JP2019123092A - 斜め延伸フィルムの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
斜め延伸前の前記フィルム基材および前記斜め延伸フィルムのそれぞれに対して熱処理を行ったときの、前記フィルム基材の前記一方向における寸法変化率をT1(%)とし、前記斜め延伸フィルムの前記一方向における寸法変化率をT2(%)とし、前記熱処理を、前記フィルム基材を構成する樹脂のガラス転移温度Tg+5℃で90秒間加熱する処理としたとき、
以下の条件式(1)および(2)を満足することを特徴とする斜め延伸フィルムの製造方法;
T1<0%≦T2 ・・・(1)
−7.0%<T1≦−0.5% ・・・(2)
ただし、
T1={(A2−A1)/A1}×100
T2={(B2−B1)/B1}×100
A1:前記フィルム基材の前記熱処理前における前記一方向の寸法(mm)
A2:前記フィルム基材の前記熱処理後における前記一方向の寸法(mm)
B1:前記斜め延伸フィルムの前記熱処理前における前記一方向の寸法(mm)
B2:前記斜め延伸フィルムの前記熱処理後における前記一方向の寸法(mm)
である。
前記斜め延伸工程では、前記縦延伸工程で前記一方向に延伸された前記フィルム基材を、前記斜め方向に延伸して前記斜め延伸フィルムを作製することを特徴とする前記1に記載の斜め延伸フィルムの製造方法。
前記予熱温度は、斜め延伸時の延伸温度以上であることを特徴とする前記1または2に記載の斜め延伸フィルムの製造方法。
本実施形態に係る斜め延伸フィルムの製造方法は、長尺状のフィルム基材を一方向に搬送しながら、搬送方向を途中で屈曲させることにより、前記一方向とフィルム面内で交差する斜め方向に前記フィルム基材を延伸して斜め延伸フィルムを作製する斜め延伸工程を有する。
本実施形態では、斜め延伸前のフィルム基材および斜め延伸後のフィルム(斜め延伸フィルム)のそれぞれに対して熱処理を行ったときの、前記フィルム基材の前記一方向(搬送方向、長手方向)における寸法変化率をT1(%)とし、前記斜め延伸フィルムの前記一方向(斜め延伸前(屈曲前)のフィルム基材の搬送方向と同じ方向)における寸法変化率をT2(%)とし、前記熱処理を、前記フィルム基材を構成する樹脂のガラス転移温度Tg+5℃で90秒間加熱する処理としたとき、以下の条件式(1)および(2)を満足する。すなわち、
T1<0%≦T2 ・・・(1)
−7.0%<T1≦−0.5% ・・・(2)
ただし、
T1={(A2−A1)/A1}×100
T2={(B2−B1)/B1}×100
A1:前記フィルム基材の前記熱処理前における前記一方向の寸法(mm)
A2:前記フィルム基材の前記熱処理後における前記一方向の寸法(mm)
B1:前記斜め延伸フィルムの前記熱処理前における前記一方向の寸法(mm)
B2:前記斜め延伸フィルムの前記熱処理後における前記一方向の寸法(mm)
である。
−7.0%<T1≦−2.0% ・・・(2a)
−6.8%<T1≦−4.5% ・・・(2b)
−6.8%<T1≦−5.0% ・・・(2c)
である。
本実施形態のフィルム基材は、例えば溶液流延製膜法によって製造することができる。以下、溶液流涎製膜法によるフィルム基材の製造方法について説明する。
図1は、本実施形態のフィルム基材の製造装置1の概略の構成を示す説明図である。また、図2は、フィルム基材の製造工程の流れを示すフローチャートである。本実施形態のフィルム基材の製造方法は、図2に示すように、攪拌調製工程(S1)、流延工程(S2)、剥離工程(S3)、延伸工程(S4)、乾燥工程(S5)、切断工程(S6)、エンボス加工工程(S7)、巻取工程(S8)を含む。以下、図1および図2を参照しながら、各工程について説明する。
攪拌調製工程では、攪拌装置100の攪拌槽101にて、少なくとも樹脂および溶媒を攪拌し、支持体3(エンドレスベルト)上に流延するドープを調製する。
流延工程では、攪拌調製工程で調製されたドープを、加圧型定量ギヤポンプ等を通して、導管によって流延ダイ2に送液し、無限に移送する回転駆動ステンレス鋼製エンドレスベルトよりなる支持体3上の流延位置に、流延ダイ2からドープを流延する。そして、支持体3は、流延されたドープ(流延ドープ)を支持しながら搬送する。これにより、支持体3上に流延膜としてのウェブ5が形成される。
上記の流延工程にて、支持体3上でウェブ5が剥離可能な膜強度となるまで乾燥固化あるいは冷却凝固させた後、剥離工程では、ウェブ5を、自己支持性を持たせたまま剥離ロール4によって剥離する。剥離されたウェブ5は、フィルム基材を構成する。
(ウェブの加熱処理後質量)×100
ここで、残留溶媒量を測定する際の加熱処理とは、115℃で1時間の加熱処理を行うことを表す。
延伸工程では、支持体3から剥離されたウェブ5(フィルム基材)を、テンター6によって、搬送方向と同じ方向に延伸する。したがって、S4の流延工程は、フィルム基材を搬送方向と同じ一方向に延伸する縦延伸工程を構成する。延伸工程では、ウェブ5の両側縁部をクリップ等で固定して延伸するテンター方式が、フィルムの平面性や寸法安定性を向上させるために好ましい。なお、テンター6内では、延伸に加えて乾燥を行ってもよい。
テンター6にて延伸されたウェブ5は、乾燥装置7にて乾燥される。乾燥装置7内では、側面から見て千鳥状に配置された複数の搬送ロールによってウェブ5が搬送され、その間にウェブ5が乾燥される。乾燥装置7での乾燥方法は、特に制限はなく、一般的に熱風、赤外線、加熱ロール、マイクロ波等を用いてウェブ5を乾燥させる。簡便さの点から、熱風でウェブ5を乾燥させる方法が好ましい。
乾燥装置7と巻取装置10との間には、切断部8およびエンボス加工部9がこの順で配置されている。切断部8では、製膜された光学フィルムを搬送しながら、その幅手方向の両端部を、スリッターによって切断する切断工程が行われる。光学フィルムにおいて、両端部の切断後に残った部分は、フィルム製品となる製品部を構成する。一方、光学フィルムから切断された部分は、シュータにて回収され、再び原材料の一部としてフィルムの製膜に再利用される。
最後に、エンボス加工が終了した光学フィルムを、巻取装置10によって巻き取り、光学フィルムの元巻(フィルムロール)を得る。すなわち、巻取工程では、光学フィルムを搬送しながら巻芯に巻き取ることにより、フィルムロールが製造される。光学フィルムの巻き取り方法は、一般に使用されているワインダーを用いればよく、定トルク法、定テンション法、テーパーテンション法、内部応力一定のプログラムテンションコントロール法等の張力をコントロールする方法があり、それらを使い分ければよい。光学フィルムの巻長は、1000〜7200mであることが好ましい。また、その際の幅は500〜3200mm幅であることが望ましく、膜厚は30〜150μmであることが望ましい。
上述したS4の延伸工程では、テンター6にて、フィルム基材の両端を把持部材でそれぞれ把持し、搬送方向に引っ張ることにより、フィルム基材に搬送方向の張力を付与して縦延伸を行っている。上記延伸工程では、未延伸フィルム基材に搬送方向の張力を付与することができる手段であれば、特に制限なく使用することができ、また、目的に応じて適宜選択することができる。例えば低速ロールと高速ロールとを有する張力付与手段を用いて縦延伸を行ってもよい。フィルムに対して連続的に搬送方向に張力を付与できる点では、低速ロールと高速ロールとを有する張力付与手段を用いることが好ましい。
本実施形態のフィルム基材は、溶融流延製膜法によって製造することもできる。溶融流延製膜法は、樹脂および可塑剤などの添加剤を含む組成物を、流動性を示す温度まで加熱溶融し、その後、流動性の溶融物を流延してフィルムを製膜する方法をいう。溶融流延によって形成される方法は、溶融押出(成形)法、プレス成形法、インフレーション法、射出成形法、ブロー成形法、延伸成形法などに分類できる。これらの中で、機械的強度および表面精度などに優れるフィルムが得られる溶融押出法が好ましい。また、溶融押出法で用いる複数の原材料は、通常、予め混錬してペレット化しておくことが好ましい。
本実施形態では、上記フィルム基材を構成する樹脂として、未延伸状態で加熱による寸法変動が生じにくい樹脂(例えば加熱による寸法変化率が0.01%以下である樹脂)を用いることが有効である。なお、加熱による寸法変化率とは、{(加熱後寸法−加熱前寸法)/(加熱前寸法)}×100を指す。加熱による寸法変動が生じにくい樹脂としては、ポリカーボネート系樹脂、シクロオレフィン系樹脂(脂環式オレフィンポリマー)、ポリエステル系樹脂、ポリエーテルスルフォン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリメチルメタクリレート系樹脂、ポリスルフォン系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、アクリル樹脂などが挙げられる。
フィルム基材には、必要に応じて添加剤を加えてもよい。添加剤としては、可塑剤、紫外線吸収剤、リタデーション調整剤、酸化防止剤、劣化防止剤、剥離助剤、界面活性剤、染料、微粒子等がある。本実施形態において、微粒子以外の添加剤についてはドープの調製の際に添加してもよいし、微粒子分散液の調製の際に添加してもよい。
次に、上述したフィルム基材を用いて長尺状の斜め延伸フィルムを製造する方法および装置について説明する。
図3は、斜め延伸フィルムの製造装置11の概略の構成を模式的に示す平面図である。製造装置11は、フィルム基材の搬送方向上流側から順に、フィルム繰り出し部12と、搬送方向変更部13と、ガイドロール14と、延伸部15と、ガイドロール16と、搬送方向変更部17と、フィルム巻き取り部18とを備えている。なお、延伸部15の詳細については後述する。
次に、上述した延伸部15の詳細について説明する。図4は、延伸部15のレールパターンの一例を模式的に示す平面図である。但し、これは一例であって、延伸部15の構成はこれに限定されるものではない。
本実施形態の製造方法により得られた斜め延伸フィルムにおいては、配向角θが巻取方向に対して、例えば0°より大きく90°未満の範囲に傾斜しており、少なくとも1300mmの幅において、幅方向の、面内リタデーションRoのバラツキが3nm未満であり、配向角θのバラツキが小さいことが好ましい。また、斜め延伸フィルムの、波長550nmで測定した面内リタデーション値Ro(550)が、120nm以上160nm以下の範囲にあることが好ましく、130nm以上150nm以下の範囲であることがさらに好ましい。
以下、本実施形態における斜め延伸フィルムの具体例な実施例について、比較例も挙げながら説明する。なお、本発明は、以下の実施例には限定されない。
(斜め延伸前フィルム基材の取得)
ガラス転移温度Tg(以下、単にTgとも称する)が138℃で、膜厚100μm、幅1000mm、Tg+5℃での熱処理前後での寸法変化率が0.001%のポリカーボネート系樹脂を含むフィルム基材を用意した。そして、縦延伸装置にて、フィルム基材を、延伸温度Tg+20℃、延伸倍率1.1倍で縦延伸(搬送方向に延伸)して巻き取り、斜め延伸前のフィルム基材のロール体(フィルムロール)を得た。
上記のフィルムロールから、斜め延伸前のフィルム基材のサンプルを採取し、JIS K 7133:1999(JISは日本工業規格(Japanese Industrial Standards)の略称)に準拠した以下の手法によって、斜め延伸前のフィルム基材の寸法変化率T1を測定した。
T1={(A2−A1)/A1}×100
A1:フィルム基材の熱処理前における一方向(繰り出し方向)の寸法(mm)
A2:フィルム基材の熱処理後における一方向(繰り出し方向)の寸法(mm)
上記で得られたフィルムロールを斜め延伸機にセットしてフィルム基材を繰り出し、斜め延伸前に予熱ゾーンを通過させて予熱温度までフィルム基材を加熱し、その後、延伸ゾーンを通過させて延伸倍率2.5倍で斜め延伸し、膜厚50μm、幅1500mm、配向角θ(幅手方向に対する角度)=44.8°の斜め延伸フィルムを作製した。作製した斜め延伸フィルムは巻き取ってフィルムロールとした。なお、予熱ゾーンでの予熱温度は、斜め延伸時の延伸温度(Tg+10℃)以上であるTg+30℃に設定した。
上記のフィルムロールから、斜め延伸フィルムのサンプルを採取し、フィルム基材の寸法変化率T1の測定方法と同様にして、斜め延伸フィルムの寸法変化率T2を測定した。
T2={(B2−B1)/B1}×100
B1:斜め延伸フィルムの熱処理前における一方向(フィルム基材の繰り出し方向)の寸法(mm)
B2:斜め延伸フィルムの熱処理後における一方向(フィルム基材の繰り出し方向)の寸法(mm)
フィルム基材を構成する樹脂、フィルム基材を縦延伸するときの延伸倍率、斜め延伸工程での予熱温度、延伸温度を表1のように変更した以外は、実施例1と同様にして斜め延伸フィルムを作製するとともに、フィルム基材の寸法変化率T1および斜め延伸フィルムの寸法変化率T2を測定した。
(波状変形)
作製された斜め延伸フィルムにおいてクリップで把持された部分(端部から150mmの領域)をスリットし、スリットした後のフィルムを長尺方向に1m切り出し、水平な平面上に静置して、23℃55RH%(RHは相対湿度)の環境下で、24時間以上調温調湿して安定させ、フィルムの幅手中央部を平面と密着させた。そして、フィルムの幅手両端部が平面より浮き上がる量(最大値)を金尺で長手方向に100mm間隔で測定してその平均値を算出し、以下の評価基準に基づいて波状変形を評価した。
《評価基準》
◎:浮き上がり量の平均値が、2mm以下である。
○:浮き上がり量の平均値が、2mmよりも大きく5mm以下である。
△:浮き上がり量の平均値が、5mmよりも大きく8mm以下である。
×:浮き上がり量の平均値が、8mmよりも大きい(問題がある)。
作製された斜め延伸フィルムにおいてクリップで把持された部分(端部から150mmの領域)をスリットし、スリットした後のフィルムを長尺方向に1m切り出し、水平な平面上に静置して、23℃55RH%の環境下で、24時間以上調温調湿して安定させた。そして、Ro測定装置(Axometrics社製のAXOSCAN)を用い、このフィルムの幅手方向の中央部および端部で配向角θを測定して、幅手方向における配向角θのバラツキ(最大値と最小値との差)を求め、以下の評価基準に基づいて、幅手方向の配向角均一性について評価した。
《評価基準》
◎:幅手方向の配向角θのバラツキが、1.0°以下である。
○:幅手方向の配向角θのバラツキが、1.0°よりも大きく1.5°以下である。
△:幅手方向の配向角θのバラツキが、1.5°よりも大きく2°以下である。
×:幅手方向の配向角θのバラツキが、2°よりも大きい(問題がある)。
作製された斜め延伸フィルムにおいてクリップで把持された部分(端部から150mmの領域)をスリットし、スリットした後のフィルムを長尺方向に1m切り出し、水平な平面上に静置して、23℃55RH%の環境下で、24時間以上調温調湿して安定させた。そして、Ro測定装置(Axometrics社製のAXOSCAN)を用い、このフィルムの幅手方向の複数箇所で面内リタデーションRoを測定し、面内リタデーションRoの平均値Ro1(mm)を算出した。
《評価基準》
○:Ro1−Ro2が、5nm以内である。
△:Ro1−Ro2が、5nmよりも大きく7nm以下である。
×:Ro1−Ro2が、7nmよりも大きい(問題がある)。
Claims (4)
- フィルム基材を一方向に搬送しながら、搬送方向を途中で屈曲させることにより、前記一方向とフィルム面内で交差する斜め方向に前記フィルム基材を延伸して斜め延伸フィルムを作製する斜め延伸工程を有する斜め延伸フィルムの製造方法であって、
斜め延伸前の前記フィルム基材および前記斜め延伸フィルムのそれぞれに対して熱処理を行ったときの、前記フィルム基材の前記一方向における寸法変化率をT1(%)とし、前記斜め延伸フィルムの前記一方向における寸法変化率をT2(%)とし、前記熱処理を、前記フィルム基材を構成する樹脂のガラス転移温度Tg+5℃で90秒間加熱する処理としたとき、
以下の条件式(1)および(2)を満足することを特徴とする斜め延伸フィルムの製造方法;
T1<0%≦T2 ・・・(1)
−7.0%<T1≦−0.5% ・・・(2)
ただし、
T1={(A2−A1)/A1}×100
T2={(B2−B1)/B1}×100
A1:前記フィルム基材の前記熱処理前における前記一方向の寸法(mm)
A2:前記フィルム基材の前記熱処理後における前記一方向の寸法(mm)
B1:前記斜め延伸フィルムの前記熱処理前における前記一方向の寸法(mm)
B2:前記斜め延伸フィルムの前記熱処理後における前記一方向の寸法(mm)
である。 - 前記フィルム基材を前記一方向に延伸する縦延伸工程をさらに含み、
前記斜め延伸工程では、前記縦延伸工程で前記一方向に延伸された前記フィルム基材を、前記斜め方向に延伸して前記斜め延伸フィルムを作製することを特徴とする請求項1に記載の斜め延伸フィルムの製造方法。 - 前記斜め延伸工程では、斜め延伸前に前記フィルム基材を予熱温度まで加熱し、
前記予熱温度は、斜め延伸時の延伸温度以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の斜め延伸フィルムの製造方法。 - 前記フィルム基材を構成する前記樹脂は、ポリカーボネート系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂のいずれかを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の斜め延伸フィルムの製造方法。
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