JP7217439B2 - フレーム装置及びフレーム装置の施工方法 - Google Patents
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Description
例えば、下記特許文献1には、間隔を空けて起立された各柱の上端にビームを掛架した構成とされたフレームを備えた間仕切り装置が開示されている。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、フレーム装置を設置した状態を基準として、上下方向等の方向を説明する。
本実施形態に係るフレーム装置2は、図1に示すように、壁面5に沿うように配されて少なくとも一箇所が壁面5に対して固定され下端部が床面3に当接される壁側縦フレーム20と、この壁側縦フレーム20から離間して設置される室内側縦フレーム14と、を備えている。また、このフレーム装置2は、長手方向第1端部が壁側縦フレーム20に連結され、長手方向第2端部が室内側縦フレーム14に連結される上フレーム10を備えている。このような構成とすれば、壁面5に沿わせて壁側縦フレーム20を固定することができるので、壁に埋込状に配設する必要がなく、大掛かりな工事を要することなく設置でき、また、移設も容易に行うことができる。
また、本実施形態では、上フレーム10は、図1(b)に示すように、被保持部材としての間仕切パネル8を保持する構成とされている。このような構成とすれば、当該フレーム装置2を、間仕切パネル8とによって間仕切装置1として機能させることができる。また、本実施形態では、二本の上フレーム10,10の両方を被保持部材としての間仕切パネル8を保持する構成としている。このような構成とすれば、互いに交差する壁面5,5と、各上フレーム10,10に保持された間仕切パネル8,8と、によって所定の空間の四周を区画することができる。
壁側縦フレーム20が沿わせられる壁面5は、壁クロスや塗装等の適宜の仕上処理が施された壁仕上面でもよく、仕上処理が施されていない壁下地面でもよい。
床面3は、適宜の床材の表面によって構成される床仕上面でもよく、床材が施工されていない床下地面でもよい。
天井4は、適宜の天井材の表面によって構成される天井仕上面でもよく、天井材が施工されていない天井下地面でもよい。
この上フレーム10の長さ寸法は、壁側縦フレーム20から室内側縦フレーム14までの寸法に応じた寸法とされている。この上フレーム10の長さ寸法は、壁側縦フレーム20及び室内側縦フレーム14との接合態様に応じて適宜の寸法としてもよい。本実施形態では、この上フレーム10と壁側縦フレーム20及び室内側縦フレーム14とは、縦勝状に接合される構成とされている。つまり、上フレーム10の長手方向の各端面に、壁側縦フレーム20の上端部の見込面及び室内側縦フレーム14の上フレーム連結部16の対向する側面(壁側対向面)を当接させて接合される構成としている。
この上フレーム10には、間仕切パネル8の上端部に設けられた被ガイド部9を受け入れてガイドするガイド溝13が全長に亘って延びるように設けられている。
また、本実施形態では、この上フレーム10に、複数本(図例では、二本)のガイド溝13,13を見込方向(パネル厚さ方向に沿う方向)に並列状に設けた構成としている。つまり、上フレーム10は、複数枚の間仕切パネル8をパネル厚さ方向に並列状に保持する構成とされている。
また、図例では、これらガイド溝13,13間に設けられた溝側壁部11を、一体的に形成したような例を示しているが、各ガイド溝13,13を区画する複数本(図例では二本)の上フレーム部材を接合して上フレーム10を構成するようにしてもよい。また、この中央側の溝側壁部11に、壁側縦フレーム20及び室内側縦フレーム14を当該上フレーム10に連結するねじ等の固着具がねじ込まれる止着部を設けた構成としてもよい。なお、このような止着部としては、その他、種々の箇所に設けられたものでもよい。
また、この上フレーム10の上下方向に沿う見付寸法及びパネル厚さ方向に沿う見込寸法は、強度上の観点や、間仕切パネル8の上端部の保持態様、ガイド溝13の本数等に応じて適宜の寸法としてもよい。
なお、間仕切パネル8の下端部に、間仕切パネル8の下端側をガイドする適宜のガイド部材のガイドピン等が挿入(遊挿)される凹溝を設けた構成としてもよい。
また、間仕切パネル8のパネル幅方向の端部に適宜の手掛部を設けた構成としてもよい。
また、間仕切パネル8を、上吊型で建て付けられる構成に代えて、下荷重型で建て付けられる構成としてもよい。この場合は、間仕切パネル8の下端側に床面3や適宜の下レール等の走行対象を走行する戸車を設けたり、上端部の被ガイド部9や上フレーム10のガイド溝13、保持部12等を変形したりしてもよい。
この室内側縦フレーム14は、上下方向に長尺状とされたフレーム本体15の上端部に突当部18を昇降自在に設けた構成とされている。
フレーム本体15は、長手方向に見た外郭形状が略方形状とされている。このフレーム本体15は、中空筒形状とされたものでもよく、中実柱状とされたものでもよい。
また、このフレーム本体15の互いに交差し、各壁面5,5に対向する壁側対向面に、間仕切パネル8,8が当接される。これら壁側対向面の幅寸法(各上フレーム10,10の見込方向に沿う寸法)は、各上フレーム10,10の見込寸法と略同寸法とされている。なお、このフレーム本体15の壁側対向面に、後記する壁側縦フレーム20と同様な間仕切パネル8のパネル幅方向の端部を受け入れる戸じゃくり溝状の凹溝を設けた構成としてもよい。また、このフレーム本体15の壁側対向面とは異なる側の交差する側面は、平坦面状とされている。
また、この壁側縦フレーム20における壁面5に対する固定箇所は、壁側縦フレーム20の長手方向途中部位の適所でもよいが、好ましくは、長手方向中央部よりも上側部位としてもよく、図例では、上端側部位としている。本実施形態では、図3に示すように、壁側縦フレーム20の上端側部位に、壁面5に向けて止着される固着具28が挿通される挿通孔23,26を設けた構成としている。このような構成とすれば、挿通孔23,26に固着具28を挿通して壁側縦フレーム20を壁面5に固定することができる。
このフレーム本体21の見込方向に向く両側の側面(見付面)は、平坦面状とされている。また、図例では、このフレーム本体21の見込寸法を、上フレーム10の見込寸法と略同寸法とした例を示している。
この受入溝22の溝幅方向両側を区画する溝側壁部21b,21bは、フレーム本体21の壁面5に対面する側の見込方向両側縁部から壁面5に向けて突出するように設けられている。これら溝側壁部21b,21bの突出寸法は、壁面5に対面されるそれぞれの先端面が同一平面状となるように互いに同寸法とされている。また、これら溝側壁部21b,21bは、見込方向に厚さ方向を沿わせた板状とされている。これら溝側壁部21b,21bの厚さ寸法は、後記する隙間遮蔽部材25との段差を目立ち難くする観点や強度上の観点等から適宜の寸法としてもよい。
この隙間遮蔽部材25の見込方向に沿う寸法は、受入溝22の溝幅寸法に応じた寸法とされている。この隙間遮蔽部材25の見込方向に沿う寸法は、隙間遮蔽部材25が受入溝22内を見付方向(溝深さ方向)に移動可能なように受入溝22の溝幅寸法よりも僅かに小としてもよい。
また、この隙間遮蔽部材25の見付方向に沿う寸法は、当該隙間遮蔽部材25による所望する調整寸法等に応じて適宜の寸法としてもよい。図例では、隙間遮蔽部材25の見付方向に沿う寸法を、当該隙間遮蔽部材25の全体が受入溝22内に受け入れ可能な寸法としている(図4(b)参照)。また、図例では、フレーム本体21の受入溝22内に隙間遮蔽部材25が最大限退入された状態で、隙間遮蔽部材25の壁面5側に向く面とフレーム本体21の溝側壁部21b,21bの先端面とが略同一平面状となる構成とした例を示している。
これら挿通孔23,26の内径は、固着具28の軸部28aの外径よりも僅かに大とされている。また、図例では、固着具28を皿ねじ状とし、フレーム本体21の挿通孔23の見込面側に、この固着具28の頭部28bを受け入れるざぐり状(皿ざぐり状)の凹部23aを設けた例を示している。この固着具28は、フレーム本体21の上端側部位と壁面5との間に隙間が形成されるように壁面5に向けて止着される。
また、フレーム本体21の下端部は、上記同様なシート材7(図5(b)参照)を介して床面3に当接されるものでもよい。このような構成とすれば、フレーム本体21の下端側を壁面5に固定しないような場合にも、フレーム本体21の下端側の移動を抑制することができる。なお、このようなシート材7を設けずにフレーム本体21の下端部が床面3に直接的に当接される構成としてもよい。
また、本実施形態では、進退調整部材29は、フレーム本体21に回転自在に保持される被保持部29aと、隙間遮蔽部材25に設けられた雌ねじ穴27にねじ合わされる雄ねじ部29dと、を備えている。このような構成とすれば、進退調整部材29を雄ねじ部29dの軸回りに回転させることで隙間遮蔽部材25をねじ作用によって進退させることができる。また、進退調整部材25がフレーム本体21に保持されているので、この進退調整部材25によってフレーム本体21に対して隙間遮蔽部材25を保持させることができる。
また、進退調整部材29の雄ねじ部29dは、被保持部29aと同軸状に設けられており、受入溝22の溝底22aから壁面5に向けて突出するように設けられている。この雄ねじ部29dは、溝側壁部21b,21bの先端面から突出しないように設けられている。図例では、雄ねじ部29dを、その壁面5側の先端面が溝側壁部21b,21bの先端面よりも見付方向で僅かに溝底22a側となるように設けた例を示しているが、このような態様に限られない。
なお、この雌ねじ穴27は、隙間遮蔽部材25に直接的に設けられたものでもよく、隙間遮蔽部材25に埋込状に設けられたナット部材に設けられたものでもよい。また、フレーム本体21の挿通孔23,24及び隙間遮蔽部材25の挿通孔26も同様、これらフレーム本体21及び隙間遮蔽部材25に直接的に設けられたものでもよく、これらに埋込状に設けられた適宜のカラー等の円筒状部材に設けられたものでもよい。また、進退調整部材29に加えて隙間遮蔽部材25をフレーム本体21に対して進退自在に保持する部材を設けた構成としてもよく、また、隙間遮蔽部材25の受入溝22外への移動を抑止する適宜のストッパー部を設けた構成等としてもよい。
同施工方法は、図2(a)に示すように、少なくとも一箇所を壁面5に固定し下端部を床面3に当接させて壁側縦フレーム20を壁面5に沿わせて設置する工程を備えている。本実施形態では、互いに交差する壁面5,5のそれぞれに沿わせて壁側縦フレーム20,20を設置する構成としている。これら壁側縦フレーム20,20は、本実施形態では、上記のように、上端側部位に固着具28の挿通孔23,26を設けているので、挿通孔23,26を介して固着具28を各壁面5,5に向けて止着し、固定するようにしてもよい。また、各フレーム本体21,21の下端部を、シート材7を介して床面3に当接させるようにしてもよい。また、この際、各フレーム本体21,21とこれらのそれぞれが対面される壁面5,5との間に隙間が形成されるように設置する構成としている。
また、同施工方法は、図2(b)及び図1(a)に示すように、長手方向第1端部を壁側縦フレーム20の上端部に連結し、長手方向第2端部を室内側縦フレーム14の上フレーム連結部16に連結して上フレーム10を設置する工程を備えている。本実施形態では、二本の上フレーム10,10のそれぞれの長手方向第1端部を各壁側縦フレーム20,20の上端部に連結し、長手方向第2端部を室内側縦フレーム14の各壁側対向面に連結する構成としている。
そして、上フレーム10に、適宜、被保持部材を構成する間仕切パネル8を建て付けるようにしてもよい。なお、上記施工手順は、一例に過ぎず、種々の変形が可能である。
また、本実施形態では、壁側縦フレーム20に固着具28の挿通孔23,26を設けた例を示しているが、このような挿通孔23,26を設けていない構成としてもよい。
また、本実施形態では、壁側縦フレーム20にフレーム本体21、隙間遮蔽部材25及び進退調整部材29を設け、この壁側縦フレーム20を隙間調整機能を有した構成とした例を示しているが、このような隙間調整機能を有していない構成としてもよい。
10 上フレーム
12 保持部
14 室内側縦フレーム
16 上フレーム連結部(壁側縦フレームの上端部の高さ位置に応じた部位)
18 突当部
20 壁側縦フレーム
23 挿通孔
26 挿通孔
28 固着具
3 床面
4 天井
5 壁面
8 間仕切パネル(被保持部材)
Claims (5)
- 壁面に沿うように配されて少なくとも一箇所が壁面に対して固定され下端部が床面に当接される壁側縦フレームと、該壁側縦フレームよりも長さ寸法が大とされ、該壁側縦フレームから離間して設置され上端部が天井に固定され下端部が床面に当接される室内側縦フレームと、長手方向第1端部が前記壁側縦フレームの上端部に連結され、長手方向第2端部が前記室内側縦フレームにおける前記壁側縦フレームの上端部の高さ位置に応じた部位に連結され、被保持部材を保持する上フレームと、を備えており、
前記壁側縦フレームの長さ寸法は、前記上フレームと前記天井との間に隙間が形成されるように天井高よりも小とされ、該壁側縦フレームには、前記壁面に向けて止着される固着具が挿通される挿通孔が設けられていることを特徴とするフレーム装置。 - 請求項1において、
前記室内側縦フレームの上端部には、昇降自在とされ、前記天井に突き当てられる突当部が設けられていることを特徴とするフレーム装置。 - 請求項1または2において、
互いに交差する壁面にそれぞれ沿うように配される二本の前記壁側縦フレームと、これら二本の壁側縦フレームの上端部にそれぞれの長手方向第1端部が連結され、長手方向第2端部が前記室内側縦フレームに連結される二本の前記上フレームと、を備えていることを特徴とするフレーム装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記上フレームには、前記被保持部材としての間仕切パネルの上端部を保持する保持部が設けられていることを特徴とするフレーム装置。 - 少なくとも一箇所を壁面に固定し下端部を床面に当接させて壁側縦フレームを壁面に沿わせて設置する工程と、この壁側縦フレームから離間した位置となるように、上端部を天井に固定し下端部を床面に当接させて前記壁側縦フレームよりも長さ寸法が大とされた室内側縦フレームを設置する工程と、長手方向第1端部を前記壁側縦フレームの上端部に連結し、長手方向第2端部を前記室内側縦フレームにおける前記壁側縦フレームの上端部の高さ位置に応じた部位に連結して被保持部材を保持する上フレームを設置する工程と、を備えており、
前記壁側縦フレームの長さ寸法は、前記上フレームと前記天井との間に隙間が形成されるように天井高よりも小とされていることを特徴とするフレーム装置の施工方法。
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インターネット,2011年03月31日,http://www.links-i.com/news/one.php?te_id=9 |
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