JP2019147279A - ポリエステル樹脂製多重ボトルの製造方法 - Google Patents

ポリエステル樹脂製多重ボトルの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019147279A
JP2019147279A JP2018032810A JP2018032810A JP2019147279A JP 2019147279 A JP2019147279 A JP 2019147279A JP 2018032810 A JP2018032810 A JP 2018032810A JP 2018032810 A JP2018032810 A JP 2018032810A JP 2019147279 A JP2019147279 A JP 2019147279A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
preform
bottle
polyester resin
inner container
container body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018032810A
Other languages
English (en)
Inventor
晃広 山口
Akihiro Yamaguchi
晃広 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokkaican Co Ltd
Original Assignee
Hokkaican Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokkaican Co Ltd filed Critical Hokkaican Co Ltd
Priority to JP2018032810A priority Critical patent/JP2019147279A/ja
Publication of JP2019147279A publication Critical patent/JP2019147279A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】内容器体本体が外殻ボトルから剥離し易く、減容変形し易いポリエステル樹脂製多重ボトルの製造方法を提供する。【解決手段】ポリエステル樹脂製多重ボトルの製造方法は、筒状の外プリフォーム胴部31aと外プリフォーム胴部31aの一方の開口を閉塞する外プリフォーム底部31bとを有する有底筒状の外プリフォーム31に、外プリフォーム胴部31aよりも薄肉で筒状の内プリフォーム胴部33aと内プリフォーム胴部33aの一方の開口を閉塞する内プリフォーム底部33bとを有する有底筒状の内プリフォーム33を挿入し、外プリフォーム胴部31aと内プリフォーム胴部33aとの間に離型剤40を介在させて、外プリフォーム胴部31aの内周面と、内プリフォーム胴部33aの外周面との間隔を0.2mm以上2.0mm以下に設定して、外プリフォーム31と内プリフォーム33とを同時にブロー成形する。【選択図】図4

Description

本発明は、外殻ボトル内に配置された内容器体を備えるポリエステル樹脂製多重ボトルの製造方法に関する。
従来、外圧に対して原形復帰可能な外殻ボトルの内部に、外圧による減容により変形する(以下、「減容変形」ということがある)内容器体を配置し、該外殻ボトルと該内容器体との間に外気が導入されるようにした合成樹脂製多重ボトルが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
合成樹脂製多重ボトルは、外殻ボトルの胴部を押圧することにより、内容器体を減容変形させて内容器体に収容されている内容物を注出する一方、押圧が解除されると別途設けられた逆止弁等の作用により外殻ボトルと内容器体との間に外気が導入される。この結果、外気圧により外殻ボトルが原形復帰する一方、内容器体は減容変形された状態が維持される。このようにするときには、内容器体内に外気が侵入することが無いので、内容器体内に収容されている内容物が酸化等により変質することを防止することができる。
特開2013−245010号公報 特開2010−082916号公報
多重ボトルとしては従来減容変形が容易な軟質のポリエチレン樹脂製多重ボトルが実用化されているが、ポリエステル樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂)は、ポリエチレン樹脂と比較して容器の透明感又は内容物の香味の保持性などが優れているため、多重ボトルもポリエチレン樹脂に変えてポリエステル樹脂で外殻ボトルと内容器体とを同時にブロー成形することが考えられる。
ポリエステル樹脂は、ポリエチレン樹脂と比較して柔軟性が劣るため、内容器体本体が減容変形し難い。そこで、減容変形し易くするために内容器体本体の肉厚を薄くすることが考えられるが、薄肉の内容器体本体を製造しようとするとブロー成形時にピンホールなどの成形不良が発生し易い。
また、多重ボトルをポリエステル樹脂で同時にブロー成形する場合には、内容器体本体が外殻ボトルの内面に張り付いて剥離し難く、外殻ボトルと内容器体本体との間に空気が入り難いという問題がある。
本発明は、以上の点に鑑み、ピンホール等の成形不良のない薄肉の内容器体本体が形成され、かつ外殻ボトルから剥離し易く、減容変形し易いポリエステル樹脂製多重ボトルの製造方法を提供することを目的とする。
[1]上記目的を達成するため、本発明は、
外口部と外殻ボトル本体とを有し、外圧に対して原形復帰可能なポリエステル樹脂製の外殻ボトルと、
前記外殻ボトル内に配設され、前記外殻ボトル本体の内面形状に沿う形状であって、前記外殻ボトル本体よりも薄肉の内容器体本体を有し、外圧により変形するポリエステル樹脂製の内容器体と、を備えるポリエステル樹脂製多重ボトルを所定の延伸温度で二軸延伸ブロー成形するポリエステル樹脂製多重ボトルの製造方法であって、
前記外殻ボトルの元となり、筒状の外プリフォーム胴部と該外プリフォーム胴部の一方の開口を閉塞する外プリフォーム底部とを有する有底筒状の外プリフォームに、前記内容器体の元となり、前記外プリフォーム胴部よりも薄肉で筒状の内プリフォーム胴部と該内プリフォーム胴部の一方の開口を閉塞する内プリフォーム底部とを有する有底筒状の内プリフォームを挿入し、
前記外プリフォーム胴部と前記内プリフォーム胴部との間に離型剤を介在させて、
前記外プリフォーム胴部の内周面と、前記内プリフォーム胴部の外周面との間隔を0.2mm以上2.0mm以下に設定して、
前記外プリフォームと前記内プリフォームとを同時にブロー成形することを特徴とする。
本発明によれば、外プリフォーム胴部と内プリフォーム胴部との間に離型剤を介在させて同時にブロー成形することにより、外殻ボトルの外胴部と内容器体本体との間にも離型剤が介在し、外胴部から内容器体本体を剥離し易くすることができ、内容器体本体が減容変形し易いポリエステル樹脂製多重ボトルを製造することができる。
また、ポリエステル樹脂のブロー成形では、薄肉の内容器体本体をブロー成形で製造しようとすると肉厚むらが発生してピンホールが生じる虞があるが、本発明のように、外プリフォーム胴部の内周面と、内プリフォーム胴部の外周面との間隔を0.2mm以上2.0mm以下に設定して、外プリフォームと内プリフォームとを同時にブロー成形することにより、内プリフォームが早い段階で外プリフォームの内周面に支えられるため、ブロー成形時に肉厚むらが生じ難く、内プリフォームを薄く伸ばすことができ、ピンホールの発生を抑制して薄肉の内容器体本体を安定して製造することができる。
また、外プリフォーム胴部の内周面と、内プリフォーム胴部の外周面との間隔が0.2mm未満である場合、外胴部から内容器体本体が剥離し難くなった。これは、外プリフォーム胴部の内周面と、内プリフォーム胴部の外周面との間に十分な量の離型剤が介在できないためと考えられる。従って、外プリフォーム胴部の内周面と、内プリフォーム胴部の外周面との間隔を0.2mm以上に設定することにより、外胴部から内容器体本体を剥離し易くすることができる。
また、外プリフォーム胴部の内周面と、内プリフォーム胴部の外周面との間隔が2.0mmを越えると、外プリフォームと内プリフォームとを所定の延伸温度まで加熱するときに、外プリフォームと内プリフォームとの間の温度差が大きくなり、外プリフォームと内プリフォームとを同時に適切にブロー成形することができない場合がある。従って、外プリフォーム胴部の内周面と、内プリフォーム胴部の外周面との間隔が2.0mm以下とすることにより、ポリエステル樹脂製多重ボトルの歩留まりを向上させることができる。
[2]また、本発明においては、前記内プリフォーム底部の外周面と前記外プリフォーム底部の内周面との間の間隔を0mm〜3.0mmに設定し、ロッドで前記内プリフォーム底部を外プリフォーム底部に向かって押圧しながら、前記外プリフォームと前記内プリフォームとを同時にブロー成形することが好ましい。
内プリフォーム底部の外周面と外プリフォーム底部の内周面との間の間隔を0mm〜3.0mmに設定して、ロッドで内プリフォーム底部を外プリフォーム底部に向かって押圧しながら、外プリフォームと内プリフォームとを同時にブロー成形することにより、ブロー成形後のポリエステル樹脂製多重ボトルにおいて、外殻ボトルの外底部と内容器体本体とが圧着し易く、内容器体本体が外殻ボトルの外底部から剥離し難くすることができる。
これにより、内容器体本体は、外殻ボトルの側面を押圧して内容物を注出する際に上下方向の変形量が減少し、側面方向からの変形量が増加して、内容器体本体は外殻ボトルの外胴部から剥離して側面側から綺麗に折り畳まれるようにして適切な状態で減容変形し易くなる。従って、内容物を内容器体本体から適切に注出することができて、内容器体本体から注出することができない内容物の残量を減少させることができる。
また、内プリフォーム底部を外プリフォーム底部に接触させた状態でブロー成形すれば、ブロー成形後のポリエステル樹脂製多重ボトルにおいて、外殻ボトルの外底部と内容器体本体とが更に容易に圧着し易くなり、内容器体本体が外殻ボトルの外底部から剥離し難くすることができる。
[3]また、本発明においては、ブロー成形後のポリエステル樹脂製多重ボトルにおいて、内容器体本体の肉厚が0.04mm〜0.2mmのポリエステル樹脂製多重ボトルの製造方法に特に適している。
本発明によれば、内プリフォームが外プリフォームに接近した状態からブロー成形されて内プリフォームと外プリフォームとが密着した状態となり、実質的に同じ延伸倍率で一体的にブロー成形されるため、ブロー成形された内容器体本体の肉厚が0.04mm〜0.2mmのような薄肉に形成されてもピンホールの発生を防止することができ、減容変形し易くなる。
本発明のポリエステル樹脂製多重ボトルの実施形態を示す斜視図。 本実施形態のポリエステル樹脂製多重ボトルを示す断面図。 本実施形態の外プリフォームと内プリフォームとを示す断面図。 図4Aは、金型内に外プリフォームと内プリフォームとを取り付けた状態を示す断面図。図4Bは、ブロー成形途中の外プリフォームと内プリフォームとを示す断面図。図4Cは、ブロー成形が完了した状態のポリエステル樹脂製多重ボトルを示す断面図。
図1及び図2に示すように、本実施形態のポリエステル樹脂製多重ボトル1は、例えば、300〜1000ミリリットルの内容物を収容するものであり、外圧に対して原形復帰可能な外殻ボトル2と、外殻ボトル2の内側に収容され外圧により変形する内容器体3とからなる。
外殻ボトル2は、例えばポリエチレンテレフタレート樹脂製であり、円筒状の外口部4と、外口部4に連接する外殻ボトル本体21とを備えている。外殻ボトル本体21は、外肩部5と、外肩部5に連接する円筒状の外胴部6と、外胴部6に連接する外底部7とを備えている。外底部7は、下端に接地する接地部7bを備えると共に、接地部7bの内周側に外殻ボトル2の内側に膨出してポリエステル樹脂製多重ボトル1に自立性を付与する凹部8を備えている。
外胴部6の肉厚は、0.20〜0.40mm、好ましくは0.20〜0.35mmの範囲にある。この結果、外殻ボトル2は、手の押圧力で滑らかに変形し、該押圧力を解除すると滑らかに原形復帰することができるという優れたスクイズ性を得ることができる。
外口部4は外周面に雄ねじ部10と、サポートリング11とを備える。外肩部5は外口部4に接する部分が四角錐状部となっている。この四角錐状部の下方の外肩部5は、四角錐状部から外胴部6に向かって次第に拡径するとともに四角錐の角が滑らかになり円筒状の外胴部6に連なっている。外肩部5は、外口部4の下端から下方に向かって拡径しながら次第に薄肉となるように形成されている。
外胴部6の下端部は、外底部7の接地部7bに接する部分が四角錐状部となっており、四角錐状部の上方から外胴部6の上下方向の中央部分に向かって、次第に拡径するとともに四角錐の角が滑らかになっている。また、凹部8は、3段に積層された四角錐台状凹部8a,8b,8cを備えている。
また、外肩部5及び外底部7の四角錐状部は、それぞれ上下方向軸に直交する水平断面が四角形状であってその頂点にはRが付されており、当該頂点に稜線を備えている。ここで、外胴部6の下端部の稜線は外肩部5の稜線の延長上に連なっている。
一方、内容器体3は、例えばポリエチレンテレフタレート樹脂製であり、外口部4の内周側に配設される円筒状の内口部13と、内口部13に連接し、外殻ボトル2の外肩部5、外胴部6、外底部7、接地部7b、凹部8の内面形状に沿う形状の内容器体本体14とを備えている。内容器体本体14は、外殻ボトル本体21よりも薄肉に形成されている。内口部13は、上部に外口部4の上端よりも上方に延出された延出部15と、延出部15から径方向外方に張り出す鍔部16とを備えており、鍔部16により外口部4の上端縁に係止されている。
内容器体本体14の肉厚は、外殻ボトル2の肉厚よりも薄肉であり、0.04〜0.20mm、好ましくは0.05〜0.15mmの範囲にある。この結果、内容器体3は、外殻ボトル2の押圧による変形に対応して、容易に減容変形することができる。
なお、外殻ボトル2と内容器体3に用いるポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂が好適であるが、それに限定されず、例えば、ポリブチレンテレフタレート樹脂、又はポリエチレンナフタレート樹脂などであってもよく、または公知のポリエステル樹脂を単独で、あるいは混合して使用してもよい。
また、内口部13は、外周面に周方向に間隔を存して複数の縦溝17を備えている。縦溝17は鍔部16の下面に形成された横溝18に連設されており、横溝18は鍔部16の外周縁で外部に開放されている。この結果、縦溝17及び横溝18により、外殻ボトル2と内容器体3との間に外気を導入する通気路19が形成されている。各縦溝17は、内口部13の下端まで延びている。
本実施形態のポリエステル樹脂製多重ボトル1は、図示しない逆止弁付きキャップが外殻ボトル2の外口部4に装着されて用いられるものであり、内容器体3に図示しない内容物が収容されており、内容物を注出するときには、外口部4及び内口部13を下方に向けて傾ける。そして、外殻ボトル2の外胴部6を把持して押圧すると、内容器体本体14が減容変形することにより、内容物が注出される。ポリエステル樹脂製多重ボトル1では、外胴部6は軸に直交する断面が円形であるので軸に対して任意の方向から押圧することができるので、外胴部6の中央を容易に把持して内容器体本体14を減容変形させることができ、優れたスクイズ性を得ることができる。
次に、外殻ボトル2の外胴部6の押圧を解除すると、外殻ボトル2と内容器体本体14との間に通気路19の縦溝17から外肩部5と内容器体本体14との間に外気が導入され、自己の復元力により外殻ボトル2は原形に復帰するが、内容器体本体14の中には外気が入り込まず、内容器体本体14は減容変形したままの状態が維持される。
このとき、内容物は重力により内口部13方向に集中しているので、内容器体本体14は外殻ボトル2の外底部7の四角錐状部に対応する部分において、外胴部6の下端部の稜線に挟まれる部分に対応する側面部分に内容器体本体14の内側への谷折れ部が形成されて内側に没入することにより、谷折れ変形が始まる。
ポリエステル樹脂製多重ボトル1では、外殻ボトル2の外胴部6の押圧と該押圧の解除とを繰り返すことにより次第に前記内容物が減少する。前記内容物が減少すると、内容器体本体14の谷折れ変形が、外殻ボトル2の外底部7の四角錐状部に対応する部分を起点として、幅方向では内容器体本体14の外側から内方に向けて進行し折り畳まれる。
本実施形態においては、外肩部5及び内容器体本体14には、内容物充填後の使用時には、外肩部5と内容器体本体14の間に外気が導入され、外圧がかかったとき、外肩部5に対応する内容器体本体14の部分は、より早く外殻ボトル2から剥離し、折り畳まれた部位が谷部となり折り畳み減容変形が行われる。この結果、内容器体本体14に収容されている内容物を余すことなく注出することができ、残液量を減少させることができる。
また、本実施形態のポリエステル樹脂製多重ボトル1は、四角錐台状凹部8a,8b,8cからなる形状の凹部8を備えているので、ブロー成形時の加熱圧着により、凹部8では内容器体本体14が外殻ボトル2に密着している。また、凹部8は四角錐台状凹部8a,8b,8cからなり、多数の段差部と屈曲部とを備えていることにより、凹部8においては外殻ボトル2と内容器体本体14との間に外気が侵入することがない。
従って、外殻ボトル2の長さ方向に沿って谷折れ部が形成される間に、凹部8において外殻ボトル2から内容器体本体14が剥離することがなく、内容器体本体14に収容されている内容物をさらに確実に注出することができ、残液量を減少させることができる。
本実施形態のポリエステル樹脂製多重ボトル1は、図3に示すように、ポリエチレンテレフタレート樹脂からなる外殻ボトル2用の有底筒状外プリフォーム31と外プリフォーム31よりも胴部が薄肉の内容器体3用の有底筒状内プリフォーム33とを用いて所定の延伸温度で二軸延伸ブロー成形によって製造される。所定の延伸温度は、外プリフォーム31及び内プリフォーム33に用いられる樹脂の種類や、肉厚、大きさなどに基づいて、ブロー成形に適切な温度に設定される。
外プリフォーム31は、外殻ボトル2の外口部4と同一形状の外口部4と外口部4の下端に連接する円筒状の外プリフォーム胴部31aと、外プリフォーム胴部31aの下端開口を閉塞する外プリフォーム底部31bとを備える。
内プリフォーム33は、内容器体3の内口部13と同一形状の内口部13と内口部の下端に連接する円筒状の内プリフォーム胴部33aと、内プリフォーム胴部33aの下端開口を閉塞する内プリフォーム底部33bとを備える。内プリフォーム胴部33aは、外プリフォーム胴部31aよりも薄肉に形成されている。これにより、外殻ボトル本体21よりも薄肉の内容器体本体14を得ることができる。
外プリフォーム胴部31aと内プリフォーム胴部33aとの間には、内プリフォーム胴部33aの外周面、及び/又は外プリフォーム胴部31aの内周面に離型剤(例えば、流動パラフィン)が塗布されている。
外プリフォーム胴部31aと内プリフォーム胴部33aとの間の隙間は、0.2mm以上、好ましくは0.3mm以上で、2.0mm以下に設定されている。外プリフォーム胴部31aの内周面と、内プリフォーム胴部33aの外周面との間隔が0.2mm未満である場合、外胴部6から内容器体本体14が剥離し難くなった。これは、外プリフォーム胴部31aの内周面と、内プリフォーム胴部33aの外周面との間に十分な量の離型剤40が介在できないためと考えられる。従って、外プリフォーム胴部31aの内周面と、内プリフォーム胴部33aの外周面との間隔を0.2mm以上、好ましくは0.3mm以上に設定することにより、外胴部6から内容器体本体14を剥離し易くすることができる。外プリフォーム胴部31aの内周面と、内プリフォーム胴部33aの外周面との間隔を0.3mm以上に設定すれば更に十分な剥離性を得られる。
また、外プリフォーム胴部31aの内周面と、内プリフォーム胴部33aの外周面との間隔が2.0mmを越えると、外プリフォーム31と内プリフォーム33とを所定の延伸温度で加熱するときに、外プリフォーム31と内プリフォーム33との間の温度差が大きくなって内プリフォーム33が十分な温度まで加熱されず、外プリフォーム31と内プリフォーム33とを同時に適切にブロー成形することができない場合がある。従って、外プリフォーム胴部31aの内周面と、内プリフォーム胴部33aの外周面との間隔が2.0mm以下とすることにより、ポリエステル樹脂製多重ボトル1の歩留まりを向上させることができる。
また、外プリフォーム底部31bの内周面と、内プリフォーム底部33bの外周面との間の間隔が0.0mm以上2.0mm以下、好ましくは、外プリフォーム底部31bの内周面と、内プリフォーム底部33bの外周面とが接触するように設定されている。
このように構成することにより、同時ブロー成形において、内プリフォームの縦延伸倍率と外プリフォームの縦延伸倍率とが実質的に同じ状態で、内プリフォームと外プリフォームとが一体となって同時に延伸され、さらに、外プリフォーム底部31bの内周面と、内プリフォーム底部33bの外周面との間への意図しない離型剤の侵入も抑えられるため、外殻ボトル2の外底部7と内容器体本体14との密着性を高めることができる。
次に、図4A〜図4Cを参照して、本実施形態のポリエステル樹脂製多重ボトル1のブロー成形について説明する。
本実施形態において使用するブロー成形装置は周知のものであり、図4A〜図4Cにおいて要部を示すように、金型51と、ブローノズル52と、ストレッチロッド53とを備えている。
金型51は、外殻ボトル2の外肩部5、外胴部6、外底部7の外面形状に沿う形状の成形部54と、凹部8の外面形状に沿う形状の凹部成形部55と、外プリフォーム31の外口部4のサポートリング11の上方を露出させて支持する支持開口部56とを備えている。金型51は割型構造とされており、成形部54の左右側と凹部成形部55側とで分割することによって成形後のポリエステル樹脂製多重ボトル1が金型51から取り出せるようになっている。
ブローノズル52は、図示しない昇降手段により昇降され、Oリング57を介して内プリフォーム33の鍔部16の上端面に気密に当接する。ブローノズル52にはストレッチロッド53が挿通され、ストレッチロッド53の外周面とブローノズル52の内周面との間には、図示しない高圧気体供給手段に接続された気体通路58が形成されている。
ストレッチロッド53は、図示しない進退駆動手段によってブロー成形時に前進される。尚、図4Aにおいては、ストレッチロッド53がブローノズル52の先端から突出しているが、ストレッチロッド53は未使用時には後退されてブローノズル52の内方(図4Aの上方)に収納されている。
上述の構成のブロー成形装置によって、多重ボトル1を製造するときには、図3に示すように内プリフォーム33が外プリフォーム31内に装着配置された状態で、図4Aに示すように、金型51内に装着される。内プリフォーム胴部33aと外プリフォーム胴部31aとの間には、離型剤40を塗布し介在させる。
このように離型剤40を介在させることによりブロー成形後に外胴部6において内容器体本体14が剥離し易くなり、凹部8においては、内容器体本体14との間に離型剤40が入り込み難くすることができ、凹部8に内容器体本体14を適切に圧着させることができる。また、本実施形態においては、図3に示すように、内プリフォームの底部外面が、外プリフォームの底部内面に圧接して密着された状態で金型内に配置されると、外プリフォーム胴部31aと内プリフォーム胴部33aの間に介在する離型剤40が、意図せずに外プリフォーム底部31bと内プリフォーム底部33bの間に入り込み難くすることができる。
そして、外プリフォーム31を金型51にセットした後、内プリフォーム33の内口部13にブローノズル52を接続する。尚、内プリフォーム33及び外プリフォーム31は、金型51にセットされるに先立ってブロー成形可能な所定の延伸温度に加熱される。所定の延伸温度は、外プリフォーム31及び内プリフォーム33の材質、肉厚、大きさ、延伸倍率などに応じて適宜設定される。
次いで、図4Bに示すようにブローノズル52の気体通路58から内プリフォーム33内に加圧空気を導入し、同時にストレッチロッド53を下方に前進させる。これにより、内プリフォーム33が膨張して未膨張状態の外プリフォーム31の内面に密着する。
続いて、図4Bに示す状態から、更に内プリフォーム33内に加圧空気を導入しつつ、ストレッチロッド53を下方に前進させると、膨張した内プリフォーム33の内プリフォーム胴部33aにより外プリフォーム31の外プリフォーム胴部31aが広げられ、図4Cに示すように、金型51の成形部54により外殻ボトル2の外肩部5、外胴部6、外底部7の形状に成形され、凹部成形部55により凹部8の形状に成形される。
また、ストレッチロッド53の先端は、内容器体本体14を外底部7に押し付けるため、内容器体本体14と外底部7との間に離型剤40が意図せずに入り込んだ場合であっても押し退けられて、内容器体本体14と外底部7とが強く密着して、内容器体本体14が外底部7から剥離し難くすることができる。
図3を参照して、内プリフォーム胴部33aは、外プリフォーム胴部31aの内面に0.2mm以上2.0mm以下の間隔を存するように近接して配置されている。換言すれば、内プリフォーム胴部33aの外周面と外プリフォーム胴部31aの内周面との間の間隔が0.2mm以上2.0mm以下の間隔となるように、外プリフォーム31及び内プリフォーム33が成形されている。
また、内プリフォーム底部33bと外プリフォーム底部31bとの間の間隔は、0.0mm〜3.0mm、好ましくは内プリフォーム底部33bが外プリフォーム底部31bに接触した状態となるように配置されている。換言すれば、内プリフォーム底部33bの外周面と外プリフォーム底部31bの内周面との間の間隔が0.0mm〜3.0mmの間隔となるように、外プリフォーム31及び内プリフォーム33が成形されている。
このため、ブロー成形の初期の段階で、両プリフォーム胴部31a、33aは一体的に延伸ブローされ、内容器体本体14は外殻ボトル2の外肩部5、外胴部6、外底部7の内面形状に沿う形状にピンホールや亀裂等がない状態に成形される。このようにして、図1及び図2に示すポリエステル樹脂製多重ボトル1を製造することができる。
図3を参照して、本実施形態においては、内プリフォーム胴部33aと外プリフォーム胴部31aとの間の間隔を0.2mm以上2.0mm以下に設定されている。
内プリフォーム胴部33aと外プリフォーム胴部31aとの間の間隔が2mmを超えると、内プリフォーム33と外プリフォーム31を重ねて外から所定の延伸温度に加熱する際、外プリフォーム31と内プリフォーム33との温度差が大きくなる場合があった。
外プリフォーム31と内プリフォーム33との温度差が大きくなると、外プリフォーム31と内プリフォーム33との延伸温度を適切に設定することが困難となり、内プリフォーム33が曲がってしまったり、内容器体本体14にピンホールが発生したり、内容器体本体の厚みむらが発生し易くなる。
内プリフォーム胴部33aと外プリフォーム胴部31aとの間の間隔が0.1mm未満になると、内プリフォーム胴部33aと外プリフォーム胴部31aとの間に離型剤40を介在させ難くなり、外胴部6と内容器体本体14とが熱溶着することがあった。
また、外プリフォーム底部31bと内プリフォーム底部33bとの間の間隔は、0.0mm〜3.0mmに設定され、好ましくは、外プリフォーム底部31bに内プリフォーム底部33bを接触するように、外プリフォーム31及び内プリフォーム33が成形されていることが望ましい。
外プリフォーム底部31bと内プリフォーム底部33bとの間の間隔が3.0mmを超えると、ブロー成形された多重ボトル1において、剥離性確認のための外胴部6と内容器体本体14の間に強制的に空気を入れる品質確認評価を行うときに、外殻ボトル2の底部7の中央部周辺から内容器体本体14が剥離し、内容器体本体14が使用時の折り畳み減容変形性に劣ることがわかった。
以下に、内プリフォーム底部33bを、外プリフォーム底部31bに接触した状態で二軸延伸ブロー成形する場合の利点について説明する。
ポリエステル樹脂製多重ボトル1では、内容器体本体14が外殻ボトル2の外底部7から剥離すると、内容物を注出するときに内容器体本体14が外底部7側から萎んで上下方向の変化量が増加し、内容器体本体14の径方向から萎むことが困難となって、側面方向の変化量が減少し、内容器体本体14が側面側から綺麗に折り畳まれるような理想的な状態で減容変形できず、内容器体本体14から注出することのできないない内容物の残量が増加してしまう場合があることが分かった。
そこで、内プリフォーム底部33bを外プリフォーム底部31bに接触させた状態でブロー成形すれば、ブロー成形後に外底部7と内容器体本体14とが圧着し易く、内容器体本体14が外底部7から剥離し難くすることができる。これにより、内容器体本体14は、外殻ボトル2の側面を押圧して内容物を注出する際に上下方向の変化量が減少し、側面方向からの変化量が増加して、内容器体本体14は外殻ボトル2の外胴部6から剥離して側面側から綺麗に折り畳まれるようにして適切な状態で減容変形し易くなる。従って、内容物を内容器体本体14から適切に注出することができて、内容器体本体14から注出することができない内容物の残量を減少させることができる。
また、本実施形態のポリエステル樹脂製多重ボトル1の製造方法によれば、比較的硬い材料であるポリエチレンテレフタレート樹脂などのポリエステル樹脂で外殻ボトルと内容器体を製造しても、離型剤40によって、外肩部5及び外胴部6から内容器体本体14が剥離し易く、通気路19から取り込まれる空気が、外肩部5及び外胴部6と内容器体本体14との間に容易に入り込むことができる。
また、ポリエステル樹脂のブロー成形では、薄肉の内容器体本体をブロー成形で製造しようとすると肉厚むらが発生してピンホールが生じる虞があるが、本実施形態の製造方法のように、外プリフォーム胴部31aの内周面と、内プリフォーム胴部33aの外周面との間隔を0.2mm以上2.0mm以下に設定して、外プリフォーム31と内プリフォーム33とを同時にブロー成形することにより、内プリフォーム33が早い段階で外プリフォーム31の内周面に支えられるため、ブロー成形時に肉厚むらが生じ難く、内プリフォーム33を薄く伸ばすことができ、ピンホールの発生を抑制して肉厚が0.04mm〜0.2mmと薄肉の内容器体本体14を安定して製造することができる。
また、ポリエステル樹脂製多重ボトル1の内容器体本体14にピンホールなどがないかどうか品質確認のために、ポリエステル樹脂製多重ボトル1の製造した後、凹部8を除く外殻ボトル2の部分から内容器体本体14を剥離させてピンホールの有無などの品質確認を行ってもよい。そして、品質確認をした後、内容器体本体14を膨らませて元に戻したポリエステル樹脂製多重ボトル1においても、本実施形態のポリエステル樹脂製多重ボトル1によれば、内容器体本体14が外殻ボトル2の外肩部5に張り付いて剥離し難くなることを防止することができる。
また、本実施形態では、外プリフォーム胴部31aの内周面、及び/又は内プリフォーム胴部33aの外周面に離型剤40を塗布して介在させ、外プリフォーム31と内プリフォーム33とを同時にブロー成形することによって、外殻ボトル2と内容器体本体14との間に離型剤が介在されたポリエステル樹脂製多重ボトル1を得ることができる。これにより、外殻ボトル2から内容器体本体14を剥離させ易くすることができる。離型剤としては、例えば、流動パラフィンやシリコン系化合物を用いることができる。
次に、本発明の製造方法により製造した実施例、及び比較例を示す。
[実施例1]
本実施例では、ポリエチレンテレフタレート樹脂からなり、質量20g、外胴部の長さが64mm、外径が24mm、肉厚3mmの外プリフォーム31の内周側に、ポリエチレンテレフタレート樹脂からなり、質量10g、肉厚2mmの内プリフォーム33を挿着し、外プリフォーム胴部31aと内プリフォーム胴部33aとの間に流動パラフィンなどの離型剤を薄層状に介在させ、両プリフォーム31,33を所定の延伸温度に加熱した状態で内圧をかけて同時ブロー成形を行った。内プリフォーム胴部33aの上下方向の長さ及び外径は外プリフォーム31に挿着した際に径方向に0.5mmの隙間が形成され、内プリフォーム底部33bが外プリフォーム底部31bに接触するように、内プリフォーム33及び外プリフォーム31が成形されている。
この結果、ブロー成形性は良好であり、外殻ボトル2と、外殻ボトル2の内側に収容された内容器体3とからなるポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1を得た。ポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1は、外殻ボトル2の外口部4の下端部から接地部7bまでの長さHが186mm、外胴部6の外径が69mm、外胴部6の肉厚は0.23mm〜0.27mmであった。得られたポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1の内容器体本体14には、ピンホールはなく、外殻ボトル2の外胴部6からの内容器体本体14の剥離性も良好であり、外殻ボトル2の外底部7には内容器体本体14が強固に密着しており、ポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1の減容変形も良好であり、外殻ボトル2のスクイズ性も良好であった。
[比較例1]
外プリフォーム胴部と内プリフォーム胴部との間の隙間が0.1mmに設定され、他は実施例1と同一に設定された外プリフォーム及び内プリフォームを用いて、実施例1と同一条件下にて二軸延伸ブロー成形を行ったところ、内容器体本体の肉厚は実施例1とほぼ同一であったが、外殻ボトルの外胴部の内周面に内容器体本体が張り付いて剥離し難いポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトルが得られた。
[実施例2]
本実施例では、ポリエチレンテレフタレート樹脂からなり、質量24g、外プリフォーム胴部31a及び外プリフォーム底部31bを合わせた上下方向の長さが74mm、外プリフォーム胴部31aの外径が22mm、肉厚3.4mmの外プリフォーム31の内周側に、ポリエチレンテレフタレート樹脂からなり、質量11g、肉厚2mmの内プリフォーム33を挿着し、両プリフォーム胴部31a,33aの間に流動パラフィンなどの離型剤を薄層状に介在させ、両プリフォーム31,33を所定の延伸温度に加熱した状態で内圧をかけて同時ブロー成形を行った。内プリフォーム胴部33aの上下方向の長さ及び外径は、内プリフォーム33を外プリフォーム31に装着したときに内プリフォーム胴部33aと外プリフォーム胴部33bとの径方向の間に0.5mmの隙間が形成され、内プリフォーム底部33bが外プリフォーム底部31bに接触するように設定されている。
この結果、外殻ボトル2と、外殻ボトル2の内側に収容された内容器体3とからなるポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1を得た。ポリエチレンテレフタレート樹脂製多重ボトル1は、外殻ボトル2の外口部4の下端部から接地部7bまでの長さHが186mm、外胴部6の外径が68mm、外胴部6の肉厚が0.28mm〜0.31mmであった。
また、内容器体本体14の肉厚は、0.11mm〜0.12mmで均一性に優れていた。ブロー成形された多重ボトル1の内容器体本体14には、ピンホールがなく、外殻ボトル2の外胴部6からの内容器体本体14の剥離性も良好であり、外殻ボトル2の外底部7と内容器体本体14との密着性も良好で、内容器体本体14の減容変形も良好であり、外殻ボトル2のスクイズ性も良好であった。
[比較例2]
比較例2として、外プリフォーム胴部31aと内プリフォーム胴部33aとの間の隙間が1.0mm、で、外プリフォーム底部31bと内プリフォーム底部33bとの間隔が10mm、他の形状は実施例2と全て同一に形成した外プリフォーム31と内プリフォーム33とを用いて、実施例2と同一条件下で二軸延伸ブロー成形をした。
比較例2の多重ボトルは、剥離性確認のための外胴部と内容器体本体の間に強制的に空気を入れる品質確認評価において、外殻ボトルの底部7の中央部周辺から内容器体本体が剥離し、内容器体本体が使用時の折り畳み減容変形性に劣ることがわかった。また、内容器体本体の肉厚の変動も実施例2に比べ大きかった。
[他の実施形態]
尚、本実施形態では、外殻ボトル2における外肩部5の外口部4に連接する部分を四角錐状部としているが、外肩部5全体を四角錐状部としてもよい。また、本実施形態では、外殻ボトル2における外胴部6の下端部の接地部7bに連接する部分を四角錐状部としているが、外胴部6の下端部を全体的に四角錐状部としてもよい。または、外肩部及び外胴部の下端部の一方または両方を円錐状に形成してもよい。
また、本実施形態では、外殻ボトル2における四角錐状部を上下方向軸に直交する水平断面が四角形状である四角錐状としているが、四角錐状部は水平断面が三角形状である三角錐状、五角形状である五角錐状、六角形状である六角錐状のいずれか1つの多角錐状であってもよい。また、多角錐状は、多角形の頂点がカットされ、或いは多角形の頂点にRが付されていてもよく、さらに、前記頂点に挟まれた辺を外方に膨出させてもよく、膨出させた辺に1以上の頂点を備えていてもよい。
また、本実施形態では、外口部4の外周面に雄ねじ部10を備える構成としているが、外口部4は雄ねじ部10を備えない単なる円筒状であってもよく、このようにすることにより例えば醤油ボトル等の打栓式口部等に適用することができる。
また、本実施形態では、内プリフォーム底部33bは、外プリフォーム底部31bに接触した状態で二軸延伸ブロー成形されるポリエステル樹脂製多重ボトル1の製造方法を説明した。しかしながら、本発明においては、内プリフォーム底部33bと外プリフォーム底部31bとの間に間隔を存した状態(例えば、3.0mm以下の間隔)で二軸延伸ブロー成形してもよい。内プリフォーム底部33bと外プリフォーム底部31bとの間の間隔を0.0mm〜3.0mmの間で設定すれば、内プリフォーム底部33bと外プリフォーム底部31bとの間の間隔の製造誤差が大きくても当該0.0mm〜3.0mmの間の範囲内に収めることが容易であり、外プリフォームと内プリフォームの製造も容易となる。
1 ポリエステル樹脂製多重ボトル
2 外殻ボトル
3 内容器体
4 外口部
5 外肩部
6 外胴部
7 外底部
7b 接地部
8 凹部
10 雄ねじ部
11 サポートリング
13 内口部
14 内容器体本体
15 延出部
16 鍔部
17 縦溝
18 横溝
19 通気路
21 外殻ボトル本体
31 外プリフォーム
31a 外プリフォーム胴部
31b 外プリフォーム底部
33 内プリフォーム
33a 内プリフォーム胴部
33b 内プリフォーム底部
40 離型剤
51 金型
52 ブローノズル
53 ストレッチロッド
54 成形部
55 凹部成形部
56 支持開口部
57 Oリング
58 気体通路

Claims (3)

  1. 外口部と外殻ボトル本体とを有し、外圧に対して原形復帰可能なポリエステル樹脂製の外殻ボトルと、
    前記外殻ボトル内に配設され、前記外殻ボトル本体の内面形状に沿う形状であって、前記外殻ボトル本体よりも薄肉の内容器体本体を有し、外圧により変形するポリエステル樹脂製の内容器体と、を備えるポリエステル樹脂製多重ボトルを所定の延伸温度で二軸延伸ブロー成形するポリエステル樹脂製多重ボトルの製造方法であって、
    前記外殻ボトルの元となり、筒状の外プリフォーム胴部と該外プリフォーム胴部の一方の開口を閉塞する外プリフォーム底部とを有する有底筒状の外プリフォームに、前記内容器体の元となり、前記外プリフォーム胴部よりも薄肉で筒状の内プリフォーム胴部と該内プリフォーム胴部の一方の開口を閉塞する内プリフォーム底部とを有する有底筒状の内プリフォームを挿入し、
    前記外プリフォーム胴部と前記内プリフォーム胴部との間に離型剤を介在させて、
    前記外プリフォーム胴部の内周面と、前記内プリフォーム胴部の外周面との間隔を0.2mm以上2.0mm以下に設定して、
    前記外プリフォームと前記内プリフォームとが同時にブロー成形することを特徴とするポリエステル樹脂製多重ボトルの製造方法。
  2. 請求項1に記載のポリエステル樹脂製多重ボトルの製造方法であって、
    前記内プリフォーム底部の外周面と前記外プリフォーム底部の内周面との間の間隔を0mm〜3.0mmに設定して、前記外プリフォームと前記内プリフォームとを同時にブロー成形することを特徴とするポリエステル樹脂製多重ボトルの製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のポリエステル樹脂製多重ボトルの製造方法であって、
    前記内容器体本体の肉厚が0.04mm〜0.2mmであることを特徴とするポリエステル樹脂製多重ボトルの製造方法。
JP2018032810A 2018-02-27 2018-02-27 ポリエステル樹脂製多重ボトルの製造方法 Pending JP2019147279A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018032810A JP2019147279A (ja) 2018-02-27 2018-02-27 ポリエステル樹脂製多重ボトルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018032810A JP2019147279A (ja) 2018-02-27 2018-02-27 ポリエステル樹脂製多重ボトルの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019147279A true JP2019147279A (ja) 2019-09-05

Family

ID=67848997

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018032810A Pending JP2019147279A (ja) 2018-02-27 2018-02-27 ポリエステル樹脂製多重ボトルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019147279A (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0716915A (ja) * 1993-05-07 1995-01-20 Nissei Asb Mach Co Ltd 二重壁ボトルとその成形方法及び装置
JP2010082916A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Yoshino Kogyosho Co Ltd ブロー成形容器及びその成形方法
US20100239799A1 (en) * 2007-04-19 2010-09-23 Inbev S.A. Integrally blow-moulded bag-in-container having an inner layer and the outer layer made of the same material and preform for making it
EP2508319A1 (en) * 2011-04-07 2012-10-10 Anheuser-Busch InBev NV Preform for blow-moulding a dispensing bag-in-container, process for producing a dispensing bag-in-container and bag-in-container
EP2508318A1 (en) * 2011-04-07 2012-10-10 Anheuser-Busch InBev NV Preform for blow-moulding a dispensing bag-in-container, process for producing a dispensing bag-in-container and bag-in-container.
US20150239168A1 (en) * 2007-04-19 2015-08-27 Anheuser-Busch Inbev S.A. Integrally Blow-Moulded Bag-in-Container Having Interface Vents Opening to the Atmosphere at Location Adjacent to Bag's Mouth, Preform for Making It; and Processes for Producing the Preform and Bag-in-Container
US20150266620A1 (en) * 2007-04-19 2015-09-24 Anheuser-Busch Inbev S.A. Integrally blow-moulded bag-in-container having a bag anchoring point; process for production thereof; and tool thereof
JP2017196822A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 北海製罐株式会社 ブロー成形多重ボトル及びその製造方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0716915A (ja) * 1993-05-07 1995-01-20 Nissei Asb Mach Co Ltd 二重壁ボトルとその成形方法及び装置
US20100239799A1 (en) * 2007-04-19 2010-09-23 Inbev S.A. Integrally blow-moulded bag-in-container having an inner layer and the outer layer made of the same material and preform for making it
US20150239168A1 (en) * 2007-04-19 2015-08-27 Anheuser-Busch Inbev S.A. Integrally Blow-Moulded Bag-in-Container Having Interface Vents Opening to the Atmosphere at Location Adjacent to Bag's Mouth, Preform for Making It; and Processes for Producing the Preform and Bag-in-Container
US20150266620A1 (en) * 2007-04-19 2015-09-24 Anheuser-Busch Inbev S.A. Integrally blow-moulded bag-in-container having a bag anchoring point; process for production thereof; and tool thereof
JP2010082916A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Yoshino Kogyosho Co Ltd ブロー成形容器及びその成形方法
EP2508319A1 (en) * 2011-04-07 2012-10-10 Anheuser-Busch InBev NV Preform for blow-moulding a dispensing bag-in-container, process for producing a dispensing bag-in-container and bag-in-container
EP2508318A1 (en) * 2011-04-07 2012-10-10 Anheuser-Busch InBev NV Preform for blow-moulding a dispensing bag-in-container, process for producing a dispensing bag-in-container and bag-in-container.
JP2017196822A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 北海製罐株式会社 ブロー成形多重ボトル及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI714742B (zh) 合成樹脂製多層瓶
JP6730794B2 (ja) 合成樹脂製多重ボトル
JP6712490B2 (ja) ブロー成形多重ボトルの製造方法
JP3044211B2 (ja) 合成樹脂製の耐圧広口容器および該容器の製造方法
JP5999553B2 (ja) 2軸延伸ブロー成形による合成樹脂製容器の製造方法及び容器
JP6867111B2 (ja) 二重構造容器成形用プリフォーム及び二重構造容器
KR102350004B1 (ko) 이너백 용기용 프리폼 및 이중 구조 용기
JP2018030614A (ja) 合成樹脂製多重ボトル及びその製造方法
JP6850111B2 (ja) ブロー成形多重ボトル及びその製造方法
JP6730824B2 (ja) ポリエステル樹脂製ブロー成形多重ボトル
JP6585513B2 (ja) ポリエステル樹脂製ブロー成形多重ボトル
JP7075763B2 (ja) 合成樹脂製ブロー成形多重ボトルの製造方法
JP2019147279A (ja) ポリエステル樹脂製多重ボトルの製造方法
JP2004122457A (ja) 合成樹脂製壜体
JP2016037313A (ja) ブロー成形容器及びその製造方法
JP7145721B2 (ja) 合成樹脂製ブロー成形多重ボトルの製造方法
CN113365920B (zh) 装有内容液的瓶体的制造方法
JP7311318B2 (ja) 二重構造容器の成形に使用されるスタックプリフォーム
JP7370756B2 (ja) 多重ボトル製造方法及び多重ボトル用プリフォーム
JP2022165085A (ja) 二重構造容器
JP2005280329A (ja) プラスチック容器およびその製造方法
JP7391480B2 (ja) 積層剥離容器
JP2000246789A (ja) 延伸ブロー成形による広口容器の底部成形方法
JP2019188646A (ja) ブロー成形容器の製造方法、ブロー成形型、ブロー成形用転写シート、およびブロー成形容器
JP2019131248A (ja) ポリエステル樹脂製多重ボトル及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211116

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220510