JP2019112879A - 壁下地装置及び壁下地施工方法 - Google Patents

壁下地装置及び壁下地施工方法 Download PDF

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Akihiro Nakamura
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Abstract

【課題】天井側や床側の不陸の影響を受け難くすることが可能でありながらも、搬送や設置時における取扱性を向上し得る壁下地装置及び壁下地施工方法を提供する。【解決手段】壁下地装置1は、壁厚方向両側に面材41が固定される複数本の縦桟20と、該縦桟の下端部20bが固定される下横桟10と、前記縦桟の上端部20aが固定される上横桟30と、該上横桟を天井下地4側に向けて移動可能に支持し、前記天井下地に固定される横桟支持部材35と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、建物の間仕切壁を構成する壁下地装置及び壁下地施工方法に関する。
従来より、屋内空間を間仕切る間仕切壁は、横桟や間柱等の壁下地の壁厚方向両側に面材が固定されて構成されている。このような間仕切壁では、天井側や床側に不陸等があれば、横桟の固定に調整を要したり、間柱の長さを微調整する必要が生じたりするなどの問題があった。
例えば、下記特許文献1には、第1横框材、第2横框材、及び縦框材からなる矩形の枠体を備えた間仕切パネルが開示されている。また、この間仕切パネルは、縦框材の上端及び第2横框材の下面側のそれぞれに設けられたダボ穴にダボを嵌合させて連結し、縦框材から第2横框材を長手方向に離間可能とした構成とされている。
特開2007−9586号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された間仕切パネルでは、組み立てられた状態で矩形の枠体を設置する必要があるため、搬送や設置時に取り扱い難いという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、天井側や床側の不陸の影響を受け難くすることが可能でありながらも、搬送や設置時における取扱性を向上し得る壁下地装置及び壁下地施工方法を提供する。
上記目的を達成するために、本発明に係る壁下地装置は、壁厚方向両側に面材が固定される複数本の縦桟と、該縦桟の下端部が固定される下横桟と、前記縦桟の上端部が固定される上横桟と、該上横桟を天井下地側に向けて移動可能に支持し、前記天井下地に固定される横桟支持部材と、を備えていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る壁下地施工方法は、上横桟を天井下地側に向けて移動可能に支持する横桟支持部材を前記天井下地に固定する工程と、壁厚方向両側に面材が固定される複数本の縦桟の下端部が固定される下横桟を配設する工程と、前記横桟支持部材に対して前記上横桟を支持させた状態で、各縦桟の上端部及び下端部を上下の横桟に固定する工程と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係る壁下地装置及び壁下地施工方法は、上述のような構成としたことで、天井側や床側の不陸の影響を受け難くすることが可能でありながらも、搬送や設置時における取扱性を向上させることができる。
(a)、(b)は、本発明の一実施形態に係る壁下地装置の一例及びこれを用いた間仕切壁構造の一例を模式的に示し、(a)は、概略正面図、(b)は、(a)におけるX−X線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図である。 同間仕切壁構造の概略分解斜視図である。 (a)は、同壁下地装置が備える下横桟の一例を模式的に示す概略斜視図、(b)は、図2の一部分を拡大した概略斜視図である。 (a)は、同壁下地装置が備える縦桟の一例を模式的に示す一部破断概略斜視図、(b)は、同縦桟が備える固定ユニットの一例を模式的に示す概略斜視図、(c)は、同固定ユニットの概略分解斜視図である。 (a)は、同間仕切壁構造の一部破断概略分解斜視図、(b)は、同壁下地装置が備える横桟支持部材の一例を模式的に示す概略斜視図である。 (a)、(b)は、同間仕切壁構造の一部破断概略分解斜視図である。 (a)〜(d)は、同壁下地装置を用いた壁下地施工方法の一例をそれぞれ模式的に示す概略正面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、壁下地装置を設置した状態を基準として、上下方向等の方向を説明する。
図1〜図7は、本実施形態に係る壁下地装置、これを用いた間仕切壁構造及び間仕切壁施工方法の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る壁下地装置1は、図1及び図2に示すように、壁厚方向両側に面材41が固定される複数本の縦桟20と、この縦桟20の上端部20aが固定される上横桟30と、縦桟20の下端部20bが固定される下横桟10と、を備えている。
この壁下地装置1の施工対象となる建物としては、戸建住宅や集合住宅等の住宅に限られず、商業施設や公共施設等の建物であってもよい。当該壁下地装置1は、種々の箇所に設置可能である。
また、この壁下地装置1の天井側の固定対象としての天井下地4は、LGS(軽量形鋼)等の鋼製下地や、木造下地でもよく、例えば、ハンガー(吊木)に支持された野縁受に固定された野縁でもよく、さらには、天井スラブでもよい。図例では、天井下地4に固定された天井パネル5の下面側に壁下地装置1を設けた例を示している。つまり、壁下地装置1の天井側を、天井パネル5を介して天井下地4に固定した例を示している。なお、このような態様に代えて、壁下地装置1の天井側を、天井下地4に直接的に固定した態様としてもよい。
また、この壁下地装置1の床側の固定対象としての床下地2は、例えば、根太や床下地ボード等でもよく、さらには、床スラブでもよい。また、床下地2は、床スラブ等に設けられた支持脚に根太等を介して支持されて二重床構造を構成する床下地ボードでもよい。床側の固定対象を、このような二重床構造の床下地2とし、天井側の固定対象を、上記のような吊天井構造の天井下地4とすれば、間取り変更等に容易かつ柔軟に対応することができる。
壁下地装置1の壁厚方向両側に設けられる面材41は、略矩形平板状とされている。これら壁厚方向両側の面材41と壁下地装置1とによって間仕切壁が形成される。図例では、壁幅方向両側が通路等の空間となるように間仕切壁を設けた例を示している。また、壁下地装置1の壁厚方向両側のそれぞれに、一枚の面材41を設けた例を示している。また、間仕切壁の壁幅方向両側に帯板状の化粧材48,48を設けた例を示している。なお、壁下地装置1によって形成される間仕切壁としては、上記したような態様に限られず、壁厚方向両側のそれぞれに複数枚の面材41が設けられる態様や、壁幅方向両側または一方側に他の壁が直交状に設けられる態様等でもよい。
また、面材41の上下寸法は、天井高に応じて適宜の寸法とされたものでもよく、例えば、2000mm〜3000mm程度でもよい。図例では、面材41の上下寸法を、縦桟20の上下寸法(長さ寸法)と略同寸法とした例を示している。また、この面材41の幅寸法(壁幅方向に沿う寸法)は、取扱性や施工性等の観点から適宜の寸法とされたものでもよく、例えば、300mm〜1500mm程度でもよい。
また、図例では、この面材41の裏面(壁下地装置1(縦桟20))側に、フレーム42を設けて壁パネル40とした例を示している。また、壁パネル40を、縦桟20の壁厚方向両側に固定した例を示している。フレーム42は、アルミ等の金属製とされ、面材41の裏面の四周端部に沿って枠状に設けられている。また、図例では、四周のフレーム42に加え、上下方向に延びるフレーム42とパネル幅方向に延びるフレーム42とを設けた例を示している。
なお、面材41は、一般的な壁下地ボード、例えば、石膏ボード(プラスターボード)でもよく、インシュレーションボードやMDF(中密度繊維板)、ハードボード等の木質繊維板、木質積層板等の木質系ボードでもよい。また、面材41としては、このような石膏ボードや木質系ボードに限られず、例えば、0.5mm〜1.5mm程度の比較的に薄い鉄板等の金属板でもよい。また、面材41は、表面(室内側面)に化粧シートの貼着や塗装等の表面処理が施されて表面が化粧面とされたものでもよい。また、図例では、壁厚方向一方側の面材41に、配線器具としてコンセント(差込接続器)44とスイッチ(操作盤)45とを設けた例を示している。なお、壁下地装置1の壁厚方向両側に設けられる面材41(壁パネル40)としては、上記した例に限られず、その他、種々の構成とされたものの採用が可能である。
壁下地装置1の下横桟10は、図1(b)及び図3(b)に示すように、壁厚方向に沿う寸法(幅寸法)が縦桟20の壁厚方向に沿う寸法よりも大とされている。また、下横桟10は、壁厚方向両側に、縦桟20の下端部20bとによって面材41(本例では、壁パネル40)の下端部40aを受け入れる受入凹所14を構成する段壁面13を設けた構成とされている。このような構成とすれば、縦桟20の壁厚方向両側に固定される壁パネル40の下端部40aを受入凹所14に差し入れることができる。これにより、壁パネル40の下端部40aを見栄え良く納めることができ、また、壁パネル40の下端側の位置決めを容易に行うこともできる。また、下横桟10は、壁厚方向両側に、この下横桟10の壁厚方向両側に配される床仕上材3の端部上面3aを覆う突片部15を設けた構成としている。このような構成とすれば、間仕切壁の壁厚方向両側に配される床仕上材3の端部を見栄え良く納めることができる。これにより、巾木を設けない構造とすることもできる。
この下横桟10は、図2に示すように、壁幅方向に長尺状とされている。この下横桟10の長さ寸法は、間仕切壁の壁幅寸法に応じて適宜の長さとしてもよく、取扱性や施工性等の観点から、例えば、500mm〜4000mm程度としてもよい。
また、この下横桟10は、上下方向に厚さ方向を沿わせて配される帯板状とされている。図例では、この下横桟10の下面(床下地2)側に、下方側に向けて開口し長手方向に延びる二本の凹溝を設けた例を示している。
この下横桟10の壁厚方向両側の段壁面13,13は、互いに向き合うように平行状に設けられている。また、これら段壁面13,13は、図3(a)に示すように、下横桟10の全長に亘って設けられている。これら段壁面13,13は、これらの間の下横桟10の上面から立ち上がるように設けられ、この上面に対して略垂直な面とされている。
これら段壁面13,13の立ち上がり寸法(段差寸法)は、縦桟20の壁厚方向両側に設けられる壁パネル40の下端側の壁厚方向外側への移動を抑制する観点等から適宜の寸法としてもよく、例えば、0.5mm〜5mm程度としてもよい。
また、これら段壁面13,13間の壁厚方向に沿う寸法は、縦桟20の壁厚方向に沿う寸法に壁厚方向両側の壁パネル40,40の厚さ寸法を足し合わせた寸法(間仕切壁厚寸法)に応じた寸法とされている。図例では、これら段壁面13,13間の壁厚方向に沿う寸法を、間仕切壁厚寸法(壁厚方向一方側の面材41の表面から壁厚方向他方側の面材41の表面までの壁厚方向に沿う寸法)よりも僅かに大とした例を示している。
受入凹所14は、底側が段壁面13,13間の下横桟10の上面によって区画され、壁厚方向中央側が縦桟20の壁厚方向外側面によって区画され、壁厚方向外側が段壁面13によって区画されている。図例では、縦桟20の下端部20bの壁厚方向両側に形成される受入凹所14,14の壁厚方向に沿う寸法を互いに略同寸法とした例を示している。また、図例では、段壁面13,13間の下横桟10の上面が床仕上材3の上面と略同高さとなる構成とした例を示している。
また、下横桟10の壁厚方向両側の突片部15,15は、下横桟10の壁厚方向両側の上端縁から壁厚方向外側に向けて突出するように設けられている。これら突片部15,15は、下横桟10の全長に亘って設けられている。また、これら突片部15,15は、それぞれの上面が段壁面13,13の上端に連なるように設けられている。
これら突片部15,15の下面から下横桟10の下面までの上下方向に沿う寸法は、図1(b)に示すように、床仕上材3の厚さ寸法に応じた寸法とされている。このような構成とすれば、下横桟10と床下地2との間にスペーサー等を設ける必要性を低減することができる。また、下横桟10の両側の突片部15,15を除いた部位を構成する横桟本体部11の壁厚方向外側面に床仕上材3の端面が突き合せられる。
また、これら突片部15,15の突出寸法(横桟本体部11の壁厚方向外側面から突出方向先端面までの壁厚方向に沿う寸法)は、床仕上材3の端部上面3aを覆い得るように、また、見栄え上の観点等から適宜の寸法としてもよい。これら突片部15,15の突出寸法を、例えば、0.5mm〜5mm程度としてもよい。また、これら突片部15,15の上下方向に沿う寸法(厚さ寸法)は、強度上の観点や見栄え上の観点等から適宜の寸法としてもよく、例えば、0.5mm〜5mm程度としてもよい。なお、図例では、これら突片部15,15の上面を、下面と平行な水平面状とした例を示しているが、壁厚方向外側に向かうに従い下るように傾斜する傾斜面状としてもよい。
また、本実施形態では、下横桟10の横桟本体部11の壁厚方向に沿う寸法(幅寸法)W2を、図3(b)に示すように、複数列状に設けられる床仕上材3の1列の幅寸法を整数倍した寸法W1と略同寸法としている。このような構成とすれば、下横桟10を含む間仕切壁を撤去した後に、床仕上材3を見栄え良く配設することができる。つまり、間仕切壁の壁厚方向両側に配設された床仕上材3と同様な列幅の床仕上材3を下横桟10が配設されていた箇所に配設することができる。本実施形態では、横桟本体部11の幅寸法W2を、床仕上材3の1列の幅寸法W1と略同寸法とした構成としている。また、横桟本体部11の幅寸法W2を、床仕上材3自体、つまり、一枚の床仕上材1の幅寸法W1と略同寸法とした構成としている。
なお、上記のような態様に代えて、横桟本体部11の幅寸法W2を、複数枚の床仕上材3の幅寸法を足し合わせた寸法と略同寸法としてもよい。さらには、横桟本体部11の幅寸法W2を、突板の継目や化粧溝等によって表面意匠が複数列状とされた床仕上材3の1列の幅寸法を整数倍した寸法W1と略同寸法としてもよい。この場合において、間仕切壁撤去後に床仕上材3を設置する際には、横桟本体部11の幅寸法W2に応じた列数に幅寸法が調整された床仕上材3を設置するようにしてもよい。また、これら幅寸法W1,W2は、例えば、50mm〜200mm程度でもよい。
また、下横桟10は、床下地2に対して着脱可能に固定されるものでもよい。図例では、下横桟10にねじ等の止具が挿通される止具挿通孔を長手方向に間隔を空けて複数箇所に設けた例を示している(図3(a)参照)。
縦桟20は、図2に示すように、上下方向に長尺状とされている。この縦桟20は、壁幅方向に間隔を空けて設けられる。図例では、一枚の面材41(壁パネル40)の壁幅方向両端部に位置する両側の縦桟20,20と、この壁パネル40の壁幅方向中央部に位置する中央の縦桟20Aと、を設けた例を示している。これら縦桟20,20A間の寸法(ピッチ)は、一般的な間柱(スタッド)を設けるピッチと同程度の寸法としてもよく、例えば、300mm〜600mm程度としてもよい。
また、両側の縦桟20,20の上下方向途中部位(図例では、略中央部)には、壁パネル40の上下方向途中部位(図例では、略中央部)の裏面側に設けられた被保持部43を着脱可能に保持する保持部22が設けられている。
縦桟20の保持部22は、図6(b)に示すように、縦桟20の壁幅方向一方側に壁幅方向に突出するように設けられている。図例では、保持部22を、壁幅方向に見て略円板状とした例を示している。また、縦桟20の壁幅方向一方側に、壁厚方向両側の壁パネル40の被保持部43をそれぞれに保持するように、壁厚方向に間隔を空けて2つの保持部22,22を設けた構成としている。
壁パネル40の被保持部43は、壁パネル40の裏面から厚さ方向に突出するように設けられている。また、被保持部43には、壁幅方向に貫通し、突出方向先側に向けて開口する受入凹部43aが設けられている。この受入凹部43aは、上記のように略円板状とされた保持部22を受け入れるように壁幅方向に見て、凹湾曲状とされている。
なお、これら保持部22及び被保持部43は、一方の弾性変形部の変形を伴い着脱がなされるものでもよい。また、保持部22及び被保持部43としては、上記のような構成とされたものに限られず、その他、種々の構成とされたものの採用が可能である。
また、縦桟20の上下方向に間隔を空けて複数の保持部22を設け、壁パネル40にも保持部22に対応させて上下方向に間隔を空けて複数の被保持部43を設けた構成としてもよい。
また、両側の縦桟20,20の壁幅方向両側に保持部22,22を設けた構成とし、隣り合う壁パネル40,40の端部に設けられた被保持部43,43を保持する構成としてもよい。また、中央の縦桟20Aにも保持部22を設け、壁パネル40の壁幅方向中央部にも被保持部43を設けた態様としてもよい。なお、両側の縦桟20,20は、互いに同様の構成であり、中央の縦桟20Aは、保持部22を設けていない以外は両側の縦桟20,20と同様であるので、以下では、一方の縦桟20を例にとって説明する。
本実施形態では、図1(b)に示すように、縦桟20の上端部20a及び上横桟30のうちの一方に、突部27aを設け、他方に、この突部27aが差し入れられる凹部32を設けた構成としている。このような構成とすれば、縦桟20の上端部20aを上横桟30に凹凸嵌合によって仮保持させることができる。また、縦桟20の下端部20b及び下横桟10のうちの一方に、突部27aを設け、他方に、この突部27aが差し入れられる凹部12を設けた構成としている。このような構成とすれば、上記同様、縦桟20の下端部20bを下横桟10に凹凸嵌合によって仮保持させることができる。
本実施形態では、縦桟20の上端部20a及び下端部20bに突部27a,27aを設け、上横桟30及び下横桟10に凹部32,12を設けた構成としている。上横桟30及び下横桟10の凹部32,12は、壁厚方向中央部に位置するように設けられている。また、図例では、上横桟30及び下横桟10の凹部32,12を貫通孔とした例を示しているが、有底穴としてもよい。また、上横桟30及び下横桟10の凹部32,12は、縦桟20のピッチに応じた位置となるように壁幅方向に間隔を空けて複数箇所に設けられている(図3(a)及び図7参照)。なお、縦桟20の上端部20a及び下端部20bの突部27a,27aについては後述する。
また、図6(a)に示すように、縦桟20の上端部20aに、上横桟30の下面に沿うように配されて止具によって固定される固定片部29aを壁幅方向に突出させるように設けた構成としている。このような構成とすれば、上記のように縦桟20の上端部20aを仮保持させた状態で縦桟20の上端部20aを上横桟30に固定することができる。また、固定片部29aを壁幅方向に突出するように設けているので、縦桟20の壁厚方向両側に設けられる面材41(壁パネル40)に固定片部29aが干渉するようなことがない。
また、図3(b)に示すように、縦桟20の下端部20bに、下横桟10の上面に沿うように配されて止具によって固定される固定片部29aを壁幅方向に突出させるように設けた構成としている。このような構成とすれば、上記同様、縦桟20の下端部20bを仮保持させた状態で縦桟20の下端部20bを下横桟10に固定することができ、また、縦桟20の壁厚方向両側に設けられる壁パネル40に固定片部29aが干渉するようなことがない。また、縦桟20の上端部20a及び下端部20bの壁幅方向同じ側となる一方側のみに固定片部29a,29aを設けた構成としている。
また、図4に示すように、縦桟20の上端部20aに、突部27aを上方側に向けて突出させるように付勢する付勢部材28と、この付勢部材28の付勢に抗して突部27aを退入方向に移動させる際に操作される操作部27bと、を設けた構成としている。このような構成とすれば、突部27aを退入させた状態で縦桟20の上端側を上横桟30の凹部32の箇所に位置付けて操作部27bの操作を解除すれば、付勢部材28によって付勢されて突部27aが凹部32に差し入れられる。これにより、縦桟20の上端部20a及び上横桟30の一方に突部を固定的に設けたものと比べて、突部27aを上横桟30の凹部32に円滑に差し入れることができる。
また、縦桟20の下端部20bに、突部27aを下方側に向けて突出させるように付勢する付勢部材28と、この付勢部材28の付勢に抗して突部27aを退入方向に移動させる際に操作される操作部27bと、を設けた構成としている。このような構成とすれば、上記同様、突部27aを下横桟10の凹部12に円滑に差し入れることができる。
本実施形態では、縦桟20に、筒状体21と、この筒状体21の上端及び下端の開口からそれぞれに差し込まれて取り付けられる固定ユニット23(23A,23B)と、を設けた構成としている。また、固定ユニット23(23A,23B)に、付勢部材28、突部27a、操作部27b及び固定片部29aをそれぞれに設けた構成としている。このような構成とすれば、縦桟20の上端部20a及び下端部20bの両方または一方に、一体的に固定片部29aを設けたり、付勢部材28、突部27a及び操作部27bを保持する部位を設けたりしたものと比べて、汎用性を向上させることができる。つまり、天井高に応じて適宜の長さとされた筒状体21に固定ユニット23(23A,23B)を組み付けることで、異なる高さの壁下地装置1を容易に構成することができる。なお、筒状体21の上端側に取り付けられる上端固定ユニット23Aと筒状体21の下端側に取り付けられる下端固定ユニット23Bとは、互いに同様の構成であるので、これらの具体的構成については、固定ユニット23として説明する。
筒状体21は、四角筒状とされ、略平坦面状とされた壁厚方向両面に壁厚方向両側の壁パネル40,40の裏面が当接または近接して配される。また、この筒状体21の下端は、下横桟10の上面(段壁面13,13間の上面)に当接され、筒状体21の上端は、上横桟30の下面に当接される。
固定ユニット23は、図4(c)に示すように、筒状体21内に差し込まれるブロック状のユニット本体24と、突部27aを有したスライド体27と、付勢部材28と、固定片部29aを有した固定金具29と、を備えている。
スライド体27は、一端部(上下方向外側端部)に突部27aを有した略柱状とされている。図例では、スライド体27を、突部27aが他の部位よりも小径状とされた略円柱状とした例を示している。突部27aは、筒状体21の軸心(平面視略中央部)に位置するように配される。上記した上横桟30及び下横桟10の凹部32,12の内径は、突部27aの外径に応じた寸法とされている。
また、このスライド体27の側周部には、径方向に突出するように操作部27bが設けられている。図例では、操作部27bを、上下方向に厚さ方向を沿わせて配される突片状とした例を示している。また、この操作部27bは、筒状体21の壁幅方向一方側の側面から突出しないように配されている。このような構成とすれば、筒状体21の壁幅方向一方側から突出するように設けられる固定片部29aを上横桟30または下横桟10に固定する際に操作部27bが邪魔になるようなことを抑制することができる。
また、スライド体27には、他端側(上下方向中央側)に向けて開口し、付勢部材28を保持する保持凹部が設けられている。図例では、付勢部材28を、圧縮コイルばねとした例を示している。
ユニット本体24には、スライド体27を上下方向にスライド自在に受け入れるスライド凹所25が設けられている。スライド凹所25は、上下方向外側から突部27aが出没可能となるようにユニット本体24を上下方向に貫通して設けられている。また、このスライド凹所25は、操作部27bの操作が可能となるように壁幅方向一方側に向けて開口している。また、スライド凹所25の上下方向中央側に向く開口は、ユニット本体24に取り付けられる蓋体26によって覆われている(図4(b)参照)。この蓋体26には、付勢部材28に挿入される柱状部26aが設けられている。
固定金具29は、ユニット本体24にねじ等の止具によって取り付けられる取付片部29bを備えている。
取付片部29bは、壁幅方向に厚さ方向を沿わせて配される薄板状とされ、ユニット本体24の壁幅方向一方側となるスライド凹所25の開口側に沿うように取り付けられている。また、取付片部29bには、操作部27bを露出させる開口29cが設けられている。この取付片部29bは、筒状体21の内側面に沿うように配される。筒状体21の上端部20a及び下端部20bには、取付片部29bの開口29cに連通するように、操作部27bを露出させる開口20cが設けられている(図4(a)参照)。
固定片部29aは、取付片部29bに対して略直交状に設けられ、上下方向に厚さ方向を沿わせて配される薄板状とされている。この固定片部29aには、ねじ等の止具が挿通される挿通孔が設けられている。また、固定片部29aは、上下方向外側面が筒状体21の上下方向外側端面(上端面または下端面)と略同一平面状となるように配される。筒状体21の上端部20a及び下端部20bの壁幅方向一方側には、固定片部29aを受け入れる切欠状の凹所が設けられている。
上記構成とされた固定ユニット23の突部27aは、付勢部材28の付勢に抗して操作部27bを蓋体26側(上下方向中央側)に移動させれば、筒状体21内に退入(没入)し、非突出状態とされる。一方、突部27aは、操作部27bの操作がなされていない状態では、付勢部材28によって付勢されて筒状体21の上下方向外側端面から突出状態とされる。なお、付勢部材28、突部27a、操作部27b及び固定片部29aを有した固定ユニット23としては、上記のような構成とされたものに限られず、その他、種々の構成とされたものの採用が可能である。また、固定ユニット23に、付勢部材28、突部27a、操作部27b及び固定片部29aのうちの少なくとも一つを設けていない構成としてもよい。例えば、筒状体21(縦桟20)に、一体的に固定片部29aを設けたり、付勢部材28、突部27a及び操作部27bを保持する部位を設けたりした構成等としてもよい。
また、壁下地装置1は、図1(b)及び図7(b)に示すように、上横桟30を天井下地4側に向けて移動可能に支持し、天井下地4に固定される横桟支持部材35を備えている。このような構成とすれば、天井下地4や天井パネル5に不陸があるような場合にも、天井下地4に固定された横桟支持部材35に対して縦桟20の上端部20aが固定される上横桟30を支持させることができる。また、上横桟30は、横桟支持部材35に対して天井下地4側に向けて移動可能に支持されているので、床側の不陸等によって各縦桟20の上端高さが異なるような場合にも縦桟20の長さを微調整することなく上端部20aを上横桟30に固定することができる。つまり、上横桟30の高さや水平度、縦桟20の長さを施工現場において厳密に微調整する必要性を低減することができ、施工性を向上させることができる。また、天井下地4に固定された横桟支持部材35に対して支持された上横桟30に各縦桟20の上端部20aを固定することができるので、枠状に組み付けた状態で設置する必要がなく、搬送や設置時における取扱性を向上させることができる。
また、本実施形態では、横桟支持部材35に、上横桟30の複数の挿通孔31のそれぞれに挿通される複数の雄ねじ部38と、これら挿通孔31のそれぞれに挿通された雄ねじ部38に上横桟30の下面側からねじ合わされるナット部材39と、を設けた構成としている。このような構成とすれば、上横桟30の挿通孔31に挿通された雄ねじ部38にナット部材39をねじ合わせることで上横桟30を天井下地4側に向けて移動可能に支持させることができる。また、上横桟30の長手方向に間隔を空けた複数箇所のそれぞれが天井下地4側に向けて移動可能に支持されることとなるので、上横桟30を安定的に支持させることができる。また、縦桟20の上端部20a及び下端部20bを上下の横桟30,10に固定した後に、ナット部材39を締め付ければ、上横桟30を横桟支持部材35及び縦桟20に対して比較的に強固に固定することができる。
また、本実施形態では、横桟支持部材35に、上横桟30の挿通孔31に応じた位置となるように長手方向に間隔を空けて複数の雄ねじ部38が厚さ方向一方側に設けられ、厚さ方向他方側を天井下地4側に向けて固定される板状の固定部材36を設けた構成としている。このような構成とすれば、上横桟30の各挿通孔31に応じた位置となるように個別に雄ねじ部38の位置を調整して固定する必要があるようなものと比べて、施工性を向上させることができる。
固定部材36は、図5(a)、(b)に示すように、壁幅方向に長尺状とされ、上下方向に厚さ方向を沿わせて配される帯板状とされている。この固定部材36の長さ寸法は、下横桟10と略同長さとしてもよく、また、間仕切壁の壁幅寸法に応じて適宜の長さとしてもよく、取扱性や施工性等の観点から、例えば、500mm〜4000mm程度としてもよい。雄ねじ部38は、固定部材36の厚さ方向一方側となる下面側から固定部材36の厚さ方向に軸方向を沿わせて突出するように設けられている。
この固定部材36の壁厚方向に沿う寸法(幅寸法)は、図1(b)に示すように、本実施形態では、間仕切壁の壁厚以下の寸法とされている。図例では、固定部材36の幅寸法を、間仕切壁の壁厚と略同寸法とした例を示している。
この固定部材36には、雄ねじ部38の上端部がねじ合わされる上端ナット部材37が埋込状に設けられている。図例では、固定部材36の長手方向に間隔を空けてそれぞれに雄ねじ部38,38がねじ合わされる2つの上端ナット部材37,37を設けた例を示している。
なお、この固定部材36は、天井下地4に対して着脱可能に固定されるものでもよい。図例では、固定部材36にねじ等の止具が挿通される止具挿通孔を長手方向に間隔を空けて複数箇所に設けた例を示している。また、この固定部材36は、木質系材料や合成樹脂系材料、金属系材料から形成されたものでもよい。
上横桟30は、壁幅方向に長尺状とされ、上下方向に厚さ方向を沿わせて配される帯板状とされている。この上横桟30の長さ寸法は、下横桟10と略同長さとしてもよく、また、間仕切壁の壁幅寸法に応じて適宜の長さとしてもよく、取扱性や施工性等の観点から、例えば、500mm〜4000mm程度としてもよい。また、図例では、この上横桟30の上面(天井下地4)側に、上方側に向けて開口し長手方向に延びる二本の凹溝を設けた例を示している。
この上横桟30の壁厚方向に沿う寸法(幅寸法)は、図1(b)に示すように、本実施形態では、間仕切壁の壁厚以下の寸法とされている。図例では、この上横桟30の幅寸法を、縦桟20の壁厚方向に沿う寸法と略同寸法とした例を示している。
この上横桟30の挿通孔31は、上横桟30の壁厚方向略中央部を厚さ方向に貫通して設けられている。この挿通孔31の内径は、雄ねじ部38の挿通が可能なように雄ねじ部38の外径に応じた寸法とされている。なお、この挿通孔31の内径は、挿通された雄ねじ部38の径方向への移動を抑制可能な寸法としてもよい。
横桟支持部材35のナット部材39は、図6(a)に示すように、上横桟30の挿通孔31に挿通された雄ねじ部38にねじ合わされ、上横桟30の下面に当接される。なお、ナット部材39としては、図例のような六角ナットに限られず、蝶ナット等でもよい。
また、本実施形態では、図1(b)及び図6(a)に示すように、上横桟30に、この上横桟30の天井下地4側に形成される隙間に引き回される配線6が挿通される配線挿通孔33を設けた構成としている。このような構成とすれば、天井下地4側の隙間に引き回された配線6を、上横桟30の配線挿通孔33を介して間仕切壁内空間を構成する上横桟30の下方側に容易に引き込むことができる。
この配線孔33は、上横桟30の壁厚方向一方側部位を厚さ方向に貫通して設けられている。図例では、この配線孔33を、上横桟30の長手方向に長尺な長孔とした例を示している。なお、上横桟30の長手方向に間隔を空けて複数箇所に配線孔33を設けた構成としてもよい。また、縦桟20の長手方向途中部位に配線6を保持する配線保持部を設けた構成としてもよい。また、横桟支持部材35の固定部材36にも配線孔を設けた構成としてもよい。
また、本実施形態では、天井と間仕切壁との入隅部に設けられる廻縁46,46を着脱可能に保持する保持部34を上横桟30に設けた構成としている。
保持部34は、上横桟30の壁厚方向両側のそれぞれに設けられている。また、上横桟30の長手方向に間隔を空けて複数箇所に保持部34を設けた構成としている。また、保持部34に、壁厚方向外側に向けて突出する突片部を設けた構成としている。
廻縁46は、壁厚方向に厚さ方向を沿わせて配される薄板状とされ、固定部材36、この固定部材36と間仕切壁との間及び間仕切壁上端を覆うように配される。この廻縁46の裏面(上横桟30)側には、保持部34に保持される被保持部47が設けられている。この被保持部47には、上横桟30の保持部34の突片部を受け入れる凹所が設けられている。なお、保持部34及び被保持部47は、上記同様、一方の弾性変形部の変形を伴い着脱がなされるものでもよい。
また、上横桟30、下横桟10及び縦桟20は、金属系材料から形成されたものでもよい。
次に、本実施形態に係る壁下地施工方法の一例について図7を参照して説明する。
本実施形態に係る壁下地施工方法は、図7(a)に示すように、上横桟30を天井下地4側に向けて移動可能に支持する横桟支持部材35を天井下地4に固定する工程を備えている。本実施形態では、複数の雄ねじ部38を有した横桟支持部材35の固定部材36をねじ等の止具によって天井下地4に固定するようにしている。図例では、天井パネル5の下面側に沿わせるように固定部材36を固定した例を示している。
また、同壁下地施工方法は、壁厚方向両側に面材41(壁パネル40)が固定される複数本の縦桟20の下端部20bが固定される下横桟10を配設する工程を備えている。この下横桟10は、床下地2に対してねじ等の止具によって固定される。なお、下横桟10の壁厚方向両側に配される床仕上材3は、下横桟10を床下地2に固定した後に、下横桟10の突片部15と床下地2とによって形成される凹所に端部を差し込むようにして施工するようにしてもよい(図1(b)参照)。または、下横桟10の壁厚方向両側に配される床仕上材3は、下横桟10を床下地2に固定する前に下横桟10の横桟本体部11に応じた間隔を空けて施工されていてもよい。
また、同壁下地施工方法は、図7(b)、(c)に示すように、横桟支持部材35に対して上横桟30を支持させた状態で、各縦桟20の上端部20a及び下端部20bを上下の横桟30,10に固定する工程を備えている。上横桟30は、横桟支持部材35の雄ねじ部38を、挿通孔31に挿通させ、下面側から突出した雄ねじ部38にナット部材39をねじ合わせて横桟支持部材35に吊下状に支持される。
縦桟20は、斜め状にした状態で、上横桟30及び下横桟10のうちの一方の凹部32(図1(b)参照)に、上端部20a及び下端部20bのうちの一方の突部27aを嵌め入れ、垂直状に起立させて他方の突部27aを他方の凹部12に嵌め入れて仮保持される。この際、上端部20a及び下端部20bのうちの一方の操作部27bを、退入させる側に操作して一方の突部27aを退入させた状態で、一方の凹部32に位置付け、突部27aを突出させて一方の凹部32に嵌め入れるようにしてもよい。また、他方側の突部27aも同様にして他方の凹部12に嵌め入れるようにしてもよい。
そして、各縦桟20の上端部20a及び下端部20bの固定片部29a,29aを、上横桟30及び下横桟10にねじ等の止具によって固定する(図7(d)参照)。図例では、両側の縦桟20,20の固定片部29a,29aが壁幅方向中央側に向くように固定した例を示している。
次いで、横桟支持部材35のナット部材39を締め付ければ、壁下地(壁下地装置1)が施工された状態となる。そして、図1(b)及び図2に示すように、壁下地装置1の壁厚方向両側に、壁パネル40を固定する。この際、壁パネル40を斜め状にした状態で、下端部40aを受入凹所14に差し込み、垂直状に起立させて被保持部43を縦桟20の保持部22に保持させて壁パネル40を施工するようにしてもよい。また、壁パネル40の上端部を、縦桟20にねじ等の止具によって固定するようにしてもよい。
また、壁パネル40の上端部を覆うように廻縁46を取り付ける。なお、床と間仕切壁との入隅部に巾木を配設するようにしてもよい。
また、このようにして構築された間仕切壁の壁幅方向の端部に必要に応じて化粧材48,48を固定する。
なお、上記施工手順は、一例に過ぎず、各部材の機能を阻害しない限りにおいて別手順で行うようにしてもよく、種々の変形が可能である。また、上記した例では、本実施形態に係る壁下地装置1を用いた壁下地施工方法について説明したが、壁下地装置1を構成する部材の少なくとも一部が施工現場等において手配されるものでもよい。
また、このように施工された間仕切壁を撤去(移設)する際には、上記とは概ね逆順に取り外せば、比較的に容易に撤去することができる。
なお、本実施形態では、縦桟20の上端部20a及び下端部20bに出没自在とされた突部27a,27aを設け、上横桟30及び下横桟10に突部27aが差し入れられる凹部32,12を設けた例を示しているが、このような態様に限られない。突部27a,27aを上横桟30及び下横桟10に設け、凹部32,12を縦桟20の上端部20a及び下端部20bに設けた態様等としてもよい。また、突部27a,27aを出没自在に設けた態様に代えて、固定的に設けた態様としてもよい。また、このような突部27a,27a及び凹部32,12並びに固定片部29a,29aのうちの一方を設けていない構成としてもよい。さらには、縦桟20の上端部20a及び下端部20bを、他の固定態様によって上下の横桟30,10に固定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、上横桟30を天井下地4側に向けて移動可能に支持する横桟支持部材35を、上横桟30の挿通孔31に挿通される雄ねじ部38とナット部材39とを備えた構成とした例を示しているが、このような態様に限られない。横桟支持部材35を上横桟30に連結されて上下方向に伸縮可能とされたものとしてもよく、ナット部材39に代えて上横桟30の下方側への移動を抑制する他の移動抑制部を設けた態様等としてもよく、その他、種々の変形が可能である。
また、本実施形態では、下横桟10に、受入凹所14を構成する段壁面13及び突片部15を設けた例を示しているが、段壁面13及び突片部15の両方または一方を設けていない構成としてもよい。
また、本実施形態では、上横桟30に上端部20aが固定される縦桟20を、間仕切壁の高さと概ね同長さとした例を示しているが、間仕切壁の高さの概ね1/2の長さ等とされたものとしてもよい。この場合は、この縦桟の下端部が固定される下横桟を、間仕切壁の高さ方向途中位置に設けられる中間横桟としてもよい。本実施形態に係る壁下地装置1の各部材及び各部の構成は、上記したような構成に限られず、その他、種々の変形が可能である。
1 壁下地装置
10 下横桟
20,20A 縦桟
20a 上端部
20b 下端部
21 筒状体
23A 上端固定ユニット
27a 突部
27b 操作部
28 付勢部材
29a 固定片部
30 上横桟
31 挿通孔
32 凹部
33 配線挿通孔
35 横桟支持部材
36 固定部材
38 雄ねじ部
39 ナット部材
41 面材
4 天井下地
6 配線

Claims (8)

  1. 壁厚方向両側に面材が固定される複数本の縦桟と、該縦桟の下端部が固定される下横桟と、前記縦桟の上端部が固定される上横桟と、該上横桟を天井下地側に向けて移動可能に支持し、前記天井下地に固定される横桟支持部材と、を備えていることを特徴とする壁下地装置。
  2. 請求項1において、
    前記横桟支持部材は、前記上横桟に長手方向に間隔を空けて複数箇所に設けられた挿通孔のそれぞれに挿通される複数の雄ねじ部と、これら挿通孔のそれぞれに挿通された雄ねじ部に前記上横桟の下面側からねじ合わされるナット部材と、を備えていることを特徴とする壁下地装置。
  3. 請求項2において、
    前記横桟支持部材は、前記上横桟の挿通孔に応じた位置となるように長手方向に間隔を空けて前記複数の雄ねじ部が厚さ方向一方側に設けられ、厚さ方向他方側を前記天井下地側に向けて固定される板状の固定部材を備えていることを特徴とする壁下地装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記上横桟には、該上横桟の天井下地側に形成される隙間に引き回される配線が挿通される配線挿通孔が設けられていることを特徴とする壁下地装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、
    前記縦桟の上端部及び前記上横桟のうちの一方には、突部が設けられ、他方には、該突部が差し入れられる凹部が設けられており、
    前記縦桟の上端部には、前記上横桟の下面に沿うように配されて止具によって固定される固定片部が壁幅方向に突出するように設けられていることを特徴とする壁下地装置。
  6. 請求項5において、
    前記縦桟の上端部には、上方側に向けて突出するように付勢部材によって付勢され、前記上横桟に設けられた凹部に差し入れられる突部と、前記付勢部材の付勢に抗して該突部を退入方向に移動させる際に操作される操作部と、が設けられていることを特徴とする壁下地装置。
  7. 請求項6において、
    前記縦桟は、筒状体と、該筒状体の上端開口から差し込まれて取り付けられ、前記付勢部材、前記突部、前記操作部及び前記固定片部を有した上端固定ユニットと、を備えていることを特徴とする壁下地装置。
  8. 上横桟を天井下地側に向けて移動可能に支持する横桟支持部材を前記天井下地に固定する工程と、壁厚方向両側に面材が固定される複数本の縦桟の下端部が固定される下横桟を配設する工程と、前記横桟支持部材に対して前記上横桟を支持させた状態で、各縦桟の上端部及び下端部を上下の横桟に固定する工程と、を備えていることを特徴とする壁下地施工方法。
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