JP2019133093A - 光学ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】高温環境で温度変化が生じたときもレンズ枠及びレンズホルダーに過大な応力が働くことなく、光学性能の劣化も防ぐことができる光学ユニットを提供すること。【解決手段】光学ユニット100は、ガラス製のレンズ本体31と、当該レンズ本体31が内側に組みつけられている樹脂製のレンズ枠32とを有する第4レンズ(第1光学レンズ)L4と、レンズ枠32の線膨張係数よりも大きな線膨張係数を有する第3レンズ(第2光学レンズ)L3とを備え、レンズ枠32は、第1外向き嵌合部4aを有し、第3レンズ(第2光学レンズ)L3は、第1内向き嵌合部3bを有し、第1外向き嵌合部4aと第1内向き嵌合部3bとを嵌合させることによって、第3レンズ(第2光学レンズ)L3とレンズ枠32とが固定される。【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス製のレンズ本体を樹脂製のレンズ枠で保持したレンズを要素として含む光学ユニットに関する。
車載カメラ等の用途では、大きな温度変化を伴う環境試験においても光学性能を維持させるために、感度の高い絞り近傍のレンズにガラス材料を使用するケースがある。ガラスレンズを使用した場合、加工の制約上、外径を大きくできないことがあり、特許文献1では、レンズホルダー部品とは別にレンズ枠にガラスレンズを収納し、そのレンズ枠をレンズホルダー部品に圧入する構造を採用している。
しかし、この構造の場合、レンズ枠及びレンズホルダーの線膨張係数の関係について、レンズ枠の線膨張係数がレンズホルダーの線膨張係数よりも大きいという関係が好ましいとなっており、高温環境に放置した場合、内側に配置されているレンズ枠の方がレンズホルダーよりも膨張し、レンズホルダーに対して過大な応力が働き、その状態でアニールの効果が働くため、常温に戻した際にレンズホルダー側が元の寸法まで戻らず、レンズ枠とレンズホルダーとの圧入関係が維持されなくなる可能性がある。圧入関係が維持されず、レンズ枠とレンズホルダーと間でガタつきが生じた場合には、光学性能の劣化に繋がる可能性もある。また、元々圧入関係にせずに一定のガタ量を持たせておくという考えもあるが、この場合でも、レンズ枠がレンズホルダーに対して常温で偏芯可能となり安定した光学性能を保つことが難しくなる。
特開2014−170123号公報
本発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、高温環境で温度変化が生じたときもレンズ枠及びレンズホルダーに過大な応力が働くことなく、光学性能の劣化も防ぐことができる光学ユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る光学ユニットは、ガラス製のレンズ本体と、当該レンズ本体が内側に組みつけられている樹脂製のレンズ枠とを有する第1光学レンズと、レンズ枠の線膨張係数よりも大きな線膨張係数を有する第2光学レンズとを備える光学ユニットであって、レンズ枠は、第1外向き嵌合部を有し、第2光学レンズは、第1内向き嵌合部を有し、第1外向き嵌合部と第1内向き嵌合部とを嵌合させることによって、第2光学レンズとレンズ枠とが固定される。
上記光学ユニットによれば、レンズ枠の線膨張係数よりも第2光学レンズの線膨張係数が大きく、第1外向き嵌合部と第1内向き嵌合部とを嵌合させることによって第2光学レンズとレンズ枠とが固定されるので、高温環境におかれた場合、第2光学レンズの方がレンズ枠よりも膨張するため、嵌合が緩む方向になり、第2光学レンズの枠部又はレンズ枠に過大な応力が働くことを回避できる。このように、高温環境で過大な応力が働かないので、高温環境から常温環境に戻した際に嵌合による固定状態が確保され、光学性能の劣化を防ぐことができる。一方、低温環境では上記とは逆の現象が生じ、第2光学レンズがレンズ枠を締め付けることとなり、レンズ枠に大きな応力が働くこととなるが、低温環境ではアニールの効果は働かないため、常温環境に戻した際に第2光学レンズとレンズ枠との嵌合による固定状態が変化することはない。
本発明の具体的な側面では、上記光学ユニットにおいて、レンズ枠の線膨張係数よりも大きな線膨張係数を有する第3光学レンズをさらに備え、レンズ枠は、第1外向き嵌合部とは異なる第2外向き嵌合部を有し、第3光学レンズは、第2内向き嵌合部を有し、第2外向き嵌合部と第2内向き嵌合部とを嵌合させることによって、第3光学レンズが第1光学レンズを挟んで第2光学レンズの反対側に配置されるように、第3光学レンズとレンズ枠とが固定される。この場合、線膨張係数が相対的に小さな第2外向き嵌合部と、線膨張係数が相対的に大きな第2内向き嵌合部とを嵌合させることによって第3光学レンズとレンズ枠とが固定されるので、膨張の程度の差から、高温環境で第3光学レンズ又はレンズ枠に過大な応力が働かず、第3光学レンズ等の枠部の変形による固定状態の劣化を防止できる。
本発明の別の側面では、第1光学レンズ及び第2光学レンズとは異なる1以上の要素光学レンズと、第1光学レンズ、第2光学レンズ、及び要素光学レンズを保持するレンズホルダーとをさらに備える。この場合、光学ユニットを3つ以上の光学レンズで構成することになり、第1光学レンズを温度変化の影響を受けやすい箇所に配置することにより、環境耐性を高めることができる。
本発明のさらに別の側面では、レンズホルダーは、第1光学レンズ、第2光学レンズ、及び要素光学レンズのいずれかを嵌合によって所定位置に固定する。この場合、レンズホルダーに固定された光学レンズを基準として、他の光学レンズの相対的配置を調整すれば、全体の配置関係に関して所定の精度を確保することができる。
本発明のさらに別の側面では、第1光学レンズを除く隣接する一対の光学レンズは、線膨張係数が大きな内向き嵌合部と、線膨張係数が小さな外向き嵌合部とによって固定されている。
本発明のさらに別の側面では、レンズ枠は、繊維を含む材料で形成され、レンズ本体、第2光学レンズ、及び要素光学レンズは、繊維を含まない材料で形成される。この場合、レンズ枠の線膨張係数を第2光学レンズ等の線膨張係数に対して小さくしやすくなる。
本発明のさらに別の側面では、第1光学レンズは、絞り位置の近傍に配置される。第1光学レンズはガラス製のレンズ本体を有し温度による特性の変動を抑えることができるので、第1光学レンズを特に絞り位置の近傍に配置することで、光学ユニット全体の温度感度を下げることができる。
第1実施形態の光学ユニットを含む撮像装置を説明する断面図である。 (A)は、第3及び第4レンズの外周枠部における嵌合による固定を説明する部分拡大断面図であり、(B)は、第4及び第5レンズの外周枠部における嵌合による固定を説明する部分拡大断面図であり、(C)は、第7レンズの外周枠部及びレンズホルダーの像側端部の嵌合による固定を説明する部分拡大断面図である。 第2実施形態の光学ユニットを説明する断面図である。 第3実施形態の光学ユニットを説明する断面図である。
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照して、本発明に係る第1実施形態の光学ユニットとこれを備える撮像装置について説明する。
図1に示すように、光学ユニット100は、センサー部50と組み合わせることによって撮像装置200を構成する。光学ユニット100は、撮像光学系10と、撮像光学系10を収納したレンズホルダー20とを備える。撮像光学系10は、第1〜第7レンズL1〜L7で構成されている。第1〜第7レンズL1〜L7のうち、第1〜第3レンズL1〜L3及び第5〜第7レンズL5〜L7は、樹脂製の光学レンズであり、第4レンズL4は、ガラス製のレンズ本体31と、当該レンズ本体31が内側に組みつけられている樹脂製のレンズ枠32とを有する光学レンズである。レンズホルダー20は、樹脂材料、樹脂にグラスファイバーを混合した材料等で形成されている。第2レンズL2と第3レンズL3との間には、絞りST1が挟まれて配置されており、第4レンズL4のレンズ枠32には、絞りST2が固定されている。レンズホルダー20やレンズ枠32としては、例えばポリカーボネートやポリアミドにガラス繊維が配合された材料等が用いられる。一方、レンズL1〜L3,L5〜L7及びレンズ本体31については、所期の光学特性を発揮する屈折率等を有する材料が選択される。
第1レンズL1は、外周部11aの像側に光軸AXに平行な面と光軸AXに垂直な面とを有する段差部11cを有し、段差部11cには、防水用のOリング25が取り付けられている。外周部11aの像側には、光軸AXに垂直な突当て面を有する平坦部11dが設けられている。一方、外周部11aの物体側の外縁には、レンズホルダー20の物体側端部20aに形成した熱カシメ部20hに密着して物体側端部20aに固定されている。第2レンズL2は、光学的に機能する本体部分の外側に環状の枠部12を有し、枠部12において、第1レンズL1側に物体側当接部2aが設けられ、第3レンズL3側に外向き嵌合部2bが設けられている。第3レンズL3は、光学的に機能する本体部分の外側に環状の枠部13を有し、枠部13において、第2レンズL2側に内向き嵌合部3aが設けられ、第4レンズL4側に内向き嵌合部3bが設けられている。第4レンズL4を構成するレンズ枠32の枠部14において、第3レンズL3側に外向き嵌合部4aが設けられ、第5レンズL5側に外向き嵌合部4bが設けられている。第5レンズL5は、光学的に機能する本体部分の外側に環状の枠部15を有し、枠部15において、第4レンズL4側に内向き嵌合部5aが設けられ、第6レンズL6側に外向き嵌合部5bが設けられている。第6レンズL6は、光学的に機能する本体部分の外側に環状の枠部16を有し、枠部16において、第5レンズL5側に内向き嵌合部6aが設けられ、第7レンズL7側に外向き嵌合部6bが設けられている。第7レンズL7は、光学的に機能する本体部分の外側に環状の枠部17を有し、枠部17において、第6レンズL6側に内向き嵌合部7aが設けられ、レンズホルダー20の像側端部20b側に内向き嵌合部7bが設けられている。
図2(A)は、第3レンズL3と第4レンズL4との嵌合による固定を説明する図である。第4レンズL4の第3レンズL3側に設けた外向き嵌合部4aは、光軸AXに平行な外周面41と、光軸AXに垂直な一対の平面42,43とを有する。また、第3レンズL3の第4レンズL4側に設けた内向き嵌合部3bは、光軸AXに平行な内周面44と、光軸AXに垂直な一対の平面45,46とを有する。外向き嵌合部4aの外周面41と、内向き嵌合部3bの内周面44とが当接することにより、第3レンズL3と第4レンズL4とが光軸AXに垂直な方向に関してアライメントされ相互に支持される。また、外向き嵌合部4aの一方の平面42と、内向き嵌合部3bの一方の平面45とが当接することにより、第3レンズL3と第4レンズL4とが光軸AXに平行な方向に関してアライメントされ相互に支持される。つまり、第1光学レンズである第4レンズL4を構成するレンズ枠32の外向き嵌合部4aと、第2光学レンズである第3レンズL3の内向き嵌合部3bとの組合せにより、第3及び第4レンズL3,L4が光軸AXの方向及びこれに垂直な方向に関して相互にアライメントされ固定される。ここで、平面43,46は、アライメントに寄与せず、図示のものに限らず、相互に干渉しない任意の形状とできる。
第3及び第4レンズL3,L4については、第1光学レンズである第4レンズL4のレンズ枠32の線膨張係数よりも第2光学レンズである第3レンズL3の線膨張係数が大きくなるように材料が選択されており、光学ユニット100が高温環境におかれた場合、第2光学レンズである第3レンズL3の方が第4レンズL4のレンズ枠32よりも膨張するため、嵌合が緩む方向になり、第3レンズL3の枠部13やレンズ枠32に過大な応力が働くことを回避できる。このように、高温環境で過大な応力が働かないので、高温環境から常温環境に戻した際に、内向き嵌合部3b及び外向き嵌合部4aの嵌合による固定状態が確保され、光学ユニット100の光学性能の劣化を防ぐことができる。一方、低温環境では上記とは逆の現象が生じ、第2光学レンズである第3レンズL3がレンズ枠32を締め付けることとなり、レンズ枠32に大きな応力が働くこととなるが、低温環境ではアニールの効果は働かないため、常温環境に戻した際に第3レンズL3とレンズ枠32との嵌合による固定状態が変化することはない。
図2(B)は、第4レンズL4と第5レンズL5との嵌合による固定を説明する図である。第4レンズL4の第5レンズL5側に設けた外向き嵌合部4bは、光軸AXに平行な外周面141と、光軸AXに垂直な一対の平面142,143とを有する。また、第5レンズL5の第4レンズL4側に設けた内向き嵌合部5aは、光軸AXに平行な内周面144と、光軸AXに垂直な一対の平面145,146とを有する。外向き嵌合部4bの外周面141と、内向き嵌合部5aの内周面144とが当接することにより、第4レンズL4と第5レンズL5とが光軸AXに垂直な方向に関してアライメントされ相互に支持される。また、外向き嵌合部4bの一方の平面142と、内向き嵌合部5aの一方の平面145とが当接することにより、第4レンズL4と第5レンズL5とが光軸AXに平行な方向に関してアライメントされ相互に支持される。つまり、第1光学レンズである第4レンズL4を構成するレンズ枠32の外向き嵌合部4bと、第3光学レンズである第5レンズL5の内向き嵌合部5aとの組合せにより、第4及び第5レンズL4,L5が光軸AXの方向及びこれに垂直な方向に関して相互にアライメントされ固定される。ここで、平面143,146は、アライメントに寄与せず、図示のものに限らず、相互に干渉しない任意の形状とできる。
第4及び第5レンズL4,L5については、第1光学レンズである第4レンズL4のレンズ枠32の線膨張係数よりも第3光学レンズである第5レンズL5の線膨張係数が大きくなるように材料が選択されており、膨張の程度の差から、高温環境で第5レンズL5やレンズ枠32に過大な応力が働かず、第4レンズL4のレンズ枠32や第5レンズL5の枠部15の変形による固定状態の劣化を防止できる。
図2(C)は、第7レンズL7とレンズホルダー20の像側端部20bとの嵌合による固定を説明する図である。第7レンズL7の像側端部20b側に設けた内向き嵌合部7bは、光軸AXに平行な内周面241と、光軸AXに垂直な一対の平面242,243とを有する。また、像側端部20bの第7レンズL7側に設けた外向き嵌合部8aは、光軸AXに平行な外周面244と、光軸AXに垂直な一対の平面245,246とを有する。内向き嵌合部7bの内周面241と、外向き嵌合部8aの外周面244とが当接することにより、第7レンズL7とレンズホルダー20とが光軸AXに垂直な方向に関してアライメントされ相互に支持される。また、内向き嵌合部7bの一方の平面242と、外向き嵌合部8aの一方の平面245とが当接することにより、第7レンズL7とレンズホルダー20とが光軸AXに平行な方向に関してアライメントされ相互に支持される。つまり、要素光学レンズである第7レンズL7の内向き嵌合部7bと、レンズホルダー20の外向き嵌合部8aとの組合せにより、レンズホルダー20に対して第7レンズL7が光軸AXの方向及びこれに垂直な方向に関してアライメントされ固定される。ここで、平面243,246は、アライメントに寄与せず、図示のものに限らず、相互に干渉しない任意の形状とできる。
以上において、レンズホルダー20の材料は、レンズホルダー20の線膨張係数が要素光学レンズである第7レンズL7の線膨張係数と等しいか大きくなるように選択されており、膨張の程度の差から、高温環境で第7レンズL7や像側端部20bに過大な応力が働かず、第7レンズL7の枠部17や像側端部20bの変形による固定状態の劣化を防止できる。
図1に戻って、第4レンズL4において、レンズ本体31は、レンズ枠32の内向き嵌合部4cに嵌合する状態で固定されている。ガラス製のレンズ本体31の線膨張係数は、樹脂製のレンズ枠32の線膨張係数よりも小さく、膨張の程度の差から、高温環境でレンズ本体31とレンズ枠32との間に過大な応力が働かず、低温環境でレンズ枠32の変形が生じず、レンズ枠32の変形による固定状態の劣化を防止できる。
詳細な説明を省略するが、隣接する一対の要素光学レンズである第2レンズL2と第3レンズL3との嵌合による固定についても、線膨張係数が等しいか相対的に小さい第2レンズL2の外向き嵌合部2bと、線膨張係数が等しいか相対的に大きい第3レンズL3の内向き嵌合部3aとが嵌合し、光軸AXの方向及びこれに垂直な方向に関して相互にアライメントされ固定されるだけでなく、膨張の程度の差から、高温環境で第2及び第3レンズL2,L3間に過大な応力が働かず、固定状態の劣化を防止できる。隣接する一対の要素光学レンズである第5レンズL5と第6レンズL6との嵌合による固定についても、線膨張係数が等しいか相対的に小さい第5レンズL5の外向き嵌合部5bと、線膨張係数が等しいか相対的に大きい第6レンズL6の内向き嵌合部6aとが嵌合し、光軸AXの方向及びこれに垂直な方向に関して相互にアライメントされ固定されるだけでなく、膨張の程度の差から、高温環境で第5及び第6レンズL5,L6間に過大な応力が働かず、固定状態の劣化を防止できる。隣接する一対の要素光学レンズである第6レンズL6と第7レンズL7との嵌合による固定についても、線膨張係数が等しいか相対的に小さい第6レンズL6の外向き嵌合部6bと、線膨張係数が等しいか相対的に大きい第7レンズL7の内向き嵌合部7aとが嵌合し、光軸AXの方向及びこれに垂直な方向に関して相互にアライメントされ固定されるだけでなく、膨張の程度の差から、高温環境で第6及び第7レンズL6,L7間に過大な応力が働かず、固定状態の劣化を防止できる。
以上において、第1〜第6レンズL1〜L6は、レンズホルダー20の線膨張係数と等しいか小さい線膨張係数を有することで、高温環境でレンズホルダー20との間に応力が働く悪影響を確実に回避できるが、レンズホルダー20の胴部20cと各レンズL1〜L6の枠部11〜16の外周面との間に適度のスペースSPを設けておけば、第1〜第6レンズL1〜L6の膨張による応力変形を回避できる。
光学ユニット100の組み立てについて簡単に説明すると、レンズホルダー20を準備し、第7レンズL7をレンズホルダー20内に挿入し嵌合部8a,7bを用いて像側端部20bに固定する。次に、第6レンズL6をレンズホルダー20内に挿入し嵌合部7a,6bを用いて第7レンズL7に対して固定する。次に、第5レンズL5をレンズホルダー20内に挿入し嵌合部6a,5bを用いて第6レンズL6に対して固定する。次に、第4レンズL4をレンズホルダー20内に挿入し嵌合部5a,4bを用いて第5レンズL5に対して固定する。次に、第3レンズL3をレンズホルダー20内に挿入し嵌合部4a,3bを用いて第4レンズL4に対して固定する。次に、第2レンズL2をレンズホルダー20内に挿入し嵌合部3a,2bを用いて第3レンズL3に対して固定する。最後に、第1レンズL1の段差部11cにOリング25を取り付けてレンズホルダー20内に挿入し、第1レンズL1の平坦部11dを第2レンズL2の物体側当接部2aに突き当てた状態とし、レンズホルダー20先端のカシメ予定部を熱変形させて熱カシメ部20hを形成することで、光学ユニット100の組み立てが完了する。
撮像装置200において、センサー部50は、光学ユニット100の撮像光学系10によって形成された被写体像を光電変換する固体撮像素子51と、固体撮像素子51やフィルター52を保持するセンサーホルダー53とを備える。固体撮像素子51は、例えばCMOS型のイメージセンサーである。
以上で説明した第1実施形態の光学ユニット100では、第1光学レンズである第4レンズL4のレンズ枠32の線膨張係数よりも第2光学レンズである第3レンズL3の線膨張係数が大きくなるように材料が選択されており、光学ユニット100が高温環境におかれた場合、第2光学レンズである第3レンズL3の方が第4レンズL4のレンズ枠32よりも膨張するため、嵌合が緩む方向になり、第3レンズL3の枠部13やレンズ枠32に過大な応力が働くことを回避できる。このように、高温環境で過大な応力が働かないので、高温環境から常温環境に戻した際に、内向き嵌合部3b及び外向き嵌合部4aの嵌合による固定状態が確保され、光学ユニット100の光学性能の劣化を防ぐことができる。一方、低温環境では上記とは逆の現象が生じ、第2光学レンズである第3レンズL3がレンズ枠32を締め付けることとなり、レンズ枠32に大きな応力が働くこととなるが、低温環境ではアニールの効果は働かないため、常温環境に戻した際に第3レンズL3とレンズ枠32との嵌合による固定状態が変化することはない。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態に係る光学ユニットについて説明する。なお、第2実施形態の光学ユニットは第1実施形態の光学ユニットを変形したものであり、特に説明しない事項は第1実施形態等と同様である。
図3に示すように、光学ユニット100は、撮像光学系10と、撮像光学系10を収納したレンズホルダー20とを備える。撮像光学系10は、第1〜第7レンズL1〜L7で構成されている。
この場合、第4レンズL4は、レンズホルダー20内に嵌合によって固定されており、光軸AXに垂直な方向に位置決めされている。また、第7レンズL7は、レンズホルダー20内に嵌合によって固定されないが、光軸AXの方向に位置決めされている。具体的には、レンズホルダー20の内周面9aに第4レンズL4のレンズ枠32の外周面9bが当接して、レンズホルダー20と第4レンズL4との嵌合により光軸AXに垂直な方向に関する固定が達成されている。また、レンズホルダー20の像側端部20bにおいて外向き嵌合部8aが省略され、第7レンズL7において内向き嵌合部7bが省略されている。代わりに、レンズホルダー20の像側端部20bの平面9cに第7レンズL7の枠部17の平面9dが当接して、レンズホルダー20と第7レンズL7との当接により光軸AXの方向に関する支持又は位置決めが達成されている。なお、第1〜第7レンズL1〜L7間の固定又は位置決めは、第1実施形態の場合と同様であり、説明を省略する。
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態に係る光学ユニットについて説明する。なお、第3実施形態の光学ユニットは第1実施形態の光学ユニットを変形したものであり、特に説明しない事項は第1実施形態等と同様である。
図4に示すように、光学ユニット100中の撮像光学系10において、第2レンズL2は、レンズホルダー20の物体側端部20aとの嵌合によって固定されている。要素光学レンズである第2レンズL2とレンズホルダー20の物体側端部20aとの固定については、線膨張係数が等しいか相対的に大きい第2レンズL2の内向き嵌合部12aと、線膨張係数が等しいか相対的に小さいレンズホルダー20の物体側端部20aの外向き嵌合部8bとが嵌合する。この際、内向き嵌合部12aの内周面341と、外向き嵌合部8bの外周面344とが当接することにより、第2レンズL2がレンズホルダー20に対して光軸AXに垂直な方向に関してアライメントされている。さらに、詳細な説明を省略するが、内向き嵌合部12aと外向き嵌合部8bとが嵌合する際に、第2レンズL2がレンズホルダー20に対して光軸AXの方向に関してもアライメントされている。この場合、第2レンズL2を起点として、第3〜第7レンズL3〜L7が順次位置決めされつつ固定され、第7レンズL7がレンズホルダー20の像側端部20bにおいて熱カシメによって固定される。第1レンズL1については、第1レンズL1の平坦部11dをレンズホルダー20の物体側端部20aに突き当てることで位置決めを行っている。
〔その他〕
以上では、具体的な実施形態としての光学ユニット100について説明したが、本発明に係る光学ユニットに限らず様々な変形が可能である。例えば、撮像光学系10を構成する光学レンズの枚数は7枚に限らず、例えば3枚以上の様々な正負パワーの組合せの光学レンズとできる。また、レンズホルダー20の形状も、撮像光学系の用途等に応じて適宜変更することができる。
上記実施形態において、第4レンズL4がレンズ本体31とレンズ枠32とで構成される複合型のレンズであるとしたが、第4レンズL4以外の1以上の他のレンズがレンズ本体とレンズ枠とで構成される複合型のレンズであってもよい。
L1-L7…レンズ、 SP…スペース、 11-17…枠部、 2a…物体側当接部、 12a…嵌合部、 2b…嵌合部、 3a,3b…嵌合部、 4a,4b…嵌合部、 5a,5b…嵌合部、 6a,6b…嵌合部、 7a,6b…嵌合部、 7b,7b…嵌合部、 8a,8b…嵌合部、 9a…内周面、 9b…外周面、 9c,9d…平面、 10…撮像光学系、 11a…外周部、 11c…段差部、 11d…平坦部、 12,13,15,16,17…枠部、 20…レンズホルダー、 20a…物体側端部、 20b…像側端部、 20c…胴部、 20h…熱カシメ部、 25…Oリング、 31…レンズ本体、 32…レンズ枠、 41…外周面、 44…内周面、 42,45…平面、 50…センサー部、 53…センサーホルダー、 100…光学ユニット、 141…外周面、 144…内周面、 142,145…平面、 241…内周面、 244…外周面、 242,245…平面、 341…内周面、 344…外周面、 200…撮像装置

Claims (7)

  1. ガラス製のレンズ本体と、当該レンズ本体が内側に組みつけられている樹脂製のレンズ枠とを有する第1光学レンズと、
    前記レンズ枠の線膨張係数よりも大きな線膨張係数を有する第2光学レンズとを備える光学ユニットであって、
    前記レンズ枠は、第1外向き嵌合部を有し、
    前記第2光学レンズは、第1内向き嵌合部を有し、
    前記第1外向き嵌合部と前記第1内向き嵌合部とを嵌合させることによって、前記第2光学レンズと前記レンズ枠とが固定されることを特徴とする光学ユニット。
  2. 前記レンズ枠の線膨張係数よりも大きな線膨張係数を有する第3光学レンズをさらに備え、
    前記レンズ枠は、前記第1外向き嵌合部とは異なる第2外向き嵌合部を有し、
    前記第3光学レンズは、前記第2内向き嵌合部を有し、
    前記第2外向き嵌合部と前記第2内向き嵌合部とを嵌合させることによって、前記第3光学レンズが前記第1光学レンズを挟んで前記第2光学レンズの反対側に配置されるように、前記第3光学レンズと前記レンズ枠とが固定されることを特徴とする請求項1に記載の光学ユニット。
  3. 前記第1光学レンズ及び前記第2光学レンズとは異なる1以上の要素光学レンズと、
    前記第1光学レンズ、前記第2光学レンズ、及び前記要素光学レンズを保持するレンズホルダーとをさらに備えることを特徴とする請求項1及び2のいずれか一項に記載の光学ユニット。
  4. 前記レンズホルダーは、前記第1光学レンズ、前記第2光学レンズ、及び前記要素光学レンズのいずれかを嵌合によって所定位置に固定することを特徴とする請求項3に記載の光学ユニット。
  5. 前記第1光学レンズを除く隣接する一対の光学レンズは、線膨張係数が大きな内向き嵌合部と、線膨張係数が小さな外向き嵌合部とによって固定されていることを特徴とする請求項3及び4のいずれか一項に記載の光学ユニット。
  6. 前記レンズ枠は、繊維を含む材料で形成され、
    前記レンズ本体、前記第2光学レンズ、及び前記要素光学レンズは、繊維を含まない材料で形成されることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の光学ユニット。
  7. 前記第1光学レンズは、絞り位置の近傍に配置されることを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載の光学ユニット。
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