JP2019142106A - 液体噴射装置の駆動方法、及び、液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射装置の駆動方法、及び、液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】圧力発生素子に供給される駆動信号を適切に補正し、画質の劣化を抑制できる液体噴射装置の駆動方法、及び、液体噴射装置を提供する。【解決手段】液体を噴射するノズル(21)と、ノズル(21)と連通する圧力室(26)と、圧力室(26)内の液体に圧力変化を生じさせる圧力発生素子(24)と、圧力発生素子(24)に供給される複数種類の駆動波形を生成する駆動波形生成部(10)と、を備える液体噴射装置(1)の駆動方法であって、駆動波形の圧力発生素子(24)への供給回数に関するカウント値を、駆動波形の種類別に計測する工程と、カウント値に、駆動波形の電位の変化の基準となる基準電位又は周期のうち少なくとも一方に基づく係数を乗じて圧力発生素子(24)の劣化度合いの指標となるエージング値を求める工程と、エージング値に応じて駆動波形を補正する工程と、を含むことを特徴とする。【選択図】図11

Description

本発明は、インクジェット式記録装置などの液体噴射装置の駆動方法、及び、液体噴射装置に関するものである。
液体噴射装置は、液体を液滴としてノズルから噴射可能な液体噴射ヘッドを備え、この液体噴射ヘッドから各種の液体を噴射する装置である。この液体噴射装置の代表的なものとして、例えば、インクジェット式記録ヘッド(以下、記録ヘッドという)を備え、この記録ヘッドのノズルから液体状のインクをインク滴として噴射させて画像等の記録を行うインクジェット式記録装置(プリンター)等の画像記録装置を挙げることができる。また、この他、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタに用いられる色材、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイに用いられる有機材料、電極形成に用いられる電極材等、様々な種類の液体の噴射に液体噴射装置が用いられている。そして、画像記録装置用の記録ヘッドでは液状のインクを噴射し、ディスプレイ製造装置用の色材噴射ヘッドではR(Red)・G(Green)・B(Blue)の各色材の溶液を噴射する。また、電極形成装置用の電極材噴射ヘッドでは液状の電極材料を噴射し、チップ製造装置用の生体有機物噴射ヘッドでは生体有機物の溶液を噴射する。
上記の液体噴射ヘッドは、圧力室内の液体に圧力を生じさせる圧力発生素子として圧電素子を備え、駆動信号(すなわち、駆動波形)の供給により圧電素子が振動して圧力室内の液体をノズルから噴射する。ところで、圧電素子を繰り返し駆動することにより、圧電素子が劣化し、圧電素子の変位量が低下する虞があった。その結果、ノズルから噴射される液滴の量が減り、画質等が劣化する虞があった。このような問題を抑制するべく、ノズルから噴射する液滴の噴射回数(吐出回数)を測定し、当該噴射回数に応じて駆動信号の電圧を補正する技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2009−66948号公報
しかしながら、圧電素子の劣化度合いは、液滴の噴射回数よりも圧電素子への駆動信号の供給時間に依存して変化する傾向にあることが、発明者の実験により分かった。圧電素子への駆動信号の供給時間は、駆動波形の種類に応じて変わる可能性があるため、液滴の噴射回数に応じて駆動信号の電圧を補正したとしても、十分に駆動信号を補正できない虞があった。その結果、印刷される画質等の劣化を十分に抑制できない虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、圧力発生素子に供給される駆動信号を適切に補正し、画質の劣化を抑制できる液体噴射装置の駆動方法、及び、液体噴射装置を提供することにある。
本発明の液体噴射装置の駆動方法は、上記目的を達成するために提案されたものであり、液体を噴射するノズルと、
前記ノズルと連通する圧力室と、
前記圧力室内の液体に圧力変化を生じさせる圧力発生素子と、
前記圧力発生素子に供給される複数種類の駆動波形を生成する駆動波形生成部と、
を備える液体噴射装置の駆動方法であって、
前記駆動波形の前記圧力発生素子への供給回数に関するカウント値を、前記駆動波形の種類別に計測する工程と、
前記カウント値に、前記駆動波形の電位の変化の基準となる基準電位又は周期のうち少なくとも一方に基づく係数を乗じて前記圧力発生素子の劣化度合いの指標となるエージング値を求める工程と、
前記エージング値に応じて前記駆動波形を補正する工程と、
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、基準電位又は周期のうち少なくとも一方に基づいて、圧力発生素子の劣化度合いを求めるため、より正確に圧力発生素子の劣化度合いの指標となるエージング値を求めることができる。これにより、駆動波形に対して当該エージング値に応じた適切な補正を行うことができ、印刷される画質の劣化を抑制できる。
また、上記駆動方法において、前記係数は、前記駆動波形の種類毎に設定されていることが望ましい。
この駆動方法によれば、駆動波形の種類に応じたより正確な補正を行うことができる。
さらに、上記各駆動方法の何れかにおいて、前記エージング値に基づいて算出した前記駆動波形の補正値が所定の値以上の場合に前記駆動波形を補正することが望ましい。
また、上記各駆動方法の何れかにおいて、前記ノズル、前記圧力室及び前記圧力発生素子を有し、主走査方向に移動しながら前記ノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドを備え、
液体噴射ヘッドが1回又は複数回走査する毎に前記エージング値を求めて前記駆動波形を補正することが望ましい。
この駆動方法によれば、1回又は複数回走査する毎にエージング値を求めて駆動波形を補正するため、駆動波形に対して一層適切な補正を行うことができ、印刷される画質の劣化を一層抑制できる。
さらに、上記各駆動方法の何れかにおいて、前記液体噴射装置の電源投入後に前記エージング値を求めて前記駆動波形を補正することが望ましい。
この駆動方法によれば、液体噴射装置の電源投入後における画質の劣化を抑制できる。
また、上記各駆動方法の何れかにおいて、前記ノズルから着弾対象に向けて前記液体を噴射する印刷動作を開始する前に前記エージング値を求めて前記駆動波形を補正することが望ましい。
この駆動方法によれば、印刷動作毎に画質の劣化を抑制できる。
さらに、上記各駆動方法の何れかにおいて、前記複数種類の駆動波形は、前記基準電位又は前記周期のうち少なくとも一方が互いに異なる波形であっても良い。
この駆動方法によれば、各駆動波形の基準電位や周期が互いに異なる場合であっても、駆動波形の種類に応じた補正を行うことができる。
また、上記各駆動方法の何れかにおいて、前記複数種類の駆動波形は、当該駆動波形に含まれるパルスの数又はパルスの形状のうち少なくとも一方が互いに異なる波形であっても良い。
この駆動方法によれば、各駆動波形のパルスの数やパルスの形状が互いに異なる場合であっても、駆動波形の種類に応じた補正を行うことができる。
そして、本発明の液体噴射装置は、液体を噴射するノズルと、
前記ノズルと連通する圧力室と、
前記圧力室内の液体に圧力変化を生じさせる圧力発生素子と、
前記圧力発生素子に供給される複数種類の駆動波形を生成する駆動波形生成部と、
を備える液体噴射装置であって、
前記駆動波形の前記圧力発生素子への供給回数に関するカウント値を、前記駆動波形の種類別に計測し、
前記カウント値に、前記駆動波形の電位の変化の基準となる基準電位又は周期のうち少なくとも一方に基づく係数を乗じて前記圧力発生素子の劣化度合いの指標となるエージング値を求め、
前記エージング値に応じて前記駆動波形を補正することを特徴とする。
液体噴射装置(プリンター)の一形態の構成を説明する斜視図である。 液体噴射装置の電気的構成を説明するブロック図である。 液体噴射ヘッド(記録ヘッド)の部分断面図である。 第1駆動信号の一例を説明する波形図である。 第1駆動パルスの一例を説明する波形図である。 第2駆動信号一例を説明する波形図である。 第2駆動パルスの一例を説明する波形図である。 小ドット、中ドット、及び、大ドットをそれぞれ形成する場合に選択される各波形を説明する波形図である。 各波形における通電時間とインクの噴射量の変化率との関係を説明するグラフである。 補正係数テーブルの一例を説明する表である。 駆動波形の補正を説明するフローチャートである。 その他の実施形態における駆動波形の補正を説明するグラフである。 その他の実施形態における補正係数テーブルの一例を説明する表である。 その他の実施形態における補正係数テーブルの一例を説明する表である。
以下、本発明を実施するための形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下に述べる実施の形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、以下においては、本発明の液体噴射装置として、インクジェット式記録装置(以下、プリンター)1を例に挙げて説明する。
図1は、プリンター1の一形態の構成を説明する斜視図、図2は、プリンター1の電気的な構成を説明するブロック図である。本実施形態におけるプリンター1は、紙送り機構3、キャリッジ移動機構4、リニアエンコーダー5、及び記録ヘッド6を有するプリントエンジン2と、このプリントエンジン2の各部を制御するプリンターコントローラー7とを有する。
プリンターコントローラー7は、プリンターの各部の制御を行う制御ユニットである。本実施形態におけるプリンターコントローラー7は、制御回路9及び駆動信号発生回路10(本発明における駆動波形生成部に相当)等を備えている。制御回路9は、プリンター全体の制御を行うための演算処理装置であり、図示しないCPUや記憶装置等から構成されている。制御回路9は、記憶装置に記憶されているプログラム等に従って、各ユニットを制御する。また、本実施形態における制御回路9は、外部機器等から受信した印刷データに基づき、印刷動作(液体噴射動作)の際、記録ヘッド6のノズル21(図3参照)からどのタイミングでどの大きさのインク滴(液滴)を噴射させるかを示す噴射データを生成し、当該噴射データを記録ヘッド6のヘッドコントローラー12に送信する。
また、制御回路9は、後述するようにキャリッジ16の移動(主走査)に伴ってリニアエンコーダー5から出力されるエンコーダー信号(エンコーダーパルス)からタイミング信号(タイミングパルス)PTS(図4及び図6参照)を生成するタイミングパルス生成手段として機能する。このタイミング信号PTSは、駆動信号発生回路10が発生する駆動信号の発生開始タイミングを定める信号である。つまり、駆動信号発生回路10は、このタイミング信号PTSを受信する毎に所定の駆動波形を出力する。換言すると、駆動信号発生回路10は、上記のタイミング信号PTSに基づく周期(以下、単位周期Tという。)で各種の駆動波形を繰り返し発生する。本実施形態におけるプリンター1のタイミング信号PTSに基づく駆動波形の発生周波数は、例えば、印刷動作において約8〔kHz〕に設定されている。なお、印刷動作以外のキャリッジ16の移動が無い期間においては、タイミング信号PTSは、駆動波形(例えば、微振動波形や検査波形)の種類に応じて、タイマー等により一定の間隔で発生する。また、制御回路9は、印刷データのラッチタイミングを規定するラッチ信号LAT、及び、駆動信号に含まれる各駆動パルスの選択タイミングを規定するチェンジ信号CHを出力する。さらに、本実施形態における制御回路9は、駆動波形の圧電素子24への供給回数に関する値(本実施形態では、タイミング信号PTS)をカウントし、これに基づいて圧電素子24の劣化度合いの指標を算出する。そして、この劣化度合いの指標に応じて圧電素子24に印加する駆動波形の電圧値(最大電位と最小電位との差、基準電位(中間電位)等)を補正する。なお、この駆動波形の補正に関しては、後述する。
駆動信号発生回路10は、駆動信号の波形に関する波形データに基づいて、アナログの電圧信号を生成し、これを図示しない増幅回路により増幅して駆動信号COMを生成する。また、制御回路9からの信号により、圧電素子24の劣化度合いに応じて駆動信号COMの電圧を補正する。すなわち、駆動信号発生回路10は、電圧が補正された駆動信号COMを生成する。本実施形態における駆動信号発生回路10は、上記の単位周期Tで、それぞれ、図4に示される第1駆動信号COM1と、図6に示される第2駆動信号COM2と、を繰り返し発生する。また、第1駆動信号COM1は、ラッチ信号LATに応じて発生されるチェンジ信号CHにより2つの駆動パルス(単にパルスともいう)に分けられ、それぞれの駆動パルスを選択的に出力する。すなわち、駆動信号発生回路10は、第1駆動信号COM1から駆動パルスの数を異ならせた2種類の駆動波形を生成する。なお、これらの第1駆動信号COM1及び第2駆動信号COM2等の詳細については後述する。また、本実施形態における駆動信号発生回路10は、第1駆動信号COM1及び第2駆動信号COM2等からなる印刷動作に使用される駆動波形(すなわち、吐出波形)の他に、種々の駆動波形を生成する。例えば、印刷領域外でノズル21からインクを噴射するフラッシング動作に使用されるフラッシング波形、圧電素子24が駆動されたときの残留振動に起因する圧電素子24の逆起電力信号に基づいて不良ノズルを検出するノズル検査動作に使用される検査波形、インク滴が噴射されない程度にノズル21内のメニスカスを微振動させる微振動動作に使用される微振動波形、及び、圧力室26内のインクに高周波の微振動を加えて不良ノズルを復帰させる回復動作に使用される超音波微振動波形等を生成する。これらの駆動波形は、駆動信号発生回路10により発生され、記録ヘッド6のヘッドコントローラー12に送信される。そして、駆動信号発生回路10側から送られてきた駆動波形は、制御回路9から送られてきた噴射データ等に基づき選択的に圧電素子24に印加される。
次に、プリントエンジン2について説明する。このプリントエンジン2は、図1に示すように、紙送り機構3、キャリッジ移動機構4、リニアエンコーダー5、及び、記録ヘッド6等を備えている。キャリッジ移動機構4は、液体噴射ヘッドの一種である記録ヘッド6が取り付けられたキャリッジ16と、このキャリッジ16を、タイミングベルト等を介して走行させる駆動モーター(例えば、DCモーター)等からなり(図示せず)、キャリッジ16に搭載された記録ヘッド6をガイドロッド18に沿って主走査方向に移動させる。紙送り機構3は、紙送りモーター及び紙送りローラー等からなり、記録媒体S(液滴の着弾対象の一種)をプラテン上に順次送り出して副走査を行う。また、リニアエンコーダー5は、キャリッジ16に搭載された記録ヘッド6の走査位置に応じたエンコーダー信号を、主走査方向における位置情報としてプリンターコントローラー7の制御回路9に出力する。制御回路9は、リニアエンコーダー5側から受信したエンコーダー信号に基づいて記録ヘッド6の走査位置(現在位置)を把握することができる。
このように構成されたプリンター1は、紙送り機構3によって記録媒体Sを順次搬送すると共に、記録媒体Sに対して記録ヘッド6を主走査方向に相対移動させながら、当該記録ヘッド6のノズル21(図3参照)から液体の一種であるインク(インク滴)を噴射(吐出)させて、記録媒体S上に当該インクを着弾させることにより画像等を記録する。なお、インクカートリッジ17がプリンターの本体側に配置され、当該インクカートリッジ17のインクが供給チューブを通じて記録ヘッド6側に送られる構成を採用することもできる。
図3は、記録ヘッド6の内部構成を説明する要部断面図である。本実施形態における記録ヘッド6は、ノズルプレート22、流路基板23、圧電素子24(本発明における圧力発生素子に相当)、及びケース20等を積層して構成されている。ノズルプレート22は、ドット形成密度に対応したピッチで複数のノズル21が列状に開設された板状の部材であり、例えば、シリコン単結晶基板あるいはステンレス等の金属板により作製される。本実施形態では、複数のノズル21から構成されるノズル列(ノズル群の一種)がノズルプレート22に2列並設されている。本実施形態におけるノズル列は、例えば合計400個のノズル21により構成されている。
流路基板23には、上記ノズルプレート22のノズル21に連通する圧力室26が形成されている。この圧力室26は、各ノズル21に対応して複数形成されている。流路基板23における圧力室26の列の外側には、共通液室25が形成されている。この共通液室25は、供給口27を介して各圧力室26と個々に連通している。また、共通液室25には、インクカートリッジ17側からのインクがケース20のインク導入路28を通じて導入される。流路基板23のノズルプレート22側とは反対側の上面には、弾性膜30を介して圧電素子24が形成されている。
圧電素子24は、金属製の下電極膜と、例えばチタン酸ジルコン酸鉛等からなる圧電体層と、金属からなる上電極膜(何れも図示せず)とを順次積層することで形成されている。この圧電素子24は、所謂撓みモードの圧電素子であり、圧力室26の上部を覆うように形成されている。本実施形態において、2列のノズル列に対応して2列の圧電素子列が、並設されている。各圧電素子24の端子部には、信号経路の一部を構成し配線部材の一種であるCOF(Chip On Film)等の配線基板31が電気的に接続されている。この配線基板31は、プリンターコントローラー7から送られてくる駆動信号を圧電素子24に印加する。本実施形態においてはこの配線基板31にヘッドコントローラー12(図2参照)が設けられているが、これには限られず、ヘッドコントローラー12がインターポーザーとして機能する別途の基板に配置される構成を採用することもできる。駆動信号発生回路10側から配線基板31を通じて送られてきた駆動波形は、制御回路9から送られてきた噴射データに基づき選択的に圧電素子24に印加される。駆動波形に含まれる駆動パルスが圧電素子24に印加されると、当該圧電素子24は、当該駆動パルスの電圧波形に応じて変形する。これにより、当該圧電素子24に対応する圧力室26内のインクに圧力変動が生じ、このインクの圧力変動によりノズル21からインクが噴射(吐出)される。
次に、印刷動作において使用される吐出波形について説明する。図4は本実施形態における初期状態の第1駆動信号COM1の構成の一例を説明する波形図である。また、図5は初期状態の第1駆動信号COM1に含まれる第1駆動パルスP1の波形図である。なお、各図において横軸は時間を、縦軸は電圧(電位)を、それぞれ示している。本実施形態の第1駆動信号COM1は、上記のようにタイミング信号PTS及びラッチ信号LATで規定される単位周期Tで駆動信号発生回路10から繰り返し発生される。この単位周期Tは、ラッチ信号LATに応じて発生されるチェンジ信号CHにより前半部分の第1周期T1と後半部分の第2周期T2とに分けられる。本実施形態においては、前半(第1周期T1)及び後半(第2周期T2)においてそれぞれ第1駆動パルスP1(本発明におけるパルスの一種)が発生される。
図5に示されるように、第1駆動パルスP1は、第1予備膨張要素p1と、第1膨張ホールド要素p2と、第1収縮要素p3と、第1収縮ホールド要素p4と、第1復帰膨張要素p5と、を備えている。第1予備膨張要素p1は、第1駆動信号COM1における電位変化の始点及び終点の電位である第1基準電位VB1(第1駆動信号COM1における中間電位)から当該第1基準電位VB1よりも低い第1膨張電位VL1(第1駆動信号COM1における最小電位)まで電位が変化する波形要素である。第1膨張ホールド要素p2は、第1予備膨張要素p1の終端電位である第1膨張電位VL1を一定時間維持する波形要素である。第1収縮要素p3は、第1膨張電位VL1から第1基準電位VB1よりも高い第1収縮電位VH1(第1駆動信号COM1における最大電位)まで比較的急峻な電位勾配(単位時間当たりの電位変化率)で変化する波形要素である。第1収縮ホールド要素p4は、第1収縮電位VH1を所定時間維持する波形要素である。第1復帰膨張要素p5は、第1収縮電位VH1から第1基準電位VB1まで電位が復帰する波形要素である。なお、本実施形態における第1基準電位VB1の電位は、第1膨張電位VL1と第1収縮電位VH1との間の電位(すなわち、中間電位)に設定されている。
圧電素子24に第1駆動パルスP1が印加される直前(インクが噴射される前)の状態では、圧電素子24には第1基準電位VB1が継続して印加されており、圧力室26内には圧電素子24の駆動に基づく圧力変化(圧力振動)は生じていない。この状態から上記の駆動パルスP1が圧電素子24に印加されると、まず、第1予備膨張要素p1によって圧電素子24は圧力室26の外側(ノズル21から遠ざかる側)に向かって撓み、これに伴って圧力室26が第1基準電位VB1に対応する基準容積から第1膨張電位VL1に対応する第1膨張容積まで膨張する。この膨張により、ノズル21におけるメニスカスが圧力室26側に大きく引き込まれる。そして、この圧力室26の膨張状態は、第1膨張ホールド要素p2によって所定時間だけ維持された後、第1収縮要素p3により圧電素子24が圧力室26の内側(ノズル21に近づく側)に向かって撓む。これに伴い、圧力室26は第1膨張容積から第1収縮電位VH1に対応する第1収縮容積まで急激に収縮される。これにより、圧力室26内のインクが加圧されて、ノズル21内のメニスカスが噴射側(プラテン上の記録媒体S側)に押し出される。続いて、第1収縮ホールド要素p4が供給され、圧力室26が収縮した状態が所定時間だけ維持される。この間に、インクが慣性によりノズル形成面におけるノズル21の開口よりも外側に押し出されて、記録ヘッド6が噴射可能なインク滴のサイズのうちの中間の大きさである中ドットに相当する量のインク滴がノズル21から噴射される。その後、第1復帰膨張要素p5が圧電素子24に印加され、当該圧電素子24は第1基準電位VB1まで変位する。これにより、圧力室26が収縮容積から第1基準電位VB1に対応する基準容積まで膨張する。
図6は本実施形態における初期状態の第2駆動信号COM2の構成の一例を説明する波形図である。また、図7は初期状態の第2駆動信号COM2に含まれる第2駆動パルスP2の波形図である。本実施形態における第2駆動信号COM2は、第1駆動信号COM1と同様にタイミング信号PTS及びラッチ信号LATで規定される単位周期Tで駆動信号発生回路10から繰り返し発生される。この第2駆動信号COM2では、単位周期Tにおいて第2駆動パルスP2のみが発生される。本実施形態における第2駆動パルスP2は、記録ヘッド6のノズル21から噴射可能なインク滴のサイズのうち最も小さいインク滴(小ドット)を噴射するための駆動パルスである。図7に示されるように、本実施形態における第2駆動パルスP2は、第2予備膨張要素p11と、第2膨張ホールド要素p12と、第2収縮要素p13と、第1中間ホールド要素p14と、再膨張要素p15と、第2中間ホールド要素p16と、再収縮要素p17と、再収縮ホールド要素p18と、第2復帰膨張要素p19と、からなる。
第2予備膨張要素p11は、第1駆動パルスP1の第1基準電位VB1とは異なる(本実施形態においては、第1基準電位VB1よりも高い)第2基準電位VB2(第2駆動信号COM2における中間電位)から当該第2基準電位VB2よりも低い第2膨張電位VL2(第2駆動信号COM2における最小電位)まで一定勾配で電位が変化する波形要素である。第2膨張ホールド要素p12は、第2予備膨張要素p11の終端電位である第2膨張電位VL2を一定時間維持する波形要素である。第2収縮要素p13は、第2膨張電位VL2から当該第2膨張電位VL2よりも高く且つ後述する第2収縮電位VH2よりも低い第1中間収縮電位VM1まで電位が変化する波形要素である。第1中間ホールド要素p14は、第1中間収縮電位VM1を一定時間維持する波形要素である。再膨張要素p15は、第1中間収縮電位VM1から当該第1中間収縮電位VM1よりも低く且つ第2膨張電位VL2よりも高い第2中間膨張電位VM2まで電位が下降する波形要素である。第2中間ホールド要素p16は、第2中間膨張電位VM2を一定時間維持する波形要素である。再収縮要素p17は第2中間膨張電位VM2から第1中間収縮電位VM1よりも高い第2収縮電位VH2(第2駆動信号COM2における最大電位)まで電位が変化する波形要素である。再収縮ホールド要素p18は、第2収縮電位VH2を一定時間維持する波形要素である。第2復帰膨張要素p19は、第2収縮電位VH2から第2基準電位VB2まで電位が復帰する波形要素である。なお、本実施形態における第2基準電位VB2の電位は、第2膨張電位VL2と第2収縮電位VH2との間の電位(すなわち、中間電位)に設定されている。
上記の第2駆動パルスP2が圧電素子24に印加されると、まず、第2予備膨張要素p11によって圧電素子24は圧力室26の外側に向かって撓み、これに伴って圧力室26が第2基準電位VB2に対応する基準容積から第2膨張電位VL2に対応する第2膨張容積まで膨張し、ノズル21におけるメニスカスが圧力室26側に大きく引き込まれる。この圧力室26の膨張状態は、第2膨張ホールド要素p12によって所定時間だけ維持される。第2膨張ホールド要素p12によるホールドの後、第2収縮要素p13により圧電素子24が圧力室26の内側に向かって急激に撓む。これに伴い、圧力室26は第2膨張容積から第1中間収縮電位VM1に対応する中間収縮容積まで収縮される。これにより、圧力室26内のインクが加圧されて、メニスカスが噴射側に押し出される。この後、第1中間ホールド要素p14が圧電素子24に印加され、圧力室26が収縮した状態が所定時間だけ維持される。
続いて、再膨張要素p15が圧電素子24に印加されることにより、当該圧電素子24が圧力室26の外側に向かって急激に撓む。これに伴い、圧力室26は、中間収縮容積から第2中間膨張電位VM2に対応する中間膨張容積まで再度膨張する。ここで、ノズル21の内部では、中央部(ノズル21の仮想的な中心軸に近い部分)のインクほど圧力室26内の圧力変化に追従して動きやすい一方、ノズル内壁面に近い部分ほどその粘性が影響して圧力変化に追従し難いため移動速度が遅くなる。このため、圧力室26を急激に膨張させると、主にメニスカスの中央部が圧力室26側に再度引き込まれる一方、メニスカスにおいてノズル21の内壁面に近い部分は、中央部よりも噴射側に位置する。圧力室26の膨張状態は、第2中間ホールド要素p16によって所定時間だけ維持される。
第2中間ホールド要素p16の後、再収縮要素p17により圧電素子24が圧力室26の内側に向かってより大きく撓む。これに伴い、圧力室26は中間膨張容積から第2収縮電位VH2に対応する第2収縮容積まで急激に収縮される。これにより、圧力室26内のインクが加圧されて、圧力変化に追従しやすいメニスカスの中央部が噴射側に押し出される。圧力室26の収縮状態は、再収縮ホールド要素p18により所定時間だけ維持される。再収縮ホールド要素p18の後、第2復帰膨張要素p19が圧電素子24に印加され、当該圧電素子24は第2基準電位VB2に対応する基準位置まで変位する。これにより、圧力室26が第2収縮容積から第2基準電位VB2に対応する基準容積まで膨張する。上記の再収縮要素p17により慣性力によって主にメニスカスの中央部が噴射方向へ伸びつつある状態でこの方向とは逆方向にノズル21内のインクが引き込まれるので、メニスカスの中央部分の噴射側に押し出された部分がノズル21内のインクから分離し、この分離した部分が、第1駆動パルスP1により噴射されるインク滴よりも微小な小ドットに対応するインク滴として記録媒体Sに向けて飛翔する。
図8は記録階調に応じた駆動波形について説明する波形図である。より具体的には、図8の波形1は小ドットを記録する際の駆動パルスの選択パターン、図8の波形2は中ドットを記録する際の駆動パルスの選択パターン、図8の波形3は大ドットを記録する際の駆動パルスの選択パターンをそれぞれ示している。本実施形態では、記録媒体Sにおける1つの画素(画像等の構成単位)の形成領域に対し、ドットを形成しない非記録も含めて合計4階調の表現が可能となっている。すなわち、単位周期T内で圧電素子24に印加する駆動パルスの数や種類を変えることで1つの画素領域(記録媒体Sにおける仮想上の画素形成領域)に対して記録されるドットの大きさを異ならせることができる。例えば、単位周期Tにおいて画素領域に小ドットを形成する場合、第2駆動信号COM2の単位周期T内の第2駆動パルスP2のみが選択された波形1が圧電素子24に印加される。また、単位周期Tにおいて画素領域に中ドットを形成する場合、第1駆動信号COM1の単位周期T内の第1駆動パルスP1が1つ選択された波形2が圧電素子24に印加される。さらに、単位周期Tにおいて画素領域に大ドットを形成する場合、第1駆動信号COM1の単位周期T内の第1駆動パルスP1が2つ選択された波形3が圧電素子24に印加される。
ところで、上記のような駆動波形を圧電素子24に印加して当該圧電素子24を駆動し続けると、圧電素子24の変形特性が劣化し、インクの噴射量(吐出量)が減少することが知られている。図9は、上記した波形1、波形2及び波形3における通電時間とインクの噴射量(Iw)の変化率との関係を説明するグラフである。図9における縦軸は、駆動波形を圧電素子24に印加した場合に噴射されるインク滴の噴射量(Iw)の変化率(具体的には、圧電素子24が劣化していない場合(換言すると、通電時間が0の場合)の当該駆動波形によるインク滴の噴射量を基準とした変化率)である。要するに、図9における縦軸は、圧電素子24の劣化の度合いを表している。また、図9における横軸は、圧電素子24への通電時間、すなわち駆動波形を圧電素子24に印加した累積時間(積算時間)である。
図9のグラフに示すように、通電時間が長くなるにつれて、インクの噴射量が減少、すなわち圧電素子24が劣化することが分かる。ここで、上記したように、波形2及び波形3は、第1駆動パルスP1から成り、第1基準電位VB1を基準として変化する駆動波形であるのに対し、波形1は、第2駆動パルスP2から成り、第1基準電位VB1よりも高い第2基準電位VB2を基準として変化する駆動波形である。すなわち、波形1は、波形2及び波形3よりも電位の変化の基準となる基準電位が高くなっている。要するに、駆動波形が印加されている期間の大部分において、波形1の電位は、波形2及び波形3の電位よりも高くなっている。図9のグラフから分かるように、波形2及び波形3は、基準電位が同電位に揃えられているため、波形2が印加され続けた場合の圧電素子24の劣化度合いと、波形3が印加され続けた場合の圧電素子24の場合の劣化度合いとは、略同じになる。一方、波形1は、波形2及び波形3よりも基準電位が高く設定されているため、波形1が印加され続けた場合の圧電素子24の劣化度合いは、波形2又は波形3が印加され続けた場合の圧電素子24の場合の劣化度合いよりも速い。このため、本発明においては、この劣化の度合いに応じて、駆動波形の最大電位と最小電位との電位差Vh1,Vh2(以下、駆動波形の電圧値と称する)が大きくなるように補正する。
本実施形態における駆動波形の補正について説明する。図10は、補正係数テーブルの一例を説明する表である。図11は、駆動波形の補正方法の流れを説明するフローチャートである。まず、駆動波形のタイミング信号PTSの回数をカウント値(本発明における駆動波形の供給回数に関するカウント値に相当)として、駆動波形の種類別に計測する(ステップS1)。すなわち、圧電素子24に供給された全ての駆動波形のタイミング信号PTSをそれぞれカウントし、その回数をカウント値として記憶していく。なお、本実施形態におけるプリンター1は、図10に示すように、吐出波形である波形1〜波形3のほか、フラッシング波形である波形4〜波形7、検査波形である波形8〜波形10、微振動波形である波形11〜波形13、及び、超音波波形である波形14、波形15を有している。すなわち、波形1〜波形15の計15種類の駆動波形を有している。これらの波形1〜波形15は、基準電位、単位周期T、波形に含まれる駆動パルスの数、又は、駆動パルスの形状の少なくとも1つ以上が異なっている。例えば、上記の波形1と波形2とは基準電位及び駆動パルスの形状が異なり、波形2と波形3とは駆動パルスの数が異なっている。
次に、タイミング信号PTSのカウント値に、基準電位又は周期のうち少なくとも一方に基づく係数を乗じて圧電素子24の劣化度合いの指標となるエージング値を求める(ステップS2)。なお、本実施形態においては、周期に基づく係数a及び基準電位に基づく係数bの両方を乗じてエージング値を求めている。具体的には、エージング値Aは、例えば、以下の式(1)によりを求めることができる。
A=(PTS1×a1×b1)+(PTS2×a2×b2)+・・・
+(PTS14×a14×b14)+(PTS15×a15×b15) …(1)
ここで、PTS1〜PTS15は、波形1〜波形15のそれぞれのタイミング信号PTSのカウント値である。また、係数a1〜a15は、波形1〜波形15のそれぞれの周期に関する係数であり、係数b1〜b15は、波形1〜波形15のそれぞれの基準電位に関する係数である。なお、これらの係数a1〜a15、b1〜b15は、テーブルとして制御回路9の記憶装置(図示せず)に記憶されている。
より詳しく説明すると、係数a1〜a15は、タイミング信号PTSの間隔を表すものであり、例えば、単位周期Tの長さや、基準時間(任意に設定可能)に対する単位周期Tの長さの比が用いられる。上記式(1)に示すように、この係数a1〜a15をPTS1〜PTS15に乗じることで、波形1〜波形15のそれぞれの通電時間に関する指標(又は、通電時間自体の長さ)を求めることができる。一方、係数b1〜b15は、通電時間に関する指標(又は、通電時間自体の長さ)を補正する係数であり、現在の基準電位の値に応じて決定される。この係数b1〜b15は、基準電位の高い駆動波形ほど高い値に設定され、基準電位の低い駆動波形ほど低い値に設定されている。すなわち、基準電位が高い駆動波形ほど圧電素子24に供給された際に当該圧電素子24の劣化が進み易いため、エージング値が大きくなるように設定されている。要するに、図9におけるグラフにおいて、横軸をエージング値とした場合に、基準電位が高い駆動波形ほどグラフの右側に進み易く、圧電素子24の劣化によりインクの噴射量が減り易い傾向にあるので、係数b1〜b15は、これに応じてエージング値のカウントを補正する。一方、基準電位が低い駆動波形ほど圧電素子24に供給された際に当該圧電素子24の劣化が進み難いため、エージング値が小さくなるように設定されている。要するに、図9におけるグラフにおいて、基準電位が低い駆動波形ほどグラフの右側に進み難く、インクの噴射量が減り難い傾向にあるので、係数b1〜b15は、これに応じてエージング値のカウントを補正する。このように、係数b1〜b15は、基準電位に応じてエージング値を微調整するための補正係数となっている。なお、補正により基準電位が初期設定と異なる電位に再設定されている場合には、補正後の基準電位に基づいて係数の値を異ならせることもできる。また、温度に応じて吐出波形を補正する場合において当該温度補正により基準電位が初期設定と異なる電位に再設定されている場合にも、温度補正後の基準電位に基づいて係数の値を異ならせることもできる。要するに、係数b1〜b15は、基準電位に基づいて計算やテーブル等により設定し直すことができる。
エージング値を求めたならば、当該エージング値に基づいて駆動波形の補正値を算出する(ステップS3)。ここで、補正値は、圧電素子24の劣化度合いを考慮した駆動波形の電圧値(駆動波形における最大電位と最小電位との差)であり、例えば、以下の式(2)より算出される。
Vhn=Vhn0+(A×cn) …(2)
ここで、Vhnは波形nにおける補正値であり、Vhn0は初期状態(初期設定)における波形nの電圧値である。cnはエージング値Aに乗算されて、波形nの初期電圧値Vhn0を補うための電圧の値(A×cn)を求める係数である。この係数cnは、駆動波形の種類ごとに求められている。なお、係数cnは、実験やシミュレーション等により算出することができる。具体的には、例えば、図9に示す各波形に対応するグラフから直線近似の式を求め、その式の傾きの逆数に応じた値を係数cnとすることができる。また、係数cnの値は、これには限られず、圧電素子24の劣化の仕方に応じて任意に設定できる。要するに、補正値Vhnが適用された駆動波形によるインクの噴射量が、圧電素子24の劣化によるインクの噴射量の低下分を補って初期(圧電素子24が劣化していない状態)と同等のインクの噴射量になるように補正できれば、係数cnは、どのような値であっても良い。このような係数cn(各波形1〜波形15の係数1〜係数c15)は、図10に示すように、テーブルとして制御回路9の記憶装置(図示せず)に記憶されている。
なお、上記式(2)において、補正値Vhnはエージング値Aの一次の式で表されているが、これには限られない。より高次の式で補正値Vhnを求めることもできる。また、上記式(2)において、補正値Vhnに電圧値(A×cn)を加算する方法で求められたが、これには限られない。例えば、以下の式(3)のように補正値Vhnを求めても良い。
Vhn=Vhn0×(A×cn′) …(3)
この場合、(A×cn′)は、初期状態(初期設定)における波形nの電圧値Vhn0に乗算される補正倍率である。なお、この場合でも、係数cn′は、テーブルとして制御回路9の記憶装置(図示せず)に記憶されている。
上記のような補正値は、少なくとも吐出波形(波形1〜波形3)において算出され、補正後の吐出波形の電圧値として適用される。すなわち、補正値に基づいて、駆動波形の電圧値が補正される(ステップS4)。本実施形態においては、記録ヘッド6が1回の主走査(単位走査)を行う毎に、エージング値に基づく補正値を算出し、当該補正値に応じて駆動波形の電圧値を補正する。ここで、駆動波形の補正値は、1回の主走査(単位走査)を行う毎に駆動波形に適用されるが、その補正値(補正前の電圧値と補正後の電圧値との差)が駆動信号発生回路10により生成できる駆動波形の電圧値の最小可変幅を超えない場合は、実際の駆動波形に反映されない。例えば、駆動波形の初期の電圧値が20Vであり、駆動信号発生回路10により生成できる駆動波形の電圧値の可変幅が0.1V刻みに設定されている場合において、補正値が20V以上20.1V未満の場合は20Vが駆動波形の電圧値として適用され、補正値が20.1V以上20.2V未満の場合は20.1Vが駆動波形の電圧値として適用される。すなわち、算出された駆動波形の補正値が所定の値(本実施形態では、可変幅の最小単位毎に設定された値)以上の場合に実際の駆動波形を補正するように設定されている。
このように、本実施形態における駆動波形の補正においては、駆動波形の基準電位及び周期に基づいて、劣化度合いの指標となるエージング値を求めたので、より正確なエージング値を取得することができる。これにより、駆動波形に対して当該エージング値に応じた適切な補正を行うことができ、印刷される画質の劣化を抑制できる。また、各係数は、駆動波形の種類毎に設定されているため、駆動波形の種類に応じたより正確な補正を行うことができる。さらに、本実施形態においては、記録ヘッド6が1回走査する毎にエージング値を求めて駆動波形を補正したので、駆動波形に対して一層適切な補正を行うことができ、印刷される画質の劣化を一層抑制できる。そして、上記のように、各駆動波形の基準電位又は単位周期Tが互いに異なる場合であっても、駆動波形の種類に応じた補正を行うことができる。また、各駆動波形の駆動パルスの数や駆動パルスの形状が互いに異なる場合であっても、駆動波形の種類に応じた補正を行うことができる。
なお、上記した実施形態においては、1回の主走査を行う毎に駆動波形を補正したが、これには限られない。例えば、複数回の主走査を行う毎に駆動波形を補正するようにしても良い。要するに、記録ヘッド6が1回又は複数回走査する毎にエージング値を求めて駆動波形を補正するようにしても良い。また、プリンター1の電源投入後、印刷動作(ジョブ)を開始する前のタイミング、或いは、印刷動作の間(ジョブ間)等でエージング値を求め、駆動波形を補正するようにしても良い。このようにすれば、電源投入後における画質の劣化や印刷動作毎における画質の劣化を抑制できる。また、所定のタイミング(例えば、記録ヘッド6が1回又は複数回走査する毎、プリンター1の電源投入後、印刷動作(ジョブ)を開始する前のタイミング、或いは、印刷動作の間(ジョブ間)等)においてエージング値を求め、当該エージング値が所定の値以上であった場合、駆動波形の補正値を算出して当該駆動波形を補正し、当該エージング値が所定の値以下であった場合、駆動波形の補正値を算出せずに現在の駆動波形を適用するようにしても良い。換言すると、所定のタイミングにおいて、算出されたエージング値から補正が必要か否かを判断し、補正が必要であった場合、駆動波形の補正値を算出して当該駆動波形を補正し、補正が不要であった場合、駆動波形の補正値を算出せずに現在の駆動波形を適用するようにしても良い。さらに、上記した実施形態においては、タイミング信号PTSのカウント値、波形1〜波形15の周期に関する係数a1〜a15、及び、波形1〜波形15の基準電位に関する係数b1〜b15に基づいて、エージング値、ひいては補正値を算出したが、これには限られない。タイミング信号PTSのカウント値、及び、波形1〜波形15の周期に関する係数a1〜a15だけに基づいて、エージング値及び補正値を算出することができる。その場合は、上記した式(1)において、係数b1〜b15の値を全て1にした式を用いても良い。また、タイミング信号PTSのカウント値、及び、波形1〜波形15の基準電位に関する係数b1〜b15だけに基づいて、エージング値及び補正値を算出することができる。その場合は、上記した式(1)において、係数a1〜a15の値を全て1にした式を用いても良い。
また、上記した実施形態における係数cnは、1つの波形に対して1つの値(例えば、図9に示すような圧電素子24の劣化の度合いを示すグラフから直線近似の式を求め、その傾きの逆数に応じた値)を用いたが、これには限られない。例えば、エージング値の区間に応じて係数cnの値を変更しても良い。具体的には、波形1の場合の補正について説明する。図12は、上記した波形1における通電時間とインクの噴射量(Iw)の変化率との関係を示すグラフである。図13は波形1の係数c1に関するテーブルである。図12のグラフに示すように、例えば、エージング値が0以上t1未満の間の区間T1、エージング値がt1以上t2未満の間の区間T2、エージング値がt2以上t3未満の間の区間T3、エージング値がt3以上t4未満の間の区間T4、及び、エージング値がt5以上の区間T5の5つの区間に区切り、それぞれの区間におけるグラフから係数が求められている。そして、これらの係数は、テーブルとして制御回路9の記憶装置(図示せず)に記憶されている。例えば、図13に示すように、区間T1における波形1の係数c11、区間T2における波形1の係数c12、区間T3における波形1の係数c13、区間T4における波形1の係数c14、及び、区間T5における波形1の係数c15がテーブルとして記憶されている。なお、図示を省略するが、その他の波形2〜波形15においても、同様に各区間T1〜T5それぞれに対応する係数が記憶されている。
そして、駆動波形の補正値Vhnは、例えば、下記式(4)により求める。
Vhn=Vhn′+A′×cnx …(4)
ここで、Vhn′は波形nの現在の電圧値(設定上の電圧値)であり、A′は前回補正値を算出したときからのエージング値の増加分である。cnxは、波形nにおけるTx区間の係数である。このようにエージング値の区間に応じて係数cnxの値を異ならせ、駆動波形の補正値を求めることで、より正確に駆動波形を補正することができる。なお、エージング値Aの算出方法は、上記した実施形態と同様に式(1)から求められる。また、図13に示すテーブルにおいては省略されているが、エージング値Aを求めるための係数a1〜a15、b1〜b15は、テーブルとして制御回路9の記憶装置(図示せず)に記憶されている。さらに、その他の構成及び駆動波形の補正方法は、上記した実施形態と同じであるため、説明を省略する。
ところで、上記した各実施形態においては、駆動波形のタイミング信号PTSの回数をカウント値として、駆動波形の種類別に計測し、エージング値を求めたが、これには限られない。タイミング信号PTSに限られず、ラッチ信号LAT等のその他の周期に関する信号をカウント値として計測し、これに基づいてエージング値を求めても良い。
また、駆動パルスの圧電素子への印加回数をカウント値として計測し、エージング値を求めることもできる。この場合、例えば、以下の式(5)によりエージング値Aを求めることができる。
A=(PC1×a1′×b1×d1)+(PC2×a2′×b2×d2)
+・・・+(PC15×a15′×b15×d15) …(5)
ここで、PC1〜PC15は、駆動パルスのカウント値(本発明における駆動波形の供給回数に関するカウント値に相当)である。なお、カウントする駆動パルスは、ノズル21からインクを噴射させる駆動パルスに限られず、ノズル21からインクが噴射されない程度にノズル21内のメニスカスを振動させる駆動パルスも含まれる。また、係数a1′〜a15′は、波形1〜波形15の単位周期Tに含まれる駆動パルスの数に基づいて、カウント値から通電時間に関する指標を導出するための係数である。例えば、波形1や波形2の単位周期T内には駆動パルスが1つしか含まれないため、これらの波形1及び波形2に対応する係数a1′及び係数a2′の値は単位周期Tに応じた値になる。一方、波形3の単位周期T内には駆動パルスが2つ含まれるため、これに対応する係数a3′の値は単位周期Tの1/2の値に応じた値になる。
また、係数b1〜b15は、上記した実施形態の係数b1〜b15と同様の係数であり、波形1〜波形15の基準電位に関する係数である。すなわち、係数b1〜b15は、基準電位に応じてエージング値を微調整するための補正係数である。さらに、係数d1〜d15は、駆動パルスの形状(例えば、駆動パルスの最大電圧の値や最大電圧の印加時間等)に応じて、エージング値を微調整するための補正係数である。この係数d1〜d15は、基準電位による圧電素子24の劣化の度合いではなく、駆動パルスによる圧電素子24の劣化の度合いに応じて設定されている。例えば、波形1に含まれる第2駆動パルスP2と、波形2又は波形3に含まれる第1駆動パルスP1とは、波形の形状が異なるため、圧電素子24に印加された際に当該圧電素子24の劣化の度合いが異なる場合がある。このような場合、波形1に対応する係数d1と波形2に対応する係数d2及び波形3に対応する係数d3とは、その劣化の度合いに応じて異なる値に設定される。一方、波形2に含まれる第1駆動パルスP1と波形3に含まれる第1駆動パルスP1とは、波形の形状が同じであるため、圧電素子24に印加された際に当該圧電素子24の劣化の度合いが略同じになる。したがって、波形2に対応する係数d2と波形3に対応する係数d3とは、同じ値に設定される。なお、各波形に含まれる駆動パルスの種類毎において、圧電素子24の劣化の度合いが略同じ程度、或いは、無視できる程度であれば、上記式(5)における各係数d1〜d15の値を1にしても良い。また、これらの係数a1′〜a15′、b1〜b15、d1〜d15は、テーブルとして制御回路9の記憶装置(図示せず)に記憶されている(例えば、図14参照)。
そして、上記のようにエージング値を求めたならば、上記した実施形態と同様に当該エージング値に基づいて駆動波形の補正値を算出する。すなわち、上記した式(2)より波形nにおける補正値Vhnを算出する。なお、本実施形態における係数cnは、上記した第1の実施形態における係数cnと同じであるため、説明を省略する。また、係数c1〜c15は、係数a1′〜a15′、b1〜b15、d1〜d15と共に、テーブルとして制御回路9の記憶装置(図示せず)に記憶されている(例えば、図14参照)。なお、その他の構成及び駆動波形の補正方法は、上記した実施形態と同じであるため、説明を省略する。そして、このように、駆動パルスの形状を考慮してエージング値を算出することで、より精度よくエージング値、すなわち、圧電素子24の劣化の度合いを求めることができる。その結果、圧電素子24の劣化の度合いに応じた駆動波形の補正をより精度よく行うことができ、画質の劣化をより一層抑制できる。
なお、駆動波形を補正するための上記式や当該式に用いられる係数は、予め実験結果やシミュレーション結果から導出することができる。また、このような式を用いずに、通電時間、或いは、エージング値に応じた駆動波形の電圧値(補正値)をテーブルとして記憶装置に記憶させても良い。この場合、通電時間、或いは、エージング値をカウントし、テーブルを参照して当該カウント値に応じた駆動波形の電圧値を取得する。
さらに、上記した各実施形態では、圧力発生素子として所謂撓み振動型の圧電素子を例示したが、これには限られない。例えば、所謂縦振動型の圧電素子を圧力発生素子として採用する構成においても本発明を適用することができる。この場合、上記の各駆動パルスの波形の極性が反転することになる。
そして、本発明は、圧力発生素子を駆動させることでノズルから液滴を吐出する構成を有する液体噴射装置であれば、プリンターに限らず、プロッター、ファクシミリ装置、コピー機等、各種のインクジェット式記録装置や、記録装置以外の液体噴射装置、例えば、ディスプレイ製造装置、電極製造装置、チップ製造装置等にも適用することができる。
1…プリンター,2…プリントエンジン,3…紙送り機構,4…キャリッジ移動機構,5…リニアエンコーダー,6…記録ヘッド,7…プリンターコントローラー,9…制御回路,10…駆動信号発生回路,12…ヘッドコントローラー,16…キャリッジ,17…インクカートリッジ,18…ガイドロッド,20…ケース,21…ノズル,22…ノズルプレート,23…流路基板,24…圧電素子,25…共通液室,26…圧力室,27…供給口,28…インク導入路

Claims (9)

  1. 液体を噴射するノズルと、
    前記ノズルと連通する圧力室と、
    前記圧力室内の液体に圧力変化を生じさせる圧力発生素子と、
    前記圧力発生素子に供給される複数種類の駆動波形を生成する駆動波形生成部と、
    を備える液体噴射装置の駆動方法であって、
    前記駆動波形の前記圧力発生素子への供給回数に関するカウント値を、前記駆動波形の種類別に計測する工程と、
    前記カウント値に、前記駆動波形の電位の変化の基準となる基準電位又は周期のうち少なくとも一方に基づく係数を乗じて前記圧力発生素子の劣化度合いの指標となるエージング値を求める工程と、
    前記エージング値に応じて前記駆動波形を補正する工程と、
    を含むことを特徴とする液体噴射装置の駆動方法。
  2. 前記係数は、前記駆動波形の種類毎に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置の駆動方法。
  3. 前記エージング値に基づいて算出した前記駆動波形の補正値が所定の値以上の場合に前記駆動波形を補正することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体噴射装置の駆動方法。
  4. 前記ノズル、前記圧力室及び前記圧力発生素子を有し、主走査方向に移動しながら前記ノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドを備え、
    液体噴射ヘッドが1回又は複数回走査する毎に前記エージング値を求めて前記駆動波形を補正することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の液体噴射装置の駆動方法。
  5. 前記液体噴射装置の電源投入後に前記エージング値を求めて前記駆動波形を補正することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の液体噴射装置の駆動方法。
  6. 前記ノズルから着弾対象に向けて前記液体を噴射する印刷動作を開始する前に前記エージング値を求めて前記駆動波形を補正することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の液体噴射装置の駆動方法。
  7. 前記複数種類の駆動波形は、前記基準電位又は前記周期のうち少なくとも一方が互いに異なることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載の液体噴射装置の駆動方法。
  8. 前記複数種類の駆動波形は、当該駆動波形に含まれるパルスの数又はパルスの形状のうち少なくとも一方が互いに異なることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載の液体噴射装置の駆動方法。
  9. 液体を噴射するノズルと、
    前記ノズルと連通する圧力室と、
    前記圧力室内の液体に圧力変化を生じさせる圧力発生素子と、
    前記圧力発生素子に供給される複数種類の駆動波形を生成する駆動波形生成部と、
    を備える液体噴射装置であって、
    前記駆動波形の前記圧力発生素子への供給回数に関するカウント値を、前記駆動波形の種類別に計測し、
    前記カウント値に、前記駆動波形の電位の変化の基準となる基準電位又は周期のうち少なくとも一方に基づく係数を乗じて前記圧力発生素子の劣化度合いの指標となるエージング値を求め、
    前記エージング値に応じて前記駆動波形を補正することを特徴とする液体噴射装置。
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