トランジスタと、
    前記読出側増幅トランジスタにより増幅された電圧に応じた信号を所定の選択信号に従って出力する読出側選択トランジスタと
    をさらに備える
    請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記参照側増幅トランジスタおよび前記読出側増幅トランジスタに共通に接続された垂直電流供給線に電流を供給するテール電流源をさらに具備し、
    前記所定の信号線は、前記垂直電流供給線を含む
    請求項2記載の固体撮像装置。
  4. 前記電位制御部は、前記転送期間内の前記垂直電流供給線の電位を前記転送期間外よりも高くするスイッチを備える
    請求項3記載の固体撮像装置。
  5. 前記読出側選択トランジスタは、垂直信号線を介して前記信号を出力し、
    前記電位制御部は、前記転送期間内に前記垂直電流供給線と前記垂直信号線とを接続するスイッチを備える
    請求項3記載の固体撮像装置。
  6. 前記所定の信号線は、前記読出側選択トランジスタからの前記信号を伝送する垂直信号線を含み、
    前記電位制御部は、前記転送期間内の前記垂直信号線の電位を前記転送期間外よりも高くするスイッチを備える
    請求項2記載の固体撮像装置。
  7. 前記所定の信号線は、電位変動専用線を含み、
    前記電位制御部は、前記転送期間内の前記電位変動専用線の電位を前記転送期間外よりも高くするドライバを備える
    請求項2記載の固体撮像装置。
  8. 前記電位変動専用線は、水平方向に配線される
    請求項7記載の固体撮像装置。
  9. 前記電位変動専用線は、垂直方向に配線される
    請求項7記載の固体撮像装置。
  10. 前記読出画素は、前記電荷を前記電圧に変換する変換効率を制御する変換効率制御トランジスタをさらに備え、
    前記所定の信号線は、前記変換効率制御トランジスタのゲートに接続された制御線を含む
    請求項2記載の固体撮像装置。
  11. 前記読出側リセットトランジスタへの前記リセット信号の振幅と前記参照側リセットトランジスタへの前記リセット信号の振幅とが互いに異なる
    請求項2記載の固体撮像装置。
  12. 所定のローレベルと前記ローレベルより高いミドルレベルと前記ミドルレベルより高いハイレベルとのいずれかに前記転送信号の電位を制御するドライバをさらに具備し、
    前記ドライバは、前記転送期間内に前記転送信号の電位を前記ハイレベルから前記ミドルレベルに遷移させる
    請求項2記載の固体撮像装置。
  13. 前記転送期間が終了したときから所定期間に亘って前記参照側増幅トランジスタおよび前記読出側増幅トランジスタに供給するテール電流の電流量を増大させる電流量制御部をさらに具備する
    請求項2記載の固体撮像装置。
  14. 所定の半導体基板において、マイクロレンズと前記光電変換素子との間に配線層が配置され、
    前記転送トランジスタは、前記配線層に配置される
    請求項1記載の固体撮像装置。
  15. 所定の半導体基板において、マイクロレンズと配線層との間に前記光電変換素子が配置され、
    前記転送トランジスタは、前記配線層に配置される
    請求項1記載の固体撮像装置。
  16. 所定の配線が設けられた参照画素と、
    前記参照画素の前記配線と異なる形状の配線が設けられた読出画素と
    を具備する固体撮像装置。
  17. 所定の配線層内の垂直信号線に垂直な水平方向において、
    前記参照画素における参照側リセットトランジスタに接続された配線と、参照側浮遊拡散層に参照側増幅トランジスタを接続する配線とが、最も近接する部分の長さは、前記読出画素における読出側リセットトランジスタに接続された配線と、読出側浮遊拡散層に読出側増幅トランジスタを接続する配線とが、最も近接する部分の長さよりも短い
    請求項16に記載の固体撮像装置。
  18. 所定の接地電位より低い所定の負電位に接続された読出側光電変換素子と、
    前記読出側光電変換素子から読出側浮遊拡散層へ電荷を転送する読出側転送トランジスタと、
    前記負電位に接続された参照側光電変換素子と、
    前記参照側光電変換素子から参照側浮遊拡散層へ電荷を転送する参照側転送トランジスタと、
    前記接地電位に接続されたテール電流源を備え、前記読出側浮遊拡散層の電圧と前記参照側浮遊拡散層の電圧との差分を増幅した信号を画素信号として出力するカラム読出し回路部と
    を具備する固体撮像装置。
  19. 前記カラム読出し回路部は、前記負電位を生成する負電位生成部をさらに備える
    請求項18記載の固体撮像装置。
  20. 前記カラム読出し回路部は、前記負電位と前記接地電位とのいずれかを前記読出側光電変換素子および前記参照側光電変換素子に供給するスイッチをさらに備え、
    前記カラム読出し回路部は、所定の差動モードが設定された場合には前記差分を増幅し、所定のソースフォロワーモードが設定された場合には前記読出側浮遊拡散層の電圧を増幅した信号と前記参照側浮遊拡散層の電圧を増幅した信号とのそれぞれを出力し、
    前記スイッチは、前記差動モードが設定された場合には前記負電位を供給し、前記ソースフォロワーモードが設定された場合には前記接地電位を供給する
    請求項19記載の固体撮像装置。
  21. 前記読出側転送トランジスタおよび前記参照側転送トランジスタのそれぞれに転送信号を供給する垂直駆動部をさらに具備し、
    前記垂直駆動部は、前記差動モードが設定された場合には前記ソースフォロワーモードよりも低いレベルの前記転送信号を供給する
    請求項20記載の固体撮像装置。
  22. 前記カラム読出し回路部は、前記差分を増幅した信号を垂直信号線を介して出力し、
    前記垂直信号線を被覆するシールド線は、前記接地電位に接続される
    請求項18記載の固体撮像素子。
  23. 所定の転送線を介して伝送された転送信号に従って所定の転送期間内に光電変換素子から浮遊拡散層へ電荷を転送する転送トランジスタと、
    前記浮遊拡散層と容量結合する所定の信号線の前記転送期間内の電位を前記転送期間外よりも高くする電位制御部と、
    前記浮遊拡散層の電圧に応じた画素信号を処理する信号処理部と
    を具備する電子機器。
  24. 所定の転送線を介して伝送された転送信号に従って所定の転送期間内に光電変換素子から浮遊拡散層へ電荷を転送する転送手順と、
    前記浮遊拡散層と容量結合する所定の信号線の前記転送期間内の電位を前記転送期間外よりも高くする電位制御手順と
    を具備する固体撮像装置の制御方法。
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