JP2019129622A - 回転電機及びステータ - Google Patents

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Abstract

【課題】構成の簡素化を図った上で、騒音の発生を抑制できる回転電機及びステータを提供する。【解決手段】コイルが装着された筒状のステータコア11と、ボルト30を介してステータコア11が締結されたケース2と、を備え、ステータコア11には、ステータコア11の径方向を長軸方向としてステータコア11を軸方向に貫通するとともに、ボルト30が挿通される挿通部65が形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、回転電機及びステータに関する。
回転電機では、コイルに電流が供給されることでステータコアに磁界が形成され、ロータの永久磁石とステータコアとの間に磁気的な吸引力や反発力(電磁加振力)が生じる。これにより、ロータがステータに対して回転する。
ところで、上述した回転電機では、上述した電磁加振力によってステータに円環0次モードの振動(ステータコアが同心円形状に拡縮する振動)が発生する可能性がある。ステータの振動は、ステータを保持するケースを通じて周囲に伝達される。この際、電磁加振力が、ケースの構造に起因する共振モードを励起すると、耳障りとなる音となって車室に伝達される可能性がある。
そこで、例えば下記引用文献1には、ステータコアが、複数の電磁鋼板が積層されてなる複数のブロックに分割された構成が開示されている。各ブロックには、ステータコアをケースに固定するための耳金部が形成されている。各ブロックに形成された耳金部は、各ブロック間で位相を異ならせて配置されている。これにより、各ブロック間で振動の腹の位置が重なるのを回避し、回転電機の振動及び騒音を低減できるとされている。
特開2010−141946号公報
しかしながら、上述した従来技術にあっては、耳金部の位置を設定したり、各ブロック間でケースとステータコアとの固定位置を軸方向で異ならせたりする等の必要があるため、構成の複雑化に繋がる可能性があった。
本発明は、構成の簡素化を図った上で、騒音の発生を抑制できる回転電機及びステータを提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る回転電機は、コイル(例えば、実施形態におけるコイル12)が装着された筒状のステータコア(例えば、実施形態におけるステータコア11)と、締結部材(例えば、実施形態におけるボルト30)を介して前記ステータコアが締結されたケース(例えば、実施形態におけるケース2)と、を備え、前記ステータコアには、前記ステータコアの径方向を長軸方向として前記ステータコアを軸方向に貫通するとともに、前記締結部材が挿通される挿通部(例えば、実施形態における挿通部65)が形成されている。
(2)上記(1)の態様に係る回転電機において、前記ケースには、前記締結部材が締結される取付孔(例えば、実施形態における取付孔50)が形成され、前記挿通部内及び前記取付孔内に跨って配置されるとともに、内側に前記締結部材が挿入されたダウェル(例えば、実施形態におけるダウェル55)を備えていてもよい。
(3)上記(1)又は(2)の態様に係る回転電機では、前記締結部材は、ボルトであり、前記軸方向において、前記締結部材の頭部と前記ステータコアとの間、及び前記ステータコアと前記ケースとの間の少なくとも一方には、前記軸方向の荷重を支持するとともに、前記締結部材及び前記ケースに対する前記ステータコアの径方向の変位を許容する受容体(例えば、実施形態における受容体60,70,100)が介在していてもよい。
(4)上記(3)の態様に係る回転電機において、前記受容体は、ワッシャ(例えば、実施形態におけるワッシャ61,72,101,102,103)を含んでいてもよい。
(5)上記(3)又は(4)の態様に係る回転電機において、前記受容体は、スラスト軸受(例えば、実施形態における軸受62,71)を含んでいてもよい。
(6)本発明の一態様に係るステータは、コイルが装着された筒状のステータコアを備え、前記ステータコアには、前記ステータコアをケースに締結する締結部材が挿通される挿通部が形成され、前記挿通部は、前記ステータコアの径方向を長軸方向として前記ステータコアを軸方向に貫通している。
上記(1),(6)の態様によれば、回転電機の動作中において、ステータコアには、ステータコアを径方向に拡縮変形させる電磁加振力が発生する。すると、ステータコアは、挿通部内において締結部材と挿通部の内面との隙間の範囲内で、締結部材及びケースに対して径方向に変位する。これにより、ステータコアの拡縮変形に伴う締結部材及びケースに対するステータコアの径方向の変位が許容される。したがって、ステータコアの振動が、ステータコアからケースに直接、又はステータコアから締結部材を介してケースに間接で伝達されるのが抑制される。その結果、回転電機の振動が例えば車室内等に騒音となって伝達されるのを抑制できる。
しかも、ステータコアにおける挿通部の位置や、ステータコアとケースとの取付位置等の変更を伴わないので、比較的簡素な構成で騒音の発生を抑制できる。
上記(2)の態様によれば、挿通部内及び取付孔内にダウェルを介在させることで、締結部材及びケースに対するステータの周方向の位置決めを高精度に行うことができる。そのため、モータトルク等に起因するステータの周方向への移動を規制できる。
上記(3)の態様によれば、ステータコアの変位に伴い、受容体がステータコアの径方向の変位を許容する。これにより、ステータコアの振動が、ケースに直接、又は締結部材を介してケースに間接で伝達されるのを確実に抑制できる。
上記(4)の態様によれば、径方向を長軸方向とする挿通部を形成した場合であっても、締結部材、ケース及びステータコアに作用する軸方向の荷重を支持できる。
上記(5)の態様によれば、締結部材、ケース及びステータコアに作用する軸方向の荷重を支持した上で、締結部材及びケースに対するステータコアの径方向の変位をより確実に許容できる。
実施形態に係る回転電機の概略構成図(断面図)。 図1のII−II線に相当する断面図。 図2のIII−III線に相当する断面図。 実施形態の変形例に係るステータにおいて、図3に対応する断面図。 実施形態の変形例に係るステータにおいて、図3に対応する断面図。 実施形態の変形例に係るステータの断面図。 実施形態の変形例に係るステータの断面図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[回転電機]
図1は、実施形態に係る回転電機1の全体構成を示す概略構成図(断面図)である。
図1に示す回転電機1は、例えばハイブリッド自動車や電気自動車等の車両に搭載される走行用モータである。但し、本発明の構成は、走行用モータに限らず、発電用モータやその他用途のモータ、車両用以外の回転電機(発電機を含む)にも適用可能である。
回転電機1は、ケース2と、ステータ3と、ロータ4と、出力シャフト5と、を備えている。
出力シャフト5は、ケース2に回転可能に支持されている。
ロータ4は、ロータコア6と、ロータコア6に取り付けられた磁石(不図示)と、を有している。ロータコア6は、出力シャフト5に外嵌された筒状に形成されている。なお、以下の説明では、出力シャフト5の軸線Cに沿う方向を単に軸方向といい、軸線Cに直交する方向を径方向といい、軸線C周りの方向を周方向という場合がある。
<ステータ>
ステータ3は、ステータコア11と、ステータコア11に装着されたコイル12と、を備えている。
図2は、ステータ3の部分平面図である。
図2に示すように、ステータコア11は、ロータ4を径方向の外側から取り囲む筒状に形成されている。ステータコア11は、電磁鋼板に対して打ち抜き加工等を施して形成された環状のプレートが軸方向に積層されて構成されている。なお、ステータコア11は、いわゆる圧粉コアであっても構わない。
ステータコア11は、バックヨーク部21と、複数のティース部22と、を有している。
バックヨーク部21は、軸線Cと同軸上に配置された筒状に形成されている。バックヨーク部21の外周面には、径方向の外側に突出する取付片24が形成されている。取付片24は、ボルト30を介してケース2に固定される。取付片24は、周方向に間隔をあけて複数形成されている。本実施形態では、例えば60°間隔で6個の取付片24が形成されている。但し、取付片24の個数や位置等は、適宜変更が可能である。
各ティース部22は、バックヨーク部21の内周面から径方向の内側に突出している。各ティース部22は、周方向に間隔をあけて複数形成されている。周方向で隣り合うティース部22間には、コイル12が挿通されるスロット23が形成されている。スロット23は、ステータコア11を軸方向に貫通している。
コイル12は、ステータコア11のスロット23内に一部が収容された状態で、ステータコア11に装着されている。コイル12は、周方向に関して互いに120°の位相差をもって配置されたU相コイル、V相コイル及びW相コイルを有している。
図1に示すように、ケース2は、出力シャフト5を回転可能に支持した状態で、ステータ3及びロータ4を内部に収容している。ケース2において、ステータコア11の取付片24と軸方向で対向する位置には、上述した取付片24を支持する台座部31が形成されている。
図3は、図2のIII−III線に相当する断面図である。
続いて、ケース2(台座部31)とステータ3(取付片24)との取付構造Pについて詳述する。なお、取付構造Pは、各取付片24において何れも同様の構成である。そのため、以下の説明では、一の取付片24と台座部31との取付構造Pを例にして説明する。以下の説明では、軸方向のうち、ステータ3から台座部31に向かう方向を第1側、台座部31からステータ3に向かう方向を第2側として説明する。
図3に示すように、台座部31には、取付孔50が形成されている。取付孔50は、軸方向に延びるとともに、軸方向の第2側に向けて開口している。取付孔50は、軸方向の第1側に向かうに従い内径が小さい多段形状になっている。具体的に、取付孔50は、大径部51、中径部52及び小径部53が連なって形成されている。小径部53の内周面には、ボルト(締結部材)30が螺着される雌ねじ部が形成されている。なお、台座部31のうち、取付孔50の周囲に位置する部分には、軸方向の第2側に膨出するボス部54が形成されている。ボス部54は、取付孔50の周囲を取り囲んでいる。
中径部52内には、ダウェル55が挿入されている。ダウェル55は、軸方向に延びる筒状に形成されている。ダウェル55は、ケース2に対するステータ3の周方向の位置決めを行うものである。ダウェル55は、軸方向の第2側端部が取付孔50から突出した状態で、中径部52内に挿入されている。ダウェル55における軸方向の第1側端面は、中径部52内において、中径部52と大径部51とを接続する第1接続面52aに軸方向の第2側から近接又は当接している。なお、ダウェル55の内径は、小径部53の内径以上に設定されている。
大径部51内には、第1受容体60が配置されている。第1受容体60は、ステータ3と台座部31との間で軸方向に作用する締結力(軸力)を支持するとともに、ステータ3の拡縮変形に伴う台座部31及びボルト30に対するステータ3の径方向への変位を許容する。具体的に、第1受容体60は、第1ワッシャ61及び第1軸受62を備えている。
第1ワッシャ61は、取付孔50と同軸上に配置されている。第1ワッシャ61は、ダウェル55に外挿された状態で、大径部51内に配置されている。具体的に、第1ワッシャ61は、大径部51内において、大径部51と中径部52とを接続する第2接続面51aに軸方向の第2側から当接している。なお、本実施形態において、第1ワッシャ61は例えば金属製である。
第1軸受62は、大径部51内において、第1ワッシャ61よりも軸方向の第2側に位置する部分に収容されている。第1軸受62は、例えばスラスト軸受である。すなわち、第1軸受62は、軌道板62aと保持器62bとの間に、転動体62cが保持された構成である。第1軸受62は、軸方向の第2側端部が取付孔50(ボス部54)から突出した状態で大径部51内に収容されている。
ここで、取付片24には、取付片24を軸方向に貫通する挿通部65が形成されている。図2に示すように、挿通部65は、径方向を長軸方向とする長円形に形成されている。すなわち、挿通部65は、径方向に互いに平行に延びる一対のガイド面65aと、各ガイド面65aの径方向の外側端部同士、及び各ガイド面65aの径方向の内側端部同士をそれぞれ接続する接続面65bと、により画成されている。本実施形態において、ガイド面65aは、周方向で対向するとともに、径方向に互いに平行に延びる平坦面に形成されている。一方、接続面65bの平面視形状は、径方向に凸の湾曲面とされている。但し、挿通部65の平面視形状は、径方向を長軸方向とする構成であれば、例えば長方形や楕円形等であってもよい。
図3に示すように、取付片24は、軸方向の第2側から第1軸受62に当接している。この際、取付片24とボス部54との間には軸方向に隙間が設けられている。取付片24が第1軸受62に当接した状態において、挿通部65内にはダウェル55における軸方向の第2側端部が進入している。すなわち、ダウェル55は、取付孔50内及び挿通部65内に跨って配置されている。ダウェル55の外周面のうち、周方向を向く部分がガイド面65aに周方向で近接又は当接し、かつ径方向を向く部分が接続面65bに対して径方向で離間した状態で挿通部65内に配置されている。図示の例(回転電機1の非動作時)において、ダウェル55は、挿通部65内における径方向の中央部に配置されている。なお、ダウェル55は、挿通部65内における軸方向の全体に亘って配置されていてもよい。
取付片24のうち、軸方向の第2側に位置する部分には、第2受容体70が配置されている。第2受容体70は、ステータ3とボルト30の頭部30bとの間で軸方向に作用する締結力(軸力)を支持するとともに、ステータ3の拡縮変形に伴う台座部31及びボルト30に対するステータ3の径方向への変位を許容する。具体的に、第2受容体70は、第2軸受71及び第2ワッシャ72を備えている。
第2軸受71は、上述した第1軸受62と同様の構成である。すなわち、第2軸受71は、軌道板71aと保持器71bとの間に、転動体71cが保持されている。
第2ワッシャ72は、第2軸受71に対して軸方向の第2側に配置されている。第2ワッシャ72は、第2軸受71と同軸上に配置されている。
ボルト30は、取付片24の挿通部65を通して取付孔50の小径部53内に螺着されている。具体的に、ボルト30の軸部30aの内径は、挿通部65における周方向の幅、及びダウェル55の内径よりも小さくなっている。軸部30aは、第2ワッシャ72及び第2軸受71の内側を通して挿通部65内に進入した後、ダウェル55内に挿入されている。軸部30aにおける軸方向の第1側端部は、ダウェル55から突出して小径部53内で螺着されている。
ボルト30の頭部30bは、軸方向の第2側から第2ワッシャ72に当接している。これにより、取付片24は、取付片24と台座部31との間に第1受容体60を挟み、頭部30bと取付片24との間に第2受容体70を挟んだ状態で、台座部31に軸方向に固定されている。
<作用>
次に、上述した回転電機1の作用として、円環0次モードによる振動発生時の動作について説明する。
図2、図3に示すように、回転電機1の動作中において、ステータコア11には、ステータコア11を径方向に拡縮変形させる電磁加振力が発生する。すると、ステータコア11は、挿通部65内において接続面65bとボルト30の軸部30aとの隙間の範囲内で、ボルト30及び台座部31に対して径方向に変位する(図2における矢印B)。ステータコア11の変位に伴い、第1受容体60(主に第1軸受62)が台座部31と取付片24との間でステータコア11の径方向の変位を許容するとともに、第2受容体70(主に第2軸受71)が取付片24と頭部30bとの間でステータコア11の径方向の変位を許容する。これにより、ステータコア11の振動が、取付片24から台座部31に直接、又は取付片24からボルト30を介して台座部31に間接でケース2に伝達されるのが抑制される。
ステータコア11が径方向に変位する過程において、挿通部65のガイド面65aがダウェル55の外周面に摺接する。しかし、ダウェル55は、ステータコア11の振動方向(径方向)に直交する方向(周方向)でガイド面65aに接触しているため、円環0次モードに起因する振動がダウェル55を介して台座部31に伝達されるのが抑制される。なお、本実施形態のように取付片24を周方向に等間隔で設けることで、ステータコア11が全周に亘って均等に変形し易くなる。これにより、ステータコア11の変形時においても、軸線Cに対するステータコア11の同軸度を維持できる。なお、本実施形態では、円環0次モードの振動発生時について主に説明したが、ステータコア11が全周に亘って均等に変形することで、円環0次以外の変形モードにおいても、ステータコア11の同軸度は維持される。
このように、本実施形態では、ステータコア11の取付片24において、挿通部65が軸方向に貫通するとともに、径方向に延在する構成とした。
この構成によれば、ステータコア11の拡縮変形に伴うボルト30及びケース2に対するステータコア11の径方向の変位が許容される。これにより、ステータコア11の振動が、取付片24から台座部31に直接、又は取付片24からボルト30を介して台座部31に間接でケース2に伝達されるのが抑制される。その結果、回転電機1の振動が車室内等に騒音となって伝達されるのを抑制できる。
しかも、本実施形態では、取付片24の位置や、取付片24と台座部31との取付位置等の変更を伴わないので、比較的簡素な構成で、円環0次モードの振動に伴う騒音の発生を抑制できる。
本実施形態では、挿通部65内及び取付孔50内に跨って配置されるとともに、内側にボルト30が挿入されたダウェル55を備える構成とした。
この構成によれば、挿通部65内及び取付孔50内にダウェル55を介在させることで、ボルト30及び台座部31に対するステータ3の周方向の位置決めを高精度に行うことができる。そのため、モータトルク等に起因するステータ3の周方向への移動を規制できる。
本実施形態では、ボルト30の頭部30bと取付片24との間、及び取付片24と台座部31との少なくとも一方に、軸方向の荷重を支持するとともに、ボルト30及び台座部31に対するステータコア11の径方向の変位を許容する受容体60,70を備える構成とした。
この構成によれば、ステータコア11の変位に伴い、第1受容体60が台座部31と取付片24との間でステータコア11の径方向の変位を許容するとともに、第2受容体70が取付片24と頭部30bとの間でステータコア11の径方向の変位を許容する。これにより、ステータコア11の振動が、取付片24から台座部31に直接、又は取付片24からボルト30を介して台座部31に間接でケース2に伝達されるのを確実に抑制できる。
本実施形態では、受容体60,70に軸受62,71を用いる構成とした。
この構成によれば、ボルト30、台座部31及びステータコア11に作用する軸方向の荷重を支持した上で、ボルト30及び台座部31に対するステータコア11の径方向の変位をより確実に許容できる。
本実施形態では、受容体60,70にワッシャ61,72を用いる構成とした。
この構成によれば、挿通部65を長円形状に形成した場合であっても、ボルト30、台座部31及びステータコア11に作用する軸方向の荷重を支持できる。
(変形例)
次に、上述した実施形態の変形例について説明する。
上述した実施形態では、ボルト30の頭部30bと取付片24との間、及び取付片24と台座部31との間の双方にワッシャ61,72及び軸受62,71をそれぞれ介在させる構成について説明したが、この構成のみに限られない。例えば、図4に示すように、ボルト30の頭部30bと取付片24との間、及び取付片24と台座部31との間のうち、一方に第1ワッシャ61及び第1軸受62を介在させ、他方に第2ワッシャ72のみを介在させてもよい。第2ワッシャ72のみを介在させる場合には、第2ワッシャ72として弾性変形可能な材料(例えば、樹脂製)を選択することが好ましい。これにより、ステータコア11の径方向の変位に対して第2ワッシャ72が弾性変形することで、ステータコア11の振動を減衰させることができる。
図5に示すように、ボルト30の頭部30bと取付片24との間、及び取付片24と台座部31との間の双方に樹脂製のワッシャ61,72を介在させてもよい。
例えば、図6に示すように、受容体100として、金属ワッシャ101,102との間に樹脂ワッシャ103を介在させる構成であってもよい。樹脂ワッシャ103には、金属ワッシャ101,102に比べて摩擦係数が低い材料として、例えばPTFE等を用いることが好ましい。
この構成によれば、図7に示すように、ステータコア11が径方向に変位しようとした場合に、各金属ワッシャ101,102が樹脂ワッシャ103に対して径方向に摺動する。これにより、ステータコア11の径方向の変位を許容できる。しかも、樹脂ワッシャ103を金属ワッシャ101,102で挟持することで、ボルト30、台座部31及びステータコア11に作用する軸方向の荷重を支持できる。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれら実施例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付のクレームの範囲によってのみ限定される。
例えば、上述した実施形態では、ボルト30の頭部30bと取付片24との間、及び取付片24と台座部31との間に受容体60,70を介在させる構成について説明したが、受容体60,70を有さない構成であってもよい。
上述した実施形態では、挿通部65内及び取付孔50内に跨るダウェル55を配置する構成について説明したが、この構成のみに限られない。例えばボルト30に段付きボルト等を用いることで、ボルト30によって台座部31に対するステータコア11の周方向の位置決めを行ってもよい。
上述した実施形態では、締結部材としてボルト30を採用した場合について説明したが、この構成のみに限られない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…回転電機
2…ケース
3…ステータ
11…ステータコア
12…コイル
30…ボルト(締結部材)
50…取付孔
55…ダウェル
60…第1受容体(受容体)
61…第1ワッシャ(ワッシャ)
62…第1軸受(スラスト軸受)
65b…接続面
70…第2受容体
72…第2ワッシャ(ワッシャ)
100…受容体
101…金属ワッシャ
102…金属ワッシャ
103…樹脂ワッシャ

Claims (6)

  1. コイルが装着された筒状のステータコアと、
    締結部材を介して前記ステータコアが締結されたケースと、を備え、
    前記ステータコアには、前記ステータコアの径方向を長軸方向として前記ステータコアを軸方向に貫通するとともに、前記締結部材が挿通される挿通部が形成されている回転電機。
  2. 前記ケースには、前記締結部材が締結される取付孔が形成され、
    前記挿通部内及び前記取付孔内に跨って配置されるとともに、内側に前記締結部材が挿入されたダウェルを備える請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記締結部材は、ボルトであり、
    前記軸方向において、前記締結部材の頭部と前記ステータコアとの間、及び前記ステータコアと前記ケースとの間の少なくとも一方には、前記軸方向の荷重を支持するとともに、前記締結部材及び前記ケースに対する前記ステータコアの径方向の変位を許容する受容体が介在している請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記受容体は、ワッシャを含んでいる請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記受容体は、スラスト軸受を含んでいる請求項3又は請求項4に記載の回転電機。
  6. コイルが装着された筒状のステータコアを備え、
    前記ステータコアには、前記ステータコアをケースに締結する締結部材が挿通される挿通部が形成され、
    前記挿通部は、前記ステータコアの径方向を長軸方向として前記ステータコアを軸方向に貫通しているステータ。
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