JP2023033710A - 固体撮像素子、 - Google Patents

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卓哉 豊福
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Abstract

【課題】差動増幅を行う固体撮像素子において、画質を向上させる。【解決手段】複数の参照画素のそれぞれには、所定の参照電位に応じた参照電流を供給する参照側増幅トランジスタが設けられる。複数の読出画素回路のそれぞれには、ゲートの電位および参照電位の差分に応じた信号電流をドレインからソースに供給する読出し側増幅トランジスタがそれぞれに設けられる。また、電位差生成部には、ゲートの電位と参照電位とが初期化されるときにゲートおよびドレインの間の電位差を所定値に制御する複数のソースフォロワトランジスタが読出画素回路の列ごとに配置される。【選択図】図5

Description

本技術は、固体撮像素子に関する。詳しくは、差動増幅回路が設けられる固体撮像素子に関する。
従来より、差動増幅を行う差動増幅型の固体撮像装置が撮像装置において用いられている。例えば、一対の画素の一方を参照画素とし、他方を読出画素とし、それらの画素にカレントミラー回路および電流源を接続して差動増幅回路を構成する固体撮像装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この差動増幅回路では、初期化の際に、読出画素内のリセットトランジスタにより、読出画素内の増幅トランジスタのゲート(差動増幅回路の入力)と垂直信号線(差動増幅回路の出力)とが短絡される。
特開2018-182496号公報
上述の従来技術では、差動増幅回路の入出力の短絡により、読出画素および参照画素の両方の浮遊拡散層の初期化を図っている。しかしながら、上述の固体撮像素子では、垂直信号線が増幅トランジスタのドレインに接続されているため、差動増幅回路の入出力の短絡により、増幅トランジスタのドレインおよびゲートのそれぞれの電位が略同一の値に初期化されてしまう。そして、増幅トランジスタのドレインおよびゲートが同電位になることに起因して、その増幅トランジスタのゲインのばらつきが大きくなり、画像データの画質が低下するおそれがある。
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、差動増幅を行う固体撮像素子において、画質を向上させることを目的とする。
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、所定の参照電位に応じた参照電流を供給する参照側増幅トランジスタがそれぞれに設けられた複数の参照画素と、ゲートの電位および上記参照電位の差分に応じた信号電流をドレインからソースに供給する読出し側増幅トランジスタがそれぞれに設けられた複数の読出画素回路と、上記ゲートの電位と上記参照電位とが初期化されるときに上記ゲートおよび上記ドレインの間の電位差を所定値に制御する複数のソースフォロワトランジスタを上記読出画素回路の列ごとに配置した電位差生成部とを具備する固体撮像素子である。これにより、ゲイン性縦筋が抑制されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記読出画素回路と上記ソースフォロワトランジスタとは、複数の読出画素のそれぞれに設けられ、上記複数の読出画素回路と上記複数の参照画素と上記電位差生成部とは、同一の半導体チップに配置されてもよい。これにより、積層しない場合にゲイン性縦筋が抑制されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記複数の読出画素のそれぞれは、上記ソースフォロワトランジスタと所定の接地電位との間に直列に接続された負荷MOSトランジスタをさらに備えてもよい。これにより、負荷MOSトランジスタのゲート電圧の制御によって消費電力が削減されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記複数の読出画素のそれぞれは、負荷MOSトランジスタと、上記ソースフォロワトランジスタと上記負荷MOSトランジスタとの間の経路を開閉する電流遮断トランジスタとをさらに備えてもよい。これにより、電流が遮断されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記読出画素回路を初期化した際に制御電圧を変化させる垂直駆動部をさらに具備し、上記複数の読出画素のそれぞれは、上記ソースフォロワトランジスタと上記制御電圧との間に直列に接続された負荷MOSトランジスタをさらに備えてもよい。これにより、リセットトランジスタが削減されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記読出画素回路は、所定の選択信号に従って上記信号電流を出力する選択トランジスタをさらに備え、上記ソースフォロワトランジスタのゲートは、上記読出し側増幅トランジスタおよび上記選択トランジスタの接続ノードに接続されてもよい。これにより、セトリングの悪化が抑制されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記複数の読出画素は、第1および第2の読出画素を含み、上記第1の読出画素は、第1のソースフォロワトランジスタと第1の負荷MOSトランジスタと第1のスイッチとを備え、上記第2の読出画素は、第2のソースフォロワトランジスタと第2の負荷MOSトランジスタと第2のスイッチとを備え、上記第1および第2の負荷MOSトランジスタは、所定ノードと所定の接地電位との間に並列に接続され、上記第1のスイッチは、上記第1のソースフォロワトランジスタと上記所定ノードとの間の経路を開閉し、上記第2のスイッチは、上記第2のソースフォロワトランジスタと上記所定ノードとの間の経路を開閉してもよい。これにより、変換効率のばらつきが抑制されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記電位差生成部は、リセット入力線に接続された負荷MOSトランジスタを上記列ごとにさらに備え、上記複数の読出画素のそれぞれは、上記ソースフォロワトランジスタと、上記ソースフォロワトランジスタおよび上記リセット入力線の間の経路を開閉するスイッチとをさらに備えてもよい。これにより、変換効率のばらつきが抑制されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記リセット入力線と所定の電源線との間の経路を開閉するカラムスイッチを上記列ごとにさらに具備してもよい。これにより、リセットトランジスタが削減されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記電位差生成部は、複数の負荷MOSトランジスタをさらに備え、上記複数の読出画素回路と上記複数の参照画素とは、所定の画素チップに配置され、上記電位差生成部は、所定の回路チップに配置されてもよい。これにより、チップごとの素子数が削減されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記ソースフォロワトランジスタおよび上記負荷MOSトランジスタは、上記読出画素回路ごとに配置され、上記ソースフォロワトランジスタのゲートは、垂直信号線に接続されてもよい。これにより、画素サイズが縮小されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記ソースフォロワトランジスタおよび上記負荷MOSトランジスタは、上記読出画素回路ごとに配置され、上記読出画素回路は、垂直信号線と上記ソースフォロワトランジスタのゲートとの間の経路を開閉する第1のスイッチをさらに備えてもよい。これにより、セトリングの悪化が抑制されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記ソースフォロワトランジスタおよび上記負荷MOSトランジスタは、上記読出画素回路ごとに配置され、上記読出画素回路は、所定の選択信号に従って上記信号電流を出力する選択トランジスタをさらに備え、上記ソースフォロワトランジスタのゲートは、上記読出し側増幅トランジスタおよび上記選択トランジスタの接続ノードに接続されてもよい。これにより、セトリングの悪化が抑制され、スイッチが削減されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記ソースフォロワトランジスタおよび上記負荷MOSトランジスタは、上記読出画素回路ごとに配置され、上記読出画素回路は、垂直信号線と上記ソースフォロワトランジスタのゲートとの間の経路を開閉する第1のスイッチと、浮遊拡散層を初期化するリセットトランジスタとをさらに備え、上記電位差生成部は、上記リセットトランジスタと所定の電源電圧との間の経路を開閉する第2のスイッチと、上記リセットトランジスタと上記ソースフォロワトランジスタおよび上記負荷MOSトランジスタの接続ノードとの間の経路を開閉する第3のスイッチと、上記ソースフォロワトランジスタのゲートと所定の接地電位との間の経路を開閉する第4のスイッチとをさらに備えてもよい。これにより、リセットトランジスタが削減されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記ソースフォロワトランジスタおよび上記負荷MOSトランジスタは、上記読出画素回路ごとに配置され、上記回路チップには、上記列に対応する所定数の上記ソースフォロワトランジスタのいずれかのゲートを垂直信号線に接続するデマルチプレクサと、上記デマルチプレクサに上記ゲートが接続された上記ソースフォロワトランジスタのソースを上記複数の読出画素回路のいずれかに接続するマルチプレクサとがさらに配置されてもよい。これにより、変換効率のばらつきが抑制されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記ソースフォロワトランジスタおよび上記負荷MOSトランジスタは、上記読出画素回路ごとに配置され、上記回路チップには、所定数の垂直信号線と水平方向に配列された所定数の上記ソースフォロワトランジスタのそれぞれのゲートとを接続する第1のセレクタと、上記水平方向に配列された所定数の上記ソースフォロワトランジスタのそれぞれのソースと上記水平方向に配列された所定数の上記読出画素回路とを接続する第2のセレクタとがさらに配置されてもよい。これにより、変換効率のばらつきが抑制されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記列のそれぞれは、複数の共有エリアに分割され、上記ソースフォロワトランジスタおよび上記負荷MOSトランジスタは、上記共有エリアごとに配置され、上記ソースフォロワトランジスタは、上記共有エリア内の所定数の上記読出画素回路に共通に接続されてもよい。これにより、Cu-Cu接続数が削減されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記列のそれぞれは、複数の共有エリアに分割され、上記ソースフォロワトランジスタおよび上記負荷MOSトランジスタは、上記共有エリアごとに配置され、上記回路チップには、上記ソースフォロワトランジスタのソースと上記共有エリア内の所定数の上記読出画素回路の少なくとも一部とを接続する所定数のスイッチがさらに配置されてもよい。これにより、セトリングの悪化が抑制されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記列のそれぞれは、複数の共有エリアに分割され、上記複数のソースフォロワトランジスタは、上記共有エリアごとに第1および第2のソースフォロワトランジスタを含み、上記共有エリア内の奇数行の上記読出画素回路は、上記第1のソースフォロワトランジスタを共有し、上記共有エリア内の偶数行の上記読出画素回路は、上記第2のソースフォロワトランジスタを共有してもよい。これにより、変換効率のばらつきが抑制されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記信号電流に応じた画素信号を生成するカラム読出し部をさらに具備し、上記電位差生成部は、複数の負荷MOSトランジスタをさらに備え、上記複数の読出画素回路と上記複数の参照画素とは、第1の画素チップに配置され、上記電位差生成部は、第2のチップに配置され、上記カラム読出し部は、所定の回路チップに配置されてもよい。これにより、チップごとの素子数が削減されるという作用をもたらす。
本技術の第1の実施の形態におけるCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサの一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における画素アレイ部の一構成例を示す図である。 本技術の第1の実施の形態における読出画素および参照画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態におけるカラム読出し部の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における読出画素、参照画素およびカラム読出し回路の一構成例を示す回路図である。 第2の比較例における読出画素、参照画素およびカラム読出し回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態における差動モードの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第1の実施の形態におけるSF(Source Follower)モードの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第1の実施の形態におけるCMOSイメージセンサの動作の一例を示すフローチャートである。 本技術の第1の実施の形態における読出画素内の素子のレイアウトの一例を示す図である。 本技術の第2の実施の形態における読出画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第2の実施の形態における差動モードの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第2の実施の形態における読出画素内の素子のレイアウトの一例を示す図である。 本技術の第3の実施の形態における読出画素および参照画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第3の実施の形態における差動モードの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第3の実施の形態におけるSFモードの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第3の実施の形態における読出画素内の素子のレイアウトの一例を示す図である。 本技術の第4の実施の形態における読出画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第4の実施の形態における差動モードの第N(Nは、整数)行の読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第4の実施の形態における差動モードの第N+1行の読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第4の実施の形態における読出画素内の素子のレイアウトの一例を示す図である。 本技術の第5の実施の形態における読出画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第6の実施の形態における読出画素、カラム読出し回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第6の実施の形態における読出画素内の素子のレイアウトの一例を示す図である。 本技術の第7の実施の形態における読出画素およびカラム読出し回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第7の実施の形態における差動モードの第M(Mは、整数)フレームの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第7の実施の形態における差動モードの第M+1フレームの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第7の実施の形態における差動モードの読出し動作の別の例を示すタイミングチャートである。 本技術の第7の実施の形態におけるSFモードの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第7の実施の形態における読出画素内の素子のレイアウトの一例を示す図である。 本技術の第8の実施の形態におけるFD共有ブロックの一構成例を示す回路図である。 本技術の第8の実施の形態におけるFD共有ブロック内の素子のレイアウトの一例を示す図である。 本技術の第9の実施の形態におけるCMOSイメージセンサの積層構造の一例を示す図である。 本技術の第9の実施の形態における読出画素、参照画素およびカラム読出し回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第10の実施の形態における読出画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第10の実施の形態における差動モードの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第11の実施の形態における読出画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第12の実施の形態における読出画素、参照画素およびカラム読出し回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第12の実施の形態におけるSFモードの読出画素の状態の一例を示す回路図である。 本技術の第12の実施の形態における差動モードの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第12の実施の形態におけるSFモードの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第13の実施の形態における読出画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第13の実施の形態における差動モードの第Mフレームを読み出す際の読出画素の状態の一例を示す回路図である。 本技術の第13の実施の形態における差動モードの第M+1フレームを読み出す際の読出画素の状態の一例を示す回路図である。 本技術の第13の実施の形態における差動モードの第Mフレームの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第13の実施の形態における差動モードの第M+1フレームの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第14の実施の形態における読出画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第15の実施の形態における読出画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第16の実施の形態における読出画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第17の実施の形態における読出画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第18の実施の形態におけるCMOSイメージセンサの積層構造の一例を示す図である。 車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。 撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(画素ごとにソースフォロワトランジスタを配置する例)
2.第2の実施の形態(画素ごとにソースフォロワトランジスタ、電流遮断トランジスタを配置する例)
3.第3の実施の形態(画素ごとにソースフォロワトランジスタを配置し、負荷MOSトランジスタのソース電圧を制御する例)
4.第4の実施の形態(画素ごとにソースフォロワトランジスタを配置し、ゲートの接続先を変更した例)
5.第5の実施の形態(画素ごとにソースフォロワトランジスタを配置し、スイッチを挿入した例)
6.第6の実施の形態(画素ごとにソースフォロワトランジスタを配置し、カラムごとに負荷MOSトランジスタを配置した例)
7.第7の実施の形態(画素ごとにソースフォロワトランジスタを配置し、カラムスイッチを追加した例)
8.第8の実施の形態(FD共有ブロックごとにソースフォロワトランジスタを配置した例)
9.第9の実施の形態(積層構造において画素ごとにソースフォロワトランジスタを配置した例)
10.第10の実施の形態(積層構造において画素ごとにソースフォロワトランジスタを配置し、スイッチを追加した例)
11.第11の実施の形態(積層構造において画素ごとにソースフォロワトランジスタを配置し、そのゲートの接続先を変更した例)
12.第12の実施の形態(積層構造において画素ごとにソースフォロワトランジスタを配置し、リセットトランジスタを削減した例)
13.第13の実施の形態(積層構造において画素ごとにソースフォロワトランジスタを配置し、垂直方向に接続先を切り替える例)
14.第14の実施の形態(積層構造において画素ごとにソースフォロワトランジスタを配置し、水平方向に接続先を切り替える例)
15.第15の実施の形態(積層構造において複数画素ごとにソースフォロワトランジスタを配置する例)
16.第16の実施の形態(積層構造において複数画素ごとにソースフォロワトランジスタを配置し、スイッチを追加した例)
17.第17の実施の形態(積層構造において奇数行と偶数行とのそれぞれにソースフォロワトランジスタを配置する例)
18.第18の実施の形態(3層の積層構造において画素ごとにソースフォロワトランジスタを配置する例)
19.移動体への応用例
<1.第1の実施の形態>
[固体撮像素子の構成例]
図1は、本技術の第1の実施の形態におけるCMOSイメージセンサ100の一構成例を示すブロック図である。このCMOSイメージセンサ100は、垂直駆動部110、画素アレイ部120、システム制御部130、カラム読出し部140、カラム信号処理部150、水平駆動部160および信号処理部170を含んで構成される。これらの回路は、同一の半導体チップ上に形成されている。なお、CMOSイメージセンサ100は、特許請求の範囲に記載の固体撮像素子の一例である。
画素アレイ部120には、入射光量に応じた電荷量を光電変換して内部に蓄積し、信号として出力を行うことが可能な光電変換部(例えば、フォトダイオード)を有する単位画素(画素)が、行列状に2次元配置されている。
なお、画素アレイ部120には、有効な画素(有効画素)の他に、ダミー画素や遮光画素が、行列状に2次元配置されている領域を含む場合がある。ここで、ダミー画素は、光電変換を行うフォトダイオードを持たない構造の画素であり、遮光画素は、受光面を遮光して外部からの光入射を遮断していること以外は有効画素と等価な画素である。
また、以下の説明では、入射光量に応じた電荷量の光電荷を、単に「電荷」と記述し、単位画素を、単に「画素」と記述する場合がある。
画素アレイ部120にはさらに、行列状の画素配列に対して行ごとに画素駆動線119が図の左右方向(画素行の画素の配列方向)に沿って形成され、列ごとに垂直画素配線129が図の上下方向(画素列の画素の配列方向)に沿って形成されている。画素駆動線119の一端は、垂直駆動部110の各行に対応した出力端に接続されている。
カラム読出し部140は少なくとも、画素アレイ部120内の選択行画素に列ごとに定電流を供給する回路、高ゲインアンプを構成するカレントミラー回路、モードの切替スイッチからなる。また、カラム読出し部140は、画素アレイ部120内の選択画素内のトランジスタと共に増幅器を構成し、光電荷信号を電圧信号に変換して垂直画素配線129に出力する。
垂直駆動部110は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどによって構成され、画素アレイ部120の各画素を、全画素同時あるいは行単位等で駆動する画素駆動部である。この垂直駆動部110は、その具体的な構成については図示を省略するが、読み出し走査系と、掃き出し走査系あるいは、一括掃き出し、一括転送を有する構成となっている。
読み出し走査系は、画素から信号を読み出すために、画素アレイ部120の画素を行単位で順に選択走査する。行駆動(ローリングシャッタ動作)の場合、掃き出しについては、読み出し走査系によって読み出し走査が行われる読み出し行に対して、その読み出し走査よりもシャッタスピードの時間分だけ先行して掃き出し走査が行なわれる。
また、グローバル露光(グローバルシャッタ動作)の場合は、一括転送よりもシャッタスピードの時間分先行して一括掃き出しが行なわれる。この掃き出しにより、読み出し行の画素の光電変換素子から不要な電荷が掃き出される(リセットされる)。そして、不要電荷の掃き出し(リセット)により、いわゆる電子シャッタ動作が行われる。
ここで、電子シャッタ動作とは、直前まで光電変換素子に溜まっていた不要な光電荷を捨てて、新たに露光を開始する(光電荷の蓄積を開始する)動作のことを言う。読み出し走査系による読み出し動作によって読み出される信号は、その直前の読み出し動作又は電子シャッタ動作以降に入射した光量に対応するものである。
行駆動の場合は、直前の読み出し動作による読み出しタイミング又は電子シャッタ動作による掃出しタイミングから、今回の読み出し動作による読み出しタイミングまでの期間が、画素における光電荷の蓄積時間(露光時間)となる。グローバル露光の場合は、一括掃き出しから一括転送までの時間が蓄積時間(露光時間)となる。
垂直駆動部110によって選択走査された画素行の各画素から出力される画素信号は、垂直画素配線129の各々を通してカラム信号処理部150に供給される。カラム信号処理部150は、画素アレイ部120の画素列ごとに、選択行の各画素から垂直画素配線129を通して出力される画素信号に対して所定の信号処理を行うとともに、信号処理後の画素信号を一時的に保持する。
具体的には、カラム信号処理部150は、信号処理として少なくとも、ノイズ除去処理、例えば、相関二重サンプリング(CDS:Correlated Double Sampling)処理を行う。このカラム信号処理部150による相関二重サンプリングにより、リセットノイズや増幅トランジスタの閾値ばらつき等の画素固有の固定パターンノイズが除去される。なお、カラム信号処理部150にノイズ除去処理以外に、例えば、AD(Analog to Digital)変換機能を持たせ、信号レベルをデジタル信号で出力することも可能である。カラム信号処理部150には、例えば、列ごとにADC(Analog to Digital Converter)が設けられる。
水平駆動部160は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどによって構成され、カラム信号処理部150の画素列に対応する単位回路を順番に選択する。この水平駆動部160による選択走査により、カラム信号処理部150で信号処理された画素信号が順番に信号処理部170に出力される。
システム制御部130は、各種のタイミング信号を生成するタイミングジェネレータ等によって構成される。このシステム制御部130は、タイミングジェネレータで生成された各種のタイミング信号を基に垂直駆動部110、カラム信号処理部150および水平駆動部160などの駆動制御を行う。
信号処理部170は、少なくとも加算処理機能を有し、カラム信号処理部150から出力される画素信号に対して加算処理等の種々の信号処理を行う。信号処理部170については、CMOSイメージセンサ100とは別の基板に設けられる外部信号処理部、例えばDSP(Digital Signal Processor)やソフトウェアによる処理でも構わない。また、信号処理部170は、CMOSイメージセンサ100と同じ基板上に搭載しても構わない。
[画素アレイ部の構成例]
図2は、本技術の第1の実施の形態における画素アレイ部120の一構成例を示す平面図である。画素アレイ部120には、参照画素領域122と読出画素領域121とが設けられる。参照画素領域122には、複数の参照画素230が水平方向に配列される。一方、読出画素領域121には、複数の読出画素200が二次元格子状に配列される。ここで、読出画素200は、画素信号を読み出す対象の画素である。一方、参照画素230は、差動増幅する際に、読出画素200からの信号と比較するための参照信号を出力する画素である。
行内の画素(参照画素230や読出画素200)のそれぞれは、画素駆動線119を介して垂直駆動部110と接続される。また、列内の画素のそれぞれは、垂直画素配線129を介してカラム読出し部140と接続される。
[画素の構成例]
図3は、本技術の第1の実施の形態における読出画素200および参照画素230の一構成例を示す回路図である。読出画素200は、読出画素回路210と、電位差生成回路220とを備える。読出画素回路210は、光電変換素子211と、転送トランジスタ212と、リセットトランジスタ213および215と、浮遊拡散層214と、増幅トランジスタ216と、選択トランジスタ217とを備える。電位差生成回路220は、ソースフォロワトランジスタ221と、負荷MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ222とを備える。
また、参照画素230は、光電変換素子231と、転送トランジスタ232と、リセットトランジスタ233および235と、浮遊拡散層234と、増幅トランジスタ236と、選択トランジスタ237と、ソースフォロワトランジスタ238と、負荷MOSトランジスタ239とを備える。ソースフォロワトランジスタ221などの画素内の各種のトランジスタとして、例えば、nMOS(n-channel Metal Oxide Semiconductor)が用いられる。
また、読出画素200の行ごとに、垂直駆動部110からの選択信号SEL、リセット信号RSTS、転送信号SigTRG、リセット信号SigRSTDおよび制御信号SFLMを伝送する5本の信号線が画素駆動線119として水平方向に配線される。参照画素230の行には、垂直駆動部110からの選択信号SEL、リセット信号RSTS、転送信号RefTRGおよびリセット信号RefRSTDを伝送する4本の信号線が画素駆動線119として水平方向に配線される。
また、画素(読出画素200や参照画素230)の列ごとに、参照側垂直信号線VSLR、垂直信号線VSL、垂直電流供給線VCOMおよび電源線VDDHPXの4本が垂直画素配線129として垂直方向に配線される。
参照画素230において、光電変換素子231は、光電変換により電荷を生成するものである。転送トランジスタ232は、転送信号RefTRGに従って、光電変換素子231から浮遊拡散層234へ電荷を転送するものである。
リセットトランジスタ233は、リセット信号RSTSに従って、浮遊拡散層234をカラム読出し部140の電源電圧に接続し、浮遊拡散層234の電荷を引き抜いて、その電圧を初期化するものである。浮遊拡散層234は、転送された電荷を蓄積し、電荷量に応じた電圧を生成するものである。
リセットトランジスタ235は、リセット信号RefRSTDに従って、浮遊拡散層234をリセット電圧VRDに接続し、浮遊拡散層234の電荷を引き抜いて、その電圧を初期化するものである。
増幅トランジスタ236は、浮遊拡散層234の電圧を増幅するものである。この増幅トランジスタ236のソースは、垂直電流供給線VCOMに接続される。選択トランジスタ237は、選択信号SELに従って、増幅された電圧に応じた信号を参照側垂直信号線VSLRに出力するものである。
読出画素200の回路構成は、参照画素230と同様である。ただし、転送トランジスタ212には転送信号SigTRGが供給され、リセットトランジスタ215にはリセット信号SigRSTDが供給される。また、リセットトランジスタ215は、浮遊拡散層214をソースフォロワトランジスタ221のソースに接続し、増幅トランジスタ216のドレインは、選択トランジスタ217を介して垂直信号線VSLに接続される。
増幅トランジスタ216および236として、例えば、デプレッション型のトランジスタが用いられる。
また、ソースフォロワトランジスタ221および負荷MOSトランジスタ222は、電源線VDDHPXと接地電位との間において直列に接続される。また、ソースフォロワトランジスタ221のゲートは、垂直信号線VSLに接続され、ソースは、リセットトランジスタ215のドレインに接続される。負荷MOSトランジスタ222のゲートには、垂直駆動部110からの制御信号SFLMが供給される。ソースフォロワトランジスタ238および負荷MOSトランジスタ239の接続構成は、ソースフォロワトランジスタ221および負荷MOSトランジスタ222と同様である。ただし、ソースフォロワトランジスタ238のゲートは、参照側垂直信号線VSLRに接続され、負荷MOSトランジスタ239のゲートは、接地端子に接続される。
なお、各行の電位差生成回路220を含む回路は、特許請求の範囲に記載の電位差生成部の一例である。
[カラム読出し部の構成例]
図4は、本技術の第1の実施の形態におけるカラム読出し部140の一構成例を示すブロック図である。カラム読出し部140には、列ごとにカラム読出し回路240が設けられる。カラム読出し回路240は、画素信号Voutをカラム信号処理部150に出力する。また、カラム読出し回路240のそれぞれには、システム制御部130からの制御信号sw1乃至sw6が入力される。
[カラム読出し回路の構成例]
図5は、本技術の第1の実施の形態における読出画素200、参照画素230およびカラム読出し回路240の一構成例を示す回路図である。
カラム読出し回路240は、スイッチ241乃至246と、pMOS(p-channel MOS)トランジスタ247乃至250と、nMOSトランジスタ251および252とを備える。
pMOSトランジスタ247および248は、電源電圧VDDに並列に接続される。また、pMOSトランジスタ247のゲートは、pMOSトランジスタ249のドレインとpMOSトランジスタ248のゲートとに接続される。pMOSトランジスタ249のソースは、pMOSトランジスタ247のドレインに接続され、pMOSトランジスタ250のソースは、pMOSトランジスタ248のドレインに接続される。また、pMOSトランジスタ249および250のゲートには、所定のバイアス電圧が印加される。
スイッチ241は、システム制御部130からの制御信号sw1に従ってpMOSトランジスタ250のドレインと垂直信号線VSLとの間の経路を開閉するものである。スイッチ242は、システム制御部130からの制御信号sw2に従ってpMOSトランジスタ249のドレインと参照側垂直信号線VSLRとの間の経路を開閉するものである。
スイッチ243は、システム制御部130からの制御信号sw3に従ってpMOSトランジスタ250のドレインとnMOSトランジスタ251のソースとの間の経路を開閉するものである。スイッチ244は、システム制御部130からの制御信号sw4に従って垂直信号線VSLとnMOSトランジスタ252との間の経路を開閉するものである。
スイッチ245は、システム制御部130からの制御信号sw5に従って垂直電流供給線VCOMとnMOSトランジスタ252との間の経路を開閉するものである。スイッチ246は、システム制御部130からの制御信号sw6に従って垂直電流供給線VCOMと電源線VDDHPXとの間の経路を開閉するものである。
nMOSトランジスタ251は、スイッチ243と垂直電流供給線VCOMとの間に挿入され、ゲートには所定のバイアス電圧が印加される。このnMOSトランジスタ251は、垂直信号線VSLの電圧を所定のクリップレベル以下に制限するクリップトランジスタとして機能する。nMOSトランジスタ252のゲートには所定のバイアス電圧が印加される。このnMOSトランジスタ252は、バイアス電圧に応じた電流を供給する電流源として機能する。
ここで、CMOSイメージセンサ100には、差動モードおよびSFモードのいずれかが設定される。差動モードは、一対の画素のそれぞれの画素信号の差分を増幅(差動増幅)した信号をCMOSイメージセンサ100が生成するモードである。一方、SFモードは、ソースフォロワ読出し回路を形成して画素信号を差動増幅せずに出力するモードである。
差動モードでは、画像信号に対するゲインを大きくして変換効率を大幅に大きくすることができるが、動作点が狭く、ダイナミックレンジの拡大が困難である。このため、差動モードは暗所での撮像に適しており、SFモードは明所での撮像に適している。そこで、例えば、CMOSイメージセンサ100の外部の回路が環境光の光量を測光して測光量が所定の閾値より小さい場合に差動モードを指示し、測光量が閾値以上の場合にSFモードを指示する。なお、CMOSイメージセンサ100自身が、測光を行ってモードを設定することもできる。
差動モードが設定された際に、システム制御部130は、制御信号sw1乃至sw6により、スイッチ241、242、243、245をオン状態にし、スイッチ244および246をオフ状態にする。これにより、差動増幅回路が形成され、参照画素230と読出画素200とのそれぞれの画素信号を差動増幅した信号が画素信号Voutとして出力される。差動増幅回路において、電流源(nMOSトランジスタ252)の供給する2×Iの電流のうち、一部が参照側垂直信号線VSLRに流れ、残りが垂直信号線VSLに流れる。浮遊拡散層214および234を初期化したときにおいて、参照側垂直信号線VSLRに流れる参照電流と、垂直信号線VSLに流れる信号電流とが同じ値(I)になる。
一方、SFモードが設定された際に、システム制御部130は、制御信号sw1乃至sw6により、スイッチ241、242、243、245をオフ状態にし、スイッチ244および246をオン状態にする。これにより、読出画素200の画素信号が差動増幅されずに、垂直信号線VSLから出力される。
また、差動モードにおいて、初期化の際に読出し側の浮遊拡散層214(すなわち、増幅トランジスタ216のゲート)と、増幅トランジスタ216のドレインとの間の電位差が、ソースフォロワトランジスタ221のゲート-ソース間の電位差に制御される。
ここで、電位差生成回路220を設けず、浮遊拡散層の初期化の際にリセット電圧VRDと垂直信号線VSLとを短絡する差動増幅回路を第1の比較例として想定する。この第1の比較例の初期化の際に、読出画素200の増幅トランジスタ216はダイオード接続となっており、次の式が成立する。
Vgs=Vds ・・・式1
上式において、Vgsは、増幅トランジスタ216のゲート-ソース間電圧であり、Vdsは、増幅トランジスタ216のドレイン-ソース間電圧である。
また、第1の比較例の差動増幅回路は、ボルテージフォロワ回路となっており、差動入力端はイマジナリショートされているため、読出画素200の浮遊拡散層214および垂直信号線VSLは、リセット電圧VRDと同等の電圧になる。
リセット解除後、浮遊拡散層の電位はリセットフィードスルーによりΔVFTシフトする。読出画素回路210と参照画素230のレイアウト相関が高い場合、各画素のリセットフィードスルーは同等の変動である。このため、差動増幅器の+と-の2入力に同相のリセットフィードスルーが入力されるが、同相信号であるため垂直信号線VSLの出力振幅には影響を与えず、リセット時に設定されたリセット電圧VRDの値が維持される。そのため、リセット後の増幅トランジスタ216の動作点は次の式により表される。
Vgs'+ΔVFT≒Vds'
上式において、Vgs'は、リセット解除後の増幅トランジスタ216のゲート-ソース間電圧であり、Vds'は、リセット解除後の増幅トランジスタ216のドレイン-ソース間電圧である。
また、リセットフィードスルーにより垂直電流供給線VCOM(すなわち、増幅トランジスタ216のソース)の電位もシフトしている。ここで、増幅トランジスタ216が飽和領域で動作するためには、次の式を満たす必要がある。
Vds≧Vdsat ・・・式2
Vdsat=Vgs-Vth ・・・式3
上式において、Vthは、増幅トランジスタ216の閾値電圧である。
また、差動増幅回路のオープンループ・ゲインを-Avとした場合、垂直信号線VSLにおける電荷電圧変換効率ηvslは、次の式により表される。
ηvsl=e/{Cfd/(-Av)+(Cgd+Cfd-vsl)} …式4
上式において、eは、電気素量であり、単位は、例えば、クーロン(C)である。Cfdは、浮遊拡散層214の容量である。Cgdは、増幅トランジスタ216のゲート-ドレイン間の寄生容量である。Cfd-vslは、浮遊拡散層214と垂直信号線VSLとの間の寄生容量である。これらの容量の単位は、例えば、ファラッド(F)である。
第1の比較例では、式1が成立するため、式2および式3を満たすことができず、ドレイン-ソース間電圧VdsとVdsatとの差分が小さくなる。この差分を「飽和領域動作マージン」と称する。
飽和領域動作マージンが小さいと、オープンループ・ゲイン(-Av)の絶対値が小さくなり、式4のCfd/(-Av)の寄与率が大きくなる。これにより、増幅トランジスタ216のゲインばらつきΔAvが大きくなる。ゲインばらつきΔAvの増大により、PRNU(Photo Response Non-Uniformity)特性が悪化してしまう。PRNU特性の悪化により、画像データの画質が低下する。
これに対して、電位差生成回路230を設けた場合、リセットの際に、増幅トランジスタ216のゲートとドレインとの間の電位差を、その電位差生成回路230が生成したΔVaの値に制御することができる。電位差ΔVaは、例えば、閾値電圧Vth以上に設定される。これにより、飽和領域動作マージンが大きくなり、式2および式3を満たすことができる。この結果、オープンループ・ゲイン(-Av)の絶対値が大きくなり、式4のCfd/(-Av)の寄与率が小さくなって、増幅トランジスタ216のゲインばらつきΔAvが小さくなる。ゲインばらつきΔAvが小さくなるため、PRNU特性が良好となり、画質を向上させることができる。
次に、図6に例示するように、カラムごとに電位差生成回路220を配置した構成を第2の比較例として想定する。
第2の比較例において、増幅トランジスタ216の動作点を検討してみると、次の式が成り立つ。
ds_amp=Vgs_amp+Vgs_SF
=Vgs_amp+Vov_SF+Vth_SF ・・・式5
上式においてVds_ampは増幅トランジスタ216のドレイン-ソース間電圧であり、Vgs_ampはそのトランジスタのゲート-ソース間電圧である。Vgs_SFはソースフォロワトランジスタ221のゲート-ソース間電圧である。Vov_SFはソースフォロワトランジスタ221に電流を流すのに必要なオーバードライブ電圧であり、Vth_SFはソースフォロワトランジスタ221の閾値電圧である。
同図に例示するように、第2の比較例では、ソースフォロワトランジスタ221がカラム毎に配置されている。このため、その閾値電圧Vth_SFにばらつきがあると同一カラムの全ての画素の動作点が、そのばらつきを含んで式5で動作点が決まるため、Vds_ampもばらつく。そのため、変換効率式のAv項がカラム毎にばらついてしまい変換効率のカラム間ばらつきが悪化する。これはゲイン性縦筋となり、光量が大きくなればなるほどカラム間の出力信号差が発生するため課題になる。
これに対して、画素ごとにソースフォロワトランジスタ221を配置したCMOSイメージセンサ100では、Cfd/(-Av)のばらつきがカラム毎から画素毎になる。これにより、第2の比較例よりもゲイン性縦筋を抑制し、画質を向上させることができる。
[固体撮像素子の動作例]
図7は、本技術の第1の実施の形態における差動モードの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。所定の行の読出しの開始タイミングt0において、垂直駆動部110は、その行への選択信号SELをハイレベルにする。
そして、初期化のタイミングt1からタイミングt2までの期間内に垂直駆動部110は、ハイレベルのリセット信号SigRSTDおよびRefRSTDを供給する。これにより、浮遊拡散層214および234が初期化され、リセットレベルが生成される。
また、タイミングt2において、垂直駆動部110は、制御信号SFLMをバイアス電圧Vbiasから基板電圧VPLに低下させる。バイアス電圧Vbiasは、負荷MOSトランジスタ222の閾値電圧以上の値であり、基板電圧VPLは、バイアス電圧Vbiasより低い値である。この制御により、初期化後に負荷MOSトランジスタ222をオフ状態にして電流消費を抑制することができる。選択されていない行への制御信号SFLMは、初期状態においてハイレベルに制御される。
そして、転送のタイミングt3からパルス期間に亘って垂直駆動部110は、ハイレベルの転送信号SigTRGを供給する。これにより、浮遊拡散層214に電荷が転送され、信号レベルが生成される。
図8は、本技術の第1の実施の形態におけるSFモードの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。選択した行の読出しの開始タイミングt0において、垂直駆動部110は、その行への選択信号SELをハイレベルにする。
初期化のタイミングt1からタイミングt2までの期間内に垂直駆動部110は、ハイレベルのリセット信号RSTSを供給する。これにより、浮遊拡散層214が初期化され、リセットレベルが生成される。
そして、転送のタイミングt3からパルス期間に亘って垂直駆動部110は、ハイレベルの転送信号SigTRGを供給する。これにより、浮遊拡散層214に電荷が転送され、信号レベルが生成される。
図9は、本技術の第1の実施の形態におけるCMOSイメージセンサ100の動作の一例を示すフローチャートである。この動作は、例えば、差動モードが設定されたときに開始される。
CMOSイメージセンサ100は、行を選択し、選択した行の増幅トランジスタ216のゲートとドレインとの間の電位差をΔVaに制御しつつ、浮遊拡散層のリセットを行う(ステップS901)。CMOSイメージセンサ100は、選択した行の浮遊拡散層に電荷を転送し(ステップS902)、AD変換処理やCDS処理などの信号処理を行う(ステップS903)。
CMOSイメージセンサ100は、全行の読出しが完了したか否かを判断する(ステップS904)。全行の読出しが完了していない場合に(ステップS904:No)、CMOSイメージセンサ100は、ステップS901以降を繰り返す。一方、全行の読出しが完了した場合に(ステップS904:Yes)、CMOSイメージセンサ100は、撮像のための動作を終了する。図7に例示した制御は、図9のステップS901およびS902において行われる。
なお、複数枚の画像データを連続して撮像する際には、ステップS901乃至S904が垂直同期信号に同期して繰り返し実行される。
図10は、本技術の第1の実施の形態における読出画素内の素子のレイアウトの一例を示す図である。光電変換素子211と浮遊拡散層214との間に転送トランジスタ212が配置される。また、光電変換素子211の周囲にソースフォロワトランジスタ221と、負荷MOSトランジスタ222と、リセットトランジスタ213および215と、増幅トランジスタ216と、選択トランジスタ217とが配置される。
なお、参照画素230のレイアウト(不図示)は、リセットトランジスタ235および選択トランジスタ237の接続先が異なる点を除き、読出画素200と同一である。
このように、本技術の第1の実施の形態によれば、増幅トランジスタ216のゲートとドレインとの間の電位差をΔVaにするソースフォロワトランジスタ221を画素ごとに設けたため、ゲイン性縦筋を抑制し、画質を向上させることができる。
<2.第2の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、負荷MOSトランジスタ222のゲート電圧を制御することにより電流を遮断していたが、この構成では、その行を再度、選択する際にゲート電圧が安定するまでに時間がかかり、フレームレートが低下するおそれがある。この第2の実施の形態のCMOSイメージセンサ100は、ソースフォロワトランジスタ221と負荷MOSトランジスタ222との間に、電流を遮断するためのトランジスタを挿入した点において第1の実施の形態と異なる。
図11は、本技術の第2の実施の形態における読出画素200の一構成例を示す回路図である。この第2の実施の形態の読出画素200は、電位差生成回路220内に電流遮断トランジスタ223をさらに備える点において第1の実施の形態と異なる。電流遮断トランジスタ223として、例えば、nMOSトランジスタが用いられる。
電流遮断トランジスタ223は、垂直駆動部110からの制御信号SWに従って、ソースフォロワトランジスタ221と負荷MOSトランジスタ222との間の経路を開閉するものである。なお、第2の実施の形態の参照画素230の回路構成は、リセットトランジスタ235および選択トランジスタ237の接続先が異なる点を除き、読出画素200と同様である。以降の実施の形態においても同様である。
図12は、本技術の第2の実施の形態における差動モードの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。この第2の実施の形態において、垂直駆動部110は、初期化終了時のタイミングt2において、選択した行への制御信号SWをハイレベルからローレベルに制御して電流遮断トランジスタ223をオフ状態にする。一方、制御信号SFLMは、ハイレベルに制御される。選択されていない行への制御信号SWは、初期状態においてハイレベルに制御される。
電流遮断トランジスタ223を設けることにより、同図に例示するように、負荷MOSトランジスタ222のゲート電圧(すなわち、制御信号SFLM)を制御する必要がなくなる。このため、行を再度、選択する際にゲート電圧が安定するまで待つ必要がなくなり、フレームレートを向上させることができる。
図13は、本技術の第2の実施の形態における読出画素200内の素子のレイアウトの一例を示す図である。この第2の実施の形態の読出画素200のレイアウトは、ソースフォロワトランジスタ221と負荷MOSトランジスタ222との間に、電流遮断トランジスタ223がさらに配置される点において第1の実施の形態と異なる。なお、第2の実施の形態の参照画素230のレイアウト(不図示)は、リセットトランジスタ235および選択トランジスタ237の接続先が異なる点を除き、読出画素200と同一である。
このように、本技術の第2の実施の形態によれば、ソースフォロワトランジスタ221と負荷MOSトランジスタ222との間の経路を開閉する電流遮断トランジスタ223を設けたため、負荷MOSトランジスタ222のゲート電圧を制御する必要がなくなる。これにより、フレームレートを向上させることができる。
<3.第3の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、負荷MOSトランジスタ222のソースを接地電位に接続していたが、この構成では、トランジスタをさらに削減することが困難である。この第3の実施の形態のCMOSイメージセンサ100は、負荷MOSトランジスタ222のソースの電圧を制御する点において第1の実施の形態と異なる。
図14は、本技術の第3の実施の形態における読出画素200および参照画素230の一構成例を示す回路図である。この第3の実施の形態の読出画素200は、負荷MOSトランジスタ222のソースに制御電圧Vcが供給され、リセットトランジスタ213を備えない点において第1の実施の形態と異なる。
また、第3の実施の形態の参照画素230は、リセットトランジスタ233を備えない点において第1の実施の形態と異なる。
図15は、本技術の第3の実施の形態における差動モードの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。垂直駆動部110は、初期化終了時のタイミングt2において、選択した行への制御電圧Vc(すなわち、負荷MOSトランジスタ222のソース電圧)をローレベルからハイレベルに制御する。一方、制御信号SFLMは、ハイレベルのままである。選択されていない行への制御電圧Vcは、初期状態においてローレベルに制御される。
図16は、本技術の第3の実施の形態におけるSFモードの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。制御電圧Vcおよび制御信号SFLMは、ハイレベルに制御される。これにより、SFモードにおいて負荷MOSトランジスタ222のゲートおよびソースがハイレベルになるため、浮遊拡散層214および234の電圧を初期化することができる。したがって、SFモードにおいて初期化を行うためのリセットトランジスタ213および233が不要となる。
図17は、本技術の第3の実施の形態における読出画素200内の素子のレイアウトの一例を示す図である。この第3の実施の形態の読出画素200のレイアウトは、リセットトランジスタ213が配置されず、負荷MOSトランジスタ222のソースに制御電圧Vcが接続される点において第1の実施の形態と異なる。
なお、第3の実施の形態の参照画素230のレイアウト(不図示)は、リセットトランジスタ235および選択トランジスタ237の接続先が異なる点を除き、読出画素200と同一である。
このように、本技術の第3の実施の形態によれば、垂直駆動部110が、負荷MOSトランジスタ222のソースの電圧(制御電圧Vc)を制御するため、リセットトランジスタ213および233を削減することができる。
<4.第4の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、各画素のソースフォロワトランジスタ221のゲートを垂直信号線VSLに接続していたが、この構成では、垂直方向に配列された画素数だけソースフォロワトランジスタ221が並列に接続されることになる。この結果、それらのトランジスタのゲート容量が垂直信号線VSLに付加されてしまい、セトリングが悪化するおそれがある。この第4の実施の形態のCMOSイメージセンサ100は、ソースフォロワトランジスタ221のゲートの接続先を変更した点において第1の実施の形態と異なる。
図18は、本技術の第4の実施の形態における読出画素200の一構成例を示す回路図である。この第4の実施の形態の読出画素200は、ソースフォロワトランジスタ221のゲートが、増幅トランジスタ216及び選択トランジスタ217の接続ノードに接続される点において第1の実施の形態と異なる。この接続により、ソースフォロワトランジスタ221のゲート容量が、垂直信号線VSLから切り離され、セトリングの悪化を回避することができる。
また、垂直駆動部110が第N行へ供給する信号をSEL、RSTS、SigTRG、SigRSTD、および、SFLMとする。
図19は、本技術の第4の実施の形態における差動モードの第N行の読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。第N行の読出しの開始タイミングt0において、垂直駆動部110は、その行への選択信号SELをハイレベルにする。
初期化のタイミングt1からタイミングt2までの期間内に垂直駆動部110は、ハイレベルのリセット信号SigRSTDおよびRefRSTDを供給する。そして、転送のタイミングt3からパルス期間に亘って垂直駆動部110は、ハイレベルの転送信号SigTRGを供給する。
また、垂直駆動部110は、タイミングt2において選択した第N行の制御信号SFLMをハイレベルからローレベルにし、次に選択する第N+1行の制御信号SFLMN+1をローレベルからハイレベルにする。
図20は、本技術の第4の実施の形態における差動モードの第N+1行の読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。第N+1行の読出しの開始タイミングt10において、垂直駆動部110は、その行への選択信号SELN+1をハイレベルにする。
初期化のタイミングt11からタイミングt12までの期間内に垂直駆動部110は、ハイレベルのリセット信号SigRSTDN+1およびRefRSTDを供給する。そして、転送のタイミングt13からパルス期間に亘って垂直駆動部110は、ハイレベルの転送信号SigTRGN+1を供給する。
また、垂直駆動部110は、タイミングt12において第N+1行の制御信号SFLMN+1をハイレベルからローレベルにする。
図21は、本技術の第4の実施の形態における読出画素200内の素子のレイアウトの一例を示す図である。第4の実施の形態の増幅トランジスタ216および選択トランジスタ217の間に接続用の端子が追加され、その端子がソースフォロワトランジスタ221のゲートに接続される。なお、第4の実施の形態の参照画素230のレイアウト(不図示)は、リセットトランジスタ235および選択トランジスタ237の接続先が異なる点を除き、読出画素200と同一である。
このように本技術の第4の実施の形態によれば、ソースフォロワトランジスタ221のゲートを増幅トランジスタ216及び選択トランジスタ217の接続ノードに接続したため、セトリングの悪化を抑制することができる。
<5.第5の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、ソースフォロワトランジスタ221および負荷MOSトランジスタ222を直列に接続していたが、この構成では、変換効率のばらつきを十分に低下することができないことがある。この第5の実施の形態のCMOSイメージセンサ100は、負荷MOSトランジスタ222とソースフォロワトランジスタ221との間にスイッチを設けた点において第1の実施の形態と異なる。
図22は、本技術の第5の実施の形態における読出画素200の一構成例を示す回路図である。この第5の実施の形態の読出画素200は、電位差生成回路220内にスイッチ224をさらに備える点において第1の実施の形態と異なる。
列のそれぞれにおいて、第N行の負荷MOSトランジスタ222と第N+1行の負荷MOSトランジスタ222とは、ノード301と接地電位との間において並列に接続されている。また、第N行のリセットトランジスタ215と第N+1行のリセットトランジスタ215とは、ノード301に共通に接続される。
第N行のスイッチ224は、制御信号SWに従って、第N行のソースフォロワトランジスタ221のソースとノード301との間の経路を開閉する。第N+1行のスイッチ224は、制御信号SWN+1に従って、第N+1行のソースフォロワトランジスタ221のソースとノード301との間の経路を開閉する。
なお、第N行のソースフォロワトランジスタ221、負荷MOSトランジスタ222、スイッチ224は、特許請求の範囲に記載の第1のソースフォロワトランジスタ、第1の負荷MOSトランジスタ、第1のスイッチの一例である。第N+1行のソースフォロワトランジスタ221、負荷MOSトランジスタ222、スイッチ224は、特許請求の範囲に記載の第2のソースフォロワトランジスタ、第2の負荷MOSトランジスタ、第2のスイッチの一例である。
垂直駆動部110は、制御信号SWやSWN+1により、撮像の際に隣接する2行の一方(第N行など)のスイッチ224を初期化時にオン状態にし、他方のスイッチ224をオフ状態にする。列内の隣接する2行の組のそれぞれについて、オン状態にする方は、ランダムに選択される。これにより、変換効率のばらつきがランダムノイズに転嫁される。この結果、変換効率のばらつきをさらに抑制することができる。
なお、垂直駆動部110は、隣接する2行の両方のスイッチ224を同時にオン状態に制御することもできる。これにより、2つの負荷MOSトランジスタ222が並列に接続され、等価的に、2倍のサイズの負荷MOSトランジスタが接続される。この結果、変換効率の素子間のばらつきを低減することができる。
また、列ごとに、隣接する2行のそれぞれの負荷MOSトランジスタ222を共通のノードに並列に接続しているが、隣接する3行以上のそれぞれの負荷MOSトランジスタ222を共通のノードに並列に接続することもできる。
このように、本技術の第5の実施の形態によれば、負荷MOSトランジスタ222とソースフォロワトランジスタ221との間にスイッチ224を設けたため、そのスイッチの制御により変換効率のばらつきをさらに低減することができる。
<6.第6の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、読出画素200ごとに負荷MOSトランジスタ222を配置していたが、この構成では、読出画素200のサイズを縮小することが困難である。この第6の実施の形態のCMOSイメージセンサ100は、カラム毎に負荷MOSトランジスタ222を配置した点において第1の実施の形態と異なる。
図23は、本技術の第6の実施の形態における読出画素200およびカラム読出し回路240の一構成例を示す回路図である。この第6の実施の形態の画素アレイ部120において、列ごとにリセット入力線VRDSがさらに配線される。また、読出画素200のそれぞれは、負荷MOSトランジスタ222を備えず、スイッチ224をさらに備える。列ごとに、その列内の読出画素200のそれぞれのリセットトランジスタ215は、列に対応するリセット入力線VRDSに共通に接続される。また、カラム読出し回路240は、リセット入力線VRDSと接地電位との間に挿入された負荷MOSトランジスタ222をさらに備える。
また、スイッチ224は、制御信号SWに従って、ソースフォロワトランジスタ221とリセット入力線VRDSとの間の経路を開閉する。垂直駆動部110は、読み出す行に対応するスイッチ224を制御信号SWによりオン状態に制御する。
同図に例示するように、カラム毎に負荷MOSトランジスタ222を配置することにより、画素ごとに負荷MOSトランジスタ222を配置する場合よりも、そのトランジスタのサイズを大きくすることができる。これにより、変換効率のばらつきを低減することができる。また、読出画素200のサイズを縮小することができる。
図24は、本技術の第6の実施の形態における読出画素200内の素子のレイアウトの一例を示す図である。第6の実施の形態の読出画素200には、負荷MOSトランジスタ222の代わりに、スイッチ224として機能するトランジスタ(nMOSトランジスタなど)が配置される。なお、第6の実施の形態の参照画素230のレイアウト(不図示)は、リセットトランジスタ235および選択トランジスタ237の接続先が異なる点を除き、読出画素200と同一である。
このように、本技術の第6の実施の形態によれば、カラム毎に負荷MOSトランジスタ222を配置したため、画素ごとに配置する場合よりも変換効率のばらつきを低減し、読出画素200のサイズを縮小することができる。
<7.第7の実施の形態>
上述の第6の実施の形態では、読出画素200ごとにリセットトランジスタ213および215を配置し、カラム毎に負荷MOSトランジスタ222を配置していたが、この構成では、読出画素200内のトランジスタをさらに削減することが困難である。この第7の実施の形態のCMOSイメージセンサ100は、リセット入力線VRDSと電源線VDDHPXとの間の経路を開閉するカラムスイッチを設けた点において第6の実施の形態と異なる。
図25は、本技術の第7の実施の形態における読出画素200およびカラム読出し回路240の一構成例を示す回路図である。この第7の実施の形態のカラム読出し回路240は、カラムスイッチ225をさらに備える点において第1の実施の形態と異なる。
カラムスイッチ225は、システム制御部130からの制御信号SWCLMに従ってリセット入力線VRDSと電源線VDDHPXとの間の経路を開閉するものである。
また、第7の実施の形態の読出画素200は、リセットトランジスタ213を備えない点において第6の実施の形態と異なる。
図26は、本技術の第7の実施の形態における差動モードの第Mフレームの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。
図27は、本技術の第7の実施の形態における差動モードの第M+1フレームの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。
差動モードにおいて、垂直駆動部110は、制御信号SFLMをVbiasにする。また、システム制御部130は、隣接する2行のそれぞれのスイッチ224の一方のみをオン状態にし、フレームごとにオン状態にするスイッチ224をランダムに切り替える。例えば、第Mフレームにおいて、制御信号SWおよびSWN+1より、第N行および第N+1行のうち第N行のスイッチ224がオン状態に制御される。第M+1フレームにおいて、制御信号SWおよびSWN+1より、第N+1行のスイッチ224がオン状態に制御される。また、差動モードにおいてカラムスイッチ225はオフ状態に制御される。
図26および図27に例示した制御により、ゲイン性の固定パターンノイズとして観測される変換効率のばらつきをランダムノイズに転嫁することができる。
なお、図28に例示するように、差動モードにおいてシステム制御部130は、隣接する2行のそれぞれのスイッチ224を同時にオン状態にすることもできる。これにより、2つの負荷MOSトランジスタ222が並列に接続され、等価的に、2倍のサイズの負荷MOSトランジスタが接続される。この結果、変換効率の素子間のばらつきを低減することができる。
図29は、本技術の第7の実施の形態におけるSFモードの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。システム制御部130は、SFモードにおいて制御信号SWCLMをハイレベルにしてカラムスイッチ225をオン状態にする。これにより、SFモードにおいて、カラムスイッチ225を介してリセット入力線VRDSから浮遊拡散層214をリセットする電圧を供給することができる。このため、読出画素200および参照画素230内にリセットトランジスタ213や233を配置する必要がなくなり、それらのトランジスタを削減することができる。
図30は、本技術の第7の実施の形態における読出画素200内の素子のレイアウトの一例を示す図である。この第7の実施の形態の読出画素200のレイアウトは、リセットトランジスタ213が配置されず、リセットトランジスタ215のドレインにリセット入力線VRDSが接続される点において第6の実施の形態と異なる。なお、第7の実施の形態の参照画素230のレイアウト(不図示)は、リセットトランジスタ235および選択トランジスタ237の接続先が異なる点を除き、読出画素200と同一である。
このように、本技術の第7の実施の形態によれば、リセット入力線VRDSと電源線VDDHPXとの間の経路を開閉するカラムスイッチ225を配置したため、リセットトランジスタ215を削減することができる。
<8.第8の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、読出画素200ごとにソースフォロワトランジスタ221や負荷MOSトランジスタ222を配置していたが、この構成では、読出画素200のサイズを縮小することが困難である。この第8の実施の形態のCMOSイメージセンサ100は、浮遊拡散層214を複数の読出画素200で共有する点において第1の実施の形態と異なる。
図31は、本技術の第8の実施の形態におけるFD共有ブロック260の一構成例を示す回路図である。第8の実施の形態において、画素アレイ部120には、所定数のFD共有ブロック260が配列される。
FD共有ブロック260は、光電変換素子211、261、262および263と、転送トランジスタ212、264、265および266とを備える。また、FD共有ブロック260は、リセットトランジスタ213および215と、浮遊拡散層214と、増幅トランジスタ216と、選択トランジスタ217と、ソースフォロワトランジスタ221と、負荷MOSトランジスタ222とを備える。
転送トランジスタ212は、転送信号SigTRGに従って、光電変換素子211から浮遊拡散層214へ電荷を転送する。転送トランジスタ264は、転送信号SigTRGに従って、光電変換素子261から浮遊拡散層214へ電荷を転送する。転送トランジスタ265は、転送信号SigTRGに従って、光電変換素子262から浮遊拡散層214へ電荷を転送する。転送トランジスタ266は、転送信号SigTRGに従って、光電変換素子263から浮遊拡散層214へ電荷を転送する。
第8の実施の形態における浮遊拡散層214以降の素子の接続構成は、第1の実施の形態と同様である。
FD共有ブロック260は、浮遊拡散層214以降の素子(ソースフォロワトランジスタ221など)を共有する4つの読出画素200として機能する。浮遊拡散層214等を複数の読出画素200が共有することにより、共有しない場合よりも画素ごとの素子数を削減し、読出画素200のサイズを縮小することができる。
なお、浮遊拡散層214を共有する画素数を4画素としているが、2画素以上であれば、4画素に限定されない。
図32は、本技術の第8の実施の形態におけるFD共有ブロック260内の素子のレイアウトの一例を示す図である。第8の実施の形態のFD共有ブロック260のレイアウトは、光電変換素子261、262および263と、転送トランジスタ264、265および266とがさらに配置される点において第1の実施の形態の読出画素200と異なる。
このように、本技術の第8の実施の形態によれば、浮遊拡散層214などを複数の読出画素200が共有するため、共有しない場合よりも読出画素200のサイズを縮小することができる。
<9.第9の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、単一の半導体チップに回路のそれぞれを配置していたが、この構成では、画素のサイズを縮小することが困難である。この第9の実施の形態のCMOSイメージセンサ100は、積層した複数のチップに分散して回路を配置した点において第1の実施の形態と異なる。
図33は、本技術の第9の実施の形態におけるCMOSイメージセンサ100の積層構造の一例を示す図である。第9の実施の形態におけるCMOSイメージセンサ100は、回路チップ102と、その回路チップ102に積層された画素チップ101とを備える。これらのチップは、Cu-Cu接合により電気的に接続される。なお、Cu-Cu接合の他、ビアやバンプにより接続することもできる。
画素チップ101には、上側画素アレイ部123が配置される。この上側画素アレイ部123には、複数の読出画素回路210と複数の参照画素230とが二次元格子状に配列される。
回路チップ102には、下側画素アレイ部124と、垂直駆動部110、システム制御部130、カラム読出し部140、カラム信号処理部150、水平駆動部160および信号処理部170とが配置される。同図においては、記載の便宜上、下側画素アレイ部124およびカラム読出し部140以外の回路は省略されている。
下側画素アレイ部124には、読出画素回路210ごとに、電位差生成回路220が配置される。
図34は、本技術の第9の実施の形態における読出画素200、参照画素230およびカラム読出し回路240の一構成例を示す回路図である。読出画素回路210および参照画素230は、画素チップ101に配置される。一方、電位差生成回路220やカラム読出し回路240は、回路チップ102に配置される。同図に例示するように、画素チップ101および回路チップ102に分散して回路を配置することにより、画素チップ101上の画素ごとの素子数を削減することができる。これにより、積層しない場合と比較して、画素のサイズを小さくすることができる。
このように、本技術の第9の実施の形態によれば、積層した複数のチップに分散して回路を配置したため、画素のサイズを縮小することができる。
<10.第10の実施の形態>
上述の第9の実施の形態では、ソースフォロワトランジスタ221のゲートをCu-Cu接続を介して垂直信号線VSLに接続していたが、この構成では、垂直信号線VSLに接続されるCu-Cu接続数が行数分、必要になる。このため、垂直信号線VSLの負荷が増大して、セトリングが悪化するおそれがある。この第10の実施の形態におけるCMOSイメージセンサ100は、ソースフォロワトランジスタ221のゲートと垂直信号線VSLとの間の経路を開閉するスイッチ218を画素チップ101に追加した点において第9の実施の形態と異なる。
図35は、本技術の第10の実施の形態における読出画素200の一構成例を示す回路図である。この第10の実施の形態の読出画素200は、画素チップ101上の読出画素回路210がスイッチ218をさらに備える点において第1の実施の形態と異なる。
スイッチ218は、垂直駆動部110からの制御信号SWに従って、ソースフォロワトランジスタ221のゲートと垂直信号線VSLとの間の経路を開閉するものである。
図36は、本技術の第10の実施の形態における差動モードの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。垂直駆動部110は、読み出す行のスイッチ218をタイミングt1乃至t2の期間内に制御信号SWによりオン状態にし、残りの行のスイッチ218をオフ状態にする。これにより、読み出す行のCu-Cu接続のみが垂直信号線VSLに接続され、残りのCu-Cu接続は切り離される。この結果、セトリングの悪化を抑制することができる。
このように、本技術の第10の実施の形態によれば、ソースフォロワトランジスタ221のゲートと垂直信号線VSLとの間の経路を開閉するスイッチ218を配置したため、垂直信号線VSLに接続されるCu-Cu接続数を最小限にすることができる。これにより、セトリングの悪化を抑制することができる。
<11.第11の実施の形態>
上述の第10の実施の形態では、ソースフォロワトランジスタ221のゲートと垂直信号線VSLとの間の経路を開閉するスイッチ218を配置していたが、この構成では、画素の素子を削減することが困難である。この第11の実施の形態のCMOSイメージセンサ100は、ソースフォロワトランジスタ221のゲートの接続先を変更した点において第10の実施の形態と異なる。
図37は、本技術の第11の実施の形態における読出画素200の一構成例を示す回路図である。この第11の実施の形態の読出画素200は、スイッチ218を備えず、ソースフォロワトランジスタ221のゲートが、増幅トランジスタ216及び選択トランジスタ217の接続ノードに接続される点において第10の実施の形態と異なる。この接続により、ソースフォロワトランジスタ221のゲート容量が、垂直信号線VSLから切り離され、第10の実施の形態と同様にセトリングの悪化を回避することができる。このため、スイッチ218を削減することができる。
このように本技術の第11の実施の形態によれば、ソースフォロワトランジスタ221のゲートを増幅トランジスタ216及び選択トランジスタ217の接続ノードに接続したため、セトリングの悪化を抑制しつつ、スイッチ218を削減することができる。
<12.第12の実施の形態>
上述の第9の実施の形態では、複数のチップに分散して回路を配置していたが、この構成では、読出画素回路210内のトランジスタをさらに削減することが困難である。この第12の実施の形態のCMOSイメージセンサ100は、画素チップ101、回路チップ102のそれぞれにスイッチを追加した点において第9の実施の形態と異なる。
図38は、本技術の第12の実施の形態における読出画素200、参照画素230およびカラム読出し回路240の一構成例を示す回路図である。この第12の実施の形態の読出画素200は、リセットトランジスタ213を備えず、スイッチ218、226、227および228をさらに備える点において第9の実施の形態と異なる。第12の実施の形態の参照画素230は、リセットトランジスタ233を備えない点において第9の実施の形態と異なる。
スイッチ218は、画素チップ101上の読出画素回路210内に配置され、垂直駆動部110からの制御信号SWに従って、ソースフォロワトランジスタ221のゲートと垂直信号線VSLとの間の経路を開閉する。なお、スイッチ218は、特許請求の範囲に記載の第1のスイッチの一例である。
スイッチ226乃至228は、回路チップ102の電位差生成回路220内に配置される。スイッチ226は、垂直駆動部110からの制御信号SWに従って、リセットトランジスタ215のドレインと所定の電源電圧との間の経路を開閉するものである。なお、スイッチ226は、特許請求の範囲に記載の第2のスイッチの一例である。
スイッチ227は、垂直駆動部110からの制御信号SWに従って、リセットトランジスタ215のドレインとソースフォロワトランジスタ221および負荷MOSトランジスタ222の接続ノードとの間の経路を開閉するものである。なお、スイッチ227は、特許請求の範囲に記載の第3のスイッチの一例である。
スイッチ228は、垂直駆動部110からの制御信号SWに従って、ソースフォロワトランジスタ221のゲートと接地電位との間の経路を開閉するものである。なお、スイッチ228は、特許請求の範囲に記載の第4のスイッチの一例である。
同図に例示するように、垂直駆動部110は、差動モードにおいて制御信号SW乃至SWにより、スイッチ218および227をオン状態にし、スイッチ226および228をオフ状態にする。
一方、図39に例示するように、垂直駆動部110は、SFモードにおいて制御信号SW乃至SWにより、スイッチ218および227をオフ状態にし、スイッチ226および228をオン状態にする。
図40は、本技術の第12の実施の形態における差動モードの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。同図に例示するように、垂直駆動部110は、初期化のタイミングt1乃至t2の期間に亘って制御信号SWおよびSWをハイレベルにしてスイッチ218および227をオン状態にする。これにより、差動モードにおいて帰還経路が形成される。
図41は、本技術の第12の実施の形態におけるSFモードの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。同図に例示するように、垂直駆動部110は、行が選択されたタイミングt0において、制御信号SWおよびSWをハイレベルにしてスイッチ226および228をオン状態にする。これにより、浮遊拡散層214が初期化されるため、リセットトランジスタ213および233を削減することができる。
このように本技術の第12の実施の形態によれば、スイッチ218とスイッチ226乃至228とを追加したため、リセットトランジスタ213および233を削減することができる。
<13.第13の実施の形態>
上述の第9の実施の形態では、ソースフォロワトランジスタ221のゲートおよびソースの接続先が固定であったが、この構成では、変換効率のばらつきをさらに抑制することが困難である。この第13の実施の形態のCMOSイメージセンサ100は、ソースフォロワトランジスタ221のゲートおよびソースの接続先を切り替えるデマルチプレクサおよびマルチプレクサを追加した点において第1の実施の形態と異なる。
図42は、本技術の第13の実施の形態における読出画素200の一構成例を示す回路図である。この第13の実施の形態の回路チップ102には、所定数の行(例えば、3行)ごとに、デマルチプレクサ271、マルチプレクサ272および選択信号生成回路273がさらに配置される。また、読出画素回路210内にスイッチ218がさらに配置される。
デマルチプレクサ271、マルチプレクサ272および選択信号生成回路273と、対応する3行のそれぞれの読出画素回路210および電位差生成回路220とからなる回路は、3行分の読出画素200として機能する。
スイッチ218は、垂直駆動部110からの制御信号SWに従って、垂直信号線VSLとデマルチプレクサ271の入力端子との間の経路を開閉する。垂直駆動部110は、読み出す行のスイッチ218をオン状態にし、残りの行のスイッチ218をオフ状態にする。
デマルチプレクサ271は、選択信号生成回路273の制御に従って、隣接する3行のいずれかのソースフォロワトランジスタ221のゲートと、垂直信号線VSLとをスイッチ218を介して接続するものである。
マルチプレクサ272は、選択信号生成回路273の制御に従って、隣接する3行のいずれかのソースフォロワトランジスタ221のソースと、それらの3行のそれぞれのリセットトランジスタ215のドレインとを接続するものである。
選択信号生成回路273は、デマルチプレクサ271およびマルチプレクサ272の接続先を切り替えるための選択信号MX1乃至MX3を生成し、デマルチプレクサ271およびマルチプレクサ272に供給するものである。
図43は、本技術の第13の実施の形態における差動モードの第Mフレームを読み出す際の読出画素200の状態の一例を示す回路図である。同図の太線は、帰還経路を示す。
図44は、本技術の第13の実施の形態における差動モードの第M+1フレームを読み出す際の読出画素200の状態の一例を示す回路図である。同図の太線は、帰還経路を示す。
図43および図44に例示するように、デマルチプレクサ271は、フレームごとに、読み出す行のスイッチ218の接続先をランダムに切り替える。マルチプレクサ272は、デマルチプレクサ271にゲートが接続されたソースフォロワトランジスタ221のソースを、読み出す行のリセットトランジスタ215に接続する。これにより、固定パターンノイズとして生じる変換効率のばらつき量をフレームごとに変えることができ、ランダムノイズに転嫁することができる。
図45は、本技術の第13の実施の形態における差動モードの第Mフレームの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。第Mフレームにおいて第N行を読み出す際に、垂直駆動部110は、初期化のタイミングt11乃至t12の期間内に制御信号MXをハイレベルにして第N行の読出画素回路210を、第N+1行のソースフォロワトランジスタ221に接続する。
図46は、本技術の第13の実施の形態における差動モードの第M+1フレームの読出し動作の一例を示すタイミングチャートである。第M+1フレームにおいて第N行を読み出す際に、垂直駆動部110は、初期化のタイミングt11乃至t12の期間内に制御信号MXをハイレベルにして第N行の読出画素回路210を、第N行のソースフォロワトランジスタ221に接続する。
このように本技術の第13の実施の形態によれば、デマルチプレクサ271およびマルチプレクサ272が接続先をランダムに切り替えるため、変換効率のばらつきを低減することができる。
<14.第14の実施の形態>
上述の第9の実施の形態では、ソースフォロワトランジスタ221のゲートおよびソースの接続先が固定であったが、この構成では、変換効率のばらつきをさらに抑制することが困難である。この第14の実施の形態のCMOSイメージセンサ100は、ソースフォロワトランジスタ221のゲートおよびソースの接続先を切り替えるセレクタを追加した点において第9の実施の形態と異なる。
図47は、本技術の第14の実施の形態における読出画素200の一構成例を示す回路図である。この第14の実施の形態において、回路チップ102には、水平方向において所定数の列(例えば、3列)ごとにセレクタ274および275と選択信号生成回路273とが配置される。例えば、全行数をI(Iは、整数)行とし、全列数をJ(Jは、整数)列とすると、セレクタ274、セレクタ275および選択信号生成回路273は、I/3×J個ずつ配置される。また、読出画素回路210内にスイッチ218がさらに配置される。
ソースフォロワトランジスタ221および負荷MOSトランジスタ222からなる電位差生成回路220は、画素ごとに配置される。
セレクタ274、セレクタ275および選択信号生成回路273と、対応する3列のそれぞれの読出画素回路210および電位差生成回路220とからなる回路は、3列分の読出画素200として機能する。
スイッチ218は、垂直駆動部110からの制御信号SWに従って、垂直信号線VSLとセレクタ274の入力端子との間の経路を開閉する。垂直駆動部110は、読み出す行のスイッチ218をオン状態にし、残りの行のスイッチ218をオフ状態にする。
セレクタ274は、選択信号生成回路273の制御に従って、対応する行において、3列のスイッチ218と3列のソースフォロワトランジスタのそれぞれのゲートとを1対1で接続する。セレクタ275は、選択信号生成回路273の制御に従って、対応する行において、3列のソースフォロワトランジスタのそれぞれのソースと3列の読出画素回路210とを1対1で接続する。なお、セレクタ274および275は、特許請求の範囲に記載の第1および第2のセレクタの一例である。
選択信号生成回路273は、セレクタ274および275の接続先を切り替えるための選択信号を生成し、それらのセレクタに供給するものである。
セレクタ274および275の接続先は、フレームごとにランダムに切り替えられる。例えば、第Mフレームにおいて、j(jは、整数)列の読出画素回路210と、j列のソースフォロワトランジスタ221とが接続される。そのフレームにおいて、j+1列、j+2列の読出画素回路210と、j+1列、j+2列のソースフォロワトランジスタ221とが接続される。
そして、第M+1フレームにおいて、j列の読出画素回路210と、j+1列のソースフォロワトランジスタ221とが接続される。そのフレームにおいて、j+1列、j+2列の読出画素回路210と、j列、j+2列のソースフォロワトランジスタ221とが接続される。
セレクタ274および275がランダムに接続先を切り替えることにより、変換効率のばらつきを、ランダムノイズに転嫁することができる。
このように本技術の第14の実施の形態によれば、セレクタ274および275が接続先をランダムに切り替えるため、変換効率のばらつきを低減することができる。
<15.第15の実施の形態>
上述の第9の実施の形態では、読出画素200ごとに電位差生成回路220を配置していたが、この構成では、ソースフォロワトランジスタ221の閾値電圧のばらつきの低減が困難である。この第15の実施の形態のCMOSイメージセンサ100は、複数の画素が1つの電位差生成回路220を共有する点において第9の実施の形態と異なる。
図48は、本技術の第15の実施の形態における読出画素200の一構成例を示す回路図である。この第15の実施の形態において、列は、複数の共有エリアに分割される。それぞれの共有エリアは、垂直方向に配列されたK(Kは、整数)個の読出画素回路210と、電位差生成回路220とを備える。同図における点線で囲まれた部分は、共有エリアを示す。
ソースフォロワトランジスタ221は、対応する共有エリア内のK個の読出画素回路210に共通に接続される。言い換えれば、1つのソースフォロワトランジスタ221が、共有エリア内のK個の読出画素回路210により共有される。共有エリアは、K個の読出画素200として機能する。
1つのソースフォロワトランジスタ221を、K(同図では、4)個の読出画素回路210により共有することにより、画素ごとにソースフォロワトランジスタ221を配置する場合と比較して、Cu-Cu接続数を削減することができる。また、ソースフォロワトランジスタ221の面積を大きくすることができるため、その閾値電圧のばらつきを低減することができる。
このように、本技術の第15の実施の形態によれば、1つのソースフォロワトランジスタ221をK個の読出画素回路210により共有するため、Cu-Cu接続数を削減し、ソースフォロワトランジスタ221の閾値電圧のばらつきを低減することができる。
<16.第16の実施の形態>
上述の第15の実施の形態では、隣接するK個の読出画素回路210を1つのソースフォロワトランジスタ221に接続していた。しかし、この構成では、ソースフォロワトランジスタ221の閾値電圧のばらつきの影響を受けるK個の読出画素200が隣接するため、それらの画素が画像データ内で大きな塊となって認識されやすくなる。この第16の実施の形態のMOSイメージセンサ100は、ソースフォロワトランジスタ221の接続先を切り替えるスイッチを追加した点において第15の実施の形態と異なる。
図49は、本技術の第16の実施の形態における読出画素200の一構成例を示す回路図である。この第16の実施の形態の回路チップ102は、電位差生成回路220において、画素ごとにスイッチ227がさらに配置される点において第15の実施の形態と異なる。
スイッチ227は、垂直駆動部110からの制御信号SWに従って、対応する読出画素回路210と、共有するソースフォロワトランジスタ221のソースとの間の経路を切り替える。
垂直駆動部110は、共有エリアごとに、K個のスイッチ227を制御し、対応するソースフォロワトランジスタ221のソースの接続先を、K個の読出画素回路210の少なくとも一部(1乃至Kのいずれか)にランダムに切り替える。これにより、隣接するK画素における変換効率のばらつきを抑制することができる。
このように、本技術の第16の実施の形態によれば、共有するソースフォロワトランジスタ221のソースの接続先をスイッチ227により切り替えるため、変換効率のばらつきをさらに抑制することができる。
<17.第17の実施の形態>
上述の第15の実施の形態では、隣接するK個の読出画素回路210を1つのソースフォロワトランジスタ221に接続していた。しかし、この構成では、ソースフォロワトランジスタ221の閾値電圧のばらつきの影響を受けるK個の読出画素200が隣接するため、それらの画素が画像データ内で大きな塊となって認識されやすくなる。この第17の実施の形態のCMOSイメージセンサ100は、奇数行、偶数行のそれぞれで異なるソースフォロワトランジスタ221に接続した点において第15の実施の形態と異なる。
図50は、本技術の第17の実施の形態における読出画素200の一構成例を示す回路図である。この第17の実施の形態の共有エリアは、電位差生成回路220において、ソースフォロワトランジスタ221および負荷MOSトランジスタ222が、2つずつ配置される点において第15の実施の形態と異なる。
2つのソースフォロワトランジスタ221の一方は、共有エリア内の奇数行に共通に接続され、他方は偶数行に共通に接続される。2つの負荷MOSトランジスタ222の一方は、共有エリア内の奇数行に共通に接続され、他方は偶数行に共通に接続される。すなわち、共有エリア内の奇数行と、偶数行とで共有するソースフォロワトランジスタ221が異なる。なお、2つのソースフォロワトランジスタ221は、特許請求の範囲に記載の第1および第2のソースフォロワトランジスタの一例である。
奇数行と偶数行とで異なるソースフォロワトランジスタ221を共有することにより、奇数行と偶数行とで同一のソースフォロワトランジスタ221を共有する第15の実施の形態と比較して、変換効率のばらつきを抑制することができる。
このように、本技術の第17の実施の形態によれば、奇数行と偶数行とで異なるソースフォロワトランジスタ221を共有するため、変換効率のばらつきをさらに抑制することができる。
<18.第18の実施の形態>
上述の第9の実施の形態では、画素チップ101および回路チップ102に分散して回路を配置していたが、この構成では、チップごとの回路規模を削減することが困難である。この第18の実施の形態のCMOSイメージセンサ100は、3つの半導体チップを積層する点において第9の実施の形態と異なる。
図51は、本技術の第18の実施の形態におけるCMOSイメージセンサ100の積層構造の一例を示す図である。第18の実施の形態におけるCMOSイメージセンサ100は、積層された上側画素チップ103、下側画素チップ104および回路チップ102を備える。
上側画素チップ103には、上側画素アレイ部123が配置される。下側画素チップ104には、下側画素アレイ部124が配置される。回路チップ102には、垂直駆動部110、システム制御部130、カラム読出し部140、カラム信号処理部150、水平駆動部160および信号処理部170が配置される。
同図に例示するように、3つのチップに分散して回路を配置することにより、2つのチップに回路を配置する第9の実施の形態と比較して、チップごとの回路規模を削減することができる。
なお、第18の実施の形態に、積層構造の第10乃至17の実施の形態のそれぞれを適用することができる。
このように、本技術の第18の実施の形態によれば、積層した3つのチップに分散して回路を配置したため、チップごとの回路規模を削減することができる。
<19.移動体への応用例>
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図52は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
車両制御システム12000は、通信ネットワーク12001を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図52に示した例では、車両制御システム12000は、駆動系制御ユニット12010、ボディ系制御ユニット12020、車外情報検出ユニット12030、車内情報検出ユニット12040、及び統合制御ユニット12050を備える。また、統合制御ユニット12050の機能構成として、マイクロコンピュータ12051、音声画像出力部12052、及び車載ネットワークI/F(interface)12053が図示されている。
駆動系制御ユニット12010は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット12010は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。
ボディ系制御ユニット12020は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット12020は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット12020には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット12020は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
車外情報検出ユニット12030は、車両制御システム12000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット12030には、撮像部12031が接続される。車外情報検出ユニット12030は、撮像部12031に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像を受信する。車外情報検出ユニット12030は、受信した画像に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。
撮像部12031は、光を受光し、その光の受光量に応じた電気信号を出力する光センサである。撮像部12031は、電気信号を画像として出力することもできるし、測距の情報として出力することもできる。また、撮像部12031が受光する光は、可視光であっても良いし、赤外線等の非可視光であっても良い。
車内情報検出ユニット12040は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット12040には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部12041が接続される。運転者状態検出部12041は、例えば運転者を撮像するカメラを含み、車内情報検出ユニット12040は、運転者状態検出部12041から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。
マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット12010に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で取得される車外の情報に基づいて、ボディ系制御ユニット12020に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で検知した先行車又は対向車の位置に応じてヘッドランプを制御し、ハイビームをロービームに切り替える等の防眩を図ることを目的とした協調制御を行うことができる。
音声画像出力部12052は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図52の例では、出力装置として、オーディオスピーカ12061、表示部12062及びインストルメントパネル12063が例示されている。表示部12062は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。
図53は、撮像部12031の設置位置の例を示す図である。
図53では、撮像部12031として、撮像部12101,12102,12103,12104,12105を有する。
撮像部12101,12102,12103,12104,12105は、例えば、車両12100のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部等の位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部12101及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として車両12100の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部12102,12103は、主として車両12100の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部12104は、主として車両12100の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図53には、撮像部12101ないし12104の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲12111は、フロントノーズに設けられた撮像部12101の撮像範囲を示し、撮像範囲12112,12113は、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部12102,12103の撮像範囲を示し、撮像範囲12114は、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部12104の撮像範囲を示す。例えば、撮像部12101ないし12104で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両12100を上方から見た俯瞰画像が得られる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、距離情報を取得する機能を有していてもよい。例えば、撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、複数の撮像素子からなるステレオカメラであってもよいし、位相差検出用の画素を有する撮像素子であってもよい。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を基に、撮像範囲12111ないし12114内における各立体物までの距離と、この距離の時間的変化(車両12100に対する相対速度)を求めることにより、特に車両12100の進行路上にある最も近い立体物で、車両12100と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行する立体物を先行車として抽出することができる。さらに、マイクロコンピュータ12051は、先行車の手前に予め確保すべき車間距離を設定し、自動ブレーキ制御(追従停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うことができる。このように運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を元に、立体物に関する立体物データを、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等その他の立体物に分類して抽出し、障害物の自動回避に用いることができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両12100の周辺の障害物を、車両12100のドライバが視認可能な障害物と視認困難な障害物とに識別する。そして、マイクロコンピュータ12051は、各障害物との衝突の危険度を示す衝突リスクを判断し、衝突リスクが設定値以上で衝突可能性がある状況であるときには、オーディオスピーカ12061や表示部12062を介してドライバに警報を出力することや、駆動系制御ユニット12010を介して強制減速や回避操舵を行うことで、衝突回避のための運転支援を行うことができる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、赤外線を検出する赤外線カメラであってもよい。例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在するか否かを判定することで歩行者を認識することができる。かかる歩行者の認識は、例えば赤外線カメラとしての撮像部12101ないし12104の撮像画像における特徴点を抽出する手順と、物体の輪郭を示す一連の特徴点にパターンマッチング処理を行って歩行者か否かを判別する手順によって行われる。マイクロコンピュータ12051が、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在すると判定し、歩行者を認識すると、音声画像出力部12052は、当該認識された歩行者に強調のための方形輪郭線を重畳表示するように、表示部12062を制御する。また、音声画像出力部12052は、歩行者を示すアイコン等を所望の位置に表示するように表示部12062を制御してもよい。
以上、本開示に係る技術が適用され得る車両制御システムの一例について説明した。本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、例えば、撮像部12031に適用され得る。具体的には、図1のCMOSイメージセンサ100は、撮像部12031に適用することができる。撮像部12031に本開示に係る技術を適用することにより、変換効率のばらつきを抑制し、より見やすい撮影画像を得ることができるため、ドライバの疲労を軽減することが可能になる。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって、限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)所定の参照電位に応じた参照電流を供給する参照側増幅トランジスタがそれぞれに設けられた複数の参照画素と、
ゲートの電位および前記参照電位の差分に応じた信号電流をドレインからソースに供給する読出し側増幅トランジスタがそれぞれに設けられた複数の読出画素回路と、
前記ゲートの電位と前記参照電位とが初期化されるときに前記ゲートおよび前記ドレインの間の電位差を所定値に制御する複数のソースフォロワトランジスタを前記読出画素回路の列ごとに配置した電位差生成部と
を具備する固体撮像素子。
(2)前記読出画素回路と前記ソースフォロワトランジスタとは、複数の読出画素のそれぞれに設けられ、
前記複数の読出画素回路と前記複数の参照画素と前記電位差生成部とは、同一の半導体チップに配置される
前記(1)記載の固体撮像素子。
(3)前記複数の読出画素のそれぞれは、前記ソースフォロワトランジスタと所定の接地電位との間に直列に接続された負荷MOSトランジスタをさらに備える
前記(2)記載の固体撮像素子。
(4)前記複数の読出画素のそれぞれは、
負荷MOSトランジスタと、
前記ソースフォロワトランジスタと前記負荷MOSトランジスタとの間の経路を開閉する電流遮断トランジスタと
をさらに備える
前記(2)記載の固体撮像素子。
(5)前記読出画素回路を初期化した際に制御電圧を変化させる垂直駆動部をさらに具備し、
前記複数の読出画素のそれぞれは、前記ソースフォロワトランジスタと前記制御電圧との間に直列に接続された負荷MOSトランジスタをさらに備える
前記(2)記載の固体撮像素子。
(6)前記読出画素回路は、所定の選択信号に従って前記信号電流を出力する選択トランジスタをさらに備え、
前記ソースフォロワトランジスタのゲートは、前記読出し側増幅トランジスタおよび前記選択トランジスタの接続ノードに接続される
前記(2)記載の固体撮像素子。
(7)前記複数の読出画素は、第1および第2の読出画素を含み、
前記第1の読出画素は、第1のソースフォロワトランジスタと第1の負荷MOSトランジスタと第1のスイッチとを備え、
前記第2の読出画素は、第2のソースフォロワトランジスタと第2の負荷MOSトランジスタと第2のスイッチとを備え、
前記第1および第2の負荷MOSトランジスタは、所定ノードと所定の接地電位との間に並列に接続され、
前記第1のスイッチは、前記第1のソースフォロワトランジスタと前記所定ノードとの間の経路を開閉し、
前記第2のスイッチは、前記第2のソースフォロワトランジスタと前記所定ノードとの間の経路を開閉する
前記(2)記載の固体撮像素子。
(8)前記電位差生成部は、リセット入力線に接続された負荷MOSトランジスタを前記列ごとにさらに備え、
前記複数の読出画素のそれぞれは、
前記ソースフォロワトランジスタと、
前記ソースフォロワトランジスタおよび前記リセット入力線の間の経路を開閉するスイッチと
をさらに備える前記(2)記載の固体撮像素子。
(9)前記リセット入力線と所定の電源線との間の経路を開閉するカラムスイッチを前記列ごとにさらに具備する
請求項8記載の固体撮像素子。
(10)前記電位差生成部は、複数の負荷MOSトランジスタをさらに備え、
前記複数の読出画素回路と前記複数の参照画素とは、所定の画素チップに配置され、
前記電位差生成部は、所定の回路チップに配置される
前記(1)記載の固体撮像素子。
(11)前記ソースフォロワトランジスタおよび前記負荷MOSトランジスタは、前記読出画素回路ごとに配置され、
前記ソースフォロワトランジスタのゲートは、垂直信号線に接続される
前記(10)記載の固体撮像素子。
(12)前記ソースフォロワトランジスタおよび前記負荷MOSトランジスタは、前記読出画素回路ごとに配置され、
前記読出画素回路は、垂直信号線と前記ソースフォロワトランジスタのゲートとの間の経路を開閉する第1のスイッチをさらに備える
前記(10)記載の固体撮像素子。
(13)前記ソースフォロワトランジスタおよび前記負荷MOSトランジスタは、前記読出画素回路ごとに配置され、
前記読出画素回路は、所定の選択信号に従って前記信号電流を出力する選択トランジスタをさらに備え、
前記ソースフォロワトランジスタのゲートは、前記読出し側増幅トランジスタおよび前記選択トランジスタの接続ノードに接続される
前記(10)記載の固体撮像素子。
(14)前記ソースフォロワトランジスタおよび前記負荷MOSトランジスタは、前記読出画素回路ごとに配置され、
前記読出画素回路は、
垂直信号線と前記ソースフォロワトランジスタのゲートとの間の経路を開閉する第1のスイッチと、
浮遊拡散層を初期化するリセットトランジスタと
をさらに備え、
前記電位差生成部は、
前記リセットトランジスタと所定の電源電圧との間の経路を開閉する第2のスイッチと、
前記リセットトランジスタと前記ソースフォロワトランジスタおよび前記負荷MOSトランジスタの接続ノードとの間の経路を開閉する第3のスイッチと、
前記ソースフォロワトランジスタのゲートと所定の接地電位との間の経路を開閉する第4のスイッチと
をさらに備える前記(10)記載の固体撮像素子。
(15)前記ソースフォロワトランジスタおよび前記負荷MOSトランジスタは、前記読出画素回路ごとに配置され、
前記回路チップには、
前記列に対応する所定数の前記ソースフォロワトランジスタのいずれかのゲートを垂直信号線に接続するデマルチプレクサと、
前記デマルチプレクサに前記ゲートが接続された前記ソースフォロワトランジスタのソースを前記複数の読出画素回路のいずれかに接続するマルチプレクサと
がさらに配置される
前記(10)記載の固体撮像素子。
(16)前記ソースフォロワトランジスタおよび前記負荷MOSトランジスタは、前記読出画素回路ごとに配置され、
前記回路チップには、
所定数の垂直信号線と水平方向に配列された所定数の前記ソースフォロワトランジスタのそれぞれのゲートとを接続する第1のセレクタと、
前記水平方向に配列された所定数の前記ソースフォロワトランジスタのそれぞれのソースと前記水平方向に配列された所定数の前記読出画素回路とを接続する第2のセレクタと
がさらに配置される
前記(10)記載の固体撮像素子。
(17)前記列のそれぞれは、複数の共有エリアに分割され、
前記ソースフォロワトランジスタおよび前記負荷MOSトランジスタは、前記共有エリアごとに配置され、
前記ソースフォロワトランジスタは、前記共有エリア内の所定数の前記読出画素回路に共通に接続される
前記(10)記載の固体撮像素子。
(18)前記列のそれぞれは、複数の共有エリアに分割され、
前記ソースフォロワトランジスタおよび前記負荷MOSトランジスタは、前記共有エリアごとに配置され、
前記回路チップには、前記ソースフォロワトランジスタのソースと前記共有エリア内の所定数の前記読出画素回路の少なくとも一部とを接続する所定数のスイッチがさらに配置される
前記(10)記載の固体撮像素子。
(19)前記列のそれぞれは、複数の共有エリアに分割され、
前記複数のソースフォロワトランジスタは、前記共有エリアごとに第1および第2のソースフォロワトランジスタを含み、
前記共有エリア内の奇数行の前記読出画素回路は、前記第1のソースフォロワトランジスタを共有し、
前記共有エリア内の偶数行の前記読出画素回路は、前記第2のソースフォロワトランジスタを共有する
前記(10)記載の固体撮像素子。
(20)前記信号電流に応じた画素信号を生成するカラム読出し部をさらに具備し、
前記電位差生成部は、複数の負荷MOSトランジスタをさらに備え、
前記複数の読出画素回路と前記複数の参照画素とは、第1の画素チップに配置され、
前記電位差生成部は、第2のチップに配置され、
前記カラム読出し部は、所定の回路チップに配置される
前記(1)記載の固体撮像素子。
100 CMOSイメージセンサ
101 画素チップ
102 回路チップ
103 上側画素チップ
104 下側画素チップ
110 垂直駆動部
120 画素アレイ部
121 読出画素領域
122 参照画素領域
123 上側画素アレイ部
124 下側画素アレイ部
130 システム制御部
140 カラム読出し部
150 カラム信号処理部
160 水平駆動部
170 信号処理部
200 読出画素
210 読出し画素回路
211、231、261~263 光電変換素子
212、232、264~266 転送トランジスタ
213、215、233、235 リセットトランジスタ
214、234 浮遊拡散層
216、236 増幅トランジスタ
217、237 選択トランジスタ
218、224、226~228、241~246 スイッチ
220 電位差生成回路
221、238 ソースフォロワトランジスタ
222、239 負荷MOSトランジスタ
223 電流遮断トランジスタ
225 カラムスイッチ
230 参照画素
240 カラム読出し回路
247~250 pMOSトランジスタ
251、252 nMOSトランジスタ
260 FD共有ブロック
271 デマルチプレクサ
272 マルチプレクサ
273 選択信号生成回路
274、275 セレクタ
12031 撮像部

Claims (20)

  1. 所定の参照電位に応じた参照電流を供給する参照側増幅トランジスタがそれぞれに設けられた複数の参照画素と、
    ゲートの電位および前記参照電位の差分に応じた信号電流をドレインからソースに供給する読出し側増幅トランジスタがそれぞれに設けられた複数の読出画素回路と、
    前記ゲートの電位と前記参照電位とが初期化されるときに前記ゲートおよび前記ドレインの間の電位差を所定値に制御する複数のソースフォロワトランジスタを前記読出画素回路の列ごとに配置した電位差生成部と
    を具備する固体撮像素子。
  2. 前記読出画素回路と前記ソースフォロワトランジスタとは、複数の読出画素のそれぞれに設けられ、
    前記複数の読出画素回路と前記複数の参照画素と前記電位差生成部とは、同一の半導体チップに配置される
    請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 前記複数の読出画素のそれぞれは、前記ソースフォロワトランジスタと所定の接地電位との間に直列に接続された負荷MOSトランジスタをさらに備える
    請求項2記載の固体撮像素子。
  4. 前記複数の読出画素のそれぞれは、
    負荷MOSトランジスタと、
    前記ソースフォロワトランジスタと前記負荷MOSトランジスタとの間の経路を開閉する電流遮断トランジスタと
    をさらに備える
    請求項2記載の固体撮像素子。
  5. 前記読出画素回路を初期化した際に制御電圧を変化させる垂直駆動部をさらに具備し、
    前記複数の読出画素のそれぞれは、前記ソースフォロワトランジスタと前記制御電圧との間に直列に接続された負荷MOSトランジスタをさらに備える
    請求項2記載の固体撮像素子。
  6. 前記読出画素回路は、所定の選択信号に従って前記信号電流を出力する選択トランジスタをさらに備え、
    前記ソースフォロワトランジスタのゲートは、前記読出し側増幅トランジスタおよび前記選択トランジスタの接続ノードに接続される
    請求項2記載の固体撮像素子。
  7. 前記複数の読出画素は、第1および第2の読出画素を含み、
    前記第1の読出画素は、第1のソースフォロワトランジスタと第1の負荷MOSトランジスタと第1のスイッチとを備え、
    前記第2の読出画素は、第2のソースフォロワトランジスタと第2の負荷MOSトランジスタと第2のスイッチとを備え、
    前記第1および第2の負荷MOSトランジスタは、所定ノードと所定の接地電位との間に並列に接続され、
    前記第1のスイッチは、前記第1のソースフォロワトランジスタと前記所定ノードとの間の経路を開閉し、
    前記第2のスイッチは、前記第2のソースフォロワトランジスタと前記所定ノードとの間の経路を開閉する
    請求項2記載の固体撮像素子。
  8. 前記電位差生成部は、リセット入力線に接続された負荷MOSトランジスタを前記列ごとにさらに備え、
    前記複数の読出画素のそれぞれは、
    前記ソースフォロワトランジスタと、
    前記ソースフォロワトランジスタおよび前記リセット入力線の間の経路を開閉するスイッチと
    をさらに備える請求項2記載の固体撮像素子。
  9. 前記リセット入力線と所定の電源線との間の経路を開閉するカラムスイッチを前記列ごとにさらに具備する
    請求項8記載の固体撮像素子。
  10. 前記電位差生成部は、複数の負荷MOSトランジスタをさらに備え、
    前記複数の読出画素回路と前記複数の参照画素とは、所定の画素チップに配置され、
    前記電位差生成部は、所定の回路チップに配置される
    請求項1記載の固体撮像素子。
  11. 前記ソースフォロワトランジスタおよび前記負荷MOSトランジスタは、前記読出画素回路ごとに配置され、
    前記ソースフォロワトランジスタのゲートは、垂直信号線に接続される
    請求項10記載の固体撮像素子。
  12. 前記ソースフォロワトランジスタおよび前記負荷MOSトランジスタは、前記読出画素回路ごとに配置され、
    前記読出画素回路は、垂直信号線と前記ソースフォロワトランジスタのゲートとの間の経路を開閉する第1のスイッチをさらに備える
    請求項10記載の固体撮像素子。
  13. 前記ソースフォロワトランジスタおよび前記負荷MOSトランジスタは、前記読出画素回路ごとに配置され、
    前記読出画素回路は、所定の選択信号に従って前記信号電流を出力する選択トランジスタをさらに備え、
    前記ソースフォロワトランジスタのゲートは、前記読出し側増幅トランジスタおよび前記選択トランジスタの接続ノードに接続される
    請求項10記載の固体撮像素子。
  14. 前記ソースフォロワトランジスタおよび前記負荷MOSトランジスタは、前記読出画素回路ごとに配置され、
    前記読出画素回路は、
    垂直信号線と前記ソースフォロワトランジスタのゲートとの間の経路を開閉する第1のスイッチと、
    浮遊拡散層を初期化するリセットトランジスタと
    をさらに備え、
    前記電位差生成部は、
    前記リセットトランジスタと所定の電源電圧との間の経路を開閉する第2のスイッチと、
    前記リセットトランジスタと前記ソースフォロワトランジスタおよび前記負荷MOSトランジスタの接続ノードとの間の経路を開閉する第3のスイッチと、
    前記ソースフォロワトランジスタのゲートと所定の接地電位との間の経路を開閉する第4のスイッチと
    をさらに備える請求項10記載の固体撮像素子。
  15. 前記ソースフォロワトランジスタおよび前記負荷MOSトランジスタは、前記読出画素回路ごとに配置され、
    前記回路チップには、
    前記列に対応する所定数の前記ソースフォロワトランジスタのいずれかのゲートを垂直信号線に接続するデマルチプレクサと、
    前記デマルチプレクサに前記ゲートが接続された前記ソースフォロワトランジスタのソースを前記複数の読出画素回路のいずれかに接続するマルチプレクサと
    がさらに配置される
    請求項10記載の固体撮像素子。
  16. 前記ソースフォロワトランジスタおよび前記負荷MOSトランジスタは、前記読出画素回路ごとに配置され、
    前記回路チップには、
    所定数の垂直信号線と水平方向に配列された所定数の前記ソースフォロワトランジスタのそれぞれのゲートとを接続する第1のセレクタと、
    前記水平方向に配列された所定数の前記ソースフォロワトランジスタのそれぞれのソースと前記水平方向に配列された所定数の前記読出画素回路とを接続する第2のセレクタと
    がさらに配置される
    請求項10記載の固体撮像素子。
  17. 前記列のそれぞれは、複数の共有エリアに分割され、
    前記ソースフォロワトランジスタおよび前記負荷MOSトランジスタは、前記共有エリアごとに配置され、
    前記ソースフォロワトランジスタは、前記共有エリア内の所定数の前記読出画素回路に共通に接続される
    請求項10記載の固体撮像素子。
  18. 前記列のそれぞれは、複数の共有エリアに分割され、
    前記ソースフォロワトランジスタおよび前記負荷MOSトランジスタは、前記共有エリアごとに配置され、
    前記回路チップには、前記ソースフォロワトランジスタのソースと前記共有エリア内の所定数の前記読出画素回路の少なくとも一部とを接続する所定数のスイッチがさらに配置される
    請求項10記載の固体撮像素子。
  19. 前記列のそれぞれは、複数の共有エリアに分割され、
    前記複数のソースフォロワトランジスタは、前記共有エリアごとに第1および第2のソースフォロワトランジスタを含み、
    前記共有エリア内の奇数行の前記読出画素回路は、前記第1のソースフォロワトランジスタを共有し、
    前記共有エリア内の偶数行の前記読出画素回路は、前記第2のソースフォロワトランジスタを共有する
    請求項10記載の固体撮像素子。
  20. 前記信号電流に応じた画素信号を生成するカラム読出し部をさらに具備し、
    前記電位差生成部は、複数の負荷MOSトランジスタをさらに備え、
    前記複数の読出画素回路と前記複数の参照画素とは、第1の画素チップに配置され、
    前記電位差生成部は、第2のチップに配置され、
    前記カラム読出し部は、所定の回路チップに配置される
    請求項1記載の固体撮像素子。
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