JP7022930B2 - 壁下地装置及びこれを用いた壁下地施工方法 - Google Patents

壁下地装置及びこれを用いた壁下地施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、面材が固定される壁下地装置及びこれを用いた壁下地施工方法に関する。
従来より、面材が固定される壁下地としては、壁幅方向に間隔を空けて配置される複数本のスタッド(縦桟、間柱)を備えたものが知られている。
例えば、下記特許文献1には、スラブ上に設置された下ランナー(下横桟)に複数本のスタッド(縦桟、間柱)の下端部を保持させる取付方法が開示されている。
特開2002-61371号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された取付方法では、スラブに不陸があれば、下ランナーが水平となるように微調整を要したり、下ランナーが傾いて配された場合には各スタッドの長さを調整したりする必要があり、更なる改善が望まれる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、施工性を向上し得る壁下地装置及びこれを用いた壁下地施工方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る壁下地装置は、壁厚方向一方側に面材が固定される複数本の縦桟と、前記縦桟の下端部を保持する下端保持部材と、を備えており、前記下端保持部材は、下横桟と、スラブ上に間隔を空けて設置され、隣り合う下横桟の端部を保持する保持部が設けられた支持部材と、を備え、該支持部材には、前記スラブに対する前記保持部の高さを調整可能とする高さ調整部が設けられていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る壁下地施工方法は、本発明に係る壁下地装置を用いた壁下地施工方法であって、複数の前記支持部材のそれぞれの保持部が同高さとなるように、それぞれの高さ調整部を調整して各支持部材をスラブ上に間隔を空けて設置する工程と、これら支持部材に端部を保持させて複数本の前記下横桟を設置する工程と、これら支持部材及び下横桟を含む下端保持部材に下端部を保持させて複数本の前記縦桟を設置する工程と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係る壁下地装置及びこれを用いた壁下地施工方法は、上述のような構成としたことで、施工性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る壁下地装置が備える支持部材の一例を模式的に示す概略分解斜視図である。 同壁下地装置を模式的に示す一部破断概略斜視図である。 (a)は、同支持部材の概略平面図、(b)は、同壁下地装置及びこれを用いた本発明の一実施形態に係る壁下地施工方法の施工手順の一例を模式的に示す一部破断概略平面図である。 (a)は、図3(a)におけるX1-X1線矢視に対応させた概略縦断面図、(b)は、図3(b)におけるX2-X2線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図である。 (a)、(b)は、同壁下地施工方法の施工手順の一例を模式的に示し、(a)は、一部破断概略斜視図、(b)は、一部破断概略平面図である。 (a)、(b)は、同壁下地施工方法の施工手順の一例を模式的に示し、(a)は、一部破断概略平面図、(b)は、一部破断概略正面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、本実施形態に係る壁下地装置を設置した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
図1~図6は、本実施形態に係る壁下地装置及びこれを用いた壁下地施工方法の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る壁下地装置1は、図6に示すように、壁厚方向一方側に面材7が固定される複数本の縦桟30と、縦桟30の下端部30aを保持する下端保持部材10と、を備えている。また、下端保持部材10は、下横桟25と、スラブ2上に間隔を空けて設置される支持部材11と、を備えている。
この壁下地装置1の施工対象となる建物としては、戸建住宅や集合住宅等の住宅に限られず、商業施設や公共施設等の建物であってもよい。当該壁下地装置1は、種々の箇所に設置可能である。本実施形態では、図5(b)及び図6(a)に示すように、建物の躯体壁の壁面3に沿わせるように縦桟30及び下端保持部材10を設置した例を示している。つまり、壁下地装置1は、いわゆる二重壁(ふかし壁)の壁下地を構成する。つまりは、縦桟30の壁厚方向一方側のみに面材7が固定される構成としている。壁面3は、戸境壁を構成するものでもよく、間仕切壁を構成するものでもよい。なお、本実施形態に係る壁下地装置1は、躯体壁の壁面3に沿わせて設置される態様に限られず、建物内空間を間仕切る間仕切壁の壁下地として設置されるものでもよい。この場合は、縦桟30の壁厚方向両側に面材7が固定されるものでもよい。
支持部材11の設置対象となるスラブ2は、上階と下階との間や地盤上に設けられた基礎スラブや床スラブ等のコンクリートスラブでもよい。
また、この壁下地装置1の天井側の固定対象としては、LGS(軽量形鋼)等の鋼製下地や木造下地でもよいが、天井スラブでもよい。
縦桟30に固定される面材7は、一般的な壁下地ボード、例えば、石膏ボード(プラスターボード)でもよく、インシュレーションボードやMDF(中密度繊維板)、ハードボード等の木質繊維板、木質積層板等の木質系ボードでもよい。また、面材7としては、このような石膏ボードや木質系ボードに限られず、例えば、0.5mm~1.5mm程度の比較的に薄い鉄板等の金属板でもよい。また、面材7は、表面(室内側面)に化粧シートの貼着や塗装等の表面処理が施されて表面が化粧面とされたものでもよい。
縦桟30は、図2に示すように、上下方向に長尺状とされている。この縦桟30は、図5に示すように、壁幅方向に間隔を空けて設けられる。この縦桟30を設けるピッチ(隣り合う縦桟30,30間の寸法)は、一般的な間柱(スタッド)を設けるピッチと同程度としてもよく、例えば、300mm~600mm程度としてもよい。
また、本実施形態では、縦桟30を、略角筒状の鋼製下地としている。図例では、縦桟30を、長手方向に見て略正方形状とされたものとしている。また、図例では、縦桟30の四周の側壁部31,31,31,31に、表面側において凹み、かつ中空側となる軸心側に向けて突出するリブを長手方向に沿って延びるように設けた例を示している。なお、縦桟30としては、図例のような形状とされたものに限られず、例えば、C字状とされたものでもよく、その他、種々の構成とされたものでもよい。
また、本実施形態では、図5及び図6に示すように、縦桟30に、床材5が載置される根太4を支持する根太受部32を設けた構成としている。
根太受部32は、縦桟30の高さ方向途中部位から室内側(反壁面側)に向けて突出するように設けられている。各縦桟30の各根太受部32は、各縦桟30が施工された状態でそれぞれの上面が同一平面状となるように、各縦桟30の下端から上面までの寸法が同寸法となるように設けられる。図例では、この根太受部32を、縦桟30の面材7が固定される側(室内側)の側壁部31に固定される固定片部を有したL字状金具とした例を示している。また、図例では、根太受部32に支持された根太4と縦桟30との間に緩衝材等からなるスペーサー33を設けた例を示している。なお、根太受部32の上面側にも同様なスペーサーを設けた構成としてもよい。
この根太受部32に支持される根太4は、略角柱状とされている。この根太4は、適宜の木質系材料から形成されたものでもよい。また、この根太4は、長手方向を水平方向に沿わせ、壁際に沿うように配される壁際下地を構成する。なお、この根太4は、根太受部32を貫通して止着された(ねじ込まれたまたは打ち込まれた)ねじや釘等の止具によって根太受部32に固定されるものでもよい。この場合、根太受部32に止具が挿通される挿通孔を設けた構成としてもよい。
この根太4に載置される床材5は、スラブ2上に床下空間を介在させて二重床を構成するように配設される。この床材5は、図6(a)に示すように、平面視して略方形状の平板状とされている。この床材5は、根太4に加えて、適宜の支持脚6によって支持されるものでもよい。図例では、床材5の一隅部の下面側に支持脚6を取り付け、この一隅部の対角側の隅部において交差する隣り合う脚対角側2辺を、壁面3,3同士が交差する入隅部に向けて配設された根太4,4に載置した例を示している。また、壁際の床材5に隣り合う床材の脚対角側2辺は、隣り合う床材の支持脚6が設けられた一隅部において交差する隣り合う脚側2辺のいずれかに支持されるものでもよい。この場合は、床材5の各辺に段部等を設けた構成としてもよい。なお、床材5の四辺は、適宜の止具や接着剤によって載置対象(根太4や隣り合う床材の辺部)に対して固定されるものでもよい。また、床材5の支持態様としては、このような態様に限られず、その他、種々の変形が可能である。
支持部材11は、図3及び図4に示すように、隣り合う下横桟25,25の端部25a,25aを保持する保持部20,20と、スラブ2に対する保持部20,20の高さを調整可能とする高さ調整部17と、を備えている。また、本実施形態では、支持部材11に、縦桟30の下端部30aを保持する縦桟保持部12を設けている。また、この縦桟保持部12に、上方側に向けて開口し、縦桟30の下端部30aが差し込まれる差込凹所13を設けた構成としている。
差込凹所13は、縦桟30の四周を囲むように設けられた側壁部14,14,14,14と底壁部15とによって区画されている。側壁部14,14,14,14の内側面は、縦桟30の側壁部31,31,31,31の外側面の形状に応じた形状とされている。つまり、側壁部14,14,14,14の内側面には、リブ状の突部が中心側に向けて突出するように設けられている。これら側壁部14,14,14,14は、互いに同厚さとされている。つまり、差込凹所13は、平面視して縦桟保持部12の中心部に位置するように設けられている。
高さ調整部17は、縦桟保持部12の底壁部15に対して上下動自在に設けられている。本実施形態では、高さ調整部17は、ねじ作用によって言わば無段階的に調整可能な構成とされている。この高さ調整部17は、スラブ2に当接される台座部18と、雄ねじ部19と、を備えている。
台座部18は、比較的に扁平な略円板状とされている。この台座部18は、合成樹脂系材料や比較的に硬質なゴム等のエラストマー系材料から形成されたものでもよく、防振機能を有したものでもよい。この台座部18は、縦桟30及び隣り合う下横桟25,25を安定的に支持部材11によって保持可能なように、適宜の径とされたものでもよい。図例では、台座部18の径を、縦桟30の幅寸法(一辺の寸法)よりも大とした例を示している。
雄ねじ部19は、台座部18の平面視における中心部から上方側に向けて突出するように設けられている。縦桟保持部12の底壁部15には、この雄ねじ部19がねじ合わされる雌ねじ部16が設けられている。この雌ねじ部16は、差込凹所13に差し込まれた縦桟30の軸心に平面視して一致する位置となるように設けられている。また、図例では、この雌ねじ部16を、底壁部15を貫通させるように設けた例を示している。なお、縦桟保持部12側に雄ねじ部を設け、高さ調整部17側に雌ねじ部を設けた構成としてもよい。また、高さ調整部17としては、ねじ作用によって無段階的に調整可能な構成とされたものに限られず、多段階的に調整可能な構成とされたものとしてもよく、例えば、シート状の剥離可能な複数枚の高さ調整シートを積層した構成とされたもの等としてもよい。
保持部20,20は、本実施形態では、互いに直交状に隣り合う下横桟25,25の端部25a,25aを保持するように設けられている。つまり、支持部材11は、壁面3,3同士が交差する隅部に設置される構成とされている。
また、これら直交状に設けられた保持部20,20のコーナー部に位置するように縦桟保持部12を設けた構成としている。換言すれば、支持部材11は、縦桟保持部12から直交状に突出させるように保持部20,20を設けた構成とされ、平面視してL字状とされている。
また、本実施形態では、これら保持部20,20に、隣り合う下横桟25,25の各端部25a,25aを受け入れるように各下横桟25,25の長手方向に沿って開口する受入凹所21,21を設けた構成としている。これら受入凹所21,21は、上方側に向けて開口するように設けられている。つまり、これら受入凹所21,21は、各下横桟25,25の長手方向に延びる凹溝状に設けられている。
これら受入凹所21,21は、両側の側壁部22,22と底壁部23と縦桟保持部12の側壁部14,14とによって区画されている。これら受入凹所21,21は、それぞれの溝幅方向中央部がそれぞれの溝長手方向に見て差込凹所13の平面視における中心(縦桟30の軸心)に一致する位置となるように設けられている。これら受入凹所21,21の溝幅寸法(側壁部22,22間寸法)は、下横桟25,25の幅寸法に応じた寸法とされている。また、これら受入凹所21,21の溝深さ寸法は、下横桟25,25の上下寸法に応じた寸法とされている。
また、当該支持部材11の出隅側(外側)面を構成する出隅側の側壁部22,22の外側面は、縦桟保持部12の出隅側において互いに交差する側壁部14,14の外側面と同一平面状となるように設けられている。当該支持部材11の入隅側(内側)面を構成する入隅側の側壁部22,22の外側面は、縦桟保持部12の残余の互いに交差する側壁部14,14の外側面と同一平面状となるように設けられている。これら出隅側の側壁部22,22と入隅側の側壁部22,22とは、互いに同厚さとされている。また、これら保持部20,20の側壁部22,22,22,22の上面は、縦桟保持部12の側壁部14,14,14,14の上面と同一平面状とされている。
また、本実施形態では、各側壁部14,14の互いに向き合う溝内壁面の高さ方向途中部位に、互いに向き合う方向に向けて開口し、下横桟25の長手方向に沿って延びる係合溝22a,22aを設けた構成としている。また、各側壁部14,14の互いに向き合う溝内壁面の上端部に、互いに向き合う方向及び上方側に向けて開口し、下横桟25の長手方向に沿って延びる係合段部22b,22bを設けた構成としている。
また、各保持部20,20の底壁部23,23は、それぞれの下面が縦桟保持部12の底壁部15の下面と同一平面状となるように設けられている。
なお、支持部材11は、合成樹脂系材料や金属系材料から形成されたものでもよい。
また、図例では、支持部材11の互いに交差する出隅側面または入隅側面のそれぞれに貼着されるシート状のスペーサー24,24を設けた例を示している。これらスペーサー24,24は、緩衝機能や防振機能を有したものでもよい。
下横桟25は、壁幅方向に長尺状とされている。この下横桟25は、上記のように隅部に設置されるL字状の支持部材11,11の保持部20,20間の寸法に応じた長さ寸法とされたものでもよい。また、下横桟25は、金属系材料から形成されたものでもよい。
本実施形態では、図2に示すように、この下横桟25に、上方側に向けて開口し、長手方向に延びる凹溝26を設けた構成としている。この凹溝26は、両側の側壁部27,27と底壁部28とによって区画され、縦桟30の下端部30aが差し込まれる構成とされている。
両側の側壁部27,27間の寸法は、縦桟30の幅寸法(一辺の寸法)に応じた寸法とされている。この凹溝26は、この凹溝26が設けられた下横桟25の端部25aを保持する支持部材11の差込凹所13及びこの凹溝26のそれぞれに下端部30a,30aが差し込まれた縦桟30,30の壁厚方向(下横桟25の幅方向)両面同士が同一平面状となるように設けられている。
また、これら両側の側壁部27,27の外側面の高さ方向途中部位には、上記した保持部20の側壁部22,22に設けられた係合溝22a,22aに係合する係合突条27a,27aが全長に亘って延びるように設けられている。また、両側の側壁部27,27の外側面の上端部には、上記した保持部20の側壁部22,22に設けられた係合段部22b,22bに係合する係合突条27b,27bが全長に亘って延びるように設けられている。このような構成とすれば、支持部材11の受入凹所21に下横桟25を長手方向に沿って差し込めば、支持部材11に対する下横桟25の上下方向や幅方向への移動を抑制することができる。
また、本実施形態では、図5に示すように、凹溝26に差し込まれた縦桟30の下端部30aの溝長手方向への移動を抑制する縦桟ストッパー29を設けた構成としている。図例では、縦桟ストッパー29を、縦桟30の溝長手方向両側に位置するように、かつ両側の側壁部27,27間に架け渡すように設けた例を示している。なお、縦桟ストッパー29としては、このような態様とされたものに限られず、その他、種々の構成とされたものでもよい。
また、本実施形態では、図4(b)に示すように、下横桟25の端部25aを支持部材11の受入凹所21に差し込んだ状態で、底壁部28の上面28aが縦桟支持部12の底壁部15の上面15aと同一平面状となる構成としている。図例では、底壁部28の上面28aを、底壁部28に全長に亘って延びるように、かつ上方側に向けて突出するように設けられた補強リブの上面28aとしている。また、図3(b)に示すように、底壁部28に、複数本(図例では、2本)の補強リブを設けた例を示している。なお、一部の図では、底壁部28の補強リブの図示を省略している。また、このような態様に代えて、例えば、保持部20の底壁部23及び下横桟25の底壁部28の両方または一方の厚さを図例よりも大として底壁部28の上面28aと縦桟支持部12の底壁部15の上面15aとが同一平面状となる構成としてもよい。
なお、L字状の支持部材11,11間において一壁面3に沿って間隔を空けて配される縦桟30の下端部30aを下横桟25の凹溝26に差し込んで保持させる態様に代えて、または加えて、I字状とされた支持部材に保持させる態様としてもよい。つまり、支持部材は、差込凹所13を設けた縦桟保持部12の両側に、直列状に隣り合う下横桟25,25の端部25a,25aを保持する保持部20,20を設けたI字状とされたものでもよい。つまりは、壁下地装置1は、互いに直交状に隣り合う下横桟25,25の端部25a,25aを保持するL字状の支持部材11と、直列状に隣り合う下横桟25,25の端部25a,25aを保持するI字状の支持部材11と、を備えたものであってもよい。
また、本実施形態に係る壁下地装置1に、縦桟30の上端部を保持し、天井スラブ等の天井側の固定対象に固定される上端保持部材を設けた構成としてもよい。この場合は、上端保持部材を、上記した下端保持部材10の支持部材11や下横桟25を上下反転させたような構成とされたものとしてもよい。つまり、縦桟30の上端部が差し込まれる差込凹所13を設けた縦桟保持部12と、隣り合う上横桟(25)の端部(25a)を受け入れる受入凹所21を設けた保持部20と、を有した支持部材11及び上横桟(25)を含む上端保持部材(10)を設けた構成としてもよい。また、この場合は、縦桟30の上端部を支持部材11の差込凹所13に差し込んだ状態で、上記した高さ調整部17の台座部18を天井側の固定対象に対して上昇させて突き当て、その状態で固定されるものとしてもよい。なお、上端保持部材としては、このような構成とされたものに限られず、その他、種々の構成とされたものの採用が可能である。
次に、本実施形態に係る壁下地装置1を用いた壁下地施工方法の一例について説明する。
同壁下地施工方法は、図5に示すように、複数の支持部材11,11のそれぞれの保持部20,20が同高さ(上下方向で同位置)となるように、それぞれの高さ調整部17,17を調整して各支持部材11,11をスラブ2上に間隔を空けて設置する工程を備えている。これら複数の支持部材11,11は、当該壁下地装置1によって構成される壁面の壁幅方向に間隔を空けて設置される。また、同壁下地施工方法は、これら支持部材11,11に端部25a,25aを保持させて複数本の下横桟25,25を設置する工程を備えている。
本実施形態では、上記のようにL字状とされた支持部材11,11を、壁面3,3同士が交差する隅部に設置するようにしている。図例では、壁面3,3同士が交差する入隅部と壁面3,3同士が交差する出隅部とのそれぞれに支持部材11,11を設置した例を示している。また、図例では、入隅部に設置される支持部材11の壁面3,3側に向く面(出隅側面)と壁面3,3との間にスペーサー24,24を設けた例を示している。また、出隅部に設置される支持部材11の壁面3,3側に向く面(入隅側面)と壁面3,3との間にスペーサー24,24を設けた例を示している。
また、これら支持部材11,11は、互いに向き合うように設けられた保持部20,20の受入凹所21,21同士が壁厚方向で一致した位置となるように設置される。これら支持部材11,11の互いに向き合う保持部20,20の壁厚方向の位置合わせは、下横桟25の端部25a,25aをそれぞれの受入凹所21,21に差し込むことで行うようにしてもよい。例えば、いずれか一方の支持部材11を、高さ調整を含んで位置決めして設置した後に、この支持部材11の保持部20の受入凹所21に下横桟25の一方の端部25aを差し込む。そして、高さ調整した他方の支持部材11の保持部20の受入凹所21に下横桟25の他方の端部25aを受け入れさせて、この支持部材11の位置決めがなされるものでもよい。このような構成とすれば、いずれか一箇所の支持部材11を位置決めすれば、他の支持部材11の壁厚方向の位置決めを下横桟25によって容易に行うことができる。換言すれば、下横桟25によって接続して支持部材11を順次、設置していくことで、下横桟25のそれぞれの位置合わせを容易に行うことができる。
なお、上記のように位置決めされた支持部材11は、スラブ2に対して適宜の接着剤等によって固定するようにしてもよい。また、天井側にも同様に、支持部材11や上横桟(25)を含む上端保持部材(10)を施工するようにしてもよい。
また、同壁下地施工方法は、これら支持部材11及び下横桟25を含む下端保持部材10に下端部30aを保持させて複数本の縦桟30を設置する工程を備えている。図例では、各支持部材11,11の差込凹所13,13及び下横桟25の凹溝26に、各縦桟30,30,30の下端部30a,30a,30aを差し込んで保持させた例を示している。また、下横桟25の凹溝26に下端部30aが差し込まれた縦桟30の両側に縦桟ストッパー29,29を取り付けた例を示している。
そして、このように設置された縦桟30の壁厚方向一方側に面材7(図6(b)参照)を固定するようにしてもよい。図例では、面材7を固定する前に、根太4及び床材5を施工する例を示している。
また、根太4を、上記のように各縦桟30に設けられた根太受部32に支持させた構成としている。図例では、出隅部に位置する縦桟30に、出隅部において直交状に配される根太4,4の端部をそれぞれに支持する根太受部32,32を設けた例を示している。なお、図例では、入隅部に位置する縦桟30に、入隅部において直交状に配される根太4,4の一方の端部を支持する根太受部32を設けた例を示しているが、両方の根太4,4の端部を支持し得る根太受部32を設けた構成としてもよい。
そして、このように施工された根太4,4に床材5の辺部を支持させ、支持脚6をスラブ2に接地させて床材5を施工する。そして、面材7を施工するようにしてもよい。なお、入隅部に位置する縦桟30に、入隅部において直交状に配される面材7の端部を固定する適宜の固定部を設けた構成としてもよい。
また、上記施工手順は、一例に過ぎず、各部材の機能を阻害しない限りにおいて別手順で行うようにしてもよく、種々の変形が可能である。
本実施形態に係る壁下地装置1及びこれを用いた壁下地施工方法は、上述のような構成としたことで、施工性を向上させることができる。
つまり、縦桟30の下端部30aを保持する下端保持部材10の支持部材11に、スラブ2に対する保持部20の高さを調整可能とする高さ調整部17を設けた構成としている。従って、それぞれの高さ調整部17,17を調整してスラブ2上に間隔を空けて設置された各支持部材11,11の各保持部20,20に端部25a,25aを保持させることで各下横桟25を水平かつ同高さに配置することができる。これにより、スラブ2に不陸があった場合にも容易に対応可能となる。また、このように配置された下端保持部材10に縦桟30の下端部30aを保持させることができる。これにより、各下横桟25が水平かつ同高さとなるように微調整したり、縦桟30の長さを調整したりする必要性を低減することができ、施工性を向上させることができる。
また、本実施形態では、縦桟30に、床材5が載置される根太4を支持する根太受部32を設けた構成としている。従って、高さ調整された下端保持部材10に複数本の縦桟30,30を保持させることで、各縦桟30,30の根太受部32,32を容易に同高さに配することができる。また、このように同高さに配された根太受部32,32に根太4を支持させることで、根太4を容易に水平にすることができ、施工性を向上させることができる。なお、このような根太受部32を縦桟30に設けていない構成としてもよい。
また、本実施形態では、支持部材11に、上方側に向けて開口し、縦桟30の下端部30aが差し込まれる差込凹所13を設けた構成としている。従って、縦桟30の下端部30aを支持部材11の差込凹所13に差し込んで保持させることができる。また、支持部材11に、隣り合う下横桟25,25の各端部25a,25aを受け入れるように各下横桟25,25の長手方向に沿って開口する受入凹所21,21を設けた構成としている。従って、下横桟25の端部25aを支持部材11の受入凹所21に差し入れて保持させることができる。また、間隔を空けて配置された支持部材11,11の各受入凹所21,21に長手方向の各端部25a,25aを保持させることで、下横桟25を容易に水平に設置することができる。また、壁幅方向に間隔を空けて配される複数本の縦桟30,30の各下端部30a,30aを、このように設置された支持部材11及び下横桟25に保持させることで、各縦桟30,30を容易に同高さに設置することができる。
また、本実施形態では、支持部材11の保持部20,20を、互いに直交状に隣り合う下横桟25,25の端部25a,25aを保持するように設けた構成としている。従って、このように直交状に保持部20,20が設けられた支持部材11を、壁の出隅部や入隅部に設置することで、互いに直交状に配される下横桟25,25の端部25a,25aを保持させることができる。
なお、本実施形態では、支持部材11に、差込凹所13及び受入凹所21を設けた例を示しているが、これらのうちの両方または一方を設けていない構成としてもよい。支持部材11に設けられる下横桟25の保持部20としては、ねじ等の締結具によって端部25aを保持する構成とされたものでもよく、その他、種々の構成とされたものでもよい。また、支持部材11に縦桟30の下端部30aを保持する縦桟保持部12を設けていない構成としてもよい。本実施形態に係る壁下地装置1を構成する各部材及び各部の構成は、上記したような構成に限られず、その他、種々の変形が可能である。
1 壁下地装置
10 下端保持部材
11 支持部材
13 差込凹所
17 高さ調整部
20 保持部
21 受入凹所
25 下横桟
25a 端部
30 縦桟
30a 下端部
32 根太受部
2 スラブ
4 根太
5 床材
7 面材

Claims (5)

  1. 壁厚方向一方側に面材が固定される複数本の縦桟と、前記縦桟の下端部を保持する下端保持部材と、を備えており、
    前記下端保持部材は、下横桟と、スラブ上に間隔を空けて設置され、隣り合う下横桟の端部を保持する保持部が設けられた支持部材と、を備え、該支持部材には、前記スラブに対する前記保持部の高さを調整可能とする高さ調整部が設けられていることを特徴とする壁下地装置。
  2. 請求項1において、
    前記縦桟は、床材が載置される根太を支持する根太受部を備えていることを特徴とする壁下地装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記支持部材には、上方側に向けて開口し、前記縦桟の下端部が差し込まれる差込凹所と、前記保持部を構成し、前記隣り合う下横桟の各端部を受け入れるように各下横桟の長手方向に沿って開口する受入凹所と、が設けられていることを特徴とする壁下地装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記支持部材の保持部は、互いに直交状に隣り合う下横桟の端部を保持するように設けられていることを特徴とする壁下地装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の壁下地装置を用いた壁下地施工方法であって、
    複数の前記支持部材のそれぞれの保持部が同高さとなるように、それぞれの高さ調整部を調整して各支持部材をスラブ上に間隔を空けて設置する工程と、これら支持部材に端部を保持させて複数本の前記下横桟を設置する工程と、これら支持部材及び下横桟を含む下端保持部材に下端部を保持させて複数本の前記縦桟を設置する工程と、を備えていることを特徴とする壁下地施工方法。
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