JP2019135575A - 決済処理システム、決済処理方法及び決済処理プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
以下、図1〜図3に従って、決済処理システム、決済処理方法及び決済処理プログラムを具体化した第1の実施形態を説明する。本実施形態では、金融機関の顧客(利用者)に対して、ユーザ端末を利用して決済を行なうためのウォレット(電子的な決済媒体)の管理を想定する。このウォレットには、複数の決済媒体を記録することが可能である。決済媒体としては、電子マネー、キャッシュカード(デビットカード)、クレジットカード等を用いることができる。
ユーザ端末10は、金融機関に口座を開設した利用者が用いるコンピュータ端末である。ユーザ端末10は、無線通信を介して、店舗端末20と接続する。この無線通信には、例えば、NFC(Near field radio communication)方式を用いることができる。このユーザ端末10は、制御部11、情報記憶部12、タッチパネルディスプレイ15を備える。
更に、支払支援部111は、後述するAPIサーバ50にアクセスし、銀行口座の残高を取得したり、振替依頼を送信したりする。
ウォレット情報記憶領域122には、決済媒体管理レコードが記録される。この決済媒体管理レコードは、利用者が利用可能な決済媒体が登録された場合に記録される。決済媒体レコードは、媒体種別、発行者、媒体コード、残高に関するデータを含んで構成される。
残高データ領域には、プリペイド方式の決済媒体については、そのチャージ残高に関するデータが記録される。
媒体コードデータ領域には、この決済に用いられた決済媒体を特定するための識別子に関するデータが記録される。
決済日時データ領域には、決済を完了した年月日及び時刻に関するデータが記録される。
金額データ領域には、取引における決済金額に関するデータが記録される。
この銀行サーバ40は、利用者の銀行口座毎に、口座残高、入出金履歴を記憶する口座情報記憶部42を備える。
口座残高データ領域には、この銀行口座の残高に関するデータが記録される。
入出金履歴データ領域には、入出金日時、入出金額、摘要に関するデータが記録される。
残高照会API51は、ユーザ端末10に対して、銀行サーバ40に開設された銀行口座の残高に関する情報を提供する。
振替処理API52は、ユーザ端末10から取得した振替指示に基づいて、銀行サーバ40に対して、利用者口座から振替先口座への振替処理を指示する。
図2を用いて、停止対応処理を説明する。この処理は、定期的に実行される。
まず、ユーザ端末10の制御部11は、停止前かどうかについての判定処理を実行する(ステップS1−1)。具体的には、制御部11の支払支援部111は、ユーザ端末10内のシステムタイマから現在日時を取得する。そして、支払支援部111は、銀行サーバ40の停止予定日時と比較する。停止予定日時の所定時間前に達している場合には、銀行サーバ40の停止前と判定する。
図3を用いて、決済時処理を説明する。ユーザ端末10のデジタルウォレットを用いて決済を行なう場合、ウォレットアプリケーションを起動する。
(1−1)本実施形態では、銀行サーバ40の停止前と判定した場合(ステップS1−1において「YES」の場合)、ユーザ端末10の制御部11は、残高取得処理(ステップS1−2)、口座引落処理(ステップS1−3)、電子マネーのチャージ処理(ステップS1−4)を実行する。これにより、銀行サーバ40の停止期間中に対応するための電子マネーをチャージしておくことができる。
次に、第2の実施形態を図4〜図6に従って説明する。上記第1の実施形態では、停止期間中には、銀行口座の代わりに、電子マネーを用いて決済を行なう。代替手段は、銀行サーバ40の停止中にも決済可能な手段であれば、電子マネーに限定されるものではない。第2の実施形態においては、デビットカードの代替手段として仮想口座を用いて決済を行なうように変更したのみの構成である。このため、上記第1実施形態と同様の部分については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
ここでは、上記第1実施形態と異なり、ユーザ端末10の制御部11に、支払支援部111は不要である。
決済支援部61は、銀行サーバ40の停止期間中の決済を支援するための停止対応処理を実行する。
仮想口座番号データ領域には、代替手段としての仮想口座を特定する識別子(口座番号)に関するデータが記録される。
銀行口座データ領域には、利用者の銀行口座を特定する識別子(口座番号)に関するデータが記録される。
仮想口座残高データ領域には、この仮想口座の残高に関するデータが記録される。
次に、図5を用いて、停止対応処理を説明する。
まず、決済支援サーバ60の決済支援部61は、ステップS1−1と同様に、停止前かどうかについての判定処理を実行する(ステップS3−1)。
ここでは、決済支援サーバ60の決済支援部61は、残高取得処理を実行する(ステップS3−2)。具体的には、決済支援部61は、仮想口座情報記憶部62において、処理対象利用者の口座番号を特定する。そして、決済支援部61は、銀行サーバ40にアクセスし、口座情報記憶部42から利用者の銀行口座の口座残高を取得する。
以上の処理を、利用者毎に繰り返す。
次に、図6を用いて、決済時処理を説明する。
まず、ユーザ端末10の制御部11は、ステップS2−1,S2−3と同様に、決済媒体の選択処理(ステップS4−1)、取引要求処理(ステップS4−2)を実行する。
一方、停止期間中と判定した場合(ステップS4−4において「YES」の場合)、決済支援サーバ60の決済支援部61は、仮想口座残高の取得処理を実行する(ステップS4−9)。具体的には、決済支援部61は、決済要求に含まれる銀行口座の口座番号に関連付けられた仮想口座の残高情報を仮想口座情報記憶部62から取得する。
(2−1)本実施形態では、決済支援サーバ60の決済支援部61は、残高取得処理(ステップS3−2)、銀行口座引落処理(ステップS3−3)、仮想口座入金処理(ステップS3−4)を実行する。これにより、銀行サーバ40の停止期間中の取引に対応するために、仮想口座の残高を確保しておくことができる。
次に、第3の実施形態を図7〜図9に従って説明する。上記第2の実施形態では、停止期間中には、銀行口座の代わりに、仮想口座を用いて決済を行なう。代替手段は、利用者口座の残高に応じた仮想口座に限定されるものではない。第3の実施形態においては、デビットカードの代替手段として与信を用いて決済を行なうように変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
与信処理部71は、銀行サーバ40の口座情報記憶部42に記録された入出金履歴に基づいて、信用レベルのスコアリングを行なう。ここでは、銀行サーバ40の停止期間中のリスクを考慮してスコアリングを行なう。そして、与信処理部71は、このスコアリングに基づいて、与信可能枠(与信可能額)を決定するためのスコアリングモデルを保持している。
銀行口座データ領域には、利用者の銀行口座を特定する識別子(口座番号)に関するデータが記録される。
利用額データ領域には、銀行サーバ40の停止期間中に利用された金額に関するデータが記録される。
次に、図8を用いて、停止対応処理を説明する。
まず、決済支援サーバ70の与信処理部71は、ステップS3−1と同様に、停止前かどうかについての判定処理を実行する(ステップS5−1)。
まず、決済支援サーバ70の与信処理部71は、与信枠の算出処理を実行する(ステップS5−2)。具体的には、与信処理部71は、利用者情報記憶部72において、処理対象利用者の口座番号を特定する。そして、与信処理部71は、銀行サーバ40の口座情報記憶部42から利用者口座の口座残高や入出金履歴を取得する。そして、与信処理部71は、取得した口座残高や入出金履歴をスコアリングモデルに適用して、与信上限枠を算出する。この与信上限枠内で、必要額(与信枠)を決定する。
以上の処理を、利用者毎に繰り返す。
以上の処理を、利用者毎に繰り返す。
次に、図9を用いて、決済時処理を説明する。
まず、ユーザ端末10の制御部11は、ステップS4−1,S4−2と同様に、決済媒体の選択処理(ステップS6−1)、取引要求処理(ステップS6−2)を実行する。
一方、停止期間中と判定した場合(ステップS6−4において「YES」の場合)、決済支援サーバ70の与信処理部71は、与信枠において利用可能額の算出処理を実行する(ステップS6−9)。具体的には、与信処理部71は、決済要求に含まれる口座番号を含む利用者管理レコードを利用者情報記憶部72から取得する。次に、与信処理部71は、利用者管理レコードの与信枠から利用額を差し引いて利用可能額を算出する。
(3−1)本実施形態では、決済支援サーバ70の与信処理部71は、与信枠の算出処理を実行する(ステップS5−2)。これにより、銀行サーバ40の停止期間中の取引に対応するための与信枠を利用者毎に設定することができる。
・上記第1の実施形態では、ユーザ端末10の制御部11は、口座引落処理(ステップS1−3)、電子マネーのチャージ処理(ステップS1−4)を実行する。ここでは、必要額のチャージを行なう。この必要額は、利用履歴に基づいて算出するようにしてもよい。この場合には、利用者毎に、デビットカードの利用履歴を取得する。そして、利用履歴における金額が高い程、高い必要額を設定する。
また、停止期間の長さに応じて金額を決定してもよい。ここでは、停止期間が長いほど、高い必要額を設定する。
Claims (7)
- 利用者の口座残高を管理するホストシステム及び店頭端末に接続される決済処理部と、
ホストシステムの停止中の支払を支援する支払支援部を備えた決済処理システムであって、
前記決済処理部は、前記ホストシステムの稼働中に、前記店頭端末に対するデビットカードを用いての支払指示を取得した場合、前記ホストシステムの口座残高を用いて支払を行なう第1処理を実行し、
前記支払支援部は、前記ホストシステムの停止前に、前記ホストシステムの口座残高を取得し、前記口座残高に基づいて、前記デビットカードの代替手段における支払準備を行なう先行処理と、
前記ホストシステムの停止中に、前記店頭端末に対するデビットカードを用いての支払指示を取得した場合、前記代替手段による支払を行なう第2処理と、
前記ホストシステムが再開した場合に、前記代替手段により支払われた金額を口座残高に反映させる後続処理とを実行することを特徴とする決済処理システム。 - 前記先行処理において、前記支払支援部は、前記ホストシステムの停止前に、前記ホストシステムの口座残高から必要額を引き落として、前記代替手段としての電子マネーをチャージし、
前記第2処理において、前記デビットカードを用いての支払指示を取得した場合、前記電子マネーを用いて支払を行ない、
前記後続処理において、前記ホストシステムが再開した場合に、前記停止前にチャージされた電子マネー残高を前記ホストシステムの口座残高に還元することを特徴とする請求項1に記載の決済処理システム。 - 前記先行処理において、前記支払支援部は、前記ホストシステムの停止前に、前記ホストシステムの口座残高から必要額を引き落として、前記代替手段としての仮想口座に入金し、
前記第2処理において、前記デビットカードを用いての支払指示を取得した場合、前記仮想口座を用いて支払を行ない、
前記後続処理において、前記ホストシステムが再開した場合に、前記停止前に仮想口座の口座残高を前記ホストシステムの口座残高に還元することを特徴とする請求項1に記載の決済処理システム。 - 前記先行処理において、前記支払支援部は、前記ホストシステムの停止前に、前記代替手段としての必要額に応じた与信枠を算出し、
前記第2処理において、前記デビットカードを用いての支払指示を取得した場合、前記与信枠を用いて支払を行ない、
前記後続処理において、前記ホストシステムが再開した場合に、前記与信枠において支払われた金額を前記ホストシステムの口座残高から引き落とすことを特徴とする請求項1に記載の決済処理システム。 - 前記支払支援部は、前記必要額を、利用者の出金状況に応じて算出することを特徴とする請求項2〜4の何れか一項に記載の決済処理システム。
- 利用者の口座残高を管理するホストシステム及び店頭端末に接続される決済処理部と、
ホストシステムの停止中の支払を支援する支払支援部を備えた決済処理システムを用いて、決済支援を行なうための方法であって、
前記決済処理部は、前記ホストシステムの稼働中に、前記店頭端末に対するデビットカードを用いての支払指示を取得した場合、前記ホストシステムの口座残高を用いて支払を行なう第1処理を実行し、
前記支払支援部は、前記ホストシステムの停止前に、前記ホストシステムの口座残高を取得し、前記口座残高に基づいて、前記デビットカードの代替手段における支払準備を行なう先行処理と、
前記ホストシステムの停止中に、前記店頭端末に対するデビットカードを用いての支払指示を取得した場合、前記代替手段による支払を行なう第2処理と、
前記ホストシステムが再開した場合に、前記代替手段により支払われた金額を口座残高に反映させる後続処理とを実行することを特徴とする決済処理方法。 - 利用者の口座残高を管理するホストシステム及び店頭端末に接続される決済処理部と、
ホストシステムの停止中の支払を支援する支払支援部として機能するコンピュータを備えた決済処理システムを用いて、決済支援を行なうためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記ホストシステムの稼働中に、前記店頭端末に対するデビットカードを用いての支払指示を取得した場合、前記ホストシステムの口座残高を用いて支払を行なう第1処理を実行する手段、
前記ホストシステムの停止前に、前記ホストシステムの口座残高を取得し、前記口座残高に基づいて、前記デビットカードの代替手段における支払準備を行なう先行処理と、
前記ホストシステムの停止中に、前記店頭端末に対するデビットカードを用いての支払指示を取得した場合、前記代替手段による支払を行なう第2処理と、
前記ホストシステムが再開した場合に、前記代替手段により支払われた金額を口座残高に反映させる後続処理とを実行する手段として機能させることを特徴とする決済処理プログラム。
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