JP2019119317A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Tetsuhiro Arima
哲寛 有馬
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豊 中島
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Ryota Ishigaki
良太 石垣
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Keiki Ito
圭希 伊藤
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Abstract

【課題】車両に斜め前方からの衝突荷重が入力した際に乗員を好適に保護できるエアバッグ装置を提供する。【解決手段】エアバッグ装置20は、乗員32を保護する主エアバッグ45と、補助エアバッグ46とを備える。補助エアバッグは、主エアバッグに対して車幅方向内側に配置される。主エアバッグの主袋体47と補助エアバッグの補助袋体51とが夫々部分的に連結され、主袋体47と補助袋体51とがベントホールで連通可能に構成されている。エアバッグ装置20によれば、主エアバッグで乗員を拘束する際に、ベントホールを連通させて主袋体から補助袋体にガスを流し、補助袋体を膨張展開させる。【選択図】図2

Description

本発明は、エアバッグ装置に関するものである。
エアバッグ装置として、例えば、主エアバッグに対して車幅方向内側に補助エアバッグを備えたものが知られている。このエアバッグ装置によれば、主エアバッグの主袋体を膨張展開させる際に、補助エアバッグの補助袋体を膨張展開させて主エアバッグの主袋体に当接させる。補助袋体を主エアバッグの主袋体に当接させることにより、主袋体を望ましい方向に膨張展開させることが可能になる。よって、膨張展開後の主袋体の形状を安定させることができ、主袋体で乗員を好適に拘束することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−107793号公報
ここで、車両の衝突として斜め前方からの衝突が考えられる。この場合、例えばパッセンジャシートの乗員は、衝突による衝撃で運転席側に向けて斜め前方に移動することが考えられる。乗員が斜め前方に移動した場合、主袋体のうち車幅方向内側の部位で乗員を拘束する必要がある。このため、膨張展開後の主袋体の形状を安定させることが特に重要になる。
そこで、この発明は、車両に斜め前方からの衝突荷重が入力した際に乗員を好適に保護できるエアバッグ装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、インフレータ(例えば、実施形態の主インフレータ48、補助インフレータ52)から発生するガスにより袋体(例えば、実施形態の主袋体47、補助袋体51)が膨張展開して乗員(例えば、実施形態の乗員32)を保護するエアバッグ装置(例えば、実施形態の第1エアバッグ装置20)において、前記エアバッグ装置は、前記乗員を保護する主エアバッグ(例えば、実施形態の主エアバッグ45)と、前記主エアバッグに対して車幅方向内側に配置される補助エアバッグ(例えば、実施形態の補助エアバッグ46)と、を備え、前記主エアバッグの主袋体(例えば、実施形態の主袋体47)と前記補助エアバッグの補助袋体(例えば、実施形態の補助袋体51)とが夫々部分的に連結されるとともに、前記主袋体と前記補助袋体とを連通可能とする連通孔(例えば、実施形態のベントホール72)が形成され、前記主エアバッグにより前記乗員を拘束するとき、前記連通孔が連通して前記主袋体から前記補助袋体にガスが流入し、前記補助袋体を膨張展開させることを特徴とする。
このように、主エアバッグの主袋体と補助バッグの補助袋体とを夫々部分的に連結した。すなわち、主袋体の車幅方向内側の部位に補助袋体が連結されている。また、主エアバッグにより乗員の拘束を開始したときに、連通孔を連通させて主袋体から補助袋体にガスを流入させて補助袋体を膨張展開させるようにした。よって、膨張展開した補助袋体で主袋体の車幅方向内側の部位を良好に支えることができる。
これにより、例えば、衝撃荷重で乗員が斜め前方に移動して主袋体の車幅方向内側の部位に接触して拘束を開始した場合に、主袋体の車幅方向内側の部位を補助袋体で安定させた形状に保つことができる。この結果、車両に斜め前方からの衝突荷重が入力した際に乗員を主エアバッグおよび補助エアバッグで好適に保護できる。
請求項2に記載した発明は、前記主エアバッグの前記主袋体および前記補助エアバッグの前記補助袋体に夫々インフレータ(例えば、実施形態の主インフレータ48、補助インフレータ52)が連通されていることを特徴とする。
よって、例えば、車両が比較的高速の場合に、補助エアバッグの補助袋体にインフレータからガスを供給することができる。よって、補助袋体を迅速に膨出展開させることができる。これにより、例えば、乗員が主袋体の車幅方向内側の部位に接触して拘束を開始する前に、主袋体の車幅方向内側の部位を補助袋体で安定させた形状に保つことができ乗員を好適に保護できる。
請求項3に記載した発明は、前記補助袋体は、膨出展開した状態において前記主袋体より車体後方に膨出することを特徴とする。
このように、補助袋体が膨出展開した状態において、補助袋体を主袋体より車体後方に膨出する。よって、膨出した補助膨出部と、主袋体の主後壁とにより凹部が形成されている。これにより、例えば、乗員が主袋体の主後壁で拘束する際に、乗員を凹部により良好に拘束して好適に保護できる。
この発明によれば、主エアバッグの主袋体と補助バッグの補助袋体とを夫々部分的に連結し、補助袋体で主袋体を良好に支えるようにした。これにより、車両に斜め前方からの衝突荷重が入力した際に乗員を好適に保護できる。
本発明の一実施形態に係るエアバッグ装置を備えた車両を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るエアバッグ装置が膨張展開した状態を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る第1エアバッグ装置の連結部を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る第1エアバッグ装置を図3においてIV方向から見た状態を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るエアバッグ装置により通常速度の車両に入力する衝撃荷重から乗員を保護する例を説明する平面図である。 本発明の一実施形態に係るエアバッグ装置により比較的高速の車両に入力する衝撃荷重から乗員を保護する例を説明する平面図である。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図面において、矢印FRは車両の前方、矢印UPは車両の上方、矢印LHは車両の左側方を指すものとする。また、一実施形態においては、例えば、車両の左側に運転席のドライバシート13が配置され、車両の右側に助手席のパッセンジャシート14が配置された車両10について説明する。
図1、図2に示すように、車両10は、インストルメントパネル12と、ドライバシート13と、パッセンジャシート14と、ステアリングホイール16と、第1エアバッグ装置(エアバッグ装置)20と、第2エアバッグ装置22と、第1サイドカーテンエアバッグ装置24と、第2サイドカーテンエアバッグ装置26とを備えている。
第1エアバッグ装置20、第2エアバッグ装置22、第1サイドカーテンエアバッグ装置24、および第2サイドカーテンエアバッグ装置26は車両用のエアバッグ装置である。
インストルメントパネル12は、車室28の車体前方に設けられている。インストルメントパネル12の車体後方にドライバシート13およびパッセンジャシート14が設けられている。ドライバシート13の車体前方にステアリングホイール16が設けられている。ドライバシート13に運転者31が着座する。パッセンジャシート14に同乗者(以下、乗員という)32が着座する。
第2エアバッグ装置22は、ステアリングホイール16用のエアバッグ装置として一般に使用されているエアバッグ装置である。第2エアバッグ装置22は、ステアリングホイール16の内部に第2袋体34が折り畳まれた状態で収納されている。
第2袋体34は、例えば、ナイロン織布などの機密で柔軟な材料が用いられ、ポリアミド糸などを用いて袋状に形成される。また、第2袋体34の内面に耐熱性を有するゴム、シリコンなどがコーティングされることが好ましい。
第2エアバッグ装置22によれば、車両10に衝突エネルギ(すなわち、衝撃荷重)が入力したときに、第2袋体34にインフレータからガスが導入される。ガスが導入されることにより、運転者31の車体前方に第2袋体34が膨張展開することにより、運転者31を第2袋体34で拘束して保護する。
第1サイドカーテンエアバッグ装置24は、カーテンエアバッグ装置として一般に使用されているエアバッグ装置である。第1サイドカーテンエアバッグ装置24は、例えば、第1カーテン袋体36が折り畳まれた状態で車両10の右側ルーフレールに沿って車体前後方向に延び、ルーフライニング38の右側部38aの上方に収納されている。
第1サイドカーテンエアバッグ装置24は、例えば、ナイロン織布などの機密で柔軟な材料が用いられ、ポリアミド糸などを用いて袋状に形成される。また、第1サイドカーテンエアバッグ装置24の内面に耐熱性を有するゴム、シリコンなどがコーティングされることが好ましい。
第1サイドカーテンエアバッグ装置24によれば、車両10に衝撃荷重が入力したときに、第1カーテン袋体36にインフレータからガスが導入される。ガスが導入されることにより、例えば、右側ルーフレールとルーフライニング38の右側部38aとの間から車幅方向右側のサイドガラス39を車室内側から覆うように下方に向けて膨張展開する。これにより、乗員32を第1カーテン袋体36で拘束して保護する。
第2サイドカーテンエアバッグ装置26は、第1サイドカーテンエアバッグ装置24と同様に、一般に使用されているエアバッグ装置である。第2サイドカーテンエアバッグ装置26は、例えば、第2カーテン袋体41が折り畳まれた状態で車両10の左側ルーフレールに沿って車体前後方向に延び、ルーフライニング38の左側部の上方に収納されている。
第2サイドカーテンエアバッグ装置26は、例えば、ナイロン織布などの機密で柔軟な材料が用いられ、ポリアミド糸などを用いて袋状に形成される。また、第2サイドカーテンエアバッグ装置26の内面に耐熱性を有するゴム、シリコンなどがコーティングされることが好ましい。
第2サイドカーテンエアバッグ装置26によれば、車両10に衝突荷重が入力したときに、第2カーテン袋体41にインフレータからガスが導入される。ガスが導入されることにより、例えば、左側ルーフレールとルーフライニング38の左側部との間から車幅方向左側のサイドガラス42を車室内側から覆うように下方に向けて膨張展開する。これにより、運転者31を第2カーテン袋体41で拘束して保護する。
また、第2サイドカーテンエアバッグ装置26は、第2エアバッグ装置22(具体的には、第2袋体34)の車幅方向外側の側部34aに接触するように配置される。
以下、第2袋体34の車幅方向外側の側部34aを「第2袋体外側部34a」という。
第1エアバッグ装置20は、主エアバッグ45と、補助エアバッグ46とを備えている。主エアバッグ45は、主袋体47と、主インフレータ48とを備えている。補助エアバッグ46は、補助袋体51と、補助インフレータ52とを備えている。
主エアバッグ45および補助エアバッグ46は、主袋体47と補助袋体51とが折り畳まれた状態において、インストルメントパネル12の収納内部に主インフレータ48および補助インフレータ52とともに内蔵される。
主インフレータ48は主袋体47に連通されている。主インフレータ48は、車両10に衝撃荷重が入力されたとき、ガスを発生して主袋体47にガスを供給する。主袋体47にガスが供給されることにより主袋体47が膨張展開する。主インフレータ48および折り畳まれたエアバッグ袋体25は、リテーナ(図示せず)によりインストルメントパネル12の収納内部に保持されている。
補助インフレータ52は補助袋体51に連通されている。補助インフレータ52は、車両10が比較的高速走行時に、車両10に衝撃荷重が入力されたとき、ガスを発生して補助袋体51にガスを供給する。補助袋体51にガスが供給されることにより補助袋体51が膨張展開する。
インストルメントパネル12のうち、収納内部の上方の上壁部12aに破断誘導部(ティアライン)が設けられている。破断誘導部は、主袋体47が膨張展開したときに、膨張展開した主袋体47の押圧力で破断するように形成されている。破断誘導部によって囲まれた領域で展開壁54が形成されている。
展開壁54は、主袋体47の膨張展開時に、主袋体47により破断誘導部が破断することにより上方に扉状に開く。展開壁54が上方に開くことにより上壁部12aに開口55が形成され、開口55から主袋体47が乗員32の上半身32aに向けて袋状に膨張展開する。
図2、図3に示すように、主袋体47は、膨出展開された状態において、主内側壁57と、主外側壁58と、主後壁59とを有する。主袋体47の主外側壁58は、車幅方向外側で、かつ、第1カーテン袋体36に接触するように配置される。主内側壁57は、車幅方向内側で、かつ、主外側壁58に対して間隔をおいて配置される。主後壁59は、乗員32の上半身32aに対向するように配置される。
主袋体47は、例えば、ナイロン織布などの機密で柔軟な材料が用いられ、ポリアミド糸などを用いて袋状に形成される。また、主袋体47の内面に耐熱性を有するゴム、シリコンなどがコーティングされることが好ましい。
主袋体47の主内側壁57には補助エアバッグ46の補助袋体51が連結されている。
補助袋体51は、膨出展開された状態において、主袋体47に対して車幅方向内側で、かつ、乗員32の上半身32aの左前方向(すなわち、車幅方向内側)に配置される。
補助袋体51は、主袋体47と同様に、例えば、ナイロン織布などの機密で柔軟な材料が用いられ、ポリアミド糸などを用いて袋状に形成される。また、主袋体47の内面に耐熱性を有するゴム、シリコンなどがコーティングされることが好ましい。
補助袋体51は、補助内側壁62と、補助外側壁63と、補助後壁64とを有する。補助内側壁62は、車幅方向内側で、かつ、第2エアバッグ装置22(具体的には、第2袋体34)の車幅方向内側の側部34bに接触するように配置される。
以下、第2袋体34の車幅方向内側の側部34bを「第2袋体内側部34b」という。
補助後壁64は、主袋体47の主後壁59より車体後側に配置され、乗員32の上半身32aの左前方向に配置される。
また、補助内側壁62および補助外側壁63の各後部62a,63aが主後壁59より車体後方側に配置される。主後壁59、補助内側壁62の後部62a、および補助外側壁63の後部63aで補助膨出部66が形成される。補助膨出部66は、主袋体47の車体後方で、かつ、乗員32の上半身32aの左前方向に配置される。
図3、図4に示すように、補助外側壁63は、中央部68が主内側壁57の中央部69に、例えば縫製(縫合)71により連結されている(図1も参照)。換言すれば、主内側壁57および補助外側壁63は、例えば、夫々部分的に縫製されることにより連結されている。また、補助外側壁63の中央部68と主内側壁57の中央部69とが連結された状態において、ベントホール(連通孔)72が形成されている。
ベントホール72は、主袋体47を膨張展開する際には、例えばストラップ74などで閉塞された状態に保たれる。ストラップ74は、帯状に織られた可撓性の部材である。主袋体47は、カバー75で主袋体47の内側から覆われている。カバー75は、中央に開口部75aが開口されている。カバー75は、上端部75bおよび下端部75cが主内側壁57の中央部69に縫製されている。よって、ストラップ74は、カバー75に車体前後方向に移動自在に支持されている。ストラップ74は、先端部74aが主内側壁57の中央部69に縫製されている。
ストラップ74は、例えば、主袋体47が膨出展開した状態において矢印A方向の引張力で引っ張られることによりにより、主袋体47(特に、主内側壁57)の形状を膨出展開した状態に保持する。
ベントホール72がストラップ74などで閉塞された状態に保たれることにより、主インフレータ48から主袋体47にガスを供給する際に、主袋体47を迅速に膨張展開することができる。
さらに、膨張展開した主袋体47(図2参照)に乗員32が接触して拘束を開始することにより、矢印A方向の引張力が解除され、ストラップ74に緩みが発生する。よって、主袋体47の内圧でストラップ74がベントホール72から補助袋体51の内部77に押し出され、ベントホール72が開口する。
ベントホール72が開口することにより、主袋体47の内部76と補助袋体51の内部77とがベントホール72を経て連通される。
よって、主袋体47の内部のガスがベントホール72を経て補助袋体51の内部に流入する。補助袋体51が供給されたガスにより膨張展開する。これにより、膨張展開した補助袋体51で主袋体47の主内側壁(車幅方向内側の部位)57を良好に支えることができる。また、主袋体47の主外側壁58は、第1カーテン袋体36に接触されている。したがって、主袋体47を補助袋体51や第1カーテン袋体36で安定させた形状に保つことができる。
図2、図3に示すように、例えば、車両10が比較的高速の場合には、補助エアバッグ46の補助袋体51に補助インフレータ52からガスを供給することができる。よって、補助袋体51を、主袋体47と同様に、迅速に膨出展開させることができる。
これにより、例えば、乗員32が主袋体47に接触して拘束を開始する前に、膨張展開した補助袋体51で主袋体47の主内側壁57を良好に支えることができる。したがって、主袋体47を補助袋体51や第1カーテン袋体36で安定させた形状に保つことができる。
また、主袋体47および補助袋体51が膨出展開した状態において、補助袋体51の補助膨出部66が、主袋体47の車体後方で、かつ、乗員32の上半身32aの左前方向に配置される。よって、膨出した補助膨出部66と、主袋体47の主後壁59とにより凹部81が形成される。これにより、例えば、乗員32が衝撃荷重により車体前方で、かつ、車幅方向内側に移動する際に、乗員32の上半身32aを凹部81により良好に拘束できる。
つぎに、第1エアバッグ装置20でパッセンジャシート14の乗員32を拘束して保護する例を図3、図5、図6に基づいて説明する。
まず、車両10が通常の速度で走行している場合に車両10に左側前方から斜め方向に衝撃荷重F1が入力する例を図3、図5に基づいて説明する。
図5に示すように、車両10が通常の速度で走行している場合に、車両10に左側前方から斜め方向に衝撃荷重F1が入力する。主インフレータ48が作動してガスを発生し、発生した主袋体47の内部に矢印Bの如く供給する。主袋体47にガスが供給されることにより主袋体47が膨張展開する。
この状態において、ベントホール72(図3参照)が、例えばストラップ74で閉塞されている。よって、主インフレータ48から主袋体47にガスを供給する際に、主袋体47を迅速に膨張展開できる。
主袋体47が膨張展開した状態において、乗員32の上半身32aが車体前方で、かつ、車幅方向内側へ向けて移動する。膨張展開した主袋体47の主後壁59に乗員32が接触して拘束を開始する。主後壁59のうち乗員32の上半身32aが当接した部位が車体前方に凹み、ストラップ74に緩みが発生する。
図3に示すように、主袋体47の内圧でストラップ74がベントホール72から補助袋体51の内部に押し出され、ベントホール72が開口する。ベントホール72が開口することにより、主袋体47の内部のガスがベントホール72を経て補助袋体51の内部に矢印Cの如く流入する(図5参照)。
図5に戻って、補助袋体51が、流入したガスで膨張展開し、膨張展開した補助袋体51で主袋体47の主内側壁57を良好に支える。
すなわち、主袋体47を補助袋体51で安定させた形状に保つことができる。よって、例えば、衝撃荷重F1で乗員32の上半身32aが斜め前方に矢印Dの如く移動して主後壁59の車幅方向内側の部位 に接触して拘束を開始した場合に、主袋体47の主内側壁57を補助袋体51で安定させた形状に保つことができる。これにより、車両10に斜め前方からの衝突荷重F1が入力した際に乗員32を主袋体47および補助袋体51で好適に拘束して保護できる。
また、主袋体47および補助袋体51が膨出展開することにより、補助袋体51の補助膨出部66が、主袋体47の車体後方で、かつ、乗員32の上半身32aの左前方向に配置される。よって、膨出した補助膨出部66と、主袋体47の主後壁59とにより凹部81が形成される。これにより、例えば、主後壁59の車幅方向内側の部位59aに接触して拘束を開始した場合に、乗員32乗員32の上半身32aを凹部81により一層良好に拘束して保護できる。
さらに、主袋体47の主外側壁58が第1カーテン袋体36に接触する。よって、主袋体47の主外側壁58(すなわち、主袋体47)を第1カーテン袋体36で安定させた形状に保つことができる。これにより、乗員32を主袋体47および補助袋体51で一層好適に保護できる。
また、乗員32の上半身32aが車体前方で、かつ、上半身32aの車幅方向外側に矢印Eの如く移動した場合にも、上半身32aを主袋体47や第1カーテン袋体36で良好に拘束して保護できる。
さらに、補助袋体51の補助内側壁62が第2エアバッグ装置22の第2袋体内側部34bに接触する。よって、補助袋体51の補助外側壁63を、第2袋体内側部34bで安定させた形状に保つことができる。すなわち、補助袋体51を第2エアバッグ装置22で安定させた形状に保つことができる。これにより、主袋体47を補助袋体51で一層安定させた形状に保つことができる。したがって、乗員32を主袋体47および補助袋体51で一層好適に保護できる。
また、運転者31の上半身31aが車体前方で、かつ、上半身31aの車幅方向内側に矢印Fの如く移動した場合にも、上半身31aを第2エアバッグ装置22の第2袋体34や補助袋体51の補助内側壁62で良好に拘束して保護できる。
さらに、運転者31の上半身31aが車体前方で、かつ、上半身31aの車幅方向外側に矢印Gの如く移動した場合にも、上半身31aを第2エアバッグ装置22の第2袋体34や第2カーテン袋体41で良好に拘束して保護できる。
つぎに、車両10が比較的高速で走行している場合に車両10に左側前方から斜め方向に衝撃荷重F2が入力する例を図6に基づいて説明する。
図6に示すように、車両10が比較的高速で走行している場合に、車両10に左側前方から斜め方向に比較的大きな衝撃荷重F2が入力する。主インフレータ48が作動してガスを発生し、発生した主袋体47の内部に矢印Hの如く供給する。主袋体47にガスが供給されることにより主袋体47が膨張展開する。
同時に、補助インフレータ52が作動してガスを発生し、発生した補助袋体51の内部に矢印Iの如く供給する。補助袋体51にガスが供給されることにより補助袋体51が膨張展開する。
このように、補助インフレータ52から補助袋体51の内部にガスを供給することにより、補助袋体51を主袋体47と同様に、迅速に膨出展開させることができる。よって、例えば、乗員32の上半身32aが主袋体47に接触して拘束を開始する前に、膨張展開した補助袋体51で主袋体47の主内側壁57を良好に支えることができる。
この状態において、乗員32の上半身32aが車体前方で、かつ、車幅方向内側へ向けて移動する。膨張展開した主袋体47の主後壁59に乗員32が接触して拘束を開始する。主後壁59のうち乗員32の上半身32aが当接した部位が車体前方に凹み、ストラップ74に緩みが発生する。
図3に示すように、主袋体47の内圧でストラップ74がベントホール72から補助袋体51の内部に押し出され、ベントホール72が開口する。ベントホール72が開口することにより、主袋体47の内部のガスがベントホール72を経て補助袋体51の内部に矢印Kの如く流入する(図6参照)。
図6に戻って、補助袋体51で主袋体47の主内側壁57を良好に支え、主袋体47を補助袋体51で安定させた形状に保つことができる。よって、例えば、衝撃荷重F2で乗員32の上半身32aが斜め前方に矢印Dの如く移動して主後壁59の車幅方向内側の部位 に接触して拘束を開始した場合に、主袋体47の主内側壁57を補助袋体51で安定させた形状に保つことができる。これにより、車両10に斜め前方からの衝突荷重F2が入力した際に乗員32を主袋体47および補助袋体51で好適に拘束して保護できる。
また、主袋体47および補助袋体51が膨出展開することにより、膨出した補助膨出部66と、主袋体47の主後壁59とにより凹部81を迅速に形成できる。これにより、例えば、主後壁59の車幅方向内側の部位59aに接触して拘束を開始した場合に、乗員32乗員32の上半身32aを凹部81により一層良好に拘束して保護できる。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態によれば、主袋体47と補助袋体51の連結部にベントホール(連通孔)72を形成し、ベントホール72をストラップ74で開閉自在に構成した例について説明したが、ベントホール72を開閉する構成はこれに限らない。
また、前記実施形態によれば、車両用のエアバッグ装置20を、一例として、パッセンジャシート14に着座した乗員32に適用した例について説明したが、これに限らない。その他の例として、例えば、ドライバシート13に着座した運転者31などの乗員に適用することも可能である。
10…車両
20…第1エアバッグ装置(エアバッグ装置)
32…乗員(パッセンジャシートに着座した同乗者)
45…主エアバッグ
46…補助エアバッグ
47…主袋体
48…主インフレータ(インフレータ)
51…補助袋体
52…補助インフレータ(インフレータ)
66…補助膨出部
68,69…中央部(部分的に連結される部位)
72…ベントホール(連通孔)
81…凹部

Claims (3)

  1. インフレータから発生するガスにより袋体が膨張展開して乗員を保護するエアバッグ装置において、
    前記エアバッグ装置は、
    前記乗員を保護する主エアバッグと、
    前記主エアバッグに対して車幅方向内側に配置される補助エアバッグと、を備え、
    前記主エアバッグの主袋体と前記補助エアバッグの補助袋体とが夫々部分的に連結されるとともに、前記主袋体と前記補助袋体とを連通可能とする連通孔が形成され、
    前記主エアバッグにより前記乗員を拘束するとき、前記連通孔が連通して前記主袋体から前記補助袋体にガスが流入し、前記補助袋体を膨張展開させることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記主エアバッグの前記主袋体および前記補助エアバッグの前記補助袋体に夫々インフレータが連通されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記補助袋体は、膨出展開した状態において前記主袋体より車体後方に膨出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエアバッグ装置。
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