JP2019119366A - 車両用ドア構造 - Google Patents

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律 上原
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Abstract

【課題】車両の外部から車室内へ伝達される騒音を低減させることが可能な車両用ドア構造の提供。【解決手段】ドアインナパネル3とドアアウタパネル2との間には、第1のドア内部空間が区画される。ドアトリム4とドアインナパネル3との間には、第2のドア内部空間が区画される。吸音手段は、第2のドア内部空間に配置される。ドアアウタパネル2またはドアインナパネル3の一方のパネルには外部開口13が形成される。ドアインナパネル3のうちドア閉止状態でドア開口内に配置される領域には内部開口14が形成される。ドアトリム4のうちドア閉止状態でドア開口内に配置される領域には車室側開口19が形成される。車両の外部と車室とは、外部開口13、第1のドア内部空間、内部開口14、第2のドア内部空間、及び車室側開口19を介して連通する。車室側開口19と内部開口14とは、離間した位置に配置される。【選択図】図1

Description

本開示は、車両用ドア構造に関する。
特許文献1には、ドアアウタパネルとドアインナパネルとを備え、ドアアウタパネル及びドアインナパネルの内部に窓ガラス及び窓ガラス昇降装置を収容する空間が形成される車両用ドアが記載されている。空間は、ドアの開閉時に生起する車室内空気と外気との間の空気流路を形成する。インナパネルには、車室に連通する換気孔が設けられる。ドアインナパネルの車室と外気とを遮断するウエザストリップの下方部分(外気側)に傾斜部が形成されている。傾斜部には、排気孔が設けられている。
特開2002−96626号公報
特許文献1に記載の車両用ドアでは、ドアを閉める際には、車室の空気がドアインナパネルの換気孔からドアインナパネルとドアアウタパネルとの間の空間に入り、排気孔から車両の外部(以下、単に外部という。)に排出される。すなわち、車室と外部とは、ドアインナパネルの換気孔、上記空間、及びドアインナパネルの排気孔を介して連通している。このため、車両の走行時等に外部の走行風等の音が、排気孔、上記空間、及び換気孔を介して車室に伝達されて車室に騒音が発生する可能性がある。この騒音を低減するためにドアインナパネルとドアアウタパネルとの間の空間に吸音材等を設けることが考えられるが、ドアインナパネルとドアアウタパネルとの間の空間には、窓ガラスを下げた際に窓ガラスを収容するための空間が必要であり、また、窓ガラスを昇降させるための装置等も配置されるので、上記空間に吸音材を十分に設けることができず、外部からの騒音を十分に低減できない可能性がある。また、ドアアウタパネルとドアインナパネルとの間の空間に吸音材を設けた場合には、雨天や洗車の際に水が窓ガラス等を伝ってドアアウタパネルとドアインナパネルとの間の空間に浸入すると、吸音材が濡れてしまい、十分に吸音性能を発揮できないおそれがある。
そこで、本開示は、車両の外部から車室内へ伝達される騒音を低減させることが可能な車両用ドア構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、車室を車両の外部側へ開放するドア開口が車体側に形成された車両のドア開口を開閉する車両用ドア構造であって、ドアアウタパネルとドアインナパネルとドアトリムと吸音手段とを備える。ドアアウタパネルは、ドア開口よりも大きく形成され、車両の外部側に配置されて起立する。ドアインナパネルは、ドア開口よりも大きく形成され、ドアアウタパネルよりも内側に配置されてドアアウタパネルに接合され、ドアアウタパネルとの間に第1のドア内部空間を区画する。ドアトリムは、ドアインナパネルよりも内側に配置されてドアインナパネルに対して取り付けられ、ドアインナパネルとの間に第2のドア内部空間を区画する。吸音手段は、第2のドア内部空間に配置される。ドアアウタパネルまたはドアインナパネルの一方のパネルには、ドア開口を閉止したドア閉止状態で車両の外部と第1のドア内部空間とを連通する外部開口が形成される。ドアインナパネルのうちドア閉止状態でドア開口内に配置される領域には、第1のドア内部空間と第2のドア内部空間とを連通する内部開口が形成される。ドアトリムのうちドア閉止状態でドア開口内に配置される領域には、第2のドア内部空間と車室とを連通する車室側開口が形成される。ドア閉止状態の車両の外部と車室とは、外部開口、第1のドア内部空間、内部開口、第2のドア内部空間、及び車室側開口を介して連通する。車室側開口と内部開口とは、ドア閉止状態で車幅方向と交叉する所定方向に互いに離間した位置に配置される。吸音手段は、車室側開口と内部開口との間に配置され、内部開口から車室側開口側へ伝達される車両の外部からの騒音を低減する。
上記構成では、ドアインナパネルのうちドア閉止状態でドア開口内に配置される領域には第1のドア内部空間と第2のドア内部空間とを連通する内部開口が形成され、ドアトリムのうちドア閉止状態でドア開口内に配置される領域には、第2のドア内部空間と車室とを連通する車室側開口が形成される。車室側開口と内部開口とは、ドア閉止状態で車幅方向と交叉する所定方向(例えば、前後方向)に互いに離間した位置に配置される。このため、車両の外部と車室との間で流通する空気の流路を、第2のドア内部空間に上記所定方向に長く確保することができる。また、第2のドア内部空間の車室側開口と内部開口との間には吸音手段が配置される。このように、空気の流路を、第2のドア内部空間に長く確保することができ、第2のドア内部空間の車室側開口と内部開口との間に吸音手段を配置するので、例えば、第1のドア内部空間にドアウインドウパネルを昇降させるための装置やドアウインドウパネル等を収容し、吸音材等を第1のドア内部空間に十分に設けることができない場合であっても、第2のドア内部空間に吸音手段を十分に配置することができる。従って、車両の外部から車室内へ伝達する騒音を第2のドア内部空間で十分に低減することができる。なお、吸音手段は、不織布やスポンジ等の吸音材であってもよいし、或いは空気の流路に複数の隔壁を設け、複数の隔壁に空気が流通する開口を設ける等の吸音構造であってもよい。
また、第2のドア内部空間の車室側開口と内部開口との間には吸音手段を配置するので、雨天時や洗車時に第1のドア内部空間に水が浸入したとしても、吸音手段が濡れてしまうことを防止することができる。このため、吸音材が濡れることによる吸音性能の低下を防止することができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様の車両用ドア構造であって、第2のドア内部空間は、車室側開口と内部開口とを接続する管状の内側流路形成部によって区画される内側空気流通路を含む。吸音手段は、内側空気流通路に配置される。
上記構成では、第2のドア内部空間に含まれる内側空気流通路は、管状の内側流路形成部によって区画される。このため、例えば、ドアインナパネルのうちドア閉止状態でドア開口内に配置される領域に内部開口とは異なる他の開口が設けられ、該他の開口を介して第1のドア内部空間から第2のドア内部空間へ騒音が伝達される場合であっても、第2のドア内部空間へ伝達された騒音の内側空気流通路への伝達を抑えることができ、車両の外部から車室内へ伝達する騒音を低減することができる。
本発明の第3の態様は、上記第1又は第2の態様の車両用ドア構造であって、外部開口は、上記所定方向に互いに離間する車室側開口および内部開口のうち内部開口側に配置される。第1のドア内部空間は、外部開口と内部開口とを接続する管状の外側流路形成部によって区画される外側空気流通路を含む。
上記構成では、第1のドア内部空間に含まれている外側空気流通路が、外部開口と内部開口とを接続する管状の外側流路形成部によって区画される。このため、車両の外部から外部開口を介して進入した騒音は、第1のドア内部空間に漏れることなく、外側空気流通路を介して第2のドア内部空間へと伝達される。従って、外側空気流通路を介して第2のドア内部空間へと伝達された騒音は、第2のドア内部空間に配置される吸音手段によって低減されるので、車両の外部から車室側へ外側空気流通部を介して伝達する騒音を確実に低減させることができる。
また、上記所定方向に互いに離間する車室側開口および内部開口のうち内部開口側に外部開口が配置されるので、外部開口と内部開口とを互いに近傍に配置して、外部開口と内部開口とを接続する管状の外側流路形成部を短くすることができる。このため、管状の外側流路形成部の材料コストを削減することができる。
本開示によれば、車両の外部から車室内へ伝達される騒音を低減させることができる。
本発明の実施形態に係る車両用ドア構造を備えたドアの分解斜視図である。 図1のドアトリムをドア幅方向外側から視た側面図である。 図1のインナパネルをドア幅方向内側から視た側面図である。 図1のドアのトリム取付状態でのIV−IV断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向(ドアを車両に組付けて閉止したドア閉止状態でのドアの前後方向)を意味し、左右方向は車両の前方を向いた状態での左右方向を意味する。また、ドアに関する以下の方向は、何れもドア閉止状態での方向であり、ドア横方向は前後方向、ドア縦方向は上下方向、ドア幅方向は車幅方向、ドア外側は車幅方向外側(車室外側)、ドア内側は車幅方向内側(車室内側)である。
本実施形態に係る車両は、車室(図示省略)の前右側と前左側とに左右のドア開口(図示省略)を有する。ドア開口は、車体側に形成され、車室を車両の外部側へ開放する。ドア1の前側は、ドアヒンジ(図示省略)を介してドア開口の前縁部に回転自在に支持され、ドア開口は、ドアヒンジを中心として傾動するドア1によって開閉される。なお、車室の前左側と前右側とには略同じ構造のドアが設けられているため、以下では前左側のドアについて説明し、前右側についての説明を省略する。
図1及び図4に示すように、ドア1は、ドア外側に配置されるドアアウタパネル2と、ドアアウタパネル2のドア内側に配置されるドアインナパネル3と、ドアインナパネル3のドア内側に配置されるドアトリム4と、ドアアウタパネル2とドアインナパネル3との間に配置される外側空気流通管(外側流路形成部)5と、ドアアウタパネル2とドアインナパネル3との間で昇降可能に支持されるドアウインドウパネル6とを備える。ドアアウタパネル2及びドアインナパネル3は、それぞれ所定形状にプレス成形された金属板材であり、ドアトリム4は、樹脂製の内装部材である。
ドアアウタパネル2とドアインナパネル3とは、その周縁部分同士が接合され、その内部に第1のドア内部空間(閉空間)20を形成する。ドア1の上側領域(ドアアウタパネル2及びドアインナパネル3の上側領域)には、窓開口7が形成される。窓開口7のドア前方を区画する前窓枠部8は、斜め上後方へ傾斜して延び、窓開口7の上方を区画する上窓枠部9は、ドア横方向に延び、窓開口7の後方を区画する後窓枠部10は、ドア縦方向に延びる。ドアウインドウパネル6は、下降することによって窓開口7を開放し、上昇することによって窓開口7を閉止する。ドア1の前端縁部は、前窓枠部8の下端からドア縦方向の下方へ連続して延び、ドア1の前端縁部とドア開口7の前縁部とがヒンジを介して連結される。第1のドア内部空間20には、昇降装置によって下降したドアウインドウパネル6が収容されるウインドウパネル収容領域が設けられる。
図1及び図3に示すように、ドアアウタパネル2は、ドア開口よりも大きく形成され、ドア前後方向に沿って起立してドア1の外面を形成する。ドアインナパネル3は、ドア開口よりも大きく形成され、ドアアウタパネル2のドア内側に対向配置される。ドアインナパネル3は、ドア1がドア開口を閉止したドア閉止状態で、ドア開口外側に配置される車室外側領域11と、ドア開口内側に配置される車室内側領域12とを有する。車室外側領域11と車室内側領域12との間には、ウエザストリップ22が設けられる。
車室外側領域11は、ドアインナパネル3のドア内側面の外周端部に設けられる。車室外側領域11のドア内側面の前下端部には、第1のドア内部空間20と、車両の外部とを連通する外部開口13が形成される。
車室内側領域12は、ドアインナパネル3のドア内側面の車室外側領域11より内側に設けられる。車室内側領域12のドア内側面の前下端部には、第1のドア内部空間(ドアアウタパネル2とドアインナパネル3との間)20と、後述する第2のドア内部空間(ドアインナパネル3とドアトリム4との間)21を連通する内部開口14が形成される。車室内側領域12の窓開口7より下側の領域には、ドアウインドウパネル6を昇降させる昇降装置(図示省略)をドアアウタパネル2とドアインナパネル3との間に取り付ける際に、作業用に用いられる作業用開口15が形成される。車室内側領域12の窓開口7より下側の領域は、ドア内側からシート(図示省略)に覆われている。シートは、車室内側領域12の窓開口7より下側の領域をドア内側から覆うことよって、ドアアウタパネル2とドアインナパネル3との間の空気が内部開口14以外からドアインナパネル3とドアトリム4との間へ流入することを防止する。車室内側領域12の窓開口7より下側の領域には、ドア内側からドアトリム4が取付けられる。ドアトリム4は、車室内側領域12の窓開口7より下側の領域のドア内側面の略全域を覆う。
図1、図2及び図4に示すように、ドアトリム4は、ドインナパネル3の車室内側領域12の窓開口7より下側の領域をドア内側から覆うように取付けられる。ドアトリム4とドアインナパネル3との内部には、第2のドア内部空間(閉空間)21が形成される。ドアトリム4のドア外側面の下端部には、ドア外側へ突出して前後方向に延びる板状である仕切部(内側流路形成部)16が設けられる。
仕切部16は、ドアトリム4の前下端部から上方へ延び、後方へ曲折してドアトリム4の下端縁に沿って前後方向に延びる前側仕切部23と、前側仕切部23の前端縁から上方へ曲折して延び、後方へ曲折してドアトリムの4の後端部まで延びる後側仕切部24とを有する。ドアトリム4の後側仕切部24より下側の領域には、第2のドア内部空間21と、車室とを連通する複数の車室側開口19が形成される。仕切部16のドア外側端縁は、ドアトリム4がドアインナパネル3の車室内側領域12に取り付けられるトリム取付状態で、車室内側領域12の窓開口7より下側の領域に当接する。
ドアトリム4とドアインナパネル3との間には、ドアトリム4の下端部と、仕切部16と、車室内側領域12の下端部とによって内側空気流通路17が区画形成される。空気流通路は、一端側(前端側)が車室側開口19に連通し、他端側(後端部)が内部開口14に連通する。内側空気流通路17の内側には、不織布やスポンジ等の吸音材(吸音手段)18が設けられる。吸音材18は、車室側開口19と内部開口14との間に配置され、内部開口14から車室側開口19側へ伝達される車両の外部からの騒音を低減する。
図1及び図3に示すように、外側空気流通管5は、ドアアウタパネル2とドアインナパネル3との間に設けられ、その一端側(上端側)が内部開口14に連通し、その他端側(下端側)が外部開口13に連通する筒状部材である。外側空気流通管5は、内部開口14から下方へ湾曲して延び、その後ドア内側へ湾曲して延びて外部開口13へと連通する。外側空気流通管5の内側には、外側空気流通路25が区画形成される。
ドア閉止状態の車両の外部と前記車室とは、外部開口13、第1のドア内部空間20内の外側空気流通路25、内部開口14、第2のドア内部空間21内の内側空気流通路17、車室側開口19を介して連通する。車室側開口19と内部開口14とは、ドア閉止状態で前後方向に互いに離間した位置に配置される。外部開口13は、前後方向に互いに離間する車室側開口19および内部開口14のうち内部開口14側に配置される。外部開口13と内部開口14とは、ウインドウパネル収容領域よりも下方に配置される。
ドア1が閉まる際は、車室内の空気が、車室側開口19、内側空気流通路17、内部開口14、外側空気流通路25、外部開口13の順番に流通して車両の外部へと流通する。車両の外部からの騒音は、外部開口13から進入し、外側空気流通路25、内部開口14を介して内側空気流通路17へと伝達し、内側空気流通路17内に設けられた吸音材18によって低減された後に車室側開口19へと伝達する。
上記のように構成された車両用ドア構造では、ドアインナパネル3のうちドア閉止状態でドア開口内に配置される車室内側領域12に第1のドア内部空間20と第2のドア内部空間21とを連通する内部開口14が形成され、ドアトリム4の車室内側領域12には、第2のドア内部空間21と車室とを連通する車室側開口19が形成される。車室側開口19と内部開口14とは、ドア閉止状態で前後方向に互いに離間した位置に配置される。このため、車両の外部と車室との間で流通する内側空気流通路17を、第2のドア内部空間21に前後方向に長く確保することができる。また、第2のドア内部空間21の車室側開口19と内部開口14との間には吸音材18が配置される。このように、内側空気流通路17を、第2のドア内部空間21に長く確保することができ、第2のドア内部空間21の車室側開口19と内部開口14との間に吸音材18を配置するので、例えば、第1のドア内部空間20にドアウインドウパネル6を昇降させるための装置やドアウインドウパネル6等を収容し、吸音材18を第1のドア内部空間20に十分に設けることができない場合であっても、第2のドア内部空間21に吸音材18を十分に配置することができる。従って、車両の外部から車室内へ伝達する騒音を第2のドア内部空間21で十分に低減することができる。なお、本実施形態では、不織布やスポンジ等の吸音材18が内側空気流通路17の内側に設けられる構造を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、空気の流路に複数の隔壁を設け、複数の隔壁に空気が流通する開口を設ける等の吸音構造であってもよい。
また、第2のドア内部空間21の車室側開口19と内部開口14との間に吸音材18を配置するので、雨天時や洗車時に第1のドア内部空間20に水が浸入したとしても、吸音材18が濡れてしまうことを防止することができる。このため、吸音材18が濡れることによる吸音性能の低下を防止することができる。
また、本実施形態では、第2のドア内部空間21に含まれる内側空気流通路17は、管状の仕切部16によって区画される。このため、ドアインナパネル3の車室内側領域12に設けられる作業用開口15を介して第1のドア内部空間20から第2のドア内部空間21へ騒音が伝達されても、第2のドア内部空間21へ伝達された騒音の内側空気流通路17への伝達を抑えることができ、車両の外部から車室内へ伝達する騒音を低減することができる。
また、第1のドア内部空間20に含まれている外側空気流通路25が、外部開口13と内部開口14とを接続する管状の外側空気流通管5によって区画される。このため、車両の外部から外部開口13を介して進入した騒音は、第1のドア内部空間20に漏れることなく、外側空気流通路25を介して第2のドア内部空間21へと伝達される。従って、外側空気流通路25を介して第2のドア内部空間21へと伝達された騒音は、第2のドア内部空間21に配置される吸音材18によって低減されるので、車両の外部から車室側へ外側空気流通管5を介して伝達する騒音を確実に低減させることができる。
また、前後方向に互いに離間する車室側開口19および内部開口14のうち内部開口14側に外部開口13が配置されるので、外部開口13と内部開口14とを互いに近傍に配置して、外部開口13と内部開口14とを接続する管状の外側空気流通管5を短くすることができる。このため、管状の外側空気流通管5の材料コストを削減することができる。
また、車室側と車両の外部とが内側空気流通路17及び外側空気流通管5を介して連通しているので、内側空気流通路17及び外側空気流通管5を介して、車室側と車両の外部との間で空気を流通させることによって、車室内の換気やドア1を閉める際の負圧の低減を行うことができる。
なお、本実施形態では、ドアインナパネル3の車室外側領域11のドア内側面の前下端部に外部開口13が形成される構造が例示されているが、これに限定されるものではなく、車室外側領域11に外部開口が形成される構造であればよい。例えば、車室外側領域11の前面の下端部に外部開口が形成される構造であってもよい。また、ドアインナパネル3の車室内側領域12のドア内側面の前下端部に内部開口14が形成される構造が例示されているが、これに限定されるものではなく、車室内側領域12に内部開口が形成される構造であればよい。例えば、車室内側領域12の前面の下端部に内部開口が形成される構造であってもよい。
また、本実施形態では、外部開口13及び内部開口14がドアインナパネル3の車室外側領域11と車室内側領域12とにそれぞれ設けられ、外側空気流通管5の上端側が内部開口14に連通し、下端側が外部開口13に連通する構造が例示されているが、これに限定されるものではない。例えば、外部開口及び内部開口がドアインナパネル3の車室外側領域11と車室内側領域12とにそれぞれ複数設けられ、外側空気流通管5の上端側が複数の内部開口に連通し、下端側が複数の外部開口に連通する構造であってもよい。
また、本実施形態では、内部に外側空気流通路25を区画形成する外側空気流通管5が、ドアアウタパネル2とドアインナパネル3との間に配置される構造が例示されているが、これに限定されるものではない。例えば、外側空気流通管は、ドアインナパネル3から延び、内部に外側空気流通路を区画形成する板形部材であってもよく、ドアアウタパネル2とドアインナパネル3との間に区画形成される外側空気流通路を設けなくてもよい。
また、本実施形態では、ドアトリム4とドアインナパネル3との間に、ドアトリム4の下端部と、仕切部16と、車室内側領域12の下端部とによって内側空気流通路17が区画形成される構造が例示されているが、これに限定されるものではない。例えば、内側空気流通路を内部に区画形成する筒状部材を設けてもよく、ドアトリム4とドアインナパネル3との間に、区画形成される内側空気流通路を設けなくてもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明に係る車両用ドア構造は、車両のドアに広く利用することができる。
1 ドア
2 ドアアウタパネル
3 ドアインナパネル
4 ドアトリム
5 外側空気流通管(外側流路形成部)
6 ドアウインドウパネル
7 窓開口
11 車室外側領域
12 車室内側領域
13 外部開口
14 内部開口
15 作業用開口
16 仕切部(内側流路形成部)
17 内側空気流通路
18 吸音材(吸音手段)
19 車室側開口
20 第1のドア内部空間
21 第2のドア内部空間
25 外側空気流通路

Claims (3)

  1. 車室を車両の外部側へ開放するドア開口が車体側に形成された前記車両の前記ドア開口を開閉する車両用ドア構造であって、
    前記ドア開口よりも大きく形成され、前記車両の外部側に配置されて起立するドアアウタパネルと、
    前記ドア開口よりも大きく形成され、前記ドアアウタパネルよりも内側に配置されて前記ドアアウタパネルに接合され、前記ドアアウタパネルとの間に第1のドア内部空間を区画するドアインナパネルと、
    前記ドアインナパネルよりも内側に配置されて前記ドアインナパネルに対して取り付けられ、前記ドアインナパネルとの間に第2のドア内部空間を区画するドアトリムと、
    前記第2のドア内部空間に配置される吸音手段と、を備え、
    前記ドアアウタパネルまたは前記ドアインナパネルの一方のパネルには、前記ドア開口を閉止したドア閉止状態で前記車両の外部と前記第1のドア内部空間とを連通する外部開口が形成され、
    前記ドアインナパネルのうち前記ドア閉止状態で前記ドア開口内に配置される領域には、前記第1のドア内部空間と前記第2のドア内部空間とを連通する内部開口が形成され、
    前記ドアトリムのうち前記ドア閉止状態で前記ドア開口内に配置される領域には、前記第2のドア内部空間と前記車室とを連通する車室側開口が形成され、
    前記ドア閉止状態の車両の外部と前記車室とは、前記外部開口、前記第1のドア内部空間、前記内部開口、前記第2のドア内部空間、及び前記車室側開口を介して連通し、
    前記車室側開口と前記内部開口とは、前記ドア閉止状態で車幅方向と交叉する所定方向に互いに離間した位置に配置され、
    前記吸音手段は、前記車室側開口と前記内部開口との間に配置され、前記内部開口から前記車室側開口側へ伝達される前記車両の外部からの騒音を低減する
    ことを特徴とする車両用ドア構造。
  2. 請求項1に記載の車両用ドア構造であって、
    前記第2のドア内部空間は、前記車室側開口と前記内部開口とを接続する管状の内側流路形成部によって区画される内側空気流通路を含み、
    前記吸音手段は、前記内側空気流通路に配置される
    ことを特徴とする車両用ドア構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用ドア構造であって、
    前記外部開口は、前記所定方向に互いに離間する前記車室側開口および前記内部開口のうち前記内部開口側に配置され、
    前記第1のドア内部空間は、前記外部開口と前記内部開口とを接続する管状の外側流路形成部によって区画される外側空気流通路を含む
    ことを特徴とする車両用ドア構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH047214U (ja) * 1990-05-08 1992-01-23
JP2006027337A (ja) * 2004-07-13 2006-02-02 Nishikawa Rubber Co Ltd 自動車ドアのベンチレーション構造

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