JP5605185B2 - 液体噴射装置、および、その制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット式記録装置などの液体噴射装置、および、その制御方法に関し、特に、着弾対象に対して液体噴射ヘッドを移動させつつノズルから液体を噴射させる液体噴射装置、および、その制御方法に関するものである。
液体噴射装置は噴射ヘッドを備え、この噴射ヘッドから各種の液体を噴射(噴射)する装置である。この液体噴射装置としては、例えば、インクジェット式プリンターやインクジェット式プロッター等の画像記録装置があるが、最近ではごく少量の液体を所定位置に正確に着弾させることができるという特長を生かして各種の製造装置にも応用されている。例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタを製造するディスプレイ製造装置,有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイやFED(面発光ディスプレイ)等の電極を形成する電極形成装置,バイオチップ(生物化学素子)を製造するチップ製造装置に応用されている。そして、画像記録装置用の記録ヘッドでは液状のインクを噴射し、ディスプレイ製造装置用の色材噴射ヘッドではR(Red)・G(Green)・B(Blue)の各色材の溶液を噴射する。また、電極形成装置用の電極材噴射ヘッドでは液状の電極材料を噴射し、チップ製造装置用の生体有機物噴射ヘッドでは生体有機物の溶液を噴射する。
この種の液体噴射装置では、液体噴射ヘッドが備える圧力発生手段(例えば、圧電振動子や発熱素子)を駆動して液体噴射ヘッドのノズルから液体を噴射させる噴射駆動パルスや、液体が噴射されない程度にノズルにおけるメニスカスを微振動させる微振動駆動パルスを含む駆動信号を発生させ、この駆動信号に含まれる各駆動パルスを圧力発生手段に選択的に印加することで、液体の噴射制御や微振動制御が行われる。上記の駆動信号は、液体噴射ヘッドの往復移動、つまり、記録紙等の記録媒体(液体の着弾対象)に対する移動位置に応じた位置信号に基づいて生成されるタイミング信号に応じて繰り返し発生される。これにより、液体噴射ヘッドの主走査方向の移動に対して液体の噴射を同期させることができ、記録媒体に対する液体の着弾位置の精度を高めることができる。一般的に、駆動信号の発生周期は、記録媒体に対する噴射解像度(記録解像度)に応じた時間に設定されている。例えば、プリンターの場合、1画素を記録する際における記録ヘッドの移動距離に相当する時間と駆動信号の発生周期とが揃うように設定されている。
上記の液体噴射装置においては液体噴射の高速化に対する強い要望がある。このため、液体噴射ヘッドが備える圧力発生手段(例えば、圧電振動子や発熱素子)をより短い間隔で作動させることが求められている。このため、駆動信号の発生周期を短くする必要がある。しかしながら、上記の微振動パルスは、メニスカスを微振動させるためだけのものであり、液滴の噴射には直接関与しない。このため、微振動パルスを駆動信号の発生周期毎に入れる構成では、微振動パルスの分だけ駆動信号の発生周期が間延びしてしまい、液体噴射の高速化に対する障害となってしまう。
上記の問題に関し、噴射駆動パルスと微振動駆動パルスを両方含む第1の駆動信号(第1単位周期信号)と、微振動駆動パルスを含まず噴射駆動パルスのみで構成される第2の駆動信号(第2単位周期信号)を、1つのタイミング信号で規定される1つの信号発生周期の中に混在させた駆動信号を発生させるように構成された液体噴射装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。つまり、従来では、駆動信号が1つ発生する毎に微振動駆動パルスが発生していたのに対し、上記特許文献1の構成では、単位周期信号が2つ発生する毎に微振動駆動パルスが1つ発生する構成となっている。
特開2004−299348号公報
ところで、従来の液体噴射装置では、液体噴射ヘッドの加速或いは減速を着弾対象における液体噴射領域(プリンターの場合、画像等の記録領域)からヘッド移動方向の側方に外れた位置で行い、この加減速区間では液体の噴射は行われていなかった。即ち、液体の噴射は液体噴射ヘッドの定速区間のみで行われていた。その一方、近年、液体噴射処理速度の向上と装置の小型化の要請から、液体噴射ヘッドの移動距離(走査距離)を短くすべく、着弾対象における液体噴射領域上でも液体噴射ヘッドの加減速(つまり、方向転換動作)を行い、この加減速区間で液体の噴射を行う構成も採用されつつある。しかしながら、加減速区間でインクを噴射した場合、液体噴射ヘッドの移動速度が一定な定速区間に比べて液体噴射ヘッドの移動速度が遅いため、着弾対象上における液体の着弾位置の偏りが生じる場合がある。特に、上記の特許文献1に開示されている構成のように、1つのタイミング信号で規定される1つの信号発生周期の中に複数の単位周期信号が含まれる構成では、定速区間においては着弾対象上でドットがほぼ等間隔で形成されるのに対して、加減速区間においては着弾対象上でドットの形成位置に偏りが生じ、これにより、着弾対象に記録された画像に筋や色ムラ等が生じて画質が低下してしまう問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体噴射ヘッドの加減速区間で液体を噴射させる構成において、着弾対象上のドットの形成位置の偏りを抑制することが可能な液体噴射装置、および、その制御方法を提供することにある。
本発明の液体噴射装置は、上記目的を達成するために提案されたものであり、ノズルに連通する圧力室内の液体に圧力変動を生じさせる圧力発生手段を有し、当該圧力発生手段の駆動により前記ノズルから液体を噴射させる液体噴射ヘッドと、
前記ノズルから液体を噴射する噴射駆動パルスと、前記ノズルから液体が噴射されない程度に当該ノズルにおけるメニスカスを微振動させる微振動駆動パルスと、を含む駆動信号を、当該液体噴射ヘッドの移動に基づいて生成されるタイミング信号に応じて繰り返し発生する駆動信号発生手段と、
を備える液体噴射装置であって、
前記駆動信号発生手段は、1つ以上の噴射駆動パルスと微振動駆動パルスとの組を含む第1の単位信号と、1つ以上の噴射駆動パルスの組を含み、前記第1の単位信号より短い発生周期の第2の単位信号と、を出力することが可能であり、
前記液体噴射ヘッドの定速区間において、前記第1の単位信号および前記第2の単位信号の両方が1つのタイミング信号に応じて出力される一方、前記液体噴射ヘッドの加減速区間においては、1つのタイミング信号に応じて前記第1の単位信号のみが出力されることを特徴とする。
本発明によれば、液体噴射ヘッドの定速区間において、第1の単位信号および第2の単位信号の両方が1つのタイミング信号に応じて出力される一方、液体噴射ヘッドの加減速区間において、第1の単位信号のみが1つのタイミング信号に応じて出力されるので、定速区間では、単位信号2つ分の発生周期を微振動駆動パルス1つ分だけ短くすることができ、より高い周波数で液体の噴射を行うことが可能となる。一方、液体噴射ヘッドの移動速度が定速区間よりも遅い加減速区間では、着弾対象上における液体の着弾位置の偏りが軽減される。これにより、着弾対象上で液体の着弾位置が偏ることによって生じるドット間の空白を低減することができ、その結果、例えば、記録画像等の品質の低下を抑制することができる。したがって、より高い周波数での液体噴射ヘッドの駆動と、着弾対象に対する液体の着弾精度の確保との両立が可能となる。
上記構成において、前記駆動信号発生手段は、前記液体噴射ヘッドの移動速度に関する閾値に基づいて、前記第1の単位信号および前記第2の単位信号の両方の出力、または、前記第1の単位信号のみの出力の何れかに切り替え構成を採用することができる。
また、前記駆動信号発生手段は、前記液体噴射ヘッドの移動位置に関する閾値に基づいて、前記第1の単位信号および前記第2の単位信号の両方の出力、または、前記第1の単位信号のみの出力の何れかに切り替え構成を採用することも可能である。
さらに、前記液体噴射ヘッドの移動方向が所定回数切り替わる毎に前記閾値が変更される構成を採用することが望ましい。
この構成によれば、液体噴射ヘッドの移動方向が所定回数切り替わる毎に前記閾値が変更されるので、着弾対象において駆動信号の切り替えに伴う液体の着弾位置の偏りが発生する位置が、液体噴射ヘッドの移動方向に応じて異なる。これにより、着弾位置の偏りによって生じる空白がヘッド移動方向に直交する方向に連続することが抑制される。その結果、記録画像等の品質の低下をより確実に抑制することが可能となる。
また、本発明に係る液体噴射装置の制御方法は、ノズルに連通する圧力室内の液体に圧力変動を生じさせる圧力発生手段を有し、当該圧力発生手段の駆動により前記ノズルから液体を噴射させる液体噴射ヘッドと、前記ノズルから液体を噴射する噴射駆動パルスと、前記ノズルから液体が噴射されない程度に当該ノズルにおけるメニスカスを微振動させる微振動駆動パルスと、を含む駆動信号を、当該液体噴射ヘッドの移動に応じて出力されるタイミング信号に基づくタイミングで繰り返し発生する駆動信号発生手段と、を備える液体噴射装置の制御方法であって、
前記液体噴射ヘッドの定速区間において、1つ以上の噴射駆動パルスと微振動駆動パルスとの組から成る第1の単位信号と、1つ以上の噴射駆動パルスの組を含み前記第1の単位信号より短い発生周期の第2の単位信号と、を1つのタイミング信号に応じて前記駆動信号発生手段から出力させる一方、前記液体噴射ヘッドの加減速区間において、1つのタイミング信号に応じて前記第1の単位信号のみを前記駆動信号発生手段から出力させることを特徴とする。
プリンターの構成を説明する斜視図である。 記録ヘッドの要部断面図である。 記録ヘッドの電気的構成を説明するブロック図である。 駆動信号の構成を説明する波形図である。 噴射駆動パルスおよび微振動駆動パルスの構成を説明する波形図である。 記録ヘッドの移動速度の変化とタイミングパルスと駆動信号の発生タイミングを示したタイミングチャートである 加速区間と定速区間におけるドットの着弾位置を示す模式図である。 第1の実施形態と第2の実施形態の違いについて説明する模式図である。
以下、本発明を実施するための形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下に述べる実施の形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、以下においては、本発明の液体噴射装置として、インクジェット式記録装置(以下、プリンター)を例に挙げて説明する。
図1はプリンター1の構成を示す斜視図である。このプリンター1は、液体噴射ヘッドの一種である記録ヘッド2が取り付けられると共に、液体供給源の一種であるインクカートリッジ3が着脱可能に取り付けられるキャリッジ4と、記録動作時の記録ヘッド2の下方に配設されたプラテン5と、キャリッジ4を記録紙6(記録媒体および着弾対象の一種)の紙幅方向、即ち、主走査方向に往復移動させるキャリッジ移動機構7と、主走査方向に直交する副走査方向に記録紙6を搬送する紙送り機構8と、を備えて概略構成されている。
キャリッジ4は、主走査方向に架設されたガイドロッド9に軸支された状態で取り付けられており、キャリッジ移動機構7の作動により、ガイドロッド9に沿って主走査方向に移動するように構成されている。キャリッジ4の主走査方向の位置は、リニアエンコーダー10によって検出され、その検出信号、即ち、エンコーダーパルス(位置情報の一種)がプリンターコントローラー38の制御部43(図3参照)に送信される。リニアエンコーダー10は位置情報出力手段の一種であり、記録ヘッド2の走査位置に応じたエンコーダーパルスEPを、主走査方向における位置情報として出力する。本実施形態におけるリニアエンコーダー10は、プリンター1の筐体内側に主走査方向へ張設されたスケール10a(エンコーダーフィルム)と、キャリッジ4の背面に取り付けられたフォトインタラプター(図示せず)とを備えている。スケール10aは透明な樹脂製フィルムによって作製された帯状部材であり、例えば、透明なベースフィルムの表面に帯幅方向を横断する不透明なストライプが複数印刷されたものである。各ストライプは、同じ幅とされ、帯長手方向に一定ピッチ、例えば180dpiに相当するピッチで形成されている。また、フォトインタラプターは、互いに対向配置された一対の発光素子と受光素子とによって構成され、スケール10aの透明部分での受光状態とストライプ部分での受光状態の差異に応じてエンコーダーパルスEPを出力するようになっている。
ストライプは同じ幅のものが一定ピッチで形成されているため、キャリッジ4の移動速度が一定であれば、エンコーダーパルスEPは一定間隔で出力される一方、キャリッジ4の移動速度が一定でない場合(加速中又は減速中)では、エンコーダーパルスEPの間隔はキャリッジの移動速度に応じて変化する。そして、このエンコーダーパルスEPは制御部43に入力されている。このため、制御部43は、受信したエンコーダーパルスEPに基づいてキャリッジ4に搭載された記録ヘッド2の走査位置を認識できる。即ち、例えば、受信したエンコーダーパルスEPをカウントすることで、キャリッジ4の位置を認識することができる。これにより、制御部43はこのリニアエンコーダー10からのエンコーダーパルスEPに基づいてキャリッジ4(記録ヘッド2)の走査位置を認識しながら、記録ヘッド2による記録動作を制御することができる。
キャリッジ4の移動範囲内における記録領域よりも外側の端部領域には、キャリッジの走査の基点となるホームポジションが設定されている。本実施形態におけるホームポジションには、記録ヘッド2のノズル形成面(ノズルプレート24:図2参照)を封止するキャッピング部材11と、ノズル形成面を払拭するためのワイパー部材12とが配置されている。そして、プリンター1は、このホームポジションから反対側の端部へ向けてキャリッジ4が移動する往動時と、反対側の端部からホームポジション側にキャリッジ4が戻る復動時との双方向で記録紙6上に文字や画像等を記録する所謂双方向記録が可能に構成されている。
図2は、記録ヘッド2の構成を説明する要部断面図である。この記録ヘッド2は、ケース15と、このケース15内に収納される振動子ユニット16と、ケース15の底面(先端面)に接合される流路ユニット17等を備えている。上記のケース15は、例えば、エポキシ系樹脂により作製され、その内部には振動子ユニット16を収納するための収納空部18が形成されている。振動子ユニット16は、圧力発生手段の一種として機能する圧電振動子20と、この圧電振動子20が接合される固定板21と、圧電振動子20に駆動信号等を供給するためのフレキシブルケーブル22とを備えている。圧電振動子20は、圧電体層と電極層とを交互に積層した圧電板を櫛歯状に切り分けることで作製された積層型であって、積層方向(電界方向)に直交する方向に伸縮可能(電界横効果型)な縦振動モードの圧電振動子である。
流路ユニット17は、流路形成基板23の一方の面にノズルプレート24を、流路形成基板23の他方の面に振動板25をそれぞれ接合して構成されている。この流路ユニット17には、リザーバー26(共通液室)と、インク供給口27と、圧力室28と、ノズル連通口29と、ノズル30とを設けている。そして、インク供給口27から圧力室28及びノズル連通口29を経てノズル30に至る一連のインク流路が、各ノズル30に対応して形成されている。
上記ノズルプレート24は、ドット形成密度に対応したピッチ(例えば180dpi)で複数のノズル30が列状に穿設されたステンレス等の金属製の薄いプレートである。このノズルプレート24には、ノズル30を列設してノズル列(ノズル群)が複数設けられており、1つのノズル列は、例えば180個のノズル30によって構成される。
上記振動板25は、支持板31の表面に弾性体膜32を積層した二重構造である。本実施形態では、金属板の一種であるステンレス板を支持板31とし、この支持板31の表面に樹脂フィルムを弾性体膜32としてラミネートした複合板材を用いて振動板25を作製している。この振動板25には、圧力室28の容積を変化させるダイヤフラム部33が設けられている。また、この振動板25には、リザーバー26の一部を封止するコンプライアンス部34が設けられている。
上記のダイヤフラム部33は、エッチング加工等によって支持板31を部分的に除去することで作製される。即ち、このダイヤフラム部33は、圧電振動子20の自由端部の先端面が接合される島部35と、この島部35を囲む薄肉弾性部36とからなる。上記のコンプライアンス部34は、リザーバー26の開口面に対向する領域の支持板31を、ダイヤフラム部33と同様にエッチング加工等によって除去することにより作製され、リザーバー26に貯留された液体の圧力変動を吸収するダンパーとして機能する。
そして、上記の島部35には圧電振動子20の先端面が接合されているので、この圧電振動子20の自由端部を伸縮させることで圧力室28の容積を変動させることができる。この容積変動に伴って圧力室28内のインクに圧力変動が生じる。そして、記録ヘッド2は、この圧力変動を利用してノズル30からインクを噴射させるようになっている。
図3は、プリンター1の電気的な構成を示すブロック図である。本実施形態におけるプリンター1は、プリンターコントローラー38とプリントエンジン39とで概略構成されている。プリンターコントローラー38は、ホストコンピューター等の外部装置からの印刷データ等が入力される外部インターフェース(外部I/F)40と、各種データ等を記憶するRAM41と、各種制御のための制御プログラム等を記憶したROM42と、ROM42に記憶されている制御プログラムに従って各部の統括的な制御を行う制御部43と、クロック信号を発生する発振回路44と、記録ヘッド2へ供給する駆動信号を発生する駆動信号発生回路45(駆動信号発生手段の一種)と、印刷データをドット毎に展開することで得られたドットパターンデータや駆動信号等を記録ヘッド2に出力するための内部インターフェース(内部I/F)46と、を備えている。また、プリントエンジン39は、記録ヘッド2、キャリッジ移動機構7、紙送り機構8、及び、リニアエンコーダー10から構成されている。
制御部43は、リニアエンコーダー10から出力されるエンコーダーパルスEPに基づいてタイミングパルスPTS(図4参照)を生成するタイミングパルス生成手段として機能する。例えば、記録ヘッド2が定速移動しているときのエンコーダーパルスEPが180dpiに対応する間隔で発生される構成において、タイミングパルスPTSを、記録解像度360dpiに対応する間隔で出力する場合、制御部43は、エンコーダーパルスEPを2逓倍することでタイミングパルスPTSを生成する。本実施形態では、1つのエンコーダーパルスEPに基づいて逓倍することなく1つのタイミングパルスPTSが生成される。このタイミングパルスPTSは、駆動信号発生回路45が発生する駆動信号の発生開始タイミングを定める信号である。つまり、駆動信号発生回路45は、このタイミングパルスPTSを受信する毎に駆動信号を出力する。また、制御部43は、印刷データのラッチタイミングを規定するラッチ信号LAT、及び、駆動信号に含まれる各噴射駆動パルスの選択タイミングを規定するチェンジ(又はチャンネル)信号CHを出力する。本実施形態においては、後述するように、1つのタイミングパルスPTSに対して1つのラッチ信号LATを発生するモード(1PTS・1LAT)と、1つのタイミングパルスPTSに対して2つのラッチ信号を発生するモード(1PTS・2LAT)が用意されている。1PTS・2LATのモードにおいて、制御部43は、タイミングパルスPTSの生成に伴って1つ目のラッチ信号LATを発生した後、規定時間の経過を条件に2つ目のラッチ信号LATを発生するように構成されている。記録画像等を構成する単位である画素1つ分の距離を記録ヘッド2が移動する時間に相当する値に設定されている。
上記の駆動信号発生回路45は、タイミングパルスPTSの受信毎に複数の噴射駆動パルスを含む駆動信号COMを発生する。換言すると、駆動信号発生回路45は、上記のエンコーダーパルスPTSに基づく周期で駆動信号COMを繰り返し発生する。ここで、本発明に係るプリンター1は、キャリッジ4の加速移動中又は減速移動中(加減速区間)においても記録ヘッド2からインクを噴射して、着弾対象としての記録紙6の記録領域(液体噴射領域)に画像やテキストの記録を行うことが可能に構成されている。これにより、印刷速度の向上を図ることができると共に、記録領域の外側で方向を転換する(つまり加減速を行う)構成と比較してヘッドの走査範囲を短くすることができるので、装置の小型化にも寄与することができる。その一方で、加減速区間では、定速区間で使用する駆動信号をそのまま用いてインクの噴射を行った場合、後述する理由により記録画像の画質が低下するので、これを改善すべく、本実施形態における駆動信号発生回路45は、定速区間と加減速区間とで駆動信号を切り替えるように構成されている。この点の詳細については後述する。
次に、この記録ヘッド2の電気的構成について説明する。この記録ヘッド2は、図3に示すように、第1シフトレジスター47及び第2シフトレジスター48からなるシフトレジスター(SR)回路と、第1ラッチ回路49及び第2ラッチ回路50からなるラッチ回路と、デコーダー51と、制御ロジック52と、レベルシフター53と、スイッチ54と、圧電振動子20とを備えている。そして、各シフトレジスター47,48、各ラッチ回路49,50、レベルシフター53、スイッチ54、及び、圧電振動子20は、それぞれノズル30の数に対応する数だけ設けられている。なお、図3では、1ノズル分の構成のみが図示され、他のノズル分の構成については図示が省略されている。
この記録ヘッド2は、プリンターコントローラー38から送られてくる印刷データ(画素データ)SIに基づいてインク(本発明における液体の一種)の噴射制御を行う。本実施形態では、2ビットで構成された印刷データSIの上位ビット群、印刷データSIの下位ビット群の順に記録ヘッド2へクロック信号CLKに同期して送られてくるので、まず、印刷データSIの上位ビット群が第2シフトレジスター48にセットされる。全てのノズル30について印刷データSIの上位ビット群が第2シフトレジスター48にセットされると、次にこの上位ビット群が第1シフトレジスター47にシフトする。これと同時に、印刷データSIの下位ビット群が第2シフトレジスター48にセットされる。
第1シフトレジスター47の後段には、第1ラッチ回路49が電気的に接続され、第2シフトレジスター48の後段には、第2ラッチ回路50が電気的に接続されている。そして、プリンターコントローラー38側からのラッチパルスが各ラッチ回路49,50に入力されると、第1ラッチ回路49は記録データの上位ビット群をラッチし、第2ラッチ回路50は記録データの下位ビット群をラッチする。各ラッチ回路49,50でラッチされた記録データ(上位ビット群,下位ビット群)はそれぞれ、デコーダー51へ出力される。このデコーダー51は、記録データの上位ビット群及び下位ビット群に基づいて、駆動信号に含まれる各駆動パルスを選択するためのパルス選択データを生成する。
上記デコーダー51には、制御ロジック52からのタイミング信号も入力されている。この制御ロジック52は、ラッチ信号やチャンネル信号の入力に同期してタイミング信号を発生する。デコーダー51によって生成された各パルス選択データは、タイミング信号によって規定されるタイミングで上位ビット側から順次レベルシフター53に入力される。このレベルシフター53は、電圧増幅器として機能し、パルス選択データが[1]の場合には、スイッチ54を駆動できる電圧、例えば数十ボルト程度の電圧に昇圧された電気信号を出力する。
スイッチ54の入力側には駆動信号発生回路45からの駆動信号COMが供給される。また、スイッチ54の出力側には、圧電振動子20が接続されている。このスイッチ54は、上記のパルス選択データに基づき駆動信号COMに含まれる各駆動パルスを圧電振動子20へ選択的に供給する。そして、このような動作をするスイッチ54は、選択供給手段として機能する。上記のパルス選択データは、スイッチ54の作動を制御する。即ち、スイッチ54に入力されたパルス選択データが[1]である期間中は、このスイッチ54が導通状態になり、駆動信号COMが圧電振動子20に供給される。一方、スイッチ54に入力されたパルス選択データが[0]の期間中は、スイッチ54が切断状態となり、圧電振動子20へは駆動信号が供給されない。要するに、パルス選択データとして[1]が設定された期間のパルスが選択的に圧電振動子20に供給される。このようなスイッチ制御により、駆動信号COMに含まれる駆動パルスを圧電振動子20へ印加させることができる。すなわち、駆動信号COMの一部分を、選択的に圧電振動子20へ印加させることができる。
図4は、本実施形態における駆動信号発生回路45が発生する駆動信号COMの構成の一例を説明する図である。なお、同図において横軸は時間を、縦軸は電位を、それぞれ示している。なお、例示した駆動信号COMは、プリンター1において比較的高速印刷のモードに対応した駆動信号であり、比較的高解像度で画像等の記録を行うモードなどの他のモードに対応した駆動信号も発生することが可能となっている。
本実施形態における駆動信号COMは、ラッチ信号LATを基準として、前半部分と後半部分とに分けられている。具体的には、前半部分の第1の単位信号COMaと、後半部分の第2の単位信号COMbとを単位周期T内に含んで駆動信号COMが構成されている。即ち、単位周期Tの前半の期間T1において第1の単位信号COMaが発生され、単位周期Tの後半の期間T2において第2の単位信号COMbが発生される。なお、換言すると、T1は第1の単位信号COMaの波形長であり、T2は第2の単位信号COMbの波形長である。
第1の単位信号COMaは、1つ以上の噴射駆動パルスDPと微振動駆動パルスVPとの組を含む一連の信号である。本実施形態において、第1の単位信号COMaの発生期間に相当する期間T1には、3つのパルス発生期間t1〜t3が含まれている。第1のパルス発生期間t1では、第1噴射駆動パルスDP1が発生し、第2のパルス発生期間t2では、第2噴射駆動パルスDP2が発生し、第3のパルス発生期間t3では、微振動駆動パルスVPが発生する。一方、第2の単位信号COMbは、1つ以上の噴射駆動パルスの組を含む一連の信号であり、この第2の単位信号COMbには、微振動駆動パルスVPが含まれていない。本実施形態において、この第2の単位信号COMbの発生期間に相当する期間T2には、2つのパルス発生期間t1およびt2が含まれている。第1のパルス発生期間t1では、第1噴射駆動パルスDP1が発生し、第2のパルス発生期間t2では、第2噴射駆動パルスDP2が発生する。
図5は、駆動信号に含まれる噴射駆動パルスおよび微振動駆動パルスの波形の一例である。本実施形態における第1噴射駆動パルスDP1と第2噴射駆動パルスDP2とは同一波形である。これらの噴射駆動パルスDP1,DP2は、予備膨張部p1と、膨張ホールド部p2と、収縮部p3と、収縮ホールド部p4と、復帰膨張部p5とからなる。予備膨張部p1は、基準電位Vbから第1膨張電位Vh1まで一定勾配で電位が変化(上昇)する波形要素であり、膨張ホールド部p2は、予備膨張部p1の終端電位である第1膨張電位Vh1で一定な波形要素である。また、収縮部p3は、第1膨張電位Vh1から収縮電位VLまで電位が一定の勾配で変化(下降)する波形要素であり、収縮ホールド部p4は、収縮電位VLで一定な波形要素であり、復帰膨張部p5は、収縮電位VLから基準電位Vbまで電位が復帰する波形要素である。
上記のように構成された噴射駆動パルスDP1,DP2が圧電振動子20に印加されると、まず、予備膨張部p1によって圧電振動子20が素子長手方向に収縮し、これに伴って圧力室28が基準電位Vbに対応する基準容積から第1膨張電位Vh1に対応する膨張容積まで膨張する。この膨張により、ノズル30におけるメニスカスが圧力室28側に大きく引き込まれると共に、圧力室28内にはリザーバー26側からインク供給口27を通じてインクが供給される。そして、この圧力室28の膨張状態は、膨張ホールド部p2の供給期間中に亘って維持される。
膨張ホールド部p2による膨張状態が維持された後、収縮部p3が圧電振動子20に印加されてこれに応じて圧電振動子20が伸長する。これに伴い、圧力室28は膨張容積から収縮電位VLに対応する収縮容積まで収縮される。これにより、圧力室28内のインクが加圧されて、ノズル30におけるメニスカスの中央部分が噴射側に押し出され、この押し出された部分が液柱のように伸びる。続いて、収縮ホールド部p4により、圧力室28の収縮状態が一定時間維持される。この間にメニスカスと液柱とが分離し、分離した部分がインク滴としてノズル30から噴射されて記録媒体に向けて飛翔する。このインクの噴射によって減少した圧力室28内のインク圧力が再び上昇するタイミングにあわせて復帰膨張部p5が圧電振動子20に印加される。この復帰膨張部p5の印加により、圧力室28が定常容積まで膨張復帰し、圧力室28内のインクの圧力変動(残留振動)が吸収、即ち、制振される。
本実施形態における微振動駆動パルスVPは、微振動膨張部p6と、微振動膨張ホールド部p7と、微振動収縮部p8とからなる。微振動膨張部p6は、基準電位Vbから微振動膨張電位Vh2まで一定勾配で電位が変化(上昇)する波形要素であり、微振動膨張ホールド部p7は、微振動膨張部p6の終端電位である微振動膨張電位Vh2で一定な波形要素である。また、微振動収縮部p8は、微振動膨張電位Vh2から基準電位Vbまで電位が復帰する波形要素である。ここで、微振動膨張電位Vh2は、噴射駆動パルスDPの第1膨張電位Vh1よりも十分に低く設定されている。
上記のように構成された微振動駆動パルスVPが圧電振動子20に印加されると、まず、微振動膨張部p6によって圧電振動子20が素子長手方向に収縮し、これに伴って圧力室28が基準電位Vbに対応する基準容積から微振動膨張電位Vh2に対応する膨張容積まで膨張する。この膨張により、ノズル30におけるメニスカスが圧力室28側に引き込まれると共に、圧力室28内にはリザーバー26側からインク供給口27を通じてインクが供給される。そして、この圧力室28の膨張状態は、微振動膨張ホールド部p7の供給期間中に亘って維持される。微振動膨張ホールド部p7による膨張状態が維持された後、微振動収縮部p8が圧電振動子20に印加されてこれに応じて圧電振動子20が伸長する。これに伴い、圧力室28は膨張容積から基準容積まで収縮される。これにより、圧力室28内のインクがノズル30から噴射されない程度に加圧されて。この圧力室28の一連の容積変動に伴って圧力室28内には比較的緩やかな圧力振動が生じ、この圧力変動によってノズル30に露出したメニスカスが微振動する。このメニスカスの微振動によってノズル30付近の増粘インクが分散され、その結果、インクの増粘を防止することができる。
上記のように構成された駆動信号COMに関し、上述した1PTS・1LATのモードでは、前半の第1の単位信号COMaのみが駆動信号発生回路45から出力され、後半の第2の駆動信号COMbは出力されない。一方、1PTS・2LATのモードにおいては前半の第1の単位信号COMaと第2の単位信号COMbの両方が駆動信号発生回路45から出力される。したがって、1PTS・1LATのモードでは、単位信号が1つ発生する毎に微振動駆動パルスVPが1つ出力されるのに対し、1PTS・2LATのモードでは、単位信号が2つ発生する毎に微振動駆動パルスVPが1つ出力される。そして、第2の単位信号COMbは、微振動駆動パルスVPが含まれない分だけ、第1の単位信号COMaよりも短くなっている(即ち、T2<T1)。このため、1PTS・2LATのモードでは、単位信号2つ分の発生周期を微振動駆動パルス1つ分だけ短くすることができ、より高い周波数でインクの噴射を行うことが可能となる。本実施形態では、主に、記録ヘッド2の移動速度が一定な定速区間において1PTS・2LATのモードによるインクの噴射(つまり、印刷処理)が行われるように設定されている。
ここで、図6は、記録ヘッド2の移動速度の変化と、タイミングパルスPTSの発生タイミングと、駆動信号の発生タイミングとを対応付けて示したタイミングチャートである。なお、同図において、加減速区間におけるPTSの発生周波数に関し、実際には後述するように、定速区間におけるPTSの発生周波数よりも高く設定されるが、記録ヘッド2の移動速度に応じてPTSの出力間隔が変わる点を理解し易くするために、定速区間における発生周波数と同じ状態で図示している。
また、図7は、加速区間と定速区間(何れも一部のみを図示)におけるドットの着弾位置を示す模式図である。なお、以下では、単位信号COMa,COMbに含まれる各噴射駆動パルスDP1,DP2を圧電振動子20に順次印加することでノズル30から連続的にインクを噴射させて、これらを記録紙6上に着弾させて1つの画素領域(着弾対象上において画素を形成するべく仮想的に設定された領域)に大ドットを形成し、この大ドットにより記録紙6上の所定の領域を塗りつぶす場合について例示する。図7において1つの画素領域に対応する間隔をPxで示している。
上述したように、本発明に係るプリンター1は、キャリッジ4の加速移動中又は減速移動中(加減速区間)においても記録ヘッド2からインクを噴射して着弾対象としての記録紙6の記録領域(液体噴射領域)に画像やテキストの記録を行うように構成されている。ところが、加減速区間では、キャリッジ4の移動速度が定速区間の移動速度よりも遅いため、これに基づくエンコーダーパルスEPの発生間隔が長くなってしまう。そして、駆動信号発生回路45は、このエンコーダーパルスEPに基づくタイミングパルスPTSの受信を条件に駆動信号COMを出力する構成であるため、駆動信号COMの発生周期(記録周期)も長くなってしまう。このため、加減速区間においても定速区間と同様に1PTS・2LATのモードによるインクの噴射を行った場合において、記録ヘッド2の移動速度が低い区間ほど、図7(a)に示すように、1つの駆動信号COM(COMa+COMb)に対応する2つ分の画素領域2Pxにおいて、記録ヘッド2の移動方向における後方の画素領域側にインクが偏って着弾してしまい、つまり、ドットが偏って形成されてしまい、次の2つの画素領域との間により大きな空白Bc(インクが着弾していない部分)が生じてしまう。これにより、記録紙6に記録された画像に筋や色ムラ等が生じて画質が低下してしまう問題があった。
このような問題に鑑み、本発明に係るプリンター1では、定速区間においては1PTS・2LATのモードでインクの噴射を行う一方、加減速区間においては1PTS・1LATのモードでインクの噴射を行うように構成されている。本実施形態では、記録ヘッド2の移動速度に関して閾値が設けられており、記録ヘッド2の移動速度が閾値未満である場合においては、1PTS・1LATのモードに設定され、駆動信号発生回路45からは、第1の単位信号COMaのみが出力される。また、記録ヘッド2の移動速度が閾値以上となった場合においては、1PTS・2LATのモードに設定され、駆動信号発生回路45からは、第1の単位信号COMaと第2の単位信号COMbの両方(COMa+COMb)が出力される。また、1PTS・2LATのモードにおいては、1つのエンコーダーパルスEPに対して1つのタイミング信号PTSが生成されるのに対し、1PTS・1LATのモードでは、1つのエンコーダーパルスEPを2逓倍してタイミング信号PTSが生成される。具体的には、1PTS・1LATのモードでは、今回のPTSと次回のPTSの発生間隔は、前回のEPと今回のEPの間隔の1/2に設定される。したがって、1PTS・1LATのモードでは、1PTS・2LATのモードにおける単位移動距離(例えば、2画素分の記録ヘッド2の移動距離)あたりの第1の駆動信号COM1(COMa+COMb)の発生回数に対して、単位移動距離あたりの第2の駆動信号COM2(COMa)の発生回数が2倍となる。
なお、上記の閾値は、定速区間における記録ヘッド2の移動速度に相当する値またはそれよりも少し低い値に設定される。
これにより、記録ヘッド2の移動速度が定速区間よりも遅い加減速区間では、図7(b)に示すように、当該加減速区間において1PTS・2LATのモードによるインクの噴射を行う構成と比較して、記録紙6上におけるインクの着弾位置の偏りが軽減される。即ち、インクの着弾位置ずれが各画素領域の範囲内に収められる。これにより、記録紙6上でインクの着弾位置が偏ることによって生じるドット間の空白を低減することができ、その結果、記録画像等の品質の低下を抑制することができる。
ところで、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々の変形が可能である。
例えば、上記第1の実施形態では、記録ヘッド2の移動速度に関する閾値が一定である構成を例示したが、これには限られず、当該閾値を例えば、記録ヘッド2の移動方向を所定回数切り替える毎(つまり、所定回数のパス毎)に異ならせるようにしても良い。
図8は、第1の実施形態と第2の実施形態の違いについて説明する模式図である。なお、同図においては、インク滴が2つ着弾して形成される大ドットを1つのドットとして示している。また、同図において、1行目のドット列を形成する場合の記録ヘッド2の移動方向と2行目のドット列を形成する場合の記録ヘッド2の移動方向とは逆向きとなっている。
上記の閾値を一定とする構成では、常に特定の移動速度で駆動信号が切り替えられるため、図8(a)に示すように、記録画像におけるヘッド移動方向(主走査方向)の特定の位置(図においてXで示す位置)で、駆動信号の切り替えに伴うインクの着弾位置の偏りが発生し、これがヘッド移動方向に直交する方向(副走査方向)に連続することで記録画像等の品質の低下に繋がる場合がある。一方、図8(b)に示す第2の実施形態では、記録ヘッド2の移動方向が1回切り替わる毎に閾値が異なる値に設定される。この場合、記録紙6上の記録画像において駆動信号の切り替えに伴うインクの着弾位置の偏りが発生する位置も記録ヘッド2の移動方向が変わる毎に異なる。これにより、着弾位置の偏りによって生じる空白が副走査方向に連続することが抑制される。記録画像等の品質の低下をより確実に抑制することが可能となる。なお、閾値の異ならせ方に関し、例えば、予め定められた異なる2つの閾値を、記録ヘッド2の移動方向が変わる毎に交互に切り替える構成を採用することができる。また、例えば、所定の範囲内においてランダムで閾値を設定する構成も採用することができる。さらに、記録ヘッド2の移動方向が1回変わる毎に閾値を変更する構成には限らず、記録ヘッド2の移動方向が複数回数変わる毎に閾値を変更する構成を採用しても良い。
また、上記の閾値に関し、上記第1の実施形態では、記録ヘッド2の移動速度に関して閾値を設定して、当該閾値に基づき駆動信号の切り替えを行う構成を例示したが、これには限られず、例えば、記録ヘッド2の移動位置に関して閾値を設定して、当該閾値に基づき駆動信号の切り替えを行う構成を採用することも可能である。
さらに、上記第1の実施形態では、駆動信号発生回路45が、第1の単位信号COMaおよび第2の単位信号COMbを含む駆動信号COMを発生し、1PTS・1LATのモードでは、後半の第2の単位信号COMbを出力しない構成を例示したが、これには限られない。例えば、駆動信号発生回路45が、第1の単位信号COMaおよび第2の単位信号COMbを含む第1の駆動信号COM1と、第1の単位信号COMaのみを含む第2の駆動信号COM2を同時に発生することが可能に構成し、上記の閾値に応じて、第1の駆動信号COM1と第2の駆動信号COM2とを切り替えるようにすることも可能である。
また、駆動信号COM(第1の単位信号COMa、第2の単位信号COMb)の構成に関して、上記第1の実施形態で例示したものには限られない。駆動信号COMに含まれる噴射駆動パルスの形状や数については任意に設定することができる。例えば、上記第1の実施形態では、第2の単位信号COMbに微振動駆動パルスVPを含ませない構成を例示したが、微振動駆動パルスVPを含ませても良い。この構成においても、上記第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。この場合、第1の単位信号COMaと第2の単位信号COMbとが同じ波形構成となるが、1PTS・2LATモード(定速区間)では、1PTS・1LATモードよりも、単位信号2つ分の発生周期を短くすることができ、印刷速度の向上に寄与することができる。即ち、上述したように、1PTS・2LATモードでは1つのエンコーダーパルスEPに対して1つのタイミング信号PTSが生成されるのに対し、1PTS・1LATのモードでは前回のエンコーダーパルスEPと今回のエンコーダーパルスEPとの間隔に基づいてPTSの発生間隔が決定されるので、エンコーダーパルスEPの間隔の変動に対応して、第1の単位信号COMaの波形長T1にマージンを採る必要があるからである。より具体的には、減速移動区間においては、前回のエンコーダーパルスEPと今回のエンコーダーパルスEPとの間隔に対して、今回のエンコーダーパルスEPと次回のエンコーダーパルスEPとの間隔が短くなるので、この短くなる分を考慮して第1の単位信号COMaの波形長T1にマージンを採る必要がある。これに対して、第2の単位信号COMbは、この変動分のマージンを採らなくても済む(定速区間におけるエンコーダーパルスEPのばらつきに応じたマージンのみで済む)ので、波形長T2を短くすることができる。
また、上記実施形態では、圧力発生手段として、所謂縦振動型の圧電振動子20を例示したが、これには限られず、例えば、所謂撓み振動型の圧電振動子を採用することも可能である。この場合、例示した駆動信号(噴射駆動パルス)の波形に関し、電位の変化方向、つまり上下が反転した波形となる。
そして、本発明は、噴射駆動パルスを用いて液体の噴射制御が可能な液体噴射装置であれば、プリンターに限らず、プロッター、ファクシミリ装置、コピー機等、各種のインクジェット式記録装置や、記録装置以外の液体噴射装置、例えば、ディスプレイ製造装置、電極製造装置、チップ製造装置等にも適用することができる。そして、ディスプレイ製造装置では、色材噴射ヘッドからR(Red)・G(Green)・B(Blue)の各色材の溶液を噴射する。また、電極製造装置では、電極材噴射ヘッドから液状の電極材料を噴射する。チップ製造装置では、生体有機物噴射ヘッドから生体有機物の溶液を噴射する。
1…プリンター,2…記録ヘッド,10…リニアエンコーダー,20…圧電振動子,28…圧力室,30…ノズル,43…制御部,45…駆動信号発生回路,54…スイッチ

Claims (5)

  1. ノズルに連通する圧力室内の液体に圧力変動を生じさせる圧力発生手段を有し、当該圧力発生手段の駆動により前記ノズルから液体を噴射させる液体噴射ヘッドと、
    前記ノズルから液体を噴射する噴射駆動パルスと、前記ノズルから液体が噴射されない程度に当該ノズルにおけるメニスカスを微振動させる微振動駆動パルスと、を含む駆動信号を、当該液体噴射ヘッドの移動に基づいて生成されるタイミング信号に応じて繰り返し発生する駆動信号発生手段と、
    を備える液体噴射装置であって、
    前記駆動信号発生手段は、1つ以上の噴射駆動パルスと微振動駆動パルスとの組を含む第1の単位信号と、1つ以上の噴射駆動パルスの組を含み、前記第1の単位信号より短い発生周期の第2の単位信号と、を出力することが可能であり、
    前記液体噴射ヘッドの定速区間において、前記第1の単位信号および前記第2の単位信号の両方が1つのタイミング信号に応じて出力される一方、前記液体噴射ヘッドの加減速区間においては、1つのタイミング信号に応じて前記第1の単位信号のみが出力されることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記駆動信号発生手段は、前記液体噴射ヘッドの移動速度に関する閾値に基づいて、前記第1の単位信号および前記第2の単位信号の両方の出力、または、前記第1の単位信号のみの出力の何れかに切り替えことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記駆動信号発生手段は、前記液体噴射ヘッドの移動位置に関する閾値に基づいて、前記第1の単位信号および前記第2の単位信号の両方の出力、または、前記第1の単位信号のみの出力の何れかに切り替えことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  4. 前記液体噴射ヘッドの移動方向が所定回数切り替わる毎に前記閾値が変更されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の液体噴射装置。
  5. ノズルに連通する圧力室内の液体に圧力変動を生じさせる圧力発生手段を有し、当該圧力発生手段の駆動により前記ノズルから液体を噴射させる液体噴射ヘッドと、前記ノズルから液体を噴射する噴射駆動パルスと、前記ノズルから液体が噴射されない程度に当該ノズルにおけるメニスカスを微振動させる微振動駆動パルスと、を含む駆動信号を、当該液体噴射ヘッドの移動に応じて出力されるタイミング信号に基づくタイミングで繰り返し発生する駆動信号発生手段と、を備える液体噴射装置の制御方法であって、
    前記液体噴射ヘッドの定速区間において、1つ以上の噴射駆動パルスと微振動駆動パルスとの組から成る第1の単位信号と、1つ以上の噴射駆動パルスの組を含み前記第1の単位信号より短い発生周期の第2の単位信号と、を1つのタイミング信号に応じて前記駆動信号発生手段から出力させる一方、前記液体噴射ヘッドの加減速区間において、1つのタイミング信号に応じて前記第1の単位信号のみを前記駆動信号発生手段から出力させることを特徴とする液体噴射装置の制御方法。
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